幕末 戦慄の絆 #陰謀説は蜜の味

令和3年2月9日 晴れ

苦難福門

火曜日は朝活の日。今朝も夜明け前から神戸ポートピアホテルの会議室で神戸市倫理法人会のモーニングセミナーに参加して原理原則の勉強からスタート。窓の外で徐々に空が白くなり、夜が明けるのを感じながら、苦難は幸福の門、困難に直面するからこそ人は成長もするし、学ぶ機会に恵まれたりする。少し長い目で人生を俯瞰してみれば、問題があるからこそ良い人生を過ごせることが出来るのだと、講話者の宮田さんの赤裸々な体験を聴かせてもらいながら、理屈では分かっていても心底困難を喜んで受け入れる事の難しさを感じながら、その事実に向き合う時間を持ちました。今朝のモーニングセミナーも大変深い学びがありました。素晴らしい講話を聴ける機会をいただけていることに感謝です。

効率化の負荷

モーニングセミナー終了後、急いで出社してから、珍しく全く事務所から出ずに3階のショールームに籠りっぱなしで、コーチングのセッションや会計報告のmtg、zoomを使ってのオンライン会議やセッションを3件、その合間にスタッフとの打ち合わせをしながら、ひっきりなしに入ってくるチャットやメールに対応と息つく暇がない忙しい1日になりました。あちこちで歩かなくてもいろんな方とコミュニケーションが取れるのは素晴らしい事ですし、効率の面からいうとzoomの普及で格段に時間を有効に使えるようになったのは確かですが、なぜかやたらと疲れる気がするのは私だけでしょうか?便利な世の中は私の容量を超えてやたらと脳みそに負荷がかかっている様な気がします。。

毎日、締めくくりは非日常体験

最後のzoomでのオンラインmtgを終えて一息ついて時計を見ると10時を超えておりました。(あまり事務所で詰めてデスクワークをしていないこともあり)いつもならそのまま気にせず日付が変わるくらいまで仕事を続けるのですが、今日は既に集中力が続く状態になく早々に諦めてしまいました。こんな日は、長風呂に使って小説でも読んで、空想の世界に遊ぶに限ります。買い込んだ書籍の中から何を読もうかと考えただけで仕事どころではなくなって早々に切り上げる事にしました。毎日本を読む習慣はもう何十年も続いていますが、最近は特にビジネス書や実務書を読むことがめっきり減って、ほぼ小説を読む様になったこともあり、1日の締めくくりが波乱万丈の物語の中に没入する幸せで楽しみな時間になっています。

脱amazon活動継続中

私は書店経営者の息子として長年本屋を手伝って少年期を過ごしてことも有り、最近のamazonの代表される通販サイトに押されて街の本屋さんが次々閉店に追い込まれている現状を深く危惧しています。ネットでAIに次々に表示される関連のオススメ本を買うのではなく、本の醍醐味は本屋さんの書棚を眺めてタイトルや装丁に惹かれて手に取る偶然(なのか必然)にあると思っていて、その方がずっと刺激的で面白い本に出会えると自分自身の経験則から信じきっています。そんな想いもあり、便利すぎて離れられなくなりかけていたamazonから解放されるべく、定期的に書店に行っては一月では読みきれない数の本を買ってストックする様にしています。潤沢に読むべき本が積んであるだけで急いで本が欲しい状態から脱出したお陰で脱アマゾンに成功しました。(笑)

司馬史観を真っ向否定する加治史観

そんな積み上げていた本の中から最近手にとったのは、昨年読んだ本の中でベスト3に入る衝撃作、加治将一氏の「幕末 維新の暗号」の続編「幕末 戦慄の絆」でした。よく、歴史小説の大家、司馬遼太郎の小説に影響を受けて彼の小説を史実だと信じていることを「司馬史観」と言いますが、加治将一氏のこの二作品を読むと「加治史観」が埋め込まれてしまうのではないかと思うくらい、その内容は強烈で、私が尊敬する多読家の岡橋社長の推薦で二冊を購入しておりましたが明治天皇すり替え説を事実と物語を混ぜ合わせて延々と書き上げられている「幕末 維新の暗号」を読んだだけでお腹がいっぱいになり、続編を読まないまま放置しておりました。

近代史観がひっくり返る。

この度改めて手にとった理由は、先月、大いに盛り上がったアメリカ大統領の交代劇で陰謀論が席巻し、フェイクニュースが溢れかえってどれが本当か誰が正義か、さっぱり分からなくなった際に、人は(もちろん私自身を含めて)本当に陰謀論が好きなのだとつくづく感じたからで、超弩級の陰謀論(既に加治史観に侵されて真実かもしれないと思ってしまっている)の解説書の位置付けになっている「幕末 戦慄の絆」をつい手にとってしまいました。あらゆるものは角度を変えて見てみるべきと言いますが、この本に書かれているのは、明治天皇はクーデターによるすり替えで吉田松陰先生は南朝派のテロリストの頭で伊藤博文は刺客で大久保利通と岩倉具視はフリーメーソンで榎本武揚は鼻から新政府のグルで池田屋事件は内ゲバだったと、司馬史観を片っ端からひっくり返す勢いの凄さで、これがノンフィクションだと日本の近代史はとんでもない事になると思う様な内容です。

事実は一つ、真実は無限。

加治将一氏はノンフィクション作家だと自称されているので、丁寧な調査を重ねて事実を積み上げた上で見解を書かれている以上、これを歴史の真実だと世に問われている様ですがその是非に関わらず、とにかく歴史の裏側というか、陰謀説は蜜の味だと改めて思える面白さでした。だからこそ、先般のバイデン大統領が就任式を迎える際にアメリカでクーデターが起こるとか、カナダとメキシコの国境を超えて軍隊がアメリカ国内に入ったとか、ローマ法皇が逮捕されたとか、様々な真偽のほどが掴めない情報がネットの中で拡散されまくったのだと思います。事実は一つ、解釈は無限なので受け取る側によって真実は変わると言う側面があると思うし、これから益々何が本当か分からない情報が錯綜する時代が加速する事を考えれば、非常識と思えるくらい、違った視点で物事を見て免疫をつける必要がある様に感じます。「幕末 維新の暗号」と「幕末 戦慄の絆」の二部作、ご一読される事を強くオススメします。(笑)

 


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