念願の屋久島行。荒川登山口〜縄文杉の行程備忘録

令和元年11月23日  雨

屋久島day2。

念願の縄文杉へのトレッキングにやっと行ってきました。これまで10年間続けてきた富士山登拝に今年で一旦区切りをつけて、来年からは屋久島に通うことにしようと考えて、下見がてら今回はスタンダードな荒川登山口〜縄文杉、高塚小屋の往復をトレッキング。大自然のアドベンチャーを堪能しました。富士登山を今年で終える宣言と共に、来年からは九州最高峰の宮之浦岳を擁する屋久島に行こうと思う。と話すと、是非一緒に行きたい!と言われる方が私の周りに非常に多く、富士山と同じ様に、屋久島も一度は行ってみたい、しかしなかなか機会に恵まれない憧れの地なのだと再認識しました。以下に来年の夏の屋久島ツアーへの案内も込めて今回のコースの備忘録を書いておきたいと思います。古代から続く原生林の厳粛とも言える壮大さ、素晴らしさは写真では多分伝わらないと思いますが、少しでも参考になれば幸いです。

雨が怖くて屋久島に行けるか!

月に35日雨が降る!と言われる位、さすがに日本で1番雨の降る島、屋久島は、やっぱり今朝も土砂降りで、この激しい雨の中、8時間も歩き続けるのか?と一抹の不安も感じましたが、雨を嫌がっては屋久島は体験出来ないという事で果敢に出発。4時に宿まで今回のアテンドを引き受けてくれた山本太郎さんに迎えに来てもらい、5時始発の登山バスが運行されている屋久島自然館へ発車時刻の30分前に到着。前日に用意していた弁当を食べていると少し雨脚が弱まり、ほっと一安心しましたが、団体ツアー客が既に大勢並んでおり、始発のバスには乗り込めず、20分後の第2便での出発となりました。約30分間バスに揺られて荒川登山口に到着、相変わらずの小雨の中、予定より少し遅れて6時からトレッキングをスタートしました。

トロッコ道は意外と歩きやすい。

当然ですが、午前6時はまだ夜明け前。真っ暗な中、懐中電灯で足元を照らしながら進みます。登山口から2時間たっぷり、トロッコ道を歩き続けるので平坦で非常に歩きやすいのですが、暗闇の中で手すりも無い橋を渡ったりするので、それなりにドキドキすることもあり冒険気分が嫌で応でも盛り上がってきます。また、トロッコ道は枕木を歩くのかと思いきや、中央に杉の歩み板が敷かれており、とても歩きやすかったです。ただ、雨で滑りやすいので、靴は本格的な登山用の硬いソールではなく、グリップする柔らかめの方が良さそうでした。

気になるトイレ問題。

トロッコ道を抜けて山道に入るまで2時間、すっかり夜も明けて明るくなってから、いよいよ古墳時代から続く原生林の中に踏み込みます。その前に、、やっとくべきはトイレですね。ユネスコ世界遺産の中で草むらに紛れて用を足すわけには絶対にいきませんので、キッチリと出すものを片付けてから、いよいよ本格的なトレッキングの始まりです。登山バスで到着した荒川登山口に水洗トイレ、スタートから1時間歩いた楠川分かれにバイオトイレ、さらに一位時間歩き山道に入る前にもバイオトイレ、その先は私の脚で1時間半先の縄文杉の先の高塚小屋までトイレが無いので注意が必要です。

暑いけど寒い屋久島。

まず目指すのはその昔、戦国時代を終わらせて天下統一を成し遂げた太閤秀吉が命じて伐採されたと言われる、屋久杉の巨木の切株、ウィルソン株です。悠久の時間の流れを感じさせてくれる原生林はまさに大自然を冒険するアドベンチャー気分にさせてくれて、子供の頃に戻ったかの様な楽しい気分になりました。懸念していた雨も降ったり止んだりの小康状態になってくれて、そんなに気になるほどではありませんでしたが、カッパを着て出発したので雨ではなく汗で服はビショビショ、休憩で止まる度に寒さに凍えました。歩いていると、すぐに体は温まるので大したことはありませんが、タオルと着替えはしっかり用意しておくべきだと思いました。冬は雪も積もる屋久島の山々は縄文杉がある場所の標高で1300m、気温は麓より約10度低いと言われます。六甲山の標高が931mですから、その寒さは推して知るべしです。

紀元前から生き続けている木々

日本で最も幹の径が太く、縄文時代の古代から生き続けている有名な縄文杉への道のりの途中には、御神木級の屋久杉や見たこともない太く大きな百日紅をはじめ、大自然が形成してきた原生林の想像の枠を大きく超える造形と圧倒的なパワーに圧倒され続けます。今回はオンシーズンでは無かったからか、そんなに多くの登山客で賑わっている訳ではなく、誰もいない中、私と太郎さんの二人だけ原生林を歩いていると時を超えて冒険をしている様な錯覚に陥りました。景色や超古くからの樹齢の木々を見るだけではなく、綿々と続く大自然の営みを感じられて、パワーをもらえた様な気がします。残念ながら、縄文杉は登山客が根を踏み荒すのを防ぐために近くで見ることはできなくなっておりましたが、それでも見たことが無い圧倒的な存在感を放っておりました。

ナメてはいけない屋久島登山。

あと、「屋久島に是非とも一度行ってみたい!でも、体力的に心配。。」と思われている方に、登山道の雰囲気を感じてもらえる写真をアップしておきます。今回、私と太郎さんの二人での一番スタンダードだと言われる荒川登山口〜縄文杉トレッキングで往復8時間、そのうち4時間はトロッコ道を歩いていますので、山道は休憩時間を除くと3時間程度となります。このルートなら富士登山に比べると随分と軽めなので普段山登りをしていない人でも気軽にチャレンジしても大丈夫だと思います。ただ、屋久島には他にも沢山の見どころがあり、様々なルートを選べます。次回私が目指している高塚小屋で一泊して九州最高峰の宮之浦岳まで登拝するとなるとかなり本格的な山岳コースになりそうです。来年、一緒に屋久島に行こうと思われている方は少し、体力づくりに励んでもらえればと思います。(笑)

屋久島とのご縁の元は職人育成。

最後に、今回、私が屋久島を訪れる事になったのはただ単にトレッキングを楽しみに行きたかっただけではありません。私が代表を勤めているひょうご木づかい王国学校として「屋久島の森と生きる」森林保全と木材の普及に関する協定に調印させてもらい、持続可能な森と地域経済への取り組みに賛同し、協力を約束したのがそもそものキッカケで、屋久島の杉(屋久杉では無い地杉と呼ばれる杉)使ったフローリングや羽目板を今後積極的に推奨して行くにあたり、現地での生産体制や実際にふんだんに地元の杉を使って建てられた屋久島町役場の視察に誘われたのがきっかけです。その様子はまたの機会にこのブログに書きたいと思いますが、長年、職人育成とその結果として宣伝広告無しで売り上げを上げ続ける持続可能なビジネスモデルを標榜して自立循環型社会への取り組みを続けてきた結果、仕事で憧れの屋久島とご縁を頂けた事に嬉しくもあり、何か不思議な感じもあります。とにかく、この度は山本太郎さんのおかげで念願の縄文杉に会いに行くことが出来ました、心から感謝をしつつ、このご恩をまた誰かに送りたいと思います。深謝!
現地からは以上です!(笑)


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