問題も答えも全て現場にある。の大嘘。

2月9日 曇り後晴れ

魂の声を聞く時間

午前中は月に一度のビジネスコーチ四辻氏によるコーチングセッション。
元々(10年前)は山の様に抱えていた問題解決のためのセッションを受けていましたが、さすがに10年も続けて受けていると問題が無くなった訳ではありませんが、普段から継続して行なうアクションに解決の為の行動が転化されてきて、「あとはひたすらやるだけ!」となっており、最近はビジネスコーチというよりも魂の声を聞く時間?の様な抽象的な 話ばかり。
未来を見つめるいい時間になりました。

 

クレームが撲滅出来ない理由ってなんだ?

昨日のクレーム問題からずっと頭の中にこびりついて離れないことがあります。
それは、クレームを完全に撲滅するという『意識』について。
アタリマエの事ができないというのは、結局、意識が低いということにしかならないのではないか、10年以上も意識を高く持て、と言い続けてきて、スタッフは大まか理解してくれているし、普段はクレーム等皆無なのにも拘らず、なぜ完全に問題が解消されないのか?「なんでやねん。」とずっと考えていました。

フト、思ったのは、クレームが発生するのは大概現場が忙しく詰まり出したときで、「あれもこれもせなあかん」と現場や顧客への対応が複数重なった時に問題が起こり、お客様にお叱りを受けるよな、ってことです。普段ではそんなこと起こらないのに、忙しくなるとクレームになる。なんでや?と。

 

現場最優先の功罪

辿り着いたのは、現場、もしくは事務所での実務とそれ以外の業務のバランスが崩れるからでは無いか、という答えです。良く耳にする、『問題は現場で起こっているんだ!』というアレです。
すこし忙しくなると、とにかく現場で実務を進める事を最優先にして、それに付随する報告、連絡等のコミュニケーションが疎かになる。というより、優先順位が下がるのではないかという事。
「現場で忙しく働いてるから、一生懸命モノを作っているから少々のことはええやん、」と。

 

現場に全て答えがある。

現場に答えが・・という事については全くもって異議はありません。私たちが提供する価値は顧客接点が全てだと思いますし、顧客に提供する商品や成果物、私たちなら建物を作る現場、そしてそこでの暮らしこそ、顧客の価値感との答え合わせの場であり、そこで生じる齟齬を解消するべきであるという見地から見ると間違いなく答えは現場にあると思います。

 

問題は現場にある?は?なにそれ、

しかし、「問題は現場で起こっているんだ!」と、昔トレンディードラマで顔が日焼けで真っ黒な爽やかな青年が叫ぶシーンが話題になってから、いつの間にか「問題も現場にある。」というのが定説というか、信じられている風潮がどーもあるような気がしてしょうがないのです。
私としては、そんなことを言われたら「問題は現場にある?は?なにそれ、」と返してしまうやろって感じです。

 

問題はおまえの頭の中やろ

問題にもいろいろな種類がありますし、十把一絡げにする事は出来ませんが、多くの問題は、現場で自然発生的に起こった事ではなく、そこに携わる人の思考の中に潜んでおり、ふとしたきっかけでそれが表面化して問題が起こる事が大半だと思うのです。
モチロン地震や台風など自然災害も問題になることはありますが、そこは人智の及ばぬところと、出来るだけの予防をしてもどうしようもない事もありますが、どちらかというと、事前の対策が万全ではなくて問題が起こる事の方がこれも大半です。

 

現場最優先が引き起こすジレンマ

そんな風に考えると、問題は(現場にだけに拘らず、事業に携わる全ての)人の思考の中に有り、問題解決をした後の答えこそが現場、そして顧客接点、顧客満足にあると思うのです。
何が言いたいかというと、答えを現場で出そうと思うあまり、現場の外の手配や段取り、諸連絡、コミュニケーション等、目先の作業と関係のない事に対する意識が低くなりがちなのを危惧しているのです。
現場での作業は常に緊急を要します。早く済ます事が出来ればそれだけ利益が上がりますし、必要な時間をかけて丁寧な仕事で完璧な仕上がりを目指す事も非常に重要で且つ緊急なコト。そして、モノづくりの世界では集中力が出来映え、スピードの鍵を握ります。集中力を切らさない為にもそれ以外の余計なコトをシャットアウトして没頭する時間も必要かも知れません。

レンガ職人

3人のレンガ職人の寓話

しかし、3人のレンガ職人の寓話にあった様に、なんの為に仕事をしているのか?という大きな目的を忘れてしまった時点で、いくらいいモノづくりをしていても、その成果物は一切の価値を失ってしまいます。単なる独りよがりのマスターベーションです。お客様を含め、関係各所とのコミュニケーションを断ってしまうなんてコトは以ての外です。

ちなみに、3人のレンガ職人の話とは、

世界中を回っている旅人が,ある町はずれの1本道を歩いていると,1人の男が道の脇で難しそうな顔をしてレンガを積んでいました。

旅人は,その男のそばに立ち止まってたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」

すると,男はこう答えました。
「見ればわかるだろう。レンガ積みをしているのさ。毎日毎日,雨の日も強い風の日も,暑い日も寒い日も1日中レンガ積みだ。なんでオレはこんなことをしなければならないのか,まったくついてない。」

旅人は,その男に「大変ですね」と慰めの言葉を残して,歩き続けました。

しばらく行くと,一生懸命レンガを積んでいる別の男に出会いました。
しかし,その男は,先ほどの男ほどつらそうには見えませんでした。

そこで,また旅人はたずねました。
「ここでいったい何をしているのですか?」

すると,男はこう答えました。
「オレはね,ここで大きな壁を作っているんだよ。これがオレの仕事でね。」

旅人は「それは大変ですね」と,いたわりの言葉をかけました。
すると,意外な言葉が返ってきました。

「なんてことはないよ。この仕事でオレは家族を養ってるんだ。この仕事があるから家族全員が食べていけるのだから,大変だなんて言ったらバチが当たるよ。」

旅人は,その男に励ましの言葉を残して歩き続けました。

さらにもう少し歩くと,別の男がいきいきと楽しそうにレンガを積んでい
ました。

旅人は興味深くたずねました。
「ここで,いったい何をしているのですか?」

すると,男は目を輝かせてこう答えました。
「ああ,オレたちのことかい?オレたちは歴史に残る偉大な大聖堂をつくっているんだ。」

旅人は「それは大変ですね」と,いたわりの言葉をかけました。
すると男は,楽しそうにこう返してきました。

「とんでもない。ここで多くの人が祝福を受け,悲しみを払うんだ!素晴らしいだろう!」

旅人は,その男にお礼の言葉を残して,元気いっぱいに歩き始めました。

【引用元:福山市教育委員会PDF(福山市立城北中学校の生徒指導だより)】

 

レンガ積みの現場で考えてみる。

例えば、このレンガを積んでいる現場で起こる問題とは、あまりの寒さ、暑さで職人が働けなくなる。または、効率が悪くなり家族を養う稼ぎが出来なくなる、もしくはそんな問題が昂じて職人がいなくなり予定の工期に間に合わないとか、少ない人数で突貫工事をして間に合わしたので品質に悪くなった等々、様々な事が考えられますが、それらは現場で問題が起こったのではなく、全て工事に対する計画や思考の中に問題がある筈です。

気候が厳しい地域ならば工事期間を見直すべきだし、職人が家族を養う稼ぎさえ得れない様な予算を組む事が問題であったり、品質を担保する為の基本的なスキルや思考の欠如だったりするのです。要するに、問題は全て人の中、思考や意識の中に有ると思うのです。

煉瓦造りの大聖堂
煉瓦造りの大聖堂

問題は意識の中に住んでいる。

ちなみに、『問題』をググってみると、Wikipediaでは、

問題(もんだい、problem)は、(問題解決の分野では)現状と目標との間にある障害(差、ギャップ)。

となっています。(なんでもWikipediaに訊くのが正解かどうかの話はおいといて、)目標、目的があってこその問題は常に現場にあるのではなく、『人』にその発生源があると考えておかしく無いと思います。というかそのままですね。(笑)
問題解決は、自分自身の意識、思考を根底から正す事からであり、その結果を現場で答え合わせをするのが正解。という事になります。

 

結論はやっぱり意識改革。

そんな訳で、やっぱり、ですが意識改革に対する取り組みをまず最優先で進めなければならないと今一度、改めて自分自身の中でスッキリ納得した次第です。
しかし、意識改革って言うのは簡単、するのは非常に難しい。考えて意識が変わるものではなくアクションに転化してそのチェックを繰返すしか無いと思っています。

すみれのスタッフにはこれまでも現場作業、建築の実務になんら関係がない、と思える様な事を散々押し付けてやってもらってきました。「こんなややこしいことできへん」と去っていった大工さんも少なくなく、職人を守る会社と言っておきながら、実際は高いハードルを作って振り落とす様なことをして来た事にずいぶんとジレンマを抱えました。

しかし、この度の結論としては、それがまだ足らん。と言う事になりますので、もうワンランク上を目指して踏ん張ってもらいたいと思います。
スタッフの皆さん、宜しくお願いします(笑)

 

おまけ

このような自社の恥ずかしい事例なども含め(涙、)マーケティングについての解説や実践するためのヒントをメールマガジンでも配信しています。決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です。

【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

その他の告知です。

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰のセミナー講師を務めます。【残席有り】
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生残席少】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

建築業のマーケティングの実例を元に分かりやすーく解説した2月10日発売の書籍『職人起業塾』のメールフォームでの先行予約はこちら、【2月10日発売ですが先行発送してます!】
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

山の様に埋もれているクレーム。

2月8日 快晴


凛とした寒さと雲一つない青空。伊川の河川敷では陰ったところは久しぶりに霜が降りて真っ白。

気持ちの良い一週間の立ち上がり、月曜日の朝となりました。

 

悲しみに包まれた春節祭。

今日は旧正月、すみれの店舗内装専門の子会社がある台湾では例年、盛大に新年を祝われます。
しかし、今年は春節直前に起こった震災の影響で、震源地近くの台南だけではなく台湾全体が少し静かに、新しい年を迎えられている様です。

3.11の際にはずいぶんと多額の支援を台湾の人々から日本の被災地に頂いた事が大きく取り上げられましたが、今度は私たち一人ずつが台湾の人のお力になれるなれることを考える番です。私も微力ではありますが、何か支援出来る事を考えたいと思います。

台南の被害に遭われた方々へのお見舞いを申し上げると共に、災害でお亡くなりになった方へ心から哀悼の意を表します。

 

 

いつまで経っても根絶出来ないクレーム。

月曜日の今日は事務所にて、取引先の担当者さんの来客の対応と、全体の工程、着工予定の整理、お客様へのアクションチェックのミーティング。リスケジュールをしっかりとする時間をとり、お待たせしているお客様への連絡を差し上げました。
そんな中、大変お世話になっているお客様に厳しい苦言を呈された、というかクレームを頂きました。お客様曰く、ひとつ一つは大した問題じゃない、しかし、小さな不満が重なって全体に見ると、

「一体、御社は顧客の事をどう思っとんや、結局、工事後引き渡した後はおざなりか」

と思ってしまう、とのこと。私としては弁明のしようもなく「申し訳ありません」と只々、平謝りするばかりとなってしまいました。

 

 

当たり前の事ができていない。

要するに、手直し工事や追加提案依頼をしているにも拘らず、「日程の連絡が無い、いつまでほったらかしにするんや、」というご指摘であり、担当者に聞いてみると、それぞれ準備を進めているが、全て段取りが出来てから連絡するつもりだった、との事。

スケジュールをマメにお伝えしてコミュニケーションを取っておれば、クレームになったりしない様な事の積み重ねです。そんな当たり前の事が出来ない自社のスタッフに厳しく注意をするのはモチロンですが、結局、全ては当たり前の事をアタリマエにする、社内の意識をまだ全てのお客様に満足してもらえるレベルに精度を上げれない私の責任であり、自らの不甲斐なさを悔やむばかりです。
T様、とにかく申し訳ありませんでした。

 

 

アタリマエにコミットした会議の後、、

今年の年頭に全社員はモチロン、協力業者、取引先商社、メーカーとそれぞれの担当者さんまで集まって頂いて開催した半年に一度のプロジェクト会議では、顧客の満足無くして私たちに未来は無い、皆の明るい未来を創る為に、当たり前の事をアタリマエにキッチリ出来る事をこの場に集った全員で目指し、叶えようという結論が導かれました。
率先して実践して然るべきのすみれの社員が、今回の様なルーズな対応でお客様の怒りを買うなどもってのほか、というか、会議に参加頂いた皆さんに顔向けが出来ません。
私自身、もう一度気を引き締めて業務にあたらないと、と深く反省させられました。
失いかけた信用をなんとか回復出来る様に、スタッフと共に出来る限りの努力を尽くしたいと思います。

 

 

山の様に埋もれているクレームの火種。

今回、お客様からクレームを頂いて、思い出したのはハインリッヒの法則です。
以下はWikipediaより抜粋。

法則名はこの法則を導き出したハーバート・ウィリアム・ハインリッヒに由来している。
彼は、ある工場で発生した労働災害5000件余を統計学的に調べ、計算し、以下のような法則を導いた。「災害」について現れた数値は「1:29:300」であった。その内訳として、「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ・ハット」した(危うく大惨事になる)傷害のない災害が起きていたことになる。

災害防止のバイブルと言われたこの理論は労働災害だけではなく、様々な場面で同じ傾向の統計が見れると言います。この度のクレームが(ギリギリまだ)お付き合いを許されて、再度信頼回復の為のチャレンジの機会を頂けた事を考えると、同じ様な事例が29件起こると、どうしようもない様なあってはならない大クレームが起こるという事になり、逆に、顕在化していないだけで今現在も10倍程度は今回と同じ様な不満を持たれているお客様がいる可能性があると言う事になります。

ハインリッヒの法則
ハインリッヒの法則

 

 

状態を整える事こそ最も重要な事。

また、ハインリッヒの統計学によると、

更に、幾千件もの「不安全行動」と「不安全状態」が存在しており、そのうち予防可能であるものは「労働災害全体の98%を占める」こと、「不安全行動は不安全状態の約9倍の頻度で出現している」ことを約75,000例の分析で明らかにしている(詳細はドミノ理論参照)。なお、ハインリッヒは「災害」を事故と事故を起こさせ得る可能性のある予想外で抑制されない事象と定義している。上記の法則から、

  • 事故(アクシデント)を防げば災害はなくせる。
  • 不安全行動と不安全状態をなくせば、事故も災害もなくせる(職場の環境面の安全点検整備、特に、労働者の適正な採用、研修、監督、それらの経営者の責任をも言及している)。

という教訓を導き出した。

この様に続いており、顧客の声に真摯に対応する事で、大きなクレームを頂く様な不手際は無くせるし、スタッフ、現場関係者の状態を整えることと、行動を起こす際の思考を共有するすることで顕在化しない様な小さな不満も潰す事が出来る事を示唆してくれています。

 

 

 

経営者の仕事の大半は意識改革。

クレームへの対応としては経営者である私が謝罪に行く事は当然ですし、対応への陣頭指揮をする事も重要ですが、経営者の役割として本当に重要なのは緊急で重要な対応に追いかけ回されながら対応、対処を繰返す事ではなく、会社全体を通して業務に従事する人の状態を整え、なんの為に私たちは作業を、仕事を、事業を行っているのかという事を全員に深く理解してもらえる様に理念や想いを伝え続ける事だという事なのだと思います。
自問自答を繰り返しつつ、スタッフにも繰り返し顧客視点での高い意識を持ってもらえる様に言い続け、伝え続けるしかないのだと。
(自分自身を含め、)とにかく意識改革を進めていきたいと思います。

苦言を呈されながらもチャンスを下さったお客様に心から感謝をしつつ、この度頂いたクレームを工事に関わる全てのメンバーの意識を引き締める機会として広く周知し、お客様に頂いたご恩をお返し出来る様にしたいと思います。

ありがとうございました。
そして皆さん、宜しくお願い致します。

 

おまけ

このような自社の恥ずかしい事例なども含め(涙、)マーケティングについての解説や実践するためのヒントをメールマガジンでも配信しています。決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です。

【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

その他の告知です。

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰のセミナー講師を務めます。【残席有り】
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生残席少】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

建築業のマーケティングの実例を元に分かりやすーく解説した2月10日発売の書籍『職人起業塾』のメールフォームでの先行予約はこちら、【2月10日発売ですが先行発送してます!】
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

仮説と検証よ、さらば。

2月6日 曇り

カタチが出来ないのは心が未熟。(涙)

今日は茶の湯のお稽古に滋賀県、和邇へと向いました。1月の初釜の流れ?で長板のお稽古を付けて頂きました。詳細は割愛しますが、とにかく茶の湯の設えは私ごときでは底が見えない程、幾多のバリエーションがあり、それぞれに合わせたお点前をするのが当たり前なのですが、これがなかなかうまく行きません。道具が少し変わるだけでお点前の順番が混乱して、いつも出来ている事さえもサッパリ出来なくなってしまうのは、単に私の精進が足らないだけではありますが、道を学ぶというのは本当に難しいというか、なんと言うか、、
ま、いつまで経ってもなかなか上達しませんが、めげずに頑張ろうと思います。(苦笑)

 

 

町家リノベーションの御相談。

茶の湯のお稽古を終えて、帰りは京都へ、あまり乗る事のない嵯峨野線に乗り換えて学生の街?円町へと向いました。昔の取引先に在職されていた若者が独立起業されて、この度ビジネスの拡張をめざして、町家のリノベーションでコミュニティーの拠点を作る計画を立ち上げ、その建築についての相談を頂いた次第です。将来有望な若者に、むかしーのお付き合いを思い出してお声掛けを頂いた事は私にとって非常に嬉しいことで、喜び勇んで現地の確認と計画のヒアリングに伺いました。

 

インバウンドとは本質的な価値から

京都の古い町家のリノベーションは最近非常に脚光を浴びており、昭和の風情を遺ししつつ、建物を再生、再利用するリノベーションは私たちが推し進めるインバウンドマーケティングの見地から見ても、非常に素晴らしい方法論だと思います。
が、しかし、、昭和初期の建物の構造的な剛性や強度、そして断熱性能の低さによる省エネ性能、室内の温度ムラによる気管支系の疾患へのリスクについては大きな問題を抱えており、快適な空間を提案するとどうしてもイニシャルコストが嵩みがちです。その辺りの問題を棚上げしたまま、表面だけ取り繕うのは建築のプロとしておススメ出来ませんし、住宅ではなくビジネスユースとなればなおさら償却期間と共にキッチリと試算しなければならず、バランスを取るのが非常に難しいところ。とにかく、リスクと選択肢をしっかりと提示する事にまずは注力したいと思います。

 

社会起業家のビジネスプラン

現地での打ち合せを終えて、久しぶりの再会を祝して?(笑)食事に行き、昔話に花を咲かせつつ、彼のこれからのビジネスプランの展望や、今抱えて居る問題点について悩みなども聞かせてもらいました。聞けば田坂広志先生が主催する『社会起業家コンテスト』に応募したとの事で、昔からそのうち起業するであろう、と思っていた優秀な若者でしたが、彼の話は聞けば聞く程素晴らしいプランで素直に私も応援したいと思ってしまいました。
それでも、起業してまだ1年も経っておらず、全てが思い通りになる訳でもなく、起業して誰もが陥る理想と現実の間でのジレンマというか、不安に思う事も少なく無い様で、絶対にイケル!と思っていたプランに対してもすこし懐疑的になってしまったりもしてしまう様でした。

 

 

 仮説と検証よサラバ!

私も起業してまだ18年、ひよっこと言えばひよっこですが、彼に比べると社会経験だけは数倍ありますし、何より昔は一緒にマーケティングの勉強をしていた関係もあり、偉そうに少しだけのアドバイスをさせて頂きました。それは、やっぱり原理原則に立ち戻ったビジネスを目指したらどうか?という事で、仮説と検証を繰り返すトライ&エラーではなく、入口から出口までを細分化して、1つずつ丁寧に積み重ねて見てはどうでしょうか、と進言してみました。

 

 

当たり前の積み重ね。

ビジネスは仮説と検証だ!と、さも当たり前の様に言われる人は少なくありませんし、私も昔はそんな風に思っていました。「やってみないと分からない」のがビジネスだと。
しかし、マーケティング理論を深く学ぶにつれ、それを実践に落とし込み始めて大きく意識は変わりました。うまく行くかどうか分からないが、とにかくやってみる。ではなく、絶対に喜ばれる、とか、絶対に正しい事を繰り返していくと、当たり前の結果がついて来る様になるのです。

 

 

集客ありき、ですが。

どんな商売でもまず始めには集客ありき。どんなにすばらしいサービスも顧客がいなければ意味がありませんし、知られないと始まりません。まず多くの人に知られる事に誰もが集客に心を砕きます。そしてありがちなのは、マス広告を使ったり、多くの人が集まるウェブサイトに登録したりと業界で定番といわれる競合他社と同じ販売促進を使って仮説と検証を繰り返す血みどろの戦場に参戦して、コピーライティングなどの小手先のアイデアで違いを出してはトライ&エラーを繰返すのです。

 

 

逆先制のマーケティング

私たち起業家は先行している、実績も資本力もある同業者と同じ土俵で戦うのではなく、出来れば違うところで戦うべきです。それは集客のチャンネルを根本的に変えることで可能だと思っています。難しそうに聞こえますが、難しい事は分解すると実はそうでも無かったりします。多くの集客が必要なのは、結局一人ずつの集合体である事を認識して一人ずつ丁寧に自社の持つ価値や強みを伝える事をキッチリと繰り返す事でリピーターが生まれ、紹介者が生まれ、コミュニティーの形成へと進んで行きます。マス広告等を使って外へ外へと認知を広げる従来の集客方法=アウトバウンドから、自分自身、自社の強みや価値を見つめ、情報発信、情報開示をする事で価値観が合う興味がある人に見つけてもらう=インバウンドマーケティングにシフトするべきだと思うのです。

 

 

もう一度、原理原則に!

今日話を聞かせてもらった『社会起業家』の若者のビジネスプランはそれが出来る価値があるし、人が集まるだけの社会的要請も十二分に認められると思います。「絶対にイケルはず、絶対に良いと思う事を繰り返す努力をもう一回してみては?」との私の進言に対して優秀な彼の事ですので、本来ならば私がこんな事をわざわざ言わなくても知っていた理論だったと思いますが、「もう一度、原理原則に立ち戻ってガンバって見ます!」と言ってくれました。
次の日本を背負って立つ若者の前途に多くの幸があります様に!と祈りながら京都を後にしました。

 

 

将来の不安を消し去るのはやっぱり、神の領域か。

残念ながら、インバウンド・マーケティングは不特定多数の人達に一斉に告知して反響を狙う一攫千金的な集客は臨めませんが、勝った、負けた、当たった、外れたといういつまで経ってもどこまで行っても不安定なままの状態から確実に抜け出す事が出来る様になるります。時間はかかりますがその事を心に刻み込んで地道に、コツコツと取り組みを進めて行けばそれなりの結果は必ずついて来ると思います。
それにしても、、当たり前の事を当たり前に行ない切るのが、如何に難しい事か、、
それって、やっぱり管子が言う様に神の領域なのかも知れません。でも、やるしか無いね(笑)

 

おまけ

このようなマーケティングについての解説や実践するためのヒントをメールマガジンでも配信しています。決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。モチロン、登録は無料です!(笑)

【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

その他の売り込み告知です。笑

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰のセミナー講師を務めます。【残席有り】
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。【二期生残席少】
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

建築業のマーケティングの実例を元に分かりやすーく解説した2月10日発売の書籍『職人起業塾』のメールフォームでの先行予約はこちら、【2月10日発売ですが先行発送してます!】
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

宜しくお願いします!(笑)

職人的USP論。【ブログセミナー】

2月5日 曇り

京阪神木造住宅協議会主催『職人起業塾 第4講』

今日も終日大阪にて。TOTO大阪ショールームのセミナールームをお借りして、京阪神木造住宅協議会主催の職人起業塾第一期、第4講の研修講師としてオブザーバー参加の方を含めて30名弱の人の前で一日中喋りまくりました。(笑)
この講座も一応、毎月すみれ本社で開催している勉強会と同じ、グループコーチングの形式を取っておりまして、受講生の全員に対してのやり取りを延々と繰り返しながらの8時間!を終えると、密かに疲労困憊、喉も若干枯れてしまう等、疲れは隠せませんでしたが、研修の最後に受講生の皆さんに発表頂いた一日の振り返りと気付きを聞くと、正直うるっときてしまう程、素晴らしいコメントがてんこ盛りで、お陰さまで疲れが一気に吹っ飛びました。受講生の皆様、ありがとうございました。すっかり嬉しくなって、また調子に乗り、参画企業の経営者と飲んでしまいました。笑

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会
職人起業塾@京阪神木造住宅協議会

 

 

スモールビジネスの鉄則

8時間もの長丁場の講義は当たり前ですが内容も盛りだくさんで、話す方も聞く方も大変ですが、聞く方も大変です。(笑)お互いに疲れを滲ませながらも、今日は非常に重要な事を皆さんにお伝えしました。
それは『スモールビジネスの鉄則』です。私たち工務店、リフォーム事業者の殆どは中小零細企業であり、広域に展開している大手リフォーム会社といえども実際は各地域にべったりと密着して営業展開を行なわれています。結局、私たちのビジネスモデル自体、スモールビジネスとなっています。そんな昨日の講座の内容をこのブログで少し内容を紹介してみたいと思います。

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会
職人起業塾@京阪神木造住宅協議会

 

 

強み無くして(継続的な)売上げ無し

今回の講座ではいくつか重要な『鉄則』をお伝えしましたが、その中で最も売上げを作る為に重要な事を皆さんに考えて頂きました。それは、『強み』を持ち、それを磨く事。
マーケティング用語ではUSP(※自社(自製品)のみが持つ独特の強みのこと。
ユニークで顧客に対して売り込みが効く主張、提案がUSPであり、他社との差別化が主張できる強みのこと。
)という風に言われますが、とにかく顧客に選ばれてお付き合いを始めなければビジネスは始まりません。
その為にはまず、星の数程ある競合他社に勝ち、選ばれる事が重要です。
これが出来なければ、いくら多くの集客をしても、オセロゲームの様に一気に白から黒にひっくり返ってしまう不安から逃れる事が出来ません。

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会
職人起業塾@京阪神木造住宅協議会

 

 

あなた独自の強みとは?

『あなたの強みとは?』『御社独自の強みとは?』という質問を皆さんにしましたが、私たちの業界は誰にも真似出来ない様な独自の強みを持つのは非常に難しいのが現状です。この質問に対して答えに詰まる方は非常に多くおられますし、会社はさておき、あなた個人の独自の強みについては、「ありません」とキッパリと答えてしまわれる方も少なく無いのが今までの私の経験です。『企業は人なり』と言われます。いくら立派な経営理念を掲げ、高い品質と素晴らしいサービスを提供する会社でも、その素晴らしさは顧客接点の『人』を通して顧客に伝わります。会社がいくら卓越した強みを持っていても、顧客接点の担当者がその強みを発揮出来なければそこでその会社の評価は地に落ちて、売上げ、利益を失っていく事になっていきます。

 

 

卓越の戦略を作る

会社はモチロンですが、顧客接点である『人』全員にも共通した強みが必要である。と私が思う根本です。では、そこで磨くべき強みとは何か?世界一とも言われるマーケターのジェイ・エイブラハム氏は持続可能なビジネスモデルにする為には『卓越の戦略』を構築するべきだと言っています。顧客にとってかけがえの無い存在になる事によって、いつも頼られ、声がかかり、繰り返し販売活動が出来る事によって未来の売上げを作る事が出来る。と。彼は、「恋人に接する様に心から顧客の幸せを考え、接するべきだ、それが卓越の戦略に繋がる。」と言っています。

 

 

USPは誰でも持てる

USPの作り方には段階がありますが、強いUSPは世界中から賞賛され、商品の購入を促す事が出来ます。分かりやすい例はApple社のiPhoneでしょうか。しかし、地域密着のスモールビジネスに従事する私たちにはそんな強力なUSPは必要ありません。もっと狭い範囲で認められ、選ばれれば十分なのです。そんな風に考えて、どんどん範囲を狭めていくと、まずは、一番身近な、そして大事な人、たった一人から認めれる強みまで絞れます。例えば妻、例えば娘から始めて、絶対の信頼を得られる『在り方』を正し、そしてその延長線上で会社のスタッフ、取引先、向かいの会社の人、近所に住まう人、と徐々にその影響の範囲を広げていく事で、その範囲内ではNo1のUSPを持ち続ける事が出来るのです。これがジェイの言った『卓越の戦略』を職人起業塾でアレンジした理論です。

 

なんと言ってもまずは行動!

自分独自のユニークなウリ。手に入れるのが難しそうなUSPもこの様に考えるとずいぶんハードルが下がり、受講生の皆さんもまずは取り組んでみようと思ってもらえる様です。
当たり前と言ってしまえば当たり前の事ばかりですが、知っているのと出来るのは天と地程の開きがあり、その違いは人生を大きく変えてしまいます。まずは身近な人からの信頼を得られる『在り方』を見つめ直すところから、取り組んでみて頂ければと思います。

 

おまけ

このような研修内容を小割りにした解説や実践するためのヒントをメールマガジンでも配信しています。決して建築業界だけに当てはまる理論ではありませんので、良ければ登録してみて下さい。
モチロン、登録は無料です!(笑)

 

【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

その他の売り込み告知です。笑

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

建築業のマーケティングの実例を元に分かりやすーく解説した2月10日発売の書籍『職人起業塾』のメールフォームでの先行予約はこちら、
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

宜しくお願いします!(笑)

 

変われない、変わらない。職人気質のオッサンへの応援歌。

2月4日 立春 晴れ

立春に梅の開花のニュース!

二十四節気の一つ、立春。七十二気候では東風解凍と春が始まるころとされ、季節もいよいよ春へと動き始めます。長崎市丸山町の梅園天満宮では境内の梅が咲き始めたとのこと、神戸も暖かな陽射しの良い朝になりました。まだスキー部の活動もこれからで、雪を降らす寒冷前線も必要ですが、あまり寒さに強い方ではないので、このまま寒の戻りが無いことを祈りたいと思います。

   

志を同じくする仲間との時間。

今日は朝から工事をしていた隣地の漏水調へ現場に立会った後大阪へ。
ずいぶん前にジェイのマーケティング復習会でご縁を頂いた青貝社長が主宰するランチ会に参加した後、高断熱、高気密住宅のマニアックな『新住協』なる団体のコアーな研修にハシゴ。
夕方からは栃木から来られている同業のG社長を迎えて顧問社労士の川西氏を交えての飲み&情報交換。
私と同じごんたくれからの職人上がりのやり手若手社長は私と非常に近い志を持っていると以前から思っておりまして、念願かなってゆっくりとお話しする機会に恵まれました。
思った通り!なんだか、未来がパッと明るくなる様な非常に貴重ないい時間となりました。

   

 

 オヤジに刷り込まれた言葉。

三人で食事をしながら語り合った中で、皆の共通の想いは、この建築業界を良くして行きたい。という想いです。特に、私やG社長の様に子供の頃、人様にめーわくばかりかけるどーしようも無かった人間(笑)も社会に貢献出来る貴重な人材にしたいし、出来るんや、という事を広く知らしめ、そして育てていきたいという事。学校の勉強なんか出来なくても、体力とやる気があれば立派な人財となって日本のモノづくりを支える事が出来るし、それはそれで立派な才能なのだと思っています。
子供の頃、父親に、「学校の事なんか別にええ、男は身体だけ丈夫やったら立派に行きていける」と言われ続けて来たことの受け売りの様になってしまいましたが。(苦笑)

 

 

職人が消え行く現状。

とは言っても、現状はなかなか難しい状況で、最近、研修事業に参加して下さって知り合った現場監督さんは、若くして大工になり、親方について長い時間をかけて修行して高い技術を身につけても、結局、建設現場労働者として一括りにされる、と嘆いておられました。
それは、他人からの見た目がどうこうの問題ではなく、いつ収入が途絶えるか分からない、年老いて身体が思う様に動かなくなった時の不安を抱えたまま働き続ける、なんの社会的保証もない今の労働環境に対しての憤りの様に私には感じました。そんな環境で若者に大工になれと言いにくい、また、親御さんにしてみると頼むから日雇い人夫の様な働き方の業界には行かないでくれ、と子供に言うのも(子供を持つ親として)分かりすぎる程分かります。

 

 

 すがりついても昔には戻れない。

「昔は良かった。」年老いた大工さんは口を揃えて言われます。しかし、時代は変わり、いくら職人不足が進んだとしても、大工がもてはやされた良かった時代に戻る事はありません。
社会の変遷と共に、大工も変わらなければならないのですが、長年一般社会の常識と乖離した建設、建築業界で働いて来た職人にはその転換は非常に難しい様です。
少し前に、すみれに社員希望で面接に来た私と同年代の大工さんは、「一人親方では生活も侭ならないので安定した生活がしたい、」と言っておりましたが、私に社員として働くとはどうゆう事か、特にすみれは研修やルール、役割分担としての仕事が他社に比べると非常に多く、「こんなことも、あんなこともしてもらわないとしてもらわなあかんで、」と少し説明しただけで「それなムリですね、私結構頑固なんで、」とあっさりと諦めてもう少し自営業で頑張ってみる、と言われて帰っていきました。

 

 

使い捨て職人への道

私にするとそんな方は珍しくも何ともなく、頑張ってみます、と言ってみたは見たものの、やっぱり出来ませんと言った人も、試しに応援として手伝いに来てみると言って来て、その後なんの連絡が無い大工もこれまでゴマンと見てきました。
優れた技術を持って、一人親方として立派に自営業としてやってられる大工さんも居なくは無いと思いますが、建築の法律も大きく変わり、資本力がある大手企業が安心を前面に出して熱心にチラシを撒き、新築だけでなくリフォームにも熱心に営業活動を展開している現状を見ると、元請として顧客から直接請け負う事は非常に困難になる一方です。今、変われなければ、結局、下請け工務店、下請け大工となって年老いて生産性が悪くなったら道具の様に使い捨てられるのが大半になってしまうのではないかと危惧しています。

 

 

 変われない理由

私も元職人であり、現場作業員だっただけに、変われない大工、変われない職人の気持ちは凄く分かります。人とのコミュニケーションが得意でない、勉強する事が苦手、人や会社、ルールに縛られたく無い、現場でやるべき作業だけ黙々とキッチリやって、ややこしい事に関わらずに自由に暮らしたいそもそも、愛想良く人とにこやかに話すのが出来るくらいやったら、こんな仕事してないわい、等々、出来ない理由はてんこ盛りです。

 

 

自ら心に蓋をする。

自分の未来、家族の将来、人生全体を俯瞰して見ればそんな理由、取るに足らないくだらない拘りだと思うのですが、長年培って来た人の思考、慣習はそんなに簡単にひっくり返せるものではありません。また、厄介なのは「変われません、」という職人は自分自身が変わらなければならない事を頭では、もしくは口先だけは十二分に分かっている(と言うだけの)こと。他人があーだこーだと言って変われる位ならとっくに変わっているわい、と簡単に自分の心に蓋をして、とりあえず目先が楽な方に逃げ込みます。要するに、一回きりしかない何よりも貴重な自分の人生に向き合うのをやめてしまうのです。

 

 

じゃあ、どうすればいい?

自分自身、今までそんな職人を山ほど見てきましたし、創業期から苦労を共にして一緒に働いて来たスタッフと「変われない」事が原因で袂を分かった事もあります。本当に悔しく、悲しい出来事でしたが、結局、本人が『変わる!』と心の蓋を外す決意を持たないと私にはどうする事も出来なかったのが事実であり、結論です。結局、どうしようもないのです。(涙、)

 

 

元不良少年からの提言。

しかし、私自身が職人上がり、というか子供の頃は社会からドロップアウトしたダメ人間だったからこそ、そんな心の蓋を取れない、自分の大切な人生に向き合う事をしない人の為に何か出来ないか、という想いを込めて、何か小さなきっかけを作る事が出来ないかとこの度、『職人起業塾』なる書籍を上梓した次第です。
結局、今日も売り込みの様になってしまいましたが、(笑)身の回りに建築職人に限らず、職人系の人で『変わらないといけない、でも変われない、』という方がおられましたら、そんな方の為に書いた本なので是非おススメ頂ければと思います。マーケティングの実務書ではありますが、きっと、少しくらいは胸にチクッと刺さるものがあると思います。(笑)
一般発売は2月10日です。送料無料の先行予約はこちら→http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

 

おまけ

書籍関連の研修事業の売り込みご案内です。(笑)

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

宜しくお願いします!(笑)

出来れば神!なくらい難しい当たり前の事。(泣)

2月3日 節分 晴れ

鬼はそと〜福はうち〜

とマメを投げつけられながら玄関から追い出されたのはさて、何年前か。
消えてしまいそうな微かな記憶ですが、確かに鬼の面をかぶって家族と戯れていた時期がありました。伝統的な行事って、子育てをするからこそ継承されるんや、と今更ながら当たり前の事をふと思いました。

 

今日は節分。

節分の今日は水曜日ですみれ事務所は定休日、私は昨日に引き続き、午前中(サイクリングがてら)歯医者に治療に行った以外は事務所に籠ってPCに向き合い、地道な仕事をパチパチと片付けました。本来ならば、早めに帰宅して豆まきで盛り上がりたいところですが、娘も高校生になると、豆まきどころか恵方巻きにも興味は無さげで、妻に聞くとそもそも夜は塾に行って不在との事。ま、そんなもんですよね。(苦笑)
ずいぶん前から自分の家庭で節分なんかあまり関係なくなったというか、意識する事が無くなってしまい、今日はついうっかりと夜からの社内勉強会の日程変更を持って来てしまいました。小さな子供を育てているスタッフも多いのに悪い事したな、、と反省しきりです。

 

職人起業塾通信復活。

事務所に籠ってじみーに行なっていた作業は、研修事業の資料の整理や、講演の資料作り、自社で行なっているマーケティングの勉強会、『職人起業塾』の1月度の開催のファシリテーターとしての振り返りとまとめ等。忙しい中、結構な時間をかけて参加頂いている方々に少しでもバリューを感じてもらえる様にと粘りました。(笑)
約3年近く前から、自社での勉強会に参加頂いた方、そのコミュニティーに興味を頂いた方向けにそのような勉強会の振り返りやテーマに関する参考文を月に二度〜三度程度メルマガ風にお送りしておりました。しかし、昨年末のPCトラブルでメーリングリストが消滅してしまい、今年になってやめてしまっていたのですが、気持ちを奮い立たせてもう一度やり直す決意を固めました。
今度は同じ過ちを犯さない様にしっかりとメールマガジン送信のスタンドを利用して配信する事にします。ご興味のある方は是非登録してみて下さい。
こちら→【職人起業塾通信】https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

計画と習慣の関係。

すみれ本社で毎月開催している『職人起業塾』の年始一発目の参加者の皆さんに考えて来て頂いた課題は、『一年の計、十年の計、終身の計について考える』でした。(ちなみに、今日の社内勉強会も同じ内容でした。)
ディスカッション(というかグループコーチング)のメインテーマはその計画をどのように成すか?と、『築き上げる』アプローチについて具体的な方法論を習慣に落とし込んで発表頂きました。終身の計という一生をかけて達成する様な大きな目標、目的は習慣に落とし込んでコツコツと築き上げなければ届かないのではないか、という私の考え方に基づいてです。

 

短期、中期、長期の計画は一貫性があって然るべき。

年頭に当たって一年の目標を考える事は誰もがする事ではあると思いますが、その延長線上の10年、そして一生の計を考えることってそうそうある事ではなく、皆さん、ずいぶんと深く思考を巡らされた様でした。私も様々な意見の発表を聞いて、気付きや学びを頂きつつも、その計に対して目的と手段が明確になっているか、とか、大工見習いの若者の「10年で新築一軒任せてもらえる様になる」という答えに対して、「そんなんじゃ遅すぎる!ナンボ譲っても6年までや!」と(ダメ出しの様な、笑)檄を飛ばしたりと厳しい事も言ったりもしましたが、一年に一度、じっくりとこれからの長い人生について考える良い機会を持っていただけたのではないかと思っています。

 

先達の遺した言葉に学ぶ。

その例文として皆さんにご紹介したのは、古代中国の思想家、管子が書き残した言葉です。

一年之計莫如樹穀(一年の計は、穀を樹うるに如くはなし)

十年之計莫如樹木(十年の計は、木を樹うるに如くはなし)

終身之計莫如樹人(百年の計は、人を樹うるに如くはなし)

(毎年の事ですが、)参加者の皆様に紹介していたのはここまでなのですが、実はこの先にもう少し続きがありまして、その全文を転載すると、

一年之計、莫如樹穀。十年之計、莫如樹木。終身之計、莫如樹人。

一樹一穫者穀也。一樹十穫者木也。一樹百穫者人也。

我苟種之。如神用之。舉事如神。唯王之門。

となっています。その訳文は、

一を植えて一の収穫があるのは穀物であり、一を植えて十の収穫があるのは木であり、一を植えて百の収穫があるのは人である。 

これを的確に植えるは、神がこれを用いるようなものである。
我れいやしくもも之れを種う、神の之れを用ふるが如し。 
事を挙ぐること神の如き、これ王の門。

となります。

 

脳裏に焼き付いた三木谷社長の言葉。

このブログでもよく登場するのですが、昔、楽天の三木谷社長が記者会見で、「当たり前の事をあたりまえにするのが一番難しい」と言っていたひと言が私はどうしても耳の奥にこびりついたまま頭を離れません。創業から数年で押しもおされぬ上場企業にまで会社を成長させ、プロ野球チームのオーナーにまで上り詰めた世界的に持ても類い稀な優秀な社長でさえ、「当たり前の事をやり切れへんのや、」と衝撃を受けて、吹けば飛ぶような自分、そして自社のメンバーが当たり前の事を出来ないことなど、それこそ当たり前だと思ったのです。

 

計画と習慣の不都合な真実。

管子の言葉は、それを如実に言い表しており、穀物を植える、木を植える、人を育てる事がそれぞれ一年、十年、百年の計になると聞けば誰しも理解出来る様な事を的確に行なえるのは神の領域だと言っている訳で、古から人は同じ悩み、苦しみを抱きながらそれでもなんとか未来を切り開こうとその古人の言葉を引き合いに出しながら努力を積み重ねて来たのですね。
非常に言いにくいことですが、私たちはそんな困難だと知りながらも、それでも、あたりまえのことに取り組み続け、遥か雲の彼方にある神の領域を目指さなければならないのだと改めて考えさせられ、覚悟を決めなければならない様です。

大変なのも、そんなに簡単に出来ない事も良く分かった上で、なんとか踏ん張って歩みを進めたいと思います。職人起業塾に御参加の皆様、めげずにがんばっていきましょー。(苦笑)

 

おまけ

(若干しつこいですが、、)そんな感じの私の気付きや皆さんに考えて頂く質問をメールマガジン形式で不定期かつ低頻度でお送りしております【職人起業塾通信】、ちょっとくらい付き合ったろか、と思われた方は是非登録をしてみて下さい。→https://1lejend.com/stepmail/kd.php?no=ylTbGxqzg

 

その他の売り込み告知です。(笑)

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

建築業のマーケティングの実例を元に分かりやすーく解説した2月10日発売の書籍『職人起業塾』のメールフォームでの先行予約はこちら、
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

宜しくお願いします!(笑)

『成功の鍵』7つの習慣ボードゲームイベント開催します!

2月2日 曇り時々晴れ

今日は珍しく、事務所にお籠りさん、取引先商社の執行役員Nさんの来社を頂いたり、IT顧問のゾロアスタ高橋夫妻を招いてマーケティング事業部のミーティングをガッツリと行なったり、夕方からは(ゾロアスタ)高橋氏主宰の人気の部活動?播州ブログ部の神戸出張所と称してすみれにてプチセミナーを開催したりと、お籠りさんの割には賑やかな一日となりました。

 

インバウンドマーケティング(プチ)セミナー

元社員であり、すみれのIT顧問であるゾロアスタ高橋君の部活動の応援を兼ねて、(ホームグラウンドということで、)私も少しだけ時間を頂いてインバウンド・マーケティングのプチセミナーをさせて頂きました。
今年の9月を越すと、いよいよ毎日更新にチャレンジし始めて(たぶん)10年目に突入する私としては長年試行錯誤を繰り返しながらも、確実にその効果性を認めて来た訳で、その全体像というか、考え方を皆さんにお伝えさせて頂きました。
その内容をひと言に集約してしまうと、自分自身戒めにしているベンジャミンフランクリンの言葉です。それは『読むに値する事を書くか、書くに値することを行ないなさい』
ずいぶん厳しい言葉ではありますが、貴重な時間を毎日使って文章を書く以上、少しは仕事の役に立たないと何をやっているか分かりません。皆さん、苦笑されておられましたが、、(笑)
※ちなみに、インバウンドとは自分自身の内面の価値を磨き、発信する事によって外部から見つけられ認めてもらうマーケティング手法です。

 

インサイドアウトからの、インバウンドマーケティング

インサイドアウトアウトは言わずと知れた(世界で最も読まれたビジネス書)7つの習慣を著したスティーブン・R・コヴィー博士の言葉。問題は外部にあるのではなく、全て自分の中に有り、それを変える事で世界が一変する。という考え方です。
内面の価値を磨く、インバウンドにはその考え方が根底に無ければなりません。どこまでいってもコヴィー博士フリーク、というかフェチな私ですが、この考え方を(長年かけて)身につけたお陰で、今のすみれも存続出来ているし、私もあると思っています。

 

7つの習慣のジレンマ

多くの方が難しいと言われて、読了するのに四苦八苦されるという声も少なく無い7つの習慣ですが、私としてはマーケティング構築以前の在り方を正す非常に重要な指針を与えてくれた書であり、大きな影響を与えられました。出来るだけ多くの方に読み親しんでもらいたいと思っています。
しかし、本の分厚さに引いてしまう人も多く、一時は新入社員に(むりやり)課題図書として読ませておりましたが、最近は少し控えて、自分の言葉に置き換えて社内研修でこの本に書いてある理論や思考を出来るだけ分かりやすく伝える様にしています。しかし、それもつい、難しい言い回しになってしまいがち、、
なんとかもっと伝わりやすいいい方法が無いか?とずっと考えておりました。

 

7つの習慣ボードゲームゲット!

そんな昨年末、なんと!フランクリンコヴィージャパンからクラウドファウンディングで7つの習慣ボードゲームが発売されるという告知を目にしました。「これや!」と直ぐに飛びついて即買い。
この年始にとうとうそのボードゲームを手に入れる事が出来ました。
これで、社員の若衆も難しいと言われる7つの習慣の考え方を無理なく楽しみにながら自然と身に付ける事が出来る筈。以前にMGという会社経営と財務に特化したボードゲームで非常に良い学びを得た事を思い出しながら、一人ワクワクしながらほくそ笑みました。

宝の持ち腐れ、、(涙、)

しかし、、せっかく素晴らしいツールを手に入れた訳ですが、まずは一度試してみないと、と思いつつ、(当たり前ですが)ボードゲームを一人でしても全く盛り上がりませんし、そもそもボードゲームってそんなものではありません。(苦笑)
毎晩の様に妻に「ボードゲームやろっか」と誘ってみれども「ええけど、」と言ってはもらえますが、イマイチ乗り気そうでも無さそうで、考えたら、二人っきりでボードゲームも無いよな、と、萎えてしまい、とうとうお宝のゲームがやって来てひと月が経とうとしてしまいまっています。

 

初!ボードゲームイベント開催します!

そんなこんなで!意を決して(まだやった事はありませんが、笑)7つの習慣ボードゲームイベントを開催します!(笑)
書籍『7つの習慣』を読んでいなくても大丈夫の様ですが、ここはコヴィー博士フリーク、もしくは日本語版の訳者であるジェームス・スキナーフリークの方と『人生の羅針盤』と言われるその著書の素晴らしさを確認しながら、一緒に楽しんでみたいと思います。
場所はすみれ建築工房本社3Fセミナールーム、参加費は無料、日時は2月25日16:30〜18:30の2時間、先着7名様とさせて頂きます。
『成功の鍵』とサブタイトルがついた7つの習慣ボードゲームに興味を持たれた方、もしくは私と一緒に遊んだろか、と思われる方は下記のFacebookのイベントページからお申し込みをお願いします。

お申し込みはこちら→https://www.facebook.com/events/1717759288435677/

習慣の奴隷の皆様、御参加、お待ちしております!(笑)

 

おまけ

その他の売り込み告知です。(笑)

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)残数若干名、三期生(神戸、大阪)の募集も開始しておりますよ。
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

建築業のマーケティングの実例を元に分かりやすーく解説した2月10日発売の書籍『職人起業塾』のメールフォームでの先行予約はこちら、
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

宜しくお願いします!(笑)

目標達成と習慣についての考察。

2月1日曇天

  
昨日の爽やかな青空から一転して、今朝は厚い雲に覆われたお朔日になりました。
朝は毎月のルーティン、アイドル間チャックとともに近所の総社にお朔日参り、1月中の感謝と今月も無事に過ごせるようにお願いをしてきました。

 

一人っきりの30kmラン。

それにしても、昨日はいい天気の日曜日でした。あまりの好天にフルマラソンの2週間前に予定していた30キロ走のトレーニングを1週間前倒しして行ってしまいました。
実はワタクシ、あと3週間後に迫った北九州マラソンにエントリーしておりまして、今回は市民ランナーとしてのはじめのステップ、4時間30分以内での完走を密かに狙っておりまして、、マラソンを趣味にされている方に取っては取るに足らないタイムではありますが、私にとってはとてつもなく高い壁です。(笑)  

 

葛藤と戦いながら走る意味。

その為の昨日のトレーニングでしたが実のところ、ひとりっきりで走る長距離走は面白くもなんともなく、億劫でそして非常にしんどいものです。
正直なところ、自分で決めたトレーニングメニューにも関わらず、「途中でやめようかな」とか、「もう歩こうかなぁ」とかずっと心の中での葛藤を繰り返しながら走りました。(汗、)
折れそうになる心に向き合いながら、(自分で決めた)目標達成のために行動を起こすことの重要性を再認識すると共に整理する時間になりました。
丸一年前の大阪寛平マラソン以来となる20キロ越えの長距離ランは、超回復(疲労から回復するタイミングでパフォーマンスが飛躍的に上がる)を狙うには少し早かった気もしますが、早めに自分の実力を確かめることができたのは悪くなかったと思います。

 

目標達成の原則。

一人っきりで走っていると様々な事を考えます。昨日は葛藤と戦いながらのランということで、目標達成と習慣についてあれこれ想いを巡らしながら走りました。
社内、社外にかかわらず研修講師として話す際にいつも受講生も言っているのは、『目標達成は問題解決の繰り返しであり、問題解決はまず行動を起こすこと、そしてその行動を継続して積み重ねる事。』
どんなに難しい目標、高い目標値であっても、それを細分化して1つずつの問題に対する行動を継続していけば(達成するスピードはさておき)ほとんどの問題は必ず解決できると思っていて、少々難しい、「これはさすがにムリか、」と思える様な難問もコツコツとした努力を積み重ねることで、意外に簡単に解決の糸口を見つける事が出来たりします。

 

まずはマインドセット。

継続、習慣化は、その目標は絶対に達成しなければならないか、それは何のために必要かという目的意識を明確にする論理とともに、「今日位はまあいいか、」と言う(誰もが心の中に持っている)怠惰な心と戦う意識を持つことが非常に重要となります。要するに大きな目的に向かって計画的に行動を積み重ねられる習慣を身につけれるかどうかにかかっています。
しかし、人は誰しも得てして楽な方に流されてしまいがち。そして、日々の小さな努力はその成果が現れるまでに長い時間がかかることもあり、成果が見えない努力を重ねるのは簡単な事ではありません。これが最も目標達成に対する阻害要因となる訳ですが、重要な事はありきたりではありますが『論理の理解』と共にやるんだ!と『心』に刻み込む事だと思っています。

 

折れない心に必要な柔軟性。

やりきるんや!と、気合いと根性でやり遂げられるコトも多くありますが、継続する為にまず、心を折らさないことに目を向けると、マインドセットと共に、行動を起こし、習慣をつける際に無理がない事も非常に重要です。無理して始めた行動、そしてその習慣化は長続きしないことをよく理解した上で取り組みをスタートしなければなりません。そんなふうに考えると、いい天気だから長距離走を前倒しするとか、天気が悪いから今日はやめとく、等の柔軟性を持つ事は決して悪くないと思うのです。

 

本当に重要な事ほど、蔑ろになってしまう。

例えば『将来の安定』『自分と家族の幸せ』『老年までの健康の維持』『10年後の売上げ』といった働く上、生きて行く上での重要な大きな目的や目標は大きければ大きい程、難しければ難しい程、問題解決には時間がかかり、長い時間をかけて取り組む問題は重要度は高いにも拘らず、逆にその解決の為に決めた習慣の目先の緊急性は低くなります。非常に残念な事ですが、本当に重要な事ほど、目先の行動には繋がりにくく、短期間での解決が難しいだけに先送りを繰り返してしまいがちです、、

 

自分の弱さを認識する事から。

そんな、人の習慣に対して一度休んだり、欠かしたりするとそのままズルズルとなし崩し的に継続をやめてしまいがちな習性はなかなか手強く、これまでそのような流されて結果を残せなかった人を非常に数多く見てきましたが、アクシデントやトラブルにも負けずに習慣を継続出来ている人の共通点は、自分自身の心の強さに頼っていないコトだと思っています。(この部分だけは私もそうですが、)人以上に自分の心の弱さを知っているだけに、そのブレーキとして見える化とシクミ化に取り組み、成功している人が、大きな難問を解決して成果を手にしていると思っています。

 

まとめ

そんなこんなで、昨日一人で走りながら目標達成と習慣との関係について考えた事をまとめて見ました。要するに、自分を知る事、過信しない事、本当に重要な事を理解している事、くじけても、休んでも何度でも立ち上がって再チャレンジを続ける事、長い視点で物事を見れる様になる事で、大概の目標は達成出来る様になると思います。
以上の理論や考え方は私が主宰する職人起業塾での研修のベースの部分であり、この理論に従って将来の売上げを確保するムリの無いシクミ化に従業員さんに取り組んで頂くのが大きな目的となっています。(また売り込みになってしまいスミマセン。笑)

平成28年2月18 日(木) 神戸市農業共済会館にてJBN主宰の一日セミナー講師を務めます。
http://keihanshin-mokuzou.jp/pdf/JBN160218.pdf

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会 二期生(姫路)三期生(神戸、大阪)の募集も開始しております。
http://keihanshin-mokuzou.jp/shokunin/index.html

実例を元に分かりやすーく解説した2月10日発売の書籍のメールフォームでの先行予約はこちら、
http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

 

 

(いつかは)必ず、結果出します!

3週間後に迫った北九州マラソンで目標タイムに到達出来なくても、この心構えだけ守っていれば必ずそのうち、満足出来る結果が得られると思っています。
ただ、、サブフォーとか、サブスリーとかの本気の高みを目指すのであれば、違うギアに上げる必要があると思いますが、、
ギアの上げ方については(また一人で長距離を走った際にでも)まとめてみたいと思います。(笑)

リバイバル!オンリーワンの歌と箱の本。

1月30日 曇天

空を厚く覆った雲のお陰か、少し暖かな一日となりました。
今日は久しぶりに、というか3週間振りくらいに一日社内にてデスクワークに勤しむ事が出来ました。このところ講演、セミナー、賀詞交歓会、そしてたまに現場と出ずっぱりの毎日で、そりゃ仕事もたまるわな、と一人納得、少しだけたまっていたタスクの整理が出来ました。(苦笑)

 

世界に1つだけの花現象。

今朝のTVの情報番組でSMAPのむかーしに発売した曲がヒットチャートを急上昇しているとの話題を耳にしました。
『世界に1つだけの花』でしたっけ、彼らの代表曲とも言える超有名な曲で、「No1にはなれなくてもいい、君だけに特別なオンリーワン」という歌詞は曲を聴いた全ての人に勇気を与える名曲だと私も思っています。
その作詞・作曲はマッキーこと槇原敬之で「ナンバーワンではなくオンリーワン」という主題は、なんと「天上天下唯我独尊」という仏教の教えが念頭にあったらしく、以下はWikipediaからの引用。

仏説阿弥陀経』の「青色青光、黄色黄光、赤色赤光、白色白光」という一節が元になったとも語っている。これは浄土には様々な色の蓮華が咲き乱れているが、そこではそれぞれがそれぞれの個性に無上の尊厳性を認め合い存在しているという内容である。
また、いくら他に沢山のバラがあろうとも自分が美しいと思い精一杯の世話をしたバラはやはりいとおしく、自分にとって1番のバラなのだと悟るという『星の王子さま』の話も基になっている。

なるほど、老若男女問わず受け入れられる国民的人気を得る源泉はやっぱり古典に有るということでしょうか、、

SMAP
出典:yahoo!の画像検索

 

強みはセグメントとセットって歌が好き。(笑)

そんなことはどうでもいいんですが。笑
それにしてもこの度のSMAPの解散騒動をきっかけにファンが勝手に?昔大ヒットした代表曲の購買運動に乗り出した事、そしてヒットチャートの上位に食い込むくらいになったのは非常に驚くべき現象です。「これってもう社会現象やん!」と改めて彼らの人気の偉大さを見せつけられた気がしました。そして、その人気の秘密があまり表面には出てきませんが、SMAPのメンバーは慈善活動、募金活動に熱心だと言う声も有ったりとかで、陰徳を積んでいるお陰かーと思ってみたり。
芸能界の事は(興味が無いし)真偽の程はあまり良く分かりませんが、とにかく彼らが恐ろしい程の影響力を持っている事はよくわかりました。私としては、自分自身が主宰する塾で、USP(独自のユニークなウリ)を見つけ、育てるには、No.1を目指すのではなく地域、市場を絞った中でオンリーワンになれる強みを見つけ、そこから広げていくべき、という話しを良くするので、同じ様な事を歌ってくれているこの曲が再び注目されたのが少し嬉しかっただけです。(笑)

 

 

五郎丸歩現象。

五郎丸選手
五郎丸選手

もう1つ、昔の名前で出ています的な(古っ)リバイバルでの大ヒットのニュースがありました。
それは今をときめくラグビーの日本代表の五郎丸選手がご自身の思い出す本・忘れない本、の取材を受け、ブックアサヒコムというサイトで、このブログでも昔から繰り返しご紹介して来た『自分の小さな「箱」から脱出する方法』アービンジャー・インスティチュート〈著〉を紹介されてから、その本が在庫切れになるくらい爆発的に売れているというニュースです。
記事はこちら→五郎丸歩さん「自分の『最悪』なんか、大したことない」

 

 

本日のおススメ本。

私がこのブログで以前に(しつこく)おススメ記事を書いているのはこちらです。なんと、2007年と2014年のふるーい記事ですが、そう言えば昨年末に久しぶりにお会いした姫路の同業の経営者、O社長は、私のブログを見て最近この本をご購入されていたく感動された!と言われてましたよ。

自己欺瞞との戦いはつづく。〜日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則〜

読書の秋

本って。

この書籍を紹介している私の過去のブログを3点セットで見て頂くと如何に私がこの本を熱心に人に進めていたかがよくお分かり頂けると思いますが、私なんかが何度もブログで紹介するよりも、(あたりまえですが、)五郎丸選手がちょいとコメントを出す方がその効果は絶大です。
とにかく、自分が良い影響を受けた良書が広く人の目に留まってくれる事は私としては嬉しい限り、まだ手に取っておられない方は是非ご一読をお勧めします。

箱1

 

 

おススメ本ではありませんが、是非、紹介してもらいたい本。(汗、)

それにしても、五郎丸選手の人気とその影響力、凄いです。(絶対ムリやけど、)もうすぐ発売になる私の本も紹介してくれないかしら、、なんて思ってしまいました。(笑)
モチロン、そこはすっかり諦めておりますので、ここはなんとか、このブログの読者の皆さんに御協力頂きまして、もうすぐ発売になる書籍『職人起業塾』を周りの方に紹介して頂けないでしょうか。
正式な発売日は2月10日となっております。週明けの月初めから発送の準備に取りかかるとの事ですので、既にお申し込みを頂いた方はもう暫しお待ち下さい。

尚、送料、代引き手数料無料の先行予約キャンペーン絶賛開催中です!
建築業界関係者、職人はモチロンですが職人じゃなくてもマーケティングに興味がある方には参考にして頂けると思うんですよ。
ご予約はこちら→ http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171

結局、今日も売り込みになっちゃいましたが、、なんとか宜しくお願い致します!(笑)

書籍 職人起業塾
書籍 職人起業塾

薔薇が憂鬱、といった困難に立ち向かうABS

1月29日 雨

寒波が過ぎ去り、寒さも少し緩んだと思ったら、今度は天気が崩れて雨。週末にかけてぐずついた空模様が続く様です。寒いのも苦手ですが、冬の雨もあまり得意ではありません。と言いつつも、これも無くてはならないもの、天恵だと思って感謝の気持ちを忘れずにいたいと思います。

 

職人起業塾@京阪神木造住宅協議会と喜多川泰ファンの集い

今日は終日研修へ参加。すみれ本社で毎月行なっている勉強会から派生した京阪神木造住宅協議会を事業主体としての職人起業塾でいつもは講師ですが、今日は受講生に混じってABS(アクティブ・ブレイン・セミナー)を受講しました。私自身はかれこれ5年程前にナカジュンという勉強会仲間の誘いを受けて受講しており、今回は再受講です。久しぶりに脳を高速で使いまくってクタクタになりましたが、160個のランダムな単語を覚える等、自分自身の脳の健在振りを再確認、非常にいい時間を過ごす事が出来ました。

研修が終わった後、夜は(不定期の様で実は、)定期的なこじんまりとした集まり、『喜多川泰さんファンの集い』にて心易くも刺激的なメンバーと美味しい食事とお酒を頂きながら読書談義、人生論に花を咲かせました。メンバーの皆様、ステキな時間をありがとうございました。
次回は喜多川先生の講演会の懇親会でご一緒出来ればと思います。宜しくお願い致します。
これね→http://www.event-search.info/events/KGZ8VzdVzEn5sB/

ABS(アクティブ・ブレイン・セミナー)がカリキュラムに組み込まれている理由

実は、今も少し頭がというよりも脳に痛みを感じています。本日再受講したABS(アクティブ・ブレイン・セミナー)の影響なのですが、右脳と左脳を同時に使って記憶するワークは非常に疲れます。個人差があると思いますが。(私の場合)セミナーが終わったらもうクタクタです。
そんな所謂記憶術と言われるこのセミナーを工務店の実務者向け研修事業のカリキュラムに組み込んでいるのにはいくつかの理由があります。
一般的には、建築の実務と記憶術では関係が無い様に思われがちですが、全くそんなことはなくて、むしろ絶対に必要不可欠だと思っています。その理由は大きく分けて3つ。

 

「出来ない、」を「出来るじゃん!」に

可能思考、という言葉があります。人は出来ない、と思った時点でチャレンジをやめて自分自身を出来ない人間に追いやろうとしてしまいます。何か問題に向った時、「やってみる」とか「出来る様になんとかする」とか、チャレンジをする思考を持って立ち向かい、1つずつのハードルを越えていくことを繰り返せる様になると人が変わった様に大きく成長出来るのは教育、研修事業に携わる人達に取ってはいわば常識となっています。なので、多くの研修でははじめに「やるか、やらないかと聞かれたら、ヤル!と答える!」と可能思考を叩き込まれる事が多いのですが、無理やりテンションを上げられて、「やります!」とコミットしたところで、そんなテンションは長続きする筈も無く、研修を終えて普段の生活に戻ると元の木阿弥になる事は珍しくありません。
しかし、このABSだけは、「ランダムに書かれた脈絡のない100個の単語を覚えなさい」と、普通なら絶対ムリなコトを、脳の使い方を教わる事で1日で可能にしてくれます。それが実生活に役立つかどうかはさておき、「絶対に出来っこ無い」が「え、オレにも出来た!」に変わる体験は人の心にじんわりと可能思考を浸透させます。まず、この思考を受講生に持ってもらう事が研修事業のスタートには欠かせない最も大きな理由です。

 

「ややこしい、難しい、」を「簡単じゃん!」に

次に、研修を通して実現すべき事に『問題解決』があります。職人起業塾の研修カリキュラムは座学だけではなく、OJTもふんだんに組み込んでおり、研修で学んだ事を現場で実践して結果を出す事に目標を置いています。それは実は問題解決の繰り返しであり、マーケティング(=自然に顧客が集まってくれて売り込みをしなくても売上げが上がり続けるシクミ)の構築は多くの問題を解決した先にあるのです。受講生の皆さんにはその問題を解決してもらう役割を担って頂かねばなりません。
これまで、経営者でも解決出来なかった難しい問題をこれから従業員さんに解決してもらうのですから、生半可な事ではありませんが、それもコツさえ覚えれば実はそんなに難しい事ではありません。
非常に覚えにくい薔薇の薔という漢字を覚えるには、草冠、土、人×2、口×2に分解して1つずつ覚える事によって簡単に覚える事が出来る等のABSのワークを通して、絶対ムリ、と思う様なややこしい事も分解して小割りにする事によって簡単に出来る様になる事を脳に理解してもらうコトが出来るのです。その上でマーケティング構築の為に小割りにしたステップに1つずつ取り組んでもらい、結果を出してもらおうという魂胆です。(笑)

 

脳にOSをインストールする効果。

3つ目は長期に渡り覚え続ける技法を身につける事によって、絶対に忘れてはならない重要な事を常に思い浮かべてもらえる様に出来るコト。
絶対に忘れてはならない事とは、「人としての在り方」「技術者としての矜持」「許認可業者としての法律の遵守」「従業員としての会社のルール」等々、業務の中で判断基準になるOSとでも言うべき『理念』や『行動基準』です。
顧客接点において、社員は企業の代表であり、そこで下す判断は経営者と同じモノで無ければなりません。担当者によって対応がバラバラでは顧客の信頼を得る事は難しい事を考えると、会社としての判断基準は何か?を常に頭に叩き込んでおき、些細な出来事でも判断を迫られるときは常にそのOSが起動して自社の事業の目的の方向性に沿った判断をするべき。
覚えている、決して忘れない、が必要な以上、ここでも記憶術のメリットが最大限発揮されるという事です。

 

 

行動が人生を変えるかも、

今日、受講生の皆さんが2日間のABSの講座を終えられて、ほっとした様な、そして晴れやかな面持ちになられておりました。今回の研修を通して、「自分はまだまだ出来る」「難しい事も分解したら簡単や」と早速日々の業務においてバリバリと問題解決に取り組んで頂きたいと思います。
私が研修や勉強会の終わりにいつも話すのは、いくら良い勉強をしても、気付きを得ても、行動に移せなければなんにも変わる事が無い、今までの時間は単に無駄になってしまう。という事。
そして、よしやるぞ!と気合いを入れて行動に移したとしても3日坊主、継続する事が出来なければ、せっかく行動に移したとしても、なんにもしないのと五十歩百歩、大した違いはありません。
それでも、まずは行動に移さなければなんにも始まらないのも事実なので、とにかく自分が潜在的に持っていた能力に気付いた今、早速行動に移して頂きたいと思います。

受講生の皆さん、(宿題も含めて、)がんばっていきましょー!(笑)

ABSの公式ホームページはこちら、http://www.oda-abs.com 

 

 

おまけ、

職人起業塾のテキスト本が発売になり、第一期生には特別に一人一冊ずつ進呈させて頂きました。川西先生の悪ノリで、慣れないグダグダのサイン書き、失礼しました。(笑)
職人でも分かる、マーケティングの入門書、先行予約絶賛受付中です! http://www.mediasion.co.jp/?cn=100171