(マーケティングは)愛だろっ、愛。

10月7日 秋晴れ

今日は大阪から。

朝一番から夕方までの7時間半、みっちりと【第3期】職人起業塾の第4講の講師を務めました。
開講日の初回の講座で総論を話してから、2講、3講とひと月は2回連続でアクティブブレインセミナーとなっており、講師役は川西先生だったので私の登場は久々にして2回目。やっとマーケティング講座の本題へと進むことが出来て、塾生の皆さんも「未来の売上げを作るマーケティングって一体どんな話なんやろ」と、興味津々の面持ちで受講されておりました。

小さく、強く、長く。

資本力が弱く、地域に根ざして営業する私達工務店やリフォーム事業者はどこまで業態を拡大してもやはりスモールビジネスと言わざるを得なく、大資本を強みに全国展開する大手ハウスメーカーとは違う戦い方をしなければ、全く同じ土俵で戦っても最終的に勝ち目は無いと思います。

しかし、大手だから強い会社かというと、今時そうとも言えないと(私見ですが)思っていて、100年、200年と続く超長寿命企業はすべて中小零細企業ですし、小さいからこその強みもあると思っています、いっそ、悪く無いと。(笑)

住宅産業は結局、各地域に密着した労働集約型のビジネスであり、地域の風土や顧客の個人的なニーズに合わせたモノづくりです。ここで本質的に求められるのは販売会社ではなく、工事が出来る地域密着のスモールビジネス事業者だと考えています。私達は地域の住環境を守り、維持する役割も担っており、小さくても強い、長く続く会社を目指して戦略を組み立てなければなりません。

スモールビジネスの鉄則。

今日の講義でマーケティングにおけるスモールビジネスの鉄則として私がお話したのは、『第2領域(緊急性の低い重要な事)に取り組む』『自分の強みを明らかにする』の2点について。

大きな資本力を持たない中小事業者は基本的にマス媒体などを利用したコマーシャルによる集客には向いておりません。認知度を上げるにはマス媒体は効果的かも知れませんが、そこは大手が最も得意とするところであり、小手先のテクニックで集客する方法論はいろいろありますが、最終的には同じ土俵で戦っては分が悪いのは明らかです。

ではどうするかというと、その逆に取り組むべきで、一気呵成に多くの見込み客を集めるのではなく、自社の持つ強みを生かした情報を発信しつつ、ご縁を紡ぎ、信頼してくれる顧客を増やしてじわじわと継続的な集客を行なうべきで、出来る事なら初めに声がかかる時点で自社を理解してくれている、出来れば信頼されている状態の質の高い新規顧客に集まってもらいたいものです。

第二領域こそ未来へのトンネル。

多額の費用をかけてTVコマーシャルや新聞折り込みなどで一気にドカンと集客しないと言う事は、費用をかけないが継続的に人が集まってくれる取り組みを行なう必要が有り、それはスティーブン・R・コヴィー博士が提唱された時間管理のマトリックスで第二領域と言われる緊急性の低い、しかし重要な事柄に時間をかける習慣が持ててこそできる取り組みです。

行動を起さなければ何も始まらない、しかし、三日坊主の取り組みをいくら乱発したところでなんの成果も上がらない様に、ルール、シクミ、習慣に落とし込んで顧客との繋がりを深め、信頼性を高める為の社を挙げての継続的な取り組みが出来ることが肝要です。

このような地道な活動を通して、既存顧客からの信頼を深め、リピートの注文を頂けたり、周りの人を紹介されたり出来る様になれば、事業規模に合わせて、顧客数を持つ事でビジネスが廻り出すというのが理論です。具体的な施策は塾生諸氏に社に持ち帰って考えて来てもらいますが、いろんな会社のアイデアを共有出来るのもこの講座の大きなメリットだと思っています。

売上げとはゼロからイチを生み出す高いハードルを越えること

あらゆる情報が氾濫する今の時代、いくらリピーターや紹介客といっても顧客にとってのバリューが無ければ、ベネフィットを提供出来る自社独自の強みが無ければ他社に負けてしまいます。地道な集客活動と共に、自社の強みを見出し、磨く事もセットで考えなければなりません。

しかし、工務店、リフォーム会社という業態で、USP(ユニーク・セリング・プロポジション)と言われる自社独自のウリやコア・コンピタンス(同業他社を寄せ付けない卓越した圧倒的な強み)を持つ事は非常に難しいのが現状で、「御社独自の強みはなんですか?」と質問されると一瞬たじろいでしまいがち。それでも強み無くしては選ばれて売上げを上げる事は出来ないので、塾生には一生懸命に考えて頂きます。

セグメントとセット。

本講座での基本的な考え方は、強みはセグメント(市場限定)とセットで有り、自社の(自分の)いいところを認めてくれる限定を作り、その中でNo1になる事から始めて徐々にその限定を解いて広げて行く様に伝えています。

例えば、自分自身で考えたとき、家族にとっては唯一無二の存在であり、それは(その狭い世界の中で)圧倒的な強さを持っていると言っても過言ではありません。もし家族が家を建てるとなれば間違いなく受注出来るでしょう。その関係性を親戚に、近所の人に、その友人に、地域全体にと広げて行く事が出来れば地域NO1の会社になる事が出来るという理屈です。

強みとは愛。

そして、家族に対して自分自身が行なった事を振り返ると、別段に対した事をした訳ではなく、絶対的な責任を負い、愛情を注いできただけの事。要はセグメントされた小さな市場では個別に丁寧に愛情を注ぐ事、責任を負う事だけで誰にも真似出来ない強みを発揮する事が出来るのです。
一般的なマーケティング理論とは少し考え方が違いますが、なんの強みも持たずに起業した私が、これまでの20年弱を振り返り、実践して来た結果を鑑みたとき、そんなに抜きん出た特別な武器が無くても真摯で誠実な在り方を守るだけで顧客の信頼を得て来れたのを実感しています。

ずいぶん昔になりますが、研修合宿でがっつりと教えを乞うた元日本マーケティング協会の理事長でもあった故水口健二氏は「マーケティングは愛だ!」と最後の締めにいつも言われておりました。ロバート・チャルディーニ著の『影響力の武器』に書かれていた返報性の法則の観点からみても、愛情を持って人に接すると、相手も好感を抱く様になるのは人間の心理として絶対にあるわけで、愛を持って仕事に向き合う事こそがマーケティング構築の根幹なのだと思っています。

塾生の皆さん、やっぱり、愛やで、愛。

告白しなさいとは言いませんが、笑、愛を持ってお客様に接してみて下さい、きっと大きな成果を手に入れる事が出来ますし、絶対にお客様に喜んでもらえる筈ですので。

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夜の霧

10月6日晴れ

 

台風一過。

神戸は秋らしい爽やかな青空が広がりました。昨日の風雨で空気中のチリやほこりをきれいに洗い流してくれたような清々しい朝、久しぶりに事務所で朝礼に出て、ラジオ体操をした後は気分を上げて1週間以上ほったらかしにしていた自分のデスクがあるセミナールームの掃除に精を出しました。

その後は、すぐ隣街の明石にあり日本全国を股にかけて大活躍されている松尾設計室一級建築士事務所の松尾室長にご来社いただき、情報交換を兼ねた話し合う時間を持ちました。
私が連載している雑誌(新建ハウジングプラスワン)に松尾さんも(私のずっと以前から)人気の連載を続けておられた関係で、しかも事務所同士がすぐ近所じゃん!と言うことになり今回お会いすることになりました。(笑)

 

 

若き建築業界のリーダー

この松尾さんは、建築の専門雑誌で人気の連載を数本抱えておられるだけではなく、日本全国で大人気の講演活動を活発に行われており、確か少し前の業界紙調査では業界で最も講演を聴きたい講師の一人に名を連ねておられました。気密断熱、省エネなどの住宅性能と、デザイン、意匠性を兼ね備えた住宅設計には定評があり、パッシブハウスジャパンの理事として建築業界を牽引されている若きリーダーの1人です。

また、私たちが所属する(高性能住宅の普及を目的とした団体)新住協の元メンバーと言うことで共通の知り合いも多く、また、電磁波測定士の資格を取得されて電磁波対策を施した住宅も手がけられているところなど意外な共通点も多く、話すネタに事欠かず、2時間みっちりと膝を交えて話し込みました。

 

 

本から始まる。

そんな松尾さんとの会話の中で最も盛り上がり、互いにうなずきあったのは教育の重要さについて。同じように父親であり、また経営者(=教育者)の立場から日本の教育制度に対する疑問や、失望にも似た不信感など共通の認識を持っており、危機感を共有。また、スタッフを始めとする若者への教育についても話が及び、読書の習慣を持ってもらうようにしなければならないという、私が常日頃言い続けている結論へと帰着、なんだかスッキリとした気分にさせて頂きました。(笑)

話の発端は、テーブルの上に無造作に置いていた私の読みかけている書籍を目に留められて、「こんな本を読んでおられるのにはびっくりしました。」と言われたところから。
その書籍とは、ヴィクトール・E・フランクルの『夜の霧』で、ずいぶん昔に1度は読んでいるのですが、最近もう一度読み直そうと取り寄せた1冊です。

松尾さん曰く、「読書をしない=先人の残してくれた知識や知見を学ばずに今を生きるなんて、遠方に出かけるのに交通機関も車も何も使わずに徒歩で歩くようなものだ。」と社員さんに言っているとのこと。すみれ文庫なる会社の片隅に私設の小さな図書館を作って、スタッフに一生懸命に読書を推奨している私にとっては共感するどころか、非常に嬉しい言葉でした。

松尾先生、ご近所のよしみもありますし、イロイロと共通点も見出せた事で今後とも宜しくお願い致します。本日はありがとうございました。

 

 

夜の霧

意外な共通点として話題に上った、1956年に初版を出された半世紀以上前の本にも拘わらず、今なお繰り返し読み続けられている同書の内容を以下に転載しておきます。その内容は非常にヘビーで、アウシュビッツの収容所に捕らえられた作者が絶望の淵に叩き込まれながらも釈放されるまで生き抜いた軌跡を描いた実話に基づいた体験記です。

商品説明

名著の新訳には、つねに大きな期待と幾分かの不安がつきまとう。訳者や版元の重圧も察するにあまりあるが、その緊張感と真摯さのためか、多くの場合成功を収めているように思われる。本書もまた、その列に加わるものであろう。

ユダヤ人精神分析学者がみずからのナチス強制収容所体験をつづった本書は、わが国でも1956年の初版以来、すでに古典として読みつがれている。著者は悪名高いアウシュビッツとその支所に収容されるが、想像も及ばぬ苛酷な環境を生き抜き、ついに解放される。家族は収容所で命を落とし、たった1人残されての生還だったという。

このような経験は、残念ながらあの時代と地域ではけっして珍しいものではない。収容所の体験記も、大戦後には数多く発表されている。その中にあって、なぜ本書が半世紀以上を経て、なお生命を保っているのだろうか。今回はじめて手にした読者は、深い詠嘆とともにその理由を感得するはずである。

著者は学者らしい観察眼で、極限におかれた人々の心理状態を分析する。なぜ監督官たちは人間を虫けらのように扱って平気でいられるのか、被収容者たちはどうやって精神の平衡を保ち、または崩壊させてゆくのか。こうした問いを突きつめてゆくうち、著者の思索は人間存在そのものにまで及ぶ。というよりも、むしろ人間を解き明かすために収容所という舞台を借りているとさえ思えるほど、その洞察は深遠にして哲学的である。「生きることからなにを期待するかではなく、……生きることがわたしたちからなにを期待しているかが問題」というような忘れがたい一節が、新しくみずみずしい日本語となって、随所に光をおびている。本書の読後感は一手記のそれではなく、すぐれた文学や哲学書のものであろう。

今回の底本には、旧版に比べてさまざまな変更点や相違が見られるという。それには1人の哲学者と彼を取り巻く世界の変化が反映されている。一度、双方を読み比べてみることをすすめたい。それだけの価値ある書物である。 (大滝浩太郎)

出典:https://www.amazon.co.jp/dp/4622039702?_encoding=UTF8&isInIframe=0&n=465392&ref_=dp_proddesc_0&s=books&showDetailProductDesc=1#product-description_feature_div

夜と霧
夜と霧

 

 

淘汰の時代。

巷でも阿部ノミクスの成果の是非についてよく話題にのぼりますが、現在のところ計画されていた消費者物価指数の上昇はなく、長期金利は依然マイナス金利。一向にデフレが収まる気配はなく、最近はそもそも物価が安いことは悪くないと言う論調まで飛び出しており、日本の不景気の行く先は非常に不透明かつ不安定です。デフレ経済が定着するとなれば、資本力のある大手による寡占化の流れはいたって自然であり、建築業界に限らず、中小零細企業にはこれからますます厳しい時代がやってくることが予想されます。

そんな中で、学ばず、読まず、動かず、続けず、の現状維持思考で生き残れるわけがないと普通に考えればわかることで、企業は人なりと言う原則に沿って考えれば、社員教育こそが生き残りを左右する重要なファクターであるのは間違いないと思っています。

 

 

入り口はやっぱり読書。

吉田松陰先生は、士規七則で「人は読まず、読めども行わず、」と嘆かれましたが、知識を身につけ、先人の経験則を学び、自らを奮い立たせるモチベーションの源となる心に火をともすきっかけを持つことこそがとにかくたった一回の人生を良くするためのはじめの第一歩だと思うのです。
学も金も今年もなく、無一文のただの大工だった私が、こうやって曲がりなりにも経営者を続けていられるのは、読書の習慣を持っていた。ただその1点に尽きると思っています。
自社のスタッフにはもちろん、私たちの次の世代を担う若者に「とにかく本を読め、そして心に灯をともし、学んだ事を実践してみろ!」と、これからも言い続けるのが私の役割なのかな、なんて改めて思う一日となりました。

おい、廉くん、熊本で朝の読書やっとるか?
人生、やるかやらんか、やぞ。(笑)

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難しい判断への向き合い方。

10月5日 曇り一時雨

 

チャバ来襲。

台風18号(チャバ)の接近により大雨洪水警報が発令され兵庫県下の学校は2時間目から早々に下校となった様です。
そんな荒れ気味の天気の中、今日は(若干強硬に、)第5回目となるすみれゴルフコンペを開催しました。

足元が悪くなる、という予報の中、クライアントや取引先、勉強会に参加頂いているメンバーさんなど、すみれスタッフを含め30名を越す多くの方にご参加頂き、(時折激しい雨に叩かれましたが、)概ね穏やかな天気の中、懇親を深めつつ、楽しい時間を過ごす事が出来ました。

ホールアウトした後の皆さんとの話でも、「なんとかこれ位の天気で良かった」と笑顔で話されており、忙しい中、せっかく集まって頂いて辛い想いをさせずに済んだと、胸を撫で下ろした次第です。(^_^;)

ご参加頂きました皆様、本日は本当にありがとうございました!

 

天災は忘れた頃にやって来る。

ちなみに、一昨日の天気予報では台風が直撃すると言われており、私の中ではほぼ中止(延期)やな、と腹を括っておりまして、しかも、関東からわざわざ飛行機に乗って参加して下さる方もおられたりで、中止するなら早めに判断しなければならないプレッシャーもありました。
しかし、昔から「天災は忘れた頃にやって来る」と歌にあった様に(←古っ)台風なんてものは来ると言って来ない。油断していると来るもので、昨日の朝までまで悩みに悩んでおりました。

頭をよぎったのは、先月の(神奈川まで行ったのに!)ゴルフコンペで天気予報に従って中止にしたのに、全く雨が降らなかった経験で、その時の悔しい思いを思い出し、なかなか判断をつけられなかったのです。

 

判断の責任。

そもそも、30名もの大の大人に1日時間を空けて貰っておいて、気軽に延期して同じメンバーさんにスケジュールを空けてなんて気軽に言えたものでは無いし、かと言って無理して荒天の中で集まって貰っても不愉快な思いをさせるだけやし、とにかく難しい判断でした。
誰の責任でも無い天気のことではありますが、結果は判断した私に帰ってきますし、判断の責任はついて回ります。

たかがゴルフとはいえ、久しぶりに随分と頭を悩ましましたが、結果はなんとかオールライト!大した風雨にならずに、というか天気予報が当たってくれて本当に良かったです。

 

 

情報の質と量。

今回の判断が間違わなかったのはひとえに文明の利器のおかげです。刻々と変わる詳細な天気予報を見て、ゴルフのプレー時間には台風は直撃しないし、雨そんなに激しく降らないと発表されたのを信じた結果、やろう!と決意を固めました。

結果オーライといっても所詮相手は自然現象なので、天気予報を信じればいつもこのような結果を迎えるとは思っておりませんが、それでも今回の天気予報はズバリ的中。科学の力を信じて良かったと言うことになりました。

今回の経験で感じた事は、判断には情報収集の量と質、そして冷静な思考が不可欠であり、感情的に流されてはいけないと言うこと。実際、ゴルフ場に行ってみるとキャンセルされた方もずいぶんおられたようですし、その人達が決して間違った判断をしたとは思えません。
メリットデメリット、リスクと期待、情報と経験則、それらをできる限り多く並べ出して冷静な判断をするべきですが、それって非常に難しく、今回のことに気をよくして毎回強引、強硬に開催をするとそのうち痛い目に合うのは明らかです。

 

 

整えることからはじめよう。

人生は常に選択の繰り返し、大きい小さいにかかわらず毎日、あらゆる場面で判断を迫られ続けます。人は誰しも、ずっと間違った判断をしない事は無いかもしれませんが、出来ることであれば、自分が下した判断に後悔の念を抱きたく無いもの。その為には情報の量と質、そして感情に流されない落ち着きを持った状態を整えなければならないと改めて思った次第です。

そんな風に考えると、毎月通う茶の湯や、隔週で教わっている書道のお稽古に向き合う事で、一旦日常のドタバタから気持ちをリセットして、心の中を整えるタイミングを持てている事は非常に大きな意味を持っているのかも知れません。

せっかく、お稽古を通してお教え頂いている心の整え方、もそっと意識して日常生活でも生かせる様にしたいものです。

お稽古ももう少し精進します。。(苦笑)

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やるが、やらねが?

10月4日  晴れ 風強し

快晴の秋田からスタート。

昨日、秋田空港に降り立つと台風か?!というくらいの激しい風雨で驚きました。その反動?か、朝目覚めてホテルの窓から見えた雲ひとつ無い青空にやたらテンションを上げて、秋田の街中を1時間ほどのランニングに出掛けてしまいました。

久しぶりの秋らしい爽やかな朝、ココロもカラダもスッキリ、帰神の道中では集中してPC仕事に向き合えそうです。(^ ^)

 

アイリフォーム協力業者会。

昨日は一般社団法人JACKの仲間で、秋田で私達が施工する工事の際にも色々とお世話になっている進藤社長率いる株式会社アイリフォーム社の記念すべき第1回目の協力業者会の基調講演の講師として御招き頂きまして、社員さん、職人さん、取引先の方々と70名を超える大人数が集まられた会場でお話しをさせて頂きました。

 

協力業者会の意味。

建築の仕事は一つの現場に大勢の人が携わり工事を進めて行きます。それぞれが責任感を持ってプロフェッショナルな仕事を行い、その積み重ねの上にお客様に満足頂ける完工引き渡しがあります。
逆に、誰か一人でもえー加減なコトをすれば他の人の努力は全て水の泡となってしまうリスクを孕んでいるとも言えます。そんなコトにならないように元請け会社は現場監理を行うわけですが、正直に言ってしまうと、職人の一挙手一投足を全て監理出来るわけではなく、目が届く範囲は至って表面的な部分に限られてしまいます。
だからこそ、今回の様に関係者を集めての勉強会的な会を設けて事業に携わる全員の意思の統一、方向性の確認が必要なのだと思っています。

 

 

結束が生涯顧客を創造する。

私が今回も話したのは、(いつも同じですが、)原理原則論のマーケティング理論を紐解いて、現場の重要性と工事を終えた後も延々と長く続く顧客満足が未来の売り上げ、利益の元になるということ。目指すべくは生涯顧客の創造と蓄積です。
その為に人を育て、ステークホルダーとの信頼関係を深めるコミュニケーションを積極的に行うべきで、現場に関わる全ての人が同じ価値基準を持ち、目先の利益や簡単さに囚われる、流されることなく、良心に従って本当の顧客満足を得る努力と常にその選択が出来る価値基準を持つ様にならなければならないと、アタリマエのコトを繰返し申し上げました。

 

 

で、具体的には何を?

そんな私のアタリマエの積み重ねの話を聴いたからと言って、明日から何かが変わるかというと残念ながら決してそんな事はありません。現在、そしてこれからますます厳しくなる建築業界の環境の変化を真摯に受け止め、茹でガエルにならない様にと、もし、変わろうとするならば、すぐさま小さくても実際の行動に移す事が出来るかどうかにかかっており、またその行動を継続して積重ねる努力が欠かせません。

で、具体的には何をしたら良いかというと、私が今回用意していた答えはこちら、

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アイリフォーム社のホームページから抜粋

 

相手の立場に立って考える。

顧客からの信頼を得て、紡ぎ、繋ぎ止めるマーケティングアクションとしてはイロイロな方策が考えられますが、その根本的な考え方として、「お客様の立場に立って考え、行動する」という意識を全員が持てばこれより強い事はありません。私があれこれと目先新しい事を提案するよりも、元々アイリフォーム社で掲げられていたスローガンをもう一度全員で見直し、その基本を守り、全員で取り組む事が出来れば、ドラッカー博士が提唱した事業の目的である(生涯)顧客の創造はそんなに難しく無く叶うと思うのです。

皆さんで是非、自分の家だと思って仕事をするとは実際の業務に落とし込んだ時、どの様な事なのかを考え、選択し、実践してもらいたいと思います。

そんな事を懇親会の席で熱く語る事が出来ました、席のあちこちで、「やるが、やらぬが、どっちかだべ。」との会話も聞こえてきて、私の想いが伝わった事も実感させて頂きました。
今回も素晴らしいご縁を頂けた事を心から感謝致します!
みなさんで一丁、気張ってみて下さい!

 

おまけ、

懇親会2次会はオープンの際に進藤社長にもお手伝い頂いたにわ・とりのすけ秋田本店にて。
久しぶりにクライアントともお会いする事が出来て良かったです。
高橋さん、頑張って下さい!

お元気そうでいがった。(笑)

 

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木の家相談カウンター誕生!

10月3日 曇り

秋田へ。

今日は朝1番から飛び出して伊丹空港から秋田県へ。
地域密着で堅実にリフォーム事業を営んでおられる秋田のアイリフォーム社に業者会での講演をご依頼頂き向かっています。
私が話をさせていただくのは、今回もやっぱりいつもと同じ話。現場基軸のマーケティング論をベースに、いかに現場での意識が大切かを職人目線から話させていただきます。現場に携わる一人ひとりの判断が未来を創るか、食い潰すかを決めている。と。たった1時間半の講演ではありますが、受講いただいた方に少しでも実務に役立つ、意識を変える気づきを得ていただければ幸いですし、これを機に良いご縁をいただけることを切に祈っています。

 

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木の家相談カウンター開設!

昨日はとても忙しい日曜日でした、朝1番はハーバーランドにあるひょうご木づかい王国学校にてこれまで兵庫県林務課と兵庫県木材連合会が主体となって運営していた施設を京阪神木造住宅協議会のメンバーを中心に、有志の地域工務店やリフォーム会社が集まって引き継ぐことになりその開設式が行われました。さすが、県が動くとメディアの取材も入り賑やかなスタートとなりました。

 

【すみれ住まいの学校】秋の収穫祭。

開設式典を終えてからはすぐに畑へ、キャルファームさんの指導を仰ぎながらすみれスタッフが育てて来た野菜の収穫祭、すみれ暮らしの学校という工事を終えたお客様向けにそこでの暮らしを楽しんで頂く為の取り組みの一環です。今回も大勢のお客様に参加して頂いて、土に親しみ、採れたて野菜を調理して大地の恵みを堪能して頂きました。

 

 

 

木の家の素晴らしさを伝えたい。

前述の木の住まい相談カウンターの取り組みについてもうすこし続けます。
淡路島から但馬まで、変化に富んだ広い土地に豊かな森林資源を持つ兵庫県。その森林資源を有効に活用し、健康的で心地よい住まいに活用してもらいたいという三者の思いか1つになった取り組みです。

省エネ、エネルギーコスト見直しの面から見ても、木造の住宅はRC造や鉄骨造等他の工法に比べ圧倒的に消費エネルギーが少なくて済みます。
それは木が断熱に優れているというだけではなく、CO2を吸ってH2Oを吐き出す森林資源を循環的に活用することで、環境への負荷を軽減し、建設時、入居後だけではなく建物の役目を終えて取り壊す解体時にも工事にかかるエネルギーが格段に少なく済むからです。
もちろん、無垢のフローリングや板張りの天井など自然に育ったものと共に暮らす心地よさはもともと日本人の価値観としてDNAの中に深く刻まれており、心安らげる住宅空間を作るには木の良さを生かす事は欠かせません。

 

住宅総合展示場以外の選択肢。

その昔、大工さんに家の普請をお願いすると言う時代から建築業界は大きく様変わりし、敗戦後、住宅の量産化が求められるようになり、住宅メーカーや大手ビルターが家づくりの主役となって行きました。
私たちすみれのような地域に根ざした小さな工務店は、地道な営業活動をしてご縁があった方の住宅を建ててはおりますが、全体から言うとほんのごく1部です。最近は、木を使ったデザインが見直されていることもあり、木造住宅の需要が高まっているにもかかわらず、相談する窓口がないと言うユーザの声を耳にするようになりました。
このたびひょうご木づかい王国学校内に設置された『木の家相談カウンター』がその相談窓口の役割を果たせるようになり、総合展示場に行って、(ものづくりの会社ではない)販売会社のハウスメーカーの住宅を購入する以外の選択肢を家を建てたいと思われている方に提供できればこれ以上嬉しいことはありません。

 

 

志を共に。

とはいえ、決して目先の売り上げ利益があるわけでは無いこのような啓蒙活動的な取り組みにご賛同いただいた同業の同志のみなさんたちには心から御礼を申し上げるとともに、なんとかこの取り組みを盛り上げていけるように皆様と共に精一杯の努力をさせていただきたいと思います。

全国的に見ても珍しい自治体と地元工務店が力を合わせた木の家相談カウンターの取り組み、できる限り盛り上げていきたいと思います。

皆様、どうぞよろしくお願いいたします。

 

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■いよいよ明日開催!
モノからコトへ!より良い暮らしのご提案『すみれ住まいの学校』イベント情報

いよいよこの週末はすみれスタッフが手塩にかけた無農薬野菜を自ら畑に入って採って、それを皆で調理して食して頂くイベント、秋のすみれ収穫祭!
自然の大いなるパワー、素晴らしい大地の恵みを体感しに来て下さい。
詳しくはこちら
https://www.facebook.com/events/535574649985137/

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■来年開講予定【鹿児島開催】職人起業塾 現地受講説明会開催します!

10月20日 KBN(鹿児島ビルダーズネットワーク)様の御協力を得て、無料の説明会を開催します。これから職人育成を考えている、現場基軸のマーケティングの構築をお考えの方は是非お越し下さい!

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左官職人取締役就任。@阿久津左官店

10月1日 曇りのち晴れ

fbのチカラ。

50年間近く生きて来て、これまで縁もゆかりも無かった土地、那須塩原初めて来ています。
栃木県の最北、もうすぐそこが福島というだけあって、さすがに少し気温は低くひんやり、そして雨上がりの凛と澄んだ空気の中、朝を迎えました。
東海道から東北新幹線に乗り継いで神戸から5時間、さすがに午前中に到着は出来ないので、今日の予定に合わせ昨日から前乗りでやって来ておりまして、昨夜は予定していなかったにも関わらず、fbで私の訪栃を知った現地の工務店の田村建設の鈴木社長にお声掛けを頂き、会社訪問とその後食事をご一緒頂くというオマケ?もあり、私の本来の目的である創業45周年記念式典を本日開催された阿久津左官の阿久津社長にもお忙しい中駆けつけてもらい職人会社の経営者3名で熱く語らう時間をもらう事が出来ました。鈴木社長、阿久津社長、お付き合い頂きありがとうございました。

それにしても、、縁は異なもの乙なもの、fb恐るべきもの、味なもの。です。(笑)

 

見知らぬ街でのお朔日ラン。

今朝は1日と言う事で、朝は恒例のお朔日参りに。
全く訳が分からないまま、ホテル近くをランニングがてら走り回り、結局、波切り八幡宮にて先月の感謝と後残すところあと3月の今年の無事をお願いしておきました。

毎月は自宅近くの神社、総社にお参りしておりますが、勝手が分からない土地と言う事で結局今日は真言宗のお寺にお参りすると言う事になり、神仏一如やんな、なんて勝手に納得。いつもは神様に参るのに仏様ってどうかしら、と若干の迷いもありましたが感謝の気持ちさえ述べれれば別に良いですよね、(笑)

 

阿久津左官店45周年記念式典&感謝祭

その後、ホテルで少し仕事を片付けてから、阿久津社長を御紹介下さった株式会社SHIP社の小松社長と合流して、この度、那須塩原に来た本来の目的である阿久津左官店の創業45周年記念式典&感謝祭に参列すべく向いました。

正直、45周年という(それも十分すごいんですが、)50周年をあと5年に控え、記念式典をするにはちょっと中途半端な感じがするなー、なんて少し思っておりましたが、参加させて頂いてその意味がよーーーーく分かりました。

モチロン、45年の長きに渡り事業を継続されて来た事は素晴らしく、それを支えて来た先代の社長、従業員さん、取引先や勉強会の仲間などに感謝の気持ちを表したいという社長の気持ちはあったと思いますが、どうやら今日のメインは左官職人として活躍している従業員さんの取締役への就任のお披露目が大きな目的だった様です。

 

 

辞令、取締役工事部長に任ずる。

こいつ、大丈夫か?と思いつつ採用した茶髪の若者がなんとか会社に定着し、14年の年月をかけて学び、技術を身につけ、人間力を高め、社を引っ張って行く存在に成ったことを認められ、この度めでたく取締役工事部長に就任されたとのことで、次世代の職人育成を目指す企業としては非常に大きな一歩を踏み出されたのだと思います。職人の社会的地位の向上ってこうゆう事なのだと感じ入り、私も胸が熱くなりました。

遠山部長、取締役へのご就任、誠におめでとうございました。これから益々若い従業員さんを引っ張って、社長の目指すいい会社作りの大きな支えとなって下さい。

 

壁の匠。

この阿久津左官店は左官技能士一級の職人が3名、後の若い職人もその後を追い、技術を極めんと左官道場なる事業所内の施設で切磋琢磨、修練に励んでおられます。以前は全国のコンテストで優勝される程の実力を誇り、文字通り日本一の技術を全国的に示されている会社であります。
そしてその伝統を守り、次々と若い職人を育て上げて職人会社として事業を45年間の長きに続けて来られています。

勉強熱心な社長の影響で社員さんも様々な研修に出られているとの事でしたが、職人は技術職だという原点を忘れること無く地道に修練を積まれている姿勢には本当に頭が下がります、職人会社の鏡ですね。。

 

職人時代がやって来る。

先日、このブログでも紹介した阿久津社長の書籍の中で、職人の意識改革の重要性、職人の育成の重要性を繰り返し書かれており、その理論、意識は私と殆ど同じです。大工と左官と言う職種の違いはあるにしても、若者の職人を育てなければ日本の未来は無いという確信と危機感を持ち、実業において実践を積重ねながら様々な苦しみも味わいながらもしっかりと未来を見て歩みを進めておられる阿久津社長の姿は、まだ知り合って間無し、今回でお会いするのも二回目と浅い付き合いではありますが、完全に同志だと(勝手に)思い込んでおります。(笑)

これから間もなくやって来る超職人不足時代は今までの建築業界の常識を根底からひっくり返すと思っておりますが、そんな中、勝ち残るのはやはり、実際に現場でモノを作れる者であり、職人を育てる会社だと思うのです。
今、その事を真剣に考え、理解し、実践に移している会社、経営者は全国的に見ても極めて少数で、未だに職人は誰かが勝手に育ててくれて、都合のいい時だけ使えばいいと思っておられる人が殆どです。
残念ながら、そんな都合のいい時代はもう間もなく終わりを告げ、職人がイニシアチブをとる時代がやってきます。

 

 

要は自助の精神と環境整備。

記念式典の中で、先代の社長へ感謝状を贈呈されておりました。私達からするとひと世代前の職人経営者が築き上げた卓越した技術を更に磨き、今の工法を確立された先達の教えを引き継ぎつつ、圧倒的な大きな変化に晒されるこれからの時代にあった変化、対応をしながら次世代を担う職人を育てる事が私達、過渡期に生きる経営者の大きな務めだと思うのです。

どーしよーもないような若者が現場で汗を流し、厳しく教育を受けて立派に会社を背負う人財へと成長を遂げて行く。職人の地位向上は職人自身の自助努力を持って叶える。そしてそれを支える職場の環境を整える事が何よりも重要であると、今回その素晴らしい 実例を見せて頂けた事は私にとっても自分自身の方向性に対する確信を持てるかけがえのない学びとなりました。

ご招待頂きました阿久津社長、そのご縁を頂きました小松社長、本当にありがとうございました。今後共、よろしくお願い致します。

 

エール。

記念式典の中で一生懸命制作されたDVDの上映があり、甚く感動させられました。その中で、新取締役に向けてのエールにオカリナで歌を送られた方がおられました。私の中で非常に印象に残ったのでその歌詞を以下に転載し私から松野新部長へのエールとさせていただきます。
「若者たち」

君の行(ゆ)く道は 果てしなく遠い
だのになぜ 歯をくいしばり
君は行くのか
そんなにしてまで

君のあの人は 今はもういない
だのになぜ なにを探して
君は行くのか
あてもないのに

君の行く道は 希望へと続く
空にまた 陽(ひ)がのぼるとき
若者はまた
歩きはじめる
空にまた 陽がのぼるとき
若者はまた
歩きはじめる

藤田敏雄作詞・佐藤勝作曲

遠山部長、いっちょ気張って阿久津左官店を盛り上げてください。

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