Amazonキャンペーンをしなかった理由。

2月20日 雨

研修、講演に明け暮れた一週間の締めくくりは雨。

小雨の中、午前中は店舗付き住宅の新築をご検討されているお客様と一緒に候補地巡りに向いました。「不動産に当たり外れ無し、」と良く耳にしますし、アタリマエの話では有りますが「いいな、」と思う土地は値段が高く、広告を見て「おっ安い!」と思う土地は却って建築費が高くついたりするもの。なかなか思うようにはうまく行きません。

お客様には「まずは資金計画と一緒に候補地の絞り込みをしながらムリの無い計画を立てる事が出来る様にしましょう、」と、あまり慌てずにじっくりと計画を進めるご提案をして現地を後にしました。

 

 

不動産の知られざる?常識

知られている様であまり知られていないのが、土地を探すのにはコツが有り、ネット上で広告されている土地をそのまますんなりと購入するのはあまりおススメをしておりません。

というのも、いい物件は得てして表には出て来ないもので、地元の不動産屋さんが大事に抱えていたりするからです。それは、不動産流通の制度に起因するもので、通常、不動産取引は買い手側と売り手側の両方の仲介をそれぞれ違う不動産業者さんが行なうからです。この場合、売り手買い手とそれぞれの業者さんがそれぞれに仲介手数料を得る訳ですが、売り手側の不動産業者さんが買い手も見つける事が出来れば、売り手と買い手の両方から仲介手数料が入ります。

専門用語で言うところの両手の取引、というヤツです。

そのような理由で、誰もが欲しがる?いい物件はネット等、表に出さなくても直ぐに買い手がつく可能性が高いので、販売を依頼された不動産業者さんは自社で情報を抱えて、自力で買い手を捜すという訳です。

お客様にもそのあたりのシクミをご説明して、地場の不動産ネットワークに加盟している良心的な不動産業者さんに声を掛けて近隣の物件を洗い出してみる旨伝えて、早速、仲良くしてもらっている不動産事業者にお願いをしておきました。

 

 

どたばたと小倉へ。

昼前に帰社して(少しだけ、)実務をこなした後は、明日の北九州マラソン参戦とそのまま福岡空港から台湾へと出張に向かう準備。
連続出張?にも拘らず、相変わらず直前までなんの用意もせず、ギリギリになって慌てて用意をする癖はどうにも直りません。今回もドタバタのうちの出発となりました。

只今、荒れ模様の天気の下、新幹線で小倉に向う道中でこのブログを書いています。(笑)

 

 

書籍『職人起業塾』一般発売開始!

話は変わって、、

実は昨日から、昨年末に上梓した書籍、『職人起業塾』が一般流通での販売が始まりました。
出版社のメディアジョンから直接発送する先行販売で既に多くの方にご購入頂いておりますが、やっと書店流通、そしてAmazonでもご購入頂ける様になりました。

こちらです
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いつも散々御世話になっているAmazonに自分が上梓した本が売ってあるのは何か不思議な感じがしますね。

残念なのは、(発売したところなのでアタリマエですが、)レビューが全く書かれていないこと。親切な方が書き込んで下さるのを心待ちに、楽しみに待ちたいと思います。宜しくお願い致します!(笑)

 

 

Amazonキャンペーンを行なわなかった理由

友達や知り合いが書籍を出版した際、必ずと言っていい程行なわれていたAmazonキャンペーン。
今回、私もやろうかと思っていたのですが、出版社の担当者さんとも相談して、散々考えた挙げ句、取りやめました。その理由はというと、至って個人的な心情によるものですが、多くの方に「Amazonキャンペーンやるんでしょ?応援するからね♡」と言って頂いていたのに取りやめてしまったのでその理由を書いておきたいと思います。

 

1.出来るだけ早く届けたかった。

書籍を書上げたのは、ほぼ昨年末で、書籍化が決定してから半年近くなっています。職人起業塾の塾生さんをはじめ、「楽しみにしてますよー」と言って下さる方が多くおられた事で、出来るだけ多くの方に一般販売に先行して少しでも早くお届けしたかったというのがまず一番です。その後、Amazonキャンペーンでまた同じ本をご購入頂く訳にも行きませんので、キャンペーンをやめました。

 

2.Amazonのマージンが結構高い

今回の出版は自費出版ではなく、出版社メディアジョン社の多大なる御協力を頂いて商業出版として頂きました。なので、世界的大企業のAmazonのシステムは非常に便利では有りますが、出来るだけ出版社から直接販売をしていただいて、少しでも出版社に利益を残してもらいたいというのが正直な気持ちです。簡単なカード決済ではなく、代引きでの郵送となり受け取る側も面倒な配送なので購入者には面倒をかける事になり、顧客目線から外れた中小企業経営者のセコい囚われと捉われるかも知れませんが、やっぱり、というかどうしても、どうせ販売するなら日本の中小企業の利益に寄与したいと考えました。
ちなみに、出版社からの販売はこちらです。【送料、手数料無料キャンペーン中!】
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

 

3.本当は、書店で買ってもらいたい。

私自身、Amazonさんには非常に御世話になっておりますし、忙しい毎日を過ごしながら書店に出向いて本を購入するのはなかなかのハードルが有るのは良く分かっております。
しかし、出来る事なら少しでも多く書店で買って頂ける事を祈っています。

というのも、実はワタクシ、書店経営者の息子でして、二十歳を過ぎた頃、父親に「書店を継がないか?」と問われた事が有ります。その時は即答で断りましたが、ろくに学校に通っていない私が、ガラにもなく本を出版出来たりしたのは、ひとえに書店を経営していた父親から膨大な量の本をプレゼントされ、また父親の書斎に有った本を片っ端から読みふけっていたからだと思っています。とにかく、本好きの子供に育ててもらった事は心から感謝しています。

結局、父親の経営していた書店は倒産の憂き目にあい無くなってしまいました。
その理由は大手書店のチェーン店に押されたのも有りますが、若者を始めとした本離れが進んだ事が大きな要因ではなかったと私なりに思っています。

すみれのスタッフにも、職人起業塾の塾生さんにも、娘にも、私がよく読書のススメをするのは、読書で得る事が出来る『間接体験』の素晴らしさを伝えたいのも有りますが、街の書店に生き残ってもらいたいというノスタルジックな想いも少なからず有るのかもしれません。

 

 

とにかく、是非一度手に取ってみて下さい。

そんな訳で、あまり大々的にAmazonからの書籍の購入を奨めなかったのですが、そんな事より大事なことは、本を少しでも多くの方に読んで頂く事です。

本のタイトルに、『職人起業塾―目先のノウハウに別れを告げて会社本来の力で稼ぐ仕組』と書いてあります通り、この本は原理原則に基づいたマーケティング理論構築の為のテキスト本であり、決して職人向けにだけ書いた本ではありません。私が長年学び続けて来たスティーブン・R・コヴィー博士やジェイ・エイブラハム氏が提唱され、体系立てられた理論を分かりやすく解説した指南書でもあります。「『7つの習慣』や『ハイパワーマーケティング』を読んでみたけど、イマイチ実務に落とし切れんよな、」と思われている方にはうってつけだと思っておりますので、(売り込みばかりで恐縮ですが)是非一度、手に取って頂ければ幸いです。(笑)

ちなみに、こんな嬉しいレビューも頂いております!

大工と共に、会社を成長させていく!by藤本謙二様

 

その他の告知

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決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です。
【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

■厚生労働大臣認定事業『職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 第3期生募集中!

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)募集終了、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生定員になり締め切りました】【三期生残席少まだ募集しています!】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

 

■直近のセミナーのご案内

 

来週、2月26日(金)は13時から兵庫県行政書士会明石支部にて知的資産経営についてのプチ講演を依頼されております。一般参加の可否は分かりませんが、すみれで昨年度から後継者育成の取り組みの一環として始めた知的資産経営報告書の作成についてのスペシャリストが集まっておられますのでご興味がある方はお声掛け下さい。

 

3月11日は京阪神木造住宅協議会にてJBNの青木会長とご一緒させて頂き、経営者の為の職人起業塾のワークショップを行ないます。JBNの会員以外の方のオブザーバー参加も受け付けてくれると思いますので、ご興味があれば問い合わせを頂ければ幸いです。
お問い合せはこちら→http://keihanshin-mokuzou.jp/news/2015.html#n160311

京阪神木造住宅協議会 第24回研修会
京阪神木造住宅協議会 第24回研修会

世界一の接遇を建築現場に!

2月19日 晴れ

週の半ばにずいぶん厳しく冷え込ませた寒冷前線もまた北上したのか、暖かい朝になりました。

現場実務者の為の接遇研修

今日は朝から職人起業塾@京阪神木造住宅協議会の第一期の第5講、今回は私のマーケティングについての講義ではなく外部から接遇研修のスペシャリスト、JALアカデミー出身の横山先生をお迎えしてコミュニケーションについての研修を行ないました。

私も復習?を兼ねて塾生さん達と一緒に参加させて頂きました。

「職人や現場監督を集めた建築会社の団体で実務者研修に接遇?なにそれ?」

と思われる方もおられると思いますが、私達が行なっているマーケティングの研修には無くてはならない、切っても切り離せない非常に重要なファクターです。

職人起業塾で目指すもの

私達がマーケティングの構築で目指しているのは、必死になって売り込みをしなくても自然と売上げが上がるシクミづくりです。ドラッカー博士が言われたマーケティングの定義、

『マーケティングの究極の目的はセリング(売り込み)を一切なくす事』

に従って、ご縁を頂いた顧客全てに、「一生あんたんとこにお願いするわ」と言ってもらうコト、それを蓄積する事で将来が見えて来るというのが大まかな理論です。そこでは何より顧客満足が重要となります。

その顧客満足というのは工事を終えて引き渡した時のアンケートの結果ではなく、工事を終えたあと5年、10年と住み続けた中で「やっぱり、あの会社で建てて良かった、」と想い続けてもらえる様になる事です。いわば本質的な現場顧客満足。全て現場で答えを出さなければなりません。

建築に関わる全ての『人』とその『意識』

それを叶えるには設計、施工の両方の精度を上げる事はモチロンですが、そのようなスキル以前にもっと重要な事があります。それは全て『人』によって作られるということでモノづくりに携わる全員が同じ顧客に対する『意識』を持つ事です。

建築会社の仕事は多岐に渡ります。設計、営業、施工と多くの人の手を渡りながら建物を作って行きますが、『意識』への教育は現場でのモノづくりの実務に携わっている職人や現場監理者に対してすっぽりと抜け落ちて来たのがこれまでの建築業界の現状です。 

 

 何をやるか、と、どうやるか。

職人起業塾はそんな現場実務者に対して顧客接点としての意識改革のプログラムです。そして、何よりも重要な事は、研修を受けて知識を得る事ではなく、それを行動に起こせるか?そして、その行動を如何に習慣化して定着させる事が肝になります。

要は、何をやるか、と、どうやるかのセットですが、顧客接点としての力を発揮するにはその為の技法も必要となります。そこで、キャビンアテンダントとして日本最高峰の接遇を学ばれ、実践され、それを伝えるアカデミーで長年実績を積まれてきた横山先生にお願いして接遇の心と技を講座の中で3回にわたって塾生に叩き込んで頂くプログラムを組んだ次第です。
『おもてなし』が世界に冠たる日本の文化であるとするなら、JALアカデミーで教わる研修はいわば世界一の接遇の研修です。それを現場実務者に教え込んで頂くというこの試みは顧客接点としての現場を圧倒的に変えると考えています。

 

 

理解されてから理解される原則

実は、私は以前にも接遇の研修を受けたことがありましたが、この道を50年近く歩み続けられている横山先生の講座は今までに受けたものとは次元が違う素晴らしさで、カタチ、技法を教えながらも絶対的に重要な事は『相手の立場に立つ』事であると何度も繰返し訴えられました。
コヴィー博士の7つの習慣で言うところの『理解してから理解される』をあらゆる場面で実際にどのように行なうかを示して下さるもので、私も塾生と一緒に講座を受けながら、不覚にも少し涙してしまいました。

 

 

逆説は所詮逆説。

以前に接遇の研修を受けた時の私の気付きは、心が、気持ちがいくら有ったとしても、それを表現するカタチが出来ていなければ全く顧客に伝わらない、という事でした。
元々、大工上がりの私は、キッチリした仕事だけやればそれなりに評価されるし、伝わる。と考えており、「それではもったいない」と言われて大きな衝撃を受けました。
その影響もあり、茶の湯を習い始めて、カタチを徹底的に学ぶ事で、心が備わってくる事を学ばせて頂いており、最近になっておぼろげながらそれがやっと理解出来る様になって来た様に想っていました。

しかし、今日の横山先生の講座はもう一度根本に立ち返る衝撃的な内容でした。

カタチありき、というのがあくまで逆説であり、相手の事を思いやる事が出来ない人間に接遇もなにも有ったものではない。とキッパリと言い放たれたのには身体に電気が走る様な感覚を覚えました。そして、建築現場にこの考え、この立居振る舞い、この所作が定着すればどんなに凄い事になるのかと想像して鳥肌がたちました。

 

日本の建築現場を変える!

半年にも渡る研修講座の職人起業塾はまだ第一期の途中ですが、もう既に第3期まで定員近くまで申し込みを頂いています。この勢いで現場実務者への意識改革が進めば、本当に日本の建築現場が大きな変革を迎える事になる可能性があるのでは、と本気で思えてきた次第です。

横山先生、素晴らしい講座、本当にありがとうございました。
塾生の皆様、学んだ事を早速実践に移し、先生が繰返し言われた『思いやりの心』を顧客に伝えて頂く様にお願いします。

生涯顧客の創造に共に邁進して行きましょう!

 

おまけ

■書籍『職人起業塾』本日発売!

Facebook上ではお手元に届いた方々によるレビューをアップして頂くという有り難い『祭り』を開催して頂いており誠に感謝しております。(笑)
書店、Amazonでは本日から発売!の書籍『職人起業塾』の出版社からの販売はこちら、
【送料、手数料無料キャンペーン中!】

http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

Amazonでのご購入はこちら。

http://www.amazon.co.jp/職人起業塾―目先のノウハウに別れを告げて会社本来の力で稼ぐ仕組-高橋剛志/dp/4862504183/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1455928646&sr=8-1&keywords=職人起業塾

 

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■厚生労働大臣認定事業『職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 第3期生募集中!

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)募集終了、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生定員になり締め切りました】【三期生残席少まだ募集しています!】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

 

心に火を灯せ!

2月18日 快晴

今朝も(諸事情あり、)またまた姫路からスタート。(苦笑)
蒼天の下、朝日を浴びる白鷺城はとても美しく、何となくそれだけでテンション上げてしまいました。(笑)

JBN研修事業『職人の為のマーケティング基礎知識』

昼からははJBNによる全国縦断セミナー事業の一環で講演の依頼を頂いて神戸にてセミナー講師を務めました。開催の案内が東京のJBNの事務局から全国3,000社の会員に向けて発信されていただけあって、東は静岡から西は岡山、広島、徳島、福岡など遠方よりたくさんの方に神戸に集まっていただきました。

「職人のためのマーケティング基礎講座」と銘打った今回のセミナーは京阪神木造住宅協議会で行っている半年間の従業員さん向けの講座内容を総論と要点だけかいつまんでギュと絞り込んだ内容としましたが、13時スタートで17時までというみっちり4時間、立ちっぱなしのしゃべりっぱなし。聞いてるほうも大変ですが、しゃべるほうもなかなかハードなセミナーとなりました。

とにかく、遠方からはるばるお越し頂きました皆様、ありがとうございました。
ご静聴頂いた御礼と共に心から感謝致します。何か1つでも事業の参考になるヒントを持ち帰って頂ければ幸いです。

 

ホンモノの工務店ははたくさんある。

今回のセミナーで特筆すべきは、すでに何年も前から大工の正規雇用に取り組まれている会社が多く、しかも現役バリバリの大工さんが多数お越しになられた事。
各社のホームページを拝見してもそれぞれ素晴らしい取り組みをされている立派な工務店さんばかり、逆に私の方が教えてもらわないといけないことがたくさんありそうな雰囲気も否めませんでしたが、そこはぐっと我慢して今日のところは職人の育成と顧客接点の強化、そのためのマインドセットを中心に伝えさせていただきました。

お客さんと話す事が苦手、と言っておられた若い大工さんの胸に火をつけれておれば良いのですが。。

一歩を踏み出す行動力

それにしても、皆様、JBNから送られてきたファックスを見て、直感で?はるばる神戸くんだりまで来られるだけのことはあって、その行動力はすごいとゆうかハンパない。セミナーの休憩時間にいきなり数社から(遠方にも拘らず)大阪開催での研修事業への申し込みをいただいて、まだ日程も確定していない第3期の職人起業塾@京阪神木造住宅協議会【大阪開催】も一気に定員近くまで募集人数が埋まってしまいました。

さすがに各地でナンバーワンとの呼び声が高い業績を上げられているだけの事はあると改めてその行動力の凄さを再認識させられる事になりました。
私もこれと感じた事に対して躊躇せずに行動に移すその姿勢を見習いたいと思います。

 

神戸駅に染み付いた苦い想い出

セミナーを終えて元町に所用に立ち寄った帰り、JRの電車に乗ろうと神戸駅まで歩きました。とっぷりと日が暮れた神戸駅でストリートミュージシャンが一生懸命に唄を歌っているのを傍目に見ながらふと思い出したのは若かりし頃から胸の奥にへばりついたままの苦い思い出です。

それは、高校を中退してふらふらとあちこちを放浪するかのように流ながら、将来の夢もやりたいことも何もないまま中途半端なままの暮らしをしていた頃のこと。

関東、信州、北海道と流れ流れて、なんとなく神戸に帰り着いたがこれといって仕事のあてもなく、生活の糧を得るのにやっと手にしたのは雪がちらつく真冬の深夜の道路工事の交通整理のアルバイト。

交通整理といっても夜中の日付が変わってから明け方までの交通量の少ない時間で、車の通りもそんなにあるわけでもなく、結局、赤く光る信号灯をぶらぶらさせながら無言で明け方まで立っているだけというなんともやるせない仕事でした。

 

オレなんて、社会にとってなんの価値もない。

どう考えても人形でことが済むくだらない仕事に寒さに凍えながら、俺なんかこの世にいてもいなくてもどちらでもいい存在なんだと言うことに気がついて、明け方に神戸駅のすぐそばにあった24時間営業の食堂でうどんをすすりながら、もうどうにでもなれと自暴自棄になりかけた記憶は今も心の片隅にべったりと染みついたままなくなりません。

これ以上のどん底はないと思っていた時にもう一度心に火をともし、その当時化け物しか務まらないと言われていた佐川急便のアルバイトから正社員となり、その後建築業界に飛び込んで今の私があるわけですが、そのモチベーションの根源は、社会のゴミの様な自分でもたった一回しか無い人生の主人公であり、生きた証をなにか感じていたい、何か足跡を残したいと思う気持ちだったように思います。マーケティングの入口は『在り方』からという私の持論はその当時の経験からきているのかも知れません。

 

心に火を点す。

建築事業から派生して取り組んでいる現在の人材育成の事業を通して、私の様に学歴社会に適応出来ず、何がしたい訳でも無いままドロップアウトしてしまう、そんなどうしょうも無い虚無感を抱えた若者に少しでも光を当てて、一度きりの人生に正面から取り組むきっかけを掴む心に火を点す手伝いが出来ればこれ以上嬉しい事はないと思っています。

明日も今日に引き続き、職人起業塾の研修です。
(私の若い頃とは比べ物にならない、意識の高い若者ばかりですが、)私に出来る限りの事を精一杯お手伝いしたいと思います。

受講生の心に灯っている火を少しでも大きく出来ます様に。

塾生の皆様、明日も一日、宜しくお願い致します。

信長自刃の歳。

2月17日 晴れのち一時小雨

 

滋賀〜京都〜大阪

いつもより少し早めに起きて(私の仕事であるゴミ出しに)外に出てみたら今日もいい天気。
暖かい一日になるのかと勝手に思い込んでしまい、朝一番から滋賀県の石山に新しい店舗出店の計画の御相談に飛び出したら思いの外風が冷たく(天気予報の確認もせず)いきなり薄着で飛び出した事を後悔する事になりました。(苦笑)

昼一番は京都四条新町にてこれもまた新規店舗の出店にまつわるテナントビル事業主主宰の設計、仕様説明会に参加、その後は大阪で京阪神木造住宅協議会の理事会に参加とハードな一日になりました。

 

2日連続職人起業塾

そして明日はJBN主宰の研修会にてワンデーセミナー講師の大役。遠くは九州、四国、広島、岡山等々広域から私の講座に興味を持って大勢の方に御参加頂く事になっており、明後日は職人起業塾の第五講の講座と毎日ギュウギュウ詰めの毎日を送っています。(笑)
しかもそれぞれにしっかりと期待に応えなければならず、いつまでも素人講師と言って誤魔化す訳にもいきません。(^_^;)

気合いを入れて臨みたいと思います。  

 

締め切りに追われまくる。

毎日、締め切りに追われる様な日々になってしまって、毎日ギリギリセーフ?な感じも否めません。今日は滋賀に向かう電車の中で、月末に発送するニュースレターの中の私が担当するコラムが締め切りを過ぎていると指摘され、あちこち移動しながら慌てて書き上げました。(^_^;)
(すっかり恒例になりましたが)ニュースレターの発送に先立ってここにもアップしておきたいと思います。

*****ここから転載です******

__________________________________________

織田信長自刃の歳。

暦の上ではすっかり春。二月の半ばからとても寒暖の激しい日が続き、やっぱり東大寺の水取りまでは本格的に暖かくならないものだと、改めて認識し直した冬の終わりでした。皆様お変わり無くお過ごしでしょうか。

お水取りといえば奈良では春を告げる風物詩として『お松明』と言う名でも親しまれておりまして、そもそも、行者がみずからの過去の罪障を懺悔し、その功徳により興隆仏法、天下泰安、万民豊楽、五穀豊穣などを祈る法要行事との事です。

先輩経営者に教えられて、私が常に戒めにしている言葉に『自省の中にしか成長無し』という言葉があります。仏教とは全く関係がないように思っておりましたが、人の持つ本質は遠い昔からあまり変わっていないのかも、と思った次第です。

三十代半ばで起業した私も気付けば今年で四十九歳、数え年では五十歳となり、子供の頃に歴史小説を読み漁り、血沸き肉踊るその活躍ぶりに心酔していた織田信長が本能寺の変で追いつめられ自害したのと同じ年になります。

今年になってからそんな事を考えて「オレって結構ゆっくり生きているな」とか、「意外と人生って長いんだ」等と思ったりしましたが、一番強く感じたのは、「しっかりした大人にならねば」という事です。いつまでも反省ばかりしている歳ではないのだと。(苦笑)

周りを見渡せば、立派な先輩諸氏がたくさんおられますし、私の1.5倍の人生を生きられた方からはまだまだ若造扱いされる事も正直ありますし、それも当然だと思っています。ただ、至らぬ点、自省すべき事は山の様にありますが、信長が天下布武をあらかた成し遂げた歳になり今更、若造ぶっていてもしょうがないのも事実です。後進を育てる歳に差しかかったと自覚して、反省すべき事は反省をし、学ぶところは学び、そして胸を張って教える事は教えようと思います。

私たちすみれは建築会社ではありますが「工事をすることが目的でない。」とスタッフに口を酸っぱくして繰返し伝えております。

ご縁を頂いたお客様の工事の後の『暮らし』や『ご商売』を良いものにして、気持よく毎日を過ごして頂く事を目的としており、工事はあくまで手段に過ぎません。そのような考えに沿って本当の意味でお客様の事を想い、本質に基づいたご提案や工事をしようといつも話し合い、その為に私たちに何が出来るか?という問いを繰返し行なっています。

その答えの1つが『すみれ暮らしの学校』です。小規模ながら、毎月、皆様に楽しんで頂ける様なイベントを企画しておりますのでホームページを参照の上、多くの方に御参加頂きたいと思っています。

昨年末にその様な取り組み、また根本的な考え方の源泉など、私たちが創業以来培って来た価値を冊子にまとめてみました。

『すみれ知的資産経営報告書2015』という少し大げさな名前がついておりますが、すみれの事業の中身を全て見える様にた取り組みです。(ご興味を持って頂きましたらお声掛け下さい、届けに上がります。)この取り組みは社外の方に私たちの事を知って頂く為でもありますが、実は社内のスタッフ向けをメインに作成をしました。

信長が亡くなった歳になるにあたり私自身、後継者を育成する時期に差しかかっている事を認めて、今一度スタッフ全員に私達が目指して来た方向性、価値を再認識してもらい、次のすみれを担い、お客様への責任を全うしてくれる人材に育ってもらいたいという想いを込めて私が学んで来た事、そこから生まれた考え方や事業の変遷も含めて見える様にまとめてみました。

少し前までは、『教える』『育てる』と言えば子育ての事と思いがちでしたが、娘も高校生になりましたし、そろそろ自分の年齢にまっすぐに向き合い、大人が大人を教え、育てて、世代を繋ぎ、事業を継承する体制を整えて、ご縁を頂いた皆様への恩返し、建築でのお手伝いをいつまでも続ける事が出来る、安心して頂ける建築会社になりたいと思います。

皆様に末永いお付き合いをお願いすると共に、私達すみれも持続継続出来る企業へと歩みを進めて参りたいと考えております。

これからも引き続き、すみれを宜しくお願い致します。

___________________________________________

******転載ここまで******

絶対に50歳で死ぬと思っていた私ですが、今のところ思いの外長生きが出来そうです。
そこだけは英雄信長に勝った?と言えるかも。(笑)
命がある事自体に感謝しつつ、今年が、人生の最後の一年だと思い、精一杯駆け抜けたいと思います。(笑)

 

おまけ

こんなコラムをお送りする事はありませんが、職人起業塾で塾生の皆さんと共に学んでいるマーケティングについての解説や実践するためのヒントをメールマガジンでも配信しています。決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です。

【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

その他の告知です。

いよいよ明日、2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰のセミナー講師を務めます。【残席有り】
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生残席少】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

建築業のマーケティングの実例を元に分かりやすーく解説した2月10日発売の書籍『職人起業塾』のメールフォームでの先行予約はこちら、【2月10日発売ですが先行発送してます!】
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

ギアを上げる 〜ルフィに学ぶ問題解決〜

2月16日晴れ

雨上がりの澄んだ空気と抜けるような青空。少し寒かったですが、気持ちの良い朝となりました。

   

 

クレーム根絶は「絶対無くす!」という意識から。

昨夜は給料日。工務部ミーティングの日でした。各現場担当の収支報告の後、全体の工程調整。
すでに始まっている消費税増税のあおりによる先食い需要により一昨年の増税時と同じ様な忙しさになりつつあります。ご依頼いただいた工事を工期通りに終えてお渡しできるようにと全員に改めて気を引き締めるように伝えました。

そして、忙しくなってくると出てくるのがクレーム。つい先日、連絡の不行き届きでお客様にお叱りを受けたこともあり二度とクレームを出さないようにと厳しく上で皆に申し伝えました。

要は技術なんか二の次で、その前にやるべきことあるべき姿にしっかりと立ち戻れということ。計画、期限の設定、そしてその連絡を絶対に怠るなと。
当分タフな状況が続きそうですが何とか皆の力で乗り切ってもらいたいと思います。

 

書籍『職人起業塾』のレビューご紹介。

話は変わって、このところ続々と書籍についての感想をブログやSNS等でいただいており非常に喜んでいるとともに感謝をしています。
少しずつこのブログでもレビューをご紹介したいと思います。
まずは、すみれ本社で毎月開催している職人起業塾に参加頂いている塾生の秋田 真沙美さんの感想文。正直、レビューを読んで泣いてしまいました。自分が書いた書籍がこんなに想いを同じくした人に読んで頂けて、少しばかりでも勇気や光を感じて頂けるなんて想いもしていませんでした。
秋田さん本当にありがとうございました。

職人起業塾、読書感想

by秋田真沙美様

 

 

メールマガジンの不備?についてのお詫び。

書籍が出版社から発送された書籍が先行予約頂いた方へお手元に届き始めたのと同時にメールマガジンの登録も毎日のように頂いています。残念ながら低頻度の配信なので、登録頂いてからなんにも届かない現象が起こったり、バックナンバーを見れるシステムを利用していないので、登録いただいた前に配信したメルマガは読んでいただくことができません。(ただいまIT用心棒に相談中です、笑)

昨日配信したメールマガジンは次回の職人起業塾@すみれ本社開催のメインテーマの参考文でしたので、未登録の方のためにここでもアップしておきたいと思います。
▼まだの方は良ければ、こちらから登録してみて下さいね。
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~ルフィーに学ぶ問題解決~

※以下はメルマガより転載(一部抜粋)

■この週末は北九州マラソンに出場します。

マラソンの季節ももう少しで終わりです。神戸、姫路、京都、大阪、東京と今シーズンののマラソンエントリーは全て外れて唯一のフルマラソン参戦は九州への遠征となりました。
目標タイムは4時間30分。大したことないタイムですが、走りきる事が目標だった二年前の初マラソンの時から考えると、自分自身の中では凄い進化と言えます。
ここに来て、お試しチャレンジランナーから、市民ランナーへの仲間入りを果たした?的な新たなステージに立った様に思えます。(笑)

■人生というゲームに遊ぶステージ感。

何かしら新しい事に取り組む時、まずは継続して続ける事から確実に達成できる道筋をつけて目標を設定します。
計画通りなんとか継続が叶い、習慣となって定着したとき、1つステージを登った感覚を覚えます。
そして新たなステージで更に習慣をブラッシュアップすると、また新たなステージに上がることになり、(私の経験則では)その繰り返しを続ける事で、いつの間にか初めに設定した目標自体をブラッシュアップ出来て思わぬ大きな成果を手にする事が珍しくありません。
勉強会を繰返しているとコンテンツが磨かれていつしか書籍になって出版されたりとか。(笑)

これって、人生をゲーム感覚、もしくは小説の中の主人公であるかの様に人生を俯瞰しているからそんな風に思うのではないか、なんて思っています

■習慣の階段を上るのは陳腐化からの脱却。

今月の職人起業塾@すみれ本社開催では、メインテーマを『習慣の階段』としています。
ドラッカー博士が言われた「全てのものは陳腐化する」の言葉を真摯に受け止めると、行動から習慣へと繋げた問題解決への弛まぬ取り組みも、(非常に残念で厳しい話ですが、)ブラッシュアップを繰返さないと直ぐに色褪せて特別なものでも、強みを磨くものでも無くなることを示唆しています。つねに、これで良いか?大丈夫か?顧客のニーズと合っているか?がっかりされていないか?を繰り返し問い続ける必要を感じます。

 

■楽しまないと損、は人生も同じ。

常に上に、更に上にと習慣への取り組みをブラッシュアップを行い続けるのは「たいへんやなー」とも思いますが、自分の取り組みを俯瞰してみて見ると陳腐化もステージを次々にクリアして上がって行くのも実はそんなに特異なことでは無く、むしろ、せっかくゲームに参加しているのだから次々とアクションを起してチャレンジしないともったいない!となりますね。(笑)

■チャレンジすることで地味な習慣を楽しむ。

根本的な問題解決、その先の大きな目標達成の為には日々の習慣に落とし込んだ第二領域(緊急ではない重要なこと)への取り組みが不可欠です。これって地道で、地味な取り組みの様に思ってしまいがちですが、ステップアップを繰返し、ルフィー(ワンピースの主人公)の様にギアを上げる感覚を身につけると、その影響の輪の拡大のスピードを実感して、とんでもなくワクワクするエキサイティングな世界に突入して行きます。
ワンピースを良くご存知無いと言う方はこちらを参照して下さい。(笑)
https://one-piece.com
http://tweet-manga.seesaa.net/upload/detail/image/936_mini.jpg.html

ルフィーギア2
出典:yahoo画像検索

■次回の職人起業塾@すみれ本社は2月25日(木)テーマ:『習慣の階段』

お越しになられる方は以上の事に留意しながら、テーマについて想いを巡らせつつ御参加下さい。
単に、次の習慣をどうやる?と言う問いに対して考えるだけでは無く、全体を俯瞰することでワクワク感をもちながら、楽しみながら勉強会に臨んで頂ければと思います。
当日参加されない方も、自分自身の胸に手を当てて説く考えてみて頂ければと思います。(笑)

♪人生は~ゲーム~♪という歌が昔流行りましたが(古っ)当時から私は
「つい、口ずさんでしまう、なんだかしっくりくるフレーズやな~、」
と思っておりました。価値観というか、パラダイムが合っていたんですね。(笑)

■とにかく、人生を、習慣を楽しみながら大きな目的に向って突き進んで参りましょう!

 

******転載ここまで(加筆修正有)*********

まとめ

人生万事塞翁が馬といいますが、生きているうちに起こる良い事、悪い事は全て捉え方、見方次第です。塞翁の物語の様に人生を俯瞰してみれば、どんな大変な事も苦しい事もドラマティックなストーリーのファクターだと考える事も出来ると思います。
ゲーム感覚というとふざけた印象になってしまいますが、人は誰しも自分自身が主人公のドラマを生きています。

コヴィー博士が第1の習慣と言った様にやっぱり、まずは主体性をもって自分の人生をコントロールする事が重要だと言うことではないでしょうか。

ギア上げていきましょ!

 

おまけ

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ご縁、志、出逢い、在り方から『ホンモノ』へ。

2月15日 曇りのち雨のち晴れ
昨日の暖かさはどこへやら、まるで春やー、と喜んだのも束の間、神戸はいきなり冬らしい寒い朝に戻ってしまいました。

ご縁を紡ぐプロジェクト

週の立ち上がり、月曜日。
今朝は朝礼を終えてすぐ、今年に入って最近新しく取引を始めた自動販売機のベンダーさんのご紹介で同じ神戸市西区に本社を構えるお会社に訪問させて頂きました。
そのベンダー会社は『タイガーのWa』なるクライアント同士を繋いでそれぞれのビジネスが良くなる様に、というプロジェクトを立ち上げておられ、この度お取り引きをさせて頂くのをきっかけに早速ご紹介を頂いたという次第です。

実業とは関係ない部分でもクライアントに対する貢献をしたいと思われるその姿勢は素晴らしく、クライアントとのご縁を付加価値として無報酬で熱心に提供されているのには驚くと共に、非常に勉強をさせて頂きました。公私に渡り、なにかとお世話になる事が多そうです。
A社長、引き続き宜しくお願い致します。

 

志ありき。

そのご縁を紡ぐプロジェクトで神戸発信で全国にビジネスを展開され、しかも業界の発展の為に協会まで立ち上げられているという凄腕の社長さんをご紹介頂きました。私と同じ創業者であり、しかも年も私と変わらない(というか少し若い!)とのこと。非常に良い刺激を頂く事が出来ました。
運送業界の非常にニッチな、そして潜在的なニーズの大きいビジネスを展開されており、私も前職でその業界に関わっていた事もあって非常に興味を持ってお話を伺ってきました。

私たちの建築業界とも共通する部分として、実務者に対する教育が出来ていない、教育のスキームが確立していない、また、教育を受ける側も肉体労働者と言うマインドセットをもって、学ぶ事に非常に消極的な人が多いという事があります。その社長もまずは社員の正規雇用、労働法の適法の遵守から事業を始めたと言っておられましたが、業界を牽引して変えて行くにはそのような『志』がやっぱり重要なのだと改めて感じさせられました。

K社長、お忙しいなか長時間お時間を頂きましてありがとうございました。
このご縁を大切にしたいと考えておりますので、今後とも宜しくお願い致します。

 

 

寝言じゃない、罪でもない。

志があるかないかというのは、事業に対する明確な『目的』のあるなしに関わってくると思います。事業の目的は理念の体現です。と淀みなく答えられる経営者が私の身の回りにはたくさんおられます。二宮尊徳翁の有名な言葉に、

「理念なき経済は罪悪であり、経済なき理念は寝言である」

というものがありましたが、志のないビジネスは表面的な売り上げ、利益は上がったとしても長続きすることはないと思っています。

 

あんた、ホンモノか?

理念と言う言葉は少し大仰なイメージがあり、なかなか使いにくいこともあり、研修や講演の際に最近はよく「本物かどうか?」という問いかけをするようにしています。

インターネット革命、またスマートフォンの爆発的な普及で検索の時代と言われる情報革命もここにきて一段と加速度を増しています。なんでもすぐに調べられ、しかもあらゆる情報がインターネットから得られる現代において、本物か偽物かはすぐに調べが付いてしまいます。
ベッキー問題?で誰もが感じた通り、イマドキ何も隠し通す事等出来ない時代になったのではないでしょうか?

 

 

ホンモノの条件

先週の匠工房社の安全大会でも協力業社会の皆さんにもしつこく(笑)問いかけてきましたが、「本物か?」という問いかけは何も技術力のあるなしを聞いているのではありません。

「本当に顧客の為を思っているのか」

「本当に社員の幸せを願っているのか」

「本当に取引先とwin winの関係を築くつもりがあるのか」

日本的には三方よしを考えているかという問いになりますか、、
まずはここがクリアになっていてこそ初めて本物であるなしの入り口に立てると思うのです。

技術力やサービスの質等はまず『本物の心』があってからのこと。

逆に言うと、志や理念、本物の思いがあれば後の事は全ておのずとついてくると思うのです。

 

人生は人との出逢いで変わる。

そして、最近とみに思うのは、志しの高い経営者さんが私の周りにはたくさんおられる、またそこから連鎖してご縁が広がり続けていると言うことです。
ホンモノに囲まれている環境というのは、恵まれている、ついていると言ってしまえばそれまでですが、本当に心地よく、気分よく毎日を過ごす事が出来ます。そしてその環境に引き込まれる様に自分自身の在り方を見直さずにはいられません。
過去にはずいぶんとたくさんの過ちを犯してきましたが、今は、そしてこれからはもっとそんな皆様とのご縁を大切にしながら自分自身も本物になるための努力を忘れずに精進したいと思う次第です。

「もうすぐ本物の時代が来る」と言い出してもう10年以上、随分経ちますが、今度こそいよいよ新しい時代が到来していると実感する今日この頃です。

本物だけが生き残る時代、自分自身の在り方を見つめ、正しながら頑張っていきましょう。

 

 

おまけ

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匠工房 安全大会に乱入?の巻。

2月13日 曇りのち雨

 

天気はイマイチ冴えませんでしたが暖かい良い朝やなー、なんて思っていましたが、昼過ぎにはパラパラと雨が降り始め、出掛ける頃には本降り。
畑にとっては天恵なのにも拘らず、タイミングの悪さに「チッ雨かよ、」とつい悪態をついてしまいました。50歳にもなろうかと言うのにまだまだ人間が出来ておりません、、(苦笑)

 

 

職人起業塾【第二期 姫路】締め切りの後・・・

お陰さまで、6ヶ月コースの『職人起業塾@京阪神木造住宅協議会』の二期生の募集は昨日をもって締め切りをさせて頂きましたが、今日はなんと九州の(ライフスタイルマーケティングの実践で)超有名工務店の方からお申し込みを頂いた様です。
秋口からスタートする第3期研修事業へのご案内をさせて頂いた様ですが、人数がまとまって来ると私が九州に行った方が良いかもしれません、来週のJBNの研修で職人起業塾の総論を半日かけてお話しするのも、遠く広島、岡山、四国からお申し込みを頂いている様ですし、(←残席まだある様ですよー)第4期の開催地はは広島か九州も視野に入れて考えてみたいと思います。(笑)

遠方からのお申し込み、ありがとうございました。急に締め切ってしまいまして申し訳ありませんでした。  

 

夕方からは滋賀県草津へ。

以前から何かと仲良くして頂いている同業の(滋賀県ナンバーワンリフォーム会社の)株式会社匠工房さんの安全大会にお招き頂いて、基調講演をさせて頂きました。
協力会社、出入りの職人さん、そして社員さんの計160名程にもなる大所帯での講演はずいぶんと重責ではありますが、聴いて頂く対象が職人さんメインという事で張り切ってきました。(笑)

   

とにかく、考えてもらいたい。

講演の内容はと言うと、いつもの通りのワンパターン。とにかく、忙しい中時間を取ってせっかく聴いてくれるのなら、何か1つだけでもモノにして欲しいという話を枕に、聴いて知識をつけても行動を起さなければ単なる時間の無駄。そして、行動を起こしたところで、一回こっきり、もしくは三日坊主では余計に時間の浪費だと強く訴えた後、意識を変えませんか?と言う職人起業塾からの提言です。

 

やらなあかんこと。

経営者だろうと、社員だろうと、職人だろうと、やらねばならない事があるのはハッキリしています。規模の大小はあるにせよ、まずは生活の糧をしっかりと確保するのが最低限やらねばならない事ですが、人口減少に伴う需要減少がハッキリしている景気後退の今の時代、(大企業でも倒産するし、公務員でもリストラされる様な時代)に建築業界で働く人が先行きの暮らしを見通すのは困難極まりないのが現状です。今、安心して幸せな暮らしを送るには将来の不安を払拭すべきだと思いますが、人が誰しもいつ死ぬか分からない様に、「将来の事などわからんわい」と考えるのをやめて諦めてしまいがち。しかし、それでは守るべき人への責任が果たせません。

 

 

職人起業塾からの提言

私からの提言は、とにかく「将来に明るい見通しを持てる様になろうぜ」っとことです。
「1年先の仕事さえ決まっていないのに、何をいうんや、」と、よく言われますが、困難なことだからといって、目を背けなければならない訳ではなく、守るべき人がいるなら、(最小単位は自分自身となりますが、)やらねばならない、やって然るべきコトな筈です。誰もが、将来への不安を消し去って毎日を楽しく幸せに過ごす権利があるし、出来ると思っています。

   

とにかく、千里の道も一歩から

どうやって将来の売上げをつくるのか、という問いに対する答えは非常にシンプルかつ明確です。
それは、原理原則、自然の摂理にに則って田んぼを作れば毎年米が収穫出来る様に、木を育てれば毎年リンゴが食べられる様に、足元から順番にやるべき事をキッチリと積み重ねて行けばそれなりの成果が手に入る筈、というものです。『7つの習慣』のスティーヴン・R・コヴィー博士が言われた『人の在り方』を守り、ジェイ・エイブラハムの『卓越の戦略』を軸にマーケティング理論を愚直に行動に移せたら(時間の問題はさておき)困難な問題も必ず達成できると思っています。

 

 

世界一の理論を職人に

それは、人一倍学の無い、学歴社会からドロップアウトした私なんかが考えたものではなく、世界一読まれたビジネス書や全米No.1マーケターが提唱しているものですから、日本中の企業はおろか、世界中で実証されています。ちなみに、匠工房の関社長と室田専務とは一時、一緒にジェイのマーケティング理論を学んでいた時がありましたが、今でもコツコツと学びを深め、実践に落とし込んでおられる様です。未来を作る土壌を持った会社だけに、職人さん達の反応も、(私に対しては怪訝な雰囲気も否めませんでしたが、笑)皆さん前向きだった様に思います。

 

 

人生は選択が作り上げる。

要するに、「やるか、やらんか。」やれば結果はついて来るし、やらなければ現状維持と言う名の泥沼にはまり込んでそのうち泥舟が水に溶けるが如く沈んでしまうかもしれません。
浮くか、沈むか、その境目は、今この瞬間に将来の為の努力をするか、何もせずに未来を食いつぶす時間を過ごし続けるのかのどちらの選択をするかにかかっています。

 

影響力の問題。

出来たらいいなー、と思っているのに出来ない事はたくさん有りますが、それは単に自分の影響力が小さくて、その願望が影響の輪の中に入っていないだけのこと。意識を変えろ、まずは自分の影響の輪の大きさを意識して出来る事からそれを大きくする事を考えろ、まずは何に取り組みますか?と、いつもの様に畳掛けてきました。(笑)

 

とにかく、一歩!

しかし、職人の世界はとにかく、将来のビジョンが見えにくいもの。達成出来るイメージを持てないまま、努力を積み重ねるのは誰にとっても非常に苦しく面白く無いものです。
それでも、一歩を踏み出さなければ、今のまま、成り行きに流される主体性の無い人生になってしまうかもしれません。一時間程度の私の話でしたが、ほんの少しでも、意識を変えて、行動を帰る事が未来を大きく変えられるかも、とイメージして頂けていれば嬉しい限りです。
関社長、匠工房の皆さん、いい機会を頂きましてありがとうございました!

   

おまけ

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職人は道具じゃねーよ。

2月12日 晴れのち曇

職人起業塾【第二期】定員に達しました!募集締め切ります。

今日も朝からオッサン3人で車に乗り込んで職人起業塾【第二期】の参画の手を上げて下さった企業への訪問へ、姫路、宍粟。加古川と兵庫県の西地区をぐるっと一回り、4件廻って経営者さんに研修の詳細や厚生労働省認定の助成金の受給資格等のご説明を行なって、研修講座の申し込みを約15名も頂いてきました。企業訪問をする度に参加者の人数を増やされる企業が多く、移動の道すがら受講希望者を計算してみると、なんともう既に定員をオーバーしてしまっている事が発覚。(笑)
正式な受付を集計して、本日付けで今回の募集を締め切る事になりそうです。

高い志を持つ、同業の経営者さんのご理解とご賛同に厚く御礼申し上げると共に、現場で働く、もしくは建築業界でモノづくりに関わる人達の意識改革への大きな期待に応えれる様に私も気張っていきたいと思います。皆様、精一杯頑張りますので、皆様宜しくお願い致します。

ちなみに、秋口から開講予定の第三期はまだまだ絶賛募集中ですので、ご興味がある方は早めのお問い合せをお願いします!

 

ご縁と輪に感謝します。

朝から晩まで企業訪問を繰り替えしていろんな経営者さんと、様々な話をして来て、私自身もハッと気付かされる事や、「なるほどなー、」と勉強させて頂く事も少なからずあります。
意識の高い経営者さんとのご縁を頂き、輪が広がる事がひょっとしたら今回の研修事業の最も大きなメリットではないか、なんて思ったり。

これから講座が始まるとそんな企業の社員さん、経営者さんと毎月二回以上と頻繁に接触させて頂く訳ですから、(我ながら)なんていい環境が出来ているんだと喜んでしまいました。

 

職人は機械やないねんから・・・

そんな中、とある経営者さんが口にされた言葉が胸にぐさっと刺さりました。それは、

大工や現場監督も機械やないねんから、教育の場を与えて、育てんとアカンと前から思っていたんです。でも、なかなか自分ではやりきれんし、高橋さんの話を聞いてこれや!と思いまして。」

という言葉、姫路を中心に高い人気を博しているすばらしい企業の有名な経営者の言葉に、胸が熱くなりました。『機械やない』というのは、大工を始めとする職人に対する雇用をせずに外注先として必要な時にだけ使い、要らなくなれば使い捨てる単なる道具の様な扱いが定着してしまっている今の建築業界を如実に表した言葉です。

本来、モノづくりをするべき会社がその担い手を守り、育てる事無しにどうやって未来をイメージするのか、強い経営体質という見せかけのかけ声のもと、工務店は目先の売上げ、利益にのみ血道をあげてきた結果、今の職人不足が起こっているのではないか、と10年前から職人の社会的地位の向上を訴え続けて来た私たちと完全に方向性を同じくする発言に小躍りしてしまう位、喜ぶと共に志を同じくする同志の言葉に心強い想いを胸に抱く事が出来ました。

 

認めて頂いた『職人起業塾』の特異性と希少性

兵庫県の西地区でカリスマと呼ばれる程、卓越した経営手腕を発揮して、地元の木材を活用する地域密着と、木の家の佇まいを大事にした丁寧なデザインで好評を博されており、素晴らしい業績を上げられておられるそのM社長曰く、

「営業スキルも設計スキルも研修を行なって社員をブラッシュアップする事が出来るし、実際なんとかして来た。しかし、大工の意識改革はやっぱり大工の気持ちを良く分かった現場叩き上げの人しかできへん。それが以前からずっと気になっていました。」

とのことで、『職人起業塾』の特異性と希少性について大いに認めて頂けました。
期待を裏切る事が無い様に精一杯の努力をしなければ、と思ったのはモチロンですが、もう1つは結局、研修事業を通して結果を出すのは私ではなく、参加して頂く従業員さんです。このような理解を示されている経営者の元から送り出されたら、その結果も出やすいのはアタリマエやな、と思ったのです。

 

 

利益が上がる状態を整える。

私たちが研修事業を通して受講生に伝えるのは、意識を変えることです。
技術的な事や営業スキルと言われる様な事は一切カリキュラムに入っていません。いわば、目に見えない部分ばかりで、これが一体いつ、どんな成果を生み出すのか?と言われると、その答えは「わかりません」としかいえません。しかし、イソップ物語のガチョウの寓話にある通り、金の卵(利益)を生み出す為には元気なガチョウを育てるべきで、それは取りも直さず状態を整える事に他なりません。要は、社内整備と従業員教育に集約されると思っています。

半年振り?にドーナツを食べた理由

話は全く変わりますが、今日久しぶりにドーナツを食べました。
二週間後に控えた北九州マラソン参戦の準備として、なんとかあと3kg痩せる事を(なんの努力も節制もしておりませんが、笑)目標にしているので、出来るだけ間食を口にするのは控えているのですが、すこし気が変わって。

それは、一日中車で移動しながら、あちこちの企業を廻るという慣れないコトをやりながら、コンビニエンスストアのありがたさ、というかトイレを気持ちよく貸してくれる事に本当に感謝をしていた事に端を発します。

 

 

申し合わせた様にドーナツを買うオッサン達(笑)

あるコンビニでいつもの様にトイレを借りて便座に座ると、正面の壁にドーナツのセールをやってます!という告知のチラシが張ってありました。その後に訪問した先は、先日すみれの若衆が墨付けと刻みの研修にお邪魔してお世話になった先ということで、手みやげにそのチラシをきっかけにお店に売ってあるドーナツを在庫全て大人買い。洋菓子屋さんに行くのをやめました。(笑)
その後、またまたトイレ休憩に立ち寄ったコンビニでは示し合わした訳ではないのに川西先生がドーナツを差し入れに買って下さって、それを私も珍しく頂いた。と、こんな流れです。

 

コンビニはオッサンの救世主

何が言いたいかというと、すっかりアタリマエの様になっていますが、お店のトイレをきれいに掃除して、無料で貸し出すコンビニエンスストアは、感謝され、(売り込まなくても)売上げを上げることが出来る状態を作っているという事です。
多分、というか絶対、トイレを開放する事によって毎日の売上げがいくら変わるか、などと試算したりしていないと思うし、したところで計算は立ちません。しかし、数年前からきれいに整備されたトイレを提供するコンビニが増えて来て、(ウオッシュレット完備やし!)私たち外回りをするオッサンにとっては、それはある意味救世主。(笑)
はっきり言って、(あくまで私見ですが、)コンビニに対する意識が好意的になっています。

 

顧客の潜在的なニーズに向き合うこと。

これって、マーケティング的に見ると、顧客の潜在的なニーズを汲み取り、目先の利益に囚われずに対応することで、信頼を得て売れるインフラを整える取り組みではないかと思うのです。意図的にか、無意識の下の意識かは分かりませんが、人の為になる事を真摯に向き合うと、いつかきっとその振り子は自分にプラスになる様に振れて来る。

そして、その取り組みもやれば良いってもんではなく、マメなチェックをして、きれいに掃除をしているという細部への姿勢が見れてこそ。要は、見せかけだけか、おざなりか、そうではなく本気だと感じる事が出来てこそ、好感を持って、財布の紐を緩めるのだと思います。

目先に振り回されず、状態を整える事の重要性を改めて感じる出来事でした。(笑)

コンビニ各店様、いつも御世話になり、ありがとうございます。これからも快適なトイレ宜しくお願い致します!(笑)

 

おまけ

ドーナツ話の様な日常の暮らしの中で気付いたマーケティングについての解説や実践するためのヒントを(不定期&低頻度ですが、、)メールマガジンでも配信しています。
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京都、町家での一期一会。

2月11日 建国記念日 快晴

  
昨日の書籍の発売を受けて、早速先行予約を頂いて読了された方からのレビューをポロポロと頂いています。研修のテキスト本なので、本という程のものでもありませんが、それでも少しは参考にして頂く部分もある様で、好意的な感想を頂いてひとまずはホッと胸を撫でおろしています。(笑)
Facebookに投稿頂いたり、ご連絡を頂きました皆様、ありがとうございました。
一般の書店、Amazonでの販売は2月19日前後になるとのことですので、引き続き宜しくお願い致します。

  

建国記念日、祭日の今日はお休みを頂いて京都へ、

(いつもで経っても上達しない)不出来な生徒である私をご指導下さっている茶の湯の先生の傘寿のお祝いを、と社中のメンバーさんと共に先生をお招きして祇園の町家で懐石と、老舗のお茶屋さんで食後のお濃茶を頂いてきました。

寒さもやわらいで、暦の上での春らしい暖かな陽射しの中、暫しゆっくりした時間を楽しむことが出来て、先生をお祝いする会の筈が逆に自分のリフレッシュと勉強をさせた頂くことになってしまいました。なんか、申し訳ない様な、、(苦笑)

とにかく、H先生、この度はおめでとうございます。これからもお身体をくれぐれもご自愛頂き、不出来な生徒ではございますが、ご指導ご鞭撻の程、宜しくお願い致します。

  

 

先生へのカミングアウト

町家をリノベーションしたとてもいい雰囲気の料理屋さんでの食事と冷酒を楽しみながら、アレやこれやとおしゃべりをしましたが、その中で(お酒の勢いもあり?)私が座右の銘にしている言葉は先生に教えられてから、文字通り常に忘れること無く日々の仕事に生かしています。と初カミングアウトをしました。

   

一期一会の心

それは、茶の湯の心を言い表すのに良く用いられる、『一期一会』という言葉です。
一度の出逢いを、二度と無いものと心得て真摯に向き合う。という様に良く言われますが、茶の湯を習い出してから、先生に直に教わった私の体験からすると少し意味合いが違います。

実は、昨日発売日を迎えた書籍にもその事を引用しておりまして、私が提唱するマーケティング理論と切っても切れない重要な教えとなっています。
(書籍の紹介を兼ねて、笑)以下にそのコラムを転載します。

__________________________________________

*******ここから転載********

コラム5 一期一会

(私見ですが)現在、あらゆるビジネスは既に第三次産業(分かりやすくいうとサービス業) の要素を含んでおり、もしくは含まざるを得なくなってきていると思うのです。

一昔前までサービス業とは無縁と思われた建設業。しかし、工業製品(第2次)の販売と共に、地場で伐採された木材(第1次)を使う仕組みを必要としています。また、ソフト面では接客、設計はもとより(第3次)お客様のライフスタイルに合わせた資金計画の提案が出来なければ市場から必要とされなくなってきています。

職人集団を標榜して創業した私達もここ数年来、社内の1番の課題は「コミュニケーション」と言うことになっています。

そんなことを思うと、あらゆるビジネスは第3次産業以上となるのではないかと思うのです。
その根本として最も重要な概念とは、日本人特有の「おもてなしの心」だと思っていま す。 そして、月に一度だけでも「その心、かたちに触れて、己の日々を振り返る時間を持 つ習慣をつけるように」と私は茶の湯のお稽古に通い続けています。

茶の湯の世界ではそれらを簡潔にまとめて『一期一会の心』と表します。

ちなみに、一般的に解釈されているのは、
「一期一会」の意味… 一生に一度だけの機会。生涯に一度限りであること。生涯に一回 しかないと考えて、そのことに専念する意。もと茶道の心得を表した語で、どの茶会でも一 生に一度のものと心得て、主客ともに誠意を尽くすべきことをいう。出典:goo辞典

私もお稽古に通い始める前はそんな風に思っていました。

しかし、その一瞬を大切にするという概念を突き詰めて いくと言うことは、とんでもないぐらい奥が深いことだっ たのです。
何度か通う内に、アタマをハンマーで殴られたような強 い衝撃を受けて、文字通り目からうろこの体験を未だに毎月のように繰り返しております。

どうゆうことかといいますと、

たとえばこちらの花の写真

小さな茶花の一輪なのですが、一期一会のその席に座ると、その床の間にまるで野に咲いてあるがままの風情で活けられてあります。

何の主張もせずにただ、一服の茶の湯を客人に気持ちよく召し上がっていただく為の風景の一部となって。

しかし、その花がそこに活けられてある背景に目をやると、実は花屋さんには置いてな い和花だったりするわけで、ただその一服の茶の湯のために一年かけて自宅の庭の片隅で大事に育てられているのです。

その一瞬の刹那を大切にして全身全霊でおもてなしを全うするのは、何年もかかって季節ごとの花が毎日生けられるように花を育てることが出来て初めてできると言うことなので す。

それはモチロン花だけではなく、茶器、釜、軸、茶室、抹茶、そしておもてなしをする 人の一挙手一投足、足の運びから、茶筅を置く場所、その他のありとあらゆるものを磨き上 げ、全てを常に最高の状態に高めて客人をもてなせる状態を作れることを指すわけです。

それを、まるで野にある花のように、自然な立ち居振る舞いでアタリマエに提供できる ことを、じつは一期一会と言うのです。

あまりにも厳しく、深いそのおもてなしの心という概念ですが、振り返ると私達の日常の業務にもぴったりと当てはまってしまいます。

「 家を建てたいのですが」「リフォームを考えているのですが」と言ってお越しになるお客様に、そのおもてなしを出来ているか、常に最高の状態でご要望を伺っているか、一分の 隙も無いものを作っているか…。

道半ばというにはあまりにも出来ていないことが多すぎる私達ですが、せめてその心を 知り、高いところを目指しながら日々の精進を積み重ねて行きたいと思っています。

この、習慣と言うにはあまりにも厳しい、常に自分自身の襟を正し続ける姿勢を共に事業を行なう全員で共有することが、たった一度のご縁を紡ぎ合わせ、未来の売上げを作る事に繋がるのだと思っています。

*****転載ここまで******

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感謝と願い

年中を通してろくに休日も無い慌ただしい毎日を送りながらも毎月時間をやりくりして滋賀まで茶の湯をお稽古に通い続ける事が出来ているのはこのような普段の暮らしでは学ぶ事の出来ない価値観、というよりも世界観を学べるからで、いつまで経っても茶の湯のお点前は上達しませんが、それなりに学び取った事は自分自身の血肉になっておるのではないか、なんて思っています。

先生、そしてお稽古をご一緒頂ける諸先輩や仲間に感謝する事しきり、そして先生にはいつまでもお元気でお稽古をつけて頂けますように、お願いしたいと思います。

本日は本当におめでとうございました。そして、ありがとうございました。

 深謝。

 

おまけ

冒頭にも書きましたが、書籍『職人起業塾』は書店、Amazonでは2月19日頃から店頭に並ぶ予定らしいです。代引手数料、送料無料でサクッとお届けするキャンペーン継続中ですので、こちらからご注文頂ければ幸いです。【送料、手数料無料キャンペーン中!】
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

マーケティングについての解説や実践するためのヒントを(不定期&低頻度ですが、、)メールマガジンでも配信しています。決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です。
【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

その他の告知です。

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰のセミナー講師を務めます。
広島、岡山、徳島、京都、大阪と他府県からも多くの申し込みを頂いておりますよ。【残席有り】
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生残席少々のみ】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

書籍『職人起業塾』本日発売!(早速)要約とレビュー頂きました!

2月10日 晴れ

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会【第二期】締め切り間近。

  
今日は朝から京阪神木造住宅協議会の事務局中村氏とすみれ顧問社会労務士であり、研修講師の川西先生と連れ立って、五月から開講予定の職人起業塾【第二期】の参画希望企業へのご説明の旅へ。

高砂市、たつの市、加東市、西脇市と兵庫県の西エリアをぐるっと4件、丸一日かけて廻らせて頂きました。皆さんすばらしい企業、経営者さんばかりで、職人起業塾の取り組みに諸手を上げて賛同して下さりました。
お陰さまで明後日もう一度、姫路から宍粟周辺の企業を廻ると、今回の募集人員はほぼ満員御礼、募集からひと月も経たずに締めきりになりそうです。(笑)
お申し込みはこちら、http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

早々にお申し込みを頂きました皆様、ご理解、ご賛同を頂きまして本当にありがとうございます。
研修では結果を叩き出せる様に精一杯張り切りますので、宜しくお願い致します。

職人起業塾パンフレット
職人起業塾パンフレット

職人起業塾とは、

職人起業塾の講座への申し込みを検討されているお会社にまず質問されるのは、「この研修は職人向けですよね、」もしくは、「受講させるのは良いんだけど、起業されるのはちょっと、、」ってコトです。
講座のタイトルがそんな風になっておるのでそのように取られるもしょうがない事だとは思いますが、私の回答は、

「この講座は顧客接点にある実務者の意識改革のプログラムなので、職人に限ったものではありません、実際、職人以外にも現場監理や設計、営業の方もおられます。」
そして、
「もちろん、安易な起業を奨めるものでもなく、起業するくらいの意気込みで経営者感覚を身につけて、顧客接点で活躍してもらう講座です。」
「要はマーケティング(=売り込まなくても自然と売上げ、利益が上がるしくみ)の構築を社員さん自らに行なって頂くプログラムで、社長はオブザーバーとして参加して頂き、社に帰って研修内容を実践する社員さんのバックアップをしてもらいたいのです。」
と、お答えしています。

それを聞いて、「なんや、それなら、」と、受講させる社員さんの人数を増やされる企業が今日も相次いで、ネーミングの難しさと共に、説明の重要さを改めて実感しました。(苦笑)

 

書籍『職人起業塾』本日発売開始!

本日、正式に発売となった書籍『職人起業塾』もその意味では同じで、タイトルを見ると独立志向の建築職人向けの本にしか見えませんが、実は7つの習慣のスティーブン・R・コヴィー博士とハイパワー・マーケティングのジェイ・エイブラハム氏のマーケティング理論を分かりやすく実例を交えて解説したテキスト本です。
なので、すみれで毎月開催している勉強会の様に、どの様な業種、業態の方に読んで頂いてもそれなりに使える様になっています。

全国の書店にも並びますし、またはAmazonでもそろそろ買える様になりますので、是非手に取ってみて頂ければと思います。ちなみに、送料、手数料無料キャンペーンも継続中です!
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

あ、事前予約の申し込みを頂いた皆様にはお手元に届きましたでしょうか?
既にずいぶんとたくさんの方からご購入を頂いたようです。本当にありがとうございました!
読み終えた感想等をコメント欄に頂ければ幸いです!

書籍『職人起業塾』
書籍『職人起業塾』

中身検索!的、書籍の要約、頂きました!

タイトルを見てピンと来ない、というのは当初から問題だと思っておりましたが、なんと!発売に先駆けて読んで頂いた方から、本の要約とレビューを頂きました!
そのあたりの問題を解消しご理解頂けるかと思い、転載をさせて頂きたいと思います。

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*****ここから書籍の要約の転載 S様、ありがとうございます!*****

職人起業塾 〜企業の未来は現場で作る〜 著者:高橋剛志

序章 新時代で生き抜くために 〜地盤づくり〜

【職人にこそマーケティングが必要】
お客様にとって一番身近である職人の言葉遣い、行動、対応、モノの質が未来の売上げを左右するから。

【マーケティングとは?】
《ドラッガー》マーケティングの究極の目標は、セリング(売り込み)を不要にすること。
《職人起業塾》自然と売上げ・利益が上がるシクミ(ビジネスモデル)。

【なぜマーケティングが必要?】
未来に対する不安を払拭して、明るい希望を持ちながら日々過ごすため。
分かっていても何もしない人がほとんど。
自分の力で何とかしなければ、未来は誰も変えてくれない。
自分の人生においては誰もが『人生の経営者』。
まずは個人的なシクミづくりから取り掛かってみてはどうか。

【マーケティングを学ぶ前にコミットすべきこと】
・知識として得たことを行動に移すこと。
・行動が定着するまで持続継続すること。

【工務店が抱える問題】
①集客
②収益
③人材育成
④職人不足
⑤事業継承
※ ①集客を根本的に解決すれば、その他も連鎖的に解決する。
では、集客の問題を解決するいい方法とは?

【工務店の本業はモノづくり】
販促活動が「モノづくり=人づくり」の妨げになっている。
販促活動をなくし、「モノづくり」と「人づくり」に時間とお金とエネルギーを集中させる。
「マーケティングの構築」を目指すべき。

【マーケティングの構築は全員で!】
工務店の全員で『何のためにこの工事をしているのか?』を深く理解し、自分のやるべき行動を決める。全員が経営者意識を持たないと構築はできない。

第1部 在り方がマーケティングの出発点 〜基礎づくり〜

マーケティングは「人としての在り方」を見つけることからスタートする。

第1章 意識を変えること

【自分の人生をマネジメントする】
自分という会社の経営者となり「自分の人生をマネジメントする」。
決して簡単ではないが、「できない」では何も始まらない。「何度失敗しても、できるまで挑戦し続ける」

【「できること」と「できないこと」を知る】
『7つの習慣』著者:フランクリン・コヴィー
・自分が変えられないこと、できないこと「関心の輪」
・自分が変えれること、できること「影響の輪」
「できること」に集中・実践すれば「影響の輪」が広がり、「できないこと」が「できること」に変わる。

※自分の「影響の輪」を紙に書いてみる

【「影響の輪」を広げる】
必ず「できること」にしないといけないものがたくさんある。
・家族を幸せにすること
・子どもを大学に進学させること
・死ぬまでご飯が食べれること
これらを確固たるものにするには「影響の輪」を広げる必要がある。

どうすればいいのか?

「影響の輪」のファクター(要素)をグレードアップさせる。

人望・人脈・スキル・経験・知識・発想力・直感力・企画力・行動力・責任感・印象・理解力・説明力・判断力・解決力・情熱

重要なことは「影響の輪」を広げる活動を繰り返し実行し、定着させていくこと。

《コラム1》「憤の力」
憤慨すること、すなわち「憤の力」は時として、素晴らしい原動力になる。

 

第2章 人生の目的とは

【死ぬまでにしたい10のこと】
人生の目的をはっきりさせましょう。
はっきりさせるにはどうすればいいか?
「死ぬまでにしたい10のこと」を書き出す。

次に締め切りを設定する。

「やりたいこと」「やるべきこと」の2つに分けてみる。
「やるべきこと」は、それを成し遂げるために人生がある(使命=ミッション)。

4つの役割でミッションを考える。
「①経営者として、②夫として、③父親として、④子どもとして」などなど。

《コラム2》一年の計、十年の計、百年の計
一年の計(短期)ーーー穀物を植えるーーー日々の行動、在り方
十年の計(中期)ーーー木を植えるーーーシクミづくり
百年の計(長期)ーーー人を育てるーーー人生をかけて為すべきこと
長期から逆算する。
メモをとり、普段から目につく場所に張り付ける。

とはいえ、誰しも理解できることを的確にできるのは神の領域。
私たちは困難だと知りながらも、それでも、当たり前のことに取り組み続け、遥か雲の彼方にある、神の領域を目指さなければならない。

 

第3章 緊急性の低い重要なことへのアプローチ

【かけた時間と成果は比例する】
目的地に辿り着くように「時間をかければいい」だけのこと。

【緊急ではないけど重要なこと】
コヴィー博士の『7つの習慣』
人の活動は4つに分類される。
①緊急で重要
②緊急ではないけど重要
③重要ではないけど緊急
④重要でも緊急でもない
多くの人は①と③に1日のほとんどの時間を費やす。
それは人生の目的に対してではなく、手段に直結しているにすぎない。

②が重要。②にしっかり時間を費やせば10年後に大きな変化と成長が手に入る。

例えば『読書』。
「知識」が豊富になれば、話す内容や考え方、立ち居振る舞いも変わる。

例えば『ブログ』
継続すれば、周りから一目置かれる。
印象、説明力、責任感、行動力、発想力、スキルが向上する。

※第1部のまとめ※
3つの在り方がマーケティングの出発点
①「想い」は叶うことを信じて、行動を起こす勇気を持つ。
②時間がかかってもやりたいこと、やるべきことを見定める。
③「継続こそが力なり」未来をつくる習慣を身に付ける。

《コラム3》アマゾン赤字の裏側
あなたは自分の大切な時間を何に投資しますか?

第2部 スモールビジネスの鉄則 〜骨組みを組み立てる〜

第4章 自分の強みを明らかにする

自分の強みが見つけられなかったときは「人との違い」を考えることから始める。

《コラム4》ハーレーに学ぶポジショニングとコア
ライバル不在のポジショニングを築くにはコアにフォーカスすることが大事であり、さらに、コアに惚れている顧客に、コアにもっと惚れてもらえるように不純物ゼロのビジネスをしなければならない。

第5章 ご縁を紡ぐ

【売上げはご縁から生まれる】
ご縁は、信用まで持っていかないと「売上げ」にはならない。
「恋人に接するように顧客に接する」。

《コラム5》一期一会の心
生涯に一回しかないと考えて、そのことに専念し誠意を尽くす。
あらゆるものをその一瞬のために何年もかけて準備し、全身全霊でおもてなしをする。

第6章 大福帳こそ未来の鍵

お金よりも信頼関係の方が大事ということ。
売上げはご縁を紡ぐことで生まれる。
既存顧客と交流できているかが重要。
自社の強みを発揮して、お客様にとってかけがえのない存在になっていくようなシクミを考える。
顧客名簿は、ご縁を紡いできた顧客との綿密なやり取りや、顧客のライフスタイルなど全てが備わっているべきである。

《コラム6》すみれ建築工房の無料メンテナンス巡回サービス
「人とは忘れやすいもの」「人とは新しいものが好き」
ご縁を紡ぎ続けるアイデアが自社の強みになり、将来の売上げが自然と発生するシクミとなる。
※第2部のまとめ※
①特定の相手に対する誰にも負けない強みを持つ。⇨信頼を勝ち取る。
あなたの強みをどのように磨きますか?

②一期一会。出会いから繋がる一生の売上げを考える。⇨目先の利益ではなく将来の売上げを信じる。
ご縁を繋げ、広げるためにまず必要なことはどんなことですか?

③一度得た信頼関係を持続させる。⇨繋がり続ける努力とシクミを持つ。
今までの顧客に信頼され、繋がり続けるためのシクミとは?

第3部 信用と信頼で将来をつくる 〜屋根工事〜

第7章 弱みこそ胸を張って伝える

【本当に知りたいのは弱み】
お客様が気になるのは強みではなく弱み。
人は楽しさや嬉しさよりも、まずは痛みを回避する方を優先する生き物。
弱み(デメリット)をきちんと理解して、大丈夫だと確信が持てた上で購入する。

【デメリットをメリットが凌駕するには】
小さな会社がおこなうべきは「人としての信頼を勝ち取る」こと。

【人としての信頼を勝ち取るには】
真摯さが最も重要(=嘘をつかない、誠実な人)。
自社の弱みも全部さらけ出すことから始まる。
失敗を正直に公表し、そのフォローの方法も伝えることで、信用を保持する。

《コラム7》隆祥館書店に学ぶ弱者の戦略
15坪という小さな店舗で、全国的に有名なほど売れている書店。
2000人近くの常連客の顔を覚えていて、その人の好みも記憶した上で、心のこもったコミュニケーションをとっている。
小さな店舗なりの強みを発揮している。

第8章 win・winと三方よし

【三方よし】
「売り手よし、買い手よし、世間よし(協力業者も含む)」

win・win 止まりではいつか何かの形となってツケが回ってくる。

「赤字工事をさせない最低金額保証」

マーケティングの根本にあるものは『人としての在り方』。

釘一本、ゴミ1つ、心ない一言など、たった一人の意識の薄い些細な言動が、会社全体の将来の売上げを大きく左右すると自覚する。

《コラム8》信頼税と信頼配当
信頼がないことを「低信頼」。
低信頼がもたらす損失を「信頼税」。
高信頼がもたらす利益を「信頼配当」。

無駄な時間や経費は、信頼関係を認め合うことで、大きく削減できる。

今まで自分が払った信頼税と、受け取った信頼配当に思いを巡らせる。

どうすれば無駄な信頼税を支払わず、大きな信頼配当を得れるか考える。

第9章 なんのために、を考える

【売上げは最大の問題】
安定したビジネスを実現するために『売上げ』を確保する。

売上げ=顧客数単価購入頻度
売上げ=大福帳三方よしの適正価格ご縁を紡ぐ

【導きの星】
海に出たら北極星を目指すように、問題解決をするために「導きの星」を定める。
「なんのために働くのか?」
「なんのために会社はあるのか?」
個人や会社の定義づけをする。

※第3部のまとめ※
①弱みこそ胸を張って伝える⇨自らの弱みに立ち向かい、消し去る努力を惜しまない。

②三方よし。⇨「先義後利」の日本的価値観を守ることが信頼を築く。

③なんのために、を考える。⇨事業の方向性と日々の行動の整合性を見直す機会、習慣を持つことで、信頼を高めていく。

※信頼を得るための『信頼性の4つの核』※
①誠実
②意図
③力量
④結果
この4つを磨き続ける。
備えていても、その精度をさらに向上させる意識がなければ、すぐに陳腐化する。

※まとめのワーク※

私は
( )なビジネスモデルの構築を目指して、
( )の習慣を持って、
( )における影響力を強め、
( )することによって消費者の不安を解消し、
( )をもって市場から選ばれ、
( )を行うことで顧客との繋がりを深め、
顧客、ステークホルダーとの間で( )を行って、
三方よしの関係を構築し( )のために存在する。

大事なことは「学びを実践できるか否か」。

【さいごに】

職人は、技術+αの高い付加価値を提供する意識を。
設計者は、暮らし始めてから感謝される提案を。
事業者は、顧客への価値の最大化と作り手を守り育てる意識を。
顧客は質の高い工事に適正なコストを負担する意識を。
意識を変えれば必ず結果は変わる。

心が変われば、態度が変わる。
態度が変われば、行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる。
人格が変われば、運命が変わる。
運命が変われば、人生が変わる。

*****転載ここまで、Sさん、長文の要約、ありがとうございました!*****

長くなりますが、レビューも頂きましたので、続いて紹介をさせて頂きます。

________________________________________

*****ここから転載*****

感想。

まずは、本の内容以前に、高橋社長の職人さんや顧客との関わりの歴史に感銘を受けました。
最初は果てしないところからのスタートだっただろうなぁと。

内容として、
まずは、影響の輪のファクターをグレードアップさせるですが、個々の単語を見ると、意識できているのと意識できていないのが明確になりました。

次に、死ぬまでにしたい10のことですが、書き出してはなかったので書いて締め切りを設定しようと思います。
いい機会をありがとうございました。

次に、緊急ではないけど重要なこと。
一週間の中に、自分が思う所定の時間をしっかり費やして、将来の成長を手に入れたいです。

そして何より
私が出来ていなくて衝撃を受けたのは、ご縁を紡ぐです。
既存顧客との交流できているか?
お客様にとってかけがえのない存在になるシクミはあるか?
ご縁を紡いできた綿密なやり取りがあるか?

どれも答えはNOでした。
これを機に、シクミを考え、しっかり紡いでいきたいと思います。

まだまだ、気付き、学び、反省はたくさんありますが、まずは一つひとつ実践に移していきたいです。

本当にありがとうございました。

*****転載ここまで、Sさん、レビューまでありがとうございました!*****

以上は書籍の要約ですが、この本はテキスト本ですので、このような内容を研修では1つずつ順を追ってワークを交えながら従業員さん向けに(経営者はオブザーバー参加で)グループコーチング形式で行なっています。

そんなこんなで、宜しくお願いします。(笑)

長文にお付き合い頂きまして、誠にありがとうございました!

 

おまけ

マーケティングについての解説や実践するためのヒントを(不定期&低頻度ですが、、)メールマガジンでも配信しています。決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です。
【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

その他の告知です。

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰のセミナー講師を務めます。
広島、岡山、徳島、京都、大阪と他府県からも多くの申し込みを頂いておりますよ。【残席有り】
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生残席少々のみ】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

繰り返しになりますが、本日発売の書籍『職人起業塾』のメールフォームでの先行予約はこちら、【送料、手数料無料キャンペーン中!】
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171