本質を語れば名言となる。(笑)

7月22日雨

 

今日は昼からスタッフ全員と取引先、協力会社さんにお集まりいただいて第4回すみれプロジェクト会議なる会合を開催しました。

第4回スミレプロジェクト会議
第4回スミレプロジェクト会議 写真は青山さんのfbから無断で拝借。^^;

我々が今抱えているリスクおよび今すぐではないけれども将来確実にやってくる問題点などを共有し、関わる全員が幸せになれるように、と、意識の統一を図りました。

その他には、win winの関係を作れるような取り組みとして、取引いただいている業者さんや商社、メーカーの担当者の方を紹介するウェブサイトの作り込みを行ったり、待った無しの職人不足の問題と共に職人復権の時代の到来と、我々がその中心となって活躍しなければならないというコミットなども行いました。

また、運営委員として左官職人のの大西プロ、美装工事の西口プロ、給排水設備の高橋プロ、電気工事士の北川プロ、そしてスタッフのよーへーと大ちゃんの師弟コンビに就任してもらい、今後より活発な活動を行えるように体制を整えました。

懇親会で大西運営委員長が言っておられた、「毎回同じようでもありながら少しずつ内容が違うこの回は、当たり前のことを当たり前に行うことを目指して何度も繰り返しながらこつこつと歩みを進めることが重要だと再認識する場でもある」ということなのだと思います。

共に歩みを進めながら切磋琢磨しお互いに今よりもっと良くなる様に地道な取り組みを続けていければと思います。

皆様よろしくお願いします。

第4回スミレプロジェクト会議
第4回スミレプロジェクト会議 写真は青山さんのfbから無断で拝借。^^;

 

本質ってなんだ?

さてお題目は昨夜、すみれ本社で開催された「第23回職人起業塾」からの備忘録です。

昨夜のテーマは「本質ってなんだ?」と言う事業の目的に深く斬り込む内容で、事業もしくはサービスそのものがそのものである理由を皆さんにグループコーチング形式で発表してもらいました。

「(あなたの事業の)本質はズバリ何でしょう?」

という私の質問に端的に応えて下さった皆さんの答えが素晴らしすぎたので備忘録としていくつか紹介したいと思います。

本質とは、
モノづくりの会社であること。(工務店経営者)
自分の本心に気付けば自分らしい成功が手に入る。(コーチ)
正規の施工方法で正規の材料を使用し、正規の金額で施工。(工務店従業員)
お客さんの笑顔とありがとう。(工務店従業員)
土づくりは人づくり。きれいな花になることよりもきれいな花を咲かせる土になる。(農家)
安らげる空間作り。(植木屋)
えがお。(工務店)
三方よし。(デザイナー)
足りないことを補う。(IT用心棒)
心のゆとり。(インテリアショップスタッフ)
全ての人を豊かにする。(行政書士)
全ての人はもともと光ってる。(社会労務士)
後方支援。(保険営業マン)
住み良い家をつくる人になる。(工務店現場管理)
信頼される人。(工務店従業員)
夢を現実にする。(工務店従業員)
お客様の売上げアップに寄与する。(看板製作会社)
夢の実現、暮らしを守る。(工務店経営者)
お客様に安心して生きてもらう(保険営業マン)
日本を元気にする。(電磁波対策コンサルタント)
結局は自分自身。(工務店経営者)
気持よく暮らせる空間、生きるよろこび。(工務店インテリアショップ店長)
お客さんが明るく過ごせる。(工務店)
価値観に訴えかけること。(設計士)

皆さんの解答、どれも素晴らしかったです。てか、既に名言の域に達しておられます。(笑)

普段あまり行なうことが無い、自分達が作り出す価値の本質をあぶり出すという作業を一生懸命に取り組み、考え、絞り出してくれました。

余分なものを全て削ぎ落としてわかりやすく最も短い言葉に凝縮してみる。

シンプルな言葉ほど人の心に届く。ということを改めて実感した次第です。

 

第23回職人起業塾
第23回職人起業塾 写真は青山さんのfbから無断で拝借。^^;

 

 

マーケティングと本質の親密な関係

私が主宰している勉強会での『マーケティング』の定義としているのは、セールス(販売促進)と対局の自然に売上げが発生するシクミづくりです。

そこで最も重要となるのは人と人との信頼関係であり、その根本は、「どうやるべきか?」ではなく「どう在るべきか。」という自分自身の在り方を見つめ、律することから始まります。

そして、世界に一人しかいない『自分』もしくは『自社』だけが作り出し、提供出来るバリュー(価値)を突き詰めて、顧客へ寄り添い、ソリューション(問題解決)や新たな価値観や快適さを届けることで生涯かけがえの無いパートナーとなり得る『信頼』を勝ち取ることが出来る。

そのサイクルを繰り返すことで、徐々に顧客の数が増えて行き、ある一定の量に達すると売り込むことをしなくても自然とビジネスが成り立つ様になるというものです。

そこで非常に重要なのは、そのビジネスの『本質』に常に向き合うことだと思うのです。

 

 

すみれの仕事の本質

せっかくの機会なので、私も自社の本質について考えてみました。(発表の場が無かったので、ここでこっそり発表しておきます。)

ちなみに、すみれでは、『モノづくりの本質を守り、作り手を守ること、育てることで、高い品質、高いサービスを提供します』というコミットメントをして大工の正規雇用、自社での責任施工を行なっています。

真摯で誠実な女性プランナーの丁寧なヒアリングから導かれる設計、プランニングを現場でキッチリとカタチにする。そしてその価値を持続して頂ける様に積極的なアフターフォローを行なうことで、お客様に暮らしの安心をお届けする。

そんな建築の仕事を通して実現する私たちの理念(事業の目的)は『建築を通して地域社会に貢献する』という至ってシンプルかつ大まかなものです。

そして、その本質とは、

『一期一会の心』

だと思っています。

以前にも繰り返しこのブログに書いていますが、千利休は茶室に活ける花を「野に咲く花のように」と言われました。

いつ出会うか分からない、偶然のご縁を頂いた方をその価値観でもてなすには、いつ訪れても床の間にさりげなく花を活けておかねばならず、それは裏を返せば一年通してずっと茶花を育て続けなければなりません。

花畑を耕し、種を撒き、水をやり続ける事を毎日の暮らしの中に落とし込み、毎日決まったことを必ず刻み続けることが出来て初めて、茶室に何気なく花を活ける事が出来るのです。

そして、心を尽くしたおもてなしが出来る様になる。

一期一会の心を体現するということとは、毎日の暮らしの中にこそあると思うのですが、これこそ、私たちの事業の本質ではないかと。

このことはすみれスタッフには耳たこなほど繰り返し言い続けていて、今日のプロジェクト会議でも、各人仕事に対する想いを語ってください、と言うコーナーで、中国からの実習生の張くんが「日本で学んだことは、一期一会の心です。」と言ってくれたのには、少しうるっと来てしまいました。(涙、)

 

今回も塾生の皆さんに学びに来て頂いていると思いきや、、実は私が一番学ばせて頂いている様ですね。(苦笑)

塾生の皆様、ありがとうございました。

来月も宜しくお願いします。(^^)

にわ・とりのすけ生田新道店にて懇親会
にわ・とりのすけ生田新道店にて懇親会

 

人間力を高める。

7月21日 曇り時々晴れ

3連休明けの火曜日。

おまけに台風明けの営業日となり朝から慌ただしく台風の際の雨漏りの原因解明のための調査に走り回りました。

漏水調査
漏水調査

雨漏りは、木造住宅に限らず、全ての建物にとって非常に悪い影響を及ぼします。

基本的に雨は上から降ってくるもの、という考えを前提に雨仕舞いをしているので先日の台風のような暴風を伴って風が下から巻き上げて雨だまりを作るようなことになると通常想定しているような収まりでは止めきれていないのが実情で、原因解明もなかなか難しかったりします。しかも、雨漏りの原因は複合的な要因なことも多く、1カ所怪しげなところを見つけて対処したからといって止まるとは限らないのが厄介なところ。

「根本的に一切合切やり直してしまいましょう!」と言ってしまうのは簡単ですが、できるだけ無駄なコストをかけずに、可能性を1つずつ丁寧につぶしていくことを心がけながら改善策を提案していきたいと思います。

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さて、お題目はすみれの社内風景、すっかりブログネタの宝庫となっている個人面談の続きです。(笑)

 

人生の目標設定

現在は設計部に引き続き、職人である工務部の個人面談をしています。

全員に配布しているヒアリングシートの中に、「長期的な目標は?」という設問があります。

社内での取り組みももちろんなのですが、個人的な人生に対しての目標や方向性を聞く意味もあり、各々それぞれの答えが返ってきます。

 

昨日そんなやりとりをしている中で、長期的な目標に対して、

「人間力を高める」

と言う若衆がおりました。

「おお、なかなか深いねー」などと言いながらも人間力を高めるとは具体的にどういうことかと深堀。

「優しくなることです」

とのこと。

素晴らしい答えです。

ちなみに、すみれの今季の全社目標は「優しくなる」です。

実は、今年の元旦の日、愛犬チャックの散歩をしながらふと天から降りてきた言葉がなぜか、「優しくなりたい」でした。

そう言えば、書き初めもこんなのを書きました。

優勝劣敗
優勝劣敗

 

優しくなるには・・

優しくなるには、強くあらねばなりません。

無力で、飢えて、不満だらけ、憤りを感じながら人に優しくなんてできないと思うのです。

心理学者のアドラーは人は貢献することにこそ幸せを感じると結論づけましたが、それは誰にでも簡単にできることではなく、まず自分自身の状態を整えてこそ、という大前提があると思います。

力をつけて、満足できる暮らしを得て、心に余裕を持ってこそ初めて他者貢献に目が向くのが人間の性ではないでしょうか。

そんなふうに考えると、人間力を高める=優しくなる=まずは強い自分を作るべきだと考えられます。

では、強くなるにはどうすべきか、これがまたまた厄介な命題であり、おいそれと簡単に答えが見つかるものではありません。

そんな時は、ベストプラクティスを意識するとヒントはたくさん見つけることができると思いきや、、

全てにおいて「強い」人ってなかなか思い当たらない、、

 

 

『強い人』を考えてみると、

私の時代で強い人と言うとマイクタイソン。(古いか、)

無敵の強さを送りましたが、傷害沙汰を起こしてお縄になったりしましたし、精神的に強いとはとても言えないし、、

後は北の湖。

憎らしいほど強かった覚えがありますが、現役引退後、協会の理事長になってからはあまり良い印象がありません。

国技の頂点を極めた人ではありますが、本当に人間力に優れた強さを持ってるかと言うと少し疑問な点もあるような。。

もうすこし最近活躍している人で言うと、イチロー選手。

トップ選手になってからも絶え間ない努力と鍛錬を積み重ね、世界のトップの成績を残して今も現役で活躍されているのは人間的にも非常に強い方だと思います。

 

もう少し違う切り口から見ると、宮沢賢治の詩にあった人物はどうでしょう。

雨ニモマケズ風ニモマケズ、と言う人物像は心が強く優しいという価値観に近いと思います。

原文はこちら、

(原文)
「雨ニモマケズ」
雨ニモマケズ
風ニモマケズ
雪ニモ夏ノ暑サニモマケヌ
丈夫ナカラダヲモチ
慾ハナク
決シテ瞋ラズ
イツモシヅカニワラッテヰル
一日ニ玄米四合ト
味噌ト少シノ野菜ヲタベ
アラユルコトヲ
ジブンヲカンジョウニ入レズニ
ヨクミキキシワカリ
ソシテワスレズ
野原ノ松ノ林ノ蔭ノ
小サナ萱ブキノ小屋ニヰテ
東ニ病気ノコドモアレバ
行ッテ看病シテヤリ
西ニツカレタ母アレバ
行ッテソノ稲ノ束ヲ負ヒ
南ニ死ニサウナ人アレバ
行ッテコハガラナクテモイヽトイヒ
北ニケンクヮヤソショウガアレバ
ツマラナイカラヤメロトイヒ
ヒデリノトキハナミダヲナガシ
サムサノナツハオロオロアルキ
ミンナニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
サウイフモノニ

ワタシハナリタイ

強いですね。

 

後は、「命もいらず名もいらず」という山本兼一さんの小説の主人公にもなった山岡鉄舟が私の中で強い人のイメージです。

小説のご紹介はまたの機会にするとして、笑、強い人というのは日々の鍛錬を怠らず自分の弱さをしっかり見据えれる人間ではないかと思います。

自分の弱さを認め、それを補完するために努力を積み重ね出るからこそ人に優しくできるのではないかと思うのです。

 

 

人生の目標を見据えた習慣

そして、「日々の鍛錬」をもう少し優しく言い換えると『習慣』ということになります。

このブログに毎度登場のスティーブンコヴィー博士の「7つの習慣」に説かれている「人格主義」とは結局、日々の鍛錬を積み重ね、あり方をただし、人に優しくすることで自分もよくなっていくという日々の鍛錬の指南の書でもあります。

緊急性の低い重要なことを意識する行動の最たるものは、人生の目標に向けた日々の鍛錬に他なりません。

そのように考えると、「優しくなる」と言うのはマーケティング理論と密接な関係があるとも言えるかもしれません。

今期の全社テーマとして掲げた言葉を自分個人の長期的な目標と言ってくれた大ちゃんがその辺を深く理解してくれているか、そうでもないかは別として、同じ方向性を見てくれていることに心から感謝したいと思います。

毎年2回、延々と同じようなことを繰り返す個人面談ですが、確実に少しずつではありますが、高いレベルに進んでいることを改めて実感することが出来ました。

しつこく粘り強く繰り返すって大事なことですね、まさしく、ヘーゲルの弁証法に書いてある通りです。(笑)

大ちゃん、気合い入れていこ!

 

おまけ、

昼に参加した県主催の研修会、意見交換会にてスーパークールビズ。

夏ですね。(笑)

ひょうご木の匠の会
ひょうご木の匠の会

青磁のいま。

7月19日 大阪は雨、静岡は晴れ

台風11号の影響で、昨日は電車の不通、遅延、分断に振り回され、大幅に予定が遅れたままの一日となってしまいました。

今日は朝から静岡までの弾丸出張の予定が入っていたことも有り、神戸に帰ることを断念、なかなかリザーブが取れない大阪で安ホテルを探してお泊まりとなってしまいました。

軽い帰宅難民みたいなものです。(苦笑)

しかし、帰ることを諦めたお陰で、結局普段よりもゆっくりと睡眠時間が取れて、朝の目覚めはスッキリ☆

予定より少し早め、というかいつになくずいぶんと余裕を持って、新幹線に乗り込みました。

我ながら良い判断だったのではないかと、(笑)

竹千代像
竹千代像

 

久しぶりとなる静岡では、何でも家康公の生誕400年祭を開催している様で、きれいな街が何となく盛り上がっているようでした。

静岡駅周辺には駿府に三度も居を構えたという徳川家康縁の地がたくさん有るみたいで、時間もあることやし、たまには観光でもしてみよーかなー、なんて思いましたが、あちこち歩き回る程時間があるわけではなく、中途半端なので史跡巡りは諦めました。

徳川家康像
徳川家康像

が、しかし、以前から一度行ってみたかった駅前の『静岡市立博物館』で『青磁のいま』というタイトルで陶器展が行なわれているのを発見!

吸い込まれる様に行ってみました。(笑)

青磁といえば、台湾の故宮博物館で大きなフロアーを割いて産地とその成り立ち、生産の変遷、官窯として重用されたその歴史を非常に詳しく紐解いており、昨年の訪台の際にずいぶん勉強させて頂きました。

また、昨年逝去された山本兼一氏の名を一気に世に知らしめた『利休にたずねよ』では利休が生涯恋慕し、悩まされ続けた、高麗の姫の形見として登場した『緑釉の香合』と共に随所に青磁の香炉等が登場、その美しさの描写が執拗と言って良い程繰り返されていて、深い印象となって焼き付いてしまっています。

静岡市立美術館
静岡市立美術館

そんなこんなで興味津々、青磁の黄金時代をになった宋時代、有名な龍泉窯の名物と共に中国、高麗、朝鮮から伝わって来たものではない、日本の陶芸家が本歌を凌駕、もしくは新たな境地を切り開く気概を込めて作陶した茶碗、壺、花器等々、故宮博物館で観たものとはまた違う雰囲気を醸す器を観ることが出来ました。

中でも、氷裂と言われる釉薬が何重にも作り出す紋様には人間の意志を越えた美しさが宿っている様に思えました。もし、これを意のままに操って作陶していたとしたら、どれくらいの経験と挑戦、そして努力と言うより執念を燃やし続けたのだろうか、なんて思ったり。

道を究めた人の残した作品は魂が乗り移っているような迫力があります。

 

今回、一番記憶に残ったのはコレ、

青磁輪花椀 銘 鎹
青磁輪花椀 銘 鎹

青磁のカスガイ茶碗ってたしかに何かの小説の中に出て来たと思うのですが、、

いくら考えても思い出せなくて、モヤモヤしたままですが、頭の中でイメージしていた名物を実際にこの目で観れたのはいわゆる『福眼』と言うのでしょうか、幸せな気分を味わう時間となりました。

モチロン、その後はガッツリと仕事、クライアントと一緒に新規店舗の物件調査を行ないましたよ。(笑)

ま、たまには出張のついでにその地の文化や伝統に触れてみるのも良いものでした。

考えても見ればこれも台風のお陰かも。禍転じて福と為すですね、、

ありがとうございます。(笑)

 

とにかく、『青磁のいま』展、思いの外良かったので、静岡界隈にお住まいの皆様、一度足を運ばれてみては如何でしょうか?

甘い見通しで失うもの、得るもの。

7月18日曇りのち晴れ

台風明けの伊川
台風明けの伊川

台風一過と言えるほどは午前中は天気が良くなくて、大きな被害をもたらした台風11号は熱帯低気圧に変わり神戸はまだ厚い雲に覆われたままでした。

今日になっても台風と言うよりも、豪雨による被害でJRを始めとする交通網は分断、朝になって雨が止んでも全く機能してないまま。。

昼から、滋賀県の湖西、和邇にまで月に1度の茶の湯のお稽古の予定があり、さてどうしたものかと思い悩みましたが、天候も回復していることもあり何とかなるかと思い出発してみましたが…。

私の見通しの甘さを露呈することになりました。

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根拠なき思い込みの怖さ

まずは、JRの神戸駅から西が運転見合わせ。

ならばと思い地下鉄で三宮に出るべく伊川谷の駅に行くと、駐車場はいっぱいで長蛇の列。

車を拾ってもらうようにお願いして、車を乗り捨てて地下鉄に乗って三宮まで出てみると、JRの運行予定は全て調整中。

要するに、各駅停車しか動いてないし、大阪でこれもまた分断。

しょうがないので、大阪からはおけいはんに乗り継いで、JR奈良線経由で京都に出ようとするも、奈良線は運転見合わせ。

おいおい、とぼやきながら丹波橋で近鉄に乗り換えて近鉄経由で京都駅に。

京都から湖西線は運転しているとの情報を得ていましたが、実際はボチボチ運転。

結局、いつもより2時間も長く時間をかけての道のりとなってしまい、雨も止んだし天気も回復して来たからそろそろ大丈夫やろ、と根拠なく思い込んだ自分自身に痛く反省。

 

初めての近鉄京都
初めての近鉄京都

守り続ける、という価値

緊急性の低い重要な事を継続するには、すこしの気合が必要と少し前のこのブログにも書きましたが、そこまでしてお稽古に通う意味があるかどうか、疑問に思われる方も少なくないと思います。

JRに恨み節を言っても始まらないし、ただ大自然の脅威にひたすら従うしかありませんが、それでも『続ける』という選択をすることが後々に振り返ったときに重要になるのではないのかなんて思っています。

実際、お稽古に行って日常から離れた時間を過ごし、お点前に集中してみるとそれはそれで良いもので、無理をして来てみて良かったなと、改めて思った次第です。

先生にはご迷惑をおかけしてしまいましたが…。

台風一過の比良山
台風一過の比良山

 

お稽古を終えて、夕方から何かとご縁が深いKコーチと会食の約束をいただいており、急いで向かってみるも、なんとまだ往路と全く同じパターン。

すっかり晴天となり、交通網も復旧しているだろうと思っていた、はかない希望はあえなく崩れ去りました。

結局、またまたありえない位ひどい遅刻をすることとなり、平身低頭謝罪して食事をご一緒させていただきました。

随分と遅くなり多大なご迷惑をおかけしてしまいましたが、Kコーチと様々な話をしながら食事をご一緒させていただいた時間は、これまたずいぶん良くて、非常に充実した一日となりました。

近しい価値観を持つ、突き抜けた業績を出されている方とご一緒出来る機会に恵まれたことを心から嬉しく思いました。

 

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守ることで守られる振り子の法則

あちこちで、行くとこ行くとこご迷惑をおかけする情けない1日でもありましたが、結果的には(私的に、苦笑)そんなに悪くない一日だったような気がします。

人生、思い通りにならないことなんていくらでもあるし、悪いと思えることも、ツイてないと思うことも次々やってきます。

しかし、すべては振り子の法則だと思えば、それらはそう悲観することではないのかもしれません。

普通ではありえないない位に、散々遅刻した私のことを、「大変だったねぇ」と労っていただける方々に囲まれていることの幸せを感じつつ、そんな風に思いました。

 

台風11号に翻弄され、疲れ果てた一日ではありましたが、頑に約束を守ることで見えて来るものがある、そんなことを思う一日、先生をはじめお稽古をご一緒頂いた皆様、Kコーチ、本日は本当に失礼を致しました。

私の為に大幅に予定の時間を狂わせてしまったことをお詫び申し上げると共に、温かく受け入れて頂いたことを心から感謝申し上げます。

人間万事塞翁が馬、ばっかじゃないの、と思えるような行動は周りに多大な迷惑をかけつつも、そのバカさ加減故に得られるものがあるのだと改めて痛感。

 

皆様、本当にありがとうございました。

心謝。

矛盾と振り子と弁証法。

7月17日 台風直撃、暴風雨

避難韓国って、、
避難韓国って、、

今年は例年よりも台風の発生が早く、そして多いと聞いておりましたが梅雨明けを前にいきなり台風の直撃。しかも大型、、

朝から、今日の打ち合わせやミーティング後の予定を全てキャンセルして事務所待機にします。と朝礼で言ったそばから電話が鳴り始め、カッパを着込んで結局夕方まで1日中走りまわることになりました。

こんな時こそ、私たち地域密着の工務店の出番だと重々心得てはおりますが、暴風の中屋根に登ってのの応急処置はなかなか厳しいものがありまして、、

まーまー命がけ(苦笑)

雨漏の応急措置
雨漏の応急措置

ま、理念の体現を日々の業務の中で行うべきだと、スタッフに繰り返し耳にタコが出来るくらい言い続けている立場の私としてはそんな事は言っておれず、次々にかかってくるお客様の電話にパンツまでずぶ濡れになりながら必死に対応しました。

とにかく、お客様の不安な気持ちを少しでも解消できて、「ありがとう」と言ってもらえたのは、工務店冥利に尽きるというものです。(^ ^)

高速道路は通行止め
高速道路は通行止め

 

 

まずは聞く場を持つことから。

さてお題目は、ただいま絶賛開催中の個人面談での出来事、すみれの社内風景ネタです。

半年に1度、全スタッフとの個人面談を通して、社内の問題点、個人の課題、そしてそれぞれの改善点や仕組みの見直しを行う機会として改まって、じっくりと話す時間を全員と設けています。

スタッフには、事前に配布するヒアリングシートへの書き込みをしてもらい、問題の提起及びその解決を探ります。

こんなのです。

面談カルテ
面談カルテ

問題点、課題の洗い出しを行い、問題解決へのアプローチを一緒に考えることは非常に重要なことではありますが、それと同時に重要なのは『検証』です。

そんな意味を込めて、スタッフが日々の業務を通じて、すみれの事業の目的を果たした事はありますか?という設問があります。

 

 

経営理念ってなんですのん?

企業には目指すべき目的が有り、事業はその目的を達する為に行なうもの。

そして、事業は経営者一人が行なうものではなく、全てのスタッフで力を合わせて進めるものです。

となると、全てのスタッフの全ての業務はその同じ目的に向かっていなければならず、コレがブレてしまうとなんの為に働いているのかが分からなくなってしまいます。

その方向性を確認するのが「理念の体現」ができてますか?というこの問いかけです。

スタッフそれぞれがいろんな切り口で自分の体験を書いてくれるのですが、その中に、「(目先の)利益に囚われずお客様の要望を重視した打ち合わせを行なった」と言うものがありました。

 

 

世の中は矛盾に満ちているのではなく、振り子の法則があるだけ。

『経済なき理念は寝言』と言われる様に、事業を継続していく上では、利益は絶対不可欠なものです。

しかし、目先の利益を得ることにばかり注力して、お客様からの信頼を失っていては、それもまた事業を継続することはできません。

『理念なき経済は罪』ですね。

われわれの事業の目的はスタッフの暮らしを守り、事業を継続できる利益を生み出しつつ、建築と言う仕事を通してお客様を始めとする地域社会に貢献すること。

1人ずつのお客様の信頼を確実に勝ちとりながら、自然な流れで次々と工事の問い合わせをいただけるような状態を作ることです。

利益と顧客満足は相反するようで決して相反するわけではなく、中長期的に見ると同じ方向性の上にあります。
矛盾では決して無くて、まるで振り子時計の様に右に、左に振れながら、確実に針を進めて行くようなもの。

そして、時計の針は一見、同じところをグルグル回っている様に見えて、その実、同じ時間を二度と刻むことはなく、確実に新しい時間へと針を進めて行きます。

私の最近の大のお気に入りであるヘーゲルの弁証法にも通じる概念がそこにはあるような気がします。

そんなことをスタッフと一緒に確認することができる良い機会となりました。

 

 

問題も価値も顧客に訊け

答えは市場に(顧客に)訊け、とマーケティングの世界ではよく耳にします。そして、一番身近な顧客(もしくは見込み顧客)は共に働くスタッフだ、とも。

昨夜の「理念と経営」を考える勉強会でも、検証の重要性がテーマに上がりました。このような時間を定期的に持ってスタッフの考えを聞き、お客様に対する姿勢を確認することこそ、最も基本的な、そして重要な検証にあたるのだと思った次第です。

「理念」と言う大きな目的をスタッフ全員と共有し『皆が幸せになる』という同じ方向を見て進んでいけるように。

スタッフのみなさん、まだまだ個人面談は続きますがひとつよろしくおねがいします。

影響忌。

7月16日 曇天 台風接近、強風

明石城の柳
明石城の柳

台風が今夜未明にはどうやら関西を直撃するとのこと。

嵐の前の静けさというか、生暖かい空気に何となく不穏な雰囲気も感じつつ、、

大自然の大いなる力にはどうしようもないことは重々理解しながらも、大きな被害がないことを祈りたいと思います。

そんなことを思いながらも、子供の頃から染み付いた感覚なのか、何時まで経っても子供っぽいからなのかは分かりませんが、どうも風の強い日はワクワクしてしまうのが正直なところで、、

もし、今回の台風で甚大な被害を被られるような方が出たりすると、弁明のしようも無いのですが、どうもじっとしていれない気分になってしまいます。(苦笑)

今日の午前中は知的資産経営報告書作成のミーティング。

三佳先生をはじめとする行政書士の先生三名にご来社頂き、SWOT分析を中心に自社の持つ強み、弱み、そして外部環境よりもたらされる機会と脅威について久しぶりに掘り下げる機会を頂けました。

SWOT分析というと、もうかれこれ10年近く前になりますが、日本のマーケティング界の草分けというか、大家だった故・水口健二先生が主宰されていたマーケティング戦略塾に参加した際に一生懸命に取り組んだ記憶があります。

その際、営業系のリフォーム会社の経営者や営業職の方が中心の研修会にあって自社の強みを『職人、現場力』だと異色の発表をして、水口先生に、「いいぞ、すみれ!」と、励まされ、勇気づけられたことは今も鮮明に覚えており、その後の私の事業の方向性を固めるのに非常に大きな影響を受けました。

きっと、今も天から職人会社を強みとして切磋琢磨を続けている私たちを温かく見守ってくれていると思います。

夕方からは、台風で電車が止まってしまわないかとドキドキしながら大阪へ。

庄内
庄内

月に1度の勉強会、「理念と経営を考える経営者の会」に参加してきました。

こんな荒れた天気の中、わざわざ勉強会に行かなくてもと言う話もありますが、緊急性の低い重要な事を続けるのはやっぱり少しの気合が必要で、ここは踏ん張りどころと考えて荒れ模様の天気の中参加してきました。

行動を起こせば行起こしただけの事はある、今日も自社の理念を振り返り、他の参加者の方の考え方を聞いて深い気づきと学びをいただきました。

以前から興味があった盛和塾で開催される中国から招聘される講師の講演会のお誘いもいただけ、収穫の多い勉強会となりました。

もうすぐ中国に帰国する実習星の王くんと張くんを誘って参加させていただきたいと思います。

懇親会はレトロ居酒屋
懇親会はレトロ居酒屋

さて、お題目、今日はスティーブン・R・コヴィー博士の三回忌です。

ちなみに、『影響忌』と言うのは、私が勝手につけた忌日です。(笑)

 

3年前、突然の訃報に世界中が驚き落胆した日。

世界で最も多くの人に読まれた自己啓発の書と言われる「7つの習慣」を読んで人生を大きく変えることができたと思っている私は、たった1回きりしかコヴィー博士のセミナーに行けてないですが、15年以上前の起業した時から、そして今も心の師と仰ぎ、コヴィー博士が提唱した原理原則に基づいて影響の輪を広げていくことに留意しています。

コヴィー博士が残された偉大な功績を私なりに振り返って端的に一言にまとめるとやはり「影響」の根源をひもとかいたことだと思います。

セールスマンのバイブルと言われるロバートチャルディーニ博士の表された「影響力の武器」とは真っ向から反対側のアプローチで、自分も周りの人も、そして世の中全体が良くなるようにと日本古来から伝わる近江商人の商いの鉄則を非常にわかりやすく『習慣』と言う『継続した行動』を通して、世界中に 広められた功績は本当に偉大だと思い、今も尊敬してやみません。

人格主義と言う少しこそばゆいような言葉に込められた、『あり方』を見つめ直すとこから、考え、行動を始めることで、ビジネスも、プライベートも、人生全体を素晴らしいものに出来るというコヴィー博士の教えをこれからも頑なに守りつつ、影響の輪を広げる活動に励みたいと思います。

とはいえ、なかなか完璧に実践出来たと思えないその高みに対して、この日を私自身の戒めの日と(勝手に)させて頂いています。

コヴィー博士、あの世から見守っていただければ幸いです。

7つの習慣モデル
7つの習慣モデル

起こってしまったことへの対応、二度と起さない為の対策。

7月15日 快晴

水曜日ですみれ事務所は定休日。

有馬カンツリー倶楽部
有馬カンツリー倶楽部

私はすっかり常連となってしまっている朝活BNIのゴルフコンペにお招きいただき、例によって参加させて頂きました。

私自身、朝活に参加してるわけではないので、完全に部外者ではありますが、何かと密接な関係を沢山のメンバーさんといただいており、まるで関係者のような顔をして楽しくラウンドさせていただきました。(笑)

ここ最近、少し良くなってきたと思っていた腰の調子もいざラウンドしてみるとあまり芳しくなく、その影響もあってか無かってか、スコアはやっぱりいつもの通りグダグダ、、

ではありますが、心やすいメンバーと晴れ渡る青空の下、夏ゴルフを楽しみました。

 

 

クレーム報告と改善策

コンペが終わった後、夕方からは出社して工務部のミーティングに参加。

いつものようにネチネチと工務スタッフの現場精算書にツッコミを入れたり、問題究明をしたり。(笑)

そんないつものミーティングを行ったのですが、今日は時間も大幅に延長して皆で議論した重要な課題がお題目。

実は、先月深刻な施工不良が発覚し、お客様に大変なご迷惑をおかけしてしまいました。

しかも、長期間にわたって家を守らなければならないはずの外装リフォームでの不手際。

お客様には、善後策として、長年にわたり出来る限りのフォローをお約束するとともに、深く反省し、お詫びを申し上げた次第ですが、それだけで事を済ますわけにはいきません。

 

工務部MTG
工務部MTG

 

 

紹介者の顔に泥を塗る行為

このたびご迷惑をおかけしたお客様は、すみれで以前からお付き合いいただいていた方からのご紹介でありまして、そこで不具合を生じさせたと言うのは紹介者の顔に泥を塗ってしまう行為です。

地域密着の工務店であり、お客様のご紹介、リピートでほとんどの仕事をさせていただくのが営業スタイルの弊社にとっては致命的な出来事です。

二度とあってはならない、という事をスタッフ全員の胸に深く刻みつけ、そして気持ちだけではなく、仕組みとして今後絶対に施工不良を阻止する対策をスタッフとともに考えました。

長い時間をかけて改善策をスタッフ全員に聞いて、それぞれの立場から意見を言ってもらいました。

その結果、いくつかのルールが決まったのですが、実はそれらは数年前にも同じように取り決めをしたことばかりでした。

まさに、認知行動不一致。

頭では十分にわかっているけれども、行動に表せない。これではいくら取り決めをしたところで効果性を発揮することはできません。

その原因は、気持ちの甘えや緩みであったり、キャパオーバーであったり、と様々ではありますが、結局、とどのつまりは我々経営陣の管理不足の一言につきることになります。

仕組みとして機能しているはずのルールがおざなりになっているから、ありえないようなクレームに発展する。

結局、私たち経営陣のチェックの甘さが巻き起こってることだと強く認識するとともに、情けない思いでいっぱいになりました。

 

工務部MTG
工務部MTG

 

今出来る事に集中する。

ご迷惑をおかけしたお客様には本当に申し訳ないのですが、私たちにできることは、起こってしまったことに対しての精一杯のフォローをさせていただくことと、今回のことを糧として二度と同じ過ちを起こさないように改善策を講じる事しかありません。

人生を生きていく上の「真理」の1つに振り子の法則があると確信している私としては、今回の情けなく、恥ずかしく、申し訳ない出来事を経験の1つとしてさらなる顧客満足を勝ち取るためのシステム作りに邁進したいと思います。

そして、私が行ったからどうなるものでもありませんが、今日のミーティングで、クレームの全容をようやく把握できたこともあり、改めて直接、お客様宅に足を運びお詫びに参りたいと思います。

M様、そしてご紹介者のN様、このたびは本当に申し訳ございませんでした。心からお詫び申しあげます。

そして、すみれスタッフの皆には、我々の存在意義、われわれの事業の目的、「何のためにここにあり、何のために働くのか」をもう一度よく咀嚼して心に刻み込んでもらいたいと思います。

よろしくおねがいします。

相互依存という高く険しい山。

7月14日 快晴

夏の河川敷
夏の河川敷

台風の影響なのか、昨日に引き続き風が強かったですが、朝から雲一つない夏空が広がりました。

『夏色』ってこんな色やなー、なんて思いながら、2週間後に迫った毎年恒例の富士登山に想いを馳せてしまいました。娘が夏休みモードに入るのも仕方ないですね。(笑)

 

今日は朝から緊急依頼を受けての現場調査。

建物の持ち主はなんと、兵庫県警で、しかも被害者とのこと。

珍しいこともあるものですね。(笑)

 

ま、いつも御世話になっているお客様でもあり、前職の師匠からの緊急のお問い合せに応えることが出来て良かったです。

現場調査
現場調査

 

 

月に一度のコーチングセッションにて

昼からは怒濤の社内個人面談週間の続きでしたが、その前の一瞬の時間を縫ってコーチングのセッションを受けました。

先月のセッションで浮き彫りとなった現状で考えられる限りのリスクを叩き潰す、その対策の進捗と、取り組みの中における自分自身の役割を見直す時間とさせて頂きました。
最近の嬉しかったことの報告と共に。(笑)

 

今回もサクサクとスムースなコーチングセッションとなり、苦しみながら自分の胸の奥にある隠れた扉を探してこじ開けるような厳しい深堀をしていた頃を懐かしく思ったりしてしまいました。

 

 

コーチングを受け始めた10年前、

10年前、私がコーチングを受け始めた頃というと、それは酷いものでして、、

毎日、休みも無く必死になって走り回らなければならない程忙しく、

目の前の片付けなければならない問題は山積みで、

一つに集中して解決すればまた次の問題が勃発、

少し放っておくと火の手はあちこちに延焼して、火消しに走り回らなければならず、、

 

そんな現状をなんとかしたい。

根本的に建てなおしたい。

と、思いながらも、目先が忙しいからそんな時間を取ることは出来ない。

 

中小企業は走りながら整える、という誰かが仰っていた(忘れました、スミマセン、)言葉を胸に、ひょっとしたら整えても整えても抜け出すことが出来ない蟻地獄に迷い込んだんじゃないか、なんて思っていました。

 

そんなときです。今も御世話になっている四辻コーチに出会って、コーチングのセッションを受ける様になったのは。

 

忙しい→目が届かない→トラブル発生→火消しに回る→忙しいのがもっと忙しくなる→クレーム発生・・・・。

 

負のスパイラルが延々と続く無限地獄の真っ只中でした。(涙、)

 

そんなとき、いつもコーチに聞かれるのは、

「今、一番何が気になりますか?」で、

私の答えはいつも、「目の前の一人のお客さんの信用」でした。

 

いつも、同じ、『目の前の人』

目の前のうまく行かない現場を力ずくでも何とか満足してもらえる様にする事に一生懸命になればなるほど、次の仕事も、その次の仕事も問題が発生しやすくなる状態へと陥って行きました。

 

そんなんじゃ、コーチングなんか要らんでしょ、

ある日、コーチに聞かれたのは、「いつまでも今のままで良いですか?」ってことでした。

私)「良いわけないですやん!」

コーチ)「現状を変える為に何かします?」

私)「やりたいけど今は忙しいから、落ち着いたら取り組みます」

コーチ)「それはいつですか?」

私)「どこの現場もスムースに流れ出したらやります」

コーチ)「今のままで、待っていればそんな風になるんですか?」

私)「・・・・・・。」

コーチ)「根本的な問題はどこにあるんですか?」

私)「そんなこと言ってても目先の売上げがなかったら、会社つぶれますやん、」

コーチ)「もう、コーチング要りませんね、やめますか?」

私)「そんな冷たいこといわんと、、」

こんな不毛な堂々巡りを軽く2年は続けていたような気がします。(苦笑)

 

 

 

堂々巡りから弁証法の螺旋へ

人間誰しも、同じ事を繰り返し続けていると、飽きて来るものです。

 

「ある日歯車がポンっと横にスライドして、全てが前向きに(上向きに?)回り始めてから、事業のやり方も結果も大きく変わったんです。」

と昔を振り返ってよく話すのですが、まさに堂々巡りから螺旋状の発展のスパイラルに変わったのが上記の出口の無い問答を延々と(2年間くらい)繰り返した後のことです。

 

もしも、10年前にコーチに出会ってなかったらひょっとすると今もあの無限地獄の中にいたかと思うとぞっとします。

 

そんなこんなで、コーチのお陰で今の私があるわけですが、私が体験したコーチングの威力を経営者仲間に話す機会が結構良くあります。

皆さん、大体同じような悩みを抱えて居るもので、一度コーチングを経験してみたいと言われる方は少なくありません、というか非常に多くて、その度に四辻コーチを紹介させてもらっています。

今では、建設業専門と言っても良いくらい、四辻コーチのクライアントは同業の経営者が増えているようで、全国的に見ても稀に見る人気コーチになられています。

 

 

 

相互依存という遥かなる高み

私が、座右の書として何度も読み返してはその中に書かれていることの実践を続けて来たスティーブン・R・コヴィー博士の『7つの習慣』の中に、『相互依存』という人間関係の状態が書かれています。

 

7つの習慣をことごとく実践し、それを元にビジネスモデルを作り上げることを目指して来た私にとってはいわばバイブル、全て理解出来ていなければならないのですが、唯一、この『相互依存』の状態だけは、頭で理解はしていても、実感としては持てなかったのが正直なところです。

7つの習慣モデル
7つの習慣モデル

依存から自立へ、自立から相互依存へ、

Win-Winの関係性を作り上げ、コミュニケーション原則を全うし、シナジー効果を遺憾無く発揮した状態って一体どんなやねん、、と。

 

今日のコーチングセッションを終えて、電話を切った時に、ふと、相互依存ってこう言うことか、四辻コーチと私との関係性をあちらこちらで再現することが出来ればコヴィー博士の提唱しておられた境地が垣間見えるのではないか、とストンと腹に落ちた気がしました。

とはいえ、まだまだ道半ば、小さなサイクルを何度も繰り返しながら、ヘーゲルの弁証法の様に同じところをグルグル回っている様で実は少しずつ高みに近づいて行く、在るべき姿に近づいて行ければいいなと。

相互依存、難しいテーマですが、いつかきっと辿り着きたいと思います。

 

 

 

 

 

弁証法的すみれサイクル。

7月13日 晴風強し

さっぱり散髪のシマトネリコ
さっぱり散髪のシマトネリコ

風の強い一日でしたが、昨日の引き続き良い天気となりました。

昨日は絶好の晴天の下、工務部のスタッフと取引業者さん、その家族が集まってのバーベキュー大会に参加してきました。

BBQ!
BBQ!

3週間前に腰を故障してから休んでいたランニングもそろそろ再開しようと思っていた矢先でもあり、いい機会だと思って三宮からHat神戸の海岸を経て、深江の東部卸売市場横のBBQ会場まで走ってみたら、思いのほか時間がかかり大きく遅刻。

走っている途中、「まだですか?」と何度も電話がかかってきて、先に始めといて、と伝えたのですが、「待ってますから早く来てください」と、いつになくしつこくせかされたこともあり、余計にペースが狂って遅くなってしまいました。(苦笑)

BBQ!
BBQ!

到着してみると、私の誕生日の2日後だったと言うことで、シャンパンを用意してくれたりサプライズでプレゼントをもらったり。

プレゼント!
プレゼント!

全く期待していなかっただけに、嬉しさもひとしお。

正直、年甲斐もなく少しうるっときてしまいました。(笑)

 

皆さん、ありがとうございました。

BBQ!
BBQ!

久しぶりに夕方前まで子供たちと幸せいっぱいの時間を過ごすことができました。

image

 

 

事業の目的=共有する方向性

そんな楽しかった昨日の余韻を若干引きずりつつ、今日は毎年夏と冬に行う恒例のスタッフとの個人面談を朝から夕方までがっつり。

なかなかスタッフと向き合い、改まって話をきくことができない、というかそもそもあまり会社にいない(笑)こともあり、欠かさないようにしている大事な行事です。

毎年2回、提携のヒアリングシートに今の現状、目標、改善点等を書き込んでもらいながら、以前に残っているカルテと見比べてその成長を確認する場でもあります。

そのシートの中に、

「仕事を通してすみれの事業の目的を果たした事はなんですか?」

というものがあります。

事業の目的とはもちろん理念の実現のことです。
すべての仕事はこの大きな方向性にそって行っているべきで、これができていないと会社が掲げている「理念」は単なるお題目と化してしまいます。

それを各スタッフが日常業務を通してどのように実現したかという質問は、会社全体の方向性を確認する非常に重要な問いです。

ちなみに、すみれの理念は「建築の仕事を通して地域社会に貢献する」です。

地域社会に貢献と言う大きな枠組みで目指す方向性を謳っているのですが、もちろんボランティア活動ばかりをするというわけではありません。

通勤中に落ちているゴミを拾う事でも、掃除の残り水を道路に打ち水するだけでも方向性はあっていますし、できれば設計や施工と言う建築の実務で地域の客様に快適な住空間、そして安心や安全を提供することができればなお良し。

もっと基本的なところを言えば、雇用を守ることが最も重要な社会貢献だと思っています。

 

 

創業時に目指した私たちの在り方

今日の面談の中で、それぞれ自分たちの考える事業の目的の達成を語ってくれました。

その中で、「すみれの喜びサイクルができました」と言う非常に嬉しい回答を聞かせてもらうことができて、これには正直感動してしまいました。

すみれのサイクルとはちなみにこれ、

すみれよろこびサイクル
すみれよろこびサイクル

設立から15年、毎年様々な問題が浮かんでは改善解決を繰り返し、また新たな問題に直面し必死で良くなる方法を探り続けてきた堂々巡りの中で、設立当時に掲げた理想のあり方がスタッフの口から体現できたと聞けたのは、これ以上嬉しいことはありません。(涙)

 

これからの十年、よりいっそう、精進してみんなの喜びのサイクルを最大限に大きくしていきたいと心に誓うことになりました。

まさしく、ヘーゲルの弁証法の通り、同じサイクルをぐるぐる回っているようで少しずつ螺旋状に上に伸びていく、成熟のスパイラルにすみれのサイクルが変化し始めたのを実感させてもらえる出来事。

この嬉しさを糧に引き続き気張っていきたいと思います。

と言いつつも、怒濤の面談週間は始まったばかり、これから沢山の問題と改善を浮き彫りにして成長のスパイラルを加速させたいと思います。

 

あ、そう言えば兵庫県立大学の学生さんが作ってくれたこんなPVもあります。良かったら見てください。

 

孫社長への提言。

7月11日 台北は曇り 神戸は晴れ

桃園空港
桃園空港

今回の台湾でのミッションは予定通りに昨日で完了。

今回もたくさんの方に様々なご協力を頂き、気持ち良く帰国の日を迎える事が出来ました。

また、新しいご縁も頂き、感謝する事しきりです。

皆様、ありがとうございました。

昨日は出張中に誕生日を迎える事となり、異国で一人で過ごしたのは、今までに無い印象に残る一日となりました。

今朝は朝いちばんのフライトで帰国。

自転車という大きな荷物を抱えていた事もあり、いつもより少し早めに空港に行った方がいいかも、と思い立ち、まだ暗い4時にホテルをチェックアウト、タクシーの後部座席に自転車、私は助手席に乗せてもらい桃園飛行場へと向かいました。

到着してみると、夜明けまえにも拘らず空港は人でごった返しておりました。

朝早くから出掛ける人って多いもんなんですね、、

ま、日本人は皆無のようでしたが。(^_^;)

最近は、jetstarの達人、Mさんに教えてもらった通りに、必ずウェブチェクインを済ませてから空港に行くようにしているので、長蛇の列を脇目にチェクインカウンターの横のがら空きのカウンターにて素早く荷物の預け入れとチケットを貰いました。

長~い列に並んでいる人の冷たい視線を感じながら。(笑)

毎回思うというか、以前の私もそうですがウェブチェックインメリットがよくわからずに普通に並んでいました。

長い時は1時間位。

今考えると非常にもったいない時間でした。

経験者の助言は素直に聞くのが正解やなー、と感謝しつつ、経験に勝る知恵はないっていうか、体験を重ねることで得た生の情報は本当に貴重やな、と改めて。

自転車持ち帰り。
自転車持ち帰り。

ケータイショップに行かねばならないタスク

話は変わってお題目、

いつになく早めの時間に帰国したと言うことで、帰ってからも一仕事。

すみれママ☆がとうとう長年使ったガラケーをスマホに機種変更するとのことで、一緒にソフトバンクのショップに行きました。

諸事情あり、彼女がどうしてもiPhone 5にしたいとのことで、私がiPhone 6にすみれママが私のiPhone 5を使うということになり、データーの移行を帰ってからMacで行なわなければならないというおまけもありましたが、今回、機種変更ともう一つ行うべきは、料金設定のプランの見直しです。

新規加入や記事変更のたびに一1ヶ月だけサービスで無料ですが、その後は課金されますのでご自分で解約してくださいね。と言うちょっとした罠?に引っかかって全く意味のないお金を毎月コツコツと支払っておりました。

それが積もり積もって、なんと、私と娘で月4,000円位、2年間の間に結構な金額を支払ってしまっておりました。

 

 

くすぶり続けるケータイショップへの不信

我が家以外でもこんな無駄なお金を支払い続けている方はたくさんいると思います。
月額にするとたかが知れていると言うことと、手続きが良く分からなかったり、面倒だと言うのが先に立ってわかっちゃいるけど放置してしまっているのではないでしょうか。

他社から乗り換えってもらったらお得になりますという大きな宣伝で集客しておいて、契約者にはこれは必須ですという軽い脅し文句とともに、目先は無料で角が立たない面倒なタスクを預けて、出来なければあなたの責任ですよと「自己責任」の言う名のもとにじわじわと課金するというシステムはマーケティングでも何でもなく、軽い詐欺のようなものです。

まぁ、某 Wi-Fiサービスの会社で通信制限しませんと言った舌の根の乾かないうちにガンガン容量制限をかけるという本当の詐欺の会社よりもまだマシですが。(苦笑)

ソフトバンクの孫社長の事は日本を代表する経営者の一人だと尊敬しているし、その方の会社のサービスを受けたいとも思っておりましたが、正直今回のことを冷静に振り返った時、いっそ他社に変わろうかと思ってしまいました。

別にカウンターでクレームを申し立てるわけでもないのですが、やっぱり少し騙されているという感が否めず、潜在的にな不信感を抱かずには居られません。

煩雑な日常の中、やらなければならないでも重要度は低いので後回しにしがち、という絶妙なところに目をつけた儲かるモデルではあったのでしょうが、間違いなくそれは露見して、ゆっくりとしかし確実に、時限爆弾のように会社の信頼を失っているということに孫社長は気づいているのでしょうか。

 

孫社長への提言

ソフトバンクはがちょうである。

期首に孫社長は株主向けのプレゼンでそんな風にソフトバンクという会社を例えました。

P/PCバランス(成果と成果を生み出す力)が重要である。という、私も大好きなスティーブン・R・コヴィー博士が提唱された原理原則論です。

しかし、競合他社との厳しいせめぎ合いの中で、目先は安く、実はそんな事無い、という上っ面の競争優位性と、顧客の不満を燻らせながら高い収益性を保つ今のソフトバンクが行なっているケータイ事業のやり方は、長い目で見るとガチョウの羽をむしりとりながら金の卵を産ませるようなもの。

 

ガチョウの羽がじわじわとなくなり、丸裸になった時に一気に顧客離れが進むような気がします。

スマートフォンの普及により、掌の上で世界の情報が一瞬にして手に入る今の時代、見せかけだけのビジネスは通用しなくなって来ています。

そのインフラを協力に推し進めた側の会社がそんなことを分かっていないはずが無いですが、やっぱり人は認知したことを全て行動に現せるものではないということなのでしょう。

でも、もうすぐホンモノの時代はやって来る、というかもうすぐそこまで来ていると思うのです。

私の声が孫社長に届くことは無いと思いますが、大好きだったマクドナルドの二の舞にならない様に密かに祈っておくことにします。