「永久の未完成これ完成である」@編集王

8月6日 快晴 71年前に広島に原爆が投下された日。

 

晴天の週末。

絶好の行楽日和の週末となりました。

とはいえ、世間様とは関係なく、私は今日も事務所に籠ってコツコツとじみーな作業に勤しんでいます。。
海岸までひとっ走り行って冷たーいビールでも飲みながら読みかけの小説でも片付けたい衝動に駆られながらも、来週から8月の月末にかけて怒濤の出張と研修講師としての役目が詰まっており、おまけに雑誌の連載の締め切りも迫って来るという事で、一日中PCに向ってパチパチ。だれて伸び切ったニャロの相手をたまにしながら、なんとか誘惑に打ち勝ちました。。(笑)

 

 

全く話は変わって、、

久しぶりに宮沢賢治の詩を読みました。「一体、何十年振りや?」と、思い出しても分からないくらいの久しぶり加減。『銀河鉄道の夜』を読んで、その独特の世界観をカッコいいと思ったのは確か中学生になっていたか、いなかったか、ぐらいなので、多分40年近く前の事なのでしょうが、改めて読み返してみるとこれが新鮮!というか、懐かしいというか、なにか心に沁み込むような印象を受けました。

全くもって昔読んだ文章を記憶していると思わないですが、現在の私の性格や人格がこれまでの長きに渡って取り込んで来た情報の蓄積によって様々な影響を受けて組み立てられているとしたら、子供の頃に読んだ本はその土台、いや基礎を成しているのかも知れません。

3つ後の魂100までといいますが、潜在意識に植え込まれた感性や価値観は別段意識しなくても現在の趣味趣向に反映されており、50歳近いオッサンになった今も、カッコいいと心を打たれるスイッチが作られているのでしょう。

春と修羅
(mental sketch modified)

心象のはひいろはがねから
あけびのつるはくもにからまり
のばらのやぶや腐植の湿地
いちめんのいちめんの諂曲てんごく模様
(正午の管楽くわんがくよりもしげく
琥珀のかけらがそそぐとき)
いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
つばきし はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
(風景はなみだにゆすれ)
砕ける雲の眼路めぢをかぎり
れいろうの天の海には
聖玻璃せいはりの風が行き交ひ
ZYPRESSEN 春のいちれつ
くろぐろと光素エーテルを吸ひ
その暗い脚並からは
天山の雪の稜さへひかるのに
(かげろふの波と白い偏光)
まことのことばはうしなはれ
雲はちぎれてそらをとぶ
ああかがやきの四月の底を
はぎしり燃えてゆききする
おれはひとりの修羅なのだ
(玉髄の雲がながれて
どこで啼くその春の鳥)
日輪青くかげろへば
修羅は樹林に交響し
陥りくらむ天の椀から
黒い木の群落が延び
その枝はかなしくしげり
すべて二重の風景を
喪神の森の梢から
ひらめいてとびたつからす
(気層いよいよすみわたり
ひのきもしんと天に立つころ)
草地の黄金をすぎてくるもの
ことなくひとのかたちのもの
けらをまとひおれを見るその農夫
ほんたうにおれが見えるのか
まばゆい気圏の海のそこに
(かなしみは青々ふかく)
ZYPRESSEN しづかにゆすれ
鳥はまた青ぞらを截る
(まことのことばはここになく
修羅のなみだはつちにふる)

あたらしくそらに息つけば
ほの白く肺はちぢまり
(このからだそらのみぢんにちらばれ)
いてふのこずゑまたひかり
ZYPRESSEN いよいよ黒く
雲の火ばなは降りそそぐ

出典:青空文庫

 

 

宮沢賢治の世界。

この詩の中で朧げながら覚えていたのは、「はぎしり燃えてゆききする おれはひとりの修羅なのだ」というフレーズのみ。自分自身の子供の頃の心の中の荒々しい?風景を垣間みた様な気がして、ほろ苦い様な、甘酸っぱい様な、何かに憤りを感じ、何か根拠の無い自信と自分の人生を切り開いて行く情熱を持っていた、未だ何も分かっていない、しかし、この詩やその他たくさんの小説等を読んで空想を膨らませる事でその後の人生に於ける一番大事な事を吸収していた頃のことをうっすらと思い出しました。そして今もその価値観が心の奥の方に留まっている様です。

唐突になぜ宮沢賢治?かというと、最近読了したマンガの世界観がそれだったからでして、昭和時代に生まれ育った私の原風景とも言えるノスタルジーを大いに刺激され、つい宮沢賢治に再び興味をそそられたという訳です。

今日は8月6日、広島に原爆が投下されてから71年目との事ですが、私が生まれた年はその日から僅か22年しか経っていなかった訳で、高度成長期の終盤と考えると1933年に亡くなってから作品が評価され、その名が広まった宮沢賢治は私にとって決して昔の人ではなく、『注文の多い料理店』は何度も繰返し読んだ子供の頃の愛読書でした。

 

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名作、編集王。

その世界観を醸し出し、思い出させてくれたマンガとは、43歳の若さでこの世を去った天才(私見です。)土田世紀著の『編集王』なる青年誌に20年前に連載されていたマンガです。
泥臭い、重たい、古めかしいと揶揄されてる事もある著者及び作品ですが、ここに書かれている社会の軋轢、人間模様、その心の深い部分に隠されている描写はつい引き込まれずにはおられません。(オッサンならば、、汗、)

ちなみに、先日このブログで告知した、すみれの図書館、『すみれ文庫』にて貸し出しをしておりますので、(全16巻!笑)本社にお越しの際は是非一度手に取ってみて下さい。故土田世紀氏が醸し出す、人(オッサン限定かも、、)を引き込まずにはおられない『世界観』の描写はどの様な職業の方にも絶対に勉強になると思います。前編に編み込まれている宮沢賢治的な世界観はきっと感性を大きく揺さぶられずにはおられないと。

そして、「永久の未完成これ完成である」と言い残した宮沢賢治の言葉を地で行く様な不完全な結末は記憶の片隅にいつまでも残ると思うのです。

とにかく、ご一読、強くおススメ致します!

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つべこべ言わず、先ずは型を身につけろ!by 桜木建二

2016.6.7 雨

 

残念な梅雨入り。

6月になって早々の梅雨入り、楽しみにしていた明日のすみれゴルフコンペもまさかの雨に見舞われる可能性大となり、クライアント、取引先、職人起業塾の塾生さん、すみれメンバーの日頃の正直な良い行ないをお天道様が見ていてくれて、天気予報を覆してくれるのを祈るばかりです。
あと、1週間待ってくれたら良かったのに。。

 

 

今日はやっとこさ事務所にてデスクワーク。

なんかめっちゃ久しぶりの様な気がします。。
普段からあちこちと移動しながらタスクを片付けており、事務所でデスクに座っているのも、カフェでコーヒーを飲むながらPCに向うのも、電車で書き物をするのも同じ。といつも豪語?しておりますが、やっぱり落ち着かないとできない仕事もあり、紙媒体の資料を広げて溜まり切った仕事を少しだけ奨めることが出来ました。締め切りが迫ったモノも有った中、先ずはギリギリセーフで一安心することができました。(笑)

 

 

寝不足のもう1つの理由。

特にここ2週間はなかなかハードな毎日で、『一日中出歩いている×毎晩飲み会×翌日も朝から出動』を繰り返し、知らず知らずの内に疲労が蓄積していた様な気がします。(だからなんてことは無いんですが、笑)
そのハードな毎日に拍車をかけたのは、塾生さんにお奨めされたマンガ、『キングダム』の44冊を一気に読了しなければならなかったからで、久しぶりに本格的な寝不足に陥りました。(笑)

しかし!たかがマンガといえども、本作品は非常に深い示唆に富んでおり、研修などで私がよく話す10000日理論や、イノベーションは先ず社内整備から起すべきだ、志を持って行動の源泉にするべきといった原則論が血湧き肉踊るストーリーの中に折り込まれてあり、大きく心を揺さぶられると同時に、分かりやすく心に沁み込む描写に感心することしきりでした。
今では『すみれ文庫』なる社内貸し出し図書の棚ににマーケティング等の実務書と並べてスタッフや塾生さんに是非読んでみる様に、と激しく推奨しています。(笑)

 

 

日本一のメルマガ発行人の推奨マンガ。

そんな流れもあり、今までも感じておりましたが、やっぱりマンガ侮れず、の感をいっそう強くし、次に読むべき作品を物色していたところ、(決してマンガばかり読んでいる訳ではありませんが、)とあるメルマガ(鮒谷さんの進化論ですが、)で『ドラゴン桜』を再読するという一文が目に止まりました。

実は、この作品、ずっと以前から我が家に(12巻も!)ありました。
読み始めると中途半端に揃っている残りの単行本を購入しなくてはならないのが億劫だったのと、ドラマ化された映像をチラ見した時は別になんら興味を持たなかったことも相俟って常に本を読むのに追われているのにかまけて手を付けていなかったのです。

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格言、名言、至言の玉手箱。

しかし、キングダムの興奮冷めやらぬ中、 (合ったことも、セミナーに参加したことも有りませんが、笑)尊敬してやまない鮒谷さんの推薦のマンガとなると、放っておく訳にも行かず、これもなんかのきっかけやな、と思い手に取って見た次第です。

その結果はというと、、格言、名言、至言の玉手箱ではありませんかー。(笑)
受験生、その親等に限らず、全ての若者、大人も読むべき名作だと断言します。
少し前に話題になったビリギャルと同じく、ダメ高校生が東大に合格する受験もののマンガと舐めてたことを大いに反省することになりました。こんなことならもっと早くに読んでおけば良かったと、(苦笑)

未だ購読の途中では有りますが、速報的?に本作品の中でこれは、と私が食いついた台詞を以下にご紹介しておきたいと思います。

「力とは訓練で培われる技術のこと」

「何事も先ずは型を身につけること、型からの発展が独創に繋がっていくのです」

 

一生勉強の義務。

この名言は国語教師の芥山龍三郎の台詞ですが、当初から主役の(出世欲にかられた)弁護士桜木建二が繰り返し言い続けている言葉でもあります。
学びとは学生の専売特許ではなく、人は生涯学び続けるべきだと思っていますし、特に経営者は学ぶことを怠った時点で緩やかな破滅の道を辿って行きます。起業した事業所の90%以上が10年を待たずして破綻、倒産してしまうのは学ぶ姿勢を持っていない経営者が多いからだと。

また、事業所の代表者や経営者でなくとも、全ての人は自分の人生を自らマネジメントするべきで、自分自身の人生における経営を行なわなければなりません。そんな風に考えると全ての人は学び続け、成長し続ける必要がありますし、いっそ生涯学習する義務があると言っても過言ではないと思っています。要は、勉強しろ!と。(笑)

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心に火を点せ。

自分の人生をコントロールするには、それなりの実力が必要であり、経営者は事業を継続させる責任を全うする力が求められます。世の中は急激に変化しており、あらゆるモノがあっという間に陳腐化してしまう今の時代にあって、絶え間ない努力を積重ねてやっとトントン、その先、もっと高みを目指すならば、ちょっとやそっとで出来ないと思われるくらいの抜きん出た強みを発揮しなければなりません。

といっても、生まれついた才能でそんな強みを持っている人は殆どおらず、イチローやスティーブ・ジョブズなど、世間から卓越していると認められた人は、10000時間の法則で繰り返し証明された様に、気の遠くなる様な訓練を積重ねています。
『要は、やるか、やらんかだけ』と良く言われますが、遠い未来の目標達成を見据えて日々努力を繰返すには強いモチベーション、マインドが必要で、おいそれとそんなモノを持てないのも悲しい事実。
このマンガはそれを与えてくれる、心に火を点すきっかけになる作品だと思うのです。
(すみれ文庫にも直ぐに全巻取り揃えますし、笑)とにかく、ご一読を強くおススメします!

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田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

2016.5.21 快晴

 

薫風香る5月。

五月晴れというにふさわしい爽やかな天気が続きます。
もうそれだけで幸せ、と思ってしまうのは年のせい?でしょうか。(笑)
とにかく、一年で最高の季節、(どこに遊びに行く訳でもありませんが、)楽しみたいと思います。

今日は一日デスクワークの予定。

だったのですが、先日、天王寺の大阪市立美術館まで足を運んだにも拘らず、長蛇の列に負けておずおずと引き下がった書の展覧会『王羲之から空海へ』の終了が明日だという事を思い出し、チケットを持っているだけにこのまま引き下がる訳には行かないと急遽予定を変更、電車の中でもデスクワークぐらい出来る!と自分に言い聞かせながら、リベンジに再度大阪、天王寺に行ってきました。

王羲之の唐の時代まで遡っての名書の数々、そして全国から集められた空海からの日本の名筆の変遷と、古典にどっぷりとハマり、見るだけで字がきれいに書ける様な錯覚に陥ってきました。(笑)

天王寺公園を歩くと最高の天気で薫風を満喫、欲しかった図録も買えたし、行き帰りの電車の中ではキッチリと研修資料のまとめも出来たし、非常に充実した一日となりました。(笑)

本日のおススメ本。

そんな電車オフィス?での作業に目処をつけて、余った時間に読みかけの書籍も読了。非常にいい本だったので、紹介をしておきたいと思います。

少し前に、『里山資本主義』なる本がずいぶんと話題になりました。私も大いに共感し、著者の藻谷氏の講演まで聴きに行く熱の入れようだったのですが、行き詰まりを見せているとしか思えない資本主義経済、グローバリゼーションを根本的に見直す新たな価値観を提示するという意味において同じジャンルの本と言っても良いと思います。

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」
田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

 

田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」

あらすじと著者のコメントはこちら、

内容紹介

どうしてこんなに働かされ続けるのか? なぜ給料が上がらないのか? 自分は何になりたいのか?――人生どん底の著者を田舎に導いたのは、天然菌とマルクスだった。講談社+ミシマ社三島邦弘コラボレーションによる、とても不思議なビジネス書ここに刊行。「この世に存在するものはすべて腐り土に帰る。なのにお金だけは腐らないのはなぜ?」–150年前、カール・マルクスが「資本論」であきらかにした資本主義の病理は、その後なんら改善されないどころかいまや終わりの始まりが。リーマン・ショック以降、世界経済の不全は、ヨーロッパや日本ほか新興国など地球上を覆い尽くした。「この世界のあらたな仕組み」を、岡山駅から2時間以上、蒜山高原の麓の古い街道筋の美しい集落の勝山で、築百年超の古民家に棲む天然酵母と自然栽培の小麦でパンを作るパン職人・渡邉格が実践している。パンを武器に日本の辺境から静かな革命「腐る経済」が始まっている。

【著者・渡邉格(わたなべ いたる)から読者のみなさんに】

まっとうに働いて、はやく一人前になりたい――。回り道して30歳ではじめて社会に出た僕が抱いたのは、ほんのささやかな願いでした。ところが、僕が飛び込んだパンの世界には、多くの矛盾がありました。過酷な長時間労働、添加物を使っているのに「無添加な」パン……。効率や利潤をひたすら追求する資本主義経済のなかで、パン屋で働くパン職人は、経済の矛盾を一身に背負わされていたのです。
僕は妻とふたり、「そうではない」パン屋を営むために、田舎で店を開きました。それから5年半、見えてきたひとつのかたちが、「腐る経済」です。この世でお金だけが「腐らない」。そのお金が、社会と人の暮らしを振り回しています。「職」(労働力)も「食」(商品)も安さばかりが追求され、
その結果、2つの「しょく(職・食)」はどんどんおかしくなっています。そんな社会を、僕らは子どもに残したくはない。僕らは、子どもに残したい社会をつくるために、田舎でパンをつくり、そこから見えてきたことをこの本に記しました。いまの働き方に疑問や矛盾を感じている人に、そして、パンを食べるすべての人に、手にとってもらいたい一冊です。

出典:Amazon商品の説明

 

 

パンと建築の共通点。

マルクスの資本論を引用しながら、現代の西欧型資本主義経済を否定するという切り口が新鮮ではありましたが、経済論としての帰着を見る様な決して経済の本ではなく、あくまでもこだわりのパンを作る、地域に密着したスモールビジネスの紆余曲折、成功体験を通して、自立循環型の暮らし、社会への価値観の転換を喚起する内容になっています。

私としては、著者の方と同じ様に、ものづくりに従事して、地域密着のスモールビジネスを行い、食に対する興味もあり、なにより自立循環型社会を目指しているという共通点が有るだけに、非常に多くの共感をすることが出来ました。作品の中でも、斑鳩工舎の小川棟梁を引き合いに出され、パン作りと建築の共通点を指し示されていたので尚更。(笑)

ま、確かに矛盾や疑問が数多く存在する今の社会をよりよくする為のアプローチの方法論は少し違いますが、それでも尊敬してやまない(私達が農業に取り組むきっかけを下さった)自然農法の第一人者、河名さんにも影響を受けたとも書かれており、仲間意識を持たずにいられませんでした。

 

 

マルクス主義への失望と憧憬。

資本論に書かれていることは、今なお研究され、紐解かれて、理想論として引用されることも少なく有りません。しかし、私としてはソ連、中国、東ヨーロッパと、マルクス主義を掲げた大いなる社会実験は、結局、資本主義経済に呑み込まれ、失敗に終わったのは1つの事実だと思っています。しかし、昨今の世界情勢を見ると、少しのタイムラグが有りましたが、世界の覇者となったアメリカを代表とする資本主義経済もどうやら破綻への道を進んでいる様に感じずにはいられません。要するに、共産主義、社会主義と資本主義のどちらが正しかったかという答えは今も出ていないし、資本主義社会とはいえ、北欧をはじめとする手厚い社会保障を担保する国もあります。富の分配という観点から考えると、両方のバランスを取れている国が住みやすそうにも見えますし、国の未来を作る教育に焦点を当てればその方が未来は明るい様に感じます。
とにかく、どちらか1つを選択しなければならない時代では無くなったということです。

 

 

「地球は有限」という原則。

そもそも、地球の資源は有限であるのに対して、どこまでも経済発展を遂げ続けるのはどだいムリがありますし、日本で言えば少子高齢化が進み、人口減少の局面になってもなお、GDPの成長を必須と考えるのはどうかと思います。

人が減れば消費も減る。経済成長はリセッションに陥るのは致し方ないと受け入れて、ちょうどいい生産、ちょうどいい消費、持続可能な社会と自然環境の保全にシフトして行くことこそが社会の成熟ではないかと思っており、経済成長戦略の為に借金を繰返すのではなく、子供達に託す次の社会への負の遺産をなくすることに注力するべきだと思っています。

 

 

グローバリゼーションの欺瞞。

「世界中がカップリングしているこのグローバル社会でなにを眠たいこといっとんや、」というご意見も有ろうかと思いますが、西欧式資本主義の根幹を成してきたフロンティア思考、植民地政策とあまり変わらない後進国への資本投資で経済成長を促し、利潤を求めることによって人口減少局面の先進国でも経済成長の継続が可能だと論理にはどうもしっくりとしない、というか、絶対にムリが有ると思ってしまいます。人類が皆アメリカ人と同じ成果をすると、地球が4個必要、という試算を発表された学者さんもおられましたし。。
グローバル化で1つに見える世界経済も実際は多様な地域の集合体であることを考えると、個別の地域で持続可能な『ちょうどいい』経済圏を作ることの方が現実的ではないでしょうか。

そんな事を思いつつ、神戸の片田舎で自家製エネルギーで環境に負荷をかけずに住まえる家づくりや、近所の農家さんとコラボして積極的な地産地消、自産自消を提案することが私達に出来る社会貢献ではないかとじみちーな活動を行なっている私にとっては、仲間を見つけた様な、ちょっと嬉しい気分になれた一冊でした。

おススメします!

 

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手強すぎる歎異抄。

5月10日 雨のち曇り

  
今朝は神戸三宮のど真ん中に位置する関西圏で唯一、フィンランド式の本格サウナがある『神戸スパ&サウナ』からスタート。

昨日に引き続き雨模様ではありましたが、傘をさすまでもないくらいの優しい感じの雨。嫌いじゃないです。

 

 

パイセンに教えを乞う。

昨夜は私が尊敬してやまない、(てか、何かと御世話になっている)豊岡市で建設土木と建築会社を経営されている先輩経営者K社長が所用のついでに来神されるとの連絡を頂き、社内会議が盛り上がっているのもソコソコに夕方から出掛けてオッサン二人で日付が変わるまで延々と飲み。

経営の話から始まって、価値観、生き方、ミッション、宗教観と重い目の話題に次々と花が咲き、時間を忘れて語り合ったり、レクチャーを受けたりと濃密な時間を過ごさせて頂きました。

〆はやっぱり、本場フィンランドから直輸入して来たという本格サウナルームで白樺の枝で身体を叩きながら汗を流して、散々飲んだ酒と共に精神的なデトックス。
(睡眠時間は短かったですが、)目覚めスッキリ、良い朝を迎える事が出来ました。

K社長、ずいぶんとがっつり時間を取って頂きまして、スミマセンでした。いつも本当にありがとうございます。

 

 

タブーの話。

そんなK社長と食事の後に河岸を変えて飲みに行った先は、私が(おおまかな)デザインを手がけたシャンパンバー。当時のクライアントでもあるMママと(実は!笑)上場企業のマネージャーを務められているアルバイトスタッフのKさんを交えて文化から芸術まで多岐多彩に渡る話でずいぶんと盛り上がりました。

そこで出た話題の中で先日の大峰山修行の流れから、宗教の話になり、最近私が読み直した『歎異抄』が話題に上りました。

このブログで以前『悪人正機』という書籍を御紹介した事が有りますが、その考え方の元となっているのが親鸞上人の教えをまとめたとされる『歎異抄』です。
その時のブログ→https://shokuninshinkaron.com/?p=1891

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歎異抄。

以前はかなり無理して原文に少しだけの解説が付けられている単行本を読んで、分かったような、分からん様な、ビミョーな感じのまま、『悪人正機』という悪人こそ成仏できるべきと言う親鸞上人が提唱した特異な?考え方だけが強く印象に残っておりました。

しかし、この本が伝えようとしているのはモチロンそれだけではなく、本来、阿弥陀仏が本願をたてられた趣旨の解説であり、親鸞上人がその代弁者として語り、行動に示して来た概念、教義を紐解く書である筈です。

特に、異論を嘆くと言う題名の意味ぐらい理解していないとまずいと思い再び分かりやすそうな解説書を手に取ってみた次第です。

この「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」は吉田松陰の留魂録に続き購入してみたのですが、非常にわかりやすい現代訳と解説がついており、お陰さまで何とか理解することができたように思えても良さそうですが、残念ながら、書かれている内容が深すぎて考えれば考えるほどパラドックスの中に陥ってしまい、結局、歎異抄の本質を理解するには程遠い状態です。

残念ながら、易しい言葉に書き直されても難しいものは難しいってことですね。(苦笑)

 

 

パラドックス。

浄土宗、浄土真宗は念仏宗と言われ、念仏を唱えるだけで極楽浄土に誰でもがいけると言う単純明快な教義により法然上人、親鸞上人の時代に民衆を中心に急激に広がった信仰ですが、単純明快ゆえにその理論構築は複雑で、人間の心の奥の深い部分にある襞に隠れている人間の本質をえぐり出し、心底から信仰に向き合わねばならないと説かれています。

歎異抄に書かれた「他力本願」「悪人正機」「本願ぼこり」という親鸞聖人の教えの中枢の考え方は、それぞれ「自力でできると言う思い上がった考えを捨てる、」「世の中には完全なる善人などいない以上、悪人も成仏できるべき、」「阿弥陀仏の本願が悪人正機だからといって悪行を働くのが良いわけではない、」とすべてが正論であり逆説です。
その逆説を飲み込んだ上でただひたすら信仰にのめりこみ、一心に念仏を唱えることが重要だとこの本の中では説かれています。しかも自分が成仏するために念仏を唱えるのでは結局自力頼みであり、他力本願とは言えないと。もう何が何だかわかりません。(涙)

 

 

世の中すべからず表裏一体。

逆説による理論構築は、いわゆる突っ込みどころが満載であり、当時の宗教家から異を唱えられたのもわかるような気がします。それでも念仏を唯ひたすら唱える事に真理があると悟りを得た親鸞上人が嘆かれたのも、それはそれで分かる様な。。。

仏教の教えの根幹にある『般若心経』の冒頭に書かれている色即是空、空即是色も逆もまた正なり、であり逆説を受け入れるところから始まっています。

仏教に限らず、あらゆる宗教に対して一定の線を引き、興味は有れども無宗教、無信仰でこれまで過ごして来た私にとっては、これらがしっかりと理解できるにはまだまだずいぶんと勉強が必要なようで、日本に伝統と文化を遺してくれた古人の思想を学ぶ為にもう少しちゃんと信仰に向き合い、まずはやっぱり般若心経の暗記あたりから地道に学んでみようかしら、と思った次第です。

ちなみに、何を訳のわからんことかいとんねん、と思われた方には、こんなに分かりやすいサイトも有ります。(^_^;)→http://www.shinrankai.or.jp/b/tannisyou/

今日は残念ながら、書籍の御紹介のつもりが恥ずかしいカミングアウトの様なブログになってしまいました。。

残念。(苦笑)

 

 

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吉田松陰『留魂録』

4月11日快晴

祝!入学。

神戸市では本日、小中学校の入学式が執り行われたようで、すみれスタッフも2名休みを取って子供たちの晴れ姿を見に行った様子。

子供たちには学校生活を楽しみながら、すくすくと健康に育ってもらいたいと思います。それを裏方で支えるのが私たちの使命なんだよな、なんて、fbで投稿されている入学式でのピカピカの1年生の晴れやかな姿を見て思ったり 、、

とにかく、御入学おめでとうございます。 

 

福山、台湾、滋賀、名古屋と続々工事進行中。

4月も3週目に入り、相変わらずバタバタした日が続いています。台湾の現場はなんとか完了、無事にオープンを迎えましたし、福山の現場も今週オープンするようです。

台湾での担当、ヨーヘーは昨夜無事に帰国して今日は骨休め、入れ代わりに今日から着工の名古屋の現場へとイッペーとしんちゃんが旅立ち、大ちゃんとレンくんは滋賀の現場に出張中と、入学式での休みの2人を合わせると今日は工務スタッフがほとんど出払っていない1日となっておりました。

 

 

SOS!の連絡が!

そんな時に限って、アクシデントって起こるもので、朝からクライアントの店が泥棒に入られたとの連絡が入り、新築引渡し後のメンテナンス工事と一緒に応急処置工事に私が行くことになりました。
久々かつ、念願の現場作業です。(笑)

 

 

現場が好き♡

2件の現場を終えて、夕方帰ってくる頃には日がとっぷり暮れており、軽トラの荷台を片付けながら何とも言えない充実感を味わうことができたのと同時に、本来は今日すべきだった仕事ができてないことの焦りも少し。(苦笑)

職人上がりの経営者だけに、私は根っからの現場主義者で、元来デスクワークが得意でも好きでもない事もあり、出来る限り現場に出て行きたいのが正直なところ、今日はクライアントからのSOSに応えて緊急対応に行って、久しぶりに会うお客様と話も出来てすっかりご満悦でした。

 

経営者の仕事とは?

しかし、現場で忙しく働けば働くほどジリジリとした焦りが募っていくのもまた事実で、こんなことをしていていいのだろうか、経営者として他にやるべき事は無いのだろうか、という疑問が頭をもたげてきます。

その時々のステージにあったバランスでやるべきこと、役割分担が変わってくるのでしょうが、しっくりとこれで良しと思えることがなかなかないのが長年の悩みでもあります。
役割とやるべき事については、先日このブログでもまとめてみました。
こちら→得手不得手、強み弱み、やるかやらんか。

 

 

魂を留めた先達。

その最後に、導きの星=志を見つけ、目指すことで様々のジレンマが解消していくはずだと考察を帰着させたのですが、その部分について非常に参考になる良本を読了したのでご紹介しておきます。

留魂録
留魂録

吉田松陰が斬首される前日に書上げたとされる魂の叫び。この本の中では吉田松陰は『カリスマ・オブ・カリスマズ』と言う紹介をされておりましたが、死して志しを残した日本の歴史上の人物としては最も大きな存在であると私も思っています。

以下にAmazonでの紹介文を転載させて頂きます。

内容紹介

維新を8年後に控えた1859年10月26日、松陰は一日半かけて『留魂録』を書き終えた。
その翌日、松陰は処刑される。『留魂録』は松陰の遺書ともいえるものとなった。
その冒頭に置かれた辞世の歌「身はたとひ武蔵の野辺に朽ぬとも留め置まし大和魂」は、尊王攘夷を掲げ、倒幕を目指しながら志半ばで散った松陰の無念さがにじみ出ている。
本書は「いつか読んでみたかった日本の名著シリーズ」の8冊目に当たるが、原文はわずか五千数百字。短くはあるが、そこに込められた思いは深い。その思いを読み解くために、著者は松陰の生い立ちから人となり、志士たちに遺した教えなどをドラマチックにあぶり出していく。
『留魂録』に松陰が著した「至誠」や「大和魂」といった行動規範は、この国が存在する限り、生き続けていく、と著者は言う。幕末を生きた滾る思いは現代に読む者にも必ずや伝播するだろう。

内容(「BOOK」データベースより)

『留魂録』は僅か五千数百字にすぎないが、そこには“魂魄の叫び”とも称すべき激烈な遺志がある。

 

私塾から日本を変える。

私自身、会社を私塾という位置づけで、志を伝えて次の世代を担う若者を育てたり、『職人起業塾』と言うあり方を正すことでマーケティングを構築する研修事業を行っていたりする中で、『職人の社会的地位向上』と言うすみれ創業時以来のミッションをなんとか叶えたいと思っており、吉田松陰に対しては、(人によって評価が分かれる部分もあるようですが、)私の場合は憧れる。を通り越して傾倒している域に入っています。

人生は魂を磨く修行の場であり、その魂を以って志を全うするためにある。

自分ひとりで叶えられない志は後を継いでくれるものに託し、魂をこの世に留めておくという吉田松陰が最後に残したこの留魂録には感動という言葉には言い表せない程、深く心を打たれました。

一度きりしかない人生、松陰先生のように志を高く大きくそして強く持って生きたいものです。

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4月19日(火)第32回職人起業塾

4月23日(土)【すみれ暮らしの学校】愛犬家座談会

 

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第4期の募集は来年開講となりますので、ご興味がある方はお急ぎ下さい!
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この命、義に捧ぐ。

4月4日 曇り

今朝も台中から始動。

2泊3日の弾丸出張を終えて、(工事自体は終わってないし、思っていたとおりの結果は未だ得れていませんが、)ひとまず日本へと帰ることとして、Jet starの狭い座席でこのブログを書いています。

搭乗口に向う手前の出国審査をくぐる段になって、どうにも気分が悪くなり、トイレに行って昨夜遅くに(やめときゃいいのに)勢いで食べちゃった屋台メシを出してスッキリとしようとしてみましましたが、どうやら胃の消化はそれなりに進んでおり、内容物は空っぽになっていたようです。
なんにも出ないけど気分は悪い。という何ともし難い、やるせない状態で機上の人となりました。。(苦笑)

(本来)読書の時間。

私の場合、航空便でフライトの際は本を読むのが常でして、(LCCの座席が狭い事も有り)いつもならPCをあけてパチパチとタイピングしたりはしないのですが、今回は移動中に読もうと用意して来た単行本を往路だけで一気に読み終えてしまい、若干予定が狂ってしまったので珍しくブログを書く事にしました。

用意していた本を予定より早く読了した。というのは、そのノンフィクション小説が非常に面白く、目を離す事が出来ないくらいにぐいぐいと引き込まれたからでして、息つく間も無く一気に読了すると共に非常に深い感動を得る事が出来ました。久しぶりのノンフィクション本でのクレーンヒットです。(笑)

 

 

おススメされたし、する本

このブログのカテゴリー分けでは、書籍のご紹介を一括りにしており、『おススメされたし、する本』としてまとめています。今回、非常に良かった書籍を上梓されたノンフィクション作家さんを御紹介下さったのは、先日、夫婦で講演会に行って来た小説家の喜多川泰でして、講演を終えてからの質疑応答の際に、「本好きを自認する喜多川さんがおススメする本はありますか?」という質問に対して答えられたのが門田隆将さんの『慟哭の海峡』でした。

モチロン、その本をサクッと即買いしたのは言うまでもありませんが、その時に一緒に購入した本がこちら、

この命、義に捧ぐ
この命、義に捧ぐ

タイトルだけで既に私のハートをわしづかみ(笑)
そして、サブタイトルは丁度、台湾に行く道すがらに読むには最高すぎる一冊でした。

 

 

簡単に内容をご紹介すると、

内容紹介

1949(昭和24)年6月、九州・延岡の海岸から小さな漁船が夜陰にまぎれて静かに離れていった。
船が目指すのは、真っ黒な海原のはるか彼方にある台湾。その船には、日本陸軍の元・北支那方面軍司令官、根本博中将が乗っていた。

傍らには、「俺の骨を拾え」と言われて随行を命じられた通訳が一人。
この時、蒋介石率いる中国国民党と毛沢東率いる中国共産党との「国共内戦」が、まさに決着を迎えようとしていた。
共産軍の攻勢によって、大陸から撤退し、いよいよ金門島まで追い込まれた蒋介石。根本は蒋介石を助けるために「密航」を敢行したのである。

「義には義をもって返す」。根本には、終戦時、蒋介石に言葉では表せぬほどの恩義があった。
昭和20年8月15日、終戦の詔勅が下された時、根本は駐蒙軍司令官として、内蒙古の張家口にいた。
陛下の武装解除命令は、アジア各地で戦う全軍に指令され、ただちに実行に移された。
満州全土を守っていた関東軍も山田乙三司令官がこの武装解除命令に応じ、そのため全満州で関東軍の庇護を失った邦人が、虐殺、レイプ、掠奪……等々、
あらゆる苦難に直面することになる。

しかし、満州に隣接する内蒙古では、根本司令官による「武装解除命令には従わない。責任は私一人にある。全軍は命に代えても邦人を守り抜け」
という絶対命令によって、激戦の末、4万人もの邦人が、ソ連軍の蛮行から守られ、北京、そして内地まで奇跡的な脱出・帰還に成功する。
ソ連軍だけでなく共産軍の圧迫をも凌いで「4万人の脱出」が成功した時、これを戦勝国側で守ってくれたのが、蒋介石率いる国民政府軍にほかならなかった。
根本中将に、その「恩義」はどう映ったのか。

密航の途中、座礁や船の故障で、九死に一生を得ながら、根本は台湾に辿り着く。感激した蒋介石から根本は「林保源」という中国名を与えられ、金門島に赴く。
そして、林保源将軍こと根本博は次々に作戦を立案し、押し寄せる共産軍に立ち向かった――。
「台湾」と「台湾海峡」は誰によって守られ、なぜ今も存在しているのか。
本書は、その謎に挑み、「義」のために生きた一人の日本人と、国境を越えてそれを支えた人たちの姿を「現代」に蘇らせたスクープ歴史ノンフィクションである。

内容(「BOOK」データベースより)

 

縁が縁を呼ぶ。

台湾に法人を設立して早くも2年が経ち、このところ台湾に頻繁に訪れてクライアントをはじめとする台湾に住む日本人の方々、そして現地の人との交流を繰り返し、絆を深めている事も有り、着実によきご縁が広がっています。
台湾に親近感を感じるどころか、最近は第二の故郷になるのではないかと思っています。

それくらい、皆さん親切で、誠実に私達の相手をしてくれます。そんな台湾と日本との関係性を考えたとき、我々より二世代前の先達の行なって来た行動、姿勢が台湾の人たちの日本人に対する信頼に繋がっているのだと、この本を読んで改めて認識すると共に、表面に現れていない日台間の歴史に対する興味が沸々と芽生えてきました。

いい機会を頂けたので、当分の間、門田隆将さんをはじめとするノンフィクション作家さんによる明治から昭和初期にかけての史実に基づいた作品を乱読してみる事にします。

それにしても・・・、新入社員や娘に読んでもらいたい本として深く入り込んだ喜多川泰さんから日本と台湾の隠れた歴史について学ばせてもらうきっかけを頂けるなんて、思っても見なかったというか、意外を通り過ぎて驚きです。

繋がっている部分があるというか、、なんというか、、
兎にも角にも、ご縁に心から感謝致します。

心謝。

 

ヨーヘー、辛苦了!(^ ^)

 

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7つの会議

3月25日 雨のち晴れ  

 

台北経由で無事帰国。

今回の台中滞在最終日、昨夜はたまたま仕事で台中に来られていた、神戸の知り合いとぞのビジネスパートナーと落ち合って夕食を共にさせて頂きました。またまた世界の狭さを実感です。(笑)

K様、今回も良いご縁をありがとうございました。Leeさんには新幹線の駅まで送って頂いちゃって、熱いハグを交わして別れました。(笑)See you soon!です。

  
夜のうちに台北まで移動、今朝は早く起き出して、午前中の便で帰国、そのまますみれ本社で『7つの習慣ボードゲーム』のワークショップを主宰した後、夕方からは毎月開催している職人起業塾でファシリテーターを(というかグループコーチングを)務めました。

となる予定でしたが、(よくあることなんですが、)Jet☆ster便の関空への到着が大幅に遅れ、結局、予定よりも1時間遅くすみれ本社に帰社、今回のボードゲームのファシリテーターはいつも何かと御世話になっている株式会社デンツの青山社長にお任せして、私は途中から見学者を決め込んでみました。(笑)

青山社長はじめご参加頂きました皆様にはご迷惑をおかけしました。申し訳ありません。
相変わらずドタバタ、ギリギリ過ぎるスケジュール、こなしきれず、あちこちに綻びが出て来ています。(汗、)  

  

出張の友

今回の一週間に渡る出張では移動時間も長く、また、(一度国際線の航空便を乗り過ごしてから学習して、笑)国際線での空港へのチェックインは余裕を持って早めに入る様にしている事も有り、ずいぶんじっくりとPC仕事に集中出来る時間がありました。とは言え、バスや電車に乗り継いでの移動はそんな訳にも行かず、そこでやっぱり活躍するのは文庫本です。

今回の出張の友として活躍してくれた書籍をご紹介します。(笑)

7つの会議
7つの会議

 

クライム・ノベル

先般、下町ロケットのドラマ化、いや、半沢直樹のドラマ化で一世を風靡した池井戸潤先生の2013年に上梓された(オッサン向けの)企業を舞台にした“働くこと”の意味に迫る、クライム・ノベル。との事です。※クライム・ノベル=犯罪小説。

簡単な内容はAmazonの説明を転載しておきます。

一気読みの覚悟、息もつけない展開。NHK土曜ドラマも大ヒット。
「半沢直樹」シリーズ著者が放つクライム・ノベルの傑作!

この会社でいま、何かが起きている――

トップセールスマンだったエリート課長・坂戸を“パワハラ”で社内委員会に訴えたのは、歳上の万年係長・八角だった――。
いったい、坂戸と八角の間に何があったのか?
パワハラ委員会での裁定、そして役員会が下した不可解な人事。
急転する事態収束のため、役員会が指名したのは、万年二番手に甘んじてきた男、原島であった。
どこにでもありそうな中堅メーカー・東京建電とその取引先を舞台に繰り広げられる生きるための戦い。だが、そこには誰も知らない秘密があった。

「温めてきたアイデアが、ようやく小説になりました」(池井戸潤)
著者会心の自信作です。

私は全く存じ上げませんでしたが、かなり前に既にドラマ化されていたのですね。
確かに、一気読みの覚悟、息もつけない展開。というだけあって、電車やバスの乗り継ぎを繋ぎ合わせ、あっという間に読了してしまいました。

上記の書評にもある様に、企業の社会的責任と生き残る為のせめぎ合いを、サスペンスタッチで描いた短編小説を繋ぎ合わせて全体の謎が最後に解けるという構成も斬新で、非常に面白く読ませて頂きました。

 

 

面白かったが、笑えない。

小説を読んで面白かった、というのはそれで良いのですが、この小説の舞台になっている企業が起す過ちは笑い事ではないと思えました。
同じ様な事件が最近よく起こっているのが笑えないというか、程度の差、規模の差はあれどもひとりの経営者として身につまされるというか、職業人として仕事に対する意識をもっと高めなければ日本全体がダメになるんじゃないか、なんて危機感を覚えたりも。

つい先日にはこのようなニュースもありましたよね。
東芝の「不適切会計」粉飾決算がなぜ – ダイヤモンド・オンライン

 

 

事実は小説よりも奇なり。

という言葉もありますが、小説『7つの会議』よりも東芝の方がよっぽど中身を曝け出してみれば根が深い、どす黒いモノが累々と出てきそうな気がします。

私はマーケティング論のセミナー講師等を務める際に、いつも『日本式』のマーケティング論を強調します。上杉鷹山公が伝国の辞で示した在り方で国を会社に置き換えてみたり、

伝国の辞(でんこくのじ)は、鷹山が次期藩主・治広に家督を譲る際に申し渡した、3条からなる藩主としての心得である。

一、国家は先祖より子孫へ伝え候国家にして我私すべき物にはこれ無く候
一、人民は国家に属したる人民にして我私すべき物にはこれ無く候
一、国家人民の為に立たる君にて君の為に立たる国家人民にはこれ無く候
右三条御遺念有間敷候事
天明五巳年二月七日  治憲 花押

治広殿  机前

以下が意訳である。

一、国(藩)は先祖から子孫へ伝えられるものであり、我(藩主)の私物ではない。
一、領民は国(藩)に属しているものであり、我(藩主)の私物ではない。
一、国(藩)・国民(領民)のために存在・行動するのが君主(藩主)であり、”君主のために存在・行動する国・国民”ではない。
この三ヶ条を心に留め忘れることなきように。
  • Wikipediaより

 

アタリマエの論理が通らない。

近江商人の『三方よし』の考え方、二宮尊徳翁の『道徳なき経済は罪であり、経済なき道徳は寝言である。』という言葉等を引用しながら、正しい在り方無くしてマーケティングの構築等あり得ない、とアタリマエの事を繰返し言い続けているのですが、東芝だけに限らず、このところ世間を賑わしているシャープにしろ、マクドナルドにしろ、どうもそのアタリマエの論理に背を向けて結局、消費者に見限られ、著しく業績を落としている様にしか見えません。

『7つの会議』の中に出て来る企業が抱えるどす黒い暗部は決してフィクションの世界だけではない様です。

 

ホンモノの時代の予兆。

日本を代表する様な大企業の度重なる不祥事や経営危機を見ると、暗澹たる気持ちになってしまいそうですが、 それも考えてみれば、時代が大きく変わる節目だからこそ、明るみに出るべき事が露見しているのかも知れません。

今までは隠し仰せていたものが、今ではどんなに隠しても隠し切れない様になってきた、ホンモノだけが生き残る事を許される時代の幕開けなのかも知れません。

商売云々言う前に、人として真摯に、正直に、誠実に、毎日を過ごす事がやっぱり!まずは全ての根本なのかも知れません。

自戒を込めて。  


 

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3月25日(金)【第三回】 7つの習慣ボードゲームで成功の鍵を学ぶイベント 満員御礼!締め切りました

3月25日(金)第31回職人起業塾

4月23日(土)【すみれ暮らしの学校】愛犬家座談会NEW!

 

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習慣の絶大な効果性。

7月6日 曇り時々雨

一週間の立ち上がり、月曜日。

曇天に鴨の親子
曇天に鴨の親子

ぱっとしない天気でしたが、土砂降りのコトを思うと、ずっとマシ。

やっぱツイテルなーなんて思いながら朝から着工現場に向かいました。

ひょんなご縁で再会した昔の知り合いの親族の会社の改修工事を請け負うことになり、朝は着工の確認を兼ねて現場担当の大ちゃんと一緒にご挨拶に伺いました。
後は彼らに任せておけば、しっかりと進めてくれると思います。(笑)

作業はまず養生から!
作業はまず養生から!

それにしても、ご縁って本当に不思議です。

それも結局、今まで生きてきた人生の総和な訳で、過去を振り返ってもなにも変えることが出来ないことを考えると、(今まではともかくとして、)コレからの人生は、良いご縁を頂ける様に襟を正して歩んでいかなければ、なんて思います。

内作チェック
内作チェック

話は変わって、、

今日から久しぶりに、朝の筋トレを再会しました。

先週の週末に腰を故障して背筋が炎症をおこしてしまい、少し身体を緩めるべきだと思い、この1週間、ランニングはおろか、毎朝5分だけの筋トレも全て控えておりました。

鍼灸院に行って鍼を打ってもらったのも功を奏して、痛みはだいぶ収まり、痛くて曲がらなかった身体もなんとか戻ったので、そろそろ良いかと判断していつもの習慣を戻してみました。

習慣【しゅうかん】とは、

経験によって後天的に獲得され,反復によって固定された個人の行動様式のこと。英語habitドイツ語Gewohnheitなどに相当。〈第二の天性〉ともいわれ,身体的なくせ等のほか,考え方や感じ方等,精神的な傾向をもさす。
出典:百科事典マイペディア

とのこと。

第二の天性と言うだけのことはあって、習慣として身に付いてしまったものを、止めるとなんとなく気持悪いというか、落ち着かないというか、どうも居心地が悪くていけません。

1週間ぶりに筋トレを再開してみたちころ、やっぱり身体の中から力がみなぎって来る(様な気がする)から不思議です。

そもそも、たった5分しか行なわない筋トレで(毎晩食べ放題飲み放題の暮らしの)体重や体脂肪の維持をしていたのですから、それなりの効果があるとは思っていましたが、何年かぶりに朝に運動をしない日を過ごしてみて、その大きな効果性を再確認した次第、1週間で11%に増えた体脂肪率が何日で元の9%台に戻るか楽しみです。

『習慣が人格を作り、人生を作る。』

とよく耳にしますが、まさにその通りだと思います。

 

コヴィー博士が発見した成功者の共通点

昼に帰社して、メールチェックをしていたら、たまたまジェームス事務所(ジェームス・スキナーさんの事務所ね、)からのメルマガに動画がついてあり、つい見てしまいました。

そこでジェームが話していたことは、大体、こんな感じ。

世界で最も読まれている(←現在進行形ですね、)自己啓発の書として有名な『7つの習慣』を著したスティーブン・R・コヴィー博士は、アメリカ建国から200年の間に成功した人達の哲学を全て洗い出したと言います。

その中で、見えて来たのは、アメリカ合衆国の創世記を担ったはじめの150年と、近年の50年とで、全く考え方が違うことに着目されました。

コヴィー博士は、最近50年の成功者と言われる人達の執筆されたものを薄っぺらい、と一刀両断。

その脆弱性を嘆き、その前のアメリカが急成長を遂げた時代の考え方に回帰するべきだと述べられました。

はじめの150年で重要視され、共通の価値観として持たれていたのは、『在り方』を正すということ。

  • 事業で成功したかったら、勤勉に働かなければならない。
  • 知識を必要とするなら、一生懸命に学ばなければならない。
  • 信頼を得ようと思うなら、誠実でなければならない。
  • 理解されたかったら先に理解することに務めなければならない。
  • 大きな目的を達成するには目先のことだけに振り回されていてはならない。

と言った様に、原理原則に則った『在り方』を正して、そこに結果がついて来る。という思考を成功者と呼ばれる人達は全員が共通して持っていたとのことです。

コヴィー博士は、それを『人格主義』と名付けられています。

と、このような話でした。

そして、『在り方』を正す、もしくは『結果』につなげるには『行動』しかなく、その継続した行動こそが、『習慣』であり、習慣が人生を変える具体的な理論、手法を『7つの習慣』にまとめあげて上梓されたということで、ジェームス・スキナー氏はそのコンテンツをセミナーとして伝えておられます。

 

私が今朝感じた、

ご縁の積み重ねがビジネスとなる。

習慣の絶大な効果性を知る。

ということがそのまま全てコヴィー博士の言われた通りであり、この思考こそが、人生をより良いものにしてくれるんだと、今さらながら改めて納得、そして確信を持ちました。

完訳版『7つの習慣』もう一度じっくりと読み返してみたいと思います。

完訳 7つの習慣
完訳 7つの習慣

それにしても凄いタイミング、メルマガっていいもんですね。(笑)

書斎の鍵

6月4日  快晴

関西地方は昨日から梅雨入りしたとの事ですが、今朝はいきなり青空が広がりました。

 

梅雨入りの青空
梅雨入りの青空

まぁ、明日からはまた天気は崩れるようなので、明日予定しているコンクリートの打設は延期を早々に決めました。

雨が続くこれからの季節、建築屋にとっては悩ましい時期に差し掛かるわけですが、これもなければ困る天の恵み。ありがたく受け入れ、柔軟に対応したいと思います。

スラブ配筋完了
スラブ配筋完了

突然ですが、私、『本が好きです』

仕事柄、帰宅するのが遅くベッドに入るのはとうに日付が変わってから、と言うのが日常ですが、どんなに遅くなっても本を開いて、例え数ページであっても読んでから眠りに入ります。

自宅での入浴の際は必ず本を持って入り、半身浴をしながら浴室でも毎日本を読みます。

決して多読家と言う程、大量の本を読んでいる訳ではありませんが、それでも月に2〜3回はドサッと届くAmazon書店からの本の束をこなしていますので、年間にすると結構な数を読んでいるのかも知れません。

特に最近、所謂ビジネス書をやめて、小説を読書の中心に据えてから読書量が確実に増えた様に思います。単純に楽しいから。(笑)

 

 

『読書って、間接体験やで。』

子供の頃に(たぶん)オヤジに教えられた言葉だと思いますが、まさにその通りだと、ここ最近になってとみに思います。

実は長い間、仕事に関連するビジネス書以外の読書から遠ざかっていたのですが、数年前にそれを一変、小説を解禁することにしました。

一日中、それも深夜まで仕事をして、プライベートの時間など全く持てなかったのが、就寝前の一時間程を読書の時間に充てることで、日常を離れ全く違う世界に行き、物語の主人公になりきり感情を揺さぶられる時間を持つ様になってから、確かに心を風呂に入って洗い流す様にリセット出来る様になりました。

今となれば何にも代え難い重要な時間だと思っています。

そんな自分自身の体験を事細かに代弁してくれている本に出会いました。

書斎の鍵 喜多川泰
書斎の鍵 喜多川泰

このところすっかりハマっている喜多川泰さんの新刊です。

『書斎』という空間、価値観?を切り口に本に、読書に対する愛情を余す事無く書かれています。

 

実は私、本屋の倅に生まれまして、

子供の頃から本に囲まれて育ってきました。

狭い団地に住んでいましたが、にも拘らず父親の部屋というか、書斎というか、壁と言う壁が本棚に埋め尽くされた部屋があり、そこには新旧洋邦問わず様々な本が並べられ、私も背表紙のタイトルで気になったものを片っ端から読んでいたのを覚えています。

特に、国盗り物語や播磨灘物語、徳川家康や織田信長等の戦国時代の長編小説には血沸き肉踊る思いでむさぼる様に読みふけっていた覚えがあります。

その部屋に入り、本を手に取って開けるだけで、タイムマシーンに乗った様に過去に行けたり、どこでもドアを開ける様に遥か遠い外国に旅をすることが出来ました。

 

人生を変える一冊の本

その頃、私が経験した『間接体験』は少なからずその後の私の人生に影響を与えています。今となっては学校での勉強の数倍、自分自身の為になったのではないかと思うぐらい。

なので、人に出来るだけ読書を奨めたいと思うのですが、イマドキ読書を一生懸命する人って非常に少なく、毎日小説を読む習慣を持っている人ってマイノリティーです。

しかし、私は一冊の本との出逢いで人生を大きく変えることが出来たことを確信していますし、本にその力があることを知っています。

なので、出来るだけ多くの人、特に若者に対して読書の習慣を奨めたいとは思うのですが、「何故奨めるのか、」という理由を説明するのが億劫というか照れくさいというか、、で、あまり強く奨めることが出来ていないのが実際のところ。

でも、この『書斎の鍵』を読んでもらえれば、私が伝えたかったことが全て理路整然と書かれてあり、しかも、喜多川泰さん独特のストーリー仕立てとなっており、物語に引き込まれて行くうちに大事なことが伝わってくるという秀逸な一冊です。

この本自体で人生が変わるかどうかは分かりませんが、この本の先に続く世界にはきっと大きく人生を変えるきっかけがあると思います。

強くおススメします!

 

書斎のススメ

喜多川泰さんとのご縁を頂いた杉田さんには改めて御礼申し上げます。

先日食事をご一緒させて頂く機会を頂いた言霊名刺マーケターの中野貴史(メルマガのファンです!)さんも喜多川さんの大ファンとのことで、壁一面にビッシリとある本の中で(書斎ですね、)『子供に読ませたい本だけ残す』と云われておりました。読書の習慣って全体的にはマイノリティーでも、実は静かに増えつつあるのかも知れません、私も喜多川泰さんの提案、『書斎のススメ』を素直に受け取って、ここらで一度、本棚の整理をしてみようと思います。

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人は誰もが『多重人格』

5月27日 今日も快晴

今日も真夏並みの暑さになるでしょう。

と、朝のTV情報番組のお天気お姉さんが言ってましたが、確かに5月とは思えない強い陽射しが降り注ぎました。

日中は確かに暑かったですが、時折吹く風はどこか少しひんやりとして、真夏のそれとは一線を画す爽やかさ。やっぱり皐月です。

彦根城下町風情
彦根城下町風情

今日は朝から彦根へ。

全国各地の協力業者さんから、『サムライ大工』と呼ばれる店舗工事のエース、よーへーが今回も孤軍奮闘でやり切った現場へ完工のチェック。

にわ・とりのすけ彦根店
にわ・とりのすけ彦根店

オーナーさんの意向がカタチに反映されたいいお店になっておりました。

せっかく、彦根まで行ったので一応、お土産に細々した指摘をネチネチと言ってはみましたが、全体的には繁盛店になりそうな、いいお店に仕上がっている、と言う感想でした。

にわ・とりのすけ彦根店
にわ・とりのすけ彦根店

奇しくも今日は担当大工ヨーヘーの誕生日、独立起業を目前に控えている彼の誕生日を祝いながらエールを送る日にもなりました。

ヨーヘー、ご苦労さんでした、飛躍の一年にしてください。

T口オーナー、新しく整えた環境でお客さんの喜ぶ顔を見ながらガッチリ稼いで頂ければと思います、ありがとうございました。

にわ・とりのすけ彦根店
にわ・とりのすけ彦根店

さて、お題目は尊敬する田坂先生の新著のご紹介。

実はワタクシ、田坂塾という塾に入塾しておりまして、田坂先生の発信を逐一チェックする大ファンでして、、

今回、発売前から予約注文でAmazonのトップを走り続けていたという、珍しい現象を巻き起こした話題の書籍です。

 

人は誰もが『多重人格』
人は誰もが『多重人格』

私は、主宰しているマーケティングの勉強会の中で、自分独自の強みを見つけることを初期の段階からしつこく繰り返し述べています。

所謂、USPですね。

しかし、あらゆるモノやサービスが溢れる現代において、この世の中にまだ無いユニークで自分独自の商品やサービを作り出すというのはそんなに簡単なことではありません。
殆どの人は、自分にはそんな才能、独創性、特技は無い、と半ばあきらめ、ありきたりなことは分かっていても、「今の自分にはこれくらいしか出来ないです、」という風に突き抜けるUSPを作り上げることに踏み込めずにいます。

そんなとき、私がいつも口にするのは、

「人は十人十色、100人いれば100人とも全員違う、生い立ちも、考え方も、持っている資質も同じ人なんて一人としていない。人と自分のと違いは独特のモノのはずで、良い悪いではなくその違いをしっかりと見つめ、マネジメントすることで、独自性、独創性を持ったアイデアが生まれて来るはずです」

と、伝えています。

なんのことですか?と聞かれることもしばしばですが、その答えが見事にこの田坂先生がこの度上梓された本に書いてありました。

田坂塾の塾生のT氏との対談形式でテーマに沿って田坂先生の解説が進められるという変わった形態を取られておりまして、T氏の質問が我々が感じる疑問と同じ視点で、まるで自分が田坂先生に質問して応えてもらっているような錯覚に陥る、非常に分かりやすい構成となっております。

あまり書きすぎるとネタバレになってしまいますので、大まか且つ乱暴にまとめてみると、

人は誰しも表面的に現れている『人格』だけではなくもっと多面性を持っており、その多面性とは、同時に多くの才能を内包している。
仕事ができる、器が大きい、多才な才能を持っている、といった誰もが憧れ、目指す人物像の人はその多重な人格をマネジメントしている。
人が誰しも持っている隠れた人格を発現させ、マネジメントすることで新たな才能、人間力を開花させることが出来る。

そして、多重人格の話題になると同時に語られる『人間のエゴ』についても、『志』を持つことでしっかりとコントロールすることが出来て、抑圧するのではなく、解放して力にする具体的な方法論まで示されておりました。

いつもながら深い洞察と思索に富んだ、ドンピシャと言って良い素晴らしい一冊でした。

驚いたのは、最近私がよくおススメして、友達のセラピストを紹介している『マインドブロック』を取り除くヒプノセラピーのことまで言及されていたこと。

丁度、今週も塾生のOさんもセラピストに会いに行ったところでもあり、マインドブロックを外して、殻を破ったと言われる勉強会のメンバーが続々と出て来ている最近の流れにまさにドンピシャ!です。(笑)

流石、というか自分の問題解決に対する考え方、処方が間違っていないと、認めて頂けたような気がして、勇気をもらうことが出来ました。

敢えて言うなら、田坂先生の対談相手のT氏はたぶんコーチングのスキルをお持ちだと思うのですが、相手から聞いたことをもう一度繰り返す『反復』の技法が染み付き過ぎて、文章で読むには少し滑稽に思えて来るところぐらいが少し気になったくらい。(苦笑)

とにかく、強くお奨めな一冊ですので、是非ご一読下さいね!

こちら→http://www.amazon.co.jp/人は、誰もが「多重人格」-誰も語らなかった「才能開花の技法」-光文社新書-田坂-広志/dp/4334038565