インバウンド・マーケティングのススメ

1月19日 曇りのち晴れ


今日は終日大阪。

社内整備の為の労務コンサル

午前中は朝一番から顧問社会労務士の川西先生のオフィスに社内環境整備の為のコンサルティングを受けに向いました。川西先生からの提案で受ける事になった助成金の受給要件を満たすためでもありますが、タイミング良く以前からスタッフに公言して今期取り組む予定だった社内整備の内容と合致しています。
その社内整備の内容は、

  1. 幹部社員に人間ドックに入ってもらい、健康診断より一歩踏み込んだ健康チェックを行なう
  2. 社内評価制度、評価基準、人事考課制度を見直して役割等級制の導入
  3. 裁量労働制の促進、短時間(時間限定)正社員制の導入。

以上の3点です。元々必要な事だと思っていたことで、助成金をもらって行なう様な事でもないのですが、せっかくある制度ですし、取り掛かるきっかけにも、締め切りができてゴール設定もできるので昨年申請する事にしました。まあ、助成金の為に行なうのではなく、行なうべき取り組みに助成金ってあるべきだと考えると自然なカタチなのかもしれません。てか、こうじゃないとね。(笑)

 

昼からはセミナー講師。

昼からは難波に移動、FPの会(ファイナンシャルプランナーではない、笑)という全国規模の工務店の団体の関西支部の勉強会にお招き頂き、基調講演をさせて頂きました。

2時間半にも渡る長時間、休憩も取らずに延々と話し続けました。ご静聴頂きました皆様、ありがとうございました。立派な業績を挙げられている皆様の前で僭越至極ではございましたが、分かっている様でキッチリと理解、認識出来ていない事の整理のお手伝いは出来たかと思います。

講演のお題目は、『インバウンド・マーケティングのススメ』です。事務局のTさんからブログランキングNo1.ブロガーとしてブログの活用について話して欲しいと依頼を受けて、たしか、社を挙げてブログに取り組み始めた際に作ったブログマーケティングと名付けた資料が有ったよな、と思い出して、それを焼き直すつもりで引き受けました。
ところが、いざその当時の資料を探してみると、昨年末のPCトラブルのせいでその資料は無くなってしまっており、いくら探しても見つかりません、しょうがないので一から資料を作り始めたのですが、その段になって改めて気付いた事がいくつかありました。

 

激動のブログを取り巻く環境

それは、ブログの役割と在り方の大きな変化です。
私がこのブログの毎日更新を始めたのは2007年と約9年前、今年で10年に突入する訳ですからそりゃ世の中も大きく様変わりしたし、ダラダラと惰性でおなじ事を続けていて良い訳がありません。

特に大きな事は、ブログは単独のモノではなく、SNSと組み合わさる事によって、人に見られ、知られる機会が非常に多くなったという事です。そしてそれを裏返してみると、情報としてシェア出来ない様なブログは非常に書きにくくなった、という事でもあります。

ブログの捉え方、利用の仕方は人それぞれだと思いますが、仕事でブログを活用しようと考えているなら、少なくとも記事自体をコンテンツと捉える意識が必要になって来ていると考えます。
ブログで集客や販売を行なう手法をコンテンツマーケティングという言い方をされる方もおられますが、まさにこれからの時代、その意識を抜きにしてはブログのビジネス活用はムリだと思います。

ベンジャミン・フランクリンの言葉
ベンジャミン・フランクリンの言葉

 

アウトバウンドからインバウンドへ、

この事は、これまでのマーケティングを根本から見直さなければならない実は非常に大きな変化に直面している事を示しています。それは、『伝える』『売り込む』から『見つけられる』『依頼される』への商売の形態が180度変ること、アウトバウンドからインバウンドへの転換です。

ちなみに、アウトバウンドマーケティングとは、旧来のマーケティングテクニックであり、例えば、展示会販売テレアポダイレクトメールマス広告訪問販売と言った外に向って打って出て商品やサービスを販売しようという手法です。今はまだこのやり方でビジネスを行なっているのが圧倒的に多い訳ですが、実はこれって『消費者の生活への強制介入』に他なりません。
上述の販売方法はそろそろ消費者に飽きられ、避けられ、反響が無くなるのも時代の流れだと思うのです。

翻ってインバウンドマーケティングとは、新しい時代のマーケティングテクニックであり、ブログやTwitter、fbなどのweb上のツールやSNSを活用して自社の持つ価値情報を消費者に見つけられることにより信頼関係の構築が容易な集客を叶えるモノです。

 

 

searchの時代、ここに極まる。

その根拠の1つがこちら、(出典は忘れてしまいました、スミマセン、、)年収別、年代別に見るPCの普及率です。完全にインターネットが普及し尽くされたことを示している上に、年を追うごとに何でもネットで検索、確認出来る、いや行なう世代の台頭は激しさを増していく一方です。また、この傾向に輪をかけてスマフォの契約率が70%を越える勢いとか、まさにsearchの時代、ここに極まる。です。

スライド20

 

 

嘘が通らないホンモノの時代

世界を近代に変革させた18世紀の産業革命を超えると言われる、今起こっている情報革命に対応するには口先だけ、チラシや雑誌の紙面だけ、ホームページにきれいごとを並べるだけでは誰も信じて買ってくれない時代だとしっかりと認識する事が重要です。

その為に必要なのがインバウンドマーケティングと言う考え方であり、ブログ、fb、Twitter等のキッチリとした活用です。まず、その為には全体像を俯瞰して把握する必要が有ります。そして、目的、目標、プロセスを明確にして取り掛かることで、これから始まる、というよりもう既に始まっている大きな時代の変化に対応出来る様になると思います。

インバウンド・マーケティングのマインドマップ
インバウンド・マーケティングのマインドマップ

続きはまた、今度!

と、今日の基調講演ではそのようなお話をさせて頂きました。
長くなるので今日はここまで。(笑)

そのうちまた、ここにブログセミナーとしてアップしたいと思います。
もし、続きが気になる方がおられましたら、お気軽にご連絡下さい。またどこかでこの内容をお話しする機会があると思いますので、ご案内しますし、何なら呼んで頂いたら話に伺いますよ。(笑)

明石家さんまに学ぶ卓越の戦略。

1月6日 水曜日 曇り時々晴れ

 

今日はいきなりすみれ事務所は定休日、にゃろ部長と2人で事務所で電話番です。

高いところから見下ろすにゃろ部長
高いところから見下ろすにゃろ部長

 

のっけからドタバタの仕事始め。

昨日の仕事始めは全体会議、今期の経営方針説明の後、(忌中の者以外、)皆で総社に一年の無事を祈願、昼からはWEB、IT顧問であるゾロアスター高橋氏をブログ講師に招いての社員研修会開催をしながら私はお客様先に打ち合せやお年賀のご挨拶に廻ったりとドタバタとした一日となりました。一瞬にしてお正月気分がすっ飛んで、全力疾走のモードに切り替えることが出来て良かったです。(笑)

すっかり陽が落ちて真っ暗になってしまい、自宅で妻に二人きりでのタコパ(たこ焼きパーリーと言う名の関西特有の晩ご飯、)に誘われていたんや、しまった、遅くなっちゃったー、と思いつつ帰社してみると、初日にも拘らず、熱心かつ真面目な設計のメンバーは早速の残業をしてくれておりまして、、「しょっぱなからぶっ飛ばさんと早く帰ろうね、」とお願いして会社を後にしました。ホント、よく働いてくれるスタッフには頭が下がります。。

年始の南京町。
年始の南京町。

 

B級タレント?の告白。

予定よりは少し遅く帰宅して、たこ焼き器を箸でつついてたこ焼きをひっくり返しながら、見るとはなしについていたTVは明石家さんまのお正月用の特集?番組で、さんまさんがMCを務める色んな番組を1つにまとめ、過去の名場面等も含めて(どーでもいいような)トークを繰り広げられておりました。

(あまりTVは見ませんが、)年末年始になると毎年さんまさんをよく見るよなー、なんて思いながら見ていたところ、後輩芸人?(だったかゲストのタレントだったか)が面白いさんま評を話しているのが耳に入ってきました。

その芸人(タレントかも)は新幹線などでの移動中、握手を求められたりしたら応えるけど、イマドキの時代、写真に一緒に移ったりするとどんな使われ方をするのか分かったもんじゃないし、怖いので一緒に写真を撮って下さい、とファンの人に頼まれても断るとのことで、ある日、新幹線の喫煙ルームで一般の人とその様なやり取りをした後、座席に戻るとそこにたまたま乗っていた明石家さんまが周りの乗客とイエーイ、と言いながらハイテンションで一緒に写真に納まっている姿に遭遇したとのことです。

人気度、知名度共に日本を代表するくらい抜群の明石家さんまさんが、フランクに写真に納まり、もっというと乗客の子供を抱き上げるくらいのサービスをしている姿を見て自分が恥ずかしくなったと告白するかの様に言ってました。

 

 

トップタレントの習慣。

さんまさんに言わすと、「断るのが面倒やから誰にでもいいですよ、と言う様にしてるだけや、」とのことですが、これってなかなか凄いことだと思うのです。
また、「オレらがこうしてTVに出て稼がせてもらってるんはファンの皆様のお陰やないかい!」と、半分冗談まじりながらも口にされた言葉はけだし名言。
人気商売をしている芸人にとっての真理を鋭くついている上に、それを常に実践されていると言うことが、図ってか図らずかは分かりませんが、垣間見ることが出来ました。

何十年にも渡ってトップクラスに君臨し続けるさんまさんのプロ意識、プロ根性が自然なカタチとして日常生活全般に現れているとしたら、毎年正月明けの特番で延々とTVの画面を占領するのもなるほど納得です。

 

 

新幹線から始まる影響の輪の広がり。

1回の移動で新幹線で触れ合うほんの数名の一般人が愛想のいいさんまさんに好感を持ってファンになる。
その後、その人が友達や周りの人にさんまさんと一緒に撮った写真を見せて、「ほんまにフランクで良い人やったで、」と自慢しながら吹聴してくれることによって広がる影響は決して小さく無いと思います。公開しているSNSで拡散されれば凄まじい威力を発揮するでしょうし、公開されなくても身内同士でやり取りするLINE等で画像やいい印象のコメントが流されるだけでも何十人に広がる可能性は多分に有ります。そしてそれを毎日の様に何年も、何十年も繰り返すことで得られるさんま人気は絶大なものになるのではないでしょうか。

なるほどなー、と長年衰えることの無いさんま人気の根源が、私たちが取り組んでいるマーケティング・アクションと原理を同じくしていることに妙に納得してしまいました。

 

 

さんまに学ぶ卓越の戦略。

世界一のマーケターとも言われる、ジェイ・エイブラハムは顧客にとって唯一無二の存在と成ることで持続出来るビジネスモデルを構築することが出来ると提唱されました。有名な『卓越の戦略』です。それは、顧客に対して恋人の様に接すること、顧客目線の本質的な価値に目を向けた提案をすることであるとその著書、『ハイパワー・マーケティング』に書き著しています。

明石家さんまの長年にも渡る不動の人気は彼独自の『卓越の戦略』を構築しているんやなーと、感じた次第です。彼に子供を抱いてもらって写真を撮ったらTVタレントの中では唯一無二の存在になっちゃうんやろな、と。
しかし、さんまさんがジェイの理論を学んだとはどうも思えないのも正直なところで、要は、理論なんかではなく一人の人間として真摯で誠実な思考が生み出す行動は自然と卓越した存在への道を開くのではないかと思うのです。

(至ってしょーもないTVでは有りましたが、)大変勉強になりました。(笑)
ついでに私もちょっとさんまファンになっちゃいました。

明石家さんま
明石家さんま

リノベーション業界大手の職人育成計画

12月19日 晴れ

昨夜の記念すべき『職人起業塾 京阪神木造住宅協議会版 6ヶ月研修コース』の開講の余韻を引きずりつつ、今朝は少し寝坊をしてしまいました。。
三日間で22時間、喋り続けたダメージが若干、身体を重くしている様で、連日の研修講師役(と今日で6日連続となる忘年会で、汗、)とうとう喉が枯れてしまいました。。

 

 

大屋根のsumikaお引き渡し

と言いつつも、今朝は朝から気分を切り替えて、(久しぶりに?)工務店実務に勤しみました。コンクリートと木造の混構造で通常よりも長く工事にかかってしまった大屋根のsumikaのお引き渡し式を執り行いました。
すみれ事務所での奥様と担当設計みまっちとの笑いの絶えないインテリア打ち合せもこれで終わりとなり、若干の寂しさを感じてしまいますが、足繁く事務所に通って頂き、細部まで細かい確認と、仕上デザインの選択をして頂いただけあって、イメージ通りの出来上がりになった様で、(全く打ち合せに参加していない)私としては一安心。

お引き渡しは年末ギリギリになってしまいましたが、なんとか新しい家でめでたく、気持ちよく新年を迎えて頂けるのは良かったかと思います。
T様、これからの新居での暮らし、高断熱、高気密だけでなく、EM珪藻土と無垢フローリングの自然素材の仕上とオールアース工法による電磁波への対策もバッチリの健康住宅ですので、楽しく、心地よいものにして頂けると思います。
そして、(打ち合せはもうありませんが、)私たちすみれとはこれからながーいお付き合いを頂くスタートになります。
何か気になること、困ったことがありましたら、市中を走り回っているすみれスタッフがすぐに駆けつけますので、いつでもお気軽にお声掛け下さい!
この度はありがとうございました。そして末永いお付き合いを宜しくお願い致します!

 

お引き渡しセレモニー
お引き渡しセレモニー

 

マーケティング戦略塾の同窓生

昼は東京からの客人とランチ。
10年程前に日本マーケティング協会の理事長だった水口健二先生のマーケティング戦略塾に参加した際にご一緒させて頂いたのがご縁で、数年に一度、付かず離れずな関係で不定期に情報交換をさせて頂いてます。

水口健二先生の勉強会でご縁を頂いた方々のその後の活躍は 目覚ましく、JACKのクモデ社長やムクムクハウスの阿部社長といった業界内で先進的な取り組みをされている団体の主宰の方と同じ班でSWOT分析やUSPの作り込み、ビジネスモデルの整理をしたのが懐かしく思い出されます。

そんな優秀なメンバーさんの中におられたのが、スタイルオブ東京の藤木社長、不動産事業を軸に卓越したライフプランを全面に押し出して業界紙だけではなく、一般のメディアにもよく登場しておられる有名女性経営者です。
今回久しぶりにお会いしたら、なんと業界NO1のリノベーション会社の子会社の副社長に就任されておられました。(驚)

スタイルオブ東京
スタイルオブ東京

http://www.styleoftokyo.jp

 

リノベーション業界トップクラス企業の悩み

昔話に花を咲かせたり、お互いの近況報告等の雑談のあと、同席されていた執行役員の方々を交えて話してみると、新しい事業展開をするにあたり、非常に難しい問題を抱えているとの事でした。

きらびやかな業績を残されている会社の問題ってなんやろ、と聞いてみると、(やっぱり)職人不足問題と、職人の質の問題とのこと。
職人の質については、施工技術の未熟とかでは無く、工事前の養生や近隣への気遣いなど、職人云々の話ではなく、社会人としての基礎力が足らないと言うことでした。

自社職人を育成して顧客満足を上げることで、繰り返しの注文やご紹介を頂き安定的な事業を作り上げる事を目指す!と10年前の水口健二先生の戦略塾でコミットして、継続した取り組みをされている高橋さんに意見をもらえませんか?と聞かれたので、スパッと持論を述べさせて頂きました。

「育てるしか無いでしょう。(笑)
そして、若者を育てるには、職人を魅力的な、安定的な、将来性のある職業にしなければなりませんね。」

と、(期待通り、笑)の回答に皆さん、やっぱり、とうなずいておられました。

 

 

リノベーション大工育成プラン(草案)有り!

いつもはここから、「じゃあ具体的にはどうすればいいでしょうか、」となるのですが、今日は少し勝手が違いました。なんと!藤木社長が既に若者をリノベーション大工に育て上げる育成プランを考案しておられ、しかもそれが素晴らしい!
私の周りでは、勘のいい経営者さんが、数年前から自社大工、自社職人の育成に既に着手されています。木造大工、造作大工の平均年齢が50代後半と言われる現状を見て、5年後10年後を見たら当然の選択だと思いますが、その本質である若者が夢を持って就職したいと思う職業にするところまで踏み込んでおられる方はまだ少数派です。
藤木社長のプランはその本質をズバリ射抜いており、すぐに実行に移されたら5年とかからずに頭を痛めている大工不足問題は解決されると思います。
既に全国展開されている大手リノベーション会社の市場独占の布石になり得る素晴らしいものでした。

長期視点→本質→根本的問題解決=生き残り戦略

大手はさすがにマーケットに対する読みが違う!と甚く感心すると共に、地域密着の中小工務店、リフォーム事業者はもうすぐ受注競争だけでなく職人確保の競争も大手と戦わなければならなくなるのを実感してしまいました。
大手企業に職人の育成なんか出来っこ無い、と一昔前は言ってましたが、時代は確実に変わっていますね。我々ももっと長期にわたる視点を持って、本質を抉り取り、根本的な解決へのアプローチを加速させなければ生き残れない時代なのだと思います。

藤木社長、本日はありがとうございました。
近いうちにまた、東京でお会い出来るのを楽しみにしています。(笑)

心謝。

鴨サブレーの功罪。

9月14日 晴れ

爽やかな秋晴れ、週末に引き続き気持ちのいい一週間の始まりとなりました。

 

昨日のトピック①

昨日、一昨日とTOTO西神ショールームで開催した秋の恒例イベントは、『TDYワンダーランド』と称して、終わり行く夏を惜しみつつ、子供達に最後に楽しい夏だった!と喜んでもらえるようなイベントをしよう!とTOTOリモデルクラブのメンバーさんと一緒に行ないました。
2日間でなんと1,000人を越える来場者にお越し頂いて、皆さんにずいぶん楽しんで頂けたようで、本当にいいイベントになったと思います。
企画頂いたイベント委員の皆様、本当にありがとうございました。

TDYワンダーランド!
TDYワンダーランド!

昨日のトピック②

実は私は昼過ぎまでイベント会場をスタッフに任せ、朝の間はいつも通りトレーニング、汗だくで帰って来て第3期生となる中国からの実習生の配属に立会い。

これから異国の地で学び、働く彼らに、日本で楽しく暮らせる為の心構えや、為すべき事をクンロク。昼食の後、作業服を買い出しにいったりと新たに一緒に働く仲間を迎えました。
もうすぐ中国に帰ってしまう2期生の王君、張くんのように充実した実習生生活を送ってもらいたいと思います。

第3期中国人実習生配属式
第3期中国人実習生配属式

昨日のトピック③

夏の暑さが厳しい間、1週間に一度の有酸素トレーニングはランニングをやめて、もっぱらチャリンコに変更していたのですが、9月も半ばに来てずいぶん涼しくなった事もあり、もうすぐ始まるマラソンシーズンへの準備もボチボチ始めないと、という事で、昨日の朝は久しぶりの10kmラン。
伊川沿いの田んぼでは稲穂がたわわに実り、頭を垂れている脇で、曼珠沙華が咲き始めていました。毎年、必ずお彼岸に時を合わせて毒々しいまでに真っ赤な花を咲かす彼岸花。季節の移ろいを感じながらのランは最高でした、いい季節の幕開けにテンションを上げてしまいました。(笑)

曼珠沙華
曼珠沙華

今日のトピックス

そんなアウトドアに最高のこれからの季節、淡路島一周や琵琶湖一周のサイクリング、登山にマラソン大会と計画がギッシリ(笑)私たち身体が資本の職のものは健康が何よりも大事という仕事での意味あいもあり、(ほんまかいな、笑)毎月の様にイベントに参加しようと目論んでおりまして、エントリーしたレースに全て当選したらエラい事になりそうですが、、
そんな事を思っていたら、本日!当選の通知がやってきました!

六甲全山縦走合格通知
六甲全山縦走合格通知

※六甲全山縦走とは、神戸に住む人は一度はチャレンジしたいと思う(ほんま?)神戸市の名物ハイキングコースで、西は須磨から、東は宝塚まで、六甲山系の尾根伝いを歩きます。コースの距離は公称56km、最も高い山は六甲山で、山頂の高さは931.3メートルです。

姫路のキヨちゃんも一緒にチャレンジする予定ですが、当落が未だ未確定、(てか、あかんのやろな、笑)若手大工の大ちゃんは残念ながら落選、エース大工のヨーヘーは当選した様なので、まずはここから二人してココロと身体、鍛えたいと思います。(笑)

 

大きな話題となった鳩サブレー

さて、お題目は本日わざわざ広島から来社頂き、JBN京阪神木造住宅協議会の研修事業としてもうすぐ開講する『職人起業塾』のテキスト本の打ち合せを行なっていた出版社のHさんとライターのMさんにめっちゃウケた件。

テキスト本には、職人向けマーケティングの概論と共に分かりやすく噛み砕いた説明を掲載するのですが、もっと具体的な事例を掲載した事例があった方が良いのでは?という事になり、今まで開催して来た勉強会でのコンテンツを整理する作業を行ないました。

毎月、すみれ本社で行なっている職人起業塾はグループコーチング形式で行なっており、事前に課題をお送りして参加者がそれに対する考えや所見を発表していく流れで、その中で以前、鎌倉のお土産で有名な『鳩サブレー』の話がありました。

鳩サブレーの話とは、鎌倉名物のお菓子である鳩サブレーの久保田社長が大金を出して獲得したネーミングライツの権利を放棄して地元の声通り、名前を変えなかったというニュースが大きな話題になった、と言うアレです。

1億2千万円で鎌倉海水浴場の命名権得た鳩サブレーの豊島屋が“名前はそのまま”と発表、絶賛される!

「1億2千万円もの大金を使ったにも拘らず、企業を育ててくれた地元住民の声を汲み取ってネーミングライツの権利を行使しなかった久保田社長の判断に対してどのように思うか?」

という勉強会での設問に対して参加者皆さんの意見も様々、賛否両論ありましたが、結局、美談として大きく話題になった事もあり、その後の製造元の豊島屋の売上げ利益は右肩上がりになっており、メデタシメデタシです。

狙って出来る事ではない、と思うと共に、『義』を重んじて目先の利益を追わない姿勢こそが市場の信頼を得てビジネスがうまく行く秘訣であり、これこそが日本式のマーケティングだと思う。というのが私のまとめなのですが、そんな話をしていた時に、すみれママ☆がお茶菓子に持って来てくれたのがコレ、

 

京都土産の鴨サブレ

鴨サブレー
鴨サブレー

鳩サブレーならぬ、鴨サブレーです。(笑)
鎌倉土産ではなく、京都土産に先週たまたま私が購入しておりました。

モチロン、今日の打ち合せの内容を見越してウケ狙いに買っていた訳ではありませんし、すみれママ☆のクリーンヒット(笑)も打ち合せの内容に小耳を立ててわざわざ持って来てくれた訳ではありません。

コレの製造元は京都の八つ橋で有名な井筒屋さんで、豊島屋さんとの間でどのような話が出来上がっているか知りませんが、あきらかに類似品ですね。

これをパロディーと捉えるか、知的資産侵害と捉えるかは鳩サブレーの豊島屋さん次第ですが、現在のところ訴訟にはなっていないところを見ると容認の方向なのかな?なんて思っています。

というか、既に全国各地に色んなサブレーが続々と登場している様子です。(笑)

鳩サブレーならぬ鴨サブレ? 全国の「鳥形サブレ」まとめ – いまトピ

偶然と言えば偶然、しかし、必然と言えば必然。

今日の打ち合せの中で登場した事で、鳩サブレーはまたその知名度を増して、このまま東京に出張に行くと言われていた出版社のHさんはお土産に鳩サブレーを購入する事になるのだと思います。
そして、そのお土産を手渡す時に今日の出来事が話題に上るのではないでしょうか。
で、それを聞いた人がまた鳩サブレー、もしくはパロディーのサブレーをお土産に購入する。。

そんな風に考えると、鳩サブレーにとって鴨サブレーの登場は意匠をパクられて迷惑を被る、知的資産の侵害どころか、この話題が話題を呼び、廻り回ってまた自社の売上げに繋がる循環を形成している様にさえ思えて来ます。

これら全ては海岸のネーミングライツを辞退した久保田社長の在り方から派生したもので、その在り方が作り出す大きな影響の輪が何処までも広がっているという事なのだと思います。

自然と売上げが伸びていくって結局こんな事、やっぱり『在り方』に尽きるのだと再確認した次第です。

Hさん、Mさん、本日ははるばる神戸の片田舎までお越し頂きましてありがとうございました。
私が提唱しているマーケティング論を身近に感じて頂ける事が出来て密かに喜んでおります、引き続き宜しくお願いします!(笑)

 

おまけ、このところ、すみれで毎月開催している勉強会のレビューを多数頂いておりますので、コツコツと紹介させて頂きます。

職人起業塾参加者の声①

この塾に参加すると、人間の心深くにある『やる気スイッチ』がONになります。
途中参加の自分が参加した最初の課題が
『死ぬまでにしておきたいことを10個考えよう』でした。
些細で楽しい遊び、仕事上の目標など出てきましたが、考えているうちに、
『本当にしておきたいということ』=『絶対にしておかなくてはならないこと』
ということに気づかされました。

それはその人間が生まれもった使命を果たすということかもしれません。
社会人として、親として、あるいは反対に、親から生を授かった子供としても・・・。

マーケティングテクニックだけではなく、人間の『在り方』や『使命』など深いところから掘り下げて学べる希少な、そして熱い塾です。ありがとうございます。

神戸市 リフォーム会社経営 A様

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A様、熱いレビュー、誠にありがとうございました。
共に学びを重ねて、事業を通じてミッションの遂行に取り組んで参りましょう!
今月もご参加お待ちしています。(^ ^)

原理原則に基づいたマーケティング理論って"made in Japan!"じゃね?

8月31日 曇り時々雨

8月も今日で終わり、明日から始まる9月が終わると今年も4分の3が終わってしまうということになります。

毎月のように、「今月も1ヵ月早かったなぁ」と言っておりますが、八月は子供たちの夏休みも終わることもあり、夏の終わりも同時にやってくる気がして1つの区切りのように感じます。

昨日はそんな過ぎ行く夏を惜しみながら、トレーニングがてら、須磨の海岸を走って来ました。

八月の終わりの須磨海岸
八月の終わりの須磨海岸

 

 

10年前のリフォーム相談の続き

午前中はプランナーのかなちゃんと一緒に、近所のお客様宅にリフォームの相談に上がりました。

10年程前に一度、全面改装というかリノベーションのプランニングをしていて、その時はまだここまで大掛かりに工事をするような時期じゃないな、と見送ることになったお客様先です。

年月が経ち、今回、家族構成やライフスタイルの変化もあり、再度計画を見直そうとお声掛けをいただきました。

『ゆりかごから墓場』まで、とイギリスの社会保障制度を充実させた際のスローガンがありますが、私たちも地域に根ざして事業を行っている以上、そのような気持ちを少なからず持っています。
今回の様に、長いお付き合いをさせていただいて10年経っても忘れずに声をかけて頂けるのは本当にありがたいものです。

これからのライフスタイルにマッチしたプランをかなちゃんと一緒にしっかりと考えて、気に入って頂ける提案を出来る様に努めたいと思います。

F様、本日は長時間にわたりいろんなお話をありがとうございました。
一生懸命プランニングをしてみますので楽しみにしていただければと思います。

 

10年前の図面が語ること

今回、ご連絡をいただいてサーバーの中を検索してみると10年前に書いていた図面が出てきました。プランニングだけをして工事をしなかった案件の資料も結構残しているのですが、その資料を見ると当時どんなことを伺って、どんな話をして、どんな提案をしたかが甦ります。

そのまま埋もれてしまうモノも少なくはありませんが、創業してからの17年間でちょっとした財産がずいぶんと蓄積されて貯まってあるんだな、と改めて感じました。
また、それと同時にその蓄積したモノをしっかりと活用して経営資産に変えなければ、とも。

 

江戸商人の大福帳

その昔、江戸ではしょっちゅう火事が起こっていたらしいですが、商人達は火事が起こったら何はともあれ、まずはすぐに大福帳を井戸に投げ込んだといいます。

商品はまた仕入れたらいい。

お金はまた稼いだらいい。

焼けた建物はまた立て直したらいい。

しかし今まで積み重ねてきたお客様との関わり合いの記録が無くなったら取り返しがつかないと。

 

その江戸の商人の大福帳には名前、住所、連絡先などの基本的な情報だけではなく、その人の趣味趣向をはじめ、ありとあらゆる情報が書き込まれてあったといいます。

単なる名簿ではなく、ご縁を紡いで信頼という絆にしていく過程を事細やかに書き込まれたものを顧客名簿ではなく、大福帳と呼んでいたのかもしれません。

結局、商いは『人』
人とのご縁を大事にし、長い時間をかけて紡ぎ続けることがビジネスを成り立たせるという事を強烈に示唆しています。

 

 

顧客名簿を大福帳に!

この話は、私が主宰するマーケティングの勉強会でもよく話すことで、熱心に参加される外資系保険営業マンのTさんは、先日お会いした時に、この話をヒントにして、それまでの顧客名簿をもっと充実させて大福帳と呼べるレベルまで引き上げる努力をせっせと重ねていると言っておりました。

そういえば、社員大工の佐藤君は今日も以前のお客様宅への無料巡回メンテナンスに勤しんでおり、巡回先のお客様から苦言を呈されたと言うような報告がありました。

そうやって、スタッフみんなの力でお客様とのご縁を繋いでいくことで事業が成り立っているのだと改めて感じると共に、微力ではありますが、このような活動がお客様が安心して暮らせる一助となればこんなに嬉しいことはありません。

 

 

原理原則に基づいたマーケティング理論は”made in Japan!”

近江商人の三方良し、江戸商人の大福帳、どちらも古くから日本の商いに根付いている考え方ですが、それらをイマドキの言い方に言い換えてみると、三方良しはWIn-Winをさらに進化させるWIn-Win-Winの『在り方』、大福帳はライフスタイルマーケティングやライフタイムバリューといった顧客との長期的な関係性に目を向けることを提唱したジェイ・エイブラハムに代表される超一流のマーケターが口を揃えてその重要さを説いている安定経営へのロジックです。

日本にある古くからの思想、慣習、在り方を見直すことは自然と世界に通用するマーケティング理論を実践することになるのだと改めて。。

 

新しい集客法、新しい販売法、契約のスピードを上げるノウハウ、短い時間で効率よく儲けるロジック、、
コンサルタントや広告会社が次から次へと「いい方法がありますよ、」と目先の利益をぶら下げて短期的に儲かる方法を売り込みに来る今の時代にこそ、自然と寄り添い、共生して来た『和をもって貴し』の精神に支えられた長期的な視野に立って商いを持続継続させる日本的商売哲学を見直してみるべきだと思います。

と、相も変わらず今夜も、そんなようなことを工務スタッフを集めての工程会議でもクドクドと言っておきました。

目指すは、古くて新しい工務店へのイノベーション。

みんな、頼むよー。(笑)

神戸牛鉄板焼き店舗現場絶賛進行中!
神戸牛鉄板焼き店舗現場絶賛進行中!

神戸的田舎暮らし@ライフスタイルマーケティング

6月1日 晴れ

6月は水無月と言いますが、その語源は田んぼに水を貼るのに水が要る月、水の月ということだったようです。昔から梅雨に入る季節なのに水無月ってなんでかな?と思っていたのがスッキリしました。(笑)

6月の総社
6月の総社

朝はアイドル犬チャックを連れてお一日参り、いつものように先月の家の感謝を拍手とともに伝えてきました。

 【心の洗濯をして気付いたこと】

昨日の日曜日は、完全オフをいただいて滋賀県の膳所の膳所焼窯元、膳所焼美術館にて開催された表千家同門会の支部茶会に参加してきました。

膳所焼美術館
膳所焼美術館

銘のついている赤楽の茶碗、書き付けのあるお茶入れ等、立派なお道具もさることながら、露地からにじり口をくぐって入る本格的な茶室の設えをを隅々まで見させていただいて、しばし心の洗濯をすることができました。

膳所焼美術館茶室
膳所焼美術館茶室

それにしても、日本の建築、特に数寄屋造りの醸し出す佇まいって周りの空気を一変するどころか心の中まで変えてしまう力を持っています。

膳所焼美術館茶室
膳所焼美術館茶室

本物を見て、感じる機会に恵まれていることにひたすら感謝です。

膳所焼美術館茶室
膳所焼美術館茶室

素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。

 

【行動が変われば見る景色は変わる】

夕方帰ってきてから、週に1回のおやくそくである13km程のランニングに出かけました。

私は、音楽を聴いたりせずにただ黙々と走るのが好きで、走りながらこの一週間の間に起こったいろんな出来事に想いを巡らしたり、そこから気づきを得たりします。

伊川沿いの田んぼ
伊川沿いの田んぼ

五月晴れの後の薄暮の中を走ると言う稀なシチュエーションと言うこともあり、いつもと違うことをいろいろと感じました。

火の鳥の尾
火の鳥の尾

お題目はその気づきから。

井川の川沿いでは、水無月の語源の通り、今まさに田んぼに水が貼られておりこれから本格的に田植えのシーズンが始まります。

夕焼けが水を張られた田んぼに映り込む景色はとても美しく、夕暮れの一刻一刻でその表情を変えていく様を見て、なるほどこれが一期一会ということか、なんて思ったり、

一番星
一番星

日がどっぷりと沈み、一番星が煌めいた瞬間は息を飲む美しさが目の前に広がりました。

水を張った伊川沿いの田んぼ
水を張った伊川沿いの田んぼ

【田舎暮らしというトレンドへの憧れ】

東灘区の人気ラーメン店を人に譲って移住した丹波の三心五観というレストラン藤本さんは神戸では有名ですが、『田舎暮らし』が今ちょっとしたトレンドになっているからなのか、(そもそも流行に弱い、笑)実は私もそんなライフスタイルにぼんやりとした憧れを抱いたりしています。

「年老いて引退したら、少し山奥深い場所に住んで晴耕雨読の暮らしがしてみたい。」

おっさんなら誰もが1度は思う憧れではないでしょうか。

 

昨日、いつものランニングコースを走っていて薄暮の中に浮かび上がる美しい田園風景を見たとき、ひょっとして私はもうすでに田舎暮らしをしているんじゃないかなと(今更ながら)ふと思ったのです。(笑)

考えてもみればいつも走っているコースには、北に行けば美しい田園が広がっていて、季節の移ろいと共にいろんな花が咲き乱れますし、少し登れば国宝に指定されている密教のお寺もある。南に走ればきれいな海岸がすぐそこで、近くの商店街にはその日のとれたての魚が売ってあります。

普段から近所の農家さんとコラボして野菜作りもしているし、たけのこ掘りも近所の地主さんにお願いして竹薮に行けばいつでもできる。

毎朝の散歩も、緑が広がる河川敷ですし、春には千本もの桜が咲き残ります。中国からの実習生の張くんは(なんと!)GWに川で野鯉を仕留めて遠方遊びに来た友達に振る舞ったと言います。

これって、全く都会暮らしなんかじゃないよなって事に(今さらながら)気がつきました。(笑)

いつか叶えたい夢って、実は以外と身近にあったりして、それに気付くか気付かないか、物事に対する自分の捉えよう一つなんだと改めて。

神戸は猫の額と言われる様に、六甲山と瀬戸内海に挟まれた狭い土地であり、政令指定都市だけあって人口は150万人とソコソコいるにしても、都会と言うには確かにおこがましい小さな街です。(笑)

【まとめ】

「いつか、してみたい。」と思う田舎暮らしのライフスタイルなんて、神戸の中心地に住んでいたとしても実は簡単に実現可能で、結局、その素敵だと思うライフスタイルを自分が選ぶか選ばないかだけ、行動の選択に全てはかかっているってこと。

ライフスタイルって住む場所にくっついているのではなく、自分が選択する行動の積み重ねなんですよね。

自然豊かな神戸の地をもっとよく見て、感じて、(トレンドである、笑)プチ田舎暮らしとしての神戸らしいライフスタイルを自分の中で確立してみようと思います。

そして、ここ神戸で見い出した、神戸にしかない価値を事業を通して伝えることが出来れば最高ですし、それこそがライフスタイルマーケティングという事業の在り方なのかも知れません。

(なかなか上達はしませんが、涙、)茶の湯のお稽古に励んでいるお陰で凄いことに気付かせてもらえた気がします、これぞ、まさに一期一会。(笑)

ご縁に、出会いに心から感謝するばかりです。

心謝。

自転車売り場の店員の選択。

5月23日曇天

あまりぱっとしない天気の週末となりましたが、暑くもなく寒くもないこの季節、外回りをするにはちょうど良く、一日中精力的に西へ東へと走りまわりました。

大屋根のsumika
大屋根のsumika

午前中は、創業当時から、もう数え切れないほどご紹介をいただいているお客様のご親族のお宅で全面改装のご相談に伺いました。

昼からは新しくお取引をいただけることになった工場の本社へご挨拶。

その後は日が暮れるまであちこちの現場回りで担当者と打ち合わせ、忙しい1日でした。

 

南京町 神戸牛栄吉
南京町 神戸牛栄吉

 

さて、お題目は午前中に伺ったリフォームのご相談のこと。

築50年になろうかと言う木造モルタル塗りの一戸建てのリフォームの案件でした。

着いてみると、外壁のひび割れから水が染み込んで一部のモルタルが剥離して落ちていており、老朽化はかなり深刻な様子。

中に入ってみると、計るまでもないくらい建物の床や柱が歪んでいるのがわかりました。

聞くと、阪神大震災のときの建物診断によると半壊の判定を受けたとのこと。

明らかに耐震強度が足らない事はすぐに想像できました。

内外装を全部やり直して、水回りの機器類も全部入れ替えて、耐震補強をして、と、リフォーム会社としてはとても腕が鳴る案件ではありますが、私が出した提案は、

「リフォームするのやめておいたほうがいいと思います。」

と言うものでした。

ここまで躯体の老朽化が進んでいると、リフォームをしてしっかりとした住環境を整えようとすると建て替えるのとそんなに費用は変わりません。

かける費用対効果を考えたとき、リフォーム以外の選択肢が色々とあることから、私の仕事はなくなってしまいましたが、リフォーム以外の様々な提案をさせていただきました。

お客様も、「なるほどねー確かにね」と、ご納得いただいたようでじっくりと考えてみるとのこと。

大きな仕事を失いましたが、小さな信頼を入れたと思います。(笑)

お客様先を出て、思い出したのは『卓越の戦略』を提唱するジェイエイブラハムの著書、ハイパワーマーケティングの中にあった自転車屋さんの話。先日の職人起業塾でも例題として紹介しました。

 

あなたは、自転車屋の店員さんです。
4歳から5歳ぐらいの子供と親が来店されました。つまり、この親子はあなたにとって
の見込み客です。今後、クライアントになってもらえるかも知れない大切な親子。

ここで問題ですが、あなたなら、どのような自転車をこの親子に薦めますか?

自分のお店の利益を中心に考えると、値段が高いものや利益率が良い自転車を薦めます。

しかし、「卓越の戦略」では、”クライアントにとってベストなもの”
を提案するので、このケースでは、安価な自転車を薦めることになります。

というのは、子供は自転車に一人で乗れるようになるまで、何度も何度もころびます。

転ぶたびに自転車は傷だらけです。

最初から高級な自転車は必要ない、そのことを店員であるあなたは、クライアントに対してなぜこの安い自転車を薦めるのか説明するべきです。
そうすれば、お店の利益よりも自分達(この場合は親子)のことを第一に考えてくれた非常に良い店員さんという印象が強くなり、子供が大きくなって次の自転車が必要になった時、きっとあなたのことを思い出して、また買いに来てくれることでしょう。

※ハイパワーマーケティングより

 

私たちは、工事をするのが目的ではなく、あくまでお客様の快適で楽しい暮らしを作ること。

そのためには、建築のプロとしてメリットデメリットを誠実に、正直に話すことが不可欠です。

当たり前すぎるほど当たり前の話ではありますが、目先の売り上げにとらわれず、お客様の立場で誠実な姿勢を貫くというマーケティングの理論をしっかりと実践できてよかったと、別れ際に「ありがとう」と言ってくださったお客様の言葉に自分ながらご満悦。(笑)

学んだことは実践に!

今まで散々御世話になったお客様には、最善の選択をして頂ければ幸いです。

にわ・とりのすけ生田新道店
にわ・とりのすけ生田新道店

アツイ!に思う、強み(USP)考。

4月27日 快晴

いい天気が続きます。

天気予報によると今日は4月にも拘らず夏日になる模様、というか豊岡市の今日の予想最高気温は29度!もう真夏日って!

暑い!暑過ぎる。(^ ^)

とにかく気持のよい青空の下、今日も朝から現場に、打ち合せにと走り回りました。

土留め工事
土留め工事

着工したての新築の現場では、基礎工事の前の土留め工事。

アースオーガなるドリルのバケモンを据え付けて、現場にてコンクリートプラントを据え付けて、地中深く鋼材を打ち込んで行きました。

 

現場プラント
現場プラント

一つ一つのモノが大掛かりなだけに、少しのミスが大きな事故に繋がりかねない工事、(私は見守るだけですが、、)細心の注意を払いながら施工を進めました。天候に恵まれたお陰で、遅れかけていた工期を取り戻すことが出来そうです。

お天道様に感謝です。

 

それにしても、、ここ数日の抜けるような晴天の影響か、なんだか世間様はGW気分が高まっているようです。

昨日、日曜日のおやくそくのランニングで神戸の街中を走ってみると、ハーバーランドでは神戸まつりの目玉としてすっかり定着しているサンバのダンスチームが(たぶん)リハーサルを大々的にやってましたし、

メリケンでサンバ
メリケンでサンバ

昼から一緒に茶の湯を学ぶY社長の茶道具の購入に付き合って京都に行ってみると、どこもかしこも凄い人出でした。

京都茶華道具館
京都茶華道具館

つい、私たちも観光気分になってしまい、人でごった返す錦市場や鴨川をブラブラ歩いたり、

 

錦市場
錦市場

先斗町で夕方から一杯飲んだり、、

 

夕暮れの先斗町
夕暮れの先斗町

兎にも角にも、天気がいいって本当にいいモノです。(笑)

 

【アツイ人のアツイ応援】

さて、お題目は、初夏を通り過ぎたような今日のアツイ!日差しのことではなく、つい先日頂いた私の応援歌を見て。

こちらです。(笑)

『高橋の応援歌』

何でも、松岡修造さんが100人分の名前やニックネームを網羅されて応援ソングを歌われているらしく、サイトを見てみると「あ、俺の応援歌や!」と、結構、当てはまる人もおられるのではないでしょうか?

C.C.Lemonのサイトはこちら、

C.C.Lemon 元気応援SONG

松岡修造さんが歌・作詞を担当!
熱いメッセージとともに、キミの名前を呼び掛けてくれるぞ!

キミの名前、友達の名前はあるかな!?
世界一熱い応援歌、100人分!

http://suntory.jp/CCLEMON/song/

バカバカしいと言えば、ばかばかしいですが、『アツイ人』の代名詞となっている松岡修造さんが個人名を連呼しつつ、アツイ応援をしてくれるのは、なかなか悪くないものです。

「ほんとこの人アツイよねー」ってどちらかと言うと好意的というかほほえましく、というか嬉しくなって(笑)見てしまいます。

 

(あくまで私見ですが、)元から持っておられるキャラをどんどん増幅させた松岡さんの現在の『アツイ!』イメージはとても好印象になっていると思います。

しかし、テレビへの露出が増え始めた当初は「チョット変わってるってか、暑苦しいよな、、」と、ネガティブな見方もなかったとは言えませんよね、、(苦笑)

 

【強みとは違いのデフォルメ】

今の松岡修造さんの人気は、もともと松岡さんの『アツサ!』は強みとは言い切れなかったのをどんどんデフォルメして自身の持たれる『変わったところ』を強みに変えていったのだと思っています。素晴らしい、卓越した個人ブランディングです。
今では、その(わけのわからない位の)アツサ!を売りにした日めくりカレンダーも売り切れ御免の大人気らしいですし、その人気ぶりを上手に使われたC.C.Lemonのコマーシャルの制作担当者には脱帽です。(笑)

強みとは、他人との差異を認め、それを磨き上げること。当初は強みでも何でもない単なる違いがブラッシュアップすることによってユニークな強みへと変化していくのだと思います。

マーケティングの世界ではまず自社の強みをはっきりと打ち出すことが肝心だと言われます。所謂、USP(ユニーク・セリング・プロポジション)な訳ですが、はじめから他者が持っていないユニークなウリを持っている人や企業はごくごく稀な訳で、(私も含め、)殆どの方は試行錯誤を繰り返しながら必死に考えを巡らせて独自の強みをひねりだされます。それも何度も繰り返し。。
それが一般的、だと考えると、これって元々は強みの逆のコンプレックスにもなりかねない、『他社との違い』から発生するものでは無いでしょうか?

『強み』とは思えないような他者との『違い』をしっかりと見つめて、デフォルメ、ブラッシュアップすることで強みに転化することって、芸能人に限らず、誰にでも、どんな企業にも必要なことの気がします。

 

【まとめ】

マーケティング戦略構築の始めのアクションとして、他者にはない独自性を見いだすことは非常に重要です。ただ、誰もがそんなことは百も承知ですが、ありとあらゆるモノが出尽くした感のある成熟した日本のマーケットでは、『自社独自のユニークな強み』など、おいそれと見つかるものでは有りません。

しかし、松岡修造さんの様に、はじめはアツイコメントを発するだけだったのを変化させ、アツイ行動にアツイ格言を組み合わせるとカレンダーが飛ぶ様に売れたり、さらに歌と踊りをプラスするとコマーシャルとして大きな影響を及ぼしてスマッシュヒットを飛ばしたりと、一つずつでは大したことないことも合わせ技で凄い強みに変わることも少なく有りません。

大技の『一本』を狙うばかりではなく、小技の『技あり』を積み重ねることで独自性を打ち出せることって誰にでも出来ると思います。

あとは、粘りと根性!(笑)

それでも、イマイチ、、「違いを強みに変える?そんなん難しいなあ」と思われる方や、これ以外にも物事が思うように運ばず、「凹むなぁ・・」と思うことがあるときは例のサイトを訪れて松岡さんに応援してもらってはいかがでしょうか。

きっと前向きなパワーをもらえると思います。(笑)

職人不足を根本から解決するシクミ。

4月25日今日も快晴。

すこぶるいい天気の週末となりました。

仕事するのがもったいない位の天気ではありましたが、残念ながらGW前の追い込みと、4月中に片付けておきたいタスクでパンパン、(苦笑)

今日も1日中慌ただしく過ごしました。

春の伊川
春の伊川

朝は三宮へ、急遽、店舗の改装工事のプランを打ち合わせの窓口を買って出て、遊びに向かっているであろう車の渋滞の中を走っていきました。

今回も、親切な不動産仲介業者の住谷社長にお手数をおかけしました、ありがとうございました。

 

昼からは、もうすぐ2年になる毎月すみれの社屋で開催している職人のためのマーケティング講座「職人起業塾」関連の打ち合わせ。

ボランティアでコツコツ続けている活動ではありますが、業界紙に大きく取り上げられたりと、ここにきて業界全体で認識がやっと広まってきた職人不足問題の解決の糸口として注目をいただいており、少し活動の場を広げようかという打ち合わせでした。

国からの補助金事業としての後押しもいただけそうと言うことで、工務店さん達に無理なく現場で働く人たちのスキルアップ、意識改革に取り組んでいただける下地ができてきたように思います。

理解をしてくれる方、応援をしてくれる方も続々と増えてきて、どんどん状態が整ってくるのを肌で感じているこの頃、ここは一発、気合を入れて気張ってみたいと思います。

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夕方からは、工務スタッフと基本給のベースアップに係る人事考課の面談。

1名あたり30分で終える予定が2人で3時間半、、

つい熱く語り過ぎてしまいました。(笑)

 

では、その語りすぎた面談の内容から、職人不足を根本から解決するすみれモデルの考え方を簡単にご紹介したいと思います。

 

【自分自身の体験から生み出されたミッション】

すみれの事業を通してのミッションの1つに、

「職人の社会的地位の向上を果たす」

というものがあります。

私自身が、職人として働いているときに抱えていた漠然とした将来への不安、家族に心配をかけていたこと、そして共に働く仲間達の厳しい状況を長年目の当たりにして、何とかしなければと思い立ったのが、現在形作っているすみれのビジネスモデルのそもそもの始まりです。

私が痛感していたのは、「職人は変わらないければならない。」ということ。

そのために、まず守られるべきだと言う事を合わせて大工の正規雇用に踏み切ったのは10年ほど前のことです。

職人の安定した生活を担保する代わりに、一般社会で働く誰もが求められるようなスキルを身につけることを彼らに求めるところからスタートを切りました。

 

【守られるべき者にならなければ守れない】

守られるべき職人は守られるべきスキルを身につけるべきだ。というのが私の基本的な考え方です。

外注扱いの職人で施工をする住宅メーカー、工務店に対して、法令を遵守して社員として雇用すると、人の在庫を抱えるというリスクと共に、社会保障料の半額を事業所が負担することで金銭的に大きな負担を強いられます。

それが業界的に一般的でない以上、市場の競争原理に照らし合わせると、その費用負担は事業所にとっては非常に厳しい選択です。

しかし、私たちはものづくりの会社であり、現場で物を作るのか本質である以上、そこで働く人を育てることこそが本質だと確信してこの10年間、試行錯誤を繰り返しながら走り続けてきました。

 

【現場力がビジネスモデルを構築する】

それは、大工職人が最も苦手、もしくは嫌がるコミニケーションスキルの体得であったり、ITスキル、事務作業のような煩雑な業務を押し付けることにもなり、「ついていけません」と言って去ってしまう者も続出しました。

しかし、残ってくれた者たちは私の厳しいオーダーに応え続けてくれ、業績として結果を出してくれるようになりました。

そのおかげ様で、この数年間、チラシや雑誌などのマスメディアに全く販促費を費やすことなく毎年決まった量の受注を上げれるようになっています。

それは、一つ一つの現場で彼らが信頼を勝ちとり続けてきてくれたから。

もちろん、設計やプランニング、見積もりといったすみれ事務所の女性プランナー達の活躍も大きくありますが、結局現場で結果を出すことができなければ、いくら良い提案もコストパフォーマンスに優れた見積もりも一切が水泡に帰してしまいます。

その意味では、「現場力」が工務店の屋台骨を支えていると言って過言でないと思います。

その現場力を高め、強みとすることに執着し取り組み続けてきた私たちの取り組みは、きっと日本の職人の社会的地位の向上に大きく貢献できると思っています。

そして、それを実現できるかどうかは君達の意識、行動に全てかかっている。そんなことを個人面談で延々と熱く語りました。

 

【メンターにもらった3つの教え】

私がメンターとして慕っていた、故島田社長からいただいたメッセージは3つあります。

1、自省の中にしか成長はなし

2、経営者として哲学を持て

3、夢は叶う、叶うから夢なんだ。

そして今ようやく「夢の扉」が目の前に見えてきたような気がします。

3つの教えを胸にミッションの遂行のため、あと20年程、気張り続けたいと思います。

私のむちゃぶりを一生懸命実践してくれるスタッフとともに。

皆さん、よろしくお願いします。

 

【おまけ】

『職人起業塾』に毎回、京都の長岡京市から参加してくれている杉浦社長から頂きました。

ああ、春真っ盛り!

長岡京の筍
長岡京の筍

めっちゃ美味しかったっす、杉浦社長、ありがとうございました!

ロバ売りの親子に学ぶ、パラダイムとマーケティングの関係性。@職人起業塾

4月17日 曇りのち晴れ

明日の間は少し雲が残りましたが、昼前になると爽やかな青空が広がりました。

 

青空と新芽
青空と新芽

神戸の街中を歩くと、冬の間に無残?に剪定された街路樹にも新しい若葉が芽吹いており、本格的な春の訪れ、1年のうちで1番いい季節になりました。

若葉と言えば、隔月でお客様や取引先に向けて発行しているニューズレター「すみれ便り」の5月号に、この春入社してきて大工見習いとして工務部に配属されたの若者2人の自己紹介文を掲載しています。

季節柄ということでご紹介を、(^ ^)

*****ここから転載*****

【リカちゃん】
初めまして。坂本莉茄です。この春からすみれ建築工房でお世話になっています。
私は、宮大工だった祖父の影響で大工さんになりたいと思いました。
4月から大工さんとして現場に行かせて頂いています。今はまだ迷惑ばかりかけてしまいますが、周りの方々、環境に本当に恵まれているから今私は大工さんとして仕事をさせてもらえているので、感謝の気持ちを忘れず前向きにこれから頑張りたいとおもいます!
よろしくお願いします。

【レンくん】
始めまして齋藤廉です。
4月からすみれ建築工房で働くことになりました。
最初はわからないことがたくさんあると思いますが
先輩の言うことをしっかり聞いて仕事を早く覚えられる
ように頑張りたいと思います。
自分に限界を作らず一生懸命働きます。
これからよろしくお願いします。

*****転載ここまで*****

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この度、フレッシュな二人の仲間がすみれに増えたことは嬉しい限りです。
我々も立派な職人となってもらえる様に厳しくも温かな目で育てて行きたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。

 

 

さて、昨日は先日建築業界紙大手の新建ハウジングに1面2面ぶち抜きで大きく取り上げて頂いた「職人起業塾」の20回目の開催をすみれ3階セミナールームにて開催しました。

メディアに取り上げられた効果があったかなかったか、おかげさまで今回も満員御礼の大盛況。

すっかり、会場のキャパシティを超えるようになってしまったので先月から社員と分けて月に2回の開催にすることになりました。人前で話すのがどうも苦手だ、という職人さんはそちらの少人数、身内開催への参加の案内もさせて頂いてます、社員ばかりなので、若干、手厳しいですが、、(笑)

 

【ロバ売りの親子の本当の問題】

昨日の勉強会のテーマは、『影響の仕組化』についてでした、その内容を復習を兼ねて簡単にまとめておきたいと思います。

安心して、気持よく働ける環境作り、やるべき事をキッチリとやれば勝手に売り上げが上がり続ける仕組みづくりを目的としているこの勉強会では、『売る力=セールス』については全くタッチせず、ひたすら『売る仕組み=マーケティング』について参加者に考えて頂いてます。

昨日は事前課題として、『どうしても人(顧客)に伝えたいことはなに?』という設問を皆さんに投げかけており、本題ではその『伝えたいこと』を顧客に伝える目的と手段をグループコーチング形式で模索しました。

前回、自分自身が持つパラダイムと『在り方』について考えて頂いた流れなのですが、この勉強会の基礎となる考え方は、原理原則に沿う思考です。

世の中の事象は捉え方によってどのようにでも見えます。イソップの寓話に『ロバを売りに行く親子』の物語が有りましたが、おなじ事が人によって全く違う評価となり、しかもそれをそれぞれの人が正しいと思っている。

ろばを飼っていた父親と息子が、そのろばを売りに行くため、市場へ出かけた。2人でろばを引いて歩いていると、それを見た人が言う、「せっかくろばを連れているのに、乗りもせずに歩いているなんてもったいないことだ」。なるほどと思い、父親は息子をろばに乗せる。

しばらく行くと別の人がこれを見て、「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、ひどいじゃないか」と言うので、なるほどと、今度は父親がろばにまたがり、息子が引いて歩いた。また別の者が見て、「自分だけ楽をして子供を歩かせるとは、悪い親だ。いっしょにろばに乗ればいいだろう」と言った。それはそうだと、2人でろばに乗って行く。

するとまた、「2人も乗るなんて、重くてろばがかわいそうだ。もっと楽にしてやればどうか」と言う者がいる。それではと、父親と息子は、こうすれば楽になるだろうと、ちょうど狩りの獲物を運ぶように、1本の棒にろばの両足をくくりつけて吊り上げ、2人で担いで歩く。

しかし、不自然な姿勢を嫌がったろばが暴れだした。不運にもそこは橋の上であった。暴れたろばは川に落ちて流されてしまい、結局親子は、苦労しただけで一文の利益も得られなかった。 #wikipediaから引用

この寓話の教訓はそれぞれの人のパラダイムに合わせようとしても、決してうまく行くことが無い、という事なのだと思いますが、本当の問題はこの親子がどのようなパラダイムを持っていたか?ということ。人の言うことを何でも聞いてしまうのは、自己のパラダイムが確立していないからであり、この寓話はその重要性を示唆しています。

 

【正しいパラダイムとは?】

原理原則に基づいたマーケティング理論とは、誰でもが正しいと思える、まず、多くの人に共感されるパラダイムにシフトすることから始めるべきです。

正しいパラダイムとは、自然の摂理に基づいたものであり、例えば、

地球は回ってる。

種を撒かねば芽は出ない。

千里の道も一歩から。

過去は変えられない。

塵も積もれば山となる。

継続は力なり等々。。

そんな、多くの人に共感を得れるパラダイムを持つことを意識しながら、人としての『在り方』を考え、その中で仕事を通してやり遂げたいことを抽出することがマーケティング戦略の組み立ての基礎になると思っています。

 

【パラダイムとマーケティングの関係性】

在り方を考え、やり遂げたいことを抽出するとか、即ち「なんの為に働くのか?」という自分自身への大命題への答えであり、その答えは、多くの場合、世のため、人の為にもなる結果を生むと思っています。

そしてそれは、多くの人に伝えるべきコトでもあるはず。

売りたい、儲けたい、では無く、『やり遂げたい』こと。

それを深く自分自身の中に問い続け、丁寧に人に伝えて行くことが、影響の輪を広げ、持続、継続的にビジネスが廻り出す根源になるはずだと考えています。

 

【シクミに昇華させる5W1H】

昨夜の勉強会のメインでは、今までと違う見込み顧客に対するアプローチを深く考え抜いた『在り方』『パラダイム』『伝えたいこと』を元に考えて頂きました。

誰に、Who

何を、What

なぜ、Why

いつ、When

どこで、Where

どのようにして、How

伝えますか?

この設問への解答がスッキリと出来上がった時、マーケティングが機能して、信頼をベースにした集客が出来るシクミが動き出すと思います。

後は、行動!ですね。(笑)

塾生の皆さん、ハードな宿題となりましたが、新しいアクションを起こすせっかくの機会ですので、有効に活用して頂ければと思います。

気張っていきましょう!

第20回職人起業塾4.16
第20回職人起業塾4.16