複雑なものには心が有る。

4月4日 晴れのち曇りのち雨

伊川の桜
伊川の桜

少し前の天気予報では週末は雨模様、残念ながら花見は無理でしょう、とのコメントを耳にした覚えが有りますが、朝の散歩に出てみると、真っ青な晴天。

今年の花見のラストチャンス!では有りましたが、残念ながら朝から晩まで予定がギッシリ。。。

来週の日曜日に少しでも残っていることを祈りたいと思います。

朝礼と掃除を済ました後は、プランナーカナちゃんと一緒に、先日のTOTOショールームでの感謝祭に遊びに来て頂いたお客様先に電磁波の測定に向かいました。

伺ってみると、(私と同じ)Macユーザーで、リビングの片隅にMacノートとデスクトップがドンと据えられておりました。

マンションという事で、建物自体への帯電は少なく、床やソファーは全く問題有りませんでしたが、案の定、アースを一切取っていないMacintosh製のパソコンは案の定厳しい数値になっておりました。

Macの電磁波測定
Macの電磁波測定

なんと!580V/m!

室内の低周波の電磁波負荷を25V/m以下を目指しています、という説明のすぐ後だったので、お客様もびっくり、、

しかし、私もMac book Airのユーザーなんです、アース端子を繋ぐことで解消出来ますので、ご安心を、と説明して早速処置をしてみると、

アース対策後のMacBook
アース対策後のMacBook

あっという間に、3V/mに下がりました。

その他にも、熱帯魚を飼われている水槽のヒーターや、アースが繋がれていない冷蔵庫などをチェックして対策をご提案しておきました。

そんなに難しいことでは無く、アースを取るべき電気機器をそのようにするだけでずいぶん快適な環境になるはずですので、と説明しておきました。

見えない不安が一つ解消出来た様で何よりです。

昼からは現場周り。

まずは自社ビルの1階テナントから、

image

 

今月から1階にテナントさんが入居頂けることになり、プチ改装を行なっております。

すみれ1階テナント
すみれ1階テナント

ビルの雨漏の調査や、事務所改装現場の確認や、店舗の補修の調査や、内装仕上げの打ち合せと神戸〜三宮を走り回って、最後は店舗の外装仕上の細かなディティールの打ち合せ、というか作業。

神戸牛高倉新装工事中
神戸牛高倉新装工事中

昔からそこに有ったような、神戸の街に良く合う雰囲気の神戸牛ステーキのお店、というコンセプトで、外装をエイジング仕上にしています。

外壁にきれいに貼ったレンガタイルを上からモルタルで塗りつぶし、バランスを見ながらそのモルタルを削り落として、

店舗外装のエイジング仕上
店舗外装のエイジング仕上

れんが造りの建物の外壁が経年劣化でめくれて躯体のレンガが見えて来ている様子を再現します。

テクスチャーで雰囲気を出す、本気モードのエイジング仕上になったと思います。

大西プロ、今回も頑張ってくれました。(笑)

いつもありがとうございます。

レンガを研ぎ出す大西プロ
レンガを研ぎ出す大西プロ

夜からは工務スタッフを集めての社内勉強会。

お題目はその中で私が繰り返し訴えすぎて、本題に入れなかった、でも大事なことについて。

 

リフォームや店舗の改装では、既存のモノを活かして新しく便利にしながらも再利用することが非常に多く有ります。

全てを新しくするのが、絶対にきれいになるし、仕事の段取りもしやすいのですが、使えるものは出来るだけ使った方がいいし、コスト的な面からも、今有るものを使ってみましょう、と言う提案を出来るだけする様にしています。

これが、なかなか難しい。。

古いモノを加工して、きれいにして便利にするって知恵と技術が必要な上に、手間がずいぶんかかります。

いっそ、新しいものに取り替えた方がずっと早い、なんてことも良く有りますし、工期が限られている中、様々な業種の職人さんが絡み合う工事現場では作業効率は非常に重要です。

ただ、新しいものにそっくり取り替えると、当然コストは余分にかかってしまうことの方が多いのも事実で、そこはお客様のニーズをしっかりと汲み取った提案をしなければなりません。

この辺りが非常に難しい。

要するに、スパッと簡単に割り切れるものではなく、あらゆる(出来る限り、)選択肢を並べて、コスト、工期、使い勝手、便利さ、美しさ等々、メリットとデメリットのバランスを考えた上で、分かりやすい説明と共にお客様に提示をしなければなりません。

非常に複雑です。

 

今日、私が工務スタッフに訴えたのは、

「世の中はそもそも矛盾に満ちていて、ややこしいことが大前提にある。簡単に割り切ってすぐに判断出来ることの方が稀だ、という事を分かった上で仕事に向き合ってもらいたい。」

という事でした。

 

これでいいのか?

これが最善の選択なのか?

これがプロとして恥ずかしくない提案なのか?

と、何度も心の中で繰り返しながら選択肢を絞っていき、最終的に間違いないと確信を持てたものをお客様に提案すること。

その思考が複雑で周到な程、お客様に対する真摯な態度となり『心』が込もって行く。

我々が目指すのは、今、目先の工事を終わらせることでも、目先の利益を手っ取り早く稼ぐことでもなく、工事を終えた後、実際にお客様がそこで生活をした時に、

「あ、ちゃんとした工事をしてくれてるんや」

と日々喜んでもらうこと、我々の『心』伝えることやろ。

と、延々と繰り返しのグループコーチングを行ないました。

 

スタッフの皆は元々、そんなことは理解してくれていると思いますし、実践してくれているとも思っていますが、人は環境の生き物であり、自分自身の状態によっても判断が変わってしまうことなどいくらでもあります。

私も若い時、気合いだけで、寝なくても何時間でも働けると思っていましたが、いざ独立起業して一人で現場を進めてみると、朝6時から夜中の1時までやり続けたひと現場で身体はボロボロ、言うことを聞かないどころか、朝起きるのさえままなら無くなった苦い経験が有ります。

精神力と体力には水平線が有り、その一線を越えると、私たちの様に現場で働く者は時間に追われ、身体が疲れて判断力が鈍ることがあるのを深く認識しておく必要が有ります。

普段から、心を鍛えておかなければ対処出来ないってことなのだと。

ま、人生は魂を磨く為にあると考えれば、そんなこともまた修行の一つのなかも知れません。

 

とにかく、複雑でややこしいことの中にこそ、真実があることを忘れずにスタッフ共々頑張っていきますよ。

 

おまけ、そんなことに少し通じることを田坂広志先生も説かれていました。いつも本質を鋭く抉られます。
ご参考までに。

母さんのコロッケ。

4月3日 曇り時々雨

今朝は今にも泣き出しそうな空の大阪からスタート。

大松フェアー
大松フェアー

関西で気を吐く水廻り住宅設備の商社さんの展示会に参加してきました。

新しい期のはじめ、という事で、

「どこよりも早く、最新の商品展示を見て頂けますっ!」

と胸を張る担当の伊藤くんの半ば強引な?笑お誘いを断れなくって、開場と同時に飛び込みました。

大松フェア
大松フェア

関西一円から建設会社、工務店、リフォーム会社等が集まって凄い熱気、流石、、です。(笑)

水廻り機器といえば、キッチンやシステムバス、洗面台、トイレなど新築でもリフォームでも女性がイニシアチブを取られることが非常に多く、すみれでもその辺りのプランニングやアドバイスは完全に女性スタッフのお任せしております。

ぶっちゃけ、私の出る幕ではない、と思っているので、この手の展示会には長い間足を踏み入れたことが有りませんでした。

しかし、久しぶりに来てみると、メーカー各社、知恵を絞ってそれぞれ独自性を出しながら商品開発に励んでおられるのが良く分かりました。

大松フェア ノーリツブース
大松フェア ノーリツブース

伊藤くんはじめ、メーカー担当者の皆様、本日は丁寧なご案内ありがとうございました。

今日身につけた知識はあまり使うことは無いかと思いますが、笑、女性プランナー達にはとにかく凄かった、と伝えておきますので、後のフォロー、宜しくお願い致します。

 


 

さて、お題目はこのところすっかり新境地?を開いた読書感想文です。

一昨日の入社式の際に新入社員2名に必須図書である『7つの習慣』の他に、もう少し読みやすくてタイムリーな本が有るからそれも貸すので読んで見なさい、とそれぞれに本を手渡しました。

1冊は、先日このブログでご紹介した、『上京物語』

高校を卒業して都会の大学に行って人生の方向性に悩む主人公の話はあまりにもタイムリー!
きっと、本に込められた著者の、そして私からのメッセージが届くと思います。

もう一冊は、同じ喜多川泰さん著の、『母さんのコロッケ』です。

 

母さんのコロッケ
母さんのコロッケ

これもなかなかの良書でした。
ネタバレになるのであまり詳しくはやめておきますが、『永遠の零』を彷彿とさせる現代と過去を行ったり来たりするストーリーにぐいぐいと引き込まれて行きます。

現代の閉塞感に溢れた悩みを、ご先祖様の苦しみ、そして今の平和な日本の社会を築き上げた強さに触れることによって乗り越えて行く様は、決して痛快な物語ではないのに、心がスッとなるような爽やかさが有りました。

主人公の苦悩と、それを乗り越えて力強く前を向いて進んでいく様が、新入社員の心に、困難に立ち向かい、克服することの素晴らしさを少しでも宿してくれたらと思います。

これも、非常にタイムリーな選書だと我ながらご満悦です。(笑)

いやあ、喜多川泰さんを紹介してくれた杉田さんには一度ゆっくりとお会いして御礼を言わなければなりません。

こんなに簡単に読める軽いタッチで、ストーリーに引き込まれ、しかも多くの示唆を与えてくれる作家さんを今まで見たことも聞いたことも有りませんでした。

おかげさまで、胸を張って若者に「読んで見なさい」と自信満々に奨めることが出来ました。

杉田さん、次にお会いしたときはバーボンを是非一杯驕らせてください。

出逢いに、ご縁に、心から感謝しています。

心謝。

兵庫県立大学の学生さんに作ってもらったすみれのPV、ひょんなことで復活してます。笑

大工育成塾と日本的マーケティング。

4月2日 快晴

今日は東京へ。

新入社員りかちゃんが入塾する「大育成塾」の入塾式に指導棟梁として登録している酒井部長の代理出席です。

大工育成塾 入塾式
大工育成塾 入塾式

国土交通省の後押しで国家プロジェクトとしてスタートしたこの大工育成塾を今回で13期目とのことですが、残念ながら今期を最後にこの国家プロジェクトは終了してしまうとの事、これから職人不足が本格化するタイミングでなくなってしまうのが、残念でなりませんが、来期からはブラッシュアップしたカタチで違う制度の整備が進められることを願いたいと思います。

大工育成塾 入塾式
大工育成塾 入塾式

とにかく、今日は、消えてしまいつつある、建築における日本の伝統文化を引き続き、世界に誇れる日本のものづくりの礎、木造在来工法の次世代の担い手となることを決意した若者が全国から集まっておりました。

3年間の修行期間を全う出来ずに卒業出来ない塾生も多いとのことでしたが、せっかく決意を固めて入塾を果たしたのですから、80数名の若者達が、なんとか3年間の修行を無事に終了し立派な大工職として活躍してくれるよう切に願います。

(とくに)りかちゃん、頑張ってね。

大工育成塾 入塾式
大工育成塾 入塾式

入塾式とオリエンテーションを終えた後は、せっかく東京に来たということで、なかなかタイミングが合わず、話す機会が少ない日本電磁波協会専務理事の土田氏とプチミーティング。

皇居の桜
皇居の桜

建築業界の電磁波対策の普及について熱く語りあう時間、というか私の意見を一方的に述べさしてもらいました。(苦笑)

私は、オールアース住宅のパートナー企業の一電磁波測定士と言う立場なので、協会の内部のことについてあれこれいう立場ではないのですが、前理事長からのながーいお付き合いの流れ上、あれこれと相談をして頂くことも多く、その度に、好き勝手言わせて頂いてます。(笑)

それも、電磁波対策が単なる建築会社の付加価値商材という位置づけではなく、電磁波による人体への負荷が日本全国で潜在的な健康被害の問題になっていると、私自身(自分自身の経験からの私見です、)思っているからで、最近になってやっとスタンダードになって来た温熱環境、空気環境と共に、電磁波環境も一般的な普及がなされるべきだと思っているからです。

北欧並みの室内電磁波環境を日本の住宅のスタンダードにしたら、今問題になっている疾患の根本的な解決にずいぶん寄与出来るのではないかと思うのです。

建築ってそれくらい大きな責任を担っているのではないかと。

とにかく、一般消費者の電磁波に対する意識が急速に高まって来ている今、日本電磁波協会にはもう少し普及活動、啓蒙活動に踏ん張ってもらいたいと思います。

 

そんな熱いプチミーティングを終えて、ふと思い出したのは、今朝、アクティブブレインの講師の橋本佳苗さんの『ドリーム便り』というメルマガの中に引用されていたデーターです。

橋本さん、勝手に拝借しますね、、(^^;

*****ここから転載(てか、拝借、笑)*****

世界には100年以上の歴史を持つ企業が約3000社あるそうですが、

その約80%が日本企業で、その多くはスモールビジネスだそうです。

なぜ日本においてこのような長寿企業が育ったのでしょうか。

JTB総合研究所では以下のように分析しています。

~以下、JTB総合研究所のHP、コラム記事より一部抜粋~

『江戸後期、元禄バブルを経て人口減と経済の衰退期に入った時代、

ファミリー企業が多かった日本では、事業の拡大よりも「家」の存続ということに

重きをおきました。

「三方よし」(売り手良し・買い手良し・世間良し:売り手と買い手がともに満足し、

また社会貢献もできるのがよい商売であるということ)で知られる近江商人が

活躍をし始めたのもこのころです。

江戸時代の経営者は、短期的に自分たちだけが良ければよい、という戦略より、

長期的視点に立ち、低成長ではあっても社会や人々の生活に貢献し、

共存していく道を選んだのです。

2008年に48期連続増収増益を達成し、「日本でいちばん大切にしたい会社」にも

選ばれた長野県の伊那食品工業は企業の目的を、「売り上げや利益の大きさよりも、

会社が常に輝きながら永続することにつとめる」とし、健康ブームの際も、

無理な投資や社員の長時間労働などを避けるため、あえて寒天の増産には

踏み切りませんでした。まさに短期的な視点より、長期的な視点に立った戦略と

言えます。』

『また、エバーノート社CEOのフィル・リービンは、

100年以上の歴史を持つ企業の研究から、自社の長期ビジョンとして以下の3点をあげました。

1.短期の数字にとらわれず、長期戦略を重視する

⇒長期的視点に立つ

2. 100年後にも創業時の気持ちを忘れない

(仕事に夢中”in love with” であり、革新的”Innovative“かつ、信念を貫く”Act Decisively“)

⇒自分たちの満足を追求する

3. 聖域なくデザインの文化を追求する

(生活者が本当に求めるものを提供するために、「価格が安いから実現できない」など、制約条件を設けず、社会に貢献する)

⇒買い手の満足を追求し、社会に役立てる』

~抜粋ここまで~

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*****拝借ここまで(すみません、)*****

 

今更ですが、日本は資本主義国家です。

しかも、戦後の焼け野原から復興を遂げ、奇跡的に世界でアメリカに続きトップクラスの経済規模まで発展してきました。

それは、とりもなおさずアメリカ式の価値観を受け入れ、模倣して来た歴史でもあります。

近年、それはビジネスモデルに留まらず、会計監査のまとめ方、分析までアメリカ式を取り入れる企業が増えて来ています。

株主に外国のファンドをはじめ多くの投資家が参入して来たことも有りますが、日本人の投資家も欧米的考え方に移って来ている様に思います。

それは、短期決算、短期利益、短期配当を是とする株主、資本家重視の考え方であり、上記の日本型の永続する企業のスタイルと全く逆の方向です。

evernote社の長期ビジョンがアメリカ式から日本式に切り替えたのは、今、日本式のマーケティング戦略(戦いを略する方法論)が原理原則に則っていることに世界中が気付き始めているからだと思います。

 

その理念の基本に据えられている『三方良し』には、高らかに『世間よし』が謳われています。

今日のプチミーティングでは「日本の住宅環境を改善したいという『大義』を持った日本電磁波協会は将来の社会への大きな寄与と責任をしっかり見据えて、普及、スタンダード化への布石を着実に打って行ってもらいたいと思います。」と言うようなことを一生懸命話しました。

モチロン、私も(陰ながら)出来るだけのお手伝いはしますしね。(笑)

(本来の目的では有りませんでしたが、)結果的に日本の住宅環境が圧倒的に良くなるカウントダウンが始まっている感じがして、とてもワクワクした東京出張になりました。

土田社長、ありがとうございました!

丸の内に月
丸の内に月

「社長の人格」と「会社の利益」

3月31日 晴れ

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2014年の期末。

2015年の第一四半期の最終日。

何かと締めくくりの日でも有り、明日からの新しい年度に向けての準備をまとめる日。

では有りますが、今日も朝から現場へ、

着工中の事務所の改装工事の打ち合せに向かいました。

現場に着いてインテリアデザイナーさんを交えての打ち合せを初めて程なく、クライアントに行きますよ、と促されて向かったのは、『THE 朝礼』

クライアント先の従業員さん20数名、一同集まっての朝礼に(デザイナーさん共々、)参加させて頂きました。

なかなか体験することの無い他社さんの朝礼。今日のミッションの発表にも参加させて頂いたりと、刺激的な時間でした。

朝礼の最後を締められた会長の言葉は、謙虚の心を忘れるな、という話と共に、私たちのような取引業者も同じ様に幸せになってもらわないといけない、お客様、自分達、取引先の三方良しを目指さなければダメです。

と、訓示をされているのを聞いて、密かに感動してしまいました。

そんなクライアントが居てくれることに心から感謝しつつ、その期待に応える仕事を社員共々やり遂げなければ、と、改めて固く心に誓いました。

A会長、素晴らしい訓示、ありがとうございました。

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昼からは事務所に帰ってデスクワークをひとしきり、夕方からは月に一度の『理念と経営』を考える勉強会に参加するため大阪、庄内へ。

お題目は、その勉強会の中であった設問について。

『社長は部下に良い影響を与える人格者であるべきだと述べられています。一方で会社は利益を残さなければ永続しません。「社長の人格」と「会社の利益」がどの様な関係があるか考えてください」というものが有りました。

人格と利益?そもそも、収益を上げる会社の社長の人格が素晴らしいって後付け理論ちゃいますの、等,、様々な意見が出て、なかなかディスカッションも白熱しました。

そんな中、私が思い出したのは、自分の中で人生を変えたといっていい程、大きな影響を受けた、スティービン・R・コヴィーが著された世界で最も読まれている自己啓発の書、『7つの習慣」の序文に書かれてあったコト、

それは、『人格主義への回帰」でした。

コヴィー博士は人生を成功に導く、7つの習慣を身につける前に行なうべきこととして、『人格主義」への回帰を提案されていました。

人格主義とは自分の良心に従う、在り方を見つめなおし、正しい選択を行なう意思を明らかにし、決意することを指しており、その前提無くして、どんな習慣も意味を為さないと述べられています。

人格主義=自分自身の人格を磨く、高潔な人間性を目指すことは、人としての影響力を広げます。

この設問に有った会社の利益との関係性とは、経営者が正しい判断を行ない、自分自身の矜持を正すことで、スタッフへのいい影響を生み出し、それが大きくなって会社自体の影響力を増大させることで、収益性を上げることが出来ると思いました。

そして、求めるべき『会社の利益』とは、一時的な利ざやのコトではなく、持続継続的に生み出される利益を指すべきで、それは、組織の影響力の輪が広がることで得れるものだと思っています。

 

『7つの習慣』に取り組み始めて十数年、ここに来て、やっぱり人格主義なのか、、と原理原則の力を今一度再認識する場となりました。

人格者への道はまだまだ険しいですが。。。

 

月に一度の勉強会、普段の生活の中でなかなか整理することの無い、理論や原理を学びなおす場に参加させて頂けてることに心から感謝致します。

心謝。

チャックとニャロ
チャックとニャロ

 

人生は(良くも悪くも)選択の積み重ね。

3月27日  快晴の博多にて

快晴の博多駅
快晴の博多駅

昨夜から、先週末に発生した排水のトラブルの処理に博多に来ています。

応急処置や原因調査等は現地の業者さんにお手伝いいただいてなんとか進めてきましたが、最終的な復旧作業はさすがに現地での判断も必要になることから昨夜急遽新幹線に飛び乗りました。

(ずいぶん無理もお願いしてしまいましたが、)いつも御世話になっている博多の業者の皆さんが迅速な対応をしてくれたお陰で、最短のスケジュール感で復旧、安心して営業して頂ける様になったと思います。

M工務店のMさん始め、皆さん本当にありがとうございました。

本当に助かりました。

土間ハツリ中!
土間ハツリ中!

店舗のオーナーであるA社長は大阪に居る奥様が臨月でして、いつ出産してもおかしくない状態ということで、現場のことは気掛かりだし、、と、ずいぶん迷われておられましたが、現場の事は私に任せてもらったらいいからと、帰阪して届きました。

店舗のトラブルなどこの先何回でもあるでしょうし、今回のケースではオーナーに立ち会っていただくかなければならないほど深刻な状況でもないことから、

「ぜひ帰ってあげてください、その子供さんがこの世に生を受けて出て来る一生に1回きりのことなんだから」

と。

結果、一足早く大阪に戻って頂きました。良い判断をしていただけたと思います。(笑)

元気な赤ちゃんがこの世に生を受けてすぐに対面してもらえれば幸いです。

 

そういえば、15年前の夏、妻が娘を出産した時、私はいつものように現場に出てました。

「もう直ぐ生まれる」と義父から連絡を受けて病院に駆けつけようと思った丁度その時、クライアントから一般の電話がかかってきました。

「以前に修理したもらった防水の工事がちゃんと水を止めれてなくて水漏れがしてきた」

とのクレーム。

ずいぶんと逼迫した様子で、すぐに来てもらいたいとの事でした。

一生に1度の娘の出産と言う大事業に命をかけて立ち向かっている妻の元に行くか、クライアントのクレームに対応するか。

ずいぶん悩みに悩んだ挙句、その時、独立、起業したばかりだった私が下した判断は、、

現場に向かう。

でした。

クレーム処理の作業を終えて、日がどっぷり暮れた夕方になって現場から作業を着たまま病院に駆けつけた時、義父に

「こんな時まで仕事にいかなあかんのかいな、」

と小言をもらったのを今も覚えています。(涙)

現場でクレーム対応の作業しながら「今、生まれたで、母子ともに健康で、」と、かかってきた電話に涙を流したことも。

その時の涙は、安堵と悔しさと情けなさの入り交じった何とも言えない感情が込み上げてきた結果だったのを、博多の現場で思い出しました。

目的と手段を考えた時、その時確かに、これから家族に安心して暮らしてもらいたいが為、休みも無しに必死になって働いていたはずです。

しかし、一生に一回きりのイベントさえも仕事のプレッシャーに押しつぶされて後回しにしていたのは、目的を見失っている、もしくは手段を目的とはき違えている選択です。

では、その選択が間違っていたのかと言うと、決してそうでは無く、闇雲に仕事に注力することで、顧客の信頼を得て、その積み重ねでなんとか今が有るとも思っています。

今も私の選択、行動は本質的にはあまり変わっていない様な気がします。結局、選択はいつも間違っているかも、そうでは無いかもしれませんが、身体は一つで、持っている時間は決まっている以上、悔やんだところでどうにもなりません。

 

過去を振り返ってもしょうがなく、未来と、自分は変えられる。

その事実を見つめて、今を精一杯生きるしか無いのだと、改めて。

にしても、周りの人には出来る限りそんなタフな、苦しい選択肢を与えない様にしたいと思います。

そんな仕事が出来る様に、もう少しがんばろ。そんなことを考えながらすっかり春めいた博多を後にしました。

『在り方』をしっかりとみつめながら、ですね。

博多駅増床中
博多駅増床中

鉄板の住宅ローンの選び方〜工務店のローンアドバイス③〜

3月26日 快晴

快晴の神戸!
快晴の神戸!

今日まではまだ三寒四温の寒の方、肌寒い朝でしたが明日から一気に春らしくなる、と朝の天気予報のお兄さんが言ってました。

楽しみにしたいと思います。

今日は朝から延ばしに延ばして来た建築士の定期講習で一日缶詰。

建築士定期講習
建築士定期講習

その後はじみちーな活動を続けているNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会の定例会に参加して、そのまま急遽決まった九州への出張で、新幹線に飛び乗りました。

毎日色々あるものです、、(笑)

 

突然決まった九州出張
突然決まった九州出張

さて、お題目は一昨日からの続き、今日も住宅ローンアドバイザーブログです。

関係ない方にはこの上ないくらい面白くないとは思いますが、たまには建築会社の経営者らしく真面目なブログも書いておこうと思いまして、、

もうしばらくお付き合い下さい。(笑)

今日は、

【住宅ローンの商品の選び方】

で、ここを把握しておくと、人任せの資金計画になる事無く納得の資金計画が出来る様になります。

といっても、別に特別なことでもなんでもなく、ネットにいくらでもあるローンシュミレーターで比較検討してみるだけのこと。

例えば、住宅金融支援機構のホームページにあるものなら、こんな感じ。

住宅ローンシュミレーション 条件入力
住宅ローンシュミレーション 条件入力

2500万円借り入れで、変動金利(5年間で0.5%ずつ上昇する設定)と固定金利(兵庫県特別融資利用)と、フラット35の3つのプランで比較してみました。

 

それぞれの毎月の返済額、総返済額と、利息の内訳はこんな感じ、

スクリーンショット 2015-03-25 14.15.54

同じ金額を借りて、あまり変わらない金利の様でも最終的に大きな違いになってしまいます。

住宅ローンシュミレーショングラフ
住宅ローンシュミレーショングラフ

簡単です。(笑)

このようにして見ると、前回のブログに書いた借り入れ金額を決める際の『年収に対する返済比率』もしくは『毎月の返済額』は金利によって大きく左右されるという事がお分かり頂けると思います。

同じ金額を毎月支払う、と言うところからスタートすると、金利が低い程たくさんの金額の融資を受けることができるということでも有ります。

【納得するまで繰り返しシュミレーションする】

このシュミレーターを駆使しながら、ご自身のライフプランと照らし合わせることで、一番いい住宅ローン商品がはっきりとして、納得、安心して住宅の購入が出来るのではないでしょうか。

金融機関の商品に関してや、土地と建物を2回に分けて融資を受ける場合等、具体的な情報が必要な場合は銀行や工務店に聞いて情報をあつめつつ、最善の住宅ローンを選択して頂ければと思います。

 

今日で三日間に渡って綴って来た住宅ローン講座は後もう一回のまとめで一旦終了とします。

少し間が空いてしまうかも、ですが、次回は、もう少し突っ込んだ内容でお届けしますよ。

これから新築を考えている一般の方と共に、資金のことは銀行さんに任せてましたーという工務店の方(そっちの方が多いか、笑)のご参考になれば幸いです。(笑)

住宅ローンの融資金額は自分で決める!〜工務店のローンアドバイス②〜

3月25日 晴れ

寒の戻りって言うのでしょうか、神戸の少し北に位置する丹波では3月も下旬だと言うのに大雪が降っている様子、、

丹波篠山、3月25日の雪
丹波篠山、3月25日の雪 (中村さんのfbから無断拝借、すみません。)

SNS上でいつも勉強させて頂いている東大の石井 吉徳東京大学教授が提唱される、地球は温暖化ではなく、寒冷化に向かっている、という説が真実味を帯びて来たように思います。

暑いのはいやですが、寒いのはもっと苦手、困りました。。

 

今日はすみれ事務所は定休日、私はひっさしぶりに事務所でデスクワークに勤しむ一日となりました。年度末、そして新しい期を迎えるにあたってやらなければならないコトが結構溜まってますので、アポ無しの一日は助かりました。(笑)

 

さて、昨日に引き続いて、住宅ローンの話の続きです。

関係ない人には全く面白くないと思いますが、一応、わたくし建築会社で住宅ローンアドバイザーをやっているものですから、ラーメンネタばかりではなく、たまには真面目なブログも書いてみようと思います。

未だ、正式な発表はされていませんが、すみれで新築工事をして頂く殆どの方に利用頂いている『兵庫県産木材利用特別融資』の適用金利が4月から0.8%なることと、フラット35も史上最低レベルの金利で推移していることをふまえて低金利の今こそ、住宅を取得される方にしっかりとした資金計画をして頂きたいと考えて家を建てられる方の立場に立った住宅ローンの選択のコツをアップしておきたいと思います。

 

フラット35 金利推移
フラット35 金利推移

2回目の今日は、

【住宅ローンの借入金は自分で決める!】

20年、30年と長期間に渡って多額の返済をすることになる住宅ローン。

殆どの人は生命保険にもしもの時は保険で家の返済が出来る様に加入します。

まさに命がけ。。

そんな一生の一大事の住宅の購入ですが、住宅ローンの借入額を自分で決められる方は実は少ないのが現状です。

「まず、いくら借りれるか調べてみましょう。」と、銀行に打診して返って来た返答の金額に合わせて資金計画を立てて行く。

なにか、おかしいですよね。

 

そもそも、「いくら借りれるか?」よりも、「ちゃんと返せるか?」の方がずっと重要です。

住宅ローンの資金計画は『いくら借りれるか?』よりも、

『いくらなら無理なく返すことが出来て、出産や子供の成長などのライフイベントにかかる費用に備えて貯蓄が出来るか』

をしっかりと担保しなければならないはずです。

銀行に聞いたところで、子供の進学や車の買い替えや家族旅行の行き先や回数のことなど考慮してくれるはずが有りません。

せっかくの新築住宅を手に入れたとしても、ローンの返済に精一杯で、生活を切り詰めてロクに家族旅行にも行けない、子供の進学で私立には行かせれないわ、なんて事になってしまっては何にもなりません。

人生において一番楽しい大事な時をローンの返済だけに費やしてしまうようなことになってしまっては元も子もないのです。

そうならない為には、いくら借りれるか?では無く、自分達が無理なく支払える返済額はいくらか?を考えるべきです。

その金額は少し冷静になって計算すれば分かると思いますが、こんな表を使うと一目瞭然。

ライフプランシート
ライフプランシート

この方の場合、子供が大学受験の時が大変で、家計は空っぽになっておりますが、何とか収支は合っています。

しかし、住宅ローンの金利が変動して少し支払いが増えると家計はマイナスに転じてしまう可能性がありますね、住宅ローンの選択に考慮が必要です。

このようなプロセスを踏んで、毎月支払う金額を決めることが大事だと思います。

 

ちなみに、、

いくら借りれますか?と、銀行さんに聞いた場合、大体、年間の返済比率を年収の35%で月々の返済額を決めて、金利3.5%設定での計算で元本+金利の総返済額を導いて、金利を引いた額が融資される金額になっています。

【住宅の取得は目的ではなく手段、そこでの楽しい暮らしこそが目的】

幸せで楽しい暮らしをつくるんだ!という意識をしっかり持って、家を建ててから新しく始まる生活を具体的にイメージしながら、慎重に資金計画と、このせっかくの機会なのでご家族とのライフプランを立てて頂きたいと思います。

上記のシート、ご希望の方にはEメールにてお渡ししておりますので、使ってみたいと思われた方はお気軽にご連絡下さいね〜。

お問い合せフォームはこちら、

http://sumireco.co.jp/question.php

次回は、面倒に思えて、実は簡単な住宅ローンの金利計算を元に、固定金利、変動金利の比較と選択の方法を説明したいと思います。

『在り方』@職人

3月21日 晴れ

春らしい麗らかな朝でした。

恥ずかしがり屋のチャック
恥ずかしがり屋のチャック

今朝は夜明け前に娘に叩き起こされて、駅まで送らさせられました。

なんでも、ジャニーズ(総称かいっ笑)のコンサートに名古屋まで遊びに行くとかで、、

受験が終わった後の春休みを満喫されておられます。。。

大丈夫かいな、(笑)

今日は春分、美人?占い師の友達、瞳先生によると、この度の春分のキーワードは終わりと始まりの境界、逆境に向かう・・・との事。

最近、髪の毛のつむじが逆巻になったのと、関係があるのかしら、なんて、、

どーでも良い事を考えてしまいました、(笑)

 

大丸前春爛漫
大丸前春爛漫

 

昨夜は『職人起業塾』を開催しました。

この勉強会は職人、もしくは起業家、第二創業を目指す経営者がマーケティング理論を学び、実践して成果につなげてもらうことを目的としています。

19回目を迎え、ワンクールと半分が過ぎたということで、全体的な理論のまとめと、根幹の一番重要な部分をおさらい。

腹の底まで理屈が落ちたら、行動に移すのも早く、ブレずに進めるはずだと考え、参加者の皆さんには基礎的な9つのステップを繰り返し深堀してもらって来ましたが、その辺で全体の繋がりを見てもらった方がいいのかな、と思いそろそろと各々、実務に落とし込んでいってもらえる様に整理してみました。

大まかな流れというか、理論としては、

マーケティングとは、持続、継続的に利益を上げ続けるシクミであり、

その為には、信頼を得た紹介を受け続けるモデルを作る。

その為には、目の前の顧客に満足を頂き、絶対的な信頼を勝ち取らなければならない。

その為には、自己、もしくは自社の影響力を高めることが必要であり、

その為には、日々刃を研ぎ続ける習慣を持つべきであり、

その為には、自分、自社の在り方について深く考え、正していく必要が有る。

といった感じです。

要するに、在り方、生き方、もっと言うと『死に様』に向き合うコトから始めるべきだというのが、原理原則に則ったビジネスモデルを構築して行く鍵となります。(←ジョブズもコビー博士も言ってた一般論ですね。笑)

原発再稼働に賛成ですか?反対ですか?という若干ヘヴィー目な質問を通して自分が大切にしている価値観、判断基準に目を向け、また、それが如何に人と違うか、というコトも感じて頂きました。

 

人としての『在り方』

職業人としての『在り方』

経営者としての『在り方』

父親として、配偶者として、神戸市民として、日本人として、、、

様々な立場を兼ねながら個としての在り方を突き詰めて行くことが、影響力を広げる行動、信頼を得る言動、紹介を得る信頼を勝ち取ることに繋がると考えています。

ご参加頂いた皆さんは季節が入れ替わる今日から、じっくりと想いを巡らせて頂くことになるかと思います。(笑)

第十九回職人起業塾
第十九回職人起業塾

 

ちなみに、そんないろんな立場を持ちながら、私が中心にしているのは経営者とかでは無く、今も『職人』としての在り方です。

 

一昨日、娘が高校の入試に合格しました。

一人娘がなんとか無事に育ってくれて、私が働き出した歳まで後一年ということで、何とか最低限の親の責任を果たせた様に思い、少しほっとしました。

実は我が家に、子供が一人しかいないのは先行き不安定な自分の仕事を考えて怖くて二人目を作れなかったのが本当のところです。

 

いつ、仕事が無くなるか分からない。

いつ、病気になって収入がなくなるかわからない。

子供をちゃんと学校に行かすことができる自信が無い。

将来が見えない。

 

これでは、若者に大工になれ、とは言えないし、むしろ大工になりたい、という若者を「やめといたほうがええで、」と、止めるくらいでした。

しかし、タフな現場での作業をこなさないと建物は出来ない訳で、社会に絶対に必要な職業であり、身体をすり減らして暑さ、寒さに耐えて働くことは強い肉体と共に精神力が必要な本当に大変な仕事です。

我々はもっと良くならないといけないし、若い人達に憧れられる存在であるべき。

大工が自分の家を建てることさえ出来ないこの業界を何とかしたい、その為には身の回りの職人達にまず、幸せな暮らしを営んでもらうことからだと思い、10年程前に職人の正規雇用に踏み切り、今まで必死に走って来ました。

ゴールがすぐそこ、とは言いませんが、確実に我々の時代が近づいて来ていると思っています。

業界ではタブー視どころか、「あほやろ、」と言われ続けた大工職人の正規雇用を続けて来た我々が顧客の信頼を得て、安定した受注を重ね、利益を積み上げることが業界を変える、そう信じています。

職人の社会的地位を向上させることしか、待った無しの職人不足問題の解決の道はないと思っていますし、それが私の『在り方』が向き合う事業であり、ミッションです。

私たちのような施工を出来る会社が生き残って行かなければ、地域の建築物の安全を守り、万が一の災害に対する対策が出来なくなってしまうと考えるとその責任は大きいと思っています。

すみれのスタッフ、協力頂いている業者さん、同じ想いを共にする同業者さんと共に、職人が明るい未来を見ながら生き生きと働ける様に何とかもう少し、踏ん張ってみようと思っています。

きっと、もうすぐ本物の時代がやって来るさー。

 

 

おまけ、(てか、ビックニュース!笑)

さんちかの神戸麺ロードでは、またまた新メニューバトルと称して各店舗新たに開発した商品で(文字通り)熱い戦いを繰り広げられます。覇権をかけた投票期間前ですが、既に今でも食べるコトが出来ますので、早めから試されることをおススメします!

麺道しゅはりさんの参戦で面白くなってきましたー。

神戸麺ロード 新メニュー対決!
神戸麺ロード 新メニュー対決!

『職人起業塾』取材@新建ハウジング

3月20日曇り

我が家にも漸くほんとうの春がやってきました。

高校受験の娘の合格発表が昨日あり、なんとか第一志望の公立高校に入学が決まりました。

その一報を聞いた昨日は、私は雪山でスキーのトレーニングに勤しんでおりまして、、

娘におめでとうの気持ちを写真に撮って送ってみました。

 

やったねー!(笑)
やったねー!(笑)
雪山からおめでとう!
雪山からおめでとう!

「何これキモッ」と娘には言われていたようですが、素直な気持ちが伝えれてよかったかと思っています。(笑)

とにかく、もうすぐ始める高校生活を楽しんで、青春を謳歌してもらいたいと思います。

 

 

さて、出張明けの今日は朝から業界紙である建築業界紙大手の新建ハウジングさんが取材に来られました。

「職人に対する熱い気持ちを聞かせてもらいたい」という取材の申し込みをうけていたのですが、今日は取材ののっけから、

「職人起業塾と言うのを続けておられるようですが、、」

からスタート。

職人も工務店も意識改革をしなければこれからの業界は成り立って行かない、と、(私が考える)工務店のあるべき姿、建築業界があるべき姿、そして職人があるべき姿を2時間以上一気にまくし立てておきました。(笑)

新建ハウジングMさんと
新建ハウジングMさんと

きっと、きれいにまとまった文章で記事にしてくれると思いますが、少し先行してここで私の理論を簡単に整理をしておくと、

  • 建築業界を根底から揺るがす職人不足の問題は待ったなしの状況である。
  • 若手の大工職人を育てるには魅力的な職業にしなければならない。
  • そのためには最低限、一般的な企業が行っている適法な社会保障のシステム、労働環境を整える必要がある。
  • 職人を守り育てると言う工務店のスタンスも必要だが、守られる職人の意識が変わらなければ職人の正規雇用は絶対に成り立たない。
  • 経営者と職人が意識を合わせ現場で成果を上げれば結果的に圧倒的な集客につながる。
  • 人を育て、現場で結果を出して、アフターフォロー体制を整えて、顧客へのバリューを最大化すれば、口コミ紹介で競合と比べられない集客をすることができるはず。
  • その全体像を仕組みとして考えることがマーケティングであり、それを事業者と職人が共通の意識として持つことがまず初めに必要である。

だから「職人起業塾」というマーケティングの勉強会をボランティアで毎月行っています。

と大体こんなところ。

 

先日、JBNの青木会長が来られた際、自社でも社員大工に取り組んで失敗した経験をお話しされていました。

大工にタイムカードを導入したら現場を早々に引き上げてタイムカードの前で待つ大工が現れた。

これでは現場の生産は一向に上がらず、コストがかかって成り立たなくなった。

この話は大工職人を内製化しようとされる会社でよく聞く話です。

会社が変わっても職人が変わらなければ絶対にうまく行きません、まず初めに大工が主体性を持って利益に貢献するという意識を持たなければ環境だけを整えて管理一辺倒では成り立たない事は明白です。

 

 

自己啓発系の書籍で世界でダントツNo1を誇るスティービン・R・コヴィー博士が著された有名な『7つの習慣』の中に出てくる1番初めの習慣は、

「主体性を持って始める」

でした。

経営者が理念を説き、同じ方向性を持った職人の主体性を育てる人材育成にかける情熱がなければ職人の内製化はビジネスモデルとして成り立たないことを示唆されていると私個人的には思っています。

職人がマーケティング理論の根幹を学び実践できるようになることで目の前に迫って来ている工務店業界の大きな危機が回避できると思っています。

M山さん、いい記事書いてくださいねー。

 

奇しくも今日は夕方から職人起業塾の開催日、気合い入れて、実践的な学びを得て帰ってもらえる様に頑張ります!

おまけ、

すみれ事務所の設計メンバーはマナー研修と言う名の接遇のお勉強、皆さん真剣な面持ち、、

玉利先生、ありがとうございました!

すみれ事務所メンバーマナー研修風景
すみれ事務所メンバーマナー研修風景

 

『理念と経営』経営者の会@蔵王にて。

3月19日 雨 蔵王にて

一年に一度だけのスキー合宿、今年は少しゆっくり目の開催となり、暖かな春スキーとなりました。

蔵王にて
蔵王にて

 

昨日は天気も良く最高!のコンディションでしたが、世の中はすべからず表裏一体、今日は朝から小雨がぱらつき、タフなスキーになりました。

 

スノーモンスター(樹氷)
スノーモンスター(樹氷)

スキー合宿、と銘打つだけのことはあり、今年も日中は2日間とも殆ど休憩無しの滑りっぱなし。完全に体育会のそれとなっており、大人のスキーリゾートとは全く無縁の2日間となりました。

ご参加頂いた方々は皆さん脚をパンパンに張って帰られた様子、いいトレーニングになったと思いますし、Y野司法書士は今日年に引き続きずいぶん上達されました。(笑)

私も、やっとカービングスキーの板の使い方が分かって来て、長い間すっかり忘れていたスキーの楽しさを思い出せた気がします。

蔵王の雲海
蔵王の雲海

夜は身体だけではなく、心を鍛えるトレーニングもモチロン行ないました。

3年前、結局最後の開催となってしまった関西ジェイ復習会で鳥内さんに来て頂いて、「ハーバード白熱教室』風のセミナーを行なって頂いた時のテーマ、利益を上げることが先か、理念を掲げることが先か、という経営者にとって永遠の大命題?について再度議論をたたかわしました。

総論、極論、各論と切り口によって入れ替わるその二つは、結局双子の兄弟であり、表裏一体のモノだと私は結論づけていますが、(私見です)結局ビジネスのステージによってプライオリティが入れ替わるという事なのかも知れません。

久しぶりに根源的な問題に思考を巡らすいい時間となりました。

 

『理念と経営』経営者の会@蔵王
『理念と経営』経営者の会@蔵王

もう一つは雑誌『理念と経営』の中の特集で取り上げられていた『ライフネット生命』のビジネスモデルについての議論。

「人と違う理念で戦う以外に、新参者は勝てない」

と題された、保険業界を変えようと奮闘されている出口社長の理念についてのディスカッション。

奇しくも生命保険業界から参加されている田中さんの、業界の悪い部分を革新する為にライフネット生命が取り組んで来られたことは素晴らしい、しかし、日本では住宅の次に高い買い物と言われる保険はやはりface to faceでしっかりと顧客のニーズを汲み取り、ライフプランに有った保険をしっかりとコーディネートするべきだ。と言う意見には、最近ネットでの買い物に失敗した経験を持つ私としては、大いに共感する部分が有りました。

それはそれで、「人と違う理念」であり、人を介して販売することが業界としての問題となった生命保険業界においても、ネット販売のその又先に新たなモデルとして認知されて行くのかも知れないと思いました。

少し前にオックスフォード大学から出されたレポートで、インターネット、技術革新が進み、無くなってしまう職種が半数近くにのぼると衝撃的な発表が有り話題になりました。IT化が大きく社会を変えると言われる昨今ですが、世の中はそんなに単純には出来ていないし、全ての作用には反作用がつきものであることを考えると、スパッと割り切って悲観することも、喜ぶことも慎重になった方がいいのかもしれません。

そんなことが今回の合宿の私の学び、本当にいい時間を持つことが出来ました。

ツアーのコーディネートをしてくださった池田女史には心から感謝致します。来年も宜しくお願い致します。(笑)

皆様、お疲れさまでした、素晴らしい学びの時間をありがとうございました。

 

おまけ、

見かけるとつい、ね。(笑)

玉こんにゃくブラザーズ
玉こんにゃくブラザーズ