職人時代の胎動。

6月22日晴れ

 

今日も朝から現場へ、すっかり予定を狂わせる想定外のハプニングなどもあり、月曜日らしい慌ただしい一日となりました。(涙、)

海の見えるsumika
海の見えるsumika

昨日の日曜日は『父の日』

淡~い期待なんか持ちながら、おもむろに夕食は家族で食卓を囲もうかしら、なんて思っておりましたが、(結構こう見えてもシャイで(^_^;)意地っ張りなところもある私は、)結局、知り合いに誘われるがまま、私と非常に近い活動を展開されている『建設職人甲子園』の特別例会に(なんで父の日やねん、とぼやきながらも)参加させて頂きました。(苦笑)

建設職人甲子園大阪
建設職人甲子園大阪

建設職人甲子園とは、

建設職人甲子園とは、建設業界で働く様々な業種の職人達が一堂に会し、自分達は何の為に働き、何を目指しているのかを明確にするプロセスの中で共に学び、共に実践し、そして共に輝こうという、日本の産業の土台を支えてきた職人の復権、そして最近特に深刻な問題として脚光を浴び出した職人不足を解消する足がかりとする素晴らしい取り組みです。

要は職人の社会的地位の向上を目指す。と言うことで、完全に私達すみれが掲げるミッションと理念を同じくします。

ただ、そのアプローチが私たちはマーケティングと言うシクミを切り口にしているのに対して、『想い』をプレゼンテーションというカタチにする切り口にしておられるのが少し違うくらいで、やろうとしている方向性はほぼ同じ。

なので、父の日でも断われ無い。。ってことでした。

職人学校という会社形態

特別例会に講師としてこられたのは、少し前に500人もの観衆を集め、国土交通省や厚生労働省からの後援も取り付けで開催されて大成功を収めた、建築甲子園東京の理事長であり、大工と並んで若者の入職者がいないと言われる左官業で若い人材を育て、現在80人もの職人を抱えて施工会社を営まれている東京の左官の雄、株式会社メガステップの小山社長。

苦悩しながらも1つずつ問題解決を積み重ねて職人学校ともいえるような施工力、技術力を担保したビジネスモデルを構築してきたプロセスを熱く語っておられました。

すみれでも昨年から工務部員が自主的に集まって施行部会での勉強会と情報共有の場を作る、と言っておりますが、もっとリアルに技術面を磨く時間も必要なのか、なんて思ったり。

とにかく非常に勉強になりました。父の日(の家族との食事)を圧してまで参加させて頂いて良かったです。(←くどい、笑)

建設職人甲子園大阪
建設職人甲子園大阪

職人の復権は学ぶ事から

小山社長のお話の中で印象に残ったのは、『やり方の前に在り方』という言葉。

職人起業塾でも一番はじめに考えてもらう課題と全く同じところを出発点にされているのには、共感を通り越して親近感を覚えました。(笑)

職人だから学ばなくてもいいのではなく、職人だからこそ、学ばなければならない。

今までの職人が学ぶべき事というと、施工、実務に関する事ばかりでした。ビジネスの根幹となる部分、なんの為に仕事をするのか、それを通して何がしたいのか、というマインドセットを学ばずして、どんなにいい腕を持っていたところで顧客からの信頼や喜びの声を聞く事はありません。

そこに気付き始めた人が全国に大勢いると言うのが小山社長の講演を通して良くわかりました。

若者が定着しない業界となって久しい建築の世界、息も絶え絶えになりつつ有るように見えている職人という職業の復活の狼煙が全国のあちらこちらで上がり始めているようです。

志を同じくする人達がこんなに沢山いるのだと、改めて感じ、大きな勇気を頂きました。

 

職人起業塾からの提言

明日は、TOTO大阪ショールームで、京阪神木造住宅協議会の研修会の講師を務めます。

50名程の工務店経営者を中心とした人達に対してお話をさせて頂く内容はズバリ、『職人起業塾からの提言』です。

 

京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]
京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]

【モノ作りの本質は作り手を守り育てること】私たちのミッションとして掲げる『職人の社会的地位の向上』は職人の正規雇用と教育こそがお客様にお渡しする工事品質、現場満足を達成し、地域で信頼を得る企業になるとの信念です。その活動の一環である職人向け勉強会が京阪神木造住宅協議会の研修に採用され代表の高橋が講師を務めます。職人時代の夜明けが近づいて来ているのを感じます。

Posted by 有限会社すみれ建築工房 on 2015年5月25日

張り切って、熱い想いを語ってみたいと思います。

ご参加頂く皆様、宜しくお願いします!

 

おまけ、昨夜も夜中遅くの帰宅となってしまいましましたが、朝起きると枕元に何やらおもむろにプレゼントらしきモノが置いてありました。

カードには、(交換条件的な)お願いと、苦言。(^^;

父の日のプレゼントと苦言
父の日のプレゼントと苦言

とにかく、単純に嬉しいモノです、ありがとう♡

はよ帰ってビール飲も。(笑)

ひょうたんに学ぶ。

6月20日晴れ旧暦の端午の節句。

思いの外、良い天気となった週末、気持の良い青空が広がりました。

南京町広場
南京町広場

神戸では浦和レッズが無敗のまま優勝を決めにやって来て、そのまますんなりと優勝を決められた様子。神戸の繁華街は赤いTシャツの人でずいぶん盛り上がってました。
今日も昼からは三宮〜元町界隈で店舗の改装やリニューアルの打ち合せを立て続けに4件、すっかり店舗工事屋さんになり切ってます。(笑)

すっかり見慣れた行列のその先は

夕暮れ時の繁華街をウロウロしていて目についたのはいつもにも増して長くなっていた『行列』です。そんなに流行っとんや、凄いな。と、商業施設の設計施工、所謂、ハコづくりに携わる者としては興味津々。

端午節に沸く南京町へと歩く道すがら、改めてなんのお店かしら?と思って見てみると、行列の先は餃子のひょうたんでした。

そう言えばと、、南京町界隈の3大行列ができる店といえば、老詳記(豚まん)、森谷(コロッケ)、ひょうたん(餃子)と全てミンチ系の料理やと、気付きました。

あとの共通点は、お持ち帰りが出来る手軽さ、神戸では老舗であること、ぐらいでしょうか。

 

そんな事を考えながら、歩いていると、三宮でも行列を発見。

これもやっぱり、ひょうたん三宮店、ミンミンと、両方とも餃子屋さん。そう言えば、若い頃は頻繁に餃子を食べに来てた事を思い出して、日がとっぷりと暮れたいい時間になってしまった事もあり、口がすっかり餃子とビールになってしまいました。(笑)

 

行列ができる店で行列のできる理由を知る

そんなわけで、行列には並ばずに前から気になっていた三宮の駅前のビルの2階にできている餃子屋さんに行ってみました。

チャオチャオ餃子
チャオチャオ餃子

大阪発祥で全国展開をされているお店で三宮にも2店舗出店されています。

以前、大阪で訪れた際に、元気の良い接客とパリッといい感じに焼き上げられた餃子を食べて好印象を持っておりましたが、神戸でもその辺はしっかりと守られておりました。

創作餃子?と言うバラエティーに富んだメニュー構成で、餃子専門店とは言え、飽きさせない品揃えとなってました。

ここも、行列まではできていませんでしたが、店内は超満員。驚いたことに、カップルはおろか女性同士のお客さんも結構見受けられました。

餃子とビールっておっさんの先輩特許かと思いましたがそんなことないんですね。。。

チャオチャオ餃子をぱくつきながら、この女性ウケが良いのは若者向けに色々と工夫を凝らしているこの店だからなのか?という一つの疑問が浮かんできました。

私たち(オッサン)にとっては餃子とビールというと、テッパンの組み合わせで、嫌いだと言う人を捜すのが困難な程ですが、餃子にはニンニクも入っているし、ビールはカロリーも高いし、若い女性に好まれると言うのは少しイメージと違います。

気になってしょうがないので、検証のために昔から一切メニューも品揃えも変えていない老舗の餃子屋さんにはしごしてみました。

やっぱり昔からなじみのある大好きな餃子を食べたかったということもありますが、、(笑)

ひょうたん三宮店の餃子
ひょうたん三宮店の餃子

ついさっき行列を横目で見ながらとおり過ぎたひょうたん三宮店に行ってみると閉店間近になっていたので何とか行列は解消、すんなりと入れてもらえたのですが、それでも店内は超満員。

ひょうたん三宮店、店の外に餃子しか置いてませんと書いてあるだけあって本当にメニューはシンプル。

さすがは専門店です。

そして!ここでもやっぱり女性同士やカップルのお客さんが結構おられて、しかも、カウンターの私の横には上品そうな女性のお一人様が餃子をぱくついておられました。(驚)

世の中の人がいかに餃子が好きかということがよーくわかったというか認識を新たにしました。

ひょうたんのメニュー
ひょうたんのメニュー

専門化こそ、行列が出来る源

少し前に、マクドナルドが低迷する業績をテコ入れするために、100通りの組み合わせができるバリューセットという新メニューを発表しておりました。

世界的な大企業の社長が知らないわけはありませんので、知った上で敢えて打ち出したのだとは思いますが、マーケティングの世界では商品をむやみに増やせば売り上げはむしろ下がるというのは定説というか散々テスト、検証が行なわれた挙げ句の常識になっています。

ネットの上では、低迷する業績を回復するには1番得意で価値のある商品を絞り込むべきだ。と、マクドナルドの新サービスに対して定説を振り回して批判する論客も多く、ずいぶん物議をかもしましたが、餃子専門店のこのフィーバー振りを見るとまさしくその通りだなと感じずには居られません。

まぁ、(私の個人的な意見としては、)マクドナルドの業績不振はそんなこと(新商品や新サービスの投入)では解消されることがない全く違う根本的な問題だと思っていますが。

 

この餃子専門店の繁盛ぶり、専門店の強さっていうのをまざまざと見せつけられたことで、私たち工務店も中華料理屋さんのような、何でもできる工務店ではなく、一点突破の強みに特化した専門化を進めるべきだ、という理屈が実体験を通して感じることができました。

 

『○○専門の工務店』になる、というコンセプト、自社に持ち帰って今一度じっくりと考えなおしてみたいと思います。

行列ができるヒントは、行列が出来るお店に学べ、ですね。

ごちそうさまでした。(笑)

ビルギャルとオヤジ。

6月19日曇天時々雨

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本来、台湾に出張に行く予定だったのが、急遽延期となりぽっかりと予定が空いてしまうかと思いきや、折衝中や、着工前の現場がいくつもあり、また普段から溜めてる仕事もいくらでもあると言うことで、暇やったらどうしようという心配は杞憂に終わったというか、ただの勘違いでした。(笑)

今日も昼から来週ハーバーランドで行う子供向けの木に親しんでもらうためのワークショップの下打ち合わせや、来週に着工を控えた店舗の最終の詰めなどハーバーランドから三宮界隈を走りまわりました。

ひょうご木づかい王国
ひょうご木づかい王国

夕方、打ち合わせが終わったのとほぼ時を同じくして、すみれママ☆と娘が近くの映画館に映画を見に来ると言うのを聞きつけて、私も急遽参加することに。

映画のタイトルは「ビリギャル」

ビリギャル
ビリギャル

全く勉強などしていなかったおちこぼれギャルが一念発起して慶応大学に合格するという実話を元にした映画です。

早慶戦のポスターのコピーに使われたりしてずいぶん話題になりました。

難関の慶応大学に合格できたという実話が映画のテーマですから、ストーリー的にはネタバレもいいところ。なんのサプライズもありません。(笑)

ネタバレの陳腐なストーリーと言ってしまえばそれまでですが、実際見てみた感想はと言うと、「とてもいい映画」でした。

若い時特有の、友達と楽しみたいがための、ずるずると落ちこぼれていく様子。

目標を設定して取り組んだの時の周りとの軋轢。

実力と目標とのギャップに苦しめられ、プレッシャーに押しつぶされそうになる姿。

それでも前向きに出来る事に精一杯取り組む姿勢。

そしてそれを支える母親の大きな愛情とどうしようもないオヤジの姿は特に身につまされました(涙)

半分コメディーだと思ってたこの映画で終始ハンカチを手放せず、食い入るようにして観るとは夢にも思っていなかっただけにそのギャップにやられた感じです。

ミント神戸
ミント神戸

意思のあるところに道は開ける。

このネタバレ且つ陳腐なストーリーの映画を通して伝わって来る、そのシンプルなメッセージに心を強く打たれました。

期待値が低かった分、感動は非常に大きかったです。(笑)

 

これも高校生のギャルを娘に持っているおかげ、感謝することしきりです。

帰りの道すがら、話をしていたらどうやら子家族3人で同じ映画を観るのは初めてのことのようで、、

驚くとともに大きく反省と後悔をした次第です。思いがけずひょんなところで一生の思い出となりました。

心謝。

 

おまけ、せっかく3人で出掛けたんやから、と帰りはクライアントでもある『魚匠隆明 北野坂本店」にて。

ギャルが写真撮るとこうなる。(笑)

隆明の舟盛り
隆明の舟盛り

理想と現実のギャップを埋める『もったいない』

6月18日 曇天時折小雨

今日から少し久しぶりの台湾に出張。

の予定でしたが、現地で行なう変更登記手続きの準備が思うように整わず、「無駄足になるかも知れませんよ、」と知人からの忠告を受けて急遽訪台の予定をキャンセル。再来週に延期としました。

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中華民国の法律に則って現地法人の定款変更の手続きを進めているのですが、なかなか思うように行きません、私が法律も慣習も良く分かっていないのがそもそもうまく行かない原因ですが。。。

台湾で御世話になっている会計士さんに準備を進めてもらっていますので、あと1週間程で準備が整う模様、整い次第行ってきたいと思います。(というわけで、当面国内におりますので、笑)

 

第22回職人起業塾
第22回職人起業塾

昨日の夕方からは、毎月自社のセミナールームで行なっている、マーケティング理論についてのグループコーチング、『職人起業塾』を主宰しました。

参加者は(たぶん)29名!過去最多というか、完全に(私のスキルでは)グループコーチングが出来る人数ではなくなってしまい、事前課題やテーマについて皆さんの意見をアウトプットしてもらう、単なるシェアの場となってしまいました。。(苦笑)

ま、それでも普段あまりじっくり考える事の無いマーケティングの根本的な部分に想いを巡らす時間を持たれるのは悪い事では有りませんし、何かしら気付きや発見のきっかけになればと思っています。

 

第22回職人起業塾
第22回職人起業塾

テーマは、『経営資産を活用する』

アメリカのシュルツビールが、消費者に対してビールの製造過程の細かな情報を公開した事によって大きくシェアを伸ばして、低迷していた業績を建てなおして全米ナンバーワンのビールメーカーに成長した事例を例にとって、自社が持っている、しかし今活用しきれていない経営資産に目を向けてもらいました。

世の中の殆どの事業は理想と現実のギャップに常に晒されています。もしかすると、広い世界には既に理想を叶えている、という企業も存在するのかも知れませんが、私の知る限り、そんな完璧な会社は見た事も聞いた事も有りませんし、特に起業したての若い会社にそれはあり得ないと思います。

理想を叶える為には山のように積み上がっていく問題を一つずつ解決していかなければならない訳ですが、問題を解決する為には、それ相応の戦力が必要です。

例えば資金。

潤沢な資金力が有れば、目先の問題は結構片付ける事が出来るかも知れませんが、起業家で資産家と言うのはあまり聞きません。。

 

自社の経営資源って何だ?

そこで、資金ではない資産を活用して問題解決に取り組んで行かなければならないのですが、今回のテーマは「それって一体何だ?」ってことです。

技術力、提案力、人脈、設備、経験知、イメージ、キャラ、施工力、機動力、土地、農園、ネットワーク、性格、企画力、オリジナルメソッド、情報、知識、スキル、バランス感覚、プロ意識、姿勢、歴史、フットワークの軽さ、、、

塾生の皆さんからは様々な自社の持つ資産を発表頂きました。

現状の受注、売上げはモチロンその資産を活用して上げているわけですので、胸を張って言われるのは当然ですが、ここで考えてもらいたいのは、

自社が持つ資産を余す事無くフル活用しているか?

そして、

せっかく良い資産を持っているにも拘らず、使えていないものが有るんじゃないですか?

ってことです。

世の中の全てのモノは陳腐化する、とドラッガー博士は言われましたが、今うまく使えている強みや方法論がいつまでも同じ状態で使い続ける事が出来ると考えるのは非常に危険だと思います。

ビジネスは成長し続けて、やっと維持出来る。維持しようとした時点で衰退する。とは、よく聞く言葉ですが、まさにその通りだと思います。
この、自社の持つ資産を見直し、その活用を考える事こそ、マーケティング・アクションとなり、売上げ利益の安定や拡大の元になる種になります。

 

隠れている経営資産の活用例

例えば、、

自社で大工を雇用して、現場管理を大工がする工務店なら、内装仕上げの工程など、大工の手が空く時間が必ず有り、その時間を利用してOB顧客のメンテナンスを回ってもらうことで顧客の信頼を得てリピート受注を増やすとか。

社内で研修や勉強会のノウハウを持っている会社がそれを外部に公開する事よって収益を上げる事が出来るとか、

または、勉強会というコミュニティを形成する事によって、多くの人からの信頼を得て、2次的に顧客を紹介してくれるようになるとか、

見逃してしまいそうな自社の強みや使えるところは実は誰もが沢山持っているものだったりします。

それに、気付くか、気付かないか。

探すか、探さないか。

活用するか、埋もらせ朽ちさせてしまうか。

今回のテーマとなった問いはマーケティング(=自然に売上げ、利益が生み出されるシクミ)に取り組むか取り組まないかという根源的な設問だったりします。

 

気付いていないコトを知る方法

しかし、使えていない資産ってなんですか?と言う問いは、「それがわかっとったら、とうに使っとるわ」と言うツッコミを内包しています。(笑)

マーケティングの大家、ジェイ・エイブラハムは「顧客は知らない事さえ知らない」と言って、提供する側が商品やサービスによって得られるメリット、デメリットを伝える事、教える事の重要さを説かれましたが、これって裏を返せば、「事業者も気付いてない事さえ気付かない」とも言えるのかも知れません。

じゃあ、どうすればいいのか。

一般的に自社の魅力や強みを見直すために行なうべきだと言われるのは、「市場に聞け」「顧客に訊け」ですね。

自社を選んでもらえた理由は自分で予想している内容と違う部分だった、と言うのは非常に良く有る話で、丁寧に顧客に対してアンケートやインタビューを行なう事によって、自分の気付いていない強みや良さ=経営資産を教えられたりする事は往々にして有ります。

その他の方法論では、(あくまで私見ですが、)マーケティングマインドを持って、PDCAサイクルを繰り返すことだと思っています。

そして、螺旋状に繋がり成長を続けるPDCAサイクルの一番最初に来るのは、『在り方』です。

トライ&エラーを繰り返しながら一つの問題を解決したら、次のステップに進む前に再度在り方を考え直す、リセットもしくはリフレーミングの時間を持つ事で、自分の中に新たな一面を発見し、それを力にして新たな行動を起す事が出来ると思っています。

 

合い言葉は『もったいない』

とにかく、無い物ねだりをしてもしょうがないわけで(笑)、今自分が持っているモノをフル活用することに集中して、使い切れていないものを探し出し、どうしたらそれが使えるようになるかを考え続けるしか無いと思います。

ずいぶん前の事ですが、接遇のセミナーに参加した際、講師の先生が、挨拶やお辞儀、立居振る舞いがイマイチちゃんと出来ない受講生に対して、「もったいない!」を連発していたのを今でもよく覚えています。

お辞儀や挨拶など、やろうと思えば誰にでもちゃんと出来るもの。それが出来ないのは出来る自分に本人が気付いていないからで、「もったいないと言わずにいられない。」との事でした。

そこに気付くだけで、顧客をはじめとする他人が受け取る印象は大きく変わり、それは当然、成果に現れ、それが加速すると人に好印象を与えれるという事は、人生が変わるくらいに大きなスキルを身につける事かもしれないのです。

飽食の時代と言われて久しいこの国ではあまり聞かなくなった『もったいない』
日本人が守って来たとても素晴らしい価値観だと思いますし、美徳だと思います。その価値観をモノに対してだけではなく自分自身についてもそう思えるかどうかが事業に限らず、人として問題解決や成長する上でも大きな鍵なのかも知れません。

職人起業塾へご参加の皆さんは、サンマの骨、大根の葉まで食べ尽くす気概で、自分の資質、強み等、自身が持つ資産をこれでもかって言うくらい使い倒してくださいね☆

 

 

おまけ、

最近懇親会の方が盛り上がってね?

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懇親会のみ参加、の方が2名もいましたもんね。。。(^^;

第22回職人起業塾、懇親会
第22回職人起業塾、懇親会

 

 

在り方と結果の法則。

6月17日晴れ時々曇り

今日は水曜日、すみれ事務所は定休日です。

私はと言えば、ガス機器メーカーのリンナイ社と取引商社の大松社が主催するコンペにお招きに預かり、行ってきました。

六甲国際ゴルフ倶楽部
六甲国際ゴルフ倶楽部

 結果を出せずに反省するが。。

ゴルフ場は、神戸では名門と言われる六甲国際ゴルフ倶楽部。

3日前までサントリーレディースオープンのトーナメントが行われていたゴルフ場で、今日もまだ、プロ仕様とまでは言わないでしょうがグリーンはカチコチのツルツル、随分と難しいコンディションとなっておりました。

ま、そんな事が関係あるかどうかわかりませんが、いい天気に恵まれたにも拘らず、いつもにもまして、スコアは土砂降りでしたが。。。(涙)

六甲国際ゴルフ倶楽部
六甲国際ゴルフ倶楽部

実は私、あまり熱心に練習をしない怠け者の素人ゴルファーでして、たまに練習に行って少し感触をつかんだな、と思ったらまたすぐに練習をサボってしまいます。

いわゆる+1-1 +1-1を繰り返して何時まで経ってもたっても0のまま。というアレです。(苦笑)
毎日5分の肉体改造メソッドを提唱している私としては、積み重ねこそが成長、変化の源泉だ!といつも声を大にして言ってるにも拘らず、全くのダメパターンに陥ってしまっています。。

これではいつまでたっても結果は出ませんね。(涙、)

 

練習熱心で結果を出すO社長
練習熱心で結果を出すO社長

まぁ、ゴルフは取引先や、同業の経営者、時にはお客様など、仕事での付き合いが有る方とばかり行くので、すっかり仕事のような顔をして行ってますが、所詮遊びと言ってしまえばそれまで。

優先順位は低いとして、だめだねー、と笑って済ましておりますが、しかし仕事やその他にも優先順位の高い事はそんな悠長な事を言ってるわけにはいきません。

結果を出さなければならない事が(ゴルフ以外では)山ほど有ります。

 

 結果にコミットするということ、

最近(いろんな意味で)とても話題になっているライザップの宣伝で最近耳によくする言葉、「結果にコミットする」について少し整理して考えてみました。

得意の三段論法を使うと、

 

結果は行動により、導かれる。
行動は考え方により、生み出される。
考え方はあり方により、作り上げられる。

となります。

このように考えると、あり方を見つめ直さなければ『結果』は一切何も変わらないということ。

ではあり方とは何なのか、これが問題です。

『人のあり方とは?』

と、大きな枠で考えると禅問答か哲学の世界の設問の様で、非常にわかりにくいですが、自分の持つ役割を細分化してその1つずつについて見ていくとおのずとあるべき姿、理想が見えてくると思います。

人は生きていく中でたくさんの役割を持っています。

その役割1つずつにこうあるべきというあり方があるはずです。

配偶者としてとか、

父親としてとか、

子供としてとか、

職業人としてとか、

日本人としてとか、

そして人としてどう有るべきか。

それらひとつひとつに丁寧に向き合うことが自分のあり方を見つける唯一の方法だと思うのです。

あり方を正していけば、おのずと正しい考え方になったり、行動が伴ってきます。

良い『結果』と言うのは偶然やまぐれでやってくるものではなく、良いプロセスによってこそ生まれると考えています。

 

優先順位と日々の努力

ゴルフが上手くなりたければ、ゴルファーとしてのあり方を見直すべし。

他のたくさんの自分の持つ立場やその優先順位を鑑みて、そのうち考えてみたいと思います。(苦笑)

そんな風に考えると、私のゴルフはなかなか上手になれそうにありません、残念ですが。(笑)

結果を出すべきだ!とコミットする優先順位の高いモノから、コツコツと一つずつ在り方を正しながら、日々生きていきたいと思います。

きっと結果がついて来るはずですから☆

自殺志願亀とぽっちゃりノラ子猫、2つの問題。

6月16日 雲のち一時雨

今日も朝から着工予定の現場へと打ち合せに走りました。

明後日からの台湾へ出張を控えて、済ましておかなければならない事がてんこ盛り。

ドタバタしています。

梅雨空
梅雨空

 

自殺志願の亀

現場での打ち合せから戻る途中、池沿いの道を車で走っていると、車道の真ん中に大きな石がごろり、と転がっておりました。

おいおい、といいながら除けて走り過ぎたのですが、それはよく見ると石ではなく亀でした。

次のアポイントの時間まで、もうギリギリで、急いではいたのですが、10mくらい行き過ぎたあと、「あーもう、」と車を止めてバック、車道の真ん中で丸まっている亀を池に戻してやりました。

命の恩人だと、喜んでくれてたらいいのですが。(笑)

 

その後、打ち合せや現場確認をサクサクと済ませ、(久しぶりに、)昼下がりに事務所に帰社、溜まっているデスクワークや、台湾出張の為の準備を現地の会計士さんとやり取りしたり、、

どうも、台湾の税務、会計、登記関係の法律というか、慣習になじめず、苦労しています。。。(出張、伸ばそうかしら、、)

自殺志願の亀
自殺志願の亀

腹ぺこじゃないノラ子猫

事務所でデスクに向き合っていると、すぐドアのそとで、ニャーニャーと猫の鳴き声が聞こえてきました。

3階でおとなしくしているはずの(愛猫)にゃろがまた一人で散歩に出て来たのかと思って、迎えに行ったら、にゃろではなく、なんと彼女の姪っ子でした。

「どうやら、にゃろのお母さんは事務所の近所に住む野良猫で、にゃろの兄弟も近くに住んでいるらしい」と、風の噂で聞いていたのですが、それがまた子供を作った、という事の様です。

 

真っ黒に薄汚れて、かわいそうに、と思って抱き上げてみると、意外におなかはたっぷりと肥えていて、どうやらひもじい思いはしていない様子。

それにしても、何となく不憫かな、と思い、家に連れて帰ろうと思いかけましたが、すみれママ☆情報によると、何でも近くにミルクをくれる人がいるらしく、食事には困っていないとのこと。(確かに良く肥えていた、苦笑)

じゃあ、なんとかたくましく生きて行け、とそのまま倉庫の前に離しました。

にゃろの姪っ子
にゃろの姪っ子

自由と束縛の親密な関係

彼、(彼女?)にとって人に飼われるのと、自由気ままに野生に生きるのとどっちが幸せなんだろうか、なんて考えながら、この問いって、自分の身にも同じ事があてはまるよな、なんて考えてしまいました。

人の世もまた、安定は不安定であり、自由は責任に縛られる事であり、何かに属する事は選択の自由の機会を持つ事になる。会社員は自由を求めて起業家になりたいというし、多くの起業家は安定を求めてガムシャラに働き詰めたりして、自分が自由に使える時間を失っていまいがち。(私の事ですが、、)

どちらが良いとか悪いとかではなく、やっぱり世の中は表裏一体ってことなのかも知れませんが、この子猫と、我が家で暮らすにゃろとの違いは一体何で、本当はどっちが幸せなのか?サッパリわからなくなりました。

自分自身のことを含めて。(苦笑)

 

自己欺瞞への向かい方

もう一つ問題なのは、亀や子猫と出会う度に、自分の中に芽生える厄介な感情です。

亀が勝手に池から上がって来て、飛び込み自殺をしたからって、私にはなんの関係もないし、どーでも良い事であります。

子猫も、もう生後2ヶ月くらいは経っていそうだし、ちゃんと食事にありつけているようなので、自由気侭な人生(猫生か、)を送ったらいいとおもいます。

何故、私がなんの関係もない彼らの事を気に病んで、お客様との約束が遅れそうなのに車を止めたり、にゃろだけでも十分手を焼いているのに真っ黒に汚れた猫の面倒を見なくていいのか、と悩んだりしなくてはならないのか。

心の中の葛藤、そっちの方が問題です。

気にしなければいいのに、その方がずっと楽やのに、とは思いますが、実はわざわざ自分から厄介ごとを拾いに行ってる気がします。(苦笑)

 

『影響の輪』と『選択と集中』

それは、天命を知る50歳を目前に控えて、やっと人生って魂を磨くために有るのではないかと、ナチュラルに思えるようになって来たからではないか、と。

亀井勝一郎氏が残された、私が大好きな、というか常に喉の奥に突き刺さっている小骨のように引っ掛かっている『割り切りは魂を弱くする』と言う言葉は自分の実力では出来もしない、所謂『影響の輪の外』にあるモノについても関心を持つ事を暗に示唆していると思うから。

仕事柄、マーケティング論をいろんな角度から見直したり、定義の見直しをよくするのですが、その中の一つに、『マーケティングとは、影響の輪を広げるシクミである。』というものがあります。(私のオリジナルです。笑)

影響の輪を広げる為に、今出来る事に集中して精度を高めるべしで、その結果、自然な流れで徐々にその輪が広がって行く、と、主宰している塾でもよく話すのですが、似て非なる言葉に、一時よくもてはやされた『選択と集中』という言葉が有ります。

選択と集中という言葉の持つニュアンスは、影響の輪の論理と違い、影響の輪の外にある関心事に心を残しながら、今出来る事に集中するべし、そして輪を広げて関心事を影響出来るように取り込んで行く。という考えではなく、大きな輪の中で必要な部分だけに特化してその他をを切り捨てるべき、と言う風に感じてなりません。(私見です。)

割り切りの推奨といいましょうか。。

 

天命とは魂の使い方

とにかく、『魂を磨く』という人生の目的がその方法論(割り切らない生き方)と共にぼんやりと見える年齢になって来たことで、普段の暮らしの中にある些細な選択に対しても、割り切らないことが自分の中にすこしずつ定着し始めたように思います。面倒この上ないですが、、(苦笑)

至って厄介な問題ではありますが、考え方によってはその厄介事が増えれば増える程、己の魂は成長する機会をもらえるという事ですし、ここはやっぱり前向きに捉えて行くしか無いと改めて。(笑)

 

結局、人生修行やってことやで、大ちゃん。

デザインで家族は幸せになるか?性能で家族は幸せになるか?

6月15日曇りのち晴れ

まずまずの良い天気での1週間のスタートとなりました。

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今日も月曜日らしく、複数の現場の着工前のプランの変更調整や、リフォームをお考えのお客様宅に見積ををお持ちしたり、新築現場のコンクリート打設後の現場確認など、忙しく走りまわりました。

ほんと忙しいことはありがたいことです。
感謝します。

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夕方は、先週末開催した.神戸市の運営する住まいの窓口、スマイルネットさんとの提携のDIYセミナーが非常に好評ですっかり勢いづいている「ひょうご安心リフォーム推進委員会」の運営委員会に出席。

大好評のセミナーのニュースはこちら→http://www.yomiuri.co.jp/adv/job/release/detail/00018989.html

地域に安心してリフォームできる環境を整えようという理念を掲げて地道な活動を続けている地味なボランティア活動ではありますが、セミナー事業の本格的な始動で確かな手応えを得て理事の皆さんも俄然やる気になっております。

来月はすみれの地元、西神中央でも同じセミナーを開催することになっておりまして、忙しい最中ではありますが、なんとかがんばって準備をしたいと思います。

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さて、昨日の日曜日、完工間近の新築現場に検査に行きました。

私の担当は、電磁波測定士として、オールアース工法による電磁波カットが計画通りにできているかという測定です。

一般的な住宅では、宅内に配線されている電線からはすべて微弱な低周波の電磁波が出ており、すみれの新築では長時間過ごす場所などでその負荷が体に影響を及ぼすないように対策を講じています。

検査結果は非常に良好、後は実際に生活する前に家電製品を入れた後再度チェックをして安心して暮らせるお住まいに仕上げたいと思います。

お施主様にも立ち会っていただいて測定の数値を見ていただき、目に見えない不安が解消されて目に見えて安心ということを実感していただきました。

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その他の仕上げの部分についてのお施主様による検査も同時に行っていただきましたが、プラン担当のみまっちと現場担当のコムさんと細やかに打ち合わせを繰り返しながら進めてきただけあり、これといって気になるところはないと言っていただきました。

とは言え、まだ残工事もありますので、すべて終わった後に再度じっくりと見ていただいてすっかり納得できる住まいに完成させたいと思います。
完工間際のこの現場、実は仕上工程に入ってからあまり行けてなくて、現場に行くのは久しぶりでした。

出来上がってくると、奥様のインテリアに対する細かなこだわりが随所に見られ、ずいぶんといい感じになっておりました。

電磁波測定中
電磁波測定中

一般的に、住宅を立てるにあたり、ご主人は気密や断熱、構造強度など目に見えない性能に非常にこだわりをもたれる方が多く、今回も私たちが取り組んでいる電磁波に対する住宅性能にも高い評価をしていただきました。

それに対し、奥様はやっぱり見た目の雰囲気やデザインに強いこだわりを持たれることが多いです。

今日も完工検査のなごやかな雰囲気の中でそんな話題になり、

ご夫婦の間で、「デザインで家族が幸せになるか」というご主人と、「住宅性能にこだわってほんとに幸せになるの」という奥様との軽い?意見の対立がありながら新築と言う人生の大事業を進めてきたとのお話がありました。

デザインと性能、どちらも気持ちの良い環境を作るのには欠かせないものであり、どちらかに偏りすぎると家づくり終えた後、長い時間をここで過ごすうちにその歪みが現れてくると思います。

デザインと性能は間逆のようで実は同じ目的を目指している相反しながらも一体のものだと思っています。

家づくりと言う、時間もコストも限られた中でお互いの価値観を認め合いそれを融合させながら1つの形に作り上げていく作業と言うのは、単に住まう場所を作るということではなく、改めて家族が大事にするべき事を共有し分かり合える希少な体験ができる場なのかもしれません。

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とにかく、海が一望できる素晴らしいロケーションに立つゼロエネルギーの超省エネ住宅でありながら、電磁波の対策をして自然素材の内装の健康的なスペックで、奥様のセンスがきらりと光る素敵なテクスチャーを盛り込んだ住宅は、やっぱりご夫婦の愛の結晶だと思うのです。

お施主様が話されていた、お互いの主張を認めながら進めていくのが大変だったーという言葉はなんだかとてもまぶしくて、羨ましく思いながら聞いていました。

そんな家づくりのお手伝いができたことを本当に嬉しく思います。

そして、私たちすみれとお施主様とのお付き合いは今始まったばかり、これから長いお付き合いをさせていただきながら、ご家族が幸せに暮らされるのに、これからも引き続き微力ながらもお手伝いができれば幸いです。

H様、ご縁をいただきまして本当にありがとうございます。末永くよろしくお願いいたします。

職人の人手不足を解消する方法。

6月13日 快晴のち曇り

神戸は真夏のような青空が広がりました。

 

梅雨の谷間の伊川河川敷
梅雨の谷間の伊川河川敷

海へ山へ、遊びに行ったら最高やろなぁ、と思いつつ、残念ながら今日は朝から晩まで予定がぎっしり。

朝礼とラジオ体操をすました後は経トラックに梯子を積み込んで10年前に新築で建てたお客様宅に屋根のメンテナンスへ。良い汗をかかせていただきました。

梅雨の谷間の屋根メンテナンス
梅雨の谷間の屋根メンテナンス

応急処置を施して、様子を見ておいてくださいねーと言い残して、軽トラに飛び乗り、次はマンション改装の現場の完工チェック。

担当大工のひめー君がよく気を遣ってくれました。とオーナー様に褒めていただき、一安心。

ひめーくんご苦労さん、ありがとう。

 

昼からは、「すみれ暮らしの学校」でもタイアップさせていただいている、理事の末席を務めるNPO法人ひょうご安心リフォーム推進委員会と神戸市の提携で行われるセミナー会場へ。

準備の集合時間にも間に合わず、しかも最後までおれずに中座するという失礼なこととなってしまいましたが、非常に実のあるいいセミナーだったと思います。次回は西区で開催なので張り切りいたいと思います。

すみれ住まいの学校提携セミナー
すみれ住まいの学校提携セミナー

夕方からは着工予定が間近に迫った神戸牛鉄板焼きレストランの改装工事打ち合わせ、シェフの想いを出来る限り反映させたお店にリニューアル出来るようにと、細部に渡るヒアリングをみっちりとさせて頂きました。

THE 鉄板焼レストランの伝統を守りつつ、いい雰囲気を醸し出す空間づくりのお手伝いをさせて頂きたいと思っておりますので、宜しくお願いします!

 

夜はオープンしたてのクライアントの店に顔出したり、他にも打ち合わせでごそごそ。

ほんと、忙しくさせていただくことに感謝感謝です。

本日お付き合い頂きました皆様、有り難うございました。

 

建設業も飲食業も人手不足は深刻

さて、お題目はfb友達の越智さんの投稿見て思わずつっこんでしまった(関西弁バージョンでいう、コメントの事です、笑)今日のやりとりから。

****越智さん、転載させてもらいます!*****

先日、大学で、障がいのある学生と企業を結ぶ雇用をしている方のお話を聴講した。

障がいに関係なく一般雇用で、
飲食業の希望がないという話がでた。

Fbの投稿で、飲食業のオーナーさんが求人してもこないという話をみたところだっただけに、興味深い。

単純に学生側に「大学まで出て、なんで飲食業で働かないといけないのか」という考えがあるようだ。
ということは、
ほとんどの人が大卒の今の日本では期待できないってことなのかな。

福祉関係は、やはり給与が少ない。男性ではとても家族を養えないなどの現実。
それでは給与を上げたらいいのでは?と思うだろうけど
雇用する側でいうと、定員が決まっており、
それに対しての資格者や雇用数が決まってる以上、
一般企業並みとはいかない。
ようは、儲けれるものではなく、
まぁ福祉だから儲けるものではなく、
奉仕的な仕事といえるのかなぁ。
内容の割にあわないのが現状といえる。

*****ここまで転載(一部抜粋)*******

と言った感じで、非常に難しいこの国の構造的な問題を切り取っておられました。

深刻な人材不足に悩むのは、建築業界だけではなくて、飲食業、介護の仕事など労働集約型の事業はどこもとても困っているようです。

ま、飲食業もそもそも職人みたいなものですもんね。

 

ゆとりの功罪

越智さんも、なんでかなぁ、的なコメントをされていましたが、その理由を考えてみたとき、思い当たるのはやっぱり『ゆとり教育』の存在だと思います。

高度成長期に立身出世を夢見て闇雲に働いて、一億総中流と言われる程、豊かな暮らしを築いた日本人は、忙しくも楽しい暮らしを謳歌しながら、ちょっとゆっくりしたほうが良いと、子供たちにもゆとりを持たすようにと国は教育方針を変えました。

私たちが子供の頃は、「ゆっくりした時間を過ごす」なんておじいさんが引退してからすることで、自分たちには関係がないと思っていましたが、ゆとり教育を受けた子供たちは(良いか悪いかは別の問題として、)そんな我々の世代とは全く違う価値観を育んできたのだと思います。

それは、成功したい、豊かになりたい、社会に貢献したい、誰かのためになりたいと言った、『志』を立てて、目一杯必死になって頑張ると言う姿勢とは全く逆の思考でもあり、自分の出来る範囲で、もしくは自分のやりたい範囲に行動を限定する、まるで悟りを開いた仙人のようです。

そういえば、さとり世代と言う言い方もありましたね。

 

職業選択は手段なのか、目的なのか、

先日、1人の若者が面接にきました。

なんでも、知り合いの知り合いの工務店の経営者が、私が主宰する職人起業塾に来られた事があるとのことで、私のことを「人間味溢れる社長やからきっと君のためになると思うよ」的なことを言ってくれたらしく、「すみれで働いてみたい」とやって来られました。

立派に4年制の大学を卒業して、建築の仕事がしてみたいと働きながら専門学校に通い建築士の免許を取得。

なかなか見所アルヤンと思いましたが、とにかく建築関係の実務経験は全くゼロ。

大工でも建築士の免許を持っている者がごまんといるイマドキでは、建築士の免状を持っているだけでメシが食える程甘くない建築業界の現状を踏まえて、彼に「これからこの業界で生きていくのなら将来のキャリアを考えて現場に出て建築の仕事の根本を覚えてみたらどうか」と言う提言をしてみました。

要するに、職人からやってみればと。

私としては、精一杯彼のことを考えて提言したつもりでしたが彼としては現場で働くなんて夢にも思っていなかった様子。ビックリしてました。(笑)

 

冒頭の越智さんの投稿でいうと、「せっかく大学まで行かせた子供をなにが悲して職人(や飲食店従業員などのブルーカラーと呼ばれる職種)になんかならなアカンねん、」と、親が思っているというコメントもありましたが、そんな空気は社会全体に蔓延しているように思います。

その彼からは、数日間考えた末に、やっぱり職人や現場管理として働くのはイメージ出来ないとのことで、断りの連絡がありました。

彼を責める気持は全くありませんし、せっかく建築の仕事をしてみたい。と思ってくれているのなら何とか頑張ってモノになってもらいたいと思います。

建築の仕事って机の上だけで済む事は絶対になく、結局は現場で建物を造る事が仕事なので、現場を知らずして、建築の世界で行きて行くのはとても厳しいと思います。世界で一番有名な建築家、アントニオ・ガウディでさえ職人についてものづくりを教わったと云いますし。。

彼にはなんとか違うアプローチで自分に合った道を探してもらいたいと思います。

もちろん、彼の思考がゆとり世代の代表だと言うつもりはありません。

しかし、我々世代と根本的な思考が違うのは今回のことでリアルに肌で感じたというのも正直な感想です。

彼のこれからの人生を考えて、建築の仕事の本質と共に熱く語った私の提言は残念ながら彼の心に届かなかったですが、それは裏を返せば、彼自身が自分のセルフイメージをしっかり持っているという事でもあります。

あとは、自分には出来ないと言うセルフイメージにフォーカスするのではなく、出来る自分に焦点を合わせて人生に取り組んでもらいたいと思います。

それは、自分がやろうとしているのは本質に目が向いているか?という問いを自問自答する事で見えて来るはずなので、めんどくさいとは思いますが、そんな事を考えてこれからの人生を歩んでもらえたらと思います。

Aくん、頑張ってね。

 

まとめ

とにかく、我々ブルーカラーの人手不足問題、深刻です。

我々世代が踏ん張って、誇りの持てる職業に業界を引っ張り上げるしかないと思いますし、志を持つ若者が全くいない訳ではないと祈りつつ襟を正して事業に取り組まないといかんな、と改めて。

若者にカッコいいと思ってもらえるようなレベルの高い仕事、そしてそれに見合った報酬、安心して働けるまともな社会保障、将来に希望が持てるキャリアプラン、それらを一つずつ片付けて行かないと、これからの若者は建設業や飲食業に入職してくれないことはどうやら明らかなようです。

要するに、大事なのは職人の矜持ってこと、頑張りましょ。

選択が人格を作り、人生を作る。

6月12日 晴れ

(いろんな意味で、)忙しい日が続きます。(苦笑)

 

自分に出来ない事は出来る人に頼め。

今日の午前中は、顧問会計士のH先生に来社頂き、月次の決算報告と、目標に対する進捗、解消するべき課題の確認。

数字が苦手な私としては公認会計士という数字のスペシャリストに手伝ってもらいながら、足元の確認をしつつ日々の業務を組み立てて行けるのは本当にありがたい事で、経営者の端くれらしいいい習慣がついたと非常に喜んでいます。

以前は、自分で月次の決算をまとめて、指標と照らし合わせて、とやりかけてはいたのですが、少し忙しくなるとつい、疎かになり、そのまま立ち消え。を繰り返していました。

経理のプロに手伝ってもらった方が良いに決まっている。なんてことは冷静に考えれば簡単、且つアタリマエの事ですが、人はつい、自分の持つ資質や時間などに囚われて、「できない、どうしよう、」と悩んでしまいがち。

最近、数年前に受けた小田全宏先生の問題解決プログラムで学んだ事がじわじわと脳の中に浸透して来て、様々な事に対してずいぶんシンプルに向き合えるようになってきました。

学び続ける事は本当に大事だな、としみじみと思います。

 

大好きなメルマガに自分が登場!

昨日の事ですが、ふとメールチェックしてみると、お気に入りのメルマガになんと私の事が書かれてありました!

ビジネス名刺プランナー&言霊マーケッターの中野貴史さんのメルマガです。
http://kotodama-m.com

先日、情報交換を兼ねて食事をご一緒させて頂いた際に、出た話題を覚えていてくれた様で、私のエピソードをご自身のメルマガで紹介してくれました。

この中野さんは東日本大震災の後、すぐさま東京から大阪に拠点を移された方で、その当時お会いした時にその決断力、行動力の凄さには正直驚かされました。

先日の会食の際にもその話題になり、

「(放射能の影響が取り沙汰されて)自分自身は別にどうでも良かったが、子供の事を考えると仕事のことなんか手放して関西に来るしか選択肢は無かった」

と、云われていました。激しく共感です。

というのも、震災後私も同じような選択をした経験があり、その事を話したらメルマガに取り上げてくださった、と言う訳です。

大好きなメルマガに取り上げて頂いたという事で、記念に一部転載させて頂きたいと思います。

 

*****ここから転載(一部抜粋)*****

おはようございます。
ビジネス名刺プランナー&言霊マーケッターの中野貴史です。
僕が顧問先でコンサルや研修をやる場合、
●営業力強化
●社員間のコミュニケーション向上
この2点がテーマになるパターンが多いです。
そもそも、営業力を上げるための戦術をいくらお伝えしても、
それを実行する人(社員さん)に、やる気がなければ、何も起こりません。
でも、スタッフの強みを活かす形で、全員が同じ方向を目指して
個々の個性を発揮し、力を合わせれば、掛け算のように結果が出始めます。
そういう職場の空気を作るために
会議のファシリテーションやコーチングするのが僕の仕事です。
その際、いつも目指しているのが
アカの他人である、経営者と社員、社員と社員の関係性を
実の家族のような関係性まで底上げできるか・・・という点です。
具体的には、本音を引き出し、それを共有し、融合させるイメージです。
会社全体を家族化するということは、
社長は親父、社員は子供や兄弟・姉妹ということになります。
社員は子供や兄弟・姉妹ということは、
理屈では、社長は命を張って社員を守る必要があります。
必要があるというよりも、子供や兄弟・姉妹ならば、本来当たり前です。
でも現実はどうでしょう?
そんな会社、なかなか無いでしょうね・・・・・
でも今回、それを地で実践している社長の話を聞いてしましました。
先週お伝えした神戸のすみれ建築工房の高橋社長です。
http://sumireco.co.jp
話は4年前の3.11まで遡ります。
当時、高橋さんの会社は、関東の物件を手がけていました。
現場には社員の職人さんが出向いていました。
そこへあの地震です。
神戸にいた社長は心配してネットで情報を漁りました。
「関東から外国人が消えている」
「原発がどうもやばい」
ネガティブな情報がどんどん入ってきます。
結果、高橋社長は決断しました。
「この状況下に、社員を置いておくことは出来ない・・・」
施主さんに、状況が好転するまで社員を引き戻すことを直談判。
しかし・・・1ヶ月経っても原発問題は終息の見込み無し・・・
これ以上、施主さんに迷惑を掛けられない・・・
そこで高橋社長は決断します。
「俺が行く!」
社長自ら道具を担いで、神戸から関東の現場に通い
何年かぶりに職人に戻って、家を建ててしまいました。
当時、僕も子供を守るために、急遽大阪に移住し
しばらくは、車で大阪と東京を何往復もし、
仕事をこなしながら、荷物を移動させてましたが、
僕の場合は、子供のためだから当然です。
仕事は僕だけががんばれば何とかなります。
でも高橋社長は、社員とはいえ、他人のために体を張りました。
その結果、おそらく
社員が高橋社長を見る目、
お客さんが社長を見る目、
協力会社が高橋社長を見る目が変わった筈です。
この会社が口コミだけで仕事が途切れなかったり
職人さんの定着率が高いのは、こうした社長の本気を
周りが認めてるからだと、推測します。
あなたには、体や命を張れる他人が、何人いますか?
何てことに、たまには想いを馳せるのも
いいかもしれませんね。

 

*****転載ここまで*****

ま、若干、デフォルメがかかっている感も否めず、、よく書かれ過ぎて恥ずかしいのが実際なんですが、記念という事で。(笑)

中野さんのメルマガ登録はこちらから、http://kotodama-m.com/magazine/index.html

無料で配信してもらえる上に、非常に勉強になりますので、登録を強くおススメします。(笑)

 

人生は選択の連続で、選択が人格を作る

私がここで紹介されているような、そんなによく出来た素晴らしい経営者でない事はスタッフを始め、このブログを覗いてくださっている皆さんはよくご存知だとは思いますが、一応、ここで紹介いただいたエピソードは事実であります。

メルトダウンしないでくれ!と祈りながら出発した時は、「ひょっとしたらほんまにヤバいかも、」と思っていましたし、(実は既にメルトダウンしていた)その時のブログでは、こんな事を書いてました。

関東にいく事を決断した日
復興への決断。

メルトダウンしないで!って願いつつ出発
関東行。

原点に立ち返って現場日誌

昔に書いたブログって結構恥ずかしいものですね、、(苦笑)

結局、あらかた現場を仕上げた頃には関東も余震も納まり、停電も無くなって、ずいぶん落ち着きを取り戻してきたので、さすがにもう大丈夫かと最後はサムライ大工ヨーヘーにバトンタッチして帰神したので、メルマガでご紹介頂いた内容と少し違うのですが、

「死ぬんやったらオレが死の。」

と思っていたのはまぎれも無い本心でした。

人生は選択の積み重ね。後で振り返って後悔したり、恥ずかしくなるような選択はしたらあかんな、と、改めて。

 

とにかく、中野さんありがとうございました。良い記念になりました。(笑)

今後とも宜しくお願いします!

 

 

おまけ、

食品工場のお仕事でキャップを頂いたのですが、フィットし過ぎて帰りの車に乗り込むまでかぶってて、ガラスに映った自分の姿を見て吹出しました。(笑)

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我ながら、模範的なかぶり方だと思います。

右脳と左脳を繋ぐもの。

6月11日曇り時々雨

鉄人28号
鉄人28号

今日は朝から鉄人の街へ。神戸市が運営する医療機関のメンテナンス工事の着工前確認と最終打ち合わせ。

現場での声を聞いて使い方や不在の変更等、若干の調整をしてから注文をいただいてきました。答えはやっぱり現場にあり。足を運んで確認することが何より重要ですね。

 

打ち合わせを終えて、行政と戦う姿をテレビよく見かけする、大正筋商店街のお客様のところに久しぶりに顔を出したり、もうすぐサロマ湖鉄人レースに出場する知り合いの方のお店でランチをいただいたりと、鉄人の街を堪能してから帰途につきました。(笑)

大正筋
大正筋

 

昼からは、大手住宅設備機器メーカーのTOTO社がリフォーム業界のビジネスモデルを作り上げるべく、テストマーケティングを行っているTOTOリモデルサービス社のI社長に遠方よりわざわざ来社いただきました。

I社長とは、今まで何度かお会いしたことがあり、その度にさまざまなことを教えていただいております。緻密なデータ収集と数字に基づいた綿密な計画を立て、実行検証を繰り返している素晴らしい方であり、私が非常に尊敬している経営者の一人です。

今回、情報交換がてら会いませんか?とお申し出をいただき、二つ返事でお受けした、と言うよりぜひお願いしますとお越しいただくのを心待ちにしていました。(^ ^)

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以前から、リフォーム事業はストック産業であり、顧客を大事にすることでリピートでビジネスモデルが構築できるとの持論を展開、実際にリフォーム会社の経営を通してそれを検証されており、マス媒体を使った販促を全く行わない私としては非常に共感する所も多かったのですが、今回お会いしてみるとさらにパワーアップされており、ランチェスター戦略を駆使して新規の顧客獲得にも、積極的に取り組まれているとの事。既に実践と検証を繰り返して一定の結論を導き出しておられました。

ビジネスは、問題解決の繰り返しであり、そのために仮説を立てて検証を繰り返すことが必須なわけですが、私を始めとして、建築業界の経営者はとかく直感で経営を行ってしまいがち、(汗)

データ収集と綿密な数値の検証が必要な事は十二分に分かっていても実際はと言うとなかなかできていないのが実情です。

I社長の話を聞いて凄いなぁと感心するとともに、自分の至らない点が目につきまくってひどく反省することにもなりました。

I社長、本日は大変勉強になりました。わざわざ神戸の片田舎までお越しいただいて本当にありがとうございました。

 

夕方の食事までご一緒させていただいて、合計7時間もの間いろんな話をした中で感じたのは、数字に対して非常に強みを持った左脳派と思われるI社長と、直感だけに頼って生きてきた右脳派の私の間に、結構多くの共通点がみだせたことです。

特に、「結局一番重要なのは志ですよね、」とのI社長の言葉には(密かに)感動してしまいました。

数字と直感、経営者にとってはどちらも重要な事は明らかですが、大きな観点から俯瞰してみると本質は同じなのかもしれないな、なんて、(半分慰めではありますが)思ったりしました。

この世はすべからず表裏一体、強みと弱みをしっかり認識して意識して取り組むことが重要なのだと改めて感じることになりました。

いやー、それにしても勉強になりました。

ご縁に心から深く感謝します。

深謝。