誰か死んだらええのに。#建設業界の闇

令和2年8月25日 快晴

夏真っ盛りかよ。

つい遊びに行きたくなるような夏らしい天気が続きます。とは言え、お盆を過ぎると朝夕の風は少し秋っぽくなるもので、毎朝のルーティーンである愛犬との散歩に近くの河川敷に出ると、蝉の鳴き声も心なしか少なくなったような気がしました。私が子供の頃は、お盆が過ぎたら海に入ったらダメだと言われており、クラゲが増えるからと言うのもありますが、そういえば海から上がった後は少しひんやりしていたような気がします。そう考えれば、まだまだ真夏日が続く日本の気候はずいぶん変わってしまったのかもしれません。今日は大詰めを迎えつつあるインターナショナルスクールの現場定例会議の日、良い天気の下、車を走らせました。

職人全員一人親方労災加入。

昨日、とあるところから建設業界の労災の仕組み?習慣について質問がありました。なんでも、内装の職人さんが従業員を雇うことになり、社会保険等の制度整備をするにあたって、社労士さんに相談したところ、労災をどうするかと聞かれて、親方も、従業員も全員が土建組合に入って1人親方特別加入の労災保険をかけると言ったそうです。私を含め、事業主は労災保険の対象とならないので、現場で作業員として働くなら、1人親方特別加入制度の労災に入るべきのは当然なのですが、従業員までその保険に入るなんて聞いたことがないと、その事業主に言ったところ、怪我をしても元請けが労災を使いたがらないので、違う現場で怪我をしたことにして1人親方保険を使うんです。と答えられたとのこと。それを聞いた社労士さんからビックリして私のところに電話がかかってきました。

元請けの労災は使えない。

社会保険加入の手続きのサポートをされている社労士の先生から、建築業界の常識ってそんな事になっているんですか?と訊かれて、私としては、「労働災害保険は現場で働く職人を守る最低限の保障であり、元請け責任において加入するものなので、そんなバカなことをする必要は無い。」とキッパリと答えておきましたが、もしも怪我をした時に労災を使ってくれと元請け会社に言うと嫌われて、仕事がもらえなくなるからそんなことはできません。とその内装職人の親方は言われていたそうです。

誰か死ねば良いのに。。

私としては、これにはさすがにイラッとして、人を人とも思わない、職人を道具としか見ていないような、そんな元請けの仕事などやめてしまえ、技術だけあれば職人不足の今の時代、いくらでもまともな仕事ができるし、まともな元請け会社はいくらでもあるから紹介します。とまで言いました。しかし、その内装職人の親方は今の仕事、現場でそれなりに満足しているし、従業員の分まで1人親方の労災保険に入るのは確かに負担だけど、ことを荒立ててまで動きたくないと私の申し出は断られました。ただ、それなりに納得できないし、憤りも感じていたようで、「誰か現場で人が死んだらいいのに。」そんな大事故が起こったら少しは改善されるだろうと思いながら働いていたとの事でした。

親が泣いて止める職業。

現在、私の周りには、建設業以外の他業種に負けないような社会保障をしっかりと職人にも与えて、若手職人の育成に取り組まれている経営者がたくさんおられます。当たり前ですが労災が起こったら知らんふりをするような工務店経営者は見当たりません。一般社団法人職人起業塾の活動は職人の社会的地位の向上をミッションに掲げているので、そこに共感してくれた人ばかりが私の周りに集まっているので当然と言えば当然ですが、建築業界全体で見ると、大手ハウスメーカーを筆頭にまだまだそんな意識を持っていない事業者が圧倒的多数なのが現状のようです。これでは、若者が職人になりたいと言い出すと、親が泣いて止めるのも致し方ないのかと思ってしまいます。

職人よ目を覚ませ!

情報革命が進み、誰でも自由に思ったことや感じたことを発信できる世の中になり、時にヒステリックだと思ってしまう位、法令遵守、コンプライアンスにうるさくなった今の世の中にあって、建設業界だけが未だ深い闇の中に閉ざされている理由としては、短期決算での利益重視に偏った、販売営業会社に成り下がった大手ハウスメーカーやビルダーの今だけ、金だけ、自分だけ思考がはびこっているのはもちろんですが、絶望的な若手不足に陥っているにもかかわらず、いつまでたっても業界の改革が進まないもう一つ重大な理由は職人の意識の低さというか、諦めにも似たセルフイメージの低さがその大きな原因だと思うのです。ただ毎日安心して飯が食えればそれでいい、家族と不自由なく暮らせれば満足だ。と、未来を見ることなく、自分の可能性に目を閉じ、誇りを忘れてしまった職人たちはもう一度、自分達が生み出せる価値に気付き、道具や奴隷の様に働く為に生まれてきたのではないと、目を覚ますべきだと思うのです。

 

自助の精神に気付く場

一体何のために、誰のために、命の危険さえある建設現場で汗水流して働くのか。今一度、自分だけ、自分の身内だけが良ければそれで良いと言う思考を見直してみるべきだと思うと共に、そのようなことを考える機会、自分の持つ無限の可能性に気付いたり、未来を切り開く行動を起こす練習をする機会を増やしていく、環境整備が必要だと考えます。私達が行なっている職人の意識改革の取り組みは、まだまだ始まったばかりであり、小さな影響力しか持たないですが、建築業界をこれ以上、若者に見捨てられ、衰退させないように地道な活動を進めて行くのが我々の役割ではないかなんて改めて思わずにはいられません。モノづくりの本質、職人を守り育て、そして輝ける業界は職人自身の自助の精神があってこそ。引き続き微力ながら気張りたいと思います。明日も九州で若手大工育成塾、張り切って行ってきます!


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コロナ禍の下、大きく世界が変わってしまった今、生き残るには、マス・マーケットに広く浅くアプローチするセールススキルではなく、狭く、深く質の高い顧客との関係を築くマーケティング思考です。理論と想いを仕組みに転換し、社内に落とし込んで運用できる様にリーダー向けに少人数での研修を開催する事にしました。経営者、経営幹部、リーダー候補の方に一緒にご参加頂き、マーケティング思考のマネジメントを社内に根付かせて頂きたいと思います。
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埋もれたリソースを掘り起こせ!#VUCAを乗り越える

令和2年8月24日 快晴

始まり良ければ全て良し。

8月のラストウイークのスタートもやっぱり朝起きして早朝zoomミーティングを2連発から。朝一番から私と一緒に新しいビジネスを立ち上げたい!と熱く嬉しいラブコールを頂いて、アゲ気味の月曜日のスタートになりました。建築以外で私に相談したい、と言われるのは大まか職人育成の事なのですが、Facebookでの私の発信を見つけ、私の著書を購入して読んでくれて、直接相談の依頼をもらえると、さすがに嬉しいものです。私の持論である、「職人育成は技術だけを叩き込んでも意味がない。」と言うマインド、ソフト面の教育の必要性を深く共感していただいており、職人の地位向上、職人育成とビジネスモデルの両立を目指したい、三方良しの世界を作りたい。と全く同じ方向性を確認できる良いミーティングができました。情報発信を続けていれば良いことがあるものです。良い一週間のスタートになりました。

つないどう?

昼にはもう一件、1to1ミーティングが入っていて、BNIで一緒に活動しているメンバー2人が来社されました。ランチがてらmtgやりましょう!とすぐ近くにある最近大ブレイクして行列が絶えない人気店になった「麺屋貝原」さんに連れ立って出かけて、極上のラーメンをすすりながら、withコロナの世界への転換期でどうするべきか?と、なかなかヘビーな内容であれこれと話しておりました。ラーメンを食べ終えて、続きは事務所で話しましょう、と席を立とうとしたら、近所でパティスリーを経営されているお客さんとばったり出会い「あらこんなところで奇遇ですね、」と声をかけたら、どうやら偶然ではなく、つい先日届いた「つないどう?」という私たちが発行している機関紙に私がこのラーメン屋さんの推薦記事を熱いテンションで書いたのを見て早速来てくださったらしく、地域密着で建築以外でも地域に貢献したいと立ち上げた、地域コミニティー事業の「つない堂」の活動が少しずつではありますが、影響力を持ち始めたのだと喜びました。(笑)
その記事はこちら→麺屋貝原さんのご紹介。@つないどう?

現状維持は破滅への道。

話を戻して、、新型コロナによる影響でありとあらゆる事業は大きな転換を余儀なくされました。少し時間が経てば、今まで通りに戻ると思っていた人もいたかもですが、ここ最近の大して死亡者数も重体患者数も増えていないのに、感染者は緊急事態宣言時を超えて増え続けている現状や、どこに行っても全国民がマスクを着用している姿を見ると、確かに新しい世界に変わってしまったのだと実感せずにはいられません。繁華街の飲食店や飲み屋さん、物販店はギリギリの状態が続いており、このままの状態が続き、冬にもうひと波感染拡大の波が来ると存続するのは難しいのは想像に難くありません。今日も一風堂が退店するとか、そごうや東急ハンズが閉店するとか、随分と暗いニュースが話題の中で飛び交いました。当然、生き残りをかけて今まで行ってきた事業を見直す、もしくは新たな取り組みをスタートさせることが必須になるのですが、安易にコロナに対応して今までの事業と関係のないことを始めるのも気が進まなかったり、自分の中で整合性が取れなかったりするのも実際のところだと思います。

自分が持っている経営資源に自分では気づかない。

Kさんに「さてどうしたもんでしょうね、」と質問されて私が答えたのは、「以前からご自身が持っていて使えていないリソースを掘り起こして活用されてみてはいかがでしょうか?」と言うことでした。先日、私が主宰している無料の勉強会「継塾」でホットシートなるメンバーから一人をピックアップして現状のビジネスモデルを説明してもらい、そこから新たなビジネスモデルを考えたり、今抱えている課題を解決する糸口を参加者全員で模索するディスカッションを行いましたが、私が痛感したのは、素晴らしいリソース(経営資源)を持っている事に自分自身では全く気づかない、気付いていないという事でした。他者に指摘されて初めて自社の強みに気付くのは良くあることですが、こんなにも激しく見逃してしまうのだと改めて痛感させられました。その時の衝撃が尾を引いていたこともあり、Kさんには「BNIの仲間にKさんの強み、こんなビジネスが向いているのでは?というのを聞いてみましょうよ!」と提案してみました。

自分のリソースを人に聞け。

BNIというのは私が所属している朝の異業種交流会であらゆる分野の専門家が各分野につき1名参加されている、いわゆる朝活です。現在30名弱のメンバーで活動しているのですが、上記の質問をメンバーの皆さんに投げかけたところ、「知識も豊富で、論語思考なので、社外「副社長」として、各社に入り、社長の手の届かない所や組織を纏める役等は、いいようなイメージがあります。」「物事の価値基準をもっているところ。勉強熱心。思いやりの心。他人の懐にはいる速さ。自分が興味ある、やりたいことが向いている仕事と思います。そこで働く人をみつけ、資本の融資先とそこで働く人を結びつける役割をしたり、アドバイザーやコンサルトとしてその会社に入ることがビジネスとしていいかと思います。」「コミュニケーション能力の高さ、先進的な考え方、統率力、分厚い愛情、観光関係のコンサルティング、コーチング、オンラインサロンなどに似たコミュニティ構築等が良いかなと思います。」等々、10名を超える方々から続々と愛あるメッセージが届きました。素晴らしい仲間がいる事に本当に感謝です。

ひととひと。

VUCA(不安定、不透明、複雑、曖昧)な世の中になったと言われて久しいですが、これからは今までの延長線上になく、時代の変化に適応しなければ事業は立ち行かなくなるのは自明の理。しかし、近視眼的、脊髄反射式に対処を繰り返したところで長続きするビジネスモデルを構築できるかというと、非常に疑問が残ります。先日の出口治明氏の講演の中で、1万年以上人間自体は大した進化をしていない。と言われておりましたが、外部環境に変化はあっても、人間の本質的な部分は、コロナウイルスの蔓延程度でそんなに大きく変わるものではないのかもしれません。そう考えれば、時代に適応するのと、守るべき本質である原理原則に目を向けるのは同時に行わなければならないのかも知れません。とにもかくにも、人間社会で最も大事なのは人と人の信頼の絆であり、イマカネジブン思考からの完全な脱却こそが、未来につながる唯一無二の道なのではないか、なんて感じた次第です。香園さん、共に人のためになる事業、推し進めて参りましょう!(^ ^)


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大工工務店、復活の狼煙。#マーケティング×マネジメント×ブランディング一体論

令和2年8月22日 快晴

コロナに負けるな。

昨夜は職人起業塾の卒塾式を終えた後、新型コロナの感染には注意しながらも、「やっぱり打ち上げの懇親会はやらんわけにいかんやろう!」と静岡駅前の居酒屋で最終の新幹線ギリギリまで飲んで、第15期生の塾生たちと熱く未来を語りました。コロナで延長もあり8ヶ月にも渡る研修をやりきった塾生達の笑顔は最高でつい飲み過ぎてしまいました。(笑)結局、神戸にたどり着いたのは日付も変わった深夜遅くで、丸一日の講座を集中して行って消耗していたこともあり、睡魔に襲われフラフラの状態、よく岡山まで乗り過ごして終わずに無事に帰ってくれたものです。(笑)

24時間戦う世代。

そんな昨夜の余韻を若干引きずりながらも、今朝はやっぱり朝起きをして、早朝から大工スタッフとオンラインでの1one1コーチングを行い、たっぷり1時間半、コーチングとティーチングがまぜこぜになった独特のスタイルでコミュニケーションの時間を持ちました。我ながら、朝早くから夜遅くまで毎日毎日よく働くもんだと感心してしまいます。その後は新築のご相談をいただいた方の敷地調査に設計スタッフと一緒に同行したりして建築実務に勤しんだりと、忙しくさせてもらえるのは、ほんにありがたいことです。

改革の狼煙。

昼過ぎからは兵庫県の中部、姫路からずっと山のほうに入った宍粟市へと車を走らせました。実は私、新型コロナの影響で、全国で開催していたオープンセミナーの予定を全て中止し、同時に集合型研修である職人起業塾の開催も今年いっぱいは見合わせることにしました。その代わりに九州でJBN主催の新人大工向けの実務研修の講師を務めたりもしていますが、出張の数も減ることだし、少しは時間が取れるだろうと考え、職人起業塾の参画企業向けの新たなサービスとして、リーダー向けのマネジメント革命のワークショップと合わせて顧問サービスの募集を始めたところ、9月から新しく3社の社外顧問に就任することになりました。その皮切りに今日は宮大工でもある大松建設社の社内ミーティングに初めて参加してきました。

憧れの工務店。

宍粟の大松建設と言えば、社寺仏閣を数多く手がけ、京阪神木造住宅協議会の研修会などで、お寺の新築工事の現場見学をさせてもらったり、棟梁に伝統技術の継承についての講演に来てもらったり、一昔前には波賀城の復元工事を請け負ったりしてきたりと、私たちと同じ大工工務店しては最高レベルの技術と実績を持った会社であり、私にとって憧れの存在でもある立派な会社です。ただ、時代の移り変わりとともに純粋な和風木造建築の需要が激減し、神社仏閣も入札制度を取り入れられるなど、競争原理が働き、昔ほどの利益は残らないようになってしまったどころか商売として成り立たなくなっる位厳しさが増しているようです。

埋もれたリソースと大工の誇り。

そんな時代の変化とともに、本来の圧倒的な強みである宮大工の技術や倉庫に山積みになった銘木の原版、どんな木材加工でもできるほどの木工機械設備等が、日の目を見ることなく、すっかり宝のもちぐされになってしまっているようで、私にすればなんともやるせないというか、もう一度、大工工務店の誇りと輝きを取り戻してもらいたいと強く思ってしまいます。大松建設の若手職人2人に、第3期職人起業塾に塾生として参加してもらったのも、大工が意識を変え、ブランドとして甦るようにとの願いを込めて、私が熱心に誘って参加してもらいました。若手の2人は、卒塾後、随分と意識を変えて頑張ってくれているようでしたし、もう一度、私が加入することで取り組みを加速させてもらいたいと思っています。

ブランディングはインナーから。

今季からスタートさせている、職人向けの人事制度改革のワークショップは、そもそもブランディングをするための下地作りであるインナーブランディングを推し進めるためのもので、職人を正規雇用、育成している事業所の経営者さんに参加してもらい、一緒に職人が未来を標榜できるキャリアプランを含めた人事制度改革に取り組んでいただいてます。大松建設の松本社長もそこに参加され、早速賃金規定や等級制度、評価制度の刷新に取り組まれた流れから、この度インナーブランディングを本格的に進める、そのきっかけとして私を社内に迎え入れ、社内改革に本気で取り組むことにコミットされました。私もその期待に応えられるように、出来る限りのサポートをする所存です。

職人はもっと稼げるべき。

私は、自分自身の職人時代、全く先行きの見通しが立たない状態に「今、金、自分」だけがよかったらいいと言う思考に陥り、自分の存在意義も認められず、刹那に生きるようになっていました。しかし、人生の非常に大きな割合を占める仕事が、飯を食うためだけの目的で、世の中の何の役にも立たない、誰にも喜んでもらえないのは、正直苦しいもので、俺は一体、何のために生きているか?と自問自答を繰り返すようになりました。その結果、自分だけが良かったらいいものではないと気がついて、まず、身近な人に喜んでもらいたいと、ついてきてくれていた大工達を正規雇用に切り替えて、安心して働ける環境を整えることから始めたのでした。自分を含めて、職人はもっと、豊かに暮らせるようになるべきだと職人の地位向上をミッションに掲げて、もっと稼げる職人になってもらうにはどうするべきかを考え、マーケティングを熱心に学ぶようになったのもその頃です。

付加価値を生み出す職人の育成。

経営学では利益のことを「付加価値」と呼びます。職人が稼げるようになるとは、要するに今までと違う付加価値を生み出さなければならないと言うことに他ならないと気付き、技術以外のスキルを身に付ける事(=学び、実践し、定着させる)を社内研修として社員の大工達に教えるようになったのが研修事業を行なっている一般社団法人職人起業塾の始まりです。私塾を開いてから7年以上が経ち、自分だけが良かったらいいのでは無い、の延長線上で同業他社の従業員向けの研修事業を立ち上げて全国で職人に古典的マーケティング論(=在り方を正し、顧客からの圧倒的な信頼を得る事で未来の売り上げを作り上げる取り組み)の実践と普及を進めてきましたが、それだけでは職人の社会的地位の向上が実現しないことを最近になって感じるようになりました。

マーケティング、マネジメント、ブランディング一体論。

私はマーケティングは経営者ではなく末端で働く現場の実務者が顧客接点で実践するべきである。と言うのが持論ですが、その職人達実務者がモチベーションを維持し続け、やりがいと喜びを持って付加価値を生み出し続けるには彼らをバックアップする事業所の仕組み(人事制度=賃金規定、等級制度、評価制度、研修制度、)が整っていなければならないことに気がつきました。私自身、この10数年間かけて繰り返し社内制度の整備を行ってきましたが、やればやるだけ従業員の待遇を改善することになり、その原資である売上利益を伸ばすことも同時に行わなければならず、実際の運用は非常に難しいことを身を以て知っています。

すべからず成果は状態に由来する。

要するに、マーケティング(独自の市場の構築)はマネジメント(社内整備、教育、キャリアプラン、役割分担)とブランディング(社内外からの共感、集客の仕組み、プロモーション)と一体であり、いくら顧客接点の職人の意識を変えて圧倒的な顧客満足を得られるように教育しても持続することはなく、一過性の取り組みで終わってしまうのです。現在、第16期まで続けてきた職人起業塾の研修で、私は多くの若者の心に火を灯してきたと自負もありますが、もしかしたらそれらは何の結果にも結びついていない可能性もあることに気付き、経営者を巻き込んでの一見畑違いに映りそうな人事制度やマネジメント革命のワークショップをここ最近精力的に行っている次第です。上述の顧問就任もその流れで、上っ面を滑る研修ではなく、根本からキチッとサポートをして業界を変えていきたいと思っています。ものづくり企業復活の狼煙を神戸からあげます。共に取り組んでみようと思われる方はお気軽に高橋までご連絡ください。


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コロナ禍の下、大きく世界が変わってしまった今、生き残るには、マス・マーケットに広く浅くアプローチするセールススキルではなく、狭く、深く質の高い顧客との関係を築くマーケティング思考です。理論と想いを仕組みに転換し、社内に落とし込んで運用できる様にリーダー向けに少人数での研修を開催する事にしました。経営者、経営幹部、リーダー候補の方に一緒にご参加頂き、マーケティング思考のマネジメントを社内に根付かせて頂きたいと思います。
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最強の職人。#第15期職人起業塾

令和2年8月21日 快晴

静岡にて。

引き続き静岡に来ています。東京で開催していた第15期職人起業塾6ヶ月コースの最終講は長引くコロナの影響でzoomによるオンライン講座に切り替えての開催を行っておりましたが、どうしても、非対面での研修では伝わらないものがあり、前回の接遇、コミュニケーション講座から会場を静岡に移すことになりました。埼玉や茨城からの参加者には随分とご不便をかける事になってしまいましたが、この度の最終講は卒塾検定のプレゼンテーションを行ってもらう事もあり、最後に顔を見て、直接想いを聴かせてもらいたいと、無理を言って遠方の塾生には4時間かけて車で会場までお越しいただきました。

ボトムアップ式仕組み作り。

職人起業塾の研修は、絶対的な信頼を軸に未来の売り上げ、利益を作り上げる古典的なマーケティング理論を現場で顧客接点を持つ建築現場実務者に理解してもらい、実践してもらう事にその主眼を置いています。半年間かけて、信頼関係の構築をテーマに自らの在り方を見直し、自分の役割の中で何を行うべきかを考え、アクションプランを立てて、実践、検証を繰り返して貰います。知らないから、知る、やってみる、気づく、出来るようになる、出来ている。と、概念を学び、それが継続して続く状態になり、仕組みに定着するまで、半年かけて繰り返す事で、習慣化、仕組み化の練習を行います。今日の最終講で最後のアクションプランの実践報告では塾生の皆が、個人的な取り組みだけでなく、それぞれ社内に影響力を及ぼすレベルまで取り組みを進めておられたのが伝わってきました。コロナのおかげで研修期間を1ヶ月延長したのも功を奏したのかも知れませんが、私としても非常に満足の行く内容になっておりました。

卒塾検定プレゼンテーション。

卒塾検定を兼ねたプレゼンテーションでは、マーケティング理論として学んだ9つの概念を埋め込んで、自分自身の言葉でその概念を実際の業務にどのように落とし込むのかを、未来へのビジョンと共に語ってもらいました。パワーポイントを使ってスライドを作って来た者、10分間にも渡るプレゼンをアクティブブレインの記憶術を使って暗記してきた者、顧客との関係構築の為に作ったコースターや靴べら、スプーンなどの小物を実際に持ってきたり、写真を撮ってきて発表してくれたりと、それぞれが自分の個性を前面に出したプレゼンテーションをしてくれていました。近日中にYouTubeの職人起業塾チャンネルにアップする予定ですので、公開したらまたここでご案内したいと思います。

プレゼンテーション力。

建築事業における設計プランニング、営業など顧客に対して提案の価値を伝えるにはプレゼンテーション力が欠かせません。大画面にスライドを映しだす改まった場ではなくても、普段の業務内で、自分の考え方やアイディアを提案する機会は誰にでもあり、それはすべてプレゼンテーションだと言っても過言ではありません。あらゆる仕事は顧客との合意形成があって初めて成り立つわけですが、それはメリットとデメリットの損得勘定だけではなく、提案する側の善なる心と、仕事を通して貢献したいとの熱い思いへの共感を得ることが重要だと考えています。そのためには職人などの現場実務者にもプレゼンテーションができる力を身に付けてもらうべきだと思うのです。半年の研修の最後に身に付けてもらうべきは、そのプレゼンテーション力だと考えており、卒塾検定の課題にしている次第です。

最強の職人。

塾生全員によるプレゼンテーション大会を終えて、私が全員に伝えたのは、プレゼンテーションが上手に出来たかはさておき、研修で学んだ概念についてしっかり、自分の言葉と行動に落とし込めていたのは伝わったし、なんの為にやるのか?とどのレベルまでやるのかを明確に出来ていたのを評価します。という事で、せっかく作った仕事への取り組みの姿勢をつまびらかにした、コミットメントなので、さらに作り込んで、社内外に向けて熱く語るような場をもってもらいたいとのお願いです。自分の内面を省みて、信頼を得るような職業人になる努力と共に、なんのために働いているのか?との問いに対する答えが「今だけ、金だけ、自分だけ」ではなく、お客様への貢献はもとより、、社内に対しても取引先に対してもそして自分が住まう地域に対しても良くなるような影響を及したいという想いが伝われば、最強の職人になると思うのです。今回の研修でも、目的意識を明確にもった「三人目の煉瓦職人たち」を輩出できたと自負すると共に、研修の終わりは実務のスタート、これからもずっと見守り続け、叱咤激励をし続けたいと心から思いました。今後の第15期生の活躍を心から祈念しています。皆さん、半年間+コロナ延長、お疲れ様でした。(笑)


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優先順位の落とし穴。

令和2年8月20日 快晴

静岡にて。

静岡に来ています。明日の第15期職人起業塾の最終講がコロナの影響で東京から静岡に変更となり、期せずして、先月の空間工房匠屋さんの協力業者総会での講演に続いて二月連続で静岡に来ることになりました。大体、昨年までの10年間は毎年、新富士からのルートで富士山頂に登拝し続けてきましたし、静岡の繁華街である両替町や神話の舞台である草薙等に飲食店の工事をさせて頂いたクライアントも多くあり、静岡は非常に縁の深い場所になっています。

疎開。

東京で開催していた第15期職人起業塾は、期の途中からコロナウィルスの蔓延拡大のあおりを受けてズームを使ったオンライン開催に切り替え、接遇、コミニケーション講座は時期を延期するなど様々な手を打ってみましたが、ここ最近の東京でのコロナ第二波の感染拡大を受けて、東京における対面での講座の開催を諦め、静岡に疎開して再開することを決めました。茨城や埼玉の北関東から参加されている塾生たちには開催場所が遠くなり、随分と負担をかけることになってしまいましたが、東京には行きたくないと、言われる方が多く、苦渋の決断をすることになりました。ただ、オンラインでもなく、中止でもなく、無理を押しての東京開催でもなく、これ以上の延期もせずにこのタイミングで開催場所を変えた選択は悪くなかったと思っています。

人生は選択。

「人生は選択の繰り返しによって作られる」と言われますし、私も全くその通りだと思っています。今の自分が置かれている状態は、15年前からの選択の積み重ねの結果だし、この15年間も絶えず毎日のように選択を繰り返して軌道修正を行った結果、よくも悪くも今があると思っています。もちろん、私自身が正しい選択ばかりを行ってきたわけではないし、時折間違った道を歩みかけては、引き返した覚えも少なからずあります。起業して20年経った今、これまでの選択、、決断の歴史を振り返って考えてみると、目の前、足元だけを見て選択した際は誤った結論を出しやすく、未来を見据えての決断は後に良い結果に結びついてきたように思います。

優先順位への違和感。

物事を判断、選択する時に人は状況判断や重要度、緊急度を鑑みて決断します。その基準の1つに「優先順位」と言うものがあります。最近、スタッフや塾生と話す中で、その優先順位と言う言葉がしばしば耳に付き、ちょっとした違和感を感じることが少なくありません。行わなければならないタスクを並べた時、期限や重要度などを鑑みて、優先順位をつけるのは誰しもがよく行うことで、それ自体が別段悪いことだとは思いません。特に大工のようなものづくりに携わるものは、一つ一つの工程を積み重ねていかなければ次に進むことができず、優先度を明確にさせるのは非常に重要な能力だと思っています。

今の優先順位と、未来からの視点。

しかし、「今の」優先順位に集中するあまり、全体的な、もしくは長期的視点における優先順位をすっかり鑑みられなくなってしまうと、目先だけの近視眼的な選択を繰り返してしまうことになりかねません。上述した私のこれまでの経験則からすると、失敗するパターンに入り込むことになってしまいます。世の中はどんどん複雑さを増していると言うふうに言われますが、物事を見るときは、常に両面から見るようにしなければ、隠れたリスクに気づく事がないまま、単純で短絡的な選択を繰り返し、本当に重要なものを見失ってしまうのではないかと思っています。

今だけ思考の優先順位。

世の中はすべからず表裏一体である。と言われますし、古から学び継がれ、日本人の思想、、商売観に大きな影響を与えた儒学の中庸には右でも左でもなく両方の真ん中の道を選択することこそ神の道であると書かれています。今まさに注力して行うべき事を明確にする緊急度と重要度の整理は必要ですが、緊急性の低い重要なことを全て棚上げでしてしまうと、未来に対する投資をないがしろにし、後から大きく後悔することになってしまいます。毎日忙しい日々を過ごす中、長期的な視点で重要な事に時間を割くのは簡単ではありませんが、「今」に特化した優先順位をつけて単純な思考に陥ってしまうのは非常に危険だと思うのです。

プライオリティー・バランス。

工期の遵守と品質の確保、事業所の利益と顧客満足、スタッフの待遇改善と内部留保、目の前の実務と未来への情報発信、今日行うべき作業と環境整備、理念と経営。仕事をしていると一見相反しているように見えて、両方ともを成り立たせなければならないものがたくさんある、と言うよりもこれらはすべからず両立させなければなりません。責任ある選択とは常に、両方やると言う選択に他ならないと思うのです。行き当たりばったりで仕事をするよりは、優先順位を整理した方が良いとは思いますが、優先順位と言うのは緊急性と重要性、短期的な期限と長期的な方向性の両方を鑑みて、決して偏ることなくバランスをとりながら選択するようにしてもらいたいと思うのです。自戒を込めて。


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隠れたリソースに気付く方法。#第84回継塾

令和2年8月19日 快晴

自分だけ良けりゃ良いってもんじゃ無い。

神戸も殺人的な暑さが続きます。水曜日は基本的につむぎ建築舎は定休日なのですが、世間が一斉に動き出すお盆明けらしく、忙しい1日になりました。早朝は朝活BNIのmtgで、メインプレゼンテーションを務めて、朝っぱらから私が何のために事業をしているのかを熱く語らせて貰いました。その内容を一言にまとめると、今だけ金だけ自分だけ思考の最低の人間だった私は自分の身勝手さと価値の低さにほとほと嫌気が差し、その無意味な人生を逆転させたい、変わりたいだけで、自分だけ良ければいいのでは無い、金以外の価値を生み出したい、未来に繋がる事をしたいを願い、それに向き合う事が現在の株式会社四方継、一般社団法人職人起業塾の事業そのものになっていると言う事、自分を振り返るいい機会になりました。(^ ^)

超過密スケジュールに萌える。

早朝のビジネスmtgを終えた後は、新規の新築計画のお客様との面談、昼にも現在見積もりを進めている大型案件の打ち合わせ、昼からは新建ハウジングが主宰するzoom mtgに参加、夕方から会計事務所さんと月次の決算報告と今期の決済予測と今後の計画の見直し、陽が沈んだ後は毎月開催している無料のマーケティング勉強会「継塾」と夜中までの懇親会。夜明け前から日が変わるまで行き着く暇も無いくらい時間に追われ、久しぶりにアドレナリンが吹き出しました。「オレ、いけるか?大丈夫か?」とドキドキしながら自問自答するのは最高です。(^ ^)

ホットシート。

そんなクソ忙しい1日の締めくくりとなった第84回継塾は3か月に一度、参加メンバーの中から一人をピックアップしてその人のビジネスモデルを全員で考え、問題解決や新たな収益モデルの構築を提案するホットシートの回となっておりました。今回、その熱い席に座ったのは神戸の工務店業界のサラブレッド、株式会社宮下の浮村くんで、職人起業塾の卒塾生の中でも、抜きん出て継続して学びを続けている私も大きく期待を寄せている若手工務店経営者です。2年前に職人起業塾半年コースを受講していた時は単なる一社員でしたが、卒塾後、コツコツ学びとそれを元にアウトプットを継続し、業績にも大きく貢献して社長に認められ、あっという間に次期社長になる事が決まりました。

これからはこれまでの延長線にない。

今回、浮村くんは弱冠30歳にして来期からの社長就任に際し、もうワンステップ飛躍出来るようにと、ホットシートに立候補されたとのことで、これまでの2年間、やるべき事を確実に積み重ね、業績を押し上げてきた自負を持ちながらも、先行き不透明、不確実、複雑、曖昧なVUCAの時代に突入し、これまでの延長線上ではなく、新たな収益モデルを考える必要性を感じられていた様です。ファシリテーターを務める私もその部分を参加者の皆さんに鑑みてビジネスモデルを考えてあげて欲しいとお願いをしました。その結果、3つのグループに分かれてビジネスモデルキャンバスを使ってまとめてもらった提案はどれも既存のWeb、コンテンツブログを活用した新築中心の受注モデルとは一線を画す、面白そうな案になっておりました。

外の世界に出る意義。

今回のホットシートで私と同業の若手経営者の浮村君のホットシートのワークショップを行ってみて改めて気付いたのは、自社の持つ、まだ生かし切れていないリソースに本人は全く気づいていないということです。真面目で勉強熱心な彼は事前に社内の広報担当者とビジネスモデルキャンバスのワークショップを行って来られていましたが、現状の事業を整理するに留まって、斬新なアイデアのタネを見出すことは出来ていないようでした。社外のしかも異業種の人達やユーザーに近い人との交流の場を持つことの意義を再確認されたと思いますし、私も勉強会を主宰する立場として、その価値を改めて感じました。浮村君には皆さんから貰ったアイデアを実業に落とし込み、更なる飛躍を遂げてくれる事を切に願います。継塾にご参加頂きました皆様、ありがとうございました。引き続き共に学び、実践で裏を打って哲学を紡ぎ出して参りましょう!


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他人と過去は変えられない。でも人は変われるんや。

令和2年8月19日快晴

体温より暑い。

殺人的な猛暑日が続きます。昨日の浜松では最高気温41度オーバーを記録したとのことで、大まかお風呂の温度と同じ気温の中で日中ずっと過ごすと言うのは大変なことだと、ましてや炎天下の建築現場では屋根の上で目玉焼きが焼ける位になるわけで、冗談ではなく命の危険さえ感じる暑さです。そんな暑さの中、午前中は自社ビル1階に入居いただいていたテナントさんが移転されることになり、改装工事の見積もりに一緒に出かけました。現場で打ち合わせをしていると、壁にかかっている温度計が目に入り、見てみると38度。今どきのマナーとして、マスクをしておりましたが、思わず外しそうになりました。(笑)

建築現場のニューノーマル。

昼からは絶賛工事中、追い込みの段階に入っているインターナショナルスクールの建築現場での定例会議に向かいました。出かける前に、今年の夏も暑くなると見越して大工スタッフ全員に配布した空調服を私も思っていたことを思い出して初めて空調服を着て現場に行ってみたところ、確かに暑さはずいぶんと緩和されるのを実感。これも新しい時代の建築現場でのニューノーマルなのかもしれません。とにもかくにもこの炎天下の下、現場で汗を流して頑張ってくれている職人たちにはほんとに感謝しなければと、大量のアイスキャンディーを買って差し入れをしておきました。

理解していてもできない。

昨日のブログでは、アドラー博士の言葉を引用して、コミニケーションがあらゆる問題解決のカギになると言うようなことを書きました。昨日の夜、ライクスタッフとのミーティングの後、スタッフと一緒に食事に行って、その部分が話題となり大いに盛り上がったので、備忘録がてらここに書き残しておきたいと思います。当たり前ですが、コミュニケーションは人と人で行うものであり、一人きりではできません。コミニケーションを取る重要さを理解していたら、自分から率先してコミニケーションをとればいいだけの事ですが、わかっていてもできていない事は少なからずあります。弊社では、新入社員が入るたびに、社員全員に新人さんとの1to1ミーティングをするようにと指示をしていますが、非常に残念ですが、結局できていないまま日が経っている者もいます。

事実は1つ。

新しくメンバーになったスタッフがストレスなくスタートが切れるようにと言う思いとともに、社内においてお互いを理解し、今後、スムーズに業務を行えるような人間関係を構築してもらうために1to1リングを推奨しているにもかかわらず、できていないと言うのは、大げさに言えば業務命令違反でもあります。昨夜も食事をしながら、そんな話題になりましたが、できていない人にその理由を聞くと大体が、自分以外の原因によってできなかったと言う答えが返ってきます。自分にはやる意思があったけど、相手に問題があったり、時間的にタイミングが取れなかったりと言い訳はいくらでもあるのでしょうが、結論から言うと、やるべきことができなかった自分、と言う事実だけがそこに存在してしまいます。そしてそれは6つ後の業務のパフォーマンスに影を落としていくのです。

人は変われる。

いまだに売れ続けているらしい、超ベストセラーになった有名なアドラー氏の著書、「嫌われる勇気」には自分の課題と、人の課題を切り分けるべきだと書かれてあります。自分にコントロールできないものについてあれこれ思い悩んでもしょうがないと言うのはもちろんですが、自分ができる範囲を自己限定してしまうのは自分の能力が低いことを自ら認め、セルフイメージを大きく傷つけてしまうことにつながります。私は、どうしようもない落ちこぼれだった自分が、何とか人並みの暮らしをできるようになった経験から、「人は変われる。」と言うのを信念、信条としており、今はどんなに影響力が小さく、スキルが低く、ポンコツだと自分で思い込んでいる人でも、変わる意思を持ち、行動に一歩踏み出、それが継続することができれば、誰しもが必ず大きな価値を生み出す人間になれると思っています。

悪習を断ち切るのも習慣。

ただ、人は誰でも変われるのですが、それを阻害するのは自分の課題を人の課題にすり替えて、何かにつけて他人の責任に押し付けてしまう考え方と姿勢です。これが身に付いてしまうと、自分が正しいことをができなくても、自己正当化で塗り固め、全く反省することがなくなってしまいます。当然、成長もなければ変化も期待できなくなってしまいます。「人は変われるんや」と信じている私は、その自己正当化と他責にする悪い習慣を断ち切ることさえできれば、人は変われると思い、社内外を問わず、コーチングやワークショップ、無料の研修会等のサポートを行っている次第です。

人は変えられない。

しかし、非常に残念ですが、変わりたいと思って私のもとに来られる人の中には、「俺にはできない」「俺には向いていない」とセルフイメージに縛られてどうしても変われない人がおられます。人は必ず買われると信じている私ですが、人は変えられないと言う厳しい現実を目の当たりにする事が少なからずあります。自分の無力さ、影響力の小ささを恨むしかないのですが、結局、本当に変わりたいと心の底から思う人しか変わることができないのだと思います。ただ、それでもやっぱり人は変われると信じ続けたいし、一見、無意味で無駄なように思えることもあきらめることなく続けたいと思うのです。

新メンバー加入は在り方を見直す機会。

令和2年8月17日快晴

盆明け

楽しかった昨日の多可町への研修で私も夏休み気分に決別。世間的にもお盆休みも終わりほとんどの企業が今日から通常営業に戻られる月曜日。今日は新しく設計部に変わってくれることになったアシスタントさんが初出社され、午前中は新入社員オリエンテーションと設計チームの定例ミーティングで女性たちにまみれてどっぷりコミュニケーションをとる時間となりました。これでつむぎ建築舎、つない堂合わせて女性スタッフは10名、このところよく中途採用への応募をいただいておりますが、そろそろこれぐらいでスタッフ募集は締め切ろうと思います。

目指しているのは四方良しの世界。

新卒、中途を含めて新しいスタッフが入社する度に私が意識的に行っていることが2つあります。1つはみっちり時間をかけたオリエンテーションで、私たちの事業の目的や全体像を丁寧に伝えるように心がけています。大工の正規雇用と育成、地域コミュニティー事業、社員で畑に通っての野菜作り、同業者向けの研修事業等々、一般的な建築会社、工務店とは随分と毛色の違う変わった事業をいくつも手がけているその理由を知ってもらうことが目的で、すべては、自分たちだけが良かったらいい、金だけ儲かればいい、今だけうまくいけば良いと言う考え方から脱却して、四方良しの世界を作る。その実現のために必要な事業を積み重ねていると言う理解をしてもらいたいがためです。

新しいコミュニティーに身を投じる不安。

もう一つは、新人と、既存社員の社員間での1to1ミーティングの推奨です。新しく組織に加入するメンバーは、なかなか前からいる人たちの人となりが掴めず、恐る恐る話しかけたり、もしくは業務の絡みが無いとほとんど話すことがないまま時間が過ぎ去っていったりします。人間関係の良し悪しで職場が楽しかったり、息苦しかったりするのは誰もが少なからず経験があると思いますが、新人として新しいコミュニティーに身を投じる際の不安な気持ちを払拭させられるように、周りの人に話しかけやすい環境を整えておくのは非常に重要なことだと思っています。そんなこんなで、今日も設計チーム内でキャッキャと笑い声の絶えない雑談のような1to1ミーティングを延々と行って貰いました。新しいアシスタントさんがこれで緊張がほぐれ、リラックスして明日から出社してくれれば幸いです。

問題は人間関係の中にある。

ベストセラー本「嫌われる勇気」で有名な心理学者のアドラーは人が抱える課題や問題は全て人間関係に起因する。と断じられました。幸せであるとか無いとか、楽しいとか面白くないとか、満足している、不満がいっぱいとか、気分が良い悪いとか、およそ人が生きていく上で持つ感情は人との比較であったり、関係性で生まれるウェイトが大きく、それは自分自身の状態に影響します。人は人、自分は自分と割り切って、自分独自の価値観を持って考え、行動しようとしたところで、山の中の一軒家で自給自足で暮らしているわけではあるまいし、社会との関係を断ち切るわけにはいかない以上、好む、好まない関係なく、結局、世界を見るパラダイムは人間関係に何らかの影響を受けざるをえません。

四方良しの入り口。

仕事をする上ではなおさら人間関係の及ぼすウェイトは大きくなります。お客様との関係、取引先との関係、社内での関係が全て良くなれば、当然気持ちよく働けるわけですし、仲の良い相手に喜んでもらえる仕事をすると、自分自身も嬉しいし、モチベーションも上がります。それが相互間で行えるようになれば四方良しの世界に近づいていきます。そのように考えれば、チームのリーダーである私がまず行うべきは何をさておいても、コミュニケーションが取れる場づくりではないかと思うのです。まず同じ価値観を共有し、目指していく方向性を指し示した上で何でも話し合えるような関係性を築いてもらえるようにすることが、同じチームで働いてもらうメンバーになる最低限のルールとして明確に示すことが重要だと思うのです。

自己正当化、自己欺瞞からの脱出

私も含めて、スタッフは全員、期限が限られているタスクを抱えており、いつも決して暇ではありません。新しいメンバーが加入したからといって雑談している暇があったら、お客様のために早く仕事を片付けたいと思ってしまうのも人情だと思います。しかし、我々の事業の目的がみんなが良くなる世界、四方良しであるならば、まず不安を抱えながら入社してきた新しいメンバーに安心して働いてもらえる様にする方が緊急度は低いにしても、重要度は非常に高いと思うのです。人は誰しも自分に都合の良い言い訳を考えては自分を正当化し、やったほうがいいと思うことも責任を他人に押し付けることでやらなくていい自分を認めてしまいがちです。自己正当化、他責、自己欺瞞に満ち溢れた会社に四方良しの実現などあり得ません。新メンバーの入所はそんな我々が大事にしている原理原則、あり方をスタッフとともに今一度見直す機会でもあると思っています。


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多可町桧の圧倒的価値の秘密。 #ひょうご木づかい王国学校 #山の研修会。

令和2年8月15日 晴れ

終戦から75年

今日は終戦記念日。正しくは敗戦の日の日なのかもしれません。コロナの影響で大規模な会合が自粛される中、それでも各地で追悼式典が行われていたようです。終戦から75年が経ち、リアルな戦争体験を持っている人、遺族が急激に減り続ける中、追悼集会に参列した3分の2の人が戦後生まれだったとの報道がありました。現代に生きる日本人にはすっかり過去の出来事と化した戦争ですが、世界ではずっとどこかで紛争や戦闘が行われており、また、今の世界情勢もアメリカと中国が激しく対立していたり、新型コロナによるパンデミックで世界的な大恐慌が起こる兆しが見えたりと大きな抗争が起こりそうなキナ臭い雰囲気が漂っています。今こそ、今一度、いかに戦争が悲惨で絶対に繰り返してはならないものであることを学び直す必要があるように感じます。

多可町 ヒノキの山のツアー

今日は朝の間にお墓まいりに行った後、神戸の北西に位置する多可町へと車を走らせました。不肖、私が代表を務めている地域の森で生産される木材を地域で建てられる家に使って、循環型の地域経済構築を目指そう!との目的の元、50社もの工務店や建築関連のメーカーや流通業者、団体が加盟している「ひょうご木づかい王国学校」の研修で、文字通り、木づかいの根本を学びに兵庫県でダントツにヒノキの植林が多く存在する生産地である多可町の山から森林組合、製材所、超低温乾燥庫、製品の加工場を見学し、多可町産ヒノキのフローリング、羽目板の価値を再確認させてもらいました。木づかい王国のメンバー以外にも一般の方にもご参加頂き、神戸から車で1時間ちょっとの身近な山にこんな素晴らしい資源が(山ほど)ある事を知って頂きました。

本当に良い物を、多くの人に。

この夏から、いよいよ本格的に製品化が実現し、木づかい王国のメンバーが仕入れる事が出来るようになった多可町産ヒノキのフローリングをはじめとした製品はいわゆる一等級という、節の多さで綺麗なものを選り分けた製品ではなく、安価な価格帯で使える製品なのですが、実際に使ってみると非常に節が少なく、まるで上小節、無節と呼ばれる高級品のような仕上がりになります。美しいヒノキの板をふんだんに使って家を建てるなんてすこぶる贅沢を、決して特別な事ではなく、誰にでも使ってもらえる、画期的な商品として出来上がりました。一般的にはありえないその特別な価値の理由をこの度、生産の現場を見せてもらい、学ぶ機会を設けた次第です。

多可町ヒノキの秘密。

多可町は兵庫県で唯一、ヒノキの植林の方が杉よりも多い林産地です。一般的に兵庫県で育てられて木は杉が圧倒的に多く、杉よりも朽ちにくく、美しいとされるヒノキが大量に植林されているというのは非常に貴重な存在です。今日はそのヒノキの山に入り、製材所と加工、製品化を担われている太田工務店の太田社長に(美しいヒノキにしては)圧倒的に安価で供給される秘密を解き明かしてもらいました。普通ではあり得ない事というのはそれなりの理由があるもので、説明を聞き、実際に山に入って現場を見て、深く納得した次第です。以下に多可町ヒノキがなぜ、そんな価値を生み出せるのかの理由を列記したいと思います。

美しく、強い木は厳しい環境で育まれる。

多可町ヒノキの大きな特徴は木目が非常に細かく詰まっている事です。これはぬくぬくと生温い環境で成長したのではなく、養分の少ない土壌、厳しい環境で時間をかけて少しずつ年輪を重ねていった事を示しています。それは、木を育てる場所に由来しているとのことで、山に降り注いだ雨は谷に向かって流れます。当然、尾根よりも谷の方に山の養分が多く流れ、蓄積するのですが、多可町のヒノキはあえて養分の少ない高い場所に植えられており、150年経った木でも直径50センチに満たないくらい細く育っています。山に入って実際に江戸時代から生き続けている木々を見て、厳しい環境下でこそ、強く、目の詰まった美しい木肌の材が生み出されるというのは、材木だけに限らず、あらゆる生物に当てはまる原理なのだと甚く納得させられました。

選りすぐりの材。

桧林の次は森林組合で伐採された木材が仕分けされている貯木場を見学させてもらいました。そこには木の芯からびっしりと均等に年輪が詰まった自然木のヒノキと、苗のうちにたっぷりと養分を与えられ、すくすくと成長してから厳しい環境の山に植林された木が分けて積み上げられていました。一般の市場に出されるものと、地域で製品化される原木を分けられているのは、当然、良いものを地元で使えるようにという配慮であり、普通に製材しただけで、節の少ない、目の詰まった美しい柱や板が取れるのは、森林組合と製材、製品化する太田社長との密接で強固な信頼関係のなせる技なのだと理解する事が出来ました。

ヒノキの良さを生かすのは丁寧な乾燥。

原木で素材の違いを確かめた後は太田社長が作られた低温乾燥庫と製材、加工場に行って、原木から美しい板材が出来上がる工程をご説明頂きました。木材の製品化で非常に重要なのは乾燥方法です。木材は乾燥と同時に収縮しますし、水分を多く含むと膨張します。適度な含水率まで乾燥させる事で、木が変形、暴れるのを防ぐのですが、高い品質を保つにはその乾燥方法が非常に重要になってきます。現在、一般的に採用されているのは人工的な加熱釜で短時間で強制的に木を乾燥させるのですが、木材は70度を超えると細胞が死ぬと言われており、無理に乾かせると木の中は水分と一緒に木の強さの元である油分も飛んでスカスカになってしまいます。多可町ヒノキは35度くらいまでの超低温乾燥で丁寧に水分を抜いており、製品にした時にもしっとりとした木肌と香り、そして耐久性を維持しています。

効率ではなく効果性。

最後は製材、製品化を行なっている加工場の説明を受けました。そこには最新のデジタル化された機械設備が整っている訳でもなく、年代物のアナログな機械が並んでいたのですが、その代わりと言っては何ですが、短時間で機械的に大量生産しているのではなく、フローリングの面を一枚ずつ鉋で取るなど、時間をかけて一つずつを丁寧に作っておられるのがよく伝わりました。「効率は人を幸せにしない、人を幸せにするのはそこにいる人が最大限に効果を発揮する時である。」というのは私の持論ですが、それは人にだけ当てはまるのではなく、製品にも同じ事が言えると思っています。実際、現在出荷を待っていたフローリングは短く加工され、ヒノキのヘリンボーン柄で施工するフローリング材として依頼主のところに届けられるとのことでした。少数多品目を超えて、オーダーメードで加工して貰えるのは本当に凄いことで、私たち工務店側からすると本当にありがたいことです。

謝辞。

以上が、現在私たちが強くオススメしている多可町産ヒノキをなぜそんなに強く推すのかという理由です。今日ご参加頂いた、工務店関係者では無い一般の方にも単に言葉で伝えるだけではなく、実際に目で見て、手で触れて、生産者産たちの熱い想いを聞いてもらう事で、きっと伝わる事があったと思います。お盆休みのど真ん中、忙しい時期にも関わらずご参加頂いた皆様、ご案内頂いた太田社長、そして今回の研修会の準備、段取りに尽力くださった事務局の池川さん、本当にありがとうございました。心から感謝を申し上げると共に、多可町ヒノキのブランド化、兵庫県が誇る宝の山をもっと多くの人に認知して貰える活動を続けて参りますので、引き続きよろしくお願いいたします。ありがとうございました。(^ ^)


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割烹 逆瀬川 川上を体験する。

令和2年8月14日快晴

灼熱。

いい天気と言うよりは、殺人的な暑さと言った方が適当だと思える位の夏真っ只中らしい太陽から強い日差しが降り注ぐ1日になりました。今朝も夜明け前に起き出していつものルーティーンの後、少し仕事を片付けてからお盆期間の間で唯一、遊びのイベント、いつもお世話になっているオリンピックゴルフクラブの速水さんのフレンドコンペに参加。あまり家庭的でないゴルフ好きのメンバーと暑さにヒーヒー言いながらも楽しくラウンドさせていただきました。上手な人とラウンドするとスコアが良くなるといいますが、実際はそんなことなく、ゴルフは実力とそれを担う練習だと改めて痛感させられることになりました。(笑)

継塾オフ会

灼熱のゴルフをなんとか終えた後は、夕方から宝塚の逆瀬川まで食事後に出かけました。これはゴルフとは関係なく、私が主催する毎月の勉強会「継塾」のオフ会イベントで、先月初めてご参加くださった、前から神戸市倫理法人会でご一緒して、すっかり意気投合した逆瀬川で割烹を営んでおられる川上さんのお店に行ってみようと!企画したイベントで、宝塚界隈の方々を中心に6名ほどでこじんまりと川上さんのおいしい料理とお酒に舌鼓を打ちながら、よもやま話で大いに盛り上がりました。

思いついたら即実行。

普段、私が企画するイベント事は、セミナーや研修、ワークショップなどがほとんどで、食事をするのはそれらに付随した懇親会だけです。今日の様にこれといったテーマもなく、ただ食事をするのみ、と言うイベントを企画することも、参加することもない私ですが、普段あまりゆっくりと膝を突き合わせて話すことがないメンバーと、じっくりと会話する時間を持てた事は、なかなか良い体験で、思いつきの行き当たりばったりで企画した食事会でしたが、我ながらいいアイディアだったとすっかりご満悦でした。やっぱり思いついたら即実行、即スケジュールを決めるって大事ですね。

人による。

今回の食事会を終えて改めて感じたのは、飲食店に限らず商売がうまくいく、いかないはやっぱり「人」に完全に由来するものなのだと言う事です。確かに、川上さんのお料理は1つずつ丁寧な仕事がされてあり、さすが長年、日本料理の世界で職人として渡り歩き、修行を積まれただけの事はあると感じ入りました。しかし、料理がおいしいと言うだけで、お盆の真っ最中に宝塚市の逆瀬川まで知り合いを集めて食事に来るかと言うと、やっぱりそんな事はなく、川上さんという人に興味があり、その人の仕事を体感してみたいと思ったからに他なりません。

商売ご法度の会

ちなみに、私と川上さんがともに所属している倫理法人会では、「この会は神聖な学びの場であり、メンバー間で商売をする事を禁じる。」と会則に書かれてあり、その集まりの中で基本的に商売のアピールをする事はありません。それでも、真摯に学ぶ姿、そしてその学びを実践しようとする姿勢、また会を運営するにあたり与えられた役割を全うされている真摯さを目にしたとき、その人が行われているご商売にも興味を持たずにはいられません。決して近いわけではなく、意識していかねば、ついでの用事などあるわけもない川上さんの店に、以前から一度足を運んでみたいとずっと思っておりました。

板前維新に共感。

もう一つ、私がかわかみさんに興味を持ったのは、彼が熱心に行われている情報発信です。割烹 逆瀬川 川上のホームページは非常に手作り感あふれる、親しみやすいウェブサイトになっており、お店の雰囲気やスタッフの人となり、店主の料理に対する思いが伝わります。その中で、板前であるかわかみさんが職人としてのあり方を、自らの赤裸々な生い立ちとともに書き上げた「板前維新」なる小冊子の内容が読めるようになっており、業界は違えども、これからの職人は技術だけではなく、様々な分野について学ぶ機会を持ち、それを実践し、そしてアウトプットすることの重要性を訴えておられます。私は今だかつてこんな熱い思いを持って飲食店を営んでおられる方に出会ったことなく、強い衝撃を受けるとともに激しく共感して、彼の仕事を体感してみたいと強く思ったのでした。こちら→http://kawakami.o.oo7.jp/733.html

チャンスは我らに。

テクノロジーの圧倒的な進化とともに加速し続ける情報革命はグローバル企業の寡占化を圧倒的に拡大しつつあります。私たちのようなスモールビジネスにつくものは、その大きな波に飲み込まれてしまいそうになっていますが、視点を変えるとこれまで多額の費用をかけなければできなかった多くの人に想いを伝える情報発信ができるチャンスも同時にやってきたのだと思います。熱い思いを持って言葉を口に表せば、それはきっと多くの人に伝わるし、伝わりやすくなったと思うのです。それをかわかみさんに改めて教えられたような気がします。川上さん、本日は大変おいしい料理とお酒、ごちそうさまでした、素晴らしい時間をありがとうございました。


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