「3つの隔たり」とその乗り越え方。

平成30年6月15日 曇り時々雨

策を練る時間の大切さ。

神戸は相変わらずの梅雨空が広がっています。午前中は事務所に籠って先送りしているタスクに向き合って、取りまとめを仰せつかっている団体のメンバーさんにメールを送ったり、関係各所に電話をかけて調整したりと結局昼過ぎまでドタバタしてました。手を掛ければ直ぐに3時間くらいの時間を費やす事が分かっているだけに、つい後回しにしてしまっておりましたが、その分じっくりと考える時間が取れたとも言えて、何事もある程度機が熟してから取り組む方がスムースに物事が運ぶ、もしくは、反射的な反応を繰り返すよりも(期限の範囲内で)留め置いて、じっくりと策を練ってから行動に移す方が良いのかと、まーまー皆さんに得心してもらえそうな結果というか着地点を見出した事に自分ながら納得してしまいました。これも蝦夷を舞台にした小説を熱心に読み耽っている効果かもしれません。(笑)

恵縁会〜ほろ酔いセミナー〜

夕方からは毎週水曜日の朝活のメンバーさんでもある、神戸では有名な建築業、ホテル、旅館業の事業再生コンサルタントの水田耕運氏主宰の「第96回 恵縁会〜ほろ酔いセミナー〜」にスピーカーとして登壇させて頂きました。年齢も職種も様々な、というよりてんでバラバラの人たちが定員25名一杯に詰めかけられた会場(高級居酒屋さん?)はなかなかの熱気に包まれる盛り上がり方で、飲みながらのセミナーと言う慣れない、(と言うよりも初めての試みでしたが)ずいぶん面白く、甚く企画の趣旨に賛同した次第です。水田さんのバイタリティーあふれる企画力にあやかって私も一度、ガチンコ飲みのセミナーを開催してみたいと思います。(笑)

どん底スタート。

幅広い参加者の中には先輩経営者も数多くおられ、神戸の片田舎で小さな工務店を経営している私ごときが先輩方を前にして偉そうに喋る事など何もないのですが、あえて申し上げるとすれば、私が誰よりも学校の勉強をしてこなかった事、無一文のどん底からのスタートを切った事くらいではないかと思っています。正直、50歳を過ぎてもいまだに赤面するくらいとても恥ずかしいですが、中卒の低学歴で事業を行なっている経営者は(建築業界以外では)あまり出会うことも稀で、そんなどうしようもない私がそれでもなんとか起業から20年間、事業を続けて来れたのは、人とのご縁に恵まれたのが最も大きな理由ですが、それ以外にも少しだけ心掛け、取り組んで来たことがあります。今日のほろ酔いセミナーではその部分について話させて頂き、これがマスター出来れば誰でも起業してそこそこ事業を継続出来るのではないでしょうか?と申し上げて、参加された方に早速取り組む習慣を考えてもらいました。立派な先輩方も多くおられる中で僭越ではありましたが、皆様快く新たな習慣にコミットされておられて素晴らしい方々ばかりの集いに感謝することしきりです。水田さん、参加者の皆様、本当にありがとうございました。

世界一の理論を駆使する。

私が代表を勤めている法人格の事業所は現在3つありまして、それらの運営は全て(私が考えたのではない)マーケティング理論に基づいて運営をしています。ロジックは世界トップクラスの博士やマーケターが考えた理論ですから、その通りに事業を行えば、そこそこ上手く行って当たり前な訳です。そしてその理論は結構誰でも知っているものばかりで、決して珍しいものではありません。成功法則で有名どころと言うと、ナポレオンヒルの「思考は現実化する」が特に有名ですし、「成功には法則があった!」と言うキャッチーな帯をつけて本屋さんの店に平積みされていたスティーブン・R・コヴィー博士の「7つの習慣」は世界中で最も読まれた書籍としてつとに有名で、経営者、経営幹部の人はいちどは手にとられたことがあるのではないかと思います。要はそんな誰でも知っている理論通りに事業を行っているということです。誰でもできますね。(笑)

3つの隔たり

「誰もが知っている理論通りに商売をやれば誰もが成功するなら、誰でもうまいこと行くわい、倒産するヤツおらん様になるやないか!」となりますが、その通りだと思っています。(笑)
ただ知っている事とできること、また、実際にやり続けられている事のそれぞれの間には大きな隔たりがあり、それを乗り越えられるかどうかに、理論を実践に移しているかが、理論通りの成果を手に出来るか否かがかかっています。その知っている→出来る→やった→続けているという、誰でも知っている理論を実践に移行するにあたり出現する3つの隔たりを乗り越えるためにはちょとしたコツが必要で、そのコツさえ掴めたら2000円ほどで購入できる書籍に書いてある世界トップクラスの学者、経営者、マーケターの理論が自分のものに出来るのです。

一つ目の隔たりはセルフイメージの書き換え

まず一つ目の知っている→出来るの隔たりを乗り越えるには、やってみるしかありません。(笑)
これは「やる気になる」で片付きそうですが、実はそんなに簡単でもなく、名著と言われる本を読んだからといって翌日早速やってみる人はまずいません。書籍に書いてある素晴らしい事は自分の世界とは別の次元にあると思った時点で「出来る」とは思わないわけで、出来ると思わなければ人は絶対に行動に移す事はありません。ここは出来ると思う前にやってみたいと欲求を掻き立てなければならず、それは実は全てセルフイメージによって左右されます。「今の現状は本当のオレじゃない、これはこんなもんじゃないぜ、」とセルフイメージを高めるには、素晴らしい人生を送り、大きな功績を残された偉人の伝記を感情移入して自分が主人公になったつもりで読み耽ることを強くお勧めします。さすれば自然にオレはもっとビッグになりたいと欲求が湧いてくるはずです。(笑)

自分と約束をする。

私の経験則から申し上げると、本を読んで、これだ!と思った事を実行に移すにはいつやるか?を片付けておくべきです。本を読んで感銘を受けたらすぐさまメモをとり、できればスケジュール帳に書き込む事でいつやってみるかが明らかになり、実行に進みやすくなります。殆どの人は夜中に本を読んで感銘を受けた、でも次の日の朝からやっぱり忙しくていつも通りの繰り返しを続けているうちに忘れてしまった。となりがちです。私も含め、人と言うもの非常に忘れっぽいものなので、感銘を受けた→やる気になった→スケジュール帳に書き込んで時間の確保をしたと言うステップを踏まない限りなかなか新しいことに取り組む事が出来ません。ただ、いつやるかを明確にして、自分の時間を押さえる事で緊急性は無いけど、やってみれば新たな世界に踏み込めるかも知れないのです。

習慣とは連続性のある行動

ここまでの説明で2つの隔たりを乗り越えれば大きな前進ですが、残念ながら最後の続ける事が最も難しく、多くの人は3日で一旦お休みをしてしまいます。所謂3日坊主では何をやっても成果は無いと言われるところですが、続けるのは決意と覚悟、気合と根性!も非常に大事ですが、それだけではちと難しいのは誰もが知るところだと思います。続ける=習慣化は気合ではなく技術の範疇といった方が適切で、続くべくして続く、続かない原因があるので続かないと言うのが私がこれまで20年事業を続けてきて、また私塾の主宰や研修事業を行ってきて大いに感じているところです。
では、どの様にやるのか?その答えは既に前述の二つのステップの中で説明を終えており、習慣を分解して考えると、「連続性のある行動」なわけで、行動を起こすにはセルフイメージを掻き立てること、時間を確保する事が重要であるならば、上述の二つの隔たりを乗り越えるのを繰り返すしかありません。要するに、血湧き肉躍る本を読み続け(←これは面白いから出来ると思う)習慣にすべき行動をスケジュール帳に埋め続ける、そして未来を標榜して何より大事な自分との約束を守る努力を続けるしかありません。ここまで読み進めてくださった皆様の健闘を心から祈ります!
気張って参りましょう!(笑)

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「大工の数が2030年に21万人に!」の根本的解決策。

平成30年6月14日 晴れのち曇り

梅雨の合間の好天

今朝の神戸は真っ青な青空が広がり、真夏の様な太陽が顔を覗かせました。しかし、昼からはやっぱり曇りがちで、やはり当分は鬱陶しい天気が続く様です。。
とはいえ、朝一番はいい天気に気分をアゲながら、インスペクション担当の姫井くんと「家づくり学校神戸校」からご紹介を頂いたお客様宅にリフォームのご相談と、インスペクション(建物診断ですね、)を行なってのご提案をすべくダンプに梯子を積み込んで張り切って出かけました。現地に到着後、お客様に今後のお住まいをどの様に使いたいか、暮らしたいかのアウトラインを聴かせて頂いた後、姫井くんが屋根、外壁、天井裏、内部造作、建具、床下とインスペクションのチェックシートに従って調査、私も一緒に屋根に登ったり、天井や床下に頭を突っ込んだりと問題箇所の改善提案に参加すべく確認作業に勤しみました。

リフォーム提案の難しさ。

お客様にお話を伺っていて感じたのは、やはり「安心して、快適に暮らしたい」というニーズで、詳しく建物調査を行なった結果をもってリフォームで今抱えている不安や問題を解決する提案を行います。とお約束をしました。築年数が50年近くなる住宅に住まわれる方に伺うと、皆さん多少の違いはありますが、大体は共通の心配事や改善したい事を抱えておられます。今回も外壁、屋根等外部からの雨水の侵入、耐震性能、断熱性能、内装の老朽化、水廻り機器の交換、使い勝手の改善と私が気にしておられるのではないかと思い、質問したことに対して全て興味を示されておられました。しかし、それぞれの問題点には程度の問題があり、我慢できないものと出来るもの、また優先順位とコストの配分も絡んでくる事なので、悪いところは治しましょう、と、簡単にまとめられるものではありません。

快適便利のその先。

それがリフォームの難しいところで、例えば、気密、断熱性能が皆無で冬になると隙間風が入ってきて寒いと言われていた単板ガラスの木製掃き出し窓は「断熱リフォームはまず窓から、アルミサッシやインナーサッシを取り付けて外気を遮断しましょう」と提案するのは簡単ですが、年数を経て、いい感じのアメ色に変色したピーラー無垢材の框組の窓は座敷の中から雪見障子越しによく手入れされたお庭の植栽を見るには最高の取り合わせで、温暖な瀬戸内の神戸にあって短い冬の為に何の風情もないアルミサッシに交換してしまうのは残念でしょうがありません。ちなみにお客様は「真冬の寒い間は住まい方で何か違う対策を考えて、この木製窓はそのまま活かしたいですよね」と申し上げた私の言葉に大きく頷かれておられました。便利、快適は大事ですが、私たちは表面的に見えるモノではなく、暮らしをどの様に気持ちよく感じて頂けるかと言うコトに焦点を合わさなければならず、それはそこに暮らす住まい手さんの価値観を理解してこそ出来るし、また、精一杯、理解する努力をしなければならないと改めて感じた次第です。いい提案が出来る様に心を尽くしたいと思います。

話題騒然の未来予想。

話は変わって、、本日の建築業界専門誌メジャーの新建ハウジング誌のネット配信のニュースがSNS上でちょっとした話題に上りました。それは大手シンクタンク野村総研が発表した今後の大工の就業者数の推移のグラフで、これまでもこのブログで繰り返し注意喚起を行ってきましたが、本格的に始まった圧倒的な職人不足の到来を改めて示した記事でした。私もオープンセミナーなどで毎回の様に言い続けておりますが、今後の消費税の増税、少子化の影響での世帯数減と建築業界は先行き不安定なだけではなく、構造的に衰退産業としか言いようがなく、新築に限ると2030年には昨年の着工棟数の半分になると言う予想もあります。確かにこれも衝撃的なニュースだったのですが、それよりも職人不足の方が更に酷い状況になると言うのが今日のニュースでした。以下に国交相が発表している新築着工棟数の推移予想のグラフと並べて新建ハウジングオンラインの記事を転載しておきます。

実績値は国土交通省「住宅着工統計」より。予測値はNRI。
出所)実績値は国土交通省「住宅着工統計」より。予測値はNRI。

大工の人数は2030年21万人に 野村総研が予測

大工の人数の実績と予測結果

野村総研の予測。実績は総務省「国勢調査」より

野村総合研究所(東京都千代田区)は、大工の人数が2030年に21万になるとの予測を発表した。大工の高齢化、産業間の人材獲得競争の激化などの影響により減少が進むとの見方を示した。

同社は2030年の新設住宅着工を約60万戸と推測しており、大工1人あたり年2.9戸。今後は新設住宅着工戸数の減少幅を、大工の人数の減少幅が上回ることになり、生産性の向上が求められるとしている。

大工1人あたりの住宅着工戸数の実績と予測結果

野村総研の予測。実績は総務省「国勢調査」、国土交通省「住宅着工統計」より

大工の生産性1.4倍に!

この記事では大工の生産性の向上を求めて記事を締めくくっておりまして、現在の1.4倍の生産性が求められるとありますが、職人の仕事を1.4倍早くさせよう!と言う現実味の薄い論調には正直驚きました。多分、プレカットや天井張りロボットなどの機械化、ITやAIを駆使しての段取りや省力化を進めるべきだと言う事を言いたいのだと思いますが、例えそれが一気に進んだとしても冒頭のリフォーム工事の現地調査の様に、決められた図面通りにまっさらな家を組み立てる新築よりも今後需要が増え、市場規模も大きくなると言われるリフォーム、リノベーション工事では今あるものを生かし、住まい手の趣味嗜好にあったオーダーメードの工事を行う必要があります。同じ年代に建てられたよく似た建物であっても全ての現場で住まい手に必要とされる工事は違います。となると、やはり、そんな簡単に生産性を上げることなど出来ません。

悲観的に予想する。

おまけに、私としてはこの野村総研の予想グラフが今年度以降も同じか、もしくはこれまでより少し緩やか目な減少率になっているのは少し楽観的すぎないかと思っていて、もっと圧倒的な職人不足の到来が迫っているのではないかと危機感を募らせています。その根拠は国土交通省が出されている資料の中の建設技能労働者人口の推移グラフでこれは大工だけではありませんが、毎年の減少率の推移自体で既に右肩下がりの上に若年層の入職者が皆無に等しいのを表しています。これまでの就業者数の推移は年を重ねる毎に全ての年齢層が減少しているのですが、25歳以下の若年層は減少するパイも無いくらい、そもそも存在していないのです。これは私達くらいのまだ、職人になって手に職をつければそこそこ稼げると思って建築業界に入ってきた年代が引退に近くに従って加速度的に人材不足が進むことを如実に表しています。

建設技能労働者 推移
建設技能労働者 推移

複雑怪奇な解決困難な問題にぶち当たった時、解決への大きなヒントとなるのはやはり原理原則に立ち返る姿勢、思考だとよく言われますし、私もその様に思っています。いくら新築の着工棟数が減ったところで、家はずっとメンテナンスが必要であり、維持するだけでも絶対に職人が必要です。また台風や地震などの天災がある度にインフラの復旧、街の復興は実際に現場で汗を流す人がいてこそ進みます。その人が居なくなると言う予想になっているのですから、どう考えても若者の入職者を増やす事を考えるべきで、そこをすっ飛ばしての生産性の議論はちゃんちゃら可笑しいとまでは言いませんが、(言ってるか、笑)やはり本質から目を逸らしているのではと思わざるを得ません。今一度、何故この様な惨憺たる有様になってしまったのか?と言う原因に目を向け、その原因を取り除く取り組みをした上で、効率を上げる、効果性を高める取り組みを行うべきだと思うのです。

大工を育てられなかった理由

リアルに職人を育て、自社社員大工での施工にこだわった工務店を経営している業界の中にいる私から、大工をはじめとする職人が激減した理由を乱暴かつ簡略にまとめると、若者に不人気な職種になったからの一点ですが、それは、職人が稼げなくなった。キツイ、汚い、危険な仕事は今のIT全盛期の時代に育った若者の趣向にそぐわない。収入が不安定、社会保障も無い様な職場に就職するのを親は泣いて止める、と言う事だと考えます。しかし、よく考えるとそれは私たち建築業界が自ら選択して作り出した環境であり、ここに来て大きな問題になってきた職人不足問題はいわば自業自得の結果だと思っていて、業界全体、と言うよりも工務店、建築会社の経営者が今こそ覚悟と根性で上記のマイナス要因の解決に足を踏み込むべきだと思います。以下に以前の私のセミナーで挙げていた工務店が職人育成を放棄した理由を列記しておきます。

  • 人員の在庫は健全経営へ足かせ。
  • 社会保険、年金加入の重い負担。
  • 人材育成費用の利益転嫁への困難。
  • 職人を教育する事が難しい。
  • 仕事を覚えた頃にはやめていく。
  • 若いモンはすぐにやめてしまう。
  • そもそも、ろくなヤツが来ない。
  • 未来の売上げが読めないので未来を担う人材への投資が出来ない。

決意と覚悟、気合と根性だけではダメ。

以上の大工を正規雇用して育成するのが出来ない理由を根本的に変革して職人育成を継続的に行うには決意と覚悟だけではやっぱりダメで、今後厳しくなると言われ先行き不透明に過ぎる市場の中で余分なコストがかかる職人育成を行うのは、随分と勇気がいる事ですが勇気だけではなく、ロジックが組み立てられなくては話になりません。そして、その解決策の根本にあるのは結局、コストの問題であり、シンプルに整理すると持続継続的な未来の売り上げが見えていれば大まか問題は片付く訳です。こんな流れ、

  • 年間通して途切れない受注。
  • 適正な利益を確保
  • 職人の人材として育成への投資。
  • 独立に勝る魅力的な職場環境作り。
  • 若年者キャリア形成プランの策定。
  • 新卒採用への取り組み。

マーケティングと人材育成はワンセット

そんなこんなで、職人不足問題を根本的に解決するには建築会社が若者を受け入れるために他の業種に引けを取らない労働環境を整える事、その為には継続的な売り上げ、利益を上げ続ける仕組みを構築する事がまず必要になる訳で、ドラッカー博士が「マーケティングの究極の目標は、セリング(売り込み)を不要にすることだ」と言われた様に時流や販売促進活動の反響に頼るのではなく、地道に自社の顧客を集めたマーケットを作り上げ、LTV(ライフタイムバリュー=顧客生涯価値)を引き受ける事で、まるで300年続く京都の老舗漬物屋の様に顧客のニーズに応え続けるだけで自然に持続出来る売上利益を確保できるエコシステムを作り上げる事が必要だと思っています。企業は人なり、建築は現場なり、建築業のマーケティングとは現場人材育成とワンセットだと思っていますし、この十年間その様にやって来ました。全国で展開している職人起業塾の研修事業はその実践方法をお伝えしている次第です。職人不足問題、本気で取り組まんとまずい、と思われている方は以下の連絡先までお気軽にお問い合わせください!(笑)

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リスクにタックル!と「風の陣」

平成30年6月13日 晴れ

朝活!

梅雨真っ最中の神戸ではありますが、今朝は眩しい朝日が昇ってきて爽やかな青空が広がりました。火曜日に引き続き水曜日も朝活の日、ゴルフシーズンも漸く落ち着き今朝も張り切って朝のビジネスMTGへと出掛けました。朝活の後はそのままメンバーの電気工事会社の林さんと1to1セッション、その後はこれもまた朝活メンバーのコンサルタント水田氏と京都亀岡市に赴き新築工事現場の現地視察とドップリBNIの1日となりました。皆様ありがとうございました、ご縁に感謝致します。

未来のリスクにタックル!

今日のBNIビジネスミーティングのメインプレゼンテーションはAIG損保の南迫さんで、自動車保険だけではない損害保険でカヴァーできる様々な保険サービスについて教えてもらいました。店舗の休業補償や労災付加保険など多種多様なリスクに対して予防が出来るとうっすらとは存じておりましたが、腰を据えて損害保険の事を学ぶ機会などそうあるのもではなく、そんなリスクにも対応してるんや!と少し驚きながら学ばせてもらいました。特に、最近よく話題に上るメンタルヘルスリスク、従業員が鬱になるとか、パワハラ、セクハラで訴訟になるとか、顧客情報の流失など、幅広い企業リスクに対応される斗のことで、鬱病で従業員が自殺して1億数千万円の賠償金を保険で支出してもらった例もあるとか、時代の変化と共に損害保険も見直した方がいいと思った次第。そんな南迫さんが紹介されたAIG損保のプロモーションビデオが非常に秀逸です。こちら、

 

話は変わって、、

さて、今日も京都(しかも亀岡!)へと、出張とまでは言わないにしても長時間の電車での移動となりましたが、私の移動時間の友は文庫本で、やもすると電車の降りる駅さえ乗り過ごしてしまいそうになるくらい熱中して読書に耽ってしまうこともあります。もっと言うと電車を降りて徒歩での移動の際も本を読みながら歩いている事も少なくありません。一冊の本を鞄に忍ばせているだけで長時間の移動も、待ち合わせ時間に早く着き過ぎようと、人に待たされようと全くストレスに感じないのは、読書好きのの副産物といったところでしょうか。(^_^)

奈良時代が面白い。

そんな私が現在ハマっているのは高橋克彦さんの陸奥4部作(陸奥3部作が増えた)の最終章で最新刊の「風の陣」で、全5巻の長編小説なのですが、読み進めて読了してしまうのが勿体ない、でも先の展開が気になって読んじゃう、なんてちょっとしたジレンマと闘いながら結局、寸暇を惜しんで読み進めています。夜、仕事を終えて帰宅する際も室町時代の蝦夷の武士が、怪僧道鏡が、恵美押勝が、これから一体どうなるんやろ?とワクワクしながら家路を急ぐくらいですからよっぽどです。(笑)
私はそもそも、歴史物が大好きですが、大体は戦国時代か幕末、明治維新界隈の物語を読むことが多くて、貴族が台頭?していた奈良時代、平安時代の小説はあまり読んだ覚えがありません。しかし、この「風の陣」で後々の日本が武家社会に変容して行った理由を垣間見て、改めて歴史とは古代から脈々と繋がり、互いに影響しあって形成されて作り上げられたのだと改めて感じて、室町時代にも大いに興味を持つことになりました。この時代の小説を何かしら続けて読みたいと思います。

風の陣

現在、第3巻を読み進めており、長い物語も中盤戦に差し掛かり大いに盛り上がってきているのですが、高橋克彦さんの長編歴史小説の特徴というか魅力として、一巻ごとに一つの時代の転機が描かれており、それぞれの巻が一つの独立したストーリーとして楽しめる事があります。このブログの読者の方で高橋克彦さんの世界に魅せられて、これから「風の陣」に取り掛かろうという方にはいささか申し訳無いですが、ここいらで一度、書評というか、読書感想とゆうか、本のご紹介をしておきたいと思います。

https://www.amazon.co.jp/s/ref=nb_sb_noss?__mk_ja_JP=カタカナ&url=search-alias%3Ddigital-text&field-keywords=風の陣%E3%80%80PHP文芸文庫&x=0&y=0
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3巻までのあらすじ

時代は8世紀半ば、物語の冒頭は陸奥で黄金が発見され、蝦夷の豪族丸子氏が朝廷に金を献上して官位を授かり、その息子の嶋足が都に出て活躍し始めるところから始まります。折しも奈良の大仏建立の時期と重なり、朝廷も大量の金を必要とし始めた頃で徐々に陸奥に支配の手を伸ばそうとします。武芸に秀で、剣術で手柄を上げることで奈良の都で出世を遂げた蝦夷・丸子嶋足は、都を震撼させた政変・橘奈良麻呂の乱から恵美押勝の悪政の終焉、押勝に代わって朝廷を牛耳る怪僧・弓削道鏡ら、そう言えば歴史の授業で薄く習った記憶がある事件や事変が連続する権力抗争を繰り広げる最中に大活躍します。そんな中、陸奥では官人から人としてのの扱いをされない蝦夷たちの怒りが沸々と湧き始めます。これが後々の阿弖流為、安倍貞任、藤原経清、九戸政実と奈良時代から戦国時代の最後まで累々と長年に渡り続いた日本の中央集権国家と陸奥国に暮らす蝦夷の闘いの始まりとなっている様です。

タイムマシーンに乗っているが如く。

私の場合、高橋克彦さんの小説はゴルフの師匠でもある?読書家のO社長のおススメで初代征夷大将軍の坂上田村麻呂(嶋足が仕えていた苅田麻呂の息子です!)に首を取られる阿弖流為の時代の「火怨」から読み始めました。それで完全にハマって次に手に取ったのが豊臣秀吉に喧嘩を売った男として有名な九戸政実が主人公の「天を衝く」、その次がその両者の間の時代の奥州藤原氏が栄華を極め、源義経が頼朝に追われて奥州に落ち延びてその藤原氏もついに鎌倉幕府に飲み込まれるまでの平安時代の半ばから終焉までの安倍貞任、藤原経清から藤原泰衡が活躍した時代へと続き、最後の4部作目が奈良時代と時系列でいうとあちらこちらの時代に飛びながら、まるでタイムマシーンに乗っているが如く、時空を飛び回っております。これはこれで悪くないのですが、もし、これから高橋克彦氏の陸奥4部作に取り組まれる方は奈良時代から順番に読んでみられたらもっとドラマが繋がって面白いかもしれません、騙されたと思って全15巻にチャレンジしてみて下さい!

おまけ

最後に、書籍の画像を拝借するのにPHP文庫のHPを覗いてみたら作者の高橋克彦氏のメッセージが掲載されていました。17年もの年月をかけて書き上げられたという事への驚きと私がハマる視点の転換、パラダイムシフトの源泉が書かれていたので、ついでに?以下に転載、ご紹介しておきたいと思います。(笑)
私もまだ途中ですが、強くご一読をお勧めします!

著者からのメッセージ

25年ほど前、あるテレビ番組で、伊治呰麻呂(これはるのあざまろ)の存在を知った。呰麻呂が、陸奥を支配する朝廷の役人のトップである按察使を殺した蝦夷であることを知り、衝撃を受けた。

ほとんどの日本人は呰麻呂が朝廷に叛旗を翻した逆賊だと思っているだろう。しかし東北出身の私は、その見方に憤りを感じ、呰麻呂に、火を熾す風のようなイメージを抱いた。東北の歴史が呰麻呂からスタートしているような気がして小説にしたいと思った。

「呰麻呂」ではイメージが悪いので、「鮮麻呂」という字をあてた。物語の前半をリードする人物を、官人として都で出世した蝦夷・丸子嶋足にしたのは、鮮麻呂をあえて脇に置いて都を書くことで、逆に鮮麻呂がいる陸奥を浮かび上がらせようとしたのである。

執筆開始は1993年なので、脱稿するまで17年間、嶋足や鮮麻呂と向き合っていたことになる。「完」と記したときは感無量で、涙が出た。終わったという安堵感と同時に、鮮麻呂の台詞をもう書けない寂しさを味わった。

「風の陣」シリーズは、私が取り組んだ蝦夷四部作のうちの第一作。この後に阿弖流為が主人公の『火怨』が続く。鮮麻呂同様、古代東北に旋風を巻き起こした男の話である。

このシリーズには、時間をかけた分だけ思い入れが強い。嶋足と鮮麻呂は、私の小説家人生の大半を共に歩いてきた、かけがえのない友のような気がするのである。

高橋克彦
出典:PHP文庫HP

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バケツの法則と今朝の自己欺瞞。(涙)

6月10日曇り時々雨

梅雨本番。

日本列島はとうとう東北まで梅雨入りしたとの事。今日も神戸は朝から雨が降ったりやんだりの梅雨らしい天気が続いています。雨は天からの恵み、とはいえ、建築会社には雨天はなかなか悩ましいもので、すみれでも現在進行中の外装リフォームの工事現場がいくつかあり、担当者は苦心している様です。現場の段取りはなかなか難しいとは思いますが、天気と相談しながらなんとか工期を守れるように進めてもらいたいと思います。

MS(モーニングセミナー)

火曜日の朝はいつもの朝活、今朝も早くから自宅を飛び出して神戸市倫理法人会のモーニングセミナーへと参加、背筋を伸ばして原理原則の唱和と非常に勉強になる講話を聴かせて頂きました。今朝のMS登壇者は元衆議院議員で、現在海外との人材や文化の交流事業をを行われている熊田篤嗣氏で、「外国人人材採用から見えてきた日本が置かれた現状」と題された講話では、改めて日本の人口減少、少子化、働き手不足の現実と、その対策の1つである外国人労働者受け入れとの向き合い方についてお話をいただきました。

心に残った言葉。

すみれでも外国人実習生は長きにわたり受入をしておりましたが、3年ほど前から止めて日本人の若者を育てる事にシフトしました。実際に非常に優秀な実習生に来てもらい、素晴らしい制度だと思ってていた時もありましたが、反面、問題も散見され持続時、発展的な制度ではないといったジレンマも実感として感じており、ここではあえて言及を控えますが、今日の熊田氏の講話の中で印象に残ったのは、外国人実習生の事業のことではなく、「自分の想いで突き進んでいても事業は思うように進まなかったが、周りの要望に応えるようになるといろんなご縁をいただけるようになって、現在はとても忙しくしています。」という言葉です。

バケツの法則

奇しくも、今朝のモーニングセミナーの冒頭で「万人幸福の栞」の17か条の内で読み上げたのは「尊己及人」(己を尊び人に及ぼす)と言うお題目で、自分を大事にするとは究極、人に尽くすことであると言う教えです。もう1つ水曜日に参加している朝活、BNIの理念であるリバーズゲイン(与えるものこそ与えられる)と同じような意味合いで、結局バケツの法則で言われるように水を手前に引き寄せるようにしたら出ていくし、向こうに押しやろうしようとすれば手前に寄ってくる、非常にシンプルで単純明快ですが人生もビジネスもうまくいく様になる1つの真理なのかもしれません。

目標達成のための基礎体力

とは言え、私たちは日々様々な問題を抱えており、しかもその解決は決して単純ではなくいろんなことが複雑怪奇に絡み合って根本的な解決が容易にできる訳ではありません。真理とはそんな複雑に絡まった糸を解く一筋の光のように見えるもので、非常にシンプルに進むべき道を示してくれます。しかし、それを実践に落とし込み問題解決を図ろうとするとなかなか思うように進まないのが実際のところ。倫理法人会のモーニングセミナーに毎週の様に朝起きして行って思うのは、根本的な問題解決には長期的かつ絶えることのない鍛錬を積み重ねた結果得られる、基礎体力のようなものが必要で、それこそが倫理観ではないかと思うのです。

正しい事をすることの難しさ。

今日のモーニングセミナーの中で、カンボジアが国民の平均年齢が非常に低い若い人が多い国で、特に私たちより年上の知識人、文化人がポル・ポト政権により大量虐殺されていなくなってしまった過去の影響で、倫理観と言う面においては成熟していない。と言うようなお話がありましたが、日本人の倫理観のいかほどかと考えたとき(もちろん私も含めて)、それもそれで大したことないように思います。古の頃からの人類の永遠のテーマなのかもしれませんが、正しい倫理観を持ち、実際の行動に移すと言うのは非常に厳しいもので、実際、私は今朝も少し時間に遅れそうになり急いでいただけで駐車場の出口から近いところに車を駐車してしまいました。後から来られる方が身体が不自由かも、ご高齢かも知れないのにお構いなしで、自分だけ良ければいいと言う考えにハマってしまっており、密かに反省した次第です。

北極星の如き遠き目標。

私としては日々、当たり前のことを当たり前にしようと心掛けているつもりですし、自分が良かれと思うことをその通りに行う。という在り方に留意しているつもりです。が、朝っぱらのしかも倫理を学びに行く途中でこの有様では何をやってる事かと、我ながら情けなくなります。十年以上書き続けているこのブログでもその自己欺瞞についての反省を繰り返して来ているにも関わらず、です。「当たり前のことを当たり前にすることこそが難しい。」簡単な言葉ではありますが、それはまず、自分自身の倫理観を高めるところからスタートすべきで、自分の中の悪しき習慣、横着な気持ち、自分を裏切る不誠実に向き合うことだったりと、いわば苦しい事ばかり。しかし、在り方を正すことがマーケティング構築の第一歩、遠い空の北極星を目指すが如く、地道に進んで行きたいと思います。

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祝辞。@マーケティングは愛だ!

平成30年6月12日曇り時々雨

鹿児島も神戸も雨。

朝のフライトで雨のパラつく鹿児島から帰神。九州も関西も梅雨入りと言うことで雨が降ったりやんだりの1日でした。昨日は研修を終えて半年になる第4期職人起業塾@鹿児島の卒塾生の小島くんの結婚式にご招待いただき、朝から鹿児島に飛んで、おめでたい席に参列させていただきました。同じ研修で学んだ塾生さん達も数名、お祝いに駆けつけ、披露宴の席はちょっとしたよくあるパターンのプチ同窓会の様相を呈したりして、久し振りに会う塾生たちに(笑いながらも)厳しいツッコミを入れるなど、おめでたくも楽しい時間を過ごさせていただきました。(笑)

マーケティングの研修で結婚を決意?!

新郎の小島くん曰く「今回の結婚をする大きなきっかけは鹿児島で私が行っていた研修に参加したことだった。」とのことで、私としてはこの上ない嬉しさを感じる研修に対するフィードバックを頂いて、送られてきた招待状に1も2もなく出席させて頂きます!と書き込んで返信した次第です。私が研修の講座で伝えているのはマーケティングを切り口にした建設現場の実践型マネジメント論であり、プライベートに関わるような話は基本的には全くしておりません。しかし、その研修の根底にあるのは原理原則に基づいた人としてのあり方を見つめ直し、それを正すことから顧客をはじめ、周りの人からの信頼を得られるようになり、結果、自分の影響力を広げて売り上げや利益といったビジネスチャンスにつながっていくと言うもので、結局は自分自身、個人の生き方をも強く問いかける様にになっています。そこで感じるものがあったという事の様です。

クライアントには恋人と同じ様に接せよ。

この研修の中での非常に重要なコンセプトの1つに、「卓越の戦略」を構築し、実践するということがあります。「卓越の戦略」とは全米ナンバーワン・マーケターと言われるジェイ・エイブラハム氏が提唱した概念で、世界中の多くの企業がこの概念に従って商品やサービスの開発を行い、類まれな、それこそ卓越した大きな成果を上げておられます。その中に、「惚れ込むのは自社の商品サービスではなくクライアント」と言う一文があり、ジェイ・エイブラハム氏はクライアントを恋人のように愛し、接せよと語られています。研修の中で紹介している卓越の戦はこちら、

ジェイ・エイブラハム卓越の戦略

  • あなたから何か買う人は、単なる「顧客」ではなく、あなたの保護下にある「クライアント」と考えるべきである。
  • クライアントの生活をより良いものにする、という高次の目的のためだけに、ビジネスに取り組む。
  • 惚れ込むべき対象は、自分の商品ではなく、クライアント。
  • クライアントが言葉に出来ない想い、ニーズ、課題を明確に表現し、それを満たすリーダーとなる。
  • あなたやあなたの会社、商品、サービスがなかったとすれば、クライアントにとって損になる程のレベルで商売をする。
  • あなたとクライアントの双方が、信頼、誠実、尊敬の対象となるような精神的な「きずな」を構築する。

愛とビジネスの関係性。

研修の中のワークで「愛する人に対して行ったことは何ですか?」という問いかけがあるのですが、愛する人に対する行動は、自分の損得ではなく相手を思う気持ちから発せられ、当然の様に相手の気持ちをつかみ、かけがえのない存在として認めてもらうようになります。それこそが卓越した人間関係を構築する方法論の根本に位置し、クライアントに対して恋人と同じ様な態度を(色っぽい意味ではなく)実践できれば、「一生あなたに頼みたい」とクライアントに言ってもらえる絶対的な信頼関係を結んだ生涯顧客となってもらえ、ライフタイムバリュー(顧客生涯価値)を引き受けてその蓄積が持続性のあるビジネスへの転換ができるというのがその理論です。

マーケティングは愛だ!

今回結婚式に招いてくれた小島くんは、そんな私のどストライクな?研修を受けて人間関係の根本には「愛」があるべきだと言うことに改めて気づき、そして脳裏に浮かんだのは当時彼女だったエミさんのことだったとのことで、一生彼女を守り、2人で幸せな家庭を築こうと決意されたとのこと。研修の最終日の打ち上げで、私が繰り返し言っていた「マーケティングは愛だ!の言葉を聞いて結婚を決意しました」と言われたのには正直ずいぶん驚きましたが、同時に凍っていた心を溶かしたかの様な爽やかで決意に満ちた笑顔を見せられて、涙が出るほど嬉しかったというのが正直なところです。

主賓スピーチ

そんな経緯もあり、今回の結婚式では私に主賓として来てもらいたいと言う申し出を頂きましたが、会社から派遣されていた研修での講師と塾生の関係と言うこともあり一応、祝辞を述べるぐらいはやりますが、会社の関係者もおられるだろうし、主賓と言うのはいささか荷が重いと固辞しました。しかし、いざ披露宴会場に行ってみると私に与えられた役割はやっぱり冒頭の乾杯前の祝辞で、普通に主賓扱いとなっておりました。この冒頭のスピーチがあまり長いと大いに嫌がられるのは私も自分自身の経験で重々知っており、鹿児島への道すがら考えていた内容を随分と割愛して短い目の挨拶とさせて頂きました。もうちょっと伝えたいこともあったので、ここで改めてお二人の門出を祝しつつ、(披露宴が盛り上がりでしてから喋るつもりの)8分間の予定だったその下書き(音声入力ですが)の原文を載せておきたいと思います。(笑)

祝辞

ただいまご紹介に預かりました高橋剛志と申します。
〜中略〜
また本日はこの様な素晴らしい、おめでたい席にお招き頂きありがとうございます。

私は神戸と台湾で工務店を営みながら、北は仙台から南はここ鹿児島まで全国5カ所で建築実務者向けの研修事業を行っており、小島くんはその塾生として参加されたのを機に塾長、塾生というご縁をいただきました。その研修事業の中で儲けるとは、読んで字のごとく信じられるものと書くと解きながら、周りの誰もから信じられるように自分のあり方を正すことだとを伝えております。そんな私の提言を小島くんは真摯に受け止められ、日々の業務の中でお客様や関連各社の人々から信頼を得られるようにと粉骨砕身の努力を続けておられ、卒塾の際に掲げられた目標を半年で達成する大きな成果も挙げられたりとお仕事でも大いに活躍されているとのことです。

「あり方を正す」とは、問題が起これば先ずは自分自身を省みて、目先の損得にとらわれず相手のことを思いやり、まず与えることから考えるべきという姿勢で、常日頃から己の責任を引き受け、全うすることに執着する事で自然と人もそれに伴ってお金も集まってくると繰り返し説いており、そんな研修を受けた最後の卒塾の日にに小島くんから人生の責任を迎え入れ結婚を決意すると聞いた時は本当に驚きましたが、小島くんの真面目で真摯な人柄の賜物だと思っております。奥様は安心してこれから築いていく家庭を幸せなものにしてくれることを期待されて良いと思います。

最後に、少しだけアドバイスめいた事をお伝えしておきたいと思います。実は、小島くんと私の共通の趣味でもあるのですが、歴史小説が非常に好きでよく本を読みます。特に幕末、明治維新の時代のものを好んで読み、当時の幕末の志士達の活躍に想いを馳せたりしております。その激動の時代の日本を担い支えていたのは間違いなくここ薩摩と長州であり、そしてこの2つの国には大きな共通点があると思っております。それは大河ドラマの主人公に女性の物語が取り上げられたことで顕著となりましたが島津では篤姫、長州では花燃ゆの主人公だった松陰先生の妹で久坂玄瑞の妻だった文ですね。女性も大したものだという事です。

激動の日本を変え、支えてきた背景には大きな内助の功と、奥方を大事に敬い、助言を聞き入れる風土があったのではないかと思うのです。先週、萩の松下村塾に行ってきました。その松陰先生のお墓の近くにある東光寺に毛利家の廟があり、そこには代々の毛利藩主の墓が祀られてあるのですが、日本で唯一、お殿様と奥方様の墓が同じ大きさで建てられておりました。男女平等などイマドキ当然ではありますが、江戸時代前からの慣習と聞いて衝撃を受けた次第です。小島くんとエミさんには常に対等の立場として相手を敬い、事あるごとに歴史小説の武将がよく口にする「その責は我にこそあり、」と自らを省みる事を忘れずにいて貰いたいと思います。

ちなみに、私は結婚してソロソロ20年になろうかとなりますが、我が家は夫婦同格ではなく、妻の方が随分と強くしっかりとしておりまして、日々教えを請うておる様な状態です。私達の様なのも善し悪しとは思いますが、とにかく笑顔溢れる幸せな家庭を築き、素晴らしい人生を共に歩んで頂ければと存じます。以上でお祝いの言葉に返させて頂きます。小島くん、絵美さん、末永くお幸せにお過ごしください。本日は本当におめでとうございます。

存在価値の確認の場。

兎にも角にも、私のような大工上がりの片田舎の工務店経営者が我流で始めた研修で熱く語る言葉を聞いて、自分の人生を前向きに捉えて、周りの人を幸せにしようと決意を固めて生きていこうとする人が出てきて、その人生の転機に何らかのきっかけをお渡しできる事が出来るなんて本当に嬉しいこと。というよりも、今まで自分が悩み苦しみ、そこからの脱出を試みて学び続けてきた事、実践で裏打ちしてきたことがそんな風に人様のお役に立てるなんて俄かには信じ難い事だったりします。そんな私の言葉を真摯に熱く受け取ってくれる塾生さんや研修に送り込んでくれる経営者さんが全国各地におられることこそ、私の存在価値を確認できる場であり、そんな方々に本当に心から感謝するばかりです。この度は本当に素晴らしい経験をさせてもらうことができました。小島くん本当にありがとう、砂漠の中で見つけた美しい1輪の花、エミさんとともに素晴らしい人生を送ってください。いつまでも今日の気持ちを忘れずに、お幸せに。

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飛耳長目。

平成30年6月9日 晴れ

オレのドコデモドア。

昨夜、横浜の店舗改装工事現場で工事完了の確認をして、クライアントに引き渡した後、「他に何か気がかりなことはありませんか?」と訊いてみると、「最近独立した社員に譲渡した静岡のお店の不具合を直して欲しい」と思いがけない回答をもらい、承知しました!とそのまま新幹線に飛び乗って静岡で下車、遅い夕食がてらお店の不具合を伺いました。夜中ホテルにチェックインして一息ついた際、そういえば、「今朝は周南市で朝目を覚ましたなー」と、徳山→神戸→横浜→静岡を1日で移動したのを振り返り、松陰先生が何年もかけて日本全国を旅して回ったのに比してなんて便利な世の中になったものかと改めて文明の利器の恩恵に与っている事をシミジミと感じました。少し大げさですが、ドコデモドアを持っているような気分です。(笑)

怒涛の出張週間。

ちなみに、今日は神戸に戻って工務部リーダーとの会議や協力業者さんとのプロジェクト会議の打ち合わせを行いますが、また明日からは鹿児島へ向かいます(笑)。普段から出張が多く、事業所にいることが少ない私ではありますが、それにしても、今週は随分とあちこち飛び回りました。今週の日曜日からこの一週間を振り返ってみると、台北→台中→神戸→福岡→古賀→萩→周南→神戸→横浜→静岡→神戸→鹿児島と移動距離ハンパないだけではなく、毎晩各地の方々と(夜中まで)酒を酌み交わし、熱く語り、早朝に起き出して移動と寝る間を惜しんで精力的にに動き回りました。もうあまり若くないし、いつまでもこんな暮らしが出来るとは思いませんが、出張先でも毎朝の筋トレやランニングの習慣を守り、いまは何とか状態を管理できています。

飛耳長目

そんな怒涛の出張週間を過ごしながら、ふと思い出したのは松陰先生が松下村塾で塾生達に非常に重要なことだと言って繰り返し説いたとされる「飛耳長目」という言葉です。元の出典は古代中国の思想書であり、「倉廩満ちて礼節を知り、衣食足りて栄辱を知る。」や、このブログでも毎年年頭に紹介している「一年之計。莫如樹穀。十年之計。莫如樹木。終身之計。莫如樹人。一樹一穫者穀也。一樹十穫者木也。一樹百穫者人也。我苟種之。如神用之。舉事如神。唯王之門。」という詩で有名な管子によるもので、幅広い、遠くの世界からの情報収集の大切さと、広い視野を俯瞰して物事を判断することの重要性を訴え、塾生達は松下村塾に置かれていた「飛耳長目」というノートに様々な情報を書き込み、共有していたと言います。

一曰長目,二曰飛耳,三曰樹明;明知千里之外,隱微之中,曰動姦,姦動則變更矣。

「行動」というリアリティー

松陰先生自身、当時、新幹線や飛行機のない日本において、萩の片田舎を飛び出して京や江戸はおろか、東北から鹿児島まで自分自身の目でも見て、耳で聴いて、立派な人物が有ると聞けば教えを乞いに足を運び、外国からの脅威を自分自身で確かめて対策を考えて、日本はどう有るべきか、どのようにすべきかを考えたと言います。30歳の若さで亡くなったにも拘らず、多くの人々から尊敬を集め、国を憂う若者たちが心酔した源は書物を読み、見識を深めただけではなく、自分自身で実際に行動し、現場を見て見聞を広め、自分自身の頭で考えて思想を形作ったからではないかと思っています。机上の空論を語る学者とは言葉の重さ、厳しさ、真実味が圧倒的に違ったのではないでしょうか。

概念を行動で裏打ちする。

私の場合も、先週からの台湾滞在の半分はワークショップを含めた研修への参加であり、スピーカーとして向かった九州、山口でのセミナー開催は有る意味アウトプットすること、そのフィードバックを聴かせてもらうことで大きな学びとなっています。そんなことを考えると、本業で有る建築実務以外での出張が半分を占めており、正直、もう少し事業所に腰を落ち着け、じっくりともっと丁寧な仕事をしたいと思う気持ちはありますが、圧倒的な量の情報が氾濫する今の時代、ネットだけのあやふやな情報だけではない、リアルな情報や体験を集積することの重要性を感じており、寝る時間を削ってでも現場に行き、机上ではない知見を積み重ねたいと思っています。また、移動時間を利用して毎日書き綴っているこのブログを松下村塾にあったノートのような位置付けで、自分自身に向けた備忘録は当然ですが、訪問、購読頂いている方との情報共有の場としたいとも考えており、松下村塾に置いてあったとされるノート「飛耳長目」のようになればこんなに嬉しいことはありません。生きた情報を届けることが出来るように精進いたします。(笑)

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平成30年6月8日曇り

徳山→神戸→横浜→静岡。

今朝は徳山駅前のホテルで目覚め、朝一番の新幹線で帰神。出社早々トラブルの連絡があった事務所近くのリフォーム現場に出向き、設備の職人さんにユニットバスの接続に変換部材が廃版になり施工できないと言われて担当者が頭を抱えていた問題を「そんなわけあるまい。」と一発解決、また若衆が失敗した事をお施主様に謝罪と忙しいスタートになりました。その後もご紹介いただいたお客様先に出向き店舗の補修工事やご自宅リノベーションのご相談に乗ったりとがっちり建築実務に勤しみました。夕方からは現場が立て込んで完工チェックに行けないと言う担当者の代わりに横浜の店舗改修現場に向かうべくまたもや新幹線に飛び乗って東上、帰りは静岡で途中下車してクライアントの店に伺うなど相変わらず全国を駆けずり回ってます。(笑)

初、周南。

昨夜は周南市、徳山駅前のおしゃれすぎる図書館の交流ルームで職人起業塾のショートセミナーと入塾説明会を行いました。お忙しい中わざわざ集まって下さった皆さまに感謝しつつ、そのまま懇親会に流れ込み、自社の社員職人での施行にこだわり、地域に根を張って理念を体現すべくビジネスに取り組まれている現地の経営者たちとこれから劇的な変化を迎えるであろう建築業界の動向や、職人育成の方法論について遅くまで語り合いました。職人を正規雇用し、若者が安心して、イキイキとやりがいを持って職人として働ける環境作りとマネタイズの整合はそんなに簡単にできるものではなく、職人の内製化に取り組まれる経営者さんは(私も含めて)同じような苦悩を持っておられます。それでも、そこを進めて行かなければ建築業界に未来がないことも十二分にわかっており、高い志を持って進む決意を確かめ合う時間になりました。O社長、モノづくりは人づくり、気張って参りましょう!(笑)

要点は根本的解決へのアプローチ。

昨日は2時間、一昨日は4時間と連日セミナーで熱く語って来ましたが、その内容をかいつまんで要点のみを(乱暴に)絞り込むとセミナーの冒頭に私が参加いただいた方に質問していつも挙る、我々工務店経営者が抱える様々な問題に対しての根本的問題解決のアプローチの方法であり、それを実践に落とし込む具体的な解決策の提案です。消費税増税を控え、少子化の大波が押し寄せて世帯数が急激に減少する先行き不透明過ぎる建築業界は、一言で言い表すと「衰退産業」と行っても過言ではなく、自分たちの力ではどうする事も出来ない外部環境の変化に対して経営者達はそこはかとない不安を抱えており、しかし、業界だけにとどまらない日本全体の構造的な問題に対してなかなか活路を見出せずにいるのが現状です。しかし、座して死を待つのは愚の骨頂、10年後には工務店は半分しか必要のないと言われる時代に今のままでは普通に淘汰され、消えてなくなるしかありません。

工務店経営者の共通の不安。

過去と他人は変えれない、変える事ができるのは自分と未来だけ。とよく耳にする言葉ですが、スティーブン・R・コヴィー博士がインサイドアウトのパラダイムを持つ事が全てのスタートだと言ったように自分の内面から変えていかなければ、未来は外部環境の変化、経営環境の悪化を受け入れて消えてしまうしかなくなります。私がセミナーで熱心に語っているのは、自分から変える闘志を燃やして、行動、実践に取り組むしかないという事であり、即効性はなく、たとえ時間は掛かっても根本的な問題解決へのアプローチを継続するべきだと言い続けていますし、自分自身でも心に刻み込んで取り組んでいます。ちなみに、セミナー会場に来られた工務店経営者に不安に思っている事柄を質問して、帰ってくる回答は大まか下記の通り。

【私たちが抱えている不安】

  • 人口、所帯数減少、消費増税による市場の縮小
  • 大手ハウスメーカー等による市場の寡占化
  • 急激な職人不足
  • デジタル革命による集客の変容
  • 不明瞭なポスト平成時代の事業継続への不安

問題の本質を見極める。

小田全宏先生のSPプログラム(問題解決プログラム)の思考ルートを整理する研修の中で、自分の影響力の輪の外にあり、自分にはどうしようもない問題は「受け入れる」べきである。という教えがありました。確かに外部環境の変化自体は受け入れるしか無いのですが、非常に難しく感じられる上述の問題点の根本は(自社における)集客、売り上げを作ることと、人材育成の問題であり、決して社会全体の問題解決を行わなければならないと言う訳ではありません。自分たちが変わることによって解決できる可能性がある問題だと思っています。セミナーの最後のまとめとして、私が提案しているのは、以下のような事で、建築というモノづくりを本質とした企業は現場で評価され、確実に次の仕事につなげるマネジメントを構築する事で未来を標榜出来る様になる。その為には現場で活躍する実務者の意識改革、行動を継続させるモチベーションを支えるセルフイメージの書き換えが必要で、その部分を職人起業塾は担いたいと思っていると熱く語っています。

【私たち提案する根本的問題解決のアプローチ】

●自社独自の市場の構築は生涯顧客の創造の蓄積
●現場顧客満足がリピート、紹介の集客を創る
●現場での次の集客は技術が未熟な者でもできる
●集客の「質」への転換は現場の品質とプロセスが鍵
●マーケティング志向の「不易流行」「一期一会」「三方良し」の実践で混迷の時代を乗り切れる

同志、募ってます!

かつて吉田松陰先生は「学者になってはならぬ、人は実行が第一である」と言われましたが、セミナーで語るのは所詮概念や理論であり、それらをいくらこねくり回したところで現状も未来も何ら変わることはありません。ドラッカー博士やコヴィー博士、ジェイ・エイブラハム氏等世界に名だたる学者やマーケッターの示した理論など、殆どの人が知っていて、しかし、実業にその理論を生かし、成果をあげるところまで届かないのはとにかく「実践する、そして継続する」という壁がいかに高いかを顕著に表しています。立ったまま2mを飛べる人は数少なくても助走をつけて、練習すれば誰でも飛べるようになる事を思えば、半年間の研修に参加してもらって出来るようになることは決して少なく無いと思っています。共に学び、共に時代の荒波を飛び越える仲間を全国に広げる私たちの活動は、松陰先生の教えを実行して日本を変えた志士の様に、私達も実行する人を育てることで次世代に大きな財産になればと思っています。現場から日本の建築業界を変える同志、絶賛募集しておりますので、少しでも気になるな、と思われる方は是非ともお声がけください!

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聖地巡礼@松下村塾

平成30年6月7日 晴れのち曇り

満員御礼@福岡オープンセミナー

昨日の博多でのオープンセミナーはお陰様で満員御礼。ご参加頂きました皆様、お声がけ頂きました皆様、本当に有難うございました。卒塾生のフォローアップ研修を兼ねていたという事で研修を終えて学んだ概念を実務に落とし込み、実践で裏打ちしている最中の卒塾生のリアルな声を発表してもらったり、研修に送り出した経営者の感想を語ってもらったりと、単に私のセミナーを聴いて貰うだけとはまた違った雰囲気で和気藹々としたセミナーとなりました。お陰様で懇親会も大いに盛り上がり、9月からスタートする職人起業塾 15回コース@福岡での研修に弾みをつける事が出来ました。ご参加頂いた皆様、お声がけを頂いた方々には心から感謝いたします。有難うございました。

博多から周南へ。

そんな充実した博多の夜の余韻を若干引きずりつつ、今朝は朝一番から3期、4期の研修に社員さんを派遣してくれていた古賀市の企業さんを訪問、打ち合わせと卒塾生のその後の様子を聴かせて頂いた後は福岡を後にして山口へ。初めて訪れる周南市で数社のリフォーム会社、工務店にお集まり頂き、小グループでのダイジェスト版のセミナーと研修内容の説明会を開催させて頂きました。お声がけ頂いたO社長をはじめ、お忙しい中、遠方よりお集まり頂いた皆様、ありがとうございました。また、懇親会もお付き合い頂き、重ねて御礼申し上げます。周南の魚とお酒も最高でした、今後とも引き続きよろしくお願い致します。

聖地巡礼。

さて、そんな九州方面巡業の合間を縫って、今日の博多から周南への移動の道すがら、途中下車して(慌ただしかったですが、)少しだけプライベートな時間を挟み込みました。これまでも何度も行こうとして、行けてなかった念願の松陰神社と松下村塾、吉田松陰先生の墓所へのお参りと、私塾を主宰している私にとっての聖地巡礼です。新山口駅からレンタカーを借りて萩の市街まで1時間、仕事の合間の強行軍という事で昼食を摂るヒマもない、ドタバタした行程になってしまいましたが、吉田松陰先生と高杉晋作のお墓に線香をあげた時は念願を叶えた達成感で胸がいっぱいになりました。次回は1泊してゆっくりと萩の城下町の散策などもしてみたいと思います。

辺境の地で国体を語る原動力。

吉田松陰先生に随分と傾倒している私にとっての聖地である萩に巡礼に行ってみて、改めて感じた事、認識を新たにした事が3つありました。聖地へ立った記念に自分自身への備忘録として以下に書き残しておきたいと思います。一つ目は、私が萩を今まで訪れる事が出来なかった理由でもありますが、江戸からも京都からも遠く離れた、こんなに山深い辺境の地?で国体を熱く語り、日本を変えるべく学び、発信して明治維新を先導し後々日本を背負って立つ人材を多く輩出した事への驚きです。関ヶ原の合戦で敗れた西軍に加担し、外様大名として萩の地に根を張った長州藩の中で何が起こり、吉田松陰先生のような人物、またその志を受け継ぎ、志士として活躍し、欧米列強による日本の植民地化を防ぐ働きをした数多くの烈士を生み出した土壌を培ったものは何だったのか?という疑問が同時に生まれました。もしかすると、そこにグレーバル経済に飲み込まれてしまいつつあるこれからの日本が取るべき道が隠されているのかもしれません。

松下村塾のグループコーチング

二つ目は、吉田松陰記念館で松下村塾での松陰先生と塾生の勉強の場の再現を見て、その解説を聞いていて思ったこと。塾では全員で論語の輪読をした後、松陰先生が論語に対する自分自身の解釈や当時の事案を例えに出して解説をして、塾生からの質問に答えるという流れで、決してトップダウン式の学びの場ではなく、もっと詳しく聞きたいとか、自分の解釈や意見を聞いてもらいたいという塾生からの個別の要望に対応しながら、全員に半紙に輪読した文章に対する自分の考えを書かせていたとのことでした。これって、現代風に言えばグループコーチングやな、と自分自身が行なっている元祖職人起業塾の運営とよく似ていることを喜ぶと共に、今も昔もインプット→自分の中での咀嚼→アウトプットという流れは学びを深め、自分自身の地肉として活用するには不可欠なのだと感じた次第です。これにはテンションが大いに上がりました。(笑)

学は人たる所以を学ぶなり。

最後は、松陰神社に建てられていた石碑に刻まれた言葉。松陰先生の言葉で有名なものは数々あり、私は勉強会の冒頭で毎回「志を立てて、以って万事の源となす」という至言を紹介して志を持とうぜ!と塾生の皆さんを煽っておりますが、今回聖地にて関連書籍を数多く読んだ中でこれまで留意していなかった言葉に出会い認識を新たにしました。それは「学は人たる所以を学ぶなり」という言葉。職人起業塾の研修ではマーケティングを切り口にして現場マネジメントを見直し、実践する研修の場となっておりますが、その根本は顧客との信頼関係をベースとしており、それにはまず、自ら人としての在り方を正すことから始めるべきだと言い続けています。その習慣を身につける事が出来れば確実に影響力は大きくなっていき、信頼を得ることに繋がります。松陰先生の「学は人たる所以を学ぶなり」との言葉はまさに在り方を正す学びを推奨されており、私たちが目指すマーケティングに直結していると言えると思いますし、(これまでは明確に理解していなかったですが)だからこそ私自身、松陰先生に傾倒して言ったのではないかと思った次第。根本的な部分は新旧洋邦問わず、いつも繋がっているのだと確信を得る事が出来ました。

実行、実践した志士にこそ誉がある。

そんなこんなの聖地巡礼。幕末の激動期に日本を変える、諸外国の植民地支配に抗って、自立自尊の道を進まねばならぬ!と熱く説いた松陰先生の熱を少し分けてもらえた気がします。最後に、松陰先生の墓参りに立ち寄った際に墓掃除をされていたボランティアスタッフのお爺さんが熱く語っておられた「松陰先生は確かに日本を支える人材を育てた大きな功績を残したが、このように後世になって崇め奉られるようになったのは、松陰先生の志を継いで、実際に行動し、功績を残された塾生あってのことだと知らねばならないし、その塾生たちの功績も同じように讃えるべきだ」という言葉は、私も塾生あっての職人起業塾であり、スタッフあってのすみれ建築工房の代表者なのだと改めて認識し直した次第。松陰先生が「学者になってはいかん」と常々言われていた通り、概念を語る者ではなく、実践者こそが認められ、評価されるような組織や会社を作らねばならないと今一度、胸に刻む事となりました。そんな素晴らしい学びを頂けた事、この度、山口に立ち寄る稀有な機会を頂けたご縁に心から感謝致します。有り難うございました。

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「不好吃,免錢」という強烈すぎるコンセプト。

6月6日雨のち曇り

台湾から博多へ。

昨日の夕方、Peachの便で台湾から帰国して来ましたが、土砂降りの中、自宅に辿り着いたのは相変わらずの夜中。いつもの事ですが、なかなか私の都合どおりに飛んでくれる飛行機が無く、海外出張から帰って来て夜中になるのはなかなかタフで正直堪えます。そして今日は水曜日、朝活の日と言う事で、やっぱり夜明けと同時に朝起きして朝のビジネスミーティングに参加すべく自宅を飛び出しました。昼からは九州、博多へと移動して9月からスタートする職人起業塾の研修の説明会を兼ねたオープンセミナーとハードな日々が続きます。。

多謝!

昨日のフライトが夕方だった事もあり、昼過ぎに台中を出るまでは、クライアント先の皆さんにお付き合い頂き、私がまだ知らない台中の案内をして頂きました。いつも仕事で訪台してもドタバタするばかりでロクに観光などしたことが無い私は台中にも何度も訪れているのに知らない事だらけ、皆様のおかげで非常にいい体験をさせてもらう事ができました。お仕事を頂いた上に何から何までおもてなしを頂いて本当に恐縮するばかり、感謝の伝えようもありません。H社長をはじめ、皆様お忙しい中お付き合い頂きましてありがとうございました。

台中建物探訪記

今回ご案内頂いたのは、私が以前から中に入ってみたいと思っていたオペラハウス(台中国家歌劇院)で日本の建築家、伊東豊雄氏の設計による先進的なデザインの洞窟の様な建物で、これまでも外観は何度か見ていますが、ゆっくり時間をとって中に入ったことはなく、外から見てランダムに付いている様に見える丸窓が内観から見たらその配置の意図が汲めるのか?と言う疑問があったのが行って見たかった理由です。外観も優雅な曲線で形作られていましたが中に入ると何一つ直線の部位が無いと言っても過言では無いくらい曲面だらけでつい、作り手の立場に立って「こりゃ作るの大変やったろうなー」と老婆心ながら考えてしまいました。(笑)
ただ、R面は多分、左官仕上げで整形しているはずですが、もう少し滑らかにできなかったのかと、ここは一度植田親方に見てもらいたいと思った次第。間接照明を使いまくっている分、丸い壁面の影が不陸を浮き立たせて少し残念な感じに映りました。

不好吃,免錢

オペラハウスを後にしてランチは龜鶏なる台湾の名物料理のお店に案内して頂き、大きな甕の中で丸焼きにした鶏料理に舌鼓を打ち、台湾風情を満喫させて頂きました。そんなありがたい1日を過ごさせて頂きましたが、中でも非常に面白かったと言うか、興味深かったのは前日の夜にこんな店があると聞いて是非行ってみたい!と盛り上がり、朝食というかブランチにお連れ頂いた「不好吃,免錢」の店。日本語に直すと「美味しくなければ、お金はいらない」の店となりますが、それが店名のようにふつーに使われているのはちょっとした衝撃で、マーケティングの世界でリスクリバーサルの代表的な手法として使われる返金保証を店の看板(というか既に店名!)にしているのには驚きました。

名は体を表す。

不味ければお金はいらないというからには当然、味には絶対の自信があるのでしょうが、「不好吃,免錢の店に行こうよ」という客の方も美味しい店というのが共通認識になっていて、凄いブランド戦略だと思った次第で、実際、不味かったから金返せ!という人はいないとのことですが、こんな思い切った看板をあげる、またそれを常用句として一般的に認知されて使われているのには本当にびっくりです。で、実際にその素麺の煮込み料理を食してみると確かに美味しくて、なるほどと納得し、看板に偽りなし、強烈なコンセプトは伊達じゃねーなとすっかり得心しました。名は体を表すと言いますが、強烈なコンセプトを前面に押し出すことで、そのコンセプトに恥じないサービスや商品を提供するコミットメントを行うのと同じ意味になるのは万国共通であり、このシンプルかつ本質的なコンセプトを私たちも大いに参考にさせて頂きたいと思いました。今回の台湾行の締めにふさわしい素晴らしい学び、ありがとうございました。多謝!

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Xデザイン学校台湾ステージ 〜その③ ワークショップ編〜

平成30年6月5日 晴れ

ミッションコンプリート。

昨日に引き続き台中の(おっさん1人で泊まるのはもったいない位オサレな)デザインホテルで朝を迎えました。目覚ましをかけているわけでもないのに、火曜日の朝起きの習慣が身についてしまったのか、いつも通り4時間の睡眠で目を覚まし台中市街を軽めのランニング、気持ちの良いスタートを切ることができました。昨日の昼から台中に入りホテルで少し仕事を片付けてからクライアント先に出向き、重要事項説明を行った後、設計契約を締結、今後の建築業界のスケジューリングのアウトラインを固めるなど、今回の訪台のミッションを全てコンプリートすることができました。。ほっと一息です。

感謝しかありません。

仕事を終えた後はクライアント等が運営されているカフェバーや、京懐石料理、そしてとりのすけ台中本店でおいしい食事とお酒をご馳走になり、いつもながら楽しい時間を過ごさせていただきました。本来接待すべきは私のほうなのに、ごちそうになってばかりで申し訳ない気持ちでいっぱいですが、この御恩には我々の本分である建築の仕事でお返しするようにしたいと思います。H社長、いつも本当にありがとうございます。またお集まりいただきましたスタッフの皆様にも心より感謝いたします。今後とも引き続きよろしくお願いいたします。

日台混合チームでのWS

さて、非常に充実した時間を過ごすことができたこの度の台湾での滞在も残念ながら今日でおしまい、明日からの九州巡業に備えて、夕方のフライトで日本に帰国します。昨日、一昨日と綴ってきたXデザイン学校の台湾ステージでの研修の振り返りを今日ももう少しだけ書いておきたいと思います。前にかいのブログは物係で足をした講義についてのまとめと所感を書きましたが、今回の研修のメインのコンテンツであり、概念を聞いて学ぶだけではなく学んだことを実際に自分でやってみる、ワークショップのヤマ場?として取り組んでの気付きを備忘録として書いておきます。

Moment of Truth

今回のWSのテーマはグループ毎に台北市内をランチタイムを含めて3時間の小旅行に行き、その間の被験者の体験観察を通して私達日本人が「台北の街に来てよかった!」と喜ぶ「真実の瞬間(MOT)」を見つける事で、私も言わば観察される側というか、台北市内を案内され、おもてなしされる側でした。前日の研修1日目の最後に出された宿題は「日本の人は台湾で行きたい場所、体験したいこと、台湾メンバーは日本の友人を案内したいところを考えて来るように。」との事で、まずは私と若い日本人女性デザイナーの行きたいところ、食べたいもの、体験したい事を聴いてもらい、台湾メンバーが「それならここと、ここ!」とサクサクと行き先を決めて出発しました。

ご当地の歴史に触れる。↑

研修会場を出て、まずはMRTに乗って台北駅の隣の北門へ、その昔、台北市街は高い城壁に囲まれており、東西南北の門からしか市内に入ることが出来なかったとの事で、最近、この北門が修復されて観光スポットになっているとの事でした。台湾メンバーに促されるまま、北門を潜ると「ようこそ台北へ!」と門を通って市内に足を踏み入れたことにウェルカム〜!と歓声をあげてもらい気分はアップ!大勢で旅行する気分を味わえる楽しい瞬間でした。(笑)

観光客イエーイ!(笑)↑

北門で少しだけ台湾の歴史を学んだ後は、台北駅の方に歩き、生地と塩と茶を販売する店が多く集まっている市場へと向かいました。観光地としても有名なところで、私は以前に来たことがありましたが、現地の詳しい方にアテンドされたことは無く、いきなり観光客モードで屋台で焼いている焼き鳥を頬張り、目の前でオレンジを絞る生搾りジュースを飲んだり、妊娠した女性に食べさせる?超人気の油飯のお店を見に行ったり、気の良いおばさんにほだされて食べる気もないチマキを買ったり、今が旬のライチを一房だけ買ってみたりと、いつに無くはしゃいでみました。(笑)

本場の本物体験。↑

ランチの前に情報通の?Amyに案内されたのは、漢方薬屋さんで、お店のおじさんに身体の調子が悪いところを伝えると目の前で漢方薬を処方してくれるという、全く日本語も(多分)英語も通じない観光客向けではないお店で、隣に来ていた親子連れは何やら紙に書いた処方箋らしきメモを見せて漢方薬を調合して貰っていました。後で教えて貰ったのですが、中医という脈診をしてくれる医者の様なところで脈をみてもらい、処方箋を書いて貰うのがスタンダードらしく、薬嫌いというか薬を飲まない私としてはその日本には絶対無い漢方薬のシステムは非常に魅力的に思えて、はじめにもっと詳しく訊いて中医で脈診をしてもらい、自分の身体の状態に合った漢方薬を手に入れたら良かったと、少し後悔しました。(日曜日だったので多分やってなかった)

観光客向け王道の体験。→

その後は、台湾茶のカフェでランチを摂り、(私は当初の希望の流れで一応、ラーメンを食しましたが、ラーメン専門店じゃないし、大したことない割にいい値段だった。↓)食後にはチャイナドレスのお姉さんに台湾茶を入れてもらい、また、お茶の淹れ方を教わり自分でも淹れてみる台北観光の王道の体験をしてからタクシーに飛び乗って研修会場への帰途に着きました。

UXデザイナーのプロの実力。

研修会場に戻ってからは、CJM(カスタマー・ジャーニー・マップ)のフレームワークを利用してまずタッチポイントと言われる行動を時系列に並べて、そのポイント毎に観察した内容、被験者が感じた気持ちの上がり下がり、良かった、もしくは悪かった事柄などを大きな模造紙に整理して、その中でインサイト、もしくは「真実の瞬間」を見つけ出し、良い部分についてはピックアップして、悪い部分については問題解決のソリューションをサービスデザインとして提案するショートプレゼンテーションを作成する。というのが当日のゴールでした。このワークは私も何度もやっていますし、行動と感情を整理する程度のことは何ら難しいことは無いのですが、(インサイトを見出すのは難しい)それでも今回のメンバーの皆さんが全く澱む事なくテキパキと作業を進めていく速さは驚きに値するものがありました。

ゴールイメージが違う!

それは「慣れていらっしゃる」というようなレベルでは無く、まさにUXデザイナーのプロの実力をまざまざと見せつけられました。また、それだけでは無く、CJMをほんの30分ほどの短い時間でサクサクと一瞬にして片付ける間に、台北の街を歩いている間、プロデューサー役?のモニカがポイント毎に動画を撮っておられたのを早巻きのショートムービーにして作り上げておられました!それをさも当然のようにリーダー格?のPEIがプレゼン時にスクリーンに投影しちゃうという完成後の高さというよりも、スタート時点のゴールイメージの違いには本当に驚きました。恐るべし台湾UXチーム。と驚嘆しましたが、実はもう一人の日本人のミホさんもスマフォで文字のガイダンス付きの動画を作っておられたようでして、私一人だけレベルが違うのをまざまざと見せつけられ、己の実力を知らされることになりました。。
https://www.facebook.com/yunxiao2/videos/pcb.10156137083572535/10156137070937535/?type=3&theater

本物の体験のジレンマ。

で、ほんの短い時間で直感的に見出したと言わざるを得ない、ワークショップのテーマについてのPEIの発表でのインサイトはやはり漢方薬のお店のくだりで、現地の人しか利用できない(観光客向けになっていない)本物の現地体験を台北に来た日本人は求めている。漢方薬店に行って漢方を購入して喜んでは貰ったが、本物志向として考えれば中医に行ければなお良かったのに、、」との事でした。被験者としての私としては、全くその通りですが、ここで見出すべき問題点は、私たち日本からの(まるっきり観光に来た訳でも無い)日本人が行きたいところは、行きやすいところでは無く、現地の人しか行けないようなところで、私達には特別でも、現地の人には日常生活に馴染みすぎて日本人をアテンドしたいと思わない。行きたいところが分からない、探しても出てこない、特別ではない所ほど特別であるというパラドックスというか、ジレンマの存在こそがインサイトだったのでは無いかと私自身は思った次第。このあたりの感覚をもう少し研ぎ澄まして、実業のアクションプランに落とし込めるようにならねばですが、今回の台湾行でその辺りも大きくヒントを頂けました。

まとめ

そんなこんなで、ワークショップは所詮練習なので短い時間で見出したテーマの精度のことはさておき、私的には若くしてUXデザイナーやUXリサーチャーとして第一線で活躍されている日台両方の若い人達のスキルと能力の高さをひどく確認させて頂くワークショップとなりました。私ももっとスピードをあげて、理論を実装に転換して失敗を繰り返しながらもブラッシュアップする様にしたいと思った。というのが私の今回研修に参加しての所感です。ちなみに、講師陣による各チーム発表の後に話された総括的な講評は以下の通り。

  • 浅野先生:観察的、モノに偏りすぎ、観察というのは個別の行動やモノに囚われてはならない、パターンを見出し、汎用性を持たせるのを、サービスデザインに繋がる。
  • 佐藤先生:調査の報告も経過報告にしても共感を持ってもらうことは非常に重要、やりすぎのきらいもあったけど、グルーピングや視覚的な工夫があればなおよし、
  • 山崎先生:違う文化の者同士がコミュニケーションをとって理解し合うのがサービスデザインの根幹に繋がっている。

兎にも角にも、英語も中国語もロクに話せるレベルに無く、しかもUXデザインに対する概念の理解はさておき、実務で全く使えていない私としては正直おっかなびっくりで今回の研修に参加しました。その結果は2日間の研修とは思えないくらい多くの示唆と気付きを頂きましたし、何より海外のデザイナーと触れ合った時間は大きな刺激を頂けました。心の底から参加して良かったと思いますし、次は台湾メンバーを京都にお招きしてのワークショップがあるらしいので、次も絶対に参加したいと思います。
お誘い頂きました浅野先生をはじめ、Xデザイン学校関係者の皆様、本当にありがとうございます。
そして、引き続きよろしくお願い致します。  See you again Kyoto!

_____________以下は告知です!_______________

いよいよ明日開催!ドタ参加大歓迎です!
職人起業塾 福岡2018オープンセミナー「ポスト平成の歩き方」

日時 :平成 30年6月 6 日(水) 14時~17時
会場 :エイムアテイン博多駅前貸会議室 5F
福岡市博多区博多駅前3-25-24
八百治ビル5F https://aimattain.jp/pg330.html
参加費:3000円/人

※セミナー後、懇親会を開催します、是非ご参加ください。(費用別途)

お申し込みはこちらから→https://www.facebook.com/events/143160606540179/

ブログ見ました!といって頂くと特典あります!

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