江戸を作った男。

令和元年12月7日 曇り

謝罪から再スタート。

師走最初の週末は朝一番から、先日やっと残工事や手直し工事を終えて正式にお引き渡しを済ませることが出来たRC戸建て住宅のフルリノベーションのお客様宅に、工期が延びたこと、引っ越ししてからご不便をお掛けしたことに対するお詫びに伺い、施工、管理体制の不備について謝罪しました。担当大工が最後まで窓口として対応し、なんとかご納得頂けていた様で、「もう済んだ事ですから」と、お許しを頂けたと共に、同じ建設関係のお仕事をされておられる関係で消費税増税前後の混乱についても一定のご理解を頂けていた様で、「大変だったでしょ、」と逆にお気遣いを頂いてしまいました。ご迷惑をおかけした分、今後のメンテナンス等のアフターサービスで挽回し、信頼関係の修復に努めようと誓ってきました。

時は金なり、工期は契約なり。

私たち工務店は、お客様からの評価は全て現場にあり、工事を終えて物件をお引き渡ししたモノ、そこでの暮らしが評価の対象ではありますが、終わり良ければ全てよし、プロセスはどうでも良いと言うわけではありません。特に工期については我々工事を行う側と、お客様側では少し価値認識が違い、工事を行う側の方が認識が甘い、ぬるい様に感じます。「時は金なり」と昔から言いますが、時間と金銭が同じ意味や価値を持つようになったと言っても過言でない今の時代、工期の厳守と必ず約束を守れる無理のない計画を立てるように再度、工務部のスタッフに申し渡す必要があると感じました。おかげさまで来年の工事予定も随分と詰まっており、現在の計画中の案件がどれくらい先に着工できるかも含め、早い段階でのすり合わせを心掛けて貰おうと思います。

江戸を作った男

さて、話は変わって、今日は久しぶりに最近読んだ書籍のご紹介です。私たちは建築のプロとして数多くのプロジェクトに参加させてもらい、その予算組みから工程の計画、進捗管理を行うのが仕事です。今回読み終えた本は、現代の日本の繁栄の礎を築いたプロジェクトリーダーと言われる、河村瑞賢を主人公にした伊東潤著の「江戸を作った男」です。七兵衛と言う名の一介の商人から身を起こし、私財を肥やすのではなく、世の為、人の為になる商売を心掛けたその熱く高い志が広がって、幕府に取り立てられるようになり、日本列島の東廻航路・西廻航路の整備や大阪の淀川をはじめとして全国各地で治水・灌漑・鉱山採掘と数多くの事業を成功させた元祖・プロジェクトリーダーと言っても過言ではない大いなる活躍をされた人物の一生を描いた物語です。

リーダーシップ論を学べる良書

伊勢の片田舎から夢を抱いて江戸に上るも世間の厳しい壁に立ち塞がれて、一時は無一文の肉体労働者まで落ちた七兵衛が、人とのご縁、前向きに考える思考、限界を決めずに挑戦する姿勢で次々に難問を超えていき、明暦の大火で息子を失いながらも、機を逃すことなく、木曽の材木を買い占めて莫大な利益を得るところから人生を大きく切り開いていく物語は職業人なら誰しも、ワクワクと胸を踊らせるのではないかと思いました。事業をなし得る為に必要なこと、リーダーシップ論を学べる教書としても使える良書でした。そして、不思議なことに少し前に紹介した、「天地明察」で主人公の春海が新しい歴を作り上げる偉業を成すのに大きな影響を与えた、と言うより支えた「保科正之」がここでも登場し、七兵衛が世に出るキッカケを作っていたのでした。

学びは連鎖し、螺旋となる。

私は会津の地にあまり関わりが少なかったこともあり、不勉強で保科正之のことをこれまで深く知らないでおりましたが、Wikipediaによると、日本の歴史の中にあって非常に重要な人物だったようです。名君の誉れも高い保科正之から引き継がれた会津藩の幕末の藩主・松平容保は、この正行の遺訓に固く守り、佐幕派の中心的存在として最後まで薩長軍を中心とする官軍と戦ったとの事ですから歴史は本当に面白い、不思議な繋がりがあるものだと思いました。とにかく、全くの偶然に読んだ作品の主人公を支える登場人物が同じで、保科正之の支えがあったからこそ歴史に名を残す偉業を成し遂げる事が出来た、と2作品連続で当たったのは、単なる偶然ではなく、必然ではないかなんて思うのです。この流れを大事にして保科正之が重用したと言われる朱子学でも改めて学んでみようかと思います。学び(読書)はこんな連鎖があるから面白い。「江戸を作った男」オススメです。

保科 正之(ほしな まさゆき)は、江戸時代前期の大名会津松平家初代。信濃国高遠藩主、出羽国山形藩主を経て、陸奥国会津藩初代藩主。江戸幕府初代将軍徳川家康の孫にあたる。3代将軍・徳川家光の異母弟で、家光と4代将軍・家綱を輔佐し、幕閣に重きをなした。日本史上、屈指の名君との呼び声も高い。将軍の「ご落胤」でもある。


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カスタマー・ジャーニー・マップで探るアクティビティ・ベースド・ワーキング

令和元年12月5日 晴れのち曇

設計事務所が設計する設計事務所。

昨日からスーツの上にコートを着ていない人が皆目おらず、神戸でもマフラーと手袋に出番が回ってきて、段々と師走らしい寒さになってきました。今日は昼から設計スタッフ全員勢ぞろいで緊急mtgを行いました。いつもの案件や工程等の確認や整理ではなく、この年末から計画している事務所の改装工事のプランを考えるにあたり、全員で事務所改装の目的や、工事を行うことによって得られる効果、改善できる(したい)ことを共有し、プランニングに生かすべく、情報共有の時間を持ちました。先日、メンバーに要望を募りながら書き進んでいる事務所改装のラフプランを見てみると、建築士事務所登録をしている設計のプロが集まっている事業所ですから、自社の改装プランはさぞかし素晴らしいモノが提案されているだろうと思いきや、今の事務所の延長線上の使い方で少し広くなった分、働きやすくなるだろう、と言った感じのレイアウトが書かれていて、これはまずいと再度、皆で目的やイメージの共有をすることになりました。

ヒアリングの手法を間違うと全くダメ。

現在進んでいたプランは全くダメ、という訳ではなくて、事務所メンバーに改装工事で叶えたい要望を回覧で回して書き込んでもらい、その内容を汲み取って図面に落とし込むという手順を踏んでいたのがそもそも間違いで、一人で回覧に書き込むのは不便に感じている事を書く程度に留まり、目先の改善案に終始してしまっています。プランニングの問題ではなく、ヒアリングに大きな問題があると気がついて、設計メンバーが全員集まる日程で再度、ワークショップ形式で事務所をどの様に改装したいかについて話し合い、表面上に出ていない課題を見つけ出すことで、全く新しい視点でレイアウトを考えるきっかけを掴んでもらいたいと考えました。

効率ではなく効果性。

そもそも、事務所改装の目的は、来年からのリブランディング、社名変更、新規事業のサービスインに合わせてそれに沿った雰囲気の事務所に変えようと言う事で、今の不便を解消するのはあくまで「ついで」に行う程度です。皆が働きやすい、良い職場にしたい!と言う前提条件はもちろんですが、効率ではなく効果性を高めるのもリブランディングの大きな指針であり、自然素材、木づかい工務店として、詳細の収まりを考える大工チームと設計チームのコミュニケーションの質と量を向上させるのが今回の改装の中心にあります。そして、気軽で社内でプチmtgが行えるように出来るだけワークスペースを自由に使い分けられるように、15年前に行なっていたフリーアクセス席に戻したいと思っています。

オフィスはコミュニケーションによって組み替える。

今の本社ビルが竣工した当時、事務所内は誰がどの机とはを決めないフリーアクセスとしておりました。まだ人数も少なかったこともあり、中央の超大きなテーブルの周りに各自好きなところに思いおもいに座ってデスクワークをしておりましたが、人数が増えて組織を2つのチーム制に割ったのをきっかけに、チーム内でのコミュニケーションが良くなるようにと大テーブルを二つに切り離して今の固定席制に変わったのでした。そして、今期は大工と設計をごちゃ混ぜにして、さらにチームを細分化して大工と設計の二人ひと組のペアチーム制へと更に細分化しており、事務所内での小mtgが増えるようになっています。事務所の改装はコミュニケーションの取り方、組織の組み立て方に合わせて行うべきで、その部分をまずは皆で共有しておきました。

カスタマー・ジャーニー・マップ

目的を明確にした後は、現状の表面化していない潜在的な問題点についてメンバー間同士で観察調査を行うことになりました。せっかくなのでUXデザイン的な手法を使おうと、先日のブログにも書いた、お客様のマンションリノベーションのプラン打ち合わせ時に行なったカスタマー・ジャーニー・マップを使って、回覧を回すだけでは知り得なかったインサイトを探そうと言う事で、メンバーを2チームに分けて、その中でインタビューアー、インタビューイ、ライターと役割を設けて、出社してから退社までのタッチポイントと事象、その時の感情の変化を聞き出しグラフ化してもらいました。そこで出てきたのはランチに自分の机で食べているとか、その匂い、後は湿度の調整等、結構意外な課題も有り、願望としては、事務所らしくないデザイン、緑が多い、コーヒーマシンつき休憩コーナー、お昼寝コーナー、木木しい内装、などなど、斬新なデザインのオフィスで働きたい願望が浮き彫りになり、今までの延長線上のレイアウトでは満足してもらえないのが良くわかりました。

目指すはアクティビティ・ベースド・ワーキング

後は、プロの建築士さんがどっさりいるので、カッコイイプランを考えてくれると思います。最近のオフィスのトレンドはなんでも仕事に応じ、働くのに最適な働き場所を選ぶ「アクティビティ・ベースド・ワーキング 」になっているらしく、単なるフリーアクセスからもう一歩踏み込んで、もっと幅広い働き方ができる環境づくりに移っているとの事です。そう考えると、今回の改装は事務所内だけに止まらず、昼間はあまり使っていない3階のセミナー室や、広いけど物でいっぱいの倉庫のスペースなども見直して色んなバリエーションのスペースを作ってみてはどうか?なんて思っています。とにかく、来年には事務所改装が進み出しておる筈です。私も久しぶりに大工仕事に没頭しようかなんて思っていて、密かに楽しみにしています。改装の進捗状況もfbページなどで配信しますので、お楽しみにしていてください!

#アクティビティ・ベースド・ワーキング の解説

ABWは元々オランダから始まったワークスタイルで、グローバル企業で採用するケースが増えています。ノートパソコンなどのモバイルツールを駆使しながら、働く人がいまやるべき仕事に対して、いつ・どの場所でやるのが最も効率がいいかを自分で決めることができます。
日本にも場所を選べる働き方として「フリーアドレス」という概念がありますが、固定席をもたずに、モバイルツールを活用して自分の好きな席で働けるオフィスに限ったスタイルのことです。
ABWの場合は、オフィスの内外を問わず働く時間を自由に選べるので、時間をかけてオフィスに行かずとも、自宅やカフェなどを働く場所にすることができます。
会社のメリットのひとつは、ずばりコスト削減。オランダの電力会社エッセントは、ABWを採り入れて自宅勤務を推奨。その結果、オランダ国内にある13ヵ所のオフィスを4ヵ所にまで集約し、不動産とオペレーションコストの削減を実現しました。また、自由な働き方に惹かれて人材が集まりやすいというメリットもあります。社員にとっては、仕事と生活のバランスが取りやすくなるというメリットがあるようです。通勤時間の削減による生産性の向上や、病欠の減少などの効果も期待できます。
出典:WORKSIGHT 07


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安全とは何か?

令和元年12月5日 曇り後晴れ

今年3度目の冠雪。

神戸では青空が顔を覗かせており全く雨が降る気配すらありませんでした。師走なのに暖かく今年は暖冬だなー、なんて思っておりましたが、昼に西明石から新幹線に乗り込んで滋賀県の北の果て、長浜に到着すると重たい鉛色の雲が頭上に重たくのしかかっており、冷たい小雨が降る完全に真冬の風情。考えたらすぐ隣は福井県の敦賀市であり、長浜ってほぼ北陸なのだと改めて認識しました。ちなみに伊吹山には今年3度目の雪が積もったとの事でした。

THE安全大会

長浜に向かったのは、一般社団法人職人起業塾の研修事業で社員さんを預かって研修をさせてもらっている内保製材株式会社の安全大会の講師として講演の依頼を受けたからで、長浜で木材の製材から住宅建築まで地域に根ざしながら幅広く活躍されている由緒正しい事業所の取引先、職人さん達で組織された「感響匠の会」の方々向けにたっぷり一時間、熱を込めて話させてもらいました。私の前に登壇されたのは地元の労働基準監督署の課長で、久しぶりに明快に「THE安全大会」と言うべきかしこまった感のある会合でした。

現場実務者の意識が未来を作る。

私は講演の依頼を頂く度に、建築業の評価は現場が全てであり、実際に現場で汗を流す人の意識に未来は全てかかっている。と、プロセスを含めた現場での圧倒的な評価を顧客から貰える様に、品質はもちろんですが、工期や情報開示、コミュニケーション等、現場実務者が常に顧客接点を意識して、誠実なものづくりを具体的に実践すべきだと提言し、その為には共通の目的を明確にすべきです!と意識改革と理念の共有を訴えています。しかし、今回は明確に「安全大会」と銘打たれていたので、安全について考えてもらえる機会にしなければといつもと少し切り口を変えた話をしました。

安全大会という睡眠時間。

私がまだ起業して間も無い頃、大手ハウスメーカーの下請け工務店として、年に何度も安全大会に出席していた頃がありました。全くの職人だった私は労働基準監督官の話に全く興味が無く、会合は単に昼寝に行くつもりいでおりましたし、実際、講演の間中、終始ぐっすり寝ていました。失礼なことをしていたものです。。今日、受講されていた皆さんは、労働災害の件数推移やフルハーネス義務化の法改正の話を熱心に聞いておられて、すごいなーと感心してしまいました。ずいぶんと意識の高い職人さんが多いのだと感じたのです。そんな「感響匠の会」のメンバーさんに私が問いかけたのは「安全とは何か?」です。

安全は勝ち取るもの。

ずいぶん昔の本ですが、「ユダヤ人と日本人」と言う有名な書籍に「日本人は安全と水はただで手に入と思っている」と言う有名な一説があります。祖国を追われたユダヤ民族からすれば陸続きの国境を有していない島国に住う日本人が衝撃的にのんびり暮らしている様に見えたのだと思いますが、逆に日本人も安全とは作るものであり、勝ち取るものであり、与えるものであると言う概念は新鮮というか、その当時、誰もそんなことを思ってもおらず、それはそれでずいぶんと衝撃的だったようです。

安全の定義。

辞書で安全と言う言葉を引いてみると、「心配がないこと」「恐れがないこと」となっており、許容できないリスクがないことを安全な状態と定義されているようですが、ISO基準を見ると「絶対に安全な状態はない」と、常にリスクに対して意識を向けておく必要性が説かれています。我々が考えるべき安全は、ヘルメットをかぶるとか安全帯を装着するとかの自分の身を守る措置を施すことも大事ですが、仕事がなくなって路頭に迷ったり、一生懸命働いても全然稼げなかったりすることのほうがもっと心配であり、リスクが高いと言えると思います。

安全は原理原則から生み出される。

恐れや心配を感じることなく、安心できる安全な環境で毎日を暮らせるようにするには一体どのようにすれば良いかと言うと、毎日の仕事を通してお客様に安全と安心を届け、絶対的な信頼を勝ちとって次々とやりがいのある良い仕事を任せてもらうようになることだと思うのです。特に我々建築業者は住宅と言う命を守る場を作るのがなりわいであり、お客様に安全な場作りを提供することによって、自分たちも安全な環境を手に入れることができる!と強い口調で訴えておきました。いわゆる、鏡の法則と言われる、与える者こそ与えられる原理原則論です。

四方良しという理念。

今回の講演のご依頼を頂いた内保製材株式会社は企業理念に「四方良し」を掲げ、「私たち、お客様、地域、環境が結び合い繋がる暮らしを提唱し、社会幸福の実現に貢献する。」と、さすが近江商人のお膝元だけあって、素晴らしい「在り方」を目指し、その実現に向けて様々な取り組みを行われているます。奇しくも、私達すみれが来年の20周年を機に社名変更するのが「四方継」であり、地域に貢献すべく信頼できる専門家を紹介するコミュニティーの名称を「四方良しの会」と命名する予定です。地域に自立循環型の持続可能な社会を作りたいという同じ想い、同じ思想の事業所の方々、そしてそこに集う職人さん達とご縁を頂けるのは本当に嬉しい、ありがたいことで、仕事の一環でこの様な体験をさせてもらえることに心から感謝した次第です。深く感謝申し上げます。ありがとうございました。深謝。


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このままじゃいかん!業界を帰るんや!と涙ながらに語るおっさんのプレゼンテーションを聴いて泣いた。

令和元年12月4日快晴

今年最後の朝活とゴルフがセットの日。

水曜日は朝活の日。今日もやっぱり夜明け前に起き出して、さすがに師走になりずいぶんと冷え込んできて、凛とした空気の中BNIの朝の定例会に出席すべく高速道路を車を走らせました。朝会を終えた後は、会社を上げて職人起業塾に参加してくれている大工工務店、N-Style社のコンペにお誘いいただいて参加してきました。今日のコンペはなんと100人近くの人が参加されており、その盛況ぶりに目を見張りました。ラウンドのスコアのほうは相変わらずでしたが、塾生2人とオールアース住宅でずっとお付き合いいただいているレジナの土田社長とご一緒させてもらい、楽しいグリーンコミニケーションをとることができました。

涙無くして聴けない熱い想い。

話は変わって、お題目は今朝のBNIの定例会のメインプレゼンテーションを務められた角岡さんの熱い志を聞いて朝から不覚にも涙を流してしまった件。年を取ると涙腺が緩くなるといいますが、気恥ずかしいくらい涙が溢れてきてちと困りました。常日頃から私自身、スタッフ、そして私塾の塾生さんに対しても常に何のために仕事をしているかを振り返り考える時間を持つべきだ。と言い聞かせています。確固たる目的意識を持つことが間違った判断をしないようにする最良の方法論であり、本来の仕事の価値を生み出す根源にあると考えています。サイモン・シネックの言うところの“Stert with Why”と同じ概念で、古典的マーケティング論の源流です。

俺の想い、伝えれていない?

角岡さんはプルデンシャル生命保険でリクルーターをされており、ヘッドハンティングがそのお仕事です。彼と一緒にメンバーとして活動している朝活のビジネス交流会、BNIではメンバー間で仕事の紹介をし合うのですが、立ち上げからの1年半、彼は未だ一件もメンバーからの紹介でリクルートに成功していないのです。プルデンシャル生命保険は入社試験のハードルが高く、紹介すれば誰でも採用されるとは限らないのですが、それにしても未だに0件だと言うのは、彼の仕事に対する思いや、情熱が伝わっていないのではないか?と疑問に思ったらしく、今朝のメインプレゼンテーションで「なぜ生命保険会社のリクルーターをやっているのか」を話す事にされたとのことでした。

所得ではなく志。

ある程度実績を作れる人が生命保険会社に勤めていると、角岡さんのようなマネージャー職よりもプレーヤーとして営業マンをしている方が稼ぎは圧倒的に良いといいます。にも関わらず、リクルーターをされている理由を、生命保険の業界を変革したいから!と言われているのを聞いていましたし、理解もしておりましたが、結局、なんの力にもなれていないのが現実で、表面的にはわかった顔をしていても、結局は深い理解をしていないのと同じだと、自分に対して後ろめたいと言うか、情けない想いを抱きながら彼の話に耳を傾けました。そんな角岡さんが今朝語られたのは、生々しい生命保険の営業マンとして活動されていた時のご自身の体験談でした。

意味を履き違えた保険提案。

とある方を紹介されて、生命保険の相談に出向き、そこの奥さんに現状の保険加入の証書を見せてもらうと、毎月多額の保険料を掛けているにも関わらず、殆どが貯蓄型の学資保険でご主人にもしもの事があった時の保証が殆ど付いていなかったと言います。これではもしもの時に全く役に立たないと指摘すると、その奥さんは窓口になっていた友人の銀行マンに電話をしたと言います。その電話口で学資保険ばかりを勧めた営業マンは「旦那がそんなすぐには死なんやろ」と笑い飛ばしたらしく、それはさすがにまずいと再考を促したそうです。

業界を変えたい!

日を改めて、ご主人もおられる休日に再訪すると、ご主人は「必要ない!」とけんもほろろに角岡さんを追い返したとのことでしたが、その日の夜にそのご主人から電話があり、実は数ヶ月前にご自身の体にガンが見つかり、余命数カ月の宣告を受けていたと告白されたのでした。当然、保険に加入はできませんし、ご主人が亡くなった後は奥さんは昼も夜も働きづめ、高校生の息子さんは夢を諦め学校を中退、家計を支えるために働き始めたとのことでした。そんなご自身の経験から、安心と保証を手渡す為の保険を投資や貯蓄などの耳障りの良い間違えた提案をする保険営業マンが多い業界を変えたいと必死に仕事に励んだとのことでしたが、一人でできることはたかが知れています。このままでは埒が明かないと、自分の所得が激減するのを顧みず、リクルーターに転身したとのことでした。

人生を変えたい人、ご紹介ください!

こんなに熱い想いを持って、自分自身の仕事に誇りを持っている方が身近にいる事は、私にとっても大きな誇りですし、業界は違えども、私が建築業界を変えたいと思って得意でもない講演やセミナー講師などで全国を走り回っているのと全く同じ志だと思っています。生命保険は誰でも加入されるもので、ライフプランをしっかり見直して、リスク対策をすべきものというのも、私達が住宅の供給する際に留意すべき最も重要な部分とも一致します。何をするかよりも誰とするか、高い志と熱い想いを持った信頼に値すべき仲間とチームを組んで、地域の方々に貢献したいと心から思っています。来年からスタートする「つない堂」という人と人を繋ぐ、紹介するサービスは角岡さんの様な人を広く紹介したいという想いでスタートさせるといっても過言ではありません。安心と保証を提供して、幸せな人生を提供したいと思われる転職を考えている大卒で40歳以下の方がおられたら是非とも私までお声がけください!熱い男、角岡をご紹介します!


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感謝の念と四方継。

令和元年12月3日晴れのち曇り

若き司法書士先生とのmtg

師走に入ったと言うのに全く冬になった実感がわかないくらいの暖かい日が続きます。今日は朝一番から若き司法書士の先生と1to1ミーティングを行いに三宮に。不動産登記などで私たち建築業界との深い関わりがある司法書士さんですが、その業務範囲は意外と広く、法律の専門家として法人の運営にまつわる様々な業務に関わっておられ、今回、来年の社名変更に際して法人名称の変更登記手続きをお願いするとともに、組織改革の目的の1つである事業継承についてのアドバイスを頂いたり、そのほかにもあれこれご相談もさせてもらいました。頼りになる法律家が身近にいてくれるのはありがたいものです。

感謝の念。

現在、来年の20周年を機に20年間慣れ親しんだすみれ建築工房と言う名前に別れを告げて、新しい社名、新しいサービス、そして新しい組織作りに着手しておりまして、この取り組みは20年間の企業生存率が0.3%と言われる中、すみれが奇跡的に?生き残ったことへの感謝の気持ちが根源にあります。徒手空拳からスタートした私たちの事業が20年間も持ち堪えることができたのは、ひとえに温かなご支援を下さったお客様、取引先、職人さん達のおかげではありますが、なんといっても職人上がりの頼りない経営者だった私についてきてくれたスタッフの存在があってこそだと思っています。あまり面と向かっては言い難く、なかなか口に出せませんが、心から感謝しています。

15年!

現在、すみれには15年以上も在籍してくれているスタッフが 6名もおり、創業当時から長きに渡り頼りない経営者だった私を支えてきてくれました。来年迎える20周年を機に何か感謝の気持ちを伝えたいと考えていたところに、今日の土肥先生とのミーティングで非常に素晴らしいヒントをもらうことができて、早速、実行に移したいと思いました。来年1月に執り行う予定の創立20周年記念のイベントに間に合うように若き優秀な司法書士の先生にお手伝いいただきながら、勤続年数が15年を超えるスタッフに対してお礼の気持ちを伝えられる様に準備を進めたいと思います。

四方継。

今年の年頭から社内でのミーティングを積み重ね、どんな会社にしていきたいか?とスタッフの皆に問いながら、ボチボチと進めてきたリブランディングの取り組みも年の瀬が迫ってきて、只今、佳境を迎えています。新しい社名は「四方継」に決まりました。もちろん、「三方良し」の概念ををもう一歩踏み込んで、人、街、暮らし、文化の四方を繋ぎ、作り手、住み手、協力会社、地域社会の四方良しの社会を目指すことを理念に掲げ、建築、暮らしだけじゃないもっと幅広いサービスに育てるべくた新しい活動に注力したいと思っています。

ロゴ案にご意見下さい!

新たな取り組みとして20年間のご愛顧、ご厚情に対するご恩返し事業としてスタートする「つない堂は、信頼できる人のリアルなネットワークを構築し、ご縁のある方に「いい人」「いいサービス」を紹介し続ける人のセレクトショップのような事業です。インターネット検索が必要ではない世界を神戸に作ることを夢見ながら、人と人、人と会社、人とサービスをつなげる事業で、来年120日の社名変更を機に本格的に来年からスタートさせます。次の20年、地域に貢献し、地域に必要とされる、存在を認められる企業になれるようになるようスタッフ一同と共に精進する所存です。↓ は新しい会社の社名と検討中のロゴ案です。現在、修正案を絶賛検討中ですので、何かご意見いただければ幸いです。(笑)


現場戦力化 職人キャリアプラン構築ワークショップ  インナーブランディング#2

実際の帳票や運用のファイル等を共有しながら、現場実務者に特化した人事制度の構築の足掛かりを掴んで頂けるワークショップです。職人育成に取り組まれている、もしくは今後、職人の採用、育成に注力したいと思われている経営者の方は是非ご参加下さい。

日時:12月16日(月)15時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:3000円 懇親会は別途5000円
場所:WAY OUT
定員:10名
https://www.facebook.com/events/473115289984977/


2020年1月東京塾締め切り間近、お急ぎ下さい!
2月福岡塾6ヶ月コース開講予定、塾生若干名募集中!
助成金活用等、お気軽にお問い合わせください!

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/wp-content/uploads/2018/08/f4f7901fe4fbf822cb614821800a2e7f.pdf


10月31日(金) 卓越の戦略 現場マネジメント改革【6ヶ月研修】
オブザーバー参加受付中!

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/13th-nagasaki-2-4/


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般社団法人職人起業塾オフィシャルサイトに情報を集約しています。 原理原則系マーケティングに取り組んで見たいとお考えの方は一度のぞいて見てください。 実践型現場マネジメント理論、動画なども公開しています。 その他、研修のお申し込み、問い合わせ、補助金の活用などの情報も集約しています。 https://www.shokunin-kigyoujyuku.com

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建築設計のプロセスを変えるカスタマージャーニーマップ。

令和元年12月2日雨のち曇りのち晴れ

師走の立ち上がりは雨。

12月、師走の立ち上がりとなる月曜日は天の恵みの雨からスタート。新築の基礎工事や、雨漏り修繕の外部工事の施工予定にやきもきしながらも、あまり激しい雨が降ることなく、昼頃には日が差すなど、悪くない1週間のスタートを切ることができました。私と言えば、昨日に引き続き事業所に引きこもりデスクワークに励む1日となりましたが、設計チームとのミーティングや、以前施工させていただいた人気ラーメン店さんの移転工事の打ち合わせに同行したり、夕方からは同業の同じ歳の社長達との食事会に行ったりと、はかどったような箱じゃなかったような、微妙な雰囲気の忙しい1日となりました。

不毛で面白い時間。

非常に珍しいことですが、夕方から商圏の近い同い年同業経営者さん2人との食事会に誘われて、新たな挑戦をするN社長の意気込みを聞いたり、それをけなししたり、心配したり、今更止められへんし、がんばれー、と励ましたりのハートフルな時間を過ごしました。(笑) 実のところ、このお二人の経営者さんの事は私としては非常に尊敬し、リスペクトしておりますが、それとは別にバカバカしいと思う事は率直に申し上げるようにしていて、50歳を過ぎればそれぞれ自分の哲学を持つようになっているもので、真っ向からどこまでいっても相容れない不毛な議論を戦わせたりしています。それはそれで面白いというか、違う視点を学ばせていただく良い機会だと思って密かに感謝はしております。お二方、ありがとうございました。(笑)

建築の実業やってます。

そんな、仲良し同業者さんとの飲み会で、最近このブログが一般社団法人職人起業塾の研修事業の内容に特化しており、告知ばっかりしてるとダメ出しを食ったので、今日は少し毛色を変えて、建築実務の事について書いておきたいと思います。実際、全国で研修事業を展開していることもあり、出張も多いですし、講演やセミナーを依頼されることも少なからずありますが、私の話を聞いてくださる方は皆さん、私が語る理論は実際に神戸の片隅の小さな工務店で実証をし続けてきたことばかりであり、机上の空論を語るわけでは無いからだと言ってくださいます。ここ近年、権限委譲を進めてきて実務はできるだけスタッフに任せるようにしておりますが、根幹の部分では今もしっかりと建築業を主たる生業としている事業に向き合っています。

設計プロセス改革。

特に来年は設立から第20期目を迎えると言うことで、今までお世話になった方々に恩返しができるような新たな事業形態に転換すべく、リブランディングの取り組みを熱心に行っており、ご縁をいただいた方にもっと高い価値を提供できるような仕組み作りをあれこれ模索しています。その取り組みの中の一つが、建築の設計プロセスの改革で、これまでも女性プランナーが丁寧なヒアリングを心がけるようにしてきましたが、もう1歩踏み込んで、お客様である住まい手と、設計をする女性プランナーと、実際のものづくりを行う大工が計画段階から密接なコミニケーションをとってその相手が言語化できない要望や課題を汲み取ってものづくりに生かすプロセスを構築しようとしています。

コミニケーションは場作り。

一言でコミニケーションといってもそこは簡単ではなく、その制度には聴き手の個人差があったり、お客様との相性があったりするので、ばらつきが生まれがちです。また、計画の初期段階においては、住まい手と聞き手の信頼関係の構築がまだしっかりとでき上がっていないことが多く、ヒアリングに時間をかけているようでも、表面的な受け答えになってしまうことも少なからずあります。そんな問題点を解消すべく、ワークショップ形式で現状の暮らしに潜む課題や問題点をもっと自然な形で抽出できるようにカスタマージャーニーマップと言うフレームワークを使う試みを始めています。その人にインタビューをして聞くのではなく、普段の生活をつぶさに振り返ってもらうことでヒアリングでは出てこないインサイトを見つけようと言う試みです。

カスタマージャーニーマップ。

カスタマージャーニーマップと言うのは読んで字のごとく、顧客が行動する中でタッチポイントと呼ばれる物や場所を整理して、その時に起こる感情をグラフ化することで本人も認識していない潜在的な課題や問題点を抽出するフレームワークで、今はまだ建築設計の分野で使われている事はあまり無いようですが、他の分野の製品開発やサービスの考案などにはデザイン思考、UXデザインの普及とともに非常によく使われるようになっています。住宅の新築やリノベーションといった暮らしをコンバージョンする機会に、なかなかイメージが使えないその後の暮らしを今の生活の潜在的な課題を浮き彫りすることによってもっとイメージしやすくできるのではないかと思っています。

CJMワークショップで見えたこと。

昨日、実際にマンションリノベーションの相談をいただいているお客様にご来社いただき、たたき台として作ってみたファーストプランの打ち合わせをブラッシュアップする過程で、一緒にカスタマージャーニーマップのワークショップを行ってみました。その中で見えてきたのは、ご主人は御日の夕方子供たちをお風呂に入れる前の準備の時間に煩わしさを感じており、奥様は家事をしているときに子供たちの様子が見えないことに不便を感じている。と言う以前のヒアリングでは聞き出せていなかったそこはかとない不満でした。間取りの話をするのではなく、暮らしを聞かせてもらうことで次のプラン修正に生かすことができそうです。

セオリーにとらわれない発想を!

建築は様式美であると言われるように、建築の計画には基本的なセオリーが大体決まっていて、つい固定観念に縛られてプランニングをしてしまいがちです。また日本の建築基準法は世界で最も厳しいと言われており、多くの制限の中で計画を作らなければなりません。そんな中でも住宅は非常にプライベートな空間であり環境で、それぞれの人や家族独特の趣味嗜好に合ったものにするべきだと思っています。これまでの建築設計のプロセスをもう少し深く踏み込む時間を持つことで、今までになかった提案が盛り込めるようになれば、もっと新しい住居を手に入れた喜びを感じていただけるのではないかとと思っています。まだまだ試行錯誤のど真ん中ではありますが、価値のある丁寧なものづくりを目指してスタッフともども精進していきたいと思っています。(^ ^)

 


現場戦力化 職人キャリアプラン構築ワークショップ  インナーブランディング#2

実際の帳票や運用のファイル等を共有しながら、現場実務者に特化した人事制度の構築の足掛かりを掴んで頂けるワークショップです。職人育成に取り組まれている、もしくは今後、職人の採用、育成に注力したいと思われている経営者の方は是非ご参加下さい。

日時:12月16日(月)15時〜18時 終了後懇親会あり
参加費用:3000円 懇親会は別途5000円
場所:WAY OUT
定員:10名
https://www.facebook.com/events/473115289984977/


2020年1月東京塾締め切り間近、お急ぎ下さい!
2月福岡塾6ヶ月コース開講予定、塾生若干名募集中!
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10月31日(金) 卓越の戦略 現場マネジメント改革【6ヶ月研修】
オブザーバー参加受付中!

https://www.shokunin-kigyoujyuku.com/news/13th-nagasaki-2-4/


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