思えば招く。#ひょうご木づかい王国学校

12月1日 晴れ

お朔日。

今年もあっという間に師走がやって来て、ここから年が明け、新年を迎えるまでは本当に一瞬なのを50歳にもなれば知ってます。いつもの総社へのお朔日参りでは、一月の無事を感謝するとともに、今年やり残していること、積み残していることをなんとか(格好がつくところまで)やりきります!と決意を心の中でつぶやきました。人生とは時間のこと。一瞬の積み重ねがその全てだと意識して悔いのないような選択を繰り返せるようにしようと月に一度の習慣に紐付けて今一度、自分自身に思い返させました。

前を向いて歩く

事務所でひとしきりデスクワークを片付けた後、昼からはハーバーランドのひょうご木づかい王国学校にて打ち合わせ。以前このブログでもその経緯を書きましたが、兵庫県からの委託を受けて山と街を繋ぎ、兵庫の地元の森の活性化と地域に根ざす工務店の活性化を目指して兵庫県産木材の利用促進を喚起するための地道な啓蒙活動を繰り返して来た施設、ひょうご木づかい王国学校はこの年末をもって突然閉校、そして移転することになりました。施設の存続ありきで活動を続けて来た私たちに(というか、賛同してくださった多くのメンバーさんや支援者から)するとやるせない感満載のまさに晴天の霹靂以外の何物でもなかった衝撃の通達だったのですが、契約社会のルール上、これも致し方なく受け入れざるを得ないこと。怒ったり、腐ったりするのではなく前向きに今後どうするかを模索し続けています。

里山住宅博 in KOBE meets ひょうご木づかい王国学校

突然の移転話のとりあえずの着地点は、運営メンバーさんの卓越したアイデアとご好意で建築業界内では大きな話題となり全国の工務店が見学に訪れた、また最近では十人十色というテレビ番組で取り上げられて大きな話題となった里山住宅博in KOBEのモデルハウス内に移転させてもらうことになりました。里山〜のコンセプトも地域工務店が建てる家であり、地元の木材を使って建てた家も多く、全くなんの違和感もなくむしろ相乗効果を発揮できる可能性もある素晴らしいコラボだと思っていますし、ひょうご木づかい王国学校が目指す、失敗や後悔をしない家づくりのための相談所というこれから住宅を取得しようかと思っている人に向けての環境としては抜群だと思っています。

里山で抱えるジレンマ。

多くの方のご理解とご協力のお陰でなんとか来年もひょうご木づかい王国学校の事業を継続していける目処がついたのですが、それでも幾つか気がかりなことが残っていて、その一つが施設として販売しているモデルルームを使わせて頂くということで、モデルハウスの販売が終了すると居場所がなくなること。仲間である里山住宅博に出展している事業者さんのモデルハウスはできるだけ早く販売を完了してもらいたいと思いますし、そうなれば居場所が無くなるというジレンマを抱える構造はあくまで期間限定の仮の営業であり、その出口を考えずにはいられません。

思えば招く。

今日のひょうご木づかい王国学校での打ち合わせはそんな私の懸念を払拭してくれる素晴らしい時間になりました。「思えば招く」というのはTEDxSapporoでのプレゼンテーションで一躍有名になった植松努氏の言葉ですが、そんなことって本当にあるのだと心底思ってしまいました。ひょうご木づかい王国学校で私たちが目指しているのは兵庫県産の木材利用での森の活性化であり、それは同じ理念、価値観を持った地域の工務店の活性化に直結します。不思議ですが近くの山にふんだんにある木材よりも外国産材の方が安く、大手ハウスメーカーやビルダーは競争力とコストの圧縮を重視して地元の木を使うことがありません。私たちのような地元の企業がもっと消費者に認められ使う量を増やさないと山は廃れる一方です。しかし、集客と営業力に長けたハウスメーカーが大きなシェアを握っているのが現状で、性能もデザインもコストパフォーマンスにも優れた工務店が多くあるのに知られていないのをなんとかして地域に循環型経済を根付かせたいというのが私たちの願いです。

メディアの使命。

しかし、これから家づくりをしようとしている人に知ってもらう、そして価値観を理解してもらうなんてことはそんなに簡単なことではなく、私たちも試行錯誤を繰り返しながら悪戦苦闘を続けてきました。そんな時、ひょんなご縁を頂いて、全く同じ取り組みで大きな成果を手にして全国展開をされている岡山にある「家づくり学校」の事業責任者のU氏とご縁を頂き、その流れで本日神戸にお越し頂いたのでした。改めて聞かせてもらった、私たちとは全く違うメディアを運営されている立場からのU氏の話は強烈でした。「消費者に後悔しない家づくりをしてもらえるように情報を提供したいだけ」「選ぶのは消費者であって、私たちは間違いない選択をするサポートをするだけで紹介の事業じゃない」「本気でやらないと成り立たない」「業界ではタブーとされているけど完全成功報酬のみの広告として事業をしている」「循環する息の長い事業を目指している」等々、こんなに真っ当な考え方を持って目先の利益度外視で事業に取り組まれている方がいるなんて!と胸が熱くなりました。

ご縁に感謝しかない。

今後のことはまだ何も決定してはおりませんが、同じ理念、同じ価値観、同じベクトルを共有する方とコラボできて共に歩めることになるなら私にはなんの躊躇もありません。是非神戸に出店してください!と再度強くお願いをしておきました。とにかく、私たちが目指してきたことをそのまま理想的な形で事業化されていることへの尊敬の念と、目先の利益に囚われることなく本質に根ざすその姿勢に対する感情は共感を超えて感動と言っても過言ではありませんでした。ご縁を頂けたことに感謝するばかりのいいお朔日となりました。Uさん、俊介さん、本日はお忙しいなか遠方より神戸にお立ち寄り頂きまして本当にありがとうございました。心より感謝申し上げると共に、今後も引き続きお付き合いのほどよろしくお願いいたします。心から感謝致します。

心謝。

今日のアタリマエ

  • 建築用に植林された木を使わなければ山は荒れる
  • 地元の森を守るには地域の事業者がその意識を持つべき
  • 地域材の活用など消費者には興味がない
  • 実は県産材利用による低金利ローンや補助金の利用などのメリットがある
  • 情報過多の時代になり消費者の立場に立った住宅相談の場所でバイアスがかかっていない情報提供が求められている
  • 本気で失敗や後悔の無い家づくりのサポートをする機関は消費者から圧倒的な支持を得る

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職人は道具ではない。#未来は過去の延長線上にない

11月30日 曇り

アウトプットは最高の学び。

昨日は長野からの客人、ジェルコ長野支部の方々と情報交換会の後、懇親会、2次会と遅くまで盛り上がり、建築業界、リフォーム業界の未来について熱く語り合う楽しい時間を過ごさせて頂きました。私が考える建築業界のこれから進むべき道、激しく変化する時代の流れに対応し、持続していくために若者に支持されるようなものづくり企業へと変容を遂げるべく行うべきこと、その考え方について随分と熱心にお話を聞いていただくことができました。アウトプットは最高の学び、私もいい機会を頂けて大変勉強になりました。遠路はるばるお越し頂いたジェルコ長野ブロックの皆様、ありがとうございました。

悲しい背景。

私が提唱する職人的マーケティング論、実践的マネジメントの考え方について、ブロック長の山崎社長も職人出身と言うこと手伝ってか皆様には非常に共感していただくことができました。とてもいい機会をいただきましたので、以下にその理論の根っこの部分だけを書き記しておきたいと思います。

まず背景としては、私たちが生業として建築業は斜陽産業である、という悲しい事実があります。その理由は言わずもがなではありますが、これからの日本が世界で誰も経験したことのない、そして人類の歴史でも初めての自然人口減少という局面に入り超少子高齢化、世帯数の激減が近い未来に来ることが予測(というよりはほぼ確定している)されるからで、これは建築業界だけにとどまらず、国内産業の全てに大きな影響を及ぼしますが、戦後の焼け野原からの復興、ベビーブームから続いて来たこれまで需要が伸び続けた住宅業界には既に有り余るほど大小様々な業者がひしめき合っており、これから厳しい淘汰と統合の時代を迎えます。今は消費税増税前で市場は活況となっていますが、中長期的な目で見るとまさに、現状維持は緩やかな破滅への道を進む業界なのです。

街の工務店の存在理由。

そんな淘汰と統合の時代に私たちのような中小零細企業はどうすればいいのか?という問いに私が明確に持っている答えは、生き残らねばならない、飲み込まれてはならない。です。それは、住宅産業というものは地域に根ざしてそこに住む住民の住まいの安心を担保する重要な役割を担っているからです。マーケットの縮小に伴って潤沢な資金と優秀な人材を抱える大手住宅メーカーはプロモーション、販促を強めるでしょうし、同じ土俵で戦っても私たちに勝ち目はありません。しかし、家づくりには実際に工事をする職人が必要で、その育成を行えるのは現場での経験則を持つ私たちだけです。株主への利益を重視する大企業にそのノウハウも意思も無いのが現実で、私たちのような地域密着の工務店が大手に飲み込まれて絶滅するのは職人を育てる機関が消え失せることを意味します。それは最終的に建築業界全体が立ち行かなくなることを意味します。

地域のインフラとしての工務店。

若い職人の育成には時間と費用がかかります。すみれでは毎年のように新卒の若者を採用してゼロからの育成に取り組んでおりますが、はっきり言って学校を卒業仕立てのボウズが入社したからと言って全く売り上げには寄与しませんし、言ってしまえば固定のコストがかかるだけです。それでも大工と言う仕事は体が動き目が見える間にしかできない仕事で、次の世代の職人を育てなければ将来はすぐに詰まってしまいます。確かに新築の着工数は減少し世帯数も少なくなるでしょうが繰り返しやってくる台風や地震に対する備えを含め住宅の維持管理を担う使命を私たち地域の工務店は担っています。持続して存在し続ける責任があると思うのです。

失敗という事実に目を向ける。

これからやってくる厳しい淘汰の時代に生き残り、事業を維持継続するためにやらねばならないことが山ほどあります。今現在、足元の売り上げがなくなると経営はすぐに破綻してしまいます。そんな中でも短期の利益に囚われることなく、未来に向けて生き残れる、存続し続ける状態を作り上げる取り組みも足元のタスクと並行して進めるべくもう少し大きな、長い視点を持って自立循環型の事業モデル構築を標榜すべきで、職人の育成はその非常に重要な1つだと思うのです。そして、こんな理屈はこの業界に携わる人なら誰しもが分かっていることであり、これまでも事業所も国も何もしてもなかったわけではありません。国家プロジェクトと銘打たれた「大工育成塾」もその一つで、13年の長きに渡って若者の職人への入職を促す取り組みを続けてきました。しかし、残念ながら若者の建築業離れは加速する一方なのが現実でその事実を真摯に受け止めなければ改善することはないと思うのです。

職人は道具ではない。

現在、若年層(二十歳以下)の大工見習いは全国で二千人を切ったと言われています。それはほぼいないのと同じで、この現状を打開するには目先の対応ではなく根本的なアプローチが必要だと考えます。一言にまとめると、職人を若者が憧れる職業にすることであり、その為に必要なことは他の業種に比べても見劣りしない環境とやりがい、そして将来への希望を持てるキャリアプランを提示することではないでしょうか。これまでの(今も!)大工育成のプロジェクトは若者に技術と経験を身につけさせることにのみ焦点を合わして早く現場で活躍できるようにと教育することに特化してきました。しかし、職人は道具ではありません。もっと根本的に、なんのために働くのか、一生懸命に汗を流した先にどんなものを得れるのか、職人として生きることの意義と意味を考えて未来を標榜できる概念を学び、身につけさせるべきだと思うのです。

未来は今と同じくらい大切。

「概念を持ち、実戦で裏打ちすることが知恵になり、哲学になる」という出光佐三氏の言葉は、ただ、がんばれがんばれを繰り返して目の前のことのみに執着する経験バカを作るのではなく、誇りを持って働ける人材育成の根本理論の方向を指し示すものだと思います。若者に憧れられる職人とは哲学を持って確かな仕事をやり遂げ、顧客に喜ばれ、絶対的な信頼を集めることでがっちりと稼いで豊かな暮らしを手にする人だと思いますし、これから職人を目指す若者にはその全体像を学ばせることが不可欠だと思うのです。これが私が職人にマーケティングの基礎理論を伝えている理由であり、これから深刻になる職人不足を根本から解決する、地域の工務店が自立循環型モデルを構築するアプローチだと考えています。地道で地味で時間がかかり、目先は全く儲からない理論と実践ですが、「今」と同じくらい「未来」を大切に思えばこそ、取り組みを加速させて行きたいと思います。

今日のアタリマエ

  • 職人を育成できるのは地域の中小事業者のみ
  • 技術習得に特化した人材育成は失敗を続けてきた
  • 職人は道具ではない
  • 安心して働けるやりがいのある職業にしか若者は興味を示さない
  • 稼げる理論を身につけ将来の展望が開ければやりがいは生まれる
  • 未来は今を起点としているが、過去の延長線上にはない。

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(特に若者が)本を読むべき3つの理由。

11月29日曇りのち雨

朝活と企業訪問。

火曜日に続いて水曜日の朝活の日。今日もやっぱり夜明け前に起き出して、三宮の会場で開催される朝のビジネスミーティングに参加、おまけでメンバーの靴みがき士の金田くんに革靴を磨いてもらいご機嫌さん。朝起きして、1日が長いのはいい事が色々あるものです。(笑)

昼からは私たちすみれも加盟している全国リフォーム団体ジェルコの長野支部の方々がはるばる神戸まで企業視察においでになり、新神戸駅までお出迎え&すみれ本社にお連れして情報交換を行いました。これから確実にやってくるとされている未曾有の職人不足の大きな波を乗り越えるには、ものづくりの本質にもう一度立ち返り職人を育成することに注力すべき。品質だけでない現場の精度を上げて真の顧客満足の獲得、ひいては自社独自のマーケットを作り上げるためにもそれが必要だと言う私の持論とその実践についてお話をさせて頂きました。遠路はるばるお越しいただいた皆さんに少しでも何かヒントを持って帰って頂けていればば幸いです。

ベイビーステップ
ベイビーステップ

本を読むべき3つの理由。

話は変わって、、昨日は毎月すみれ本社で開催している無料の勉強会元祖職人起業塾の開催日でした。年末の足音が聞こえ出した忙しい中にもかかわらず、今月も多くの方にご参加いただき非常に盛り上がりました。勉強会の内容はさておき、毎回繰り返し(特に若い人に)私が言い続けているのは「本を読もうぜ」ということ。今日も何人かの方に(無理矢理)本(や漫画)を貸し出しました。(笑)

情報過多のスマホ全盛の時代になかなか本を読む習慣を身に付けるのは難しいと言うのはよく理解できますが、本との出会いで人生を大きく変容させてきた私としては絶対に一定量の読書は必要だと思うのです。その理由は大きく3つ。

 

読書は間接体験

  • 1つ目は(若者は特に)短い人生の中で力量を身につけるために経験値を上げるには自分の行動だけではなく人がやった事を知ることでさらに多くの経験を積むことがができること。感情移入して読書することによって偉業を成した先人たちの人生を辿ることが出来て、自分が一生の内に絶対に体験できないような状況や環境を知り、体験することになる。その中で意義のある人生のパターンを見いだすことができると思うからです。子供の頃書店を経営していた父親に「本は人の人生の間接体験やで」と言われたの時の事が今も強く脳裏に焼きついています。

 

遠い世界に学ぶ

  • 2つ目は遠い世界に学べると言うこと。普段全く触れることがない世界どころか、時空を超えてはるか太古の昔にも、海の向こうの地球の反対側にも、海底深い暗闇の世界にも、その場にまるで行ったかのような疑似体験をすることができるのは本の素晴らしさだと思っています。身の回りの狭い世界だけではなく広く遠い世界から学びや示唆をもらえるのにこんなに便利でコストパフォーマンスに優れた手軽なツールはないと思っていて、今までの延長線上にないアイディアやインスピレーションを得るには読書で世界を広げるのが良いと言うよりも基礎知識を広げ基礎体力を培うのには必須ではないかと思うのです。

 

非日常に遊ぶ。

  • 3つ目は日常の中に常に非日常を持ち込めるということ。煩雑で目まぐるしく時間が流れる日々の暮らしの中で、ほんの30分や1時間を読書の時間にあてるだけで現実から一旦離れてドラマティックな非日常に遊ぶことができます。昨日のブログにも書きましたが、人生を俯瞰してゲームやストーリーだと思って見ることで目先の損得だけではない中長期に立った良心に従い、信念や信条に沿った視点を持っての判断ができるようになると考えれば、そこで行う選択はありきたりの規定路線ばかりの道(日常)を歩むのはもったいないし、変化に富んだ非日常に遊ぶ心構えを持つべきだと思います。そもそも現状維持は緩やかな破滅への道、自らをブラッシュアップをするための厳しい選択とは非日常へ歩みを進めることに他なりません。その予行練習を日々本の中でできるのは非常に大きなメリットだと思うのです。

概念を学び、実践で裏打ちする稽古。

少し前にこのブログでご紹介した書籍「出光佐三 反骨の言霊」に書かれていた「概念を学び実践で裏打ちするほど辛いものはなく、それが知恵や哲学につながる」と言う最近お気に入りの言葉があります。本の中で学べる概念や観念を持って実践に向き合うのはただ闇雲に体験を積み重ねるのに比べ内面的な成長は大きく進むと自分自身のこれまでの経験でも強く実感している次第です。私たちが取り組む職人的マーケティング論の根幹の部分をなすのは「状態管理」と言う観念ですがそれは習慣で支えるしかなく、読書習慣はそれをまとめて身に付ける絶好のワークアウトだと思うのです。青年よ大志を抱く前に大志を持って生きた人の人生に学べ!ってとこでしょうか、塾生の皆さん、先ずは一日15分、気張って本から学び続ける習慣、身につけて下さい!(笑)

 

今日のアタリマエ

  • 感情移入して本を読めば主人公の人生を疑似体験できる。
  • 知らない世界を知ることで人としての引き出しが増える
  • 身近な世界ではなく遠い世界からの模倣がイノベーションにつながる。
  • 非日常に遊ぶ時間を持つことで人生を俯瞰する視点を持てるようになる
  • 概念を学んでから実践に取り組めば頑張るだけの経験バカよりも知恵や哲学が形成される。

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人生ゲームを俯瞰する。

11月28日 晴れ

夜朝ハイブリッド型生活。

暖かい日が続きます。昨日は夜から滋賀の草津で店舗改装工事完了後のレセプションに伺って夜中に帰神。今日は朝活の日ということで、夜明け前から起き出して元気いっぱうモーニングセミナーの会場へとGO。眠たい目をこすりながらも原理原則を見つめ直し、背筋を伸ばし、姿勢を正して仕事の目的に向き合いました。昼からは姫路駅前にて店舗改装工事の着工前の確認、打ち合わせを終えてすぐに神戸に取って返してマーケティング部や設計部のミーティング2本のあと、毎月すみれ本社で開催している無料の勉強会、【元祖】職人起業塾の開催と勉強会とセットの(夜中遅くまでの)懇親会で熱く語り続けた上に、明日も二日連続の朝活に出席と夜朝ハイブリット型の本領発揮の週の立ち上がりになりました。相変わらず生き急いでいます。(笑)

人生の分岐点を振り返る。

今回の【元祖】職人起業塾で参加者に事前にお送りした課題は、(先日私もこのブログ上で3日間に渡り書き綴った)人生を変えた3つの出来事を考えて見てください。というもので、何故そんなことを質問するのかというともちろん理由があります。それは、人生で行って来た選択を振り返ることでこれからも日々押し寄せる選択の基準なり、思考なり、根拠を見直して10年後、20年後に振り返った時、間違ってない選択を繰り返したと思えるような充実したいい時間を過ごしたと感じてもらいたいからです。

選択と縁。

ふつーに考えて、今現在の自分は10年前の自分が下した選択、決定の上で作られており、10年前の自分は20年前の選択、そこから積み重ねた努力や習慣の上に成り立っているはずです。人生は常に選択の結果。ではありますが、実は自分から選んだのではなく、勝手に向こうからやってきた、もしくは否応無く巻き込まれた出来事や、偶然の人や物との出会いによって、自分の人生が大きく変わることが往々にしてありますし、むしろその方が多かったりします。要するに、自力だけでは人生はコントロール出来ないのは自明の理。

アリンコ並みの人生。

とはいえ、「しょうがない。」と受け入れて諦めてしまえば人生は成り行き任せ、風まかせになってしまいます。人生の醍醐味であり、人間が持つ特権でもある「選択の自由」を使わない人生など、禽獣や虫けら一緒である。と、二宮尊徳翁も有名すぎるその著書「学問のススメ」の冒頭に書かれています。「身の上に起こったこと、皆良きこと」そんな風に思えれば最高ですが、それもそんなに簡単ではありません。しかし、考え方を切り替えてあらゆることを糧にすべく、身の上に起こった出来事を咀嚼して人に語ることで体験は人生経験となり、人様に伝えるコンテンツにすることができると思うのです。

人生を俯瞰する。

そんな訳で、塾生の皆様に、自分自身が生まれてこの方歩んで来た道程を振り返ってもらい、人生を俯瞰してみてもらう機会を持ってもらいました。倫理法人会の17カ条にも「人生は神の演劇、その主役は自分自身である」という項目がありますが、私も人生は自分を主役とした物語だと思っており、(賛否あるかと思いますが、)若い頃から人生をゲームだと言い続けています。ただ、このゲームというのは楽しむだけを目的にするのではなく、ゲームオーバーを迎えた時に如何に大きな価値を生み出しているか、自分自身が納得できるか、悔いのない人生を送ることを目的にしています。そして、ゲームとは得てして賭けるものが大きな程、刺激的で面白く、楽しめるものです。

ギャンブル?!

私は起業したての頃まで、競馬などのギャンブルが大好きで、一時は結構一生懸命に馬券を買ったり(その他諸々)していました。ところが、会社を法人化して、自社ビルを建てた頃からあらゆるギャンブルをピタッと辞めてしまい、今ではギャンブルはおろか宝くじさえも買うことはありません。それは、自分の命を担保にして銀行から融資を受けたり、先行きの売り上げが見えている訳でもないのに社員を増やしたりした頃であり、仕事、工務店の経営の方が競馬などのギャンブルなんかと比べ物にならないほど、賭博性が高かったし、ドキドキ感半端ない刺激的な毎日だったからだと思います。まさにゲーム感覚で命をかけた毎日でした。(笑)

塾生に学ぶ。

少し話は逸れますが、私は現在(また)超大作の漫画の読破にチャレンジしておりまして、それは東京での研修の塾生、矢島さんに勧めていただいた「ベイビーステップ」という10年間にも渡る長期間に渡って週刊誌に連載された作品です。少し前に我が家にやって来たのは45冊で、完結までにあと3冊程出版されているらしく、今ちょうど半分くらいまで読み進めています。私としてはあまり読みつけないテニス漫画で、少し可愛い感じのペンのタッチに慣れないこともあり、訝って読み出すのを躊躇っておりましたが、いざ読み出すとこれがさすがにマンガ大賞を受賞しただけあると思える大変面白い、しかも社会人(というかオッさん)の私にも様々な気付きを与えてもらえる示唆に富んだ内容で、ストーリーの各所に名言やメタファーが散りばめられていました。

人生をかけた勝負。

ベイビーステップの詳細のご紹介はまたの機会にしますが、その中で、プロテニスプレーヤーを目指す高校生同士が地区予選で戦う場面があり、負けた方は全国大会に行けない訳ですから、プロテニスプレーヤーになる夢が破れることになってしまいます。まさにこれからの人生をかけた勝負となるのですが、そんな場面での主人公のエーチャンのセリフに「本当に楽しいのは人生をかけた試合」とありました。賭けるものが大きいほど人は興奮し、集中し、本気になれると考えれば人生に本気に取り組み、価値を見出すにはゲームとしての感覚が必要だと改めて得心した次第です。

人生という名のストーリー。

今日の職人起業塾でご参加頂いた皆さんに「人生を変えた3つの出来事」を考えて頂いたのは、これをきっかけに人生を俯瞰し、10年後になりたい自分に到達することを標榜して、毎日迫る人生の小さな選択肢において、いつも「先延ばし」もしくは「まあいいか」ではなく「やる」選択を積み重ねてもらうことです。日々の行動は小さな積み重ねかも知れませんが、10年も継続すれば大きな成果に結びつくのは間違いない訳で、その視点を持ってもらいたいと考えたからに他なりません。塾生の皆様には面白く、楽しい、そして生き甲斐のある人生という名のストーリーを紡いでもらいたいと思いますし、自分自身もそんな人生の選択をこれからもゲーム感覚を忘れずに繰り返したいと考えています。

今日のアタリマエ

  • 今の自分は10年前に選択した結果。
  • 10年後の自分は今日の選択の積み重ねが作る。
  • 小さな行動も10年継続すれば絶対に大きな成果に結びつく。
  • 人生を俯瞰するのはゲーム感覚。
  • ゲームにはBet(賭け)がつきもの。
  • 賭けるものが大きいほど人は本気になれる。
  • 本気のゲーム(人生)は面白い。
  • チリも積もれば山となる。

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11年目の決断!@陳腐化との戦い。

11月26日 晴れ

里山へ。

暖かな気持ちの良い月曜日の朝を迎えました。今週もきっと良いことがあるんでしょう。(笑)
昨日の日曜日は午前中はいつもの筋トレ&10kmラン&ゴルフの練習で汗を流した後、昼からは突然神戸ハーバーランドモザイクから退去勧告を受けた「ひょうご木づかい王国学校」が来年から移転する先の里山住宅博in神戸に打ち合わせに向かいました。全くの想定外、突然の移転話に動揺もしましたが、メンバー皆さんの知恵を借りて善後策を考えたところ、里山住宅博という地元の山を守るために、山と街を繋げる活動を続けてきた私たちにはうってつけの環境への移転の発案を頂き、里山住宅博in神戸の事業者の方々と協力して良い関係を築きながら、これから家づくりを考えられる人に安心して相談してもらえる相談窓口としてひょうご木づかい王国学校を存続させて行けそうな目処がつきました。関係者の皆様、ご理解、ご協力を頂きまして本当にありがとうございました。引き続き宜しくお願いいたします。

Blog workout in Cal farm

里山を後にした後は、操業が休止している合間を縫って改修工事を続けてきた工場に完工確認に立ち寄り、夕方からはいつも農業研修でお世話になっていおるキャルファームさんにて行われた勉強会Blog Workout Vol.1~情報発信はブログでやろう!プロから学べる入門&おさらい編~に参加、10年以上も続けているこのブログですが、我流で更新を続けてきたこともあり、自分だけでは気づかない視点やヒントをもらうべく、もう一度原点に立ち返って勉強しよう!と考えて参加して見ました。この勉強会はすみれのIT用心棒もお願いしている元社員のゾロアスタ高橋くんが主宰されており、以前はブログ部という名前で行われていました。以前に参加した際も大きな収穫があったことから、期待に胸を膨らませながらの参加で、今回も期待に大きく応えてくれる内容に大満足!でした。

そもそも、そもそも論が好き

私はそもそも、そもそも論なるものが好きで、迷ったり悩んだりするといつも「そもそも、」という問いを立てて自問自答を繰り返し、原点、基本に戻って考えを整えるようにしています。昨日の勉強会では冒頭に「そもそもブログとは?」という問いに対するレクチャーがあり、その中でハッと目覚める部分がありました。それは、、

「そもそもブログとはウェブログの省略形でウェブ上に書き残すログのことであり、決して日記のことではない」

という一言。これで、はっ!と気付いたのは以前から少し気になったいたこのブログのタイトル「すみれパパ日記」です。10年前にスタートした当初はまさに日記であり、パパというこっぱずかしい単語には娘との記録をブログに残しておこうと言う意図もありましたが、それももう今は昔、ブログに向かって(高校3年生にもなった)娘のことを書くこともすっかりなくなり、パパ日記と言う言葉自体が違和感以外の何物でもなかったのです。(涙、)

即行動!即実践!

そんなこんなで「いいと思う事は即実行!」が信条の私としてはその場ですぐにこのブログのタイトルを尊敬しているメルマガーの鮒谷さんの平成進化論にあやかって「職人進化論」と変更、一文無し、徒手空拳だった下請け大工からスタートして工務店の経営、そしてそこでの実践を元にしたマーケティング論をこのブログで発信することで一般社団法人職人起業塾を立ち上げ、創業以来のミッションである「職人の社会的地位の向上図る」を目指して工務店の自立循環型ビジネスモデルの構築を目指して活動している日々の気づきや学びをまとめたブログへとドメインを変更することにしました。

陳腐化への挑戦。

情報革命はあらゆることのスピードを急速に早めている。そしてあらゆるものは一瞬にして陳腐化しているというのを日々口にしている私としてはブログのタイトルを11年もそのままにしてきたこと自体が少し意識が足りなかったように思います。きっかけは寝て待つものでは無く、自ら足を運んで作るもの、日曜日の夜に学びに出かけていった甲斐は十二分にあったと喜んでいます。しかも会費はワンドリンク付きで1000円。(笑)
開始から10年を越した節目となる年でもありますし、改めてブラッシュアップに取り組み、読んで後悔されることのない情報発信を意識して今後も「当たり前のことを当たり前以上にに行う」をモットーに、習慣化と状態管理をベースとしたマーケティング論、実践型マネジメントの方法論を精力的に更新していきたいと思いますので引き続きよろしくお願いします。

今日のアタリマエ。

  • きっかけは待つのでは無く、自ら動いて作る。
  • 我以外皆我師、年齢や立場に関係なく、学ばせてもらう姿勢を保つことが大事。
  • 陳腐化に立ち向かうには情報収集が命!
  • 犬も歩けば棒に当たる(笑)

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ヤモリになった大工。

11月25日

大安吉日、ハレ。

神戸は気持ちの良い真っ青な空が広がりました。今日は11月最後の大安吉日、お日柄も日和もよし。と言うことで大阪箕面で進めてきた「和風の家」の新築工事の完成お引き渡し式を執り行いました。残念ながら、手直し工事をすることになった部分があり完全なお引き渡しにはなりませんでしたが、それでも一旦、長い時間をかけて設計、施工の打ち合わせを繰り返した建物の完成を見たと言うことでお客様のご家族にはずいぶん喜んでいただくことができました。

ハコではなく暮らし。

当たり前ですが、工事を終えてお引き渡しをしてしまうと建物は私たちの手から離れてしまいます。しかし、いつも私がお客様に申し上げているのは本当のお付き合いはこれからがスタートで、末長いお付き合いをいただきながら、お客様が楽しい暮らしを送っていただけるように全力でサポートをさせて頂きたいということです。私たちの仕事で作るべきはモノではなくコト、ハコではなく暮らしです。とにかく、Y様このたびは竣工おめでとうございます。星の数ほどある工務店の中から私たちを選んで頂きまして本当にありがとうございました。この先の末長くスタッフ共々すみれをよろしくお願いいたします。

家守りの象徴

話は変わって、、毎月すみれ本社で開催している勉強会、元祖職人起業塾に参加されたご縁で宮大工の広島さんを始めとする兵庫県伝統技能者倶楽部の方々と親交をいただくようになり、私も伝統技能者という程大したものではありませんが、元職人としてとても仲良くさせてもらっています。ひょうご木づかい王国学校の活動で子供向けや、若手職人育成のワークショップのご協力を頂いたりする中で、広島さんが竣工した社寺や家にに仏師の圭仙先生による手彫りの家守りのお守りを送っていると言う話を聞きつけて、実物を見せてもらうとこれが非常に素晴らしく、私たちが目指す建築は単なる手段で、その先の暮らしをサポートするという姿勢を表すには非常にわかりやすい象徴的なモノだと思ったのです。

家守になるコミットメント。

20年ほど前、初めて私が設計した図面で家を建てさせてもらったとき、一生懸命に考え、精魂込めて建てた家には魂が宿ると本当に思っていました。それは、工事をするだけではなくそれから何十年と先までお付き合いをしながらその家を守ると言うコミットメントに他ならず、圭仙先生が掘られる家守りの彫刻はそれを実に表しているように感じたのです。元職人といっても、今ではなかなか現場に入り込んで作業もできなくなってしまい、スタッフに任せきりではありますが、今も昔も変わらず、我々が目指すべき目的は住んでからのお客様の安心で健やかで楽しい暮らしだと繰り返しスタッフに言い続けており、そんな想いを形に表すのにはこの家守りはもってこいだと思いました。

ヤモリになった大工。

今日の引き渡し式では、私たちはこれから大工からヤモリに変わるのだと言う決意を込めてお施主様にヤモリの彫刻を建物と一緒にお渡しさせてもらいました。末長いお付き合いを頂けるようにこれからもスタッフともども精進を重ねていきたいと思います。今日のこの日に彫刻を間に合わせて下さった圭仙仏師に感謝すると共に、お客様にはこれから私たちの決意を形にして、安心した暮らしを営んで頂ければと思っています。皆様に心から御礼申し上げます。ありがとうございました。

心謝。

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ノン・バーバルコニュニケーションは在り方が支える。

11月24日 曇りのち晴れ

【第6期】職人起業塾@東京 第12講

引き続き東京出張中。今日は朝から【第6期】職人起業塾@東京の第12講の講師として水道橋の株式会社Ship社のセミナールームへ、明け方は分厚い雲に覆われていた東京の空は会場に到着する頃にはどこかに去って、気持ちのよい青空が広がりました。良い1日になりそうな気がするなー、なんて思いつつ塾生さんたちが待つ会場へと向かいました。

どうなりたいか、どうなるか。

7月に始まった東京での講座も今回で12講目、残すところあと3回となり、既に終盤戦、仕上げの段階?に入っております。今回は私がレクチャーするマーケティングの基礎理論の最後と、小田全宏先生に講義をお願いしている、問題解決、リーダーシップ論の最後のまとめで、これまでの5ヶ月に及ぶ受講を通しての変化と来年一月の卒塾時にどのようになっていたいかのイメージを作ってもらいました。

建築はテクニカル&コミュニケーション

小田先生の講義では、問題解決講座の際に非常に重要なファクターとしてテクニカルスキル(技術力)をいかに伸ばすかについて繰り返し話され、一足飛びに身につけることができない知識や経験に基づいた現場力を備えることを強く推奨されます。資格取得や体験をアウトプットすることで経験として集積するなど、実務的な要素がふんだんに取り込まれますが、本日の講義では最後に改めてコニュニケーションの重要性に立ち戻り反対意見を持つ人との円滑なコミュニケーションについて対話式の具体的かつ、実践的なワークをして頂きました。

見た目が93%の法則

その中で、メラニアンの法則の話があり、言葉だけで伝わるものはごく限られている、コミュニケーションは表情や雰囲気などを駆使して五感で行うべきということを伝えられました。そのメラニアンによる調査ではバーバルコミュニケーションと言われる言語化したコニュニケーションで伝わるのはたった7%と言われています。確かに、いくら丁寧な言葉遣いをしても、あなたのことが嫌いだと思っているとそれは伝わるものだし、逆に朴訥な対応しかできなくても本当に相手のことを良くしたいと思っていたらそれも相手には伝わると思っています。

信頼なくしてマーケティングなし。

職人起業塾のマーケティング理論はまず初めに顧客からの信頼を得ることをベースにしており、信頼を得られない者(得られる努力をしない者)にはマーケティング理論など猫に小判、豚に真珠、語る資格も取り組む意味もないと言い続けています。そして信頼とは何となく得られるぼんやりしたものではなく、明確なファクターがあり、それらを全てバランスよく兼ね備えることで信頼を得られると考えています。

信頼の4つの核

信頼を得る条件とは、誠実、意図、力量、結果の4つの核から構成されており、その中の力量、結果はこれまでの業績や施工例として比較的見えるようにして示すことが容易ですが、誠実、意図はなかなかそうもいかず、コミュニケーションに頼って伝える部分が非常に大きくなります。特に意図については「何のために?」という質問に対する答えが顧客にとって嬉しかったり、納得できたりが明確で共感してもらう必要があり、それが伝わった時、信頼関係の構築は大きく進みます。

仕事の目的の共有。

私の講義では、その意図を普段から明確にすること、目的意識を体に染み込ませ、実務上のあらゆる場面で余儀無くされる選択において目的と合致した方向に進んでいく必要性とそれをそのように習慣として定着させるかについて塾生さん達にに考えてもらいました。最もわかりやすいのは、自分自身が働く目的(衣食住足りる生活を送るだけではないもう一つ高次の目的)と事業所が掲げる事業の目的の重なる部分について深く認識をしてもらうことで、これが自分だけではなく建築業で結果として評価される現場に携わる人たち全員と共有することが出来れば、必ず自分達が持つ意図は顧客に伝わるはずだと伝えました。

全ては在り方に集約される。

残り三回で東京の講座も終了します。マーケティングの基礎理論を学んでもらうと言いながら、その理論は結局は全て顧客満足を担保する現場マネジメントの実務に転化して、顧客との言語化したコミュニケーション、また、言語に表さないコニュミケーションの全てに「想い」を込めることに繋がります。職人的マーケティング論とは実践型現場マネジメント論であり、品質、工期、そして顧客の想いを汲み取って想いを形にする実務のことであり、その在り方を正すことに集約されます。東京開催のメンバーもそのあたりの理論構築はすっかり理解してもらえたようですし、あとは実践を繰り返して大きな成果に結びつけてもらいたいと思います。残り2ヶ月、いっちょ気張ってください!

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運慶と快慶。

11月23日 勤労感謝の日 土砂降りのち晴れ

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環境は性能とデザインの両立。

引き続き東京滞在中。昨日のオールアースパートナー会では新たな取り組みの発表もあり、様々な(独特の強みを持った)企業や団体と新しくアライアンスを組んで電磁波対策だけでなく住環境全てを包括的な視野に立って改善していく方針を会として強く打ち出されて、私としても大いに刺激を受けたと共に、常日頃、家づくりは単なる手段であり、私たちが目指すのは顧客の健康で安心できる楽しい暮らしだと言い続けているのと同じ考え方を持った仲間が全国にいることに非常に嬉しく感じた次第です。日本の住環境を電磁波対策のみならず、性能もデザインも含めて大きく改善していこうという団体のパートナー企業として取り組みを加速させたいと思います。

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運慶展

今回の東京出張は明日の職人起業塾@東京の講座に挟まれたこともあり、いつもの弾丸日帰り出張ではなく3日間の滞在としました。今日はその中日、珍しく午前中は完全オフを決め込んで、巷で仏像の新しい世界が見えると大きな話題になっている国立博物館で開催中の運慶展を観に行きました。以前、楽しみにしていた若冲展を観ましょうと思い、昼頃に上野に行ったら衝撃の4時間超えの長蛇の列に遭遇し「大都会東京はなんてたくさんの人がいるんや!」と驚きながら尻尾を巻いて神戸に逃げ帰った苦い経験があり、同じ轍を踏むまいと、その時の経験を生かして今回は土砂降りの雨の中、会場前にチケットを買ってから到着するという周到な計画を立てて向かいました。それでも開園と同時に即入場制限がかかる人気ぶりで30分くらいは並ぶことになりましたが、想定したイメージ通りに史上初となる運慶の作品を一堂に集めた展覧会に潜り込むことができました。

運慶と快慶

今の子供たちがどのような教育を受けているのかはよく知りませんが、私たちが子供の頃に学校で習ったのは日本の仏教彫刻、仏像の大家といえば運慶と快慶、この二人がセットでその流れの慶派が本流、主流となり平安時代の古の頃から脈々と戦国時代、そして現代にまで引き継いで来られているということで、特に教科書にカラー写真が載っていた運慶と快慶が共に創作したとされる迫力満点の東大寺仁王像は子供心にも強く印象に残っていますし、実際に小学校の遠足で東大寺に行き、実物を観て度肝を抜かれた覚えがあります。とにかく、仏像といえば運慶と快慶なのですが、今回の展覧会は「運慶展」となっており、快慶は一体どうなったのか?という些細な疑問を持ちながら国立博物館に足を運びました。

技術革新と仏像

土砂降りの中、30分近くも並んだのち、会場に足を踏み入れるとそこには運慶がまだ20代の若き頃に創作したデビュー作、薬師如来像が据えられており、通常は半年ほどで彫る仏像を一年という歳月をかけて(身体の角度に4.5度の修正を加えたりしたことがCTスキャン等で解析されていた!)ディティールに拘って高めた完成度は日本の歴史に名を残すというより、ミケランジェロと並び称される天才の持つ凄みをのっけから感じさせられました。また、技術革新により仏像の調査解析が飛躍的に進んでおり、仏像の内部に仕込まれている五輪塔を模した木札や水晶の心月輪、納入品や巻物等、仏像が単なる彫刻ではなく仏師が魂を吹き込んでいる様をまざまざと見ることができ、お寺を巡って仏像を観るのとは一味違う非常に貴重な体験ができました。

木に魂を吹き込む。

半日間どっぷりと運慶の世界にはまり、木に命を吹き込む仏師の執念とも言える精神世界に触れることによって、よく耳にして言葉としてはすっかり陳腐化しつつある「ディティールに神が宿る」という概念がまさに具現化されてる様は圧倒的なリアリティーを持って迫ってきました。特に視聴室で上映されていた東大寺の仁王像の解体修復作業のドキュメンタリー映像は仏像というより構造物ともいうべき8mにも及ぶ大きな仏像を刻んだ先人の偉業を組み合わせる仕口まで細部に渡り見られる稀有な機会であり、木を刻む職人の端くれとして大いに心を打たれました。感動冷めらやぬ中、運慶展を後にして「なるほど、」と納得したのは前述の私が持っていた、快慶はどうなった?という小さな疑問に対する答えで、それは世界に誇る仏像彫刻の巨人、運慶と快慶はそれぞれ単独で展覧会をすべき程偉大であり、運慶だけの単独展で十二分に見応えがあるし、これで正解だということ。そのうち、全国から快慶の作品を集めた展覧会が模様されることを期待したいと思います。

環境と感性。

運慶展で私が感じたこと、それは運慶が康慶という卓越した父親の元に育ち、快慶をはじめとするその弟子たちが日本の仏像の主流をなした系譜を見て後世に名を残す天才はそれを生み出す環境が大きく影響するということであり、卓越した人が持つ高いレベルを共有する集団の中での先人の教えの踏襲は圧倒的な技術と思考を身につけることと、その中で運慶のようにさらに突出して才能を開花させるのは技術の上に新たな自分なりの眼を養ってその心が感じる向きを表現するチャレンジ精神であり、本質に気づく感性を養うことの重要性です。私が運慶に学んだところで今更なににも使えないかもですが、とにかく、感動と学びと気づきをもらえる非常に素晴らしい展覧会でした。東京ってやっぱ、すごいですね。感性を高めるためにこんな環境で暮らしてみたいものです。(笑)

注:参考の写真は雑誌Penから拝借しました、非常にいい特集をされているのでよかったら購入して見てください。^ ^

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人生を変容させた3つの出来事。〜その3〜

2017年11月22日 曇り

連日の朝活!

水曜日も朝活の日。(笑)昨日に引き続き、今日も夜明け前に起きだして、三宮の朝のビジネスミーティングの会場へと向かいました。今日も多くのビジターさんが来られており、以前に(薄く)すみれとお付き合い頂いていた業者さんと初めてお会いしてご挨拶する機会が出来たりといいご縁をいくつも頂けました。犬も歩けばなんとやら、寒くなってくると朝起きはなかなか辛いものもありますが、人が集まるところに出て行けばそれなりに良いことがあるものです。ご縁に心から感謝いたします。

インプット&アウトプット@東京

メンバーさんにひとしきりご挨拶だけした後は、朝会の会場を早々に辞してそのまま新神戸駅から東京へ、住まいの電磁波対策に積極的に取り組む工務店、ビルダーが全国から集まるオールアースパートナー会の総会と、明後日の職人起業塾@東京の第12講の講師を務めるため新幹線に飛び乗りました。勤労感謝の日を挟んで東京に滞在することになり、話題の運慶展を観に行く企みもしておりまして、3日間インプットとアウトプットに精力的に取り組みたいと思います。年に一度しかお会いすることのない、オールアースパートナーの皆さん、よろしくお願い致します!

人生を変容させた3つの出来事。〜その3〜

さて、ひょんなきっかけから、九州熊本の名門工務店、手刻みで伝統を守りつつ、心に刻みつける家づくりを行なっておられる村田工務店のファイヤー村田社長に依頼されて氏が主宰するファイヤー塾なる勉強会で登壇の機会を頂くことになりまして、いつもの建築業界のマニアックな話ではなく、一般の方に向けてお話しすることということで、どうしようもない不良少年だった私が、人に喜ばれる仕事をしたいと真人間?に生まれ変わった経緯ときっかけをお話しすることにしました。50歳になって半生を振り返ってみると反省ばかりではありますが、人は変われる。ということをお伝えできればと思い、このブログでもその内容を3回に渡って書くことにして今日がその最終回です。どーしよーもなかった私が人生を大きく変容させたきっかけの出来事のご紹介を以下に続けます。
村田氏のブログ→こちら、

親友の死からの自分の死亡予告

その1では親友の突然の死に逢って、自分の人生を亡くなった彼が生きたかった、やりたかったことを代わりに生きる決意を固めたにも関わらず、短絡的に目先の刺激を求めてロクでもない生活を続けた10代の頃、昨日更新したその2では放蕩三昧の挙句、肝臓を壊して医師に死亡予告を宣告されて、まともな生き方に少しだけシフトした20代のことを書きました。今日は大工になって身を立てようと建築業界に飛び込んだ20代半ばから現在に至るまでにあった人生を変容させる大きな出会いについて書き進めたいと思います。それはズバリ、一冊の書籍との出会いで、それこそがこのブログにも数え切れないほど登場してきたスティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」です。

阪神淡路大震災。

全くの未経験から25歳の時に佐川急便を退職して大工見習いになってから、とにかく1日も早く一人前になりたい一心でお金も時間も関係なく仕事に打ち込みながら、将来の起業を夢見て二級建築士免許の取得のために「生きる目的」というくらい好きだったビールを絶って勉強するような毎日を送っていて、気がつけば日曜日も祭日も関係なく仕事のことばかりの生活にどっぷりと浸かるようになってしまいました。結婚して家族が出来たりもしましたが、ちょうどそのタイミングで起きたのが阪神淡路大震災で、神戸の建築業者は正月もクリスマスも関係ないくらい忙しくなり、当然、新婚生活なんかあったもんではなく、全く家庭を省みない暮らしに突入、20年以上経った今も尚、その流れの中にいるままです。。

押し出されて起業(苦笑)

佐川急便時代に寝る間もない、死ぬほど働くという経験をしていた私は昼も夜も休みもなく仕事をし続けることに対してあまり抵抗はありませんでしたが、それにしても大工のような職業で全く家にいない暮らしになってしまったのかというと、それは未来に対する不安を抱えていたからに他なりません。10年続くといわれた阪神淡路大震災の復興は全国からあらゆる業者が集まって助けてくれたお陰で3年でほぼ片がつきました。それと同時に起こったのは消費税の引き上げで3%から5%に上がって消費が落ち込んだのと震災復興が片付いたダブルパンチで神戸には全く建築の仕事が無くなりました。大げさではなく、小さな工務店は1/3くらい倒産したのではないかと思うくらい酷いことになり、私が勤めていた工務店もその煽りで受注が切れて、私は事実上の首となり自分で仕事を探さねばならなくなりました。これが私が「高橋組」として個人事業主で起業したきっかけです。

またもや放浪生活からの創業。

それから2年間、私は弟子を一人連れて知り合いのツテを頼って大阪、奈良、京都に慣れない店舗やマンションの現場の飯場に泊まったり、往復5時間かけて通ったりしながら造作工事をやり続けることになりました、キツイ期間ではありましたが、戸建住宅では触れることがない様々な工法や材料、やり方を教わる非常にいい勉強になったと思います。景気が少し回復してきて、神戸に帰って来てからは知り合いの紹介の数珠繋ぎで徐々に仕事を得ることが出来て、大工の若衆も少しずつ増えてだんだんと会社の体をなすようになり、2001年7月に有限会社すみれ建築工房として法人化、自宅マンションの一室を事務所にしていたのを移して倉庫付き事務所を借り、設計、事務方の女性スタッフを雇用しました。その時私は36歳、イケイケの勢いだけは誰にも負けない意気込みで大工集団の力を結集してなんの社会的保証もない不安定な職人という職業の地位を上げる会社を作るべく新たなスタートを切ったのでした。ちなみに「すみれ」は前の年に生まれていた娘の名前に由来しています。(笑)

資格無き経営者の罪

しかし、もともとロクに学校も行っていない、経営の勉強もしていない大工上がりの経営者が事業経営をうまくやれるはずはありません。常に仕事が途絶える恐怖に苛まされながら、仕事がある時に稼がなければと、日曜も祭日も昼も夜もなく働き詰めの毎日はどんどん酷くなっていきました。その当時、一緒に働いてくれていた大工達には本当に悪いことをしたと反省をしていますが、私には彼らに給料をちゃんと払うには他に選択肢が無かったのです。そんな時、消費税増税後、各地を転々としていた頃からずっとついて来てくれていた弟子に、「金じゃないんです、このままでは家庭が潰れます」と言って涙ながらに退職を言い渡されました。私は自分の不甲斐なさ、至らなさに砂を噛むような悔しさを感じながら、「申し訳なかった」と謝りました。

7つの習慣
7つの習慣

一筋の光は一冊の本。

そんなことがあり、このままではいけん、なんとかしないと。と私は必死で安定して受注が取れて、従業員が安心して働け、またちゃんと休んで家族との時間を持てるように出来るようにする方法を考えました。が、いくら考えてもそんな魔法のようないい考えが浮かぶことはありませんでした。そこで、子供の頃からの習慣で、困って悩んだ時にはヒントをくれる本を探しにジュンク堂に立ち寄り、そこで手に取ったのが「7つの習慣」だったという訳です。「成功には法則があった!」という大きな帯がついたその本に書いてあったのは当たり前のことばかり。しかし、確かに書いてある通りのことが出来れば、事業も人生も随分うまくいくのは間違いないと確信をしたのです。もっとも深く心に刻んだのは、金の卵を産むガチョウを殺してしまう愚かな農夫のたとえ話で、成果を求めるなら状態を整えることが必要で、それは日々の選択の繰り返しでやると決めたことを積み重ね、習慣になるまでやり続けるしかないということでした。習慣こそがなんの強みもない私が事業を、人生を変容させる唯一の武器になると理解したのです。

習慣化というベース。

それからの私は、試行錯誤を繰り返しながら種を撒き、水をやって作物を育てるように、当たり前のことをどこまでも当たり前にやりきることに意識を集中し、毎日小さな積み重ねを繰り返す、直ぐに結果が出ないことであっても習慣として続ける事にコミットし続けてきました。具体的には、10年以上も毎日書き続けているこのブログや読書をはじめ、何年にも渡って毎月欠かさず通い続けたマーケティングや理念構築の勉強会、茶の湯、書道のお稽古に1日5分の筋トレと週に1度のランニング、5年目に入った主宰している勉強会の開催、来年で9年目になる毎年の富士登山、他にもまだありますが、自分自身で「習慣の奴隷」と揶揄したくなるほど、続けること、習慣にすることに取り組んで来ました。そのベースを持てたからこそ、カネもコネも学もない職人上がりのダメダメ経営者だった私が、20年継続出来る企業は6%、1000社中6社しか生き残れない厳しい時代に個人事業主での起業から24年経った今でもなんとか事業を継続できているのだと思っています。我ながら奇跡としか言いようがありませんが、これは全て習慣に取り組んだ成果だと思っており、ちなみに、若い頃に壊した肝臓も筋トレとランニングの習慣を持って一切医者にかかることなく自力で治しました。(笑)

御礼。

3日間に渡り随分と長々と書きましたが、どーしようもなかった私の人生を世間様並みの真人間?に変容させることに至った3つの出来事はこの辺りで締めくくりたいと思います。もちろん、3日間に渡って書いたこの3つの出来事以外にも、私の人生の大きな転機となった人との出会いは数多くあり、教えを頂き、自省を促され、学びや気づきを与えて下さった方々のお陰で今の私があると思っています。本当に感謝しかありませんし、出来ることなら頂いたご恩は(なんらかの形で)10倍ぐらいににして返したいと思っています。しかし、もう既に先にあの世に逝かれた方もおられ、お返しできないご恩は次世代を担う若い人たちにご恩送りとしたいと思っています。
最後に、これまでの私の人生に関わって頂いた皆様、本当にありがとうございました。改めて心を込めて御礼を申し上げて、このシリーズをおしまいにさせて頂きます。

心謝。

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人生を変容させた3つの出来事。〜その2〜

11月21日 快晴

火曜日は朝活から!

昨日の寒々しい曇天とうって変わって今朝は綺麗な朝焼けのあと、お天道様が顔を覗かせ燦々と暖かな光を届けてくれた爽やかな朝は倫理法人会のモーニングセミナーからスタート。今日は社員大工の佐藤くんも参加してみたいとやって来て、一緒に原理原則、自然の摂理を唱和して、初めて登壇されたという(株)ハヤシインターナショナル 代表取締役会長 林慎太郎氏による講話でこれから一気に加速する人口減少の危機とその対処と心構えについての講話を聞きました。朝から非常に為になるお話で佐藤くんも熱心にメモを取っていたので、きっとどこかでアウトプットする機会があるのでしょう。(笑)

図1

人口減、衰退曲線を辿る日本

講師を務められた経営コンサルタントの林氏の講話では、世界に先駆けて急激な人口減少を迎える日本は、これまで人口が増え続けて来た、また増え続けている人類の歴史上、類を見ない激しい変化に見舞われる。これは人口分布図を見れば一目瞭然で、今、政府が少子化対策を本格的に始めたとしても、既に子供を産める女性の数自体が圧倒的に減少してしまっている以上、急激な回復を見込むことはできない。当然、GDPは人口減と共に大きく後退、全ての国内産業は縮小、破綻したり消滅してしまう自治体が出てくる。この逃れることができない近い未来にやってくる事実から目を逸らすのをやめましょう。という提言からスタート、ポジティブシンキングとは最悪を想定して、最善を尽くすことであり、不都合な真実から目を逸らすことではない。と力強く述べられました。

未来の年表
未来の年表

ちょうどいい世界を目指すべき。

その上で、これからの急激な社会の環境変化に対応する為に必要なのはマインドセットとのことで、国民一人ひとりがもうすぐやってくる危機をまっすぐ正面から受け止めて、どの様にしてこの危機を乗り越えて行くかを考え、ポジティブシンキングを持って立ち向かうことだと言っておられました。私個人的には、そもそも地球の資源は有限であり、どこまでも際限のない人口増加、経済発展はないことは自明の理であり、成長から成熟、衰退というあらゆる事象が辿る成長曲線→衰退曲線を逃れることはできないと思っていて、衰退曲線の先に「ちょうどいい」自然とのバランスが取れる状態がある(はず)と考えていますし、そうあってもらいたいと願っています。それが、私たちすみれの目指す作り手を育てて輩出する自立循環型のビジネスモデルや、地場産木材を活用して地域と共生する自立循環型住宅の提案を熱心に進める根本的な思想です。その意味では人口減に対してそんなに危機感を持っていないのですが、ただ、近い将来、世界の人口の1/3が「ギグ・エコノミー」(インターネットを通じて単発の仕事を請け負う非正規労働市場)に従事する様になるという予測をお聞きして、原理共産主義的な自立循環型社会などあり得ず、世界とカップリングした中での地域のあり方を考える必要があると感じた次第。朝から非常にいい勉強をさせて頂きました。

人生を変容させた3つの出来事 〜その2〜

さて、ここからは昨日に引き続き、来月12月16日に熊本で開催されるファイヤー塾に登壇するにあたって、講演の内容を整理するついで?に改めて自分の人生を振り返っての気づきというか、反省というか、戒め?を「人生を変容させた3つの出来事」のご紹介ということで3日間に渡って書き綴ることにしました。その2回目です。

幼馴染の一番の親友を突然亡くした私は、事あるごとに墓前に参って手を合わせ、「お前ならどうしてた?」「これはお前がやりたかった事か?」という質問を繰り返しました。まだ未成年だった私は未熟すぎるくらい未熟なバカ者で、人生の意味とか意義を考えるべき重要な場面にも関わらず、「やりたい事をやる」という短絡的かつ刹那的な人生を突っ走り始めました。まず手始めに通っていた高校を中途退学、学歴社会から完全にドロップアウトしたあと、今で言うフリーターとしてフラフラと様々な職、日本各地を転々とするどうしようもない暮らしを始めます。数年そんな暮らしをした後、北海道で体調を壊して神戸に舞い戻って来ました。

死亡予告の勧告。

神戸に帰って来てからも、生活態度はロクデモナイまま、ただ、やりたい様に、好き勝手、今が楽しければそれでいい、未来に目を向ける事など一切ない、一瞬の刹那にだけ生きていました。が、お天道様はよく見ているもので、そんなロクデナシに目を覚ませとばかり、大きな罰を与えられたのです。ある日突然、階段を登れないほど体がだるくなり、病院に運ばれたところ人生を変容させる大きな出来事が起こったのです。それが、医師による死亡予告であり、なんと私は二十歳そこそこで軽度のアルコール依存症の挙句、肝硬変を患ってしまいました。その時、診察してくれた医師に「お前、若いのに何をやっとうねん、こんな年で肝臓が硬くなったら二度と戻らんぞ、お前の肝臓はもうあかん。40歳代で肝臓ガンか肝硬変で死ぬわ、覚悟しとけ」とまるで閻魔大王の様な厳しい言葉を言い放たれました。

バケモンだらけの会社に就職。

底なしのバカだった私でもデスノートに名前を書かれたかの様な医師による死亡予告はさすがに堪えて、これまでのどうしようもない生活を改め、後30年程しかない人生、もう少しマシに生きないといかんと思い始めて就職することに。どうせなら、(貧乏生活に飽き飽きしてたし)今の自分で最も稼げるところに行こうと、その当時、業務内容が激しすぎてバケモンしか続かないと噂されていた、結果、私が今までの人生で最も長い間従業員として働くことになった株式会社佐川急便の門を叩きました。まず初めは夜勤のアルバイトからのスタート、それが3ヶ月間続けばドライバー見習いに昇格、また3ヶ月続けばセールスドライバーとして正規雇用されるという虎ノ穴の様なシステムで、夜勤は夕方の5時から翌朝の10時まで続き、家に帰ると昼前になり、夕方4時には出勤しなくてはならない噂通り地獄の様な日々で、噂通り本当に採用された100人のアルバイトが1ヶ月経つと一人もいなくなるどころか、一週間であらかた消えてしまう様な状態。「早くドライバーになってトラックに乗りたいなー」と願っておりましたが、セールスドライバーになると売り上げ昨年対比120%必達のノルマまであり、夜勤の数倍の厳しさ、本当にいつも死ぬかと思いながら働いておりました。

年収1000万円から日当7千円に。

人間は環境の生き物と言われる通り、入社当初は死ぬかと思うくらいのハードワークも年数を重ねるごとに(先輩に可愛がってもらったおかげもあり)段々と慣れて来て、いっぱしのセールスドライバーになり、毎年の売り上げ増のノルマも達成できる様になりました。体力以外に何の取り柄もなかった私が20歳そこそこで年収1000万円くらい稼げる様になり、高校中退してからずっと続いていた貧乏生活から脱出、子供の頃に見た映画バック・トゥ・ザ・フューチャーのラストシーンに登場していたTOYOTAハイラックスのピックアップトラックを買って遅まきながら公休日には海へ山へと遊びまわり青春を謳歌しました。しかし、平穏無事な暮らしを続けていると、やっぱり、こんなことをしていていいのか?という自問自答がムクムクと頭をもたげて来て、また、長年佐川急便で働いて最後は腰を壊して辞めて行く先輩方を見ていて、未来がないことに嫌気がさしていた時に、東京佐川事件という贈収賄事件をきっかけにした労働基準局の監査が入り、労働時間の適法化と共に賃金の大幅引き下げが決定したのを期に退職。年収一千万円からまた日当7千円の大工見習いの根無し草の様な生活に戻ります。

大工見習いから建築士資格取得へ。

ただ、その時の転職は以前とは少し心構えが違いました。技術を学び、手に職をつけて(誰にも指図されない)自立した働き方と生活ができる様にと未来を見据えたものであり、今更サラリーマンとして働けないと考えた(実際雇ってもらえなかっただろう、笑)こともありますが、ぼんやりとではありますが、将来に志を持って起業を夢見ての転職でした。なのでまだ大工というより坊主の下働きの頃から、仕事を終えて帰宅したらコツコツと勉強して早々に2級建築士の資格を取得しました。それまでは汗をかいて働くのは、仕事終わりの一杯のビールの為だったにも拘わらず、試験勉強をしていた1年間はほとんどビールを口にせず、断酒しておりました。今になって振り返ると、ここが人生のターニングポイントになると真剣に思っていたのかも知れません。とにかく、その時の踏ん張りが後になって起業する際には大いに役立ったのはいうまでもありません。

長くなるので今日はここまで。20歳くらいの時に医師に寿命をあと30年と宣告されたおかげで、ガラクタの様な人生をリセットし、立て直せたことを考えると病もあながち悪いものではなく、物事は全て捉えよう、パラダイム次第だとつくづく思います。明日は大工になってから起業し、現在に至る経緯と人生を大きく変容させてくれた衝撃の出会いについて書いてこのシリーズを終わりたいと思います。良かったら明日ものぞいて見てください。(笑)

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