コロナで変わった事、気づいた事。#TOTOリモデルクラブ経営革新会議

令和2年12月9日 晴れ

長い一日。

水曜日は朝活の日。今日も夜明け前に起き出して張り切って朝の異業種交流会に参加、終了後に愛犬チャックの散歩等の後のルーティーンを済ませて、同じBNIメンバーとのゴルフコンペの会場であるアーク吉川ゴルフクラブへと車を走らしました。神戸は先週からずっといい天気が続いており、今日は12月だと言うのに日中は汗ばむくらいの小春日和。気持ちの良い青空の下、気持ちの良いメンバーとのグリーンコミニケーションは非常に楽しく、(朝からずいぶん忙しいくバタバタしましたが)良い時間を過ごすことができました。夕方からは明日の筑後で開催する若手大工育成プロジェクトの講師を務めるために何とか日付が変わる前に九州の羽犬塚に前乗り。今日も長い1日でした。

謙虚と感謝。

ちなみに、昨日も倫理法人会の朝活に参加して、夕方からはTOTOリモデルクラブの経営革新会議に参加、その後すっかり定番となっている懇親会でも深夜まで熱く議論を戦わせました。毎日元気に早朝から夜中まで充実した日々を過ごせることに感謝しきりですが、考えてもみれば、強引とも言えるような過密スケジュールを長期間こなせているのも、病気もなく、コロナはおろか風邪もひかない健康で丈夫な体があってこそ、本来はまず両親に感謝しなければならないのかもしれません。人はつい、うまくいったら自分の手柄、失敗したら他人のせいにしたがるもの、しかし大元はこの世に生を受けたからこそで、忙しい毎日を過ごしながら、謙虚に感謝の気持ちを忘れずにいなければと思いました。

強制的パラダイムシフト

昨夜遅くまで大いに盛り上がったTOTOリモデルクラブのメンバーとの勉強会、経営革新会議の昨日のテーマは「コロナによって気づいたこと、変わったこと」でした。私は今年に入ってすべての価値観や前提条件が逆転したと思っていて、新型コロナによるパンデミックによって世界中が強制的にパラダイムシフトをさせられたと考えています。本来、風土病であるはずの感染症が世界中を巻き込み、GDP成長率の世界平均をマイナスに叩き落とした原因は、紛れもなくグローバル化した世界の経済システムにあり、実際、コロナ禍を抑える為に今も世界中が鎖国状態になっています。集団行動も、対面コミニケーションも、公共交通機関の利用さえも忌み嫌われるようになり、街中のロケーションが良いと繁盛するとされていた飲食店はバタバタと倒れ、地方都市の方が非常時に経済的な影響が少ないと商業施設の郊外への流出が始まっています。まるで鏡に映し出されたようなこれまでと真逆の世界です。

変わる選択。

そんな世界の大きな変化に合わせて、我々も変わらざるを得ないのは自明の理ですが、近視眼的な視点で対処を繰り返し、コロコロと生業を変えれば生き残れるかと言うと、決してそんな事はないと思います。zoomやUber eatsの二番煎じの和製ビジネスが一向に普及しないのを見てもそれは明らかで、混迷の時代こそ、本質的な価値の創出を担う商品やサービスの提供が求められるし、事業者はそこに焦点を合わせて変わるべきところを見つけ出し、変化しなければならないと思います。私達が今年になって株式会社四方継へと社名を変え、地域コミュニティサービスを行う「つない堂」なる新規事業部を立ち上げたのはコロナ禍が始まる前ではありましたが、昨年から変わらなければならない時代の潮目を感じていたからに他なりません。あくまで対処ではなく、予防的観点で「変わる事」を選択してきました。

価値観をひっくり返す。

そんな私達の選択がコロナ禍に対応出来たかは今の段階ではまだ分かりませんが、昨年一年かけて我々が生み出すべき本質的な価値(四方良しの世界の実現)に根ざした事業展開を考えたのは紛れも無い事実であり、それまでの前提をひっくり返して新たな会社のコンセプトにして来ました。すみれ建築工房から引き継いだ「つむぎ建築舎」は、「引き継がれる価値のある丁寧なものづくり」をコンセプトに、新建材と言われる早い、簡単、安い既製品の造作材の利用をやめて、時間も手間もかかり、費用も嵩張る無垢材の造作材や建具、キッチンをオーダーメイドで作るのを基本仕様と定めました。時代の流れに逆流しているようですが、一生に一度と言われる住宅の建築で、もっと住まい手に寄り添った世界に一つしか無い価値を提供したいと思ったのです。

日本昔ばなしかよ。

新規事業部として立ち上げた「つない堂」は、地域で活躍している専門家を紹介したり、たった1000円の会員フィーで無料メンテナンスを大幅に拡充したり、自分たちで作った無農薬野菜をおすそ分けしたりと、地域に住む人の為に良き事を行い続ければ、きっと良き事が我々に訪れる。との日本昔ばなしに出てきそうな日本古来からの価値観を実践する、収益面で考えると利益を生むまでに気が遠くなる程の時間がかかりそうな事業です。利益偏重が加速し続ける資本主義社会において、大企業の様に潤沢な資本があるわけでも無く、(20年続いたとはいえ)吹けば飛ぶような小さな建築事業者が母体の事業としては、常軌を逸していると言っても過言ではありません。しかし、お天道様は私達の想いと行動を見てくれているはず。少し時間はかかりますが、必ずいい結果に結びつくと信じています。

不易流行。

とにかく、誰もが理解している通り、世界は変わったし、事業を継続するには我々も変わらなければならないのは既に事実です。コロナ禍が行き過ぎるのを待つなんて方もおられますが、世界のパラダイムが転換した今、元の世界に戻ると考えるのは楽観的に過ぎるというものです。しかし、時代に合わせた〜との触れ込みで流行りに乗っかったところで長続きするビジネスになる訳もありません。俳句を文化にしたと言えるくらいの大きな功績を残された松尾芭蕉が「不易流行」が肝要だとの言葉を遺されておられますが、新たなものへの(対処ではなく)対応、変化する事と同時に、本質的な思考、変わらないものを守る軸を持つことがこれからのVUCA(不透明、不安定、複雑、曖昧)な世界を生き抜いていくには必要ではないかと思うのです。以上、経営革新会議での補足でした。中尾会長、参考にしてください。(笑)


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この土地を買っても大丈夫? #結果は準備に由来する

令和2年12月8日晴れ

師走

火曜日は朝活の日。今日も夜明け前から神戸市倫理法人会のモーニングセミナー会場。ポートアイランドへと車を走らせました。12月も2週目に入り、今年もいよいよ押し迫ってきて何かと忙しくなる時期に差し掛かりました。モーニングセミナーの後は西へと車を走らせて、新築を計画されているお客様が購入を決められた土地の再調査に向かいました。昼からも以前から土地を探されている方から土地の購入を決めようと思うとのメールをいただいて、土地の調査に向かいました。さすがに12月、いよいよ師走っぽい感じになってきました。

建築会社の不動産サポート

私たちつむぎ建築舎は、不動産の免許を取得しておらず、事業としての不動産仲介は行っておりませんが、建築と不動産は切っても切れない関係にあり、土地探しのお手伝いも積極的に行っています。不動産取引の実務は提携している不動産会社さんを紹介して取引をしてもらうのですが、お客様にしてみると土地を買うこと自体は目的ではなく、そこに家を建てて快適な暮らしを送る事が目指す先なので、土地購入後にどのような家が建つか、表面的に現れていない土地購入後の建築ににまつわる費用を算出したり、冬の日射取得による暖房にかかるランニングコストの試算等の提言等をアドバイスするようにしています。

土地の購入は早い者勝ち

本来の原則論から言うと、家を建てるために土地を購入するのなら、そこにどんな家が建つのか、細かくシュミレーションをしてエクステリア等を含めた総予算も住宅の性能からはじき出されるランニングコストも全てつまびらかになってから土地を購入する判断をするのが当然のように思います。しかし、残念ながら不動産取引の世界では、買い付け証明書を出したらすぐに契約日を設定し、手付金を支払うのが慣習になっており、じっくりと建築計画を練り上げてから判断する時間的余裕はありません。土地は常に一点モノであり、早い者勝ち。全く同じものは世界に存在しないからなのかもしれませんが、とにかく急いで抑える必要があると言うことになってます。

不動産市場の現状

日本の人口のピークはとうにすぎて、すでに少子高齢化のあおりを受けて住宅も土地もあまり始めています。10年後には日本にある住宅の3分の1が住む人がいない空き家になると言う統計も出されており、需要と供給のバランスで価格が決まる市場の原理から考えると、これから地価の暴落が始まると言う予想もあながち間違いでは無いように思います。ただ、それは全国おしなべて均一になるのではなく、都市部での地価の高騰が続き、その分地方の空洞化が激しくなりつつあり、神戸市でも、中心部と周辺部では顕著にその差が表れようとしています。現状では、コロナによるステイホームの影響か、意外に神戸市内の土地は品薄になっており、人気のエリアではちょっとした争奪戦が繰り広げられています。

待ったなしの不動産取引の準備

そんな中、土地を探して家を建てようと計画されている方たちは、なかなか思うような土地に巡り会えず、せっせと家づくりの情報収集をして、夢を膨らましているにも関わらず一向に計画が前に進まないなんてことが散見される状態です。そんな時にやっと見つけた候補地に対して急いで買付証明を出してしまいたくなる気持ちは充分わかります。ただ、上述したように一度土地を買う意思を表明すると、思いのほかとんとん拍子に話が進み、じっくり腰を落ち着けて考える時間も取れないまま、あっという間に売買契約の締結になってしまいます。その限られた時間内で、建築計画のシミュレーションを行うには、土地を決めてしまう前から詳細なイメージを形にしていく必要があると私は思っていて、土地が決まってないお客様に対しても仮の土地でバーチャルプランを作るお手伝いをしています。

成果は状態(準備)に由来する。

ここ近年の注文建築を行っている工務店の間では、土地も決まっていないのにプランを作るようなことはしないのが風潮としてあるような気がしていますが、事前の準備をしておかないと気になる土地が出てきたときに判断が間に合わない、もしくは杜撰な計画や試算になるような気がしてなりません。コロナになって世の中の価値観が逆転したと言われますが、無駄だと思えることこそ価値がある時代になってきたのではないか、なんて思っています。そんなこんなで、家を建てたいけどまだ土地が決まらない、見つけられないと言われる方は是非とも一度私たちつむぎ建築舎にご相談をいただければと思います。2〜3回の面談で新しい家(暮らし)に対する思考の整理とそれをカタチにする準備をしているだけで、希望の土地が見つかったときに、慌てずに冷静に判断をできるようになると思いますし、そうすることが、後々後悔しない納得の家づくりにつながると思うのです。土地が決まらない前に、契約する様な事はしませんのでご安心ください。(笑)


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