振り子の法則。

6月30日  曇り後雨。

満開のシマトネリコ
満開のシマトネリコ

今年も今日で半分がおしまい。

歳をとるごとに、年々時の流れが速く感じるようになっていますが、今年もやっぱりあっという間に半期が終わってしまいました。

人老いやすく、光陰矢のごとしと、はうまく言ったものです。

ただ、時間の流れが速く感じれば感じるほど、一日を丁寧に生きないと、と思う想いも強くなる様で、自分自身の中で歳を追うごとに少しずつその意識は高まっているように思います。

人生に残された時間が徐々に少なくなってきたと感じているからなのかもしれませんが、、

 

人生がうまくいく法則

最近、よく思うのは、この世の中にはいくつかの真理や法則があり、自分が素晴らしいと思える人生を生きていくと言うのは、それらに1つずつ気づき、そして体得していくことではないかな、と。

一応、無宗教ですが、人生は魂を磨く為にある、と思っている派なので。。

それは古代の哲学者が発見したものもあれば、宗教の中にあるものもあり、身近な自然の営みの中で見いだせるものもあります。

50歳を前にして私もやっとこさそれらが少しずつわかってきた程度で、真理をつかんだと言うには程遠い状態ではありますが、自分自身の経験を振り返った時、「確かにあった!」と、いくつかの法則に気付く事があります。

 

振り子の法則

その一つが「振り子の法則」
科学的な言い方をすると作用と反作用になるのかもしれません。

物体が運動するときはその方向と逆の方向に同じだけの力が作用する。子供の頃に数学の時間で習った法則は今考えてみると、人生のあらゆる場面に真理として存在していたような気がします。

すごく悪いことがあれば、その後にすごくいいことがやってきて、それはまた逆に触れたりぶり返したりを繰り返すというあれです。

迷信のように言われがちですが、あながちそんなことないよなと私自身は思ってて、自分の人生を振り返ると結構振り子の法則に当てはまっていたりします。

子供の頃、勉強をしなさすぎた反動で、大人になってからずいぶん勉強することになったりとか、

同業者から「あほちゃう」と言われるビジネスモデルが今ではメディアに最先端と取り上げてもらったり、

時の流れが早いと感じるほど、いちにちを丁寧に過ごさねばと思う感情が芽生えるのもその一つかもしれません。

 

あたりまえすぎる自然の摂理

その他で毎日の仕事の中で特に留意しているのは、種をまかずに芽は出ないということ。ゴクゴク当たり前の自然の摂理のそのままですが、目先の忙しさだけにとらわれないようにして、緊急性がないけど重要なことを意識して行うようになってずいぶんと仕事のやり方が変わったのを実感として持っています。

こんな当たり前の簡単なことさえ理解して実践できるようになるまで50年近くかかるんですから、数多くあるこの世の真理をすべて理解し、手に入れるのは到底無理な話ではありますが、身近なところから1つずつ体得していくことが人生において非常に重要な意味を持つと最近思うようになりました。

そして、できることならば、若い人たちに一日も早くその法則や真理に気づいてもらい、すばらしい人生を送る糧にしてもらえればと思いますし、出来れば微力ながらもその手伝いが出来れば、とも。

しかし、、ありふれた日常の中の随所に潜んでいる真理や法則に気づくか気づかないかが人生にとって大きな影響を与える事は間違い無いのですが、残念なことに、煩雑な毎日を送っていると、大事なサインもつい見逃してしまいがち。

と言うよりも、そこに人生の真理や法則が『存在する』ということを知っているかがまず問題です。

自宅のリビングに赤いものがいくつある?と聞かれて、答えられないように人は意識をしていないものに対して認知をしないという習性があります。

車を買おうかな、と思ったらその車がやたら走っている(ように思う)というあの現象です。

 

教育とは人生の真理を知ってもらう事。

教育こそが世の中を、国を、世界を変えるとよく耳にしますが、今学校教育で行われているカリキュラムよりも、日常の中に素晴らしい学びや真理が隠れていることを認知してもらうことのほうがずっと大事な教育ではないのかな、なんて思います。

ま、私が子供の頃に全く学校になじめなかったからなのかもしれませんが…。

要は、先人の教えを知る事、伝える事であり、そんな学びの場を持つ事。
それが難しければ分かりやすく書いてある読書を奨めるのでも良いと思います。

とにかく、日常を通して学ぶべき事がたくさん有り、それらは真理や法則に繋がっているという認識を持ってもらう事だと思うのです。

 

7月1日

明日は今年の後半戦の始まりの日であり、すみれの創立記念日でもあり、娘の誕生日。
そんな想いをたまには父親ぶって娘に伝えてみようと思います。

とにかく明日から今年の後半戦、気持ちを新たにして、またすぐに年末がやって来る事を覚悟しつつ、日々丁寧に生きることを意識しながら過ごしたいと思います。

「キモっ」って娘に言われて終わってしまいません様に。。(苦笑)

木育ワークショップ@ひょうご木づかい王国【ハーバーランドモザイク】

6月29日改正

昨日に引き続き、現場日和の爽やかな青空が広がりました。

 

埋め戻し開始!
埋め戻し開始!

気持ちの良い天気とは裏腹に、私と言えば腰に違和感を感じたまま毎週ランニングとゴルフ(カートに乗らないので結構歩く)を積み重ねてとうとう腰痛で昨日のランニングは断念。

スントのGPS時計がリカバリータイムを表示してくれているのに無視してきたツケをここで一気に払うことになってしまいました。(涙)

失ってわかる健康の大切さ、過ぎたるは及ばざるが如し。

己を知らない未熟さを改めて反省です。。。

ひょうご木づかい王国
ひょうご木づかい王国

お題目は、昨日の日曜日にモザイクで開催した子供たち向けの「木育」ワークショップのこと。

兵庫県林務課からの要請を受けて、急遽開催することになったワークショップは、ハーバーランドモザイクの中にある『ひょうご木づかい王国』という兵庫県で産出される木材利用を訴える啓蒙活動のためのブースです。

ひょうご木づかい王国
ひょうご木づかい王国

森林資源の大切さ、自律循環型社会への移行の意義をやんわりとした表現で自然に訪れた人たちが受け入れられるようにと考えられた展示がたくさんあり、里山資本主義にひどく共感し、原理原則=自然の摂理に沿った営業スタイルで自立循環型社会を目指すことを標榜している私たちすみれとしては、方向性を同じくする取り組みということで全面的にサポートすることになりました。

 

その取り組みの第一弾となるのが今回の子供たち向けのワークショップです。

ひょうご木づかい王国
ひょうご木づかい王国

森の木に宿る精霊を身に付けてお守りとしてもらう、「木の精お守り作りワークショップ」を行ないました。

スライスしたヒノキの丸太を割ったり削ったりして思い思いの守りを作ってもらうことを通して、肌に親しんでもらうこととものづくりの楽しさを感じてもらえればとの想いです。

 

ついでに、一生懸命に作業する子どもたちに、「君は上手やなぁ、才能があるな、」と、将来大工職人を目指してくれるように潜在意識にはたらきかけておきました。(笑)

ま、「大きくなったら仮面ライダーになるから!」とむげに断られたりもしましたが。(笑)

木の精お守りワークショップ
木の精お守りワークショップ

子供達は出来上がったお守りを首からぶら下げて記念撮影、お父さんもご機嫌さんです。(^ ^)

木育ワークショップ
木育ワークショップ

とても良い場所ができたことだし、新入社員2人をイベント担当に任命した事もありこれから継続的に「木育活動」に取り組んでいきたいと思います。

ただ、週末となれば全ての駐車場に行列ができるほど人がたくさん集まるモザイクの中にあるこのショップですが、残念なことに非常にわかりにくい端っこのほうにひっそりとあります。

普通にぶらぶら歩いていては絶対に見つけれないような場所にあるので、場所のご案内を少し。

ポートタワーを望むモザイクの北の入り口から、

ひょうご木づかい王国案内
ひょうご木づかい王国案内

海のほうに少し歩いていくと中央に階段があります。

ひょうご木づかい王国案内
ひょうご木づかい王国案内

「占い」の赤い看板が見える階段を上に上がると、

ひょうご木づかい王国案内
ひょうご木づかい王国案内

そこに王国はあります。

ひょうご木づかい王国案内
ひょうご木づかい王国案内

入場料は無料、生で作った安心安全なおもちゃがたくさんあり、これが結構盛り上がります。

こんな感じ、

これから、「すみれ暮らしの学校」の活動の一環として、毎月いろんなワークショップを開催する予定です。またイベントの案内はすみれのFacebookページで随時告知しますのでハーバーランドにお出かけの際は是非、木に親しみに来てくださいねー。

木の精お守りワークショップ
木の精お守りワークショップ

ボランティアコーチング。

6月28日 曇天

 

梅雨空の伊川
梅雨空の伊川

沖縄では7月を待たずに梅雨明けしたようです。

神戸ではしっかりと降った昨日の雨は上がりましたが、お天道様が顔を覗かせることはなく、梅雨らしい一日。

私も今日はしっとりと事務所にお籠り、内向きの日となりました。

 

デスクワークはニャロと。
デスクワークはニャロと。

私の仕事なんて世の中に必要ない・・・

午前中は少し久しぶり?となるコーチングセッション。

いつもはマイコーチにお願いしてコーチングを受ける立場ですが、今日は逆。

コーチとしてセッションを行ないました。

 

建設業とはかけ離れた他業種の経営者さんでしたが、「自分のビジネスモデルについて自信が無くなって来たので、」とセッションの依頼を受けてのコーチングでした。

いざ始めて見ると、問題の根本はご自身のセルフイメージが低い事に原因がある、とのこと。

さらに聞き進めて行くと、本当は在るべき姿、高い理想を持っていることが分かり、セルフイメージが低いなんてとんでもない。(笑)
高すぎる『在るべき姿』に追いついていない自分に『ダメだ、、』と思いすぎて、足を竦ませてしまっていたり、アレもコレもと手を付ける中途半端な行動に駆り立てられたり、焦燥感に駆られたり、、悩みは深くなる一方だったようで、、

結局、高いセルフイメージと、現実のギャップに苛まされている事が分かりました。

「セルフイメージめっちゃ高いですやん、」との私の言葉には、とても驚かれておりましたが、、

「じゃあ、(自身を取り戻せる様に)結果を出せば良いじゃん、」とその方法論とアイデアをお聞きすると出て来る出て来る。(笑)

その中で(私の目で見て)最も魅力的で、最も堅実で、最も爆発力のある、しかし全く活用していない経営資産に着目して、そこから新しいチャンネルを作って売上げ、利益を上げるアクションを提案してみると、そこにも「こんな事やあんな事」とドラえもんばりに素晴らしいアイデアをてんこ盛りに持っておられました。

1時間程のコーチングを終える頃には、はじめとは打って変わって明るい声になり、仕事に向き合うのにワクワクしているのが受話器越しにハッキリと感じる事が出来ました。

後は行動に移すだけ、きっと素晴らしい結果を出されると思います。

Kさん、頑張ってくださいねー。(笑)

 

 

イチローも錦織くんも・・・

それにしても、コーチングって凄い効果性を発揮します。

私はプロのコーチではありませんが、もうコーチングを受けて10年になります。

自分自身が抱えて来たビジネス上の苦悩、問題をコーチングで解消してきた実体験を私くらい持っている経営者はなかなかいないと思います。(苦笑)

ビジネスコーチングという分野は心理カウンセリングとは一線を画し、ビジネスモデル構築の根本的なシクミを理解しておくことが非常に重要で、マーケティングの基礎知識を持っている事、その理論をシンプルに実務の中に落とし込む思考を持っていることが出来なければ、成り立たないと思っています。

ちなみに、マイコーチの四辻氏はその部分についてかなり高いスキルを持っておられ、そのお陰で私はずいぶんと助けて頂きました。

先日の京阪神木造住宅協議会の研修会の後の懇親会でも、そんな話が出て、驚く事に(笑)3人もの経営者からコーチを紹介して欲しい!と依頼を受けました。

イチローや錦織くん等、世界で活躍するプロプレーヤー、トップアスリートでもコーチを付けているのに、私をはじめ、低いスキルしか持ち合わせていない、しかし社員の人生を背負うような重大な責任を負っている経営者が自分一人の力で山の様に立ちはだかる問題を片付けて行くのはどう考えても無理があります。

 

 

コーチング体験、おススメします。

私でよければ、(1回限りですが、)ボランティアコーチングも行ないますし、まともにコーチングを受けてみたい、と思われる方は卓越したコーチをご紹介します。

問題山積み、でもどこから手を付けるべきかわからん、と思われる方は是非一度お声掛け下さいねー。

 

さて、明日はハーバーランドモザイクの中にある『ひょうご木づかい王国』で子供達に木に親しんでもらうワークショップを開催。

結局、(いつもどおり)準備も手伝ってもらいました。(笑)

桧丸太のスライス中。
桧丸太のスライス中。

モノづくりにが大好き!という子供が沢山になります様に☆

職人起業塾からの提言 〜その3〜

6月26日雨

久しぶりに梅雨らしい雨空が戻ってきました。

こんな日はしっとりと事務所でデスクワーク、が良いのですが、朝から夜遅くまで予定がギッシリ。

分刻みのスケジュールをサクサクとこなして、合間に見つけた時間にこのところ気になっている餃子の研究にひょうたんに立ち寄って、おやつを食べてみたりとなかなかスムースな一日でした。

予定の時間通り、もしくは予定の行動を時間の余裕を持って進める事が出来ると得も言えぬ快感を覚えます。ギリギリ間に合う事に対しては美しいとさえ思う程。(笑)

昔セールスドライバーをしていた時の感覚が今なお心の奥深く、価値観としてのこっているのでしょうか。

 

後活(後継者募集、育成活動)始めます。

そんないい調子のスタートは、事務所に三佳先生はじめ、行政書士の先生御一考様をお迎えして、知的資産経営報告書作成の為のヒアリング、と言うよりミーティング?を行なって頂きました。

知的資産経営報告書作成中!
知的資産経営報告書作成中!

知的資産ってなにかというと、

 知的資産
 「知的資産」とは特許やブランド、 ノウハウなどの「知的財産」と同義ではなく、それらを一部に含み、さらに組織力、人材、技術、経営理念、顧客等とのネットワークなど、 財務諸表には表れてこない目に見えにくい経営資源の総称を指します。「知的資産」は企業の本当の価値・強みであり、企業競争力の源泉です。企業経営・活動は、知的資産の活用なしには成り立たないものなのです。

 知的資産経営

そのようなそれぞれの会社の強み(知的資産)をしっかりと把握し、活用することで業績の向上や、会社の価値向上に結びつけることが「知的資産経営」なのです。
企業が勝ち残っていくためには、差別化による競争優位の源泉を確保することが必要です。差別化を図る手段は色々ありますが、 特に大きなコストをかけなくても身の回りにある「知的資産(見えざる資産)」を活用することによって、他社との差別化を継続的に実現することができ、 ひいては経営の質や企業価値を高めることができるのです。

 知的資産経営報告書
 「知的資産経営報告書」とは、企業が有する技術、ノウハウ、人材など重要な知的資産の認識・評価を行い、それらをどのように活用して企業の価値創造につなげていくかを示す報告書です。過去から現在における企業の価値創造プロセスだけでなく、 将来の中期的な価値創造プロセスをも明らかにすることで、企業の価値創造の流れをより信頼性をもって説明するものです。経済産業省近畿経済産業局HPより抜粋

 

金融機関に提出して事業融資を得るためにもよく使われる様ですが、私の目的は少し違います。

先日のセミナーでお話しした、中小工務店が抱える大きな問題の一つに『事業継承の問題』が有り、その解決策は『暗黙知の明文化とそれを理解する人材育成。』ですとお伝えしたのですが、まさにその暗黙知=経営者の頭の中に有る思考とその価値を明文化する事が不可欠。

で、早速取り組んでいると言う訳です。

私ももうすぐ天命を知ると云われる50歳を迎えます。そこからの10年で本気に後継者を育てなければ事業の継続はままならない訳ですから、今の内から準備をしておこうとしています。

知的資産経営報告書を作成する事によって、すみれの『在り方』から『マーケティング』そして『事業の意味や価値』を誰でも理解出来る様にして、それに共感してくれる人に後を任せる様にしたいと思います。

要するに、後継者募集活動を始めるってこと。(笑)

三佳先生、上辻先生、みゅう先生、宜しくお願いします!

 

仮説から原理原則へ

それではお題目、職人起業塾からの提言、3回シリーズの最終回いってみます。

昨日は仮説を立てる経営から、原理原則に則った経営へのシフト、そして建築会社の評価は現場で作った建物で決まることから、『現場で結果を出す=顧客からの絶対的信頼を出せる人材育成』が原理原則に則った方向性であり、その必要性を書きました。

しかし、、現場で働く担当者は職人に限らず、工事管理を行なう者も、技術的なスキルアップはさておき、経営者感覚を身につけるような研修を受ける事は皆無であり、そこは営業職と切り分けられて全く期待されて来なかった現状があります。せいぜい、挨拶や掃除などのマナー研修を受けて、悪い印象を持たれない程度、マイナスからゼロに引き上げられる程度の教育しか受けられていない人が殆どです。

工事現場は設計やデザイン、見積りなどの答え合わせを行なう場所で有り、最も濃密な顧客接点にも拘らず、野放しにしてきたのが業界の現状です。

『職人起業塾』は元々起業する為の知識を身につける講座でありますが、すみれでは工務社員全員に10年前から同じ内容を伝え続けています。その知識は経営者感覚となって現場(顧客接点)で発揮してもらえる様になり、現在の全く販促を行なわず、紹介とリピートだけで安定した売上げをあげるシクミの基礎となりました。

「マーケティングとは販売活動を不要にするものだ」

と定義されたのは経営の神様と言われるピーター・F・ドラッガー博士、まさに原理原則に基づいた経営こそマーケティングに直結すると考えています。

 

知っている≠出来る≠定着

しかし、シクミとは一度出来れば良いというものではなく、社内に定着して自然に効果を発揮するものです。セミナーを受けて知識を行動に移せなければ全く意味がありませんし、よしんば行動に移せたとしても、定着して継続出来なければシクミにはなりません。

その意味から考えると、今まで学ぶ事をして来なかった現場担当者に経営社感覚を落とし込むと言うのは非常にハードルが高く、難しい事、解決策は、学び続け、実践し続け、検証し続ける枠組みを社内に構築する事しかありません。

職人起業塾では、職人にも分かりやすい言葉、内容でマーケティング理論を解説、実践、検証を繰り返してきましたが、この度、京阪神木造住宅協議会が事業主体となって会員向けに社員研修の事業として6ヶ月の研修事業を立ち上げる事になりました。

事業主と共に工務担当の社員にマーケティングの理論を学んで頂き、日々の業務でそれを実践出来る様に、問題解決への考え方、コミニケーションスキルなどもカリキュラムの中に組み込みました。

今年から大幅拡充されたキャリア形成の助成金、『ものづくり人材育成助成金』を利用すれば費用負担もなく、マーケティングマインドを社内に取り入れる事が出来る研修制度です。

売上げ、クレームなど目先の問題は緊急で重要であり、迅速な対処が必要です。

しかし、その問題の根本に対する問題解決は、緊急性は低いですが実は何より重要です。

目の前の問題解決と並行して、工務店として抱える根本的な問題、将来への漠然とした不安を払拭する原理原則に沿ったアプローチを始めるきっかけになれば幸いだと考えております。

少しでも気になった、詳しく聞いてみたいと思われた方はお気軽に京阪神木造住宅協議会事務局、もしくは私までお声掛けを頂ければと思います。

http://keihanshin-mokuzou.jp

深刻な職人不足が叫ばれる今こそ、地域に根付く工務店が本来の力を取り戻し、業界の明るい未来を作り上げるチャンスだと考えております。

 

お詫びとお願い。

以上、ここまで3日間に渡り、長々とお付き合い頂きましてありがとうございました。

「なんや、結局告知かー、」と思われたかも知れませんが、創業当初から『職人の社会的地位の向上』を掲げ、業界では非常識(てか、あほやろ、)と言われていた大工の正規雇用を守り続けて来た私たちにとっては、今回の事業はミッションの遂行、実現への記念すべき第一歩です。

温かな目で見守って頂ければ幸いです。(笑)

〆の三本締め。
〆の三本締め。

職人起業塾からの提言 〜その2〜

6月25日 晴れ 真夏日

梅雨明けか、と思わせるような伊川の河川敷
梅雨明けか、と思わせるような伊川の河川敷

新築工事中の現場では、今日まで地階部分の防水工事の予定となっており、なんとか雨が降りません様に、とお願いしていた通り絶好の防水日和でした。

私も昼から現場にて、防水の施工についての細かな指示をしたり、現場の掃除をしたりと、作業服に長靴を履いて汗を流しました。

防水工事施工中
防水工事施工中

ま、防水工の職方達はいい天気過ぎて風も通らない地中での作業でずいぶんキツそうでしたが、、ぐずついた天気よりは作業しやすいのは間違いなく、機嫌良く進めてくれていました。

ガレージ防水工事施工中
ガレージ防水工事施工中

コレで、明日からの雨もひと安心です。江戸屋水研の皆さん、ご苦労様でした。(笑)

現場清掃中
現場清掃中

 

昨日の振り返り

さて、今日も昨日に引き続き、一昨日大阪のTOTOショールームにて行なった研修会の内容についての備忘録を。マニアックな内容で申し訳ありませんが、すみれのミッションとして掲げて来た活動ですのでご容赦下さいませ。(^ ^)

昨日のブログでは、職人不足の解消は喫緊の問題であり、そのためには、

『育成費用は、正社員であるので工務店が負担』
『大工職として一生涯食べられる仕組みを作る』

という大きな課題を克服する必要が有る。
『将来の売上げ、利益が自然に出来上がって行くシクミ。』を作り上げて職人自らがそれを実践出来ないとそれは成り立たないということを書きました。
しかし、今の建築業界はそれが全く出来ていないから、大工が絶滅危惧種になっている訳で、、

一筋縄では解消する事が出来ない、非常に難しい問題です。

 

 

工務店が抱える4つの問題

具体的にどうやってそれを克服するのか?という問いの前に、『マーケティング』自体についての説明をさせて頂きました。

私たちのような地域の工務店が抱える問題を大きくまとめると、

1.集客

2.収益

3.人材育成

4.事業継承

以上の4つに大別されます。

お客さんが来ない、と言う悩みを解消すると、忙しいのに利益が残らない。
利益管理が出来る様になると、幹部が辞めてしまう、社員が続かない、という人の問題、会社のシステムの欠落が表面化して、それらを全て片付けたら、最後に事業をどのように継承するか、という問題に突き当たります。

殆どの経営者は、これらの問題に対して、解決策と言う名の『仮説』を立てて実行、検証を繰り返します。しかし、仮説はあくまで仮説であり、真理ではありませんので、一度はうまくいったとしても、本質を捉えていなければ再現性が発揮される事はありません。

その意味から考えると、これらの問題に対する根本的な解決策を見いだす為の共通のキーワードは、ズバリ『人』です。

企業は人なり、と言いますが、人を育てるしか根本的な解決にはならないと考えています。

 

仮説と検証から原理原則へ

堂々巡りを繰り返す、仮説と検証のサイクルから抜け出すには、定説や真理=『原理原則』に沿った計画を立てて、問題解決の根本に対して辛抱強くアプローチするしか無いと思っています。

そして、原理原則の観点から見ると、工務店の評価は『現場』にあります。

現場が命!とか、現場主義!とか、よく耳にしますが、工事の契約がどんなに安くても、工期がどんなに早くても、素晴らしいデザインのパースを見せられても、美しい設計をしてもらっても、ものづくりをした現場がガタガタでは顧客からの最終的な評価を得る事は出来ません。

経営者が、全ての現場を把握して、全顧客との窓口をやり切れるならば、きっと全ての顧客に対して良い結果を出せると思います。しかし、規模が大きくなり、それが出来なくなれば、人を育て、顧客から絶対的な信頼を勝ち取るには、現場で答えを出す事が出来る人材を育てるのが最も原理原則に沿った考え方だと言えるのではないでしょうか。

経営者と同じ経営感覚(マーケティングマインド)を現場担当者に叩き込む事が出来れば、きっと素晴らしいものづくりが出来るし、顧客からの圧倒的な信頼を得る事が出来る様になると思います。

 

 

『聖域』としての顧客接点の強化

そして、建築業において、職人は最も濃密な顧客接点です。

新築工事ではまだしも、リフォーム現場ではお客様が住みながら工事をする事も珍しい事ではありません。工務店は毎年確実に減少して行く新築事業からリフォーム事業にシフトしなければ生き残れないと言われている今、顧客接点の強化は今すぐ取り組まなければならない緊急なタスクではないかも知れませんが、長期的に見れば絶対に取り組むべき非常に重要なタスクです。

そして、この部分は大手住宅メーカーやビルダー等、住宅の『販売会社』にはには絶対にやり切る事が出来ない、いわば『聖域』であり、販売会社ではない、施工会社としての工務店が一番強みを発揮出来る部分です。

来年に控えている再度の消費増税後の厳しい経営環境に対する布石としての『現場で結果を出せる人材の育成』こそが職人起業塾からの提言となります。

今日はここまで。

明日は具体的に経営者感覚を持って現場で結果を出せる人材の育成の方法とそのマインドの社内への定着について書かせてもらいたいと思います。

 

建築業界以外の方にはマニアックすぎる、くだらないブログになってしまい、申し訳ありません、、関係ないなーと思ったら、明日までスルーでお願いします。(苦笑)

田植えが済んだ伊川沿いの田んぼ
田植えが済んだ伊川沿いの田んぼ

 

 

 

職人起業塾からの提言 〜その1〜

6月24日晴

梅雨明け宣言はまだですが、このところ安定した良い天気が続きます。

水曜日の今日はすみれ事務所は定休日、私はNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会の活動の一環で記念すべき第1回目となるチャリティーゴルフコンペに参加してきました。

第一回HARSチャリティーゴルフコンペ
第一回HARSチャリティーゴルフコンペ

スコアのほうは相変わらず振るいませんでしたが、初夏の気持の良い日差しの中、心安いメンバーと楽しくラウンドさせていただきました。

 

夕方からは書道教室。

コレも何時まで経ってもイマイチ上達しませんが、心地よい疲労感を抱きながら2時間半、集中して硯と半紙に向き合う時間はなかなか良いモノですが、終わりの時間には心身ともにクタクタになってしまってました。(笑)

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さて、お題目は昨日は京阪神木造住宅協議会の第21回研修会のこと。

年に4回開催されるこの研修会、いつもは会員として勉強しに参加しているのですが、今日は立場を変えて講師を務めることになりました。

たっぷり2時間半、ハーバードの白熱教室風に参加者にマイクを回して対話しながらの講演をさせてもらいました。

 

テーマは、「職人起業塾からの提言」。

私たちがこの10数年取り組んできた大工職人の内製化とそれを強みとしてマーケティングを組み立て、お客様からの支持を得てきたプロセスとその理論を皆さんにお伝えしました。

JackやTOTOリモデルクラブなど他団体の方や、このブログを見てくださっているブロガーの工務店経営者の方など多方面から大勢に御参加頂き、60名の会場に50名以上の申し込みを頂いていたとのこと、兵庫県の北、豊岡市や遠方では、北陸の金沢、東京などからも参加いただいた方もおられ、我々の取り組みが時代のニーズに合ってきていることをひしひしと感じることとなりました。

今回の講演は、もともと京阪神木造住宅協議会の事務局のNさんがすみれで毎月開催している職人起業塾に参加されている事がきっかけで、ぜひこの内容を協議会の研修でやってもらいたいと言うオファーをいただきました。

時を同じくして、2700社が加盟する日本最大の工務店ネットワークであり、京阪神木造住宅協議会の上部団体でもある、一般社団法人JBNの青木会長から事務局を通して私宛に、激励の手紙を頂いた事も有り、日経ホームビルダーさんも取材がてら参加して頂いたりと、大いに盛がりました。

 

第21回京阪神木造住宅協議会研修
第21回京阪神木造住宅協議会研修

 

備忘録がてら、内容をここにも残しておきたいと思います。

 

待った無しの職人不足問題

まず始めに、若年層の大工が壊滅的に居なくなっている現状を見て頂きました。
未成年の就業者が2000人を割り込んでいる現状は、10年後になると一人の大工を30社で取り合いになる、もしくは30社の内、29社が消えてなくならないと成り立たない事を示しています。

ずっと以前からぼんやりとは分かっているが目先の問題ではないことで業界全体が先送りをしてきたツケがここに来て溜まり切って爆発寸前になっています。

大工人口の予測【国土交通省】
大工人口の予測【国土交通省】

JBNの青木会長もこの問題に正面から向き合う事を決意され、私に頂いた手紙の中に、問題解決の基本方針を書いてくださいました。

 

JBN青木会長からの手紙

***以下転載させて頂きます***

<JBNの育成方式>

労働基準法に則った就業規則を満たし、社員大工として受け入れる育成機関は当面の間3年とする。

〇高卒新規入職者募集をハローワークへ労働条件の書類提出できる

〇新規入職者の親にとって、安心して預けられる職場環境をもつ

〇3年を1区切りとして3年で到達すべき技能レベルは、プレカットを用いた大壁仕様の住宅の建方から仕上げまでとする。その後のキャリアアップを目指す。

〇大工職として一生涯食べられる仕組みを作る。

〇育成費用は、正社員であるので工務店が負担、今後JBN工務店・協力会員で国の協力をお願いする。

〇JBNは、就業規則、賃金規程評価システムを作成済

〇一人親方に弟子入り方式は、昔はいい方式であったが、結果的に新規参入者が激減してしまった。

 

まさに正論かつ、進むべき方向性を指し示しておられると思いますし、これこそ私たちすみれの取り組みそのもの。

今回の研修会のテーマでもある、職人起業塾からの提言とは、このJBNの基本方針を実践、実現可能にするシクミのご提案です。

それは、この育成方式のなかで最も難しい課題である、

『育成費用は、正社員であるので工務店が負担』
『大工職として一生涯食べられる仕組みを作る』

この2点をどのように解決するか、という実務です。

 

社会的弱者といっても過言ではなくなってしまった、職人と言う職業に若者を入職してもらおうとすると、雇用側からすると『守る』という姿勢が必要です。
現在の殆どの工務店が行なっている、職人は外注というシステムのままでは、本人はもとより、親御さんも若者が職人になる事を忌み嫌います。一般的な企業クラスの社会保障をつけなければ、若い人材は集まりません。

 

ただ、守るべき存在は守られるべき存在であるべきです。

それは、利益を生み出す=稼げる人材にならなければならないという事であり、今までの様に現場作業だけキッチリ出来ればそれでいい。と言うままでは厳しい建築市場の中では生き残って行けません。

それは、大工職として一生涯食べられる仕組みを作るということにも通じています。

 

要するに、職人は、今まで以上の価値を創造する事が出来なければ、守られる事も、安心して働くことも出来ない時代に突入したということ。

私たちすみれはこの難問の解決にこの10年間取り組んで来て、漸くその成果を手にする事が出来る様になってきました。

その解決方法とは、職人にマーケティング理論を叩き込む事。

マーケティングの定義は人によって様々ですが、経営の神様、ピーター・F・ドラッガー博士は、

「マーケティングとは販売活動を不要にするものだ」と定義されています。

要するに、『将来の売上げ、利益が自然に出来上がって行くシクミ。』です。
マーケティング理論を職人と共有し、職人がそれを自分のモノにする事が出来たなら、上記に述べた二つの難問が解決出来ると言うのが、私たちが長い時間をかけて取り組んで来た事であり、今回の研修会で皆さんに提言させて頂いた内容です。

では、具体的に何をするのか?という実務については、(長くなりすぎるので、)明日に続けさせて頂きたいと思います。

待った無し!の工務店が抱える深刻な問題の解決策、新しい時代へのシフトチェンジを想いを同じくする工務店の皆様と取り組んで行ければ幸いです。

※ご参加頂きました皆様のfbへの写真、無断で使わせて頂きました、スミマセン。笑

第21回京阪神木造住宅協議会研修
第21回京阪神木造住宅協議会研修

神戸ラーメン紀行Vol.128

6月23にち晴れ

 

今日は大阪。

京阪神木造住宅協議会の研修会に講師として参加。

毎月1回、(最近は参加者が増え過ぎて社員向けと対外向けを分けたので2回、)すみれ本社で開催している『職人起業塾』の番外編を定例研修として行なって欲しい、と(塾生でもある)事務局のN村さんにオファーを頂いて、講演というか、いつも行なっているグループコーチング的なファシリテーターを行なう事になりました。

 

12時過ぎに会場のTOTO大阪ショールームのセミナー室に入る事になっていたので、少し早めに大阪入り、目当てのタイ料理店のラーメンを狙い澄まして食べに来ました。

前回、グリーンカレーラーメンが絶品だったので、すっかりリピーターとなって勇んでやって来た訳ですが、ラーメン研究家としてはいろんな種類のラーメンをチェックする必要が有り、今回はお店一押しという、トムヤムクンラーメンを注文してみました。

イチオシを食してみた感想は、、思ったよりもレモンが利いていて、私には少々酸っぱすぎました、、、

そもそも、トムヤムクンに米粉の麺ってラーメンじゃないし。

メニューにはもう一種類、タイラーメンなる麺類が有りますが、(これもたぶん、フォー)次回からはグリーンカレーラーメンに絞リたいと思います。(苦笑)

そんな反省もあったりして、(笑)ついで?にいつものシリーズ、アップしておきたいと思います。

 

では、128回目となる神戸ラーメン紀行、いってみます!

まずは、どう考えてもフォーやろ、と思ったコレ、(笑)

トムヤムクンラーメン 750円— 場所: タイ食堂みうら屋

高橋 剛志's photo.
  スープ自体は本格派だと思いますので、トムヤムクンがお好きな方はどうぞ。笑

 

続いては、定期的に食べたくなってしまう、夜の三宮の〆のKING、

汁なし麺 にんにく醤油かけ 650円

 — 場所: 金山園

高橋 剛志's photo.

そのままで十分美味しいですが、ニンニク醤油をたっぷりかけてみたら、新たな世界が広がりました。

 

3杯目は、鉄人の街の鉄人オーナーのお店の一杯、

レアチャーシュー鶏こつ麺 720円

 — 場所: 二代目やぶ家

高橋 剛志's photo.

柚七味をかけていますが、絶対に、柚胡椒が合うと思います。そのうちマイ柚胡椒持参でいってみたいと思います。

 

お次は、魚ん棚の中に出来てたお店。

七つ星ラーメン 700円

 — 場所: 七つ星

高橋 剛志's photo.
モチロン魚介系スープな訳ですが、その配分が絶妙、ナチュラルなテイストの秀逸な一杯でした。

 

 

5件目は中山手に出来た新店、

葱油麺 780円

 — 場所: 西安刀削麺

高橋 剛志's photo.
工事中から気になっていて、オープンを心待ちにしておりました。完全に本場の味を再現、っていうか本場の方が経営も調理もされておりましたよ、しっかりした麺は絶品、ここは超お奨めです。

 

 

六つ目は前から気になっていたハーバーランドの中の唯一のラーメン店。

塩トンコツ723円

 — 場所: 無尽蔵

高橋 剛志's photo.
ラーメン王国と自他ともに認める?新潟県から殴り込んで来ただけの事はありました。
自家製麺のもっちり感は、それをウリにしているお店とは一線を画しておりました。
次はつけ麺を試してみたいと思います。

 

 

今回のトリは、私が愛してやまないランニングコース、大蔵海岸のお店。

しょっちゅう店の前を走るのですが、なかなか入る事が無く、久しぶりに行ってみたらメニューがずいぶんと変わっておりました。

辛うま みそラーメン 780円

 — 場所: きぼう軒

高橋 剛志's photo.

トンコツ推しのお店の印象ですが、味噌ラーメン推しになっていました。

ま、辣油の方が勝ってましたが。笑

 

今日はここまで、昼からの研修会の模様は、明日にでもアップします。

ごちそうさまでした。

職人時代の胎動。

6月22日晴れ

 

今日も朝から現場へ、すっかり予定を狂わせる想定外のハプニングなどもあり、月曜日らしい慌ただしい一日となりました。(涙、)

海の見えるsumika
海の見えるsumika

昨日の日曜日は『父の日』

淡~い期待なんか持ちながら、おもむろに夕食は家族で食卓を囲もうかしら、なんて思っておりましたが、(結構こう見えてもシャイで(^_^;)意地っ張りなところもある私は、)結局、知り合いに誘われるがまま、私と非常に近い活動を展開されている『建設職人甲子園』の特別例会に(なんで父の日やねん、とぼやきながらも)参加させて頂きました。(苦笑)

建設職人甲子園大阪
建設職人甲子園大阪

建設職人甲子園とは、

建設職人甲子園とは、建設業界で働く様々な業種の職人達が一堂に会し、自分達は何の為に働き、何を目指しているのかを明確にするプロセスの中で共に学び、共に実践し、そして共に輝こうという、日本の産業の土台を支えてきた職人の復権、そして最近特に深刻な問題として脚光を浴び出した職人不足を解消する足がかりとする素晴らしい取り組みです。

要は職人の社会的地位の向上を目指す。と言うことで、完全に私達すみれが掲げるミッションと理念を同じくします。

ただ、そのアプローチが私たちはマーケティングと言うシクミを切り口にしているのに対して、『想い』をプレゼンテーションというカタチにする切り口にしておられるのが少し違うくらいで、やろうとしている方向性はほぼ同じ。

なので、父の日でも断われ無い。。ってことでした。

職人学校という会社形態

特別例会に講師としてこられたのは、少し前に500人もの観衆を集め、国土交通省や厚生労働省からの後援も取り付けで開催されて大成功を収めた、建築甲子園東京の理事長であり、大工と並んで若者の入職者がいないと言われる左官業で若い人材を育て、現在80人もの職人を抱えて施工会社を営まれている東京の左官の雄、株式会社メガステップの小山社長。

苦悩しながらも1つずつ問題解決を積み重ねて職人学校ともいえるような施工力、技術力を担保したビジネスモデルを構築してきたプロセスを熱く語っておられました。

すみれでも昨年から工務部員が自主的に集まって施行部会での勉強会と情報共有の場を作る、と言っておりますが、もっとリアルに技術面を磨く時間も必要なのか、なんて思ったり。

とにかく非常に勉強になりました。父の日(の家族との食事)を圧してまで参加させて頂いて良かったです。(←くどい、笑)

建設職人甲子園大阪
建設職人甲子園大阪

職人の復権は学ぶ事から

小山社長のお話の中で印象に残ったのは、『やり方の前に在り方』という言葉。

職人起業塾でも一番はじめに考えてもらう課題と全く同じところを出発点にされているのには、共感を通り越して親近感を覚えました。(笑)

職人だから学ばなくてもいいのではなく、職人だからこそ、学ばなければならない。

今までの職人が学ぶべき事というと、施工、実務に関する事ばかりでした。ビジネスの根幹となる部分、なんの為に仕事をするのか、それを通して何がしたいのか、というマインドセットを学ばずして、どんなにいい腕を持っていたところで顧客からの信頼や喜びの声を聞く事はありません。

そこに気付き始めた人が全国に大勢いると言うのが小山社長の講演を通して良くわかりました。

若者が定着しない業界となって久しい建築の世界、息も絶え絶えになりつつ有るように見えている職人という職業の復活の狼煙が全国のあちらこちらで上がり始めているようです。

志を同じくする人達がこんなに沢山いるのだと、改めて感じ、大きな勇気を頂きました。

 

職人起業塾からの提言

明日は、TOTO大阪ショールームで、京阪神木造住宅協議会の研修会の講師を務めます。

50名程の工務店経営者を中心とした人達に対してお話をさせて頂く内容はズバリ、『職人起業塾からの提言』です。

 

京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]
京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]

【モノ作りの本質は作り手を守り育てること】私たちのミッションとして掲げる『職人の社会的地位の向上』は職人の正規雇用と教育こそがお客様にお渡しする工事品質、現場満足を達成し、地域で信頼を得る企業になるとの信念です。その活動の一環である職人向け勉強会が京阪神木造住宅協議会の研修に採用され代表の高橋が講師を務めます。職人時代の夜明けが近づいて来ているのを感じます。

Posted by 有限会社すみれ建築工房 on 2015年5月25日

張り切って、熱い想いを語ってみたいと思います。

ご参加頂く皆様、宜しくお願いします!

 

おまけ、昨夜も夜中遅くの帰宅となってしまいましましたが、朝起きると枕元に何やらおもむろにプレゼントらしきモノが置いてありました。

カードには、(交換条件的な)お願いと、苦言。(^^;

父の日のプレゼントと苦言
父の日のプレゼントと苦言

とにかく、単純に嬉しいモノです、ありがとう♡

はよ帰ってビール飲も。(笑)

ひょうたんに学ぶ。

6月20日晴れ旧暦の端午の節句。

思いの外、良い天気となった週末、気持の良い青空が広がりました。

南京町広場
南京町広場

神戸では浦和レッズが無敗のまま優勝を決めにやって来て、そのまますんなりと優勝を決められた様子。神戸の繁華街は赤いTシャツの人でずいぶん盛り上がってました。
今日も昼からは三宮〜元町界隈で店舗の改装やリニューアルの打ち合せを立て続けに4件、すっかり店舗工事屋さんになり切ってます。(笑)

すっかり見慣れた行列のその先は

夕暮れ時の繁華街をウロウロしていて目についたのはいつもにも増して長くなっていた『行列』です。そんなに流行っとんや、凄いな。と、商業施設の設計施工、所謂、ハコづくりに携わる者としては興味津々。

端午節に沸く南京町へと歩く道すがら、改めてなんのお店かしら?と思って見てみると、行列の先は餃子のひょうたんでした。

そう言えばと、、南京町界隈の3大行列ができる店といえば、老詳記(豚まん)、森谷(コロッケ)、ひょうたん(餃子)と全てミンチ系の料理やと、気付きました。

あとの共通点は、お持ち帰りが出来る手軽さ、神戸では老舗であること、ぐらいでしょうか。

 

そんな事を考えながら、歩いていると、三宮でも行列を発見。

これもやっぱり、ひょうたん三宮店、ミンミンと、両方とも餃子屋さん。そう言えば、若い頃は頻繁に餃子を食べに来てた事を思い出して、日がとっぷりと暮れたいい時間になってしまった事もあり、口がすっかり餃子とビールになってしまいました。(笑)

 

行列ができる店で行列のできる理由を知る

そんなわけで、行列には並ばずに前から気になっていた三宮の駅前のビルの2階にできている餃子屋さんに行ってみました。

チャオチャオ餃子
チャオチャオ餃子

大阪発祥で全国展開をされているお店で三宮にも2店舗出店されています。

以前、大阪で訪れた際に、元気の良い接客とパリッといい感じに焼き上げられた餃子を食べて好印象を持っておりましたが、神戸でもその辺はしっかりと守られておりました。

創作餃子?と言うバラエティーに富んだメニュー構成で、餃子専門店とは言え、飽きさせない品揃えとなってました。

ここも、行列まではできていませんでしたが、店内は超満員。驚いたことに、カップルはおろか女性同士のお客さんも結構見受けられました。

餃子とビールっておっさんの先輩特許かと思いましたがそんなことないんですね。。。

チャオチャオ餃子をぱくつきながら、この女性ウケが良いのは若者向けに色々と工夫を凝らしているこの店だからなのか?という一つの疑問が浮かんできました。

私たち(オッサン)にとっては餃子とビールというと、テッパンの組み合わせで、嫌いだと言う人を捜すのが困難な程ですが、餃子にはニンニクも入っているし、ビールはカロリーも高いし、若い女性に好まれると言うのは少しイメージと違います。

気になってしょうがないので、検証のために昔から一切メニューも品揃えも変えていない老舗の餃子屋さんにはしごしてみました。

やっぱり昔からなじみのある大好きな餃子を食べたかったということもありますが、、(笑)

ひょうたん三宮店の餃子
ひょうたん三宮店の餃子

ついさっき行列を横目で見ながらとおり過ぎたひょうたん三宮店に行ってみると閉店間近になっていたので何とか行列は解消、すんなりと入れてもらえたのですが、それでも店内は超満員。

ひょうたん三宮店、店の外に餃子しか置いてませんと書いてあるだけあって本当にメニューはシンプル。

さすがは専門店です。

そして!ここでもやっぱり女性同士やカップルのお客さんが結構おられて、しかも、カウンターの私の横には上品そうな女性のお一人様が餃子をぱくついておられました。(驚)

世の中の人がいかに餃子が好きかということがよーくわかったというか認識を新たにしました。

ひょうたんのメニュー
ひょうたんのメニュー

専門化こそ、行列が出来る源

少し前に、マクドナルドが低迷する業績をテコ入れするために、100通りの組み合わせができるバリューセットという新メニューを発表しておりました。

世界的な大企業の社長が知らないわけはありませんので、知った上で敢えて打ち出したのだとは思いますが、マーケティングの世界では商品をむやみに増やせば売り上げはむしろ下がるというのは定説というか散々テスト、検証が行なわれた挙げ句の常識になっています。

ネットの上では、低迷する業績を回復するには1番得意で価値のある商品を絞り込むべきだ。と、マクドナルドの新サービスに対して定説を振り回して批判する論客も多く、ずいぶん物議をかもしましたが、餃子専門店のこのフィーバー振りを見るとまさしくその通りだなと感じずには居られません。

まぁ、(私の個人的な意見としては、)マクドナルドの業績不振はそんなこと(新商品や新サービスの投入)では解消されることがない全く違う根本的な問題だと思っていますが。

 

この餃子専門店の繁盛ぶり、専門店の強さっていうのをまざまざと見せつけられたことで、私たち工務店も中華料理屋さんのような、何でもできる工務店ではなく、一点突破の強みに特化した専門化を進めるべきだ、という理屈が実体験を通して感じることができました。

 

『○○専門の工務店』になる、というコンセプト、自社に持ち帰って今一度じっくりと考えなおしてみたいと思います。

行列ができるヒントは、行列が出来るお店に学べ、ですね。

ごちそうさまでした。(笑)

ビルギャルとオヤジ。

6月19日曇天時々雨

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本来、台湾に出張に行く予定だったのが、急遽延期となりぽっかりと予定が空いてしまうかと思いきや、折衝中や、着工前の現場がいくつもあり、また普段から溜めてる仕事もいくらでもあると言うことで、暇やったらどうしようという心配は杞憂に終わったというか、ただの勘違いでした。(笑)

今日も昼から来週ハーバーランドで行う子供向けの木に親しんでもらうためのワークショップの下打ち合わせや、来週に着工を控えた店舗の最終の詰めなどハーバーランドから三宮界隈を走りまわりました。

ひょうご木づかい王国
ひょうご木づかい王国

夕方、打ち合わせが終わったのとほぼ時を同じくして、すみれママ☆と娘が近くの映画館に映画を見に来ると言うのを聞きつけて、私も急遽参加することに。

映画のタイトルは「ビリギャル」

ビリギャル
ビリギャル

全く勉強などしていなかったおちこぼれギャルが一念発起して慶応大学に合格するという実話を元にした映画です。

早慶戦のポスターのコピーに使われたりしてずいぶん話題になりました。

難関の慶応大学に合格できたという実話が映画のテーマですから、ストーリー的にはネタバレもいいところ。なんのサプライズもありません。(笑)

ネタバレの陳腐なストーリーと言ってしまえばそれまでですが、実際見てみた感想はと言うと、「とてもいい映画」でした。

若い時特有の、友達と楽しみたいがための、ずるずると落ちこぼれていく様子。

目標を設定して取り組んだの時の周りとの軋轢。

実力と目標とのギャップに苦しめられ、プレッシャーに押しつぶされそうになる姿。

それでも前向きに出来る事に精一杯取り組む姿勢。

そしてそれを支える母親の大きな愛情とどうしようもないオヤジの姿は特に身につまされました(涙)

半分コメディーだと思ってたこの映画で終始ハンカチを手放せず、食い入るようにして観るとは夢にも思っていなかっただけにそのギャップにやられた感じです。

ミント神戸
ミント神戸

意思のあるところに道は開ける。

このネタバレ且つ陳腐なストーリーの映画を通して伝わって来る、そのシンプルなメッセージに心を強く打たれました。

期待値が低かった分、感動は非常に大きかったです。(笑)

 

これも高校生のギャルを娘に持っているおかげ、感謝することしきりです。

帰りの道すがら、話をしていたらどうやら子家族3人で同じ映画を観るのは初めてのことのようで、、

驚くとともに大きく反省と後悔をした次第です。思いがけずひょんなところで一生の思い出となりました。

心謝。

 

おまけ、せっかく3人で出掛けたんやから、と帰りはクライアントでもある『魚匠隆明 北野坂本店」にて。

ギャルが写真撮るとこうなる。(笑)

隆明の舟盛り
隆明の舟盛り