全ての問題を解決する無駄な時間。#効率で人は幸せにならない

令和2年8月3日晴れ

夏到来。

梅雨も明け、本格的な夏の到来を感じさせる8月の一発目の月曜日。朝は最近、私の中で流行っている早朝オンライン会議からスタート。昼まで4時間みっちりと3本のミーティングを行ってしゃべりすぎたからか、やたら空腹感があり、ランチは徒歩2分にある近所のラーメン店「麺屋貝原」さんでいつになく大盛り牡蠣つけ麺を注文してしまいました。元気いっぱいというか、大人気無いというか、とにかく勢いよく1週間のスタートになりました。

事業所でやること。

今週も相変わらず、出張や会合が目白押しで、あまり事業所に入る時間はなさそうです。知り合いの方が通り掛かりにアポなしで事務所に訪問いただくと、ほぼ間違いなく私は不在にしておりまして、最近は事前の約束なしで来られる方はほとんどおられなくなってしまってます。そんな流れで、「いつ行っても事務所におられませんが、おられる時は何をしてるんですか?」とよく質問をされます。もちろん(少しは)建築実務も行っておりますが、 1番時間を割いているのはミーティングと面談だと思います。

会議と生産性。

会議の重要性については考え方によって様々だと思います。ミーティングや会議ばかりしていても、直接的な生産活動には結びついておらず、却って生産性を下げると感じる人もおられるでしょうし、特に最近、会議を効率化すべきだとか、不要な会議を取りやめにするべきといった論調が多く語られているように思います。確かに、ダラダラといい大人が雁首並べて話し込んだところで、たいした意味はないかもしれません。しかし、人は機械ではないし、効率だけを追い求めてうまく仕事が回るとは私はどうしても思えないのです。

効率化は人を幸せにしない。

18世紀の産業革命以降、人は圧倒的な効率化を求め続け、実現してきました。しかし、「人の幸せ」と言う観点で見たとき、果たしてそれは正解だったのかと疑問に思ってしまいます。大工は電動ノコギリが発明されて、作業時間は何分の1にも減りました。その結果、一子相伝と言われた伝統的な技の継承はなくなり、長期間の修行も必要なくなり、卓越した技術者であると言う誇りを失いました。それと引き換えに豊かな暮らしを手に入れたかと言うと、そんな事はなくかえって収入、所得も減るようになったのです。効率化は決して人を幸せにする事は無いと思うのです。

目に見えない効果。

では、逆説的に考えて、非効率は人を幸せにするかというと、それもそんな事はありません。無理、無駄、ムラは事故の元であり、人を不幸にする元凶でもあると思っています。結局、効率という軸で時間の使い方を考えれば、良くしても、悪くしても人は不幸になり、時間の使い方は違う軸で考えるべきだとなります。それが「効果性」であり、テクノロジーの進化が極まりつつある現代においては、時間短縮ではなく、人がそこにいることによる影響力を広げる、目に見えるものではなく、見えない力を磨くべきだと考えています。

全ての問題を解決する鍵。

そんなこんなで、決して効率的では無い、会議や面談に私が時間を費やし続けているのは、コミュニケーションをとる事によって、スタッフが持つ効果性を少しでも高めたい、その結果、会社全体の影響力を広げる事に繋げられたらと思っています。心理学の大家であるアドラーは人が抱える問題、悩みは全て人間関係に由来すると断じられました。それを解決するのはコミニケーションしか無く、電話よりもメール、メールよりもハガキ、ハガキよりも手紙と言った具合に手を掛け、時間を掛けたほうが気持ちは伝わりやすいと言われる様に、その根源的な取り組みに対して効率化なんてそもそもあまり関係がない様な気がします。心に訴えかけるコミュニケーション、体得したいものです。


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