今年2回目の富士登山。

8月19日 曇り時々晴れ

 

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富士山8合目にいます。

今年2回目となる富士登山にひょんなきっかけで来ることになりました。

先月、すっかり毎年恒例のイベントとなった社員研修を兼ねて20名の大人数で富士山に登ったところ、数日後に打ち合わせに伺った先でお世話になっているクライアントに「会社で富士登山にチャレンジする事になったので、レクチャーしてくれませんか?」と言われました。

よくよく聞いて見ると、私たちの登山の様子をfbで見て、盛り上がって頂いたようでして、、

で、登ってみる事になったが、皆さん初めての事なので、詳しく教えて欲しいとの事でした。

そんな流れで、「それならいっそ、」と道案内をかって出た次第です。

日頃から経営者の仕事はマーケティングだと言い続け、私達は家や店のハコを作るのでは無く、暮らしやビジネス、そのハコで繰り広げられる『コト』に焦点を合わせるべき、そして、信頼関係をしっかりと構築するべきとスタッフに繰り返し言ってます。

そんな観点から見ると、クライアント先のスタッフさんと一緒に富士山に登るというのはこれ以上ないようなマーケティングアクションとなりますね。(^^)

 

 

一生に一度は富士山登って見たいと私も思っていたし、そう言われるいう方はとても多いですが、実際に行動に移すのはそんな簡単でもありません。

私はとある勉強会の流れで先輩に富士登山に誘って頂き、それから6年間、毎年登り続けています。

私を富士山に誘って下さった先輩経営者は今はもう、他界されてこの世におりませんが、その方に頂いたきっかけで、自分の人生を大きく変える事になった事もあり、
「富士山に登ってみたい」と言われる方が私の身の回りにいる限り、サポートし続けようと思っています。
ちなみに、富士山に登って人生がどの様に変わったかというと、、

運動=肉体改造をする様になって、長年患っていた肝臓を自力で治して寿命が30年伸びました。

人生設計の根底から変わったと言っても過言ではありません。

もしかすると、そんな人生の転機を見つけてくれる人もいるかもしれません。

てか、いればいいなと思います。(笑)

とにかく、全員無事に登頂、下山出来ますように!

非情な日常。

8月18日

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天まで突き抜けるようなような晴天。

昨日のお通夜に続いて、今日は朝からスタッフの息子さんの葬儀に参列してきました。

14歳の若さで子供を亡くした親の無念は察するに余りあり、かける言葉さえも見つかりませんでした。

両親、兄弟たち、ご親族のご心痛を慮ると、私まで腹の奥がずしりと重たくなり、どうも気分は上がりません。

とは言え、葬儀を終えて事務所に帰ってくると、容赦なく煩雑な日々が再開します。

工務部のスタッフたちは、晴れない顔のまま無理を言って停めさせていただいた現場や遠方の出張先へとそれぞれ向かって行きましてた。

「かける言葉もないし、できることもないが、彼が現場に復帰するまで、みんなで仕事のサポートをするしかない。」
昨夜、スタッフの誰かがポツリと呟いた言葉が強く印象に残っています。
決して癒える事のない深い悲しみ、しかしそれを抱えながらも前を向いて歩み出さねばならないのもまた事実。

気持ちを切り替えて。と簡単にはいきませんが、とにかく今は、自分のなすべきことを粛々と進めるしかないと臍下丹田に力を込めて大きな深呼吸を1つ。
まずは一歩、

頼もしい仲間と共に歩みを進めます。
そして、今夜は私が主催するマーケティングの勉強会、「職業起業塾」の開催日。

遠方からわざわざお越しいただく方も多く、絶対にがっかりさせるわけにはいきません。

目の前の、なすべきことを1つずつ。

非情な日常、乗り越えていきたいと思います。

 

慟哭。

8月17日曇天

今日は私の人生にとって忘れられない一日となりました。

 

こんな日でも、ブログを更新しないといけないのは非常に厄介で辛くもありますが、自分との約束なので一応、書いておく事とします。

朝出社して、メールボックスを開けていつものようにEメールをチェックしてみると、その中に

「自分に自信を持つほど他人に興味がなくなり学ばなくなる。」

と言うような言葉が書いてありました。

その時は、さほど気にも止めず読み流していたのですが後で思いかえすごとに、胸に突き刺さり、えぐり取られるような気分になりました。

午前中、事務所の片付けをしてから昼から姫路の山奥にある宍粟の工務店さんを訪問しました。

この秋から開講する「職人起業塾」の申し込みをいただいた、唯一京阪神木造住宅協議会の中で、大工の正規雇用を行っておられる工務店さんに細かな内容のご説明に上がりました。

職人の意識改革(経営者意識への転換)がこれから、工務店が自立、継続的に生きていく道である、と言う私の持論を大先輩である社長に恥ずかしげくもなく披露して、一緒に職人の社会的地位の向上への取り組みをさせてください!とお願いをしたのですが、実は、伺った先は私たちには足元にも及ばないほど高い技術力を持ち、卓越したポジショニングを持っておられました。

逆に、勉強させていただかないことが山ほどあるにもかかわらず、お手伝いをさせてくださいと申し出た自分が恥ずかしくってなりませんでした。

とは言え、高い技術力を持って、職人を懸命に育てているからと言って盤石の経営状態にあるとは限りませんし、逆に、どちらかと言うと職人にしっかりと社会保障を付ける会社の方が経営状態が厳しいのが現状です。

「職人は、もっと社会的地位の向上せなあかん。」

何十年にもわたり、大工を社員として、厚生年金をかけ続けた社長の言葉は非常に重く、心に重く響きました。

 

 

「これから、難しい仕事をいろいろ教えてください」とお願いしながら訪問先の工務店さんを後にした後は一路葬儀場へ。

夕方から、スタッフの大工の長男くんが盆休みに急逝して、そのお通夜に参列させていただきました。

自分で決めた習慣というのは、非常に厄介なもので、こんな日にもブログの更新をしなければならないのは正直、負担以外の何物でもありません。

できれば、静かに黙っておきたいし、書くことも本来ありませんが、これも一応、私の仕事でもありますし、自分の約束でもありますので一応、今日の辛い日の事を書き残してしておきます。

社員さんの長男くんは、なんでも、夏風邪をこじらせてると思っていて、容体が急変して病院に行ったら手遅れだったと言うありえない話でした。

冷静に考えると、誰の責任でもないと思います。

ただ、今日の朝のメルマガにあったように、自分の経験則で正しいと思うことを声高々に言うことが周りの人にに要らぬ影響与えるのではないか、ということが朝からずっと引っかかってます。

私は、20年来医師が絶対に治らないといった肝臓の疾患を運動をすることによって直しました。
医者になどかからなくても自分の身体は自分の意志と努力で治せると思っています。

また、周りの同業者や、取引先の銀行が職人のの正規雇用など利益を圧迫するばかりだ、と言う言葉に逆らって今まで社員大工の体制を作ってきました。

しかし、10年経った今、社員の職人たちは、主体性を持って会社の理念の実現を果たしながら次の仕事をしっかりととってきてくれています。

正直なところ、どちらも自分の中では『確信』を得ており、できればロールモデルとして広く世間に知ってもらいたいと思っています。

しかし、午前中に伺った工務店さんは、私たちよりもずっとすばらしい技術力を持っておられました。

実際、お手伝いするのもおこがましい、と言うのが訪問した私の感想です。

そして、若くしてその生涯を閉じてしまった社員のご子息は、たられば論になりますが、一日早く医者にかかっていればその一命を取り止めて、単なる夏風邪をひいたと言う笑い話になっていたかもしれません。

ここ数年、医療なんか必要ないと、内外を問わずいい続けた私の言葉が、もし少しでも影響して、安易に医者にかかるのはよくないと親の気持ちの片隅にあったとすれば、私の責任は計りしれないほど重い物となります。

今となれば、自分の薄っぺらな経験だけでさもそれが真実のように声を大にしていい続けたことを後悔せずには居られません。

本当に申し訳ないことをしていたのではないか?と言う自分に対する疑念でいっぱいです。

自分の信念、志、価値観、それらが及ぼす良くも悪しきもある影響力について今一度考え直さねばならないと改めて考え直させられる日となりました。

多分、そのスタッフは私を責める事はないと思います。責めるのは自分ばかりではないでしょうか、だからなおのこと、悔やんでも、悔やんでも、悔やみきれず、我が未熟さを胸に刻み込み、今一度自分のあり方を見つめ直さなければと思います。

今は、とにかく、大地くんのご冥福を心からお祈りするとともに、同じような悲しみを二度と誰にも味わってもらいたくないと心より願います。

 

大地くん、安らかに眠ってください。

日本の一番長い日@HIROSHIMA

8月15日 終戦記念日 快晴 広島にて

広島の朝
広島の朝

昨夜は広島の横川駅近くでの仕事を終えてから、今日の墓参りの前乗りに来てもらった家族と広島駅で合流して、海沿いの街で新鮮な岩牡蠣と名物の穴子と、鮨を堪能。

久しぶりの家族揃っての旅行気分での食事となりました。

原爆ドーム
原爆ドーム

その後、平和記念公園近くのホテルに宿泊、朝は3人揃って平和記念公園、原爆ドームまで散歩して、記念碑に手を合わせてから、山根町国分寺への墓参り。

国前寺
国前寺

久しぶりとなる家族揃っての小旅行、幸せな時間を過ごす事が出来ました。

平和記念公園にて
平和記念公園にて

戦後70年を迎えた終戦記念日。

最近、幕末や明治維新の小説を読んだり、ドラマを見ながら思うのは、結局、日本は世界を席巻した大きな流れに抗えなかったという事。

18世紀の産業革命以降、イギリス、スペイン等の西欧の国々は世界中を開拓し、植民地化して富を集中させてきました。その余波が極東の日本にまで伸びて来たのがペリーによる黒船来襲であり、それまで太平の世にあぐらをかき平和を満喫していた日本人も半ば強制的に目を覚まさなければならなくなりました。

明治維新が起こり、富国強兵の旗印のもと産業を興し、国力を蓄え、軍備を整えて日清戦争、日露戦争と当時の日本よりも遥かに大きな国体の諸外国と戦い、独立国家としての面目を保ってきましたが、結局はアメリカに完膚なきまでに叩き潰され、統治下に置かれてしまいました。

サンフランシスコ条約後、日本は主権を回復したことになっていますが、実際は今も微妙な立場にあるままではないかと、私個人としては思っています。

今日は、そんな日本の歴史の中で最も大きな出来事があった日、世界で初めて原爆が落とされた地、広島で墓参りをした後、家族で映画を見に行きました。

 

 

日本の一番長い日

淡々とした語り口で、強いメッセージが込められていた訳ではありませんが、今私たちが享受している平和は当たり前の様に簡単に手に入った訳ではなく、大きな犠牲のもとに形作られた先人達の命の上にあることを再認識するには十分な作品でした。

平和記念公園に掲げられた碑文、

『安らかに眠ってください。過ちは繰り返しませぬゆえ』

この想いを、全ての日本国民が共通の想いとして持たなければならないと改めて感じた次第です。

70年前の今日あった出来を題材にした映画を、広島の地で家族と見る事に、大きな意義があったのではないかと思います。

 

日本人に限らず、全ての国の戦争で亡くなられた方々に、追悼の意を捧げます。

安らかにお眠り下さい。

これは僕らの叫びです。 これはわたしたちの祈りです。 世界に平和をきずくための。
これは僕らの叫びです。
これはわたしたちの祈りです。
世界に平和をきずくための。

命もいらず名もいらず

今日は朝から広島へ。

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出版社の担当さんとライターさんとの打ち合わせでした。

いよいよ秋口から開講することになり、現在、着々と準備を進めているJBN京阪神木造住宅協議会の研修事業、「職人起業塾」のテキストブックを出版する事になり、1日がかりで詳細の打ち合わせを行いました。

本を出版すると言っても、小説やエッセイを書く訳ではなく、今まで行ってきたセミナーのテキストを本の体にまとめるだけなので、大した作業ではないと、タカを括っておりましたら、なかなかどうして、あちこちに書き散らかしている文章を書籍としてカタチを整えるのは、そんなに簡単ではありませんで、思いの外作業量があるのに今更ながら気付きました。

ま、一日ガッツリと内容についての詳細の説明をしたり、ライターさんに私のこの事業に対する熱い思いを伝えたり出来たので、後は上手くまとめてくれると思います。(笑)

メディアジョン会議室
メディアジョン会議室

さてお題目は、広島に向かう道中でのめり込む様に読んだ書籍のご紹介。

大好きな山本兼一さんの代表作と言って過言では無いと思える大作の歴史小説です。

『命もいらず、名もいらず』

幕末から明治維新の動乱期を生き抜いた山岡鉄舟の生涯を描いた物語です。

命もいらず名もいらず 幕末編
命もいらず名もいらず 幕末編

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久しぶりに、読み終えるのが残念と思える程、ワクワクして読み進めました。

奇しくも、大河ドラマ、『花燃ゆ』では今、幕府による長州征伐がその舞台となっており、尊王攘夷の機運を高めた長州藩が都での勢力争いに敗れ、存亡の危機に瀕しているところ。

そこから大政奉還、そして江戸城の無血開城という日本の歴史的な大きな転換期を一人の御家人の立場から見事に描き切っています。

サムライという戦国時代から江戸時代にかけて長年に渡り日本を支配して来た職業が無くなってしまう悲哀と、西欧列強からの支配を免れ、国家として存続する為の変容をとても分かりやすく、ドラマチックに描かれています。

そして、何より、サムライとして生き抜いた山岡鉄舟の人間としての強さ、武士道と言う価値観を江戸時代から明治時代へつなぎ、残した功績を讃える書でもあります。

激剣と言われた剣道と、書と禅に生涯打ち込み、人間としての内面を鍛え、磨き続けたその生き方は素直に恰好イイ、と思いましたし、平和ボケ、と言われる現代に於いてももう一度、日本男児としての矜持を正し、誇りを取り戻せる様にしなければ、と思わずにはいられませんでした。

明日は、終戦記念日。

日本が戦争に負けて、幕末の黒船来襲から始まった植民地化の危機が結局現実となってしまった日から70年。

今も尚、日本の国土にはアメリカの基地があり、莫大な予算がアメリカに渡っており、アメリカの軍事力の傘の下に日本の平和が保たれている現状を見ると、この国は本当に独立国家としてあるのか、という疑問を感じずにいられません。

今一度、日本が世界に誇れる武士道の価値観を見直す時が来ているのではないか、なんて思いながら、もっと書や茶の湯に真面目に取り組まんといけないと、反省しきりです。

 

本書の締めくくりの章に紹介されてある、晩年の鉄舟が子供達に遺し置いた言葉は、あくまでも『陰徳』を積み、自分の在り方を問い続ける事が人生の真理だと指し示しています。

金を積みて以て子孫に遺すも、

子孫、未だ必ずしも守らず。

書を積みて以て子孫に遺すも、

子孫未だ必ずしも読まず。

しかず。陰徳を冥冥の中に積みて
以て子孫長久の計を為さんには、

これ、先賢の格言にして、
すなわち後人の亀鑑なり。

 

侍、または日本の伝統的な価値観を踏襲する生き方とはかくあるべき、という事なのだと思いました。

とにかく、長編小説ではありますが、非常に面白く読みやすいので是非とも一読をおススメします。

広島の空
広島の空

哲学の尻尾。

8月13日 曇天

昨日に引き続き、涼しい朝でした。

 

伊川の朝
伊川の朝

子供の頃、お盆に海に入ると足を引っ張られる、とよく言われ、海水浴シーズンの終了を宣告されて、なんだか物悲しいような、気分になったのが記憶の片隅に残っているのか、この時期は何となく気分が上がりません。

世間様はすっかり盆休みに入ったようで、SNSを覗くとバカンスを楽しむキラキラの写真でいっぱい。私は墓参りに一日だけの休みしか取っておりませんが、皆さんの楽しそうな投稿を覗いてそれなりに行楽シーズンの気分だけ味わせてもらってます。(笑)

すみれは今日も現場も事務所もほぼ平常通り、一日事務所に籠ってPCに向き合っておりました。

 

哲学が違う

さて、お題目は尊敬している経営者さんのfb(フェイスブックね、)の投稿を見て、ふと感じた事。

こちら、※fbからの転載です。

 

ただひとつ、まっとうな自然食品フルラインシリーズのプレマシャンティ。さらに加速してアイテム増強しています。まっとうな食べ物であることはもちろん、残留放射線量検査を日本どこの産地でも行い、不検出のものだけをお届けします。特定地域だけの検査とはそもそもの哲学が違います。

 

自然食品、健康食品などという陳腐な括りで紹介するのも気が引ける、常に真摯に、誠実な商品を世に送り出し続けているプレマ社がその精度をさらに高め、卓越の境地へと足を踏み入れられています。

無添加、無農薬はもちろん、残留放射線検査を日本中の全ての産地で計測するという姿勢は食の安全に完璧な根拠を示す国内唯一無二の存在です。

 

その紹介の投稿に中川社長が書かれていた、『哲学が違う』との言葉、正直しびれました。

 

 

 

フィロソフィーと哲学

四年前に急逝した私がメンターとして師事していた方が最後の一年に掲げていたテーマが、『哲学を作り上げる』とのコトでした。

稲盛和夫氏の提唱される、『フィロソフィー』という呼び方で企業の姿勢や考え方を明文化されているのは、よく聞いたり、目にしたりしますが、経営者としての『哲学』をしっかり堅持され、発信されているのはあまり聞き及びません。

亡きメンターの置き土産とも言える、『哲学を持つ』というコトに対して、この四年間、私もぼんやりではありますが、ずっと頭のどこかに引っ掛かっており、いつかどこかのタイミングで取り組まなければならない命題の様に感じていたのです。

 

しかし、『哲学』という言葉の響きはずいぶん敷居が高く、おいそれと片付けると言う訳にもいかず、、

なかなか手を付けれなかったのが正直なところです。

ちなみに、定義の整理にググってみると、、

デジタル大辞泉の解説

てつ‐がく【哲学】

《philosophyの訳語。ギリシャ語のphilosophiaに由来し、「sophia(智)をphilein(愛する)」という意。西周(にしあまね)が賢哲を愛し希求する意味で「希哲学」の訳語を造語したが、のち「哲学」に改めた》
 世界・人生などの根本原理を追求する学問。古代ギリシャでは学問一般として自然を含む多くの対象を包括していたが、のち諸学が分化・独立することによって、その対象領域が限定されていった。しかし、知識の体系としての諸学の根底をなすという性格は常に失われない。認識論論理学存在論倫理学美学などの領域を含む。
 各人の経験に基づく人生観や世界観。また、物事を統一的に把握する理念。「仕事に対しての―をもつ」「人生―」

 

 

 

哲学の尻尾

私は学者でもなんでもなく学問に取り組むつもりはサラサラありません。ただ、人生に向き合う上でその必要性を感じているところから考えると、『哲学を持つ』とは、この解説の2にある『物事を統一的に把握する理念』をまとめる事なのかと思います。

そして、把握するとは、その物事の本質を知りえるコトを指しており、机上の空論に惑わされる事無く、自分自身の経験、体験を通して真理をつかみ取らなければならないのではないかと。

実体験の中から真理をあぶり出し、その蓄積が自分なりの『哲学』を形成して行くのではないか、とプレマ社の中川社長の活動や情報発信を眩しく見ながら感じた次第です。

天命を知る年まで後僅か、そろそろなんとかして自分なりの哲学の尻尾をつかみたいと思います。

 

あ、モチロン、プレマ社の新ラインナップ、強くオススメします!(^^)

 

人の身体は食べ物で作られる。

8月12日曇天

久しぶりにお天道様が雲の影に隠れてお出ましになりませんでした。

昨夜はずいぶん涼しくて、エアコンも扇風機もなくでも汗もかかずにスヤスヤと眠りましたし、朝も心なしか涼しかったようで、夏のピークもそろそろ超えるのか、なんて少し寂しく思ったり。

 

今日は水曜日ですみれ事務所は定休日。

静かな事務所で電話番をしていたら、「アポなし飛び込みですいません」と、新築をご検討中の方が来られました。

少し前に知り合いの職人さんに紹介されて電話で少しだけ話をさせて頂いた方で、住宅販売会社で(あまりに契約を急かされるのが怖くなって、)契約しかけていたのを断って、じっくりと考え直したいので話を聞かせてほしいとの事でした。

うれしいサプライズでした。

家を買うことが目的ではなく、その後の暮らしが楽しく健康的なものにならなくては意味がない。

「手段と目的を明確にするところからじっくりと始めましょう」と次回、奥様を伴っての打ち合わせのお約束をいただきました。

神戸パワーランチ
神戸パワーランチ

昼からは不定期ながら月に一度参加させて頂いている、『神戸パワーランチ』なる異業種交流ランチ会に参加。ただ、お弁当を食べてテーブルに同席した人と挨拶を交わすだけですが、いつも面白い人、もしくはコトに出会える貴重な場です。

今日も非常に興味深いネタ、仕入れてきました。(笑)
新たな資格を取得する事になるかもしれません。

 

ランチ会を後にして、その後はお客様先にメンテナンスの工事に。

ほんの10分で終わるような作業ですし、私がご挨拶がてらに来ただけなので、費用は結構です。とお断りしたにも拘らず、どうしても取ってくれ、ま、冷たいモノでも飲んで、と半ば強引に支払ってしまわれました。。

心優しいお客様に支えられている事を改めて感謝です。

K様、いつもありがとうございます。

 

夕方は工場の改修工事の完工確認とお引き渡しに立ち会い。

既存の建物との取り合いが難しい工事でしたが、一昨年の富士登山で一皮剥けた若手大工のホープ、大ちゃんがキッチリと工期通りに仕上げてくれてました。

ま、いつも通り細かな手直しをチクチク指摘して回りましたが。(笑)

 

完工検査後のドヤ顔
完工検査後のドヤ顔

 

気になり出すと、食べるものが無くなって来た、

さて、お題目は、マーケティング繋がりで以前から懇意にして頂いており、非常に近い価値観を持っていると思っている『コラボの教科書』の著者(以前にこのブログでもご紹介させて頂きました。)鳥内浩一さんが始めた、新たな試みについて。

実は、わたくし、マクドナルドのハンバーガーを全く受け付けなくなっておりまして、今ではコーヒーさえも飲みに店舗に立ち入る事が無くなりました。

他にも、コンビニの弁当やおにぎり、ファーストフードの牛丼、スナック菓子や薬も一切飲まなくなりました。

 

子供達に安心な食べ物を食べさせたい

ナチュラルハーモニーの河名社長や、わらの船越さんの話を聞いたり、それを一生懸命に実践されている三心五観の藤本さんの活動を見ていたら自然とその様になって来たのですが、

『人の身体は食べ物で構成される』

という、ごく当たり前の事がはっきりと認識出来たのだと思います。

そんなこともあり、すみれではキャルファームの大西さんにご指導頂きながら、野菜の無農薬栽培から自然栽培の実践を社を挙げて行なっています。子供達に安心な食べ物を口にする機会を少しでも広げたいと言う想いです。

 

 

 

本当の事は表面に出て来ない。

医師は自分がガンになったら抗がん剤治療を行なわない、というのは常識になりつつありますが、その代わりに医師が行なうのは『食事療法』だと言います。

なぜ、一般の患者は抗がん剤治療を行なう事になってしまうのか、、甚だ疑問ですが、、

そう考えれば、食の安全を考えるのは『対処』ではない『予防』にあたる非常に重要な医療行為となります。無肥料、無農薬の自然農法によって収穫された食べ物を食する事によって、家族も社員も全員『完全無医療』を貫く船越社長の理論。それを多くの人が実践すると日本の国家予算を圧迫している医療費は大幅に削減出来る。と言うのは、決して絵空事ではないと思います。

 

信頼性の高い情報収集のチャンネルを持つ

そんなこんなで、日々の生活で口にするモノに気をつけたいと思っていますが、あまり潔癖に拘りすぎると食べるものが無くなってしまいます。取捨選択をしなければなりませんが、その判断を下す為の情報が少なすぎると以前から感じておりました。

で、この度の鳥内さんの試みです。

*****以下抜粋*****

元気の学校

http://directlink.jp/tracking/af/927992/JPNBOu9y/

いま、日本は、
世界に冠たる遺伝子組み換え作物の
輸入大国になっていて、
私たちが気づかないような巧妙なカラクリで、
遺伝子組み換え作物は食品の中に紛れ込み、
体の中に侵入しているというのです。
聞いただけでもゾッとする話ですが、
もっと危険なのは、消費者である私たちが、
そういう事実を正確に認識できるだけの
知識や情報がないことではないでしょか?
その現状について、ここで語られています。
そして、あなたの家族、子供たちの
健康と安全を守るための
“知識武装”の方法についても
教えてくれています。

***********************

現在お試し期間という事で、早速登録してみましたが、単なる有料情報発信だけのサイトではなく、私と同じような危惧を抱える人が集まって、情報交換をする場も設けられており、日常の中の素朴な疑問等を解決出来るコミュニティに育ってくれればいいなー、なんて思っています。

アレルギー、アトピー、大腸がん、、昔の日本には無かったのに、高度成長期後に増大した健康のリスクは少なからず日本人の食文化の欧米化がもたらしたモノであるのは間違いないと思いますが、今更明治維新以前の食に戻すのもどだい無理な話です。

しっかりと情報を収集して出来るだけ間違いの無い選択をしたいものです。

 

 

おまけ、

すみれ書道教室、新しいメンバーが増えて女子率少し下がりました。

まだまだ絶賛募集中ですので、月に2回、ひたすら集中して打ち込む時間を持ってみたいなーと言う方はお気軽にお声掛け下さいます。毎月第二、第四水曜日の19時からすみれ本社三階でやってます。

すみれ書道教室
すみれ書道教室

『五省』を恃むパートナー。

8月11日 朝曇り後快晴

何でも来年から、8.11は海の日に対抗して?山の日になるとの事です。

お盆前に祝日を作ってどうすんねん、と思ったりもしますが、建築業界に祝日無しと一昔前まで言われていた慣習が身に付いてしまっているからか、そもそも、ローテーションで休みを取りながら年中無休で営業しているからか、私にはあまり関係ないような、、

あまりピンと来ないニュースでした。

 

 

8.11は原発再稼働強行の日

そんなことよりも、国民の圧倒的な反対を押し切って、川内原発再稼働を強行した日としてこれから『山の日』の度に思い出すような気がします。

原発再稼働を人の命を危険に晒すリスクとと経済効果を天秤にかけるのか、と単純な論理では済まない事ぐらい、良い歳になったオッサンにはある程度、理解が出来ない訳ではありませんが、今も尚、解決の道筋も立たない福島の惨状を目の当たりにすると、人智で対処し切れない怪物を飼いならそうとする事自体に無理を感じずにはいられません。

もう一つ、私がどうしても再稼働に納得出来ない理由は、原発の稼働を維持するには、放射能の危険に晒されながら設備のメンテナンスをし続けなければならない事。

以前から、何らかの事情で金銭的に困った人が荒稼ぎする為に『原発ジプシー』と呼ばれる、放射能の被爆に晒される作業員として全国の原子力発電所を渡り歩き、やっぱりガンを発病して亡くなるというのを身近に見て、どうしようもないやるせない気分を何度も味わっています。

設備はどのようなモノも劣化します。原子炉周辺の配管、ボルトの弛み、清掃作業、被爆量を決められながら、とはいえ、被爆の危険に晒され、人が命を削りながら作業をしなければならない環境ってあってはならないと、現場で働く立場の一人として思います。

再稼働を決めた国も九州電力の方々も防護服を着て定期的に核燃料の格納庫に入ってみたらそのヤバさを身を以て感じれると思いますが、それが出来ないなら再稼働はするべきではないのではないかと思います。

とにかく、8月11日は歴史に刻まれる日となりました。

 

 目標達成への要は進捗確認と検証

話は変わって、、

今日は午前中は月に一度のコーチング、昼からは会計事務所さんにお越し頂いて、月次決算報告のミーティングでした。

どちらも、実務?ではありませんが、経営の根幹にかかる非常に重要な事であり、習慣です。

コーチングについてはこのブログでも何度も繰り返し紹介しておりますが、マーケティングという緊急性の低い重要な取り組みの進捗を確認し、計画を修正しながら確実に推し進めて行くにはコーチの存在は欠かせないと思っています。

しかも、気になっている、しかし忙しさにかまけて対処していない懸念事項をあぶり出し、優先順位をつけて解決へのアプローチと期限を設けるきっかけをもらえる場を持つ事で、大きな問題が起きるのを手をこまねいて待つのではなく、事前にリスクを潰す事が出来るのは、この10年間でずいぶん大きな恩恵に預かったと思っています。

今のすみれがあるのは、プロのビジネスコーチにコーチングをお願いしていたからと言っても過言ではないと思っています。

 

月次決算報告ミーティング
月次決算報告ミーティング

 

 

計画達成への要も進捗確認と検証

もう一つの会計士さんとの月次会計報告も、コーチングに負けず劣らず、非常に重要です。

起業して間もない頃、大先輩の経営者に毎月決算をして、会社の財務を把握しろ、と教えて頂いた事があります。

しかし、建築業の経理はなかなか複雑で、会計に対する知識が浅い私にはなかなか月次でキッチリと決算をして、財務指標からの経営環境の把握、そして経営計画を修正してアクションプランを練り直すという、経営者として当たり前の事が長年出来ずにおりました。

もちろん、顧問税理士もおりましたが、月次で過去のデーターを整理、リアルタイムで今期との比較、期の初めに立てた計画との整合を確認する煩雑な作業はなかなかやってもらうのも叶いませんでした。

しかし、昨年から新たな会計事務所をメインバンクに紹介してもらい、長年の念願である月次決算報告をキッチリと行なえる様になった事で、やっと山勘の経営から脱出する事が出来たと思っています。

しかも、安い!(笑)

若く、優秀な公認会計士ってこんなに(経営にとって)戦力になるのか、と非常に喜んでいます。

 

省みる事のみが人を成長、発展させる

お題目は、その会計事務所さんが持って来てくれる『月次決算報告書』の裏表紙に書かれてある『五省』の文言。

一、至誠に悖る 勿りしか

一、言行に恥づる 勿りしか

一、気力に欠くる 勿りしか

一、努力に憾み 勿りしか

一、無精に亘る 勿りしか

       東郷平八郎

こんな想いを持って事業の根幹とも言うべき会計を見て頂けるのは本当にありがたい事。

ご縁に感謝します。

五省
五省

 

おまけ、

近所の理容店『フカセ』のマスターにちゃりんこ指南頂いてます。

今日の朝練は夜明け前から起き出して40km。マスター、ありがとうございます。

朝練サイクリング
朝練サイクリング

周りの人にお世話になってばかりです、、

感謝感謝。(笑)

『花燃ゆ』に学ぶ、安定と不安定の絶対バランス。

8月10日晴れ

野地板本締め
野地板本締め

神戸では先週末の港花火大会を境に世間様はなんとなく夏休みモードに入られているように思います。

すみれでは今年もやっぱりお盆の間も(というより、お盆休みに行なう突貫)工事が数件入っており、会社としての休みは一切なし。スタッフの皆にはうまくローテーションで休みを取ってライフワークバランスを保ってもらいたいと思います。

私も終戦記念日に行く事にした広島の墓参り以外の休みはこれといって取っておらず、秋口から始まる研修事業のカリキュラムの組み立てに没頭することになりそうです。

 

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汗をかいたら働いた気分になる職人の性

そんな盆休み前の慌ただしい月曜日、今日も朝からやっぱり、現場回り。

盆休みを利用して行なう漏水による補修工事の着工前打ち合わせ、

解体が始まった店舗改装現場の着工打ち合わせ、

秋口に予定している新規案件の店舗改装の現場確認、

新築現場にて設計事務所さんとの納まり打ち合わせ、

屋根の改修工事の防水業者さんへの現場説明、

と、神戸中を所狭しと走りまわりました。

汗を流しながら現場を走り回ってみると非常に充実感を覚えます。

 

仕事をした!ような気になるというか、忙しく実務で走りまわることで安心できるというか、、

しかし、それとは裏腹に現場に出る事が重なると、経営者としてやらねばならない事に時間を割けてないことに少しの焦燥感を覚えたりもします。

事務所にこもっていたらこもっていたで、現場のことが気になってしようがなかったりするわけで、目先の安定した状態に執着することは不安定であり、不安定な状態を受け入れて認識することが安定を作る。

つくづく人間てややこしくて面倒な生き物だと思ったりします、(笑)

結局、今年はすべからず表裏一体って言うことなのでしょう。

 

外部合板張り
外部合板張り

 

ロシアが南下する様に起業家は安定を目指す。

私のような徒手空拳から起業した者は、そもそもずっと不安定極まりない人生を歩んでいます。

そしてやっぱり、そこから抜け出して、安定した状態を目指すコトを大きな目標に掲げる訳です。不安定から安定した状態に移行するために必要な事は仕組み作り。計画の策定であり、検証であり、修正やブラッシュアップの時間を持つことです。

それらが実効性を発揮するには「行動」が欠かせないわけですが、行動だけに注力しすぎてしまうと、実は、それは安定から不安定に移行する逆の構図となってしまいます。

今日の私の「現場を走り回って仕事したー」っていう感覚が如実に物語っていると思いますが、実働、行動というのはただそれだけで安定の状態に向かっている錯覚を覚えがちです。

そんなふうに考えると、目先が忙しい忙しいと高い収益を上げていた会社は消えて無くなったところがたくさんありますが、将来の長期的なビジョンを一生懸命仕込みすぎて潰れた会社って私の身の回りには見当たりません。

まぁ、クレーム処理やキャッシュフロー等、絶対的に緊急性の高い重大なことを見過ごしていたのではどうにもならないのは自明の理ではありますが、長期的な視野を持っている経営者はその辺りの基本的過ぎるタスクを見過ごさないのかも知れませんが。。

とにかく、理念をしっかりと固めて、事業の目的は理念の体現である、と明確に答えられる経営者は皆さん安定した、素晴らしい業績を上げておられる様に思います。

 

 

 

幕末の騒乱は安定への行動

昨夜、久しぶりに玉利吉田NHKドラマ『花燃ゆ』の録画をまとめてみました。

吉田松陰が処刑され、久坂玄瑞が禁門の変で殉死し、主人公、井上真央ちゃん扮する松陰の妹が大奥に入ってしまいたことからすっかり大奥物語になってしまうのかと危惧をしておりましたら、高杉晋作が挙兵、やっと大河ドラマらしいスケール感に立ち戻ってホッとしていると共に喜んでいます。(笑)

しかし、相変わらず視聴率は低迷しているようで、ネット上の評価も芳しく無いようですが、明治維新を大きく動かした日本の原動力となった長州藩の幕末に於ける危機と再興の軌跡は非常に興味深く、楽しみに観ています。この後、御家取り潰しになりかけた長州藩は結局、薩摩藩と江戸に攻め上がり、徳川家の天領をことごとく接収してしまうのですから、日本の歴史のクライマックスと言っても過言ではないと思っています。

 

 

吉田松陰が唱えた『狂』の思想は安定への道標

太平の世と謳われた徳川幕府の時代は安定、しかしその安定こそが世界情勢の大きな渦の中にあって一つ間違えば植民地化させていたかもしれない程の不安定の要素となり、『狂』の思想を持って幕末に不安定を巻き起こした吉田松陰をはじめとする幕末の志士達がその後の日本の近代国家への礎を築いたと考えると、『安定』と『不安定』のそれぞれの状態が如何に曖昧で、また、密接な関係にあるのかを思い知らされるような気がしました。

 

 

『志』が安定と不安定を包括する。

『安定』と『不安定』は表裏一体である以上、どちらがいい、悪いという事ではなく、相互依存の関係に近い、お互いがお互いを内包しているとも考える事ができます。

昨夜、花燃ゆを観ていて感じたのは、安定に向かうのも不安定に向かうのも『大義』を尽くすと言う意味、もしくは本質にとっては同じ意味だったのではないか、という事でした。

翻って、私たちの仕事について考えてみたとき、『実務』と『シクミづくり』は相対するモノではなく、『何のために』という命題に立ち向かう事で、同じ意味を持つという事。

シンプルにまとめると、『志』を掲げ、目指す事で自然と安定と不安定のバランスが産まれるのではないかと感じた次第です。

 

まとめ(笑)

ネットの上で叩かれているからと、別に肩を持つ意味も義理もはありませんが、個人的な感想として、『花燃ゆ』結構いいですよ、おススメします。(笑)

 

おまけ、台湾は最強の台風に来襲されて大変みたいです、ポストがこんな事に!

台風後の台北のポスト
台風後の台北のポスト

でも、台風が過ぎ去ったあと、台北で一番人気のポストになって皆に愛されているとの事。

まさに、世の中は振り子の法則で安定と不安定、光と影、すべからず表裏一体、ですね。(笑)

 

心と技を茶の湯に学ぶ。

8月8日  立秋 晴天。

 

和邇浜を臨む
和邇浜を臨む

暦の上では季節はもう秋。

とは言え殺人的な暑さが続く中、今日は朝からガッツリと現場廻りでした。

たまにはドライブがてら、もいいかと思い、車で出かけてみたら、朝早く出たにも拘らず、あちらこちらで事故渋滞に巻き込まれ全くもって思い通りにいかず。

時間が押しまくりましたがそれでも何とか今日のタスクは達成。せっかく滋賀まで行くので、とお願いしていた茶の湯のお稽古もなんとかつけて頂く時間も持つことができました。

 

夏の比良山
夏の比良山

久しぶりに屋根の上で活躍(笑)

夕方急ぎ帰神して、上棟工事中の現場に行ってみると、思いの外現場の進みが芳しくなく、聞いてみると途中でスコールのような通り雨に遭い、1時間近く作業をストップしていたとのコト。

それはついてないなー、なんて言いながらも、屋根の野地板までは仕舞をつけてしまわないと、雨養生も出来ない訳で、、

上棟工事中!
上棟工事中!

久しぶりに腰袋を巻いて玄能を振ってしまいました。(笑)

この酷暑の中、上棟、屋根仕舞をするのは体力的に本当に大変です。

スタッフの皆は既に極限状態だったと思いますが、諦めの悪い私に付き合って、真っ暗になるまで必死に踏ん張ってくれました。

お陰でなんとか、屋根仕舞まで済ませて、もしも急に雨が降っても建物を濡らさないところまで漕ぎ着ける事が出来ました。

ありがたや。

屋根仕舞
屋根仕舞

道具を下ろして片付け始めた頃には、みなと神戸花火大会がメリケン波止場で始まり、ドーン、と爆音が響き始めました。

神戸の夏の一大イベントであるみなと花火大会、そう言えば長い間見ていません。

昔から、神戸の花火大会の時って仕事追われ、現場作業をしながら遠くでその音を聞く事が多く、その度に、なにかやるせないような気持ちを抱いていた事を思い出しました。

今はもう、娘も友達と花火大会に行く年齢になり、そのような感情をあまり感じる事もありませんが、なんとなく、ほろ苦いモノが胸に去来しました。

若者達にはチト、キツかったかな。。(笑)

屋根仕舞
屋根仕舞

 

茶筅通しという所作の意味

さて、お題目は今日の茶の湯のお稽古でのことです。

お濃茶の点前をさせていただいたところ、私が点てた茶の湯の茶碗の中に茶筅の先が折れて混入していたとの指摘を受けました。

「とんだ粗相をして申し訳ありません」

と平謝りして続けさせていただきましたが、自分の未熟さを痛感することとなりました。

時代が時代で、相手が相手なら大事になっていたかもしれないようなあってはならないことです。

 

茶の湯を点てる際、茶筅通しという所作があります。

茶碗の中で茶筅を反転させ持ち上げてぐるりと見渡すのを3回繰り返します。

茶筅の先の折れやささくれが無いか、茶の湯に混入する様な事は無いかを調べる所作であり、もちろん私もそれを行ないました。

しかし、カタチのみに気をとられ、本当に大事な中身、(茶筅の劣化を調べる)を全く出来ていなかったと言う事になります。

本末転倒も甚だしい、、これでは全く意味のない無駄な事ですね。

 

 

 

中身とカタチ、心と技の関係性

10数年昔の私はカタチはさして重要ではなく、中身こそが大事だと思っていました。

しかし、ひょんなご縁を頂いて、JALアカデミー出身の方の接遇のセミナーを受講して、カタチを整えるだけで人に対してどんな大きな印象の変化があるかを学ばせて頂いて、根底から考え方を改めました。

カタチを整えるコトに真剣に取り組めば、おのずと心は、中身はついて来るものだと今では思っています。そして、カタチを整えるのに集中しても目的意識だけはしっかり持ち続けなければならないとも。

それが事業の上でシクミを作って行く際でも、最も気を付けるべき根本的な部分だと思って来たつもりでしたが、今回の粗相はその辺りの思考がすっぽりと抜け落ちているのを露呈させた訳で、恥ずかしながらその原点に今一度回帰するべく、きっかけを頂けたような気がします。

目的意識を持って、カタチを徹底的に身体に覚え込ます。

今一度気を引き締めて、取り組みたいと思います。

 

本日、慌ただしい中、お稽古をつけて頂き、誠にありがとうございました。

感謝致します。

 

 

おまけ、

上棟工事後はやっぱりこれ、

流した汗の分取り返しました。(笑)

キンキンに冷えたビールでお疲れちゃん。
キンキンに冷えたビールでお疲れちゃん。