やり方ではなくあり方を問いなおす、俺たちの経営革新会議。

令和2年5月12日晴れ一時曇り

基礎が大事。

今日も引き続き木造中学校の新築工事の基礎工事の現場に出勤、完全に現場代理人の代理人として建築実務にどっぷりとはまり込んでいます。木造の建築物とは言え、ある一定の規模になるとしっかりと地中にもコンクリートの梁が設置されるようになり、細い鉄筋ばかりで組み立てる割にはかえって複雑な構造となります。今日も鉄筋の重なり具合が、コンクリートの巻き付く妨げにならないように現場であれこれ調整を繰り返しました。建築に限らず全ての物事には基礎が大事。と言われるように、建物の強度を担う重要な役割の工程だけに、職人さんと一緒に念入りに検討を繰り返しました。地味な行程ではありますが、とにかく、ものづくりは楽しいものです。(笑)

毎日オンラインmtg

1日中現場事務所に詰めて、そろそろ日も傾いて現場を後にしようかと思った頃、TOTOリモデル推進課の山ちゃんから電話がかかってきて、zoom会議にさっさとログインしてくださいと催促されました。私は10年以上前からTOTOリモデルクラブなる地域の同業者さんとの集まりに参加しており、商圏が被るライバル会社が集まっているにもかかわらず、何でも話し合える心やすい仲間と共に合同イベントを開催する等の活動を続けています。毎月行われる行われる定例会も、新型コロナウィルスの影響で先月から中止になっており、今回はオンラインでの開催となりました。その時間が変更になってたのをすっかり失念しておりました。

惰性と陳腐化からの脱出。

その毎月の定例会議では、同じ地域でビジネスをしている仲間だけに、地域に特化した情報交換や合同で開催するイベントについての話し合いを10年以上も続けてきましたが、それも長年続けるとマンネリ化と陳腐化が進んできて、惰性に流される形だけの集まりには意味がないとの声が上がり始めて、会の存在意義自体を見直そうという動きが高まってきました。この会の創設時の初代会長でもあり、メンバーをずっと牽引してきた中尾会長が、もっと意義のある経営者の集いとして介護を刷新したいと提案され、今回から経営革新会議と銘打って、やり方ではなくあり方を問い直し、考える機会を持つディスカッションの場に生まれかわりました。

俺たちの経営革新会議。

経営革新会議と新たに命名された今日の会議では、20名ほどの経営者が、それぞれ自分が考える経営者像について考えを述べ合い、意見を交わしたり、実際の取り組みを披露してくれました。参加してみた感想は非常に学ぶことも多く、有意義な時間だと感じました。忙しい毎日を過ごす中、なかなか腰を落ち着けて自分自身の在り方について考える時間を持てない中、このような場を作ってくれた中尾会長はじめメンバー皆さんには心から感謝したいと思い、ありがたいご縁を頂いていると思いました。私は起業してからかれこれ20年以上、経営者を務めてきましたが、それだけの時間を費やしていても、いまだに自分自身に課せられた役割を全うし、経営者としての仕事を行えているか、あるべき姿を体現しているのか?と問われたら、残念ながら胸を張ってすべて大丈夫です。とは言えません。情けないですが、今日も随分と身につまされました。

理念、ビジネスモデル構築、人材育成。

とはいえ、私が考える「経営者がやるべき事は」そんなに複雑なことではなく、いたってシンプルです。人事には止めると、未来へのビジョンと具体的な方法を示し実行すること。まず、自分たちは何のために事業を行っているかと言う目的を明確にし、スタッフとそれを共有する。次に、事業が持続できるように売り上げ利益が上がり続ける仕組み、とそれを担う組織=ビジネスモデルを構築する。3つ目は次世代の事業を担ってくれる人材を育成する。私はこの20年間目指してきたのはたったこの3つだけでいいので、しっかりと形にして次の世代に引き継いでもらえるように整えることです。しかし、どれも胸を張って出来上がったと言えるレベルにはないのが現状で、まだまだ道半ばで悩みあえぎながら走り続けているのが実際です。

経営者の資質。

今日の経営革新会議では、私以外でも経営者としてのあるべき姿と現実とのギャップに悩み、苦しんでいる姿が浮き彫りとなりました。そもそも、ほとんどのメンバーはもともと職人からスタートしている人がほとんどで、経営学をしっかり学んで経営者になった人は皆無です。計画の策定も、マーケティングも、人を教育することも誰に教えられたわけでもなく、職人から家内工業、そして企業へとステージが変わるたびに必要に駆られて我流で学び、対応してきたことを積み重ねて来ただけで、建築のプロであったとしても、経営のプロになるには資質が低すぎる事は否めません。そんな素人経営者の下で働く社員さんは不憫だとなってしまいますが、それが現実です。

経営者としての在り方を見直すリマインド。

職員から起業して、勢いのまま会社を設立し、経営者となった私は、その自分に経営者の資質がないと言う厳しい事実に20年前に気がついて、1つずつ順番に片付けようと、人との関係性の原則から学び始め、マーケティング、人材育成とこれまで建築実務の傍ら経営者として必要なタスクを学びを続け、そして学んだことを実践し続けてきましたが、自分が理想とする組織作り、ビジネスモデル構築の完成にはまだ時間がかかりそうです。何とか60歳までには形にしたいと期限を決めて今も奮闘を続けておりますが、その方向性や方法論を定期的に振り返り、立ち止まって考える機会を持てる事は非常に意義が深いと思っていて、今回新しく創設されたTOTOリモデルクラブの経営革新会議に大きく期待を寄せています。共に学び共に成長できる仲間がいることに心から感謝したいと思います。中尾会長を始めとしたTOTOリモデルクラブ西神店会の皆様、良い続きよろしくお願いいたします。


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