お盆にリブランディングとオープンイノベーションとデザイン思考②

令和元年8月16日 台風一過快晴

ノースケジュールデイ

大型で広い範囲に暴風雨をもたらした台風10号が日本海に去って行き、今日は朝から快晴のいいお天気になりました。今日から平常営業をされているお会社も多い様ですが、私はなんと奇跡のノースケジュールの日で全くなんの予定も入っていませんでした。と言っても結局、事務所に出社して溜まりまくっているデスクワークに勤しみましたが、それでも朝の間は(サイクリングに行く予定もないけど、)自転車の整備をしたり、散髪に行って頭皮ケアから鼻毛脱毛までフルコースで身だしなみを整えたりと、プライベートな状態管理に励みました。平常営業といっても、殆ど電話も鳴る事なく、何と無く時間がゆっくり過ごせました。

オープンイノベーション

世間様がお盆休みの間に色々と資料作りに励んだのですが、その一つが来年の創立20周年を機に社のサービス内容を一新し、社名からロゴから制服からHPまであらゆるものを刷新すると意気込んでいるリブランディングの取り組みです。「すみれプロジェクト会議」と銘打って半年に一回、協力業者さんや取引先に集まってもらい10年後の未来を作る話し合いの場で、今回はそのリブランディングの方針、趣旨説明を行い、「我々と一緒に、皆さんも時代の大きな変化に適応して変わってください!」とのお願いと、私達が新たにリリースするサービスに対するご意見や感想をもらったり、一緒になって新たなアイデアを生み出せる様に会議資料の作成を一生懸命行いました。

リブランディング

昨日のブログでは、オープンイノベーションとデザイン思考について、トップダウンをやめて多様な意見の集約のプロセスを踏んでユーザー中心のアイデアを見つけると概要を書きましたが、このブログの読者の皆様にもご意見を頂きたいと思いますので、肝心のリブランディングの内容にも触れておきたいと思います。以下にすみれ建築工房が脱建築請負業を掲げ、全く新しい業態に変化するべく、ここまで半年間かけてまとめてきた方針を記しておきたいと思います。ご意見、ご感想、アドバイス等、頂ければ幸いです!ちなみに、8月21日(水)にはすみれ本社で開催している勉強会「元祖職人起業塾」でも私のプレゼンを聞いて頂き、広くご意見を頂戴する場もございますので良かったら遊びに来て頂ければ嬉しいです。(笑)

10年後の生存率は50%の厳しい予測。

10月から消費税の増税が実施されますし、これまでオリンピックと増税前の駆け込み需要に沸いていた建築業界は来年以降、一気に冷え込むと言われています。また、少子化による人口減、貧富の二極化による富裕層以外の可処分所得の低下が進行する中、住宅業界は非常に厳しい経営環境に晒されます。そんな中でも私達、地域のインフラを守る工務店は社会に必要な存在で消えてしまうわけには行きません。ただ、新築専門の事業者を含めるとあと10年で半分の建築会社が無くなっても需要と供給のバランスは取れると言われています。。

若者が来ない業態に未来は無い。

検知器需要の減少よりももっと酷いのは若者の建築離れ、特に現場離れであと5年内に圧倒的な職人不足が影響して、仕事を受注しても工事が出来ないから売り上げを作れずに破綻する事業所が続出すると言われています。需要減を乗り越える集客も大事ですが、職人になりたいという若者を集め、育てる事の方が時間がかかるだけに喫緊の課題だと思っています。そんな2つの問題をどの様にして解決するか?と考えた時、小さくてもキラリと光るブランドを構築すべきで、私達が改めて自社のブランドを作り直すリブランディングに取り組むのはこの様な背景があるからです。

ブランディングの効果

ちなみに、ブランドを構築することができれば、
•売り込むことなく自然に売り上げができます。
•御社で働きたい!と若者が集まります。
•御社の仕事をするのが誇りだと職人が集まります。
•請け負ってくれて有難うと顧客に感謝されます。
•利益率が向上します。
•地域で必要とされ長年に渡り存在を許されます。
•目的に向き合った仕事ができます。
と、未来の売り上げ、その下になる集客、若手の建築離れ、職人不足の全てを解決できる糸口が見つかります。そんな訳で今、私たちは一生懸命リブランディングに取り組んでいるという訳です。

社内への理想の問いかけと実務への転用

私達がこの半年間、私達が取り組んできたリブランディングの流れは、まず社内へ「どんな働き方がしたいか?」「どんな顧客とどんな仕事がしたいか?」「顧客が私たちに求めているのはないか?」との問いを行い、それに対するスタッフの答えとこれまで培ってきたマーケティング理論を融合させ、進化、変容に結びつけるところから、トップダウンではなくボトムアップ型で今持っているリソースを転用しつつ、マーケティング4.0(モノからコトをもう一歩進め、ユーザーの自己実現を叶える)を実践することで、デザイン思考の浸透と実務への落とし込みをしようとしています。

3つの方針

具体的には、「顧客、社内、ステークホルダーと信頼と安心の関係を築く働き方」「建築需要が顕在化する前のコミュニケーションを深める」「実体験を基にしたエビデンスに支えられた提案力と施工力とコミュニケーションを提供する」というスタッフの意見に集約され、以下の3つの方針にリブランディングの方向性をまとめました。

1.建築の需要が顕在化する前段階での信頼関係構築
2.机上の理論だけではなく体験を提供(リアルな情報提供)
3.住まい手、設計者、施工者の三位一体のモノづくり

3つの事業コンセプト

以上の3つの方針から私達すみれが持つリソースを掛け合わせ、今後事業として取り組む案を考案してみたところ、現時点では3つの事業をそれぞれ練り上げて大まかなコンセプトを示しています。要は、建築デザインの会社ではなく、ライフデザインサポート企業へのリブランディングをしようとしており、顧客、もしくは潜在的な未来の顧客からなんでも相談され、信頼に値する情報提供や提案を行うことで、地域、ご縁があった人に貢献できる様になろうとしています。

1.暮らしに関わるあらゆる業種、業態の提携先との協業サービス
→リアルな情報提供専用窓口を設置、@ライフデザイン

2.地域ぐるみで暮らしの質を高める体験型ワークショップイベントの運営
→コラボ先との提携、@ライフエクスペリエンス

3.コミュニケーションビルドという新しい建築手法の確立(プランからアフターフォローまで住まい手×女性デザイナー×大工の三者で共に作り上げる建築、性能とイメージと使いやすさの並立を叶える建築プロセスの提示)
→デザイン、コミュニケーション、提案の質の向上と裏付け@ライフワークス

検索代行サービス?

と、現時点ではここまで。これから3つの事業コンセプトについて、ビジネスモデルとして成立、そして持続循環できる様に具体的に練り上げていくにあたり、広く多くの方ご意見を頂きたいと思っています。私としては、自分自身がインターネットの検索で商品やサービスを探す際に、あまりうまくいかない、(果たして良い買い物が出来たかわからない、やたら探し回り時間がかかる、オンラインのみのコミュニケーションが苦手で不安だが電話で話すことさえできない)ので、何でも気軽に相談出来て、信頼できる理由と共に商品やサービスを紹介してもらえる様な窓口があればどんなに良いだろうと以前から思っており、インターネット革命の反動として取り残された人を救済できる様なサービスが作れたら良いなーなんて思っています。以上、社内での取り組みをズラズラと書きましたが、これもオープンイノベーションの一環だと思っております、お気軽にご意見を頂ければ幸いです!(笑)


「モノではなくコト!建築会社らしからぬイベントやってます!

すみれ暮らしの学校|乗り換え?現状維持? 初心者のためのsimフリー入門講座

日時:2019年9月25日水曜日 14:00〜16:00
場所:有限会社すみれ建築工房
https://www.facebook.com/events/966795133659538/?notif_t=plan_user_associated&notif_id=1565913973750015


10月福岡塾、11月東京塾6ヶ月コース開講予定、塾生絶賛募集中!
助成金活用等、お気軽にお問い合わせください!

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/wp-content/uploads/2018/08/f4f7901fe4fbf822cb614821800a2e7f.pdf


8月23日(金) 卓越の戦略 現場マネジメント改革【6ヶ月研修】
オブザーバー参加受付中!

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/13th-nagasaki-2-4/


第72回【元祖】職人起業塾&テラスBBQはホットシート!

なんと、ピックアップ企業は「すみれ建築工房」です。来年の20周年を迎えるにあたり更なる進化を目指してリブランディングの真っ最中、そのコンセプトのプレゼンを聴いて頂いてフラッグシップとなるサービスをビジネスモデルキャンバスを使って皆様に考えて頂きます。新社名も。(笑)
大きく期待しておりますので、宜しくお願い致します!
https://www.facebook.com/events/824069371381384/


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般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトに情報を集約しています。 原理原則系マーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。 実践型現場マネジメント理論、動画なども公開しています。 その他、研修のお申し込み、問い合わせ、補助金の活用などの情報も集約しています。 https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

良かったらお知り合いにご紹介ください。メルマガ【職人起業塾通信】無料登録はこちら https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

お盆にリブランディングとオープンイノベーションとデザイン思考①

令和元年8月15日終戦記念日 嵐

台風来襲

大型の台風10号はゆっくりした足取りで日本に近づいてきて、とうとう今朝から四国、そして本州に上陸しました。お盆休みど真ん中の帰省ラッシュにぶち当たったと言うことで交通機関は麻痺するし、行楽の予定をキャンセルされた方も多かったようで、私もインスペクションの予定は延期、盆休み返上で工事を進めていた現場も今日はストップしてしまいました。実被害よりも経済被害の方が大きのでは無いか?と思ってしまうくらいの大迷惑な台風です。。

レスキュー待機当番。

私は今日も2件程のお客様的に打ち合わに出ている時以外は台風被害による緊急出動に備えて事務所に待機しておりまして、雨漏りの連絡を受けて被害状況の確認に出動したりしながらも、大まかデスクワークに勤しみました。お盆に天気が良いとつい自転車に乗ったり、海辺の銭湯に浸かりに行きたくなってしまいます、天気が荒れているのもデスクワークーに集中するには悪く無いですね、(笑)

荒天は熟慮黙考に向いている。

経営者の知り合いの中には世間が休んでいるこの時期に経営戦略を練り直したり、経営計画を策定される方が少なからずおられます。私も毎年その例にも漏れずアレコレと思索を巡らすのですが、今日は社内向けにこれまでスタッフと共に考えてきたリブランディングについての考え方と方針を配信しておきました。今回、これまでと少し違うのは、経営計画を私1人が作るのではなく、スタッフへのヒアリングやスタッフが集めてきた顧客の声から抽出するようになったと言うことです。

リブランディング。

昨今、建築業界でもよく耳にするようになったリブランディングにはいくつかの方法論がありまして、外部からの見え方を変えるプロモーションを中心に据えられることが少なく無いのですが、私たちすみれは先ずは足元を固める必要を感じてインナーブランディングに取り組んでいます。また、これまでと全く違うと言われる令和の新しい時代に適応できるように、デザイン思考をその中心に据えて、これまでのトップダウン型を改める取り組みを進めています。

デザイン思考。

ちなみに、デザイン思考の定義は広く、一言で言い表すのは難しいのですが、我々がまず取っ掛かりにしている部分をわかりやすく定義すると、問題解決のプロセスの刷新です。以下はWikipediaからの抜粋です。

※問題解決プロセスとしてのデザイン思考[抜粋]

デザイン思考はアイデアの「積み上げ」によるプロセスであり、「ブレーンストーミング」の段階ではアイデアの幅に制限を設けることはは全くない。これにより、参加者の失敗に対する恐怖は小さくなり、アイデア出しの段階で広く多様な情報源を用いることができる。

デザイン思考のあるバージョンには以下の7つの段階がある。
定義(define)、研究(research)、アイデア出し(ideate)、プロトタイプ化(prototype)、選択(choose)、実行(implement)、学習(learn)。
この7段階を通じて、問題が定式化され、正しい問題が問われ、より多くのアイデアが生み出され、そして最高の答えが選ばれるのである。

ロバート・マッキムはプロセスをよりシンプルに表現し、「表現―テスト―サイクル(Express–Test–Cycle)」とした。他には、クリストフ・マイネルとラリー・ライファーが提案する5段階プロセスがあり、「問題の(再)定義((re)defining the problem)、ニーズの発見とベンチマーキング(needfindingand benchmarking)、アイデア出し(ideating)、建設(building)、テスト(testing)」とされている。

デザインは常に個人の選好に影響されるものであるが、デザイン思考という方法論にはいくつかの共通の特徴がある。それらは、創造性、両手ききの思考(ambidextrous thinking)、チームワーク、ユーザー中心性(共感性)、好奇心、そして楽観主義である。

出典ウィキペディア(Wikipedia)

ちっちゃなオープンイノベーション。

端的に言い表すと、今回、すみれの20周年を機に新しい時代に沿ったブランドを構築していくにあたり、私一人で考えるのをやめてユーザー中心、チームでのニーズを汲み取って方針を固める様にしてきました。また、オープンイノベーションと言われる社外からも広く意見や提言を募る場を持つことで、更にユーザー中心の思考を深めたいと思っています。来週の8月21日(水)には毎月すみれ本社で開催している勉強会「元祖職人起業塾」のディスカッションテーマに取り上げさせてもらいましたし、10月2日(水)には協力業者会ですみれと取引頂いている商社、メーカー、職人の皆さんにも一緒に考えてもらう時間を持つ様にしています。

顕在化していないニーズを満たし、課題を解決する。

要するに、この度のすみれ建築工房創立20周年記念を機に行うリブランディングに際して、私、もしくはすみれと関係のある方全てから、出来るだけ多くのご意見を頂きたいと思っており、私たちがこの先の20年間、地域に、お客様に求められる存在になれる様に、まだ顕在化していないニーズを汲み取り、サービスを刷新したいと考えています。この15年間学び、実践してきた古典的マーケティング理論のジェイ・エイブラハムの卓越の戦略により一歩近づく機会にしたいと思います!
リブランディングの内容については明日に続く。。

ジェイ・エイブラハム「卓越の戦略」

あなたから何か買う人は、単なる「顧客」ではなく、あなたの保護下にある「クライアント」と考えるべきである。
•クライアントの生活をより良いものにする、という高次の目的のためだけに、ビジネスに取り組む。
•惚れ込むべき対象は、自分の商品ではなく、クライアント。
クライアントが言葉に出来ない想い、ニーズ、課題を明確に表現し、それを満たすリーダーとなる。
•あなたやあなたの会社、商品、サービスがなかったとすれば、クライアントにとって損になる程のレベルで商売をする。
•あなたとクライアントの双方が、信頼、誠実、尊敬の対象となるような精神的な「きずな」を構築する。

<a href="https://pixabay.com/ja/users/webandi-1460261/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=3898182">Andreas Lischka</a>による<a href="https://pixabay.com/ja/?utm_source=link-attribution&utm_medium=referral&utm_campaign=image&utm_content=3898182">Pixabay</a>からの画像


10月福岡塾、11月東京塾6ヶ月コース開講予定、塾生絶賛募集中!
助成金活用等、お気軽にお問い合わせください!

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/wp-content/uploads/2018/08/f4f7901fe4fbf822cb614821800a2e7f.pdf


8月23日(金) 卓越の戦略 現場マネジメント改革【6ヶ月研修】
オブザーバー参加受付中!

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/13th-nagasaki-2-4/


第72回【元祖】職人起業塾&テラスBBQはホットシート!

なんと、ピックアップ企業は「すみれ建築工房」です。来年の20周年を迎えるにあたり更なる進化を目指してリブランディングの真っ最中、そのコンセプトのプレゼンを聴いて頂いてフラッグシップとなるサービスをビジネスモデルキャンバスを使って皆様に考えて頂きます。新社名も。(笑)
大きく期待しておりますので、宜しくお願い致します!
https://www.facebook.com/events/824069371381384/


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