日別アーカイブ: 2021年2月12日

経営理念の手段化の危惧。#職人キャリアプラン構築WS@博多

令和3年2月12日 曇り

九州研修事業再開。

昨日から久しぶりの九州出張に来ています。新型コロナの影響で開催を順延していた一般社団法人職人起業塾の6ヶ月コースの研修を本日より再開することになり、昨日ははその前日に当てて、経営者向けの人事制度のワークショップを博多の薬院にあるパナソニックショールームの会議室をお借りしておこないました。緊急事態宣言は2月7日に終了する予定だったので開催を決めておりましたが、まさかの緊急事態宣言の延長で開催を取りやめるべきか悩みましたが、参加表明いただいた御会社の強い要望もあり、ごく少人数でも良いか、と言うかその方が良いかと思い直し開催することにしました。

職人育成に本気の経営者達

ごく少人数で行うつもりで博多に来ましたが、結局、蓋を開けてみると、6社12名ものご参加をいただき、定員オーバーの満員御礼となりました。コロナ禍の中、しかも祭日にもかかわらず職人の人材育成に熱心な経営者の方々に集まっていただけた事は私としては嬉しい限りで、いつにも増して熱を込めて改革の必要性と具体的な方法論をお伝えした次第です。実は職人のキャリアモデルを作るこの人事制度の内容は、以前にもみやま市でセミナー形式で行っていたことがあり、その時に参加いただいた企業様が今回も多く参加されました。その理由は、やはり一対多数で話を聞いたところで帳票を運用できるまでの理解をしてもらう事は難しく全く身になっていなかった様で、少人数のワークショップスタイルで個別に丁寧に対応する必要があるのだと再認識させられました。

九州初上陸の人事制度WS

昨年、コロナの感染リスクが高まり、集合研修の中止を余儀なくされたことを受けてスタートさせた少人数での人事制度のワークショップは関西では50社近くの工務店やリフォーム事業者の経営者さんに参加いただいて来ました。私たちが20年近く試行錯誤を繰り返しながら実際に運用してきた職人を始めとする建設現場実務者向けの賃金制度、等級制度、評価制度の雛形を共有し、その基準を使って自社の給与制度に合うようにカスタマイズしていただくワークショップを繰り返してきました。今回、九州博多での職人起業塾6か月研修の再開に合わせて、博多でも数回行う予定としています。次回は3月13日(土)で既に数組にご予約いただいておりますが、まだ若干数席がありますのでご興味がある方はぜひご参加ください。

2月11日(木)・3月13日(土) 建築実務者向けキャリアプラン構築の人事制度改革WS

何のための人事制度か?

この人事制度改革のワークショップでは、パソコンを持参していただき、そこにインストールした実際のExcelの帳票を使って自社の社員さんの給与を当てはめて調整、実態に沿った給与制度のたたき台を即日作っていただく非常に実践的と言うよりも実務的な場となっています。本日も事務方の人事担当者さんがこられて随分と熱心に作り込んでおられました。ただ、もちろんそれだけではなくて何のために職人向けにキャリアプランを示す人事制度を整備する必要があるのか、また、人事制度の整備を通してどのような組織を実現していくのかと言う総論的な説明もさせてもらっています。

経営理念の手段化

昨年のワークショップの総論ではものづくり企業のブランディングの話を中心に据えておりましたが、今年はさらにバージョンアップして、ティール組織的な観点から、事業所の存在意義の明確化とその共有の必要性を改めてご案内しました。これまでは事業所の目的である理念の共有が何よりも重要であるとの理念信奉論を私も提唱してきましたが、目的と手段を履き違えてしまった理念経営が世の中に散見されるようになり、私自身も(決してそんなつもりはありませんが)自社の経営理念が社員を強制的にコントロールするためのツールにしてしまっていないかと振り返って考えさせられています。

存在意義を見直す。

それは決して経営理念が必要ではないと言うことではなく、便宜上掲げられた経営理念がバイブルとなり、社員に対して踏み絵を行い、異教徒を排除して強制的にコントロールするツールになってしまうことの危惧です。この状態に陥ると完全に目的(理念)の手段化であり、そんな組織が成長発展するわけがありません。本当に重要なのは額縁に入れて飾り奉る綺麗事の経営理念ではなく、その事業所が存在を許される意義とは何か?との問いへの答えであり、そのシンプルで重要な解こそがスタッフ全員にとって目的として腹落ちするモノでなくてははなりません。この理念の再構築ができた時、これまでの上意下達式のヒエラルキー型組織から、フラットでそこにいる人材の個性が生かされ、効果性が最大化される、管理をしなくても事業が持続循環的に回っていく体制が整うのだと思うのです。

四方良しの世界を実現する。

私自身も昨年の社名変更、リブランディングからもう一度組織の組み立てを見直し、経営理念をスタッフからの声に耳を傾けて実業と直結したわかりやすくシンプルで本質的な言葉に置き換えて、社員、顧客、ステークホルダーに改めて我々の存在意義を訴える取り組みをスタートさせました。まだまだ完成にはほど遠く、道半ばではありますが、新しい時代に対応できる組織のあり方を懸命に模索している次第です。九州での人事制度改革ワークショップではその辺の根源的なお話と共に事業再構築助成金の最新情報と申請実務のアドバイス等も行っています。現在、本当の意味での理念経営を実現できているのかと少しでも疑問をもたれる事は是非ともご参加をお勧めします。きっと、新しい時代を乗り越えていくヒントを提供できると思います。


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