心を届ける、魂を伝える。

5月30日 快晴のち曇り。

今朝は早くからおけいはんに乗り継いで枚方市の香里園へ。

 

アロープラス新装開店!
アロープラス新装開店!

同業の経営者仲間でもあり、ご縁あって一緒に表千家の同門会で茶の湯を学ぶ仲間でもある、アロー建設の矢山社長が新しく出店されたリフォームショップのオープニングイベントのお手伝いです。

 

矢山社長は今回の出店に際して、「せっかく茶の湯を学んでいるのだから、」と、ショールームの一角に小間を設けられ、「それじゃあ、」ということで、「オープニングイベントで薄茶のお呈茶をやろう!」となり、先生にもお手伝いをお願いして、私は『お運びさん』なる、茶の湯をお客様に出す係としてお手伝いすることとなりました。

 

アロープラス 茶室
アロープラス 茶室

オープン早々から来場者の出足は好調で、私たちお呈茶班も大忙し。

とてもいいオープニングイベントとなりました。

新店のオープンはやっぱりドキドキするものですが、午前中の賑わいと昼過ぎには近隣の同業社のさくらの吉村社長が陣中見舞いに来られたりと、すっかりお祝いムードに(笑)

矢山社長、この度は新店開店おめでとうございます。

事業の一層のご繁盛、ご隆盛を心から祈念致します。

気張って卓越したリフォーム店目指してください。事業はモチロンですが、立派な茶室も出来ましたし、引き続き茶の湯のお稽古も一緒に精進させて頂ければと存じます。(笑)

 

アロープラス 茶室
アロープラス 茶室

【心を届けるリフォームイベント】

それにしても、これまで散々、何回も同業の事業所を見学や訪問させて頂きましたが、こんなにしっかりと茶室をショールームの中に作られているのも、茶の湯をリフォーム店のイベントで使われたのも見たことも聞いたこともありません。

非常に斬新で、面白いアイデアであり、日本の伝統工法、文化を継承して行く担い手としての立場を考えると、これから地域に根付いて行く建築会社にとってはドンピシャではないか。と感じました。

ただ、茶の湯を点てて客人をもてなす、という、一見簡単そうに見える茶道ですが、シンプルであるからこそ、実は細部に渡って作法が決まっており、それを完璧に覚え再現してその奥にある『茶の心』を理解することで、『伝統文化』の高みにまで触れることが出来る様になるという厄介な代物。

今回のイベントにしても、その設えを考えたり、道具を揃えたり、和菓子を選んだり、とずいぶん大変だったと思いますが、その大変さはきっとおもてなしの心としてお客さんに伝わっているのではないでしょうか。

店舗でのイベントではお客様に楽しんでもらえることはとても重要ですが、運営側の伝えたいこと、『心や想い』を届けることこそ催しの中心に据えるべきなのだと、改めて感じさせてもらえました。

矢山社長、ありがとうございました。

アロープラス新装開店
アロープラス新装開店

イベントの順調な滑り出しを見て、ほっと胸を撫で下ろしたあとは、急ぎ帰神、夕方からは毎月行なっている社内勉強会、『職人起業塾』の番外編として、先日開催された建築職人甲子園TokyoのDVDの上映会を行ないました。

建築職人甲子園Tokyo DVD上映会@すみれ
建築職人甲子園Tokyo DVD上映会@すみれ

【魂を伝える上映会】

理事の山本太郎さんにわざわざお越し頂いて、(涙無しには見れない)職人達の魂の叫びをスタッフと共有させて頂きました。

驚いたのは、上映会終了後の懇親会の場で、「5社のプレゼンテーションを見て、一番心に響いたと思うのはどこでした?」という私の質問に対して、工務部のスタッフはほぼ全員が、実際に大会時に優勝に輝いた『イスミ塗装工業』と答えたこと。

職人の心に響く共通点ってあるのだと改めて認識、、

幼少期の家庭環境に問題を抱え、学校になじめず、お決まりの不良へのコースを辿ったあと、これもお決まりの職人の世界へ。世間で言うところのドロップアウトと思いきや、そこで仲間と出会い、仕事を通じて自分の価値に気付き、モノを作ることが社会に貢献しているのだと自信を深め、誇りを持つ様になって行く様は確かに涙無しでは見れないくらい感動的でした。

 

建築職人甲子園Tokyo DVD上映会@すみれ
建築職人甲子園Tokyo DVD上映会@すみれ

関西、特に神戸では、深刻な職人不足問題はまだ本格的に表面化しているとは思いませんが、時限爆弾の導火線にはとうに点火されていて、爆発するのは文字通り時間の問題。

私が提唱しているのは職人を抱える会社が若者が夢を持ち、(親御さんも含めて)安心して就職出来る様に労働環境を整え、福利厚生を適法まで引き上げ、将来的なキャリアプランを明示することです。

そうすることによって、学生が就職する際の選択肢の一つに『職人』として生きることが入って来ることが出来るのではないか、という考えですが、もう一つの側面として忘れてはならないのは、現代の教育制度、学校の枠組みになじめない、なじめなかった若者が活躍する場として建築業界があらねばならないと言うこと。

第一回建築職人甲子園
第一回建築職人甲子園

 

建築職人甲子園のプレゼンテーションの中で、鳶職の若者が、

「オレなんかポンコツだー!」

と、叫んでいましたが、命綱一本で地上から遠く離れた高層ビルで命がけで鉄骨を組み上げるその姿はポンコツどころか、関東風にいうと、「超かっけー」。(笑)

十人十色、人にはそれぞれの特徴や強みがあります。その多様性を認め、開花させるフィールドとして私たちの建築業界は重要な責任を負っていることを忘れてはいけないと、それが私のミッションでもあるのだと再度決意を新たにする機会となりました。

決して話すことが得意ではない、どちらかと言うと苦手そうに見える職人達の魂の声、きっとすみれスタッフの魂を揺さぶり、「オレたちもやれる、やるんや」と心に火を点してくれたと思います。

 

魂を伝える上映会の懇親会
魂を伝える上映会の懇親会

山本太郎さん、本当にありがとうございました。

真島さん、川島先生、西さん、その他、社内行事にも拘らずご参加頂きました皆様、ありがとうございました。

これからも宜しくお願い致します。

ご縁に心から感謝致します。

心謝。

 

 

おまけ、

イッペーくん、誕生日おめでとうございます!

リーダーシップを発揮して、良い一年を積み重ねてください!

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農耕型工務店的在り方。

5月29日  曇りのち晴れ

今日は朝から農業研修。

すみれ農業研修
すみれ農業研修

いつもお世話になっているキャルファームさんへ4月入社の新人の2人と、事務所メンバー2名、そして私の5名でキャルファームさんの畑に行ってオクラなど、夏に収穫できる野菜の種まきを行いました。

すみれ農業研修
すみれ農業研修

新人さんたちにとっては、初めての畑での仕事となり、いかにも不慣れな、ぎこちない感じで土を掘ったり種をまいたりしておりましたが、天気にも恵まれて、それなりに楽しかったようです。

ただ、子供の頃に遠足で行った芋掘りと同じような位置付けになってないかしら、と少し不安になって、建築会社が業務の一環として農業に関わる意味あいを説明しておきました。

すみれ農業研修
すみれ農業研修

【建築会社が農業に取り組む理由】

一つ目は、創業当初から私たちが合い言葉として意識して来た、『アタリマエのことをアタリマエに」行なえる様にその原理を体験すること。

普段の業務の中で私がしょっちゅう口にする原理原則論、種を撒きそれを育てることによってしか成果を手にすることができない。出会ったお客様に対して『満足』という種を蒔くというで未来の売上げが出来て来る、といったことを身をもって体験してもらいたいから。

今日蒔いた種が育って、1粒が千粒、千粒が万粒になる様を間近に見て、その実を食して、自然の偉大な力やその摂理を体感することで、原因と結果の法則等の原理原則に沿った思考や行動を身に付けて貰いたいと思います。

 

二つ目は、健康に対する意識の喚起と実際に健康になってもらいたいという事。

現在は少量の堆肥を利用はしておりますが、キャルフェームの大西さんにご指導頂きながら将来的には無肥料、無農薬の自然農法で作物を作ってみたいと思っており、自然の力だけで育まれた命をカラダに摂ることにより大地のパワーを身体に取り込んでスタッフの皆、またその家族に健康になってもらいたい、同時に、食への意識を高めて欲しいという想いです。

まずはスタッフやその家族の身内からではありますが、育てた野菜を御世話になっているお客様にも出来るだけシェアして行きたいと思っていて、定期的にお客様を交えたイベントとして収穫祭を開催しています。

次回は7月、沢山のお客様に喜んで頂ける様に安心できる安全な野菜づくりをしていきたいと思っています。

 

【在り方こそが信頼構築の鍵】

スタッフに対して口を酸っぱくして言い続けており、たぶん耳にタコが出来ていると思われますが、私たちは住宅を建てることを生業にしておりますが、実はそれは単なる手段です。

本来の目的とは、私たちが工事をして引き渡した後の『暮らし』であり、それを支える環境を整えるのが私たちの仕事です。だからこそ、電磁波対策を施したオールアース工法を採用していますし、EM珪藻土や無垢材のフローリング等、自然素材の内装仕上げを提案したりする訳です。

『暮らし』が始まってから、お客様と私たちすみれとの本当のお付き合いが始まると思っています。

その在り方を真摯に見てみると、やはり住環境の提供だけではモノ足りません。

健康で安心な暮らしを考えれば食のことに無関心ではいられませんが、私たちはあくまで建築業、その立場で出来る事を考えた時に、自然農業に自分達でコツコツと取り組むことでお客様に伝えれることがあると思うのです。

そんなことを考えて、農業に取り組んでいるんだぜ、と新人二人には説明をしておきました。

すみれ農業研修
すみれ農業研修

おいしい野菜が沢山出来て皆さんの収穫祭で多くの方の笑顔を見れます様に☆

7月の収穫祭に向けて皆で力を合わせて頑張ってみたいと思います。

 

 

おまけ、オープン間近の現場、佳境に入って来ております。

神戸牛栄吉 建築女子奮闘中。
神戸牛栄吉 建築女子奮闘中。

 

ご苦労さんです、がんばって!

神戸牛栄吉 タイル工事
神戸牛栄吉 タイル工事

8割当たる!素質適応理論(STR診断)の使い方。

5月28日 今日も引き続き晴れ

気持いい日が続きます。

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昨日は彦根での店舗工事の完工チェックの後、急いで大阪に取って返して、リフォーム担当プランナー、(売り出し中の)カナちゃんと合流、マンションリノベーションにおける床の防音セミナーに参加しました。

マンションの床材に杉の無垢フローリングを使ったリノベーションを専門に行なわれているマスタープラン、小谷さんのお話はまさに目から鱗、、

マンションの床組、防音材、そしてその性能に対して実験と検証を積み重ねて来られたその内容は、今まで、これって怪しいけど、ほんまかな?どうなんやろ、とグレーのままやり過ごして来たことがスッキリとする素晴らしい内容でした。

 

大阪木材仲買会館
大阪木材仲買会館

さて、お題目は昨日の続き。

田坂広志氏の新著『人は、誰でも多重人格』を紹介させて頂きましたが、その中にある、顕在的人格について。

多重人格という良い方は病理的な言い回しというか、映画『サイコ』などに出て来る自分自身の全く知らない人格に変わってしまい、犯罪を起す原因の様に思われがちですが、決してそれだけの意味ではなく、普通の暮らしの営む中でも人は皆、多面性を持っていることを指しています。

例えば、、

厳しい父親。

おとなしい旦那。笑

論理的なビジネスマン。

感覚を大事にする趣味人。

地道に練習を重ねるスポーツマン。

よく電車を乗り過ごす酔っぱらい。

原理原則主義の塾の主宰者。

夢を語る経営者。

一か八かに賭けるギャンブラー。

素直に先生に従う生徒。

怒ると怖い工務店のオヤジ

黙々と同じ作業を繰り返す職人。

動物を愛でるおっさん。

(あくまで例えば、です。笑)そんな整合性が無さそうないろんな人格を日々それぞれのシーンによって使い分けている訳ですから、多重人格としか言いようが無ありません。

そして、それぞれの人格にそれぞれ強みや独自性があり、それはある意味才能と呼べるものも内包しているかもしれない訳です。

これらの複雑に絡み合う人格は、生まれもってこの世に生を受けた訳ではなく、知識や体験、そして環境におかれることによって発現したり、培われて来たモノが殆どです。

考えてみれば、私自身、新たな行動を起こす、今までと違う環境に飛び込むことにより、自分を変化させる必要に迫られて、いままで表面に現れていなかった新しい人格を創る、もしくは潜在していた人格を引っ張り出して来たような気がします。

昔からの知り合いは、現在の私を見て、「別人の様だ。」としばしば言われます。

見た目だけではなく、人格が変わったようだ、と。

良い意味に取る様にしておりますが、笑、それは実際にその通りで、わたし自身、新しいことにチャレンジする度に意識して次々と新しい人格を育ててきたように思います。

マインドセットを新たにし、セルフイメージを描き変えてきた、ということでしょうか。

 

前置きが長くなってしまいましたが、このいくつも持っていたり、新しく作りあげたり、書き換えたりするこの『人格』。表面に現れているのはそんなにたくさんあるわけではありません。

普段の暮らしの中で顕在化しているのは代表的な1つが中心になるのだと思います。

ご紹介するのは、その人格を生年月日を入力するだけで大まか当てることができると言う便利な代物です。(笑)

こちら→素質適応理論

中国5000年の歴史から編み出された統計学といわれる陰陽五行説をもとにしたこの診断、実際に結婚相談書の登録者などでテストしてみると8割当たっているという結果が出ている様で、実際に私も身の回りの人を対象に診断してみたら、なるほど、自分を含め、8割方当たっている様に思います。

要するに、統計学上、生年月日だけで『人格』が8割方決まっているという事。ほんまかいな、と言う声もあるとは思いますが、どうやら本当の様です。笑

ただ、前述の通り、人格とは一人に一つだけのことではなく、いくらでも持つことが出来るし、そもそも誰しも多面性を持っているはずなので、この統計の結果に囚われる必要は全くありません。

自分の持って生まれた資質、素質として前向きに受け入れて見るところから初めて、この診断の結果を一つの才能として認識してみるのが良いのかも知れません。結局、人格ってこの程度のことなんですね。(笑)

受け入れて、新たに創る!その繰り返しで田坂先生が言われる様にいろんな才能が開花するのかも知れません。

とにかく、8割方、当たりますので一度試してみてください。

こちら→素質適応理論

おまけ、

若手大工見習い、化粧もんさわり出してました。がんばれい!

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人は誰もが『多重人格』

5月27日 今日も快晴

今日も真夏並みの暑さになるでしょう。

と、朝のTV情報番組のお天気お姉さんが言ってましたが、確かに5月とは思えない強い陽射しが降り注ぎました。

日中は確かに暑かったですが、時折吹く風はどこか少しひんやりとして、真夏のそれとは一線を画す爽やかさ。やっぱり皐月です。

彦根城下町風情
彦根城下町風情

今日は朝から彦根へ。

全国各地の協力業者さんから、『サムライ大工』と呼ばれる店舗工事のエース、よーへーが今回も孤軍奮闘でやり切った現場へ完工のチェック。

にわ・とりのすけ彦根店
にわ・とりのすけ彦根店

オーナーさんの意向がカタチに反映されたいいお店になっておりました。

せっかく、彦根まで行ったので一応、お土産に細々した指摘をネチネチと言ってはみましたが、全体的には繁盛店になりそうな、いいお店に仕上がっている、と言う感想でした。

にわ・とりのすけ彦根店
にわ・とりのすけ彦根店

奇しくも今日は担当大工ヨーヘーの誕生日、独立起業を目前に控えている彼の誕生日を祝いながらエールを送る日にもなりました。

ヨーヘー、ご苦労さんでした、飛躍の一年にしてください。

T口オーナー、新しく整えた環境でお客さんの喜ぶ顔を見ながらガッチリ稼いで頂ければと思います、ありがとうございました。

にわ・とりのすけ彦根店
にわ・とりのすけ彦根店

さて、お題目は尊敬する田坂先生の新著のご紹介。

実はワタクシ、田坂塾という塾に入塾しておりまして、田坂先生の発信を逐一チェックする大ファンでして、、

今回、発売前から予約注文でAmazonのトップを走り続けていたという、珍しい現象を巻き起こした話題の書籍です。

 

人は誰もが『多重人格』
人は誰もが『多重人格』

私は、主宰しているマーケティングの勉強会の中で、自分独自の強みを見つけることを初期の段階からしつこく繰り返し述べています。

所謂、USPですね。

しかし、あらゆるモノやサービスが溢れる現代において、この世の中にまだ無いユニークで自分独自の商品やサービを作り出すというのはそんなに簡単なことではありません。
殆どの人は、自分にはそんな才能、独創性、特技は無い、と半ばあきらめ、ありきたりなことは分かっていても、「今の自分にはこれくらいしか出来ないです、」という風に突き抜けるUSPを作り上げることに踏み込めずにいます。

そんなとき、私がいつも口にするのは、

「人は十人十色、100人いれば100人とも全員違う、生い立ちも、考え方も、持っている資質も同じ人なんて一人としていない。人と自分のと違いは独特のモノのはずで、良い悪いではなくその違いをしっかりと見つめ、マネジメントすることで、独自性、独創性を持ったアイデアが生まれて来るはずです」

と、伝えています。

なんのことですか?と聞かれることもしばしばですが、その答えが見事にこの田坂先生がこの度上梓された本に書いてありました。

田坂塾の塾生のT氏との対談形式でテーマに沿って田坂先生の解説が進められるという変わった形態を取られておりまして、T氏の質問が我々が感じる疑問と同じ視点で、まるで自分が田坂先生に質問して応えてもらっているような錯覚に陥る、非常に分かりやすい構成となっております。

あまり書きすぎるとネタバレになってしまいますので、大まか且つ乱暴にまとめてみると、

人は誰しも表面的に現れている『人格』だけではなくもっと多面性を持っており、その多面性とは、同時に多くの才能を内包している。
仕事ができる、器が大きい、多才な才能を持っている、といった誰もが憧れ、目指す人物像の人はその多重な人格をマネジメントしている。
人が誰しも持っている隠れた人格を発現させ、マネジメントすることで新たな才能、人間力を開花させることが出来る。

そして、多重人格の話題になると同時に語られる『人間のエゴ』についても、『志』を持つことでしっかりとコントロールすることが出来て、抑圧するのではなく、解放して力にする具体的な方法論まで示されておりました。

いつもながら深い洞察と思索に富んだ、ドンピシャと言って良い素晴らしい一冊でした。

驚いたのは、最近私がよくおススメして、友達のセラピストを紹介している『マインドブロック』を取り除くヒプノセラピーのことまで言及されていたこと。

丁度、今週も塾生のOさんもセラピストに会いに行ったところでもあり、マインドブロックを外して、殻を破ったと言われる勉強会のメンバーが続々と出て来ている最近の流れにまさにドンピシャ!です。(笑)

流石、というか自分の問題解決に対する考え方、処方が間違っていないと、認めて頂けたような気がして、勇気をもらうことが出来ました。

敢えて言うなら、田坂先生の対談相手のT氏はたぶんコーチングのスキルをお持ちだと思うのですが、相手から聞いたことをもう一度繰り返す『反復』の技法が染み付き過ぎて、文章で読むには少し滑稽に思えて来るところぐらいが少し気になったくらい。(苦笑)

とにかく、強くお奨めな一冊ですので、是非ご一読下さいね!

こちら→http://www.amazon.co.jp/人は、誰もが「多重人格」-誰も語らなかった「才能開花の技法」-光文社新書-田坂-広志/dp/4334038565

過渡期にこそあるチャンス。@既存住宅

5月26日晴れ

いい天気が続きます。

午前中は久しぶりに事務所でゆっくりとPCに向かって事務作業。

たまってる仕事を少しずつ片付けてました。

5S活動@すみれテラス
5S活動@すみれテラス

隣のテラスではすみれ期待の建築女子りかちゃんがテラスのウッドデッキのメンテナンスに汗をかいてありました。

慣れないペンキ塗り、どう?と聞いてみると、元気よく「楽しいです」とのこと。

やること、行くとこ、何もかも新鮮で楽しいみたいで、なんだかうらやましい気分になりました。(笑)

ひょうご新民家21総会
ひょうご新民家21総会

昼からは、NPOひょうご新民家21の総会と研修会に出席。

NPOの立ち上げから10年にわたりご尽力された大海理事長のご勇退、同年代で地域密着工務店の理想に燃える林新理事長の就任とちょっとしたドラマがあり、時代の流れというか、我々の年代がこれからの時代を担っていくようになる認識を新たにすることとなりました。

近江理事長、長年お疲れ様でございました、ありがとうございました。

林新理事長、一気の若返りと言うことで、今後いっそうの盛り上がりを期待しておりますのでよろしくお願いいたします。

私も出来るだけの協力をお約束致します!

総会の後の研修会はご近所のH建設のH社長の講演、長期優良住宅化リフォームの活用方法と事例の共有を頂きました。

長期優良化リフォームとは、既存住宅を現在新築の中心的なスペックになり普及の段階に入ったと言われる長期優良住宅と同じ性能に引き上げることを目的とした国交省の肝いりの事業で、耐震性能、劣化対策、長期保全計画をリフォームと共に行なうことで、最大200万円もの補助金が支給されるというものです。

が、しかし、既存の建物を建築基準法の1.25倍の耐震強度を持たすのは至難の業という事もあり、利用者が極めて少ない現状に合わせてもう少し軽目(耐震等級1=現行の建築基準法に合致)の基準を作って上限100万円の助成金の制度を設けられており、どちらかと言うとそちらがメインになっているのが現状です。

詳細は色々と条件がありますので、全面改装、リノベーションをお考えの方はすみれのリフォームチームにお気軽にお問い合せ頂ければと思います。

ひょうご新民家21研修会
ひょうご新民家21研修会

さて、お題目はH社長の話を伺っていて、なるほどな、と思ったこと。

建物の長期優良化は日本の不動産流通の枠組みを根底から見直す取り組みです。

現在の日本の住宅は、築30年も経つと建物の価値は殆ど評価されません。中古住宅の価格は土地の評価額のみで取引されています。

それにひきかえ、西欧諸国では古い建物程価値がある、という全く逆の評価で市場が成り立っており、中古住宅の流通も非常に活発です。

日本も将来的にそのようになる様に、と言うのが現在の流れであり、今がまさに過渡期です。

これから長期優良化住宅が増えて来ると、築年数が経過しても建物の評価が今の様に下がらなくなる様になってきます。

そんな風に考えると、物件によりますが、十分使える建物を土地の値段だけで購入出来るのは今だけ、と考えることが出来ます。

躯体だけしっかりしておれば、リフォームで新築と同じような性能を持たすことも可能ですし、新築で建てるよりもずっと低コストで快適な住宅を手に入れることが出来る可能性は大きいとも言えるのです。

その為の長期優良化リフォーム制度でもあるんですが。。。

 

とにかく、そんな場合、中古住宅の現状の性能をしっかりと見極めることが肝になります。

そんなこんなで、、すみれでは有資格者によるインスペクションのサービスを行なっておりますので、中古住宅の購入をお考えの際は、是非一度お声掛け頂ければと思います。

購入者の立場に立った診断をモットーにしておりますので、お気軽にどうぞ!

こちら→すみれインスペクション(住宅診断)

以上、久しぶりの告知でした。(笑)

おまけ、

スヤスヤ眠るにゃろ、最近とみに態度がデカくなってます。(^ ^;

にゃろ
にゃろ

TED×KOBE

5月25日快晴

久しぶりにいい天気の1週間のスタートになりました。

月曜日はやっぱり朝から現場へ。

仮枠建て込み中
仮枠建て込み中

着工に変えた工場の改修工事の現場打ち合わせや、進行中の鉄筋コンクリートと木造の混構造の新築現場、完工を控え佳境に入ってきた店舗工事の最終デザインの煮詰め等、真夏のような日差しの下真っ黒になりながら走り回りました。

塗装色、現場調色中
塗装色、現場調色中

【TEDxKOBEへの参加】

さて、お題目は昨日行われた(念願だった)TED×KOBEに参加しての振り返りです。

Dive into diversity と言うテーマで行われた、YouTubeやネットニュースでお馴染みのあのTEDがなんと神戸で開催され、これは逃せない!と参加させてもらいました。

TEDxKOBE
TEDxKOBE

Technology Electronics Design の頭文字をつなげてTEDと言うらしいこのイベントはそれぞれの分野を融合させた新たなアイディアを発表するアメリカ発祥のプレゼンテーションのイベントです。

Participantという見学者もそのアイディアを共有し、共に考えるというスタンスをとっており、非常に幅広い分野からプレゼンターが登壇するということで以前から随分注目しておりました。

TEDxKOBE
TEDxKOBE

日本でも東京や札幌などで開催されており、その度YouTubeでチェックをしておりましたが、まさか神戸で開催されるなんて夢にも思っておりませんでした。

偶然に、締め切り後の追加募集のFacebook広告を見かけて急いで申し込むと、滑り込みでParticipantの選考に合格。

今回念願叶って参加することができました。

TEDxKOBE
TEDxKOBE

【リアルなdiversityの感覚を共有する場】

参加しての感想は、Dive into diversity (多様性の海に取り込め!)と言うテーマの通り、様々な人の様々な考え方、アイディアを見たり聞いたりすることができ、数年前の故・スティーブン・コヴィー博士の講演を聞いてからずっと胸に残っていたdiversityっていう考え方、世界観がリアリティーを持って目の前に広がっている、そんな感覚を覚えました。

TEDxKOBE ランチタイム
TEDxKOBE ランチタイム

【胸に残ったコンセプト】

多彩な人達の多様性に富んだメッセージ、胸に残ったコンセプトを備忘録として書き残しておきたいと思います。

単なる箇条書きなので、何のこっちゃさっぱりわからんと思いますが、私自身のための忘備録のなでご容赦ください、あしからず。おまけに敬称略でスミマセン。。。(笑)

 

金谷 一朗:シンプルでなければならない、シンプル過ぎてはいけない。

山上 遊:トイレは循環型社会の入口

竹田 真木生:昆虫との共存は人類を救う

Haioka:テクノロジーと日本の伝統との融合が今の日本のありのままの姿。

松下 麻理:社会的問題の解決の糸口は隣人を思いやる事から、Be Kobe!

リリアン テルミ ハタノ:在日外国人に対する教育制度の問題は日本全体の問題である。

須本 エドワード:多様性を認め、育てることで新たな才能や可能性が開花する。

山寺 純:自転車で社会を変えることができる。

池嶋 亮:大人たちが遊びの時間を持つことの重要性。

そして最も強烈に印象に残ったのは、人との違いは強みとなる。ということ。

両足が義足の片山 真理さんがいじめられ続けた少女時代に、人に近寄られないようにと義足に絵を描き出してから表現者へと変貌とげ、たくさんの人にアーティストとしてメッセージを届けるようになったと言う話は、彼女の圧倒的な存在感を伝える歌声とともに圧巻でした。

 

【リアルにLIVEに参加してみての感想】

TEDのプレゼンテーションを色々とYouTubeでチェックしてみると、総体的には様々な事例や複雑に絡み合ったエピソードを紹介して、そんな中から共通項として存在しているシンプルな真実や原理原則を抽出して、プレゼンテーターはその真実を皆さんで共有して社会の中で育んでみませんかという提案をされることが多いように思います。

今回、リアルにそのステージに参加してみて感じたのは、単なる概念化だけではないってことです。

実際のアクションに直結するような気づきや提案をイメージや空気感と共にいくつも受けとることができました。

これがバーチャルとリアル違いなのかもしれません。

セッションの後のアフターパーティーも非常に楽しく、ご縁をいただいてお知り合いなった方々も個性的な人ばかり。とにかく刺激的な一日でした。

I dive into diversity!

http://tedxkobe.com

不思議なご縁に心から感謝します。

来年も(たぶん)開催されるとの事、神戸の皆さん、是非一緒に多様性の海に飛び込みましょう!

自転車売り場の店員の選択。

5月23日曇天

あまりぱっとしない天気の週末となりましたが、暑くもなく寒くもないこの季節、外回りをするにはちょうど良く、一日中精力的に西へ東へと走りまわりました。

大屋根のsumika
大屋根のsumika

午前中は、創業当時から、もう数え切れないほどご紹介をいただいているお客様のご親族のお宅で全面改装のご相談に伺いました。

昼からは新しくお取引をいただけることになった工場の本社へご挨拶。

その後は日が暮れるまであちこちの現場回りで担当者と打ち合わせ、忙しい1日でした。

 

南京町 神戸牛栄吉
南京町 神戸牛栄吉

 

さて、お題目は午前中に伺ったリフォームのご相談のこと。

築50年になろうかと言う木造モルタル塗りの一戸建てのリフォームの案件でした。

着いてみると、外壁のひび割れから水が染み込んで一部のモルタルが剥離して落ちていており、老朽化はかなり深刻な様子。

中に入ってみると、計るまでもないくらい建物の床や柱が歪んでいるのがわかりました。

聞くと、阪神大震災のときの建物診断によると半壊の判定を受けたとのこと。

明らかに耐震強度が足らない事はすぐに想像できました。

内外装を全部やり直して、水回りの機器類も全部入れ替えて、耐震補強をして、と、リフォーム会社としてはとても腕が鳴る案件ではありますが、私が出した提案は、

「リフォームするのやめておいたほうがいいと思います。」

と言うものでした。

ここまで躯体の老朽化が進んでいると、リフォームをしてしっかりとした住環境を整えようとすると建て替えるのとそんなに費用は変わりません。

かける費用対効果を考えたとき、リフォーム以外の選択肢が色々とあることから、私の仕事はなくなってしまいましたが、リフォーム以外の様々な提案をさせていただきました。

お客様も、「なるほどねー確かにね」と、ご納得いただいたようでじっくりと考えてみるとのこと。

大きな仕事を失いましたが、小さな信頼を入れたと思います。(笑)

お客様先を出て、思い出したのは『卓越の戦略』を提唱するジェイエイブラハムの著書、ハイパワーマーケティングの中にあった自転車屋さんの話。先日の職人起業塾でも例題として紹介しました。

 

あなたは、自転車屋の店員さんです。
4歳から5歳ぐらいの子供と親が来店されました。つまり、この親子はあなたにとって
の見込み客です。今後、クライアントになってもらえるかも知れない大切な親子。

ここで問題ですが、あなたなら、どのような自転車をこの親子に薦めますか?

自分のお店の利益を中心に考えると、値段が高いものや利益率が良い自転車を薦めます。

しかし、「卓越の戦略」では、”クライアントにとってベストなもの”
を提案するので、このケースでは、安価な自転車を薦めることになります。

というのは、子供は自転車に一人で乗れるようになるまで、何度も何度もころびます。

転ぶたびに自転車は傷だらけです。

最初から高級な自転車は必要ない、そのことを店員であるあなたは、クライアントに対してなぜこの安い自転車を薦めるのか説明するべきです。
そうすれば、お店の利益よりも自分達(この場合は親子)のことを第一に考えてくれた非常に良い店員さんという印象が強くなり、子供が大きくなって次の自転車が必要になった時、きっとあなたのことを思い出して、また買いに来てくれることでしょう。

※ハイパワーマーケティングより

 

私たちは、工事をするのが目的ではなく、あくまでお客様の快適で楽しい暮らしを作ること。

そのためには、建築のプロとしてメリットデメリットを誠実に、正直に話すことが不可欠です。

当たり前すぎるほど当たり前の話ではありますが、目先の売り上げにとらわれず、お客様の立場で誠実な姿勢を貫くというマーケティングの理論をしっかりと実践できてよかったと、別れ際に「ありがとう」と言ってくださったお客様の言葉に自分ながらご満悦。(笑)

学んだことは実践に!

今まで散々御世話になったお客様には、最善の選択をして頂ければ幸いです。

にわ・とりのすけ生田新道店
にわ・とりのすけ生田新道店

ココロとカラダ。

5月22日晴れ

今日は今月着工した新築案件の図面読み合わせを事務所にて行いました。

お施主様と設計事務所の先生にお越しいただいて、大工や電気や水道などの設備の業者さんにお集まりいただいて顔合わせの機会を持つとともに一緒に図面を読み込んで共通の認識を持つ時間を作っています。

 

お施主様にとっても、設計事務所さんにとっても実際の施工する人の顔が見えて安心できる。とご好評いただいており、職人さん達には無理を言って時間を作って集まってもらうのですがこの時間を持つおかげで現場の流れは随分スムーズになっていると思っています。

 

T様、本日は長時間の打ち合わせありがとうございました。

T先生もお忙しい中、お時間いただきましてありがとうございました。

小村崎棟梁、前田プロ、北川プロ、貴重なお時間をいただいてありがとうございました。

 

夕方からは月に1度の勉強会へ参加するために大阪、庄内へ。

「理念と経営」を考える経営者の会です。

出るのが遅くなってしまったことで、久しぶりに大遅刻してしまいましたが、そのお陰で、向かう道すがら、忙しい時間を縫うようにしてまで、毎月勉強会に欠かさず参加する意味合いを考える時間となりました。

 

世の中はすべからず、二面性があり、相反する様に見える表裏が一体となって構成されていると認識しています。

光と影、作用と反作用、メリットとデメリット、自由と孤独、心と身体、理想と現実、そして理念と経営。

片方だけを見るのではなく、両方のバランスを取らなければ、何事もうまく行かない気がしています。

そう言う意味から考えると、毎月一度この勉強会に参加する事は、自社の理念や自分の在り方にについて、そして具体的な取り組みがその理念に合致しているか、経営判断は間違っていないか、をじっくりと振り返る非常に重要な時間であり、煩雑な日常の中では手を止めてじっくり考える事のない検証を行なうチェック機能となっているような気がします。

 

意識して、というワケではなく、いつの間にか心と身体のバランスを取っているのが何年も継続して勉強会に通い続ける理由なんだな、と今さらながら認識した次第です。

 

志があれば人生において起こる出来事は全て砥石となる。

 

喜多川泰さんの言葉どおり、遅刻する事さえも自分を研ぐ機会なんですね。(苦笑)

とにかく、毎月学びを頂ける場を提供頂ける事に心から感謝致します。

心謝。

夢が叶う経営者の会
夢が叶う経営者の会 ※ナカジュンのfbより拝借

 

目標達成はイメージング力。

5月21日 晴天

五月らしい、いい天気が続きます。

明石川
明石川

今日は昼から建具職人。

近所の運送屋さん、Y運輸のドライバーさんが前が見えない位荷物を抱えて配達に行き、お店の扉をつぶしてしまったとのこと。

よくあるSOSです。(笑)

 

不具合の状況を聞いて修理のイメージを頭の中で作って、道具を準備。

現場に到着してから、お店の人に挨拶をして問題の建具を取り外し修理して元に戻す。

建付けを念入りに調整した後、おもむろにお店の人に来てもらい、修理した箇所を確認してもらう。

最後に笑顔で御礼を言って店を後にする。

 

到着から完了まで10分!と完璧にイメージを作り上げて現場へと向かいました。

集中して作業してる最中に、トラックの運転手が「邪魔やから作業車をどけろ」と言ってこられてイメージとのギャップが生まれましたが、結果は、3分オーバーの13分で作業終了、ほぼほぼイメージ通りの仕事ができました。(笑)

 

帰社する車の中で、そういえば毎日現場に出て作業していた頃は夜になると眠る前に頭の中で次の日の作業のイメージをしながらベットに入っていたことを思い出しました。

で、夢の中で次の日の作業をやる。

次の日の朝、現場に行くと昨夜眠りの中でやった作業を繰り返しなぞるだけなので非常にスムーズに作業ができた覚えがあります。

寝言がまるで現場作業してるままでうるさい、とよく妻に苦言を呈されていました。。(苦笑)

目標達成ってイメージングや、とよく言っていたのを思い出します。

image

 

夕方からは、MKTMTG(マーケティングミーティング)とマーケティングの勉強会「職人起業塾」の開催でした。

ミーティングでは、緊急性の無い、重要な事の進捗チェック、進まないものに関しては対策を講じて、なんだかスッキリ。勉強会の方は今回も大勢の方にお越しいただき非常に盛り上がりました。

ロースタイル開催の職人起業塾
ロースタイル開催の職人起業塾※H山若のfbより拝借。

うれしかったのは、大阪から初参加されたKさんが、「自社でも職人さんを集めてマーケティングの勉強会を行う計画があるんです」と言われてたこと。

自社での勉強会開催のイメージ作りの一環もありこられたようで、私の信念である。

「職人がマーケティング理論を学ぶことで、新たな価値を生み出し、その結果、社会的地位の向上が図れる」

という考え方が世の中に徐々に広まってきたと感じる嬉しい出来事となりました。

 

Kさんとは10年来のお付き合いなのですが、今回お越しになったきっかけは、先日新建ハウジングに私の主宰する勉強会が取り上げられた記事をKさんが勤める会社の社長が読まれ、付箋をつけて社員さんに「是非読む様に!」社内回覧に回していただいたことから、Kさんが、「このすみれの社長よく知ってますよ!」となった流れらしく、同じような思いを持たれている同業者の経営者がたくさんいてくださることが、うれしく、そして心強く思いました。

 

Kさん、本日は遠いところお運び頂きましてありがとうございました!

うまく運営出来そうなイメージを持って帰って頂けたでしょうか?
これから始められる職人さん向けの勉強会の成功を神戸からお祈りしておりますし、何かお手伝い出来る事があれば、いつでも言ってくださいね!社長にも宜しくお伝え下さい。(笑)

 

職人新時代の幕開けがすぐそこまで来ている、そんな実感を頂ける嬉しい一日となりました。

ご参加頂きました皆様、ありがとうございました!

心謝。

職人起業塾懇親会
職人起業塾懇親会

 

日本の木の家づくりサミットinおおさか@日本再発見!

5月20日 晴

今日は朝から大阪へ

新大阪の空
新大阪の空

『日本の木の家づくり』サミットに参加してきました。

『日本再発見ー和の伝統を現代の住まいに活かす』をテーマに全国から工務店が集まって大々的な日本の木の家づくりについての情報共有と意識喚起の講演やディスカッションが行なわれました。

横内敏人京都造形芸大教授による和のすまい設計術では、日本人が持つべき真の豊かさを建築を通して感じれる様になる可能性を見せて頂きました。

日本の木の家づくりサミット
日本の木の家づくりサミット

淡路の江戸保棟梁、有名左官職人、挟土秀平氏、美山で茅葺きをビジネスモデルまで押し上げようとされている茅葺き職人、西尾晴夫氏、豊岡で里山の伝統文化を守る工務店、池口善啓社長らを、らしさ研究所の佐藤善秀先生がコーディネートして行なわれた職人座談会では守るべき日本の伝統技法の重要さと、多様化を極めたこれからの日本の住まいにどのように活かして行くかを深く考えさせられました。

日本の木の家づくりサミット
日本の木の家づくりサミット

工務店座談会では、継承すべき歴史と文化とはなにか、それをどう取り入れるべきなのかを、熊本のミズタホーム・水田和弘社長、鳥取の建販・山内智晃社長、宍粟の山弘・三渡眞介社長の取り組みを中心に新建ハウジングの三浦祐成編集長が美しくまとめられておりました。流石です。。

日本の木の家づくりサミット
日本の木の家づくりサミット

洋服に流行がある様に、住宅業界でも流行があります。

元々は和風一辺倒だった日本の住宅は、生活様式の変化と、供給側の多様化(昔は大工しかいなかった、)と共に、西洋風に変わり始め、北欧風、モダン、シンプルモダン、とこれまで変遷を遂げて来て、現在は一通りラインナップが出揃って住まい手の好みで選べる時代になっていると思います。

そんな中、今、というかこれから大きく注目されるであろう流れは、和モダンだと個人的に思っていて、日本人が昔から持ち続けて来た独自の価値観、スタイルが見直されていると感じています。

昨年は『和食』が文化遺産に認定されましたし、世界で一番訪れてみたい都市に京都が選ばれるなど、世界的に日本の伝統文化が見直されている事もありますし、住宅もその流れを汲んでもあながちおかしくありません。

また、住宅とは人にとっての一番身近な環境で有り、元来、日本の家づくりは四季が有り、夏は暑く冬は寒い風土に合わせて受け継がれて来ている事を考えると、環境、それを担保する性能の面でも日本らしい家に立ち返るのは自然な流れと言えると思います。

南に大きな窓を設け、深く軒を出して、夏の陽射しを遮り、冬の太陽の熱を取り込むのはパッシブデザインという西洋式の考え方ではなく、元来日本人が生活の知恵としてカタチにして来たものです。講演でも、座談会でも原点回帰という言葉が何度も聞かれましたし、市場全体を見渡すとまだまだその存在感は小さいですが、今後大きなムーブメントになりそうな予感がしています。

今回のサミットはその予感を確信に変える場だった様に思います。

多くの学びと気付き、そして確信を得る事が出来た有意義な時間となりました。その中でなるほど、と思ったのは『和』の定義について。

横内敏人教授が丁寧に説いてくださいましたが、『和』の定義を辞書で引くと、

大辞林 第三版の解説

わ【和】

① 対立や疎外がなく,集団がまとまっている状態。仲よく,協力しあう気持ち。 「 -を保つ」
② 争いをやめること。仲直り。 「 -を結ぶ」
③ うまく調和のとれていること。つり合いのとれていること。
④〘数〙 二つ以上の数を加えた結果の数。

 

足し算の文化であり、それを調和する、多様性を認め、異文化を吸収して融合させて行くことで成熟して来た文化とも言える。と今までぼんやりとしか考えていなかった『和』の価値観を見直す機会となりました。

この考えからから見ると、純和風とは、真の『和』の文化ではなく、もっと柔軟に大らかに様々な価値観やスタイルを受け入れることが、その価値観に合って来る、という事になります。

その中で、日本の風土、歴史、伝統、文化の根源的な部分をしっかりと見つめ、守るべきところを守る事が本当の『和のすまい』になるのだと。

この定義付けは腹に落ちました。今までかかっていたモヤが晴れたようなスッキリとした気分になって気持よく帰途につくことが出来ました。

サミットへの参加を熱心にお誘い頂きました日置社長には心から感謝致します。

ありがとうございました!

日本の伝統工法の仕口
日本の伝統工法の仕口