ノルマではなくカルマ。

6月6日 晴れ

明石城お堀の柳
明石城お堀の柳

今日は朝から滋賀県へ。

月に一度の茶の湯のお稽古の日でしたが、滋賀で少しだけ仕事も有り、少し早めの出発。

梅雨に入ってから晴れと雨が一日おきに交互にやって来るというおかしな天気ですが、今日は晴れの出番、久しぶりにご機嫌そうな比良山を見ることが出来てやっぱツイテルな、なんて。(笑)

 

和邇の空
和邇の空

お稽古を付けて頂いた茶室の床の間には、『修竹不受暑』の掛け軸。

本格的な夏がすぐそこまで来ているのを感じながら、このような季節感を持つことが出来るのこそ、日本の伝統文化を学ぶ醍醐味やなーなんて、思いながら日常とは違うゆっくりとした時間の流れを楽しみました。

修竹不受暑とは、杜甫の詩の中の一節とのことのようでして、ググってみたら、

陪李北海宴历下亭
东藩住皂盖,北渚临清河。

海右此亭古,济南名士多。
云山已发兴,玉佩仍当歌。
修竹不受暑,交流空涌波。
蕴真惬所遇,落日将如何?
贵贱惧物役,从公难重过!

と云う漢詩を見つけました。

青々と伸びた竹が暑さを寄せ付けない、いかにも涼しげな情景を描写している様ですが、修まった、もしくは修めた竹という漢字の持つ意味って深いなーなんて思い、ことのほか印象に残りました。

先生や諸先輩型にいつも教えて頂くのですが、自然の情景を短く切り取った禅語には深い示唆が込められているとのこと、非常に奥深く、難しくもありますが、ボチボチと勉強して行こうと思います。

 

往復4時間、電車の中で出来る事

滋賀の湖西、和邇までの電車は往復4時間強、結構しっかりと時間があります。

最近は読書の時間に充てることが多かったのですが、今日はwifiをオフにしたままPCに向き合って研修の資料作りに集中しました。

2年ほど前から毎月、すみれの社屋で『職人起業塾』なるマーケティングの塾を主宰しているのですが、実は、その流れで6月23日に開催される『京阪神木造住宅協議会』の研修会で講師をさせて頂くことになりまして、今日はその資料づくりです。

考えてみれば、半日くらいの時間があるわけで、4時間集中するとさすがに(精度は別として)大まかな資料を作り上げることができました。

ボチボチ期限が近づいて来たという事で、研修の内容をまとめなければならなかった訳ですが、先日顧問社労士の川西先生と打ち合せをした後の分かれ際、資料作りが溜まって忙しそうにしている私を見て、

「ノルマではなく、カルマですよね。」

と言われました。

なるほど、確かに。。(笑)

とにかく、カルマを果たす作業、着々と進んでいます。

 

カルマとは、業のこと。

(ごう)とは、仏教の基本的概念で、サンスクリットकर्मन् (karman) を意訳したもの。

今日、一般的にこの語を使う場合は、(因縁因果による)行為で生じる罪悪を意味したり(例えば「業が深い」)、不合理だと思ってもやってしまう宿命的な行為という意味で使ったりすることが多い。Wikipediaより抜粋

少し前のこのブログで『運命と宿命』について書きましたが、宿命を受け入れてつき動かされるように行動することをカルマと言うようです。

私たち小さな企業の経営者にとって、一番重要なことはスタッフや関係業者さんににキッチリと報酬を支払うことです。

その為には、目先の売上げ、利益をしっかりと上げることがマストであり、絶対に外せません。

しかし、ただそれだけに囚われていると、もっと大きな目的、私たちがなんの為に存在しているかという企業としての大命題、もしくは私は何の為に生まれて来たのか?という個人としての存在意義すら考えない様になってしまいます。

金だけ、今だけ、自分だけ。は絶対にダメ!

と、絶対に陥ってはならない思考を戒める言葉をよく耳にしますが、人生の大きな目的を目指さずに、上記のような思考に陥ってしまうと、今日の足元の一歩を進めることもままならなくなりますし、挙げ句、目的と手段をはき違えてしまい、人生の財産である『信頼』や『人望』を失ってしまうことにもなりかねません。

そんなわけで、宿命、運命を受け入れて、今の目先にはなんの利益もないことを一生懸命行なうことが大きな流れを作り出し、本来目くじらを立ててやらねばならない目先のことを凌駕してくれる様になるような気がしています。

 

カルマな研修会のご案内

すみれのミッションである、『職人の社会的地位の向上』はモチロン、自社の大工だけが良ければ良い訳は無く、出入りして頂いてる業者さん、その職人さん、そして全国の職人の働き方を見直すことを目標に掲げています。

今回、私が講師のご指名を頂いた京阪神木造住宅協議会の研修はオープンセミナーとして、会員以外の方も広く参加頂ける様になっています。(参加費2,000円)

JACKとのコラボ企画にもして頂いておりますし、なじみの深いTOTO大阪ショールームでの開催でもありますので、このブログを覗いて頂いている建築関係の皆様は是非お運び頂ければと思います。

事務局にFAXでも、私までメールやコメントでご連絡を頂いても構いません。

もうすぐ本格化する職人不足に対する事前の対策、その取り組みによって得られる工務店の本質的な強さの使い方、そして大型の助成制度を使って実質の費用負担をせずに社員を戦力化する研修に参加せせることが出来るスキームなど、いま旬の情報をてんこ盛りでおまちしております!

宜しくお願いします!

京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]

京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]
京阪神木造住宅協議会 第21回研修会[3]

 

 

 

神戸ラーメン紀行127

6月5日 雨

昨日とは一転、梅雨らしい一日となりました。

完全に雨が降る、という天気予報を信じて新築現場の躯体のコンクリート打設を明日に延ばしたお陰で、今日は一日中事務所にお籠りさん。

おかげさまで、溜まっていたタスクを一つずつコツコツと進めることが出来ました。

結果的に、天恵に感謝!という事となりました。(笑)

 

さて、じみーに事務処理をしていたということで、これと言っておもしろいネタも無い、というか書くこと、書きたいことはいくらでもあるのですが、写真が無くて寂しいので、またひと月程滞っている例のアレ、ここらで行ってみたいと思います。

 

では、張り切って127回目となる神戸ラーメン紀行、スタート!

まずは、新店を数店舗展開されては移られて、と試行錯誤を繰り返されているお店の三宮の駅前の店舗から、濃厚魚介つけ麺790円 — 場所: 三豐麵

濃厚すぎず、魚介系過ぎず、いい塩梅のつけ麺だと思います。

高橋 剛志's photo.

 

 

お次は、負けた店は退店させられるという『ラーメンバトル』なる過酷な戦いの真っ最中の神戸麺ロードにて。お気に入りに一票を投じておきました。

香ばしい黒湯、細麺もイケますがこのバージョンも悪くない、一度両方の麺を食べ比べてみられるのをおススメします。

鶏がら黒湯 中太卵麺ver. 750円— 場所: 汁そば処 ちょぼいち

高橋 剛志's photo.

 

 

3杯目は三宮夜の〆の一押しのお店。

「最後にラーメン、どこで食べるのが良いですか?と聞かれたら、昔は金山園の汁なしラーメン、と答えておりましたが、今はすっかり無化調派、ついこちらをおススメして、ついでに自分も一緒に行っちゃいます。(笑)

濃厚醤油ラーメン 910円— 場所: 北野坂 奥
高橋 剛志's photo.

 

 

 

お次は、ベストセラー作家でもある、ビジネス名刺プランナー&言霊マーケッターの中野貴史さんと新地で会食をさせて頂いた時の〆の一杯。ラーメン屋ではなく所謂、和食料理屋さんの出すラーメンに興味を持って注文してみたところ、非常に素晴らしい一杯でした。やっぱり料理の鉄人の元で修行された方のお店は、全てにハンパない拘りを持って向き合っておられるのだと、改めて。
しかもそんなに高くない!

塩ラーメン 780円 — 福の根

高橋 剛志's photo.
ラーメンも素晴らしかったですが、中野さんと過ごさせてもらった時間もとても素晴らしい学びとなりました。長くなるので、それはまた改めて。(笑)

 

5杯目、表千家同門会滋賀支部の茶会で、膳所焼窯元さんに茶室に行った帰り、JR膳所駅で乗り換えようとして、何となく気になって遅めのランチに行ってみたお店。
とりしおそば 700円  なんと、滋賀県の麺バトルでグランプリ受賞したとのこと。

行列が出来ているのも納得の一杯でした。— 場所: 八真道

高橋 剛志's photo.

 

 

 

今回のトリは先日のブログ(自然資本経営と担々麺。)でも紹介したお店、やっと長いニューヨーク出張から帰って来られた(笑)インテリアデザイナーのリサさんに教えてもらって行ってきました。

「めっちゃ美味しいから是非行ってみて下さい!」と推されるだけのことはありました、少しわかりにくいですが、裁判所の前なので、神戸駅周辺に行かれた際は一度行ってみてください。

ラーメン以外のアラカルトも充実している様ですよ☆

担々麺 710円 — 場所: Chinese cuisine SAY★YAN(セイヤン)

高橋 剛志's photo.

 

以上、本日はここまで。

今回はいつもにもまして、ハイレベルのラーメン店をご紹介出来たと思います。

ご参考にして頂ければうれしいです☆

 

ごちそうさまでした。

書斎の鍵

6月4日  快晴

関西地方は昨日から梅雨入りしたとの事ですが、今朝はいきなり青空が広がりました。

 

梅雨入りの青空
梅雨入りの青空

まぁ、明日からはまた天気は崩れるようなので、明日予定しているコンクリートの打設は延期を早々に決めました。

雨が続くこれからの季節、建築屋にとっては悩ましい時期に差し掛かるわけですが、これもなければ困る天の恵み。ありがたく受け入れ、柔軟に対応したいと思います。

スラブ配筋完了
スラブ配筋完了

突然ですが、私、『本が好きです』

仕事柄、帰宅するのが遅くベッドに入るのはとうに日付が変わってから、と言うのが日常ですが、どんなに遅くなっても本を開いて、例え数ページであっても読んでから眠りに入ります。

自宅での入浴の際は必ず本を持って入り、半身浴をしながら浴室でも毎日本を読みます。

決して多読家と言う程、大量の本を読んでいる訳ではありませんが、それでも月に2〜3回はドサッと届くAmazon書店からの本の束をこなしていますので、年間にすると結構な数を読んでいるのかも知れません。

特に最近、所謂ビジネス書をやめて、小説を読書の中心に据えてから読書量が確実に増えた様に思います。単純に楽しいから。(笑)

 

 

『読書って、間接体験やで。』

子供の頃に(たぶん)オヤジに教えられた言葉だと思いますが、まさにその通りだと、ここ最近になってとみに思います。

実は長い間、仕事に関連するビジネス書以外の読書から遠ざかっていたのですが、数年前にそれを一変、小説を解禁することにしました。

一日中、それも深夜まで仕事をして、プライベートの時間など全く持てなかったのが、就寝前の一時間程を読書の時間に充てることで、日常を離れ全く違う世界に行き、物語の主人公になりきり感情を揺さぶられる時間を持つ様になってから、確かに心を風呂に入って洗い流す様にリセット出来る様になりました。

今となれば何にも代え難い重要な時間だと思っています。

そんな自分自身の体験を事細かに代弁してくれている本に出会いました。

書斎の鍵 喜多川泰
書斎の鍵 喜多川泰

このところすっかりハマっている喜多川泰さんの新刊です。

『書斎』という空間、価値観?を切り口に本に、読書に対する愛情を余す事無く書かれています。

 

実は私、本屋の倅に生まれまして、

子供の頃から本に囲まれて育ってきました。

狭い団地に住んでいましたが、にも拘らず父親の部屋というか、書斎というか、壁と言う壁が本棚に埋め尽くされた部屋があり、そこには新旧洋邦問わず様々な本が並べられ、私も背表紙のタイトルで気になったものを片っ端から読んでいたのを覚えています。

特に、国盗り物語や播磨灘物語、徳川家康や織田信長等の戦国時代の長編小説には血沸き肉踊る思いでむさぼる様に読みふけっていた覚えがあります。

その部屋に入り、本を手に取って開けるだけで、タイムマシーンに乗った様に過去に行けたり、どこでもドアを開ける様に遥か遠い外国に旅をすることが出来ました。

 

人生を変える一冊の本

その頃、私が経験した『間接体験』は少なからずその後の私の人生に影響を与えています。今となっては学校での勉強の数倍、自分自身の為になったのではないかと思うぐらい。

なので、人に出来るだけ読書を奨めたいと思うのですが、イマドキ読書を一生懸命する人って非常に少なく、毎日小説を読む習慣を持っている人ってマイノリティーです。

しかし、私は一冊の本との出逢いで人生を大きく変えることが出来たことを確信していますし、本にその力があることを知っています。

なので、出来るだけ多くの人、特に若者に対して読書の習慣を奨めたいとは思うのですが、「何故奨めるのか、」という理由を説明するのが億劫というか照れくさいというか、、で、あまり強く奨めることが出来ていないのが実際のところ。

でも、この『書斎の鍵』を読んでもらえれば、私が伝えたかったことが全て理路整然と書かれてあり、しかも、喜多川泰さん独特のストーリー仕立てとなっており、物語に引き込まれて行くうちに大事なことが伝わってくるという秀逸な一冊です。

この本自体で人生が変わるかどうかは分かりませんが、この本の先に続く世界にはきっと大きく人生を変えるきっかけがあると思います。

強くおススメします!

 

書斎のススメ

喜多川泰さんとのご縁を頂いた杉田さんには改めて御礼申し上げます。

先日食事をご一緒させて頂く機会を頂いた言霊名刺マーケターの中野貴史(メルマガのファンです!)さんも喜多川さんの大ファンとのことで、壁一面にビッシリとある本の中で(書斎ですね、)『子供に読ませたい本だけ残す』と云われておりました。読書の習慣って全体的にはマイノリティーでも、実は静かに増えつつあるのかも知れません、私も喜多川泰さんの提案、『書斎のススメ』を素直に受け取って、ここらで一度、本棚の整理をしてみようと思います。

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自然資本経営と担々麺。

6月3日雨のち曇り

田植えを終えた伊川沿いの田んぼ
田植えを終えた伊川沿いの田んぼ

昨夜は少し前にばったりと再会を果たした前職の同僚と飲み。

思いのほか眠りにつくのが遅くなってしまい、今朝は天気と同じ様にどんより重い感じ、
が、しかし、いつも通りの時間に娘が寝坊したのを学校に送って行け!とたたき起こされてしまいました。(苦笑)

ま、頼られるのは悪くないんですが、、

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そのまま、雨漏りの修繕工事を依頼され、調査と修理を繰り返していながら、なかなか原因解明ができないでいる現場へ。

昨夜のよく降った雨の影響が気になって行ってみたところ、やはり案の定、2階のテナントさんの床下に雨水が入ってしまっておりました。そのまま、漏水の可能性のありそうなところを点検して回ると、テナントさんの専用部分に意外な盲点を見つけることが出来ました。

これが原因ならいいのですが、、古いビルの漏水は本当に厄介です。1つずつ可能性を潰して何とか早くケリをつけたいと思います。。

 

スラブダブル配筋中!
スラブダブル配筋中!

【自然農業界のカリスマの教え】

厄介な漏水調査を終えた後、いつもの現場廻りをしながら車中で聞いていたのはこれ、

以前にこのブログでも紹介させてもらっていると思うのですが、電磁波測定士の師匠的存在である青山さんがfbでシェアされていたのを再度みて。

シンポジウム『自然資本経営を考える〜自然を消耗する時代から、経営する時代へ〜』

「自然と調和する生き方、そして経営」河名秀郎氏

たしか、京都大学で行なわれたシンポジウムで教授達から賞賛のスタンディングオベーションを受けた大好評だった講演だと思いますが、何度見ても衝撃的です。。前にも聞いたことがあるにも拘らず、淡々と話される河名秀郎氏の講演を聴いて涙が出てきました。

この中で、河名氏がいわれている、

「地域の健康状態はその地域の農地を見たら分かる、土壌が命の源である以上、それを健全に育て、保つことが出来れば、人は薬や医療等に依存した対処型のライフスタイルから、根本的な健康を基にした自立したライフスタイルに移ることが出来るはず。」

という概念は何度聞いても心に突き刺さります。

37分と少し長いですが、是非とも見て頂きたいと思いますし、その時間を費やす価値は十二分にあると思います。

【担々麺に見る自然の摂理】

自然と調和するとは、自然の摂理に逆らわず、原理原則に沿った在り方、生き方をするという事であり、それは食の問題、医療の問題だけではなく、この地球上にあるありとあらゆること全てに当てはまると思っています。

例えば、今日のランチに行ったこんなお店にも。

Chinese cuisine SAY☆YAN
Chinese cuisine SAY☆YAN

Chinese cuisine SAY☆YANという神戸地方裁判所の前にある小さなお店。

外見には大した特徴も無く、地元の人が利用する、街の喫茶店と言う風情、よく注意しないと中華料理を出すことさえ分かりません。

よっぽどのことが無い限り、私がこのお店を訪れることなど、一生無いはずのお店。

しかし、今日の私は、(近くを通った事もありますが、)わざわざこのお店を探して行きました。

 

最近よく御世話になっているインテリアデザイナーのりささんと、ラーメン談義をしていた際に、

「地方裁判所の前にめっちゃ美味しい担々麺のお店がある」との情報を頂いたからです。

詳細については、『神戸ラーメン紀行』の中で近いうちに紹介させて頂きますが、確かにぴか一の美味しさでした。探して行ってみるだけの価値はあったと思います。

 

河名さんが提唱する、自然との調和、原理原則に従うと、1粒は千粒に、千粒は万粒と増えていくわけで、それは土を育て、環境を整えるという気の遠くなるような長年の努力の結晶ともいえます。

担々麺に置き換えると、素材、味付け、出汁、器等の研鑽を重ね、目の前の一人のお客さんに、美味しい!と人に伝えたくなる程のクオリティーを持って真摯に向き合う。

その積み重ねが、口コミを呼び、私の様にわざわざ探して、710円の担々麺を食するのに400円の駐車料金を払うような物好きな客を呼び寄せ、またその客がこの様に(笑)口コミを広げて、きっとお店の近所、神戸駅周辺で事務所を構えておられる弁護士さんや行政書士さんは近いうちにこのお店を訪れてくれるのだと思います。(笑)

 

【真理と本質の社会へのアプローチ】

結局、担々麺やさんのこれ(勝手にお客さんがやってくるシクミ)って、いつも私が提唱しているマーケティング理論と全く同じです。

河名さんの実践されて来た概念、その実積、検証結果に勇気をもらいながら、自立循環型の経営を突き進めようと改めて感じると共に、世の中がゆっくりとその循環する大きな渦の中に巻き込まれて行っているような気がしています。河名さんの動画を多くの人が見られるだけでずいぶん大きな変化が生まれるのではないかと。

『社会は成熟して、本質に立ち戻る。』

私たちの子供の時代、もしくはその子供の時代に、そんな理想的な社会になることを願いつつ、我々大人は本質にしっかりと目を向けて、いま出来る事に励むしかないですね。

本物の時代は必ずやってくる。そう信じつつ、、

よし、気張ってこ。

若き鉄筋工頑張ってます。
若き鉄筋工頑張ってます。

運命と宿命。

6月2日曇り

スラブ配筋
スラブ配筋

今日は昼からリフォーム担当じゅんちゃんと連れ立って、創業当時からお世話になっているお客様のご紹介でリフォームの相談に行ってきました。

「いろいろと気になるところを直したい」とのことで、あれこれと調査をさせていただいたのですが、その中で「玄関ドアがどうにも直らないのでどうしたものか」と、言われました。

実は私、元々建具のつりこみが好きな大工でして、ドライバー1本でちょいちょいちょいと調整。

「どうにもならへん」と嘆いておられたのを、ものの5分で解決と言うかっこいいところを見せてしまいました。(笑)

ドアのことでお困りの際はいつでも私までお声掛け下さい。(^ ^)

そんなことがあって、帰るときには「ありがとうございました」とずいぶん喜んでいただき、私もいい調子になっていたその時、携帯に電話がかかってきました。

iPhoneの向こう側では、

「待っているんですけどまだですか」

と、ずいぶんお怒りのご様子。。。

なんと、次のアポの時間を4時と14時を間違っておりました。

ビジネスマンとしてはあるまじき行為、、、

ひたすら謝り倒して必死で次の打ち合わせのお店の場所へと走って行き、何とかお許しをいただくことができました。

恥ずかしいというか情けないとゆうか、、反省しきりです。

K様、本日は申し訳ありませんでした、、この失態はプランニング提案、もしくは現場でお返しする様に致します。。(スタッフ任せかよ、、)

その後は汗をかきながら現場周り、

オープンがいよいよ間近に迫って来た店舗や、

すみれオリジナルウッドブロック
すみれオリジナルウッドブロック

コンクリート打設を週末に控えた新築現場や、

スラブ配筋
スラブ配筋

引き渡しを控えて最後の仕上に取り掛かっている現場等、みんな蒸し暑い中汗を流して頑張っておるなか、チクチクと小言をいって回りました。(笑)

大西プロ
大西プロ

さて、お題目は先日の職人起業塾の番外編で建築職人甲子園のDVD上映会の時のこと。

ゲストで来られていた真島社長が、最後の挨拶の際に、セミナー室にぶら下げてある掛け軸に言及されたのを聞いて、いろんな人が来られてるにもかかわらず、皆さんそこにあまり突っ込まれないけど、気になっているんかな、とふと思いました。

これです。

すみれセミナールームの掛け軸
すみれセミナールームの掛け軸

ずいぶん前に中国に行った時に書いてもらったものですが、よく見ると私の名前が書の中に埋め込まれています。

レ点をつけてもうまく読めないのですが、とにかくめでたいように書いてあります。(笑)

ただ、名前の持つ漢字、『高』『橋』『剛』『志』の持つ意味あいが文脈の中に反映されており、いわば私の生まれ持って来た宿命の一つをを現した詩となっています。

宿命は持って生まれて来たもので、変えることは出来ないが、運命は自分の力を磨くことで変えることが出来る、と言います。(全く逆のことを言われる人もたまにいますが、、)

私としては、今までこの名前の持つ意味、(名付けた親の意図だけではなく、文字の持つ意味)に縛られて行きて来たことを否定できません。

剛い志を持たなければならない、といつの間にか潜在意識の中にすっかりインストールしてしまっておりまして、その割には意志が強いとは言い難いですが、、’汗、

それが良いか悪いかは別として、『宿命』が変えることの出来ない定めだとしたら、それは受け入れ、その上でなんとか運命を切り開いて生きたいと思っています。

そんなこんなで、この掛け軸はふらふらとブレて意志の弱さをすぐに露呈してしまいがちな自分への戒めとしようと思い、掛け軸をかけるにはなんの脈絡もないセミナールームにぶら下げてあると言う訳です。

スタッフを含め、これなんですのん?と思っておられた方が2、3人はおられると思いますので、これでスッキリして頂けたのではないでしょうか、(笑)

要するに、日々反省です。(涙)

神戸的田舎暮らし@ライフスタイルマーケティング

6月1日 晴れ

6月は水無月と言いますが、その語源は田んぼに水を貼るのに水が要る月、水の月ということだったようです。昔から梅雨に入る季節なのに水無月ってなんでかな?と思っていたのがスッキリしました。(笑)

6月の総社
6月の総社

朝はアイドル犬チャックを連れてお一日参り、いつものように先月の家の感謝を拍手とともに伝えてきました。

 【心の洗濯をして気付いたこと】

昨日の日曜日は、完全オフをいただいて滋賀県の膳所の膳所焼窯元、膳所焼美術館にて開催された表千家同門会の支部茶会に参加してきました。

膳所焼美術館
膳所焼美術館

銘のついている赤楽の茶碗、書き付けのあるお茶入れ等、立派なお道具もさることながら、露地からにじり口をくぐって入る本格的な茶室の設えをを隅々まで見させていただいて、しばし心の洗濯をすることができました。

膳所焼美術館茶室
膳所焼美術館茶室

それにしても、日本の建築、特に数寄屋造りの醸し出す佇まいって周りの空気を一変するどころか心の中まで変えてしまう力を持っています。

膳所焼美術館茶室
膳所焼美術館茶室

本物を見て、感じる機会に恵まれていることにひたすら感謝です。

膳所焼美術館茶室
膳所焼美術館茶室

素晴らしい時間を過ごさせて頂きました。

 

【行動が変われば見る景色は変わる】

夕方帰ってきてから、週に1回のおやくそくである13km程のランニングに出かけました。

私は、音楽を聴いたりせずにただ黙々と走るのが好きで、走りながらこの一週間の間に起こったいろんな出来事に想いを巡らしたり、そこから気づきを得たりします。

伊川沿いの田んぼ
伊川沿いの田んぼ

五月晴れの後の薄暮の中を走ると言う稀なシチュエーションと言うこともあり、いつもと違うことをいろいろと感じました。

火の鳥の尾
火の鳥の尾

お題目はその気づきから。

井川の川沿いでは、水無月の語源の通り、今まさに田んぼに水が貼られておりこれから本格的に田植えのシーズンが始まります。

夕焼けが水を張られた田んぼに映り込む景色はとても美しく、夕暮れの一刻一刻でその表情を変えていく様を見て、なるほどこれが一期一会ということか、なんて思ったり、

一番星
一番星

日がどっぷりと沈み、一番星が煌めいた瞬間は息を飲む美しさが目の前に広がりました。

水を張った伊川沿いの田んぼ
水を張った伊川沿いの田んぼ

【田舎暮らしというトレンドへの憧れ】

東灘区の人気ラーメン店を人に譲って移住した丹波の三心五観というレストラン藤本さんは神戸では有名ですが、『田舎暮らし』が今ちょっとしたトレンドになっているからなのか、(そもそも流行に弱い、笑)実は私もそんなライフスタイルにぼんやりとした憧れを抱いたりしています。

「年老いて引退したら、少し山奥深い場所に住んで晴耕雨読の暮らしがしてみたい。」

おっさんなら誰もが1度は思う憧れではないでしょうか。

 

昨日、いつものランニングコースを走っていて薄暮の中に浮かび上がる美しい田園風景を見たとき、ひょっとして私はもうすでに田舎暮らしをしているんじゃないかなと(今更ながら)ふと思ったのです。(笑)

考えてもみればいつも走っているコースには、北に行けば美しい田園が広がっていて、季節の移ろいと共にいろんな花が咲き乱れますし、少し登れば国宝に指定されている密教のお寺もある。南に走ればきれいな海岸がすぐそこで、近くの商店街にはその日のとれたての魚が売ってあります。

普段から近所の農家さんとコラボして野菜作りもしているし、たけのこ掘りも近所の地主さんにお願いして竹薮に行けばいつでもできる。

毎朝の散歩も、緑が広がる河川敷ですし、春には千本もの桜が咲き残ります。中国からの実習生の張くんは(なんと!)GWに川で野鯉を仕留めて遠方遊びに来た友達に振る舞ったと言います。

これって、全く都会暮らしなんかじゃないよなって事に(今さらながら)気がつきました。(笑)

いつか叶えたい夢って、実は以外と身近にあったりして、それに気付くか気付かないか、物事に対する自分の捉えよう一つなんだと改めて。

神戸は猫の額と言われる様に、六甲山と瀬戸内海に挟まれた狭い土地であり、政令指定都市だけあって人口は150万人とソコソコいるにしても、都会と言うには確かにおこがましい小さな街です。(笑)

【まとめ】

「いつか、してみたい。」と思う田舎暮らしのライフスタイルなんて、神戸の中心地に住んでいたとしても実は簡単に実現可能で、結局、その素敵だと思うライフスタイルを自分が選ぶか選ばないかだけ、行動の選択に全てはかかっているってこと。

ライフスタイルって住む場所にくっついているのではなく、自分が選択する行動の積み重ねなんですよね。

自然豊かな神戸の地をもっとよく見て、感じて、(トレンドである、笑)プチ田舎暮らしとしての神戸らしいライフスタイルを自分の中で確立してみようと思います。

そして、ここ神戸で見い出した、神戸にしかない価値を事業を通して伝えることが出来れば最高ですし、それこそがライフスタイルマーケティングという事業の在り方なのかも知れません。

(なかなか上達はしませんが、涙、)茶の湯のお稽古に励んでいるお陰で凄いことに気付かせてもらえた気がします、これぞ、まさに一期一会。(笑)

ご縁に、出会いに心から感謝するばかりです。

心謝。