ライフスタイルマーケティング@湘南

4月7日 曇り 花冷え

彦根城
彦根城

出張3日目、今朝は朝早くの新幹線で横浜から彦根に移動。

花冷えって良く言ったもんだ、と思わずつぶやいてしまうくらい、寒い朝でした。

彦根城
彦根城

彦根駅に降り立つと、どうやら彦根城では桜祭りの真っ最中のようでした。

一昨年も、この時期に彦根で店舗の工事をしており、その際に彦根城を訪れた時は、桜祭りの前日で、蕾しか見れなかった記憶が有り、「お掘りの周りの桜はたいそうきれいなんですよ。」と、クライアントのTさんに聞いていただけに残念な思いをしたのですが、今回は散り始める手前、満開もピーク。

満開の桜を愛でながら彦根城内を散策してみたいもの、なーんて思ったりしましたが、残念ながら夕方まで予定はギッシリ、ということで、着工現場での打ち合せの後は、サクッと大阪に向かいました。。。

そのうち、タイミングが合えば、『彦根城の桜祭』いってみたいと思います。(笑)

 

さて、お題目は昨日お邪魔したNSJ(日本自然派住宅研究機構)での学び。備忘録として残しておきたいと思います。

2日間の開催の1日目だけにしか参加出来ませんでしたが、非常に勉強になりました。

新横浜で集合した後は鎌倉へ。

湘南で活躍されている株式会社ecomoさんの事業所と工事中の現場の視察をさせて頂きました。

オーガニック食堂 plouf
オーガニック食堂 plouf

全国のリフォーム事業者の勉強会である『Jack』や、住宅の電磁波環境の改善を目指す、『日本電磁波協会』等、今までいろんな団体でご一緒しているN社長の取り組みには以前から非常に興味シンシンで、一度ゆっくりと話を伺いに行ってみたいと思っていました。

ecomoというエココミュニティーモールを運営されており、エコショップ&オーガニックレストラン、ベーカリーショップを併設、オーガニック野菜の市場、ヨガや子供向けの絵画教室等々、月に50回以上!のワークショップを開催されているとのこと。
まさに自然派志向の方のコミュニティーモールであり、近隣の方々からはすっかり認知されているようでした。

それもそのはず、これらのショップはそれぞれ細部に渡り拘りにこだわって、全てに凄いクオリティーを保ってサービスされています。
定番のオーガニックランチを頂きましたが、地元の農家さんが丹誠込めて育てられた野菜本来の味をしっかりと活かし、素材の旨味を最大限に引き出されておられました。

また、ベーカリーショップは国内産の小麦のみを使用してモチロン天然酵母による発酵、なんと食べログのパン屋さん部門一位の人気店だそうです。(驚)

関東の言葉で言うと、、「ぱねエ」と言うのでしょうか、、とにかく凄い。

オーガニック野菜の定番ランチプレート
オーガニック野菜の定番ランチプレート

そして何よりも凄いのはこれを建築会社が運営している、ということ。このビジネスモデルを目指して5年間とのことですが、現在では新築の受注の8割がこのコミュニティーから派生しているとのことで、ここまで来るともう、素晴らしいというしか言葉は有りません。

私たち建築会社は単なるハコを提供しているのではなく、そこに住まう人々の幸せで楽しい暮らしの『場』を作らなければならないと思っていて、それはいわば、ライフスタイルを確立して頂く為のお手伝い、となるのですが、重要となるのは、『住まい方』『暮らし方』の価値観の共有だと思っています。

レーブとレッドシダーの外装
レーブとレッドシダーの外装

そんな観点から建築事業を見ると、ecomoさんの取り組みが如何に本質を捉まえているかが見えてきます。

そして、設計、施工される住宅は、その地域の方の趣味、志向をしっかりと汲み取った『湘南スタイル』にプロとしての性能、デザインの提案を織り交ぜているとのこと。

私たちが目指す工務店像の理想ですねー。

2方向キャンチのローフォルム
2方向キャンチのローフォルム

そして、モチロン設計、デザインにも非常に拘られており、細部のディテール、無垢材の使い方、天井高を抑えたフォルム等々、なるほど!と唸らされることばかり。

ローフォルムなリビング
ローフォルムなリビング
シルバーに朽ちるのを待つ無塗装の無垢板
シルバーに朽ちるのを待つ無塗装の無垢板

N堀社長、この度は本当に勉強させて頂きました。

ありがとうございました。

また、NSJの皆様、ご縁を頂いた太郎さん、本当にありがとうございました。
今後とも末永く、宜しくお願い致します。

視界に広がりを持たす窓の配置
視界に広がりを持たす窓の配置

もう一つ、ecomoさんが取り組みをされている、(以前から気になっていた)旬期月齢伐採、新月伐採のお話を改めて天竜TSドライシステムの榊原さんにお聞きしてきましたので、それはまた改めて書いてみる様にします。

やるべき事、やらなあかんこといっぱいです。。(笑)

 

おまけ、

湘南風情。

江の電!
江の電!
夕暮れの湘南
夕暮れの湘南

第一回建築職人甲子園Tokyo 〜職人の魂の叫び〜

4月6日 晴れ  東京にて

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天気予報をいい方向に裏切り、とてもいい天気となり、東京は青空が広がりました。

今日はNSJ(日本自然派住宅機構)の研修会で鎌倉、湘南へと移動して、ライフスタイルの提案から価値観を共にする顧客層を集め、コミュニティを形成するところから安定した受注を重ねておられる、素晴らしい取り組みをされているecomo社を訪問、工事中の現場を数件見学させて頂き、湘南スタイルの建築を勉強させて頂きました。

非常に勉強になった、というか、目指すべき姿を見させて頂いた気がします。

その辺りの詳しいことはまた後日アップしたいと思いますが、今日のところは、昨日参加した、『建築職人甲子園Tokyo』の振り返り。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

居酒屋甲子園や治療家甲子園等、様々な業種で繰り広げられている仕事への情熱をプレゼンテーションと言うカタチで発表する大会が有りまして、今回は待望の建築業界、しかも職人にスポットライトを当てた催しということで、東京エリアの大会にも拘らず、参加しに来ました。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

職人を抱えて事業を行っている三百数社のエントリー企業の中から予選を勝ち抜いて来た5社が壇上に上がり、熱いプレゼンテーションを繰り広げられました。

大工、塗装工、鳶職、左官、電気工と建築の中でも専門が分かれる職人達、経営者の抱えて来た苦悩と挫折、後悔を全てさらけ出しながら、それでも自分達は『職人』という立場でやりたいこと、やるべき事、在るべき姿があるはずだと前向きに仲間と共に仕事に取り組み、問題を乗り越えながら未来に向かって突き進む決意を声も高らかに誓われておりました。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

そこには、私がこの業界に入って三十数年間、抱え、悩み、取り組んで来たことと全く同じ心情が吐露されており、、

最初から最後まで、心の汗をかきっぱなし。。

久しぶりに傍目を気にせず、男泣きに泣いてきました。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

とにかく、非常に素晴らしい大会でした。

優勝されたのはイスミ塗装という塗装会社さんでしたが、順序をつける投票をするのが残念になるくらい、その職人さんのプレゼンも素晴らしく、心に響きました、と言うより魂が震えた、と言う方が良いかもしれません。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

その中でも、私が個人的に一番印象に残ったのは、『晃南』という鳶職の会社の若衆の第一声。

「おれはポンコツだ!」

子供の頃から他人に、世間に迷惑ばかりかけ、社会に出て働き出しても、何をやっても長続きせず、ずっとフラフラとしていたおり、友達に誘われて、なんとかく鳶職になった、とのことでした。

自分でもポンコツ、と言ってしまうような若者が、一つ間違えば命を落とす鳶職として全員が命がけで働く現場の仲間との絆を強めることによって、自分の存在価値を見いだし、仲間に、家族に、会社に、そして社会に貢献したい!と変わって行った話は、建築業界の重要な役割を再認識させられることとなりました。

建築職人甲子園決勝!
建築職人甲子園決勝!

学歴重視の社現代社会のシクミになじめない子供達は昔も今も確かにいます。

その彼らを積極的に受けいれ、育てることを出来る業態はそんなに多くは有りません。

私は、ありきたりな言い回しになってしまいますが、学校の勉強ができることだけが素晴らしいことだとは思いません。

そもそも、社会に出てから働き出すのに、希少性の高い職業に就く為に勉強という事が必要になりましたが、さらに希少な職業と言うのは知識以外に才能が必要となります。

灼熱の太陽の下、極寒の寒風吹きすさぶなか、強い精神力で肉体を使ってモノづくりをするのは、ある意味凄い才能であり、おいそれと誰でも出来る訳ではないのです。

職人となるには、才能が必要です。

そして、職人を全う出来る人口は減りに減り続け、もうすぐ最も希少性の高い職業になろうとしており、確実に、時代は職人復権に突き進んでいます。

これからは、学校制度になじめない、枠からはみ出してしまう若者は自分のことを『ポンコツ』なんて思う必要もなく、特異な才能を持っていると!と自信を持ってもらえればと思います。

職人の未来に光あれ!

おまけ、
少し前に職人を守り育てる喚起の動画作ってみてます。

わたしのプチ、プレゼンテーションです。(^^)

複雑なものには心が有る。

4月4日 晴れのち曇りのち雨

伊川の桜
伊川の桜

少し前の天気予報では週末は雨模様、残念ながら花見は無理でしょう、とのコメントを耳にした覚えが有りますが、朝の散歩に出てみると、真っ青な晴天。

今年の花見のラストチャンス!では有りましたが、残念ながら朝から晩まで予定がギッシリ。。。

来週の日曜日に少しでも残っていることを祈りたいと思います。

朝礼と掃除を済ました後は、プランナーカナちゃんと一緒に、先日のTOTOショールームでの感謝祭に遊びに来て頂いたお客様先に電磁波の測定に向かいました。

伺ってみると、(私と同じ)Macユーザーで、リビングの片隅にMacノートとデスクトップがドンと据えられておりました。

マンションという事で、建物自体への帯電は少なく、床やソファーは全く問題有りませんでしたが、案の定、アースを一切取っていないMacintosh製のパソコンは案の定厳しい数値になっておりました。

Macの電磁波測定
Macの電磁波測定

なんと!580V/m!

室内の低周波の電磁波負荷を25V/m以下を目指しています、という説明のすぐ後だったので、お客様もびっくり、、

しかし、私もMac book Airのユーザーなんです、アース端子を繋ぐことで解消出来ますので、ご安心を、と説明して早速処置をしてみると、

アース対策後のMacBook
アース対策後のMacBook

あっという間に、3V/mに下がりました。

その他にも、熱帯魚を飼われている水槽のヒーターや、アースが繋がれていない冷蔵庫などをチェックして対策をご提案しておきました。

そんなに難しいことでは無く、アースを取るべき電気機器をそのようにするだけでずいぶん快適な環境になるはずですので、と説明しておきました。

見えない不安が一つ解消出来た様で何よりです。

昼からは現場周り。

まずは自社ビルの1階テナントから、

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今月から1階にテナントさんが入居頂けることになり、プチ改装を行なっております。

すみれ1階テナント
すみれ1階テナント

ビルの雨漏の調査や、事務所改装現場の確認や、店舗の補修の調査や、内装仕上げの打ち合せと神戸〜三宮を走り回って、最後は店舗の外装仕上の細かなディティールの打ち合せ、というか作業。

神戸牛高倉新装工事中
神戸牛高倉新装工事中

昔からそこに有ったような、神戸の街に良く合う雰囲気の神戸牛ステーキのお店、というコンセプトで、外装をエイジング仕上にしています。

外壁にきれいに貼ったレンガタイルを上からモルタルで塗りつぶし、バランスを見ながらそのモルタルを削り落として、

店舗外装のエイジング仕上
店舗外装のエイジング仕上

れんが造りの建物の外壁が経年劣化でめくれて躯体のレンガが見えて来ている様子を再現します。

テクスチャーで雰囲気を出す、本気モードのエイジング仕上になったと思います。

大西プロ、今回も頑張ってくれました。(笑)

いつもありがとうございます。

レンガを研ぎ出す大西プロ
レンガを研ぎ出す大西プロ

夜からは工務スタッフを集めての社内勉強会。

お題目はその中で私が繰り返し訴えすぎて、本題に入れなかった、でも大事なことについて。

 

リフォームや店舗の改装では、既存のモノを活かして新しく便利にしながらも再利用することが非常に多く有ります。

全てを新しくするのが、絶対にきれいになるし、仕事の段取りもしやすいのですが、使えるものは出来るだけ使った方がいいし、コスト的な面からも、今有るものを使ってみましょう、と言う提案を出来るだけする様にしています。

これが、なかなか難しい。。

古いモノを加工して、きれいにして便利にするって知恵と技術が必要な上に、手間がずいぶんかかります。

いっそ、新しいものに取り替えた方がずっと早い、なんてことも良く有りますし、工期が限られている中、様々な業種の職人さんが絡み合う工事現場では作業効率は非常に重要です。

ただ、新しいものにそっくり取り替えると、当然コストは余分にかかってしまうことの方が多いのも事実で、そこはお客様のニーズをしっかりと汲み取った提案をしなければなりません。

この辺りが非常に難しい。

要するに、スパッと簡単に割り切れるものではなく、あらゆる(出来る限り、)選択肢を並べて、コスト、工期、使い勝手、便利さ、美しさ等々、メリットとデメリットのバランスを考えた上で、分かりやすい説明と共にお客様に提示をしなければなりません。

非常に複雑です。

 

今日、私が工務スタッフに訴えたのは、

「世の中はそもそも矛盾に満ちていて、ややこしいことが大前提にある。簡単に割り切ってすぐに判断出来ることの方が稀だ、という事を分かった上で仕事に向き合ってもらいたい。」

という事でした。

 

これでいいのか?

これが最善の選択なのか?

これがプロとして恥ずかしくない提案なのか?

と、何度も心の中で繰り返しながら選択肢を絞っていき、最終的に間違いないと確信を持てたものをお客様に提案すること。

その思考が複雑で周到な程、お客様に対する真摯な態度となり『心』が込もって行く。

我々が目指すのは、今、目先の工事を終わらせることでも、目先の利益を手っ取り早く稼ぐことでもなく、工事を終えた後、実際にお客様がそこで生活をした時に、

「あ、ちゃんとした工事をしてくれてるんや」

と日々喜んでもらうこと、我々の『心』伝えることやろ。

と、延々と繰り返しのグループコーチングを行ないました。

 

スタッフの皆は元々、そんなことは理解してくれていると思いますし、実践してくれているとも思っていますが、人は環境の生き物であり、自分自身の状態によっても判断が変わってしまうことなどいくらでもあります。

私も若い時、気合いだけで、寝なくても何時間でも働けると思っていましたが、いざ独立起業して一人で現場を進めてみると、朝6時から夜中の1時までやり続けたひと現場で身体はボロボロ、言うことを聞かないどころか、朝起きるのさえままなら無くなった苦い経験が有ります。

精神力と体力には水平線が有り、その一線を越えると、私たちの様に現場で働く者は時間に追われ、身体が疲れて判断力が鈍ることがあるのを深く認識しておく必要が有ります。

普段から、心を鍛えておかなければ対処出来ないってことなのだと。

ま、人生は魂を磨く為にあると考えれば、そんなこともまた修行の一つのなかも知れません。

 

とにかく、複雑でややこしいことの中にこそ、真実があることを忘れずにスタッフ共々頑張っていきますよ。

 

おまけ、そんなことに少し通じることを田坂広志先生も説かれていました。いつも本質を鋭く抉られます。
ご参考までに。

母さんのコロッケ。

4月3日 曇り時々雨

今朝は今にも泣き出しそうな空の大阪からスタート。

大松フェアー
大松フェアー

関西で気を吐く水廻り住宅設備の商社さんの展示会に参加してきました。

新しい期のはじめ、という事で、

「どこよりも早く、最新の商品展示を見て頂けますっ!」

と胸を張る担当の伊藤くんの半ば強引な?笑お誘いを断れなくって、開場と同時に飛び込みました。

大松フェア
大松フェア

関西一円から建設会社、工務店、リフォーム会社等が集まって凄い熱気、流石、、です。(笑)

水廻り機器といえば、キッチンやシステムバス、洗面台、トイレなど新築でもリフォームでも女性がイニシアチブを取られることが非常に多く、すみれでもその辺りのプランニングやアドバイスは完全に女性スタッフのお任せしております。

ぶっちゃけ、私の出る幕ではない、と思っているので、この手の展示会には長い間足を踏み入れたことが有りませんでした。

しかし、久しぶりに来てみると、メーカー各社、知恵を絞ってそれぞれ独自性を出しながら商品開発に励んでおられるのが良く分かりました。

大松フェア ノーリツブース
大松フェア ノーリツブース

伊藤くんはじめ、メーカー担当者の皆様、本日は丁寧なご案内ありがとうございました。

今日身につけた知識はあまり使うことは無いかと思いますが、笑、女性プランナー達にはとにかく凄かった、と伝えておきますので、後のフォロー、宜しくお願い致します。

 


 

さて、お題目はこのところすっかり新境地?を開いた読書感想文です。

一昨日の入社式の際に新入社員2名に必須図書である『7つの習慣』の他に、もう少し読みやすくてタイムリーな本が有るからそれも貸すので読んで見なさい、とそれぞれに本を手渡しました。

1冊は、先日このブログでご紹介した、『上京物語』

高校を卒業して都会の大学に行って人生の方向性に悩む主人公の話はあまりにもタイムリー!
きっと、本に込められた著者の、そして私からのメッセージが届くと思います。

もう一冊は、同じ喜多川泰さん著の、『母さんのコロッケ』です。

 

母さんのコロッケ
母さんのコロッケ

これもなかなかの良書でした。
ネタバレになるのであまり詳しくはやめておきますが、『永遠の零』を彷彿とさせる現代と過去を行ったり来たりするストーリーにぐいぐいと引き込まれて行きます。

現代の閉塞感に溢れた悩みを、ご先祖様の苦しみ、そして今の平和な日本の社会を築き上げた強さに触れることによって乗り越えて行く様は、決して痛快な物語ではないのに、心がスッとなるような爽やかさが有りました。

主人公の苦悩と、それを乗り越えて力強く前を向いて進んでいく様が、新入社員の心に、困難に立ち向かい、克服することの素晴らしさを少しでも宿してくれたらと思います。

これも、非常にタイムリーな選書だと我ながらご満悦です。(笑)

いやあ、喜多川泰さんを紹介してくれた杉田さんには一度ゆっくりとお会いして御礼を言わなければなりません。

こんなに簡単に読める軽いタッチで、ストーリーに引き込まれ、しかも多くの示唆を与えてくれる作家さんを今まで見たことも聞いたことも有りませんでした。

おかげさまで、胸を張って若者に「読んで見なさい」と自信満々に奨めることが出来ました。

杉田さん、次にお会いしたときはバーボンを是非一杯驕らせてください。

出逢いに、ご縁に、心から感謝しています。

心謝。

兵庫県立大学の学生さんに作ってもらったすみれのPV、ひょんなことで復活してます。笑

大工育成塾と日本的マーケティング。

4月2日 快晴

今日は東京へ。

新入社員りかちゃんが入塾する「大育成塾」の入塾式に指導棟梁として登録している酒井部長の代理出席です。

大工育成塾 入塾式
大工育成塾 入塾式

国土交通省の後押しで国家プロジェクトとしてスタートしたこの大工育成塾を今回で13期目とのことですが、残念ながら今期を最後にこの国家プロジェクトは終了してしまうとの事、これから職人不足が本格化するタイミングでなくなってしまうのが、残念でなりませんが、来期からはブラッシュアップしたカタチで違う制度の整備が進められることを願いたいと思います。

大工育成塾 入塾式
大工育成塾 入塾式

とにかく、今日は、消えてしまいつつある、建築における日本の伝統文化を引き続き、世界に誇れる日本のものづくりの礎、木造在来工法の次世代の担い手となることを決意した若者が全国から集まっておりました。

3年間の修行期間を全う出来ずに卒業出来ない塾生も多いとのことでしたが、せっかく決意を固めて入塾を果たしたのですから、80数名の若者達が、なんとか3年間の修行を無事に終了し立派な大工職として活躍してくれるよう切に願います。

(とくに)りかちゃん、頑張ってね。

大工育成塾 入塾式
大工育成塾 入塾式

入塾式とオリエンテーションを終えた後は、せっかく東京に来たということで、なかなかタイミングが合わず、話す機会が少ない日本電磁波協会専務理事の土田氏とプチミーティング。

皇居の桜
皇居の桜

建築業界の電磁波対策の普及について熱く語りあう時間、というか私の意見を一方的に述べさしてもらいました。(苦笑)

私は、オールアース住宅のパートナー企業の一電磁波測定士と言う立場なので、協会の内部のことについてあれこれいう立場ではないのですが、前理事長からのながーいお付き合いの流れ上、あれこれと相談をして頂くことも多く、その度に、好き勝手言わせて頂いてます。(笑)

それも、電磁波対策が単なる建築会社の付加価値商材という位置づけではなく、電磁波による人体への負荷が日本全国で潜在的な健康被害の問題になっていると、私自身(自分自身の経験からの私見です、)思っているからで、最近になってやっとスタンダードになって来た温熱環境、空気環境と共に、電磁波環境も一般的な普及がなされるべきだと思っているからです。

北欧並みの室内電磁波環境を日本の住宅のスタンダードにしたら、今問題になっている疾患の根本的な解決にずいぶん寄与出来るのではないかと思うのです。

建築ってそれくらい大きな責任を担っているのではないかと。

とにかく、一般消費者の電磁波に対する意識が急速に高まって来ている今、日本電磁波協会にはもう少し普及活動、啓蒙活動に踏ん張ってもらいたいと思います。

 

そんな熱いプチミーティングを終えて、ふと思い出したのは、今朝、アクティブブレインの講師の橋本佳苗さんの『ドリーム便り』というメルマガの中に引用されていたデーターです。

橋本さん、勝手に拝借しますね、、(^^;

*****ここから転載(てか、拝借、笑)*****

世界には100年以上の歴史を持つ企業が約3000社あるそうですが、

その約80%が日本企業で、その多くはスモールビジネスだそうです。

なぜ日本においてこのような長寿企業が育ったのでしょうか。

JTB総合研究所では以下のように分析しています。

~以下、JTB総合研究所のHP、コラム記事より一部抜粋~

『江戸後期、元禄バブルを経て人口減と経済の衰退期に入った時代、

ファミリー企業が多かった日本では、事業の拡大よりも「家」の存続ということに

重きをおきました。

「三方よし」(売り手良し・買い手良し・世間良し:売り手と買い手がともに満足し、

また社会貢献もできるのがよい商売であるということ)で知られる近江商人が

活躍をし始めたのもこのころです。

江戸時代の経営者は、短期的に自分たちだけが良ければよい、という戦略より、

長期的視点に立ち、低成長ではあっても社会や人々の生活に貢献し、

共存していく道を選んだのです。

2008年に48期連続増収増益を達成し、「日本でいちばん大切にしたい会社」にも

選ばれた長野県の伊那食品工業は企業の目的を、「売り上げや利益の大きさよりも、

会社が常に輝きながら永続することにつとめる」とし、健康ブームの際も、

無理な投資や社員の長時間労働などを避けるため、あえて寒天の増産には

踏み切りませんでした。まさに短期的な視点より、長期的な視点に立った戦略と

言えます。』

『また、エバーノート社CEOのフィル・リービンは、

100年以上の歴史を持つ企業の研究から、自社の長期ビジョンとして以下の3点をあげました。

1.短期の数字にとらわれず、長期戦略を重視する

⇒長期的視点に立つ

2. 100年後にも創業時の気持ちを忘れない

(仕事に夢中”in love with” であり、革新的”Innovative“かつ、信念を貫く”Act Decisively“)

⇒自分たちの満足を追求する

3. 聖域なくデザインの文化を追求する

(生活者が本当に求めるものを提供するために、「価格が安いから実現できない」など、制約条件を設けず、社会に貢献する)

⇒買い手の満足を追求し、社会に役立てる』

~抜粋ここまで~

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*****拝借ここまで(すみません、)*****

 

今更ですが、日本は資本主義国家です。

しかも、戦後の焼け野原から復興を遂げ、奇跡的に世界でアメリカに続きトップクラスの経済規模まで発展してきました。

それは、とりもなおさずアメリカ式の価値観を受け入れ、模倣して来た歴史でもあります。

近年、それはビジネスモデルに留まらず、会計監査のまとめ方、分析までアメリカ式を取り入れる企業が増えて来ています。

株主に外国のファンドをはじめ多くの投資家が参入して来たことも有りますが、日本人の投資家も欧米的考え方に移って来ている様に思います。

それは、短期決算、短期利益、短期配当を是とする株主、資本家重視の考え方であり、上記の日本型の永続する企業のスタイルと全く逆の方向です。

evernote社の長期ビジョンがアメリカ式から日本式に切り替えたのは、今、日本式のマーケティング戦略(戦いを略する方法論)が原理原則に則っていることに世界中が気付き始めているからだと思います。

 

その理念の基本に据えられている『三方良し』には、高らかに『世間よし』が謳われています。

今日のプチミーティングでは「日本の住宅環境を改善したいという『大義』を持った日本電磁波協会は将来の社会への大きな寄与と責任をしっかり見据えて、普及、スタンダード化への布石を着実に打って行ってもらいたいと思います。」と言うようなことを一生懸命話しました。

モチロン、私も(陰ながら)出来るだけのお手伝いはしますしね。(笑)

(本来の目的では有りませんでしたが、)結果的に日本の住宅環境が圧倒的に良くなるカウントダウンが始まっている感じがして、とてもワクワクした東京出張になりました。

土田社長、ありがとうございました!

丸の内に月
丸の内に月

新社会人に覚えておいてもらいたい、4つのこと。

4月1日 雨

伊川沿いの桜が今日の日を待つかの様に一斉に花を咲かせてくれていました。

天からは恵みの雨、最高の新年度を迎えれたと思います。

伊川千本桜
伊川千本桜

世間様では新たな期の始まり。

すみれにもこれから一緒に現場で働く新しい工務部のメンバーが2名、新入社員の初出社ということで、工務部一同集まって、入社式を行ないました。

まずは、先輩との顔合わせ。自己紹介や大まかな業務の流れを説明してから新たに社会に足を踏み入れた若者の前途に幸あれ、と毎月お朔日に御世話になっている総社までお参りに。

総社 洗心
総社 洗心

私はご縁を頂いた感謝を柏手を打ちながら胸に思いました。

四月の総社
四月の総社

お朔日参りを済ましたあとは、新入社員へのオリエンテーションを夕方までみっちり。

新社会人に対する私のエール。

確かに、そうゆう趣旨ではあったのですが、結果は、「社会は思ったよりややこしく、面倒で、しかも厳しい」ことを認識してもらう時間となったかも知れません。

 

社会人になることとは、

仕事とは、

すみれで働くコトとは、

我々の事業の目的とは、

等々、、

私、もしくはすみれの中で定義している事柄を説明。

そして、それは世間一般の考え方や定義とはずいぶん開きがあるかもしれないが、そんなことは気にしなくていい。

我々は事業の目的という大きな方向性を持って、独自の価値観、独自の方法論で理想を実現するんだ、と、延々と熱く語り続けました。(苦笑)

 

入社に際してどうしても、理解してもらいたかったのはやっぱり経営理念。

【すみれ建築工房の経営理念】

建築業を通して地域社会に貢献する

ここでも、地域社会って誰のこと?という問いと共に、その説明をずいぶん噛み砕いて話しました。

『地域社会』の一番身近なのは、実は君たちだ。君たちの幸せに貢献することが我々の事業の目的の最前列にあり、スタッフの苦しみの上に、何の顧客満足もない。安心して働く職人こそが本当にしっかりした工事を行なえて、顧客の期待に応えることが出来るはずだ。

といつもの持論を展開、その為には、と我々が目指す業界全体の職人の雇用体制を変えるべく使命を伝えました。

【すみれ建築工房のミッション】

職人をはじめとしたモノづくりに関わる人達の社会的地位向上を叶え、業界の悪習を断ち切り、作り手が安心して働ける社会を作る

新しく仲間になった二人もきっと、この難しいミッションを一緒に遂行してくれると思います。

 

最後に、と、伝えたのは、これから社会に出て『自分の人生』を作り上げて行くにあたり、どうしても覚えておいて欲しい4つのこと。

 

  • 過去と他人は変えれない。

–変えれるのは自分と未来。

  • 継続のみが力なり。

–続けることで世界が変わる。

  • 種を撒かずして芽はでない、花も咲かない

−人は自然の摂理の中で暮らしている

  • 習慣が人格を作り、人生を作る

–良い習慣を身につけ、悪しき習慣を捨てる

 

オリエンテーションの最初から、最後まで終始言い続けた、「アタリマエのことを、アタリマエにすることを目指しているし、してもらいたい。」というのを具体的に4つにまとめただけですが、

「これが出来れば、君たちの人生はきっと成功することが出来るはず。この世の中で、アタリマエのことをアタリマエに出来る人は極々少数であり、やりたくても出来ない、出来ないと諦めている、もしくは、そもそもアタリマエのことに気付かない人が大多数を占めている。
出来なくても、それはある意味あたりまえと言ってしまわなければいけない程、誰もが行動に移せず、挫折して、妥協をくりかえしているのがこのややこしい世の中、社会なんだ。
でも、君たちは大きなチャンスを手にしている。社会への一歩を踏み出した今、このタイミングからこの4つのアタリマエにしっかりと取り組むことが出来れば素晴らしい大人に成長することが出来るはずだよ。オレが保証する。」

結局、いつもスタッフに話している内容と一緒では有りますが、繰り返し、しつこく説明をさせてもらいました。

早速、明日から始める『習慣』もそれぞれにコミットしてもらいましたので、今後の二人の成長に期待しつつ、厳しくも温かな目で見守りたいと思います。

 

レンくん、リカちゃん、入社おめでとう。

このややこしく、面倒で、矛盾に満ちている、しかし、素晴らしい社会にようこそ!

仕事を通して君たちの人生の礎をかたち作れるお手伝いをしたいと思っています。

気張って行こうぜ!

2015.4.1入社式
2015.4.1入社式