梅雨らしくしとしとと降る雨なのか今朝は朝から着工現場へ、
電気工事士のH山くんと一緒に近所のお客様宅へと向かいました。
電気関係のトラブルの解消と、使いづらい機器の交換、古くなった器具をリニューアル等、
地域密着の工務店として、地元のお客様の困りごとの解決は非常に重要な位置づけで、『建築業を通して地域社会に貢献する』というすみれの事業の目的、理念を実現する機会です。
請け負った工事をこなす、と言えばそれまでですが、実は私たちが目指している姿の片鱗がこんな小さな困りごとの解消にあったりします。
工事を終えて、便利になった、綺麗になった、ありがとう。と言われる瞬間は、目的と手段が一つになる、とてもうれしい瞬間です。
このような小さな『うれしい』や、『ありがとう』を積み重ねる事で、一人のお客様から始まる理念の実現のスケールが大きくなれば工務店冥利に尽きるというもの。
コツコツと現場でしっかりした良い工事を積み重ねていきたいと思います。
夜は第10回目を数える勉強会、『職人起業塾』をすみれ事務所で開催しました。
過去最多、というか満員御礼の8名でのディスカッションをグループコーチング形式で行ないました。
素人コーチの私にはファシリテーターのスキルの限界ギリギリ、、(汗、)
案の定、予定の時間を30分超過してしまいました。
今回は、前回に引き続いて、日本で卓越した手腕を発揮して破綻しかけの財政を立て直す事に成功した先達の事例を取り上げて、マーケティングの根幹にある部分を探りました。
前回は山田方谷、今回は上杉鷹山です。
この二人の共通点は、改革、事業に取り組む前に、その目的を明らかにしたこと、手段を講じる前にトップとしての在り方を強く示したことが挙げられます。
事業を成功に導いた、と言うのはマーケティングに成功したという事でもありますが、その前に誰の為に、なんの為にその手段が必要なのかを整理する事、そして自らの姿勢を律し、言行一致をもって協力者との信頼関係を築き上げることが大前提にあった!という事実を強烈に示してくれていると思うのです。
今日の勉強会のテーマは目的と手段について、そして手段の向かう先の問題や課題について皆さんに振り返る時間を持って頂きました。
受講生の全員が山田方谷や上杉鷹山のような後世に語り継がれる程の大きな成果を上げられるかどうかは分かりませんが、本来の目的を見失う事無く重要な問題を解決する手段を一つずつ講じられる事で、確実に理想の姿に近づいて頂けると思います。
てか、自分も頑張らないと、と思う時間でもありました。(笑)
大勢のご参加と活発な発現、皆様ありがとうございました。
来月の開催は7月24日(木)です。
オブザーバー参加も絶賛募集中ですので、ご興味がある方はお気軽にご連絡下さい、
すみれ建築工房の目指すサイクル
創業時から変わらない私達の“想い”
建築のプロとして周りの人々にすこしでも笑顔になってもらいたい。
建築の仕事を通して健康や安全をお渡ししたい。
そして、地域社会に必要とされる企業となりたい。
カテゴリー: 本質を探す旅
目的と手段についての考察Vol.23
少しだけ青空がのぞいていましたが今日から明日にかけて天気は下り坂とのこと。
夕方から降り出した雨の中仕事の合間を縫って「迎えに来てね」と珍しく娘に甘えられて新幹線の駅で修学旅行のお迎えに行きました。
「いつもおらんパパ。」
と娘に言われるように、確かに家でゆっくりと過ごす事も、家族で遊びに行く事も最近はほとんどなくなってしまいました。
てか、起業したすぐ後に娘が生まれたので、ずっとと言えばずっとなのですが、、
ここ数年は日曜日はできるだけ早く帰って家族で一緒に食事をしたり、冬休みと夏休みそれぞれ1回ぐらいは一緒に旅行や出かけたりする程度のことはしていますが、圧倒的に接点が少ないという事実は否めません。
なのでつい頼まれ事をするとホイホイと応じてしまうわけですが、たまにそれぐらいの事はしておかないとね。(笑)
私が主催しているマーケティング勉強会「職人起業塾」ではグループコーチング形式をとっておりまして、参加者に様々な質問しながらステップを進んで行くのですか、その中で最も基本で最も重要な質問は、
「何のために働く?」
と言うことです。
その答えは人それぞれ。
裕福な暮らしがしたい。
自由な時間が持てるようになりたい。
世のため人のためになることがしたい。
自分が行った足跡を残したい。
周りを幸せにしたい。
私が提唱するマーケティングの視点から見ると、人にはそれぞれ個人としての目的と事業としての目的があり、それらは整合しながら1つに繋がって、そして顧客のニーズなり顧客に渡すベネフィットなりと合致するべきだと思っています。
そんな面倒な理屈はさておいて、誰に聞いても共通して答えられるのは、
『家族を守りたい。』
と言う事です。
仕事の上でと言うよりは人生の中で究極の目的なのかもしれません。
そういえば、子供が生まれた時、自分の命よりもはるかに大切なものがこの世の中にできたをだと思ったものでした。
そう考えると仕事に追われて家庭にいつもおらんパパといるのは、本末転倒も甚だしいような気がします。(苦笑)
まあ、世の中はすべからず表裏一体、大事なものとそれを支えるものはどちらが優先というものではないと思います。
ときには、手段を作り上げるために集中しないといけないこともあると思うのです。
非常にややこしく難しい問題ですが、ただ、本来の目的だけは忘れないようにだけ気をつけたいと思います。
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目的と手段の考察vol.22 ~真理は日常のプロセスに有り~
どうやら、世間様では3連休の最終日の様です。
全くそんな実感も無いまま、ふつーにお仕事な一日でした。
朝はとうとう基礎工事が始まった神戸で3棟目のオールアース住宅の現場にて、現場の確認と打ち合わせ。
解体工事の際のアクシデントでご迷惑をおかけした近隣の方と、善後策について説明をさせて頂いたり、分かりにくくなっている境界線の確認をして頂いたりと、現場担当者として過ごしました。
昼前からはクライアントであるフランチャイズ本部のIさんと、新しいビジネスモデル構築の為の打ち合わせ。
直接、建築の業務では有りませんが、WIN-WINの関係を目指すということで、新たなスキームの組み立てのお手伝いです。
関わるすべての人に価値を渡せるように、という非常に素晴らしいコンセプトを掲げての話し合いはとても楽しいもので、新たなアイデアも飛び出して随分といいプレゼンテーションが出来そうです。
I田さん、後一踏ん張り、最後の詰めをがんばって下さいね。
昼からはデスクに座って実務、夕方は近所のお客様にメンテナンスの依頼を受けて訪問と充実した一日となりました。
さて、お題目は新潟でお世話になったT社長がマッカランのオンザロックを傾けながらの経営談義の中で言われた言葉がとても印象に残っていたので、少し振り返りを。
企業経営をしている中で、成長戦略というのは絶対的に必要なものである。と言われます。
私の個人的な意見では、成長と拡大は違いますので、売り上げ規模、利益の拡大を必ずしも成長とは定義しておりませんが、一般的に見ると売り上げの増大は成長と見る向きは多いと思います。
とにかく、成長は非常に大事だという事です。
新潟の大建建設社は公共事業中心の土木系の会社から第2創業を果たし、リフォーム会社として目覚ましい発展を遂げられている会社です。
しっかりした経営理念を掲げて、確実に成長されている姿は遠くから見ていても眩しいくらい、非常に素晴らしい!と思っておりました。
ちなみに、大建工業社の企業理念はこちら、
企業理念 |
● 経営理念 ~私達が求めるもの~
Total Satisfaction Company
~トータルサテイスファクションカンパニーを目指して~
私達は誠実な心で、顧客感動を追求することにより、自らの感動と、会社、関わる全ての人々の感動と繁栄を目指します。
● Daiken 5 (ファイブ) スピリット ~ベクトルの統一~
- ビジョン (目標)
私達は、地域貢献企業として社会的価値の高い、エクセレントカンパニーを目指します。 - ミッション (使命)
私達は、土木・建築業を通じ、人・自然・技術と調和し、地域社会に貢献します。 - パッション (情熱)
私達は、事業を通じ、新潟で一番たくさんの”ありがとう”と”笑顔”を集めることに情熱を燃やします。 - アクション (行動)
私達は、チャレンジ精神を持ち、常に可能性に挑戦します。 - バリュー (価値)
私達は、誠実な仕事を行うことにより、お客様の心豊かで安心な生活の実現を目指します。
● 基本精神 ~全社員が心にとめておく事柄~
- 社員は常に感謝の気持ちを忘れず、礼儀正しく、徳を備えた人間になるよう努めなければならない。
- 明るくて、美しく、わかりやすく、安心出来る職場環境と、厳しさの中に思いやりと、心豊かな職場を創造する事。
- 常に技術の向上に努め、高品質で、高い生産性を目指す事。
- 企業の前進は、社員の生活環境と、その家の繁栄に結びつくものとする事
● 社訓 ~仕事に対する心構え~
- 幸福
我々はお客様の幸せ、自らの幸せを追求する。 - 奉仕
我々はお客様・家族に対しサービスを怠らない。 - 研鑽
我々は常に技術力の向上に研鑽する。 - 協力
我々は常に同じベクトルを向き協力・協調・調和の取れた組織を目指す。 - 目標
我々はビジョン達成に対し強烈な執着心を持った集団である。
勝手に転載させて頂きました、(笑)
今回の新潟出張ではそんな大建建設の社長、部長と一緒にゆっくりと話す時間を持つ事が出来ました。
話を聞いてみると、「関東圏よりも職人不足が深刻化しているかも分かりません、」というくらい忙しくされている様で、
「こなし切れないぐらいの工事のご依頼を頂いて、工期のご希望に添えず、苦しいながらもお断りさせて頂いているのが現状です。」
と、嬉しい悲鳴と共に経営者として絶対に避けなければならない機会損失をやむなしという判断で行なっているという苦しい胸の内を吐露されておりました。
そして、最後に言われたのは、
「目の前のお客様一人一人に喜んで頂く事を守るしか(企業も社員も)成長はないと思っているんです。」
という一言でした。
無理に受注を伸ばせば、現場にそのしわ寄せが必ずくる、顧客満足は守り切れない、そうしてまで売り上げ拡大をする事は逆にリスクを背負う事だと思う、との事。
地に足をつけた、建設会社らしい素晴らしい考え方だといたく共感した次第です。
そんな話を聞いて思い出したのは、新潟から出た日本中で一番好かれた僧と言われる良寛の修業時代のエピソードでした。
良寛が出家して初めに師匠に訊いたのは、「修行とはなにか?」という根源的な問いでした。
師匠は、曹洞宗の開祖である道元禅士が中国に渡った際の老いた典座(と言われる僧の食事を作る役目の僧)とのエピソードから、(台所仕事の様な)日常のひとつひとつが全て修行であり、そこに真理が隠されている。
真理を見極めようと日常を過ごす事で確実に仏門に進んでいく事が出来るのだ。
と答えます。
企業の成長(目的)とは即ち価値を高める事。
その目的を果たす為に、関わった全ての人々に喜んでもらえずに進んだところで、結局本末転倒になってしまうという事なのだと思います。
『今』に意識を集中する事。
大きな夢を持てば持つ程、丁寧にプロセスを積み重ねる事がやっぱり重要な事なのかも知れません。
T社長、貴重な気付きを有り難うございました。
そして、ゴチになりました、(笑)
引き続き、宜しくお願い致します!
創業時から変わらない私達の“想い”
それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。
しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。
目的と手段の考察vol.21 ~目的の共有は総論から~
今日も雲一つない見事な青空が広がりました。
三連休最終日。
ですが、もともと建築会社に祭日という考えがあんまりなくて、今日は現場もフル稼働で完全に平常通りの営業でした。
私と言えば事務所にこもって打ち合わせや会議三昧。
たまりきっている仕事を少し片付けました。って、毎年同じようなコトを書いている気がします。(苦笑)
お題目は先日に引き続き「総論」について。
午前中にクライアントと一緒に進めている新しいサポートシステムの構築の打ち合わせを行いました。
今回は、今までミーティングを重ねて温めて来たプランやコンテンツを提供する先に見えるようにプレゼンテーションにしてみよう、という会議です。
(私の癖ですが、)プランをプレゼンテーションにまとめる際、1番初めに目的をはっきりと打ち出すようにしています。
目的と一言に言っても抽象的なものから具体的なものまで幅広い括りになるわけですが、ここではまず、プレゼンテーションを受けて頂く人に全員合意してもらえるようなものを初めに加えるべきだと言う事になりました。
最大公約数的な、いわゆる『総論』です。
その部分に於いてはひとまず様々な立場の人が全員、
「そこは合意しましょう。」
と言ってくれるようなものにすることで、枝葉のコンテンツやプラン=各論であり手段を議論のテーブルに挙げてもらえるようなるということです。
最大公約数を求めるという作業は結局、具体的なものではなくてぼんやりとした大きな流れを差し示す程度となることが多いように思いますが、ここで合意が得られるならばそのビジネスプランは確実に一歩前に進み出す可能性が高いと思うのです。
魔法の呪文ではありませんが、総論を示す事は目的の共有という高いハードルを一気に下げる事になると思います。
では、誰もが納得するような理論とは何か?
これが理解できておれば総論を持つ事は意外に簡単だと思います。
それが分かれば苦労は無いわい、という話は当然あるのですが、私が(独断と偏見に満ちつつ、)考えるのは、
1.自然の摂理に従った理論。
日は東から昇るとか、種をまかなければ芽が出ることがないとか、自分の利益ばかり追い求めていけば信頼は得られないとか、信頼関係無くしてビジネスが成り立たないとか。
いわば当たり前のことですね。
そのような当たり前の価値観に照らして総論を組み立てることができれば、先ずは誰しもがそこでの合意をしてくれると思うのです。
2.法律に定められていることに根ざした理論。
日本が法治国家である以上、法律で決まってていることに対して異論を唱えられる事はないと思います。
3.人の道。
何かを始める時、作り出す時には前向きに「あなたのことをよくしたい」という姿勢が何よりも重要かもしれません。
自分のためだけに言っているのではなく、周りが良くなる事を本当に望んでいるのだという、その立ち位置無くして誰の理解も得られないと思います。
この3つの条件を踏まえて大きな方向性を示すことが『総論を持つ』ということにつながるような気がします。
そして、総論を示し、目的の共有を叶える事が出来るなら、手段はいくら変えてもぶれる事にはならなくなるのではないでしょうか。
分かっている様で、分かっていない事、やっている様でやっていない事があまりにも多いと自省しつつ、私ももう一度、社内に対して、クライアントに対して、地域社会に対して、建築業界全体に対して、そして日本の国に対しての総論を自分なりにまとめてみたいと思います。
自分の姿勢を改めて見つめ直す事で永年の大きなテーマである「あり方」に対する答えを得るヒントをつかめるかも、ですね。
創業時から変わらない私達の“想い”
それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。
しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。
目的と手段の考察vol.20 ~総論オッケー各論意義あり考~
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それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。
しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。
目的と結果とプロセスと在り方についての考察。
あるところに、2人の羊飼いがいて、それぞれ羊を率いて放牧に行きました。
ところが、二人とも帰ってくると羊を逃がしてしまった、というのです。
一人は、「昼寝をしているうちに逃がしてしまいました」と言い、
一人は、「勉強しようと読書に夢中になっていました」と言います。
結果は同じ、しかしプロセスは違います。
カリスマK社長はtype A 、 typeBと、人間のタイプを分けることによって結果を重要視するのと、プロセスを重要視するものに属性が分かれるものだと結論づけられました。
結果こそすべてと結果に重きをおくtypeAとプロセスこそ重要であり結果が全てでは無いと思うtypeB。
しかし、結果が伴あわない仕事というのは結局評価する訳にも行かないのも事実。
非常に面白い話でした。
私自身の本質的な属性はどっちだ、という事はさておいて、こと建築という仕事の範疇で考えると、プロセスこそが重要ではないかと思います。
それは、プロである以上、一定の結果を出すのはアタリマエという大前提とセットでもあるのですが、結果が良かったからと満足していては進歩も発展も期待出来ないようになり、逆に考えると結果にコミットしすぎることで、そのプロセスの中に目に見えないリスクが増えていく可能性も有ると思うから。
難しい問題ではありますが、要はどちらも重要で、片方を正として単純化して選択することは出来ないということ。
しかし、自然の摂理、原理原則に則って考えた時、その選択は、
どの様なものを、
どのようにして、
どの様な人が、
どの様な想いで、
どの様な目的で作ったか?
という5Dのプロセスの積み重ねこそが目的(=最高の結果)を叶える唯一の方法論をエビデンスとして行なわれるようになるのではないでしょうか。
人生は選択の連続であり、人は常になにかしら判断を求められます。
しかし、選び方では無く、在り方というもっと根源的な部分に視点を向けると、全く違うパラダイムがそこにはある様な気がします。
世の中はすべからず表裏一体。
陰と陽、光と影、表と裏それぞれに目を向けるということはそのつなぎ目にも目を向けるという事でもあり、それが在り方とか、中心とか、心の奥底に目を向けることになり、魂を磨く行動に人を駆り立てるのではないでしょうか。
秋の夜長ということで、そんなことを考えながらテラスで一人夕涼み。
たまには『中庸』でも読み返しながら考えごとに耽ってみたいと思います。
目的と結果とプロセスと在り方について、
非常に難しいけど案外面白いかもね。(笑)
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それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。
しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。
自然と共に生きる、もしくは生かされていると言い切る価値観。
お朔日。
いつもより少し早く目が覚めていつも通り、やっぱりお参りに近所の総社に行きました。
せっかくの早起きと言うことで先日のカリスマブロガーに受けたレッスンの復習に、ゴルフの朝練もついでに行っておきました。
闇雲に練習しても全くうまくいかなかったことが少しのアドバイスを受けるだけでこんなにも変わるのかと、驚く位の調子良さ、ただただびっくりするばかりです。
一番奥のネットにビシバシ!
敬愛するスティービン・コヴィー博士は、
朝早くからめいっぱいの汗をかきながらそんな原理原則に触れた気がします。
さてお題目は先日、2度目の講演を聞かせて頂いて、衝撃が確信に変わったナチュラルハーモニーの河名社長の京都大学での講演をネット(というかfb)で見つけたので、是が非でも聞いて頂きたくてご紹介。
電磁波測定士協会の総会の時にゲストとして登壇された川名社長にお会いしたのは1年前。
その時の衝撃がずっと頭から離れず、私自身ずいぶん影響を受けて現在があるような気がします。
河名社長が主催するナチュラルハーモニー社は無農薬無肥料による自然農法で栽培した作物を卸売り、もしくは小売販売するとともに、自社の店舗で調理して提供するというビジネスモデルを確立されておられます。
そして、驚異的なのはご本人もそのご家族もまたナチュラルハーモニーで働かれる従業員さんも全員が無医療、無薬品で暮らされているとのことです。
自然との調和が人間本来の生き方である。
人間の都合で自然をコントロールすること自体に無理がある。
対処法ではなく根源的な問題を解決すすることこそ経済的にも環境的にも未来を構築する唯一の方法論である。
そんな概念をご自身の身体で臨床し結果を出し続けビジネスモデルとして作り上げられたその歩みは衝撃的と言うしかありません。
それは事実循環型社会と言うような生易しいものではなく、大いなる自然の力に身を委ね、許される範囲の幸せを噛み締める生き方とでも言うのでしょうか、
そのお話を聞くと、効果効率を求める現代社会の人間都合の価値観を大きくパラダイムシフトさせる必要を感じずには居られません。
そんな河名社長の京都大学での講演がYouTubeで公開されています。
この話は農業の話などでは決してなく、地球に生かされている1人の人間として、また子供を育てる親としての在り方を強烈に示唆しています。
それではどうぞ、
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しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。
私達が誓うこの憲法に従いお客様に安心と安全そして心地よい環境を提供致します、それは工事を通してひとりずつのお客様の幸せの実現を通して社会に貢献すること。
業界の流れに逆流しながらも大工職人の内製化を守り、社員大工による自社施工に拘っています。
『桧一本、首一つ』への考察。
今まで住宅に使う木材を産地の山に見に行く機会は何度もありましたが、全て人工的に植樹されたそれであり、自然の姿そのままの木材産地には行く機会はありませんでした。
というよりも天然林での伐採で材木を取り出すこと自体が今では殆どなく、自然の山から天然の桧を取り出すことがそもそも奇跡的なことのように思います。
そして、その姿には驚きを通し越して感動を覚えてしまいました。
自然の姿と言っても江戸時代には一時、この山の桧は城郭や神社仏閣の普請の為に伐り尽くされたといい、時の権力者であった徳川氏が良質の木材を持続的に供給出来るように天領として一切の伐採を禁じて大事に守ったきたとのことです。
桧一本、首一つ。
当時の尾張藩は留山という制度を敷き、桧を一本切り倒下だけで斬首に処すほど厳しい伐採規制を行なったとのことですが、濃州三カ村と呼ばれた森林資源を糧に生業を立ていた村人に大きな負担を与えると共に、人が入らない山は荒れて行った(悪政だった)と、文献には残っている様です。
しかし、木曽の五木と言われるヒノキ、アスナロ、サワラ、コウヤマキ、ネズコを伐採を禁止した上に、さらにクリ、マツ、カラマツ、ケヤキ、トチ、カツラまでも伐採禁止に指定した、尾張藩の厳格な施策、持続可能な森林資源の回復を狙う天然更新法が後の「六十六年一周之仕法」と呼ばれた伐採計画となり、現在の美林を残す礎となった様です。
本気で末代まで残すなら、そこまでしないと残らないということなのでしょう。
戦後、全国に広がった緊急的に木材の供給をするための杉の植林とは全く違う視点で持続可能な山を作るという強い意志が現代の伊勢神宮の遷宮を可能とする美しい天然木の供給を可能にしたということで、自然のままの多種多様の木や草が共生する美しい林道を歩き、日本古来の価値観は如何に素晴らしかったか、と感嘆せずにはいられませんでした。
厳しい自然の中で育った桧は人工林の桧と全くモノが違います。
それは育つスピードとして顕著に現れるのですが、年輪の詰まり方が全く違うことで、天然木は強さも美しさも植林された桧とは全くの別物になるという事実を見て、自然の摂理の偉大さを再認識せずにはいられませんでした。
岩を割って、岩を包み込むように地に根を張り、太陽の恵みを勝ち取る為に天高く幹を突き上げ、光を受け取る為に谷に枝を伸ばし葉を広げている様を見て、
「なるほどな、」
と妙に納得してしまいました。
木として生を受けて、天高く伸びなければ陽の光を浴びることは出来ず、陽の差す方に新しい枝を伸ばさなければ廻りの木々に埋もれてしまいます。
そして、影になった枝を自ら枯らして更なる高みへと命を集中させてきたその結果が硬く、美しく巨大な姿の桧へと何百年という月日をかけて命をつないで来たのだと。
効果、効率とは無関係の生命が培われる本質的な時間軸がここにある様な気がしました。
自分に振り返って思い返せば、本質的な成長とは相対的な成長ではなく、命をつなぐこと自体が成長と意味を同じくし、それを支える根は深く、広く、そして岩をも突き通す強さで伸ばさなければならず、同時に日の当たる場所を感じて枝葉を伸ばすこと、影になったそれを自ら捨て去ることを行ない続けなければ成長そのものを止めて立ち枯れて死した後に何も残せなくなる。
自然の摂理を知ること、その原理原則に則した生き方を目指すことで私たちが元来生まれ持った価値観を全う出来る。
生きる光と言えば大げさですが、大きな方向性を示唆されたような、そんな貴重な体験をする旅になりました。
『自然の摂理と原理原則。』
しっかり見つめて生きたいと思います。
ご縁(というか無理に誘って下さった清水社長)に心から感謝申し上げます。
ありがとうございました。
心謝。
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それは作り手側から見た業界の悪習を断ち切りたいと言うその1点に尽きます。
しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。
私達が誓うこの憲法に従いお客様に安心と安全そして心地よい環境を提供致します、それは工事を通してひとりずつのお客様の幸せの実現を通して社会に貢献すること。
業界の流れに逆流しながらも大工職人の内製化を守り、社員大工による自社施工に拘っています。
直感が知っているもの。
「他人の雑音で心の声がかき消されないようにしてください。そして最も大事ななのは自分の直感に従う勇気を持つことです。
直感とはあなたの本当に求めることを分かっているものです。それ以外は二の次です。」
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しっかりと社会保障をされた職人が早く出来た事が儲かることではなく、完璧なものを作ることで評価されるシステムを作り上げ業界のスタンダードにしたい。
それがすみれが社員大工での施工に拘る理由です。
私達が誓うこの憲法に従いお客様に安心と安全そして心地よい環境を提供致します、それは工事を通してひとりずつのお客様の幸せの実現を通して社会に貢献すること。
業界の流れに逆流しながらも大工職人の内製化を守り、社員大工による自社施工に拘っています。