良い気に満ちた学び舎。神戸のインターナショナルスクールAscot International School Japan

この記事は神戸市を中心に四方良しの世界の実現を理念に掲げた株式会社四方継の地域コミュニティー事業部つない堂の機関紙「つないどう?」に掲載されているコラムの転載です。地域で活躍されているお店や人、サービスをご紹介することによって地域全体の経済が少しでも盛り上がる様にと願っての取り組みの一環です。

残暑お見舞い申し上げます。

暦の上ではすっかり秋ですが、まだまだ暑い日が続きます。今年は梅雨明けが遅く、夏になった途端に秋分を迎え、なんだか調子が狂いましたが、本格的な夏の到来が遅かった分、残暑も厳しい様子、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?新型コロナ禍はなかなか収束の兆しが見えませんが、私達は関係者の誰も感染せず、影響を受ける事もなく工事を進めております。現在、工事中の国産材の木をふんだんに使った木造の新築インターナショナルスクールの新築工事がもうすぐ竣工を迎えます。このプロジェクトは私たちつむぎ建築舎と学生を含めた学校側とで共に力を合わせ子供たちにのびのびと、楽しく、そして健康的に学んでもらえる環境を作り出すとのコンセプトに則って、計画を進めてきて、現場では職人と学校関係者が入り乱れて作業を進めています。

 共創する学び舎づくり。

学校建築はその性格上、当然、住宅に比べて大きな空間が必要となるのですが、構造計算を駆使し、制作金物で接続の剛性を強めたりして、建物のボリュームの割にはとても線の細い、華奢で美しい架構の建物になっています。内外装とも国産の杉やヒノキ、サワラ等の美しい板で仕上げており、私たちのような大工集団の会社にとっては作業自体がうれしく楽しい現場です。また、学校関係者によるDIY作業として大きな壁一面にアーティストによる壁画が描かれたり、ストローベイルといわれる藁を土壁で塗り固める断熱、壁仕上げの作業、また、この場所で取れた土を使って外壁を仕上げるなど、皆さんとても楽しそうに生き生きと作業をされていて、現場全体が「良い気」で満たされているような印象を受けました。建物の竣工後、ここで学ぶ学生さんたちもその「気」を受け取って充実した学生生活を送ってくれるのではないか、なんて想像しています。子供の教育機関の検討をされておられる方は一度オープンスクールに参加されてみてはいかがでしょうか?
Ascot International School JapanのHPはこちら→https://www.ascotschool.jp/ja/

見えないモノを形にする建築。

私は、自分自身で設計し、その建物を大工職人として建てていた頃の経験から、精魂込めて作り上げた建物には、作り手の想いが乗り移ると信じています。良い「気」が満ちた建物は、そこで暮らす人たちの気持ちに少なからぬ影響を与え、気持ちよく日々を過ごしてもらえることに寄与すると思っています。それが創業以来、私が大工の育成に注力し、自社社員大工による施工にこだわってきた最も大きな理由です。そして、建物を構成する素材にもそれは当てはまり、気持ちの良い素材を使って建てられたものは良い気が満ちるに決まっています。この学校の現場で大工の造作と並行して進められた藁や土を使ったDIYは大自然の恩恵を受けて育まれたものを利用しており、それをお施主様である学校関係者の皆さんが楽しそうに作業をされて、まさに良き気が溢れ出していると感じました。良い建築は設計と施工とそして作り手の気持ちが大事。本来の建築現場はそんな見えないものの価値が具現化される場だと思っています。つむぎ建築舎では、DIY支援、お客様と共創するモノづくりを今後も積極的に取り組んで参ります。私達と一緒に良い気に満ち溢れた空間を作り上げたいと思われたらお気軽にお声がけ下さい。想いの詰まった住まい作りのお手伝いを誠意を込めて致します。