職人の人手不足を解消する方法。

6月13日 快晴のち曇り

神戸は真夏のような青空が広がりました。

 

梅雨の谷間の伊川河川敷
梅雨の谷間の伊川河川敷

海へ山へ、遊びに行ったら最高やろなぁ、と思いつつ、残念ながら今日は朝から晩まで予定がぎっしり。

朝礼とラジオ体操をすました後は経トラックに梯子を積み込んで10年前に新築で建てたお客様宅に屋根のメンテナンスへ。良い汗をかかせていただきました。

梅雨の谷間の屋根メンテナンス
梅雨の谷間の屋根メンテナンス

応急処置を施して、様子を見ておいてくださいねーと言い残して、軽トラに飛び乗り、次はマンション改装の現場の完工チェック。

担当大工のひめー君がよく気を遣ってくれました。とオーナー様に褒めていただき、一安心。

ひめーくんご苦労さん、ありがとう。

 

昼からは、「すみれ暮らしの学校」でもタイアップさせていただいている、理事の末席を務めるNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会と神戸市の提携で行われるセミナー会場へ。

準備の集合時間にも間に合わず、しかも最後までおれずに中座するという失礼なこととなってしまいましたが、非常に実のあるいいセミナーだったと思います。次回は西区で開催なので張り切りいたいと思います。

すみれ住まいの学校提携セミナー
すみれ住まいの学校提携セミナー

夕方からは着工予定が間近に迫った神戸牛鉄板焼きレストランの改装工事打ち合わせ、シェフの想いを出来る限り反映させたお店にリニューアル出来るようにと、細部に渡るヒアリングをみっちりとさせて頂きました。

THE 鉄板焼レストランの伝統を守りつつ、いい雰囲気を醸し出す空間づくりのお手伝いをさせて頂きたいと思っておりますので、宜しくお願いします!

 

夜はオープンしたてのクライアントの店に顔出したり、他にも打ち合わせでごそごそ。

ほんと、忙しくさせていただくことに感謝感謝です。

本日お付き合い頂きました皆様、有り難うございました。

 

建設業も飲食業も人手不足は深刻

さて、お題目はfb友達の越智さんの投稿見て思わずつっこんでしまった(関西弁バージョンでいう、コメントの事です、笑)今日のやりとりから。

****越智さん、転載させてもらいます!*****

先日、大学で、障がいのある学生と企業を結ぶ雇用をしている方のお話を聴講した。

障がいに関係なく一般雇用で、
飲食業の希望がないという話がでた。

Fbの投稿で、飲食業のオーナーさんが求人してもこないという話をみたところだっただけに、興味深い。

単純に学生側に「大学まで出て、なんで飲食業で働かないといけないのか」という考えがあるようだ。
ということは、
ほとんどの人が大卒の今の日本では期待できないってことなのかな。

福祉関係は、やはり給与が少ない。男性ではとても家族を養えないなどの現実。
それでは給与を上げたらいいのでは?と思うだろうけど
雇用する側でいうと、定員が決まっており、
それに対しての資格者や雇用数が決まってる以上、
一般企業並みとはいかない。
ようは、儲けれるものではなく、
まぁ福祉だから儲けるものではなく、
奉仕的な仕事といえるのかなぁ。
内容の割にあわないのが現状といえる。

*****ここまで転載(一部抜粋)*******

と言った感じで、非常に難しいこの国の構造的な問題を切り取っておられました。

深刻な人材不足に悩むのは、建築業界だけではなくて、飲食業、介護の仕事など労働集約型の事業はどこもとても困っているようです。

ま、飲食業もそもそも職人みたいなものですもんね。

 

ゆとりの功罪

越智さんも、なんでかなぁ、的なコメントをされていましたが、その理由を考えてみたとき、思い当たるのはやっぱり『ゆとり教育』の存在だと思います。

高度成長期に立身出世を夢見て闇雲に働いて、一億総中流と言われる程、豊かな暮らしを築いた日本人は、忙しくも楽しい暮らしを謳歌しながら、ちょっとゆっくりしたほうが良いと、子供たちにもゆとりを持たすようにと国は教育方針を変えました。

私たちが子供の頃は、「ゆっくりした時間を過ごす」なんておじいさんが引退してからすることで、自分たちには関係がないと思っていましたが、ゆとり教育を受けた子供たちは(良いか悪いかは別の問題として、)そんな我々の世代とは全く違う価値観を育んできたのだと思います。

それは、成功したい、豊かになりたい、社会に貢献したい、誰かのためになりたいと言った、『志』を立てて、目一杯必死になって頑張ると言う姿勢とは全く逆の思考でもあり、自分の出来る範囲で、もしくは自分のやりたい範囲に行動を限定する、まるで悟りを開いた仙人のようです。

そういえば、さとり世代と言う言い方もありましたね。

 

職業選択は手段なのか、目的なのか、

先日、1人の若者が面接にきました。

なんでも、知り合いの知り合いの工務店の経営者が、私が主宰する職人起業塾に来られた事があるとのことで、私のことを「人間味溢れる社長やからきっと君のためになると思うよ」的なことを言ってくれたらしく、「すみれで働いてみたい」とやって来られました。

立派に4年制の大学を卒業して、建築の仕事がしてみたいと働きながら専門学校に通い建築士の免許を取得。

なかなか見所アルヤンと思いましたが、とにかく建築関係の実務経験は全くゼロ。

大工でも建築士の免許を持っている者がごまんといるイマドキでは、建築士の免状を持っているだけでメシが食える程甘くない建築業界の現状を踏まえて、彼に「これからこの業界で生きていくのなら将来のキャリアを考えて現場に出て建築の仕事の根本を覚えてみたらどうか」と言う提言をしてみました。

要するに、職人からやってみればと。

私としては、精一杯彼のことを考えて提言したつもりでしたが彼としては現場で働くなんて夢にも思っていなかった様子。ビックリしてました。(笑)

 

冒頭の越智さんの投稿でいうと、「せっかく大学まで行かせた子供をなにが悲して職人(や飲食店従業員などのブルーカラーと呼ばれる職種)になんかならなアカンねん、」と、親が思っているというコメントもありましたが、そんな空気は社会全体に蔓延しているように思います。

その彼からは、数日間考えた末に、やっぱり職人や現場管理として働くのはイメージ出来ないとのことで、断りの連絡がありました。

彼を責める気持は全くありませんし、せっかく建築の仕事をしてみたい。と思ってくれているのなら何とか頑張ってモノになってもらいたいと思います。

建築の仕事って机の上だけで済む事は絶対になく、結局は現場で建物を造る事が仕事なので、現場を知らずして、建築の世界で行きて行くのはとても厳しいと思います。世界で一番有名な建築家、アントニオ・ガウディでさえ職人についてものづくりを教わったと云いますし。。

彼にはなんとか違うアプローチで自分に合った道を探してもらいたいと思います。

もちろん、彼の思考がゆとり世代の代表だと言うつもりはありません。

しかし、我々世代と根本的な思考が違うのは今回のことでリアルに肌で感じたというのも正直な感想です。

彼のこれからの人生を考えて、建築の仕事の本質と共に熱く語った私の提言は残念ながら彼の心に届かなかったですが、それは裏を返せば、彼自身が自分のセルフイメージをしっかり持っているという事でもあります。

あとは、自分には出来ないと言うセルフイメージにフォーカスするのではなく、出来る自分に焦点を合わせて人生に取り組んでもらいたいと思います。

それは、自分がやろうとしているのは本質に目が向いているか?という問いを自問自答する事で見えて来るはずなので、めんどくさいとは思いますが、そんな事を考えてこれからの人生を歩んでもらえたらと思います。

Aくん、頑張ってね。

 

まとめ

とにかく、我々ブルーカラーの人手不足問題、深刻です。

我々世代が踏ん張って、誇りの持てる職業に業界を引っ張り上げるしかないと思いますし、志を持つ若者が全くいない訳ではないと祈りつつ襟を正して事業に取り組まないといかんな、と改めて。

若者にカッコいいと思ってもらえるようなレベルの高い仕事、そしてそれに見合った報酬、安心して働けるまともな社会保障、将来に希望が持てるキャリアプラン、それらを一つずつ片付けて行かないと、これからの若者は建設業や飲食業に入職してくれないことはどうやら明らかなようです。

要するに、大事なのは職人の矜持ってこと、頑張りましょ。

選択が人格を作り、人生を作る。

6月12日 晴れ

(いろんな意味で、)忙しい日が続きます。(苦笑)

 

自分に出来ない事は出来る人に頼め。

今日の午前中は、顧問会計士のH先生に来社頂き、月次の決算報告と、目標に対する進捗、解消するべき課題の確認。

数字が苦手な私としては公認会計士という数字のスペシャリストに手伝ってもらいながら、足元の確認をしつつ日々の業務を組み立てて行けるのは本当にありがたい事で、経営者の端くれらしいいい習慣がついたと非常に喜んでいます。

以前は、自分で月次の決算をまとめて、指標と照らし合わせて、とやりかけてはいたのですが、少し忙しくなるとつい、疎かになり、そのまま立ち消え。を繰り返していました。

経理のプロに手伝ってもらった方が良いに決まっている。なんてことは冷静に考えれば簡単、且つアタリマエの事ですが、人はつい、自分の持つ資質や時間などに囚われて、「できない、どうしよう、」と悩んでしまいがち。

最近、数年前に受けた小田全宏先生の問題解決プログラムで学んだ事がじわじわと脳の中に浸透して来て、様々な事に対してずいぶんシンプルに向き合えるようになってきました。

学び続ける事は本当に大事だな、としみじみと思います。

 

大好きなメルマガに自分が登場!

昨日の事ですが、ふとメールチェックしてみると、お気に入りのメルマガになんと私の事が書かれてありました!

ビジネス名刺プランナー&言霊マーケッターの中野貴史さんのメルマガです。
http://kotodama-m.com

先日、情報交換を兼ねて食事をご一緒させて頂いた際に、出た話題を覚えていてくれた様で、私のエピソードをご自身のメルマガで紹介してくれました。

この中野さんは東日本大震災の後、すぐさま東京から大阪に拠点を移された方で、その当時お会いした時にその決断力、行動力の凄さには正直驚かされました。

先日の会食の際にもその話題になり、

「(放射能の影響が取り沙汰されて)自分自身は別にどうでも良かったが、子供の事を考えると仕事のことなんか手放して関西に来るしか選択肢は無かった」

と、云われていました。激しく共感です。

というのも、震災後私も同じような選択をした経験があり、その事を話したらメルマガに取り上げてくださった、と言う訳です。

大好きなメルマガに取り上げて頂いたという事で、記念に一部転載させて頂きたいと思います。

 

*****ここから転載(一部抜粋)*****

おはようございます。
ビジネス名刺プランナー&言霊マーケッターの中野貴史です。
僕が顧問先でコンサルや研修をやる場合、
●営業力強化
●社員間のコミュニケーション向上
この2点がテーマになるパターンが多いです。
そもそも、営業力を上げるための戦術をいくらお伝えしても、
それを実行する人(社員さん)に、やる気がなければ、何も起こりません。
でも、スタッフの強みを活かす形で、全員が同じ方向を目指して
個々の個性を発揮し、力を合わせれば、掛け算のように結果が出始めます。
そういう職場の空気を作るために
会議のファシリテーションやコーチングするのが僕の仕事です。
その際、いつも目指しているのが
アカの他人である、経営者と社員、社員と社員の関係性を
実の家族のような関係性まで底上げできるか・・・という点です。
具体的には、本音を引き出し、それを共有し、融合させるイメージです。
会社全体を家族化するということは、
社長は親父、社員は子供や兄弟・姉妹ということになります。
社員は子供や兄弟・姉妹ということは、
理屈では、社長は命を張って社員を守る必要があります。
必要があるというよりも、子供や兄弟・姉妹ならば、本来当たり前です。
でも現実はどうでしょう?
そんな会社、なかなか無いでしょうね・・・・・
でも今回、それを地で実践している社長の話を聞いてしましました。
先週お伝えした神戸のすみれ建築工房の高橋社長です。
http://sumireco.co.jp
話は4年前の3.11まで遡ります。
当時、高橋さんの会社は、関東の物件を手がけていました。
現場には社員の職人さんが出向いていました。
そこへあの地震です。
神戸にいた社長は心配してネットで情報を漁りました。
「関東から外国人が消えている」
「原発がどうもやばい」
ネガティブな情報がどんどん入ってきます。
結果、高橋社長は決断しました。
「この状況下に、社員を置いておくことは出来ない・・・」
施主さんに、状況が好転するまで社員を引き戻すことを直談判。
しかし・・・1ヶ月経っても原発問題は終息の見込み無し・・・
これ以上、施主さんに迷惑を掛けられない・・・
そこで高橋社長は決断します。
「俺が行く!」
社長自ら道具を担いで、神戸から関東の現場に通い
何年かぶりに職人に戻って、家を建ててしまいました。
当時、僕も子供を守るために、急遽大阪に移住し
しばらくは、車で大阪と東京を何往復もし、
仕事をこなしながら、荷物を移動させてましたが、
僕の場合は、子供のためだから当然です。
仕事は僕だけががんばれば何とかなります。
でも高橋社長は、社員とはいえ、他人のために体を張りました。
その結果、おそらく
社員が高橋社長を見る目、
お客さんが社長を見る目、
協力会社が高橋社長を見る目が変わった筈です。
この会社が口コミだけで仕事が途切れなかったり
職人さんの定着率が高いのは、こうした社長の本気を
周りが認めてるからだと、推測します。
あなたには、体や命を張れる他人が、何人いますか?
何てことに、たまには想いを馳せるのも
いいかもしれませんね。

 

*****転載ここまで*****

ま、若干、デフォルメがかかっている感も否めず、、よく書かれ過ぎて恥ずかしいのが実際なんですが、記念という事で。(笑)

中野さんのメルマガ登録はこちらから、http://kotodama-m.com/magazine/index.html

無料で配信してもらえる上に、非常に勉強になりますので、登録を強くおススメします。(笑)

 

人生は選択の連続で、選択が人格を作る

私がここで紹介されているような、そんなによく出来た素晴らしい経営者でない事はスタッフを始め、このブログを覗いてくださっている皆さんはよくご存知だとは思いますが、一応、ここで紹介いただいたエピソードは事実であります。

メルトダウンしないでくれ!と祈りながら出発した時は、「ひょっとしたらほんまにヤバいかも、」と思っていましたし、(実は既にメルトダウンしていた)その時のブログでは、こんな事を書いてました。

関東にいく事を決断した日
復興への決断。

メルトダウンしないで!って願いつつ出発
関東行。

原点に立ち返って現場日誌

昔に書いたブログって結構恥ずかしいものですね、、(苦笑)

結局、あらかた現場を仕上げた頃には関東も余震も納まり、停電も無くなって、ずいぶん落ち着きを取り戻してきたので、さすがにもう大丈夫かと最後はサムライ大工ヨーヘーにバトンタッチして帰神したので、メルマガでご紹介頂いた内容と少し違うのですが、

「死ぬんやったらオレが死の。」

と思っていたのはまぎれも無い本心でした。

人生は選択の積み重ね。後で振り返って後悔したり、恥ずかしくなるような選択はしたらあかんな、と、改めて。

 

とにかく、中野さんありがとうございました。良い記念になりました。(笑)

今後とも宜しくお願いします!

 

 

おまけ、

食品工場のお仕事でキャップを頂いたのですが、フィットし過ぎて帰りの車に乗り込むまでかぶってて、ガラスに映った自分の姿を見て吹出しました。(笑)

image

我ながら、模範的なかぶり方だと思います。

右脳と左脳を繋ぐもの。

6月11日曇り時々雨

鉄人28号
鉄人28号

今日は朝から鉄人の街へ。神戸市が運営する医療機関のメンテナンス工事の着工前確認と最終打ち合わせ。

現場での声を聞いて使い方や不在の変更等、若干の調整をしてから注文をいただいてきました。答えはやっぱり現場にあり。足を運んで確認することが何より重要ですね。

 

打ち合わせを終えて、行政と戦う姿をテレビよく見かけする、大正筋商店街のお客様のところに久しぶりに顔を出したり、もうすぐサロマ湖鉄人レースに出場する知り合いの方のお店でランチをいただいたりと、鉄人の街を堪能してから帰途につきました。(笑)

大正筋
大正筋

 

昼からは、大手住宅設備機器メーカーのTOTO社がリフォーム業界のビジネスモデルを作り上げるべく、テストマーケティングを行っているTOTOリモデルサービス社のI社長に遠方よりわざわざ来社いただきました。

I社長とは、今まで何度かお会いしたことがあり、その度にさまざまなことを教えていただいております。緻密なデータ収集と数字に基づいた綿密な計画を立て、実行検証を繰り返している素晴らしい方であり、私が非常に尊敬している経営者の一人です。

今回、情報交換がてら会いませんか?とお申し出をいただき、二つ返事でお受けした、と言うよりぜひお願いしますとお越しいただくのを心待ちにしていました。(^ ^)

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以前から、リフォーム事業はストック産業であり、顧客を大事にすることでリピートでビジネスモデルが構築できるとの持論を展開、実際にリフォーム会社の経営を通してそれを検証されており、マス媒体を使った販促を全く行わない私としては非常に共感する所も多かったのですが、今回お会いしてみるとさらにパワーアップされており、ランチェスター戦略を駆使して新規の顧客獲得にも、積極的に取り組まれているとの事。既に実践と検証を繰り返して一定の結論を導き出しておられました。

ビジネスは、問題解決の繰り返しであり、そのために仮説を立てて検証を繰り返すことが必須なわけですが、私を始めとして、建築業界の経営者はとかく直感で経営を行ってしまいがち、(汗)

データ収集と綿密な数値の検証が必要な事は十二分に分かっていても実際はと言うとなかなかできていないのが実情です。

I社長の話を聞いて凄いなぁと感心するとともに、自分の至らない点が目につきまくってひどく反省することにもなりました。

I社長、本日は大変勉強になりました。わざわざ神戸の片田舎までお越しいただいて本当にありがとうございました。

 

夕方の食事までご一緒させていただいて、合計7時間もの間いろんな話をした中で感じたのは、数字に対して非常に強みを持った左脳派と思われるI社長と、直感だけに頼って生きてきた右脳派の私の間に、結構多くの共通点がみだせたことです。

特に、「結局一番重要なのは志ですよね、」とのI社長の言葉には(密かに)感動してしまいました。

数字と直感、経営者にとってはどちらも重要な事は明らかですが、大きな観点から俯瞰してみると本質は同じなのかもしれないな、なんて、(半分慰めではありますが)思ったりしました。

この世はすべからず表裏一体、強みと弱みをしっかり認識して意識して取り組むことが重要なのだと改めて感じることになりました。

いやー、それにしても勉強になりました。

ご縁に心から深く感謝します。

深謝。

理解≠行動≠定着の解消法。

6月10日  晴れ

明石城址
明石城址

今日の昼は久々に神戸最大のランチ会、神戸パワーランチに参加してきました。

なんと参加者120人超、規模が大きくなりすぎて会場が千石代官から東急ホテルに変わってから初めての参加と言う事は、半年ぶり位になるかもしれません。

別段知り合いがたくさんいるわけでもありませんが、それでも数名の方には「ひさしぶり〜」と声をかけてもらいました。

なんか、このランチ会って歓迎されてる感じがするんですよね。。

主催者の衣笠さんのお人柄、人徳の為せる技だと思うのですが、空気感がどうもそんな感じになってます。

 

知り合いの方に紹介された同じテーブルの人と、挨拶を交わして雑談をする程度で、これといって仕事に結びつくわけでもありませんが、それでも確実に何人かの知り合いが増えていくのは面白いもの。

今日も良いご縁をいただくことができました。

有り難うございました。

パワーランチイン神戸
パワーランチイン神戸

私は、仕事はご縁を大切にしてしっかりと紡いで、在り方を正して行けばおのずと広がって行くものだと思っているので、ほんの数名の方と知り合いになるだけでも十分に価値があると思っています。そして、このランチ会はミニセミナーみたいなコーナーもあり、実はこれが結構勉強になります。

神戸セミナーの喜多先生の帯コーナーで今日聞いた話は、学生の勉強に対するモチベーションを上げるのに、『認知行動療法』なるものを用いているという話。

苦手意識→勉強する気にならない→テストで失敗→さらに苦手意識

というスパイラルから抜け出すために、この理論を使うらしいのですが、やらないといけないと分かっていながらできないことって大人になってからでもいくらでもあります。

この負のスパイラルから抜け出してもらうのに、私も苦労したことがたくさんあるのですが、闇雲に叱っても、無理矢理励ましてもそのスパイラルから抜け出すのは非常に難しいものです。

そんなとき、行なうべき行動の『量を限定』するすることで、とっかかりをし易くすること、そして進捗を確認する『行動管理』で負荷がかかり過ぎないようにして、ゆっくりと、しかし確実に成果を上げて行く事で負のスパイラルから抜け出す事が出来る。とのこと。

アタリマエというか、解っていると言えば解っている事ではありますが、こうして理論にして整理をしなければ出来なかったりするものですね、、

あ、ここで自分に対して『認知行動療法』を使うべきなのか!(笑)

理解している事と出来る事は違う。

出来る事と定着する事は違う。

アタリマエの事を当たり前に行なう事が最も難しい、と、昔、楽天の三木谷社長が会見で話していて、大いに共感した覚えがありますが、この方法論はその難しい部分の解消に対する唯一の対策なのかも知れません。

これが自由自在に自分で使えるようになれば、凄いことになるかも。(笑)

セルフ認知行動療法、意識して取り組んでみようと思います。

 

おまけ、若手のエース大ちゃんが精を出してた『にわ・とりのすけ生田新道店』完工しました。

夜はスタッフと、工事に関係した業者さん達と一緒にレセプションにておよばれ、ごちそうさまでした!

image新店舗完成により、益々のご繁盛、心から祈念致します!

ありがとうございました。

心謝。

 

志。

6月9日  曇り

曇天の伊川河川敷
曇天の伊川河川敷

チョットしたトラブル、というかうっかりでスケジュール帳を失ってしまっておりまして、この2日間、先の予定が立てれない、と言う難儀な状態に陥っておりましたが、その手帳、今朝無事に帰還してくれました。

帰って来た手帳
帰って来た手帳

先週末に滋賀から帰って来る電車の中で集中して仕事をしすぎたせいで、手帳を置き忘れてしまった訳ですが、忘れ物がサクッと見つかって帰って来る日本って国の素晴らさを改めて再確認。

JR宝殿駅(なぜ?)の駅員さんにはお手間を取らせてしまいました、ありがとうございました。

この機会にクラウドスケジュールへの書き込みは1ヶ月ごとではなく、随時、決まっているものは全て書き込む、という方針に転換したいと思います。

失敗は成功の元、ヒヤヒヤすることがあればそれを学びに変えないと、です。(苦笑)

 

 

【志のドラマ】

昨夜は溜めに溜めたNHKの大河ドラマ『花燃ゆ』を一気に片付けました。

西欧の植民地支配の魔の手が伸びるアジアにあって、それを何とか防ぎ、日本を守ろうとした幕末の志士たちが苦渋の選択を重ね、試行錯誤しながら大義を成すと奔走する姿、特に、攘夷の火ぶたを切ったにも拘らず、孤軍奮闘、一瞬にして米英艦船に壊滅された長州藩の失意の様子は映画やドラマでもあまり描かれている記憶が無いこともあり非常に胸をうたれました。また、吉田松陰の遺志を継いで無謀とも思える行動の末命を落として行く若者の姿には思わず胸が熱くなりました。

志に死ねるか?

今の時代にはナンセンスな質問なのかもしれませんが、自分の人生を何のために使うかを考えることは古い新しいに拘らず問題でなく、永遠のテーマだと思います。

 

 

【志は周りの助けを得ればこそ】

今日は月に1度のコーチングの日。いつものようにここ最近、足元の振り返りと共に、長年取り組んで来た私の志を元にした仕組みづくりが漸く形になってきたことや、それが時代のニーズと合致して来ていると感じるようになった事を報告したり、今の問題点の解決の方法論を探ってみたりと非常に充実した時間を過ごしました。

すみれでこの10年取り組んで来た大工の内製化と育成は自分自身が職人をしていた時に抱えていた将来への不安や畏れにつきまとわれた経験から、職人が人並みの安定を得ながら安心して働ける環境を作りたい、と想い取り組んで来た事です。

その当時、(というか今でも、)ビジネスモデルとして成り立つ訳が無い、「ばかじゃねーの」と云われながら必死になってやって来た事の結果、成果が出始めていることを、その当時からコーチングをしてもらっていた四辻コーチにも自分の事のように喜んでもらいました。

今振り返ってみると、何度も挫折しそうになったのをなんとか耐えて来れたのは、コーチのサポートがあってこそ、継続出来たのかも知れないな、なんて思い、今更ですが、と感謝の言葉を伝えました。

 

【志とは】

昼からは姫路の工務店の雄であり、山を守り、アグレッシブに街の工務店としての存在の確立を突き進められている山弘の三渡社長が来社されました。

自社ブランドへの取り組みも素晴らしく、地域に根ざす工務店にして大手住宅メーカーがひしめき合う『総展』(住宅総合展示場)への出店を果たす等県下でも注目を集める工務店さんで、その志は高く、活動は自社の取り組みだけに留まらず、『地球の会』という全国の工務店ネットワークの大工育成部会の部長をされておられ、喫緊に迫る大工不足問題に対しての取り組みを始められており、これからの大工育成についての情報交換や、私が考えるその為に必要な事などを長時間に渡り話し込みました。

大工と言う職業に魅力が無くなった原因、市場の変遷、時代の移り変わりによって工務店として対応しなければならない事、そして守るべき大工は守られるべき大工へと変わらなければ、成り立たない事など、熱く語り合う時間は、同じ志を持つ工務店経営者が近くにいてくれる事の心強さを感じると共に、自分達の志をもっと世に広め、問うて行かねばならない、と感じる事になりました。

幕末の志士のように志の為に死ねるか?と聞かれると、なかなか即答するのは難しいですが、せめて、志を持って仕事をしているか?と云う問いに対しては、胸を張って「している。」と答えれるようにありたいと思うし、少なくともこの10年はそう思って事業に取り組んできました。

そして、志を持っているか?という問いは、それが世の為、人の為になるのか?と云う問いとセットです。

昨夜に『花燃ゆ』を深夜まで観続けた影響なのか、『志』を強く意識する、志を貫くことで、世の中に価値を生み出す仕事をすみれのスタッフと共にこれからも目指して行きたいと強く感じる一日となりました。(←だいたい影響されやすい、笑)

どうも不人気、低視聴率との評判を耳にする『花燃ゆ』ですが、(私からすると)全然悪くないし、今の時代だからこそ、幕末の志士の志や熱情を改めて見返してみるべきだと思います。

これからいよいよ明治維新に突入、目が離せませんよ。(笑)

 

おまけ、夕方からはTOTOリモデルクラブの勉強会、『リモデル大学』でした。

先月に引き続き、新入社員の若い大工見習いに、とコミュニケーションスキルを磨く研修を行い、私も参加。

TOTOリモデル大学コミュニケーション研修
TOTOリモデル大学コミュニケーション研修

これからの大工に求められるのはコミュニケーション力!
玉利先生、ありがとうございました。^ ^

人生っていうのはね、きっと矛盾と戦うものなんだ。

6月8日  曇りのち雨

 

梅雨空の経の池
梅雨空の経の池

昨日の晴天とはガラッと変わって梅雨らしい天気になりました。

週末は梅雨入りしたことを忘れてしまういい天気で、いつものジョギングに海岸線を走ってみるとちびっ子相撲のイベントや、ビーチボールに興じる若者が沢山いたり、と大蔵海岸もやっと夏の賑わいを取り戻しつつありました。

楽しい夏はすぐそこですね。

梅雨の合間の舞子海岸
梅雨の合間の舞子海岸

 

今日は昼から予想どおり雨が降り出しましたが、現場の方は新築工事現場のコンクリート打設も先週終えてひと段落。

当分の間は、雨に降られても現場の段取りで振り回されることがなくなりました。

一安心とゆうか、コンクリートは温潤な状態の方が強度が出るので打設後の雨はむしろ好都合。

人間ってほんと勝手なものです。(笑)

 

 

さて、お題目はTVやネットの上でずいぶん話題になったAKB48の総選挙のこと。

実際にTV放映を見た訳でも、推しメンを持ってるファンと云う訳でもありませんが、指原さんがナンバーワンに返り咲いた、九州勢の団結力はやっぱり強い!と言うような書き込みや、昨年よりもTVの視聴率が上がったといったニュースがあちらこちらで散見されたこともあり、少し興味を持ちました。で、そんな情報をチラ見した中で、「おっ」と目についたのは高橋さんのスピーチが素晴らしかったと言う件。

(オッサン達から)賞賛の嵐を浴びていた彼女のスピーチを以下に転載させていただきます。

 

*******以下転載*******

【AKB総選挙】高橋みなみ、涙のラストスピーチ全文

ザテレビジョン 2015年6月6日 23時27分 配信

最後の総選挙でスピーチを行ったAKB48・高橋みなみ
拡大写真

最後の総選挙でスピーチを行ったAKB48・高橋みなみ

(C)AKS

「第7回 AKB48選抜総選挙」の開票イベントが、6月6日に福岡 ヤフオク!ドームで開催され、年内で卒業を発表しているAKB48・高橋みなみは第4位に輝いた。

高橋はAKB48として最後となる総選挙で初めて「1位を目指す!」と宣言し、並々ならぬ決意を持って出馬。これまでAKB48グループを支えてきた立役者に票が集まることが予想されており、結果に注目が集まっていた。

第4位で名前を呼ばれた高橋は、ステージ中央のマイクの前に立ち、涙ながらにファンへの感謝を述べた後、後輩たちへエールを送った。

【高橋みなみスピーチ全文】

「まず、皆さん本当にありがとうございました。私がAKBに入ってからことしで10年がたちます。7回目の総選挙、最後の総選挙でした。

一期生としてメンバーとして入ってきて、たくさんのメンバーの卒業を見送ってきました。いろんな葛藤やいろんな思いがありました。そして私は、入って1年ぐらいの時に、あることに気付きました。私はこのグループでは一番になれない、ということです。同期には前田敦子がいました。次の期には大島優子がいました。みんなすごくて、カリスマ性があって、絶対的人気があって…。

私は歌手になりたくて芸能界を目指しました。たくさんオーディションに落ちました。そして受かったのがAKB48でした。歌手になりたいけどアイドルになりました。かわいいとか、アイドルとか、全然分からなくて…。どうすれば人気が出るのか、とかも分からなくて…。でも、このグループがすごく好きになったから、すごく頑張りたいなって思って。気付いたらキャプテンになって、総監督になっていました。

そして総選挙があって。私なんかが1位になりたいなんて言っちゃいけないなって思いました。グループが好きだからこそグループの先を見ました。『この人がセンターになった方がいいな』『この人が次、1位になったらいいんじゃないか』。自分のことなんてどうでもよかったんですけど、でも、きっとここにいるメンバーみんなが思っていることを私も一緒に思っています。

1位になりたいって言ってみたいな、ってことです。

私は最後の総選挙で初めて1位になりたいと言いました。確かに目標としていた順位に届かなかったし、ここまで呼ばれなかったから1位になろうって思ったけど…でもね、今は本当にすがすがしいです。1位になりたいって言って、ファンの皆さんと一緒に一つの目標に向かって頑張ってこれたことがとてもうれしいです。とっても幸せです。

ここに立ったら何を言おう、とすごく考えていました。何を言うのが正解なのか、最後の総選挙で私はみんなに何を残せるのだろう、と。なので、ここからはぜひメンバーに聞いてもらいたいと思います。

私はメンバーに残したい言葉があります。多分、みんないろんな活動をしていて、悔しいなとか、頑張っても、100頑張っても1ぐらいしか評価されないなって、たくさん矛盾を感じていると思います。でもね、人生っていうのはね、きっと矛盾と戦うものなんだと思います。いろいろ思うことがあると思う。でも、頑張らなきゃいけないときっていうのがあるし、頑張らなきゃいけないときっていうのは一瞬ではないということをみんなに覚えておいてほしいなって思います。

272人、今回立候補しました。呼ばれたのは80人でした。呼ばれなかったメンバーは、では、頑張っていなかったのか。違います。みんな頑張ってます。劇場公演に立ち続け、学業を両立して頑張って、自分のやらなきゃいけないことと一緒に頑張っているんです。でも、ここに立てるのは80人なんです。だからきっと、AKBグループにいればいるほど頑張り方が分からなくなると思います。どう頑張ったら選抜に入れるのか、どう頑張ったらテレビに出れるのか、どう頑張ったら人気が出るのか、みんな悩むと思うんです。

でもね、未来は今なんです。今を頑張らないと未来はないということ。頑張り続けることが難しいことだってすごく分かっています。でも、頑張らないと始まらないんだってことをみんなには忘れないでいてほしいんです。

私は毎年、努力は必ず報われると私 高橋みなみは人生をもって証明します、と言ってきました。努力は必ず報われるとは限らない…そんなの分かってます。でもね、私は思います。頑張ってる人が報われてほしい。だから、みんな目標があると思うし、夢があると思うんだけど、そのね頑張りがいつ報われるかとか、いつ評価されるとか分からないんだよ。分からない道を歩き続けなきゃいけないの。キツいけどさぁ。

でもね、誰も見てないとか思わないでほしいんです。絶対ね、ファンの人は見ててくれる。これだけは私はAKB人生で本当に一番言いきれることです。だから、あきらめないでね。

松村(香織)がまさか私の名言を言ってくれるとは思わなかったんですけど…そうねぇ、ネタにされるよね(笑)。きれいごとだもんね。でもね、ことしも卒業してからも言わせてもらいます! 最後なので、まぁよくアコースティックバージョンとかさ、(篠田)麻里子さまにイジられたりしたんだけど、これが“高橋みなみ総選挙ラストバージョン”です。

皆さん一緒に言ってくれますか?(笑) いきます、せーのっ、努力は必ず報われると、私、高橋みなみはこれからも人生をもって証明します。ありがとうございました!」

********転載ここまで********

高橋みなみさん曰く、

「人生は矛盾と戦うこと」

「頑張らなきゃいけないときっていうのは一瞬ではない」

「今を頑張らないと未来はないということ。」

「努力は必ず報われる」

いやあ、素晴らしい!

若干24歳とは言えグループをまとめ上げるリーダーという立場を十分に認識して高い意識を持って行動を積み重ねているとこんなにも素晴らしいスピーチが、(うら若い女の子にも)出来るようになるんだと少し驚いてしまいました。

この若さにして、ある意味人生の真理をつかんでおられるように思います。

 

この春高校生になった我が家のアイドルオタクの娘も、中学校を卒業する一年程前に「AKB48は卒業した」なんて言っておりましたが、今でもたまにそのグループのイベントに出向いているようです。

私としては、AKBやジャニーズやと、アイドルに夢中になって、あちこち出かけていく姿をあまり歓迎してみているわけではありませんが、そのアイドルの中にもすばらしい人間性を持っている、また人生の真理を伝えてくれるような人がいるのもまた事実のようですし、彼ら、彼女らが出演するドラマや映画の中で私が娘に伝えたいと思うようなことを描いていることも少なくありません。

学ぶか学ばないかは本人次第ということですが、あまりアイドルに夢中になっている姿を闇雲に批判をするのは控えようと思いました。

きっと私のじじ臭いお説教なんかより良い学びや気づきを与えてくれるのでしょうしね。(苦笑)

あんまり興味があるわけではありませんが、アイドルのスピーチはこれからもチェックしてみたいと思いました。

ノルマではなくカルマ。

6月6日 晴れ

明石城お堀の柳
明石城お堀の柳

今日は朝から滋賀県へ。

月に一度の茶の湯のお稽古の日でしたが、滋賀で少しだけ仕事も有り、少し早めの出発。

梅雨に入ってから晴れと雨が一日おきに交互にやって来るというおかしな天気ですが、今日は晴れの出番、久しぶりにご機嫌そうな比良山を見ることが出来てやっぱツイテルな、なんて。(笑)

 

和邇の空
和邇の空

お稽古を付けて頂いた茶室の床の間には、『修竹不受暑』の掛け軸。

本格的な夏がすぐそこまで来ているのを感じながら、このような季節感を持つことが出来るのこそ、日本の伝統文化を学ぶ醍醐味やなーなんて、思いながら日常とは違うゆっくりとした時間の流れを楽しみました。

修竹不受暑とは、杜甫の詩の中の一節とのことのようでして、ググってみたら、

陪李北海宴历下亭
东藩住皂盖,北渚临清河。

海右此亭古,济南名士多。
云山已发兴,玉佩仍当歌。
修竹不受暑,交流空涌波。
蕴真惬所遇,落日将如何?
贵贱惧物役,从公难重过!

と云う漢詩を見つけました。

青々と伸びた竹が暑さを寄せ付けない、いかにも涼しげな情景を描写している様ですが、修まった、もしくは修めた竹という漢字の持つ意味って深いなーなんて思い、ことのほか印象に残りました。

先生や諸先輩型にいつも教えて頂くのですが、自然の情景を短く切り取った禅語には深い示唆が込められているとのこと、非常に奥深く、難しくもありますが、ボチボチと勉強して行こうと思います。

 

往復4時間、電車の中で出来る事

滋賀の湖西、和邇までの電車は往復4時間強、結構しっかりと時間があります。

最近は読書の時間に充てることが多かったのですが、今日はwifiをオフにしたままPCに向き合って研修の資料作りに集中しました。

2年ほど前から毎月、すみれの社屋で『職人起業塾』なるマーケティングの塾を主宰しているのですが、実は、その流れで6月23日に開催される『京阪神木造住宅協議会』の研修会で講師をさせて頂くことになりまして、今日はその資料づくりです。

考えてみれば、半日くらいの時間があるわけで、4時間集中するとさすがに(精度は別として)大まかな資料を作り上げることができました。

ボチボチ期限が近づいて来たという事で、研修の内容をまとめなければならなかった訳ですが、先日顧問社労士の川西先生と打ち合せをした後の分かれ際、資料作りが溜まって忙しそうにしている私を見て、

「ノルマではなく、カルマですよね。」

と言われました。

なるほど、確かに。。(笑)

とにかく、カルマを果たす作業、着々と進んでいます。

 

カルマとは、業のこと。

(ごう)とは、仏教の基本的概念で、サンスクリットकर्मन् (karman) を意訳したもの。

今日、一般的にこの語を使う場合は、(因縁因果による)行為で生じる罪悪を意味したり(例えば「業が深い」)、不合理だと思ってもやってしまう宿命的な行為という意味で使ったりすることが多い。Wikipediaより抜粋

少し前のこのブログで『運命と宿命』について書きましたが、宿命を受け入れてつき動かされるように行動することをカルマと言うようです。

私たち小さな企業の経営者にとって、一番重要なことはスタッフや関係業者さんににキッチリと報酬を支払うことです。

その為には、目先の売上げ、利益をしっかりと上げることがマストであり、絶対に外せません。

しかし、ただそれだけに囚われていると、もっと大きな目的、私たちがなんの為に存在しているかという企業としての大命題、もしくは私は何の為に生まれて来たのか?という個人としての存在意義すら考えない様になってしまいます。

金だけ、今だけ、自分だけ。は絶対にダメ!

と、絶対に陥ってはならない思考を戒める言葉をよく耳にしますが、人生の大きな目的を目指さずに、上記のような思考に陥ってしまうと、今日の足元の一歩を進めることもままならなくなりますし、挙げ句、目的と手段をはき違えてしまい、人生の財産である『信頼』や『人望』を失ってしまうことにもなりかねません。

そんなわけで、宿命、運命を受け入れて、今の目先にはなんの利益もないことを一生懸命行なうことが大きな流れを作り出し、本来目くじらを立ててやらねばならない目先のことを凌駕してくれる様になるような気がしています。

 

カルマな研修会のご案内

すみれのミッションである、『職人の社会的地位の向上』はモチロン、自社の大工だけが良ければ良い訳は無く、出入りして頂いてる業者さん、その職人さん、そして全国の職人の働き方を見直すことを目標に掲げています。

今回、私が講師のご指名を頂いた京阪神木造住宅協議会の研修はオープンセミナーとして、会員以外の方も広く参加頂ける様になっています。(参加費2,000円)

JACKとのコラボ企画にもして頂いておりますし、なじみの深いTOTO大阪ショールームでの開催でもありますので、このブログを覗いて頂いている建築関係の皆様は是非お運び頂ければと思います。

事務局にFAXでも、私までメールやコメントでご連絡を頂いても構いません。

もうすぐ本格化する職人不足に対する事前の対策、その取り組みによって得られる工務店の本質的な強さの使い方、そして大型の助成制度を使って実質の費用負担をせずに社員を戦力化する研修に参加せせることが出来るスキームなど、いま旬の情報をてんこ盛りでおまちしております!

宜しくお願いします!

京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]

京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]
京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]

 

 

 

自然資本経営と担々麺。

6月3日雨のち曇り

田植えを終えた伊川沿いの田んぼ
田植えを終えた伊川沿いの田んぼ

昨夜は少し前にばったりと再会を果たした前職の同僚と飲み。

思いのほか眠りにつくのが遅くなってしまい、今朝は天気と同じ様にどんより重い感じ、
が、しかし、いつも通りの時間に娘が寝坊したのを学校に送って行け!とたたき起こされてしまいました。(苦笑)

ま、頼られるのは悪くないんですが、、

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そのまま、雨漏りの修繕工事を依頼され、調査と修理を繰り返していながら、なかなか原因解明ができないでいる現場へ。

昨夜のよく降った雨の影響が気になって行ってみたところ、やはり案の定、2階のテナントさんの床下に雨水が入ってしまっておりました。そのまま、漏水の可能性のありそうなところを点検して回ると、テナントさんの専用部分に意外な盲点を見つけることが出来ました。

これが原因ならいいのですが、、古いビルの漏水は本当に厄介です。1つずつ可能性を潰して何とか早くケリをつけたいと思います。。

 

スラブダブル配筋中!
スラブダブル配筋中!

【自然農業界のカリスマの教え】

厄介な漏水調査を終えた後、いつもの現場廻りをしながら車中で聞いていたのはこれ、

以前にこのブログでも紹介させてもらっていると思うのですが、電磁波測定士の師匠的存在である青山さんがfbでシェアされていたのを再度みて。

シンポジウム『自然資本経営を考える〜自然を消耗する時代から、経営する時代へ〜』

「自然と調和する生き方、そして経営」河名秀郎氏

たしか、京都大学で行なわれたシンポジウムで教授達から賞賛のスタンディングオベーションを受けた大好評だった講演だと思いますが、何度見ても衝撃的です。。前にも聞いたことがあるにも拘らず、淡々と話される河名秀郎氏の講演を聴いて涙が出てきました。

この中で、河名氏がいわれている、

「地域の健康状態はその地域の農地を見たら分かる、土壌が命の源である以上、それを健全に育て、保つことが出来れば、人は薬や医療等に依存した対処型のライフスタイルから、根本的な健康を基にした自立したライフスタイルに移ることが出来るはず。」

という概念は何度聞いても心に突き刺さります。

37分と少し長いですが、是非とも見て頂きたいと思いますし、その時間を費やす価値は十二分にあると思います。

【担々麺に見る自然の摂理】

自然と調和するとは、自然の摂理に逆らわず、原理原則に沿った在り方、生き方をするという事であり、それは食の問題、医療の問題だけではなく、この地球上にあるありとあらゆること全てに当てはまると思っています。

例えば、今日のランチに行ったこんなお店にも。

Chinese cuisine SAY☆YAN
Chinese cuisine SAY☆YAN

Chinese cuisine SAY☆YANという神戸地方裁判所の前にある小さなお店。

外見には大した特徴も無く、地元の人が利用する、街の喫茶店と言う風情、よく注意しないと中華料理を出すことさえ分かりません。

よっぽどのことが無い限り、私がこのお店を訪れることなど、一生無いはずのお店。

しかし、今日の私は、(近くを通った事もありますが、)わざわざこのお店を探して行きました。

 

最近よく御世話になっているインテリアデザイナーのりささんと、ラーメン談義をしていた際に、

「地方裁判所の前にめっちゃ美味しい担々麺のお店がある」との情報を頂いたからです。

詳細については、『神戸ラーメン紀行』の中で近いうちに紹介させて頂きますが、確かにぴか一の美味しさでした。探して行ってみるだけの価値はあったと思います。

 

河名さんが提唱する、自然との調和、原理原則に従うと、1粒は千粒に、千粒は万粒と増えていくわけで、それは土を育て、環境を整えるという気の遠くなるような長年の努力の結晶ともいえます。

担々麺に置き換えると、素材、味付け、出汁、器等の研鑽を重ね、目の前の一人のお客さんに、美味しい!と人に伝えたくなる程のクオリティーを持って真摯に向き合う。

その積み重ねが、口コミを呼び、私の様にわざわざ探して、710円の担々麺を食するのに400円の駐車料金を払うような物好きな客を呼び寄せ、またその客がこの様に(笑)口コミを広げて、きっとお店の近所、神戸駅周辺で事務所を構えておられる弁護士さんや行政書士さんは近いうちにこのお店を訪れてくれるのだと思います。(笑)

 

【真理と本質の社会へのアプローチ】

結局、担々麺やさんのこれ(勝手にお客さんがやってくるシクミ)って、いつも私が提唱しているマーケティング理論と全く同じです。

河名さんの実践されて来た概念、その実積、検証結果に勇気をもらいながら、自立循環型の経営を突き進めようと改めて感じると共に、世の中がゆっくりとその循環する大きな渦の中に巻き込まれて行っているような気がしています。河名さんの動画を多くの人が見られるだけでずいぶん大きな変化が生まれるのではないかと。

『社会は成熟して、本質に立ち戻る。』

私たちの子供の時代、もしくはその子供の時代に、そんな理想的な社会になることを願いつつ、我々大人は本質にしっかりと目を向けて、いま出来る事に励むしかないですね。

本物の時代は必ずやってくる。そう信じつつ、、

よし、気張ってこ。

若き鉄筋工頑張ってます。
若き鉄筋工頑張ってます。

運命と宿命。

6月2日曇り

スラブ配筋
スラブ配筋

今日は昼からリフォーム担当じゅんちゃんと連れ立って、創業当時からお世話になっているお客様のご紹介でリフォームの相談に行ってきました。

「いろいろと気になるところを直したい」とのことで、あれこれと調査をさせていただいたのですが、その中で「玄関ドアがどうにも直らないのでどうしたものか」と、言われました。

実は私、元々建具のつりこみが好きな大工でして、ドライバー1本でちょいちょいちょいと調整。

「どうにもならへん」と嘆いておられたのを、ものの5分で解決と言うかっこいいところを見せてしまいました。(笑)

ドアのことでお困りの際はいつでも私までお声掛け下さい。(^ ^)

そんなことがあって、帰るときには「ありがとうございました」とずいぶん喜んでいただき、私もいい調子になっていたその時、携帯に電話がかかってきました。

iPhoneの向こう側では、

「待っているんですけどまだですか」

と、ずいぶんお怒りのご様子。。。

なんと、次のアポの時間を4時と14時を間違っておりました。

ビジネスマンとしてはあるまじき行為、、、

ひたすら謝り倒して必死で次の打ち合わせのお店の場所へと走って行き、何とかお許しをいただくことができました。

恥ずかしいというか情けないとゆうか、、反省しきりです。

K様、本日は申し訳ありませんでした、、この失態はプランニング提案、もしくは現場でお返しする様に致します。。(スタッフ任せかよ、、)

その後は汗をかきながら現場周り、

オープンがいよいよ間近に迫って来た店舗や、

すみれオリジナルウッドブロック
すみれオリジナルウッドブロック

コンクリート打設を週末に控えた新築現場や、

スラブ配筋
スラブ配筋

引き渡しを控えて最後の仕上に取り掛かっている現場等、みんな蒸し暑い中汗を流して頑張っておるなか、チクチクと小言をいって回りました。(笑)

大西プロ
大西プロ

さて、お題目は先日の職人起業塾の番外編で建築職人甲子園のDVD上映会の時のこと。

ゲストで来られていた真島社長が、最後の挨拶の際に、セミナー室にぶら下げてある掛け軸に言及されたのを聞いて、いろんな人が来られてるにもかかわらず、皆さんそこにあまり突っ込まれないけど、気になっているんかな、とふと思いました。

これです。

すみれセミナールームの掛け軸
すみれセミナールームの掛け軸

ずいぶん前に中国に行った時に書いてもらったものですが、よく見ると私の名前が書の中に埋め込まれています。

レ点をつけてもうまく読めないのですが、とにかくめでたいように書いてあります。(笑)

ただ、名前の持つ漢字、『高』『橋』『剛』『志』の持つ意味あいが文脈の中に反映されており、いわば私の生まれ持って来た宿命の一つをを現した詩となっています。

宿命は持って生まれて来たもので、変えることは出来ないが、運命は自分の力を磨くことで変えることが出来る、と言います。(全く逆のことを言われる人もたまにいますが、、)

私としては、今までこの名前の持つ意味、(名付けた親の意図だけではなく、文字の持つ意味)に縛られて行きて来たことを否定できません。

剛い志を持たなければならない、といつの間にか潜在意識の中にすっかりインストールしてしまっておりまして、その割には意志が強いとは言い難いですが、、’汗、

それが良いか悪いかは別として、『宿命』が変えることの出来ない定めだとしたら、それは受け入れ、その上でなんとか運命を切り開いて生きたいと思っています。

そんなこんなで、この掛け軸はふらふらとブレて意志の弱さをすぐに露呈してしまいがちな自分への戒めとしようと思い、掛け軸をかけるにはなんの脈絡もないセミナールームにぶら下げてあると言う訳です。

スタッフを含め、これなんですのん?と思っておられた方が2、3人はおられると思いますので、これでスッキリして頂けたのではないでしょうか、(笑)

要するに、日々反省です。(涙)

8割当たる!素質適応理論(STR診断)の使い方。

5月28日 今日も引き続き晴れ

気持いい日が続きます。

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昨日は彦根での店舗工事の完工チェックの後、急いで大阪に取って返して、リフォーム担当プランナー、(売り出し中の)カナちゃんと合流、マンションリノベーションにおける床の防音セミナーに参加しました。

マンションの床材に杉の無垢フローリングを使ったリノベーションを専門に行なわれているマスタープラン、小谷さんのお話はまさに目から鱗、、

マンションの床組、防音材、そしてその性能に対して実験と検証を積み重ねて来られたその内容は、今まで、これって怪しいけど、ほんまかな?どうなんやろ、とグレーのままやり過ごして来たことがスッキリとする素晴らしい内容でした。

 

大阪木材仲買会館
大阪木材仲買会館

さて、お題目は昨日の続き。

田坂広志氏の新著『人は、誰でも多重人格』を紹介させて頂きましたが、その中にある、顕在的人格について。

多重人格という良い方は病理的な言い回しというか、映画『サイコ』などに出て来る自分自身の全く知らない人格に変わってしまい、犯罪を起す原因の様に思われがちですが、決してそれだけの意味ではなく、普通の暮らしの営む中でも人は皆、多面性を持っていることを指しています。

例えば、、

厳しい父親。

おとなしい旦那。笑

論理的なビジネスマン。

感覚を大事にする趣味人。

地道に練習を重ねるスポーツマン。

よく電車を乗り過ごす酔っぱらい。

原理原則主義の塾の主宰者。

夢を語る経営者。

一か八かに賭けるギャンブラー。

素直に先生に従う生徒。

怒ると怖い工務店のオヤジ

黙々と同じ作業を繰り返す職人。

動物を愛でるおっさん。

(あくまで例えば、です。笑)そんな整合性が無さそうないろんな人格を日々それぞれのシーンによって使い分けている訳ですから、多重人格としか言いようが無ありません。

そして、それぞれの人格にそれぞれ強みや独自性があり、それはある意味才能と呼べるものも内包しているかもしれない訳です。

これらの複雑に絡み合う人格は、生まれもってこの世に生を受けた訳ではなく、知識や体験、そして環境におかれることによって発現したり、培われて来たモノが殆どです。

考えてみれば、私自身、新たな行動を起こす、今までと違う環境に飛び込むことにより、自分を変化させる必要に迫られて、いままで表面に現れていなかった新しい人格を創る、もしくは潜在していた人格を引っ張り出して来たような気がします。

昔からの知り合いは、現在の私を見て、「別人の様だ。」としばしば言われます。

見た目だけではなく、人格が変わったようだ、と。

良い意味に取る様にしておりますが、笑、それは実際にその通りで、わたし自身、新しいことにチャレンジする度に意識して次々と新しい人格を育ててきたように思います。

マインドセットを新たにし、セルフイメージを描き変えてきた、ということでしょうか。

 

前置きが長くなってしまいましたが、このいくつも持っていたり、新しく作りあげたり、書き換えたりするこの『人格』。表面に現れているのはそんなにたくさんあるわけではありません。

普段の暮らしの中で顕在化しているのは代表的な1つが中心になるのだと思います。

ご紹介するのは、その人格を生年月日を入力するだけで大まか当てることができると言う便利な代物です。(笑)

こちら→素質適応理論

中国5000年の歴史から編み出された統計学といわれる陰陽五行説をもとにしたこの診断、実際に結婚相談書の登録者などでテストしてみると8割当たっているという結果が出ている様で、実際に私も身の回りの人を対象に診断してみたら、なるほど、自分を含め、8割方当たっている様に思います。

要するに、統計学上、生年月日だけで『人格』が8割方決まっているという事。ほんまかいな、と言う声もあるとは思いますが、どうやら本当の様です。笑

ただ、前述の通り、人格とは一人に一つだけのことではなく、いくらでも持つことが出来るし、そもそも誰しも多面性を持っているはずなので、この統計の結果に囚われる必要は全くありません。

自分の持って生まれた資質、素質として前向きに受け入れて見るところから初めて、この診断の結果を一つの才能として認識してみるのが良いのかも知れません。結局、人格ってこの程度のことなんですね。(笑)

受け入れて、新たに創る!その繰り返しで田坂先生が言われる様にいろんな才能が開花するのかも知れません。

とにかく、8割方、当たりますので一度試してみてください。

こちら→素質適応理論

おまけ、

若手大工見習い、化粧もんさわり出してました。がんばれい!

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