SWOTから4P、4Cへ。

8月7日晴れ

夏空
夏空

 

今日も暑い1日でした。

朝、目覚めたら、既に随分気温は高く、いつもの5分間筋トレをした後シャワーを浴びてもいつまでたっても汗が引かず扇風機の前からなかなか動けなくなってしまいました。

いつまでも涼んでいてもしょうがないと、意を決して服を着始めましたが、暑い。。。

今日の予定を見ると1日中事務所にこもって打ち合わせや会議になっていたのをこれ幸いにとスーパークールビズスタイル(要するに短パン)に、、

仕事する気あんのか?と疑問に思われそうですが、涼しい格好したから仕事する気がないとは限らないということで試してみました。(笑)

 

 

スーパークールビズにて失礼します。(笑)

午前中は行政書士の三佳先生を始め、知的資産経営報告書作成チームの先生方にお越しいただき打ち合わせ。

昼からはウェブ用心棒をお願いしているゾロアスター高橋夫妻を交えてマーケティングミーティング。

夕方からはわざわざ東京からTOTO社のグリーンでモデル診断事業のトップの方にお越しいただいて打ち合わせ。

と、たくさんの方に来社いただきましたが皆さんそんなにおかしな表情をされておられなかったようで、まずまず一安心。(笑)

「スーパークールビズにて失礼します。」

の一言で、皆さんあまり違和感なく受け入れていただいたようでした。
これに少し味をしめちゃったので、今年の夏はスーパークールビズ、ちょいちょい採用してみたいと思います。(笑)

 

知的資産経営報告書作成ミーティング
知的資産経営報告書作成ミーティング

 

4P、4CとUSPの親密な関係

さて、お題目は午前中の知的資産経営報告書作成の進捗について。
前回、SWOT分析を久しぶりに行った流れを受けて、今回は4Pと4Cのマーケティング分析へと確認作業を進めました。

ちなみに、4Pと4Cとは、
マッカーシーの4Pを購買者視点に置き換えた概念のことで、ロバート・ラウターボーンが提唱。
顧客価値(Customer value)
顧客コスト(Customercost)
利便性(Convenience)
コミュニケーション(Communication)のこと。

販売者の視点である4Pを購買者の視点に立って置き換えた概念で、
製品(Product) →顧客価値(Customer value)
価格(Price) →顧客コスト(Customer cost)
流通(Place) →利便性(Convenience)
プロモーション(Promotion)→コミュニケーション(Communication)
となる。

顧客は価値や問題点に対する解決策を購入しているとみている。
顧客は製品の獲得、使用、廃棄に至るまでの全体のコストに関心を持っている。
顧客は製品やサービスができる限り簡便に利用できることを望んでいる。
顧客は双方向のコミュニケーションを望んでいる。
この4Cを十分検討したうえで4Pを構築することが重要と提唱されている。
出典:weblioより

すみれでは、新築、リフォーム、店舗改装の3本の柱で事業を行っております。今回、いい機会だと言うことで自社の行ってきた取り組みについて、改めて振り返り、整理をしてみると思いのほかそれぞれについて同じ程度の精度まで引き上げていることがわかりました。
10年にもわたって何度も繰り返し自社のサービスや製品、コミニケーションについてブラッシュアップを繰り返してきたことが如実に表れているような、、

とは言え、SWOTにしても4Pや4Cにしても何度もフレームワークを行い、分析を繰り返してきたわけではありません。具体的に行ったのはUSPの見直しと再構築位です。
ただ、「自社だけの売り」とよく訳されるこのunique selling propositionを見直すにあたり、顧客にどのような価値を提供することができるか、という「存在意義」、要するに「あり方」に焦点を合わせることで自然と一般的なセオリーに則したマーケティングのフレームができてくるような気がします。

 

すべてのものは陳腐化するという原則への対処

どんなに良いアイディア、サービス、商品も顧客との関係性を無視しては絶対に成り立ちません。
そのことを肝に銘じて、顧客目線に立って、自らのあり方を問いなおす。これからも何度でも繰り返し考え続けたいと思います。
今日のミーティングも非常に貴重な再認識の場となりました。
ありがたや。

それにしても、知的資産経営報告書、完成がホントに楽しみです。
みか先生はじめ、プロジェクトメンバーの先生方よろしくおねがいします。

 

 

おまけ、

わざわざ遠方よりお越し頂きありがとうございました。

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モノづくり人材の種植え。@夢を叶える木工教室

8月6日 相変わらず快晴

明石鯛
明石鯛

雨は鬱陶しい、とかいい天気になればいいなーとかよく言う割にはこれだけ晴天の猛暑日が続くと、ギラギラの太陽がかえって辛く思えて来ます。

炎天下の下、現場で真っ黒になって作業に勤しむスタッフも夕方帰社した顔を見てみると、疲労の色が滲んで来ており、そろそろ一発雨が降ってくれんかなー、なんて勝手な事を思ってしまいます。

 

今日は朝から大阪へ、

新住協関西支部の会合と研修会でした。

午前中の会合では、地域型グリーン化事業と言う名称に変わった、長期優良住宅とゼロエネルギー住宅普及の為の助成金枠の振り分けを話し合いました。

すみれでは今年もゼロエネ住宅の枠は(今のところ)いくつか確保しておりますので、今年から来年にかけて新築をお考えの方は、是非お問い合せ頂ければと思います。

新住協研修会
新住協研修会

午後の研修会では、新住協の理事でもあり、断熱のカリスマ、最近の日経ホームビルダーの調査によると、『工務店が一緒に仕事をしてみたい設計事務所』の上位5位にランキングされる、人気建築家の西方設計の西方里見先生をお招きして、すっかりトレンドとなるつつある『床下エアコン暖冷房+扁平地中梁基礎断熱』についてのマニアックな講義を頂きました。

その他にも、熱損失が少ないとされている樹脂サッシと同等の性能を持つアルミサッシを町工場で製作するという画期的な新たな試みのご紹介も頂き、非常に内容の濃い、学びの多い研修会でした。

会場は超満員。定員60名で募集したら一瞬で一杯になり、追加で席を設けて結局新住協メンバー以外の方の参加者も多く、結局75名の満員御礼状態。

流石、人気建築家の集客力は凄まじいと、舌を巻きました。

で、ちゃっかり私も便乗させて頂いて、冒頭に少し時間を頂いて、この秋からスタートする職人、現場監督等の現場実務者向けの講座のPRも行なわさせて頂きました。

清水支部長、お心遣い恐れ入ります、ありがとうございました。(^ ^)

 

研修を終えてからも懇親会、二次会と遅くまでカリスマを囲んでの住宅性能についてのマニアックな話題で盛り上がりました。西方先生、遅くまでお付き合い頂きましてありがとうございました。

新住協研修会
新住協研修会

 

遊びすぎた子供達へ、

さて、お題目はこの夏休みの(遊びすぎた)ちびっ子支援の取り組み2本。

まずは直近になってしまいましたが、この週末、9日の土曜日、神戸ハーバーランドのモザイク内にある『ひょうご木づかい王国』にて、『木の精のお守り』を作るワークショップを開催します。

https://www.facebook.com/hyogo.kidukai

前回も非常に人気を博したワークショップですので、週末にモザイクにお買い物やお食事にいかれる際は是非お立ち寄り下さい。

https://www.facebook.com/events/734075550071839/

 

もう一つは毎年恒例の夏休み木工教室です。

https://www.facebook.com/events/1046582498693853/

『夢を叶える木工教室』というふれこみで、事前に作りたいものを絵に書いて、すみれ事務所にFAXかメールで送ってもらったものの材料を、倉庫の端材で用意して、作りたいものを作ってもらうという子供だけではなく大人の方からも参加したいとご要望を頂く人気のイベントです。

夏休みに遊びすぎた子供達が宿題を片付けるにモッテコイ、というかその為に企画していると言っても過言でないイベントとなっておりますので、夏休みも終盤に近づき、焦り始めた子供達には是非参加して頂ければと思います。(笑)

 

 

 

全てのものは二度作られる。の体験。

私が敬愛して止まない『7つの習慣』の著者、スティーブン・R・コヴィー博士は、その著書の中で、

『全てのものは二度作られる』

と書かれました。

第一の創造は頭の中、イメージで有り、その設計図が鮮明に出来てから実際の行動に取り掛かるべきだと。

夏休みの宿題の工作を通して、行き当たりばったりの人生ではなく、計画性を持った人安生を子供達に歩んでもらえるきっかけとなれば嬉しく思います。

ついでに、、

木に親しみ、モノづくりの楽しさを体験してもらって、将来、職人もしくはモノづくりに従事してみようと思ってくれれば言う事無いのですが。。。

種を植える活動、地道にコツコツ行なって生きたいと思います。(笑)

夏休み木工教室
夏休み木工教室

習慣が人生を作り、守る。

8月5日 晴天が続きます。

今日は水曜日ですみれ事務所は基本休みですが、ここのとこ少し業務が立て込んでいるようで休日出勤のスタッフが何人も出てくれていました。

そんな中、私は幼なじみの経営者仲間と半年ぶり位にゴルフに行ってきました。(スミマセン、、)

ダンロップゴルフクラブ
ダンロップゴルフクラブ

 

二度目の生還。

幼なじみ社長が数年前に大きな事故に遭い、その後遺症で体力ががなかなか戻らなかったのですが、昨年からそろそろリハビリがてらに身体を動かそう、となって、定期的にゴルフをしようと始まった会です。

しかし、今年の春から途切れており今日は久しぶりの再開となりました。
長い間中断していた理由は、その友達に今度はガンが見つかり、手術、そして術後の養生をしていたから。

生死の間を彷徨う大事故から復活したと思ったら、次はガン、、聞いたときは正直驚きましたが、幸い発見が早く、転移の可能性も少ないとのことで、ホッと胸を撫で下ろしております。

しかし、後半年発見が遅れていたらどうなっていた事かと思うとぞっとします。

ま、彼はこの世にまだやるべき事があり、それを成す為に天に生かされているという事だと思いますが。。

 

大病を患った友人のリアルな話。

歳も近しいその友人の今回の経験談を聞きながらのラウンドは色々と考えさせられることがありました。

少し前に俳優の今井雅之さんが若くして大腸癌でお亡くなりになられましたが、最近この大腸癌が非常に増えているとの事です。

友人がかかった医師曰く、一昔前は考えられなかったが、最近は20歳代の若い女性の大腸がん患者がいたり、死者数も他の病気を抑えて大腸癌がトップに躍り出る勢い。とのことです。

日本人の食の欧米化の危険性が叫ばれ出してずいぶんと久しいですが、今まで意識せずに食べてコツコツと蓄積してきた、もともと自然界にはない食べ物、化学物質がここにきて猛威を奮いだしているように思います。

人工保存料、合成着色料、甘味料を代表とする人工調味料、そして日本が世界で最も消費していると言われている農薬等々、少量を摂取したからといってすぐにどうなるものでもないが、長年の食習慣で摂取を続けると体に変調をきたして当たり前のような気がします。マクドナルドの中国の工場の映像は衝撃的に怖かったのは記憶に新しいですね、、

 

 

良い習慣が人生を変えるし、守る。

健康が何よりも重要というのは誰しもが思う共通の認識だと思います。
すみれでは、農家さんにお手伝いいただいて、無農薬野菜の栽培を社を挙げて取り組んでいます。まずは安心できる安全な食べ物をスタッフやその家族に出来るだけ食してもらいたいという思いから始めた取り組みですが、もっと高い意識を持って本気になって取り組まないといけないと改めて思った次第です。

重要なことを成し遂げるには長い時間と継続する努力、いわゆる『習慣の力』が必要です。食べるもので人間の体の作られるという事実にしっかりと向き合って『正しい食習慣』をそろそろ真剣に子供たちに伝えていかなければならないと思いました。

 

もう、何を食べたらいいか分からない・・・・。

とはいえ、畑で収穫する野菜だけで食生活を賄うのはのは到底無理な話ですし、手軽に利用してしまいがちなコンビニ弁当やファーストフード店は冷静に考えると怖すぎます。

あれもダメ、これもヤバいじゃあ何を食べたら分からなくなる、という混乱に陥ってしまいそうですが、食の選択については、気を付けるポイントだけ絞れば、大きなリスクは回避できる様でして、電磁波測定士仲間でもある丹波で自然食レストラン、『三心五観』を営んでおられる藤本さんが、良くそのような疑問に答えてくれるセミナーを開催されています。(お店にいっても教えてくれる)

私も以前から参加してみようと思いつつ、なかなか行けていませんが、そろそろ本気になって勉強しに行ってきたいと思います。

てか、小さなお子さんを育てておられる方は是非行ってみて頂きたいと思います。

ちなみに、もう終わってしまいましたが、こんなセミナーをやっておられました。

「添加物の話と実験+調味料・油・おやつの選び方」
7/29(水)大阪旭区→http://www.kokuchpro.com/event/0729/
7/30(木)大阪堺市→http://www.kokuchpro.com/event/0730/

またそのうち同じ内容でセミナーを開催されるかも知れませんし、彼のメルマガを購読すると、結構コアな情報を発信されているので、参考になると思います。

 

 

本気で取り組んでいるヒトいます。(紹介します。)

三心五観の藤本さんの情報はこちら、

▼お問合せはこちら▼
サスライプロジェクト
090-6676-6283
▼三心五観のお店情報やイベント情報はこちら▼
三心五観のHP
▼いいね!お願いします▼
三心五観のFBページ
▼コピーしてお友達に紹介して下さい▼
サスライプロジェクトのメルマガ
▼繋がって下さい▼
藤本傑士のFB

 

別に告知をするつもりはありませんが、素晴らしい活動をされている人は単純に応援したくなりますね。

藤本さん、頑張ってくださいね!(笑)

子供達の(自分達も含め、)将来の健康は今日の食事だとしっかりと意識して習慣化に取り組みたいと思います。

ご一緒に、如何でしょうか?

≠を=に変えるイメージ活用法。

8月4日晴天

暑い日が続きます。

こんな日は早めに仕事切り上げてビアガーデンにでも行ってよく冷えたビールをゴクゴクとやりたいなー、なんて思ってたら今日は取引先の商社、大松社主催のビアガーデンパーティーがありました。夕方が待ち遠しいです。(笑)

 

午前中ははるばる広島から出版社のHさんが来社してくれました。

と言っても、又吉さんに触発されて小説を書いてみた訳でも、人生の記念にと、自叙伝を書いてみた訳でもありません。(笑)

10月から開講する講座のテキストブックの編集を手伝って頂く事になり、わざわざ打ち合せにお越し頂いた次第です。

汗をフキフキやって来たHさん、バタバタと打ち合せをしてそそくさと京都の次の会合に向かわれましたが、非常に内容の濃い打ち合せをさせて頂きました。

魚ん棚
魚ん棚

タイトな時間を縫って来社頂いたという事で、彼を明石駅まで送って行ったついでに魚ン棚で味噌ラーメンを食したら期せずして今までずっと迷っていた、味噌ラーメンには胡椒をかけるべきか、一味唐辛子をかけるべきかの答を見いだす事が出来ました!

それは、『トンコツベースの味噌ラーメンは胡椒、鶏ガラベースの味噌ラーメンは一味唐辛子。』

だという事。いやあ、すっきりしました。(笑)

 

魚ん棚の路面は波型タイル
魚ん棚の路面は波型タイル

 

大事なのは予習、復習!

子供の頃から学校や親にずっと言われ続けてきた事に、「勉強には予習と復習が欠かせない」ということがあります。

その当時は遊ぶ事が興味の中心で(汗、)学ぶことにさほど真剣になってないかったからだと思いますか、あまりピンときてない、というか全く何とも思っておりませんでした。

いい大人になって、(今更ですが、)学ぶことの重要性をやっと理解した時にやっと、「なるほどなぁ」と気づいたのですが、実はそのきっかけをもらったのはアクティブブレインセミナーと言う記憶術のセミナーでした。

それまでの私のパターンは、

学ぶ→忘れる(笑)

ありがちなことではありますが、これでは一向に成長しない、前に進まないどころか学ぶことが単なる時間の無駄と言っても過言ではありません。

 

 

 

記憶とイメージの深い関係性

アクティブブレインセミナーでは「覚える=定着させるというのはイメージを鮮明に描くことと密接な関係がある」ことを教えていただきました。

そういえば!と、独立したての職人の頃、ベッドに入って眠りにつくまでに翌日の作業を細かなところまでシュミレーションしていたことを思い出しました。

細部まで鮮明にイメージできた翌日は思い通りに仕事が進み効率が上がって、儲かった!と、嬉しかったことを今も小さな成功体験としてよく覚えています。

子供の頃、親や先生に教えてもらった通り、予習が非常に重要だというのは、そんなことだったのだと、中年のオッサンになって今更ながら実感した次第です。

要するに、予習とはイメージングのことであり、復習とはイメージの定着のことだと現在は理解しています。

 

 

≠を=に変える。

そんな理由で、事前にイメージすることができないとどんな学びもどんな気づきもインストールできないという思いから、受講前にしっかりと講義の内容をイメージしてもらえる様に10月からJBNの事業主体で開講する研修事業、職人起業塾@京阪神版のテキストを作ることにしました。

そして、学びを成果につなげるには、いくつかのステップを越えることが必要です。

成果につなげるとは、一回こっきり出来ることを指すのではなく、再現性を持てるまで自分自身の血となり肉となるように取り込むようにする事が必要です。

しかし、残念ながら多くセミナーや講座を受講した場合、学ぶ≠実践≠定着の『ノットイコールの図式』に陥りがちです。その時は気分よく、目の前が開けたような錯覚を覚えるのですが、どんな高額な素晴らしいセミナーでもその理論を実践し、成果に結びつける事が出来るのは、実際、ほんの一握りの人だけです。

その越えなければならない≠のステップ攻略の最も分かりやすい手法がイメージするという事だと思っていて、職人起業塾@京阪神版ではその部分についての講座もカリキュラムの中に組み込んでいます。

セミナーと並行して、予習と、その学びを自分の実際の行動として想像し、結びつけるイメージが湧くようなテキストブックをなんとか作り上げたいと思っています。

 

 

出来ない事を達成するコツ

また、カリキュラムの内容を書籍化することで、全国の同業者さんから問い合わせのメールを頂いていた、職人にマーケティング理論を学ばす事で、リーダーシップを持って事業所の利益に貢献する『守るべき、守られるべき職人』の育成をするヒントにもして頂けると思います。

以前、新建ハウジングさんに取り上げて頂いてから、ずいぶんあちらこちらから問い合わせを頂いておりますが、今はさすがに全国で講座を行うわけにもいきませんので、このテキストブックを参考にして頂ければ、大まかな部分についてはご理解頂ける様にしようと思います。

以前から遠方の(栗ちゃん塗装さんとか、)職人起業塾に興味はあるけどさすがにいけません、と言われていた方々には、書籍化か動画での配信のご要望を頂いておりましたので、これでなんとか少しは対応出来る様になるかと思います。

 

自分で出来ない事は人に頼め。

全くもって進んでいなかった、今年のミッションとして掲げて来た一つ(職人起業塾理論の書籍化)が、この土壇場に来てなんとか講座開講に間に合いそうになったという事で、非常に嬉しい日となりました。ご縁に心から感謝します。

堀之内くん、頼むよー。(笑)

 

 

 

おまけ、クーラーの効いた事務所でのひなたぼっこはサイコー。笑

事務所で昼寝中のにゃろ
事務所で昼寝中のにゃろ

 

振り子の法則の要諦。

8月3日晴れ

朝の筋トレとラジオ体操、朝礼後の掃除でデスクに向かう頃には既にシャツがびっしょり。

今日も暑い1日になりそうです。

しかも、さすがに月曜日、出社と同時に電話がジャンジャン鳴って予定を空けていたにもかかわらず、一瞬で忙しい1日になりました。

ほんに、ありがたいことです(笑)

墨出し
墨出し

 

世の中は不合理で矛盾だらけ、、

さて、お題目です、

最近とみに思うんです。

少し前まで、この世の中はとても複雑怪奇で、矛盾に満ちていると思っていました。

しかし、実はそんなことなく、案外シンプルなのじゃないか、と。

矛盾とは読んで字の如く、何でも貫く矛と何も通さない盾との対決を指しており、結論の出ないパラドックスに入り込む様を指していますが、全ての物事は表裏一体、陰陽合一と考えると、矛盾ってそもそもあって当たり前の事なのではないのか、と。

全てのものは表裏一体だと受け入れる事で、矛盾も、「はいはい、そうですね、そんなこともありますよね。」とあまり違和感を持たず、目くじら立てる事も無く受け入れられる様になるような、

この世の中は矛盾に満ちている不合理な世界ではなく、陰陽合一のまとまった世界なんだと。

そんな認識をを分かりやすく言い表したものが、『振り子の法則』だと思うのですが、ここでも少し引っ掛かっていたのが正直なところでして、、

悪い事があれば、その分いい事がやって来る。その逆もまた然り。

って、法則というからには確かにそうなのでしょうが、これをそのままなんの疑問も持たずに丸飲みするにはずいぶんハードルが高い気がしていました。

辛く、悲しい事が起こった、よっしゃー!ってほんまかいな、と。(笑)
苦しく、辛い出来事が起こった後、ずいぶん時間が経ってから人生を俯瞰して振り返ってみると、確かに振り子の法則が働いていると思えるのですが、なるほど、と思えるようになったのはゴクゴク最近になってのことで、以前は正直、全く納得出来ていませんでした。

 

振り子とヘーゲルと引き寄せの共通点

何が違うのか、何が変わったのか、と考えた時にふと頭に思い浮かんだのは(最近お気に入りの)ヘーゲルの弁証法を表した螺旋です。
上から見ると同じところをグルグル回っていて何の進歩も発展も無い様に見えて、見方を変えて側面から見てみると少しずつ高みに近づいているというアレです。

なるほど、と思いました。

螺旋は中心に見えない軸があり、その軸を頼りに回転しているから同じところに戻りつつ、進歩発展を繰り返す事が出来る訳で、軸が無ければ右に左に蛇行して、上に上がるどころか、下降線を辿ったりもしてしまいます。

振り子の法則も同じで、振り子を支える基点が右に左に振れていると、振り子は思い通りに戻って来れません。

軸を持つ、基点を固める事に意識をして人生にぶれない方向性を持ってこその、弁証法であり、振り子の法則であると言うことなのだと気がつきました。

そう考えると、一時非常に話題になった『引き寄せの法則』も理屈は同じですね。

ただ、何もせずにぼんやりと願うだけで幸せが勝手にやって来るのではなく、自分自信に良いものを惹き付ける重力を身につけなければならないという事。
中心軸、基点、重力とそれらは切り口は違いますがどれも同じモノを指しているように思います。

要するに、魂を磨く事で出現する『人間力』の大きさ、重さではないのかな、と。

 

 

人生は魂を磨く道場だ!

先達達が、『人生は修行』と言ってた意味が50歳が近づいてきたこの年になってやっと分かってきた気がします。
魂を磨く場が今この瞬間の連続だと認識する事で、振り子の法則がストンと腹に落ちた気がします。
目先の損得に流されず、正しい事を行なう。
ヒトが嫌がる事を自ら買って出る。
ヒトの為に身を粉にする。
ヒトの成功を心から願い手伝う。
自分が出来る範囲で世の中の為に尽くす。

やればやる程自分としては大変ですが、しかし、魂は確実に磨かれ、人生をいい方向に導いてくれる。

そんな法則、あると思います。
昨夜も、振り子の法則を逆張りで使う娘(苦笑)に対して夫婦で諭す場面がありました。

私自身もっと若い時に、これがしっかり理解できていればよかったのに、と思うとともに娘や若い人たちに何とかうまく伝えられればいいのになと思う今日この頃です。(苦笑)

習慣とは折れない心ではなく、何度折れてもやり直す気持ち。

8月1日 八朔 快晴
夏らしい青空が広がった、暑いお朔となりました。
八朔の総社
八朔の総社

朝はいつもの月初通り、愛犬チャックを連れて近所の総社にお参り、先月ひと月の無事に対する感謝と今月も1つよろしくお願いしますと柏手を打ち、礼をしてきました。

お参りを済まして帰る途中、京阪神木造住宅協議会の事務局のNさんから電話があり、10月開講の研修事業の申し込みが順調に入っており、まもなく定員に達しそうですと嬉しい報告がありました。

いきなりお参りの成果が出たような(笑)8月も幸先の良いスタートが切れました。

 

八朔の総社
八朔の総社

昼過ぎまでは久しぶりにみっちりとパソコンに向かいデスクワーク、実は来週また人前で話す機会を頂いておりましてその資料を作りです。

8月6日に大阪で行われる新住協関西支部の研修会に断熱のカリスマと言われる秋田のあの西方先生が講師に来られることになっており、研修会の案内を送ったとたんに定員に達したという、満員御礼のその研修会で私も前説代わりに少しだけお時間をいただくことになっています。

漏水現場調査中
漏水現場調査中

今回も「職人起業塾からの提言」ということで、結局は研修事業のPRになってしまうのですが(汗、)せっかくなので同業の皆様に私なりに問題提起をさせていただこうと思います。

 

地域工務店が抱える3つの問題。

今回、皆さんに考えて頂きたい問題点としてあげさせていただくのは大きく3つです。

■ローカル企業としての工務店の存在意義が薄れていること。

■職人不足、入職者激減によるものづくりの危機。

■市場縮小、新規参入の増加等、環境の変化と将来への展望の厳しさ。

これらの問題に対する解決の共通点は『ひと作りと仕組みづくり』だと思います。と、いつもの持論を展開させていただきますが、その中で大きな鍵となるのは認知行動不一致問題。

知る≠出来る≠定着する

もしくは、

学ぶ≠実践する≠習慣化する

それぞれ、すんなりと繋がってくれない事が非常に大きな問題だという事です。

要するに、(経営感覚を持った)ヒトを育て、シクミを定着させる最大の難関は学んだ事を記憶し、それを行動に移す事、そして仕組みとして定着させる繋ぎの部分ではないかと。

 

 

習慣化へのコミット

これは非常に難しい問題です。

一度できたからといって、継続するのは大きなハードルを越えなければなりませんし、また、一度途切れるとつい気持ちが切れてうやむやになってしまうのは人の常。

すみれでも、ルールとして決まったはずのことが守れずに何度もリセットし、軌道修正を行いながらやり直しを繰り返しています。

同じところぐるぐる回っているような錯覚に陥り、嫌になってしまいそうですが、継続することで少しずつ高いレベルに上がっていく、ヘーゲルの弁証法を理解する、(というか信じ込む)ことでなんとか少しずつ前に進んでいます。

それは多分、まだ法人化する前の私が個人事業主の時に「7つの習慣」を読んで原理原則にコミットして事業を行うと決めたからだと思っています。それ以外に自分の人生、事業を前に進めて行く資質が何もなかったからですが、、

 

 

習慣力とは折れない心ではなく、折れても何度でもやり直す気持ち

先日のジャック全国大会でゼロワン代表の大谷選手が、

「強い人間というのは何度倒れても立ち上がれる人のことだ」

と言っておられましたが、それの強さとは仕組みづくり、習慣化にも共通する本質だと思います。

もともとは社員に向けて、(今は外部の方々にも向けて、)スティーブンコヴィー博士が提唱された、重要性が高く緊急性が低いことへの取り組みを続ける仕組みを提供しているのが「職人起業塾」であり、職人、もしくは工務店が今までできなかったこと、解決できなかった問題を解決の方向性を定め、地道に継続することで解決する糸口があると思っています。

 

毎日更新のブログ、

毎朝5分の筋トレ、

2週間に1回の書道の稽古、

月に1度の理念についての勉強会、

1週間に1度のジョギング

月に1度の茶の湯のお稽古

毎日欠かさず、(少しだけでも)の読書、

毎年の富士登山、

そして、月に1度のマーケティングの勉強会。

 

どれもこれも仕事の実務に関係なく、全く緊急性のない、しかし人生全体から俯瞰して見れば(私にとって)とても重要なことばかりです。

1度や2度やってみる、行ってみるのは簡単なこと。

しかし、何年にも渡って継続することがそんなに簡単じゃないと思われる同業者の皆さんは是非「職人起業塾」にスタッフさんを参加させて頂ければと思います。(←結局売り込みでスミマセン、汗、)

最近、ブログ内での売り込みが激しくて恐縮ではございますが、それもこれも、すみれが創業時から掲げるミッション遂行の為、悲願達成への取り組みと、何卒ご理解、ご容赦下さいませ。(笑)

宜しくお願いします。

 

すみれ建築工房は職人の社会的地位向上をミッションに掲げています。

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神戸ラーメン紀行Vol.129

7月31日 曇りのち晴れ

夏の伊川
夏の伊川

夏らしい暑い一日でした。

朝から現場に向かい、新築現場にて擁壁工事の鉄筋加工の指示をした後は、創業当時から御世話になっているお客様宅に外装リフォームの相談を頂いてプランナージュンちゃんと一緒に現場確認。

帰って来てからは、新住協の流れでご紹介頂いた設計事務所さんと新築の打ち合せ。と、建築屋らしい一日を過ごしました。(笑)

夕方、一息ついて、ふとスケジュール帳を確認すると、なんと!7月も今日でおしまい!

何かやり残した事は無いか?と理由も無く焦ってしまいました。(←きっとある、汗、)

時が経つのはホンに残酷なくらい早いものです。

ブロック型枠ベース鉄筋組み立て
ブロック型枠ベース鉄筋組み立て

明日から8月ということで、イベントも目白押し、このブログにアップするべき事も沢山あるのですが、毎日色んな事があり過ぎて、どうも追いついておりません。

毎年恒例の『夏休み木工教室』や、大好評の『薬膳料理教室』も8月は予定しておりますので、詳しくはすみれのHPや、Facebookページにてチェックしてみてくださいね。

こちらです。

http://sumireco.co.jp/life-school.php

https://www.facebook.com/sumire430

 

そんなこともありますが、7月の〆はまたひと月くらいサボってしまっている、例のアレ、いってみたいと思います。

 

それでは、129回目となる神戸ラーメン紀行、(約一ヶ月ぶりで)スタートします!

まずは、梅田食楽街のイチオシのお店、

タイラーメン 800円

 — タイ食堂みうら屋

高橋 剛志's photo.
 グリーンタイカレーラーメンが絶品だったので、後のレパートリーも一応、全て確認する事にしました、第二弾は、、、これラーメンって言うのかしら??(笑)

 

本日2杯目はラーメン王国新潟からブッコンんで来たオリジナルモチモチ麺のお店。

魚介豚骨つけ麺 840円

 — 場所: 無尽蔵

高橋 剛志's photo.

新食感、とのふれこみ、大げさではありません。好みは分かれるところですが、私は大変気に入りました。つけ麺向きではありますが、

 

3杯目は兵庫県庁のちょっと西、山幹沿いに出来た本場さながらのお店。

麻辣麺 780円

 — 場所: 西安刀削麺

高橋 剛志's photo.

パクチーの利き方が絶妙、麺を機械の刀で削っているのを初めて見ました。
全メニュー制覇する事に決めました。(笑)

 

ここからは台湾シリーズです。

酸辣麺 75元

 — 場所: 福大蒸餃館

高橋 剛志's photo.

台北市中山區にある有名店です。
とろみと酸っぱさが絶妙、でも有名なのは蒸し餃子との事でした。

 

台南でもチェック。

中華風ラーメン

 — 場所: 居酒屋こすず Cosuzu

高橋 剛志's photo.

日本料理居酒屋での〆の一杯。
とにかくもう、看板娘が明るくて、かわいくて最高でした。(笑)

 

神戸に帰って来て、湊川の何故か行ったことが無かったお店。

味噌ラーメン(セット) 850円

 — 場所: 菜菜

高橋 剛志's photo.

イチオシは味噌ラーメンとのこと、確かに濃厚でした。

 

お次は静岡、ここも結構なラーメン激戦区です。

特製豚骨ラーメン 730円

 — 場所: ラーメン暖暮

高橋 剛志's photo.
でも何故か、ふら〜と入ってしまったのは博多の中州の本店に少し前に行った系列店でした。
中州で食するのと何かが違う気がしましたが、きっと気のせいですね。

 

あちこち飛びますが、次は京都です。

ラーメン 650円

 — 場所: 恵比朱 ラーメン

高橋 剛志's photo.
駅ビルにある京都拉麺小路はランチタイムに行くと人でごった返しているし、並ばないとありつけない状態なので、最近は路面店を攻める様にしています。由緒正しいトンコツの印象を受けました。

 

9杯目は本当は行きたいお店があるけど、昼間はやってないのでつい行ってしまうお店。

ネギ肉そば 780円

 — 場所: ラーメン丸源 垂水店

高橋 剛志's photo.
ボリュームもあるし、悪くない。餃子もおいしいし、鉄板にに乗って来る炒飯も気が利いています。でも、、たぶん、広すぎる店内がイマイチ性に合わないような気がします。^^;

 

 

10杯目は最近地元大蔵谷インター正面のゲームセンター√3に入り込んだ売り出し中のチェーン店。

中華そば 700円

 — 場所: 醤油中華そば いせや

高橋 剛志's photo.

正統派の中華そばです。本店はずいぶんと繁盛してるようですが、ゲーセンの中への出店は美味しいラーメンもチープに感じてしまうのは不思議です。立地は大事ですが、内外装も同じくらい大事って事ですね。^^;

今回のオオトリを飾るのは最近イチオシの刀削麺屋さん。

担担麺! 780円

 — 場所: 西安刀削麺
高橋 剛志's photo.

味もですが、接客も内装も、客層も本場さながら。
サブメニューもどんどん充実して来てますので、ランチだけではなく、一度晩ご飯にいってみたいと思います。

正直、今の神戸ではイチオシではないでしょうか。

 

以上、本日はここまで。

ごちそうさまでした!

職人起業塾@JBN京阪神木造住宅協議会研修事業、絶賛募集中。

7月30日 曇りのち晴れ

昨日富士山から戻って来て、すぐに書道のお稽古に参加したからかどうか分かりませんが、例年になく足がパンパンに張ってます。(苦笑)
朝から、若干ぎこちない動きで、昨日無事に重量鉄骨で建前を完了した工場の改修増床工事の現場へと向かいました。

曇天の経の池
曇天の経の池

 

なんでそんな判断をしてもたんや?

いつもの様にチクチクと、細かな事を現場担当者に指摘、と軽く流したいところですが、今回は看過できない大きなミスを発見、大きく手直しをする様に申し付けました。工期は一切延ばさない様に、という事と同時に。

現場合わせで細かな納まりを調整しつつ、改修工事を進めて行くのは非常に難しい工事です。ある程度、担当者の判断に任せる様にしてはおりますが、説明を聞いて納得出来ないものについては、一切妥協せずにやり直す様に言うことにしています。

「自分がお施主様の立場だったら、そんな説明で納得するんか?」

という問いかけと共に。

今回は製作した鉄骨の梁の入れ替えという大掛かりな手直しになってしまいましたが、お施主様には絶対に迷惑がかからない様しっかりと段取りをするように、という事と共に、何故こんなミスが起こったのか、そもそもの原因は何だったのかを担当者自身に深く振り返って反省を促しました。

鉄骨業者さんが、「今回の基礎工事は凄く良かったので担当者さんを褒めてあげてください。」と言ってくれていただけに、非常に残念。なかなかうまく行かないモノです。。

 

 

JBN京阪神木造住宅協議会版 職人起業塾 塾生募集

さて、表題の件ですが、このところ一生懸命に段取りをしていた新たな試みについて。

この度、京阪神木造住宅協議会主宰の研修事業として、私が毎月自社社屋で開催しているマーケティングの基礎を学ぶ勉強会、『職人起業塾』のコンテンツとコミュニケーションスキルをアップする接遇研修、問題解決能力や自分の能力を認めなおしてポジティブな発想に脳を切り替える考え方等のすみれが今まで研修事業として採用して来た内容を盛り込んだ職人、現場担当者向けの研修を始める事になり、今週のはじめに正式にリリースされました。

1期目の募集期間は8月3日まで。欠員がでた場合は再募集もあるかも知れませんし、第2期、第3期と継続して募集する予定ですが、国からの補助金は毎年予算額が変わりますし、いつまでも利用出来るとは限りませんので、少しでもご興味がある方は早めに問い合わせだけでもして頂きたいと思います。

 

京阪神木造住宅協議会版『職人起業塾』募集要項
京阪神木造住宅協議会版『職人起業塾』募集要項

 

 

職人、現場担当者向け研修事業の目的と意味

この研修事業を始める目的というか意味は大きく3つ有ります。

1つ目は、現場でのモノづくりは最大の顧客接点であるという工務店の強みを見直して、顧客現場満足を追求する人材教育を行なう事で工務店らしい強みを確立すること。

2つ目は、これから本格的にやって来る職人不足に対する対応として、今まで工務店が避け続けて来た職人を育てる体制を整えること。

3つ目は、建築業界、工務店業界にこれまで根付かなかったマーケティング(販促に頼るのではなく、自然と売上げ利益が得れる様になるシクミづくり)という考え方を参加される会社に落とし込んでもらう事。

 

 

永続的工務店モデルと問題点

全国を見渡してみると、実は派手な広告をしていなくても、しっかりと堅実な経営を長年続けておられる工務店は数多くあります。

そんな工務店さんは、地域に密着して、近隣の人々に愛され、頼りにされ、職人も優れた技術を持ち、モノづくりに真摯に取り組まれており、地域からの信頼を得て、良い仕事をしていたら紹介やリピートで工務店経営は永続的に成り立つ、という昔からの理論を実直に守られて素晴らしい業績を残されています。

そんな工務店の経営者さんに、これからもずっとなんの心配も無く、永続的に安定した業績を残せますか?と訊ねると、「大丈夫。」と答えられる方ももちろんおられますが、「不安が残る」と将来に対して心配をされる方の方が多い様に感じています。

心配をされる経営者の殆どは社長の長年積み重ねて来た信用や人間力、技術力で今の事業が成り立っている事が多く、その暗黙知が途切れたらその先はどうなるか分からない。という不安を抱かれている様に思います。

もう一つは、職人の問題。今現在、美しい丁寧な仕事をしてくれている職人が年齢を重ねた時、その後を継ぐ職人が育っていないことの危惧です。

これは工務店に限った事ではなく、リフォーム会社や施工店にも共通する問題だと思っています。

 

ヒト、ヒト、ヒト

この二つの問題を解決するには、どちらとも『ヒト』を育てるしか方法はありません。

そして、めまぐるしく情報が飛び交う今の時代、18世紀の産業革命以上の大きな社会変化と言われる情報革命が起こっている真っ最中の現代に合わせた人の育て方が必要になると思います。

工務店業界に於ける今までと違う意識での人材育成とは、

まずは、コンプライアンスの遵守。

職人を一般的な労働者とはまるで違う人種かの様に、なんの社会保障もつけず、日雇い労働者のような日給月給で使い続けて来た待遇の上に、さらに長年のデフレの影響でとことんコストを下げて来た建築業界の悪習が若い人の職人離れを引き起こしたと言われています。(し、私も思っています。)
まずは、若者が新卒の就職先として入社してもいいと思える、また、その親に「せっかくここまで育てて来たのに、職人になるのか、」と落胆されることがないように、他業種とひけを取らない就業規則や賃金規程、キャリアプランを現行法に合わせて定めるのは次世代を担う人材を求めるなら最低限行なうべきだと思います。

その上で、

今まで全く目を向けず、行なってこなかった職人や現場管理者に対して経営者感覚を落とし込む、現場で利益を上げるという工務店としては絶対に叶えなければならないミッションを遂行出来る人材に育てられる様に、顧客接点としてのスキルを磨く教育、研修をキッチリと順序立てて行なうべきだと思っています。

企業は人なり。と言いますが、結局、混迷を深める今のような時代の工務店が生き残りをかけて磨くべく経営資源は『ヒト、カネ、モノ、』のような悠長な事を言っている場合ではなく、『ヒト、ヒト、ヒト』と、顧客接点の強化と利益体質の末端までの浸透ではないでしょうか。

 

経営者の思考を現場で実践するには

経営者向けの勉強会等で良く耳にする二宮尊徳の言葉に、『道徳なき経済は罪、しかし経済なき道徳は寝言』というものがあります。この理念と経営を両立させる思考を現場で実践出来なければ、顧客の満足を得て次の受注の種を撒きながら、確実に利益を上げる事は出来ません。

一見、難しそうに聞こえますが実はこれはそんなに難しいことではなく、経営者が普段当たり前の様に現場で、お客様の前で行なっている事です。
その暗黙値を順序立てて理論として整理したものが、この度研修事業として立ち上げた『職人起業塾』のマーケティング理論となっており、その理論を実践出来るような考え方やコミュニケーションスキルを身につけることによって、現場単位で経営者が常駐しているような状態を作る事を目指しています。

 

志を同じくする同志を募っています。

と、偉そうに言っては見ても、すみれもまだまだ道半ば、今はまだ、以上にダラダラと書き連ねたことを完璧に行なえています。と胸を張って言えるような状態にはありませんし、(今日も大きな手直し事案がありましたしね、汗、)まだまだ多くの改善が必要です。

しかし、実際に創業十五年という歴史の浅い事業所にして既に5年近くチラシや雑誌掲載といったマスメディアによる販促を全く行なわずに完全に元請会社として口コミ、ご紹介、リピートだけで会社を運営しているのはまぎれも無い事実で有り、そこには現場で結果を出して来た自社で社員として育てて来た職人達の力が大きいのは間違いありません。

私たちすみれも今まで以上にこれからも学び続け、今のシクミをまだまだブラッシュアップしなければなりません。そして、職人が若者に支持されるような職業として世間に認知される様に、次世代を担う若者と一緒に永続出来る工務店モデルを構築する取り組みをご一緒出来る方を広く募りたいと思っています。

今までの建築業界の常識を根底から変える大きな意識の転換になりますが、これが出来なければ、我々の世代を最期に、世界に誇れる日本の職人は本当にいなくなってしまうと思います。

同じ志を持たれる方、心からご連絡をお待ちしております!

 

富士登山振り返り2015

7月29日曇りのち雨 富士山頂にて

富士山頂にて
富士山頂にて

今回も何とか無事に富士山から帰ってきました。

富士山8合目にて
富士山8合目にて

6年連続6回目となる富士登山、今年は今までにない位タフな登山となりました。

過去5年間、これまでの参加者の「富士山に登ってみてよかった」と言う口コミが徐々に広がり、毎年参加人数が増え続けている夏の富士登山、今回は史上最多の20名でのチャレンジとなり、その中に小学生が4人、(3年生3名、5年生1名)とアテンドする私にとって史上最多&最年少達との登頂は未知の領域でした。

すみれの社員研修も兼ねていることもあり、帯同するスタッフには、サポートチームとして皆さんのお手伝いを一緒にしてくれるように言ってはありましたが、とは言え全員山頂に上ったことが無い未経験のものばかり。(苦笑)

サポートする側が逆にサポートされる側になるかもわからないね、などと冗談を言って笑いながら、一抹の不安を感じつつも昨日は8合目までなんとか予定通り全員たどり着くことができました。

富士山山頂にて
富士山山頂にて

 

高山病の恐ろしさ

しかし、(毎年ですが)問題はここから、8合目から山頂へのアタックで多くの人が高山病に悩まされます。

山小屋で4時間ほどの仮眠をとり、夜中に起きていつもより少し早めの12時から山頂へのアタックを開始しました。

起きて早々、子供の1人が気分が悪いと訴えお父さんとともにアタックを断念。

9合目に到着すると、今度は親子組のお父さんの方が不調を訴え、子供の様子も芳しくないことからここでも2人が登頂を断念。

9合目から9合五勺のちょうど中間位では、3年生の女の子がもう歩けないと座り込みました。

携帯酸素を吸入して復活し何とか山頂に辿り着きましたが、山頂でダウン。

結局、自力での下山は出来ずに8合目まで私とお父さんで霧雨の降りしきる中、急斜面を子供を背負って降りることとなりました。

霧雨の中下山
霧雨の中下山

小学生4名のうち、山頂までたどりつけたのは2人、自力で降りれたのは結局1人となんとも厳しい結果となりました。

医学的にもはっきりと解明されていない高山病、私も今回は頭痛に悩まされましたが、子供たちにとってはずいぶん苦しかったのだと思います。

また、子供たちが苦しむ姿を見て、子供を一緒に連れて行くと判断した親御さんにとっても非常に厳しい経験だったのではないでしょうか。

もちろん、アテンドを買って出ている私にとっても非常に辛く厳しい判断の連続でした。

霧雨の中下山
霧雨の中下山

 

 

苦しいと楽しいは紙一重

ただ、下山して帰途についてから子供たちに今回の富士登山はどうだった?と聞いてみると、

「楽しかった。」
「また登ってみたい。」

と言ってくれたのが主催者の私にとっては唯一の救いでした。

6年前の自分自身が得た経験から、苦しく辛い思いをしてでも日本一高いところに登る感動を多くの人に味わってもらいたいと思って毎年継続して、すっかり恒例となった富士登山。

今年も多くの感動と学びそして気づきがありました。

結局、感動をさせてもらい、気づきや学びを受け取っているのは私の方なのかもしれません。
人の苦しみを慮ること、
目標を目の前にして断念すること、
自分の限界を突破すること、
人を励まし目標へ導くこと、
何か新しい物事を成すには、常にリスクがつきまといます。

そのリスクを全てヘッジするばかりにとらわれすぎるとできることもできなくなってしまいます。

できることとできないこと。

できないと思っていてもできること。

自分が持っている力や能力についてはっきりと把握している人などそう滅多にいないと思いますし、人に対してはなおさらです。

それは過信は絶対に禁物なのと同時に、すぐにあきらめると何も成せなくなる双刃の剣であり、人生のあらゆる場面で、この悩ましい問題に私たちは直面し、判断したり選択したりを積み重ねます。

今回の富士登山では、非日常の厳しい環境の中に身を置いて、日頃あまり向き合うことのない悩ましい問題に自分を直面させることで大人も子供も内面的な成長を見られたのではないかなんて思ったり。

出来ない事にチャレンジするのは苦しい事、しかし、それが達成出来た時はこれ以上無い楽しさがそこにはあるわけで、、

私が背中におぶった高山病に苦しむ娘の後ろ姿を見てお父さんが流した涙は、様々な想いの結晶であると共に、一生の想い出になったと思います。

霧雨の中下山
霧雨の中下山

 

 

反省を糧にまた新たな一歩へ。

そんなこんなで、例年にも増して色んな事があり、私としては多くの反省も余儀なくされましたが、その分感動も大きかった今年の登山。

終わって見ればそれもこれも良い想い出ですね。(笑)

ご参加いただきました皆様、お疲れ様でございました。ありがとうございました。

打ち上げの乾杯の際の皆さんの笑顔を糧に、また新たな一歩を踏み出せればと思います。

無事の下山を祝ってかんぱーい!
無事の下山を祝ってかんぱーい!

 

さっそく来年のご案内(笑)

今回は都合がつかずに見送られた方の中で、来年は是非同情したいと言われる方ももうすでに数名おられます。

私も、今回のことに懲りず、来年もまたチャレンジをしてみたいと思いますので、「いちどは富士山頂に行ってみたい!」と思われている方は随時高橋までご連絡くださいね。

是非、子供も一緒に!と思われている方は特に早めにご相談下さい。

私と一緒に、悩ましい問題に立ち向かってみましょう。(笑)

 

あした天気になあれ。

7月28日 曇り時々雨のち晴れ

富士山八合目にて。

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すっかり恒例となった夏の富士登山、なんと今回は総勢20名もの大所帯での登山となりました。

社員研修も兼ねてと言うことで、新入社員の工務スタッフを引き連れてすみれからは私を入れて5名、後はいつも工事でお手伝いいただいている協力業者さんや勉強会でご一緒している仲間達、とその友達などそれも小学生4名を含み今までいないほどフレッシュな催しとなっています。

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毎年飽きもせずに登り続けているのですが、毎回違うドラマや感動を、気づきや学びがあり下山した際にはいつも来て良かったと思います。

特に、自分自身の体験を含め親子や家族と一緒に日本のてっぺんにのぼると言うのはことのほか大きな感動があるもので、それをサポートできるだけでも私も一緒になって非常に大きな感動をもらえます。(^^)

 

明日の山頂へのアタックでどんなドラマが生まれるか、今からワクワクしてしまいます。

 
いつかはいちど行ってみたいなーとぼんやり思う人が多い富士登山。

実際に登って見るとそんなにハードルが高いわけではありません。

後はきっかけがあるかないかだけだと思うのですが、こういう事って人生のあらゆるシーンに当てはまると思います。

一歩踏み出してみる勇気があるとかないではなく、ただ『きっかけ』があるか無いか。

 

少しのきっかけだけあれば、できることってたくさんあると思うのです。

そして、そのきっかけと言うのは人とのご縁が最も大きいのではないでしょうか。

実際、私もそうだったし、そのきっかけを今度は人にぜひ渡してみたいと思ったのは、自分が今までに頂いたご縁が素晴らしかったから。

 

御恩送りというほど大したものではありませんが、自分にしてみると簡単な事がひょっとしたら一人には人生の記憶に残る1ページとなる可能性があると思って毎年富士山に登っています。
特に、若い社員や子供たちには自分が経験した感動をなんとか受け取ってもらいたいと思います。
若い頃、散々先輩や歳上の人たちによくしてもらい、良いご縁、良いきっかけをもらうことばかりでした。その積み重ねの上に今の自分があると思っています。

 

もらってばっかりの人生から、与える人生へ、少しずつでもシフトできればこれ以上うれしいことはありません。
ちっぽけな自分なりに努力していきたいと思います。
まずは、明日の分全員無事の登頂、そして下山を達成してご参加いただいた皆さんに、富士山に登ってみて良かった!と言ってもらえるようになんとかしたいと思います。
(天気予報は芳しくありませんが、)とにかく、あした天気になーれ。(^_^;)