家族の幸せから逆算する家づくり計画!

平成30年7月21日 快晴

ご安全に。

殺人的に暑い日が続きます。風の噂によると明石では大工さんが熱中症で亡くなったとのこと、屋根屋さんも次々病院に搬送されたり、足の裏を火傷したりとまさに殺人的。建築現場作業に勤しむ人には厳しい季節となりましたが、小まめな水分補給と休憩を心がけて、体調管理にはくれぐれも留意して貰いたいと思います。それにしても、炎天下の屋根仕舞の苦しさは私もよく知っており、野地板を張りながら「死ぬな、」と思った事は何度もありますが、発表される気温が40度近く、しかも連日となったのは記憶にありません。屋根の上だけではなく、空調設備がないどころではなく足場とシートに囲まれて風も通らない建築現場の中で身体を動かす過酷さを思うと心配になってきます。皆様、ご安全に。

家づくりを始めるにあたっての4つの提言。

今日は午前中、新築を計画中の方にご来店頂き、私も初回面談に立ち会わせて頂きました。設計・プランニングには殆ど口を挟む事は無いのですが、はじめに家づくり全体の計画についてのお話をさせて頂くようにしておりまして、今日もご来店頂いたお客様の疑問、質問に答えると共に私の話も熱心に聞いて頂きました。いつもお話をさせてもらっているのは、大きく4つの考え方で、話を聞いて頂いた方は全員が全員、知らなかった、聞かせてもらって良かったと言って下さいます。ただ、全く家のデザインや間取りの話はしないので物足りないと思われる方もおられるようですが、私にとっては「住宅の取得は単なる手段であり目的ではない」というのが基本姿勢であり、(弊社にご依頼頂かなくても)絶対に後悔して貰いたくないという想いで熱く語っています。その4つの考え方とはこちら。

1.住宅取得の目的と最低限の知識を身につける事
2.家族の幸せから逆算する住宅取得計画の立て方
3.性能とは暮らしを豊かにする方法
4.地元産の木材を使う意義とメリット、デメリット

いい機会なのでここでも簡単に説明を書き残しておきたいと思います。

1.住宅取得の目的と最低限の知識を身につける事

上記にも書き記しましたが、住宅の取得は単なる手段であり目的には絶対になり得ません。私たち建築会社はその手段をお手伝いするという事を良く理解して設計・施工の計画を立てるべきで、お客様も工事ではなく「その後の暮らし」を鮮明にイメージして土地・建物の購入先や依頼先をチョイスして貰いたいと思っています。特に、高額な費用を住宅ローンを組んで長年に渡り支払い続ける場合は、ローンの支払いが生活を圧迫するようなことには絶対にならないような計画を立てる事をお勧めしています。その為に、最低限の知識を身につけて貰いたいと、銀行や不動産会社では絶対にレクチャーされることがない住宅ローンの金利の仕組みを説明させてもらうようにしており、万が一、金利が上昇した時のリスクを理解して頂くようにしています。具体的には現在の超低金利時代に住宅ローンを「元利均一」で融資を受けると、元金の返済が多く、利子は知れていますが、1%〜2%金利が上昇するとそれは逆転してしまいます。そして、返済金額が上昇するのですが、殆どの銀行では上昇率は1.25倍までと規定されており、そこからはみ出した上昇分については元金返済を減少して処理されます。結果、返済期間が完了したと思った時に多額の未払金が残り、一括返済を銀行に迫られることになったりします。住宅ローンの仕組みをまず理解して、融資の契約を結ばないととんでもない悲劇が待ち受けていたりするのです。

2.家族の幸せから逆算する住宅取得計画の立て方

今までの私の経験則からすると、住宅取得にかける費用を算出するのに綿密な計画から割り出しておられる方は稀で、殆どの人が感覚的に「これくらいなら大丈夫だろう」という感じで土地建物の購入費用を決めておられるように見受けられます。しかし、生命保険に入ってまで高額の借金を背負い購入する大きな買い物なのですから、ここは少し慎重に検討して、絶対に後悔しない計画をたてるべきだと思います。私が提案するのは「家族が幸せになる状態」から逆算して住宅取得の計画を立てると言うことです。要は、綿密なライフプラン(=人生計画)を作成し、子供の成長に伴う教育費や結婚にかかる資金、家族で過ごす余暇、車の買い替えや趣味に費やす費用、そして老後資金等を所得と共に整理して、安心して暮らせる貯蓄ができる範囲内で月々いくらなら住宅費用に充てれるかを算出してもらうようにしています。ご自身でなかなかまとめきれない場合は信頼できるライフプランナーをご紹介したりもして、まずは自分自身で毎月の費用を決めてそこから自己資金と合わせて住宅ローンの選択をお手伝いしています。この範囲の金額なら間違いない!と思える家づくりの計画を立てることが重要だと思うのです。

3.性能とは暮らしを豊かにする方法

前項ではライフプランを根拠にして毎月捻出できる住宅費用を明らかにすべきと書きましたが、これは住宅という高額商品の購入ではイニシャルコスト(初期費用)に目が行きがちですが、実は住宅ローンで毎月払い続けるランニングコストであるという意味を含んでいます。例えば、同じ3000万円で住宅を建てたとしても金利が1%の固定金利なら35年ローンの支払い総額は3,557 万円ですが、2%になると4,174 万円に、もし3%になると4,850 万円と1300万円もの違いが生まれます。ほんに金利って怖いもので、ローンの商品、タイプを間違うだけでひと財産失う可能性があります。また、近年やっとスタンダードになりつつある高断熱高気密の省エネ性能についても同じことが言える訳で、月々6000円(初期投資で200万円)増額してZEH(ゼロエネルギーハウス)仕様にしておくと光熱費がゼロになり、35年の収支を勘案すると大きく総支払い費用を軽減させる事が可能です。その他にも、住宅の取得時に団体信用保険に加入する分、生命保険との重複分を見直すなど、ランニングコストをトータルで計画する事で暮らしを豊かにする事ができるはずです。

4.地元産の木材を使う意義とメリット、デメリット

最後にいつもお伝えするのは、住宅とは地域に根ざすものであり、地域との共生無くしてはあり得ないという事で、それは私たち地場工務店と言われる地域に根ざした事業所も立場を同じくするという事です。上述のようなやもすれば建築費用を抑える事になる提案を行うのも、大手ハウスメーカー、ビルダーの様などんどん新規客を集めて売り切りの商売ではなく、地域のお客様との長いおつきあいの中で生業を立てているからで、お客様が安心して余裕のある暮らしをされる事は私たちにとってもメリットとなるからに他なりません。その立場をご理解頂いた上で、金額的なメリットは無いですが、地元産の木材での家づくりで、森を守り、地域を盛り上げる活動にご協力をお願いしています。もちろん、個人住宅を建てるお客様には全く興味が無い事なので、兵庫県産材を使用した際に受けられるメリットとして、日本で最も低金利の長期固定ローン「兵庫県産材特別ローン」を利用できることと、国土交通省から出される「地域型住宅グリーン化事業」の補助金を活用できる可能性をお伝えしています。循環型の持続可能な地域、社会に少しでも近づける様にと地道な努力を重ねている次第で、今日も「兵庫県産材特別ローン」にはご興味を頂けた様で、ご理解くださる方にご縁を頂ける事に感謝するばかりです。

耐震は?

その他にも電磁波環境の改善や自社大工による施工と10年以上も続けているスタッフブログによるリアルな情報公開など、様々なお話をさせて頂きましたが、そんな初回面談の終わりに差し掛かり、「最後に一つ聞いてみたい事が、」と申し出があったのは耐震性能について。先日、大阪での地震もあり、南海トラフのリスクが年々高まると言われる中、やはり建物の強さが気になられる様で、耐震等級の基準についてどの様に考えているか聞いてみたいとの事でした。すみれの新築の標準規格では耐震等級2以上としておりますが、現在は全棟、許容応力度計算(構造計算)を行う様にしており、4号建築物の特例を使って構造計算をしない耐震等級3よりも信頼度は高い事、そして神戸で震災を身近に体験した建築屋として直下型地震には耐震等級をいくら高めても(ビルがバタバタ倒れましたから、、)倒壊の可能性を消す事が出来ない旨をご説明させて頂きました。実際は間取りや窓の配置を計画し出してから、耐力壁の量と配置で構造強度と使いやすさやデザインのせめぎ合いに悩む事になるのですが、それはまた後のこと。理論については大まかにはご理解頂けたのではないかと思います。Tさま、本日は朝早くから、また暑い中お越しいただきましてありがとうございました。引き続きお付き合い頂けましたら幸いです。

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100点満点もしくは120点の感動現場マネジメント。

9月18日 台風一過、晴天

 

自然の恐ろしさを再確認。

大型で強い台風18号は南九州市から九州四国を縦断して明石に再々上陸、久しぶりに我が家の隣を通り過ぎていきました。神戸市西区にも避難勧告命令が出たりとすぐそばを流れる伊川も随分と水量が増していたようで、アイドル犬チャックと散歩に行くとまだ濁流の名残が残る河川敷のいつもと違う風景にチャックも興味津々。自然の力は強大で結局私たちは襲われる度に畏怖するしかありません。兎にも角にも近隣では大きな被害にならずに良かったですが、またもや九州四国では土砂崩れ被害で犠牲になった方がおられるとのこと、心よりお見舞いを申し上げると共にご冥福をお祈りいたします。

 

社内朝活!

祭日の月曜日ですが、今日も朝活。夜明け前には目を覚まし、6時から社員大工の工務メンバーを集めて朝から各担当現場の月次精算報告と工程調整のミーティングを行いました。私からは業務改善の通達を行い、お客様にご協力いただいているアンケートの様式の変更を伝えました。これまで、工事を終えた後の感想を「非常に良かった」「よかった」「普通」「あまり良くなかった」「悪かった」と5段階の評価で感想をいただいておりましたが、100点満点の点数制に変更する旨で、実は鹿児島で開催していた職人起業塾の塾生さんの取り組みをパクらせてもらっての改善です。(笑)

 

 

大体オッケーは全然ダメと同じ。

この改善案に対してスタッフの連中は大して変わらないような変化でどんな意味があるのかあまりピンと来ていなかったようです。 しかし、私の説明を聞くと自分たちのやるべき事の重大さに気づいたのか真剣な面持ちに変わりました。(笑)

100点満点の点数制に変更した意図とは、当然、現場担当の大工に顧客から100点の評価を完工後に得てこいと言うことであり、その欠点に対する原因を突き詰めると言う事でもあります。五段階評価ではほとんどのお客様が「非常に良かった」と答えてくださいます。しかし、100点満点をつけられるかと言うとそこが微妙で、95点でも90点でも多分「非常に良かった」の欄に丸をしてくれると思うのです。今回の改善点はそんな表面には出てこない潜在的なモヤモヤとした顧客の不満を全て洗い出すことにあります。

 

 

 紹介することの心理的リスクを叩き潰せ。

私たちのようなストック型ビジネスでは、お客様と信頼関係を構築してリピート受注をいただくことが絶対の条件です。しかし、新たなお客様と知り合うことがなければ衰退する一途なわけで、さらに重要なのはお客様から紹介をいただける事に尽きます。工事をさせていただいて、満足したと言っていただくほとんどの方がリピート客となってまたの注文をくださいます。しかし、少しでも気になるところが残っていると自分は繰り返し頼むけれども人には紹介しない。となります。人はほんの少しでもリスクを感じると(自分は我慢出来ても)他人には紹介はしないものです。

 

 

100%or120%のミッション。

本日、改めて現場担当者たちに私が課したミッションは、工事を終えた時点で100%の満足、もしくは120%の感動を顧客に対して与えて現場を終えることです。これができなければ紹介受注などあり得ない訳で、自社独自のマーケットでの事業を継続して行く事はままならず、10年前まで私たちも行なっていた販促活動を繰り返して、競合他社との血みどろの戦いに身を投じて新規客を追い求める非効率かつ利益率の低いビジネスモデルに逆戻りしなければなりません。スティーブン・M.R. コヴィーガ提唱したスピード・オブ・トラストと全く逆の、顧客にとっても、自分達にとってもメリットの少ない事業になってしまいます。
その概念に初めて出会った時のブログはこちら→THE BEST OF Dr.COVEY 生コヴィー博士の講演2日目です。

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 コミニケーションがすべて。

では、どのようにすれば顧客の評価で100点満点をもらえるか?と言う私の問いに対してスタッフから返ってきた答えは、一言「コミニケーションをきっちり取る」でした。わかってるやん(笑)
最近は業者側もこなれてきたもしくはリスクヘッジとしての施工レベルが上がったのかあまり言われることが無くなりましたが、一時期、建築業もしくはリフォーム事業はクレーム産業と言う風に言われておりました。無いものを造る、完成品を確認してもらうことなくに高額の工事を請け負う建築と言う業態では(顧客の目線での)完璧な仕事と言うのは非常に難しく、顧客の見方によって納得できないと言われる事はいくらでもあります。

 

顧客の立場での満足を探索する。

我々業者が基準として持っている一般的な施工誤差の範囲が顧客にとって許されるかどうかはまた別のもので、施工基準のガイドラインを持ち出して説明したところで納得してもらえるとは限りません。そもそも、着工前の設計図書やプレゼン資料を確認してもらったところで顧客は全てを理解している事はなく、イメージと現実のギャップは必ず生まれます。説明と言う名目でこちらの基準を押し付けてしぶしぶ納得してもらったところでその顧客が知人を紹介してくれたりするわけなく、結局その場しのぎの仕事で終わり未来にはつながらないのです。顧客にとっての満足はこちらから積極的に探索しなければ絶対にわかりません。

 

 

未来を作る選択。

私たちが取り組んでいる原理原則に則ったマーケティング理論の観点から言うと、目の前の現場、目の前の客様は未来の売り上げにつながるべく信頼を勝ち取るために行う仕事であり、目先の売り上げや利益を上げるためだけに現場に行っている訳ではありません。 工事終了時、もしくは施工の途中でもイメージしていたものと実際とのギャップを顧客から聴き出し、しっかりと受け止めて細やかに是正をし、顧客が思っていた通りの仕上がりを提供しなければ未来の仕事にはつながらないのです。この聴き出すという積極的な姿勢、行動の選択が未来をつくれるか否かの分岐点です。

 

 

 顧客の近くに寄り添う。

すみれではお客様との齟齬を完全に解消するために社員大工が着工から完工まで現場管理を行いながら現場に張り付いてお客様とコミニケーションを取って顧客目線に立ち、求めているイメージを共有しながら工事を進めていくスタイルをとっています。このシステムがきっちりと機能すれば、お客様から「これだけ丁寧に私の思いを聞いてくれたのだから100点満点をあげましょう」と言ってくれるはず。すべては現場でのマネジメント、コミニケーションにかかっているのだと工務スタッフに(今更ながら)再度強く発破をかけておきました。

 

 

 コミニュケーションの真髄を今一度。

最近流行とも言える位有名になった心理学者のアドラーは「人間が抱える全ての問題は人間関係である」と断じましたが、この論説の通りならばコミニケーションが事業においても全ての問題を解決する可能性を持っていると言うことになります。そして、職人起業塾にコミニケーション講座の講師として研修をしていただいている横山先生はコミニケーションの真髄を「相手の立場に立って全ての物事を考える」と言われます。この言葉を深く理解して実践することができたならば、すべての現場で100点満点の評価をおのずといただけると思うのです。

建築業は現場が命。公務スタッフのみなさん、未来を創るために気合を入れて気張ってください!

 

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主体性から始めよう。

2月16日 快晴

現場日和!

春を思わす様な暖かい1日になりました。
朝から(珍しく)作業服を着込んでレベルを車に積み込んで新築を計画中のお客様先へ敷地調査とヒアリングに伺いました。これから建てる建物の要望を聞いた後は敷地の調査、寸法や高さをを測ったりと、昨日に引き続き建築屋のオヤジらしい業務に励みました。いい天気の下の作業って本当に気持ちの良いもので、許されるならこんなことばかりしていたいなーなんて、思ってしまいました。

元大工の私としては、現場でモノを作ることが相変わらず今も楽しく、しかもそこでお客さんの顔が見えて、喜んでもらえるのはこれ以上ないヤリガイを感じますし、また、何にもない状態からこんな家に住んでみたい!というお客さんの夢を聞いて、カタチに出来たときは痺れるくらいの感動を味わったのを今も忘れておりません。いつかは大工として現場に戻りたいなー、なんて思っている内に年を取ってしまい、目が怪しくなったのを自覚して最近は諦めかけておりますが、、

 

経営者の仕事って一体なんや?

10数年前に大工の延長線上とはいえ、まがりなりにもスタッフを抱え、その家族に対する責任を背負う様になってから職人から脱皮して、経営者として働き方を変えなければならないことを自覚しました。しかし、(学校もロクに行ってない、職人上がりに)全く経営に対する知識などあるはずもなく、暗中模索どころか目隠しのまま闇夜を歩くが如く手探りのままもがき続けておりました。

創業から5、6年の間は私がやるべきは仕事をとってくること、と思ってがむしゃらに営業スキルを磨かなければと思っていました。しかし、忙しく仕事があったからといって未来の展望が開けるわけではなく、常に不安に付きまとわれながら必死で走り続けていたように思います。しかし、結局それは、 怪我や病気で現場に出られなくなった時点で生活ができなくなる職人時代のままだったのです。

 

 

主体性から始めよう。

そんなことじゃぁ経営者としての責任が全うできない。と気づいて、どうすればいいかと考え続けた結果、私が出した答えはスタッフの皆に主体性を持って仕事に向き合ってもらうコトでした。

それまで全ての顧客の窓口を私が担当し、全現場に行き、指示やダメ出しをし、判断は全て私が下してスタッフには私が言った通りに行動しろ。と完全なトップダウン式だったのをやめて、スタッフに目的意識を持ってもらい自分で判断をして、最善の行動を行い、最終的に顧客満足を勝ち取って未来の受注に結びつけてもらおうと考えたのです。

それまで、受注にしても現場管理にしても全責任を背負う私が行なうから上手く行っていた、と勝手に思い込んでいましたが、よく考えると私が大したスキルや知識を持っている訳でもなく、同じ想いを持つスタッフならば任せても結果は大して変わらないと気づいたのです。

 

10年後を作るワークショップ。

責任感と主体性を持って働いてもらうためには、私もスタッフに対して出来るだけのことをしなければならないと考えて、大工を正社員として雇用し直し、コーチングやコミュニケーションスキルの向上、マーケティングの基礎知識のレクチャーなど様々な社内研修に取り組みました。

それから10年、今でも紆余曲折はありますが、すみれのスタッフ達は何が顧客の為になるのか、何が自社の目的に沿うのかを自分で考え、自分で判断し、自分で行動してくれる様になって来ました。昨日の社内研修後のミーティングでは、協力業者さんと共に立ち上げた10年先の安定した受注のためのプロジェクトの目標達成にどの様な行動を起こすか?というワークショップを行い、スタッフ同士で活発な意見をたたかわせておりました。

まだまだ完璧には程遠いですが、その意欲と行動はきっと成果に結びつくと思います。
みんな、頼むよー。(笑)

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種を植える日。

3月31日 晴れ 2017年 年度末。

すみれでは決算月は12月なので3月末が年度末の意識は薄いですが、それでも今期も早くも第一四半期が終わったわけで、1つの区切りであることに変わりはありません。

 

 

2018年度入社式。

今日は、本来明日の4月1日に行うはずの新入社員の入社式を行いました。
前倒しキャンペーンを私が個人的に行っているのとは何ら関係はありませんが、念頭に立てた年間スケジュールで4月1日が元々職人起業塾の講座の開催日で詰まっていたことで、早いに越した事はないと年度末のに一足早く入社式と新入社員オリエンテーションをガッツリ1日かけて行いました。

 

覚悟と決意はお互い様。

入社式を学校を卒業して、新たに社会に飛び出してきた新卒生にとっては一生に1度きりの出来事であり、新しくすみれのメンバーとなった、たくみくんも緊張した面持ち。

また、雇用する方にとっても『一億円の買い物』と言われるように、大きな覚悟と責任を持って社会人一年生を迎え入れなければなりません。

お互いに、決意と覚悟を固める一日となりました。

 

新入社員に伝える3つのこと。

オリエンテーションでは、お互いの覚悟を確かめ合うように、仕事を通して私たちは何をしていくのか、何を目指すのか、そして何を残すのかと言う突き詰めた話を延々と行いました。

私としては毎年、同じ話をするわけですが、学生から社会人になるにあたって、大きく3つの事について語ります。

1つ目は仕事をする意味と定義。

2つ目はわれわれの事業の目的について。

3つ目はこれから人生を歩んでいくに当たって覚えておいてほしいこと。

職業人として、社会人として、常に心に刻んでおいてもらいたい考え方を『かけたしの法則』と言う名称をつけて覚えてもらうようにしています。

詳しくは以前のブログを参照してください。
こちら→新社会人に覚えておいてもらいたい、4つのこと。

 

 

およそ10年前、

新しくすみれ本社ビルが竣工し、そこで新たなスタートを切って、何とか安定したビジネスモデルを構築しようと考えたとき、どうしても必要な事は、原理原則に則った経営だと、まるで天から言葉が降ってきたようにふと気づきました。

そのためにはまず一緒に働いてくれるスタッフに最低限の安定と安心を与えなければならないと考え、職人の正規雇用に踏み切ったのでした。

 

憤の力。

それからの10年間、紆余曲折も大変なことも山ほどありました。
職人全員の社会保険、厚生年金に加入した事、現場があろうと無かろうと職人達に固定給を支払う規則に変更した事で、膨大に膨らんだ固定費を見て銀行の担当者には、「そんな非効率な形態をとっている建築会社や工務店が今時どこにありますか?」と馬鹿呼ばわりされたこともありました。

その当時、唇を噛み締めながら、今に見ておけと反骨精神を燃やしてこの10年間踏ん張って来ましたが、漸く今になって毎年大工になりたい、職人になりたいと言う若者迎え入れ、育てることができる環境を整えることができ始めたことを本当に嬉しく思います。

今思い返せば、あの時の銀行の担当者に感謝しなければならないのかもしれません。(笑)

 

 

✖️➕の法則の3番目。

新入社員に絶対に忘れるなと言い含める『かけたしの法則』の3番目は「種を上ねば芽は出ない、花が咲くこともない。」です。

縁があり、すみれから社会人生活をスタートする若者が社会にとっての種となり、彼の人生によき花が咲くように私も覚悟を持って共に歩を進めたいと思います。

とにかく、たくみくん、志を大きく持って、気張っていけ。(笑)

 

 

おまけ、

■不肖、ワタクシ高橋が初めて上梓した志を実現する為の実務書、『書籍 職人起業塾』は品薄につきAmazonではプレミアがついて定価1650円がなんと!3960円で取引されています。(笑)

Amazonも有名書店も売り切れ続出ですが、現在は少し在庫がある様です。今なら定価でご購入頂けますよ!

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■インバウンドマーケティングのヒントをメルマガで配信しています!

日常の中で気付いたマーケティングについての解説や実践するためのヒントを(不定期&低頻度ですが、、)メールマガジンでも配信しています。
決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です。
【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

■春はイベント盛りだくさん!『すみれ住まいの学校』イベント情報続々!

春はイベントの季節!ご都合が合えば、是非ご参加下さい!

4月23日(土)【すみれ暮らしの学校】愛犬家座談会

 

■厚生労働大臣認定事業『職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 第3期生募集中!

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)募集終了、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。
5月開講二期生定員御礼!締め切りました】【7月開講三期生残席2名のみ募集しています!】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

未来を作るプロジェクト。

1月20日 水曜日 雪のち晴れ

朝、目を覚まして窓の外を見ると一面の銀世界。 

 

またまた乗り過ごし、でもラッキー☆

「えっ、一体ここはどこ?私は誰?」という感じのちょっとしたパニックに陥りました。(笑)

ああそうや、と思い出したのは昨夜大阪からの帰りにJRに乗り込んで(いつものように)ぐっすりと寝込んでしまい、気づけば姫路と言うパターンだったコト。(^_^;)
ま、一面真っ白な銀世界の中に聳える真っ白な姫路城を見ることができたのはちょっとしたラッキーだと喜びながら帰宅しました。(^_^;)

 

 

10年後の売上げを作る会議

今日は水曜日ということですみれ事務所は定休日ですが、半年に1度の協力業者さんに集まっていただいてのプロジェクト会議の開催日で、すみれスタッフ全員揃って会議に臨みました。

今年から運営はプロジェクト会議の運営委員会が主体となり、私は一部のパートを担当させてもらいますが、基本的に参加者の立場となりました。左官の大西委員長を筆頭に開催された今回のテーマは『10年後の売上げを作る会議』です。

 

 

まずは今の利益の最大化

冒頭は見えない利益を炙り出し、協力業者の皆さんに享受してもらう効率化の取り組み、ダンドリワークなるクラウド利用の情報共有アプリの導入について。
皆さん熱心に聞いて頂き、感想も上々、スムースな導入となりそうです。
未来の売上げを作る事は重要ですが、足元がおぼつかない様では話になりません、今ある売上げの中で顧客価値を高めながら、無駄を省き利益を最大化出来る様に皆さんと効率化についての取り組みをスタートさせました。

 

金の卵に囚われず、卵を産むガチョウを毎日選択すべし。

その後、私の担当となり、労務リスクの話と、日々の業務においての選択についての判断基準について話させて頂きました。
社内でも何度もしている金の卵とガチョウの話、とにかく、目先の利益や時間の短縮に囚われて本質を見誤ってはならない、と自分達への戒めを込めて話させてもらいました。
これは単にお金だけの話ではなく、例えば現場で高所作業をするのに、足元を固めるべく周りを整理整頓してから脚立や足場板を組み立てるのか、その時間を惜しんで不安定な足場の上で作業をしてしまうのか、という選択でもあります。少しの時間を惜しんで足場から落下、怪我をしては文字通り元も子もない訳ですが、現場では常にそのような選択肢が溢れています。
常に、ガチョウを育てる意識を持って作業に当たって欲しいとお願いをしました。

 

 

次世代を担う若者を育てる為の大きな課題。

休憩の後、メインテーマである10年後の売上げを作り上げる具体的な取り組みについてのディスカッションです。それは、ある時のいつも忙しい忙しいと言っている大西左官と私の会話をきっかけに始まりました。

私「そんなに忙しいって、仕事がいっぱいあるなら、若衆を育てなあかんやん、」

大西「そやねんけど、いつ暇になるかもわからんしなー」

私「そんなこと言いつつ、もう何年も忙しいままやろ、仕事切らした事無いやんか」

大西「そやねんけど、若い子雇ったら、責任重大やしなー」

私「10年くらい先まで売上げが見通せる様にしたらええんか?」

大西「そやね、それやったら責任もって若衆育てられるけど、そんなん無理やん」

私「ムリなことないやろ、皆で力を合わせて取り組んだら出来るんちゃう?」

建築業界にどっかりと横たわる根本的且つ、巨大な問題は、将来の展望が見えにくいこと。偶然の積み重ねで毎年、毎月の売上げが上がっている訳ではないのでしょうが、一件ずつの単価が大きく、しかもリピート注文までには長い年月がかかることから、先の売上げの確定は非常に難しく感じられます。国全体として大きな問題となっている少子高齢化、また、住宅ストックの供給過多の問題は市場の縮小を避けられず、しかも単価の大きなビジネスほど消費増税等の外部環境に大きく左右される事もあり、先行きに不透明感を感じずにはいられません。

 

答えは当たり前(原理原則)にあり。

しかし、実は先の売上げが確定していないなんて、どんな業態でも変わらずある問題で、街の行列が絶えないラーメン店でも明日来店される人の名前が分かっている訳ではありません。しかし、提供するサービスの本質を守り、当たり前の事をアタリマエに真摯にやり切れば、人気は衰えるどころか、徐々にファンを増やしていくことが出来る筈で、売上げ=顧客数×単価×購買頻度の方程式になぞらえて考えた時、将来に渡っての安定が手に入ると思っています。

今日の会議で大勢の協力業者さんとのディスカッションから導かれた答えも結局、そんなこと、当たり前の事を真摯にやり切る!というところに一致団結したコミットメントを出来たのは大きな成果だと思います。

大西委員長、委員の皆様、お疲れさまでした。
非常に良い会になったと思いますし、何より参加された皆様が楽しかった、勉強になったと嬉しそうな顔で言って下さったことは、すみれの顧客接点が強化されたと実感を持てました。
ありがとうございました。

皆様、10年先は私は多分引退しておりますが、その先までの長いお付き合いを宜しくお願い致します!

心謝!

夏の終わり。

8月20日晴れ時々曇り

今日は夏休み恒例のちびっこ支援、「夢をかなえる木工教室」を本社3階のテラスで開催しました。

 

【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜
【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜

夢を叶えると大げさな題名をつけているのは、決まった制作物を作ってもらうのではなく、子供たちが作りたいものを事前に図面に書いて送ってもらい、実際にそれを作るサポートをすると言うまーまー大変な木工教室だからです。(笑)

 

【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜
【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜

私が、1年に1度だけ大工に戻る日でもあり、今までお付き合いいただいているお客様先の子供たちの成長を見れて、家を建てたおっさんを忘れないように思い出してもらう日でもあります。

【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜
【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜

回数をを重ねるごとに、子供たちのオーダーもグレードアップしていき、今年はなんと丸い座面に四方転びの脚の椅子と言う大工の技能試験に出てくる課題のようなものや、家の形をした貯金箱で煙突からお金を入れて引き出しがついているというような指物風的なもの、昨年作った机に合わせたジャストサイズの椅子などなど、サポートする我々もあたふたするほどの大作や力作が生まれました。(笑)

【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜
【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜

そして、私たちが受け取るのはこれ以上ないキラキラの子供たちの笑顔です。

今回も最高の報酬を多くのちびっ子達からいただきました。

ご参加いただいたちびっ子達、親御さんの皆様、本日はありがとうございました。

来年、ちびっこ達のより一層の木工スキルの向上を目指して、またのご参加心よりお待ちもうしあげます。(笑)

【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜
【すみれ暮らしの学校】〜夢を叶える木工教室〜

 

何はともあれ、この木工教室が終わると私の夏のイベントは一段落、夕方吹き始めた浜からの涼しい風に夏の終わりを感じてしまいました。

いろんなことがあった今年の夏ももうすぐおしまい、忙しい秋がやってきます。

そんな振り返りを込めた9月にお届けする『すみれ便り』というニュースレターに寄せた私のコラムを一足先にご紹介しておきたいと思います。

 

****ここから転載****

暑かった夏も漸く峠を越して、伊川沿いでは朝夕、海からの涼しい風が吹くようになりました。

とはいえ、まだまだ日中は残暑厳しい日も有りますが、皆様、お変わり無くお過ごしでしょうか?

私にとって、またすみれにとっても今年の夏は色んな事がありました。嬉しかったこと、楽しかった事、辛く悲しかった事、苦しかった事が、

入れ替わり立ち代わりにやって来て、人生を『禍福はあざなえる繩の如く』と古の人は言われましたが、まさにその通りだと思うことも。

同じような例えとされる『人生万事塞翁が馬』との中国の格言や、いい事と悪い事は同じだけ起こるとされる『振り子の法則』は洋の東西を

問わず、広く言い伝えられているようです。また、ガリレオガリレイが発見した振り子の等時性では、振り子の長さが同じならば、大きく揺れる

時も小さな振れ幅の時も結局振り子が刻む時間は同じ。なにか人生にも通じるものがある様に思ってしまいます。

人間誰しも、悪い事、悲しい事を好き好んで受け入れたいとは思いません。出来ることならいい事、楽しい事ばかりが起こって欲しいとと思いがち

です。しかし、残念ながら人生はそんなに都合よく出来ていないようで・・・。

そんな時、ある本に書いていた事を思い出す様にしています。それは、『福に取り憑かれた男』という福の神の話で、主人公に憑いた『福の神』

は彼に次々に大きな難題を降りかけます。書店の経営者となった主人公は売上げの低迷、駅前に大型競合店の誘致と次々に難問を仕掛け

られて、挙げ句に店を畳むことを決意する始末。それだけを見ると、一見まるで『貧乏神』に取り憑かれているようですが、貧乏神は逆に

目先に簡単に小銭を稼がせてくれる様で、福の神は「もうダメだ、」と思うくらいの難関を次々に与え、それを打破する決意をすることで、

人生の成功に向けての本質的な行動を喚起され、人生を自分が求めるカタチの成功に導いてくれるというストーリーです。

厳しく、辛い状況が大きい程、成功へのきっかけを掴むステップになると、まさに上述した「振り子の法則」そのものです。

 

そして、福の神に憑いてもらえる人には条件がとのことです。それは、

1. 人知れず良いことをする。

2. 他人の成功を心から祝福する。

3. どんな人に対しても愛を持って接する。

以上の3つとの事で、この3つの条件を人生を通して貫くことが出来る人には、福の神が憑いて、(ありがた迷惑にも思えますが、)

無理難題を山の様に持って来てくれるそうなのです。

少し見方を変えると、『在り方』を正し、誠実に、真摯な生き方を選択することから始めて、目先の利益に囚われる事無く、少しずつ、しかし確実に周りの人からの信頼を得ていくべし。という、私が毎月社員や同業者向けに主宰している塾でいつも提唱している原理原則に沿ったマーケティング理論と全く同じことを書いています。

とはいえ、実際は、辛く悲しい出来事を、「チャンスがやって来た。ラッキー」とは思えたりはしませんし、そこでニタリと笑うのはおかしいです。

しかし、どんな問題も、どんな悲しいことも、乗り越えなければならないのが人生であり、また誰もが乗り越える力を持っていると思っています。

『福の神』の存在を信じながら、真摯に誠実に人生に向き合って生きたい。そんなことを思う夏でした。

****ここまで転載 〜すみれ便り 2015 9月号「福の神」〜****

終わりゆく夏を惜しみつつ、また秋には秋の楽しみがあることを期待しながら日々過ごしたいと思います。

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心を届ける、魂を伝える。

5月30日 快晴のち曇り。

今朝は早くからおけいはんに乗り継いで枚方市の香里園へ。

 

アロープラス新装開店!
アロープラス新装開店!

同業の経営者仲間でもあり、ご縁あって一緒に表千家の同門会で茶の湯を学ぶ仲間でもある、アロー建設の矢山社長が新しく出店されたリフォームショップのオープニングイベントのお手伝いです。

 

矢山社長は今回の出店に際して、「せっかく茶の湯を学んでいるのだから、」と、ショールームの一角に小間を設けられ、「それじゃあ、」ということで、「オープニングイベントで薄茶のお呈茶をやろう!」となり、先生にもお手伝いをお願いして、私は『お運びさん』なる、茶の湯をお客様に出す係としてお手伝いすることとなりました。

 

アロープラス 茶室
アロープラス 茶室

オープン早々から来場者の出足は好調で、私たちお呈茶班も大忙し。

とてもいいオープニングイベントとなりました。

新店のオープンはやっぱりドキドキするものですが、午前中の賑わいと昼過ぎには近隣の同業社のさくらの吉村社長が陣中見舞いに来られたりと、すっかりお祝いムードに(笑)

矢山社長、この度は新店開店おめでとうございます。

事業の一層のご繁盛、ご隆盛を心から祈念致します。

気張って卓越したリフォーム店目指してください。事業はモチロンですが、立派な茶室も出来ましたし、引き続き茶の湯のお稽古も一緒に精進させて頂ければと存じます。(笑)

 

アロープラス 茶室
アロープラス 茶室

【心を届けるリフォームイベント】

それにしても、これまで散々、何回も同業の事業所を見学や訪問させて頂きましたが、こんなにしっかりと茶室をショールームの中に作られているのも、茶の湯をリフォーム店のイベントで使われたのも見たことも聞いたこともありません。

非常に斬新で、面白いアイデアであり、日本の伝統工法、文化を継承して行く担い手としての立場を考えると、これから地域に根付いて行く建築会社にとってはドンピシャではないか。と感じました。

ただ、茶の湯を点てて客人をもてなす、という、一見簡単そうに見える茶道ですが、シンプルであるからこそ、実は細部に渡って作法が決まっており、それを完璧に覚え再現してその奥にある『茶の心』を理解することで、『伝統文化』の高みにまで触れることが出来る様になるという厄介な代物。

今回のイベントにしても、その設えを考えたり、道具を揃えたり、和菓子を選んだり、とずいぶん大変だったと思いますが、その大変さはきっとおもてなしの心としてお客さんに伝わっているのではないでしょうか。

店舗でのイベントではお客様に楽しんでもらえることはとても重要ですが、運営側の伝えたいこと、『心や想い』を届けることこそ催しの中心に据えるべきなのだと、改めて感じさせてもらえました。

矢山社長、ありがとうございました。

アロープラス新装開店
アロープラス新装開店

イベントの順調な滑り出しを見て、ほっと胸を撫で下ろしたあとは、急ぎ帰神、夕方からは毎月行なっている社内勉強会、『職人起業塾』の番外編として、先日開催された建築職人甲子園TokyoのDVDの上映会を行ないました。

建築職人甲子園Tokyo DVD上映会@すみれ
建築職人甲子園Tokyo DVD上映会@すみれ

【魂を伝える上映会】

理事の山本太郎さんにわざわざお越し頂いて、(涙無しには見れない)職人達の魂の叫びをスタッフと共有させて頂きました。

驚いたのは、上映会終了後の懇親会の場で、「5社のプレゼンテーションを見て、一番心に響いたと思うのはどこでした?」という私の質問に対して、工務部のスタッフはほぼ全員が、実際に大会時に優勝に輝いた『イスミ塗装工業』と答えたこと。

職人の心に響く共通点ってあるのだと改めて認識、、

幼少期の家庭環境に問題を抱え、学校になじめず、お決まりの不良へのコースを辿ったあと、これもお決まりの職人の世界へ。世間で言うところのドロップアウトと思いきや、そこで仲間と出会い、仕事を通じて自分の価値に気付き、モノを作ることが社会に貢献しているのだと自信を深め、誇りを持つ様になって行く様は確かに涙無しでは見れないくらい感動的でした。

 

建築職人甲子園Tokyo DVD上映会@すみれ
建築職人甲子園Tokyo DVD上映会@すみれ

関西、特に神戸では、深刻な職人不足問題はまだ本格的に表面化しているとは思いませんが、時限爆弾の導火線にはとうに点火されていて、爆発するのは文字通り時間の問題。

私が提唱しているのは職人を抱える会社が若者が夢を持ち、(親御さんも含めて)安心して就職出来る様に労働環境を整え、福利厚生を適法まで引き上げ、将来的なキャリアプランを明示することです。

そうすることによって、学生が就職する際の選択肢の一つに『職人』として生きることが入って来ることが出来るのではないか、という考えですが、もう一つの側面として忘れてはならないのは、現代の教育制度、学校の枠組みになじめない、なじめなかった若者が活躍する場として建築業界があらねばならないと言うこと。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

 

建築職人甲子園のプレゼンテーションの中で、鳶職の若者が、

「オレなんかポンコツだー!」

と、叫んでいましたが、命綱一本で地上から遠く離れた高層ビルで命がけで鉄骨を組み上げるその姿はポンコツどころか、関東風にいうと、「超かっけー」。(笑)

十人十色、人にはそれぞれの特徴や強みがあります。その多様性を認め、開花させるフィールドとして私たちの建築業界は重要な責任を負っていることを忘れてはいけないと、それが私のミッションでもあるのだと再度決意を新たにする機会となりました。

決して話すことが得意ではない、どちらかと言うと苦手そうに見える職人達の魂の声、きっとすみれスタッフの魂を揺さぶり、「オレたちもやれる、やるんや」と心に火を点してくれたと思います。

 

魂を伝える上映会の懇親会
魂を伝える上映会の懇親会

山本太郎さん、本当にありがとうございました。

真島さん、川島先生、西さん、その他、社内行事にも拘らずご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

これからも宜しくお願い致します。

ご縁に心から感謝致します。

心謝。

 

 

おまけ、

イッペーくん、誕生日おめでとうございます!

リーダーシップを発揮して、良い一年を積み重ねてください!

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農耕型工務店的在り方。

5月29日  曇りのち晴れ

今日は朝から農業研修。

すみれ農業研修
すみれ農業研修

いつもお世話になっているキャルファームさんへ4月入社の新人の2人と、事務所メンバー2名、そして私の5名でキャルファームさんの畑に行ってオクラなど、夏に収穫できる野菜の種まきを行いました。

すみれ農業研修
すみれ農業研修

新人さんたちにとっては、初めての畑での仕事となり、いかにも不慣れな、ぎこちない感じで土を掘ったり種をまいたりしておりましたが、天気にも恵まれて、それなりに楽しかったようです。

ただ、子供の頃に遠足で行った芋掘りと同じような位置付けになってないかしら、と少し不安になって、建築会社が業務の一環として農業に関わる意味あいを説明しておきました。

すみれ農業研修
すみれ農業研修

【建築会社が農業に取り組む理由】

一つ目は、創業当初から私たちが合い言葉として意識して来た、『アタリマエのことをアタリマエに」行なえる様にその原理を体験すること。

普段の業務の中で私がしょっちゅう口にする原理原則論、種を撒きそれを育てることによってしか成果を手にすることができない。出会ったお客様に対して『満足』という種を蒔くというで未来の売上げが出来て来る、といったことを身をもって体験してもらいたいから。

今日蒔いた種が育って、1粒が千粒、千粒が万粒になる様を間近に見て、その実を食して、自然の偉大な力やその摂理を体感することで、原因と結果の法則等の原理原則に沿った思考や行動を身に付けて貰いたいと思います。

 

二つ目は、健康に対する意識の喚起と実際に健康になってもらいたいという事。

現在は少量の堆肥を利用はしておりますが、キャルフェームの大西さんにご指導頂きながら将来的には無肥料、無農薬の自然農法で作物を作ってみたいと思っており、自然の力だけで育まれた命をカラダに摂ることにより大地のパワーを身体に取り込んでスタッフの皆、またその家族に健康になってもらいたい、同時に、食への意識を高めて欲しいという想いです。

まずはスタッフやその家族の身内からではありますが、育てた野菜を御世話になっているお客様にも出来るだけシェアして行きたいと思っていて、定期的にお客様を交えたイベントとして収穫祭を開催しています。

次回は7月、沢山のお客様に喜んで頂ける様に安心できる安全な野菜づくりをしていきたいと思っています。

 

【在り方こそが信頼構築の鍵】

スタッフに対して口を酸っぱくして言い続けており、たぶん耳にタコが出来ていると思われますが、私たちは住宅を建てることを生業にしておりますが、実はそれは単なる手段です。

本来の目的とは、私たちが工事をして引き渡した後の『暮らし』であり、それを支える環境を整えるのが私たちの仕事です。だからこそ、電磁波対策を施したオールアース工法を採用していますし、EM珪藻土や無垢材のフローリング等、自然素材の内装仕上げを提案したりする訳です。

『暮らし』が始まってから、お客様と私たちすみれとの本当のお付き合いが始まると思っています。

その在り方を真摯に見てみると、やはり住環境の提供だけではモノ足りません。

健康で安心な暮らしを考えれば食のことに無関心ではいられませんが、私たちはあくまで建築業、その立場で出来る事を考えた時に、自然農業に自分達でコツコツと取り組むことでお客様に伝えれることがあると思うのです。

そんなことを考えて、農業に取り組んでいるんだぜ、と新人二人には説明をしておきました。

すみれ農業研修
すみれ農業研修

おいしい野菜が沢山出来て皆さんの収穫祭で多くの方の笑顔を見れます様に☆

7月の収穫祭に向けて皆で力を合わせて頑張ってみたいと思います。

 

 

おまけ、オープン間近の現場、佳境に入って来ております。

神戸牛栄吉 建築女子奮闘中。
神戸牛栄吉 建築女子奮闘中。

 

ご苦労さんです、がんばって!

神戸牛栄吉 タイル工事
神戸牛栄吉 タイル工事

今月の『すみれ暮らしの学校』は薬膳料理教室!

5月11日 今日も快晴。

5.11伊川河川敷
5.11伊川河川敷

気持のイイ一週間の立ち上がりになりました。

毎朝のルーティン、筋トレ、ワンコとお散歩、朝礼でラジオ体操、そして社屋の掃除と、キラキラした陽射しを浴びながら、でもまだ汗をかく程でもない最高の季節。

朝から心無しかよく身体が動いて、いつもにも増して床の雑巾掛けに念が入った気がします。(笑)

 

 

今日も昼からは、外回り。

均しコンクリート打設終了。
均しコンクリート打設終了。

いつもお世話になっておるマンション管理のクライアント様から新しいリフォーム案件の相談に頂いたり、均しコンクリートを打ち終わった新築現場を覗いてみたり、明後日に迫った第二回すみれゴルフコンペに備えてお客さんでもあるゴルフショップSeedさんに賞品を購入に行ったりとあちこちと走り回りました。

ゴルフコンペのおつかい
ゴルフコンペのおつかい

G店長、コンペ賞品のセレクトも手伝って頂いた上に、協賛の賞品まで提供頂きまして、ありがとうございました!おまけに安くして頂いて・・・、

御礼に微力ですが、コンペの参加者にべノックパターフィッティング会の告知をしっかりとする様に致しますね。(笑)

 

*****ここから告知です。(笑)*****

これからは「ドライバーからパターまで」フィッティングの時代です・・・。

詳しくはこちら、↓

次回BENOCK(ベノック)パターフィッティング&オーダー会は・・・
5月30日(土)10:00~・・・
ご予約お待ちしております。

是非体感してください!
BENOCKフェースバランス理論!
iPhoneImage.png
↑   ↑   ↑   ↑
あなたは何度のフェースバランスが合うのか!

とのことです。ピン!と来た方はお気軽に問い合わせてみてくださいね。

 

 

さて、お題目も流れにそって?告知です。(笑)

すみれでは、建築の仕事ってハコを作るモノではない、と定義しております。

私たちが提供すべきは、『家』や『お店』ではなく、工事が完成した後の、

『心地よい暮らし』や、『商売繁盛』だと考えてご提案する様にしています。

要するに、家づくりやお店作りは手段であって、目的ではない!ということ。

 

そんな理念をカタチにすべく、建築以外のコトにもイロイロと取り組み、今までお付き合い頂いて来た皆様に提供させて頂いたりしています。

この度、そんな活動をまとめて、年間スケジュールを決めてしっかりと活動をすることにしました。

名付けて、すみれ暮らしの学校です。

大まかな内容をHPにアップしましたので覗いて頂けましたら嬉しいです。

http://sumireco.co.jp/life-school.php

 

ちなみに、今月の予定はなんと!無料の薬膳料理教室です。

201505すみれくらしの学校
201505すみれくらしの学校

このサロネーゼの講師が教えて下さる薬膳料理は身体にいいだけではなく、出来上がった料理を皆さんで召し上がって頂くのですが、これがとても美味しいのです。しかも、なんと!(会場のキッチンをお貸し頂くクリナップさんのご協力を得て)無料で受講頂いています。

非常に好評を頂いているので、先着順の完全予約制となっております。

ご興味がある方はすみれ事務所まで早めにご連絡を頂ければと思います。

こちら、↓

お問い合わせ先 0120-528-430

 

 

とにかく、すみれはこれからもどんどん『住まい』だけではなく、『暮らし』のサポートもしっかりと出来る様にスタッフ共々精進致しますので宜しくお願い致します。

これからの『すみれ暮らしの学校』にご期待下さい!

以上、告知でした。(笑)

新社会人に覚えておいてもらいたい、4つのこと。

4月1日 雨

伊川沿いの桜が今日の日を待つかの様に一斉に花を咲かせてくれていました。

天からは恵みの雨、最高の新年度を迎えれたと思います。

伊川千本桜
伊川千本桜

世間様では新たな期の始まり。

すみれにもこれから一緒に現場で働く新しい工務部のメンバーが2名、新入社員の初出社ということで、工務部一同集まって、入社式を行ないました。

まずは、先輩との顔合わせ。自己紹介や大まかな業務の流れを説明してから新たに社会に足を踏み入れた若者の前途に幸あれ、と毎月お朔日に御世話になっている総社までお参りに。

総社 洗心
総社 洗心

私はご縁を頂いた感謝を柏手を打ちながら胸に思いました。

四月の総社
四月の総社

お朔日参りを済ましたあとは、新入社員へのオリエンテーションを夕方までみっちり。

新社会人に対する私のエール。

確かに、そうゆう趣旨ではあったのですが、結果は、「社会は思ったよりややこしく、面倒で、しかも厳しい」ことを認識してもらう時間となったかも知れません。

 

社会人になることとは、

仕事とは、

すみれで働くコトとは、

我々の事業の目的とは、

等々、、

私、もしくはすみれの中で定義している事柄を説明。

そして、それは世間一般の考え方や定義とはずいぶん開きがあるかもしれないが、そんなことは気にしなくていい。

我々は事業の目的という大きな方向性を持って、独自の価値観、独自の方法論で理想を実現するんだ、と、延々と熱く語り続けました。(苦笑)

 

入社に際してどうしても、理解してもらいたかったのはやっぱり経営理念。

【すみれ建築工房の経営理念】

建築業を通して地域社会に貢献する

ここでも、地域社会って誰のこと?という問いと共に、その説明をずいぶん噛み砕いて話しました。

『地域社会』の一番身近なのは、実は君たちだ。君たちの幸せに貢献することが我々の事業の目的の最前列にあり、スタッフの苦しみの上に、何の顧客満足もない。安心して働く職人こそが本当にしっかりした工事を行なえて、顧客の期待に応えることが出来るはずだ。

といつもの持論を展開、その為には、と我々が目指す業界全体の職人の雇用体制を変えるべく使命を伝えました。

【すみれ建築工房のミッション】

職人をはじめとしたモノづくりに関わる人達の社会的地位向上を叶え、業界の悪習を断ち切り、作り手が安心して働ける社会を作る

新しく仲間になった二人もきっと、この難しいミッションを一緒に遂行してくれると思います。

 

最後に、と、伝えたのは、これから社会に出て『自分の人生』を作り上げて行くにあたり、どうしても覚えておいて欲しい4つのこと。

 

  • 過去と他人は変えれない。

–変えれるのは自分と未来。

  • 継続のみが力なり。

–続けることで世界が変わる。

  • 種を撒かずして芽はでない、花も咲かない

−人は自然の摂理の中で暮らしている

  • 習慣が人格を作り、人生を作る

–良い習慣を身につけ、悪しき習慣を捨てる

 

オリエンテーションの最初から、最後まで終始言い続けた、「アタリマエのことを、アタリマエにすることを目指しているし、してもらいたい。」というのを具体的に4つにまとめただけですが、

「これが出来れば、君たちの人生はきっと成功することが出来るはず。この世の中で、アタリマエのことをアタリマエに出来る人は極々少数であり、やりたくても出来ない、出来ないと諦めている、もしくは、そもそもアタリマエのことに気付かない人が大多数を占めている。
出来なくても、それはある意味あたりまえと言ってしまわなければいけない程、誰もが行動に移せず、挫折して、妥協をくりかえしているのがこのややこしい世の中、社会なんだ。
でも、君たちは大きなチャンスを手にしている。社会への一歩を踏み出した今、このタイミングからこの4つのアタリマエにしっかりと取り組むことが出来れば素晴らしい大人に成長することが出来るはずだよ。オレが保証する。」

結局、いつもスタッフに話している内容と一緒では有りますが、繰り返し、しつこく説明をさせてもらいました。

早速、明日から始める『習慣』もそれぞれにコミットしてもらいましたので、今後の二人の成長に期待しつつ、厳しくも温かな目で見守りたいと思います。

 

レンくん、リカちゃん、入社おめでとう。

このややこしく、面倒で、矛盾に満ちている、しかし、素晴らしい社会にようこそ!

仕事を通して君たちの人生の礎をかたち作れるお手伝いをしたいと思っています。

気張って行こうぜ!

2015.4.1入社式
2015.4.1入社式