信長死すべし

7月3日晴れのち曇り

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走りながら整える

暑いような涼しいような、良い天気のような、そうでもないような中途半端などっちつかずの1日でした。

先週の腰の故障から5日ほど経ち、今週は鍼を打ちまくったり、何年かぶりに筋トレを休んだりとあれこれ対処をしてようやく何とか背中の痛みも和らいできました。

すっかり定着した毎日の習慣をしないと、なんとなく気持ちが悪いもので、そろそろ明日ぐらいからまた体に負荷をかけてじわじわと体力づくりに励みたいと思います。

今回の故障を教訓にしてこれからは疲れを溜めすぎないように定期的にケアすることにも気をつけたいと思います。

それにしても、以前からお世話になっている和み堂さんで鍼治療をしてもらいましたが、東洋医学ってほんとすごいです。

鍼を打つたびに筋肉の張りが緩み、痛みが如実に取れて行きます。

今回、ずいぶん久しぶりに治療に行ったということで、先生には、「体を鍛えるばっかりで整えないとそりゃダメだわ、」と苦笑いされてしまいました。

「走りながら整える。」

そういえば起業したての小さな会社の鉄則でしたね、、(笑)

 

 山本謙一ファンです。

さて、お題目は久しぶりの(喜多川泰さん以外の)本のご紹介です。

以前にも何度かご紹介したことがある大好きな山本兼一さんの「信長死ぬべし」です。

海老蔵さん主役で映画化された「利休にたずねよ」で興味を持ち、誰も見たことが無い安土城を建てた大工棟梁を描いた「火天の城」ですっかり魅了されてしまいました。

この、「信長死すべし』は、そもそも、歴史小説が好きで、特に戦国時代の三英傑にまつわる話が好きで、その中でも、子供の頃から信長に心酔していた私としては題名だけでもう既にたまらない一冊。(笑)

信長死すべし
信長死すべし

信長、秀吉、家康を主人公にした小説はたくさんありますし、よく読みましたが、ある意味、誰よりも時代を大きく動かした戦国時代の主人公の一人でもある明智光秀を主人公にした本は未だかつて読んだことがありません。

とは言え、この本は明智光秀だけが主人公と言うわけではなく、本能寺の変が朝廷謀略説であるとの大胆な仮説の上にそれに関わった人々を時系列を追いながら、著者お得意の1人ずつ丁寧にスポットライトを当てて描かれてています。

建築の世界では『ディティールに神が宿る』とよく言われますが、著者のまるでその場に居合わせたかのような描写はいつもながら本当に驚かされます。特に茶の湯の道具に関してのそれは素晴らしい。

フィクションの歴史読み物だと充分に理解して手に取ったはずなのですが、読み進めるうちにそこに書いてある事はあながち作り話ではなく真実ではないか?なんて思ってしまうようになりました。

 

フィクションと真実の境界線って?

影響されやすい単純バカのようで少し恥ずかしいですが、本当の事って結構、表面的にまことしやかに本当だと言われている事ばかりでは無いのかもしれません。

そもそも、確かめようがないことなんて世の中にいくらでもありますし、それらは信じたものがその人にとっての真実となってしまいます。

人は(というか私のこと)他人を責める時に、どう考えてもおかしいやろ、とか、常識で考えたらわかるやろ、とか、すぐ自分基準のモノサシで物事を判断してしまいます。

しかし、、それぞれが持つそれぞれの真実って怪しい限り。(笑)

何でもすぐに信じてしまう私としては、情報の取捨選択をもっと慎重にしないといけんな、と改めて。

とにかく、そんなことを思ってしまうほどリアリティーに溢れたいい本でした。

しかも、Amazon書店ではなんと!100円もしない価格で販売されてしまってます。。

上述の2冊とともに強くお勧めします。(笑)

夢を追いかける女子大生とマンガ好きのオッサン。

7月2日 快晴

天気予報では今週いっぱいずっと雨との事でしたが、蓋を開けてみるとそうでもなく、雨上がりの後の爽やかな青空が広がりました。

現場日和です。(笑)

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いつもと違うこと。

今日もいつものように、朝礼を終えて現場に打ち合わせに出かけたのですが、いつもと少し違ったのは途中で寄り道をして、近所の大学に姪っ子を送り届けたこと。

実は、昨夜遅く終電間際の電車が事故で不通となり、飲み会があって帰りが遅くなった大学生の姪っ子から「帰れないから泊めてー、」とSOSがありました。

学園都市のその大学に通学する事が決まった時、学校が私の自宅のすぐ近くということで、なにかあったらいつでも泊まりにおいでよー、と言ってたのですが、とうとうその日がやって来た、と言う訳。

そんな流れで、非常に珍しいことだし、と、姪っ子と一緒に朝食を摂って、せっかくなので出かけるついでに大学まで送って行くことにしました。

「よし、学校まで送って行ったろ、」

「ほんと!ありがとう」

というところまでは良かったのですが、いざ車に乗り込んでみると、大学2回生になる姪っ子と二人っきりでで話をしたことなど(多分)今まで1度もなく、私のようなおっさんと共通の話題がそんなにあるわけもなく、はっきり言ってもりあがる様な話題に事欠きます。(笑)

 

質問が広げてくれる世界

喋れる共通の話題がないぞ、というこんな時は、必殺「最近どうなん?」です。(←コーチングの世界の必殺技です。笑)

姪っ子いわく、

「2回生になってそろそろ就活を考えないと、だけど、まだ何もできてない。
芸術系の大学なのでそもそも就職先がそんなにたくさんあるわけでもないし、就活セミナーに参加したり、就職試験に必要な勉強をしてみたりしなければならない時期に差し掛かっているんだけど…。」

とのこと。

流石必殺技、話は一気に盛り上がりました。(笑)

「それは困ったもんだねー」

と私。

しかし、そんな話をしている彼女を見ると全く困っている様子はなく、サバサバというか、むしろ堂々とした感じ。

あれおかしいな?と思い色々と話をしているうちに彼女が教えてくれたのは、

「もともと漫画家になりたくて今の大学に進んだので、コツコツ漫画を描きためて出版社に持ち込んでて、マニアックな小さな雑誌だけど、最近私にも担当者がついて、もう一踏ん張りでデビューへの道が開けるかもしれないの。」

とのこと。

「それはすごいねー、がんばれー。」

と私。

 

夢に向かって頑張る若者

ずっと前から漫画家になりたい、と言う夢は聞いていたし、イラストのコンテストで入賞を繰り返していたりしていたので、本来いまさら驚く事ではないのですが、正直少し驚いてしまいした。

大学に在学中にプロの漫画家になる為にコツコツと作品を書き溜め、雑誌の編集者に持って行くってそんなに簡単に出来る事じゃないし、結構なエネルギーが必要だし、それを認めてもらえるくらいまで続けるって、結構な根性もいるではないか、と思うのです。

将来に対する漠然とした方向性の一つとして、と、淡々と話す彼女をみて、夢に向かって一歩ずつしっかりと取り組んでいるんだなー、と感心してしまいました。私たち大人が心配しているよりも若者達はずっとしっかり考えていたり、コツコツ努力を積み重ねていたりしているんですね。(笑)

とはいえ、漫画家やイラストレーターの世界ってそんなに甘いモノではないと思いますし、作品が世に出て稼げる様になるのは大変なことだと思います。結果が出るのはずいぶん先になるのかも知れません。しかも、一度売れても、それがずっと続くとは言えませんし、、
とても厳しい世界であるのは間違いないでしょう。

なんとか彼女の夢が叶うように、陰ながら応援していたいと思います。

 

マンガ愛

ちなみに、、

実は私は大のマンガ好きで、子供の頃はありとあらゆるマンガを読み倒しておりました。

元々、本屋の倅で読書好きだったのが、マンガに触れて「なんて面白いんだ!」と大きく感動して、社会人になってからも(結婚するくらいまで、、)発売される週刊誌、月刊誌のマンガを全て購入して読んでいたぐらいです。

さすがに、仕事を真剣にやり始めて、時間の制約が出来たのと、マンガの質が落ちた、と感じたのが同時期で、全てきれいサッパリ購読をやめてしまいましたが。。。

私が子供の頃は素晴らしいマンガが数多くあり、それを表現する言葉として、いまだに印象に強く残って覚えている(広告のキャッチフレーズだと思う、)ものがあります。

『ストーリーは小説を越えて、ヴィジュアルは映画を越えた。』

この(広告の)言葉を見て、確かに!と納得したのはモチロンですし、この様な表現されるにふさわしいと、いくつかのマンガの作品に対して思っていたからです。

ちなみに、これ。

カムイ伝 夙谷の巻
カムイ伝 夙谷の巻

長編マンガとしても有名ですが、TVで忍者フリークの少年向けに放映されていた『カムイ外伝』とは全く別もので、人間の本質を抉りとる壮大なヒューマンドラマであり、一流のエンターテイメントです。マンガ好きだった私が一番好きなマンガといってもいいかも知れません。

Wikipediaの解説を読むだけでも未だにワクワクします。(笑)

https://ja.wikipedia.org/wiki/カムイ伝

ちなみに、Wikipediaにも載っていませんでしたが、オリバー・ストーン監督の名作、プラトーンのあの有名なポーズはこの『カムイ外伝』から頂いたもの、との事。

これ、

プラトーン
プラトーン

確か、正助が天を仰ぎ、慟哭するシーンのコピーです。

とにかく、無類のマンガ好きであった私にとって、姪っ子が漫画家になってくれる夢を持って頑張っているなんて、本当にうれしいし、素晴らしい事。

カナコ頑張って!

いつもと少しだけ違う日常って、気付いたり、感じたりする事がたくさんあるものです。

手紙屋〜蛍雪編〜

7月1日 土砂降り後曇

今年も昨日で早くも半分が終わり、今日から後半戦。

朝は毎月の習慣、近所の総社にお朔日のお参りにいきました。

総社
総社

いつもの様に、この半年間の無事の感謝と、今月もよろしくおたのもうします。と、柏手を打ってお願いして来ました。

 

7月1日は・・・

実は、今日、7月1日はすみれの創立記念日であり、娘の誕生日でもあります。

高校生になって、誕生日を迎えた娘への誕生日プレゼントは、(指定された)関ジャニ∞のDVDボックス。

先日の父の日にプレゼントとメッセージカードをもらい、そのカードにもうすぐお誕生日!と前振りがあり、

誕生日にはDVD買ってね♪→OK!(^¥^)

と、娘の思うつぼの至ってスムースな流れから、

娘がネットでポチっ→商品が代引きで届く→代金を支払い誕生日のミッション終了。

と、コレも至ってスムース、というか、、しかし、なんだかな、、な流れ。(苦笑)

かといって、彼女が喜ぶプレゼントを私が選んで買って来る自信も全くないので『やったー』と100%喜んでもらえるのは良いと言えば良いんですが、一抹の寂しさを感じたりもしたり、、

イマドキはこんなものなのかも知れませんが、しかも、DVDとDVDボックスは全く違うと金額を訊いて始めて知った次第。。思いの外高額で、やられた感も満載ですが、ま、喜んでいるので良いとします。(笑)

 

パパからの(オリジナル)プレゼント

そんな感じでここ数年、誕生日、クリスマスと今回と同じパターンが続いており、イマイチしっくりしていないのも正直なところで、今回は意を決して私が送りたいプレゼントをそれとは別に用意してみました。

ありきたりですが、1冊の本です。

手紙屋〜蛍雪編〜
手紙屋〜蛍雪編〜

最近ハマりにハマっている喜多川泰さんの著書です。

そもそも、ハマっている理由が、是非喜多川泰さんの本を妻や娘に読んでもらいたいから、だったので、今日は又と無い機会だと思い、(長文の)手紙を添えてプレゼントしました。

 

 

高校生ってもう大人

というのも、娘が高校生になって誕生日を迎えたという事は、実は私が社会に出て働き始めたのと同じ年。

自分自身、いっぱしの大人気取りだった事を思い返し、もう『子供』って年じゃないことを自分に言い聞かせると共に、娘にも手紙の中で、もう子供扱いをしないことを伝えました。

私は学生生活を謳歌した覚えがあまり無く、ずいぶん早く社会に飛び出しました。

いろんなところに行き、様々な人と出会い、学校に通っていては出来ない経験を沢山しました。

それ自体、良い事でも、悪い事でもないと思っていますし、後悔をしている訳ではありませんが、学生時代でないと出来ない事を経験出来なかったのもまた事実。

娘には今しか出来ない事を精一杯楽しんで欲しいと言うような事も伝えました。
自由とは、自己責任という不自由さとセットだという事と共に。

 

 

大人になるにあたって覚えておいてもらいたい事

もう一つは、これからの人生でこれだけは気に留めておいて欲しい事。

昨日のこのブログで書いたようなことですが、この世には日常の些細な出来事の中に、真理や、原則が隠されていて、それを知り、実行出来るだけで素晴らしい人生になる可能性があるという事です。

そして、それらに気付くきっかけは、そんな世界が『在る』ことを認識することで、それらを最も分かりやすく教えてくれるのは本を読む事。

読書といっても幅広く、自己啓発系、哲学書、心理学専門書、宗教系と真理や法則を説く本は様々ですが、私が知ってもらいたいと思うのはもっと身近で、単純そうに見えるが、実は人としてとても大切な考え方や行動です。

例えば、朝の散歩で、すれ違う人に、「おはようございます。」と声をかければ、殆どの人が
「おはよう」と返事を返してくれます。逆に、むすっとだまってすれ違えば、誰も挨拶などしてくれたりしません。

自分から挨拶をしてみる。それだけで、朝の散歩はとても気持良く、素晴らしい時間に変わったりします。いわゆる、鏡の法則ですね。(笑)

人生の真理や法則ってそんなことじゃ無いかと思うのです。

そんなに日常に隠された真理や法則を読みやすい文体と誰もが引き込まれるストーリーの中に編み込んでくれているのが、喜多川泰さんであり、その中でもこの『手紙屋〜蛍雪編〜』は主人公が高校2年生の女の子でコレからの人生、進路や受験に対する悩みを抱きながらも、何も行動に移せないでいる状態から一歩踏み出すまでを読みやすいストーリーで描いておられます。

高校一年生の娘にはピッタリ。(笑)

ま、試験も始まるみたいですし、いつ読んでくれるかは分かりませんが、読んでくれればきっと、私が伝えたい事の一端は理解してくれる一冊だと思います。

 

手紙屋〜蛍雪編〜

ちなみに、Amazonの書評はこんな感じ、

「何のために勉強するんだろう?」
「何のために大学に行くんだろう?」
だれでも一度はそんなふうに思ったことがあるのではないでしょうか?

この本の主人公「和花」は、部活と友だち付き合いに明け暮れる高校2年生。
夏休みを目前にしたある日、進路のことで父親と衝突してしまいます。

大学に行きたいけれど、成績が足りない。
勉強しなきゃと思うけど、やる気になれない……。

そんな和花に兄の喜太朗が紹介してくれたのが、謎の人物「手紙屋」。
十通の手紙をやりとりすることで、夢を実現させてくれるというのですが……。
モヤモヤした今の気持ちを吹き飛ばしたい一心で手紙を書き始めた和花が、
「手紙屋」とのやりとりを通じてどのように変わっていくのか?
勉強の本当の意味とは? その面白さとは? そして、夢を実現するために本当に必要なこととは?

ベストセラー『君と会えたから……』『手紙屋』の著者が満を持して贈る、渾身のメッセージ。
「手紙屋」からの『未来を拓く10の教え』が、自分らしく生きたいあなたの明日を変えてくれるはずです。

 

人生の法則の基本は結局ご縁

今回は、我ながら良いプレゼントが出来た、と喜んでいますし、このところ喜多川泰さんの本を読みまくっているせいか、私から娘に宛てた手紙も、少し喜多川泰節になってしまいました。(笑)

ひょんなきっかけで良書を沢山ご紹介頂いた杉田さんには本当に心から感謝致しますし、ご縁を頂いた田中さん、それらをプロデュースしてくれた?マリコさんにも心から御礼を申し上げたいと思います。

ご縁ってホント不思議で、そして素晴らしい。

ありがとうございます。

心謝。

雨上がりの夕焼け
雨上がりの夕焼け

振り子の法則。

6月30日  曇り後雨。

満開のシマトネリコ
満開のシマトネリコ

今年も今日で半分がおしまい。

歳をとるごとに、年々時の流れが速く感じるようになっていますが、今年もやっぱりあっという間に半期が終わってしまいました。

人老いやすく、光陰矢のごとしと、はうまく言ったものです。

ただ、時間の流れが速く感じれば感じるほど、一日を丁寧に生きないと、と思う想いも強くなる様で、自分自身の中で歳を追うごとに少しずつその意識は高まっているように思います。

人生に残された時間が徐々に少なくなってきたと感じているからなのかもしれませんが、、

 

人生がうまくいく法則

最近、よく思うのは、この世の中にはいくつかの真理や法則があり、自分が素晴らしいと思える人生を生きていくと言うのは、それらに1つずつ気づき、そして体得していくことではないかな、と。

一応、無宗教ですが、人生は魂を磨く為にある、と思っている派なので。。

それは古代の哲学者が発見したものもあれば、宗教の中にあるものもあり、身近な自然の営みの中で見いだせるものもあります。

50歳を前にして私もやっとこさそれらが少しずつわかってきた程度で、真理をつかんだと言うには程遠い状態ではありますが、自分自身の経験を振り返った時、「確かにあった!」と、いくつかの法則に気付く事があります。

 

振り子の法則

その一つが「振り子の法則」
科学的な言い方をすると作用と反作用になるのかもしれません。

物体が運動するときはその方向と逆の方向に同じだけの力が作用する。子供の頃に数学の時間で習った法則は今考えてみると、人生のあらゆる場面に真理として存在していたような気がします。

すごく悪いことがあれば、その後にすごくいいことがやってきて、それはまた逆に触れたりぶり返したりを繰り返すというあれです。

迷信のように言われがちですが、あながちそんなことないよなと私自身は思ってて、自分の人生を振り返ると結構振り子の法則に当てはまっていたりします。

子供の頃、勉強をしなさすぎた反動で、大人になってからずいぶん勉強することになったりとか、

同業者から「あほちゃう」と言われるビジネスモデルが今ではメディアに最先端と取り上げてもらったり、

時の流れが早いと感じるほど、いちにちを丁寧に過ごさねばと思う感情が芽生えるのもその一つかもしれません。

 

あたりまえすぎる自然の摂理

その他で毎日の仕事の中で特に留意しているのは、種をまかずに芽は出ないということ。ゴクゴク当たり前の自然の摂理のそのままですが、目先の忙しさだけにとらわれないようにして、緊急性がないけど重要なことを意識して行うようになってずいぶんと仕事のやり方が変わったのを実感として持っています。

こんな当たり前の簡単なことさえ理解して実践できるようになるまで50年近くかかるんですから、数多くあるこの世の真理をすべて理解し、手に入れるのは到底無理な話ではありますが、身近なところから1つずつ体得していくことが人生において非常に重要な意味を持つと最近思うようになりました。

そして、できることならば、若い人たちに一日も早くその法則や真理に気づいてもらい、すばらしい人生を送る糧にしてもらえればと思いますし、出来れば微力ながらもその手伝いが出来れば、とも。

しかし、、ありふれた日常の中の随所に潜んでいる真理や法則に気づくか気づかないかが人生にとって大きな影響を与える事は間違い無いのですが、残念なことに、煩雑な毎日を送っていると、大事なサインもつい見逃してしまいがち。

と言うよりも、そこに人生の真理や法則が『存在する』ということを知っているかがまず問題です。

自宅のリビングに赤いものがいくつある?と聞かれて、答えられないように人は意識をしていないものに対して認知をしないという習性があります。

車を買おうかな、と思ったらその車がやたら走っている(ように思う)というあの現象です。

 

教育とは人生の真理を知ってもらう事。

教育こそが世の中を、国を、世界を変えるとよく耳にしますが、今学校教育で行われているカリキュラムよりも、日常の中に素晴らしい学びや真理が隠れていることを認知してもらうことのほうがずっと大事な教育ではないのかな、なんて思います。

ま、私が子供の頃に全く学校になじめなかったからなのかもしれませんが…。

要は、先人の教えを知る事、伝える事であり、そんな学びの場を持つ事。
それが難しければ分かりやすく書いてある読書を奨めるのでも良いと思います。

とにかく、日常を通して学ぶべき事がたくさん有り、それらは真理や法則に繋がっているという認識を持ってもらう事だと思うのです。

 

7月1日

明日は今年の後半戦の始まりの日であり、すみれの創立記念日でもあり、娘の誕生日。
そんな想いをたまには父親ぶって娘に伝えてみようと思います。

とにかく明日から今年の後半戦、気持ちを新たにして、またすぐに年末がやって来る事を覚悟しつつ、日々丁寧に生きることを意識しながら過ごしたいと思います。

「キモっ」って娘に言われて終わってしまいません様に。。(苦笑)

木育ワークショップ@ひょうご木づかい王国【ハーバーランドモザイク】

6月29日改正

昨日に引き続き、現場日和の爽やかな青空が広がりました。

 

埋め戻し開始!
埋め戻し開始!

気持ちの良い天気とは裏腹に、私と言えば腰に違和感を感じたまま毎週ランニングとゴルフ(カートに乗らないので結構歩く)を積み重ねてとうとう腰痛で昨日のランニングは断念。

スントのGPS時計がリカバリータイムを表示してくれているのに無視してきたツケをここで一気に払うことになってしまいました。(涙)

失ってわかる健康の大切さ、過ぎたるは及ばざるが如し。

己を知らない未熟さを改めて反省です。。。

ひょうご木づかい王国
ひょうご木づかい王国

お題目は、昨日の日曜日にモザイクで開催した子供たち向けの「木育」ワークショップのこと。

兵庫県林務課からの要請を受けて、急遽開催することになったワークショップは、ハーバーランドモザイクの中にある『ひょうご木づかい王国』という兵庫県で産出される木材利用を訴える啓蒙活動のためのブースです。

ひょうご木づかい王国
ひょうご木づかい王国

森林資源の大切さ、自律循環型社会への移行の意義をやんわりとした表現で自然に訪れた人たちが受け入れられるようにと考えられた展示がたくさんあり、里山資本主義にひどく共感し、原理原則=自然の摂理に沿った営業スタイルで自立循環型社会を目指すことを標榜している私たちすみれとしては、方向性を同じくする取り組みということで全面的にサポートすることになりました。

 

その取り組みの第一弾となるのが今回の子供たち向けのワークショップです。

ひょうご木づかい王国
ひょうご木づかい王国

森の木に宿る精霊を身に付けてお守りとしてもらう、「木の精お守り作りワークショップ」を行ないました。

スライスしたヒノキの丸太を割ったり削ったりして思い思いの守りを作ってもらうことを通して、肌に親しんでもらうこととものづくりの楽しさを感じてもらえればとの想いです。

 

ついでに、一生懸命に作業する子どもたちに、「君は上手やなぁ、才能があるな、」と、将来大工職人を目指してくれるように潜在意識にはたらきかけておきました。(笑)

ま、「大きくなったら仮面ライダーになるから!」とむげに断られたりもしましたが。(笑)

木の精お守りワークショップ
木の精お守りワークショップ

子供達は出来上がったお守りを首からぶら下げて記念撮影、お父さんもご機嫌さんです。(^ ^)

木育ワークショップ
木育ワークショップ

とても良い場所ができたことだし、新入社員2人をイベント担当に任命した事もありこれから継続的に「木育活動」に取り組んでいきたいと思います。

ただ、週末となれば全ての駐車場に行列ができるほど人がたくさん集まるモザイクの中にあるこのショップですが、残念なことに非常にわかりにくい端っこのほうにひっそりとあります。

普通にぶらぶら歩いていては絶対に見つけれないような場所にあるので、場所のご案内を少し。

ポートタワーを望むモザイクの北の入り口から、

ひょうご木づかい王国案内
ひょうご木づかい王国案内

海のほうに少し歩いていくと中央に階段があります。

ひょうご木づかい王国案内
ひょうご木づかい王国案内

「占い」の赤い看板が見える階段を上に上がると、

ひょうご木づかい王国案内
ひょうご木づかい王国案内

そこに王国はあります。

ひょうご木づかい王国案内
ひょうご木づかい王国案内

入場料は無料、生で作った安心安全なおもちゃがたくさんあり、これが結構盛り上がります。

こんな感じ、

これから、「すみれ暮らしの学校」の活動の一環として、毎月いろんなワークショップを開催する予定です。またイベントの案内はすみれのFacebookページで随時告知しますのでハーバーランドにお出かけの際は是非、木に親しみに来てくださいねー。

木の精お守りワークショップ
木の精お守りワークショップ

ボランティアコーチング。

6月28日 曇天

 

梅雨空の伊川
梅雨空の伊川

沖縄では7月を待たずに梅雨明けしたようです。

神戸ではしっかりと降った昨日の雨は上がりましたが、お天道様が顔を覗かせることはなく、梅雨らしい一日。

私も今日はしっとりと事務所にお籠り、内向きの日となりました。

 

デスクワークはニャロと。
デスクワークはニャロと。

私の仕事なんて世の中に必要ない・・・

午前中は少し久しぶり?となるコーチングセッション。

いつもはマイコーチにお願いしてコーチングを受ける立場ですが、今日は逆。

コーチとしてセッションを行ないました。

 

建設業とはかけ離れた他業種の経営者さんでしたが、「自分のビジネスモデルについて自信が無くなって来たので、」とセッションの依頼を受けてのコーチングでした。

いざ始めて見ると、問題の根本はご自身のセルフイメージが低い事に原因がある、とのこと。

さらに聞き進めて行くと、本当は在るべき姿、高い理想を持っていることが分かり、セルフイメージが低いなんてとんでもない。(笑)
高すぎる『在るべき姿』に追いついていない自分に『ダメだ、、』と思いすぎて、足を竦ませてしまっていたり、アレもコレもと手を付ける中途半端な行動に駆り立てられたり、焦燥感に駆られたり、、悩みは深くなる一方だったようで、、

結局、高いセルフイメージと、現実のギャップに苛まされている事が分かりました。

「セルフイメージめっちゃ高いですやん、」との私の言葉には、とても驚かれておりましたが、、

「じゃあ、(自身を取り戻せる様に)結果を出せば良いじゃん、」とその方法論とアイデアをお聞きすると出て来る出て来る。(笑)

その中で(私の目で見て)最も魅力的で、最も堅実で、最も爆発力のある、しかし全く活用していない経営資産に着目して、そこから新しいチャンネルを作って売上げ、利益を上げるアクションを提案してみると、そこにも「こんな事やあんな事」とドラえもんばりに素晴らしいアイデアをてんこ盛りに持っておられました。

1時間程のコーチングを終える頃には、はじめとは打って変わって明るい声になり、仕事に向き合うのにワクワクしているのが受話器越しにハッキリと感じる事が出来ました。

後は行動に移すだけ、きっと素晴らしい結果を出されると思います。

Kさん、頑張ってくださいねー。(笑)

 

 

イチローも錦織くんも・・・

それにしても、コーチングって凄い効果性を発揮します。

私はプロのコーチではありませんが、もうコーチングを受けて10年になります。

自分自身が抱えて来たビジネス上の苦悩、問題をコーチングで解消してきた実体験を私くらい持っている経営者はなかなかいないと思います。(苦笑)

ビジネスコーチングという分野は心理カウンセリングとは一線を画し、ビジネスモデル構築の根本的なシクミを理解しておくことが非常に重要で、マーケティングの基礎知識を持っている事、その理論をシンプルに実務の中に落とし込む思考を持っていることが出来なければ、成り立たないと思っています。

ちなみに、マイコーチの四辻氏はその部分についてかなり高いスキルを持っておられ、そのお陰で私はずいぶんと助けて頂きました。

先日の京阪神木造住宅協議会の研修会の後の懇親会でも、そんな話が出て、驚く事に(笑)3人もの経営者からコーチを紹介して欲しい!と依頼を受けました。

イチローや錦織くん等、世界で活躍するプロプレーヤー、トップアスリートでもコーチを付けているのに、私をはじめ、低いスキルしか持ち合わせていない、しかし社員の人生を背負うような重大な責任を負っている経営者が自分一人の力で山の様に立ちはだかる問題を片付けて行くのはどう考えても無理があります。

 

 

コーチング体験、おススメします。

私でよければ、(1回限りですが、)ボランティアコーチングも行ないますし、まともにコーチングを受けてみたい、と思われる方は卓越したコーチをご紹介します。

問題山積み、でもどこから手を付けるべきかわからん、と思われる方は是非一度お声掛け下さいねー。

 

さて、明日はハーバーランドモザイクの中にある『ひょうご木づかい王国』で子供達に木に親しんでもらうワークショップを開催。

結局、(いつもどおり)準備も手伝ってもらいました。(笑)

桧丸太のスライス中。
桧丸太のスライス中。

モノづくりにが大好き!という子供が沢山になります様に☆

職人起業塾からの提言 〜その3〜

6月26日雨

久しぶりに梅雨らしい雨空が戻ってきました。

こんな日はしっとりと事務所でデスクワーク、が良いのですが、朝から夜遅くまで予定がギッシリ。

分刻みのスケジュールをサクサクとこなして、合間に見つけた時間にこのところ気になっている餃子の研究にひょうたんに立ち寄って、おやつを食べてみたりとなかなかスムースな一日でした。

予定の時間通り、もしくは予定の行動を時間の余裕を持って進める事が出来ると得も言えぬ快感を覚えます。ギリギリ間に合う事に対しては美しいとさえ思う程。(笑)

昔セールスドライバーをしていた時の感覚が今なお心の奥深く、価値観としてのこっているのでしょうか。

 

後活(後継者募集、育成活動)始めます。

そんないい調子のスタートは、事務所に三佳先生はじめ、行政書士の先生御一考様をお迎えして、知的資産経営報告書作成の為のヒアリング、と言うよりミーティング?を行なって頂きました。

知的資産経営報告書作成中!
知的資産経営報告書作成中!

知的資産ってなにかというと、

 知的資産
 「知的資産」とは特許やブランド、 ノウハウなどの「知的財産」と同義ではなく、それらを一部に含み、さらに組織力、人材、技術、経営理念、顧客等とのネットワークなど、 財務諸表には表れてこない目に見えにくい経営資源の総称を指します。「知的資産」は企業の本当の価値・強みであり、企業競争力の源泉です。企業経営・活動は、知的資産の活用なしには成り立たないものなのです。

 知的資産経営

そのようなそれぞれの会社の強み(知的資産)をしっかりと把握し、活用することで業績の向上や、会社の価値向上に結びつけることが「知的資産経営」なのです。
企業が勝ち残っていくためには、差別化による競争優位の源泉を確保することが必要です。差別化を図る手段は色々ありますが、 特に大きなコストをかけなくても身の回りにある「知的資産(見えざる資産)」を活用することによって、他社との差別化を継続的に実現することができ、 ひいては経営の質や企業価値を高めることができるのです。

 知的資産経営報告書
 「知的資産経営報告書」とは、企業が有する技術、ノウハウ、人材など重要な知的資産の認識・評価を行い、それらをどのように活用して企業の価値創造につなげていくかを示す報告書です。過去から現在における企業の価値創造プロセスだけでなく、 将来の中期的な価値創造プロセスをも明らかにすることで、企業の価値創造の流れをより信頼性をもって説明するものです。経済産業省近畿経済産業局HPより抜粋

 

金融機関に提出して事業融資を得るためにもよく使われる様ですが、私の目的は少し違います。

先日のセミナーでお話しした、中小工務店が抱える大きな問題の一つに『事業継承の問題』が有り、その解決策は『暗黙知の明文化とそれを理解する人材育成。』ですとお伝えしたのですが、まさにその暗黙知=経営者の頭の中に有る思考とその価値を明文化する事が不可欠。

で、早速取り組んでいると言う訳です。

私ももうすぐ天命を知ると云われる50歳を迎えます。そこからの10年で本気に後継者を育てなければ事業の継続はままならない訳ですから、今の内から準備をしておこうとしています。

知的資産経営報告書を作成する事によって、すみれの『在り方』から『マーケティング』そして『事業の意味や価値』を誰でも理解出来る様にして、それに共感してくれる人に後を任せる様にしたいと思います。

要するに、後継者募集活動を始めるってこと。(笑)

三佳先生、上辻先生、みゅう先生、宜しくお願いします!

 

仮説から原理原則へ

それではお題目、職人起業塾からの提言、3回シリーズの最終回いってみます。

昨日は仮説を立てる経営から、原理原則に則った経営へのシフト、そして建築会社の評価は現場で作った建物で決まることから、『現場で結果を出す=顧客からの絶対的信頼を出せる人材育成』が原理原則に則った方向性であり、その必要性を書きました。

しかし、、現場で働く担当者は職人に限らず、工事管理を行なう者も、技術的なスキルアップはさておき、経営者感覚を身につけるような研修を受ける事は皆無であり、そこは営業職と切り分けられて全く期待されて来なかった現状があります。せいぜい、挨拶や掃除などのマナー研修を受けて、悪い印象を持たれない程度、マイナスからゼロに引き上げられる程度の教育しか受けられていない人が殆どです。

工事現場は設計やデザイン、見積りなどの答え合わせを行なう場所で有り、最も濃密な顧客接点にも拘らず、野放しにしてきたのが業界の現状です。

『職人起業塾』は元々起業する為の知識を身につける講座でありますが、すみれでは工務社員全員に10年前から同じ内容を伝え続けています。その知識は経営者感覚となって現場(顧客接点)で発揮してもらえる様になり、現在の全く販促を行なわず、紹介とリピートだけで安定した売上げをあげるシクミの基礎となりました。

「マーケティングとは販売活動を不要にするものだ」

と定義されたのは経営の神様と言われるピーター・F・ドラッガー博士、まさに原理原則に基づいた経営こそマーケティングに直結すると考えています。

 

知っている≠出来る≠定着

しかし、シクミとは一度出来れば良いというものではなく、社内に定着して自然に効果を発揮するものです。セミナーを受けて知識を行動に移せなければ全く意味がありませんし、よしんば行動に移せたとしても、定着して継続出来なければシクミにはなりません。

その意味から考えると、今まで学ぶ事をして来なかった現場担当者に経営社感覚を落とし込むと言うのは非常にハードルが高く、難しい事、解決策は、学び続け、実践し続け、検証し続ける枠組みを社内に構築する事しかありません。

職人起業塾では、職人にも分かりやすい言葉、内容でマーケティング理論を解説、実践、検証を繰り返してきましたが、この度、京阪神木造住宅協議会が事業主体となって会員向けに社員研修の事業として6ヶ月の研修事業を立ち上げる事になりました。

事業主と共に工務担当の社員にマーケティングの理論を学んで頂き、日々の業務でそれを実践出来る様に、問題解決への考え方、コミニケーションスキルなどもカリキュラムの中に組み込みました。

今年から大幅拡充されたキャリア形成の助成金、『ものづくり人材育成助成金』を利用すれば費用負担もなく、マーケティングマインドを社内に取り入れる事が出来る研修制度です。

売上げ、クレームなど目先の問題は緊急で重要であり、迅速な対処が必要です。

しかし、その問題の根本に対する問題解決は、緊急性は低いですが実は何より重要です。

目の前の問題解決と並行して、工務店として抱える根本的な問題、将来への漠然とした不安を払拭する原理原則に沿ったアプローチを始めるきっかけになれば幸いだと考えております。

少しでも気になった、詳しく聞いてみたいと思われた方はお気軽に京阪神木造住宅協議会事務局、もしくは私までお声掛けを頂ければと思います。

http://keihanshin-mokuzou.jp

深刻な職人不足が叫ばれる今こそ、地域に根付く工務店が本来の力を取り戻し、業界の明るい未来を作り上げるチャンスだと考えております。

 

お詫びとお願い。

以上、ここまで3日間に渡り、長々とお付き合い頂きましてありがとうございました。

「なんや、結局告知かー、」と思われたかも知れませんが、創業当初から『職人の社会的地位の向上』を掲げ、業界では非常識(てか、あほやろ、)と言われていた大工の正規雇用を守り続けて来た私たちにとっては、今回の事業はミッションの遂行、実現への記念すべき第一歩です。

温かな目で見守って頂ければ幸いです。(笑)

〆の三本締め。
〆の三本締め。

職人起業塾からの提言 〜その2〜

6月25日 晴れ 真夏日

梅雨明けか、と思わせるような伊川の河川敷
梅雨明けか、と思わせるような伊川の河川敷

新築工事中の現場では、今日まで地階部分の防水工事の予定となっており、なんとか雨が降りません様に、とお願いしていた通り絶好の防水日和でした。

私も昼から現場にて、防水の施工についての細かな指示をしたり、現場の掃除をしたりと、作業服に長靴を履いて汗を流しました。

防水工事施工中
防水工事施工中

ま、防水工の職方達はいい天気過ぎて風も通らない地中での作業でずいぶんキツそうでしたが、、ぐずついた天気よりは作業しやすいのは間違いなく、機嫌良く進めてくれていました。

ガレージ防水工事施工中
ガレージ防水工事施工中

コレで、明日からの雨もひと安心です。江戸屋水研の皆さん、ご苦労様でした。(笑)

現場清掃中
現場清掃中

 

昨日の振り返り

さて、今日も昨日に引き続き、一昨日大阪のTOTOショールームにて行なった研修会の内容についての備忘録を。マニアックな内容で申し訳ありませんが、すみれのミッションとして掲げて来た活動ですのでご容赦下さいませ。(^ ^)

昨日のブログでは、職人不足の解消は喫緊の問題であり、そのためには、

『育成費用は、正社員であるので工務店が負担』
『大工職として一生涯食べられる仕組みを作る』

という大きな課題を克服する必要が有る。
『将来の売上げ、利益が自然に出来上がって行くシクミ。』を作り上げて職人自らがそれを実践出来ないとそれは成り立たないということを書きました。
しかし、今の建築業界はそれが全く出来ていないから、大工が絶滅危惧種になっている訳で、、

一筋縄では解消する事が出来ない、非常に難しい問題です。

 

 

工務店が抱える4つの問題

具体的にどうやってそれを克服するのか?という問いの前に、『マーケティング』自体についての説明をさせて頂きました。

私たちのような地域の工務店が抱える問題を大きくまとめると、

1.集客

2.収益

3.人材育成

4.事業継承

以上の4つに大別されます。

お客さんが来ない、と言う悩みを解消すると、忙しいのに利益が残らない。
利益管理が出来る様になると、幹部が辞めてしまう、社員が続かない、という人の問題、会社のシステムの欠落が表面化して、それらを全て片付けたら、最後に事業をどのように継承するか、という問題に突き当たります。

殆どの経営者は、これらの問題に対して、解決策と言う名の『仮説』を立てて実行、検証を繰り返します。しかし、仮説はあくまで仮説であり、真理ではありませんので、一度はうまくいったとしても、本質を捉えていなければ再現性が発揮される事はありません。

その意味から考えると、これらの問題に対する根本的な解決策を見いだす為の共通のキーワードは、ズバリ『人』です。

企業は人なり、と言いますが、人を育てるしか根本的な解決にはならないと考えています。

 

仮説と検証から原理原則へ

堂々巡りを繰り返す、仮説と検証のサイクルから抜け出すには、定説や真理=『原理原則』に沿った計画を立てて、問題解決の根本に対して辛抱強くアプローチするしか無いと思っています。

そして、原理原則の観点から見ると、工務店の評価は『現場』にあります。

現場が命!とか、現場主義!とか、よく耳にしますが、工事の契約がどんなに安くても、工期がどんなに早くても、素晴らしいデザインのパースを見せられても、美しい設計をしてもらっても、ものづくりをした現場がガタガタでは顧客からの最終的な評価を得る事は出来ません。

経営者が、全ての現場を把握して、全顧客との窓口をやり切れるならば、きっと全ての顧客に対して良い結果を出せると思います。しかし、規模が大きくなり、それが出来なくなれば、人を育て、顧客から絶対的な信頼を勝ち取るには、現場で答えを出す事が出来る人材を育てるのが最も原理原則に沿った考え方だと言えるのではないでしょうか。

経営者と同じ経営感覚(マーケティングマインド)を現場担当者に叩き込む事が出来れば、きっと素晴らしいものづくりが出来るし、顧客からの圧倒的な信頼を得る事が出来る様になると思います。

 

 

『聖域』としての顧客接点の強化

そして、建築業において、職人は最も濃密な顧客接点です。

新築工事ではまだしも、リフォーム現場ではお客様が住みながら工事をする事も珍しい事ではありません。工務店は毎年確実に減少して行く新築事業からリフォーム事業にシフトしなければ生き残れないと言われている今、顧客接点の強化は今すぐ取り組まなければならない緊急なタスクではないかも知れませんが、長期的に見れば絶対に取り組むべき非常に重要なタスクです。

そして、この部分は大手住宅メーカーやビルダー等、住宅の『販売会社』にはには絶対にやり切る事が出来ない、いわば『聖域』であり、販売会社ではない、施工会社としての工務店が一番強みを発揮出来る部分です。

来年に控えている再度の消費増税後の厳しい経営環境に対する布石としての『現場で結果を出せる人材の育成』こそが職人起業塾からの提言となります。

今日はここまで。

明日は具体的に経営者感覚を持って現場で結果を出せる人材の育成の方法とそのマインドの社内への定着について書かせてもらいたいと思います。

 

建築業界以外の方にはマニアックすぎる、くだらないブログになってしまい、申し訳ありません、、関係ないなーと思ったら、明日までスルーでお願いします。(苦笑)

田植えが済んだ伊川沿いの田んぼ
田植えが済んだ伊川沿いの田んぼ

 

 

 

職人起業塾からの提言 〜その1〜

6月24日晴

梅雨明け宣言はまだですが、このところ安定した良い天気が続きます。

水曜日の今日はすみれ事務所は定休日、私はNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会の活動の一環で記念すべき第1回目となるチャリティーゴルフコンペに参加してきました。

第一回HARSチャリティーゴルフコンペ
第一回HARSチャリティーゴルフコンペ

スコアのほうは相変わらず振るいませんでしたが、初夏の気持の良い日差しの中、心安いメンバーと楽しくラウンドさせていただきました。

 

夕方からは書道教室。

コレも何時まで経ってもイマイチ上達しませんが、心地よい疲労感を抱きながら2時間半、集中して硯と半紙に向き合う時間はなかなか良いモノですが、終わりの時間には心身ともにクタクタになってしまってました。(笑)

image
さて、お題目は昨日は京阪神木造住宅協議会の第21回研修会のこと。

年に4回開催されるこの研修会、いつもは会員として勉強しに参加しているのですが、今日は立場を変えて講師を務めることになりました。

たっぷり2時間半、ハーバードの白熱教室風に参加者にマイクを回して対話しながらの講演をさせてもらいました。

 

テーマは、「職人起業塾からの提言」。

私たちがこの10数年取り組んできた大工職人の内製化とそれを強みとしてマーケティングを組み立て、お客様からの支持を得てきたプロセスとその理論を皆さんにお伝えしました。

JackやTOTOリモデルクラブなど他団体の方や、このブログを見てくださっているブロガーの工務店経営者の方など多方面から大勢に御参加頂き、60名の会場に50名以上の申し込みを頂いていたとのこと、兵庫県の北、豊岡市や遠方では、北陸の金沢、東京などからも参加いただいた方もおられ、我々の取り組みが時代のニーズに合ってきていることをひしひしと感じることとなりました。

今回の講演は、もともと京阪神木造住宅協議会の事務局のNさんがすみれで毎月開催している職人起業塾に参加されている事がきっかけで、ぜひこの内容を協議会の研修でやってもらいたいと言うオファーをいただきました。

時を同じくして、2700社が加盟する日本最大の工務店ネットワークであり、京阪神木造住宅協議会の上部団体でもある、一般社団法人JBNの青木会長から事務局を通して私宛に、激励の手紙を頂いた事も有り、日経ホームビルダーさんも取材がてら参加して頂いたりと、大いに盛がりました。

 

第21回京阪神木造住宅協議会研修
第21回京阪神木造住宅協議会研修

 

備忘録がてら、内容をここにも残しておきたいと思います。

 

待った無しの職人不足問題

まず始めに、若年層の大工が壊滅的に居なくなっている現状を見て頂きました。
未成年の就業者が2000人を割り込んでいる現状は、10年後になると一人の大工を30社で取り合いになる、もしくは30社の内、29社が消えてなくならないと成り立たない事を示しています。

ずっと以前からぼんやりとは分かっているが目先の問題ではないことで業界全体が先送りをしてきたツケがここに来て溜まり切って爆発寸前になっています。

大工人口の予測【国土交通省】
大工人口の予測【国土交通省】

JBNの青木会長もこの問題に正面から向き合う事を決意され、私に頂いた手紙の中に、問題解決の基本方針を書いてくださいました。

 

JBN青木会長からの手紙

***以下転載させて頂きます***

<JBNの育成方式>

労働基準法に則った就業規則を満たし、社員大工として受け入れる育成機関は当面の間3年とする。

〇高卒新規入職者募集をハローワークへ労働条件の書類提出できる

〇新規入職者の親にとって、安心して預けられる職場環境をもつ

〇3年を1区切りとして3年で到達すべき技能レベルは、プレカットを用いた大壁仕様の住宅の建方から仕上げまでとする。その後のキャリアアップを目指す。

〇大工職として一生涯食べられる仕組みを作る。

〇育成費用は、正社員であるので工務店が負担、今後JBN工務店・協力会員で国の協力をお願いする。

〇JBNは、就業規則、賃金規程評価システムを作成済

〇一人親方に弟子入り方式は、昔はいい方式であったが、結果的に新規参入者が激減してしまった。

 

まさに正論かつ、進むべき方向性を指し示しておられると思いますし、これこそ私たちすみれの取り組みそのもの。

今回の研修会のテーマでもある、職人起業塾からの提言とは、このJBNの基本方針を実践、実現可能にするシクミのご提案です。

それは、この育成方式のなかで最も難しい課題である、

『育成費用は、正社員であるので工務店が負担』
『大工職として一生涯食べられる仕組みを作る』

この2点をどのように解決するか、という実務です。

 

社会的弱者といっても過言ではなくなってしまった、職人と言う職業に若者を入職してもらおうとすると、雇用側からすると『守る』という姿勢が必要です。
現在の殆どの工務店が行なっている、職人は外注というシステムのままでは、本人はもとより、親御さんも若者が職人になる事を忌み嫌います。一般的な企業クラスの社会保障をつけなければ、若い人材は集まりません。

 

ただ、守るべき存在は守られるべき存在であるべきです。

それは、利益を生み出す=稼げる人材にならなければならないという事であり、今までの様に現場作業だけキッチリ出来ればそれでいい。と言うままでは厳しい建築市場の中では生き残って行けません。

それは、大工職として一生涯食べられる仕組みを作るということにも通じています。

 

要するに、職人は、今まで以上の価値を創造する事が出来なければ、守られる事も、安心して働くことも出来ない時代に突入したということ。

私たちすみれはこの難問の解決にこの10年間取り組んで来て、漸くその成果を手にする事が出来る様になってきました。

その解決方法とは、職人にマーケティング理論を叩き込む事。

マーケティングの定義は人によって様々ですが、経営の神様、ピーター・F・ドラッガー博士は、

「マーケティングとは販売活動を不要にするものだ」と定義されています。

要するに、『将来の売上げ、利益が自然に出来上がって行くシクミ。』です。
マーケティング理論を職人と共有し、職人がそれを自分のモノにする事が出来たなら、上記に述べた二つの難問が解決出来ると言うのが、私たちが長い時間をかけて取り組んで来た事であり、今回の研修会で皆さんに提言させて頂いた内容です。

では、具体的に何をするのか?という実務については、(長くなりすぎるので、)明日に続けさせて頂きたいと思います。

待った無し!の工務店が抱える深刻な問題の解決策、新しい時代へのシフトチェンジを想いを同じくする工務店の皆様と取り組んで行ければ幸いです。

※ご参加頂きました皆様のfbへの写真、無断で使わせて頂きました、スミマセン。笑

第21回京阪神木造住宅協議会研修
第21回京阪神木造住宅協議会研修

神戸ラーメン紀行Vol.128

6月23にち晴れ

 

今日は大阪。

京阪神木造住宅協議会の研修会に講師として参加。

毎月1回、(最近は参加者が増え過ぎて社員向けと対外向けを分けたので2回、)すみれ本社で開催している『職人起業塾』の番外編を定例研修として行なって欲しい、と(塾生でもある)事務局のN村さんにオファーを頂いて、講演というか、いつも行なっているグループコーチング的なファシリテーターを行なう事になりました。

 

12時過ぎに会場のTOTO大阪ショールームのセミナー室に入る事になっていたので、少し早めに大阪入り、目当てのタイ料理店のラーメンを狙い澄まして食べに来ました。

前回、グリーンカレーラーメンが絶品だったので、すっかりリピーターとなって勇んでやって来た訳ですが、ラーメン研究家としてはいろんな種類のラーメンをチェックする必要が有り、今回はお店一押しという、トムヤムクンラーメンを注文してみました。

イチオシを食してみた感想は、、思ったよりもレモンが利いていて、私には少々酸っぱすぎました、、、

そもそも、トムヤムクンに米粉の麺ってラーメンじゃないし。

メニューにはもう一種類、タイラーメンなる麺類が有りますが、(これもたぶん、フォー)次回からはグリーンカレーラーメンに絞リたいと思います。(苦笑)

そんな反省もあったりして、(笑)ついで?にいつものシリーズ、アップしておきたいと思います。

 

では、128回目となる神戸ラーメン紀行、いってみます!

まずは、どう考えてもフォーやろ、と思ったコレ、(笑)

トムヤムクンラーメン 750円— 場所: タイ食堂みうら屋

高橋 剛志's photo.
  スープ自体は本格派だと思いますので、トムヤムクンがお好きな方はどうぞ。笑

 

続いては、定期的に食べたくなってしまう、夜の三宮の〆のKING、

汁なし麺 にんにく醤油かけ 650円

 — 場所: 金山園

高橋 剛志's photo.

そのままで十分美味しいですが、ニンニク醤油をたっぷりかけてみたら、新たな世界が広がりました。

 

3杯目は、鉄人の街の鉄人オーナーのお店の一杯、

レアチャーシュー鶏こつ麺 720円

 — 場所: 二代目やぶ家

高橋 剛志's photo.

柚七味をかけていますが、絶対に、柚胡椒が合うと思います。そのうちマイ柚胡椒持参でいってみたいと思います。

 

お次は、魚ん棚の中に出来てたお店。

七つ星ラーメン 700円

 — 場所: 七つ星

高橋 剛志's photo.
モチロン魚介系スープな訳ですが、その配分が絶妙、ナチュラルなテイストの秀逸な一杯でした。

 

 

5件目は中山手に出来た新店、

葱油麺 780円

 — 場所: 西安刀削麺

高橋 剛志's photo.
工事中から気になっていて、オープンを心待ちにしておりました。完全に本場の味を再現、っていうか本場の方が経営も調理もされておりましたよ、しっかりした麺は絶品、ここは超お奨めです。

 

 

六つ目は前から気になっていたハーバーランドの中の唯一のラーメン店。

塩トンコツ723円

 — 場所: 無尽蔵

高橋 剛志's photo.
ラーメン王国と自他ともに認める?新潟県から殴り込んで来ただけの事はありました。
自家製麺のもっちり感は、それをウリにしているお店とは一線を画しておりました。
次はつけ麺を試してみたいと思います。

 

 

今回のトリは、私が愛してやまないランニングコース、大蔵海岸のお店。

しょっちゅう店の前を走るのですが、なかなか入る事が無く、久しぶりに行ってみたらメニューがずいぶんと変わっておりました。

辛うま みそラーメン 780円

 — 場所: きぼう軒

高橋 剛志's photo.

トンコツ推しのお店の印象ですが、味噌ラーメン推しになっていました。

ま、辣油の方が勝ってましたが。笑

 

今日はここまで、昼からの研修会の模様は、明日にでもアップします。

ごちそうさまでした。