今だけじゃなく未来、自分だけじゃなく地域、金だけじゃなく意義。

6月7日 土砂降り

今シーズンラストのゴルフコンペ

今日は普段何かとお世話になっている同業者でもあり、不動産業者でもある株式会社上村建設さんのゴルフコンペ,みやび会に久しぶりに参加させて頂きました。昨日までの好天が嘘の様、これを機に神戸も梅雨に入っちゃったか?と思える程の土砂降りの生憎の天気となりましたが、すみれともお取引頂いている心易いメンバーさんと(愚痴を言いながらも、笑)楽しくラウンドさせて頂きました。これで今シーズンのゴルフコンペへの参加はおしまい、結局80台のスコアを出せないまま当分、ゴルフクラブを握らなくなります。これが、いつまでたっても上達しない最も大きな原因なんですが、、(苦笑)

 

 

ひょうご木づかい王国学校オリジナル雑誌発刊プロジェクト。

夕方からは神戸ハーバーランドのひょうご木づかい王国学校での運営委員会に出席。メンバー企業の紹介と、この施設で取り組んでいる地元の森林を森林を守る意味と意義の説明や学校として木育やリトミック教室の案内、そしてメンバーである地元工務店に新築やリフォームを依頼するメリットを広く知ってもらおうという取り組みです。私たちは地域に暮らす一員として、地域が活性化して経済が回る様になる事を目指して啓蒙活動的な運動をしていますが、熱い想いだけではなかなか一般の消費者に伝わらないのも事実で、消費者に提供できるベネフィット、バリューをより明確にして伝わる様にしようと、共感頂いた建築関連業界の方々にあれこれとお願いして様々な手を尽くしています。大きくは3つの目玉企画を準備しており、雑誌の流通を通して地元工務店で家を建てるメリットを知ってもらいたいという試みで、今日も夜遅くまで活発な議論をたたかわせました。

 

1.グリーン化事業登録

その一つが国土交通省の住宅助成金制度である、地域型グリーン化事業、ゼロエネルギー住宅補助金への登録で、ひょうご木づかい王国学校経由で新築を建てる方への助成金の給付をサポートすることです。知っている人は知っている的な国土交通省の助成金制度を広く知って頂くことにも繋がるのは需要の喚起にも繋がる可能性もあると思っています。

2,超低金利長期固定ローン利用サポート

二つ目は日本で一番低い長期固定金利の住宅ローン(25年固定0.8%!)の利用サポートです。兵庫県産木材特別ローンという県と金融機関がタイアップしたローン商品を使えるのは兵庫県下のみで、他県の人からは非常に羨ましがられるにも拘らず、全く認知が進んでいないのが現状で、その理由の一つにあまりに金利が安すぎるので金融機関が積極的に勧めないことがあります。ごく限られた銀行、信用金庫で取り扱いをしてもらうことができるのですが、実際にこのローンを使うには、住宅ローンに詳しい人のアドバイスが必要です。兵庫県に代わって私たち住宅ローンアドバイザーがその役目をこの施設で請け負っているという訳です。

3.ライフプラン無料作成サポート。

三つ目は無料の本格的ライフプラン作成のサービスです。生命保険に入ってまで借り入れをして建てる家の資金計画は人生における一大事業です。絶対に失敗や後悔をしてもらいたくないものですが、実際に住宅取得に際しての適正な費用を理解して家を建てる人は非常に少なく、銀行ローンが通ったから、とか、不動産会社がこの金額まで借りれると教えてくれた、とか、住みたい土地の価格と建築会社の見積もりを足した金額とか、他人任せになることが少なくありません。住宅取得にかかる金額を提示する業者は(大まか)誰も住まい手の住まい始めてからの人生のことなど考えることなく売り手の都合で資金計画を進めます。そんなバカな話はない訳で、現状を鑑みて収入と支出の予想を立てることなど難しくないのですから、これからの人生設計をじっくりと考えて、無理なく住宅費用にかけられる上限を住まい手自身で決定できる様になるべきです。
とはいえ、なかなかそんな機会も持ちにくいのが実際なので、ひょうご木づかい王国学校でプロのファイナンシャルプランナーやライフプランナーがサポートして細やかなヒアリングを通してライフプランをわかり易い表にまとめるサービスを無料で行っています。

 

 

地域ビジネスで未来を作る。

地域に生きる。ということは地域に暮らす全ての人が幸せになることを願うことであり、その為に必要なこと、出来ることを行うことでもあります。その結果、地域経済が活性化され、地元の産業が潤い、そこに住まう人たちに経済が循環する様になることこそが地域ビジネスであり、私たちがずっと目指してきた持続可能な自立循環型社会のスキームを支えます。兵庫県から運営を任されたこの施設がその入り口、きっかけになって次世代を担う子供達に豊かな社会を引き継げればいいと思いますし、出来なければならない責任も感じています。
今だけじゃなく未来、自分だけじゃなく地域、金だけじゃなく意義に重点を置いた取り組み、兵庫県と県木連、そして多くの仲間と共に加速させたいと思っていて、その切り口の一つがこの雑誌発刊のプロジェクトとなっています。
志を共にする多くの仲間がいることに感謝しつつ、出来る限りの努力を積み重ねて、明るい未来を次世代へ渡せる様にしたいと思っています。

ひょうご木づかい王国学校 木の住まい相談カウンター運営委員会の皆様、本日は夜中おそくまでありがとうございました。引き続きよろしくお願い致します!

 

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企業は人なり、理念の実践こそが未来を切り開くとお考えの経営者様は是非ご参加ください。

平成29年6月12日(月) 14時~17時
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参加費3000円 定員36名、先着順
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竹のような人生。

6月6日快晴

まるで5月がいつまでも続くような気持ちの良い天気の日が続きます。昨日は5時半に起き出して朝飯前にしまなみ海道の大三島一秀ライト40キロ上を走って体を目覚めさせましたが、今日は5時前に起き出してポートピアホテルで行われるモーニングセミナーに参加、頭を目覚めさせました。(笑)

 

 世の中は広い。

お客様でもあり、手紙のセミナーの講師でなんともセミナーを受講させていただいている村山さんにお誘いいただき始めた新たな週間、朝起きでの学びは怠惰に流されがちな自分を理して、決意を持って日々を生きる覚悟を決めさせてくれる時間です。そんなことに取り組まれている方だがこのような日にはたくさんいることを知り、自分の至らなさを痛感している次第です。

 

 

モーニングセミナー。

先週に引き続き2回目の参加となるこの朝の会ですが、30分のショートセミナーが非常に素晴らしく勉強になります。今回は西明石の写真館を営まれている経営者さんのお話で、写真を残すことは宝物を残すことである。という切り口からご自身の事業の事例を発表され、地域に密着したビジネスの予定を聞かせていただきました。
スマートフォンの普及により、一般の個人が写真を撮る機会は圧倒的に増え、その数が100倍とも言われています。実際私自身を振り返っても、カメラ付き携帯を持ち始めたこの10年の写真はずっとありますが、それ以前はほとんど写真を撮っていないのが顕著に現れています。誰もが気軽に写真を撮り始めている今の時代に写真館と言うカメラのプロの仕事も激変したのは想像に難くありません。実際ずいぶんと努力を積み重ねて経営されているというのがよく伝わりました。

 

 

節目を意識する。

そのショートセミナーの中で写真を撮る機会と言うのは人生における節目が多いと言う話がありました。なるほど、子供ができたら誕生の時はもとより、七五三や入学、卒業、就職、結婚と節目節目に必ずと言っていい程写真を撮るし、我々建築の仕事で言うと家を新築したり、リフォームしてきれいになったりした時もと必ずと言っていいほど完成時の写真を撮ります。また、工事中も1つの工程が終わるたびに写真を撮って記録することを現場担当者には義務付けており、そう考えるとそれら写真を撮るタイミングは全て節目といえます。

 

 

竹は節があるから強い。

その写真館さんが出入りされている神社の宮司さんに「竹に節があることで折れにくく、強いのと同じように、人も節目を大切にすることで強い人間になれる。」と言われたとのこと。竹と人の人生が同じである事はありませんし、もちろん例え話というか比喩ではありますが、それにしてもうまく言い表しているなぁと思いました。
節目を大切にすると言うことは、1つの過程が終了する切りをきっちりとマネジメントするという事でもありますし、次の目標をしっかりと掲げてその達成に向けて努力するという意味とも取れます。天に向かってまっすぐと伸びていく竹のように一つ一つのプロセスと目標をクリアして目的に向かって進んでいくと言う姿勢はまさに「節目を大切にする」という一言に凝縮されていると言えるかもしれません。

 

 

竹の様な人生。

コーチングのセッションを行っていても、ぼんやりした事柄を明確にするたびに、「例えば?」という質問をよく使いますが、例え話こそイメージをはっきりとさせ理解を深める手法であり、例え話や比喩で様々な角度から同じ所を切り取り、見ることで格段に理解が深まると思っています。

今まで全く意識していなかった概念というかイメージですが、本日教えてもらった様に節目を大切にして竹のようにまっすぐで、強く、そしてしなやかな人生を目指して生きていきたいものです。今日もいい勉強をさせていただきました、ご縁に心から感謝します。

心謝。

 

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ユーザー体験とビジネス経験。@しまなみ海道

6月5日 快晴

念願の聖地へ。

最高の天気が続きます。昨日からしまなみ海道の真ん中あたりに位置する大三島にいってきました。以前から、自転車乗りの聖地とも言われるしまなみ海道でのライドに「そのうち行ってみたいなー、」と漠然と思っておりましたが、この度ひょんなきっかけ?を頂き、思いの外早く念願が実現することになりました。想いを持てばチャンスが向こうからやってくる。引き寄せの法則が働いた、などと陳腐なことを言うつもりはありませんが、興味がある、行ってみたい、と口にした事が実現へのきっかけになった事は間違いないと思っています。引き寄せの法則の真偽はともかく、アウトプットは大事って事ですね。(笑)

 

しまなみ海道行の目的。

ただでさえ超過密スケジュールになっている忙しいこの6月に単に自転車で走って回る遊びに行ったわけではもちろんなく、(目先の収益性は全くありませんが、)メインは仕事の一環であり、昨年から継続して学びを重ねているUXデザインの理解を深めるための経験を積みに行ったと言うのが本来の目的です。ただ、最高の天気と美しいロケーションの中で素晴らしい仲間と過ごせたサンクチュアリでの体験はとても素晴らしく、非常に楽しかった事は書き添えておきたいと思います。(笑)

 

きっかけはサービスデザイン。

今回の(念願だった)しまなみ海道行が実現した経緯は、昨年から取り組んでいたUXデザイン研修の1年間の総まとめとしてリアルに実在するサンプル企業に向けてサービスデザインを考案、プレゼンしたことに端を発します。そのサンプル企業というのがしまなみ海道で地域に密着して事業を行なっている企業で、近い未来に来るかも知れない大規模な収入源のリスクをヘッジする新規事業を模索されておられ、私たちはUXで学んだフレームワークを駆使しながら実現可能な事業のサービスデザインに取り組み、新規事業としての提案をさせて頂きました。

 

そのビジネスは尊敬されるのか?

私たちのグループが発表したのは講師の浅野先生に「そのビジネスは尊敬に値するのか?」と繰り返し問われた、問いに対する解を織り込んで、しまなみ海道の島々に増え続けている古民家を中心とした空家を再利用、宿泊施設や研修施設として活用する事で自転車の聖地として多くの人が訪れる強みを生かし、その集客力を軸にビジネスユースや家族での長期滞在など、年間を通じて利用されるビジネスモデルを作り上げる事で、抜群のロケーションの場所にも拘らず、物件の取得費等のイニシャルコストを抑えることで低価格でのサービスを実現し、また地域が持つ良さを発信する事で人気を得て、地域に雇用を広げて活性化できると言う三方良しのビジネスモデルの提案です。

 

社会問題解決こそが社会のニーズ。

私たちが考案したサービスデザインは、収益を上げるモデルと言うだけではなく、地方の人口減少や、雇用の創出、10人の高齢化とともに増え続ける空き家問題とその老朽化に歯止めをかけるなど多くの社会問題の解決作でもあると思ってて、残念ながら提案したサンプル企業にはまだ採用いただけてはおりませんが、研修会の運営メンバーで大三島在住のTさんが実際にそのビジネスモデルにいち早く取り組まれました。今回私はその古民家をリノベーションするにあたり、DIYワークショップの開催やクラウドファンディングでの仲間集めを建築の専門家としての立場からアドバイスするために大三島に呼んでいただいたと言う次第です。

 

ペルソナの実体験。

サービスデザインを作るにあたり、ペルソナを自転車好きの中年経営者として設定した事もあり、私の個人的なニーズを随分とサービスに組み入れて頂きました。今回はワークの中で妄想をかき立ててイメージしてたユーザ体験を実際にしまなみ海道に行って私自身が体験してみる検証とも言える稀有な機会ということで非常に楽しみにしていました。また、一緒にUXの研修で学んだ仲間も私の空いていた日程に合わせて(有給とって!)同行いただけることになり、当初考えていたストイックに自転車ライドに集中するのとは大違いの非常に楽しい時間を過ごすことができました。

 

インバウンドのタネ。

今回、しまなみ海道、大三島、そして出発点の尾道に行って感じたのは、日本の各地方にはそれぞれ特徴的な魅力があり、それを見つけ発信することでインバウンド効果を発揮して経済的な成果を得られる可能性がたくさんあるということ。



また、尾道、向島、大三島で繁盛しているお店の共通点はセンスの良い事と本物志向である事で、それはデザインとかおしゃれとかと言った浅はかなものではなく、その地域と共に生きると言うあり方を根元にしており、そこに触れる顧客体験をデザインに織り込んでいる様に感じました。だからこそ遠方から人が集まるのだと一人の旅行者としての体験は大きな気づきで、パターンと言うには少々難しいですが、この共通点を見出したビジネスモデル、サービスデザインを考えることで、先行きが非常に不透明な建築業界にあっても光を見いだせるような気がしました。

 

体験と経験。

トータル120キロメートルものライドを楽しむ中で、しまなみ海道の素晴らしさや人気店の魅力をUXの見地から話し合う中で、先日のUX KANSAIのセミナーの中であった、体験と経験の違いについての話題が出ました。体験豊富な大工さんに仕事を頼みたいとは思わないが、経験豊富な大工さんには仕事の依頼をしたくなる。というのは、体験を通して学び吸収し自省することで体験が経験として蓄積され、技術や知識の向上につながるということで、私自身も今回の体験を通して経験値として生かせるようにしたいと感じた次第で、これは非常に大きな学びとなりました。

 

行動は次の行動に!

大三島でお世話になったTさん、Mさん、ご同行頂いた、しまなみ突撃隊の皆様、今回は本当にありがとうございました。心より感謝いたします。そして、行動は次の行動を生む、弁証法の螺旋の様に同じことを繰り返している様でもワンステップ上のステージに進むことを意識しつつ、今回のしまなみ海道行をきっかけに始まる新たなプロジェクトも非常に楽しみにしております。また(自転車で)夏に伺います!
引き続き勉強させて頂きますので、これからもよろしくお願いいたします。

心謝。

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時代の荒波を乗り越える鍵は・・・。

6月3日 快晴

 

安全衛生週間準備期間。

今朝は名古屋のホテルからスタート。
今日は愛知県の隣、岐阜県の各務原市で開催された創業100年、100億円企業の株式会社ヤマガタヤの安全大会の講師としてお呼び頂いており、前乗りのおかげで余裕を持って準備、しっかりとホテルで朝食を摂って気持ちよく名鉄に乗り込みました。7月は国が定める全国一斉安全衛生週間があり、この時期は全国的に安全大会が花盛り、私も毎週の様に全国各地からお声がけ頂いており、半分職人の立場から、現場が命、職人の意識が未来を作るとあちこちで熱く語らせて頂いています。(笑)

 

 

300人の職人集団

今日の講演では、社員職人、外注の協力業社の職人さんがどっさりと集まられており、その数300人に達する勢いでした。元請けメインではなく施工会社としてこれだけの職人さんを組織しておられる会社は全国的に見てもあまり多くない規模なのですが、ヤマガタヤ社が素晴らしいのは約3年前から職人の内製化を事業の方向性の大きな柱に据えて、職人育成に舵を切られたことです。圧倒的な職人不足に陥るであろう5年〜10年後を見通してヒトとカネを先行投資されておられるのは、環境の変化に流されるのではなく、変化を察知して困難に陥ることを予防する主体的思考であり、誰しもが薄々わかっているけど、面倒なので目を逸らしている未来の問題に対して自らコントロールして事業を持続、発展させる強い意思表示です。

 

 

事業ドメインが職人会社。

そんなヤマガタヤ社の職人育成に少しでもお手伝いを出来ればと思いながら、(どれくらい伝わっているのかはわかりませんが、)今日も1時間半に渡って熱く語ってきました。ま、昼食後の昼寝にもってこいのいい時間だったこともあり、講演の開始直後からぐっすりと休まれておられた方も散見されましたが、概ね皆さん熱心に聞いて頂いて、真剣な眼差しで頷きながら聞いてくれる若い職人さんもおり、さすが「職人会社」という事業ドメインを打ち出されているだけあって「職人新時代に向けて~現場マネジメントが未来を創る~」というお題目に興味を持ってくれる職人さんが多いのだと感心することしきりでした。

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危機感と未来感。

講演の内容といえば、(自分でも少し残念な気もしておりますが、)いつもと一緒、原理原則、当たり前のことばかりです。今のこの時代はこれまでの延長線上になく劇的な変化を遂げている革命のど真ん中にいることの再認識。これからの建築業界の先行きは決して明るくないという客観的データー。職人不足になるからと言って気を緩めていると市場から摘み出される厳しい時代に既になっているという外部環境をまずは整理した後、ではどうするか?という問いに対する未来についての解を職人起業塾で学んでもらっている理論を元に提言として熱っぽく乱暴な口調で伝えました。(笑)

 

 

最長にして最強の顧客接点

その答えは明確で、外部環境に左右されない自社独自のマーケットを作るしかなく、それはドラッカー博士が「事業の目的は顧客の創造である」言われた様に「一生御社にお願いします」と言ってくれる生涯顧客を何人作れるか、その顧客を如何にしてつなぎとめておくことが出来るかにかかっています。絶対の信頼を顧客に寄せてもらうには、口先や絵に描いた餅ではなく、実体として現場で造った成果物、建物を引き渡した後の暮らしでで顧客満足を得ることが大前提となる訳で、それはとりもなおさず、多くの業種の職人が集まって全員が真摯に建築工事に向き合って初めて適うことです。そんな風に考えれば、建築現場に携わる全ての職人こそが最長にして最強の顧客接点となり、一人でもこの理屈が分かっていない、「今だけ、金だけ、自分だけ」志向の職人が紛れ込んでいるだけで、他の全員の努力は一瞬にして水泡と化してしまいます。要は現場に関わる全員が同じ様に高い意識を持たねば(生涯)顧客の創造など出来ないということ。

 

 

生涯顧客創造に必要な5つの条件

講演の最後のまとめに、実際に業務に向き合う心得として生涯顧客創造に必要な5つの条件をまとめてみました。

  1. 百年の安心を提供する決意と覚悟
  2. 思考を行動に移す情熱と意欲
  3. 常に改善、陳腐化を防ぐ習慣
  4. 在り方を正し、和を育てる心
  5. あたりまえのことの遂行

この5か条をしっかりと現場で実践できて、この様な気持ちで作業をしていることが顧客に伝われば生涯顧客の創造なんて簡単なもの。意識を少し変えてみるだけで未来を大きく変えることが出来るかもしれないとお伝えしたのですが、そもそもこの5か条と同じ内容がヤマガタヤ社のHPにわかりやすい言葉に置き換えて掲載されてありました。

図1

 

 

理念の共有に尽きる。

とどのつまり、私の提言は新しいことでもなんでもなく、100年続いている企業がそもそも掲げている行動指針を全員で愚直に守り、現場で実践するだけのこと。「なーんや」というオチに聞こえたかもしれませんし、「そんなことなら言われんでも分かってた」と思われたかも知れません。しかし、知っていることと出来ることは全く違うし、自分では出来ているつもりでもそれが顧客に伝わっているかというと案外そんなことなかったりもします。

当たり前に過ぎる話ばかりで恐縮ではありましたが、今一度、全ての職人さんが経営理念、行動指針を見直し、日々の業務がそれと整合しているかを確認する機会になり、現場に落とし込む事ができれば私としてはこんなに嬉しいことはありません。

職人力を強みとした組織づくりを更に進化、強化して次の100年の歴史を積み重ねられる事を心から祈りつつ、あたりまえの事ばかりの私の話が少しでもお役に立てれば幸いです。

ヤマガタヤの皆様、本日はご静聴ありがとうございました! 

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志は物語から生まれる。

6月2日晴れのち曇り

 

名古屋にて。

明日、各務原で安全協力会総会での講演の依頼を受けており、本来は朝早くに出発して日帰りの予定でしたが、敦賀市で工事を行っていた店舗改装の現場のプレオープンの日程が変更となり、完工チェックに行けそうな日が今日以外見当たらなかったのと、着工前、着工してからと工事の段取りが悪く工期を伸ばしてしまったこともあり、一言お詫びに伺わねばと福井県まで来たのでそのまま神戸に帰らずに名古屋に前乗りでやってきました。

今日の名古屋泊はいつもの鉄板パターン、温泉付きのビジネスホテル。ではなく駅ビルにある高級ホテルのデラックスツインルームです。1人で来て寝るだけなのにこんな贅沢な部屋に泊まってもしょうがない、単なる無駄遣いのようですが、実は古くからの友人の(私もとても仲が良かった)息子がこのホテルに就職したと最近になってわかったことから久しぶり(12年ぶり)に会うきっかけになればと連絡して部屋を取ってもらいました。

「じゃあついでに晩御飯も一緒に食べようよ」と昔の友達感覚のままその彼に誘われてロビーで待ち合わせてみるとすっかりおっさんになったけど小学生の頃の面影が少しだけ残っている若者がやってきました。聞くと既に2人の子供のパパになっているとのことで、すっかり立派に成長した姿に少し感動。神戸に泊まりがけで何度か遊びに来た頃は母親が離婚してお父さんがおらず、私がちょっとした父親代わりだったこともあり、離れて暮らしている息子と再会したような気分を味わいました。

 

 

起業家精神あり。

名駅の直ぐ近くのすみれで設計施工をさせて頂いたクライアントのお店に行き、ビールを飲みながら昔話に花を咲かせたり、お互いの近況報告をしたりして随分と盛り上がりました。子供だと思っていたのにいっぱしの営業マンに成長した彼を頼もしく思いながら、これからの人生のキャリアプランを訊いてみると、なんと、自営業に憧れており、30歳を目処に独立起業を考えている。とのこと。
せっかく、一部上場企業に就職して、安定した暮らしを手に入れ、幸せな家庭を築いているのに勿体無い、やめとけ、と即反対しておきましたが、一度きりしかない人生、決まったレールを走るだけ、(安定はしているが)大した夢もない大企業の駒の一つとして終わるのはつまらないとのこと。人は無い物ねだりをする生き物だという事なのかもしれませんが、イマドキの若者でもそんなアグレッシブに人生に向き合うのだと少し意外で驚いたと共に嬉しくもありました。

 

 

自分探しに答えなし。

自分自身の若かった頃を思い返すと、自分探しの旅に出たのが17歳、全国をふらふらと回りながら自分の人生に意味を求めて彷徨いました。結局、さしたる答えも見出せ無いまま神戸に舞い戻り、当時ガテン系企業で最高の収入を得られた佐川急便に就職、それなりの所得を稼げるようになり曲がりなりにも安定した暮らしを手に入れました。しかし、佐川事件を機に労働環境の適法化と共に所得も大幅に減ることになったこともあり、大企業の中で安穏と暮らすことを捨てて、日給7000円で何の保証もない大工の道に飛び込んで現在に至ります。

今は中年の経営者となり、事業の意味や自分の人生の意義を考えて、志を立ててそれが価値あるものになるようにと考え、選択を繰り返していますが、脱サラをした時からそんな志があったかというと、全くそんなことはなく、自分の人生を面白くしたいと思っていただけだと思います。要は一度きりの人生、やりたいようにやるし、生きたいように生きる。程度の志の低い利己的な考えで、単に単調なサラリーマン生活が嫌で冒険がしたかっただけ。

 

 

人生ゲーム、楽しもう。

そんな意識の低い私でも、それなりに年齢を重ね、色んな人や書籍から学び、人生について向き合っているうちに自分なりの志を見つけ、小我すぎた自分の価値観を少しずつではありますが大きく育ててきたように思います。志ありきではなく、人生というゲームに必死になって向き合ううちに志って芽生えてくるのではないかと思ったり。
名古屋で息子のように可愛がってきた若者と話しているうちにそんなことを思い返し、安定と不安定は表裏一体でどちらがいいということではないし、自分の人生を俯瞰して物語やゲームのような感覚で生きてきた自分の感覚と、彼の今の想いが結構似ている様に思えてきました。私としては大企業をやめて小規模事業主に転身することを決して勧めることはありませんが、家族を幸せにしつつ、悔いのない、面白い人生を彼に歩んでもらいたいと心から願うばかりです。
ゆうじ、気張っていけ!(笑)

たまには若者とサシで飲むって、いいものですね。

 

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LIXIL福岡ショールーム 1階会議室
参加費3000円 定員36名、先着順
https://www.facebook.com/events/1092887280813358/

新しい世界とパラダイムシフトと原点回帰。

6月1日 快晴

 

水無月。

旧暦では梅雨明けの時期で水が無い月になるとの説と「な」は「の」の転形で水の月との説の両方があるとのこと。ま、どちらでもいいんですが、真逆もまた正、世の中はすべからず表裏一体なのですね。。
とにかく、今月が終われば今年も半分がおしまい、「早いなー、」とジリジリとした焦燥感に焼かれるような気分も抱きながら、朝は毎月のお朔日の習慣、伊川谷総社にお参りした後、大阪で開催される第2講目の【第5期】職人起業塾の研修会場へと向かいました。

厚生労働大臣認定15回コースの職人起業塾は開講時、第一講の私の総論のレクチャーの後、第二講、第三講と連続で私の登場はなくアクティブ・ブレインセミナーを導入しており、アクティブ・ブレイン協会から講師を派遣して頂いて4期鹿児島、5期大阪と澤村講師にお越し頂いています。
塾生の皆さんにはマーケティング理論を学ぶことに先駆けて、絶対無理、と思うことを乗り越える成功体験を通して可能思考を脳にインストールしてもらっています。これが随分と楽しい体験型セミナーで、今日も皆さん、笑いに包まれながら自分の能力の限界を超える記憶、暗記にチャレンジされておられました。

 

 

アウトプットこそ学び

5月もかなりバタバタ走り回っておりましたが、6月に入ってそれがさらに加速します。
このところ、安全大会や団体の総会などでの講演のご依頼を多く頂いておりまして、今月は主宰の勉強会やセミナーなどを合わせると毎週どころか名古屋、鹿児島、大阪、福岡、宍粟、となんと計13回も人様の前に立って話すことになっており、、四日連続と超ハードな週もあったりと喉を労りつつ、絶対に穴をあけれないタスクをこなすべく、気合を入れてミッションに向き合いたいと思います。

そんなアウトプットの機会をしょっちゅう頂けると、自分自身を振り返り、理論を見直すきっかけが大量にあることになります。これまで学んできたことの反復ももちろんですし、同じことを話すにしてももっとこなれたり、わかりやすくしたりとブラッシュアップすることにもなり、結果的に自分自身の学びが深まるという非常にありがたい循環に入ることができます。それは、雑誌の連載や書籍の上梓でも同じというか、もっとロジカルに整理ができたりしてお声がけを頂く度に(無理してでも)お受けするようにしています。ちなみに、現在SH+ONE(新建ハウジング+ワン)で連載中です。

そんなこんなで、事務所に籠る度に執筆活動をコツコツ進めているのですが、昨日の定休日にもコラムを一本書いたので、書き下ろしを転載しておきたいと思います。(ネット上の情報サイトで加筆修正されて公開される予定です。)

 

新しい世界

世界は今、劇的な変化の時を迎えています。AI、Iotに代表される技術革新と情報革命、それを支えるインターネット、スマートフォンの普及は既に私たちの生活と切っても切れない関係になっており、ドローンによる宅配や自動運転カーの実用試験等、子供の頃の妄想が現実になっているのを目の当たりにし、それらがこれからの暮らしがこれまでの延長線上にないことを如実に語りかけているように感じます。一見、関係が深くないように思える建築業界、リフォーム業界もその大きな変化の荒波に飲み込まれることは必然であり、私達もこれからの新しい時代に対応した変化が求められているのではないでしょうか。

技術の発達は生産性を上げ、私たちの業界においても圧倒的な効率化を叶えてくれました。図面やパースを描く時間、見積もりや積算にかかる時間は10年前に比べると信じられないくらいに短くなり、人にかかっていたコストはソフトやパソコン、その周辺機器にとって代わりました。そんな中、旧態依然としてあまり大きな変化が見られないのが建築工事の現場であり特にリフォーム工事の現場は10年前と大した変化がないと感じるのは私だけではないと思います。以下でこの大きな時代の変化へどのように対応すべきかを考えてみたいと思います。
以下は、私たちが置かれている環境と、問題、そしてそれを打開して未来を標榜するための方向性をまとめて見ました。

 

 

職人不足とSNS普及の関係

今後懸念される大きな問題の一つに職人不足があります。16年の国土交通省の調査によると、15年、16年の二年間で技能労働者は15万人減となっており、対して29歳以下の若年層は1万4000人の増加と絶望的な統計が発表されております。建築技能系従事者の人口分布は現在の50歳の年齢層をピークとして若い世代が少なくなっており、若年層にあっては入職者が殆どいない状態がこの数年間続いており、現在メインで活躍している職人が引退する10年以内には全国的に急激かつ未曾有の職人不足が起こることが確実視されています。いくら受注を取れても完工出来なければ売り上げにならない私たちの業態では職人の確保は生命線と言っても過言ではないにも拘らず、職人の育成に取り組んでいる会社は皆無に等しいのが現状で、昭和時代の徒弟制度が完全に崩れ去った今、職人は誰かが育ててくれるという幻想を捨なければならない時期に来ています。今後、職人や現場監督は探しても集まらず、育てるしかない現実に目を向けるべきではないでしょうか。

職人不足に関連して、問題をさらに深刻にさせるのはスマートフォンとSNSの普及です。あらゆる個人が情報を検索し、また発信できる、尚且つ巷には大量の情報が溢れ何を信じて良いかがわかりにくい今の時代には良くも悪くも口コミでの評価が顧客の選択を大きく左右するようになりました。施工の精度は元より、顧客接点で起こるあらゆる問題やクレームが世界中に一瞬にして拡散されるようになったのです。人手不足だからとかき集めた職人で工事をなんとか工期内で終わらせたところでクレームの種を植えることになりかねず、悪評は一気に拡散し、社名を検索される度にそれが浮かび上がると市場の信頼を失い全く受注できなくなる可能性を秘めています。

 

 

生き残りを賭けたパラダイムシフト

この大きな時代の変化に適応するには、これまでの常識を疑い、根本的な変革への取り組みが必要ではないでしょうか。私たちは10年以上前から自社職人を正社員として雇用して自社施工での工事に拘って来ました。社員職人の数しか施工が出来ない為、急激な事業規模の拡大はできず、また受注が減ると職人は人員の在庫となり経営を圧迫することから、当時は「業界の流れに逆流している、バカじゃないのか」と良く言われました。しかし、職人に教育を施し現場作業だけではなく、顧客に対する窓口と現場全体の管理、現場調査、見積もりなどの営業活動、OB顧客に対するアフターサービス等々を職人の業務範囲として任せるようになってから顧客との信頼関係の構築が進みクレームが激減しました。また、6年程からはチラシや雑誌などマスメディアを使った一切の宣伝広告をやめて、リピートと紹介のみ、競合との競争に晒されない特命受注で売り上げの95%を獲得しています。これまで経営体質の強化と言われ続けてきた職人の外注化と全く逆のパラダイムでビジネスモデルを作り上げてきました。

私が建築業界に入ってから25年が経ちますが最も変わっていないのが職人の意識だと思います。私たちの前の世代は職人は商売人であり、営業も顧客の窓口も担っておりましたが、私たちの世代以降は職種が細分化され、専門職という名の下に現場で決まった作業だけを行う単なる作業員になってしまいました。おのずと手にする収入も減り、若者に魅力を感じてもらえない稼げない職種になってしまったのです。建築業は最終的に完成した建物で評価をされ、そこで顧客満足を得れてこそ、リピートや紹介で質の良い集客ができると考えれば、建築現場、職人、こそが最大にして最長の顧客接点であるにも拘らず、その部分に対する教育が技術的な面以外は全くなされてこなかったのが現状です。ここに職人不足問題、ひいては建築業界がこれから危機的状況に陥る根本的な問題があると考えています。

 

現場意識が未来の売り上げを創造する。

信頼関係で結ばれた顧客のストックは販促反響に左右されない未来の売り上げを作ります。その為には現場品質を含めた現場での顧客接点の強化が絶対条件であり、「決まった通り、言われた通りに作業すればいい」と考えがちな職人をはじめとする現場実務者に顧客志向の視点を埋め込み、現場での積極的なコミュニケーションを持って完工時、また引渡し後に住み始めてからも長く続く顧客満足を創造する意識への転換を図ることが重要です。圧倒的な情報化時代は悪い噂も一瞬で広がりますが、感動するくらいの嬉しい体験を提供できればそれもまた拡散されるのです。いよいよ本物だけが勝ち残る時代に入ったと言えるのではないでしょうか。

現在、すみれ建築工房でこれまでの10数年間に渡って取り組んで来た職人の意識改革教育の内容を一般社団法人職人起業塾で半年コースの研修事業として公開しています。大阪、鹿児島、東京、福岡と全国各地で職人のみに限らず、現場監督や現場管理兼務の営業マンがマーケティングの基礎理論を切り口に現場で顧客の信頼を得る思考とスキルを身につけるカリキュラムに取り組まれており、「今だけ、金だけ、自分だけ」と言った建築現場にはびこる低意識を排し、現場で顧客志向のアクションプランを実践して反響営業からリピートビジネスへの転換を図り大きな成果に結びつけられている事業者も少なくありません。

大きな時代の変化の真っ只中である今、少し時間は掛かりますが5年後、10年後を見据えて職人、現場実務者を守り教育することによってモノづくり企業としての地力を養うべきだと考えます。「強いものでも、利口なものでもなく、変化に対応できる種のみが生き残る」と示された進化論の中での考察は私達建築業界でも例外ではなく当てはまると思うのです。「完工なくして売り上げなし。」当たり前に過ぎますが、建築業はもう一度その大原則に立ちもどり、原点回帰してモノづくり企業として作り手を守り、育てて「本物」を目指すべきではないでしょうか。

長文、おつきあい頂きましてありがとうございました!

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福岡にて職人起業塾オープンセミナー残席わずか!

後5名で締め切ります、お申し込みはお早めに!
「現場のマネジメント意識が業界を変える!」
現場実務者の戦力化で利益を生み、工務店の未来を切り開く~ 

9月からの【第7期】福岡での職人起業塾初開講を前に経営者、経営幹部向けに総論を紐解くセミナーを開催します。また、現場実務者戦力化のための研修費全額を賄う補助金活用の申請資格等の実務も合わせてご説明します。
企業は人なり、理念の実践こそが未来を切り開くとお考えの経営者様は是非ご参加ください。

平成29年6月12日(月) 14時~17時
LIXIL福岡ショールーム 1階会議室
参加費3000円 定員36名、先着順
https://www.facebook.com/events/1092887280813358/

■愛犬家イベントやります!

大切なワンちゃんに無添加 野菜収穫ケーキを一緒に作りませんか?
意外と簡単なので、ご家庭でもぜひ作ってみてください。
ケーキはお持ち帰りOK。収穫野菜のお土産付です!
定 員:5組(ワンちゃん同伴OK)
参加費:無料
申込締切:定員になり次第

https://www.facebook.com/events/1087014691399738/?acontext=%7B%22ref%22%3A%223%22%2C%22ref_newsfeed_story_type%22%3A%22regular%22%2C%22feed_story_type%22%3A%22117%22%2C%22action_history%22%3A%22null%22%7D

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起業塾.

 

■職人起業塾【全15回 厚生労働大臣認定コース】

東京開催締め切りました。9月からの福岡開催の受講受付開始しています!
第7期生【九州地区:福岡会場  9月1日~2月22日 申込〆期6月30日まで】
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