激動の2019年の幕開けに、厳しい建築業界を生き残る現場マネジメント改革のススメ。

平成31年1月7日 晴れ

世間様も仕事はじめ。

新しい年になってから1週間が経ち、私としては今年は全くお正月休みがなかっただけに、すっかり新春のおめでたい気分は抜けてしまっておりますが、世間様では今日が仕事始めとされた企業がずいぶん多かったようで、事務所にいると次から次えと取引先の方々がお年賀に来てくださり、中でも毎年恒例行事として定着したクリナップ社のスタッフによる恋の滝登りを拝見して、めでたい気分になり、すっかり忘れかけていたお正月気分を少し思い出してしまいました。(笑)

暮らしを豊かにするイベントやります!

世間様がようやく動き出したのを受けて、私も今日からフルスロットルでロケットスタートを決めたるぜ!と、張り切って今週から早速イベント盛りだくさんの告知をすべくこのところアップデートが滞りがちだった(しかもあまり得意で無い)ホームページやFacebookページの更新、イベントページの立ち上げを精力的に行いました。久しぶりにデスクに腰を落ち着けて仕事に向き合えた気がします。(笑)
新春!餅つき&書き初め大会!2019

新春!餅つき&書き初め大会!2019
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究極の一歩手前の味噌作り教室

究極の一歩手前の味噌作り教室
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消費税増税に備えるのは今。

夕方からはその勢いをかって今年第1号となるメールマガジンの配信も行いました。一般社団法人職人起業塾で新春お年玉企画として無料で全国に展開するセミナーや公開講座の告知と激動の時代を迎えると言われる2019年以降、平成が終わり、消費税増税が行われた後にやって来る市場の縮小と建築ニーズの急激な落ち込みに対する備えについての持論、その具体的な詳細を伝える機会の提供について建築業を営み同業者へと情報を発信しました。ここでも以下にその内容を転載しますので、九州、関西、東北の事業者の方で少しでも興味が沸けばお気軽にお問い合わせを頂ければと思います。とにかく、今年も熱く、精力的に突っ走って参りますのでよろしくお願い致します!(^ ^)

___以下はメルマガの転載です。_______________________

◆激動の2019年の幕開けに際して。

新年あけましておめでとうございます。 平成最後の年、2019年がスタートしました、希望に満ち溢れた素晴らしい新年を迎えられたでしょうか? 今年は平成が終わり、元号も新しくなり文字通り新しい時代に突入します。 また、長い間引き伸ばされて来た消費税の10%への増税も漸く実施されることとなり、 これから秋口までは増税前の駆け込み需要で繁忙を極めることになると思われます。 ただ、これまでの消費増税の度に繰り返し経験してきた様に、増税前の需要先食いは増税後、 大きな市場の冷え込みを伴います、準備は整っておられるでしょうか? 私は1997年の神戸の震災復興後の増税で勤めていた工務店が倒産し、押し出される様に 起業した後、全く神戸での仕事が無くて、2年間もの間、京都、奈良、大阪に出稼ぎの飯場 暮らしを余儀なくされました。その時のトラウマが今も抜けずにおりますが、10年前から 外部環境に左右されやすい宣伝広告の反響による集客、売上げを作ることをやめてリピート、 紹介で事業継続に必要な売上を作る方法を模索してきました。

◆現場マネジメント改革で集客の質を改善。

今年で宣伝広告、集客イベントを全て排して8年程になりますが、集客に困ることは 無くなりました。弊社では大工を社員として正規雇用し、ただ現場作業を行うだけではなく、 施工管理や顧客との窓口、近隣対応、現場の予算管理、アフターサービスまでの幅広い 業務を職人が行います。これはマーケティング理論を現場で実務者に実践してもらえる様に、 座学やコミニケーションの研修を繰り返して、少しずつ職人たちの意識を変えてきた 現場マネジメント改革の結果であり、現場での顧客満足を積み重ねることで、集客の質を 高めてきたからこそ、今では販促活動を行わなくても売上が立つ様になりました。 残念ながら、社員大工の数が増えないと規模拡大が出来ないモデルとなってしまい、ずっと 売上は横ばいではありますが、経営の安定、事業の継続性という意味では大きな改善が できたと思っています。

◆顧客からの評価は現場にしかない。

駆け込み需要が終われば、大きく需要が落ち込むのは明白で、引き合いの数は間違いなく 減少します。これからの時代に必要なのは集客の量ではなく、質であると考えた時、 如何に信頼関係に基づいた集客を得られるかが生き残りのカギとなります。そして、 信頼を得る顧客からの評価は現場にしかありません。 現場実務者による現場マネジメント改革が未来の売上を担保する集客の源泉になると確信しております。 一般社団法人職人起業塾では職人、施工管理者、リフォーム営業等の現場実務者に対して直接、 半年間もの研修を実施して、現場での圧倒的な顧客満足とそこで得た信頼を持続できる仕組みを 実務者自身が役割に応じて考え、実践、習慣化してもらっています。当たり前のことを 確実にこなせる様になるにはある程度の期間、受講生に寄り添い、並走する必要があり、また 理論だけではなく、実践するための意識改革、コミニケーションスキルの習得などトータルで 実践力を高めてもら得る様に6ヶ月もの長きに渡り課題を履行する期間を設けています。

◆九州、関西、東北にてセミナー、公開講座のご案内。

そんな現場改革研修の内容を体験頂ける機会を複数、九州地方で開催いたします。 上述では弊社での事例をご紹介しましたが、現場改革の方法論は大工の内製化以外でもいくらでもあります。 私たちのリアルな公開講座が御社の強みに即した現場改革のヒントを見つける機会になれば幸いです。 新たな年の立ち上がりの忙しい時期ではありますが、是非この機会に少しの時間を作ってみてください。 以下に全国のオープン講座、セミナーの内容とスケジュールを記します。 消費税増税後の厳しい市場を共に生き残り、残存者利益を享受出来る様になるお手伝いが、 私たちに少しでも出来れば幸甚です。 参加のお申し込みはこのメールへの返信でも下記のfacebookイベントページへのクリックでも結構です。 以上、長文にお付き合い頂きまして有難うございました。今後とも宜しくお願い致します。 一般社団法人職人起業塾 塾長 高橋剛志拝

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◆鹿児島 実践型現場マネジメントで未来を創る」 鹿児島 職人起業塾オープンセミナー&入塾、助成金活用説明会

https://www.facebook.com/events/2203456009879206/
日時:2019年1月18日金曜日 14:00~17:00
場所:かごしま空港ホテル 〒899-6404 鹿児島県 霧島市溝辺町麓616-1

職人起業塾鹿児島オープンセミナーオープンセミナー鹿児島20190118

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◆仙台 建築業における真実の瞬間」職人起業塾オープンセミナー&入塾、助成金活用説明会

https://www.facebook.com/events/1136100266567134/
日時:2019年1月30日 水曜日 14:00~17:00
場所:PARM-CITY131貸会議室 Room 4H 仙台市青葉区一番町3丁目1-16

オープンセミナー仙台1.30 オープンセミナー仙台1.30

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◆長崎 職人起業塾公開講座 第13期@長崎開催  オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/1537966419636499/ 経営者、経営幹部の方に限り無料でご招待いたします。 ■1月10日 10:00~18:00 業務改革基礎研修2 スモールビジネスの鉄則 3.第2領域に取り組む 4.自分の強みを明らかにする 業務改革基礎研修3 信用と信頼で将来をつくる 5.ご縁を紡ぐ 6.大福帳こそ未来の鍵 ■2月7日 10:00~18:00 業務改革基礎研修4 リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2月28日 10:00~18:00 業務改革基礎研修5 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える 業務改革実務研修1 ■3月14日 10:00~18:00 業務改革検証研修1 ■4月25日10:00~18:00 業務改革検証研修2 ■5月23日10:00~18:00 業務改革検証研修3(卒業検定) 場所:長崎住宅センター株式会社〒854-0081 長崎県 諫早市栄田町20番31号

職人起業塾@長崎オブザーバー募集

13期オブザーバー参加申込書チラシ

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◆大阪 職人起業塾公開講座 第12期 神戸・大阪開催 オブザーバー参加募集

https://www.facebook.com/events/282975708886246/ ■2019年2月1日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 業務改革基礎研修4 – リスクマネジメントと日本式マーケティング理論 – 7.弱みこそ胸を張って伝える 8.三方よしとWIN-WIN アクションプラン策定研修 ■2019年2月22日 9:30~18:00 NLCセントラルビル 3階大会議室 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修1 ■2019年3月22日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修5 – 目的と手段の明確化 9.なんのためにを考える ■2019年4月19日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ 検証研修2 ■2019年5月10日 9:30~18:00 建設現場における生涯顧客獲得、クレーム撲滅スキルアップ研修 検証研修3

第12期職人起業塾@大阪オブザーバー募集

 

お申し込み、お問い合わせはこちら https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/application/
オフィシャルページイベントまとめ=https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/
____________________________________________ ◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト 建築現場におけるマーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。 実践型現場マネジメント理論、公開しています。無料公開のサンプルPDFはこちら 建築業界を現場の改革から変える志のある方、私達と共に未来の作り方を学びませんか!
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事業の目的を実践するミッションステートメントの刷新。

平成31年1月5日曇り

やっと、仕事始め。

本日はようやく有限会社すみれ建築工房の仕事始め。私たちを支持してくださるお客様のおかげで大過なく19期目のスタートを迎えられたことに心より感謝いたします。私と数人のスタッフは大晦日も正月もずっと現場作業にかかりっきりだったので今日の仕事始めもこれといって実感は無いのですが、他のスタッフはそれぞれ正月休みを満喫した風情のさっぱりした雰囲気で出社されておりました。午後9時から全体会議と今年度の経営方針説明会を行う予定でしたが、結局今日も早朝から現場に出ていたせいでスタートを1時間遅らせてドタバタとした雰囲気の中、スタッフ全員に新年の挨拶、第19期の経営方針説明を行いました。内容は昨日のブログに書いた通りです。(笑)

事業は目的が全て。

毎年、正月休みの間に(今年は休みはありませんでした、、)毎年資料作りを行って、初出の日に経営方針説明を行いますが、毎年決まって繰り返ししつこい位にスタッフに語り続けているのは「目的が全て」と言うことで、経営理念「ものづくりの本質、作り手を守り育て地域社会に貢献する」と、創業時ミッション「ものづくりの担い手の社会的地位の向上を図る」と言う事業の目的を実現するために我々は建築事業に取り組んでいるのだと口を酸っぱくして言い続けています。そのための行動指針としてミッションステートメントを定めているのですが、今回は20年近くぶりにそれを刷新して新しく書き換えました。

すみれ建築工房ミッションステートメント

  • 設計する者として真剣・誠実にお客様のご要望に耳を傾け、顧客のイメージを超える工事後の楽しい暮らしのプランを提案します。
  • 工事する者として日々切磋琢磨し、技術・サービス・管理能力の向上に努め、その結果として顧客から絶対の信頼を得る施工をします。
  • 工事店として全ての方に「すみれがなくなったら困る」と言っていただくまで、諦めないサービスに努めます。
  • 建築のプロとして建物の長寿命化と顧客の暮らしを守ります。
  • 日本の伝統工法の継承者、最新技術の習得者として次世代のものづくりの担い手の育成に努めます。
  • 人として常に良心に従った行動をとります。

強みは概念の実践

私たちすみれ建築工房の強みは女性設計士による丁寧なヒアリングとプランニングの自社設計、社員大工による責任施工と思われがちですが、実はそこが本当の強みではなく、建築の専門家である社員が、原理原則のマーケティング理論を愚直に履行することが同業他社と大きく違うところだと思っているし、そのように長年経営計画を立てて努力を続けてきました。私たちが10年近く前から一切の宣伝広告や販売促進イベントを取りやめても売り上げを作り、事業を20年近く続けて来れたのは、「卓越の戦略」と言うジェイ・エイブラハムが提唱された概念を実業に取り込み、実践してきたからに他なりません。それを改めて今回もスタッフ全員に語り、今一度その取り組みをブラッシュアップしてもらうために上述のミッションステートメントに卓越の戦略を融合させた次第です。

ジェイ・エイブラハム卓越の戦略

  • あなたから何か買う人は、単なる「顧客」ではなく、あなたの保護下にある「クライアント」と考えるべきである。
  • クライアントの生活をより良いものにする、という高次の目的のためだけに、ビジネスに取り組む。
  • 惚れ込むべき対象は、自分の商品ではなく、クライアント。
  • クライアントが言葉に出来ない想い、ニーズ、課題を明確に表現し、それを満たすリーダーとなる。
  • あなたやあなたの会社、商品、サービスがなかったとすれば、クライアントにとって損になる程のレベルで商売をする。
  • あなたとクライアントの双方が、信頼、誠実、尊敬の対象となるような精神的な「きずな」を構築する。

本年もよろしくお願いいたします!

経営計画の説明か、押し付けか、クンロク?かよくわからない雰囲気の全体会議と意外と和気藹々なチームMTGを終えて結局、近所の伊川谷総社に社員全員で安全祈願と目標達成のお願いにお参りに行けたのは昼過ぎになってしまいました。慶事は午前中。と言う基本を守れず、型にこだわりたいタイプの私としては少ししまった!と反省をしましたが、今年は長年の悲願である完全クレーム撲滅、顧客満足100点満点を積み重ねる現場最優先で行く!と言う大方針を私なりに掲げているので、これもまあ致し方ないと一人勝手に納得しつつ、1年の幕開けをスタートさせました。そんなこんなで、今年も1年、理念の実現、ビジネスモデルの構築を目指して突っ走って参りますので皆様よろしくお願いいたします。

職人進化論的原理原則(まとめ)

  • 事業の目的は経営理念の体現、業務は全て手段でしかない。
  • 目的を達するためには行動指針、判断基準が必要
  • 行動指針は役割の明確化、役割ごとの責任が一体であるべき
  • 概念を学び実践に落とし込むことで学ぶ意味と価値を見出せる
  • 建築業の結果、評価は現場が全て、現場主義こそ未来への礎を作る!

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シームレス。〜激動の時代を乗り越えるスモールビジネスのコンセプト〜

平成31年1月4日晴れ

現場で己を知る。

慣れない連日の現場(ハツリ)作業ですっかり腰と背中の筋肉が張ってしまい、しかもそれがなかなか回復しない。元気そうに見えても50歳を過ぎた情けない体力の衰えを実感しています。40歳を過ぎた頃、自分の体力がガタガタになっているのを実感して始めた毎朝の筋トレと週1回のランニングは今も相変わらず継続しておりますが、現場で働くのに使う体力と、見た目だけすっきりと体重を絞り、フルマラソンを走れるようになった体力では全く筋肉の質も使い方も異なっており、目の衰えとともに建築現場ではあまり使いもんにならない自分に改めて気づかされました。こんな事ではあきませんね。

休み無しの正月。

お客様のお店の正月休みを利用して行っている手直し工事は今日は打ち直した土間モルタルの乾燥養生の日で、これといって作業自体は行えず、明日の塗装仕上げが問題なく行えるように、乾燥の具合を調整する程度、様子を見に行きジェットヒーターの位置をあれこれと動かしてみるににとどまりました。朝も少しゆっくりして、仕事始めの前に唯一お休み気分を味わおうかと思いましたが、考えても見れば明日はもう仕事始め、今年1年の経営方針や目標設定をスタッフに説明する全体会議の日でもあり、その資料作りに追われることになりました。ま、これも毎年の正月休みの恒例のタスクの1つでもありますが、、

事業計画は強みから。

すみれの2019年経営方針の説明としては、昨年新しいスタッフも加入したこともあり、古くからの社員への再確認の意味を兼ねて改めて社員に向けてすみれのビジネスモデルの解説を行うことにしました。私たちすみれ建築工房は建築施工に強みを持つものづくり企業であり、社員大工による責任施工と女性設計士による真摯なヒアリングときめ細かい設計と計画を行うことによって、建築業界の常識は世の中の非常識と言われる悪習を断ち切って、当たり前のことを当たり前にこなせる会社である事を強みとしています。

コンセプトの時代に。

当たり前のこととは具体的には、現場でのものづくりで顧客に絶対的な信頼を得ることであり、そこから派生して次の仕事を紹介してもらったり、繰り返しの注文をいただいたりすることで、この十数来お客様にとって卓越した存在になれるようにと社員と共に様々な仕組み作りにチャレンジと努力をしてきました。それを一言で表したコンセプトが、ホームページのトップに表記される「家は建ててからがスタート」であり、工事ではなくお客様のその後の暮らしで満足してもらえるようにあらゆる判断の基準をそこに集約する、そして真の顧客満足を実現するのが一切の宣伝広告や販促活動を止めた私たちのビジネスモデルを成り立たせる根本的な思想です。

概念と実践。

明日の経営方針説明では長年に渡り我々が学び続けているマーケティング理論の最も重要な概念の一つであるジェイエイブラハムが提唱した「卓越の戦略」を全員で再度共有し、我々の実業の中で卓越の戦略が業務に実際に落とし込めているかを再確認してもらう様にしました。事業コンセプトと並んで掲げているすみれの経営理念は「ものづくりの本質、作り手を守り育て地域社会に貢献する」となっておりますが、これは卓越の戦略の実装とワンセットであり、両方の概念を実務に落とし込むこと、実践する事が私達の存在意義だと考えています。そして、私たちが存在を許されるか、否かはそれをスタッフ全員が理解して顧客接点でその概念を実践出来るかにかかっています。

新しい時代を迎えるに際して。

平成最期の正月が終わり、人口減少、中小企業の景気を支える国内市場の縮小とグローバリズム、情報革命による世界企業の富の寡占化という人類がこれまで体験したことの無い激しい変化に直面する日本。これからの時代を生き残るターニングポイントとなるのが今年では無いかと思っています。Web上でポータル、プラットホームを持つ企業があらゆる業態の利益を吸い上げる構図は加速度を増しており、アメリカでトイザらスが破綻し、Whole Foods MarketがAmazonの傘下に降りました。アメリカでの現象は3年後に日本と現実となると言われますが、既に日本国中で小さな書店が次々に閉店に追い込まれているように、このままでは私たちもインターネットの覇者に利益の大部分を献上して生き長らえる様にならざるを得なくなります。それに抗うには、独自の価値を創り出し、リアルな情報を発信し、効率ではなく効果性を高めるしか無いと思っています。

シームレス化こそ、生き残り戦略。

人、モノ、カネ、情報と言われる経営資源がすべて脆弱な私たち中小零細企業にとって、生き残り戦略として独自の価値を創生し、効果性を高めるにはどのようにすれば良いかと言うこれからの世の中を生き残っていく大命題に対して私が考えついたのは、シームレス化を図ると言うことです。小さな企業が大企業に打ち勝てる強みにできる事は「小さい事」にならざるを得ず、小さいからこそできる事を突き詰めていかねばなりません。具体的にはスモールビジネスの根幹とも言うべき「人と人」に特化して顧客の近くに寄り添い、関係性を深めることによって限定された市場、ご縁を頂いた顧客にとっての唯一無二の存在になること。それは現場と経営、設計と施工、新築とリフォーム、営業とアフターサービス等、建築業界におけるあらゆる役割やサービスをつなぎ目なくシームレスにつなげることで顧客に寄り添い絶対の安心感を持ってもらうしかないと考えています。そんな思いをスタッフと共有できるように明日の全体会議で話し、個々の目標設定に落とし込んでもらいたいと思います。新しい時代の幕開け、楽しみです。(^ ^)

職人進化論的原理原則(まとめ)

  • ポスト平成は人類が経験したことのない新たな世界
  • モノからコトからコンセプトの時代へ
  • 現状維持は緩やかな破滅への道
  • 大企業の寡占化にあらがうには小さい企業の強みを見出さなければならない
  • 小さいことの強みは小さいこと。
  • 小さい事の弱みはシームレス化による効果性を高めることで強みへと転換できる
  • 目的とそれを実現する概念の共有による実践こそが逆境を乗り越える唯一無二の方法論である

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正月特番に思う、間接体験、追体験のススメ。

平成31年1月3日 晴れ一時雨

正月のささやかな楽しみ。

お正月三が日も今日でおしまい。今日もやっぱり現場に出向き、昨日目処をつけた土間工事の型枠をバラしたり、とダメ工事を昼過ぎまで。結局、元旦の昼休みにスタッフと近所の総社にお参りに行った他はどこにも行かず、ずっと現場にハマりきった正月となりました。ただ、全くお屠蘇気分を味わって無いかというとそんな事もなくて、昨日の夜は楽しみにしていたTVの正月特番、下町ロケットと同じ池井戸潤氏の作品の陸王の一挙放送の後半を見て大いに涙腺を緩ませ、いつもながら爽やかな結末を大いに楽しみました。ささやかな楽しみながら、一年の始まり(新年)に苦悩しながらも信念を貫き未来を標榜する経営者の物語を見るのは非常に良い刺激をもらえるもので、決して諦める事なく社員を守り、自分達の生み出す物作りの技術にプライドを持ち、顧客の期待に応える佃製作所やこはぜ屋の社長の姿に見習いたいと心から思いました。

聖徳太子も定めた「懲悪勧善」

所詮小説を元にしたドラマの世界での出来事、と行ってしまえばそれまでですが、原作者の池井戸潤さんが描くビジネス小説の世界は少なからず現実世界で何処にでも転がっている事例としてのリアリティーがあり、良い話も悪い話も「あるある!」と共感せずにはおられません。そしてその根底に流れるのは昔ながら日本人がが大好きで、聖徳太子の十七条憲法の第六条に「懲悪勧善。古之良典。」とあるように勧善懲悪の「善を勧め、悪を懲しめる」という因果の法則に則った概念であり、強欲資本主義と言われるほどグローバル企業が世界を席巻し、富の集中が加速する複雑化した今の世の中でも、志や信念を持ち、正しい経営を行っているものは報われるという私たち中小零細企業経営者が信じたくなる神話であり、希望です。

共生の精神。

そして、池井戸潤氏の小説に胸を打たれるのは、桃太郎の鬼退治のような単純な話ではなく、もう一つ高いレベルで私たちを感動させるもう一つのメタファーとして日本的な共生の価値観がその根底に流れているからでは無いかと思うのです。アラブの人たちが信奉する宗教の経典には「目には目を、歯には歯を」という基本概念があると言われますが、世の中の人たちが全員そのような考え方を持っていたら、世界中の人の目が全部潰れてしまい暗黒の世界になってしまうという話があります。目的を明確にしてその目的の達成のためには、敵であろうと裏切り者であろうと許容して、共生の道を探るのが全ての物に神が宿ると八百万の神を崇めて来た日本的な考え方、価値観に立脚しているからではと思うのです。

自分を変えるのはセルフイメージ

最近の元祖職人起業塾の冒頭の説明では「顕在意識は潜在意識をコントロールできない、潜在意識と顕在意識の方向性を合わせると乗数の成果に結びつく」という話を常にしていて、セルフイメージの書き換えを強く推奨しています。そして、自分が今の現状を打ち破って、変わることができると潜在意識に思い込ませるには成功体験の蓄積が欠かすことができません。その成功体験の蓄積のためには本を読み、偉大な業績を残したり、世の中に大きな影響を与えた先人の苦悩と成功のプロセスを間接体験として経験することが大いに役に立つと、知識を得るためでは無い読書の習慣を強く推奨していますし、私自身も極力小説、特に伝記的な歴史小説を手に取り読むようにしており、先人たちの生き様という事例を自分ごとのように感情移入して読むことでメタファーを自分自身の胸の中に刻み込むように意識しています。

間接体験の追体験のススメ。

そして、それは別段、読書に限ったことではなく、TVドラマでも映画でも良くて、また、原作を読んでから映像化された作品を追体験することで、印象を強くして記憶に残るようになったりする事も少なくありません。その意味では次々に実写化される池井戸潤さんの作品は信念や理念を持って事業に向き合いたいと思う人にはうってつけと言えると思います。もうすぐ、同氏の「7つの会議」なる作品が映画かとして公開されるとの事、以前にこのブログで絶賛しておりますが、私も是非とも追体験として劇場に足を運んでみたいと思います。練習なしの一度きり、ぶっつけ本番のこの人生、うまくいかなくて当然ですが、少しでも掲げた理想に近づけるようにセルフイメージを書き換えて潜在意識の力に頼りながら、歩みを進めていこう、と思う三が日となりました。ちなみに、以前に本の紹介をしたブログはこちら→7つの会議
まずは書籍を手にとってみてください。(笑)

職人進化論的原理原則

  • 懲悪勧善の精神は日本の根底に流れている
  • 「目には目を」の精神では世界中は暗闇になる
  • 重要なのは目的を達する事
  • 共生する事が持続可能な社会を作る
  • 自分を変えるにはまずセルフイメージを変える
  • セルフイメージの転換には潜在意識に働きかけるべき
  • 体験は追体験を繰り返し経験となる。

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◆大阪、長崎にて職人起業塾講座オブザーバー参加絶賛募集中です。

経営者、経営幹部の方は無料でご参加頂けますので、現場実務者への経営者感覚の共有、現場マネジメント改革ご興味がおありの方はお気軽にお申し込みください。
https://www.facebook.com/events/282975708886246/

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◆書籍「職人起業塾」(第2刷)絶賛発売中

品薄でご迷惑をおかけしていた(6ヶ月研修のテキスト本でもある)書籍「職人起業塾」も重版から日が経って漸く流通が復活する様になって来ました。最近はAmazonでも定価で買える様です。私の希望では出来ましたら、Amazonのカートに入れて、近所の書店で取り寄せて頂くのがいいかと思います。地域ビジネスの本だけに。(笑)
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◆職人的マーケティングへの入り口:一般社団法人職人起業塾オフィシャルサイト

建築現場におけるマーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。実践型現場マネジメント理論、公開しています。無料公開のサンプルPDFはこちら

建築業界を現場の改革から変える志のある方、私達と共に未来の作り方を学びませんか!
こちらから→https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

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侠気と施工力とご縁と習慣。

平成31年1月2日 晴

お正月工事進行中。

元旦に引き続き今日も1日がっつり現場にて作業。今日は土間仕上げを行うのに年末に頼み込んで、無理矢理来てくださることになったカリスマ左官の植田親方に合わせて、朝早くから倉庫で型枠の材料加工を行ってから張り切って現場へと向かいました。植田親方は日本左官を考える会を率いてで全国で左官技術者向けの伝統技能や最新の施工技術を伝える講習会を開かれており、その度に全国から貪欲に技術を学ぼうとする意欲的な左官職人さんが集まられ、教えを請うと言う左官業界の中の生きるレジェンドと言っても過言でない位、高い技術と知識を持たれているカリスマで、本来、彫刻や磨きなど、普通の左官職人にはできないような仕事ばかりをされています。「こんな仕事、あんまりせんねんけどな」と言いつつも、「高橋さんの頼みやからしゃーないわ」と正月早々から弟子の平さんを引き連れて来てくださった男気に感謝を通り越して感動すらしてしまいました。

男気と施工力。

現場のほうは植田親方のおかげで何とか予定通りに進んで、後は明日のダメ工事と仕上げを残すのみとなりました。終わりがけに1人で現場の後片付けをしながら、植田親方に来てもらっていなかったら絶対に終わっていないし、仕上がりもろくなことになっていないと、本当にありがたいと感謝の念がこみ上げてくるとともに、もし植田親方に断られていたら一体どうなったことだろうと考えぞっとしました。このたび超久々に現場に入り込み、年末年始にかけたお正月工事をやってみて、一緒にお正月返上で汗を流してくれた社員をはじめ、この建築業界で本当に頼りになるのは自ら施工力を持った、男気のある人なんだと改めて認識し、自社での色に育成はもちろんですが、職人さん、そして職人を育てる会社との協力、協業をもっと進めていかなければならないと感じた次第です。とにかく、植田親方、平さん、本日は本当に助かりました、ありがとうございました。できることなら今回のご恩は10倍にしてお返ししたいと思うので、私にできることがあればなんなりとお申し付けください。(笑)

ご縁は不思議。

日本のトップ、伝説の左官職人として名高い淡路島の久住親方の一番弟子であり、日本の左官を考える会を取り仕切るカリスマとして名高い植田親方とのお付き合いはそんなに古くからという訳ではなく、1年ほど前から私がすみれ本社で毎月開催しているマーケティングのグループコーチングである元祖職人起業塾ににひょこっと参加されたのがきっかけです。この勉強会は毎回30名程度の方が学びに来られ、原理原則に則ったマーケティング理論を自分自身の行動、習慣、そして自社の商品やサービスに照らして学んだ概念を実践に置き換えるというもので、口コミで紹介が紹介を呼び、元々は私と全く接点もご縁も無かった方も多く参加されています。植田親方も(多分)農家のキャルファーム大西さんの知り合いの東京から関西に移住されてきた食にまつわるお仕事をされている寒河江さんの紹介の同じ関東からの移住組の数人を介して私たちのことを知って下さって、淡路島からというと決して近くもないのですがm熱心に通って下さっています。

職人の評価

初めて来られた時は、なんか少し毛色が違うオヤジが来てるぞ、なんて思いながら、よく聞くと今も現役バリバリの左官職人で、facebookを見ていると全国を股にかけてすごい仕事をされている上に、左官職人向けの講習会を開催されているし、関東の左官関係の私の知り合いも皆さん、親方と言って慕っている様子が伝わってきました。そんなことを全く知らずにいつもの調子で接していたら、親方を紹介して下さった建築士の橋本さから、「高橋さん、植田の親方はすごい人ですからもう少し言葉遣いに気をつけて下さい!」と注意を促される始末でした。そんな植田親方は何を気に入って下さったのかはよく分かりませんが、職人上がりの私がマーケティング理論を読み解き、実践しながらその概念を多くの人と共有しているのに興味を示して「面白い!」と足しげく通って下さっている上に、息子さんである総合建築植田の社長や社員の職人さんを帯同して来てくださり、今では社員大工さん2人が大阪での第12期職人起業塾に参加、塾生となって新たな取り組みにまい進されはじめています。私としては、本物の職人さんに評価を頂いているのはこれ以上無いくらい嬉しいことです。

目標達成能力は鍛錬によってのみ身に付く。

そんなこんなで、今回の年末年始にかけた突貫工事がなんとか順調に進んでいるのは、ご縁がご縁を呼んで、私たちを助けてくれる方と知り合えたから、という訳ですが、それも元をただせば5年以上の長きに渡り毎月無料の勉強会を継続しているからであり、その口コミの元は10年以上もこのブログを毎日更新して来たからであり、「継続は力なり」「成果を上げるには目標達成能力を高めなかればならない」というスティーブンコヴィー博士が遺されたP/PCバランスの原理原則を腹に落として習慣に取り組んできたからに他ならないと思っています。今回、久しぶりにタフな工期の現場戻って見て感じたのは、毎年、同じことを何年も繰り返しているように見えて、同じところに帰って来たときには一つ高いレベルに上がっているということ。遅々とした歩だし、なかなかブレークポイントを迎えませんが、コツコツ地道に習慣を継続していることで、まさしくヘーゲルの弁証法的な成長の螺旋の中にいることを実感できる出来事でした。今年ももう一つ上のレベルで原理原則の力を使えるように気張って習慣のブラッシュアップを続けて参ります。このブログでもお付き合いよろしくお願いします!

職人進化論的原理原則

  • 良縁は良縁を呼ぶ
  • 情報発信がご縁を広げる
  • 継続は力(目標達成能力)なり
  • 持つべきは侠気と施工力がある人とのご縁

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2019年(現場から)スタート!〜初心忘れるべからず〜

平成31年1月1日元旦

謹賀新年。

新しい年になりました。今年の新年は超久々に現場で作業しながら迎えると言う希な経験となりました。店舗工事を行う建築業者としては昔からお店が休みの年末年始の間に工事を行うのは珍しいことでも何でもありませんが、昨今の働き方改革の影響か、近年、あまり厳しい環境での工事をすることがなくなってきており、私としても社員に正月休みを返上して現場作業をやれとはなかなか言いづらいご時世、自ら出勤してくれる社員、そして協力業者の方々には本当に頭が下がるというか感謝しかありません。私としては夜通し作業をしながら、がむしゃらに現場で働いていた昔を思い出して、改めて自分の原点は現場にあるんだと思い返すことができました。この勢いを買って今年は現場主義を貫いてお客様に本当の満足をいただける工事を社員一同と共にやり遂げていきたいと思います。

年頭に際しての意気込みとご挨拶。

平成から新たな元号に変わる新年を迎えたと言うことで、今年、そして新たな時代を迎えるにあたり、目標や抱負を掲げてみたいと思いましたが、長くなりそうなので一言に集約することにします。新たな年、新たな時代に足を踏み入れるに際し、私が今年心に留め置き、思考、判断、行動の基準に据えるのは風姿花伝の中で世阿弥が唱えた「初心忘れるべからず」なる概念で、新たなステージに立つ度にその時々の初心を持ち、一から学ぶ気持ちを持って物事や人に接するとします。以下に年頭のご挨拶としてニュースレターに掲載した私のコラムのノーカット版を転載してここでも新年のご挨拶と今年の意気込みと替えさせて頂きます。そして、皆様にとって素晴らしい一年になります様、心から祈念いたします。本年も拙ブログ、初心に返り日々更新して参りますので何卒宜しくお願い致します。

 

初心忘れるべからず。

新年あけましておめでとうございます。

旧年中は大変お世話になりありがとうございました。4名の大工職人の集団から始まったすみれもおかげさまで 今期で19期目を迎えることとなりました。国税庁の調査で設立後20年間存続する企業は僅か0.4%というデーターがありますが、私たちすみれは法人化する個人営業の時期を含めると20年を超えることになりました。これも全てはご縁を頂いたお客様、協力業者、取引先の皆様に温かなご支援を頂いたお陰です。大過なく新しい年を迎えられたことを心より感謝申し上げると共に、本年も変わらぬご愛顧を賜りますよう宜しくお願い致します。

新しい年を迎える度に「さあ、今年はこんな事をやるぞ!」と気持ちを奮い立たせ、新しいことに取り組むモチベーションを上げて意気込みます。私の場合、年頭に掲げた抱負や目標を毎年達成し続けられた訳ではありませんが、それでも起業してからのこの20年、それなりに毎年新たな目標を掲げ取り組んできました。その中にはご縁を頂いたお客様へのサービスの充実として新築やリフォーム工事を終えてからの暮らしを楽しく、快適にして頂くべく、無料メンテナンス巡回の仕組み作りや「すみれ暮らしの学校」なる、生活に彩りを添えるきっかけやヒントをお渡しできればとの想いでの毎月のイベント開催等、単にご依頼を頂いた工事を行うだけの業者ではなく、長くお付き合いをして頂ける暮らしのパートナーになれないかと建築に直接関係の無さそうな取り組みも続けてきました。これらの取り組みは今年度もこれまでよりも更に精度を上げて続けて参りますので引き続きよろしくお願い致します。

目標として掲げたことの一つに、私達が創業時に事業所のミッションと定めた「職人の社会的地位の向上」と言うものがあります。現在のすみれの経営理念「モノづくりの本質、作り手を守り育て地域社会に貢献する」にも通じる、建築を通してお客様の役に立ち価値を提供するにはその担い手を育てなければならないと言う当たり前のことを愚直に行う決意を表したものです。すみれでは設計から施工、アフターメンテナンスまで全てを内製化してそれぞれのスタッフに出来るだけ裁量を委ねる事で常にお客様に近いところで寄り添えるようにしてきました、繰り返しのご注文やお知り合いのご紹介を頂きながら長年お付き合い頂いてきたお客様には少なからずすみれのスタッフに評価を頂いていると耳にしており、そのお陰で私たちの事業が19期の長きに渡り続けることが出来たと思っています。

すみれの大工達は単に現場作業を行うだけでは無く、社員としての責任を負って現場全体の管理と共にお客様の窓口に立ち、ご要望をお聞きしたり、提案を行ったりしています。設計部の女性スタッフも設計というよりもプランナーと事務的な業務をこなしてくれており、少人数の事業所ながらそれぞれが多くの役割をこなしてくれて全体の業務が成り立っています。昨今のニュースでも目にされると思いますが、建築業界では深刻な人手不足、特に職人不足が大きな問題になっています。建築職人は3K職種と言われて若者に嫌われて久しいですが、その原因の一つに職人の労働環境が何の社会保障もない不安定な状態であると言うことが挙げられます。私たちは15年前から大工の正規雇用を行ない天候や繁閑に拘らず安定的な所得を得られ、もしもの時には世間一般的な保証が受けられる環境を整えて来ました。私の職人時代に比べると羨ましく感じる程の労働環境になりましたが、建築業界全体を見渡せば、すみれの様な働き方の職人は未だ皆無と言っても過言ではありません。

私はこの十数年、様々な場所、多くの先達に学ばせて頂く中で、人としての在り方を正すことこそが、ビジネスに好循環を生む源であると繰り返し教えられ、「今だけ、カネだけ、自分だけ」と言う考え方だけには陥るまいと心に刻んで参りました。そんな事から創業時のミッションである「職人の社会的地位の向上」が自社内で進んできたのを鑑みて自分だけではなく、広く日本中の職人達が安心して将来を標榜出来る働き方になってもらいたいとの想いで、6年前から社内で行なって来た勉強会を公開し、また2年前から全国各地で職人向けの研修を行う様になりました。「初心忘れるべからず」とは世阿弥が年齢を重ね、芸が完成に近づいたと思っても、幾つになってもそれぞれのステージで初心に返り学び直す姿勢を持ち、新たな取り組みに精進すべしと説かれた言葉ですが、私も50歳を過ぎて初心に返って創業時の大きな目標を目指して精進したいと思っています。今年は元号が変わり新しい時代に移ります、この機会に初心に返り新たな学びや取り組みに向き合われるのは如何でしょうか。新しい時代の幕開けに心を新たにして佳き一年をお過ごしください。そして、本年も何卒宜しくお願い申し上げます。

なお、昨年、義父が永眠いたしまして、喪中につき個人的な年賀状での新年のご挨拶は控えさせて頂いております。年賀状を頂きました皆様、申し訳ございません、ご容赦の程お願い致します。それでは皆様、新しい時代の幕開け、楽しんで参りましょう!(^ ^)

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