≠を=に変えるイメージ活用法。

8月4日晴天

暑い日が続きます。

こんな日は早めに仕事切り上げてビアガーデンにでも行ってよく冷えたビールをゴクゴクとやりたいなー、なんて思ってたら今日は取引先の商社、大松社主催のビアガーデンパーティーがありました。夕方が待ち遠しいです。(笑)

 

午前中ははるばる広島から出版社のHさんが来社してくれました。

と言っても、又吉さんに触発されて小説を書いてみた訳でも、人生の記念にと、自叙伝を書いてみた訳でもありません。(笑)

10月から開講する講座のテキストブックの編集を手伝って頂く事になり、わざわざ打ち合せにお越し頂いた次第です。

汗をフキフキやって来たHさん、バタバタと打ち合せをしてそそくさと京都の次の会合に向かわれましたが、非常に内容の濃い打ち合せをさせて頂きました。

魚ん棚
魚ん棚

タイトな時間を縫って来社頂いたという事で、彼を明石駅まで送って行ったついでに魚ン棚で味噌ラーメンを食したら期せずして今までずっと迷っていた、味噌ラーメンには胡椒をかけるべきか、一味唐辛子をかけるべきかの答を見いだす事が出来ました!

それは、『トンコツベースの味噌ラーメンは胡椒、鶏ガラベースの味噌ラーメンは一味唐辛子。』

だという事。いやあ、すっきりしました。(笑)

 

魚ん棚の路面は波型タイル
魚ん棚の路面は波型タイル

 

大事なのは予習、復習!

子供の頃から学校や親にずっと言われ続けてきた事に、「勉強には予習と復習が欠かせない」ということがあります。

その当時は遊ぶ事が興味の中心で(汗、)学ぶことにさほど真剣になってないかったからだと思いますか、あまりピンときてない、というか全く何とも思っておりませんでした。

いい大人になって、(今更ですが、)学ぶことの重要性をやっと理解した時にやっと、「なるほどなぁ」と気づいたのですが、実はそのきっかけをもらったのはアクティブブレインセミナーと言う記憶術のセミナーでした。

それまでの私のパターンは、

学ぶ→忘れる(笑)

ありがちなことではありますが、これでは一向に成長しない、前に進まないどころか学ぶことが単なる時間の無駄と言っても過言ではありません。

 

 

 

記憶とイメージの深い関係性

アクティブブレインセミナーでは「覚える=定着させるというのはイメージを鮮明に描くことと密接な関係がある」ことを教えていただきました。

そういえば!と、独立したての職人の頃、ベッドに入って眠りにつくまでに翌日の作業を細かなところまでシュミレーションしていたことを思い出しました。

細部まで鮮明にイメージできた翌日は思い通りに仕事が進み効率が上がって、儲かった!と、嬉しかったことを今も小さな成功体験としてよく覚えています。

子供の頃、親や先生に教えてもらった通り、予習が非常に重要だというのは、そんなことだったのだと、中年のオッサンになって今更ながら実感した次第です。

要するに、予習とはイメージングのことであり、復習とはイメージの定着のことだと現在は理解しています。

 

 

≠を=に変える。

そんな理由で、事前にイメージすることができないとどんな学びもどんな気づきもインストールできないという思いから、受講前にしっかりと講義の内容をイメージしてもらえる様に10月からJBNの事業主体で開講する研修事業、職人起業塾@京阪神版のテキストを作ることにしました。

そして、学びを成果につなげるには、いくつかのステップを越えることが必要です。

成果につなげるとは、一回こっきり出来ることを指すのではなく、再現性を持てるまで自分自身の血となり肉となるように取り込むようにする事が必要です。

しかし、残念ながら多くセミナーや講座を受講した場合、学ぶ≠実践≠定着の『ノットイコールの図式』に陥りがちです。その時は気分よく、目の前が開けたような錯覚を覚えるのですが、どんな高額な素晴らしいセミナーでもその理論を実践し、成果に結びつける事が出来るのは、実際、ほんの一握りの人だけです。

その越えなければならない≠のステップ攻略の最も分かりやすい手法がイメージするという事だと思っていて、職人起業塾@京阪神版ではその部分についての講座もカリキュラムの中に組み込んでいます。

セミナーと並行して、予習と、その学びを自分の実際の行動として想像し、結びつけるイメージが湧くようなテキストブックをなんとか作り上げたいと思っています。

 

 

出来ない事を達成するコツ

また、カリキュラムの内容を書籍化することで、全国の同業者さんから問い合わせのメールを頂いていた、職人にマーケティング理論を学ばす事で、リーダーシップを持って事業所の利益に貢献する『守るべき、守られるべき職人』の育成をするヒントにもして頂けると思います。

以前、新建ハウジングさんに取り上げて頂いてから、ずいぶんあちらこちらから問い合わせを頂いておりますが、今はさすがに全国で講座を行うわけにもいきませんので、このテキストブックを参考にして頂ければ、大まかな部分についてはご理解頂ける様にしようと思います。

以前から遠方の(栗ちゃん塗装さんとか、)職人起業塾に興味はあるけどさすがにいけません、と言われていた方々には、書籍化か動画での配信のご要望を頂いておりましたので、これでなんとか少しは対応出来る様になるかと思います。

 

自分で出来ない事は人に頼め。

全くもって進んでいなかった、今年のミッションとして掲げて来た一つ(職人起業塾理論の書籍化)が、この土壇場に来てなんとか講座開講に間に合いそうになったという事で、非常に嬉しい日となりました。ご縁に心から感謝します。

堀之内くん、頼むよー。(笑)

 

 

 

おまけ、クーラーの効いた事務所でのひなたぼっこはサイコー。笑

事務所で昼寝中のにゃろ
事務所で昼寝中のにゃろ

 

振り子の法則の要諦。

8月3日晴れ

朝の筋トレとラジオ体操、朝礼後の掃除でデスクに向かう頃には既にシャツがびっしょり。

今日も暑い1日になりそうです。

しかも、さすがに月曜日、出社と同時に電話がジャンジャン鳴って予定を空けていたにもかかわらず、一瞬で忙しい1日になりました。

ほんに、ありがたいことです(笑)

墨出し
墨出し

 

世の中は不合理で矛盾だらけ、、

さて、お題目です、

最近とみに思うんです。

少し前まで、この世の中はとても複雑怪奇で、矛盾に満ちていると思っていました。

しかし、実はそんなことなく、案外シンプルなのじゃないか、と。

矛盾とは読んで字の如く、何でも貫く矛と何も通さない盾との対決を指しており、結論の出ないパラドックスに入り込む様を指していますが、全ての物事は表裏一体、陰陽合一と考えると、矛盾ってそもそもあって当たり前の事なのではないのか、と。

全てのものは表裏一体だと受け入れる事で、矛盾も、「はいはい、そうですね、そんなこともありますよね。」とあまり違和感を持たず、目くじら立てる事も無く受け入れられる様になるような、

この世の中は矛盾に満ちている不合理な世界ではなく、陰陽合一のまとまった世界なんだと。

そんな認識をを分かりやすく言い表したものが、『振り子の法則』だと思うのですが、ここでも少し引っ掛かっていたのが正直なところでして、、

悪い事があれば、その分いい事がやって来る。その逆もまた然り。

って、法則というからには確かにそうなのでしょうが、これをそのままなんの疑問も持たずに丸飲みするにはずいぶんハードルが高い気がしていました。

辛く、悲しい事が起こった、よっしゃー!ってほんまかいな、と。(笑)
苦しく、辛い出来事が起こった後、ずいぶん時間が経ってから人生を俯瞰して振り返ってみると、確かに振り子の法則が働いていると思えるのですが、なるほど、と思えるようになったのはゴクゴク最近になってのことで、以前は正直、全く納得出来ていませんでした。

 

振り子とヘーゲルと引き寄せの共通点

何が違うのか、何が変わったのか、と考えた時にふと頭に思い浮かんだのは(最近お気に入りの)ヘーゲルの弁証法を表した螺旋です。
上から見ると同じところをグルグル回っていて何の進歩も発展も無い様に見えて、見方を変えて側面から見てみると少しずつ高みに近づいているというアレです。

なるほど、と思いました。

螺旋は中心に見えない軸があり、その軸を頼りに回転しているから同じところに戻りつつ、進歩発展を繰り返す事が出来る訳で、軸が無ければ右に左に蛇行して、上に上がるどころか、下降線を辿ったりもしてしまいます。

振り子の法則も同じで、振り子を支える基点が右に左に振れていると、振り子は思い通りに戻って来れません。

軸を持つ、基点を固める事に意識をして人生にぶれない方向性を持ってこその、弁証法であり、振り子の法則であると言うことなのだと気がつきました。

そう考えると、一時非常に話題になった『引き寄せの法則』も理屈は同じですね。

ただ、何もせずにぼんやりと願うだけで幸せが勝手にやって来るのではなく、自分自信に良いものを惹き付ける重力を身につけなければならないという事。
中心軸、基点、重力とそれらは切り口は違いますがどれも同じモノを指しているように思います。

要するに、魂を磨く事で出現する『人間力』の大きさ、重さではないのかな、と。

 

 

人生は魂を磨く道場だ!

先達達が、『人生は修行』と言ってた意味が50歳が近づいてきたこの年になってやっと分かってきた気がします。
魂を磨く場が今この瞬間の連続だと認識する事で、振り子の法則がストンと腹に落ちた気がします。
目先の損得に流されず、正しい事を行なう。
ヒトが嫌がる事を自ら買って出る。
ヒトの為に身を粉にする。
ヒトの成功を心から願い手伝う。
自分が出来る範囲で世の中の為に尽くす。

やればやる程自分としては大変ですが、しかし、魂は確実に磨かれ、人生をいい方向に導いてくれる。

そんな法則、あると思います。
昨夜も、振り子の法則を逆張りで使う娘(苦笑)に対して夫婦で諭す場面がありました。

私自身もっと若い時に、これがしっかり理解できていればよかったのに、と思うとともに娘や若い人たちに何とかうまく伝えられればいいのになと思う今日この頃です。(苦笑)

習慣とは折れない心ではなく、何度折れてもやり直す気持ち。

8月1日 八朔 快晴
夏らしい青空が広がった、暑いお朔となりました。
八朔の総社
八朔の総社

朝はいつもの月初通り、愛犬チャックを連れて近所の総社にお参り、先月ひと月の無事に対する感謝と今月も1つよろしくお願いしますと柏手を打ち、礼をしてきました。

お参りを済まして帰る途中、京阪神木造住宅協議会の事務局のNさんから電話があり、10月開講の研修事業の申し込みが順調に入っており、まもなく定員に達しそうですと嬉しい報告がありました。

いきなりお参りの成果が出たような(笑)8月も幸先の良いスタートが切れました。

 

八朔の総社
八朔の総社

昼過ぎまでは久しぶりにみっちりとパソコンに向かいデスクワーク、実は来週また人前で話す機会を頂いておりましてその資料を作りです。

8月6日に大阪で行われる新住協関西支部の研修会に断熱のカリスマと言われる秋田のあの西方先生が講師に来られることになっており、研修会の案内を送ったとたんに定員に達したという、満員御礼のその研修会で私も前説代わりに少しだけお時間をいただくことになっています。

漏水現場調査中
漏水現場調査中

今回も「職人起業塾からの提言」ということで、結局は研修事業のPRになってしまうのですが(汗、)せっかくなので同業の皆様に私なりに問題提起をさせていただこうと思います。

 

地域工務店が抱える3つの問題。

今回、皆さんに考えて頂きたい問題点としてあげさせていただくのは大きく3つです。

■ローカル企業としての工務店の存在意義が薄れていること。

■職人不足、入職者激減によるものづくりの危機。

■市場縮小、新規参入の増加等、環境の変化と将来への展望の厳しさ。

これらの問題に対する解決の共通点は『ひと作りと仕組みづくり』だと思います。と、いつもの持論を展開させていただきますが、その中で大きな鍵となるのは認知行動不一致問題。

知る≠出来る≠定着する

もしくは、

学ぶ≠実践する≠習慣化する

それぞれ、すんなりと繋がってくれない事が非常に大きな問題だという事です。

要するに、(経営感覚を持った)ヒトを育て、シクミを定着させる最大の難関は学んだ事を記憶し、それを行動に移す事、そして仕組みとして定着させる繋ぎの部分ではないかと。

 

 

習慣化へのコミット

これは非常に難しい問題です。

一度できたからといって、継続するのは大きなハードルを越えなければなりませんし、また、一度途切れるとつい気持ちが切れてうやむやになってしまうのは人の常。

すみれでも、ルールとして決まったはずのことが守れずに何度もリセットし、軌道修正を行いながらやり直しを繰り返しています。

同じところぐるぐる回っているような錯覚に陥り、嫌になってしまいそうですが、継続することで少しずつ高いレベルに上がっていく、ヘーゲルの弁証法を理解する、(というか信じ込む)ことでなんとか少しずつ前に進んでいます。

それは多分、まだ法人化する前の私が個人事業主の時に「7つの習慣」を読んで原理原則にコミットして事業を行うと決めたからだと思っています。それ以外に自分の人生、事業を前に進めて行く資質が何もなかったからですが、、

 

 

習慣力とは折れない心ではなく、折れても何度でもやり直す気持ち

先日のジャック全国大会でゼロワン代表の大谷選手が、

「強い人間というのは何度倒れても立ち上がれる人のことだ」

と言っておられましたが、それの強さとは仕組みづくり、習慣化にも共通する本質だと思います。

もともとは社員に向けて、(今は外部の方々にも向けて、)スティーブンコヴィー博士が提唱された、重要性が高く緊急性が低いことへの取り組みを続ける仕組みを提供しているのが「職人起業塾」であり、職人、もしくは工務店が今までできなかったこと、解決できなかった問題を解決の方向性を定め、地道に継続することで解決する糸口があると思っています。

 

毎日更新のブログ、

毎朝5分の筋トレ、

2週間に1回の書道の稽古、

月に1度の理念についての勉強会、

1週間に1度のジョギング

月に1度の茶の湯のお稽古

毎日欠かさず、(少しだけでも)の読書、

毎年の富士登山、

そして、月に1度のマーケティングの勉強会。

 

どれもこれも仕事の実務に関係なく、全く緊急性のない、しかし人生全体から俯瞰して見れば(私にとって)とても重要なことばかりです。

1度や2度やってみる、行ってみるのは簡単なこと。

しかし、何年にも渡って継続することがそんなに簡単じゃないと思われる同業者の皆さんは是非「職人起業塾」にスタッフさんを参加させて頂ければと思います。(←結局売り込みでスミマセン、汗、)

最近、ブログ内での売り込みが激しくて恐縮ではございますが、それもこれも、すみれが創業時から掲げるミッション遂行の為、悲願達成への取り組みと、何卒ご理解、ご容赦下さいませ。(笑)

宜しくお願いします。

 

すみれ建築工房は職人の社会的地位向上をミッションに掲げています。

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職人起業塾@JBN京阪神木造住宅協議会研修事業、絶賛募集中。

7月30日 曇りのち晴れ

昨日富士山から戻って来て、すぐに書道のお稽古に参加したからかどうか分かりませんが、例年になく足がパンパンに張ってます。(苦笑)
朝から、若干ぎこちない動きで、昨日無事に重量鉄骨で建前を完了した工場の改修増床工事の現場へと向かいました。

曇天の経の池
曇天の経の池

 

なんでそんな判断をしてもたんや?

いつもの様にチクチクと、細かな事を現場担当者に指摘、と軽く流したいところですが、今回は看過できない大きなミスを発見、大きく手直しをする様に申し付けました。工期は一切延ばさない様に、という事と同時に。

現場合わせで細かな納まりを調整しつつ、改修工事を進めて行くのは非常に難しい工事です。ある程度、担当者の判断に任せる様にしてはおりますが、説明を聞いて納得出来ないものについては、一切妥協せずにやり直す様に言うことにしています。

「自分がお施主様の立場だったら、そんな説明で納得するんか?」

という問いかけと共に。

今回は製作した鉄骨の梁の入れ替えという大掛かりな手直しになってしまいましたが、お施主様には絶対に迷惑がかからない様しっかりと段取りをするように、という事と共に、何故こんなミスが起こったのか、そもそもの原因は何だったのかを担当者自身に深く振り返って反省を促しました。

鉄骨業者さんが、「今回の基礎工事は凄く良かったので担当者さんを褒めてあげてください。」と言ってくれていただけに、非常に残念。なかなかうまく行かないモノです。。

 

 

JBN京阪神木造住宅協議会版 職人起業塾 塾生募集

さて、表題の件ですが、このところ一生懸命に段取りをしていた新たな試みについて。

この度、京阪神木造住宅協議会主宰の研修事業として、私が毎月自社社屋で開催しているマーケティングの基礎を学ぶ勉強会、『職人起業塾』のコンテンツとコミュニケーションスキルをアップする接遇研修、問題解決能力や自分の能力を認めなおしてポジティブな発想に脳を切り替える考え方等のすみれが今まで研修事業として採用して来た内容を盛り込んだ職人、現場担当者向けの研修を始める事になり、今週のはじめに正式にリリースされました。

1期目の募集期間は8月3日まで。欠員がでた場合は再募集もあるかも知れませんし、第2期、第3期と継続して募集する予定ですが、国からの補助金は毎年予算額が変わりますし、いつまでも利用出来るとは限りませんので、少しでもご興味がある方は早めに問い合わせだけでもして頂きたいと思います。

 

京阪神木造住宅協議会版『職人起業塾』募集要項
京阪神木造住宅協議会版『職人起業塾』募集要項

 

 

職人、現場担当者向け研修事業の目的と意味

この研修事業を始める目的というか意味は大きく3つ有ります。

1つ目は、現場でのモノづくりは最大の顧客接点であるという工務店の強みを見直して、顧客現場満足を追求する人材教育を行なう事で工務店らしい強みを確立すること。

2つ目は、これから本格的にやって来る職人不足に対する対応として、今まで工務店が避け続けて来た職人を育てる体制を整えること。

3つ目は、建築業界、工務店業界にこれまで根付かなかったマーケティング(販促に頼るのではなく、自然と売上げ利益が得れる様になるシクミづくり)という考え方を参加される会社に落とし込んでもらう事。

 

 

永続的工務店モデルと問題点

全国を見渡してみると、実は派手な広告をしていなくても、しっかりと堅実な経営を長年続けておられる工務店は数多くあります。

そんな工務店さんは、地域に密着して、近隣の人々に愛され、頼りにされ、職人も優れた技術を持ち、モノづくりに真摯に取り組まれており、地域からの信頼を得て、良い仕事をしていたら紹介やリピートで工務店経営は永続的に成り立つ、という昔からの理論を実直に守られて素晴らしい業績を残されています。

そんな工務店の経営者さんに、これからもずっとなんの心配も無く、永続的に安定した業績を残せますか?と訊ねると、「大丈夫。」と答えられる方ももちろんおられますが、「不安が残る」と将来に対して心配をされる方の方が多い様に感じています。

心配をされる経営者の殆どは社長の長年積み重ねて来た信用や人間力、技術力で今の事業が成り立っている事が多く、その暗黙知が途切れたらその先はどうなるか分からない。という不安を抱かれている様に思います。

もう一つは、職人の問題。今現在、美しい丁寧な仕事をしてくれている職人が年齢を重ねた時、その後を継ぐ職人が育っていないことの危惧です。

これは工務店に限った事ではなく、リフォーム会社や施工店にも共通する問題だと思っています。

 

ヒト、ヒト、ヒト

この二つの問題を解決するには、どちらとも『ヒト』を育てるしか方法はありません。

そして、めまぐるしく情報が飛び交う今の時代、18世紀の産業革命以上の大きな社会変化と言われる情報革命が起こっている真っ最中の現代に合わせた人の育て方が必要になると思います。

工務店業界に於ける今までと違う意識での人材育成とは、

まずは、コンプライアンスの遵守。

職人を一般的な労働者とはまるで違う人種かの様に、なんの社会保障もつけず、日雇い労働者のような日給月給で使い続けて来た待遇の上に、さらに長年のデフレの影響でとことんコストを下げて来た建築業界の悪習が若い人の職人離れを引き起こしたと言われています。(し、私も思っています。)
まずは、若者が新卒の就職先として入社してもいいと思える、また、その親に「せっかくここまで育てて来たのに、職人になるのか、」と落胆されることがないように、他業種とひけを取らない就業規則や賃金規程、キャリアプランを現行法に合わせて定めるのは次世代を担う人材を求めるなら最低限行なうべきだと思います。

その上で、

今まで全く目を向けず、行なってこなかった職人や現場管理者に対して経営者感覚を落とし込む、現場で利益を上げるという工務店としては絶対に叶えなければならないミッションを遂行出来る人材に育てられる様に、顧客接点としてのスキルを磨く教育、研修をキッチリと順序立てて行なうべきだと思っています。

企業は人なり。と言いますが、結局、混迷を深める今のような時代の工務店が生き残りをかけて磨くべく経営資源は『ヒト、カネ、モノ、』のような悠長な事を言っている場合ではなく、『ヒト、ヒト、ヒト』と、顧客接点の強化と利益体質の末端までの浸透ではないでしょうか。

 

経営者の思考を現場で実践するには

経営者向けの勉強会等で良く耳にする二宮尊徳の言葉に、『道徳なき経済は罪、しかし経済なき道徳は寝言』というものがあります。この理念と経営を両立させる思考を現場で実践出来なければ、顧客の満足を得て次の受注の種を撒きながら、確実に利益を上げる事は出来ません。

一見、難しそうに聞こえますが実はこれはそんなに難しいことではなく、経営者が普段当たり前の様に現場で、お客様の前で行なっている事です。
その暗黙値を順序立てて理論として整理したものが、この度研修事業として立ち上げた『職人起業塾』のマーケティング理論となっており、その理論を実践出来るような考え方やコミュニケーションスキルを身につけることによって、現場単位で経営者が常駐しているような状態を作る事を目指しています。

 

志を同じくする同志を募っています。

と、偉そうに言っては見ても、すみれもまだまだ道半ば、今はまだ、以上にダラダラと書き連ねたことを完璧に行なえています。と胸を張って言えるような状態にはありませんし、(今日も大きな手直し事案がありましたしね、汗、)まだまだ多くの改善が必要です。

しかし、実際に創業十五年という歴史の浅い事業所にして既に5年近くチラシや雑誌掲載といったマスメディアによる販促を全く行なわずに完全に元請会社として口コミ、ご紹介、リピートだけで会社を運営しているのはまぎれも無い事実で有り、そこには現場で結果を出して来た自社で社員として育てて来た職人達の力が大きいのは間違いありません。

私たちすみれも今まで以上にこれからも学び続け、今のシクミをまだまだブラッシュアップしなければなりません。そして、職人が若者に支持されるような職業として世間に認知される様に、次世代を担う若者と一緒に永続出来る工務店モデルを構築する取り組みをご一緒出来る方を広く募りたいと思っています。

今までの建築業界の常識を根底から変える大きな意識の転換になりますが、これが出来なければ、我々の世代を最期に、世界に誇れる日本の職人は本当にいなくなってしまうと思います。

同じ志を持たれる方、心からご連絡をお待ちしております!

 

富士登山振り返り2015

7月29日曇りのち雨 富士山頂にて

富士山頂にて
富士山頂にて

今回も何とか無事に富士山から帰ってきました。

富士山8合目にて
富士山8合目にて

6年連続6回目となる富士登山、今年は今までにない位タフな登山となりました。

過去5年間、これまでの参加者の「富士山に登ってみてよかった」と言う口コミが徐々に広がり、毎年参加人数が増え続けている夏の富士登山、今回は史上最多の20名でのチャレンジとなり、その中に小学生が4人、(3年生3名、5年生1名)とアテンドする私にとって史上最多&最年少達との登頂は未知の領域でした。

すみれの社員研修も兼ねていることもあり、帯同するスタッフには、サポートチームとして皆さんのお手伝いを一緒にしてくれるように言ってはありましたが、とは言え全員山頂に上ったことが無い未経験のものばかり。(苦笑)

サポートする側が逆にサポートされる側になるかもわからないね、などと冗談を言って笑いながら、一抹の不安を感じつつも昨日は8合目までなんとか予定通り全員たどり着くことができました。

富士山山頂にて
富士山山頂にて

 

高山病の恐ろしさ

しかし、(毎年ですが)問題はここから、8合目から山頂へのアタックで多くの人が高山病に悩まされます。

山小屋で4時間ほどの仮眠をとり、夜中に起きていつもより少し早めの12時から山頂へのアタックを開始しました。

起きて早々、子供の1人が気分が悪いと訴えお父さんとともにアタックを断念。

9合目に到着すると、今度は親子組のお父さんの方が不調を訴え、子供の様子も芳しくないことからここでも2人が登頂を断念。

9合目から9合五勺のちょうど中間位では、3年生の女の子がもう歩けないと座り込みました。

携帯酸素を吸入して復活し何とか山頂に辿り着きましたが、山頂でダウン。

結局、自力での下山は出来ずに8合目まで私とお父さんで霧雨の降りしきる中、急斜面を子供を背負って降りることとなりました。

霧雨の中下山
霧雨の中下山

小学生4名のうち、山頂までたどりつけたのは2人、自力で降りれたのは結局1人となんとも厳しい結果となりました。

医学的にもはっきりと解明されていない高山病、私も今回は頭痛に悩まされましたが、子供たちにとってはずいぶん苦しかったのだと思います。

また、子供たちが苦しむ姿を見て、子供を一緒に連れて行くと判断した親御さんにとっても非常に厳しい経験だったのではないでしょうか。

もちろん、アテンドを買って出ている私にとっても非常に辛く厳しい判断の連続でした。

霧雨の中下山
霧雨の中下山

 

 

苦しいと楽しいは紙一重

ただ、下山して帰途についてから子供たちに今回の富士登山はどうだった?と聞いてみると、

「楽しかった。」
「また登ってみたい。」

と言ってくれたのが主催者の私にとっては唯一の救いでした。

6年前の自分自身が得た経験から、苦しく辛い思いをしてでも日本一高いところに登る感動を多くの人に味わってもらいたいと思って毎年継続して、すっかり恒例となった富士登山。

今年も多くの感動と学びそして気づきがありました。

結局、感動をさせてもらい、気づきや学びを受け取っているのは私の方なのかもしれません。
人の苦しみを慮ること、
目標を目の前にして断念すること、
自分の限界を突破すること、
人を励まし目標へ導くこと、
何か新しい物事を成すには、常にリスクがつきまといます。

そのリスクを全てヘッジするばかりにとらわれすぎるとできることもできなくなってしまいます。

できることとできないこと。

できないと思っていてもできること。

自分が持っている力や能力についてはっきりと把握している人などそう滅多にいないと思いますし、人に対してはなおさらです。

それは過信は絶対に禁物なのと同時に、すぐにあきらめると何も成せなくなる双刃の剣であり、人生のあらゆる場面で、この悩ましい問題に私たちは直面し、判断したり選択したりを積み重ねます。

今回の富士登山では、非日常の厳しい環境の中に身を置いて、日頃あまり向き合うことのない悩ましい問題に自分を直面させることで大人も子供も内面的な成長を見られたのではないかなんて思ったり。

出来ない事にチャレンジするのは苦しい事、しかし、それが達成出来た時はこれ以上無い楽しさがそこにはあるわけで、、

私が背中におぶった高山病に苦しむ娘の後ろ姿を見てお父さんが流した涙は、様々な想いの結晶であると共に、一生の想い出になったと思います。

霧雨の中下山
霧雨の中下山

 

 

反省を糧にまた新たな一歩へ。

そんなこんなで、例年にも増して色んな事があり、私としては多くの反省も余儀なくされましたが、その分感動も大きかった今年の登山。

終わって見ればそれもこれも良い想い出ですね。(笑)

ご参加いただきました皆様、お疲れ様でございました。ありがとうございました。

打ち上げの乾杯の際の皆さんの笑顔を糧に、また新たな一歩を踏み出せればと思います。

無事の下山を祝ってかんぱーい!
無事の下山を祝ってかんぱーい!

 

さっそく来年のご案内(笑)

今回は都合がつかずに見送られた方の中で、来年は是非同情したいと言われる方ももうすでに数名おられます。

私も、今回のことに懲りず、来年もまたチャレンジをしてみたいと思いますので、「いちどは富士山頂に行ってみたい!」と思われている方は随時高橋までご連絡くださいね。

是非、子供も一緒に!と思われている方は特に早めにご相談下さい。

私と一緒に、悩ましい問題に立ち向かってみましょう。(笑)

 

あした天気になあれ。

7月28日 曇り時々雨のち晴れ

富士山八合目にて。

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すっかり恒例となった夏の富士登山、なんと今回は総勢20名もの大所帯での登山となりました。

社員研修も兼ねてと言うことで、新入社員の工務スタッフを引き連れてすみれからは私を入れて5名、後はいつも工事でお手伝いいただいている協力業者さんや勉強会でご一緒している仲間達、とその友達などそれも小学生4名を含み今までいないほどフレッシュな催しとなっています。

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毎年飽きもせずに登り続けているのですが、毎回違うドラマや感動を、気づきや学びがあり下山した際にはいつも来て良かったと思います。

特に、自分自身の体験を含め親子や家族と一緒に日本のてっぺんにのぼると言うのはことのほか大きな感動があるもので、それをサポートできるだけでも私も一緒になって非常に大きな感動をもらえます。(^^)

 

明日の山頂へのアタックでどんなドラマが生まれるか、今からワクワクしてしまいます。

 
いつかはいちど行ってみたいなーとぼんやり思う人が多い富士登山。

実際に登って見るとそんなにハードルが高いわけではありません。

後はきっかけがあるかないかだけだと思うのですが、こういう事って人生のあらゆるシーンに当てはまると思います。

一歩踏み出してみる勇気があるとかないではなく、ただ『きっかけ』があるか無いか。

 

少しのきっかけだけあれば、できることってたくさんあると思うのです。

そして、そのきっかけと言うのは人とのご縁が最も大きいのではないでしょうか。

実際、私もそうだったし、そのきっかけを今度は人にぜひ渡してみたいと思ったのは、自分が今までに頂いたご縁が素晴らしかったから。

 

御恩送りというほど大したものではありませんが、自分にしてみると簡単な事がひょっとしたら一人には人生の記憶に残る1ページとなる可能性があると思って毎年富士山に登っています。
特に、若い社員や子供たちには自分が経験した感動をなんとか受け取ってもらいたいと思います。
若い頃、散々先輩や歳上の人たちによくしてもらい、良いご縁、良いきっかけをもらうことばかりでした。その積み重ねの上に今の自分があると思っています。

 

もらってばっかりの人生から、与える人生へ、少しずつでもシフトできればこれ以上うれしいことはありません。
ちっぽけな自分なりに努力していきたいと思います。
まずは、明日の分全員無事の登頂、そして下山を達成してご参加いただいた皆さんに、富士山に登ってみて良かった!と言ってもらえるようになんとかしたいと思います。
(天気予報は芳しくありませんが、)とにかく、あした天気になーれ。(^_^;)

 

 

 

ゼロエネルギー化住宅、今期も募集しています。

7月27日曇り

すみれ事務所近くの街路樹の百日紅の花が咲き始めました。

私にとって、夏本番を知らせる風物詩です。

収穫祭での笑顔
収穫祭での笑顔

昨日は、夏らしい晴天の中、すみれのスタッフが毎月コツコツと農園に通ってプロの農家さんから研修を受けながら地道に取り組んでいる農業事業の第二回目となる『収穫祭』を行ないました。

お客様、沢山の子供達に参加して頂いて、大いに盛り上がり、楽しい夏の日を過ごして頂けた様で、主催者側の私たちも一緒に楽しませて頂きました。

その模様はすみれfbページでご確認下さい。

https://www.facebook.com/sumire430 

 

実は、、今年も明日から富士登山に行ってきます。

夏本番と言えば、明日から毎年恒例の社員研修を兼ねた富士登山にスタッフと一緒に行ってきます。

6年連続6回目、すっかり毎年恒例行事となっております。

今年はすみれから5名、協力業者会から4名、その他勉強会などで仲良くしていただいてる方々を含めると総勢なんと20名。かつてない大人数で、日本で最も高い頂を目指します。

言い出しっぺとしての重大な責任を胸に刻みつつ、(天気予報ではどうも芳しくないようですが、)運を天に任せて山頂目指してきます。

 

早い者勝ちの様相を呈している住宅助成事業。

さて、お題目は久ぶりとなる住宅事業についての告知です。

昨年度も国土交通省から採択を受け、お客様に利用していただきましたゼロエネルギー住宅の補助金制度が今年も継続して行われています。

今年度は少し制度が変わり、個別の事業者では無く、地域のグループでの採択となり、すみれでは今までの実績を元にグループの申請のお手伝いをしてきました。

その甲斐あって、私たちが所属している団体ではすべてゼロエネルギー住宅の採択があり、いくつかは今年度も利用することが可能となっています。

ただ、昨年に比べると大幅に予算は減っているようで、いわば早いもん勝ちといっても過言でない状態となっております。

私にすれば、個人住宅で新築を建てれば(長期優良住宅であれば)100万円、(ゼロエネルギー住宅であれば)165万円の助成金がもらえること自体がそもそも異常だと思っていたので、縮小傾向に対してそんなに違和感はありませんが、せっかくの国の施作なのでタイミングよく利用できる方にはできるだけ利用していただきたいと思っています。

 

 

ライフプランを応援する家づくり。

ゼロエネルギー住宅とは、建物で消費するエネルギーと太陽光発電などでつくるエネルギーの割合を一次エネルギー消費の換算でゼロの住宅にするというこの試みですが、実際に採用していただいたお客様宅では光熱費0円どころか、大幅に売電による収入が増えた!という声も実際にいただいております。

0.8%という史上最低の固定金利による住宅ローンを利用いただいて、安心した将来設計を立てながら、

「間取りやデザインにこだわり、自然素材を使って、電磁波対策を施した健康的な家を注文建築で建てたにもかかわらず、賃貸住宅に暮らしていた時よりも、生活が楽になった」

との喜びの声をいただいています。

「早速住宅ローンの繰り上げ返済を考えようかしら」とかも(笑)

ゼロエネルギー住宅の他にも、本来ならもうなくなっているはずの長期優良住宅の普及を目指す地域型グリーン化事業の助成金枠も今でしたら若干ありますので、現在、家づくりをお考えの方は早めに一度ご相談頂ければと思います。

関連サイトまとめ

ちなみに、すみれのゼロエネルギー住宅のスペックはこちら。

http://sumireco.co.jp/sumika-zero.php

施行例はこちらです

http://sumikaie.jugem.jp/?cid=26

http://sumikaie.jugem.jp/?cid=22

国土交通省からの案内はこちら、

http://kkj.or.jp/zero-ene/zeh26/mlit/index.html

補正予算でまた追加枠があるかもしれませんが、今のところは随分と少ない枠の争奪戦となっております。

早めのお問い合わせ、心よりお待ちしております。

『真善美』と社会教育者としての自覚と責任。

7月25日 快晴

今日も朝から夏らしい爽やかな青空が広がりました。

今日は理事として参加しているNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会が主宰のセミナー、〜お部屋の壁紙お手入れ&空間演出とあんしんリフォームのポイントの準備の為に朝から飛び出しました。

 

 

一向に減らない悪徳リフォーム問題

最近はあまりニュースに取り上げられる事は無くなりましたが、私のところには未だに良く訪問販売系の悪徳リフォーム業者の強引な売り込みについての相談や問い合わせが来ます。

「近所で工事をしているから、ついでに点検しましょうか?」と親切な職人風の若者がやって来て、無料ですよ、と言う言葉に乗って屋根や床下を見てもらったらあれよあれよと言う間に高額の見積りを提示され、断れない、もしくは断りにくい状況になってしまったのですが、どうしたらいいでしょうか?

といったこと。

私にとっては不思議ですが、この手の相談は何故か何時まで経っても無くなりません。

今日のセミナーの中でも話題に上りましたが、最近、新手の手法?(手口か、)を使った業者が逮捕されたと言う事件もありました。神戸新聞の記事はこちら、

http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201506/0008194910.shtml

 逮捕容疑は共謀の上、昨年10月、2回にわたって兵庫県内の80代女性宅を訪問。「洗面所の配水管から水が漏れてる」などとうそをついて修理工事を持ちかけ、吸水効果のない調湿マット144枚を敷いて現金計280万円をだまし取った疑い。マットの仕入価格は1枚約600円だったという。

神戸新聞NEXTより抜粋。

気をつけて頂きたいと思います。。

このような、いつまで経っても、手を変え、品を変えながら高齢者を狙って荒稼ぎするこの手の業者に騙されない様に、業界の常識的な知識を少し知って頂く機会を設けているのがこのセミナー活動です。

 

 

一度受け入れたら断れなくなる法則

振込詐欺も同じなのですが、人は一度自分が下した判断を覆すのが苦手な生き物らしく、チョットした間違えを修正すれば良いのに、無理にでも肯定し続ける習性を誰もが持っていると心理学者が言っておりました。親切そうな職人風の若者に対して、「点検してくれてもいいよ、」と一度受け入れた時点でその自分の判断を間違っていないと思える方にと引きずられてしまうとのこと。

それって、点検商法の手口なんですよ、と一度詳しく聞いておけば、面倒な事に巻き込まれずに済むと思います。地域に安心してリフォームを頼める環境を作りたいとの想いを共にする仲間とこのような地道な活動を続けております。

あんしんリフォームセミナー
あんしんリフォームセミナー

教育者に学ぶ。

昼からは大阪へ
毎月、「理念と経営」の勉強会で共に学ばせて頂いている真田明子社長にお誘い頂き、盛和塾の研修会にお邪魔しました。

 

中国の重慶で教育事業で素晴らしい業績を残されている中国の盛和塾、塾生である呉安鳴氏の講演を聴きに、9月には帰国してしまう中国からの実習生、張くん、王くんを伴って行ってきました。

講演のお題目は、『真の教育とは『人間として何が正しいのか』を学ぶこと』

素晴らしい講演でした。

近代中国の偉大な教育者、陶行知氏の『生活即ち教育』という思想と、稲盛和夫氏のフィロソフィーを元に魂を磨き、関わる全ての人に物心両面の幸せを創造すると言う思想を教育現場にて実践し、『成功方程式』(人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力)を用いた教育スタイルを作り上げて数万人もの子供達の人格形成に大きく寄与されたという呉先生の一言一句、一挙手一投足には一貫して非常に強い芯をお持ちだと感じました。

講演、その後のパネルディスカッションや質疑応答を通してずっとそれを感じ続けて、堂々とした、と言うより毅然としたその態度にこのぶれない強い芯の根源は一体なんだろう?と考え続けていました。

呉安鳴氏講演会
呉安鳴氏講演会

 

真善美と言う強い=優しい価値観

講演会が終わり、懇親会でも少しばかりアルコールが入った塾生の方々との再度質疑応答(と言うより問答?笑)が繰り返され、そのやり取りを聞いていて、なるほど、と思ったのは、『真善美』というキーワードです。

真善美とは、本当のこと、正しいこと、美しいこと。

コトバンクによると、

認識上の真と、倫理上の善と、審美上の美。人間の理想としての普遍妥当な価値をいう。

至ってシンプル。それ以上でもそれ以下もないその価値観をしっかりと心の中に持っている事が、呉先生の強さの根源ではないか、と思いました。

もう一つは、教育の可能性を問われたのに対して答えられた、教育を通して目指しているのは、『影響と使命』との言葉。言い方を変えると魂の使い方ってことなのだと思います。

これには正直しびれました。

呉安鳴氏講演会
呉安鳴氏講演会

『ヒト・ヒト・ヒト』

先日のJACK全国大会でクモデ代表理事が『ヒト・モノ・カネ』から時代は『ヒト・ヒト・ヒト』へ
と会の最後を締めくくっておられましたし、私のパートで『職人起業塾からの提言』というお題でお話させて頂いたのも、根本的問題解決のキーワードは『人』だということでした。

そして、ノーベル平和賞を受賞したパキスタンのマララ・ユスフザイさんが国連で訴えたのは、

Education is the only solution. Education First.(教育が唯一の問題解決へのアプローチで有り、最も重要)

要するに、最も重要なのは人に正しい道を説き、教え、育むってこと。

という事は、当然、自分自身の襟を正す事から見直さなければならないってことです。

真善美と言う価値観を追い続け、今なお謙虚に学び続けておられるからこそ、呉先生から芯の強さがにじみ出ているのだと言うのが今日の講演を聴いての私の中の結論であり、気付きで有り、学びでした。

呉安鳴氏講演会
呉安鳴氏講演会

教育者である自覚と責任

私たち経営者にとってはスタッフの成長を促すのが最も重要な仕事であり、スタッフは後輩の成長を促す事が同じ様に重要です。

経営者で有る無しに拘らず、私たちは一人の社会人として、教育者であらねばならない自覚と責任を今一度持ち直し、在り方を正さねばならないと強く感じた次第です。

陶行知氏が説かれたという、『生活即教育』とは『社会即学校』ということ。

社会人として、スタッフをはじめ関係する皆さんと共に全員で我々は教育者足らねばならない。人生を通して真善美を追い続けるという価値観を共有する取り組みをなんとか始めて見たいと思います。

厄介な仕事が増えたー、と思うか、こんな大きなチャンスは又と無いと思うかは自分次第。

気張って生きたいと思います。

無理難題、バッチこーい!(笑)

 

とにかく、予想を遥かに越えた素晴らしい学びと気付きを頂けたご縁に心より感謝致します。

真田社長、ありがとうございました。

心謝

 

おまけ、少し早めのプチ送別会はアメリカンで、

Hard Rock Cafe
Hard Rock Cafe

 

鰻屋のマーケティングに学ぶUSP

7月24日 快晴  土用の丑の日

久しぶりに暑い一日でした。

夏空
夏空

昨夜はJack全国大会の流れで結局、懇親会後の3次会のお茶屋さん風Barまでフル参加となりました。(苦笑)

怒涛の三日間、先一昨日のの職人起業塾、一昨日のすみれプロジェクト会議、昨日の全国大会でのスピーカーと3連チャンで人前で話すのが続き、慣れてないからだと思いますが、人前で話すのは思いのほか疲れるようで、昨夜のアルコールが残っている事は無いですが何となく体はダメージを引きずっている感じ。

なるほど、このタイミングでうなぎを食うのかと、江戸時代から続くと言われる土用の丑の日のイベントに納得です。(笑)

すみれママ☆にお願いして、何とか奮発して夕食にはうなぎを出してもらって疲労回復したいと思います。

 

 

土用の丑にうなぎを食すのは国民的行事

今朝の朝刊の新聞折込に入ってたスーパーのチラシがうなぎ一色だったとくまちゃんのSNSの投稿で目にしましたが、日本人は(私を筆頭に)こーゆープロモーションに弱いものですね。(笑)

平賀源内が業績不振に喘ぐ鰻屋を助けるために、販売促進のキャンペーンを作ったと言われるこの土用の丑のイベント。

時代は変わり日本人の食生活もすっかり変わった現在もなお続くというのは非常に秀逸なアイディアだったのだと思います。

同じようなプロモーションと言えば、バレンタインデー、それに付随したホワイトデーですが、どちらもすっかり国民的行事として定着しています。

やっぱり、(私を筆頭に)日本人はこの手のプロモーションに弱いのかも。

バレンタインデーはお菓子メーカーのプロモーションで発案されたと聞いたことがありますが、平賀源内が行なったそれとの大きな違いは、外国から新しい文化が入ってきたと言う触れ込みではなく、もともと日本にあった価値感を再構築して新しいキャンペーン?を張ったことだと思います。

 

 

近大のナマズ

少し前に、クロマグロの養殖で一世を風靡した近畿大学水産学部がすっかり高級魚となった、しかも絶滅危惧種として指定されている日本うなぎの代わりにナマズを代用した試みを行っているとのニュースを目にしました。

しっかりと泥を吐かせたナマズを蒲焼きにして食べてみると、食感もうなぎにヒケをとらず、栄養価も変わらないと、うなぎに比べ繁殖ががたやすいナマズの養殖に乗り出すとの事でした。

そのニュースを見て、平賀源内がうなぎではなくナマズをオシてたらどうなったんだろうと、どうでもいい空想をしてしまいました。(笑)

もしくは、魚屋を助けるのにうなぎを選び、キャンペーンを作ったそのわけは何だろうと。

諸説あるようですが、当時は「丑の日にちなんで、“う”から始まる食べ物を食べると夏負けしない」  という風習があったようです。

 

鰻推しの理由

真相はわかりませんが、多分こんなことじゃないかと勝手に想像してみました。

  • 季節的にうなぎの供給が多かった。
  • 調理がたやすく量販に向いていた。
  • 誰にでも好まれやすい魚だった。
  • 見た目が一般の魚とは違いビジュアル的に違いが出しやすかった。
  • 栄養価が高いことを知っていた。
  • この時期に夏の暑さで体調崩した人が多かった。
  • 土用の丑の日となんとなく語呂がよかった。

完全に単なる想像ですが、私の小さな脳で考えるのはこんなところ。
実際は、単なる思いつき?、言い方を変えるとインスピレーションが働いただけなのかも知れませんが。。

それにしてもこうやって鰻を大々的に売り出した理由を並べてみると、1つずつは全くもって取るに足らないようなことばかりです。

たいしたことないものばかりでもそれらを上手に組み合わせるだけで日本全国に知れ渡り何十年何百年と続くようなプロモーションになったりするのかしら?なんて考えてしまいました。

 

 

なかなか見いだせないUSP

マーケティングの世界で、非常に重用視されるものの一つにUSP(ユニーク・セリング・プロポジション=自分だけのユニークなウリ)があります。

ビジネスモデルを組み立てる際、まずはそれを発掘する事が重要で有り、それをハッキリさせてから、アピールするプロモーションを仕掛けるべきだとよく言われます。

しかし、誰にも真似されないような自分独自のウリなんて、そんな簡単においそれと見つかるものではありません。私も、自分自身を振り返っても特異稀な才能を持っている訳では無いと自覚しています。

 

 

鰻屋のプロモーションに学ぶ

そんなとき、平賀源内が作り上げた鰻屋のモデルは非常に多くの示唆を与えてくれます。

それは、一つずつは大した事無いものばかりでも、それらを複合的に組み合わせ、顧客のニーズにあったプロモーションを行なう事で、圧倒的な支持を得る事が出来る。ということ。

柔道の試合で背負い投げなどで大技の一本を決めれなくても、足技で技ありを2本取れたら結局おなじ事、なにもリスクを背負いながら対戦相手の懐に飛び込んで行かなくても良いってことです。
もっと言うと、実は技ありも要らなくて、リスクを極力回避して、『有効』を積み重ねるだけで試合に負けない柔道になるかも知れません。

人より、他社より少しだけ変わっている事、もしくは強い事、それらを沢山寄せ集め、複合的に掛け合わせて一つの商品、サービスに練り上げることで、この世の誰にも真似の出来ないユニークなウリを持つ事が出来て世間に知れ渡ったりする可能性があるってことです。

なんのことない小さな事の積み重ね、平凡な事を非凡までやり切ることが、そこに繋がって行くのかも知れません。

結局、小さな事からコツコツと、地道に続ける事が一番ってことですね。(笑)

 

おまけ、

夏らしい一枚。

空蟬
空蟬

まむし、食べますか?#土用の丑の日

7月23日 曇天

今日は京都へ。

京都タワー
京都タワー

リフォーム、建築事業の全国組織、一般社団法人JACKの年に一度開催される全国大会へ参加してきました。

参加というか、今回は特別講演のプロレス団体ゼロワンの取締役社長であり、看板レスラーの大谷晋二郎氏に続いて第二部のメンバー枠の講演の大役を仰せつかってしまい、職人上がりの経営者、そしてマーケティング塾の主宰者としての立場から皆様に提言をさせて頂きました。

ゼロワン大谷晋二郎社長
ゼロワン大谷晋二郎社長

大谷社長の講演は非常に素晴らしく、思考は現実化する、と言うナポレオン・ヒルの言葉を地で行くようなご自身の半生について熱く語ってくださいました。

そして、ゼロワンは団体としていじめ撲滅の為のボランティア活動に熱心に取り組まれているとのことで、ご自身のやられてもやられても立ち上がる姿を通して、「強い人間とは勝ち続ける人ではなく、何度負けても、失敗しても、立ち上がれる人のことだ。」という強いメッセージを子供達に届けておられる姿には、深い感銘を受けた次第です。

大谷代表の熱い想いがほとばしる、素晴らしい講演でした。

問題は、その素晴らしい講演の後が私の受け持ちだったってこと、、(汗、)

jack全国大会にて
jack全国大会にて

ハードルが上がりまくって、大変なことになりましたが、(苦笑)そんなことも言っておれず、とにかく持論を展開して、モノづくりを支える職人の育成、教育の必要性と、それによってもたらされる付加価値について一生懸命に話させて頂きました。

 

奇しくも、明日は土用の丑の日でもあり、絶滅危惧というキーワードで、うなぎと大工の人口推移を並べてみました。

冒頭に、つかみが大事かと思い、

まむしたべますか?

という質問をスクリーンに映してみたところ、関西の人は「ウンウン、」と頷いてくれて、その他の人は不思議な顔をする予定だったのが・・・・

予想に反してほぼ全員が???という顔。

完全に滑りました。笑

(関西では)言うまでもなく『まむし』とはうな重のことですが、年代の違いもあるのか、皆さんその呼び名をあまり使わないようでして、、。

とにかく、土用の丑の日の前日という事で、京都の京極にある(自称)日本一美味しいうなぎのお店の紹介もしておきました。

参加された方がお店に行って、「まむし下さい。」と誰か一人でも言ってくれたら本望です。(笑)

 

ちなみに、講演の中で紹介したうなぎのグラフはこれ、

日本の天然うなぎ漁獲量の変化
日本の天然うなぎ漁獲量の変化

大工はこれ、

大工人口の予測【国土交通省】
大工人口の予測【国土交通省】

全く同じような推移です、完全に絶滅危惧種ですね。。

ちなみに5年前の国勢調査の結果からはこんな状態で、、

技能労働者推移
技能労働者推移

この調査後、若年層の入職者はほぼゼロのまま横ばい、あと数年後にはM字グラフの山の部分の両方ともが引退して消えてしまうと考えると、正直恐ろしくなってしまいます。

データーから見ても既に職人不足は顕在化しており、見れば見るほど待った無し、の危機感が募ってきます。

職人不足の顕在化
職人不足の顕在化。

このまま、若年層の建築業界への入職者が増えなければ、5年後にはとんでもないことになる、そして、仮に大工を目指す若者が入ってきても技術を身につけるには5年程度の時間が必要という事を鑑みると、職人不足問題はまさに待った無しです。

この問題の解決は、うなぎの様に先行投資して稚魚を育てるしか残された道はないのですが、投資に対するリターンのイメージが出来ないような事業は誰もやりたがりません。

ちなみに、うなぎは穫るから育てるに転換してこのリスクを回避しています。

養殖うなぎ生産量
養殖うなぎ生産量

なので、職人を育てること、(=企業の利益に繋がる育成プランを立てること)が絶対に必要なのですが、その観点は国土交通省にしても、業界団体にしてもすっぽりと抜け落ちたままです。

今回、職人起業塾からの提言として皆さんにお話をさせて頂いたのは、次世代を担う若い入職者に技術の伝承と共に、売上げ、利益を残さなければ事業は成り立たないこと、そして現場で働くことは、次の受注をもらう為の種蒔きである、という意識を持ってもらえるようにマーケティング理論、経営者感覚を教え込む必要がある。という事でした。

クモデ代表理事には、リスクの認識、その回避の方法論から途中で大工の付加価値論に話が変わったね、と若干の揶揄をされてしまいましたが、、(苦笑)

職人を守り育てるには、守り育てられる価値を職人は持つ必要があり、それが出来なければ今までと同じ様に、現場作業以外の仕事は何もできない、将来のキャリアを持つことが出来ない旧態然の単なる現場作業員として人員の在庫となってしまいます。

 

ドラッガー博士が唱えられた、『単純労働者から知識労働者への転換』を大工は果たさなければならない時代に入っていると思うのです。

職人も、事業者も、顧客も、全ての人が意識を大きく変える時だと。

スライド71

私たちすみれのミッション、『職人の社会的地位の向上』への取り組みを進めることで、少しずつこの難問が解決の方向に向かうのではないかと思っています。

 

職人、現場管理者の意識改革のサポート事業、そろそろ本格化しますので、ご期待下さい。

 

 

おまけ、

大谷代表、ありがとうございました。

微力ながら子供達への支援事業への協力、させて頂きますね!

ゼロワン 大谷代表と!
ゼロワン 大谷代表と!