古くて、狭くて、サービスが悪い繁盛店。UX KANSAI 2016 #8

12月10日 晴

UX KANSAI 2016 #8

昨日のJACKの勉強会に続き、今日も大阪にて、毎月通い続けているUXデザインの研修でした。

研修の内容を振り返りとまとめとしてここに書き残しておこうかと思いましたが、同じ班の若きエンジニアの大淵さんが、これ以上は無い!というくらい詳細かつ分かりやすく素晴らしいブログにまとめておられますので、備忘録としては彼のブログをそのまま引用、リンクを張らしてもらって終わりにします。(^_^;)

こちら→UX KANSAI 2016 #08 ペーパープロトタイピング

今回はアクティングアクトというワークでこれまで考えて来たサービスのワンシーンを寸劇にして演じて、検証するというもの。小芝居を打って何になる?と疑問もありましたが、頭の中で、机上で考えているだけでは気付かない問題点や広げるべき部分が鮮明になりました。いつもながらというか、今回もなるほど納得のワークショップでした。

 

学びは懇親会に有り。

勉強会に参加する際、本当の学びは懇親会にあり。と言われる方は少なくありませんが、私もその意見には諸手を上げて賛同しています。学んだ仲間とその日の内容を振り返ったり、気付きをシェアすることで理解度が深まります。研修で学んだコトを自分のモノにするには、学んだ事をそのままアウトプットする事だと言われますが、懇親会に参加する事でその効果を得る事が出来ると思っています。ビールやワインを飲みながらの方が、いいアイデアが浮かぶ事もありますしね、(笑)

 

 

 

古くて、狭くて、サービスが悪い繁盛店。

2次会はいつも、シブーいお店をチョイスされるのですが、今回は東通り商店街に近かったということで、お初天神の界隈にあるそれっぽいお店に行こう!となり、以前から仲良くしてもらっているコアーなお店を私がアテンドさせて頂きました。

大阪と言えばお好み焼き、お好み焼きと言えば昭和の臭いがプンプンする狭くて汚いお店の方が美味いという都市伝説?がありますが、このお店はまさにその王道を守っているお店で、その名も「味の大阪食べ歩き 本とん平」ちゃきちゃきのオバチャンが一人で切り盛りしておられますが、いつ行ってもお客さんが大入りの繁盛店です。

 

先義後利のその姿勢。

今回も鉄板のとん平焼き、焼きそば、お好み焼きと粉もんフルコースを堪能、ギュウギュウの狭いカウンターでワイワイと盛り上がりました。

いい時間になり、そろそろお勘定を、とオバチャンにお願いしたところ、散々ビールを飲み散らかしたはずなのに、一人2,000円程のリーズナブルなお会計、さすがのコスパの高さに喜びました。
参加されていた皆さんから会費を集めて、お支払いを済まそうとした所、オバチャンの口から衝撃的な言葉が飛び出しました。「前に来てもらったとき、2,000円もらい過ぎているから返しますね」とお願いもしてないし、そもそもそんな事覚えていないどころか身に覚えがないにも拘らず、2,000円を握らされました。

「いやいや、そんなん知らんし、」と突っ返そうとしましたが、頑として引かない気っ風のいいオバチャン。今回はお言葉に甘える事にしておきました。(笑)

そのやり取りを見ていた廻りの方々も目を丸くされていましたが、なかなかそんなお店ありませんし、知りません。50年間生きて来て初めてかも知れません。
お金が返って来たとかはさておいて、正直、オバチャンのその姿勢はスゴイと思いましたし、嬉しかったのも事実で、機会がある度にこれからも通い続けるのはモチロンです。

この度はおかあさんに改めて商売を長年に渡って続ける要諦を教えて頂いた気がします。

おかあさん、ありがとうございました、ごちそうさまでした。

 

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迷ったら、原点に戻れ!@UX KANSAI#7

11月12日晴れ

 

インプットの日。

昨日、一昨日と連続してマーケティング研修会の講師役を務めましたが、今日は一転してUXデザイン講座の受講生、一生徒として学びを得る一日でした。
私塾を主催したりして、人前で頻繁にアウトプットする機会を持っている以上、一定量のインプットをしなければバランスが保てないと言うこともありますが、それ以前に、今まで自分が知らない全く違う世界に飛び込んで学び続ける事が非常に重要だと思っていて、以前から本業の建築以外の勉強会にあれこれと参加しています。

 

 

ピン!と来た直感。

その1つがマーケティング。10年以上前にマーケティングの勉強会に参加させてもらい始めたときは、同業者、建築関係の人は誰1人おらず、ものすごいアウエー感にさらされながらも学び続けることで、その後長きにわたって実業に非常に大きな成果をもたらすことができました。

そして、今はUXデザイン。全く知り合いもいないところで、マーケティングの時よりももっとアウェー感たっぷりではありますが、建築の世界にこそ顧客の体験をデザイン・サービス・商品に落とし込むと言うUXデザインの思想が重要だと思い、思い切って飛び込んでみました。(笑)
そんな確信と言うよりほぼ直感を持って、10年後の建築業界におけるUXデザインの先駆者を目指して絶賛奮闘中と言うわけです。(笑)

 

 

UX KANSAI#7 アクティングアクト

今日は後期に入って2回目の講座、前回の構造化シナリオでまとめたアクティビティーシナリオからインタラクションシナリオの作成と進み、簡易ストリートボード、ワイヤフレームの作成と具体的なサービスデザインの構築と駒を進めます。
※専門用語ばかりでスミマセン、ご興味がある方はご質問下さい。笑

冒頭に講師の浅野先生からUXデザインの戦略について総論の振り返りがありました。

UX戦略とは

・ビジネスとデザインの融合(咀嚼、生日)
・ユーザが目指している2つの「その先」を目指す
・デジタルとリアルを継ぎ目なしに価値提供する

企業そのものの価値を包括的(ホリスティック)な議論を通して上述の新たな価値創造を目指すとの事。情報革命が進み、既にこれまでとは全く違う世界に足を踏み入れていることをヒシヒシと感じる今日この頃、これまでのマーケティング戦略だけでは急激な時代の流れについていけるかどうか非常に怪しく、多くの方が次の一手、指針を模索している中、私の中ではこのUXデザインの思想がドンピシャにハマったと言うことです。

 

 

リアルなプロジェクトを通して学ぶ。

このUX KANSAIの講座では、バーチャルな理論を学び仮定のワークショップを繰り返すだけではなく、実在のサンプル企業のビジネスモデルを分析し、その問題解決のためのサービスデザインを実際に考案し提案すると言うリアルなプロジェクトに取り組んでいます。

マーケティングを学んだ人の思考では、新たなビジネスモデルを考えるとき、企業が持つ経営資源、使いきれていない隠れた資産にスポットを当て、それを強みへと昇華させ、サービスなり商品なりを生み出そうとします。翻ってUX的な視点から見ると、企業ではなくユーザの体験に重点を置きユーザの隠れたニーズを掘り返す事によって新たなサービスを生み出そうと論理を展開します。

 

 

粒度を上げる。

ペルソナを使って顧客の属性を明らかにし、カスタマージャーニーマップで顧客のタッチポイントの整理をし、構造化シナリオでサービスを具体化していくのですが、そのプロセスの中で非常に重要なのがリフレーミングです。サービスデザインを考える時、具体的にすればするほど狭い思考に凝り固まってしまい、プロジェクトで掲げた目標から離れてしまう、もしくは諦めてしまいそうになりがちで、物事をひっくり返して考えると言うのはなかなか難しく、論理的な理解と言うよりは思考そのものにUX的マインドを浸透させる必要があるように感じました。その細部へのこだわりが粒度を上げる事に繋がるのではないかと個人的に感じた次第です。

 

 

繰り返し、大命題に向き合うこと。

多分そこを見越してのことだと思いますが、実際のワークに入る前に浅野先生から再度プロジェクトの目標について整理がありました。

プロジェクトの目標

「しまなみ海道」に来るお客様の新しい旅を実現、支援するための、これまでにないサービス(システム製品課金方法と)を提案する

これまでにないうれしい体験ができる

これまでにない効率の向上や満足を感じることができる

家族や仲間との関係をより深くより楽しくさせる

年間7億円以上の売り上げを確保するサービスが欲しい

ステークホルダー全員が幸せになるシステムになっているか?

この企業は本当に尊敬されるのか?

以上の目標や戦略を振り返ってみたとき、これまでのワークで私たちのチームを作ってきたサービスデザインがどうもしっくりこず、モヤモヤ感満載のまま今日の研修を終えることになりました。

何かが足らん、この違和感を解消することこそ、この研修に参加して得るべき学びの本質なんだと思いつつも、そんなに簡単に良いアイデアが生まれるわけもなく不完全燃焼のまま研修を終え懇親会、二次会に参加、そして帰途につきました。

 

 

今が10年後を作る。

しかし、せっかく1年もかけて研修に参加しているわけですから、なんとかこれまでの学びを元にリフレーミングをやり直し、実用性の高い、リアルに採用頂ける様なサービスデザインを作れるように気張ってみたいと思います。ま、
優秀なチームメンバーが揃っているので皆さんのアイディアを集めれば何とかなりそうな気もしておりますが。(笑)

10年後、建築業界におけるUXデザインの先駆者を目指してね。
Bチームの皆様、引き続き宜しくお願いします!

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マーケティングのその先へ。UX KANSAI #6

10月10日 秋晴れ

 

10月10日は。

体育の日にふさわしい爽やかな秋空が広がり、雲も秋っぽいいい感じ、学校で運動会が開催された子供達にはサイコーの天気だったのではないでしょうか。
私もいい天気に便乗して、少しだけ早起きをしていつもの太山寺までのランニングに汗を流しました。スポーツの秋!にピッタリの良い朝に気分爽快!ほんと良い季節の到来です。

 

 

学びにドップリな三連休。

一汗かいた後は三連休の最終日はいつもの月曜日と同じ様に事務所にて、新築を建てる計画のお客様にご来社頂き、御挨拶したり、ミーティングに工程会議と、ガッツリ実務に励みました。
世間様では週末から秋祭りが各地で開催されており、fbを覗くと楽しそうな、賑やかな、神輿を担いだ凛々しい姿等、活気に溢れる画像が多く見られました。そんな姿を見て「いいなー、」なんて思いつつ、私は昨日までの二日間、ビッシリと大阪に詰めて、勉強に勤しみました。
専門用語も多く、面白く無いと思いますが、以下に(備忘録がてら)まとめと気付きを書残しておきたいと思います。(笑)

 

#5 UXD KANSAI 構造化シナリオ法

今年に入って『50の手習い』?で熱心にお勉強しているのは、UXデザインという分野でして、土曜日のブログにもフォーラムで得た学びや気付きを『確信を得た!』と書き連ねましたが、(連チャンとなった)昨日の研修を受講して、更にその確信がリアルに沁み込んで来て、(手前味噌ですが、)自分の直感の鋭さにニヤついてしまいました。(笑)
昨日からUXD KANSAI講義は後期に突入、これまでのエスノグラフィー等のユーザー調査からペルソナ(※1)の作成とユーザーの要求事項の明示へと進み、いよいよユーザーの要求を満たす解決案の作成、情報のモデル化へと駒を進めています。

※1ペルソナ(〈ラテン〉persona)
《「ペルソーナ」とも。仮面・役柄の意》
 商品開発の際に設定する架空の人格。名前・年齢・性別・趣味・住所などから始め、細部に至る人物像を作りだし、その人格に感情移入することで、ユーザビリティーに優れた製品・商品の開発に結びつける。出典:デジタル大辞泉

 

アイデアは空から降って来る事は無い。

今回は構造化シナリオ法を学び、前回作成したペルソナを元にバリューシナリオ(ユーザーにとっての価値、ビジネスにとっての価値)を作成、そのシナリオを元にアクティビティシナリオ(ユーザーの活動)までの作成を行ないました。

浅野先生が初めに言われたのは、「このステップに来ると重要なのはアイデアを出す事!」で、ジェームス・W・ヤングの『アイデアのつくり方』という著書の中からその原理を紹介されました。

原理1:「アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない」
原理2:「新しい組み合わせを作り出す才能は事物の関連性を見つけ出す才能に依存する」

なるほど、です。そしてもう1つの重要な注意点はリフレーミングを常に意識すると言う事。その二つの武器を使って新しいビジネスモデルを作ってみるということで、これも以前に作成した実存の企業をサンプリングしたビジネスモデルキャンバスに沿って、シナリオの作成に取り組んでみました。

 

本質が分かっていなければノウハウは単なるゴミ。

今回の構造化シナリオの講義を受けて、「これか!」と私がぼんやり感じていたUXDを学ぶきっかけ、学ぶ理由が(やっとこさ、)明確に見えました。ペルソナについてもシナリオについてもこれまでマーケティングを学ぶ中で知っていたし、商品開発をする際などに使った事もありました。
しかし、ピンと来ないというか、リアリティーが無いと言うか、要するに真剣味が足らなかったのと、本質を良く理解していなかったのだと今回の強烈に研修で思い知らされました。今まで私が中途半端に使って来たそれらの手法は単なる時間の無駄だったのです。(涙、)

 

ビジネスはマッチング

そして、シナリオの作成にあたっての注意点をいくつか示される中で浅野先生が映された↑のpptの映像に私の目は釘付け。そこに映されていたのは、『顧客>価値提案>強み』の原則論です。至って単純明快な事で有り、こんなあたりまえの事が分かっている様で分かっていなかった自分の不甲斐なさを嘆きながらもこの理論、思想、思考回路を根本的にを学ぶ為に一年間にも渡る研修を受けようと思ったのだとやっとこさ自分の直感の向った先が分かったのです。

 

 

マーケティングのその先へ。

新しいビジネスモデルを考える、もしくは既存のモデルを考え直す際に私の思考は常に、「強みはなにか?そして、どの様な経営資源があるか。」を考えるところから始めます。(一般的なマーケター、商品開発に携わる方は殆どそうだと思います)
その後に顧客に渡す事が出来るバリューは何か、ベネフィットとは?と価値について明らかにし、サービスを提供する方法論やプロモーション、全体の構造化へと進みます。

長い間、その手順に何となくの違和感を感じていたのですが、全体の思考をリフレーミングして顧客のニーズを炙り出してから全体のモデル構築へと広げていく事が出来ずにおり、その方法論を無意識の内に探していたのだと思います。今回の研修を受けて、その理論と手法が同時に明らかになり、自分自身がUXDを学ぶ理由の確信を得たどころではなく、一気に実務への転換の糸口も掴めた次第です。

UXD(=ユーザー経験をサービスデザインに落とし込み、ビジネスモデルを作り上げる)は今までの私が行なって来たマーケティングの先に歩みを進ませてくれること間違い無し!です。今回も素晴らしい講座をありがとうございました!浅野先生はじめUX KANSAIのコミュニティの皆様とご縁を頂けた事に、心から感謝致します。

そして、引き続き、後期もよろしくお願いいたします!

 

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UX JAPAN FORUM in KANSAIでの確信。

10月8日 晴れ

今日も朝から大阪。

今年に入って個人的に取り組んでいる『ゼロベースに立ち戻って学び直すキャンペーン』の一環で通いはじめたUXD KANSAIの研修の流れで、今日はUX JAPAN FORUM IN OSAKAに参加。『社会の幸せの為にデザインが出来る事は?』と題された講演とパネルディスカッションを聴講しました。

相変わらず、大企業のデザイナーや学生さんが多いこのコミニティーに紛れ込んだアウェー感は否めませんでしたが、そんな事に負けじと、(笑)「建築にこそUXは必要だろ、」という自分の直感に従ってUX的思想にどっぷりと浸かり、理論、思考、手法のみならず、『マインド』を身につけるべくガッツリと学びの時間を持ちました。

 

 

キーノート1

UX KANSAIの研修会で教えを乞うている株式会社経験デザイン研究所の浅野先生による相変わらずキレのあるオープニング・トークの後、まずは関西大学の草郷教授による「幸せな社会を創るアクションリサーチ(実践的共同研究)」と題された地域創生における当事者(住民)を主体とした事例の紹介から。

モノの豊かさと人の幸せは正比例しないというイースタリンのパラドクスと言われる理論を引用され、日本の場合はモノの豊かさと心の豊かさを求める世相の逆転は1980年頃とのことで、私の年齢で言うと中学生くらい、GDP(所得)と幸福感は正比例しないグラフを元に、社会の幸せを増やす必要を示唆されました。
gph_econ_hapiness.png(出典:草郷孝好, 2009)

ブータンモデルの近代化戦略、国民総幸福を指標に経済成長の目標設定をしている新たな価値観が日本にも必要ではないか、という仮設というよりも確信に近い論調を展開され、実際に取り組まれた住民の幸せを大切にする地域社会創りの事例を御紹介されてました。

新潟県の木沢集落、長久手市で関わられた地域での幸せな暮らしを探求し、検証する取り組み『恊働型アクションリサーチ』という切り口で重要だったのは、

●当事者のイニシアチブ
●共創
●プロセス重視

の三点との事で、私自身もNPO法人の活動等で感じていたもどかしさの根本的な問題点を炙り出された様な、なるほど!と納得する非常に気付きの多い講演でした。

 

 

キーノート2

二人目の講演は富士フィルム株式会社 小島氏による「オープンイノベーションとデザイン」というお題で以前から傍目から見ていても奇跡の企業!だと思っていた富士フィルム社の挫折と栄光?について内部からの視点でのリアルな取り組みの紹介を聴けた事は本当にラッキーと思える内容でした。

フィルムのメーカーがデジカメとスマフォの普及によってあっという間に大きなシェアを持っていたマーケットが消滅してしまうという考えられない程の困難を乗り越える為に『社内転職』と形容されておられましたが、異業種参入と社内異動を行い、大ヒットカメラ開発に留まらず、化粧品や医薬品、とイノベーションを起し続けて成長を遂げたプロセスは衝撃でした。異業種参入で全くルートのなかった販路の開拓の裏話等も聴ける等、期せずして非常に興味があった稀な機会に恵まれた事を喜びました。(笑)

 

 

ライトニングトーク

二本の基調講演とパネルディスカッションの後、締めは各地のUXコミュニティーの代表者によるショートプレゼンでしたが、これが非常に秀逸。備忘録として気になったワードのみ箇条書きで残しておきたいと思います。各人がUXデザインについて今回のテーマに沿った切り口での端的なトークは勉強をはじめたばかりの私にとっては非常に示唆に富んでおりました。

UXの存在についての意義について、

社会に目を向けるスイッチ。
全体を俯瞰出来る共通言語。
タッチポイントの効果を計るツール。
Social×Myself=社会に求められている事と自分のしたい事、出来る事の交点。
組織を巻き込む、社会を巻き込む。byTakashi Sakamoto

この他にもCJM(カスタマージャーニーマップ)の(日本を代表する自動車メーカーによる)実務への利用、タッチポイントの検証ツールについての衝撃的なインターフェースを見せてもらったりもして、これからのUXDの建築事業への転用が明確に見えたように思え、えー歳して久しぶりにワクワクした感じを味わっています。今後の研修の行く先が本当に楽しみです。

 

 

まとめ

ここでは割愛したパネルディスカッションの中で浅野先生が「これからのデザインはモノを創る事ではなくで、シクミを創る事」とさら~っとまとめを言われましたが、けだし名言というか、私の直感通りというか、これや!と甚く共感してしまいました。
UX KANSAIの研修会ではカスタマー・ジャーニーマップやペルソナの作り方など建築実務にガッツリと使えそうな手法も学ばせて頂いておりますが、UX思考、ユーザー経験に基づいた思想、マインドを浸透させるにはまだ少し時間がかかりそうです。
しかし、今日のフォーラムを聴講して確かに新しい世界への扉を開ける事が出来たと、確信を持てました。本当に嬉しく思います。

誰に勧められた訳でも無く、ポンっと飛び込んで当初は場違いかとも思いましたが、直感ってやっぱり素晴らしい。我ながら(いつになるか分かりませんが、笑)一皮むけるのが楽しみです。(笑)

これからのすみれが取り組む、顧客に幸せな体験をしてもらう為のデザイン思考と理論、そして取り組みに是非ご期待下さい。(笑)

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UX KANSAI #5 エクストリームユーザーとしてのオッサン。

9月24日 曇り時々晴れ

気付けばもう週末、3連休の後に秋分の日の休日があり、(別に休みでもないし、関係ないのですが)なんだかドタバタしているうちに今週の過ぎ去ってしまった気がします。

それにしても、、一般社団法人の立ち上げ、来期の事業計画、新規事業の打ち合せに研修講師が2回締めくくりの今日はUXデザインの研修を受講と忙しい一週間でした。来週からはそれに輪をかけて毎週出張の予定が入っており、更にドタバタになりそうです。。気を引き締めてかからないとね、、

 

UX KANSAI #5

今日は第5回目となるUXデザインの研修で、これで前期は終了。HCD(人間中心設計のことね、)の基本となるビジネス調査&ユーザー調査をエスノグラフィーなるフィールドワークを交えた観察の手法から学び始め、KA法やCJMなど情報分析、価値抽出のレクチャーを経て、今回のペルソナ/シナリオ法でユーザーの要求事項の明示、視覚化へと踏み込みました。

次回の構造化シナリオ法ではいよいよ今回作り上げたペルソナから実際のサンプル企業に向けて、約7億円の売り上げを担保する新しいビジネスモデルを提案する企画をたてて行きます。UXDの研修に参加し始めて半年くらい、これがなかなか面白いというか、すっかりハマりつつありまして、今までと違う脳の使い方、思考からサービスデザインを考えるマインドが少しずつ理解出来て来ている様に思います。

 

 

ちなみに、ペルソナとは、

用語説明:【ペルソナ(Persona)】

1999年、『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』の中で、アラン・クーパーによりソフトウェアの開発手法としてまとめられた理論だが、Microsoftのユーザー・リサーチ・マネージャーだったジョン・S.プルーイットによる『ペルソナ戦略――マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする』が刊行されたのをきっかけにマーケティング手法として注目が集まり、マイクロソフト、アマゾン、フェデックス、フォードなどの大企業に活用が広まった。

「ペルソナ」という言葉は、元来古典劇において役者が用いた「仮面」のことだが、心理学者のユングが「人間の外的側面」の概念をペルソナと呼んだことから、マーケティングにおいては、「企業が提供する製品・サービスにとって、もっとも重要で象徴的なユーザーモデル」の意味で使われている。

氏名、年齢、性別、居住地、職業、勤務先、年収、家族構成といった定量的なデータだけではなく、その人の生い立ちから現在までの様子、身体的特徴、性格的特徴、人生のゴール、ライフスタイル、価値観、趣味嗜好、消費行動や情報収集行動などの定性的データを含めて、あたかも実在するかのような人物像を設定するが、更にイメージを明確にするために顔写真などが用いられる場合もある。

参考:『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』(アラン クーパー 著 翔泳社)
http://amzn.to/18g4yp8

『ペルソナ戦略――マーケティング、製品開発、デザインを顧客志向にする』
(ジョン・S.プルーイット著 ダイヤモンド社)
http://amzn.to/12sdKD0

 

 

 

ユーザーは誰?

今回の研修で私の中で最もヒットしたワードは『ゴム製ユーザー』という言葉で対象を特定しているつもりでもゴムの様に伸び縮みし、共通認識になっていないユーザー像の事を呼ぶとの事ですが、これはなるほど!と感じました。

サービス、商品、広告物等を考える時にペルソナを使って対象のユーザーにをイメージしながら作るのは私自身も以前から行なっている事ではありますが、どーもイマイチすっきりしないというか、ぼやけているというか、中途半端というか、、あくまでもバーチャルの域を出ないように感じていて、これまでも「伝えたい対象がぼやけてるなー、」と思った時に限って大体失敗して来た様に思います。(涙)

ユーザビリティーの定義(ISO9421-11)とは、

特定のユーザーによって特定の利用下で
=ユーザー調査

指定された目標を達成する為に用いられる際の有効さ、効率及びユーザーの満足の度合い
=ユーザー評価

が組み合わさったものであり、サービス(商品)の利用シーン無くして全く意味がないとのこと。ここは分かっている様で、今まですっぽりと抜け落ちていたかも知れません。(苦笑)

この概念は単にデザインだけの事ではなく、エンドユーザーとの直接取引をする企業としてあらゆるシーンにおいて留意すべき点で有り、今回、それを改めて学び直せた事は非常に意味があると思います。

 

 

目標主導型設計

そんな曖昧になりがちな、ユーザー像を厳密に、精度を上げる為に生まれたのがペルソナ/シナリオ法であり、「中途半端なペルソナを作るのはうまく行かない、時間の無駄」という浅野先生の言葉にドキッとしてしまいました。(笑)

不明瞭なユーザーの場合、開発者は自分自身の経験則や体験に基づきユーザビリティーを考えてしまいがちですが、それは大体間違いで、厳密なペルソナを作り上げた場合は開発者ではなくペルソナがユーザーとなり、そのペルソナが目指すゴールを決める、ゴールまでのシナリオを考えるべきである。

この考え方をゴールダイレクテッドデザイン/目標主導型設計と言うらしいのですが、全くアタリマエというか、その通りだと思いました、てか、私達の様な建築設計の世界の人間が今までの思考が出来ていなかったとしたら、非常にまずいというか、話になりません。。

 

 

肝はラダーリングの精度

そんな原則論とも言える様な理論を丁寧にレクチャー頂いた後は実際にグループごとに同じテーマのインタビューを廻して、そこから出て来る事象を上位下位関係分析法で潜在ニーズを抽出して行くと共に、ペルソナの作成のワークに取り組みました。

上位下位関係分析法は私のヒアリング講習でも使う人間の本質的なニーズを炙り出す方法論で、HaveニーズからDoニーズ、Beニーズへと事象の分類と概念化を通じて共通項から人が持つ本質的なニーズを知るワークです。ラダーリング(質問法)についても丁寧なレクチャーを頂けて、ディティールに神が宿ると言いますが、なるほど、このひとつ一つの精度が重要なのだと甚く納得(と反省)した次第です。(苦笑)

 

 

 

エクストリームユーザーとしてのオッサン

そんなこんなでペルソナ完成!私が所属するBチームは今回、紅一点のKさんが欠席されていたので、オッサン4名でのワークとなり、着地点があまり品がないというか、それが却ってリアルな気もしますが、とにかく出来上がりました。

次回はそのエクストリームユーザーとして作られたペルソナを元ゴールダイレクテッドデザイン、シナリオを作成して実際のビジネスモデルに活かせるサービスデザインへと歩を進めるとの事、非常に楽しみです。(笑)

私にとって、すっかり月に一度の楽しみ?となっているUXDセミナーですが、10月から後期がスタートします。只今絶賛募集中らしので、前期を受けていなくても(たぶん)研修の内容は理解出来ると思いますし、ご興味がある方は申し込まれてみては如何でしょうか?

こちら→http://uxkansai.tumblr.com/post/148730001542/uxseminar2016-2

お試しに、ではありませんがフォーラムも開催されます!こちら→http://www.uxjapan.org

決してオッサン向けと言う事ではありませんが、いくつになってもインプット、大事ですよー。(笑)


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以下はセミナー情報等の告知です。(笑)

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ご好評頂いております職人起業塾の建設業従業員さん向け半年15回の研修コースは来年開催の第4期、第5期、第6期(九州、中四国、関西)の開講準備に入ります。すこしでもご興味がお有りの方はお気軽にまずは一度お問い合せ下さい!

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ビジネスモデルキャンバス@UX KANSAI#4

8月27日 曇りのち晴れ

 

夏のトレジャーハンティング!

今日から二日間、TOTO西神ショールームにて毎年恒例の合同イベント行っています。
TOTOリモデルクラブなる地域のリフォーム事業者さんが集まって情報交換や継続した勉強をするこの会では、1社では出来ない、しかしみんなで協力すればできる事をやろう!とコンセプトに毎年、春と秋(もしくは夏)の2回、大々的なイベントを合同で企画、運営を行っています。


近隣の同業者さんと言うこともあり、ライバルと言えばライバル。商圏もかぶるし本来そんなに仲が良いはずは無いのですが、我々が目指すのは競合する同業者に競り勝つことではなくやっぱり真の顧客満足の追求だろ、ということで11社の志を同じくするメンバーが集まって活発な活動を行っています。

イベント委員を中心として企画頂いた今回も、ずいぶん張り切ってもので「夏のトレジャーハンティング」と名付けて本物の金塊(ではなく砂金ですが、)などの宝探しをしてもらうなど、楽しんでいただける企画が目白押し。大変趣向を凝らした張り切ったイベントとなっておりますので、お時間のある方は覗いていただければ幸いです。

 

UX KANSAI#4

そんな楽しそうなイベントをやっているにもかかわらず、私は昼から大阪にてUXデザインの研修講座の受講が決まっており、後ろ髪を引かれながらも会場を後にしました。年間の予定がビッシリと決まっているのはなかなか厳しいもの、年間通しての講座に申し込んでいるので当然、先の予定を優先しますが良し悪しは微妙なところです。

ひょんなきっかけを頂いて、1年間通してUXデザインの基礎から学ばせてもらおうと飛び込んでみたこの講座、受講してみたら学生さんや大企業のデザイナーさんがほとんどで建築関係の人は私以外誰1人も参加されておられません。

はじめのうちは場違いな感も否めず、ちょっとばかし「やっちまったなぁ」と思っておりましたが、どう考えてもこれからの建築にUXデザインは外せません。10年以上前にジェイ・エイブラハムのマーケティング勉強会に参加した時もそういえば建築業者は1人もおらず、10年後に俺の時代が来るなと思った覚えがありました。まるで今回のデジャブのような。(笑)

 

ビジネスモデルキャンバスを使ったケーススタディー・ワークショップ

今回のテーマは『ビジネスモデルキャンバス』と題して、実際の企業の実例を元にそのビジネスモデルの詳細を聞き取って今後の展開に対する問題点の解決や新たなチャレンジをする為の提案、意見を参加者がグループに分かれて考えてみるワークショップです。

UXデザインでは人間中心設計、(エスノグラフィー等の手法を駆使したユーザー調査と分析)をベースとして、良いユーザー経験を創出する技法を学ばせているのですが、イマドキこれは世界基準となっており、今世界を席巻しているデザイン、開発思想であるデザイン思想・アジャイル開発・サービスデザイン・リーンスタートアップ・UCD等の考え方もほぼ同じとのこと。(浅野先生のレジュメより抜粋・引用)

ただ、デザインを学ぶ者、エンジニアは事業性に対する思考が弱く、いくら良いデザイン、サービスを考えても事業性に乏しいアイデアは犬のエサにもなりません。(笑)

 

事業性のタスク

私達が学ぶUXデザインとはサービスデザインであり、顧客体験に基づくコンセプトを具現化すると共にビジネスとして成り立つ事業化を同時に適えなければなりません。その弱い部分を補完する為にはマーケティング的思考=マーケティングマインドが必要で、今回のワークはそのものズバリ。社内のマーケティング担当の私としては非常にいい学びとなりました。

今回のワークで紹介されたフレームワークはビジネスモデルキャンバスと言われる全世界で大ヒットしているビジネスモデル・ジェネレーションという書籍からの引用。毎回刺激的な新たな、というか最新の情報をシェアして頂けるのは本当に有り難いです。

こちら↓

ビジネスモデル・ジェネレーション
ビジネスモデル・ジェネレーションhttps://www.amazon.co.jp/ビジネスモデル・ジェネレーション-ビジネスモデル設計書-アレックス・オスターワルダー/dp/4798122971

 

 

ユーザー体験から絞り出されるビジネスプラン

今回のモデル企業となられたのは最近自転車乗りの間では聖地としての呼び声が高く、人気急上昇中のしまなみ海道を「誰よりも、どこよりも”しまなみ”を愛する企業、」をスローガンに掲げる『瀬戸内しまなみリーディング』観光関連、飲食店などを運営されている会社です。

私の属するBチームでは新たなビジネスモデルの展開について、鋭い直感でいつも素晴らしい意見を述べられるKさんの「自転車で走るのに、キツいアップダウンを解消したらいいんじゃない?」というはじめの意見に基づき、(一応自転車乗りとしての私の意見等も織り込んで)新規サービスを考案、プレゼンさせてもらいました。

ジェイのコンテンツで言うところの『ホットシート』に座られたしまなみリーディング社の方々はやもやこのビジネスプランを実際に採用される事はないとは思いますが、ユーザー体験に基づいた今回の案はあながち使えないことも無いと思いますので、社に帰られて一度会議にかけて頂ければと思います。(笑)

 

尊敬されるビジネスを!

今回の研修を受講して、最も印象に残ったのは浅野先生の言葉。
継続性のある事業を構築するにはユーザー経験やそこから考案されるデザイン、サービス、そして収益構造もモチロン重要ですが、『尊敬されるビジネスを目指さなければだめ』

ビジネスモデルキャンバスを使って事業を見直す、ブラッシュアップする際に最も重要なのは創業時の経営者の想いであったり、その企業の存在価値であったり、自らの意志を確認する事であり、それがブランドに繋がって行くとの事でした。

この度、今までと違う世界に飛び込んで学ばせて頂いておりますが、やっぱり根本的には原理原則に則った思考が通じるのだと再確認、何となく勇気をもらえる良い研修会となりました。少しずつ、UXDの世界の感覚が分かって来た様な気がします。

浅野先生、UX KANSAIの皆様、今回もありがとうございました。

____________________________________________

 

以下はセミナー情報等の告知です。(笑)

■先日出演したラジオの音声が公開されています!

職人起業塾の活動の成り立ちから塾生さんの参加しての感想など、カミカミながら一生懸命話してますので、良かったら来てみて下さい。ちと恥ずかしいですが。。

ナカジュンのアップデート→http://goo.gl/hp4EKp

■理念再考、構築のグループコーチングのワークショップ受け付けています。

使える経営理念を作り上げる!をテーマに少人数でも出張開催も行いますし、すみれ本社開催でよければリーズナブルな金額で承ります。お問い合せはメール、コメント、fbメッセンジャー等、何でも結構ですのでお気軽にご相談下さい。
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■京阪神版職人起業塾6ヶ月コース第4期募集スタート!

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 三期生(神戸、大阪)の募集は締め切りましたが、第4期の開講準備に入ります。すこしでもご興味がお有りの方はお気軽にまずは一度お問い合せ下さい!

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アウトサイド・インがインサイド・アウトを支える。@UX design

2016.7.12 雨のち曇り

梅雨らしい雨空。

朝目を覚ました時は確か雨は止んでましたが、娘の通学の時間になるとまたもやまーまーの本降り。いつになく満面の笑みというかあからさまの作り笑いで、「駅まで送って♡」と娘に頼まれては断る術を知りません。朝のルーティーンのリズムが崩れたお陰で、出社時間になっても筋トレ後の汗が引かず往生していまいました。。

  

今更聞けない決算書の見方、事業への落とし方。

今日は昼から『TOTOリモデル大学』なる勉強会で私がマネージした公認会計士廣岡先生による経営者向けのセミナーを開催、いまさら聞けない決算書、特にPLばかりに目が行ってしまいがちな中小事業者向けにBSの重要性や、根拠ある事業計画の立て方、KPIによるチェックの実務と非常に内容の濃い、しかもワークを通して理解を深める分かりやすいセミナーが開催出来たと思います。

事業を行うにあたって、数字ばかりを追いかけていては話になりませんが、数字を把握して計画の進捗をチェックするなんてコトは経営者に限らず、職業人としてアタリマエ過ぎる程あたりまえの事、参加頂いた皆様には経営者としての意識をキリッと引き締めるいい機会になったのではないでしょうか。(笑)

廣岡先生、非常に良いセミナーでした、お忙しい中ありがとうございました。

詳しくは、明日のブログにでも書いてみたいと思います。(笑)  

  

アウトプット週間。

今日のセミナーを皮切りに、今週は怒濤のアウトプット週間となっています。
明日は、本日から東京ビッグサイトにて始まっている『リフォーム産業フェア』でセミナー講師を務めて、翌日関東方面の仕事を済ましてから金曜日には大阪梅田の阪急ビジネスタワーのTOTO大阪ショールームにて京阪神木造住宅協議会 職人起業塾で主宰する『状態管理』についてのオープンセミナーと続きます。
どちらも未だ若干数(東京はガラガラやと思う、涙、)席に余裕もあるはずですので、当日のドタ参加大歓迎ですので、ご都合が合う方は是非覗きに来て下さい。(笑)

 

 

目から鱗のUXD

さて、お題目は昨日に引き続き『UXデザイン研修』の学びの続き、「おおっ」と非常に感銘を受けた部分があったのでセミナーの本筋とは少し離れて、局所的に取り上げさせて頂きたいと思います。

昨日のブログにも書きましたが、UXを理解するにはユーザーの行動や体験を深く観察し、考察を重ねる必要が有ります。そこから抽出した価値をサービスデザインに落とし込む手法をあれこれと学んでいる訳ですが、このプロセスを経ずにサービスや商品を開発、提供するのはユーザーに向いていない独りよがりなモノやコトになる危険性を孕むのをヒシヒシと感じている次第ですが、この考え方を概念化すると、アウトサイド・インとなるとのこと。

スティーブン・R・コヴィー博士の信奉者として、長年インサイド・アウトの考え方を自他ともに刷り込み続け、思考、行動、そしてマーケティング理論の構築までもインサイドアウトに拘り、特化し続けて来た私としてはまさに目から鱗がぼろんと剥がれ落ちる経験となりました。

  

  

表裏一体論。

私がこれまでの人生で学び、そしてこれからも人生を歩む上で、信じる真理がいくつかあります。そのひとつに『世の中はすべからず表裏一体』という概念があり、常に表と裏を考えて、同じ重要度を持ってバランスを取る様に心がけています。

にも拘らず、この10年以上に渡って非常に重要視して来たインサイドアウトの考え方を裏から見直して検証する機会をこれまで持った事が無かったのが正直なところで、我ながらなんて浅はかな薄っぺらい思考をして来たのかと大いに反省をする事となりました。

ただ、このところアウトプットの量が増えたのに合わせて、意識的にインプットの機会を増やそうと、読書量を増やしたり、生徒として研修に参加したりする様にして来たことが、今回、UXDの研修での大きな気付きに繋がったということで、一応、表裏一体論による(気付ける)状態の管理を最低限は出来ていたのかと思ったり。

世の中は広く、凄い人もたくさんいる。今の自分に満足する事無く、学び続ける姿勢をまーだまだ持ち続けなければならんのだと改めて感じるコトとなりました。

やっぱ、出て行かなあかんねー。(苦笑)

 

 

_________________________________________

以下はセミナー情報等の告知です。(笑)

■いよいよ明日!リフォーム産業フェアでセミナー講師を務めます。

テーマは職人育成×卓越の戦略。
あろうことか!二日目の最終コマ、ガラガラだと悲しいので、フェアにお越しの方は是非最後に聴いて帰って下さい!(笑)

 https://www.r-books.jp/products/detail.php?product_id=2805

 

■7月15日開催!状態管理へのパラダイムシフト公開セミナー開催します!

『結果』『売上げ』『利益』ではなく、それらを無理なく生み出す『状態』を整えることで、自立循環式の持続型ビジネスモデルの構築を目指しませんか?そんな切り口で緊急セミナー開催します!7月15日 TOTO大阪ショールーム 13時〜17時 受講費3,000円!
建築業界以外の方もお気軽に御参加下さい!

詳しくはこちら→緊急セミナー 〜消費増税に備える!生き残りの為のパラダイムシフト〜

 

■ラジオの収録に行ってきました!放送を聴くのはこちらから。

放送前の告知がLINE@から来るらしいです。

https://line.me/ti/p/%40lcv6017r

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締め切り間近!一度は日本のてっぺんに登ってみたいという方はお早めに!

7月27日、28日(水、木)第7回 夏の富士登山【ご来光ツアー】

 

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第3期生募集終了。第4期は2017年1月開講予定にて、近日募集開始致します!

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  • 大まかな内容ついてはこちらをご参照下さい。→職人起業塾

建築屋がUXデザインを学ぶ意味と意義。

2016.7.11 快晴

いい天気が続きます。

 

49回目の誕生日。

昨日の日曜日は49回目の私の誕生日でした。
50歳近くにもなってお誕生日もあったもんではありませんが、Facebook上では200名以上の大勢の方からお祝いのメッセージを頂きまして、そんなにめでたくも無い様な、と思いつつも感謝感激した次第です。また、すっかりご無沙汰している遠方の友人ともやり取りをする機会となったことは、ちょっとした副産物?というか、親交を深める事が出来たと素直に喜んでおります。

おっさんに優しい祝いのお言葉を下さった皆様、本当にありがとうございました。

 

 

家族でパーリー。

誕生日と言ってもなんらスペシャルな事はなく、午前中はランニングに汗を流し、昼からは出社して、瑕疵保険の適用について御相談を頂いているお客様宅に出向いて調査したり、事務所でデスクワークに勤しんだりと全くもっていつもの日曜日と同じパターンの時間を過ごしました。


いつもと少し違ったのは、最近めっきり減った家族3人で外食に出掛けた事ぐらい。
近所の肉バルなので、スペシャル感はあまり無い予定でしたが、店主のお心遣いでケーキにローソクを立ててのサービスをしてくれたり、記念に写真を撮って写真立てに入れてプレゼントしてくれたりと幸せな時間を過ごす事が出来ました。ノビアニの皆様、ありがとうございました!

 

UXデザイン研修の続き。

話は変わって、、先週末は一年通して研修に参加しているUXデザインの研修に参加してきました。
過去に受講した研修の振り返りブログはこちら、
UXデザイン #2 フィールドワークとKA法。
リフレーミングのワークショップ。@UXデザイン。
UXデザイン概論。by ファースト オッサンペンギン

UXデザインとは、という用語の定義等は過去のブログに一応アップしておりますので、参照頂ければと思いますが、超簡単にまとめると、ユーザーの経験の中から未発見の価値を炙り出すことで新たなサービス、デザインを創造する思考法、もしくはそれらを創出するコードであり概念です。

大手メーカー等で、プロダクトデザインを手がけるデザイナーさんや、IT系の企業で商品開発、デザインを担当されている方々は以前からずいぶんと慣れ親しんでおられる様で、今ではあまり珍しいモノではない様ですが、何かにつけて遅れがちな?笑、建築業界においてはまだまだ無名というか、誰も興味を示さない状況で、私が通っているこの『UX KANSAI』さんが主宰する研修にも同業者の方は皆無。完全に他業種の若きデザイナーやクリエイター、あとは学生さん達と共に(若干、浮いた感じもありますが、)楽しく学ばせて頂いています。

 

 

UXデザインの有用性。

今回で4回目となるセミナーとワークを受けて、今までぼんやりと感じていた建築業界におけるUXデザインの有用性、いや必要性が明確に認識出来たので、自分自身の備忘録として以下にまとめておきたいと思います。

これまで受講してきたUXデザインのセミナーの前期カリキュラムの大まかな流れは、ブートキャンプと言われる総論とアイスブレイクを兼ねたチームビルディングの後、フィールドワークとエスノグラフィー(現場での観察)、インタビューとCJM(カスタマー・ジャーニー・マップ)と続いて、次回はビジネスモデルキャンバスと、いよいよサービスデザインを生み出す私の興味の核心へと歩を進めることになっているようです。

ちなみに、CJMとは、ユーザーの体験を観察、若しくはインタビューして時系列に整理しながら、それぞれのシーンにおけるユーザーの感情の推移とそこに潜む問題点を抽出し、解決策や改善点を明らかにするためにマップにまとめる手法です。

 

ユーザーも提供側も問題を知らない、分からない。

私がこれまで学んで来た事は、本質的なサービスデザインを考えるとき、ユーザーに問題を聞いても問題さえも認識していない、モチロン、解決策や改善案等もそこからは一切生まれない。という事であり、ユーザー経験から抽出して新たな価値を持ち、しかも求められるモノやコトを生み出すには、様々な切り口から多角的に、(論理からイメージ、言語から視覚まで)様々な手法を駆使して削り出さなければ、目先の対処に毛が生えた程度の表面的な陳腐なアイデアしか生まれないという事です。頭をハンマーで殴られたような衝撃を持って教えられました。(笑)

私たちは家づくりを単なるハコを作るのではなく、そこで住まう新しい暮らしに焦点を当てて、コトに対してデザインや設計をするべきだと繰り返し言い続けています。

そしてそれは、世の中で提供されているサービスデザインの中でも最も高価で最もユーザーに対して大きな影響を与えるモノでもあります。
設計、デザインを考えるにあたって、もちろんユーザーからのヒアリングをしますし、その上で専門家としてのアドバイスをしながら、完成後のイメージをユーザーと設計、施工のメンバーと共有しながら進めます。

それを業務として繰り返す内に共通項を見出し、スタンダードモデルを固めて、挙句規格化に踏み切ったりしているのが今の住宅業界の現状であり、本流となりつつあります。

 

フツーに対する違和感。

しかし、そんな業界の流れに漠然とした違和感を覚えているのは私だけではないと思うのです。

「本当にユーザーに求められているコトは何か?」

一生に一度と言われる大きな買い物、旦那さんが生命保険に入ってまで多額の借金を背負ってまで手に入れる『家』とは、家族が人生の中の多くの時間を過ごす環境であるはずなのに、旧態然の慣習や流行、もしくは設計者の自己満足でそのプロセスが進められる事があまりに多い気がします。

今一度、既成概念を取っ払って、ユーザーの体験から本質を炙り出す必要があるのではないか、と思うのと同時に、クレーム産業と揶揄される程、ユーザーと提供側に齟齬が生じやすい業界の体質自体を見直すべきでは無いかと思うのです。

そんな視点を持った時、新しく、本質的なサービスデザインを生み出すアプローチとしてUXデザインの導入は非常に有意性が高く、もっと言うと必要では無いかと。

 

 

UXデザインの新たな可能性!

これらの手法をもう一度建築に特化して体系化する事が出来れば、ユーザーを巻き込んで設計者と施工する者が本質的なサービスデザインを共有する事が出来るかも知れません。

そして、『モノではなく、コト』というのはデザインだけでは無く、私たちが取り組むインバウンド・マーケティングの1丁目1番地とも言える根本的な考え方であり、マーケティングとデザインを1つに整合させる可能性を秘めています。

大きな可能性を感じる、ワクワクどころか未来に向けての高揚感さえ感じられる素晴らしい研修に出逢えた事に感謝するばかりですが、そもそものキッカケはFacebookの広告を見かけただけ。

やっぱ、直感に正直になるって非常に大事ってことですね。(^ ^)

浅野先生をはじめとしたUX KANSAIの運営の皆様、親切で優秀な受講生の皆様、引き続き宜しくお願い致します!

 

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以下はセミナー情報等の告知です。(笑)

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7月27日、28日(水、木)第7回 夏の富士登山【ご来光ツアー】

 

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UXデザイン #2 フィールドワークとKA法。

2016.6.4 晴れのち雨

UX KANSAI@京都

今日は朝から京都にてUX KANSAIの研修へ。
ゼロベースに立ち返り学びなおすキャンペーンの一環で半年間に渡りUXデザインを基礎から学ぶ研修に参加です。今回も学生さんや若手のエンジニア、デザイナー、マーケターに紛れ込んで(笑)非常に刺激的な学びの場に身を置いてきました。

前回のブートキャンプに引き続き、今回もグループワークを中心にUXデザインを生み出す思考、着目点、導き出すルートについての講義を御池通のはてな社のセミナールームを拠点に受講しつつ、実際に街に繰り出してフィールドワークを実際に行なってみて、エスノグラフィーの入口を体験させて頂きました。

ちなみに、

(以前にも引用しておりますが、)UXデザインとは、

ユーザーエクスペリエンス(UXと略記されることが多い)は、ISO 9241-210[2]において「製品、システム、サービスを使用した、および/または、使用を予期したことに起因する人の知覚(認知)や反応」と定義されており[3]、ユーザーがある製品やシステムを使ったときに得られる経験や満足など全体を指す用語である。

2010年に専門家(研究者・実務家)30名がユーザーエクスペリエンスの核となる概念について議論し、その成果を『ユーザーエクスペリエンス (UX) 白書』として発表した[4]。その中で、 (1) ユーザーエクスペリエンスは「現象としてのUX」「研究分野としてのUX」「実践としてのUX」という3つの視点から捉えられるということ、 (2) ユーザーエクスペリエンスは対象とする期間の違いによって「予期的UX」「一時的UX」「エピソード的UX」「累積的UX」の4種類に分類できるということ、 (3) ユーザーエクスペリエンスに影響を与える要素は「文脈」「ユーザー」「システム」の主に3つのカテゴリに分類できるということが指摘されている。

ISO 9241-210がユーザビリティ関連規格であるISO 13407[5]からの流れを汲んでいることから、ウェブ上での商品販売などソフトウェアやビジネスに関連して使われることも多い。しかし実際には有形無形を問わずインタラクションデザイン全般に適用される概念である。例えば自動音声応答装置は貧しいユーザーエクスペリエンスをもたらすデザインとしてよく引き合いに出される。出典:Wikipedia

 

エスノグラフィーとは、

英語ethnography)は、フィールドワークに基づいて人間社会の現象の質的説明を表現する記述の一種。民族誌学エスノグラフィーとも。英語のエスノグラフィー(ethnography)は、ギリシア語のethnos=国民民族と、graphein=記述に由来する。

民族誌は、あるシステムの様々な特性は、お互いに関係があり、単独では必ずしも正確に理解できないという考えに基づいた総合的な調査の結果である。 このジャンルは、形式と歴史において旅行記及び植民地政府の報告書の系譜を引く。いくつかの学問の伝統、特に構造主義相対論パラダイムにおいては、有効な研究方法として民族誌的な研究が要求される。出典:Wikipedia

チョット分かりにくいと思いますので、(批判を覚悟の上で、笑)乱暴にまとめると、UXデザインはユーザーの経験の中から価値を見つけ、新たなサービス、デザインを創造する思考法、もしくはそれらを創出するコードであり、エスのグラフィーはユーザーの立場を理解する為のリサーチとそこからの価値の抽出の手法です。(あくまで私見なので、間違っているかもしれません。笑)

 

今回の学びのテーマは『イノベーションの機会を発見するためのメソッド』

探索的情報収集→概念の模索→仮説生成の3段階にそのアプローチを定めて、とにかく『事実』を自分の目で見て、『問題』を自分のことの様に理解して、仮説を持たずに事実を元に思考を深めることによって先入観を排除し、イノベーションの機会を探り当てるということで、そのアプローチを具体的にフィールドワークを通して問いを立て、KA法により価値マップを作成してソリューション、もしくは新たなサービスを考える入口を見いだすワークを行ないました。

 

 

フィールドワーク

私達のチームのフィールドワークは昔ながらの昭和の風情が色濃く残る三条商店街で、丁度昼食時だったことも有り、『人はなぜ食べるのか?』という根源的な問いに対する『体験』を調査。実際に京都の地元の人が行くお店に入り、自分も同じ様に食事を摂りながら、そこで暮らす人々に様々な質問をしたり、同じ空気感を自分自身で感じて見たり、背景にある価値観に思いを巡らせてみたりと、エスノグラフィーの手法に習ったリサーチに務めてみました。

三条商店街で出会った皆さんはとても気さくで親切、また楽しく会話をして下さり、現場でのリサーチってこんなに楽しいものなんや、とすっかりフィールドワークの虜になってしまいました。(笑)

お会いした皆様、御協力ありがとうございました。^ ^

 

KA法

昼過ぎからは、はてな社のセミナールームに戻って、調査データーのまとめ。
体験を通して『問いを立てて見て』そこから洞察を導き出す手法としてはKA法という『出来事』『ユーザーの心の声』『行為の背景にある生活価値』の3点に絞って全体をまとめあげ、それらをグルーピングして全体像を明らかにする手法を用いました。

付箋を使ってチームの意見をまとめていくKJ法に似ていますが、KA法はチーム内のそれぞれの視点をある程度合わすことによって問題の抽出までの時間の短縮、また精度を高める効果も大きい様に感じました。また、調査した事実を写真に撮って表す手法は非常にイメージの共有も出来やすく、リサーチ時の記憶も鮮明に甦るなど、こいつは素晴らしい!と驚嘆することしきり。(笑)

 

価値マップ

最後に模造紙にグルーピングした『体験』『価値』を張り付けて、全体を俯瞰して関連性、共通点、暗黙知やルールを探ります。
チームごとに抽出するべき『価値』を見つけ出し、立てた問いに対する答えを模索して、何らかの結論を導き出した後、価値マップの内容を発表し浅野先生にコメントを頂いて終了。
こっぴどく酷評されるチームも有れば、面白いねー、と褒めてもらえるチームも有り、ワークショップと言えども真剣な学びの場は最後まで刺激的でした。

 

 

まとめ

この度の研修を受けての私の感想というか気付きは、『仮説を立てないことの重要さ』です。
人は歳を取り、経験値が増える分だけ、先入観も増えていきます。特に私の様に直感型経営(笑)を長年行なって来たおっさんに至っては『思考は現実化する』とか『引き寄せの法則』とか、リサーチも分析も検証さえもすっ飛ばして思い込み通りに結果に持って行こうとします。(苦笑)

「そんなところにイノベーションなど生まれる訳が無いわ。」と改めて気付くと共に、事実をありのままに見る。というのは意識するだけで出来る様な簡単なことではなく、ずいぶんと練習、鍛錬しなければならんのだとも同時に思い知らされました。

この気付きは、新たな視点を持つことに繋がり、今まで見過ごして来た問題を炙り出す可能性を秘めていると感じましたし、これからの私にとってずいぶん大きいパラダイム転換のきっかけになるかも知れません。

浅野先生、チームGの皆様、UX KANSAIの皆様、本日も本当に素晴らしい学びを頂けることが出来ました。ありがとうございました!

心謝、

 

おまけ、

懇親会も優秀な若者に混じらせて頂き、面白かったです。
オッサンも入れてくれてありがとうございました。

 

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リフレーミングのワークショップ。@UXデザイン。

2016.5.14  快晴

いい天気の週末となりました。

 

UX Design KANSAI

このところ、研修事業の本格化に伴って、人前で話す事がやたら増えておりますが、今日は久々に生徒として講義に参加。

UXデザインを学ぶ半年コースの講座に申し込んでおり、今日はその一回目、ブートキャンプと称されたオリエンテーションと言うか概論・総論の確認とチームビルディングを兼ねてのアイスブレイク、そして、UXデザインの入口とも言える、リフレーミングのワークショップに参加、若者に交じって、昼から夕方までみっちりと学びの時間を持ちました。

社会に飛び出し30余年、今となってはあまり記憶にも有りませんが、しばし学生に戻った様な気分を味わいながら、若きエンジニアやプロデューサー、エージェント、VRの開発をしているベンチャー企業のCEOなど、普段関わりを持つ事のない職業や肩書きを持つ若いビジネスマン達と楽しくも脳をフル回転させて頭を悩ます充実した時間を過ごすことが出来ました。

ちなみに、以前のこのブログにも書きましたが、UXデザインとは、

概要

ユーザーエクスペリエンス(UXと略記されることが多い)は、ISO 9241-210において「製品、システム、サービスを使用した、および/または、使用を予期したことに起因する人の知覚(認知)や反応」と定義されており、ユーザーがある製品やシステムを使ったときに得られる経験や満足など全体を指す用語である。

(中略)ウェブ上での商品販売などソフトウェアやビジネスに関連して使われることも多い。しかし実際には有形無形を問わずインタラクションデザイン全般に適用される概念である。例えば自動音声応答装置は貧しいユーザーエクスペリエンスをもたらすデザインとしてよく引き合いに出される。

(中略)ユーザーエクスペリエンスデザインは、本質的には様々な分野の知識を総動員して特定のシステム/機器についてのユーザーエクスペリエンスに良い影響を与えることを目的としている。ユーザーエクスペリエンスデザインでは画面表示/ユーザインタフェース/システムの反応を定義し、ユーザーの満足とビジネス要求を同時に満たそうとする。

と、主にプロダクツデザインに応用されるデザイン論の様に受けとれるとますが、『モノではなくコト』という概念が、その根幹にあるのはまさに私達が取り組んでいるマーケティングと全く同じ発祥であり、私達のビジネスモデル構築の理論をそのまま、住宅や店舗の設計に落とし込む事が出来るのではないか、と考えて、(若干場違いな感も否めない場では有りますが、)この度思い切って基本からみっちり学ぶ事にした次第。

 

ゼロベースで学ぶキャンペーン継続中。

ま、昨年末から相変わらず、『ゼロベースに立ち戻って学び直すキャンペーン』を自分自身のの中で継続しており、人に教える立場になればなるほど、自分も人から学ぶ機会を増やさないとバランスが取れなくなる(=陳腐化する。)のに対する予防の意味も有りますが、今までずっと答えを見つけられないでいた、デザインに対する理論を身につけたいと思ったのも動機のひとつでも有ります。


今回、ふとしたきっかけで興味を持って、若干建築から離れたUXデザインの理論を学ぶという新しい世界?に飛び込んでみて、意外にも(笑)「自分と同業の人が全くおらんやん!」と驚きましたが、実は以前にも同じ様な体験をして、焦ると共に「これは大きなチャンスかも!」と思った事が有ります。

それは、ジェイ・エイブラハムのマーケティング理論の勉強会で、10年くらい前に私の事を可愛がってくれていた先輩経営者にお誘い頂き、マーケターと呼ばれる様な方々に混じらせてもらい、脳みそから汗が滴り落ちるくらい必死に考え、学んだ時のこと。

建築の実務とは全く関係のない部分で原理原則に基づいたビジネススキーム、サービス、商品を考え続ける貴重な経験を積ませて頂き、その思考はこの10年ですっかり私の血肉となり、現在のすみれモデルを作り上げて来れたといっても過言ではありません。
今回の講座への参加はその時の初めて参加した時の印象とかぶる部分があり、何とも言えぬワクワク感を感じつつ、期待に胸を膨らませる事となりました。

   

リフレーミングがUXの入口。

今日のワークショップで最も印象に残ったのは、リフレーミングに対する考え方です。
NLP(神経言語プログラミング)などでもよく耳にする思考方法ですが、改めてワークを通して考えてみることで、表面的なコトではなく、その奥に潜むモノに焦点を合わせることの重要性を再確認する事が出来ました。

ちなみに、リフレーミングとは、

リフレーミングとは、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、出来事に別の視点を持たせるものです。
リフレーミングに関する有名なたとえ話ですが、コップに水が半分入っている時、「半分しか入っていない」というフレームと「半分も入っている」というフレームでは物事の感じ方が異なってきます。
「半分しか入っていない」というフレームでは、不満や不足を感じるでしょうが、「半分も入っている」というフレームでは、満足や喜びを感じることができるでしょう。

このように、同じ出来事でもフレームを変えるだけで、物事の感じ方を変えることができます。

NLPのリフレーミングの良いところは、出来事の枠組み(フレーム)を変えることで、人生の選択の幅を広げ、どのような出来事にも必ずプラスの意味があることを教えてくれるところにあります。
またリフレーミングには、状況のリフレーミングと内容のリフレーミングの2種類があります。

状況のリフレーミングでは、「状況を変える事によって、成果を出す事が出来る」という考え方をします。

例えば、決まりきった仕事の流れをこなすのは苦手であったとしても、人とは違うやり方を思いつくのが上手であったりした場合は、事務よりは企画などの部署で能力を発揮することができる可能性があります。

このように「状況を変えることで能力を発揮できる」リフレーミングもあります。

出典:日本NLP協会

アクティブ・ブレインセミナーで叩き込まれた陽転思考もまた、リフレーミングの1つですね。

 

 

最悪の旅。

ワークでは旅行をリフレーミングして、『最悪の旅』を考えるところから始まり、それをさらにリフレーミングして問題を解決するソリューションから更に深く思考を凝らして、問題解決からもっと先にある価値創造、価値提供のサービスを考える、ビジネスプランの素案を生み出す作業をグループで行ないました。なかなか刺激的なグループワークに大満足すると共に、常にリフレーミングする思考を持つ事の難しさも実感する事に。

今後、この様な思考をデザインに落とし込む理論を学んで行くのが非常に楽しみになる一日となりました。

 

 

〆は21回目となる結婚記念日。

講義を聴講した後は、いつになく懇親会にも出席せず、そそくさと帰途に。

(ギリギリ覚えていた、笑)21回目の結婚記念日ということで、ささやかなプレゼントと花を買って妻に長い間、世話になりっぱなしの感謝を伝えました。「これからも宜しくお願いします、」と、すこし照れながら小声でお願いも。(笑)

なんとか、ヘタコク事無く、充実したいい1日となりました。(笑)

心謝。

 

 

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■上記に延々と書き綴った理念再考、構築のグループコーチング

ご興味があればお問い合せ下さい。(笑)
使える経営理念を作り上げる!をテーマに少人数でも出張開催も行いますし、すみれ本社開催でよければリーズナブルな金額で承ります。お問い合せはメール、コメント、fbメッセンジャー等、何でも結構ですのでお気軽にご相談下さい。

メールはこちら→http://sumireco.co.jp/question.php

 

■fbでも健康的な?ラーメン情報など(笑)、リアルタイムな情報を発信しています。

良ければ繋がって下さい。
ただ、承認するとヤバそうな怪しげな友達申請も多いので、必ずコメント付きで申請をお願いします!リクエストを頂ければ、非公開ページの『fb版職人起業塾』へのご招待も致します!

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テーマは職人育成×卓越の戦略です。
あろうことか!二日目の最終コマ、ガラガラだと悲しいので、フェアにお越しの方は是非最後に聴いて帰って下さい!(笑)

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4月23日(土)【すみれ暮らしの学校】愛犬家座談会

 

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