(馬鹿がつく)ポジティブ思考の根源。

JUGEMテーマ:日記・一般 

あいにくの雨模様の神戸でした。
それでも何とかアイドル犬チャックとの朝の散歩の時間は雨に降られること無く行くことが出来ました。
実は今、私は基礎工事の担当を持っておりまして、毎朝現場に行くのが日課になっておりまして、土仕事に雨は大敵、という事でことのほか空模様に敏感になっております。
今日は朝から墨出しということで、コンクリートが雨に濡れると仕事にならん、と少しやきもきしておりました。
ま、何とか建物のカタチを地面に移すまでは保ってくれたので良かったのですが、墨出しが終わったとたんにポツポツと雨は降り出して現場での作業は終了。
明日からまた頑張ってもらうことになりました。
日々進んで行く現場のチェックなどをしながらも、現場では明日は鉄筋を組み立てるということで、私はお約束の鎮め物を建物の中心に埋めて地鎮めの神様に祈りを捧げつつ、一人地鎮の儀式、『鎮め物』を土間に埋めて、この地で住まうご家族の末永いご健勝とご発展を祈念しておきました。
少しでもそのお役に建てるような住まいを作れればと思いつつ、、
雨が降り出したこともあり、早々に現場を後にして事務所に戻るとにぎやかな来客で打ち合わせルームは盛り上がっておりました。
お父さんとお母さんは真剣な面持ちで建物の仕様決め、子供達も真剣な顔つきで絵本のシールが無くなっているのを嘆いておりました。(笑)
楽しい家づくりのプロセスを楽しそうにしてもらえるのはとても嬉しいことです。
このまま『楽しい』スパイラルに乗って新しい暮らしをスタートして頂ける様にスタッフ共々精一杯の努力を続けたいと思います。
昼からは街中に、
アベノミクスの影響か、消費税増税に対する準備なのか、はたまた景気が上向いて来たのかは分かりませんが益々ヒートアップする大規模なビルの改修工事の現地調査と施工の手配に向いました。
珍しく車に乗ってグルグルと街中を走っているとなんだかいつもよりフレッシュな印象を受けました。
春だからかな、なんて思っていましたが、よく見るとあちらこちらで新入社員風の若い人が歩いているからなのだと気付きました。
身なりがフレッシュな人が多く歩いているだけで街の印象が変わるんだ、と今更ながら思った次第です。
フレッシュマン、と一昔前は言っていた気がしますが、新しく社会人になった人達はずいぶん気分一新なのでしょうね、そんな雰囲気が伝わりました。
そういえば、私にもそんな時があったっけ、、(笑)
それにあやかって、という訳ではありませんが、すみれの今月のテーマは、
です。
朝礼と、日々の習慣付けの為の教材として取り入れている『13の徳目』という小冊子にその効果が書いてありました。
***ここから転記***
新たな気持ちで仕事に取り組むことで、
  1. 素直な気持ちになることが出来ます。
  2. 気持ちが引き締まります。
  3. 仕事の仕方を見直すことが出来ます。
  4. 部下や後輩の気持ちを理解することが出来ます。
  5. 成長を実感することが出来ます。
***ここまで***
というようなメリットを受けることが出来るとのことです。

とても素晴らしいことだと思います。

NLPの用語ではリフレーミングとも言われ非常に需要なマインドのセルフコントロールの手法と言われておりますが、私の中では少しだけニュアンスが違います。

ずいぶん前にビジネスコーチに『まっさらな自分になる』という概念を教えて頂いたことがあり、年度のはじめに拘らず、事あるごとに気を付ける様にしています。

そもそも、忘れっぽい性格という事も有るのですが、どんなにタフなことがあっても一晩寝れば忘れる、ももしくは忘れる様にする。(笑)

どんなに腹を立てていても、朝出逢えば、気持よくおはよう!と言える様に、というような具合です。

そんな訳で朝、目覚めた時にはまっさらな自分になって、(昨日までのしがらみは一旦忘れて)また一日を前向きに精一杯生き抜こう、と思う様にしています。

これが私の強みでもあり、欠陥でもある馬鹿がつく程のポジティブ思考の根源になっています。

フレッシュマンの季節(←やっぱり死語か?)という事も有り、いつものポジティブ思考にさらに磨きをかけて新しい年度にスタートダッシュをかけて行きたいと思います。

為せば成る為さねば成らぬ何事も成らぬは人の為さぬなりけり
よし、精一杯、為して成そ。

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全ての人に快適な住環境を提供したい! 私たちすみれ建築工房は
『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念に掲げ、



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を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。

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はじまりのはじまり

伊川の千本桜は1分咲き。
花は開いていませんが、蕾が膨らんで桜の枝がほのかに桜色に染まって来ました。
桜木にとってこれから始まる一年に一度の晴れ舞台の始まりです。

はじまりのはじまり。

今日は年度の週末ということで何かと気忙しい一日となりましたが、朝はやっぱり着工現場へ、
3月末までに着工すること、という要件が付加されていた国土交通省の助成事業、『ゼロエネルギー認定住宅』の新築現場です。
タイトなスケジュールでもあり、建築の法律的なことなど様々な障壁などもありながら予定通りの着工を迎えられた事でお施主様にお約束したメリットをしっかりとお渡しする事が出来る様になり胸を撫で下ろすことが出来た訳ですが、それも数多くの方にご協力を頂けたお陰と感謝する次第です。
不動産会社様、市役所の担当官様、信用金庫の担当者、そしてすみれの担当スタッフ等、ご協力頂きました皆様有り難うございました。
とはいえ、工事の着工なんてほんのはじまりのはじまり、これから作って行く住宅でのお施主様の幸せな暮らしの実現への第一歩だということで、引き続き気を引き締めてしっかりした工事を進めて行きたいと思います。
T様、引き続き宜しくお願い致します。

昼からはリフォーム担当のイケちゃんと一緒にマンションリフォームをお考えのお客様宅へ、

これからの新しい人生のステージに合わせて、最後のリフォームを考えているの、と、大工スタッフのひめー君が巡回メンテナンスに伺った際にご相談頂いたのを受けて、細かなヒアリングをさせて頂きました。
Y様、ご家族で仲良く過ごして頂けるようにワクワクするようなプランをすみれの女性プランナー達の力を結集してご提案させて頂きますので、楽しみにお待ち下さいね。
新しい人生のステージに上がるにふわさしい始まりをはじめられる様に頑張ります!
夕方からは美容室の改装工事の打ち合わせ、5月からはじまる新しい期を迎えるのをきっかけに、イメージを一新したい、という事で、女性目線から考え抜いたプランは(若干予算オーバーの)ご提案となりましたが、概ねご採用を頂く事が出来ました。
「じゃ、これでやりましょか、」
と、はじまりのお声がけを頂けたということで、急ぎ最終のプランをまとめたいと思います。
はじまりのはじまりですね、細かな部分に拘ったしっかりとした計画を立てるように致します。
忙しく走り回った一日となり、事務所に帰る事にはもう真っ暗。

帰りの車の中で、ふと最近テレビで耳にするフレーズが頭に浮かびました。

♪~
悲しい行動もあるだろさ
苦しい事もあるだろさ
泣くのはいやだ笑っちゃおう
進め~~~~~~
ひょっこりひょうたんじーま
ひょっこりひょうたんじーま
♪~
という有名なフレーズなのですが、実は頭に浮かんだのはそのサビのまえの一節です。
丸い地球の水平線に なにかがきーっと待っている。


一日お客様先を走り回った帰り道、はじまりのはじまりをお手伝いするのが私たちの仕事なんだな、と思ったとき、明るい未来を見据えて行動を起こすことの本質はこのフレーズにあるのではないかと思ったのです。
(笑いながら、)未来にきっとある『なにか』を探してすすんで行く。
そのはじまりのはじまりをお手伝い出来る私たちの仕事って本当に重い責任を負うと共に、やりがいのある仕事だな、と改めて思った次第です。
もうすぐ4月。
はじまりの季節がやってきます、私たちも(いろんな意味で)笑顔で新しいスタートを切りたいと思います。
がんばろ。
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継続は環境なり。

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今日の神戸は朝から雨模様。
午前中は何とか持ち堪えておりましたが、昼前からシトシトと降り始めた雨は夕方まで結構しっかりと降りました。
午前中は今日も現場廻りや打ち合わせに走り回り、雨が本降りになり出した頃には何とか事務所に帰り着き雨の日バージョンという事で落ち着いてデスクワークとマーケティング事業部の会議に出席。

夕方からはすみれ事務所で隔週開催している書道教室に参加、と、あっという間に今日も一日が過ぎて行きました。(笑)
年度末という事で忙しくされているのか、書道教室ではお休みされるメンバーさんが多く、今日も少数開催ということでみっちりとご指導頂くことが出来ました。
ま、私も(社内に居たにも拘らず、)ずいぶん遅刻してしまいましたが、、
社会人になってからのお稽古事は本当に継続が難しい、というのを実感しています。
私の場合は自社の社屋での開催ということで、これ以上無いくらい参加しやすい環境にあるので何とか続ける事が出来ていますが、何処かの教室に通うとなると、今の状態を続ける事が出来るか甚だ疑問です。というよりも自信が全くありません。
要するに環境だけで続けることが出来ているいうことだと思うのです。
そう言う意味でいうと、忙しい中時間を作って通って来られているメンバーさんには頭が下がる思いです。
そして、行動した分だけ成果がでる。というのもまた真理、今日参加されていたメンバーのしょうちゃんは一皮剥けた、とずいぶん先生に褒められておりました。
そんな訳ですので、本日お休みされた皆さーん、4月からは心機一転頑張って下さいねー。
さて、お題目は『継続は力』であるが、それはとても難しいこと、という改めての振り返りです。
私個人、そしてすみれの社内には数多くの習慣を持つという決まりがあります。
朝礼や日報、掃除など社内業務のルーティンに組み込まれた習慣は継続するのもそんなに難しい事ではありません、難しいのは、ルーティンワークに組み込まれていないことで、一日くらい休んでもどうってないようなことですね。
今日の書道のお稽古がその代表例ではないでしょうか、
私はそもそも意思が弱く忘れっぽい人間ですので、習慣化の力を身につけることが出来る様に様々な工夫や努力をしています。
それは主に、習慣化を見える様にすることと、環境を整えるという2点に集約されるのですが、今日はその中の一つをお奨めしたいと思います。
それがこちらっ、
昨日お客様先で話題に上った『腹筋君』です。
※ジャパネットタカタさんのH.Pより拝借。
今では一日5分の筋トレに欠かせない存在となったこの座椅子は一昨年のお誕生日にプレゼントされたモノで、これが無かったら肉体改造なんて絶対に出来ていないと思える程、お世話になっております。
この座椅子のいいところは、
腹筋をする場所が確定する。
足をしっかり固定出来るので腹筋がしやすい。
普段ただの座椅子としてつかえるので邪魔にならない。
そして何よりそこにあることで、朝の習慣に取り組むきっかけになる。
ざっと挙げるとそんなところですが、要するに、この座椅子を購入する事で習慣を継続出来る環境が整う、という事です。
朝起きて歯を磨いたらとりあえずこの座椅子に座ってみる。そして出来る範囲、時間の許す範囲でおもむろに腹筋のトレーニングを行なってみる様にする。
こんなハードルの低い目標の積み重ねが長い時間をかけて行なう事によりずいぶんと大きな成果を出す原動力になる訳です。
私は決してMIZUNO社やジャパネットタカタ社の回し者ではありませんが、上記のような説明をしてずいぶん多くこの座椅子を売らせて頂きました。
ご購入された皆様、頑張っておられますかー。(笑)
座椅子での筋トレに限らず、なにか新たな習慣をスタートならば、その前に環境を整えて、継続する為の負荷を出来るだけ取り除いて易しい習慣にしてから始められる事を強くお奨めします。
ちなみに、私の場合は意思の力なんて脆いもの、という事実を認めることからスタートしたような気がします。(笑)
継続は環境なり、ということですね。
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マイナスからゼロではなく、ゼロからプラス。

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神戸は今日も晴天。
朝の散歩に出ると抜けるような青空が広がっていました。

 

花冷えというのでしょうか、全く雲がないせいもあるのでしょうが、いい天気の割には寒い朝でした。
しかし、それも朝の少しだけ。
お天道様が顔を出すとみるみる暖かく春らしい陽気になり、そんな陽射しを見ているとつい外に出掛けたい欲求に駆られます。
しかし、このところ出張やイベントなどが重なり全く事務所に居ない日が続いてたということで、そこはグッと我慢、みっちりと机の前に座り、溜まっていたタスクの整理を進めることに専念、ウズウズしながらも何とか夕方まで持ち堪えることが出来ました。(笑)
夕方からは昨年から参画しているNPO法人での活動、新民家21という団体での会議に出席、もうすぐ始まる25年度の活動計画などについての話しの合いに参加しました。
この新民家21とは、兵庫の地に住まう家を考える、というコンセプトの元に工務店だけではなく、大学教授や県の林務課の方など、多方面の方が集まって意見をたたかわせながら木の住まいの良さを広げて行こう、という活動を行っています。
ちなみ、ホームページで謳っている目的はこちら、

ひょうご新民家21

安心、安全、快適に暮らせる住まいづくりと住まいを大切にしたい方々のネットワークを形成し、「21世紀のひょうご新民家」をテーマに新しいまちづくり、住宅のあり方を研究、推進。

活動テーマ:環境(兵庫県産材住宅、民家含)、省エネ、耐震、バリアフリー

新しい住宅のあり方を考える、という事で工務店だけでなく広く学者や消費者とのネットワークの中でいろんな視点から切り口を変えた意見を聞かせて頂けるという非常に貴重な勉強の場となっています。

モチロン、温熱環境の学術的な研究のレクチャーを受けたりと、実務の参考にさせて頂くことも多いのですがそれ以上に『住まい』もしくは『住まい方』の本質的な捉え方を考えたとき、私たち供給側の業者目線を離れて、消費者側に立った目線からのご意見を伺えることは素晴らしく、衝撃的なパラダイムシフトを頂くこともしばしばです。

今日の懇親会の席では、消費者に価値を伝える手法に話が及び、その中で、

『住宅、もしくは建築の価値を伝えるのにマイナスからゼロに戻すことに焦点を当ててはいけない、本来の住宅の持つ価値はプラスのはず。』

という、売り手側からするとつい見逃しがちになりそうな「何の為の住宅か」という焦点の合わせ方へのアドバイスを頂きました。

現在の住宅環境が抱える問題は沢山ありますが、それを解決することに焦点を合わせるのではなく、その先の健やかで、安心して暮らせる幸せに焦点を合わせるべきではないのか、という戒めに近いようなご意見を聞き、ハッと気付くところがありました。

私たちのような地域に密着する小さな会社だからこそ出来る、消費者の幸せに寄り添った住宅の提案はそこから始まるべきであるということを強烈に再認識させて頂きました。

土川教授、貴重なご意見、ありがとうございました。

ご教示頂いた言葉を胸に、本来の目的を忘れること無く地道な活動を続けて行く様にします。

心から感謝致します。

心謝。

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別れの数だけ出会いがある。

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今朝の神戸の空は雲に覆われ陽射しは時折しか差しませんでしたが、桜の蕾もふくらみはじめ、いよいよ春本番ということで、暖かな朝になりました。
今日も昨日に続き春のTDYフェアのイベントを開催していましたが、朝は少し時間を見つけていつものランニング。
やっと朝早く起きて走ることが苦にならない季節になったということで道ばたに咲き誇る花を愛でながら楽しく走ることができました、
コースはいつもの太山寺。
暑く厳しい季節が来るまでのいい季節を今のうちに満喫しておきたいと思います。
朝ランのあとは遅ればせながらTOTOショールームへ。
到着してみると、すみれのスタッフ達は3人揃って大特価で販売されているペルシャ絨毯を前に購入するべきか、否か、と頭を悩ませておりました。
なかなかいい柄の手織りのしっかりとした絨毯ということで、私も購入検討会?に参加しておきましたよ、
結局、散々悩んだ結果、すみれママ☆に(軽く)却下されてしまいましたが、、
昨日に引き続き午前中はセミナーの講師を務めて、その後は主に、ご来場されたお客様の子供達のご接待(笑)
楽しく遊んで頂きました。
我が家のお嬢はもうすぐ中学2年生になるという事で、すっかり接点が薄くなってしまっています。
パズルや絵本やおままごとなど、むかーし一緒に楽しんだ記憶もすっかり薄れつつありますが、確かにこんな素朴に楽しめる時間を持っていたな、なんて思い出したりしてしまいました。
おっちゃんいっしょに遊ぼ、と誘ってくれることに感謝です。
I様、本日は長い時間のお打ち合わせありがとうございました。
引き続き宜しくお願い致します。
さて、お題目はこの季節のお約束、毎年のことではありますが、年度の変わり目ということでこの季節になると様々な出会いと別れが交錯します。
今回のイベントを開催させて頂いていたTOTO西神ショールームが出来た当初から配属されていたTOTOセールスの2人、TさんとNさん、長い間なにかとお世話になったショールームアドバイザーのNさんがこの月末で新天地に旅立たれるということで、イベントの最後の終礼でお別れの挨拶をされておりました。
出会いの数だけ別れがあり、
別れの数だけ出会いがある。
新しい環境に飛び込んで行かれる御3人さんの前途が良きものになる様に祈りつつ、新たにやってくる出会いに期待をしたいと思います。
長い間お世話になりました。
お三人様、御達者で!
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聖堂再生

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博多で迎えた朝は素晴らしい青空に恵まれました。
昨日の内容の非常に濃い勉強会で受けた強い刺激の余韻を残しつつ、午前中は建築についての学びの続き、もうすぐ竣工を迎えるザビエル聖堂再生プロジェクトの施工中の工事現場へ特別に見学させて頂けるという幸運に恵まれて、福岡県宗像市へと向いました。
素晴らしい青空のもと、鹿児島から移築され、見事に再生されたザビエル聖堂。
第二次世界大戦の敗戦後すぐに建てられ、50年でその役割を終えて取り壊されることになっていたはずの聖堂は少し大きさを縮小し、現在の建築法に適合する強度を兼ね備えたカタチで見事に再生されていました。
鹿児島大学教授を退任後このプロジェクトに心血を注いでこられた土田氏直々に再生建築についてのレクチャーを頂けるという一生に又と無いような幸運にも恵まれました。
現場では最終の仕上げ工事を左官職人さんが汗を流しておられる横をウロウロして、
伝統的工法による細かなディティールを間近に見せて頂いたり、施工におけるその難しさをお教え頂いたりと、職人出身の私としてはモノづくりの心に火をつけられるような刺激的な時間を過ごしました。
見事に再現されたアーチ天井と意匠。
手作りの難しさ、技術の継承の重要性を再認識する細部の施工についても事細かなご説明を頂きました。
小屋裏まで登らせて頂いて圧倒的な存在感のトラス構造も見せて頂くことも出来ました。
戦後すぐの建築ということで、その当時最先端だったと思われる木造建築の架構を目の当たりにして先達の素晴らしい技術を後世に残したい、と思われた土田氏の想いが少し理解出来た気がしたり、
作業場詰め所に集められた手道具をみてその執念を感じたり、
建築家がその理論を実践する場として非常に難易度の高い実際のモノづくりを手がける意味みたいなものも感じることが出来た気がします。
『真は永遠に新しい』
その詰め所に、なるほど、と唸ってしまうような額が飾っているのをみて建築というものの本質を垣間みたような、、
私財を投げ打ち、十数年という長い年月を費やして一つの古い建物の保存と再生に心血を注いで来られた高名な老教授が私のような片田舎の工務店経営者にも熱心に説明をして下さるその姿を見て、ふと建築家フーゴー・キューケルハウスの言葉を思い出した。
「住まいが人間に、その肉体と精神と魂に奉仕しないとすれば一体何の為に建てるか」
建築の持つ、いや持つべき力について私たちも今一度再認識すべきだと思った次第です。
土田教授、お話を伺えて本当にありがとうございました。
心から感謝申し上げます。
深謝。
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すみれ便り2015.3月号 春になれば。

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今朝も雲一つない晴天、

うららかないい天気が続きます。 

装いもすっかり軽くなり、とうとう上着無しで出歩くようになって来ました。
梅の花もあちこちで満開となり、桜の開花予想が話題に上る様になってきました。
たった少しだけ、『暖かい』だけでこんなに気分が晴れて、嬉しい気分になれるなんて、なんて単純なんだろう、と、思いつつ、住宅に関わる仕事の中で、『家の中が暖かい』ことに対する価値の提供をもっと積極的にしなければ、とつくづく思いました。
新築住宅の高気密・高断熱化はもちろんなんですが、これからは断熱リフォームに力を入れなければ、と改めて思った次第です。
そういえば、3月23、24日にTOTO西神ショールームで開催されるTDYフェアというイベントで『これからの省エネ・断熱リフォーム』というお題でセミナー講師をすることになっています。
今時の新築住宅と同じようにリフォームでも建物の熱損失を計算して、断熱性能を見える化することで暖かさをコントロールしてリフォームしませんか?という提案をしたいと思います。
暖かな家は省エネの家でもある、というのを分かりやすくご説明したいと思いますので、ご興味のある方は是非遊びにきてください。
そんなご案内を含めて、社内ではバタバタと今月のニュースレターの発送準備をしています。
今回の私のコラムでは、春になって感じたことを書いてます、少し先行して以下に転載しておきます。
***ここから転載***
すみれ便り2015.3月号

待ちに待った春の訪れです。

一昨年から少しくらい健康に留意しようと思い立ち、毎日5分間の筋トレと、1週間に一度のランニングを始めてから、徐々に体重が減り始めて、気がついたら一番体重が重たかった時に比べて15kgも痩せてしまい、今年の冬の寒さは特別骨身に沁みました。

暖かいことって、なんて幸せなんだろう、なんて感じている今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?

今年は花粉と黄砂に増して中国からの大気汚染物質も風に乗って運ばれているとのことで、体調を崩されている方も多い様です、外出の際は気をつけて対策を講じ、ご自愛頂ければと思います。

春になり、寒かった時に比べて大きく変化することがいくつかあると思いますが、私が一番実感しているのは毎日の掃除です。

すみれでは毎朝朝礼の後、社員全員で社屋の掃除をする習慣があります。

バケツに水を張り、雑巾を絞って拭き掃除を行うのですが、その水の冷たさが緩んだだけでずいぶん掃除が楽しいものに変わりました。毎日おなじ事をするのに、気温が高いだけで、こんなにもやる気がモリモリと出るものだ、と我ながら感心してしまいます。(笑)

2010年から取り組んでいるこの掃除の習慣も6年目を迎え、ずいぶん定着し、自然に行えるようになりましたが、おなじ事を繰り返し続けるとだんだん慣れと共にマンネリ化するようになって来ます。

新鮮名気持ちで継続するには常に何らかの刺激が必要という事で、今年は皆で掃除の時間短縮に取り組んでおりますが、やっぱり忘れてはならないのは何の為に掃除をするのか?という本質的な意味と、それによってもたらされるべき効果ですね。

最近、とあるコラムでトイレ掃除の間接的な効能について分かりやすくまとめたものを見つけたのでご紹介したいと思います。

企業向けに書かれたものですが、家庭でも当てはまることは多いのではないかと思います。

1、リーダーの仕事や会社への思い入れの強さを職場の人々に知ってもらう。

2、人がいやがる仕事でもやっているうちにやりがいを見いだす事が出来る。

3、職場や会社への愛着を高める。

4、トイレを使う人への効果。

5、沈思黙考の効果。

6、効果がはっきりしている活動は誰でもする気になる。効果がはっきりしなくても、それに真剣に取り組もうとする経営者の姿勢が多くの人々の心を打つのである。それに取り組み始めた人々も、報いられないと思っていた活動に取り組むことの清々しさにきづくのである。

私個人としては、沈思黙考の時間というのがぴったりと来ましたが、誰も見ていないトイレ掃除には人としての在り方を磨く要素があると再確認した次第です。

一年で一番掃除が気持ちいい季節ということで、張り切って会社も自宅もトイレをピカピカにしたいと思います。

皆様も是非どうぞ。

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なんのために職人会社を?

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暖かな春らしい日が続きます。
今朝も早くから現場へ、
国がこれからの住宅の基準として打ち出した『ゼロエネルギー推進化住宅』※1の認定モデルでもあり、神戸市で2棟目となる『オールアース住宅』※2の着工を控えて、地耐力の調査です。
※1、住宅のエネルギー損失を数値化して対比し太陽光発電等の自然エネルギーを利用することで住宅が消費する1次エネルギーを概ね0になると国が認めた住宅。
※2、建物内の電磁波による人体への負荷を軽減した北欧諸国の法的基準値に適合する住宅。
スエーデン式サウンディング調査という、地面にロッドを叩き込んでその抵抗値で地盤の強度を計るという低層住宅では最も一般的に使われるようになった調査方法です。
うららかな春の陽のした、とても順調に調査は進み、
「まあ、しっかりした地盤ですね、」
と調査員の方はさらっと言い残して、サクサクと機材を片付けて次の現場へと去って行かれました。
順調に事が進むというのはとても気持ちがいいモノですね。(笑)
思ったより早く地盤調査が終わったという事で、私もとっとと現場を後にして事務所に帰ってデスクワークに集中。
と、言いたいところですが、事務所にいればいたで、何故かひっきりなしに来客があるもので、結局一日中、人と会い、話しっぱなしの一日となりました。
ま、普段あまり事務所に居ないということのツケなのでしょう、、(苦笑)
忙しい中ご来社頂きました皆様には感謝申し上げます。
ありがとうございました。
中でも、昼からわざわざ千葉から、(では無くて新規に立ち上げられた大阪営業所からでしたね、)神戸の端っこの片田舎までお越しになった千葉の職人会社の若き雄、ユーマペイントの佐々木社長と、ボディーガード風(笑)の末光さんとは、職人会社のこれからの在り方について、陽が落ちかけるまで延々と語り合いました。
職人上がりのこの若き社長はご自身の経験から直工(直接施工)による高品質の工事に拘り、職人を正規雇用する施工会社としてグングンと業績を伸ばしておられます。
非常に優秀な方なのですが、そんな方がわざわざ神戸の私のところまで遊びに来てくれたのは、職人会社としてのこれからを見据えてのことだった様です。
『直工』と彼の口からしきりに飛び出していた工事の内製化を目指す会社にはどこもが内包するジレンマがあります。
そのジレンマとは、『工事品質』と『利益』と『将来』の整合性だと私は思っていて、シクミだけでは決して解決しない難しい問題がその根底にどっかりと根を下ろしています。
工事の品質と利益だけの整合を取るのはそんなに難しいことではありません、それだけが出来ればいいのであれば、そもそも『直工』などというシステムを導入する必要などないと考えます。
では、何の為に職人を正規雇用して『直工』のシステムをしなければならないのか?
その答えは会社の最大の目標は存続することであり、それは将来を見据えることにあると思うのです。
将来という抽象的な言葉で非常に判りにくいですが、ここでの定義は、
会社の将来であり、
職人の将来であり、
顧客の将来であり、
建築業界の将来であり、
(勉強があまり得意でない)子供達の将来であり、
ついでに大きく言ってしまうと、地域社会の将来でもあります。
高度成長期に行われた国土改造計画の時代からバブル期を過ぎるまで、建設業界は大きく伸び続けました。
そこで働く職人も需要の拡大によって社会的保障はなかったにしろ、それはそれでしっかりと稼げる職種であり、学歴社会に適合出来ない者も体力があり、技能を身につければそれなりに人並みの暮らしをすることが出来ました。
私たちの子供の頃は、大工さん=羽振りがいい、というような印象が確かにありました。
バブルが弾け、失われた20年といわれるようになったその後の日本では公共、民間問わず急激に建設業界の需要が冷え込み、膨れ上がった供給側の末端である職人の単価はみるみる下がって行きました。
そして、少子高齢化という構造的不況にさらされている今、新しく家や建物を建てるというパイは縮小の一途をたどっています。
その代わりにリフォーム、リノベーションという違う分野で新しい需要も生まれたりもしたのですが、需要と供給のバランスを整えるまでには至らなかったというのが現場にいるものとしての実感です。
要するに、職人では、まともに生活が出来なくなったのです。
その結果が、こちら、
少し前の時事公論(か、NHKスペシャル)でやってました。
職人全体の数はピーク時の7割に減り、その30%以上が55歳を超えているというのが現状です。
10年後、そんなに遠くない将来ですが、その1/3の職人が引退した時、もしくは身体が今のように動かなくなった時に一体どうなるのか?
地域社会において、地域に根を張って活動をしている建築会社、リフォーム会社というのはある意味においてはインフラ企業であると思ってい
ます。

地震や台風等の災害が起こったときの応急処置や修繕はモチロンですが、人間にとって一番身近な『家』という環境を人生のステージの変化に合わせてリフォームしたり、メンテナンスしたりすることは地域社会にとってとても重要なことでそんな細かなことを全国展開している大企業がやり切ることは出来ないと思っています。
そして、そのインフラを担う会社が営業マンしかいない営業会社だったとしたら、これから一層少子高齢化が進む日本において顧客のニーズに応えるのは難しくなって行くと思います。
そんな『将来』の不安を払拭するには、今、ここにいる職人を守り、そして次世代を担う人財を育成して行かなければならないという事だと思うのです。
その為にはひとり一人の職人の将来を明るいものとしなければなりません。
若者にも「職人っていいね、」と思ってもらわないといけないのです。
今の職人社会では、殆どの人が(サラリーマンに比べて)社会的な保障を受けていません。
国民保険と国民年金には加入していても、病気や仕事以外で事故にあった時には全くの無収入になってしまいます。
その家族が安心して暮らせるかというと、疑問を持たずにはおられないのが現状です。
まともな家を建てる職人がまともな生活をしている。というごく自然な姿になるべきだと思うのですが、現在あたりまえになってしまっている社会保障が無い状態から、しっかりとした労働条件を整えるようにするには大きくコストが掛かります。
しかし、この問題を解決しない限り、高い品質のモノづくりを(一時的なものではなく)長きに渡って継続して行くことは出来ないと思っています。
そして、そのコストの引き受け手が誰か?というのが『直工』会社のジレンマの根源でもあります。
今の建築業界は底まで下がり切ったデフレ価格がマーケットの基準値になっており、
そのコストを顧客に転嫁してしまうと、顧客に取ってはデメリットでしかなくなります。
また、会社でそのコストを吸収しようとすると経営は苦しくなるばかりです。
業界全体を巻き込んだ職人の雇用体制を根本的に変えるべきだというこの取り組みは結局、職人が変わり、働き方を大きく変えながら自助努力を繰り返してコストを吸収するしかないと思うのです。
こんな理屈をしっかりと理解してくれる職人達が集まって初めて『直工会社のビジネスモデル』は実現するのではないでしょうか。
それはやはりシクミではなく、なんのためにやるのか?という問いに対する答えである、『想いの共有』をしっかりとやり切るしか具現化することは出来ないと考えています。
「ま、めっちゃ時間は掛かるけどね、、」
と、私が思う職人会社論を散々ぶったあと、
「実は私も未だ試行錯誤の真っ只中なんです、」と正直に締めくくっておきました。(笑)
帰りの車の中で
「陽が昇るまでやりますし、」
とつぶやいていた佐々木社長、
長い時間ありがとうございました。
業界の若手社長の勢いを感じてとても良い刺激を頂くことが出来ました。
これからも何のために?
をしっかり目的をみつめながら、がんばっていこ。
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『建築業を通して地域社会に貢献する』
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坂の上の雲の街の坂の下で思ったこと。

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一週間の立ち上がりにふさわしい快晴の朝になりました。

今日は海を渡って四国は松山へ、
相変わらずの弾丸出張です。
月曜日ということで、朝の業務の引き継ぎや指示に時間を取られ出発はまたしてもギリギリとなってしまい舞子駅から遥か高いところにある高速道路のバス停留所まで全力疾走してしまいました。
ゼイゼイ、ハアハア言いながらも何とか高速バスに乗車させてもらうことが出来たのは間違いなく日頃の鍛錬のお陰さま、新幹線の階段で足が動かなくなりもう少しのところで乗り過ごしてしまうという衝撃の事件から約2年が経ち、体力づくりに励んできて良かった!と心底思いました。もっと余裕を持ったタイムマネジメントをしろよ、という声も聞こえて来そうですが、、(笑)
ま、絶対に無理や、と、思う状況をなんとかするにはやっぱり最後に体力勝負という事なのでしょう。
ドタバタとした勢いのまま松山市に到着してそのままクライアントと合流、新規出店のお店の物件調査に夕方までビッシリとかかり、その後はそのままヒアリングと打ち合わせ。
全国のクライアントから聞かせて頂いた『お客様の声』や最近の顧客動向をまとめて、この場所で出店するにあたってのマーケティングに参考にして頂けるように、とお伝えしてきました。
同じ業態で仮説と検証を繰り返した後の実際のデーターほど参考になるものはありません。
沢山の方とのご縁を頂いたそのことをさらに価値に変えて活用することにより、新しいご縁を繋げて行く力を身につけていき、またクライアントに喜んで頂けるお店づくりをすることが出来る。
私どもとご縁を頂く大勢の皆様と一緒に正のスパイラルを作っているような不思議な感覚です。
新しい店舗の商売繁盛をイメージしつつ、いいご提案を出来るように頑張りたいと思います。
打ち合わせを終えた頃にはすっかり日も沈み、残念ながら、前から来て見たかった松山市内を観光をする時間はありませんでした。
ま、旅行じゃないのでアタリマエですが、、
松山と言えば『坊ちゃん』の街というイメージかありましたが、実際に来てみると『坂の上の雲』の街という方が強く印象に残りました。
TVドラマになって毎年年末に特別放送とかいって大々的にコマーシャルされるので、幅広い層に認知も広いかも知れませんが、あんな固い小説がこんなにも街に影響を与えるのだと少し驚いてしまいました。
ま、私もずいぶん熱心に坂の上の雲を読んだ口なので一応、秋山兄弟生誕の地を訪れてみたりもしておきましたけど、、(笑)
司馬遼太郎氏は史実に基づいて小説を書いた、とその本の中に書いておられました。
確かに日本海海戦の様子等は小説というよりは(意図的に)記録を読んでいるような描写になっていたのを覚えていますが、司馬氏の明治という時代に対する主観的な解釈もあったのかな、とおもったのが読み終えた後の感想でした。
その辺りを考えると坊ちゃんとはずいぶん違うと思うのですが、そんな思想が入った小説を私が思っていたよりもずっと大々的に街を上げての認知活動として取り組んでいることに驚きと共に若干の違和感を感じたりもして、、
そして、松山の若者は『坂の上の雲』の原作を読んでいるのか?という疑問も。
ちなみに、ジャコ天とジャコカツのお店のアルバイトの学生さんはTVではちらっと見たが原作は全く、手に取ったことも無いと言っていました。
私の知り合いにもおられますが、近隣の外国人から見ると決してその小説は史実とは言い難い、という方もおられますし、嫌いだ、とはっきりと言われる方もおられます。
古き良き、強かった日本へのノスタルジーだと。
地元の英雄を大事にすることはとてもいいことだと思いますが、松山の若者には外の世界に出てそのことについてしっかりと自分の意見を言えるように細かな部分まで知っていてもらいたいと思いました。
大まかに知っているだけではそこに書かれている思想というデリケートな部分について全く知らないことになってしまいますね。
イデオロギーの時代は終わったと言われて久しいですが、そんな時代だからこそ若者には(是非は別として)近代の日本人の思想に触れておいて欲しいと思います、
仕事を終えた後、坂の下をウロウロと歩きながらそんなことを思いました。
オッサンくさいすね、、(苦笑)
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清明。

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桃の節句。
春の代名詞のように思っていましたが、まだ結構寒いものですね、
このところの日曜日は少しゆっくり目にランニングに行くようになってしまっていましたが、暖かくなってきた事もあり、昼からの仕事の都合もあり今朝は夜明け前に起き出しました。
未だ暗いうちに身支度を整えていつもの筋トレなどのルーティンを済ましてから勢い良く飛び出して、電車に乗り込んだ頃にはお天道様が雲の隙間から遠くの海を照らしていました。
向った先はいつものお山。
参道にそびえる巨大鳥居をくぐった先はすっかり私の信仰の対象となりつつある大神神社。
週に一度のランニング・ウオーキングの代わりに昼からのお仕事がこの近くという事で、昨夜遅くにふと思いついてご神体登山をする事にしてみました。
毎週走る事が目的ではなく、2時間以上の有酸素運動をして身体の代謝を上げる事が目的ですので、これで十分に目的を果たせますし、来たかったお礼参りも出来るということで早起きした価値は十分です。(笑)
山門をくぐると少し空気が変わり、なんだか神妙な気持ちになるから不思議です。
何がいいのかは良く分かりませんが、初めて来てからこの空気感に見せられて事あるごとに通っているのは間違いありません。
時間が早めだったからか、いつもより参拝者も少なめ、気持よく参る事が出来ました。
よく考えてみたら、大神神社のご神体である三輪山に一人で上るのは初めてでした。
廻りの人が一人で登ってきたよ、というのをよく聞いていたので何となく自分も一人で登った事があるような気がしていましたが、(意外にも)いつも家族と一緒だった事が判明。
良く付き合ってくれているものです。(笑)
改めて、家族の理解に感謝する事しきりでした。
初めての一人入山は少し寂しい感じもしましたが、毎週一人で河川敷を黙々と走っている事に比べればずいぶん気持ちの良いもので、また一段と荘厳さをます空気を吸い込みながら時折顔を出すお天道様が作り出す木漏れ日の中を気持よく登りました。
ご神体の中に入って行って感じる空気感はまさに清明。
二十四節気の清明はツバメがやってくる頃ということでひと月先になりますが、季節感とは関係なく、この場所は万物が清らかで美しい様を表しているように思いました。
その感想はただ私だけが受けた印象ではなく、三島由紀夫がこの聖地を訪れた際に書き残されて、碑文として狭井神社の鳥居の側に残っています。
三島氏が残した言葉は、
「大神神社の神域はただ清明の一言に尽き、神のおん懐に抱かれて過ごした日夜は終生忘れえぬ思い出であります。
また、お山に登るお許しも得まして、頂上の太古からの磐座をおろがみ、そのすぐ上は青空でもありますから、神の御座の裳裾にふれるやうな感がありました。東京の日常はあまりに神から遠い生活でありますから、日本の最も古い神のおそばに近寄る事は、一種の畏れなしには出来ぬと思っていましたたが、畏れと共に、すがすがしい浄化を与へられましたことは、洵にはかり知れぬ神のお恵みであったと思います。」
言い得て妙、と、戦後の日本で大活躍した文豪?に対して私ごときが言う言葉ではありませんが、ご神体に入山しての感想はまさにこのとおりでした。
(三島由紀夫に対する好き嫌いは別として、)さすがノーベル賞候補にも上がった作家だと感心した次第です。
残念ながら私は無宗教なのですが、三輪山に登る度に自分のちっぽけさと自然の偉大さを感じずにはおられません。
そして今回初めて一人でお山に登って心の中から自然と込み上げて来たのは『感謝の念』
神に触れてお願いするのではなく、今ここにいることに対してありがたい、ありがとうという想いで一杯になりました。
今回、ご縁を頂いて奈良に呼んで頂けたことに心から感謝致します。
深謝。
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