LIFEWORKを再定義してみる。

平成30年8月27日 快晴

今週は丹波からスタート。

相変わらず夜明け前に朝靄に煙る丹波、春日の大路地区の古民家にて起床、朝っぱらから高速道路を飛ばして帰ってきました。今日は午前中にお義父さんの百カ日、卒哭忌の供養と墓苑に行っての納骨式があり、昼からも着工前の現場打合せやNPO活動の会議などスケジュールがパンパンに詰まっており、本来、昨夜は丹波泊ではなく、早々に帰宅しておくべきでしたが、満を持して開催した丹波発「古民家から再生プロジェクト」のキックオフ パーティーが大いに盛り上がることを想定して、(篠山のクラフトビールがどうしても飲みたかったし)古民家に宿泊することにしました。広間に子供達と一緒に座布団を並べての雑魚寝でしたが、夜半から朝露が落ちてきて肌寒いくらいの凛とした空気に触れて田舎暮らしの良さを改めて感じることができました。これからは丹波に頻繁に泊まることになりそうです。(笑)

古民家から再生プロジェクトキックオフパーティー

昨日の丹波でのキックオフイベントは地元の人たちはもちろんですが、遠くは京都、奈良、姫路など関西圏各地から大勢の人に集まっていただき、総勢70名を越す大所帯でのイベントとなりました。そもそもはこれから始まる「古民家から再生のプロジェクトに協力、協賛、共感してくれる仲間を増やしたいと言う趣旨で立ち上げたイベントですが、集客は Facebookで告知をした程度の広報しかしておらず、内容を把握して参加された方はそんなに多いわけではなく、「なんとなく、楽しそう」と、興味があるキーワードに つられてきたと言う方が多く見られました。そのワードは「古民家再生」「DIYリノベーション」「ジビエBBQ」「地ビール」「無農薬野菜」等々、人によって様々ではありますが、私たちが大好きで大切にしたいと思っている価値観に沿った共感を得られたのだと非常に嬉しく思いました。

古民家から再生

そんな(ただでさえ暑いのに)大勢の人たちの熱気で溢れ返った古民家の広間で、まず初めに今回のプロジェクトについての説明を自然食レストラン「三心五観」のオーナーでもある藤本さんが、これまた熱く語られました。「今回のプロジェクトは単なる古民家再生ではなく、もう少し多くの意味を持っています。わざわざ古民家「から」再生プロジェクトとネーミングをしているのは、それはただ単に建物をリノベーションして再生するだけではなく、そこに携わる「人たち」の再生や、地域との連携を深めることで日本の各地方で抱えている地方の衰退に歯止めをかける「地域再生」「地方再生」そして多くの人と価値観を共有することができて、多くの共感を得て再現性のあるビジネスモデルになったなら自立循環型の社会への移行、「日本再生」に繋がれば良いと思っています!」と、スケール感の大きな話を絶妙な自虐ネタなども挟んで笑いの絶えない、しかし熱い想いを語るプレゼンテーションと、これから再生する古民家をどの様に使いたい?どんな活用方法がある?と参加者とのディスカッションで意見交換したりと素晴らしいキックオフプレゼンだったと思います。多くの人に、想いが伝わったと思います。

概念の提案、提供

昨日のブログで私は今回のキックオフで「リフレーミング」について話します。と書きましたが、藤本さんの熱くも近感溢れるプレゼンと少し毛色を変えて、いつもの「概念の提案、提供」を行いました。できるだけ汎用性の高い概念を提供することで、参加者の皆さんがそれぞれその概念に対して考え、個別の事例に移行したときほど、行動を帰るきっかけになりやすく、それは大きな成果に直結すると思っているのですが、慣れてない人には私の話をどの様に「自分ごとにすれば良いかがさっぱり分からない。。」という方も多かったかもしれません。しかし、流石に丹波までイベントに参加しに来られているだけあって所謂「意識高い系」の方も多く、ある程度ご理解頂けたばかりではなく、懇親会の席で講演の依頼をいただく様なご縁も頂くことが出来ました。また、自分ごととしてプロジェクトを捉えてくださった方も多く見られて今回のイベントの余波が意外とあちらこちらに広がっていく可能性が垣間見えたりして、本当に何が奏功するか分からないものです。(笑)

reframing

世界に先駆けて人口減少という人類がこれまで体験したことの無い困難なステージに突入した日本は戦後の高度成長期を代表する人口増→内需拡大→経済成長という人口ボーナスに支えられて発展を遂げてきたのとは真逆の流れで、人口減→内需縮小→マイナス成長となるのは明白で、大手メーカー等の海外向けのビジネスを行われている企業はさておき、日本の企業の97%を占める中小企業の殆どはやはり、国内向け、もっと言うとこれから消滅していくと言われている地域向けにビジネスを行なっています。これまで良しとされていたことは全て裏目に出る可能性があり、あらゆることの定義を見直すことが必要だと思います。藤本さんは「再生」という言葉をプレゼンで繰り返し口にされましたが、再生にはその前に「再定義」即ちリフレーミングを行い、意味や意義、進むべく方向性を明らかにする必要があると思います。

LIFEWORKを再定義してみる。

私のプレゼンでは、そんなリフレーミングのキッカケを、成長路線、大都市志向とは真逆のこの丹波での古民家再生プロジェクトでそれぞれの立場や役割、強みを活かして考えてもらえないか?という提案でした。一つの切り口として「LIFEWORK」という言葉を紐解き、価値観の転換にならないか?ということを話しました。LIFEの新英和中辞典での意味は「生命, 一生, 生活, 暮らし方, 活気」という訳がなされており、WORKを新英和中辞典で引くと「勉強,研究,任務, よい行ない,業」と書かれています。一般的には「生涯にわたって続ける仕事、一生かけて行う取り組み、人生を捧げる事業」という風に定義されているLIFEWORKを独自に再定義すれば、「活気ある暮らし方を勉強、研究しながら業とする。」と考えることが出来る訳で、今までと違う、体験、暮らし、楽しみ、仲間、学び、意義、仕事、人生を探すきっかけを丹波で一緒に作りませんか?という呼びかけを行いました。その後のBBQパーティーでは早速、「それぞれの立場で、それぞれの強みを生かして、くらしかた、働きかた、楽しみかたのreframingの糸口を一緒に探しませんか?」という締めの言葉に共感して下さった方から、こんな関わり方ができます!といった嬉しい言葉も多く頂くことが出来ましたし、私自身のreframingがこれからどんどんと進んでいきそうな予感がします。
まだまだこれから仲間を増やしていく段階、これから盛り沢山のイベントをリリースしていきますので少しでも興味がある方は是非とも丹波に足を運んでください。お待ちしています☆

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