職人(や施工管理士)がマーケティングを学ぶべき3つの理由。

9月7日 曇り

職人起業塾@大阪

今日は大阪へ。第6職人起業塾@大阪の第9講の研修講師として丸1日、セミナー会場をお借りしているTOTO大阪ショールームにて朝から夕方まで詰めました。早いもので第六期大阪での講座も中盤を過ぎ、今日はこれまで学んできた事を踏まえて塾生さん達が自ら立案したアクションプランを発表頂き、実際に実践してみての成果と実効性を検証する機会を持ちました。

皆さん慣れない取り組みに若干戸惑いを隠せないようでしたが、それでも「行動しなければ半年間の研修講座に費やした費用と時間が全てが一切無駄になる。」と言う私の繰り返しの叱咤激励に触発されてか自分自身で立案したプランをそれぞれの職場で行動に移しておられました。なんかしらのアクションを起こせばそれなりの成果や反響があるもので、中には「自分でも驚くくらいの成果が出た、社内の雰囲気が変わり、自分の提案が受け入れられ、部内全員で新たな取り組みをはじめた。」などと早速大きな手応えを感じている塾生さんもおられ、なかなか面白く、内容の濃い中間発表の会となりました。

 

 

予定外の懇親会。

また、今回は私たち運営側ではなく、塾生さん達が勝手に?講座の中間でお互いを励まし合い、後半に向けてモチベーションを上げるべく懇親会を企画されており、全く聞かされていなかった私たちは講座の途中で「今日も皆で懇親会に行くんですが、先生も来られます?」というお客さん的な感じで誘ってもらいました。もちろん二つ返事で参加した訳ですが、私たちが気づかない内に塾生さん同士の横の繋がりは思いの外強くなっていたようで、さらにその繋がりを太くする場を自らが発案して企画するその主体性とモチベーションの高さには正直少し驚きました。懇親会も大いに盛り上がりましたし、同業他社の社員さん同士で情報交換を行い、切磋琢磨する環境が整ってきたのは喜ばしい限りです。(笑

 

職人や現場監督がマーケティングを学ぶ意味と意義

そんな研修以外でも大いに盛り上がった本日の講座では冒頭にこれまでの振り返りを含めてマーケティングの定義や職人や現場監督がマーケティングを学ぶ意味と意義について改めて熱く語りました。

マーケティングの定義は様々ですが、職人起業塾ではドラッカー博士の言葉を引き合いに出して、シンプルに「売り込みを一切不要にする仕組みづくり」と定義しています。通常、マーケティングというのは経営者や幹部が構築するものであり末端の顧客接点の実務者が立案するものではないと考えられがちです。ただ、建築業では最終的にすべての答えが現場にあると言う観点から、マーケティングの実践者は現場の実務者であり、そこでマーケティング思考に基づいたアクションを実行しなければ意味はありません。職人起業塾の研修では経営者が学び、それを従業員に伝える通常のツーステップの伝達を省略し、実務者自らが学び、ボトムアップ的に顧客に絶対的な信頼を得て生涯顧客を創出するアクションプランを実行することで紹介やリピート等、売り込まずに受注を重ねる仕組みを圧倒的な効果性で構築を図れるという考えに基づいています。

 

現場実務者の優位性

ここでもう一つ重要なことは顧客満足とは期待値と実際受けるサービスの対比による相対的評価であると言うことです。職人、もしくは施工管理士、現場監督といった現場実務者に対して顧客は決まった作業を現場でつつがなく進めてくれる存在と言う認識をしており、コミニケーションや提案に対する期待値はほとんどゼロといっても過言ではありません。また、技術職と言う存在は顧客から尊敬の念を持たれているいうか、一目置いてかれている存在であり 現場で一生懸命に働く人からの提案は聞き届けてもらいやすい環境だったりします。悪徳と言われる訪問販売系のリフォーム会社の飛び込み営業マンがスーツではなくわざわざ作業服で「近くで作業をしてまして、」と(嘘を)言いながら屋根の点検を無料でしましょうと言って無理やりコーキング工事を売りつける手法が流行ったのは有名な話ですが、パリッとした営業マンよりも汗を流す技術者の方が提案に信憑性があり、また期待値が低い分満足も得られやすく、警戒されることなく話を聞いてもらえる優位性は確かにあります。

マーケティングとマネジメントの親和性

ドラッカー博士は「事業の目的は顧客の創造である」と有名な言葉を残されておりますが、私は真の顧客とは一生涯のお付き合いができる生涯顧客のことを指すと解釈しています。「一生あなたにお願いするね」と言ってもらうには結果を持って評価される必要があり、建築業における評価とは工事を終えてからの住み心地、快適な暮らしにあると思っています。

私は、自分自身が大工職人から叩き上げて起業し、徒手空拳の状態からこれまで20年近く事業を継続してきた自分自身の経験から建築業のビジネスモデル構築の要諦はすべて「現場マネジメント」にあると考えています。品質、工期、マナー、徹底した顧客への確認、スムースな段取り、正確な積算と無駄のない資材の取り回し等々、現場で真摯なものづくりを行うことによって適正な利益を得ながら獲得する顧客からの高い評価は生涯顧客の創造につながり、リピートや紹介と言った信頼に基づいた理解ある集客を生み出します。建築業におけるマーケティングアクションとは現場マネジメントを完璧に行う仕組みづくりと言っても過言ではないと思っています。これも現場実務者がマーケティング理論を学ぶ理由の大きな要因です。

 

 

技術者の地位向上が業界を救う。

職人上がりの私が職人時代の先行きが見えない不安に苛まれていた自らの経験から、職人を始めとする建築技術者が安心してやりがいを持って働ける業界に変えたいと考えて始めた取り組み、技術者がマーケティングを学び、生涯顧客を獲得することによって自らの地位向上を図るというこれまで全く見向きもされなかった考え方は少しずつその輪を広げ、理解ある経営者さんの賛同により現実のモノになり始めました。やる気に満ちた塾生さん達の活躍こそが彼ら自身を含めたものづくりに従事する人の職業に魅力をもたらし、迫り来る未曾有の職人不足問題を解決する糸口になればと考えています。思考を現実化する為に私も渾身のサポートを続けて行きたいと思っています。
職人起業塾の塾生の皆様、引き続き気張って参りましょう!よろしくお願いします!

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メタファーとしての「関ヶ原」

9月6日 曇り

 

シーズンイン

水曜日にてすみれ事務所は定休日。昨日に引き続き、今日も夜明け前に起き出して(いつもとはまた別の)朝活に参加した後、季節はすっかり秋ということで、久しぶりにゴルフへ。20年来、30年来の付き合いの旧知の友人達とグリーンコミュニケーションをとりました。子供の頃からの友達(というか後輩というか、)と数十年経った今も尚、仕事の付き合い、プライベートの付き合いが続いており、このように一緒に楽しめる時間を持てるのがなんだか不思議な感じもしますが、皆さんそれぞれ頑張っておられるから壮年期に入っても関係が続いているのだと改めて感じた次第、嬉しいというか幸せなことです。

 

映画「関ヶ原」

さて、先週末、久しぶりに一人で映画を見て来ました。てか、このところ映画を観るのは大概一人になってしまっておりますが、、(苦笑)
観に行ったのは「永遠のゼロ」「軍師官兵衛」と連続で名作?というか私好みの作品に続けざまに主演している岡田准一さんがまたまた主演を張られた「関ヶ原」で、どうしても見ておきたかった、というのは少し大げさですが(岡田くんファンだからではなく)司馬遼太郎ファンとしてはやはり押さえておかなければならないかと思い、日曜日の研修終了後、懇親会に行って飲みたい誘惑を断ち切って行って来ました。

 

 

司馬遼太郎の世界観

映画が上映されると冒頭、秀吉が鷹狩りの途中に地侍の屋敷に立ち寄り茶を所望して、小僧であった三成が初めはぬるくたっぷりの茶、二杯目は少し熱い目の分量を減らした茶、三杯目は少しだけの舌が焼けそうな熱い茶の湯を出してその才覚を秀吉に認められて取り立てられたエピソードから語り部のナレーションが入り、それが司馬遼太郎の小説でよくある筆者目線での語り口で、司馬遼太郎の世界観をほのかに漂わせてくれておりました。歴史小説にはまり込んでいた中学生時代、この本を手に取った際の(初版は1966年!)ドキドキした感じを少し思い出したりして小説関ヶ原の世界観に没頭できるのでは!と期待に胸を膨らませました。

 

 

(分かっていても)残念感。

しかし、考えても見れば上、中、下巻の三巻にも渡って書かれた長編小説が2時間半の映画にその世界観を存分に落とし込むことなど(分かっていることですが、)不可能な訳で、どうしてもダイジェスト版の体になってしまいます。戦国時代の総決算とも言える関ヶ原の合戦はまさに歴史のクライマックスでありそこに出てくる登場人物は、豊臣秀吉、徳永家康、石田三成の中心人物以外でも島左近、宇喜多秀家、上杉景勝、直江兼続、鳥居元忠、長束正家、大谷吉継、細川忠興、長曾我部盛親、小早川秀秋、島津惟新入道、黒田如水、福島正則、真田昌幸、堀尾忠氏、山内一豊等々、それぞれが小説の主役となる程のドラマティックな人生を送った武将がキラ星の如く登場します。小説ではその人物紹介にかなりのページを割いていたように思いますし、そこがゾクゾクする程、刺激的だった覚えがありますが、映画ではさっくりと割愛されておりました。ま、しょうがないですが、、

 

 

義に生きた石田三成。

そんな映画「関ヶ原」を見ての感想を率直に言い表すと、随分昔に読んだ大好きだった小説の記憶と同時に当時感じた胸が高鳴るような感情を呼び起こしてくれた関ヶ原の合戦のイメージを映像化して見れたのは良かったと思いますし、他の小説では愚か者や小物と蔑まれることが多い、しかしその実は義に厚く、(豊臣側から見て)正義と理念生きた忠義の人、石田三成が岡田くんの真面目そうなキャラと相まってイメージの回復を図れたのではないかと思います。私としては石田三成は戦国武将の中でも嫌いな方ではなく、不憫に思っていたこともあり映画の題材に取り上げてもらって良かったと思います。前回、前々回の大河ドラマでは随分とイメージダウンさせられていたので、その分を取り返せたのではないかなんて思いました。(笑)

 

 

概念化とはメタファーの言語化。

さて、今月に入ってというか、昨日で丸10年を通り越して11年目に突入したこのブログですが、毎日更新を続ける中で様々な気づきや学びを得てきたと思っています。その中で、最も自分自身の役に立ったとゆうか、力となり身に付いたのは概念化する力ではないかと思っています。

日々の出来事を振り返り、休むことなく毎日書き綴る中でその事象はどんな意味を持つのか、そこから学ぶ事は何かを考えて外化する事(=ブログを書く)は、ひたすら事象を概念化するトレーニングと言っても過言ではありません。言い方を変えるとメタファーを読み取る練習を10年間続けてきたとも言えるかもわかりません。ちなみにメタファーとは、ウィキペディアによるとこちら、

メタファー(希: μεταφορά, metaphorá、羅: metaphorá、独: Metapher、英: metaphor)は、隠喩(いんゆ)、暗喩(あんゆ)ともいい、伝統的には修辞技法のひとつとされ、比喩の一種でありながら、比喩であることを明示する形式ではないものを指す。

 

 

メタファーとしての「関ヶ原」

映画「関ヶ原」での石田三成と徳川家康の関係をそんな観点で見てみると、

正義、理念、義、 忠誠心といった世間一般で言う美徳では野心、計算、奸計、人心掌握術といった人は利と欲で動くと言う事実を深く理解し、利用する人には勝てない。

もしくは、戦に敗れてののしられ、軽んじられだとしても義を貫き通して生きれば後々にはその本質を見出され後世に名を残すことができる。

といった感じでしょうか。関ヶ原の合戦ではたぬきと言われた徳川家康が勝利を収め、その後、結局、戦国時代を終わらせて長きにわたる太平の世を作り出しました。一切の私心を捨てて忠誠心と義に生きた石田三成は敗れたものの(悪名も含めて)それなりに歴史に名を残したのはそれはそれで男子の本懐を遂げたと言っても良いのかもしれません。どちらが正解ではなく、命の炎を燃やして人生を目一杯生きた者には何らかの報いがあると言うのが私が関ヶ原を見て感じたメタファーです。要するに、後悔しない人生を送るには、今を精一杯に生きることしかないと言うことだと改めて感じ、勝ちにこだわることも、たとえ負け戦になることがわかったとしても信念を貫き通すことも結局は同じだと感じた次第です。

(先に小説を読んでから)映画「関ヶ原」見られることをお勧めします。(笑)

 

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模倣の経営学 〜佐川方式工務店〜

9月5日 晴れ後曇り

朝起きは繁栄への第一歩

火曜日は朝活の日。今日も夜明け前に起き出して、日の出とともに先輩経営者のありがたい講話が聞けるモーニングセミナーの会場であるポートピアホテルへと向かいました。朝早起きし、背筋を伸ばして倫理観を持ち、理念や信念を守りながら経営を続けておられる先輩経営者の方々の体験談や考え方、経営哲学を聞いてから仕事に取り掛かるというのは非常にいいもので、通い始めてまだ3ヶ月ほどではありますが、いいご縁を頂き、いい習慣を一つ身につけることが出来たと喜んでいます。見学無料、お試し参加はいつでもオッケーなので、ご興味がある方はお気軽にお声掛けください。(笑)

 

 

読書の秋

さて、9月に入って朝夕はすっかり涼しくなり季節は秋へと移っていることを感じるこの頃、秋といえば読書!ということでこれまで思いつきで購入しまくり積読になっている書籍を片付けるべく、今日は少し気合を入れて積み上がっている書籍に読み進めて行く優先順位をつけてみました。近年はなるべく小説を読もうと心がけているのですが、昨年から本格的にスタートした研修事業の絡みや受講生として研修に参加している関係もあり、必要性に迫られたり、興味を惹かれてビジネス専門書や経営学の書籍を購入する割合がこのところまた増えてきておりまして、わざわざこのブログで紹介するまでもない本も少なからず買ってしまっております。そんな中、「下手な鉄砲も数を打ちゃあ当たる」ではないですが、これは良かった!是非読むべき!という本にももちろん巡り会えたりもしています。

 

 

模倣の経営学

そんなスマッシュヒットな一冊。昨日、UXデザインの研修に参加した振り返りのブログを書きながらデジャブのように感じていたのは、最近読んだ書籍「模倣の経営学 実践プログラム版 NEW COMBINATIONS 模倣を創造に変えるイノベーションの王道」井上達彦 (著)の中で目にした内容と今回学んできたことの共通点があまりにも多いことでした。イノベーションのきっかけを見出すのに、ユーザーに聞いても真実など解らない、全く関係ない人を観察して解を求めるべきというUX的思想とこの本のテーマである他のビジネスを「模倣」してイノベーションを起こすのとでは根本的に全く違うはずなのに、考え方が非常に似通っているのに衝撃を受けたというか、新しいサービスやモデルを生み出す為に必要なことの一つのパターンを見せられたように思えました。全く違うジャンルだと思っていた研修を受けながらこの本に書かれてあったのと同じ単語や考え方がポンポンと出て来たのには、まーまーの衝撃を受けました。超オススメの一冊です。

模倣の経営学 実践プログラム版 NEW COMBINATIONS 模倣を創造に変えるイノベーションの王道
模倣の経営学 実践プログラム版 NEW COMBINATIONS 模倣を創造に変えるイノベーションの王道

 

内容紹介

amazonに書かれてある書籍の簡単な内容の紹介と目次を以下に転載しておきます。

企業の競争力と進化に関するパラドクスを解明したベストセラー『模倣の経営学』が、実践的な解説を大幅に増補して新登場!偉大な企業の「パクリ伝説」をもとに、ビジネスモデルとテクノロジーを革新する、「模倣による新結合」の手法を体系化。

◎目次
はじめに:ゼロイチ神話を超えて
初版まえがき:模倣のパラドクス

基本
01[なぞかけ]メタファーと新結合
02[共通性]本質をモデリングする
03[分類]似た者同士を探せ
04[パターン]良い模倣と悪い模倣
05[手順]創造的模倣の5ステップ

探索
06[観察]ありのままに見る
07[探索]遠い世界を見に行く
08[教師]誰をどう真似る?

分析
09[設計]整合すべき4つの要素
10[推論]仮説を導く比較分析法
11[実験]低コストで試す3つの方法

実行
12[創造]再現から独創へ
13[守破離]ギャップを越える複眼モデリング
14[反転]良いお手本を反面教師にする
15[わな]模倣できそうで模倣できない仕組み
16[順序]まず山があって森がある
17[作法]模倣の力を引き出す3つの肝

実践プログラム編と副題がついているだけあって、非常に実務に落としやすく、わかりやすい内容になっています。何度か繰り返し読み返したくなるほど、示唆に富んだ内容となっています。

 

 

UXとの共通点

この目次の中で先日UX KANSAIのセミナーで受講した行動観察/分析の研修の流れと重なっている部分を書き出すと、

07[探索]遠い世界を見に行く
06[観察]ありのままに見る
02[共通性]本質をモデリングする
01[なぞかけ]メタファーと新結合
04[パターン]良い模倣と悪い模倣

と、昨日のブログで書いた、「全く関係ない人達を調査してそこから本質的な概念を抽出して解を見出すことによってこれまでとは全く違う新しいサービスデザインを作り出すことができる=イノベーションのきっかけ」をこの本から紐解いて重ね合わせてみると、ユーザーではない一般の人をフィールドワーク(遠い世界)でバイアスを排除し、ありのままに見て(観察)価値基準で分類、分析し(共通性)その中から概念をあぶり出し(メタファー)クライアントの問題解決を(パターン)から読み取る。となります。

大きな違いは「模倣」「パクリ」というネガティブに取られかねない切り口だけのように読み取れますが、甚く得心したこの経営学の書籍に書かれていることと、(50歳にもなって、まるで弟子入りしたかのように)二年間にも渡って一生懸命学ばせて頂いているUXの思想に重なる点が多かったのは決して偶然ではないと思いますし、興味を持って学んでいる事の整合性と方向性が見えた気がしてなんだか非常に嬉しい気持ちになりました。

 

 

模倣の具体的かつ私的な事例

この書籍を読んで私が激しく腹落ちしたのは、自分自身が行なってきた事業がこの書籍に書かれている通りの全くの模倣だからです。いわゆる町の工務店である自社のビジネスモデルを紹介する際、私は「佐川急便方式の工務店」です。とよく言いますが、すみれのモデルは私が若かりし頃勤めていた当時物流業界で急成長を遂げていた佐川急便を模倣して作っています。

もちろん、運送業と建築業は全く違う業態ですし、そのまま模倣したわけではありませんが労働集約型と言うのと、顧客接点が肉体労働者であると言う2点においては酷似しており、本質的な意味では同じような職種だと思ったのです。大工職人から起業した後、暗中模索の中、ジェイ・エイブラハムのマーケティング理論を学び 「卓越の戦略」は現場での顧客接点でこそ発揮されるべきだと気づき、佐川急便時代に厳しい研修を受けて意識改革をした(させられた)上でセールスドライバーとしてトラック運転手でありながら毎年昨年対比120%の売り上げアップを達成するようになった自分自身の経験から職人の教育こそが建築業のビジネスモデル構築の基本になると考えたのでした。現在、全国に展開している研修事業、職人起業塾の元となる考え方です。

 

 

模倣こそイノベーションの入口

以上のような一見、全く建築とは縁遠い前職の経験を生かしてそれをビジネスモデル構築の根本に据えて10年以上にも渡り建築業界では珍しい職人の正規雇用と教育、そしてマーケティングを一体とした取り組みを続けてきました。 もちろんこれはイノベーションと言えるほど大した事ではありませんが、遠いところからの模倣によって業界では珍しい仕組みを作ってきた経験は次のイノベーションを起こす基礎、土台位にはなると思っています。

一瞬にしてあらゆるものが陳腐化、そして無料化していく今の時代、まして少子高齢化に世帯数の減少と間違いなく衰退産業である建築業界において私たち中小企業が生き残っていくにはイノベーションと呼べる位の改革をしなければならないと思っています。普通にしてたら普通に消えていくのみ。時代の荒波を越えて存続できるように様々な方に教えを乞い模倣に模倣を積み重ねながら、足元と未来の両方をにらみながら走り続けたいと思います。

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UX KANSAI #4/5 質的調査(記述と分析)その2

9月4日 曇り

 

中耳炎発症中(涙)

久しぶり?に神戸で迎える朝はしっとりとした曇り空。朝目覚めたら少し肌寒いくらいに涼しく(日中はともかく)すっかり秋の風情が漂って参りました。季節の変わり目で体調を崩される方も多い様ですが、皆様お変わりなく元気いっぱいにお過ごしでしょうか。私といえばこのところ(鼓膜に穴が空いているせいで、しょっちゅう患う)中耳炎になってしまいまして、抗生物質を摂取せずに治そうとしたら思いの外時間がかかって少し困っています。右耳が聞こえにくいせいで何度も聞き直して申し訳ありませんが、そろそろ治癒すると思いますので、お会いする皆様にはご迷惑をお掛けしておりますがよろしくお願い致します。(苦笑)

 

UX KANSAI合宿2日目

昨日の日曜日は西本願寺にお参りした後、一昨日に引き続きがっつりとUX KANSAIの研修の受講に勤しみました。土曜日に合宿1日目の振り返りというか反省をこのブログにまとめてみましたが、2日目もやっぱり気持ちよくワークをこなして、納得のいく成果物を作れたわけではなく、若干モヤモヤとした感じが残ってしまいました。それでも昨年に引き続きの受講で今回2日連続で集中した講義を受けられたことで問題提起から観察、分析、そしてパターンを見出してサービスデザインに落とし込む一連の全体像がぼんやりとではありますが、見えた気がしています。

研修の内容は大きく2つ、1日目にフィールドワークに出て調査したサンプルを価値グループで分類していたものからパターンを見出し、パタンランゲージ・シートに書き起こす。そのパタンランゲージを概念化してサンプル企業(今回は建設業!)に当てはめてサービスデザインとして提示できる資料を作る。です。

パタンランゲージとは元々環境設計に由来する概念で、私たち建築設計をする者にもにも深く関わっている考え方です。こちら→https://www.amazon.co.jp/パタン-ランゲージ-環境設計の手引-クリストファー-アレグザンダー/dp/4306041719/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1504525853&sr=1-1&keywords=パタンランゲージ

https://www.amazon.co.jp/パタン-ランゲージ-環境設計の手引-クリストファー-アレグザンダー/dp/4306041719/ref=sr_1_1?s=books&ie=UTF8&qid=1504525853&sr=1-1&keywords=パタンランゲージ
パタン-ランゲージ-環境設計の手引-クリストファー-アレグザンダー

 

イノベーションのきっかけ

今回のテーマ(問題提起)として私たちが与えられたのは「人はどの様な時に何が嬉しいのか?」建設会社が住宅や施設を設計、建築するにあたっても非常に重要なテーマであり、この解を住宅(今回は集合住宅)の設計もしくはコンセプトにサービスデザインとして落とし込むことでサンプル企業が抱える問題を解決しようという試みです。

UX的思想ではこの解を直接ユーザーに聞くのではイノベーションは起こせない(イノベーションのジレンマ)ので、全く関係ない人達を調査してそこから本質的な概念を抽出して解を見出すことによってこれまでとは全く違う新しいサービスデザインを作り出すことができる=イノベーションのきっかけを見出せると言われます。そんな訳で、京都市動物園や平安神宮などのフィールドに出かけて嬉しそうにしている人たちを調査、そこから集合住宅の提案に活かせる概念を抽出してみたという訳です。

 

メタファーを見出す。

今回の合宿ワークを通して参加者の数だけ、サービスデザインの提案ができた訳ですが、(もちろん私も含め)なかなか荒削りな成果物となり、講師の浅野先生の講評もほろ苦い感じになりましたが、わたし的にはここからさらにブラッシュアップを繰り返していくと面白いコンセプトハウスの提案が生まれるのではないか、なんて思ったりしています。

ちなみに私が考案したのは、京都で着物(浴衣)を着て神社巡りをして嬉しそうにしている女性達をサンプルに取り上げ、憧れている世界観に浸ることで嬉しいという感情を感じていると分析し、パタンランゲージでは本当に世界観に浸って喜びを得るにはもっと詳細な情報収集とリスクの認知が必要で、解決方法としては足繁くその世界に通い詰めてみる、もしくは同じ世界観を楽しむ人たちとのコミュニティーに参加したり、知識と経験が豊富な友人を作ることが問題解決になると考えました。メタファーとしてのパターンは「虎穴に入らずんば虎子を得ず」(笑)

 

思想を思考に落とし込む。

このパタンランゲージから建設会社へ提案するサービスデザインに転換すると、「虎の穴住宅」(笑)となり、同じ世界観を持つコミュニティーに集合住宅で一緒に住める提案、もしくは世界観と言える様な極端な?コンセプトを決めた集合住宅にリノベーションして価値観が会う人を募集するといった内容になりました。例えばバイカー向きに作業ができる大きなガレージ付きの単身者向け賃貸アパートや、虎の穴だけにプロレス同好会専用住宅でリングがあり、毎日トレーニングとスパークリングができる(古いか、笑)といった常識的にはあまり発想しないというか、事業性に問題がありそうな案になりました。ここからもう一度リフフレーミングしてもう少し形を整えてみたいと思います。笑

とにかく、今回のワークでの成果はともかく、全体像と流れが理解でき始めたこと、そして重要なのは「メタファー」という概念だと気づかせてもらえたのは大きな収穫でした。引き続きUXマインドを普段の思考に落とせるレベルまで習得できる様に励みたいと思います。

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オープンセミナー大阪第8期

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UX KANSAI #4/5 質的調査(記述と分析)

9月2日晴れ

今日は京都にて。

昨日までの九州出張から神戸を飛び越してそのまま京都に来ています。博多でテンションをあげて気を吐き続けたアウトプットとのバランスを取るわけではありませんが、今日は明日と二日間UX KANSAIの合宿に、受講生として参加しています。あろうことか開始時間を勘違いすると言う大チョンボもありましたが、何とかフィールドワークの途中からチームメンバーと合流できて、『質的調査(記述と分析)』という難解な、しかしイノベーションを起こす、これまでと違う発想を生み出すには欠かすことができない重要なテーマのワークに取り組んでいます。

 

 

やる気だけではできない世界。

昨年に引き続き2年目となるこのUXデザインの研修には、昨年一年間に渡り学ばせて頂いた事の復習の意味合いで継続参加しておりますが、悲しいかな回数を重ねるごとに去年の体験が全く経験として腹おちしていないことをつくづく感じさせられています。今まで触れてこなかった考え方、新しい概念、全く違うパラダイムはそんな簡単に血肉となるような理解はできず、そしてマインドに浸透しなければいくら手法を学んだとしても全く使えないということを実感しています。「学びに意味はなく、実践してこそはじめて学び」とは私が私塾の塾生さんたちに対して常々申し上げている事ではありますが、いくら行動に移す気持ちがあっても表面的な理解しかできていなければ行動に移しようがないと言うことを 改めて感じた次第です。気合いや根性、気持ちだけでは叶わない世界が頑然とあった事を思い出させてもらっています。(涙、)

 

 

インサイト、本質を見出す。

今日は質的行動観察の調査手法を使って街にフィールドワークに出て、調査結果をKA法やKJ法で分類、分析を行って多くのサンプルの中から共通するパターンを見出して概念化するというワークを行いましたが、仮説を立てず、バイアスをかけることなく観察し、調査結果を価値という基準で記述するところで足がすくんでしまい講師の浅野先生から「高橋さん去年もやってるよね」と言われる始末。イノベーションのきっかけとなる新たな発見はユーザー調査から導かれる生活価値、ニーズの発見でありインサイト、本質を見つけることと教わったにも拘らず、全く本質に迫れている実感がなく、昨年の学びは経験ではなく、単なる体験だったと思い知らされました。(涙、)

 

 

マーケティングとマネジメント

研修が終わった後食事に行く際、とある大手企業でプロダクトデザインをされている若者に「高橋さんの社長の仕事ってなんですか?」と素朴な疑問を投げかけられました。私の仕事の中心はマーケティングの構築であり、小さくても持続可能な事業モデルを築くべく、自社独自のマーケットを作る具体的な方法論を考案し社内に提示し、スタッフに実践してもらうことです。また、10年以上の歳月をかけて愚直にマーケティング理論に基づいた現場マネジメントを基軸にして信頼に基づいた集客を作り上げる手法の実践と検証を繰り返し行ってきた内容を、研修事業として同じ方向性、同じ価値観をを持つ同業他社の現場実務者に教えているのが一般社団法人職人起業塾のメインコンテンツで、どちらも十数年前から学び続けているマーケティング理論が切り口になっています。

 

 

UXマインド

「全てのものは陳腐化する」とドラッカー博士がその著書に書かれてから随分と年月が経ちましたが、その20年前と比べると現代はドラッカー博士が「歴史が見たことのない未来がはじまる」と予言した通り、いやそれ以上の変化に直面しており、特に時間軸、全てのスピードが圧倒的に早くなっていると感じています。そんな焦りにも似た危機感から、私が十年以上取り組んできた原理原則に基づいたマーケティング理論も不変ではないかもしれないと感じていますし、UXKASNSAIで教わったイノベーションのジレンマはそのままマーケティングのジレンマとなって私たちを直撃する可能性があると思っています。マーケターとしての役割を担っている私としてはUXデザインの思想はマーケティングの次に来るべきだと思っており、十数年前にマーケティング的思考=マーケティングマインドを手に入れた様に、この一年で何とかUX的思考=UXマインドを手に入れたいと思っています。明日はいよいよ観察、分析した内容を元にパターン・ランゲージとサービスデザインの作り込みに進みます。私もなけなしの脳みそを絞りますので、チームの皆様、よろしくお願いいたします。

 

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淘汰の時代と残存者利益。

9月1日 晴れ

九州博多にて。

今日は記念すべき福岡で初めての職人起業塾の開講日。JR博多駅前のセミナー室で朝10時から夕方7時前まで一日中熱く語り続けました。今回も大工職人から設計、現場管理、営業と幅広い職種のメンバーが集まり、普段考えることのない自分自身の内面に向き合い、戸惑いながらも一生懸命に私からの質問に答えておられました。いつもながら初めは緊張した空気が張り詰めておりましたが今回は会社から未来を託された若い方が多く、同世代の方が多いからか半日もしたら随分と場も和み、研修後の懇親会では既に塾生さん同士で盛り上がっておりました。これから半年間共に学び、成長する場としては申し分ない環境が出来たかと思います。また、私たちの取り組みに賛同して社員さんを派遣してくださった経営者さんは私と同年代が多く、事業に対する向き合い方、価値観にも共通するところ大であり、新たに頂いたご縁を本当に嬉しく、ありがたく感じた次第。期待にお応えできるように気張りたいと思います。

 

まずは危機感の共有。

職人起業塾の第一回目はいつも、研修のメインコンテンツとなっているマーケティング理論の総論と共に私たちが身を置く建築業界の環境、また業界だけに限らず世界全体、社会の大きな変化について結構な時間を割いて我々が学び、変わらなければならない理由を説明しています。経営者の皆さんは十分認識されている事ばかりですが、建築産業は衰退産業であり、二十年後には40%の事業所が必要無くなるとの試算もあります。従業員の皆さんがこのような長期的な視点で現状認識をする機会は希だと思いますし、いままで持っていなかった危機感を抱いてもらえたのではないかと思います。幕末の吉田松陰の松下村塾ではありませんが、大きな危機を迎えることを認識してこそ初めて本気で学び、自らを変化させて行動に突き進むことが出来ると思っています。

 

私達がこれから迎えるリスク

建築業、私たちのような中小零細企業がこれから迎えるリスクは市場の縮小とそれに伴う競争の激化に他なりません。人口減少による右肩下がりの新築市場の縮小、リフォーム市場は新築をメインにしていた企業が我先にとシフトしている上に、家電量販店をはじめとした異業種からの激しい参入を受けて消耗戦の様相を呈してきており、また大手リフォーム店と家電量販店の提携やネット大手アマゾンと住宅メーカーの協力体制の強化など、大資本による寡占化が着実に進んでいます。圧倒的な知名力と潤沢な資本力をバックに強力な販促を行え、そしてスケールメリットを生かした低価格での仕入れ、大企業の安定感を訴えての人材の確保と何から何まで私達とはレベルの違う施策を実行できる大企業と同じ土俵で真っ向から戦っていては正直、勝てる見込みはありません。

1

 

建築は地域と共にあり

しかし、住宅事業はそもそも地域に根ざした産業であり、地元の職人が施工することによって、建物完成後に欠かすことができないメンテナンスを行ったり、また台風や地震などの災害の際の応急処置や復旧を速やかに行うことができます。あくまでも建築の本質は集客やセールスでは無く、施工にあり、職人がおればこそ絵に描いた餅では無く思い描いたイメージを実際の建物に反映させることができる訳で、職人を守ることも育てることもない大手住宅メーカーや量販店の寡占化は地域の衰退を意味していると言っても過言ではないと思っています。私たちは自分たちの為でもありますが地域の為にも生き残り、次世代を担う職人を育てなければなりません。

 

 

企業は人なり。建築は現場なり。

「強い者、賢い者が生き残るのではない。変化できる者が生き残るのだ。」というダーウィンの進化論を読み解いた中で生まれたとされる名言がありますが、上述の厳しい外部環境に晒される私たちは今まで通りの現状維持では新築着工棟数の減少のグラフと同じように緩やかに破綻への道を歩んでしまいます。しかし、今の段階で経営者だけでなく従業員も一丸となって自らを変化させ、建築の本質である「現場」での本当の顧客満足を得ることをベースにした職人的マーケティング構築への取り組みを積極的に行えば、決して破綻を回避して生き残り、残存者利益を手にすることは難しくないと思っています。福岡の皆さまには、これからの半年間でその基礎を固めて、大企業と逆張りのスモールビジネスならではの強みを発揮して地域と共に持続継続的に存続し続けるビジネスモデルを構築してもらいたいと思います。

企業は人なり。建築は現場なり。本質をしっかりと見つめて皆様気張って参りましょう!

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