職人プランティング。@平成建設視察ツアー

令和元年5月30日 曇りのち快晴

充実の朝活。

静岡県三島市で迎えた朝はぶ厚い雲に覆われており、残念ながら楽しみにしていた富士山の美しい姿を見る事は叶いませんでしたが、朝起きして富士倫理法人会のモーニングセミナーに参加して強矢社長の講話を聞かせていただき、晴れやかな気分で1日のスタートを切ることができました。アテンドくださった岩田社長、本当にありがとうございました。モーニングセミナーの後の朝食会を終えた後は、岩田社長が率いるあずま工業、リフォームあずまのモデルルームに同社から参加してもらっていた職人起業塾の卒塾生に檄を飛ばしに向かいました。朝活が少しゆっくりしすぎて結局、田代くんしか会えなかったのは少し残念でしたが、元気そうな姿をみれて良かったです。非常に有意義な朝の時間となりました。

平成建設訪問。

昨日から沼津市の平成建設さんの視察ツアーに参加しており、職人ブランディングの第一人者である秋元社長に東大や京大を始めとする超一流大学の学生がこぞって大工としての入社を希望すると言う圧倒的な「大工」をキーワードにしてブランド構築された秘訣を伺いに行ってきました。秋元社長への一問一答コーナーや懇親会の席でのくだけた感じで話させていただいた内容は、簡単に平成建設さんの真似事ができるわけではないと言う厳しい現実とともに、大工店や職人と言うキーワードでもブランディングが叶うと言う、私たちにとって明るい希望が持てる事実を見せていただきました。

大工の育成には金がかかる。

秋元社長に伺った話の中で最も印象に残ったのは「大工の育成に莫大な費用を投資している」との一言。自社の社員大工での施工だけに絞って損益を見ると大きく採算を割っており、他の事業でその損失を補填しているとのことでした。「大工育成をするには莫大な金がかかり、それはマンション建設や住宅など受注金額に上乗せできなければならない。それがどこにも真似ができない理由だ。」と厳しい口調で語られておられました。180人もの大工を抱える平成建設さんとすみれでは全く規模感が違うので、比較するのもおこがましいですが私たちも日給月給の外注職人扱いだった大工を正規雇用に転換し、社会保険や厚生年金等の福利厚生を整えたときは、長い間、経常利益が全て吹っ飛んだのを経験しています。

プロモーションとブランディング。

秋元社長が語られた大工育成の厳しさは我々がこの15年経験してきた事と全く同じで、それでも職人なくして建築業は成り立たないことを考えれば絶対にやり通さねばならないのも事実です。平成建設さんは大工育成にかかる費用を圧倒的なプロモーションとブランディングで受注単価を上げる事で賄い、建築業界屈指の成長を遂げてこられました。そんな有名な企業と自社を比べるのもおこがましいですが、それでも本質を追求する姿勢は共通する部分があると思っていますし、我々は平成建設さんとは違う、身の丈に合わせた独自のプロモーションとブランディングで大工育成を事業として成り立つビジネスモデルを構築し続けるしかないと改めて再認識した次第です。

大卒大工の声。

今回の視察ツアーで思いがけず良かったのは、喫煙所で平成建設の若い大工さん達と話し込めた事です。ブランディングにはアウターとインナーがあり、同社の外向けのプロモーションは私たちも散々目にしておりますが、優秀な若者が30年間入社し続けていると言う背景には働く社員が満足し会社に対してリスペクトするインナーブランディングができていることが大前提にあるはずで、普段表に出てこない内側の生の声を聞けるという非常に希少な機会に恵まれました。若い大工さん達と話していて感じたのは、「誇り」と「未来」です。誇りは建築業界内で唯一無二のブランディングをしている会社への帰属意識とそれを自分達が支えているという自信で、未来は将来に不安を抱くことなく大工と言う職業を楽しみながら行えている雰囲気醸し出されていたことです。

大工という生き方。

私はよく、「自分は特に経営者になりたかったわけではなく、大工として職人人生を全うできるのであればそれでもよかった。」と言っており、将来に何の不安もなければ現場で物づくりに没頭していたかったのが正直な気持ちです。先日、安曇野センチュリーライドでご一緒した大分のカリスマ経営者、坂井建設の坂井社長が事業継承を済まされて次の期から大工に戻ると言われてました。本当に心から羨ましく思います。そんな自分自身の経験を鑑みて考えれば、若者が有名大学を出て大工として生きると言う選択を行うのは決して悪いものではなく、むしろ大工と言う生き方が若者に憧れられてもいいと思います。所得が低いとか、保証がないとか、怪我や病気をしたらどうするのかとか、年齢を重ねてから稼げるのかなどの不安要素を我々が消し去ることさえできれば加速の一途を辿る若者の職人離れを止めることができると思いますし、微力ではありますが我々はできる限りそれをやらねばなりません。職人育成のための資金を稼げるようにならねばと改めて決意させられるこのたびの平成建設視察となりました。アテンドくださったメディアジョンの皆様、貴重な機会を作っていただきありがとうございました。そして秋元社長、私たちの拙い質問に丁寧にそして気さくにお答えいただきましてまことにありがとうございました。深く御礼申し上げます。


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日時:2019年6月28日金曜日 13:00〜16:00
場所:栗東ウィングプラザ 〒520-3031 栗東市綣2丁目4-5
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FAX 0749-26-0297   mail  takedream0277@yahoo.co.jp   TEL 090-4192-9833
担当 西田、岩川、西村

☆☆内容☆☆

第5回 四方よしの家づくりセミナー ~職人起業塾in滋賀 オープンセミナー~

第1部 『職人起業塾 実践編』
集客の質を圧倒的に変えるマーケティング理論と現場マネジメント
一般社団法人 職人起業塾 理事長 高橋 剛志 氏

第2部 『ITをフル活用したプレゼンの極意 実践編』
『IT導入補助金を活用した引き渡し後も満足度120%のプレゼンテーション方法』
㈱CPU 大阪支店長 田中 健 氏

第3部 『職人起業塾 導入編』
『厚生労働大臣認定事業 職人起業塾とは、、、』
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イベントページ:https://www.facebook.com/events/2063920807246663/


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次回の開催は5月30日(木)です。テーマはビジネスモデルキャンバスのフレームワークを使って「リフォーム工房おおばやし」のビジネスモデルを考案するホットシートのワークショップです。年間にのをスケジュールから変更になっており、場所も三木市での開催ですのでお間違いなく。

69回【元祖】職人起業塾&波動セラピー


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