職人不足解消のチャンス到来!?

令和2年8月31日 快晴

スコール。

昨日の夕方、突然の雷とともに激しい夕立が降り出し、大阪の1部では大雨警報が出たとのこと。昼過ぎにリノベーションの相談を受けたお客様宅に出かける際、積乱雲があちこちでもくもくと盛り上がり、その根本では雲が黒く怪しい影を作っているのを見て、夕方にひと雨来て、涼しくなるのが楽しみだねー、なんて言っておりましたが、実際には激しい雷とともにまるでバケツをひっくり返したような亜熱帯地域のスコールか!といった想像を超えた夕立となりました。このところの連日35度を超える気温の高さといい、すでに西日本は南西諸島と変わらない亜熱帯地域に分布されるのかもしれません。。

やるべき事はキリがない。

そんなスコールのおかげで心なしか涼しい朝を迎えた、8月のおしまいとなる今日は、比較的事務所にゆっくりといることができて、たまっていた残務処理を行いました。久しぶりに、新建ハウジング社が運営するチカラボと言う情報サイトに記事を寄稿したりと、緊急性の低い事に意識的に時間を使うようにしてみました。本来は、もうすぐ始める3階のショールームの改装を控え、昔私が使っていたデスク周りの片付けをしなければいけなかったのですが、残念ながらそこまでは手が届きませんでした。やらんといかん事はたくさんというか、いくらでもあるものです。

チカラボでの警告。

その建築業界向けの情報サイトであるチカラボに今回私が寄稿したのは、このところ新型コロナの影響で先行きの見通しが不透明で、今後の市場の縮小、減退を懸念される声が多く工務店経営者の多くの方の興味がそちらに注意が集中しているように感じていますが、そんなことよりも職人不足の問題は刻々と進んでおり、もちろん受注の確保は大事ですが、少し先を見据えて職人の採用育成を行う、もしくは途切れさせてしまうとコロナが落ち着き、市場が活性がした時に受注はあれども工事ができず、売り上げの低迷に陥る可能性があると言う警告です。

グッドニュース。

もう一つ、明るいニュースとしてはコロナの影響であらゆる産業が打撃を受け、新規採用を取りやめたり、既存社員を解雇する中、比較的影響が少なかった建築業界に若者を含め結構な数の人が転職して入ってきていると言うニュースです。実際、私のところにもこのところ数名の大工正社員への中途採用の応募がありました。ただ、大工社員として中途で入って働いてもらうには、決められた事を決められた通りに行う作業員ではダメなので、職人としての意識を随分と変えてもらう必要があります。結局、応募者との面接以前の電話でのやりとりで、その意識を感じられずお断りすることが続いていますが、とにかく、今まで嫌われ者だった建設業界に人が流入しつつあると言うのは本当のようです。

建設業界の深すぎる闇。

しかしながら、少し前のこのブログでも書きましたが、建設業界全体、特に現場従事者、職人に対する雇用環境はいまだに正規雇用さえろくに行われず、労働基準法の枠組みさえ無視している会社が珍しくなく、20年前から全く改善されていません。日給月給なる尤もらしい給与体制を使って、経理上は外注扱いにして、仕事が暇になったり、悪天候が続いたりしたら際限なく職人を休ませ、全く給料を払わない、労働災害が起こっても一切何の責任も負わない事業所がいまだにスタンダードである。と言っても過言ではありません。このように文字にして書くと、そんな酷いことが現実にあるのか?と思いますが、私達のような職人の正規雇用、人材育成を行っている事業所はほんの一握り、全体からすると殆ど存在しないと言っても過言でないくらい希少な存在です。

建設業界の構造的問題。

具体的に説明すると、せっかく、新型コロナの副産物で、若者から忌み嫌われてきた建設業界が意外と環境の変化に敏感に振り回されない安定的な業態だと見直され、そこで働いてみようかと思う若者が増えるチャンスが来ているにも関わらず、いざ就職しようと問い合わせてみると、営業職以外の設計や施工管理は専門知識を身につけるまでは使い物にならないので、採用は難しい、もしくは大した給与をもらえないのが現実で、現場作業する職人の方がまだ素人の生産性が高いので、そちらにしようと思うと、雇用形態さえ整っていない日雇い労働者の様な待遇になるという事です。結局、普通の感覚を持った若者は入ってきません。これが職人不足を加速してきた業界の構造です。

未来は作るもの。

私が長年、建設業界で働いてきて、若者に意外といい業界じゃないか?と注目されるなんて今まであり得なかった様に思います。神戸でも飲食店やホテルだけではなく、百貨店や東急ハンズまで閉店、、撤退が始まっており、コロナ禍はこれから本格的に経済への悪影響を強めると思います。今こそ、建設職人になり、手に職をつけて組織の動向に振り回されることなく稼げる力を身につけたいと考える若者の受け皿となれる様に業界全体の改革が求められる千載一遇のチャンスであると共にこの機会を逃したら、10年後は今の半分以下になってしまうと言われる決定的な職人不足から逃れる術は無いのではないかと思うのです。先行き不安定で誰もが不安にかられる今こそ、様子見をして止まるのではなく、正規雇用、社会保証の付与に一歩を踏み出し、未来への投資を行うべきだと思います。未来は自ら作るものであるはずです。


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