令和2年5月7日快晴
五月晴れ?!
今朝もアイドル犬チャックとの散歩の最中、雲1つない爽やかすぎる青空を見て、「五月晴れやなぁ」とつぶやいてしまいましたが、もともと五月晴れと言うのは旧暦の5月で、梅雨の合間の青空のことを指していた様です。4月からの新入社員と交換日記的に毎朝意見を述べ合うのに使っている「職場の教養」の今日の欄に書いてありました。毎日コツコツと積み重ねる習慣を持てば、それまで気づかなかったことに気づき、知らなかった事を知る機会になり、良いことが色々とあるものです。
東播磨倫理法人会のモーニングセミナー
連休明けの今朝は、東播磨倫理法人会のモーニングセミナーに講話者として招かれており、朝早くから起き出して久しぶりにシャツにネクタイを締めてみたりなんかして張り切りました。本来は、今日から緊急事態宣言が解除され、普段の生活に戻る予定で、その記念すべき1日目に登壇させていただく予定だったのですが、連休中の緊急事態宣言の延長発表を受けて、今朝のモーニングセミナーはズームを使ったオンラインセミナーとなりました。いつもとは少し勝手が違いましたが、このところzoomを使い倒しているおかげでそれなりに馴染めたのではないかと思います。
至誠。
連休明け初日、朝の6時からオンラインでスタートしたモーニングセミナーは38名もの人がご参加されておられました。(いつものことですが)私などでは足元にも及ばない立派な経営者の大先輩もおられ、恐縮しながらではありましたが、50歳もとうに過ぎて、いつまでも若者ぶっていてもしょうがないし、私が経験した事で少しでも参加者の皆さんのヒントになればと思い熱く語らせていただきました。私が今日のテーマに選んだのは、倫理法人会のバイブルである万人幸福のしおりの第9条、破約失福をテーマに、約束を守る誠実さ、至誠に向き合う重要さについて話させてもらいました。
誰でも知っているが、誰にでも出来ない原則。
ビジネスにおいて、人からの信頼を得る事の重要さは今更私が口にするまでもありませんし、誰もが約束を破る事は言語道断だと言われます。誠実さ、真摯さが経営者にとって最も重要な資質だとあのドラッカー博士もその著書で声を大きくして言われています。確かにその通りではありますが、誠実さの根本は自分自身との約束を守り通す事だと古典を紐解けば繰り返し書かれているにもかかわらず、他人との約束は守っても、自分との約束を破ってしまうことが誰しも往々にしてあるのではないでしょうか?私は、倫理法人会も含めて、学びの場で教えられた事を実践出来なければ学びに費やした時間は一切の価値が失われると思っていて、とにかく、毎日コツコツと続ける習慣を途切れさせないことに執着し続けてきました。
習慣の力。
私が取り組んでいる習慣を列挙すると、このブログは11年毎日更新、週に一度のランニングは9年、毎朝の5分間(今は8分間になりましたが、)も9年間、茶の湯と書道のお稽古も9年間、年間180杯を食するラーメン紀行も10年間、昨年まで日本一のパワースポット富士登拝を10年連続、最近では論語などの古典を毎日素読、4月からは職場の教養という小冊子を読んでスタッフと毎日意見交換、毎月の御朔日参り、そして、読書はかれこれ20年は毎日続けていると思います。どれもこれも、一日休んだからといって何も変わらない緊急性の低い事柄ばかりですが、長年続けることで圧倒的な効果が表れるようになりました。私が今持っている影響力も健康も知識も資格も全て習慣に執着し続けた賜物です。
体験したことがない激動の時代。
今日のモーニングセミナーの冒頭では、この度のコロナウイルスの世界的な蔓延を含めて、大きな時代の変化、うねりの真っ只中にある現状を再確認しました。気候変動、グローバリズムの加速、日本が抱える人口減少とそれに伴う需要の激減、社会保障制度の限界、土地神話の崩壊、そしてAI依存の社会の脆弱性など、つい数年前まで誰もリスクと考えていなかった危機がここにきて一気に押し寄せてきており、そんな激動の時代にどのように向き合うべきかを真剣に考えねばならなくなった認識を共有しました。まさにこれからはこれまでの延長線上に無い、VUCA化(不透明、不安定、複雑、曖昧)の時代の幕開けに私たちは立っています。
混迷の時代こそ原理原則。
そんな荒くれる時代の波を乗り越える指針を考えた時、やはり頼りになるのは古代から2000年の時を超えて現代まで受け継がれている古典、原理原則にその答え、もしくはヒントがあるのでは無いかと思っています。そして古代ギリシャの時代からピンチはチャンスを呼び込むきっかけであり、成長の機会であると言われ続けてきました。
”障壁は動きを加速させる。道に立ちふさがるものこそが、新たな道となる”
マルクス・アウレリウス
ストイックに生きる。
しかし、ピンチに対してただ受け入れるだけではチャンスになるわけがありません。「哲学は人間が自分の外部にある全てのものを手に入れることを保証しないが、代わりにその適切な主題の中に眠っているものを手に入れるであろう。大工の使う素材は木材や彫刻用青銅であるから、生き方の素材は各人の生である。」とストア派の哲人エピクテトスが言われたように、能動的に人生に向き合いロゴス(普遍的な理性、倫理、道徳)を学び、エーテル(志)を燃やして使命を見出して環境に対してアプローチしてこそ、ピンチはチャンスに転換できるはずで、このストア主義的方法論に内向きの状態管理に身を律して取り組む姿をストイックと言われています。自分との約束を守り続けると、ストイックですね。と言われるようになりますが、孔子から流れ出た至誠との概念は古代の西洋ではストイックな在り方を指していたことになります。混迷を深める今の時代、ストイックに内面の地力をつけることは一つの指針になると思うのです。決して無駄な努力などなく、努力が全て報われるわけは無いが、努力無くして絶対に叶わないのもまた事実。ストイックにいきましょう!
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