摩耶山天上寺にて若手社員と座禅体験の会。

11月25日 雨

三連休明けの火曜日は一気に世間が動き出す、というか持ち越したタスクを片付けるのに朝からドタバタしておりました。

今週でいよいよ11月も終わり、佳境を迎える現場も多く、各現場では年末の体制へのシフトが始まっておりますが、ここは少し気持を落ち着けて、、

昼からはかねてから参加しているNPO法人ひょうご新民家からお誘いを頂いていた地元新聞社の企画、

『経営者と若手社員で座禅体験と法話を聴く会』

に、工務部の大工の大ちゃんと、設計部の売り出し中プランナーカナちゃんと一緒に摩耶山天上寺に参ってきました。

天上山 山門
天上山 山門

座禅というと道元禅師がただ座すると提唱された禅宗のそれをイメージしがちですが、今回はインドの法道仙人によって開設された密教の古刹ということで、平安時代からの流れを汲む座禅を体験させて頂きました。

若手社員と座禅体験の会
若手社員と座禅体験の会

半跏趺坐を組み、印を結んで、姿勢を正して、呼吸を整える。

少しの時間ではありますが、忙しく過ごす日常の中でなかなか持てない、静かに自分の内面に意識を集中する時間はとても良いもので、座禅を終えた後はなんだか身体が軽くなった様に感じました。

お住職による法話も、仏教の話しから人として、また企業としての在り方など幅広く、娑婆の中にある私たちにも非常に分かりやすく話してくださいました。

摩耶山天上寺本堂
摩耶山天上寺本堂

時代は変わり、価値観も多様化する中で今一度、社訓を見直してみたり、先達の家訓を学びなおしてみてはどうか、という事業者向けに有り難い提案まで頂きました。

若手社員さん達もそれなりに感じるものがあったのではないかと思います。

天上寺本堂
天上寺本堂

その中で天上寺にも縁のある徳川家康の家訓を引き合いに出されて、改めて読み返す機会を頂きました

人の一生は重荷を負うて遠き道を行くがごとし。

急ぐべからず。

不自由を常と思えば不足なし。

こころに望みおこらば困窮したる時を思い出すべし。

堪忍は無事長久の基、いかりは敵と思え。

勝つ事ばかり知りて、負くること知らざれば害その身にいたる。

おのれを責めて人をせむるな。

及ばざるは過ぎたるよりまされり。

有名な家訓なので私も知ってはいましたが、改めて示されると以前は感じる事の無かった深い示唆を受けた気がします。

ちなみに、すみれでは社訓の代わりに創業時からミッションステートメントを定めています。

これ、

設計する者として真剣・誠実にお客様のご要望に耳を傾け、最善のプランを作成します。

工事する者として日々切磋琢磨し、技術・サービス・管理能力の向上に努め、その結果としての低価格への挑戦をし続けます。

工事店として全ての方に「知って良かった」と言っていただくまで、諦めないサービスに努めます。

建築のプロとして建物の長寿命化を果たします。

日本の伝統工法の継承者として次世代の育成に努めます。

人として常に良心に従った行動をとります。

私達が誓うこのルールに従い、お客様に安心と安全そして心地よい環境を提供いたします。

理念として掲げる、『建築の仕事を通して地域社会に貢献する』という目的を果たす為にそれぞれがそれぞれの立場で、誠実に業務を遂行して欲しい,と言う想いで作った覚えがありますが、それももう15年前の事。

この機会に今一度、スタッフと一緒にこの考え方、行動指針の体現を考えてみるべきではないか、なんて思った次第です。

天上寺から神戸港を望む
天上寺から神戸港を望む

本日は素晴らしい機会を頂けた事に、心から感謝申し上げます。

ありがとうございました。

心謝

有り難い人生考。

11月23日 曇 三連休最終日

今朝は珍しく、新潟のホテルから少しゆっくり目の始動となりました。

朱鷺メッセ
朱鷺メッセ

昨日は、新潟で現場があった際などで普段から何かとお世話になっている大建建設の高橋社長の結婚式に出席、全国から40名近くも集まったJACKのメンバーさん達と共に高橋社長の新たな人生の門出をお祝いをさせて頂きました。

高橋社長結婚式
高橋社長結婚式

よくあまり宜しくない言い回しとして、『類は類を呼ぶ』と言いますが、真面目で真摯な姿勢で事業に取り組む高橋社長の元には、役員さん、社員さん、協力業者さん、そして奥様も同じ様に素晴らしい人達が集まってきてるのだと改めて感じました、良い方の類類の典型ですね。

 

そして、結婚を機にまた想いを新たにこれからの精進を誓われた高橋社長の『恩返しを出来る様に頑張ります』と言う言葉には同じ経営者として感動すら覚えました。

高橋社長、この度はこのような素晴らしい席に御呼び頂きましてありがとうございました。

これから、益々のご発展とご健勝を心から祈念致します。

 

旧小沢家住宅
旧小沢家住宅

さて、実は今回の新潟行は若干の波乱含み、というか小さなトラブルがコツコツと起きました。

まずは、往路で空港にチェックインしようとすると、ツアー予約のポータルサイトがアクセスが集中してサーバーダウンしてしまい、チェックインに必要な番号が確認出来ない状態になってしまいました。

ギリギリになって、ANAのカウンターに相談に行くと、名前だけでもチェックイン出来るとの事。

いつも利用している国際線のLCCでは考えられない親切な対応に感謝しながら席を確保してフライトに漕ぎ着けました。

次は、フライトする便の到着が遅れて、打ち合わせの時間に間に合わなくなり、続いてクライアントが急用が出来て立ち会いが出来ないと言う連絡、、

ま、それぞれなんとかなりました。

昨日の結婚式でもちょっとした、でもあんまり聞いたことの無いトラブルとそのリカバリーに秀逸なオチがあったり、帰りの飛行機もやっぱり遅れたり、、(苦笑、)

 

何となく波乱含みやなー、なんて思いつつ、復路の伊丹空港に降り立って、最大のピンチが降りかかりました!

 

 

なんと、財布が無い!

 

やっちまったー!と色を無くしながらまたまたANAのカウンターへ。

「飛行機の中で財布を落としたかも、」

と相談すると、

「既にその便は清掃も終わり次のフライトの乗客の搭乗の行いました、清掃員もCAからも遺留物の報告はありません。もうすぐ鹿児島へ飛び立ちます。」

と、絶望的な回答でした。

ガックリと肩を落としていると、

「でも、もう一度、探してみます!」

と、信じられないくらい親切なANAの木津さんは係りの人に連絡をしてくれました。

暫し経って、なんとかして神戸まで帰る手立てを必死に考えていた私のところに、天使の様な笑みを満面にたたえたそのANAのカウンター嬢がやってきて、

「ありました!貰って来ます!」

と言いながら搭乗口に向かって走って行きました。

 

「助かりました、ありがとう。日本って最高の国やな、」

と帰ってきた彼女の手を取って、何度もお礼を言ったのは言うまでもありません。

大阪空港
大阪空港

いろいろとあった今回の出張。

改めて思ったのは、難の無い無難な旅より、難の有る旅の方がずっといいってコト。

これって、有難いということですよね。(笑)

 

難儀が有る事で、記憶に残り、日常に無い体験にドキドキし、何とか切り抜けた!と喜び、そして自分を守ってくれる何かに深く感謝する機会を頂ける訳で、おまけに面白い旅のエピソードを人に話せるネタにも事欠かないし、(笑)

その時はまーまー焦るし、大変ですが、後で振り返ると全ては有り難い事になっていることに気がつきました。

 

『死ぬ事意外はかすり傷』と新潟でも一緒だった大阪のスター社長、Kさんは良く言ってますが、いろんな困難が来るからこそ、乗り越える事の嬉しさや楽しさ、達成感を味わえるのだと思います。

 

皆様、本当にありがとうございました。

 

有り難い人生に心から感謝します。

 

心謝!

旧小沢家中庭
旧小沢家中庭

新潟にて。

11月22日 快晴    3連休の初日   いい夫婦の日

今日は朝から新潟へ。
久しぶりの伊丹空港からのフライトでした。
新潟についてみるとやっぱり日本海でもいい天気でして、思いのか暖かく、少し拍子抜け。(^ ^)
ま、夜はそれなりに寒くなりましたが。
昼夜の寒暖の差が激しいと言うよりも、今週の沖縄出張に続いて今週は北国という距離の移動が激しいことで体調も崩しそうな予感がしています。。
と言いながらも、いたって元気なのは日ごろこつこつとやってる運動が効いているのだと思います。
新潟駅南口
新潟駅南口
お題目は久しぶりの新潟に降り立って感じたこと。
前回の訪新では、仕事の合間にむりやり時間を作って良寛和尚のゆかりの地である、五合庵に行きました。
厳しい寒さをしのぐにはあまりにも質素な小さな庵を訪れて感じたのは、良寛和尚が選び生きた人生=修行はこんなにも厳しいものだったという事でした。
その時、確かに人生の真理に向き合い極める厳しさを感じ、自分の価値観が少し変わったような気がしたのです。
このところ、人の『在り方』について考える機会が増えたのは実はそのことがきっかけとして遠因となっていたのかもしれません。
しかし、残念ながら神戸に帰ってまたいつもの忙し時間を過ごすうちにそんな事はすっかり忘れてしまうのが悲しいかな人の性。(涙、)
最近は五合庵で感じた事をあまり意識する事無く日々を過ごしておりましたが、新潟駅に降り立ったとたんにその時の事が鮮明に思い出されました。
記憶はイメージに刷り込まれると言いますが、まさにそれ。
萬代橋
萬代橋
どうやら、私にとっての新潟は人生の目的を考えたり、魂を磨く事の意味を見つめなおす場所になっているようです。
今回は仕事半分、プライベート半分、どちらも楽しんで帰りたいと思います。(笑)
新潟大学前
新潟大学前

神戸ラーメン紀行Vol.116

11月21日 晴れ

伊川のさくら並木
伊川のさくら並木

 

11月も来週でおしまいだからか、

今年も来月で終わりだからなのか、

ずいぶんとワサワサと緊急な事柄が押し寄せて来ております。。

 

明日からまた出張に出てしまう事もあり、週末前に片付けておかなければならないことを順番にやってたら昼過ぎから出席する予定だった会合に出れなくなってしまいました。。

 

水廻り工房の皆さん、スミマセンでした。。

 

結局、朝のアイドル犬チャックとの散歩の他は事務所から一歩も外に出ずに実務に励んでおりましたが、トラブルの処理や善後策を講じたりと、思いの外進まなかったような気もします。。

ま、こんな日もあるよね。

 

そんなこんなで、整理のついでに溜まり切っている例のアレ、ここらでいっときたいと思います。(笑)

 

まずは、化学調味料無添加なのか、違うのか、どうもはっきりしないので再調査に行って見たお店。

野菜ラーメン 790円— 場所: 鳳鳴軒ちょっと休憩。 野菜ラーメン 790円

うーん、断言はできかねますが、たぶん。。

 

お次は、最近何故かラーメンメニューがやたら充実しているスーパー銭湯の一杯。

ネギ味噌ラーメン 790円— 場所: 天然温泉 龍の湯高橋 剛志さんの写真

ま、ま、まー、でした。(笑)

 

お次は、43号線沿いという好立地にありながら、なぜか『らーめん』と言う看板しか出していない最近勢いのあるチェーン店

みかげの黒虎 710円— 虎と龍 御影店にいます。オリジナルか、オリジナル風か、 敢えて店名を書いてない店。 みかげの黒虎 710円

マー油が効いてイケました!

 

お次は夜の三宮で知らない人は居ないと言われる?餃子屋さんの看板メニューのスモール版

アッサリラーメンの小さいラーメン380円— 餃子専門店 祥雲にいます。最後はアッサリラーメンの小さいラーメン。 380円

行くと必ず餃子を食べないといけないので、ラーメンは小で正解だと思います。(笑)

 

東京ラーメンストリートにも行ってきました。

塩ラーメン 780円 — 場所: ひるがお 東京駅店

おいおい、ダイエットは大丈夫か、(^_^;) 塩ラーメン 780円

なんか、東京ラーメンストリートのラーメンはあっさりがメインになってますよね、、

ええんかしら、

 

今年三宮にオープンしたラーメン店で一番の話題を振りまいたのはこちら、

パクチーラーメン! 950円 — 場所: 劉家厨房

パクチーラーメン! 950円 こいつは斬新!\(^o^)/

パクチー嫌いには地獄絵図だったようですが,非常に美味しかったです、オススメです。

 

春日野道の商店街に(たぶん)最近出来た定食屋さんはとても仕事が丁寧でした。

汁ソバ 550円— 場所: 食堂 蔓桔梗汁ソバ 550円 アッサリ!(^_^)

シンプルですが、出汁を丁寧に取っているスープは気持がいいですね。

 

 

お次はメトロ神戸と言うレトロな地下街の名店。

私のラーメン人生の原点とも言うべきお店では次々と新しい境地を切り開いているようです。

海鮮チャンポン 980円— 場所: 北海ラーメンDUOKOBE店北の大地の贈りもの 海鮮チャンポン 980円 変わらぬスタイルを守りつつ、進化されてました。(^_^)

ボリュームにとにかく満足。(笑)

 

今日の〆は近所にあるのに行った事が無かった学生さん御用達のお店。

カツカレーラーメン 780円— 場所: とんとん

カロリー補給(過多やな、、) カツカレーラーメン 780円

すっごいカロリーでした。(笑)

学生さん御用達のお店の底力を見た気がします。

 

今日はここまで。

ごちそうさまでした!

「Teach(テーチ)の時代」

11月20日 曇りのち晴れ

朝は厚い雲に覆われて少しひんやりとしておりましたが、日中はすっかりと青空が広がり暖かないちにちとなりました。

今日は新築の現場を中心に現場回り。

漆喰のsumika吹き抜け
漆喰のsumika吹き抜け

いつもの様に検査員として細かなチェックをしてネチネチと指摘して回りました。(笑)

各現場の担当者にはお施主様に気持ちよくお引き渡しができるように最後まで余念なく仕上げ工事に精を出してもらえればと思います。

漆喰のsumikaLDK
漆喰のsumikaLDK

さて、お題目はこのところセミナーや勉強会で私が一生懸命に訴えている、もうすぐやってくる大きな変化、てゆうか、もうすでにそこまで来ていると言ったほうがいいかも知れませんが、、

大きな2つの変化の1つ目はこれ、

大工人口の予測【国土交通省】
大工人口の予測【国土交通省】

職人の急激な減少です。

そして、もう1つがこれ、

スマートフォン契約数の推移・予測
スマートフォン契約数の推移・予測

職人の急激な減少と真逆の対照的に劇的な伸びを示すスマートフォンの普及率です。

この二つの大きな変化が合わさって、建築業界は根本的な見直しを迫られる、と言うのがこのところの私の主張でして、、

以前までの携帯電話からiPhoneに変えてその圧倒的な便利さにすっかり慣れてしまい、今ではどこに行くにも何をするにもスマートフォンは必要となってしまっている自分自身を振り返ってみても実感するところですが、以前とは全く世界が違います。

それがもうすぐ100パーセントに近づくほど普及、定着するようになると、ものすごい変化がこれから起こると思っています。

インターネットの普及による情報化時代のことを「Sarch(サーチ)の時代」と言われてきました。

疑問に思ったこと、知りたいことをパソコンで検索すると大量の情報が無料で手に入れることができる時代。

それが、スマートフォンの登場によって大きくステップアップして、いつでもどこでも誰でもすぐに検索ができるようになりました。

普通に会話をしていて、会話の中でわからない単語が出てくるとすぐに検索するという姿が日常茶飯事に見られるとおもいます。

まさに手のひらですぐに検索し、教えてくれる時代、

名付けて「Teach(テーチ)の時代」です。

オリジナルの造語を考えてみたのですが、ちょっとベタでしたでしょうか、(笑)

FacebookやTwitter LINEなどのSNSサービスがスマートフォンとともに普及したことにより、情報化革命はサーチの時代からさらに1歩踏み込んで個人による気軽な情報の発信も可能にしました。

自分が知っている事は人に教える事が簡単に出来るし、それが日常の暮らしの中の習慣に溶け込んで行きます。

もうすでに、リアルな現実での存在とひと昔前まではバーチャルと言われていたインターネットの中の存在が区別がつかない社会がすぐそこまできています。

良いことも、悪いこともすぐに伝播、拡散してしまう社会に一抹の不安も感じながら、それでも前向きに『本物の時代』へのエピローグだと私は考えております。

本質に根ざし、姿勢を正してコツコツと努力を重ねる正直者に陽があたる時代が、もうすぐそこまで来ていると。

待ちに待った『ホンモノの時代』、楽しみです。

HAT神戸の夕暮れ
HAT神戸の夕暮れ

嫌われる勇気

1月18日  快晴

神戸でも六甲山系の山々は次第に色付き、朝夕はめっきり寒くなってきました。
少しずつ、本格的な冬になっていくのを感じるこの頃ですが、今日は素晴らしい天気となり、秋晴れと呼ぶにふさわしいような爽やかな青空が広がりました。
南天
南天
水曜日と言うことですみれ事務所は定休日。
私は夕方から進行中の店舗改装の打ち合わせが入っておりましたが、それまではお休みをいただいて幼なじみの社長達とゴルフに行ってきました。
先日、目標に掲げていたスコアを達成したことで、何となくコツをつかみかけていたような気がしておりましたが、さらに良いスコアをだそう!と、調子に乗って欲を出すと変に力が入ってすたぼろ。(泣)
改めて自分の不甲斐ない実力をまざまざと見ることになりました。
ゴルフはメンタルのスポーツと言いますが、こんなに如実に小さな気持ちの変化が数字に表れるというのは本当に驚きです。
『心技体』といいますが、何事もまずは心を鍛え整えることからなのかもしれません。
いい勉強をさせてもらいました。(苦笑)
三木ゴルフ
三木ゴルフ
さて、お題目は少し前に読んだ書籍のご紹介です。
アドラーと言う日本では一般的にあまり有名では無いのですが心理学の世界でフロイト、ユングと並ぶ第3の巨人と言われるほど有名な学者の著書です。
嫌われる勇気
嫌われる勇気
この本は、難しい心理学の内容を青年と哲学者の会話を通してストーリー仕立てにしておりアドラー理論が非常にわかりやすく説明されています。

その中で、アドラーの代弁者である哲人が、「どうすれば人は幸せに生きることができるか」という問いに、きわめてシンプルかつ具体的な“答え”を提示します。
複雑な難しい問題をシンプルに整理して本質を抽出する事は素晴らしい事だと思っていますが、それにしても人間の永遠の命題を究極までシンプルにしてしまうとこんなに簡単なの?と、少し疑いの眼差しで読み進めてしまいます。
自分が変わる為の心理学だと言うアドラー心理学のそのシンプル具合を備忘録として書き残しておきます。
世界は至ってシンプルである
人は主観的な世界に住んでいる
全ての悩みは対人関係の悩みである
答えは自分で導き出すもの
優越性の追求は普遍的な欲求
因果論は無い
人生は他社との競争ではない
人生のタスクとは
行動面:自律する事、社会と調和して暮らす事、
心理面:私には能力がある、人々は私の仲間である
人生のタスクを回避する為の人生の嘘
それに立ち向かうのは勇気
承認要求を否定する
自分と他者の課題の分離が自由を手に出来る
カントの傾向性からの脱出=嫌われる勇気=自由
個人としての全体論と共同体感覚
叱るでもない、褒めるでもない横の関係
仕事の本質は他社貢献
幸福とは貢献感
人生は連続する刹那であり、計画的な人生など不可能
しかし、導きの星を指針とする(他者貢献)
本を読んでいるとシンプルにまとめられ過ぎているからか、極端に過ぎる、と感じる部分もなきにしもあらずですが、私が尊敬してやまないスティーブン・R・コヴィー博士の提唱された理論と非常に多くの共通点があり、最終的には結局おなじ事を言われているのかな、と勝手に納得しておきました。(笑)
そして、この本の最後にアドラーはこのように書かれていました。
『誰かが始めなければならない。他の人が協力的でないとしても、それはあなたに関係ない、
私の助言はこうだ、あなたが始めるべきだ。他の人が協力的であるかどうかなど考えることなく。』
やっぱり、主体性を持って始める、という意識からですね。

もうすぐやって来る職人時代に向けて ~リフォーム会社は職人の意識改革で勝ち残る~

11月18日 晴れ

朝の木漏れ陽
朝の木漏れ陽

今日も事務所に籠り切って午前中は新規事業にテーマを絞ったコーチングセッション、昼からは書類の作成や改修図面の読み込み等々、落ち着いてデスクワークに没頭しました。

貴重な時間です。

 

 

夕方からは昨日の職人起業塾に引き続き?今日もセミナー講師としてTOTO西神ショールームへ、

リモデル大学という地域の同業者が集まって様々な研修を行なう勉強会です。

リモデル大学
リモデル大学

普段はプランニングや設計、営業等の建築の実務に関するテーマで外部講師を招聘して開催しているのですが、たまには趣旨を変えて、職人、現場管理者向けの勉強会をしようという事になり、職人会社の代表として講師役を務めました。

現場作業を終えて集まってくれた職人さんの中にはお疲れモードの方も居られましたが、それでも皆さん熱心に聞いてくださり、少し位は気づきやヒントを得て頂けた様に思います。

テーマはこれ、

『もうすぐやってくる職人時代に向けて』〜リフォーム会社は職人の意識改革で勝ち残る〜

以前に告知としてこのブログに書いてあった記事です。

内容は、

少子高齢化よりも、

オイルピークよりも、

外国からの侵略よりも、

関税撤廃による経済支配よりも、

もっと喫緊な問題である、超職人不足時代の到来に対して今考えておくべき事。

 

 

 

そう言えば、今日の日経アーキテクチュアからのお知らせでもこんなのが来ていました、

*****ここから転載*****

●11/25開催 日経アーキテクチュア 建築実務セミナーのご案内●
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

本誌4/25号 特集「どうする職人危機」で大反響のあの問題を追う!

職┃人┃不┃足┃を┃乗┃り┃越┃え┃る┃知┃恵┃と┃工┃夫┃
━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛━┛

// 労務費高騰の行く末/現場での取り組み/受講者参加の徹底討論 //

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この先、労務費はどこまで上昇するのか―
優秀な職人を継続的に確保する手立てはあるのか―
人手不足に効き目のある省力化工法とは何なのか― への解決策!

http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/NA/cp/1125/

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

職人不足による労務費高騰が日本の建築生産を根底から揺さぶって
います。全国各地で公共工事の入札不調が続出し、民間建築でも工事
の遅延が相次いでいます。

この先、労務費はどこまで上昇するのか―
優秀な職人を継続的に確保する手立てはあるのか―
人手不足に効き目のある省力化工法とは何なのか―

国土交通省で職人不足問題に取り組む建設市場整備課の屋敷氏、
東京スカイツリーの施工現場を副所長としてまとめ上げた大林組
生産技術部の田辺氏が、それぞれの立場から職人不足の現状と
それを乗り越えるためのヒントを伝授します。

また、PART3の「徹底討論 ~職人不足に負けない手立てを探る」では、
皆さまからのご質問、ご意見を取り上げて、
受講者も交えた“職人不足を乗り越える方策”を探る議論を行います。

日本経済の発展を阻害しかねないとも言われる「職人不足」を
乗り越えて、安定的な建築・建設環境を取り戻すための解決策を、
お二人の講師と受講者の皆さまとで練り出すセミナーです。

この絶好の機会を、お見逃し無くご利用ください。

******ここまで転載******

との事。

 

私たちが住まう神戸ではまだそんなに実感としてはありませんが、関東方面は既にもの凄い職人不足になっている様子。

そう言えば,こんなニュースも少し前に話題になりました。

しまむら、出店計画に誤算 小売り襲う建設人手不足

出店計画が狂い、予想していた収益の下方修正を余儀なくされた、とのこと。

大変な時代に既に突入しています。

やがて、と言うよりすぐに神戸等の地方都市にもこの大波が押し寄せて来る事は、私たちの様に現場の職人の高齢化と若い職人が育たない、続かないのを目の当たりにしていると火を見るよりも明らかです。

リモデル大学職人向けセミナー
リモデル大学職人向けセミナー

で、どうするか。

答えは会社によって違いますし、まさにケース・バイ・ケースなのですが、簡単に言ってしまうと、事業の規模に合わせた職人の数を揃えて、その人達を守り、育てる事しかないのだと思います。

そして、職人は守られる事によるコストアップを自らの手で相殺出来る様に付加価値を生み出すブラッシュアップをしなければなりません。

事業者と職人はお互いに固い信頼関係を築きあげながら、大きな意識改革の必要に迫られていると言うのが私の持論であり、その事を皆さんに繰り返し熱く語って来ました。

 

 

今まで通りなら今のまま、

やがてやって来る大きな変化に茹でガエルの様にじっとしてしまうのか、

行動を起こして未来に向けて歩みを進めるのか。

ヒンズー教の有名な教えを胸に、私たちも来る日の為に準備を進めたいと思います。

『心が変われば、態度が変わる。

態度が変われば、行動が変わる。

行動が変われば、習慣が変わる。

習慣が変われば、人格が変わる。

人格が変われば、運命が変わる。

運命が変われば、人生が変わる』

意識改革のフロー
意識改革のフロー

とにかく、受講頂いた皆さん、がんばっていきましょー!

『強み』よりも大事な事。

1月17日 月曜日 晴れのち曇り

久しぶりにデスクに座る時間がゆっくりとれた1日でした。

先週末は突然沖縄への出張が決まり、帰ってきた昨日の日曜日は朝から晩までひっきりなしに来客があり、ドタバタと走り回る感じで時間が過ぎて、気付いたら11月も後半。

そんな慌ただしい中、昨日の来客の中に、創業時に随分とお世話になっていた不動産会社の社長がおられました。

なんでも、近くを通りがかったらすみれの大きな看板を見て突然来社されたとのこと。

大きな看板も出してみるもんです。(笑)

「久しぶりやなぁ」

「ご無沙汰してます」

から始まった会話。

一緒にこられた最近入社されたと言うご子息に私の事を紹介してくださったのですが、私を指して口にされたその言葉は、

「この社長は、年がら年中休み無しで働いてんねん。」

とのこと。(笑)

「そうでしたねぇ、」

と私。

16 、7年も前、職人から起業して個人営業の工務店を始めた頃に知り合ったその社長には随分とお世話になりまして、その当時は私もまだ現場で職人としてバリバリと働いていところで、見積もりや現場調査を1職人としての仕事と並行して行うのに寝る間を惜しんで働いていたのでした。

金も、コネも、学もない駆け出しの経営者としてスタートを切ったその頃、私ができたことと言うと、

一生懸命に働くこと。

約束を守ること。

クライアントの希望にできる限り答えること。

たった、それだけだったような気がします。

今からその当時を振り返り、考えてみると強みと言われるほど大した事では無い事ばかり。

しかし、そのたいしたことないことを必死になってやっている大工は身の回りにいなかったような気がします。

「真面目で、一生懸命働く若い大工が居るよ。」

と言うだけで、その当時自分たちに必要な仕事量は何とか声をかけてもらうことができていました。

最近の、マーケティング業界ではUSP偏重の傾向があると言われています。

『起業するなら、1点突破の自分だけの強みを持て!』

というようなことですが、本当はその前に見直すべきことがたくさんあるように思います。

私たちがスタートを切った頃の強みはマーケティング理論の中で1番重要だとも言われる、USP(自社だけが持つユニークで独自の売り)と言うにはあまりにも貧相ですが、そんな小さなご縁を大事にして、信頼を1つずつ勝ちとってきたことをきっかけに今があると考えると、他社にない強みを持つためにUSPを作ることだけに執着する事はないような気がします。

まぁ、それも大事ではあるのですが、、

職人起業塾開始前
職人起業塾開始前

「垂直統合」という言葉を田坂広志氏がよく使われますが、私もいくつかのレベル、ステップで繰り返し精度を上げることを最終的に垂直統合するという意識が重要ではないかととても共感しています。

USPも所詮は顧客から信頼を得るための単なる手段に過ぎません。

信頼を得るという事はやっぱり、まず人としてのあり方を見つめ直すことからだと思うのです。

『信頼されるべき人物像に自分を正すこと。』

自分が信頼出来ない『自分』では、お客様からの信頼を得る事なんて出来っこないのです。

『信頼』についてのワークショップ
『信頼』についてのワークショップ

今日の職人企業塾ではそんなテーマでグループコーチングをおこないました。

ご参加いただいた皆さんには、『垂直統合』、よくご理解いただけたでしょうか。

遠方からはるばるお越し頂いた方も多かったし、拙いコーチングではありましたが、これからの事業に少しでも役立てば幸いです。

導きの星。

11月15日快晴

今日も那覇のホテルからスタート。

波上宮
波上宮

沖縄でのミッションは昨日でほぼ終了、今日は帰りの飛行機が昼過ぎと言う事で少し早起きをして那覇の街を2時間ほどランニング してみました。

まるで夏の暑さ、青い空ときれいな海を見ながら機嫌良く、いい時間を過ごすことが出来ました。

出張のおまけ、ですね。(笑)

image

沖縄知事選挙の投票前日と言うことで、那覇の街は選挙カーと街頭演説の候補者の声で溢れており、走りながら耳に入ってくる候補者の主張は大筋で言うと皆さん沖縄の活性化を目指す、という意味で言うと同じ。

その方法論の違いを一生懸命に訴えているように感じました。

沖縄知事選の様子
沖縄知事選の様子

神戸に帰って来てからは溜まったままのデスクワークをこなしたり、夕方からは工務スタッフとのミーティング、その後は若干名のメンバーに誘われて軽く打ち上げ〜と、一杯飲みにいつもの焼き鳥に行ったりとすっかり日常に戻りました。

ぐだぐだと愚痴を聞いたり、問題提起をされたり、良くしたい!と想いを語ってもらったり、なかなか悪くない時間でした。

そんなスタッフと話をしていると、結論、気持ちよく仕事がしたい。良い結果を残したい。お客さんに喜んでもらいたい。という方向性は皆が持っていて、うまく行っていない、と感じる問題は全てそのプロセスにある、結局、沖縄知事選の候補者の話と同じじゃなのだと思ったり、、

世の中は矛盾だらけ、問題は個々の問題と別に関係性の問題があちこちにいっぱいある。

その大前提に立って、『今、自分が何を出来るのか、何をするべきなのか』を正面から受け止めて行動に移すかどうかに全てはかかっていると常日頃思っていて、しかも、行動したから結果が出るとは限らず、結果が出せる自分に変わって、コツコツと影響出来る範囲を広げる努力を積み重ねるしかない、といういつもの理論をこんこんと説いてみましたが、、しっかりと理解してくれたかどうかは、、微妙です。(たぶん)大丈夫だと思います。(笑)

沖縄の問題もしかり、どちらにしても、大きな方向性が共有できていれば、最終的に良くなるのではないか、なんて楽観的に考える様にしております。(笑)

心理学者アドラーの理論によると、

人生は刹那の連続であり、長期的な計画やビジョンを立てる事は無意味以前に不可能である。
人は今を精一杯生きる事だけに集中すべきである。

と、いいながら、

在るべき姿の象徴である、導きの星(航海での北極星のように)を持つ事が同時に重要である。

との事でした。

アドラー理論によると、その『導きの星』は『他者貢献』だと断言されておりましたが、私たちもそのうち、スタッフと一緒にもっと具体的なすみれが目指す『導きの星』を見つけれたらと思います。

ま、大ちゃん、頑張っていこ!

ミーティングの続き、
ミーティングの続き、

Yes,Butは本質をすり替える。

11月14日 晴れのち曇り 沖縄にて。

那覇の朝
那覇の朝

今日は朝からガッツリと実務の一日。

うるま市にて新規店舗の現地調査やクライアントとのヒアリング、現地で協力して頂く業者さんへの現場説明、仕入れをさせて頂く材料店へのご挨拶、夜は近隣店舗のマーケット調査と、店舗屋としてのミッションをこなしました。

うるま市店舗界隈
うるま市店舗界隈

いつもの事ではありますが、本社から遠く離れた地で工事をするには、限られた時間内、と言うよりも一発勝負の現地調査の精度が非常に重要な意味合いを占めており、

「あれ、どうやったっけ、」

と、おいそれと再確認する訳には行かない分、現地の詳細な状況の把握と、クライアントの意向をしっかり汲み取る事が求められ、やっぱり地元での業務に比べて神経をすり減らします。

ミッション終了後の島酒はいつになく効きました。(笑)

テブチ
テブチ

沖縄というと、現在大きな転機となるかも知れない、知事選のど真ん中。

街中では選挙カーが走り回り、大きな交差点では候補者、もしくは支援者が辻に立って懸命に支持を呼びかけておりました。

地方自治体の長を決める選挙なので、私には直接関係ないように思いますが、尖閣諸島の問題を含め、外国からの圧力が高まっているいま、最も南西にあり、海外からの矢面に立つ沖縄の動向には無関心ではいられない、と言うのが正直なところです。

しかし、、

沖縄の問題は非常に難しい問題が幾重にも複雑に絡み合っており、深いジレンマ、パラドックスに陥っている様に思いました。

普天間基地のリスクについては、誰もが認めることであり、

日米安保、米軍の沖縄への駐留が外国への抑止力を発揮しているのは事実であり、

米軍キャンプが県民への大きな雇用を生んでいる事も、地権者の所得を生んでいる事も事実。

しかし、辺野古に基地を作る事は自然破壊の面からも、受け入れにくく、、

そして、日本の0・6%の国土面積に74%の米軍専用施設が集中する沖縄の過重な基地負担は確かに解消を目指すべき。

現職の仲井真知事が辺野古への基地移設を反対の立場から容認に態度を変えられたのも非常に苦渋の決断だった事を思うと、どの候補者が当選したとしても選挙での公約がそのまま県政に反映出来るのは難しいような気がします。

コミニケーションの取り方の基本の一つに、Yes,Butという手法があります。

「分かってるって、でもね、」

全ての問題がこの調子で論じられ、本来在るべき姿を目指すのをすっぱり諦める事だけは避けて頂きたいと思います。

明日帰神してしまいますので、選挙当日はその結末を沖縄でみる事は出来ませんが、知事選のど真ん中に沖縄に訪問したのも何かの縁、また日本全体の大きな問題にも深く関わる事なので興味を持って見守ってみたいと思います。