正月特番に思う、間接体験、追体験のススメ。

平成31年1月3日 晴れ一時雨

正月のささやかな楽しみ。

お正月三が日も今日でおしまい。今日もやっぱり現場に出向き、昨日目処をつけた土間工事の型枠をバラしたり、とダメ工事を昼過ぎまで。結局、元旦の昼休みにスタッフと近所の総社にお参りに行った他はどこにも行かず、ずっと現場にハマりきった正月となりました。ただ、全くお屠蘇気分を味わって無いかというとそんな事もなくて、昨日の夜は楽しみにしていたTVの正月特番、下町ロケットと同じ池井戸潤氏の作品の陸王の一挙放送の後半を見て大いに涙腺を緩ませ、いつもながら爽やかな結末を大いに楽しみました。ささやかな楽しみながら、一年の始まり(新年)に苦悩しながらも信念を貫き未来を標榜する経営者の物語を見るのは非常に良い刺激をもらえるもので、決して諦める事なく社員を守り、自分達の生み出す物作りの技術にプライドを持ち、顧客の期待に応える佃製作所やこはぜ屋の社長の姿に見習いたいと心から思いました。

聖徳太子も定めた「懲悪勧善」

所詮小説を元にしたドラマの世界での出来事、と行ってしまえばそれまでですが、原作者の池井戸潤さんが描くビジネス小説の世界は少なからず現実世界で何処にでも転がっている事例としてのリアリティーがあり、良い話も悪い話も「あるある!」と共感せずにはおられません。そしてその根底に流れるのは昔ながら日本人がが大好きで、聖徳太子の十七条憲法の第六条に「懲悪勧善。古之良典。」とあるように勧善懲悪の「善を勧め、悪を懲しめる」という因果の法則に則った概念であり、強欲資本主義と言われるほどグローバル企業が世界を席巻し、富の集中が加速する複雑化した今の世の中でも、志や信念を持ち、正しい経営を行っているものは報われるという私たち中小零細企業経営者が信じたくなる神話であり、希望です。

共生の精神。

そして、池井戸潤氏の小説に胸を打たれるのは、桃太郎の鬼退治のような単純な話ではなく、もう一つ高いレベルで私たちを感動させるもう一つのメタファーとして日本的な共生の価値観がその根底に流れているからでは無いかと思うのです。アラブの人たちが信奉する宗教の経典には「目には目を、歯には歯を」という基本概念があると言われますが、世の中の人たちが全員そのような考え方を持っていたら、世界中の人の目が全部潰れてしまい暗黒の世界になってしまうという話があります。目的を明確にしてその目的の達成のためには、敵であろうと裏切り者であろうと許容して、共生の道を探るのが全ての物に神が宿ると八百万の神を崇めて来た日本的な考え方、価値観に立脚しているからではと思うのです。

自分を変えるのはセルフイメージ

最近の元祖職人起業塾の冒頭の説明では「顕在意識は潜在意識をコントロールできない、潜在意識と顕在意識の方向性を合わせると乗数の成果に結びつく」という話を常にしていて、セルフイメージの書き換えを強く推奨しています。そして、自分が今の現状を打ち破って、変わることができると潜在意識に思い込ませるには成功体験の蓄積が欠かすことができません。その成功体験の蓄積のためには本を読み、偉大な業績を残したり、世の中に大きな影響を与えた先人の苦悩と成功のプロセスを間接体験として経験することが大いに役に立つと、知識を得るためでは無い読書の習慣を強く推奨していますし、私自身も極力小説、特に伝記的な歴史小説を手に取り読むようにしており、先人たちの生き様という事例を自分ごとのように感情移入して読むことでメタファーを自分自身の胸の中に刻み込むように意識しています。

間接体験の追体験のススメ。

そして、それは別段、読書に限ったことではなく、TVドラマでも映画でも良くて、また、原作を読んでから映像化された作品を追体験することで、印象を強くして記憶に残るようになったりする事も少なくありません。その意味では次々に実写化される池井戸潤さんの作品は信念や理念を持って事業に向き合いたいと思う人にはうってつけと言えると思います。もうすぐ、同氏の「7つの会議」なる作品が映画かとして公開されるとの事、以前にこのブログで絶賛しておりますが、私も是非とも追体験として劇場に足を運んでみたいと思います。練習なしの一度きり、ぶっつけ本番のこの人生、うまくいかなくて当然ですが、少しでも掲げた理想に近づけるようにセルフイメージを書き換えて潜在意識の力に頼りながら、歩みを進めていこう、と思う三が日となりました。ちなみに、以前に本の紹介をしたブログはこちら→7つの会議
まずは書籍を手にとってみてください。(笑)

職人進化論的原理原則

  • 懲悪勧善の精神は日本の根底に流れている
  • 「目には目を」の精神では世界中は暗闇になる
  • 重要なのは目的を達する事
  • 共生する事が持続可能な社会を作る
  • 自分を変えるにはまずセルフイメージを変える
  • セルフイメージの転換には潜在意識に働きかけるべき
  • 体験は追体験を繰り返し経験となる。

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もちろん、私にお声がけ頂いても送料無料でお送り致します!

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侠気と施工力とご縁と習慣。

平成31年1月2日 晴

お正月工事進行中。

元旦に引き続き今日も1日がっつり現場にて作業。今日は土間仕上げを行うのに年末に頼み込んで、無理矢理来てくださることになったカリスマ左官の植田親方に合わせて、朝早くから倉庫で型枠の材料加工を行ってから張り切って現場へと向かいました。植田親方は日本左官を考える会を率いてで全国で左官技術者向けの伝統技能や最新の施工技術を伝える講習会を開かれており、その度に全国から貪欲に技術を学ぼうとする意欲的な左官職人さんが集まられ、教えを請うと言う左官業界の中の生きるレジェンドと言っても過言でない位、高い技術と知識を持たれているカリスマで、本来、彫刻や磨きなど、普通の左官職人にはできないような仕事ばかりをされています。「こんな仕事、あんまりせんねんけどな」と言いつつも、「高橋さんの頼みやからしゃーないわ」と正月早々から弟子の平さんを引き連れて来てくださった男気に感謝を通り越して感動すらしてしまいました。

男気と施工力。

現場のほうは植田親方のおかげで何とか予定通りに進んで、後は明日のダメ工事と仕上げを残すのみとなりました。終わりがけに1人で現場の後片付けをしながら、植田親方に来てもらっていなかったら絶対に終わっていないし、仕上がりもろくなことになっていないと、本当にありがたいと感謝の念がこみ上げてくるとともに、もし植田親方に断られていたら一体どうなったことだろうと考えぞっとしました。このたび超久々に現場に入り込み、年末年始にかけたお正月工事をやってみて、一緒にお正月返上で汗を流してくれた社員をはじめ、この建築業界で本当に頼りになるのは自ら施工力を持った、男気のある人なんだと改めて認識し、自社での色に育成はもちろんですが、職人さん、そして職人を育てる会社との協力、協業をもっと進めていかなければならないと感じた次第です。とにかく、植田親方、平さん、本日は本当に助かりました、ありがとうございました。できることなら今回のご恩は10倍にしてお返ししたいと思うので、私にできることがあればなんなりとお申し付けください。(笑)

ご縁は不思議。

日本のトップ、伝説の左官職人として名高い淡路島の久住親方の一番弟子であり、日本の左官を考える会を取り仕切るカリスマとして名高い植田親方とのお付き合いはそんなに古くからという訳ではなく、1年ほど前から私がすみれ本社で毎月開催しているマーケティングのグループコーチングである元祖職人起業塾ににひょこっと参加されたのがきっかけです。この勉強会は毎回30名程度の方が学びに来られ、原理原則に則ったマーケティング理論を自分自身の行動、習慣、そして自社の商品やサービスに照らして学んだ概念を実践に置き換えるというもので、口コミで紹介が紹介を呼び、元々は私と全く接点もご縁も無かった方も多く参加されています。植田親方も(多分)農家のキャルファーム大西さんの知り合いの東京から関西に移住されてきた食にまつわるお仕事をされている寒河江さんの紹介の同じ関東からの移住組の数人を介して私たちのことを知って下さって、淡路島からというと決して近くもないのですがm熱心に通って下さっています。

職人の評価

初めて来られた時は、なんか少し毛色が違うオヤジが来てるぞ、なんて思いながら、よく聞くと今も現役バリバリの左官職人で、facebookを見ていると全国を股にかけてすごい仕事をされている上に、左官職人向けの講習会を開催されているし、関東の左官関係の私の知り合いも皆さん、親方と言って慕っている様子が伝わってきました。そんなことを全く知らずにいつもの調子で接していたら、親方を紹介して下さった建築士の橋本さから、「高橋さん、植田の親方はすごい人ですからもう少し言葉遣いに気をつけて下さい!」と注意を促される始末でした。そんな植田親方は何を気に入って下さったのかはよく分かりませんが、職人上がりの私がマーケティング理論を読み解き、実践しながらその概念を多くの人と共有しているのに興味を示して「面白い!」と足しげく通って下さっている上に、息子さんである総合建築植田の社長や社員の職人さんを帯同して来てくださり、今では社員大工さん2人が大阪での第12期職人起業塾に参加、塾生となって新たな取り組みにまい進されはじめています。私としては、本物の職人さんに評価を頂いているのはこれ以上無いくらい嬉しいことです。

目標達成能力は鍛錬によってのみ身に付く。

そんなこんなで、今回の年末年始にかけた突貫工事がなんとか順調に進んでいるのは、ご縁がご縁を呼んで、私たちを助けてくれる方と知り合えたから、という訳ですが、それも元をただせば5年以上の長きに渡り毎月無料の勉強会を継続しているからであり、その口コミの元は10年以上もこのブログを毎日更新して来たからであり、「継続は力なり」「成果を上げるには目標達成能力を高めなかればならない」というスティーブンコヴィー博士が遺されたP/PCバランスの原理原則を腹に落として習慣に取り組んできたからに他ならないと思っています。今回、久しぶりにタフな工期の現場戻って見て感じたのは、毎年、同じことを何年も繰り返しているように見えて、同じところに帰って来たときには一つ高いレベルに上がっているということ。遅々とした歩だし、なかなかブレークポイントを迎えませんが、コツコツ地道に習慣を継続していることで、まさしくヘーゲルの弁証法的な成長の螺旋の中にいることを実感できる出来事でした。今年ももう一つ上のレベルで原理原則の力を使えるように気張って習慣のブラッシュアップを続けて参ります。このブログでもお付き合いよろしくお願いします!

職人進化論的原理原則

  • 良縁は良縁を呼ぶ
  • 情報発信がご縁を広げる
  • 継続は力(目標達成能力)なり
  • 持つべきは侠気と施工力がある人とのご縁

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2019年(現場から)スタート!〜初心忘れるべからず〜

平成31年1月1日元旦

謹賀新年。

新しい年になりました。今年の新年は超久々に現場で作業しながら迎えると言う希な経験となりました。店舗工事を行う建築業者としては昔からお店が休みの年末年始の間に工事を行うのは珍しいことでも何でもありませんが、昨今の働き方改革の影響か、近年、あまり厳しい環境での工事をすることがなくなってきており、私としても社員に正月休みを返上して現場作業をやれとはなかなか言いづらいご時世、自ら出勤してくれる社員、そして協力業者の方々には本当に頭が下がるというか感謝しかありません。私としては夜通し作業をしながら、がむしゃらに現場で働いていた昔を思い出して、改めて自分の原点は現場にあるんだと思い返すことができました。この勢いを買って今年は現場主義を貫いてお客様に本当の満足をいただける工事を社員一同と共にやり遂げていきたいと思います。

年頭に際しての意気込みとご挨拶。

平成から新たな元号に変わる新年を迎えたと言うことで、今年、そして新たな時代を迎えるにあたり、目標や抱負を掲げてみたいと思いましたが、長くなりそうなので一言に集約することにします。新たな年、新たな時代に足を踏み入れるに際し、私が今年心に留め置き、思考、判断、行動の基準に据えるのは風姿花伝の中で世阿弥が唱えた「初心忘れるべからず」なる概念で、新たなステージに立つ度にその時々の初心を持ち、一から学ぶ気持ちを持って物事や人に接するとします。以下に年頭のご挨拶としてニュースレターに掲載した私のコラムのノーカット版を転載してここでも新年のご挨拶と今年の意気込みと替えさせて頂きます。そして、皆様にとって素晴らしい一年になります様、心から祈念いたします。本年も拙ブログ、初心に返り日々更新して参りますので何卒宜しくお願い致します。

 

初心忘れるべからず。

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりありがとうございました。4名の大工職人の集団から始まったすみれもおかげさまで 今期で19期目を迎えることとなりました。国税庁の調査で設立後20年間存続する企業は僅か0.4%というデーターがありますが、私たちすみれは法人化する個人営業の時期を含めると20年を超えることになりました。これも全てはご縁を頂いたお客様、協力業者、取引先の皆様に温かなご支援を頂いたお陰です。大過なく新しい年を迎えられたことを心より感謝申し上げると共に、本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い致します。

新しい年を迎える度に「さあ、今年はこんな事をやるぞ!」と気持ちを奮い立たせ、新しいことに取り組むモチベーションを上げて意気込みます。私の場合、年頭に掲げた抱負や目標を毎年達成し続けられた訳ではありませんが、それでも起業してからのこの20年、それなりに毎年新たな目標を掲げ取り組んできました。その中にはご縁を頂いたお客様へのサービスの充実として新築やリフォーム工事を終えてからの暮らしを楽しく、快適にして頂くべく、無料メンテナンス巡回の仕組み作りや「すみれ暮らしの学校」なる、生活に彩りを添えるきっかけやヒントをお渡しできればとの想いでの毎月のイベント開催等、単にご依頼を頂いた工事を行うだけの業者ではなく、長くお付き合いをして頂ける暮らしのパートナーになれないかと建築に直接関係の無さそうな取り組みも続けてきました。これらの取り組みは今年度もこれまでよりも更に精度を上げて続けて参りますので引き続きよろしくお願い致します。

目標として掲げたことの一つに、私達が創業時に事業所のミッションと定めた「職人の社会的地位の向上」と言うものがあります。現在のすみれの経営理念「モノづくりの本質、作り手を守り育て地域社会に貢献する」にも通じる、建築を通してお客様の役に立ち価値を提供するにはその担い手を育てなければならないと言う当たり前のことを愚直に行う決意を表したものです。すみれでは設計から施工、アフターメンテナンスまで全てを内製化してそれぞれのスタッフに出来るだけ裁量を委ねる事で常にお客様に近いところで寄り添えるようにしてきました、繰り返しのご注文やお知り合いのご紹介を頂きながら長年お付き合い頂いてきたお客様には少なからずすみれのスタッフに評価を頂いていると耳にしており、そのお陰で私たちの事業が19期の長きに渡り続けることが出来たと思っています。

すみれの大工達は単に現場作業を行うだけでは無く、社員としての責任を負って現場全体の管理と共にお客様の窓口に立ち、ご要望をお聞きしたり、提案を行ったりしています。設計部の女性スタッフも設計というよりもプランナーと事務的な業務をこなしてくれており、少人数の事業所ながらそれぞれが多くの役割をこなしてくれて全体の業務が成り立っています。昨今のニュースでも目にされると思いますが、建築業界では深刻な人手不足、特に職人不足が大きな問題になっています。建築職人は3K職種と言われて若者に嫌われて久しいですが、その原因の一つに職人の労働環境が何の社会保障もない不安定な状態であると言うことが挙げられます。私たちは15年前から大工の正規雇用を行ない天候や繁閑に拘らず安定的な所得を得られ、もしもの時には世間一般的な保証が受けられる環境を整えて来ました。私の職人時代に比べると羨ましく感じる程の労働環境になりましたが、建築業界全体を見渡せば、すみれの様な働き方の職人は未だ皆無と言っても過言ではありません。

私はこの十数年、様々な場所、多くの先達に学ばせて頂く中で、人としての在り方を正すことこそが、ビジネスに好循環を生む源であると繰り返し教えられ、「今だけ、カネだけ、自分だけ」と言う考え方だけには陥るまいと心に刻んで参りました。そんな事から創業時のミッションである「職人の社会的地位の向上」が自社内で進んできたのを鑑みて自分だけではなく、広く日本中の職人達が安心して将来を標榜出来る働き方になってもらいたいとの想いで、6年前から社内で行なって来た勉強会を公開し、また2年前から全国各地で職人向けの研修を行う様になりました。「初心忘れるべからず」とは世阿弥が年齢を重ね、芸が完成に近づいたと思っても、幾つになってもそれぞれのステージで初心に返り学び直す姿勢を持ち、新たな取り組みに精進すべしと説かれた言葉ですが、私も50歳を過ぎて初心に返って創業時の大きな目標を目指して精進したいと思っています。今年は元号が変わり新しい時代に移ります、この機会に初心に返り新たな学びや取り組みに向き合われるのは如何でしょうか。新しい時代の幕開けに心を新たにして佳き一年をお過ごしください。そして、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

なお、昨年、義父が永眠いたしまして、喪中につき個人的な年賀状での新年のご挨拶は控えさせて頂いております。年賀状を頂きました皆様、申し訳ございません、ご容赦の程お願い致します。それでは皆様、新しい時代の幕開け、楽しんで参りましょう!(^ ^)

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年の瀬に「何のために」を考える。

平成30年12月29日 快晴

疾走中!

世間様ではもう年末の休暇に入られておられる会社が大半の様ですが、すみれでは明日の晦日まで現場が動いており、私もまだまだ平常営業。今朝も早朝出勤で社員との個人面談の続きを行なった後は建築機材リース会社に正月工事で使用する機材をトラックに積み込みに行き、昼からは何とか建物内部の完成にこぎつけた滋賀県大津の現場に完工確認とお客様への年末のご挨拶、夜は工務部メンバーと焼肉を食べながらの納会と、相も変わらず息つく間もなく疾走しています。。

人生に関われる仕事。

現場の確認と共に御礼とご挨拶に伺ったお客様宅では、結局逆にシャンパンとワインをしこたまご馳走になり、今回新たに家を建てる事になった流れから今年あった様々な出来事と不思議とも思える程の良いご縁を頂いたとのお話を伺い、その人生の一部に私も関われたことをとても嬉しく感じる事が出来ました。今年の秋に関西地方を直撃した台風の影響で、シャッターやエクステリアの部材の供給が滞り、予定通りに完工する事が出来なかった新築現場の事も、担当大工の洋平や設計のみまっちを労って頂き、工期にも理解を示して頂けた事で救われた様な思いで、理解のある顧客の有難さ、大切さを改めて思い知り、素晴らしいご縁を頂けたことに感謝するばかりです。

一年を振り返る時期。

お客様との雑談の中で、H様から「今年は随分といい出会い、素晴らしいご縁を頂けた」とのお話を聞いてその中に私達も含んで頂けているのを嬉しく思いながら、「高橋さんの今年はどうでしたか?」と訊かれて、そんな時期になったのだと改めて気づきました。その場では毎年同じ様なことを地道に繰り返しているので、大して大きな変化があった訳ではありませんが、少しずつ進んでいるのを実感しています。とぼんやりと返答をしておりましたが、今年もそろそろおしまいということで、今一度、本業である建築の仕事とプライベート、そしてライフワークについて今年一年を振り返ってみたいと思います。

愚直に、継続する。

すみれ建築工房の事業としては原理原則に基づいたマーケティング理論を愚直に実践することを強みとして相変わらず全く販売促進や広告宣伝を行わずに、現場接点強化、生涯顧客の創造、顧客にとって卓越した存在になる。の3ステップを繰り返して持続可能な自立循環型ビジネスモデルの構築を目指した取り組みの精度を上げることを目標に掲げ、現場担当者である社員大工への権限移譲と若手の人材育成に注力してきました。結果としては、決して満足できるものではありませんし、解決すべき課題も問題も山盛りではありますが、それでも社員大工達が売上利益に対する意識を持った事、何とか多少なりの利益を上げる事が出来たのは、来年への礎になるのではないかと思います。

学びと実践。

今更ながら研修に通い続け、今年で3年目となるUXデザインを学んでいるXデザイン学校の大阪分校では今年は研究生として「建築×UX」というテーマに取り組んだのは来年以降、平成時代が終わり、新たな時代の幕開けへの準備としては私の中では大きな自信というか、未来を標榜できる力を得られた様に思います。実際に、そこでの学びを実践に生かすべく、丹波での古民家再生プロジェクトで地域の人々の中に飛び込んで、建築請負会社ではなく、建築アドバイザー、DIY指導メンバーとしてこれまでと違う立ち位置での貢献の仕方を模索しています。建築工事を地元の人やそこに住んでみたいと思う方に戻す事で、今までと違うニーズを汲み取るきっかけになるのではないかと思っていますし、大きな手応えを感じながら現在進行中です。

ライフワークの全国展開。

私のライフワークとも言える、もう一つの事業、一般社団法人職人起業塾の活動では今年は東北地方までその活動の場を広げ、仙台、東京、大阪、長崎、鹿児島と文字通り全国展開を果たす事が出来たのは、(ずいぶん忙しくなりましたが)大きな成果だったと思います。全国で開催する6ヶ月にも及ぶ研修会では卒塾生達がこれまでの自分の役割を見直し、経営者感覚を持って顧客満足を得てそこから未来を切り開くマーケティングアクションに取り組んでおられ、現場から建築業界を変える。という私の信念を理解して実践に移してくれる仲間が数多く生まれました。また、大手住宅設備機器メーカーのPanasonicからボランタリーチェーン向けの研修依頼があったり、東北電力、YKKap等が開催された石巻市での工務店セミナーへの登壇依頼、また全国の名だたる有名工務店の協力業者会や社内研修会での講演にお声がけ頂けたのは、これまでの地道な情報発信が少しずつ結実しつつある胎動を感じています。

魂を感じる聖地巡礼。

建築事業と研修事業の二足のわらじとなり、年々プライベートの時間が取りにくくなっておりますが、それでも半分仕事の様な趣味の様な富士登山や信州での安曇野センチュリーライドに参戦できたりとそこそこ楽しむ時間を持ちました。中でも念願だった東北への聖地巡礼を叶える事が出来たのは、小説を読み、頭の中で膨らましていたイメージを体感できた素晴らしい体験で、岩手の江刺ふじわらの里や中尊寺の金色堂は悠久の歴史とそこでの爆発的な高揚感、血の涙を流す無念、慟哭が入り混じった本での間接体験が蘇り、心が震える素晴らしい体験で、中尊寺で見た松尾芭蕉の銅像を見て、奥の細道を辿る旅に必ず行こうと心に誓いました。もう一つの聖地巡礼は萩の松下村塾です。以前から絶対に行きたいと思っていた念願をやっと今年は叶える事が出来て、「志」に生きた吉田松陰とその生き様に共感し、日本を変えると命をかけた塾生達の魂を感じられたことは、これからの私の人生に大きな影響を与えてくれる気がします。以下は今年の聖地巡礼に関して書き残したブログです。

読書の秋と聖地巡礼@平泉

兵たちの夢のあと。聖地巡礼@平泉

聖地巡礼@松下村塾

「知見の収納庫」とそれを支える聖地巡礼@伊丹

己に課した大命題と感謝。

そんなこんなで、平成30年を振り返ってみると、そんなに大きな出来事や転機があった訳ではないが、しかし、確実に未来への布石を打ち込み、新たな時代での生き残りをかけた来年以降に繋がる一年になったのではないかと思っています。日々煩雑な毎日を送り、目の前のタスクに振り回されながらも一回きりでやり直しが効かないぶっつけ本番の人生、「何の為に?」という自分自身の生きる意味への大命題に常に向き合い、一年一年、後悔する事なく精一杯疾走を続けていきたいと思うし、その意味では悪くない一年だったのではないかと思った次第。そして、私の様々な取り組みを助けてくれたスタッフや協力者の皆様には改めて深く感謝いたします。ありがとうございました。

 

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破約失福 〜約束を違えれば、己の幸を捨て他人の福を奪う〜

平成30年12月25日快晴

今年最後のモーニングセミナー。

火曜日は朝活の日。この所、風邪で体調を崩したり、出張が重なったりしてなかなか参加できずにいた神戸市倫理法人会の今年最後のモーニングセミナーに早朝から張り切って参加、1年の締めくくりにメンバーの皆様に今年1年間の御礼と、年の暮れのご挨拶ができてよかったです。今年は(一応)幹事の役職を拝命したにもかかわらず、あまり熱心な活動ができなかったと反省しつつ、来年はもう少し頑張らねばと気合を入れることになりました。来年も引き続き、朝起きし、姿勢を正して原理原則を学び続ける所存ですので、皆様よろしくお願いいたします。

信じられる者が儲かる原則。

今日のモーニングセミナーはゲスト講話者が登壇するのではなく、倫理法人会のバイブルである「万人幸福の栞」の一節についてのビデオ勉強会で、会の冒頭に参加者全員で輪読を行った「破約失福 約束を違えれば、己の幸を捨て他人の福を奪う」の章について詳しい解説を聞かせていただくことができました。儲かると言う字は信じられる者と書くように、信頼を集めることができなければビジネスがうまくいくことなどありえない。と言うのが私たちが取り組む原理原則系マーケティングの基本中の基本であり、私も常日頃から誠実さが信頼を支えると常々口にしています。

信頼に値する根拠。

すみれの社内でも、職人起業塾の研修でも耳にタコができる位繰り返し言い続けているのは、人との約束を守るのは社会人として当たり前。しかし、自分との約束を守られない者が人から信頼を得ることなどできないと言うことです。建築業とはものづくりが仕事であり、それには建築のプロフェッショナルとしての知識や技術が必要で、事業所は国から建設業の許認可を得て開業しますし、そこに従事する人は専門知識を学び国家資格を取得して初めて技術職として認められます。建築士や施工管理士等の資格は1日30分から1時間程度勉強する時間を確保すれば1年足らずで合格できるレベルの資格であり、毎日30分の勉強を行うと言う自分との約束を守ることができれば誰でも資格取得をして、最低限の信頼を得ることができるようになります。

大工の大ちゃんの場合。

現在、すみれの社内では年末恒例の全スタッフとの個人面談を絶賛開催中ですが、昨年の面談で、大工の大ちゃんにそろそろ二級建築士の資格取得を目指しなさい。と叱咤激励し、1年間かけて毎日朝早くに出社して30分、勉強する時間を持つ事を自分自身に約束するように勧めました。彼の場合、1年間欠かさず早朝出社して勉強したわけではありませんが、それでも朝に勉強できなければ夜と、習慣に執着を持って自分との約束を守っていたようで、今年見事に2級建築士の試験を一発合格することができました。大工兼施工管理として、最低限の資格を取得し、来年からは設計の担当もやってみたいと鼻息荒く意気込んでいます。

習慣とは自分との約束を守ること。

自分との約束を守るとは、すなわち習慣に執着を持ち「継続は力なり」と言う誰もが知っている。しかし、使い切って成果を手にする人は非常に少ない習慣の力を身に付けることであり、人生を、運命を大きく変えるチャンスを手にすることでもあります。かく言う私もろくに学校も出ておらず、金もコネもないまま押し出されるように勢いで起業して、何とか20年近く事業を継続できているのも原理原則を学び、習慣の力を使って地道に努力を積み重ねてきたからに他なりません。努力をすれば何でも叶うとは言いませんが、積み重ねれば、確実に力がつく事は間違いなく存在し、何の取り柄も力もないものこそ自分との約束を守り、習慣の力を身に付けて使うべきだと思うのです。

約束を守れない者の行く末

今朝のモーニングセミナーのビデオ研修会の内容を自分自身への備忘録を兼ねて以下に転載しておきます。原理原則系マーケティングの入り口、「当たり前のことを当たり前にする」の始まりは何といっても約束を守ること。それは他人との約束のみにあらず、まずは自分との約束を守り、自己の持つ目標達成能力を地道に、そして確実に伸ばして影響力の輪を広げる事に他なりません。自分自身への戒めを込めて以下、倫理法人会での今日の学びです。

■約束を守れない人間の行く末は

1、他人からの約束を破られて苦しむ

2、一貫した実践力を失い無責任な人間になる

3、次第に嘘をつく性癖が強くなる

4、多く七八分まで行って崩れてします

5、信用されなくなり人間失格の烙印を押される

■守りにくい、破り易い約束とは

1、家庭内での決め事

2、約束の時間を守る

3、自分自身との約束

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人類最大の発明は「役割」

平成30年12月24日快晴

昭和世代の働き方。

世間的には三連休の最終日のクリスマスイブ。イベント事の多そうな、いかにも楽しそうな印象を持つ響きですが、建築業に旗日なし店の若い時に親方に教わった教えの通り、私はもちろん通常営業ですし、どちらかと言うといつもより早く出社して年末恒例の社員との個人面談を早朝から行い、そのままお客様先で打ち合わせ2件、帰ってきてからも個人面談マラソンの続きといつもより忙しい位の勢いで働いてます。昭和世代の中小企業経営者に働き方改革は関係ないですね、(苦笑)

日曜日のお楽しみ。

昨日の日曜日は毎週楽しみにしていた「下町ロケット」の最終回、先週の「西郷どん」の終了とともに、唯一テレビを見る楽しみが終わってしまったのは少し残念ではありましたが、池井戸淳さんのいつもながら爽やかな結末に明るい気持ちになって眠りにつくことができてよかったです。中小企業が絶対に勝ち目はなさそうな大企業に立ち向かい、問題解決を繰り返しながら絶体絶命のピンチをなんとかしのぎ、未来に希望を抱く様は、私たち中小零細企業の経営者にとっては本当に勇気づけられる物語であり、またものづくりの本質に真っ正面から向き合う姿を見ては、スタッフとともに思いを1つにして精魂込めて仕事用に向き合わねばならないと襟を正さずにはいられません。たかだかテレビドラマとは言え、受け取り方は人それぞれ、今回の放映も多くの示唆を頂くことができて感謝しています。

報酬は役割なり

話は変わって、私が年に2回の個人面談の際に最も重要視しているのは役割の確認とそれに沿った目標設定、検証です。昨年大ベストセラーとなった「サピエンス全史」の中に、「人類の最も大きな発明は「役割」である。」と書かれていましたが、私も以前から個人面談の際の事前アンケートや社内研修でも「役割」について繰り返し言及しており、まずは自分自身の役割に向き合い、全うすること。また、現状での役割が果たせるようになれば、次の段階に進み新たな役割を自らに課すことを強く推奨しています。報酬とは役割とその責任によって与えられるものであり、役割を広げれば当然手にする見返りも大きくなって然るべしですし、逆に役割を縮めれば与えられる報酬は少なくならねばならないと思っています。

すみれの大工のキャリアパス

これは技術職や営業職との職種にかかわらず、どのような立ち位置で働いていても、経験を積み重ねキャリアを積みあげていく中で徐々に経営者の立場、役割に近づいていくのは同じことだと思っていて、キャリアパスとは経営陣に近づいていくためのマイルストーンといっても過言ではありません。すみれの社員大工の人事考課のステップでは、新入社員はジュニア層と言われる見習いで、上司から言われたことをできるようになることでランクが上がっていきます。次はスペシャリスト層で、いわゆる職人として専門的な技術を習得する段階、その上はリーダー層で現場を担当し施工管理やお客様の窓口、また工程を組み立てたり、協力業者さんの手配、段取り、また顧客の要望を聞いて見積もりを作成するなど、営業的な側面もこなして貰います。現場、お客様担当が出来る様になった大工達をまとめる立場になるとマネジメント層へと昇格し、現場以外にも社内でのマーケティングアクションの取り組み、事業計画への進捗管理など、経営にも携わってもらう様になります。ちなみに、リーダー層から給与体系も裁量労働制へと移行して、大きな裁量を持って働いてもらえる様にしています。

大工が尻尾を巻いて逃げる工務店。

元々、営業や経営の事など学んだ事も、興味も無い大工が、年数を積み重ねるに従って、技術だけではなく、施工管理や顧客とのコミュニケーションの役割を担う様になるのは結構高いハードルがあり、中途採用で就職志望で面接に来られる大工さんは上述の業務内容である「すみれでの大工の役割」を私から説明を聞くと、「そんな面倒な事をやるのはとんでも無い!できません。」と尻尾を巻いて自ら就職を辞退されます。面接に応募に来られる大工さんはほとんどがハウスメーカーやパワービルダーの下請けをされており、全く何の保証もなく、単価も絞られて苦しい生活を余儀なくされています。そんな暮らしを抜け出そうと、安定して収入が得られる社員大工になろうと考えて面接に来られますが、私達が考える大工の「役割」は到底自分にはできそうにもないと思われるようです。

意識を変えて行動を変えて役割を変える。

私に言わせれば、1人親方で手間請として大工をしていれば、経営者の端くれであり、現場作業以外のことも積極的にできて当たり前だと思いますが、分業化が進み下請け大工として決められた作業のみをする職人が増えたのか、新たな役割を自分から進んで受け入れ、そこから自分の未来を切り開こうとする職人はほとんどいないのが現実です。私は創業時から事業所のミッションを「職人の社会的地位の向上」と掲げておりますが、今まで通りの役割しかこなさない職人が高額の社会保険や厚生年金の恩恵に預かり、天候に左右されないのはもとより、体力が衰えてくる年齢になっても安定した収入を得られるようにするには、意識を変えて行動を変えて、自分の役割を広げていかねばならないと考えています。

役割は人類最大の発明。

マーケティングの世界では、業界の問題を解決することができればビジネスとして成功することができる。と言われますが、それはすなわち、業界に貢献する役割を担うことであり、人類最大の発見と言われる役割の力を使うことで、大きなビジネスチャンスがあることを示唆しています。私としては、職人に新たな役割を自ら進んで引き受けるようなマインドセットを伝えたり、その役割を全うできるようなサポートをする役割を担うことで事業所のミッションを叶え、今までいないビジネスモデルを構築できるのではないかと考えています。役割には義務と責任がつきまといます。それを面倒だ、邪魔くさい、しんどいと感じるか、成長のための大きなチャンスだと捉えるかはその人次第ではありますが、役割と報酬は一体であると言う事を深く認識して、今回のスタッフとの個人面談でも応援と激励の気持ちを込めて繰り返し訴え続けていく所存です。スタッフのメンバーには、頼まれごとは試されごと、やってくれるか?と問われたら返事はハイ!かイエス!か喜んで!の精神で前向きに取り組んでもらえることを心から願ってます。(笑)

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10年間の定点観測。@峰山温泉豊楽。

平成30年12月22日 雨のち曇

年末恒例行事。

毎年の年末、決まって参加する行事がいくつかあります。その中でも泊まり込みで姫路の山奥、峰山温泉の温泉宿、豊楽さんに網焼きの猪肉と野菜たっぷりの猪鍋をつつきながら酒を酌み交わす同業者さんとの忘年会は年の瀬に毎年の振り返りと新たに迎える年への抱負や目標をコミットし、語り合うという稀有な会で、すっかり毎年恒例の行事と定着、恒例化して今年でなんと10年連続10回目となりました。毎年、メンバーの入れ替わりや新たな参加者が増えたりと、若干の増減もありながら、10年ひと昔、と言われる長きに渡り、自分自身を定点観測する場を持てることに感謝するばかり、幹事のきよちゃんには本当にありがたく思っています。

最高の締めくくり。(笑)

また、ここ近年は夕方の食事だけではなく、朝から集まってゴルフコンペを開催するようになり、ゴルフ幹事のO社長の手配の元、寒い中ではありますが、仲間たちと近況報告や情報交換を含めたグリーンコミュニケーションをとるようになっています。年の瀬が近くのコンペということで、いつまで経っても上手にならない私の下手くそゴルフの一年の打ち納めとなっています。今日は天候が崩れるとの予報もありましたが、スタート時間にはすっかり雨も上がり、おかげで暖かな1日となり、朝のミーティング後、「暖かいだけでもう十分満足です。」とつい口に出てしまうほど、いいコンディションでのゴルフとなり、そのおかげか、メンバーに恵まれたのか、前半終わって46点といつになくいい調子で、最終ホールはバーディーで締めくくり、結局、上がってみれば95点と最近100点を切れずにゴルフ嫌いになりかけていたのが、嘘のように上機嫌でのラウンドとなりました。おまけに、僅差での接戦だったのですが、(ハンデの力で)見事優勝、これ以上ない、打ち納めとなりました。ご一緒いただきました皆様、ありがとうございました。

定点観測の意味と意義。

さて、峰山温泉 豊楽さんでの忘年会では、昨年、建設業界特有の悪習にどっぷり浸かった団体から抜け出して、「正しい経営」に舵を切る、と決意表明されたOさんがその後の経緯を報告してくれて、「減収減益になったけど、自分も従業員も気持ちよく働ける環境が整い、今年は新たなチャレンジもした、この辛抱した期間をバネにして来年は飛躍の年にしたい」と熱く語ってくれました。そのような大きな勇気が必要な素晴らしい選択をされたきっかけの一つに、この毎年恒例の横串会なる忘年会で深夜まで熱く語り合ったことがあったと、以前、私達とのご縁で「真っ当な商売」を目指しますと言われており、ただ単に、朝からゴルフで楽しんで、夜は温泉に使って猪鍋をつつきながら酒を飲むだけのように見える会も、それなりに意味とか意義があるものだと、発起人の一人としてとても嬉しく感じました。

炎上二次会。

今回の部屋飲みの二次会ではは、昨年から新たに加入したメンバーの職人会社の経営者が来年は売上を倍増する!と大きな目標をぶち上げたのに対して、他のメンバーから、目標設定についてのアドバイスや、工事会社としての本質を担保する方法論が数多く飛び出し、ちょっとした炎上をみて、深夜遅くまで大いに盛り上がりました。2年前に、私が頻繁に工務店経営者向けに「状態管理からの目標設定」と言うタイトルでセミナーを開催しており、その時の私の話を覚えていて下さった経営者が数名おられ、私の代わりに施工会社としての本分を守りながら確実に目標を達成を繰り返しながら成長する方法論を熱く語ってくれたのが本当に嬉しかったです。

目標達成能力なくして、成果なし。

工事の施工会社の目標設定とは、施工できる能力に合わせて設定するべきだと言うのがその考え方の根本で、工事会社は工事をして売り上げを作ると言う大前提に立って、施工能力を大きく飛び越える目標を掲げたところで、施工ミスやクレームを発生させるだけだと言う私自身が長年、建築業界に身を置いての経験則から提言しています。営業系の事業所では、まず年度の初めに売り上げ目標を立て、その目標額を細分化して、どのように達成するかを考えていきます。最終的に、今の人員、今の能力ではその売り上げを支えられないことに気づき、人材の採用や育成、システムの導入や能力開発を計画に盛り込むことがよく見られます。

状態管理が全てを決める。

以上の流れは一般的と言えば一般的ですが、労働集約型であり、技術者の確保と品質の維持が重要な建設業では、現在育成に時間がかかるのは誰もが知るところであり、多くの経営者が悩む部分です。売り上げからラダーダウンをして人材育成の計画に落としたところで、深刻な人材不足に陥っている現状では計画通りに人材の確保や育成を行うのが非常に困難であり、かといって焦って知らない職人や技術者をかき集めてきたところで品質的な担保はできません。となれば、目標設定はまず人材の育成や教育の計画がベースにありそこからマーケティングの方法論、集客のチャンネルの構築、そして売り上げえとラダーアップしていくべきだと思うのです。

理想の炎を心に灯すべし。

炎上とも言える位に大いに盛り上がった二次会の中で、「そんなん理想やろが」といった声も出てきておりましたが、中小零細企業といえども曲がりなりにも経営者は常に理想を掲げ、原理原則を踏み外す事なく、まっとうな商売をするべきだと思います。誰がどう言おうと「企業は人なり。建築は現場になり。」です。時間もかかるし、面倒ではありますが人を育てること、会社全体の目標達成能力を高める計画も行動もなくして売り上げ利益の向上はあり得ません。ものづくりは人づくり。私自身も改めて原理原則に則ってコツコツ地道に人材の育成を続けていこうとところに刻む年末恒例の定点観測となりました。熱いディスカッションにご参加いただいた皆様、夜中遅くまでお疲れ様でした。良き新年をお迎え下さいませ。(笑)

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知っているとできているの壁の乗り越え方。

平成30年12月21日 晴

今日は終日大阪にて。

第十二期職人起業塾@大阪の第4講の講師役として朝から夕方まで塾生達に熱く語り続けました。この講座のカリキュラムは開講時に私が総論として時代背景や、我々建設業が置かれている環境、研修の内容についての全体的な流れ、目的と目標の確認と共有をした後、第2講、第3講とアクティブブレインセミナーのベーシックコースを導入しており、イメージの発想法と記憶術を体得してもらっています。4回目となる今日の私の講座は、塾生たちがアクティブブレインセミナーで自分のまだ知らなかった大きな可能性、隠されていた才能と資質に目覚め、絶対にできないと思っていることも正しいやり方と反復練習でできるようになると言う可能思考をもとに、社内、建築現場におけるマーケティング構築と言う難しいオーダーに取り組んでもらうスタートとなる研修です。

未来の売り上げの作り方。

職人起業塾におけるマーケティングの構築とは、売り込みをすることなく売り上げが上がる自社独自のマーケットを作りあげることであり、我々の事業の本質である、建築現場でのものづくりで顧客からの高い評価を得て、圧倒的な信頼関係を結ぶことから取り組んでもらいます。今回の講座では、まず見込み客に選ばれる自社独自の強みの見出し方、その強みを磨き発揮する時間の使い方、売り上げを作る人とのご縁の大切さ、そしてそのご縁を紡ぎ太く固い絆を作り上げることによって確実に蓄積されていく未来の売り上げの作り方について、概念と方法論を伝えました。全15回の講座の中でも非常に重要な内容で、大工や施工管理者の実務者に現場を基軸にしたマーケティング思考による売り上げの作り方の基本を1日かけて理解してもらいました。

内容は本を読めば分かる。

実は、私が主宰しているこの研修の内容はテキストを書籍として上梓しており、よくセミナーなどで一般社団法人職人起業塾の提供しているコンテンツを紹介する際に、「500,000円を払って研修に参加しなくても研修内容は本に書いてあり、1620円の書籍を購入して中に書いてあるワークを独学で行えば基本的には同じことができるようになっています。」と言っています。本日、ある塾生に「予習として前もって本を読んできたか?」と質してみると、オープンセミナーの時のその私の言葉を聞いて、「せっかく研修に参加するのだからと、敢えて本は読んでいません。」とうれしそうに言ってくれていました。「おいおい、それは完全に解釈を間違っている、一度聞いただけで完全に理解するのは難しいし、学びを自分の糧にするには予習と復讐は欠かせへんで」と次回からは必ずテキスト本に目を通してから出席するように言い渡しました。

知識と成果の深い溝。

確かに、私たちが研修で行っているマーケティング理論をもとに現場の品質やマネジメント、コミニケーションを改善し顧客からの高い評価をもとに未来の売り上げを作り上げていく理論は私がテキスト本として上梓した書籍を読むと簡単に理解ができます。しかも当たり前のことばかりでそんなに難しい話ではありません。ただ、(私の本に限らず)残念ながら概念や知識を得たからといって成果につながる事は全くありません。研修の中で何度も繰り返し塾生達に紹介している、海賊と呼ばれた男、出光佐三氏の残された「概念を学ばずにただ行動するのは行動バカである。」「観念(概念)を学び実践で裏打ちすれば知恵になり哲学ができる。」と言う言葉が示す通り、学びと実践は常にセットであり、このハードルを越えるのが非常に難しいのは誰もが感じるところでは無いでしょうか。

乗り越えるべき4つの壁。

本を読んだり、座学で学んだりして得た知識も、行動に移せなければ全く意味も価値もなく、よしんば行動に移せたとしても、三日坊主ではやっぱり成果に結びつく事はありません。時間とお金をつぎ込んで学んだことを成果に結びつけるには、「知る→やってみる→分かる→出来る→定着する(習慣化、もしくは仕組み化)」といった4つの壁を飛び越し乗り越えることが必要であり、日々煩雑な日常を過ごしながら、緊急性が低い重要な事柄に時間を割く取り組みを、自分1人の意志の力だけでやり切るのは至難の業です。実のところ、私たちが研修事業を行う意味や価値はこの困難さの克服であり、半年間寄り添って叱咤激励を繰り返しながら習慣化のサポートをすることこそが、知識を実践に落とし込み、成果に結びつけるには不可欠なことではないかと思っています。半年間で助走がつけばその後ずっと飛び続けることもできるのではないかと。また、研修終了後もSNSでつながり情報提供を繰り返して刺激を与えたり、毎年1回のフォローアップ研修で卒塾時に策定したアクションプランのその後の進捗の発表の機会を設けてブラッシュアップを含めた検証を続けています。そして、偉そうに上から物を言う私が口先だけではなく実際に率先して習慣化に取り組んでいることを塾生たちに見てもらうべく、このブログを毎日欠かさず更新していると言う訳です。知っているとできているの溝を埋めたいと思う方は是非私にお気軽にお声掛けください。(笑)

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子供ゴコロを持ち続けるべき理由と方法論。

平成30年12月20日曇り時々雨

神戸は曇天。

気圧の谷が近づいてくるとどうも昔に怪我した首の調子が芳しくないと言うか、体が重く感じるのは年齢のせいなのでしょうか、我ながら天候にテンションが左右されやすいタイプとだと最近になって気づきました。仕事だけにかかわらず全てにおいて良いパフォーマンスを叩き出すには状態を整えることが肝要で、それは年齢を重ねるに従って余計に気を配らなければならないのだと改めて感じる今日この頃、年明け、ドタバタと忙しいのが落ち着いたらすっかりサボってしまっている整体と歯の噛み合わせの修正に行こうと思います。

今年最後の・・

年の暮れが近づいてきて、毎日のように「今年最後の」と冠がついたイベントが続きます、昨日は今年最後の書道教室でしたし、一昨日は私最後のひょうご木づかい王国学校の定例会と勉強会、そして懇親会と言う名の忘年会でした。今日は今日とて、今年から勉強会への参加を再開した「理念と経営 経営者の会」の今年最後の勉強会で、このところのあまりのドタバタの毎日の時間のなさに参加を少し悩みましたが、せっかくの機会をいただけたと言うことで少し無理して参加してきました。

理念と経営

この「理念と経営」を考える勉強会は知る人ぞ知る、コスモ出版社から発行されている月刊誌「理念と経営」をテキストに、その中に取り上げられている理念経営の成功事例を学び、自社を振り返り反省したり、アイディアをもらったり、新たな取り組みを考えたりすると言う素晴らしい勉強会で、以前、私は長年大阪の庄内まで通いつめていたのですが諸事情がありそれが途切れてしまっており、ご縁があって今年から神戸で開催される別の勉強会に参加させてもらうことになりました。

定期購読に意味はない。

異業種の方々と一緒になって事業のマネジメント論やマーケティングについての話をしたり聞いたりするのは非常に勉強になるとともに、この勉強会に参加することがきっかけで、月刊誌「理念と経営」をいやがおうでも毎月読む習慣が身につくというか、目を通すノルマ的なものを自分に課せられるのは非常に価値があり、今まで古新聞と一緒にゴミの様に積み上げられていた雑誌が一気に大きな価値を生むようになりました。すばらしい雑誌も定期購読するだけでは意味はなく、読んで、そして実践してこそその価値を享受できる、その価値を担保する仕組みとしてこの勉強会があるのは本当によく出来たシクミだと感心することしきりです。

概念を学ぶ。

今回の勉強会で取り上げた記事ではコトラーが予言した「第三の波」の渦中にある情報革命の最中、デカルトの懐疑論を引き合いに出して、問いを立てて、学ぶことの重要性を示唆、「思索・学問・実践」が企業を陳腐化から救い出し、発展成長させる要諦であると断じられており、その中で最も重要視するのはどれか?との設問がありました。私は出光佐三翁の生涯とその言説を描いた「反骨の言霊」から、「観念を実践で裏打ちして知恵や哲学が生まれる」という一説を引用し、「無論、実践が全てではあるが、その前に大事なのは観念や概念を学ぶ事であり、同業者から小手先のノウハウを学びパクるのでは無く、古典や哲学書など、一見事業と関係が無さそうな遠い世界から原理原則を掴み取ることこそが重要だ」と答えておきました。

大人は変化を嫌い、子供は変化を好む。

そんなディスカッションの中で、ダスキンおおや社の若い従業員さんが、事業者で新たな取り組みをするにあたり、変化を拒む自分がおり、それを食い止める、変化を恐れない様にしたいと、秀逸な意見を述べられて、社員教育に熱心な会社は凄い!と驚嘆させられました。そんな意見を聞いて思い出したのは、誰の言葉かは忘れましたが、「大人は変化を嫌う、変化を好むのは子供である。」との一文で、変化を恐れず、アグレッシブに挑戦を続けるには「子供ゴコロ」を持ち続ける様にすれば良いと言う理論?です。

子供ゴコロを持ち続ける方法。

とは言え、社会に出て、世俗にまみれ、大人な人間関係にどっぷりとつかりながら、いくつになっても子供ゴコロを忘れないなんて事は簡単ではなく、誰しも年齢を重ねるごとに、いい意味でも悪い意味でも大人になって変化を厭い、現状維持を好む様になります。子供の時の様に先のことをあまり考えず、取り敢えずやってみる、変化することにワクワクする。なんて事をあまりしなくなります。私の持論と言うか心掛けているのは、小説を読んだり、映画を見たりしてドキドキワクワクする間接体験の時間を常日頃から持つ様にして、自分自身がその物語の主人公になった錯覚を覚えることで、子供心を呼び覚まし、変化をいとわないと言うよりも、波瀾万丈な人生になることを自ら望むモチベーションを維持すると言うことです。特に戦国時代や明治維新など、時代の大きな転換期に活躍された人物の人生に学ぶ事(概念)は多くあり、実業にも大いに役立っていると思っています。50歳を過ぎたおっさんが子供ゴコロを持ち続けるというのもどうかという意見もあるかとは思いますが、急激に世の中が変わっていく現代で生き残って行くには大事な事では無いかと思うのですよね。

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点検商法から消毒商法へ。跋扈する悪徳リフォーム事業者。

平成30年12月19日晴れ

やっちまった。。

水曜日は朝活の日、今朝はあろうことか朝、目覚ましで時間通りに起きることができずに大遅刻と言う恥ずかしい失態を犯しました。この1年位、始発で飛び出す遠方への出張が多くなり、絶対に寝過ごすことができないプレッシャーに1年間勝ち続けてきて、「もう大丈夫、朝起きぐらいすっかり習慣化ができたし余裕や、」と慢心しおごり高ぶっていたのが原因だと深く反省した次第、仙台でもらってきた風邪もいまいち治りきらんし、やっぱり体調が振るわない時は無理をしたらあきません。

全力疾走&マインドフルネス

そんないまいちな朝のスタートを切りましたが、そこは元来のポジティブシンキングを発揮して、落ち込んでいても始まらないと、一瞬で気持ちを切り替えて朝のビジネスミーティングの後は来年から新たに社団法人の理事に就任することになった団体の理事長とのミーティング、そのまま(期限を少し遅れてしまった)特殊建築物の定期報告書を市役所に届けに行き、その足でお声だけいただいた工事の現場調査を3件と年末らしくフルスロットルで走りまわり、夕方からは今年最後の書道教室で一心不乱に筆を動かすマインドフルネスの時間を持ち、充実した1日を締めくくりました。

汚水桝点検商法やろ。

今日3件目に伺った朝活のメンバーの会社で働かれている方の相談は、「水道の業者がやってきて汚水枡を交換したほうがいいと勧められたので、一度見てもらいたい」と言うものでした。なんだか怪しげな話やなと思いっきり疑いながら行って話を伺うと、「環境保全なんとか共同組合と言う設備会社の人がやってきて、近くの下水道の工事をするので、害虫が周りのお宅の排水管に逃げ込んでこないように消毒をサービスでさせてもらいます。と言ってこられ、無料ならお願いしますと頼んでみたところ、コンクリート製の汚水ますが破れており、建物の下の土砂が流れ出てて以上に危ない状態なので、桝の交換をお勧めします。と言われた」とのこと、また、排水管の勾配もよくないので、トイレの汚物が詰まりやすいので、これも何とかした方が良いと言われたとのことでした。

嘘はいかん。

私が現地に行って実際にコンクリート桝を開けてみたところ、ずいぶんと綺麗な状態の上に、確かに桝に穴が開いてはおりましたが、水下側の排水管の水位よりも上で、あまり問題がなさそうに見えました。あんまり気になるようならインスタントセメントでも詰めておけば全然問題ない感じで、家の裏手を見てみると下水管が塩ビ製の小口径マスに改修されておりました。おかしいと思ってお客様にトイレとお風呂の水を流してもらうと、それらの水はその問題のコンクリート桝の方には流れて来ず、キッチンのシンクからの水だけがそのルートに残っており、他はすべて別の配管経路にやり直しをされていたのでした。「点検商法」改め「消毒商法」の担当者の話は嘘ばかりだったのです。

悪徳リフォーム業者健在。

この事実を確認して、そのなんとか共同組合の職人風営業マンがいかがわしい点検商法の訪問販売業者だということがハッキリと明らかになり、お客様にはその旨を伝えました。きっと私が行かずにそのままその業者に桝の交換を依頼していたら、普通の値段の倍位の価格の見積もりで工事をされていた上に、(キッチンの排水しか繋がっていないのに!)排水管の勾配が悪いと犬走を全て掘り返されて、結局、何十万円もの多額の工事費を請求され、納得しないまま渋々支払うことになっていたのではないかと思います。一昔前に悪徳リフォーム業者の悪行が社会問題となり、訪問販売のリフォーム事業者が社会を大きく騒がせて、建築業界全体の信用を地に落とした事件がありましたが、その後、そんな業者は潰れて消え去ったかと思いきや、手を変え品を変えやり方を変えていつまでもこのように生き延びているのだと、今更ながら再認識した次第です。これじゃぁリフォーム業界はいつまで経っても怪しげな事業者だと思われても仕方がありません。

金の卵を産むがちょう寓話と同じ

結局、そのお客様には工事をする必要もないと告げて帰途に着きましたが、なんか情けないと言うか、悲しいと言うか、暗い気持ちになりました。ふと思ったのは、その嘘を並べて仕事を受注しようとした点検商法の業者は、真っ当な方法で仕事を得る方法を知らないだけなのかも知れない、という事です。実際、築年数の古い住宅では排水管の勾配が悪かったり、桝が割れたり、ゴミが溜まっていたりする事が少なからずあり、キチンと点検して本当に修理すべき所や掃除した方がいい部分を正直に提案すれば、目先はあまり儲かりませんが、顧客に感謝され信頼関係を結ぶ事が出来て、先々には間違いなく仕事が舞い込んでくる筈です。まるで金の玉子を産むガチョウの寓話に出てくる農夫の様に、目先の手っ取り早く上がる利益に囚われてしまうのは、人に感謝されたらそれはいつか自分の身に返って来る、逆に人を騙して金儲けすれば後から痛いしっぺ返しを食うという当たり前すぎる因果応報の原則が分かっていない、もしくは信じられないだけなのかもしれません。

悪徳リフォーム会社は単なる勉強不足!?

私たちが言うところのマーケティング思考、マーケティングマインドがない会社はまだまだこの建設業界には多く存在し、そんな会社が業界全体の信頼度を失墜させているのが現状で、その原因は結局のところ単なる勉強不足ではないのかと思うのです。人間誰しも心の奥底にはきっと良心が存在します。近江商人の三方良しに代表されるように、日本の昔の商人は良き心とよき行いが商いを良いものにしていくと信じ、守ってきました。そんな日本古来の価値観に学びながら、顧客に喜ばれることで信頼を勝ち取り、そのご縁を紡ぎ、広げることによって持続可能なビジネスモデルを作り出そうと、我々が取り組むマーケティングの勉強会はひょっとしたら建設業界全体において大きな意味と価値があるのではないかと改めて思った次第。以下の告知にあるように、年末年始も精力的に全国で公開講座を行っていますので、ご興味がある方は是非遊びに来てください。良い循環を作る取り組みをご一緒できる事業者を心から募っています。

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