どうせ打つなら予告ホームラン!

12月25日  曇り時々雨 クリスマス

クリスマスの元町商店街
クリスマスの元町商店街

初めての快挙?!

昨夜は、夜半のアイドル猫にゃろの大脱走のおかげで寒空の下、にゃーにゃー言いながら自宅の周りをうろうろし続けるというろくでもないクリスマスイブとなりましたが(一応)買っておいた妻へのプレゼントが思いのほか好評で、初めてグッドチョイスと褒めてもらえました。
ここ数年、というか結婚して20年、プレゼントを買って褒めてもらった経験は皆無に近く、私の中ではちょっとした快挙です。後は、(イブにはお泊まりで帰って来なかった)娘にも喜んでもらえれば良い事は無いのですが…。(笑)
とにかく、私の家庭内での評価は(若い時はさておき、)オッさんになってからと言うものセンスの欠片も無いというのがすっかり定着しておりまして、妻のアドバイス無しで買うものは全てダサいと一刀両断。

なので、敢えて自らチョイスして買い物するのは極力やめている、もしくは評価のしようも無い様な定番商品のみしか購入しないのですが、そんなセンス無い私が唯一自分で考えねばならないのが家族へのプレゼントです。
アタリマエですが、頼みの綱の妻にアドバイスをもらう訳にはいかない上に、娘はいつもつっけんどんな対応です。10月の妻の誕生日のプレゼントでは、(もちろん妻の)行きつけの雑貨店、TRANSITさんで、担当?の女の子に妻の好みを聞きつつ、慎重にチョイス(してもらった)にも関わらず、見事ハズして返品交換の憂き目に遭いました。(涙)

で、どうせオレなんて、と半ば諦めつつも、いちおう、プレゼントを買ってみたところ、今回はクリーンヒット!やったら出来るやん、オレ、と少しだけ自分を見直すことが出来ました。(笑)

 

打率一割、一勝九敗の経営って、、やっとれるか!

プライベートでは空振り三振ばかりの私ですが、事業ともなるとそんな訳にはいきません。
1割打者でも勝てる、と言われたのはユニクロの柳井会長ですが、私たち中小企業事業者としては9割負けると事業そのものが成り立ちません。そんな体力は元々ありませんので。(苦笑)

慎重の上にも慎重を重ねて、何としても三振は避けるべく打席に向う訳ですが、思う通りにホームランを連発出来る訳でもないのも事実です。『石にかじり付いてでも塁に出る』と野球マンガのドカベンの中のフレーズでありましたが、私たちも三振をしない様にファールを重ねて、チャンスボールが巡って来るのを待ってなんとかヒットを打ってきたと言うのが正直なところ、そんな辛抱強い営業を長い間続けてきました。

一勝九敗
一勝九敗 Amazonから拝借してます。

 

マーケティング理論との出逢いがすべてを変えた。

ソレが少しずつ変わり始めたのは、マーケティング理論と出会い、一生懸命学び、実践を始めてからです。
今日打ち合せに伺った先のお客様もそうでしたが、何度かメールでやり取りをさせて頂いただけの初対面にも拘らず、「他社で見積りを取って金額を検討する様なことはしないので、宜しくお願いします。」と、見積りをする前から言って下さいました。

その理由は初めてお会いしたときの私のオーラ、とかではモチロン無く(笑)、ご紹介して下さった方の人間性が素晴らしいとか、その方との信頼関係が強固に出来ているという事がそのベースにあると思われますが、とにかく今ではそんな案件が殆どで、5〜6年前の様な相見積りになって競合他社とギリギリの価格競争を繰り返す様な案件は今では殆どありません。

その代わり、(コストも含めて)お客様の要望をしっかりと受け止めて、その内容に沿う提案をしなければならないという重大な責任も負う訳ですが、、

 

打席数は少なくても予告ホームランを打つ経営

マーケティングという自然発生的に受注を上げ続けるシクミを構築して、同業他社との血みどろの激戦を繰り返すレッドオーシャンから抜け出すのは、上述した『石に齧りついても塁に出る』というスタンスで、1つずつの勝負に勝ったり負けたり、一喜一憂を繰り返すのではなく、期の初めの事業計画で年間通した受注を見込むようになる、いわば、予告ホームランをコンスタントに打ち続けるという事です。
初めのうちは5本から、そのうち10本となり、30本となり、徐々に実力が伴って来ると共に安定した数のホームランを打てる様になるには、一回ずつの勝負で勝てる目先の営業スキルを磨くのではなく、体力、地力自体を身につけることに意識を集中し、その為に必要な『強み』やお客様にお渡しする『バリュー』を研ぎ続けなければなりません。要するに、イソップ物語りの『金の卵を生むガチョウ』を育てる理論です。

 

 

出会い頭のホームランを連発する男

昼から事務所に詰めていると、年の暮れのの風物詩、取引先や仲良くして頂いている方々が次々と年末の挨拶に、と立ち寄られます。(てか、私はどちらにも行けてなくてスミマセン。)

その中のお一人と話込んでいた中で、「今年は非常に業績が良かった」と嬉しそうに話される方がおられました。
「大きな物件が次々決まって、今までに無いジャンルの受注を開拓出来た!」と素晴らしい成果を上げられたとのことですが、「これが偶然なのか、いつまで続くのか分からないので、社内の評価もイマイチで、自分自身も来年以降の受注に対して不安を持っている。」とのこと。
とはいえ、彼自身、数年前からマーケティングの勉強を熱心に続けられ、私の主宰する職人起業塾にも通って自社の事業へのマーケティング理論、アクションの反映に一生懸命に取り組まれてきました。私に言わすと、別に出会い頭のホームランがたまたま続いた訳ではなく、今までコツコツと積み重ねて来た行動の成果が漸く花開いて来たとしか見えません。(笑)

 

 

予告をすることの重要性

「なのに、自信が持てないと言うのは、単に予告をしてないだけじゃないの?」

と、彼にはアドバイスとまでは言えないですが、提案をしておきました。
年度の始めに、今まで自分が取り組んで来たマーケティングプランから生み出される成果をイメージして、数値に表して計画を建ててみる。ソレを実行出来れば、受注額、数量の結果は同じでも偶然の出会い頭だと思う人はいないし、自分でも未来の売上げを創って行く自信がつくのではないですか?と。

ま、初年度から思い通りに出来上がるかというと、そんなに甘くは無いかも知れませんが、なんどもテストと検証を繰り返すうちに数字のイメージがつきやすくなったり、イメージとの誤差を見つけて、サービスや商品の修正もしやすくなる筈です。ソレを繰り返していればきっとそのうち予告ホームランを量産出来る様になると思うのです。

マーケティングの大家、ジェイ・エイブラハムも言ってました。

「テスト!テスト!テスト!テスト!テスト!」と。(笑)

Nさん、決算期は年末とは違うかも知れませんが、新たな年を迎える良い機会です、来年に向けて予告ホームラン、(のとりあえず予告だけ)ぶっ放してみましょう。(笑)

社長もきっと喜んでくれると思いますよ!

 

おまけ、

キャルファーム大西さん、いつもありがとうございます!
お陰さまで、なんとか年が越せそうです。(笑)
来年は畑仕事も一層頑張りますので、スタッフ一同、宜しくお願い致します!

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キャルファームさんで収穫された今年最後の野菜達
キャルファームさんで収穫された今年最後の野菜達

くっだらない職人の誇り、捨ててみたら。

12月24日 クリスマス・イブ 曇

クリスマス・イブの朝
クリスマス・イブの朝

想定外&ハプニングな聖夜

私はクリスチャンでもありませんし、聖なる夜にさほど興味はありませんが、今日と言う日はもうキリスト教云々は関係なく国民的行事となった前夜祭の夜。
なんとなくこんな日の夕食は家族団らんで食卓を囲むのかしら、悪く無いね、なんて思っていたら、にゃんと、高校生になる娘は終業式を終えてそのまま新幹線に乗って名古屋にジャニーズのなんとかってグループのライブに行くとかで、「今夜はお泊まりですから。」とキッパリ。
おまけに、朝早くから、「荷物いっぱいあるから送ってー」とせがまれて駅まで車で送らされる始末。やっぱり、私にはクリスマス・イブなんて縁の無い代物の様です。。

おまけに、愛猫のにゃろは夜に(勝手に)一人でお散歩に出掛け、にゃかにゃか帰って来ないし、結局、すみれママ☆と2時間近くも夜中にニャーニャー言いながらニャロ捕獲に奔走する散々な夜になりました。(苦笑)

クリスマス・イブの朝
クリスマス・イブの朝

 

幸せをもらったクリスマスプレゼント。

そんな年末も押迫った今日は、一日中事務所に籠りきって、ぐちゃぐちゃに書類が積み上がったデスクの片付け、年末年始のタスクの整理、来年の事業計画のアウトライン、ラスト一人まで漕ぎ着けたスタッフとの個人面談、会計事務所さんに来社頂いて月次決算報告会と完全に内向きの仕事に時間を費やしました。

これでスッキリと新年を迎えることが出来る、と言うには未だやり残したことが多くありますが、少しは片付いて少しだけ気分はスッキリ。まあ、今年も年末ギリギリまで、というか年始にかけて資料作りに励むことになりそうです。(苦笑)

溜まっているタスクの1つに自身が主宰している勉強会の振り返り、まとめの資料を作っておりました。受講者さんの振り返りを読んでいると、意識を変えて前向きに仕事に、人生に取り組んでいこうと言う意志が見えて非常に嬉しくなりました。
また、SNSから頂いたメッセージでは自分が意識を変えて行動を起こしたことで、周りの人が変化を見せてくれた、という喜びの声を複数頂くことが続き、不慣れ、拙いながらも研修事業に注力して来たこの2年間の蓄積が漸く少しずつ成果を見せてくれたことを素直に喜びました。
今日頂いた感謝のメッセージはちょっとしたクリスマスプレゼントでした。(笑)

心理学者のアドラーは『他者貢献こそ人間の幸せ』と言い切っておられましたが、自分が学び、実践して来たことを伝えることで、人に良い影響を与えることが出来たのは何事にも代え難い幸せを感じる瞬間であり、その対象が間接的であれ『職人』であれば職人出身の私としたらその喜びもひとしおです。

 

職人と商売人と経営者

そんな中、今日は一人の職人上がりの経営者に苦言を呈しました。
私は、職人は意識を変え、行動に移すことで経営者になれる、もしくは会社の顔として経営者にとって変われる経営幹部になれると思っていますし、肉体を酷使する職業であるが故、年齢と共にそんなキャリアアップを目指すべきだと考えています。
自社の社員大工でも、外部の職人さんでもそれは同じで、そのステップを示す為に始めたのが職人起業塾というマーケティングの勉強会です。

職人は今日から独立起業します!と言うだけで簡単に社長になることが出来ますが、あちらこちらの現場を渡り歩くだけの流れの職人で終わってしまうことも少なく無く、どこかで経営者になるのだ、という強い意識を持たなければならないと思っています。
ソレは、職人から商売人に転換することでもあり、閉鎖された狭い建築業界の悪習から抜け出すことでもあります。

 

職人の誇り?ほかしてまえ、そんなしょうもないプライド

「人にバカにされた様なことを言われて、そんな相手と仕事が出来ますか?」

ずいぶんと悔しいことがあったのでしょうが、私にそんな質問をされたという事は、その彼は「バカにされてまで仕事をする必要なんか無い」と思っておられるのは間違いないと思います。

私の答えは、

「なんぼでもするわ、なんやったら頭を下げてでも仕事をもらうし、今までもそうやって来たし、今でも必要が有ればいくらでもバカにされてでも仕事をもらいにいくで」

「経営者になろうと思った時から、そんなしょうもないプライドなんかとうにほかしとるわ、自分の誇り、プライドなんかより、若衆、その家族の暮らしの方がずっと大事やし、そんな決意も無しで商売はでけんやろ」

と、ちょっとヒートアップ気味で話しました。

「仕事自体に対する誇りは忘れへん、誰に対しても胸を張れる仕事をするし、して来たつもりやけど、ソレと嫌なことを言われた人をぶった切って仕事を無くすのとは全然話が違う」

 

やらねばならないことに向き合う

私の言葉をどの程度理解してくれたかは彼のこれからの行動を見るしかありませんが、しょうもないプライドを頑に守るのも建築業界の悪習の一端だと思うのです。
本当に重要な事、自分自身が(死ぬ程嫌でも)やるべき事に向き合うことが出来なければ、いつまで経っても本当の意味での経営者にはなれないと思うのです。

経営者は、人の人生を背負って生きることの重さを感じること、経営幹部、会社の代表として顧客の前に立つ者は会社の将来を担っていることを自覚することから全ては始まると思います。
そんなこと関係ない、と、決められた作業だけをこなせばいい、それだけをしていたいという職人は結局、身体が動く間だけ重宝されて使い捨てになる運命を辿って来たのを私はこの目でいくらでも見てきました。

 

変えれるのは自分自身

職人が社会的地位を向上して、まともな暮らしを手に入れるには、一昔の職人は腕があればいい、という価値観を捨て、顧客や取引先から信頼を得て稼げる職人に変容することが必須だと考えて、この十年かけてコミュニケーションやコーチングといった研修を大工に受けさせて意識改革を計ってきました。

知識を得るだけではなんの役にも立たない。

行動に移して始めて入口に立ち、

行動を繰り返し、習慣に定着させてこそ、人生は大きく変化する。

そして、他人は変えることが出来ず、変えることが出来るのは自分自身のみ。

そんな原理原則をもう一度胸に刻み込み、人生の扉を開いてもらいたいと心から祈念します。

私からの苦言をクリスマスプレゼントとして前向きに受け取ってくれていれば幸いです。

一冊で二度美味しい『商店建築2015 12月号』

12月23日 曇り

すみれ事務所は祭日の定休日。
私は朝一番から現場に残工事の立会いを済ませて帰社、年明け着工予定の新築工事の最終の詰めの打ち合わせに参加したあとは事務所で電話番です。

電話も殆どかかって来ることの無い事務所で、黙々とPCに向き合って書類作りに勤しむのはなんだか非常に久しぶりの様な気がしますが、気のせいではないと思われます。(笑)

 

 

経営計画書2016の作成準備

今年もあと1週間程となり、毎年この時期に取り組むのは来年の初出勤の全体会議でスタッフ一同に配布する『経営計画書』の作成です。
数値の計画は2014年に3カ年計画を立てており、今期はほぼ計画通り、来期についても練り直しは無しで計画通り売上げ拡大では無く、自社の社員職人が出来る範囲で一層の高い品質の施工とサービスを来年も心がけ、信頼の輪を広げることに注力するのみです。
ただ、今期の業績の振り返りをスタッフと共有すべく(決算は12月なので、決算報告は間に合いませんが、)11月までの業績と今期決算の着地点を皆に説明する様にしましょ、と顧問会計事務所の担当会計士先生にデーターの送付をお願いしようとSNSを覗いたところ、先日新しく竣工したというおっされーな事務所の写真がタイムラインにどーんと載っておりました。

噂では聞いておったものの、実はあまりじっくり拝見しておりませんで、「おー、これか、」とホームページに飛んでまで見入ってしまいました。

http://www.hirookakaikei.com

しかも、こちらの事務所はあの!『商店建築』に掲載されているとのことで、早速Webサイトをチェック、

http://www.shotenkenchiku.com/products/detail.php?product_id=259

商店建築2015-12
商店建築2015-12

 

 

実は、商店建築にすみれの施工物件も掲載されています。

オシャレすぎる会計事務所の社屋は残念ながらすみれで施工させていただけませんでしたが、このような価値観の会計事務所さんを顧問にお願いしているだけで鼻高々というものです。(笑)

この『廣岡会計事務所』の社屋が掲載されている『商店建築』ですが、実はすみれの施工物件も掲載されておりまして、、

こちら。

商店建築2015-12
商店建築2015-12

お店はこちら、

http://www.koubegyuu.com/shop/genkichi/

この2物件は奇遇にも同じ雑誌に同時掲載されておりまして、一冊で二度美味しいという事で、改めてこの商店建築を購入してみました。

高級雑誌につき、おいそれと「購入してみてくださーい」とお願い出来る様なものでは無いと思いますので、すみれ事務所の受付カウンター前のマガジンラックにさしておきます。すみれにお越しの際は是非ご覧下さいませ。(笑)

経営者の仕事の半分は教育。by蜘手健介

12月22日晴れ

午前中は個人面談の続き、20時間を越える怒濤の面談週間もやっと終わりがみえてきました。残るはあともう少し、今年もなんとか年内にスタッフ全員の声に耳を傾けることが出来そうです。

冬空
冬空

 

同業者社長からの相談

昼からは来年着工予定の店舗工事の打ち合せや現場周り等、(たまには)実務に勤しんでから、夕方からは姫路から同業の経営者を迎えての会食でした。

大型リフォーム、リノベーションに特化して堅調に業績を伸ばされている工務店、リフォーム会社と言うよりも設計事務所と言う方がしっくり来る技術系の会社のO社長です。
長い間、同じ勉強会で共に学んでいた仲間でもあり、久しぶりに会って近況報告等だけでも非常に盛り上がりました。

様々な話をO社長と話しましたが、この業界の経営者と話してみると大体皆さん、同じような悩みを抱えているもので、お互いに慰め合う訳ではありませんが、話の中で問題点を明らかにして未来に進もうという気持ちを強く持つことが出来たりします。

クリスマス前の三宮
クリスマス前の三宮

 

 

やっぱり人の問題。

O社長に相談されたのは現在顕在化している具体的な悩み等ではなく、スタッフの育成に対しての漠然とした不安でした。(もちろん私も含めて)経営者の悩みは結局、人の問題に帰結します。
昨日のブログにも書きましたが、アドラーが言ったように、人の抱える問題はすべて人間関係に起因するものだと言うのは、あながち間違っていないと思っています。元阪神、オリックスで活躍された野田選手の九州料理のお店で鍋をつつきながら延々とそんな話をし続けました。

生田新道店舗工事真っ最中
生田新道店舗工事真っ最中

視点を変えて本質を炙り出す

スタッフにもよく話をするのですが、問題の本質を明らかにするには視点を変える必要があると思っています。一番分かりやすいのは、短期的な視点をできるだけ長期的な視点に変えるということです。なーんやそんな事!と思われるかもしれませんが、それだけで実際の行動が決定的に変わることがあります。短期的なこと=目先のことに執着すると、本来の目的を見失ってなってしまいがち、というのは目的と手段を履き違えてしまう可能性が増すということでもあります。

今月の売り上げ、今期の決算、顧客単位の現場収支、今日の見積り、もちろんどうでもいいわけはなく、実際の経営においては非常に重要です。しかし、それらばかりに囚われすぎると目的と手段を履き違えるようになって未来に対するアプローチを一切できなくなってしまいます。

重要な事は、手段をあれこれ見直すのではなく、根本的な問題、目的を達成する為のアプローチ、行動を起こすこと。『第二領域』と言われる緊急ではないが、重要な事に今どれくらいの意識を持ち、行動を移せるかに未来はかかっていると言っても過言ではないと思うのですが、人は分かっていることを全て行動に移せるかというとそんなことはありません。

 

 

経営者の仕事の半分は仕事

そんな話を 延々として、経営者に取って最も重要な第2領域の活動とは何か?という話になりました。O社長と共通のメンバーである一般社団法人JACKグループの主宰をされている蜘手社長は「経営者の仕事の半分は社員教育ですよ」と最近よく言われます。その言葉に私も強く賛同しておりまして、社員に主体性を持って働いて貰える様に社内環境を整備し、意識改革を促す事こそ経営者が取り組むべき『第二領域』の最たるものでは無いかと。

結局、O社長とはその部分で意気投合、来年姫路で開講する予定の職人起業塾【第二期】に参画頂いて私たちと一緒に社員さんと共に学び、意識改革に取り組もう!という最高の結末を迎えました。(笑)

 

 

職人起業塾は職人だけを対象にしているのではありません

そんなこんなで、『職人起業塾』を職人だけの学びの場だと誤解されている方は少なく無いのだということが分かりました。。
職人はモチロンですが、現場担当者、設計、営業と幅広く建築実務に携わり、顧客接点を持つ人全てを対象としておりますので、社員教育こそ腰を据えて取り組むべき最優先事項だと思われる建築業界の皆様、一度お問い合せを頂ければと思います。

(ここだけの情報ですが、)新年早々、第二期生の募集を開始しますよー。(笑)

http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

ユザワヤで見つけた真理の話

12月21日 雨のち曇り

気付けば今年も残り10日余り、あっという間に今年も終わりを迎えそうです。

先週は研修会、会合、そして怒濤の忘年会のピークで、胃腸をはじめ(笑)ずいぶん体力を消耗した感も否めませんが、それも大まか終わり、今週からずいぶんと落ち着く筈ですので体調を整えつつ、新年を迎える準備を粛々と進めたいと思います。
と、思いつつも今日は夕方からNPO活動の実行委員会、『ひょうご安心リフォーム推進委員会』の定例会に出席&忘年会。(苦笑)整えるのは明日以降にしたいと思います。

 

 

生まれて初めての体験。

会合の前に、クライアントの店舗で相談を頂いていた案件の調査に行ったついでに、立ち寄った先で生まれて初めての体験をしました。

それは、『ボタン』の購入です。

今年は暖冬とのことで、比較的暖かい日が続いていましたが、先週中から急に冷え込み、冬物の厚手のジャケットを引っ張り出してみたところ、ボタンが1つ取れてなくなっていることに気付きました。いつもは妻にお願いするのですが、金色のボタンで、近場で購入するのも難しそうだという事で、自分で探してみることにして、神戸最大の手芸材料の品揃えを誇る(と、教えてもらった)ユザワヤに行ってみました。私にとっては未知の世界です。(笑)

6階にも渡る広大な店舗の中をうろうろして、やっと見つけたボタン売り場をみて、少しばかりの衝撃を受けました。思っていたよりも、ボタン売り場に割かれているスペースが小さかったのです。
壁に高さ60cm、幅7.2m程のボタンの見本が張り付けた引き出しが並んでいるだけでした。その引き出しの中に、同じデザインのボタンがサイズごとに小分けされてありました。

yuzawaya
yuzawaya

 

期待はずれのラインナップ

妻には、「ユザワヤにいったらどんなボタンでもおいてるわよ」と聞いていて、ずいぶん広いスペースに棚がズラーっと並んでいるのを想像していただけに若干の拍子抜け、「こんな少ない展示で世の中の全てのボタンを網羅しているわけないやん、ひょっとしてオレの探している金ボタンはないんちゃうの」等と自分が勝手にイメージしていたのと違うことに不満を呟きながら近づいてみると、探しているソレはあっという間に見つかりました。
あと、気付いたのは、ボタンのバリエーションってせいぜいこんなくらいしかないんやってこと。
冷静に考えても見たら、自分の着ている服についているボタンってあまり主張しないなんの変哲もないモノばかりです。「なるほどなー」と思いました。(特殊なものはあるとは思いますが、)

 

 

向き合うだけで見えて来るもの

普段、全く意識をせず、ただ漠然とスゴくたくさんあるんやろな、と思っているものも、しっかりと向き合って、細かく見てみると大まかに分類することが出来るし、サイズの大きさなんてバリエーションとして揃えればなんてことない些細なこと。

振り返って自分達のビジネスを考えてみれば、社内の問題、業界の問題、対顧客との問題、環境の問題と山の様に問題が積み上がっており、なにから手を付けて良いのかさえ分からなくなるように感じますが、冷静に正面から向き合ってみると、実はボタンの様に、種類が無限にあるわけではなく、根本的な問題の数は知れれて、サイズにバリエーションがある様に、程度の問題が多くあるのだな、なんて考えてしまいました。そして、その問題を大きな枠組で分類して、共通項を見いだすことで、まず一番始めに取り組まなければならない問題=自分自身の在り方に焦点があって来るのではないかと思うのです。

 

ボタンの掛け違いを無くすと言う真理(笑)

昨年からずいぶんと『嫌われる勇気』という書籍が流行し、なんと!ジャニーズの手越君の愛読書でも有名になった心理学者のアドラーは人間が抱える全ての問題は、『人(人間関係)の問題』だと言い切りました。
人と人とのコミュニケーションを正しく、真理に基づくものにすることで全ての問題を解決することが出来る、と考えると、『ボタンの掛け違えを正すこと』に真理があるんやなーなんて。

ユザワヤで見つけたボタン真理の話でした。(笑)

 

リノベーション業界大手の職人育成計画

12月19日 晴れ

昨夜の記念すべき『職人起業塾 京阪神木造住宅協議会版 6ヶ月研修コース』の開講の余韻を引きずりつつ、今朝は少し寝坊をしてしまいました。。
三日間で22時間、喋り続けたダメージが若干、身体を重くしている様で、連日の研修講師役(と今日で6日連続となる忘年会で、汗、)とうとう喉が枯れてしまいました。。

 

 

大屋根のsumikaお引き渡し

と言いつつも、今朝は朝から気分を切り替えて、(久しぶりに?)工務店実務に勤しみました。コンクリートと木造の混構造で通常よりも長く工事にかかってしまった大屋根のsumikaのお引き渡し式を執り行いました。
すみれ事務所での奥様と担当設計みまっちとの笑いの絶えないインテリア打ち合せもこれで終わりとなり、若干の寂しさを感じてしまいますが、足繁く事務所に通って頂き、細部まで細かい確認と、仕上デザインの選択をして頂いただけあって、イメージ通りの出来上がりになった様で、(全く打ち合せに参加していない)私としては一安心。

お引き渡しは年末ギリギリになってしまいましたが、なんとか新しい家でめでたく、気持ちよく新年を迎えて頂けるのは良かったかと思います。
T様、これからの新居での暮らし、高断熱、高気密だけでなく、EM珪藻土と無垢フローリングの自然素材の仕上とオールアース工法による電磁波への対策もバッチリの健康住宅ですので、楽しく、心地よいものにして頂けると思います。
そして、(打ち合せはもうありませんが、)私たちすみれとはこれからながーいお付き合いを頂くスタートになります。
何か気になること、困ったことがありましたら、市中を走り回っているすみれスタッフがすぐに駆けつけますので、いつでもお気軽にお声掛け下さい!
この度はありがとうございました。そして末永いお付き合いを宜しくお願い致します!

 

お引き渡しセレモニー
お引き渡しセレモニー

 

マーケティング戦略塾の同窓生

昼は東京からの客人とランチ。
10年程前に日本マーケティング協会の理事長だった水口健二先生のマーケティング戦略塾に参加した際にご一緒させて頂いたのがご縁で、数年に一度、付かず離れずな関係で不定期に情報交換をさせて頂いてます。

水口健二先生の勉強会でご縁を頂いた方々のその後の活躍は 目覚ましく、JACKのクモデ社長やムクムクハウスの阿部社長といった業界内で先進的な取り組みをされている団体の主宰の方と同じ班でSWOT分析やUSPの作り込み、ビジネスモデルの整理をしたのが懐かしく思い出されます。

そんな優秀なメンバーさんの中におられたのが、スタイルオブ東京の藤木社長、不動産事業を軸に卓越したライフプランを全面に押し出して業界紙だけではなく、一般のメディアにもよく登場しておられる有名女性経営者です。
今回久しぶりにお会いしたら、なんと業界NO1のリノベーション会社の子会社の副社長に就任されておられました。(驚)

スタイルオブ東京
スタイルオブ東京

http://www.styleoftokyo.jp

 

リノベーション業界トップクラス企業の悩み

昔話に花を咲かせたり、お互いの近況報告等の雑談のあと、同席されていた執行役員の方々を交えて話してみると、新しい事業展開をするにあたり、非常に難しい問題を抱えているとの事でした。

きらびやかな業績を残されている会社の問題ってなんやろ、と聞いてみると、(やっぱり)職人不足問題と、職人の質の問題とのこと。
職人の質については、施工技術の未熟とかでは無く、工事前の養生や近隣への気遣いなど、職人云々の話ではなく、社会人としての基礎力が足らないと言うことでした。

自社職人を育成して顧客満足を上げることで、繰り返しの注文やご紹介を頂き安定的な事業を作り上げる事を目指す!と10年前の水口健二先生の戦略塾でコミットして、継続した取り組みをされている高橋さんに意見をもらえませんか?と聞かれたので、スパッと持論を述べさせて頂きました。

「育てるしか無いでしょう。(笑)
そして、若者を育てるには、職人を魅力的な、安定的な、将来性のある職業にしなければなりませんね。」

と、(期待通り、笑)の回答に皆さん、やっぱり、とうなずいておられました。

 

 

リノベーション大工育成プラン(草案)有り!

いつもはここから、「じゃあ具体的にはどうすればいいでしょうか、」となるのですが、今日は少し勝手が違いました。なんと!藤木社長が既に若者をリノベーション大工に育て上げる育成プランを考案しておられ、しかもそれが素晴らしい!
私の周りでは、勘のいい経営者さんが、数年前から自社大工、自社職人の育成に既に着手されています。木造大工、造作大工の平均年齢が50代後半と言われる現状を見て、5年後10年後を見たら当然の選択だと思いますが、その本質である若者が夢を持って就職したいと思う職業にするところまで踏み込んでおられる方はまだ少数派です。
藤木社長のプランはその本質をズバリ射抜いており、すぐに実行に移されたら5年とかからずに頭を痛めている大工不足問題は解決されると思います。
既に全国展開されている大手リノベーション会社の市場独占の布石になり得る素晴らしいものでした。

長期視点→本質→根本的問題解決=生き残り戦略

大手はさすがにマーケットに対する読みが違う!と甚く感心すると共に、地域密着の中小工務店、リフォーム事業者はもうすぐ受注競争だけでなく職人確保の競争も大手と戦わなければならなくなるのを実感してしまいました。
大手企業に職人の育成なんか出来っこ無い、と一昔前は言ってましたが、時代は確実に変わっていますね。我々ももっと長期にわたる視点を持って、本質を抉り取り、根本的な解決へのアプローチを加速させなければ生き残れない時代なのだと思います。

藤木社長、本日はありがとうございました。
近いうちにまた、東京でお会い出来るのを楽しみにしています。(笑)

心謝。

厚生労働大臣認定事業 職人起業塾【京阪神木造住宅協議会版】スタート

12月18日 曇

職人起業塾【京阪神木造住宅協議会】開講!

本日、12社、22名のメンバーと共にいよいよ開講。
職人、現場管理者、設計者と全ての建築実務者向けにマーケティング理論を落とし込み、今まで建築業界に蔓延っていた悪習を一掃し、根底からの意識改革を通して顧客への最大限の満足を叶え、「一生あんたんとこに頼みたい、」と言ってくれる『生涯顧客』を増やすことによって将来の売上げ利益を作り上げ、安定した経営とそこで働く人達の幸せを作り上げる先進的な取り組みです。

厚生労働大臣の認定を得て、国費を使って職人等の建築実務者向けの意識改革が出来る様になったのは、(予定通りではありますが、)今までに類を見ない画期的なことであり、3Kと言われ、若手の入職者がいなくなった建築業界に新しい一石を投じることになりました。

職人起業塾【第1講】
職人起業塾【第1講】

 

日の当たる場所

今日は第1講ということで、朝から夕方までフルタイムで私の講義、休憩を挟みながら合計7時間半もの長丁場を熱く、高いテンションのまま喋り続け、また20数名の塾生へのグループコーチングのセッションを行ないました。

開講するにあたって、まず私から塾生の皆さんに伝えさせて頂いたのは、国家予算を使っての研修の意味と意義です。
今まで決まった作業を正確に行なうこと、法律や仕様書に定められた品質を守ることだけを業務範囲とされていた人達に対して、顧客接点としての意識、そこから生み出される価値を再認識して工事完成後の何年にも渡って作り上げたモノで顧客満足を持続し続ける『行動』を生み出すことは今までの建築業界の悪習を断ち切り、顧客満足だけではなく、建築現場に携わる人達の働き方、キャリアプランを根底から変える取り組みであり、国がその後押しをしてくれているという事実です。

国の援助を受けて半年にものぼる長期での社員教育、研修を受けることが出来るのは、モチロン、その参加企業が法例を遵守して、真っ当な労働環境を整えていることを示します。
ブラック企業ばかり、と言われている建築業界、工務店業界でこれだけの企業が社内整備に取り組み、陽の当たる場所に出て来たのは『職人の社会的地位の向上』を創業以来ミッションに掲げて来た私たちすみれの悲願達成への入口であり、業界を根底から改革する初めの一歩でもあります。

住宅という一生に一度と言われる大きな買い物、そこに住む人にとって一番身近な環境であり、災害から守って安全を担保してくれるインフラを作り、守る社会的にも非常に重要な役割を担っている私たち建築業者はそろそろ法の網をくぐり抜けたり、グレーゾーンで目先の利益を稼ぐような業界から脱皮して燦々と陽が降り注ぐ『日の当たる場所』に出て、堂々と胸を張って事業を行うべきなのは明白です。

職人起業塾に集まった塾生、その参画事業所はその『日の当たる場所』に出て来て、自分達の未来と共に業界の未来を作り上げる重要な役割を負っていることを熱い口調で皆さんに語りました。

 

 

職人起業塾【第1講】②
職人起業塾【第1講】②

 

意識改革と行動

全く今まで受講したことの無い研修ということで、塾生の皆さんはずいぶんと戸惑っていた様でしたが、考えたことも無い様な質問をされ、大勢の前で自分の考えを繰り返し発表することによって、この研修の意味を少しずつ理解して頂けた様でした。
また、殆どの参加企業の経営者さん達もオブザーバー参加をして頂いたことで、明日以降、社に帰って持ち帰った課題について塾生さんと一緒になってどのように行動に移すかを話し合い、行動を起して頂けると思います。

いつも言っていることですが、研修を受けて知識を得てもなんにもならない、即行動に移してナンボ。そしてその行動を定着させてシクミとして回すことができて初めて効果が発揮されます。
皆さんの行動力に大きな期待をしつつ、来年の第2講で発表してもらう『行動と経過』を楽しみにしたいと思います。

塾生の皆様、そして経営者の皆様、私も結果にコミットして精一杯気張りますので、半年間宜しくお願い致します!

長時間に渡る受講、お疲れさまでした!

職人起業塾【第1講】
職人起業塾【第1講】

今年最後の職人起業塾@すみれ

12月17日 晴

今夜は第28回目となる職人起業塾、すみれ本社の3階にて今年最後のマーケティンググループコーチングを行ないました。

第28回職人起業塾【すみれ開催】
第28回職人起業塾【すみれ開催】

新規メンバー4名、皆勤賞4名。

今回も、20数名の多くの方にお越し頂き、また、新しいご縁を頂いた新規メンバーさんに4名も御参加頂きフレッシュな感じで賑やかに開催致しました。

今年最後の勉強会の事前課題として皆さんにお聞きしていたのは、『影響の輪を広げた事、その結果。』でして、皆さんに「あなたが強化した影響力は?」と言う質問です。
1年間かけてのプログラムの最後の振り返りという事で、今回初めての参加、または最近参加しはじめられた方にとっては、『影響の輪』の定義や意味あいがイマイチ分かりにくい質問だった様ですが、皆さんそれなりに一生懸命考えて来て下さいました。

そんな中、1年間欠かさず通い続けられた皆勤賞の田中さんと杉浦社長は流石!
私たちが提唱しているマーケティング理論をしっかりと理解、身につけられて実務に生かされておられる様です

■人の役に立つことを意識、役に立つ人間だというイメージを定着、誠実な対応をする、という影響を広げて売り込む様な営業せずに結果を出せるようになった。

■人間力を強化!経営者としての中身がしっかりした。お客さんの安心感が増えた。

と、まさしく影響の輪を広げる自分の内面に向き合い、表面的、短期的な強みではなく、本質的、潜在的な地力をつけて、生涯顧客を増やしていく、ライフスタイルマーケティングの入口に立たれた様です。

 

マーケティングマインドは浸透させる。

このお二人の様にマーケティングマインドをじわじわと自分の脳の中に浸透させ、身につけられると、日常の些細な判断から全て原理原則に沿った選択を繰り返せるようになり、意識せずにファンを増やせる様になると思います。

ご本人達も、『マインドが染み込み』感覚が分かって来た、と言われておりましたし、来年は次のステージにステップアップされることと思います。

田中さん、杉浦社長、『卓越の戦略』を形作り、関わる周りの人達を幸せにする活動に一生尽力して下さい!
大きく期待しつつ、今後の経過を楽しみに見させて頂きます!

職人起業塾2015 忘年会
職人起業塾2015 忘年会

 

卓越の戦略のキモは周りの人の幸せ。

私たちが長年学び続け、試行錯誤を繰り返して来た『卓越の戦略』とは、自社独自の強みを最大限に発揮しながら、顧客に渡せるバリュー、ベネフィットに焦点を合わせて、絶対の信頼を得ることが出来る様に『出来る事』『やるべき事』を真摯に研ぎ澄ますことによって発動します。
一年間の終わりの勉強会での振り返りで参加者の皆さんにはその辺りの肝を再確認して頂けたのでは無いでしょうか。

皆様、一年間お疲れ様でした。
毎月、遠路はるばる神戸の西の果てまで、夜遅く通われたことに敬意を表しつつ、もうすぐ迎える新しい年を飛躍の年にして頂けます様に心から祈念しております。

ありがとうございました。

心謝。

職人起業塾パンフ

インサイドアウトと率先垂範。

12月16日 曇り時々晴

水曜日。すみれ事務所は定休日。
私はというと、クライアントの社名が冠名となっているゴルフコンペにお誘い頂き、参加してきました。

ローズウッドゴルフクラブ
ローズウッドゴルフクラブ

冬のゴルフ、すっかりシーズンオフになっており、(もともと下手クソが)全く練習どころかクラブを触りもして無い事も相まって、(いつも通りですが、)相変わらずスコアは土砂降り、(^_^;)

ですが、天気にも恵まれ、12月中旬過ぎとは思えない程、暖かかったし、心易いメンバーさんと一緒にワイワイとラウンドさせて頂いてそれなりに楽しませて頂きました。

 

 

オッサン二人、5時間トーク(苦笑)

夕方からは大阪へ。

営業下手の起業家を救う喋る名刺、『言霊名刺』で有名な中野貴史さんと久しぶりに情報交換を兼ねての会食のお誘いを頂き、今回も多くの情報と刺激を頂きました。
中野さん、本日も勉強させていただきましてありがとうございました!

実はワタクシ、この中野さんのメルマガのファンでして、不定期ながら毎回楽しみに拝読しています。ハッと気付かされる独自の切り口は一読の価値があると思いますので、一度覗いて見られるのを強くお薦めします。(^o^)

http://kotodama-m.com/magazine/index.html

それにしても、、楽しい時間は思いの外早く過ぎると言いますが、オッサン二人きりで5時間オーバーも話し込むとは我ながら驚きました!
てか、ビックリしましたねー。来年はコラボして何か一緒に出来ればと思っています。

曾根崎新地
曾根崎新地

 

コーチングとティーチング

このところ(身内ネタばかりですみません、)絶賛開催中のスタッフとの個人面談ですが、実はコーチング形式をとっておりまして、私は殆ど喋りません。
同席する部長が主に訊き役となり、予め配布しているヒアリングシートに沿って社内や個人の問題点や目標、振り返りなどを質問しながら進めて行きます。
質問を繰り返すことによって問題点を明らかにしたり、表面的にしか見れていないことの本質をあぶり出したりするのですが、その合間で私もたまに口を挟み、アドバイスをする事もたまにあります。そこはコーチングではなくティーチングにチェンジしちゃいます。

それは主に目標設定について。
半年に1度この面談を繰り返し段階的に目標設定を繰り返し、その振り返りや問題解決を何年にも渡って継続していくと(個人差はありますが)思いのほか自らが掲げる、もしくは私たちが示唆するあるべき姿に近づいていくもので、やるべきことがほぼできできたと満足感に浸るスタッフも中にはいます。非常に素晴らしいことですし、私としてもとても嬉しいことですが、そんな時に限って次の目標設定にどうしましょと答えを出しあぐねたりします。

 

 

インサイドからアウトサイドへ

そんなステージに来たときに私がアドバイスするのは、自分の事から人のサポートに目標を変えるということです。「他人と過去は変えられない」とよく耳にする言葉がありますが、人を変えるというのは非常に難しいものです。中小企業経営者の仕事の半分は社員教育だと言われる事は少なくありませんが、スタッフの立場の者達がこのような意識を持って相互にこれができるようになれば、会社としての成長は一気に加速しますし、それぞれの個人にしても「人生の大きな転機になる大きなステップになるで、」とまで言っています。

自らが変わり、実践することで周りに規範を示し、そして周りを引き上げるサポートをする。自分1人の人生から他人の人生に影響を発揮できるようになるというのは、その段階を踏んでこそだと思いますし、自らの目標達成を繰り返した人にしか他人を変えることができないとも思っています。歳を重ねるごとにスタッフが皆それぞれ成長して、その姿を見て徐々に手ごたえを感じられる面談の時間って(大変ですが、笑)面談する側にとっても気付きや学ぶことも多く、大きなやりがいを感じさせてもらえる貴重な時間となっています。

 

率先垂範の輪の広がり

とにかく、目標設定、検証、振り返り、問題提起、問題解決を繰り返す社員面談の一連の流れは私たちが企業として、個人としてあるべき姿に向う 道標を探し、方向性を見定める羅針盤の役目もを担っています。それがしっかりと機能する為の絶対条件とは、私たち経営陣の率先垂範であり、襟を正して毎日の仕事に向き合う事だと思っています。

やればやる程、突き詰めれば突き詰める程、自分達の立場も大変になっていく訳ですが、それがスタッフ全員の成長のための土壌でもあるとしっかり自覚しなければ、と思いますし、なんでしたら出来ていない事を厳しく?スタッフから指摘されたりもします。
厳しく、面倒な事に向き合う率先垂範の輪が広がる事が、企業の成長を促す根底だと信じて、引き続き気張っていきたいと思います。根本からアプローチしなくちゃね。(笑)

部長、頑張っていきましょう!

今年もやります。施設の子供達への直接支援、『三匹の羊の物語』

2月15日晴れ

ジョブカード活用のキャリアコンサルティングへの付き添い。

今日は朝1番から久しぶりとなるスタッフのジョブカード作成のキャリアコンサルタント面談に付き合って神戸商工会議所内にあるジョブカードセンターへ。
今年の春の新入社員の時は確か同行しなかったし、昨年設計アシスタントのジョブカードを作った時は、同行しましたがあまり意味がないような気がしながら帰ってきた覚えがあります。

今回は、関西で初めてとなる「ものづくり人材育成補助金」の活用ということでなにか必要性があるのかと思い行ってみましたが、別にそうでもないような…
まぁ、個人のキャリアアップのための仕組みとは言え経営者がしっかりとその事業目的を理解をしているかどうかの確認は必要なのでしょう。

ポートアイランド
ポートアイランド

 

毎年恒例、子供達への年末助け合い運動。

話しは変わって。。

気付けばもう12月も半ば。年末までもう2週間と言うことで、毎年恒例の年末助け合い運動、施設に暮らす子供たちの直接支援の募金活動を始めたいと思います。

毎年ご協力いただいております皆様、今年もよろしくお願いいたします。

改めて内容ご紹介しますと、毎年年末に神戸と東北の施設に住んでいる子供たちに暖かな、そして幸せな気分で新年を迎えてもらえるようにと『カニ』を送っています。

皆さんからお預かりした募金ができるだけそのまま子供たちに届くように、一切の事務経費等はかけず、水産会社や運送会社の経営者さんにご協力いただいて大量にカニを発送しています。

ほんのお気持ち程度で構いませんので、日本の未来を担う子供たちに少しの愛情を注いでいただけないでしょうか。

募金受付は銀行振り込みと現金で行っています。
現金の場合は私まで、銀行振込の場合もご一報頂けましたら、銀行口座番号をお知らせします。
子供たちからのお礼状の転送をさせていただきますので必ず住所が分かるように連絡先をお知らせください。

 

三匹の羊の物語

もう6年目となるこの募金活動を始めるきっかけとなったのは1人のオッサンの怒りにも似たやるせなさからでした。

以下は以前の私のブログからの転載です。

*****ここから転載*****(一部修正)

年がら年中、まだ日も昇らない早朝から起きて、中央卸売り市場で鮮魚のセリに参加、午前中は買い付けた魚を配達するのに市内を走り回り、夕方からは飲食店のオーナーとして店に立つ。

「一体何時寝ているのですか?」

と、問うてみると、何も言わずに笑ってました。
少しの時間を見つけては睡眠時間を繋ぎ合わしている様な生活を長い間されているといいます。

そんな働き詰めに働くMさんの、普段に出来る手軽な息抜きというと週末の中央競馬。
決してたくさんのお金を賭ける訳ではないですが、ギャンブル特有のドキドキ、ハラハラ感を味わうために毎週馬券を買うといいます。

「ギャンブルなんて、負けてアタリマエ、勝ったところでどうせ悪銭、身にはつかないもの」

と、割り切った楽しみとして続けられているのですが、
(たまに)勝って手にした配当は、誰かが負けた悔しさが染み付いた、悪い念のこもったいわゆるゲンの悪いお金。
なので、ゲン直しの為に、手にした配当の1割程度をいつも「少しでも誰かのためになれば、」と、寄付金の募金箱に入れるように心がけ、三宮のお店の近くのコンビ二のレジ横にある募金箱に入れ続けていたとのコトです。

7年前のある日、その募金箱の中身が寄付金として回収され、集計された金額を書いた紙がお礼の言葉と共に張り出されていたのだそうです。

「皆様のご厚意に感謝いたします。おかげさまで募金額は1万●千●百円となっておりました」

のような文面だったのですが、Mさんはその張り紙を見て愕然としました!

「あほらしい、、なんや、これは!」

その前の週には万馬券を当てて、1万円札をその募金箱に入れたところだったし、近々の結果も良かったのでこのところ結構な金額をその募金箱に入れた覚えがあったのです。
こんな、ささやかな募金さえもそれを必要としている人のところに届かずに、賽銭泥棒のような(泥棒そのものか、、)心無い人の小遣いになってしまっているとは、、、

「一体この世の中はどうなってしまっとんや、、」

と怒りに震えたというよりも、情けなくなってきたそうです。
そして、調べてみるとこのような話は結構何処にでもある話で、海外への緊急支援物資などが被災者の手元に届かずに役人の利権となってしまうことがある。というのも常識のようになってしまっているとか、、、

しかし、募金や寄付の団体が信じられなくなったMさんは腐ることなく前向きに考えました。
「こんなことやったら、どうせ身につかん悪銭があるねんから、まとめて直接渡したらええんや、」
そして、
「直接渡すんやったら、やっぱりこれからの神戸を背負って立つ、恵まれていない子供達や、
お金もええけど、自分が得意なことですこしぽっちのお金よりももっと価値を上げて喜んでもらえるものにできへんやろか、、」
と、悩みながら、神戸市の窓口に行って、相談を重ねたといいます。
その結果、神戸市内の児童養護施設全てに年末に鍋を囲んで明るい食事をしてもらえたら、との願いをこめて、大量のカニを送ることにしました。
志を同じくする、昭和42年生まれ、未年生まれの友達2匹といっしょに。
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震災から20年が経ち、神戸の震災孤児はもうすぐ全員が社会に飛び立ちました。
しかし、その他家庭の事情で親と別れたり、事故、病気などで親をなくした子供達はまだまだたくさんいます。
そして、それらの子供達はやはり厳しく貧しい暮らしを営んでいる現実があります。

その3匹の羊達は全員、普段は自分の生活に必死になって日々を駆け抜けるような暮らしをして、寝る間も無いほど働き続けています。
人様のことをかまっていられる時間もお金も持っているわけではないのです。
たしかに、決して人様よりも裕福とは言えない身分ではありますが、ほんの少し、少しだけの気持ちをカタチにするだけで、そこから広がる喜びは無限大でした。
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お礼の手紙の中に入っていた子供達の喜んでいる写真や、手作りの貼り絵つきの感謝の手紙をみて、少しの勇気で行ったこの些細な行動を
「やってよかった。」と心底思ったといいます。

*****転載ここまで*****

 

温かなお志お待ちしております。

この活動を始めた当初は神戸の児童養護施設のみでしたが、東日本大震災が起こってからは、東北の子供達にも送っています。

1人でもたくさんの方の暖かなご支援、心よりお待ち申し上げております。

メール、電話、メッセージ、何でも構いませんので、高橋までご一報下さいませ。

宜しくお願い致します。