夏休み木工教室に思う、大工をもう一度子供たちの憧れの職業にする。

平成30年8月18日快晴

夏の終わり

なんでも気圧配置の関係で、これまで南の海の熱い空気が南風に乗って流れ込んでいたのが風向きが変わり、北風に乗って乾いた冷たい空気が日本列島に流れ込んできたとのこと。相変わらずの晴天が続きますが、空気は乾き涼しい風が吹く過ごしやすい1日になりました。そんな今日は毎年恒例の夏休みの課題応援、子供のための木工教室を開催、私も張り切って鬼講師?役を務めました。

夢を叶える木工教室。

すみれ本社で毎年夏休みの終わりごろに開催する木工教室は、少し趣向を凝らしてまして、「夢をかなえる木工教室」と題して、子供たちに事前に作りたいものを絵に書いて送ってもらい、当日イメージの中で作ったものを実際に形にしてもらう、「すべてのものは2度作られる」と言うスティーブンコヴィー博士が唱えた原則を体験してもらうワークショップとなっています。子供の頃から思考を現実化させるイメージの力を知り、身につけてもらいたいと言う私の勝手な想いですが、これがなかなか喜んでもらえております。(笑)

子供たちの発想はいつも想定外。

「どんなモノを作ったらいいでしょうか?」と親御さんからの質問に対して「子供たちが作りたいものなら何でもいいですよ」と、私は太っ腹というか、得意の?ざっくりしたことを言っており、(とは言え作れるのは倉庫にある材料できる範囲ですが、)その結果、毎年私たちの想定を超えた驚くべき「作りたい物」がアーティスティックな絵に描かれて送ってこられます。その想像力豊かな絵を見て「まぢか、、」と一瞬ひるむことも度々ありますが、それはそれで職人魂に火をつけられたりとかして逆に燃えて子供たちと一生懸命、難易度の高い工作に夢中になったりしています。(笑)

観覧車から太鼓まで。(^_^;)

ちなみに、昨年は観覧車と言う複雑なオーダーがあり、ずいぶんと若衆が苦戦をしておりました。今年はなんと!太鼓を作りたいと言うファックスが流れてきており、大太鼓の絵面をイメージした私としては規模感がよくわからず、はてどうしたものかと一瞬悩みました。今日になって本人によく聞いてみるとゲームの太鼓のイメージだったらしく、一安心。結局杉の丸太の芯をくりぬいて作る原始的な太鼓作りに挑戦してもらいました。ドリルとのみを使っての作業はずいぶんてこずっておられたし、のみで手をついて怪我もして大変でしたが、それでも一応はまずまず納得できる仕上がりになった様で良かったです。(笑)

大きくなったら大工になりたい。

親御さんに聞いたところによると、太鼓を作っていた少年は「大人になったら大工さんになりたい」と言っているらしく、私としては嬉しい限りで、(いつものことですが)作業をしている少年に対して「君、大工の才能あるな〜。」「筋が良いから良い大工になるかもね、」と褒めそやかして未来のリクルートに向けて種をまいておきました。実際のところ、50歳を過ぎていい大人になった私でさえ、いまだに木工教室でものづくりをするのは楽しいし、それが人の役に立ち、喜んでもらえる仕事になるなんて本当に素晴らしいことだと思っていて、大工って本当に生き方として選んでもいい仕事だと思っています。

やめとけ、大工なんか。

しかし、その昔、私が起業したてで大工の職人として親方を張って働きだした頃、高校卒業する従兄弟が「大工になりたいので一緒に働きたい」と言ってきたことがありました。その当時私は一応何とか生活できる位の稼ぎは得れておりましたが、いつ仕事が切れるかわからない不安を常に抱えて、目の前に仕事があるうちにできるだけ稼ごうと休みもなく働きづめの毎日を過ごしており、そのいとこには「こんな不安定で未来に希望がない職業はやめといたほうがいい」と言って大工志望を断りました。

建築業界に恩返し。

それから20年以上が経ち、今振り返って考えてみるとサラリーマンになった彼もすっかり立派になって、(すみれで家を建てて)幸せそうに暮らしているし、私のその時の判断は決して間違っていなかったと思っています。ただ、建築業界に拾われて生かされてきた人間として、次世代の育成を我々がしなければならないのは自明の理であり、建築の仕事に就いたおかげでどうしようもなかった私が人並みの暮らしができていることを鑑みて、恩返しをせねばと考えれば「大工なんか不安定にすぎる、未来の見えない仕事だ、やめておけ」と言わなくて済むような会社、業界、社会にしていかなければならないと思うのです。

大工を子供たちの憧れの職業にしたい。

夏休み木工教室でものづくりの楽しさ、素晴らしさに触れたその子供たちが成長し、就職する段になって「職人になりたい」と言ってくれた時、「職人はいいぜ、安定して稼げるし、将来のキャリアプランもある。何より仕事が楽しいし人に喜んでもらえる仕事や、是非ともがんばって一人前の職人になって周りの人から頼りにされる立派な人間になってくれ」と胸を張ってリクルートできるようにしておきたい、そのためには我々の世代が自立循環型の持続継続が可能なビジネスモデルを構築しておかなければならないと改めてモチベーションを上げた次第です。大工をもう一度子供たちの憧れの職業にする。小さいような大きいような夢に向けてこれからも突っ走っていきたいと思います。(^_^)

_____以下は告知です!_____

「古民家から再生プロジェクト」のキックオフパーティーを8/26(日)の15時から開催します。
イベントページはこちら→https://www.facebook.com/events/237375223562920/

・再生前の古民家を実際見たり
・古民家周辺を散策したり
・今回のプロジェクトの説明
・どんな関わり方、利用ができるのか
・丹波の野菜とジビエのバーベキューと地酒、地ビール、中岡さんのワインを飲み食いしたり
・その日はちょうどすぐ近くで花火大会があるので間近で花火観賞したりできます。

【日時】
2018/8/26(日)15:00~21:00 途中参加途中退席OK

▼大まかなスケジュール▼
15:00~古民家周辺の案内&散策
16:00~プロジェクトの紹介&ディスカッション&質疑応答
18:00~バーベキュー
20:00~花火観賞

【場所】
丹波市春日町下三井473-2
https://goo.gl/maps/jR7hLU29fCk

【参加費】
大人:3900円(3000円の宿泊割引チケット付き)
子供:無料

【お申込】
https://www.kokuchpro.com/event/180826/entry/

【送迎について】
▼電車でお越しの方▼
神戸、大阪方面からですとJR黒井駅14:07着の電車でお越し下さい。

▼高速バスでお越しの方▼
全但バスが大阪、神戸方面から出ています。
・大阪(阪急三番街)13:20→春日インター14:33着
・神戸(神姫バス神戸三宮BT)12:30→春日インター13:46着

【お問合せ先】
自然食レストラン三心五観 藤本
3shin5kan@gmail.com
090-6676-6283

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