ウィズコロナで持つべき(シンプルな) 指針。

令和2年7月11日 曇り時々雨

梅雨前線停滞中。

7月もそろそろ半ばにさしかかろうと言うのに梅雨前線は相変わらず日本列島の上に携帯したままで、空は鉛色の雲大雲に覆われた鬱陶しい日が続きます。今日は1日、事務所のテラスでデスクワークと延々と続く社員との個人面談の続き。天気の悪い日は意外に社内での作業に集中できるもので、久しぶりに落ち着いて資料作りに励むことができました。

経済回復と感染防止の中庸。

東京ではコロナの新規感染者が200人を超え続け、すっかり第二波がやってきたとの騒ぎになり、またもや自粛ムードが高まりつつあります。ホストクラブなどの夜の店に休業要請を出すとか出さないとかまで取り沙汰されており、5月6月を耐え忍んできた関東の飲食業界の人たちにとっては死刑宣告言い渡されると言っても過言でない状況になりつつあります。感染拡大が広がるとアメリカやヨーロッパ諸国のように、大量の死者が出る事になる可能性がありますし、人の命を守る事は全てに優先すると言う原則を考えれば、致し方ないのかもしれませんが、経済破綻によって失われる命もあると考えれば、簡単に割り切って良いとはとても思えません。中庸の選択が今こそ必要ではないかと思うのです。

イベント再開。

新型コロナの猛威は一向に収束の兆しを見せませんが、それでも東京では今日から劇場や舞台、競技場での催しを続々と再開されたようで、席数を減らしながらも数ヶ月ぶりに観客を入れて対面での興行を行われたようです。私も緊急事態宣言開場後はコロナ前と同じとまではいきませんが、少人数のワークショップを再開したりと、徐々にイベントごとの開催を戻しています。この7月は静岡で、空間工房匠屋さんの業者会総会での講演や、北播磨倫理法人会のリアルモーニングセミナーに登壇したりと講演する機会も少し戻ってきましたし、JBN主催の若手大工育成塾の講師として久留米に通う講座がスタートします。

パラダイムシフト。

そんなこんなで、今日も講演資料をまとめていたのですが、アフターコロナの世界、と言うよりも完全にウィズコロナと言う考え方でウィルス、感染症と共存し続けていかなければならなくなった今の社会で、いかに時代の変化に適応し、自らを変革できるかが生き残りのカギだと思っていて、講演のスライドの冒頭にその辺の認識を同じくしてもらえるような説明を入れるようにしています。大まかにまとめると、私たちは3つの大きな変化にさらされていて、1つは価値観が逆転したこと、2つ目は拡大路線はリスクが高いこと、3つ目はネットの情報に流されるセンシティブな世の中になったこと。特異な業界と思われがちな建築業界もこれらの大きな変化を理解していないとマーケットからつまはじきにされると考えています。

逆転の世界に生きる。

1つ目の価値観が逆転したというのは、このブログでも繰り返し書いていますが、これまで良かれと思い信じてきた事がことごとく否定される世の中になり、今までの当たり前を全て見直して見なければならなくなったと思っています。対面コミュニケーション、団体行動、公共交通機関の利用、接客時のマスクの着用、運送便の置き配、新卒採用、海外進出とグローバル化、どれも推奨されて来たものが悪で、タブーとされて来たものが良い事に変わりました。このパラダイムシフトを理解していないと、意識の低い人呼ばわりされる面倒で、ややこしい時代です。

生き残ったのは恐竜ではなくネズミ。

2つ目は昨年の年頭あたりからまことしやかにに囁かれていた「令和はVUCA化(不安定、不透明、曖昧、複雑)がメガトレンド」であると言われて来たのがこれほどまでにリアルに反映されるのかと思ってしまうほど、先行きが見えなくなってしまいました。航空会社や大病院、鉄道などの揺るぎない経営基盤を持っていると思われていた事業者さえ、破綻の憂き目にあっていることを考えれば、事業規模を大きくすること自体が時代に合っておらず、環境の変化に合わせて業態を変化し続けられる規模の事業に分割、自立運営できる事業運営が新しいノーマルとして認知され始めています。

流されやすい国民性。

3つ目は今回のコロナ禍が良くも悪くもこれまでの感染症と全く違う展開で広がりましたが、世界を恐怖の底に叩き込み、映画の世界そのままのまさにパンデミックとなったのは、情報革命が世界に行き渡った事を如実に表したことです。台湾や韓国はITの力を使って感染拡大を封じ込めることに成功したと言われていますが、日本では間違った情報の拡散、もしくは不安感を煽る情報の氾濫でセンシティブな風潮が世の中に広がり、自粛警察なる行き過ぎた行動を取る一般市民が続出しました。情報の取得、発信のリテラシーが消費活動を含め、世の中の動向に大きな影響を持っていることが鮮明になりました。また、これまでネット上の情報にあまり興味を持っていなかった人がステイホームをキッカケに、浅い情報取得をする様になったことで、情報操作に流されやすい国民性が加速した様に感じています。

混迷の時代を生き抜く指針。

そんな分かりにくく、面倒で不安が尽きないこれからの時代にどうするべきか、との命題に対する私の答えは、意外にシンプルです。VUCA化の荒波を乗り越えるには、事業継続させるのに不可欠な売り上げを生み出し続ける自社独自のマーケットの構築(マーケティング)とその源泉となるブランディングに尽きると思っています。そして、ブランドとは圧倒的な信用と信頼の集積であり、結局、企業のトップ、そしてそにいる人の在り方に大きく由来します。古代中国、孔子の時代から数千年の時を越えて語り継がれ、学び続けられている原理原則に従うことがウィズコロナの時代を生き抜く自信になるのではないでしょうか。

軸は在り方が作る。

静岡での講演は一般公開されませんが、来週開催(7月16日)の継塾と7月28日の北磻磨倫理法人会のモーニングセミナーは一般の方のご参加が可能です。上述のような内容の話をもう少し噛み砕いて具体的に、わかりやすく話す予定ですので、ご興味がある方はお気軽にお声掛けください。どちらも無料でご招待します。価値観が変わり、足元がふわふわする時ほど、しっかりとした軸を固めて持つことが大事だと思います。そして軸はやり方ではなく、あり方で固まります。何があってもブレない強い軸を持ちたいと思われる方は是非どうぞ、きっときっかけ位にはなると思います。(笑)


第83回【元祖】職人起業塾改め「継塾」7.16 #無料オンライン開放

◆今回もリアル開催と併せてZOOMを使ってのオンラインで無料開放致します。非公開グループページで事前にルームのURLをお伝えしますので、オンライン参加希望の方はご連絡ください。非公開グループページにURLをアップします。

日時:2020年7月16日木曜日 19:00〜21:30
場所:すみれ建築工房改め、つむぎ建築舎〒651-2111 神戸市西区池上3丁目6-7
申込みイベントページ:https://www.facebook.com/events/656654811726961/


アフターコロナの今こそ内部からの強化を図るWS再開します。

※定員に達したため、募集終了しました。8月も開催予定の先行予約はこちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/contact/

【現場人材戦力化の人事システムの運用編のWS】
これからの圧倒的な職人不足時代に備える職人・施工管理者の採用、育成に必要な組織体制構築についてのワークショップの第2弾運用編です。ご興味がある方はお気軽にお問い合わせください。
https://www.facebook.com/events/2792733910985295/

古典的マーケティング理論を学ぶ場、一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトにセミナー、WS等の情報を集約しています。
原理原則系マーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。
全12回の実践型現場マネジメント理論のpdf、動画なども公開しています。
その他、研修のお申し込み、問い合わせ、補助金の活用などの情報も集約しています。
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