令和最初!第69回【元祖】職人起業塾@三木市 〜ホットシート〜

令和元年5月31日曇りのち雨

令和最初の【元祖】職人起業塾

新元号に変わった5月もあっという間で今日でおしまい。日本の国を挙げてのお祭り騒ぎだったこの1月、令和最初のと言うフレーズをずいぶん頻繁に耳にしましたがそれもそろそろ聞くことが少なくなって、イベント好きな日本人も漸く落ち着きを取り戻してきたように感じます。そんな5月の終わりに、昨日は令和最初となる元祖職人起業塾を神戸の隣街、金物の街として有名な三木市にある大林設備工業さんのショールームにて出張開催してきました。アクセスの悪いすみれ本社よりももう1段ハードルが高い三木市での開催なので少人数になるかと思いきや、予想に反して満員御礼の大盛況で、大いに盛り上がりました。遠路はるばる来ていただいた皆様ありがとうございました。

特別に熱い席、ホットシート。

職人起業塾での勉強会や研修は基本的にグループコーチング形式をとっておりますが、昨年からすみれ本社で開催している【元祖】・・の勉強会では3ヶ月に1度ホットシートなるワークショップ形式で開催するように変更しておりまして、昨日も大林設備工業の大林社長に特別熱い席(ホットシート)に座ってもらい参加者全員で同社が持つ強みや問題点、業務内容についての簡単なプレゼンテーションを聴き、質疑応答を行った後、3つのグループに分かれて同社の新しいビジネスモデルをBMC(ビジネスモデルキャンバス)のフレームワークを使って考案するワークショップを行いました。

使いきれていない経営資源の活用。

同社は設備工事業の企業として三木市内で圧倒的な知名度を誇っており、リフォーム事業は2代目となる現社長に代替わりしてから7年ほど前に第二創業として新たにチャレンジされた後、順調に業績を伸ばされて、1年前に今回のワークショップの会場でもあったショールームをオープンされました。地域の生活者の方々とコミニケーションを図る場にしたいと言う大林社長の想いのこもった施設になっており、スイーツ店やレンタルできる多目的ルーム等を併設されています。今回は新たにショールームをオープンされたのを機に強みを増したアセットをもっと有効活用して効果性の高い集客、受注を得られる新たなサービスを考えるのがワークショップの目標となりました。

リアルビジネスに転用するワークショップ。

実はこの大林設備工業社には職人起業塾の卒塾メンバーが4名おり、今日のワークショップにも参加してもらいました。現在、消費税増税の煽りもあり非常に忙しくされており、新たなアクションプランを考えれば、当然、自分たちが取り組むことになるので保守的な意見に寄るかと思いましたがそうでもなく、この勉強会のメンバーでのホットシートのワークショップはもう6回目を重ね、少しずつメンバーもコツを掴みつつあるのか、今日の3チームはそれぞれ地に足をつけた具体的な案を考えてくれていました。各チームの発表の後、大林社長の講評を頂いたところ、「新しいサービスとして実際の事業に取り入れる事を考えてみる。」との嬉しい評価を頂きました。社員さんも参加しておられただけに新サービスをリリースするのは思いの外早いかも知れません。

モノではなくコト(体験)

ワークショップのディスカッションで私がメンバーに繰り返しアドバイスというか説明しているのはBMC(ビジネスモデルキャンバス)のフレームワークを使う際の考える順番です。①顧客セグメント、②顧客に与える価値、③チャネル、④顧客との関係、⑤収入、⑥リソース、⑦キーアクティビティー、⑧キーパートナー、⑨コストとフレームワークの取説通りの順番を守りながら進める事を繰り返し言い続けています。つい、リソースやアセットと言った自社の持つ経営資源に注目し、それを活用して行うサービスを考えてしまいがちですが、そうではなく、まず顧客を決めて、その人に与える価値から考えるべきで、モノの提供ではなくコト(体験)の提供を考える事で今まで考えつかなかった新しいサービスやプロモーションを発想してもらう様にしています。

提供する価値。

今回のワークショップでの各チームの発表で、それぞれがどの様な体験に着目したかというと、リフォーム世代をお孫さんがいる年代にセグメントして、「孫の笑顔を見る幸せ、それを提供する幸せ」や、定年後の人に絞り込んで「近所の同世代の人達と共通の趣味を持つ充実感」、主婦層に特化して「友人と気兼ねなくパーティーを楽しめる」等、リフォーム工事の受注に直結することは無いが、将来的に大きく事業に寄与しそうなプランがそれぞれ導かれておりました。限られた時間内でのワークショップなのでキーアクティビティーと呼ばれるアクションプランは荒削りで、詰めなければならない所やツッコミどころは満載ですが、どのプランも意外と現実的で実現可能なものばかりでした。結果的にショールームの活用に結びついたのも良かったと思います。

理念と事業の一体化。

最後に発表したグループは「孫を喜ばせたい」をキラーコンテンツに選び、サービスを交換していました。確かに、大林設備さんが地域に住まれているおじいさんの家に孫が行きたくなる動機づけを行うコトが出来れば、おじいさん達に絶大な人気を博するでしょうし、頻繁に孫たちが里帰りしてくれるようになれば、快適に過ごしてもらおうとリフォームする動機になるでしょうし、ひょっとしたらおじいさんがもっと長生きしたいと健康に気を使い、断熱リフォームなどの建物の性能向上に意識が行くかも知れません。何より、お孫さんが地元を好きになり、大人になっておじいさんの家に帰ってきてくれたら地元の業者としてはこんなに嬉しいことはありません。会社方針に大きく掲げてある地域への貢献ともバッチリ合致します。大林社長、是非とも理念の実現、やっちゃってください!今回の新サービスの提案が実践されるのを楽しみにしています。(笑)


◆第5回 四方よしの家作りセミナー 職人起業塾特別編に登壇します!

日時:2019年6月28日金曜日 13:00〜16:00
場所:栗東ウィングプラザ 〒520-3031 栗東市綣2丁目4-5
申し込み先:~ひこねの金物や~株式会社ニシダ
FAX 0749-26-0297   mail  takedream0277@yahoo.co.jp   TEL 090-4192-9833
担当 西田、岩川、西村

☆☆内容☆☆

第5回 四方よしの家づくりセミナー ~職人起業塾in滋賀 オープンセミナー~

第1部 『職人起業塾 実践編』
集客の質を圧倒的に変えるマーケティング理論と現場マネジメント
一般社団法人 職人起業塾 理事長 高橋 剛志 氏

第2部 『ITをフル活用したプレゼンの極意 実践編』
『IT導入補助金を活用した引き渡し後も満足度120%のプレゼンテーション方法』
㈱CPU 大阪支店長 田中 健 氏

第3部 『職人起業塾 導入編』
『厚生労働大臣認定事業 職人起業塾とは、、、』
一般社団法人 職人起業塾 事務局 川島 三佳 氏

イベントページ:https://www.facebook.com/events/2063920807246663/


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建築実務者向け実践型現場マネジメント研修
□ 第14期生  【 大阪会場   2019年7月~ 1月 】
□ 第15期生  【 東京会場   2019年8月~ 2月 】

職人起業塾14期、15期募集

◆【元祖】職人起業塾は無料でご参加頂ける原理原則系マーケティングの勉強会です。

次回の開催は5月30日(木)です。テーマはビジネスモデルキャンバスのフレームワークを使って「リフォーム工房おおばやし」のビジネスモデルを考案するホットシートのワークショップです。年間にのをスケジュールから変更になっており、場所も三木市での開催ですのでお間違いなく。

69回【元祖】職人起業塾&波動セラピー


◆一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトリニューアルしました。

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