本末転倒の家づくりの撲滅!@木の家相談カウンター本格始動!

11月18日 快晴

逆プレゼン。

神戸では気持の良い青空が広がった金曜日、今日も始業前から事務所を飛び出し打ち合せへ。
珍しく、私から材木屋さんにプレゼンをする。というあまり無いというか、いつもと逆のパターン。とはいえ、別に売り込みに行ったのではなく、材木屋さんの営業支援を兼ねて、工務店ネットワークの参画会社の募集を手伝ってもらう説明に行きました。

自治体とのコラボ

工務店ネットワークというのは兵庫県の木育の施設を県、県木連の要請を受けて運営を引き継いだ神戸ハーバーランド、モザイク内にある『ひょうご木づかい王国学校』内の『木の家相談カウンター』のことで、自治体とコラボして地元の木材を利用した住宅の普及に取り組む全国でも珍しい取り組みです。ひょんなきっかけ?でワタクシ、任意団体の代表となってしまいまして、助成金を受けずに継続出来る事業にすべく、絶賛加盟企業の募集を行なっております。そんなこんなで朝から材木店のクライアントを誘ってもらう様にお願いにあがったという次第。

 

プレゼンとロープレはセット。(笑)

モチロン、加盟企業になって頂くには、それなりの想いや理念、そしてメリットが必要な訳で、それを材木店の担当者さんに伝えて頂く為に私がしっかりとプレゼンを行ない、そのプレゼンをそっくりそのまま、材木店の社員さんにクライアント先で行なってもらおうという企みです。(笑)
私の説明の後に、実際にロールプレイングを行なったりなんかしたりして、伝わったかどうかも確認しておきましたが、さすがスーパー材木店の優秀な担当さん達!一発で完璧なプレゼンをしてくれました。大きく期待をしたいと思います。(笑)

 

啓蒙?活動を行なう理由

この木づかい王国学校での活動は、(現在のところ全くもって!)直接売り上げに繋がっている訳ではありません。啓蒙活動と言っても大きく違わない様な活動で、実際、加盟して頂いている企業にはメリットらしきものをお渡し出来ていない現状です。しかし、『今だけ』ではなく、少し未来に目を向けて、私達地域に根ざして活動している工務店の良さ、兵庫県で産出される木材を利用する、地産地消の意義を伝えると共に、家を建てる、もしくはリノベーションする人達に後悔する事が無い、間違いのない選択をしてもらいたいと思い熱心な活動を行っている次第です。

 

 

家づくりでは目的と手段をはき違えがち、

昨夜も若い結婚間近のカップルが来社され、マイホーム購入にあたって相談に来られました。自分達の希望に適う物件があったが、ずいぶんと金額が張る為、迷っているとのことでした。
すみれでは新築を建てる、もしくは大掛かりなリノベーションをする計画を持たれる若いお客様に対して、先ずはじめに資金計画についての面談をさせて頂く様にしています。その際に強く伝えるのは、「住宅は単なる手段であり、絶対に目的ではない」ということ。

そんなことはアタリマエなのですが、もしもの時の担保に生命保険に入ってまで借金をして行なう初めての大事業だけに、想いを叶える家づくりが目的だと勘違いしがちです。しかし、家を建てるのはせいぜい半年から一年、そこでの暮らしは何十年と続くのですから、住み始めてからの暮らしに焦点を合わせて然るべきです。資金計画を先ずはじめにおススメするのは、家づくりの目的を家族でしっかりと認識をして、安心して子供達を育て上げ、老後を迎える事が出来る様に自分達で計画を立ててもらいたいと思うからです。

 

 

人生の一大事を他人に決められている現状。

資金計画の相談を受けた際に、私がいつも質問するのは、「住宅のコストは誰が決めるでしょうか?」ということでして、ありがちなパターンを例に出してみると

1、土地、建物の総額を不動産業者に聞いて決める。
2、融資可能額を銀行に問い合わせて決める。
3、デザインやイメージ、間取り等を伝えて数社の建築会社の見積りを見て決める。

殆どの方が何となくの違和感をかんじながら、この三択の中から建物のコストを決めて、銀行がその額を融資してくれる、と聞いて購入を決めます。しかし、購入するまではいいですが、何十年にも渡ってローンが支払えるか、は銀行も不動産会社も責任も関係も有りません。また支払えたとしてもローン返済で生活に余裕がなく生活を切り詰めたりすることになってしまっては、目的を達しないどころか完全に本末転倒です。

 

 

誰でも気軽に資金計画の相談ができる窓口開設!

そんな事にならない様に、家作りを始める一番はじめの計画段階で、ライフプラン(人生計画)を見直し、安心して、楽しく暮らせる為に、住宅にはどの位の費用をかけれるかを自分達で判断すべきです。ただ、大体の方は新築で家を建てる、購入するなんて人生で初めての事であり、「どこから手を付けていいか分からない」と言われます。そんな方に向けて、ライフプランの考え方や、住宅ローンの(恐ろしい)シクミ、リスク回避の方法、お得に建てるアイデアを広くお伝えする場として、『木の住まい相談カウンター』の運営を兵庫県から引き継いでスタートさせた次第です。

 

 

ハーバーランドモザイクでお待ちしております!

12月からいよいよ神戸新聞の御協力を得て、誰でも気軽に相談出来る拠点がハーバーランドに開設された事を大々的に告知する事になっています。ひょうご木づかい王国学校内、木の住まい相談カウンターでは平日は予約制、週末は随時、無料の住宅ローン相談、ライフプランのアドバイスを行なえる、住宅ローンアドバイザーやファイナンシャルプランナー、ライフプランナーが対応しますので、これから家づくりを考えようか、とお考えの方が身近におられたら是非教えてあげて下さい!(笑)

ひょうご木づかい王国学校HP:http://kidukaioukoku.net

イベント盛りだくさん!公式Facebookページ: https://www.facebook.com/hyogo.kidukai/
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■全国展開!職人起業塾募集スタートしました。

職人起業塾研修募集
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書籍 職人起業塾
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■協力業者会、安全大会での講演承っております。

これから一気に厳しさを増すと言われている建築業界の現状を見つめ直し、現場に関わる全ての人達が一致団結して取り込むことでその荒波を越えて明るい未来を見据える事が出来る様に、現場の重要性の再認識とマーケティング理論を紐解きながら御社の経営理念を軸にした講演を行います。

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献茶祭と、かわいいオッサン論。

11月17日 晴れのち曇り

日吉大社献茶祭

今日は毎年恒例の比叡山麓に位置する古刹、日吉大社でも献茶祭でした。初めて参列した6年前は確かコートを着込んで、小雪がチラホラ舞っていた覚えがありますが、今日はいい天気に恵まれて比較的暖かな日となり、閲覧席の最前線で宗匠の奉じる流れる様なお点前に目を凝らして勉強させて頂きました。

 

継続は成長を助ける。

茶の湯をのお稽古を習い始めてから、かれこれ7年目に突入しようかとしておりますが、未だに茶の湯を嗜んでます。とは言えないポンコツ状態のままで、どうしたものかと悩んでおりますが、覚えが悪くても、理解が浅くても年数をやっていれば否が応でも身に付く事もあるもので、今年の献茶祭は今までになく、所作の細やかな部分について、なるほど、と気付かされる事がありました。ま、実際のお稽古での私のお点前に反映される事はないと思いますが、、(泣、)

 

継続に付加される価値。

毎年決まって同じ祭事に参列すると、去年はこう、一昨年はどうだった、と時間の流れを遡り、それに伴って過去の出来事が思い出されたりして悪く無いものです。拙いながら、上達しないながらも1つの習慣(というか習い事)を持続、継続させるというのは単にそれだけでなく付随して様々な付加価値が生まれてくるモノなのだと改めて感じました。


特に、今回これは!と思ったのは日吉大社の神主さんによる献茶祭の後の御礼の挨拶です。話すのが上手な人は世の中にたくさんいますし、日本のトップレベルと言われる小田全宏先生のようなスゴイ人のお話も身近で聞かせて頂いたりもしています。そんな方と比較するのは失礼ですが、毎年聴かせて頂く神主さんの挨拶の言葉は昨年話された内容を思い出せるくらい、毎回胸に沁みこむ様な語りで、悲しみも苦しみも全て包み込んで今を淡々と歩みを進めなければ。と思わされます。
やっぱり神様に仕えておられるからなのでしょうか、改めて凄みを感じさせられた次第です。

 

時代を作った英雄が使ったコミュニケーションツール。

さて、学んでも、お稽古してもゴールどころか折り返し地点も見えない茶の湯の世界ですが、それでも6年も続けていると勉強するだけでなく面白さも少しくらい感じられる様になるもので、茶の湯にまつわるモノやコトに興味を持って調べて見たりもする様になります。最近は特に、安土桃山時代から徳川幕府に移っていく激動の時代と千利休居士が確立され現代に伝わっている茶の湯の関係に非常に興味をそそられています。

大河ドラマでも毎回の様に茶の湯を喫みながら戦国大名同士が歴史的な話し合いをする場面があったりして、国を動かすトップが政治的に利用するコミニケーションツールとして活用されていたことが伺えます。もともとその時代の小説が大好きと言うこともあり、茶の湯に造詣の深い山本謙一さんの『利休にたずねよ』や『火天の城』等を読み漁ったりしておりまして、今回その流れで超大作を読了しました。

へうげもの
へうげもの

 

へうげもの

その20巻にも及ぶ超大作は小説ではなく漫画でして、現代でも茶の湯の世界では独特の存在感を放つ織部焼きで有名な数寄者の武士であり、茶人であった古田織部を主人公にした「へうげもの」なる漫画です。こちら→https://www.amazon.co.jp/dp/4063724875?_encoding=UTF8&isInIframe=0&n=465392&ref_=dp_proddesc_0&s=books&showDetailProductDesc=1#product-description_feature_div

「へうげる(ひょうげる)」とは「剽げる」とも書き、「ふざける」「おどける」の意味で、へうげものとは真剣な中にも笑いを織り混ぜる美意識?センス?を持った者という意味なのですが、確かに茶の湯の世界には凛とした厳粛な空気感とともにくすっと笑えるようなエッセンスが混じっていたりします。楽しさがなければコミニケーションツールにはならないということその漫画には暗に書かれておりましたが、漫画らしい面白さの中にもなるほどと非常に納得させられるところがありました。超絶にお奨めしますので、(オッサンは特に)ご一読をおススメします。

 

目指せ!カワイイ、オッサン。(笑)

『へうげもの』の古田織部助のキャラクターの様に人の心を引き込む必死さの中に織り交ぜるユーモアとクスっと笑えるエッセンス、それを支える独自の美的感覚と人の心の奥を慮る深さを持つ事が出来れば確かに人とのコミュニケーションに苦労する事は無くなり、様々な問題を解決しつつ、自分の価値観に沿った生き方を出来るのかも知れません。
私もせっかくですから、ぼちぼちとお稽古事に励みつつ何とかその奥義?の尻尾だけでも体得したいと思います。
そういえば、UXデザインでお世話になっている浅野先生も「男は可愛げでしょ」と言ってましたしね。かわいいおっさん目指します。(笑)

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職人起業塾研修募集
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書籍 職人起業塾
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百聞は一見に如かず。@JBN全国大会in福島

11月16日 晴れ

JBN全国大会in福島

引き続き福島にてJBN全国大会に参加中。
昨日の式典、基調講演では先進的な取り組みを継続しているJBNの各委員会の取り組みを聞き、熊本の震災で活躍された団体、企業の表彰、そして東日本大震災から5年を経て、これまでの復興への歩みを聴かせてもらい、懇親会ではなかなかお会い出来ない全国の工務店経営者さんとお会いする事が出来、非常に有意義な時間を過ごす事が出来ました。


この11月から一般社団法人となり、開催決定した鹿児島に続き、広島、東京と全国で開講予定の職人起業塾の研修にご賛同下さって、「開催を楽しみにしています!社員を参加させる予定にしています。」という嬉しい声もずいぶん頂きました。京阪神地区のみでの開催という縛りを外した事で興味を持って頂いていた方に応える事が出来る様になり、本当に良かったと思える瞬間でした。

 

 

百聞は一見に如かず

今日の午前中はオリエンテーションで『フクシマの悲劇からの復興・・・そして未来へ』と題された基調講演にて、福島第三原発の爆発後、全町避難が発令された被災地の当時の苦労や避難された人々の苦悩、そして震災を乗り越えて新たな歩みを踏み出している現状をお聞きしました。
その後は、福島第二原発がある富岡町、第一原発のある大熊町、そして完全にゴーストタウンと化している双葉町、南相馬市と大地震、津波という自然災害に重なった悲劇、放射能汚染に晒された街の視察へ。


ニュースの報道等で全町避難指示が出ていた事も、除染をしてもなかなか帰還出来る様にならないことも知ってはおりましたが、現地に赴き、実際に自分の目で見るとその凄まじさは想像を遥かに越えており、チェリノブイリと同じく失われた街、あらゆる建物がバリケードで封鎖された町並みには声を失いました。

まさに、百聞は一見に如かず、報道で聞くのと、実際に見るのは大違い。震災から5年が経った今も帰還困難区域がこんなにも広い地域に広がり、しかも安全になる目処も立っていない事の重大さをゴーストタウン化した街を目にして改めて気付いた次第です。

 

 

隠蔽体質の危険。

オリエンテーションの基調講演の中で、福島第二原発の爆発の後、メルトダウンの疑いを新聞が報道したのを東京電力が隠蔽したという話しが出ました。当時、弊社でも北関東で工事現場を持っており、ヨーヘーが単身出張しており、メルトダウンの可能性を東電が否定しているのを見て、胸を撫で下ろしたのを覚えています。結局、関東への放射線被爆の可能性が高まったことから、工事途中でヨーヘーには帰神してもらい、そのひと月後、私が職人としてその現場に入ったのですが、メルトダウンの事実が明らかになったのは数ヶ月経った後でした。

第二次世界大戦中の日本軍の大本営発表ではありませんが、如何に公開されている情報の怪しい事かとその当時憤りを感じたものですが、真実は後から明らかになると考えれば、今のフクシマで除染が進んだとして避難解除が準備されていたり、甲状腺がんの患者数の増加は原発事故とは因果関係がないという発表を鵜呑みにするのもリスクを感じずにはいられません。
とはいえ、疑心暗鬼が過ぎれば安全に栽培された福島産の農作物を風評被害に晒してしまう事になりかねず、何が本当で、何が嘘なのか、自分自身で慎重に判断するしか無いのですが、それも調べればいくらでも情報が得られてしまう情報過多の今の時代、非常に難しいことになっています。

 

感じるしか無い。

結局、自分の目で見て、身体で感じて、直感を頼るしかないのかもしれません。
齢五十にして、いささか今更な感も否めませんが、まだまだ様々な体験を通して考え、感じる習慣を持って、直感を研ぎ澄ましたいと思います。
素晴らしい機会を頂けたJBN全国大会in福島、開催にあたりご尽力を頂きましたご当地の皆様、JBN本部の皆様、本当にありがとうございました。

心謝。

最後に、基調講演を頂いた氏の資料の末尾にあった『フクシマからの発信』を転記させて頂きます。

フクシマからの発信

【問題提起】
原発の安全神話
自然災害の予測と歴史的検証
放射能知識と安心・安全
危機管理と避難計画
記憶の伝承

【福島の復興支援と理解】
風評被害の払拭・不安払拭
普通の暮らしが出来る空間
産業再生・農業再生

未来は子供達のために!


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職人起業塾募集要項
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福島にて。

11月15日 神戸は雨 福島は晴れ

JBN全国大会@福島

JBNの全国大会に参加するため、早朝4時から起きだして朝イチのフライトで福島に来ています。
唯一無二とも言える全国の2700社の工務店を束ねる組織JBNの全国大会にはほぼ毎年参加しており、今年は震災から5年を経て復興もずいぶんと進んだ福島県が震災のその後の現状を見て欲しいという思いを込めて開催地に名乗りを上げたとのこと。依然、遅々として進まず、出口も見えて来ない原発事故問題、故郷を捨てなければならない被災地の方々の悲惨さも訴えらえる様です。

 

同じ被災者としての視点。

私も阪神大震災の被災者でもあり、震災後職人として復興の工事に従事して来た自分自身の経験に照らすと、津波の被害の凄まじさも大きな違いがありますが、原発事故による復興の遅れ、その影響は全く次元の違う問題だと感じます。

神戸では震災当時10年かかると言われた復興はふたを開けてみると3年で大方片付きました。モチロン、全てが元通りになった訳ではありませんが、市役所がある市街地の中心部から壊滅していた事を思うと、街の外れに更地が残る事はありましたが、都市機能が戻り、街が活気を取り戻したのは本当に早かったと感じます。

改めて、福島の地に来てみると、建設的、物理的な復興とは全く別の問題として放射能に晒される危険から人が住めなくなった土地が存在するのはあまりにも厳しい現実で有り、紅葉に色づいた福島の山を眺めたとき、故郷を失った人の苦しみはいくばくか、とすっかり震災の面影を見なくなった神戸に住むものとして、心を痛めました。

 

原発撤廃論。

国全体のエネルギー政策、安全保障を考えたとき、原発の必要性を訴える論調は少なくありませんし、その論理的な根拠を聞くと、私も全く理解出来ない訳ではありません。しかし、どうしても納得が出来ないのは、神戸の真ん中に原発施設を作る事に自分自身納得し、賛成が出来るか、という事。それに是と言えない以上、やはり原発の継続、容認は人として言えないと、福島の地に来て改めて感じました。

もう1つは、あらゆる設備は老朽化し、絶対的に維持管理の作業が必要であるという頑然とした事実です。職人として生きて来た私としては原発設備におけるその作業を同じ職人が行なう事に対して憤りと悲しみを覚えずにいられません。キャリア組のエンジニアが毎日原発内に入って作業をする訳は無いのです。

 

 

原発ジプシー。

実際、私が若かりし頃の実体験として、大工にもなれない、日雇い労働者としてもまともに稼げない職人と言えない様な人が、楽して稼げる先を求めて原発のメンテナンス工として働きに行くのを目の当たりにして来ました。彼らは放射能被爆を受ける時間制限を受けながら、命を削りながら働くしか道がなかったのかも知れませんが、それを受容する社会、人の命を踏み台にしてしか成り立たないシステムを容認する社会は在るべき姿とはどうしても思えません。

 

 

不良少年のパラダイム。

世の中には様々な立場がありますし、全ての人に私と同じ目線で原発の事を考えろという訳ではモチロンありませんし、私が知らない原発の重要性もあるのかも知れません。しかし、人は自分の人生を生きていく中で、信じるもの、在るべき姿を模索するしか無く、私の場合はどうしても、子供の頃に学校になじめず、学歴社会からドロップアウトした職人あがりの経営者の観点から世界を見ずにはおれません。世の中の人の数だけある多くの考え方の中の1つの意見として、聞き流して頂ければと思います。

東日本大震災から5年。改めてそんなことを思ったJBN全国大会、多くの気付きと学びを頂けますように、期待しつつ、会場に向います。

 

あらゆる事物は価値を持っているが人間は尊厳を有している。
人間は、決して目的のための手段にされてはならない。

Byカント

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職人起業塾募集要項

職人起業塾募集要項

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一般社団法人 職人起業塾スタート!

11月14日曇り
週末の爽やかでポカポカとした日差しとうってかわって朝から分厚い雲に覆われた神戸、しっとりとした1週間のスタートになりました。

 

 

職人起業塾鹿児島開催決定!

明日からは福島に出張、JBN全国大会に参加すると言うことで15日のミーティングを前倒しで行ったりと相変わらず出張の間に実務をこなすバタバタした日が続いています。(苦笑)
先月開講説明会に訪れた鹿児島での職人起業塾の入塾申し込みの期限も明日ということで、集計をしてみると今日時点でほぼ定員に達し、来年2月予定の職人起業塾の開催を一日前倒しで決定しました。
ご参画いただきました企業様、新たにメンバーになっていただく塾生の皆様、よろしくお願いいたします。

 

 

一般社団法人 職人起業塾スタート。

実は、11月から職人起業塾は法人成りをしておりまして、第4期となる鹿児島開催からは一般社団法人職人起業塾としての活動に移行しております。
これまではJBNの下部組織である京阪神木造住宅協議会の研修事業の一環と言うことで、協議会のメンバーに限定して研修に参加していただいておりましたが、今後はその縛りを外し全国での講座開催を予定しています。

その第一弾がマイライフオオニワ社の講習会でご縁を頂き、強力な後押しとご協力を頂いて先月に説明会を開催した鹿児島であり、今回、(ほぼ)開催人数に達して開講が決定できた事は本当に嬉しいことです。九州の皆様のご期待を裏切らないように一生懸命務めさせていただきたいと思います。

 

 

理念と目的。

(若干遅れ馳せながらではありますが、)一般社団法人として独立した活動をスタートしたと言うことで、再度その理念と目的を整理しておきたいと思います。
よく誤解をされるのですが、職人起業塾は決して安易に職人に起業を推す研修ではなく、起業できるくらいの経営者感覚を身につけてもらえるサポートを行なっています。

職人起業塾理念

建築実務者が信頼をベースに持続可能なビジネスモデルを作り上げる理論を体得し、その実践を通して現場で企業の未来を作る。

現場基軸のマーケティング手法を取り入れることによって、現場実務者、職人を守り、育てる重要性と必要性を共有し職人育成ができる状態を社内につくりあげることによって永続的な企業、ビジネスモデル構築に寄与する。

目的

当法人は、日本の伝統技術の承継を担う若者を育てる技術研修・啓蒙活動、建設職人が魅力ある職業となるために行う事業者向け環境整備のサポート、経営者向けセミナー事業による工務店を始めとする地域に根ざす企業に対して行う自立循環型ビジネスサポート等を通じて、職人の社会的地位の向上と日本のものづくりの根底を守り、支えることを目的とする。

 

 

現場が全て。

建築業はものづくりを行い生業となします。その事業の評価はすべて現場でなされ、出来上がった建物、その後の暮らしを通じて企業の評価が決定します。

高い評価を得た企業は顧客との信頼関係を基に引渡した後も繰り返し受注を重ね、また紹介を受けて売り上げを上げ続けることができます。現場にすべての答えがあるといっても過言でなく、それには強力な顧客接点とものづくりの本質を追求する姿勢が必要です。

最終的な顧客満足は現場の精度でありそのプロセスです。そのように考えるとものづくりの担い手である職人を育成することは不可欠であり、若年層の職人不足が顕著となってきている業界の今の流れをなんとしても止めなければなりません。

そのために必要なのは、若者が職人になりたいと思えるような就労環境であり、他の業種に負けないような社会保障が必要です。これまで職人を育ててきた徒弟制度は完全に崩壊し今の若者には、受け入れてもらえそうにありません。また、建築会社も長きに渡り職人を育てて来ておらず、職人を育てる環境をもう一度構築する必要が有ります。

 

 

根本的問題解決。

次に問題なのは、デフレ経済の流れのまま下りきった職人に支払われて来た労務費の問題です。職人を内製化して育てるよりも外注の職人の方がコスト的に安く上がる現状がある今、職人育成に踏み込める企業はなかなかおられません。

その根本的な問題解決として職人起業塾の研修は作られました。すみれでは職人の社会的地位の向上をミッションに掲げ、10数年前から職人の正規雇用、労働基準法完全適法を掲げて職人の育成をしてきました。それを支えてきたのは、職人への教育であり意識改革を促す事によって現場で大工が次の仕事をとってくると意識とスキルを持つことがそのコストをまかなうことができるシステムを目指してきたのです。

職人の社会的地位の向上とは、結局、職人自体の自助努力ありきで、売上利益を上げることができる職人に意識を変えることから始まります。現場重視、現場での顧客満足の達成を社内の共通認識と持つことによって信頼をベースとした生涯顧客の創造によって集客受注が叶うようになるというのがその理論です。
その考え方、実務をマーケティングの理論として職人、現場監督、設計、営業などの顧客接点を持つ実務者に学んでもらい、実践してもらうことで持続可能なビジネスモデルの構築をボトムから作り上げてもらおうと言うのが職人起業塾の最も大きな趣旨です。

 

 

新たな時代の職人を創出。

今は激動の時代の真っ只中、これまでの常識はことごとく通用しなくなって来ています。昨日までのアタリマエは今日の非常識であり、未来は今の延長線上に無いことを全ての事業者は認識するべきだと思います。

それは職人にしてもおなじ事。情報化革命によってもたらされた全てのコトが白日の元に晒されるこれからの時代は、嘘まやかし、表面的な取り繕いでは通用しない様になって来ます。

『本物の時代』の到来を怖がるのではなく、喜んで受け止められる起業への変換は、建築業界においてはやはりモノづくりの本質を守り育てる事が基本に成ると考えます。そんな時代に適応出来る新しい意識を持った職人をはじめとする建築実務者を輩出する事を職人起業塾は目指しています。

鹿児島開催を皮切りに、広島、東京、大阪と来年は広く塾生を募って参りますので、ご興味を持って頂けた方はお気軽にお声掛け頂ければと思います。

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職人起業塾募集要項
職人起業塾募集要項

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地産地消とひょうご木づかい王国学校。

11月13日 快晴

 

調整失敗の巻。

昨日に引き続き雲1つない晴天が広がり、日差しもポカポカと暖かい小春日和。午前中は日曜日のお約束、基礎代謝を上げるランニングに精を出しました。
来週に控えた神戸マラソン出場への調整を兼ねてでしたが、ここのところ日曜日の予定が詰まり気味で、完全に調整に失敗しており、18キロ程度のランニングにも関わらず膝が痛くなると言う情けないことになりました。今年は念願かなって神戸マラソンに当選、張り切っておりましたが、今回はおとなしく完走だけを目指して走りたいと思います。(涙、)

 

未来に向けて種を撒く。

昼からは神戸ハーバーランド店モザイク内にあるひょうご木づかい王国学校に出勤、若手大工2人が行っているファブリックボード作りのワークショップの横で「木の住まい相談カウンター」の受付としてよろず相談を受けるべくカウンターに座っておりました。

本日のワークショップは相変わらずの大盛況、私目当てにお越しいただいた方も2組と、若衆だけではなく私も少し活躍しました。(笑)

とは言え、私が対応させていただいたのはどちらも一般のユーザではなく建築に携わる方ばかり、住宅設計だけでなくランドマークのプロジュースまで行なわれている菊池氏と宮大工の広島さん、左官職人の河野さんと、情報交換をさせていただいたり、この木の家相談カウンターを盛り上げるお願いをしたりと種を植える地道な活動をしておりました。

 

木づかい王国運営メンバー絶賛募集中!

実は、この兵庫県と兵庫県木材連合会と一緒に運営している「ひょうご木づかい王国学校」では、共に活動していただける同士を絶賛大募集しておりまして、工務店さん、設計事務所さん、材木店さん、林業さん等の方々にことあるごとに、「一緒に活動しませんか?」と、お声掛けをさせてもらってます。来年の3月までに協賛して一緒に活動していただける仲間を15社から20社増やさないとこの施設の運営自体が厳しい状況に追い込まれると言うことで実は私も必死です。(笑)

そんなこんなで、このブログでも木づかい王国学校の運営の理念や取り組みを整理して書いておきたいと思います。

 

 

兵庫県主導の木育施設。

このひょうご木づかい王国学校はそもそも兵庫県と県木連が国からの助成金を受けて神戸新聞事業者に運営会社に入ってもらい作った施設です。
『木育』を目的として、小さなお子さんや、子育て中のお父さんお母さんに木の良さを伝え、兵庫県にふんだんにある資源、兵庫県産の木材を利用した家づくりを推奨するために始められました。

ハーバーランドに訪れる親子連れの人たちに非常に好評を博し、週末は100人をゆうに超える来場者がある大人気の施設になっています。無垢の杉フローリングが張りつめられた店内で木のおもちゃで遊んでもらったり、木を使ったワークショップを楽しんでもらったりして、利用者には「自然の木っていいよね」と言う声も多くいただいています。

 

 

気軽に相談出来る窓口。

しかし、実際に家を建てるとかリノベーションをするとかの具体的な相談を受ける事はあまりなく、そもそもそんな窓口を作っていなかったと言う問題がありました。それを解決するために、私たち地元に根を張って営業している工務店が集まって木の住まい相談カウンターで住宅にまつわるあらゆる相談を受け付けていると言うわけです。

新しく家を建てるとか、リフォームをするとかを考え始めた時、一般の方はなかなか気軽に相談する場所がないというのをよく耳にします。まず何から計画をしたら良いのか、一体どれぐらいの費用がかかるのか、住宅ローンってどんな仕組みになっているのか、思うようなものがほんとに建てられるのか、などなど疑問や不安に思うことがいっぱいあると思いますが、直接工務店、建築会社に足を運ぶのはなかなか勇気が要ることです。

一般的には住宅総合展示場に行って雰囲気を見てみよう、と足を運ばれることが多いかと思いますが、住宅メーカーに頼むとやはりコストが多くかかるのは否めませんし、最近注目を浴びている木の良さを生かした家づくりは住宅メーカーの得意分野ではありません。「気軽に相談出来る窓口があれば良いのに、」そんな潜在的なニーズを汲み上げてこれから家づくりをしたいと思う人への的確なアドバイスができる窓口を作ろうと言うことで今回の取り組みがスタートした次第です。

 

 

兵庫県の木を使ってもらいたい!

当たり前の事ですが、家と言うのは地域に根ざします。安心で安全な暮らしは、地域と共に良くなるべきでそのように考えると地域活性化と家づくりは切り離すことができないと思っています。
なので、できれば兵庫県で建てる住まいは兵庫県で育った木をつかっていただくに越した事はないと思いますし、それは地域の一員としての私たちが持つ資産の活用になると思うのです。
地産地消の理念を胸に、地域の活性化とともに家づくりのサポートをしたいと思われる建築関係、林業関係の皆様、地道で時間がかかる啓蒙活動的な取り組みではありますが、一緒に活動して頂けないでしょうか。

お声掛けを頂きましたら、詳しい内容の説明にワタクシが伺いますので、少しでも気になると思われた方はお気軽にお問い合せを頂ければ嬉しいです。

ご連絡頂けるのを心からお待ちしております。宜しくお願いします!

木づかい王国学校fbページ:https://www.facebook.com/hyogo.kidukai/?fref=ts

木づかい王国学校HP:http://kidukaioukoku.net

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迷ったら、原点に戻れ!@UX KANSAI#7

11月12日晴れ

 

インプットの日。

昨日、一昨日と連続してマーケティング研修会の講師役を務めましたが、今日は一転してUXデザイン講座の受講生、一生徒として学びを得る一日でした。
私塾を主催したりして、人前で頻繁にアウトプットする機会を持っている以上、一定量のインプットをしなければバランスが保てないと言うこともありますが、それ以前に、今まで自分が知らない全く違う世界に飛び込んで学び続ける事が非常に重要だと思っていて、以前から本業の建築以外の勉強会にあれこれと参加しています。

 

 

ピン!と来た直感。

その1つがマーケティング。10年以上前にマーケティングの勉強会に参加させてもらい始めたときは、同業者、建築関係の人は誰1人おらず、ものすごいアウエー感にさらされながらも学び続けることで、その後長きにわたって実業に非常に大きな成果をもたらすことができました。

そして、今はUXデザイン。全く知り合いもいないところで、マーケティングの時よりももっとアウェー感たっぷりではありますが、建築の世界にこそ顧客の体験をデザイン・サービス・商品に落とし込むと言うUXデザインの思想が重要だと思い、思い切って飛び込んでみました。(笑)
そんな確信と言うよりほぼ直感を持って、10年後の建築業界におけるUXデザインの先駆者を目指して絶賛奮闘中と言うわけです。(笑)

 

 

UX KANSAI#7 アクティングアクト

今日は後期に入って2回目の講座、前回の構造化シナリオでまとめたアクティビティーシナリオからインタラクションシナリオの作成と進み、簡易ストリートボード、ワイヤフレームの作成と具体的なサービスデザインの構築と駒を進めます。
※専門用語ばかりでスミマセン、ご興味がある方はご質問下さい。笑

冒頭に講師の浅野先生からUXデザインの戦略について総論の振り返りがありました。

UX戦略とは

・ビジネスとデザインの融合(咀嚼、生日)
・ユーザが目指している2つの「その先」を目指す
・デジタルとリアルを継ぎ目なしに価値提供する

企業そのものの価値を包括的(ホリスティック)な議論を通して上述の新たな価値創造を目指すとの事。情報革命が進み、既にこれまでとは全く違う世界に足を踏み入れていることをヒシヒシと感じる今日この頃、これまでのマーケティング戦略だけでは急激な時代の流れについていけるかどうか非常に怪しく、多くの方が次の一手、指針を模索している中、私の中ではこのUXデザインの思想がドンピシャにハマったと言うことです。

 

 

リアルなプロジェクトを通して学ぶ。

このUX KANSAIの講座では、バーチャルな理論を学び仮定のワークショップを繰り返すだけではなく、実在のサンプル企業のビジネスモデルを分析し、その問題解決のためのサービスデザインを実際に考案し提案すると言うリアルなプロジェクトに取り組んでいます。

マーケティングを学んだ人の思考では、新たなビジネスモデルを考えるとき、企業が持つ経営資源、使いきれていない隠れた資産にスポットを当て、それを強みへと昇華させ、サービスなり商品なりを生み出そうとします。翻ってUX的な視点から見ると、企業ではなくユーザの体験に重点を置きユーザの隠れたニーズを掘り返す事によって新たなサービスを生み出そうと論理を展開します。

 

 

粒度を上げる。

ペルソナを使って顧客の属性を明らかにし、カスタマージャーニーマップで顧客のタッチポイントの整理をし、構造化シナリオでサービスを具体化していくのですが、そのプロセスの中で非常に重要なのがリフレーミングです。サービスデザインを考える時、具体的にすればするほど狭い思考に凝り固まってしまい、プロジェクトで掲げた目標から離れてしまう、もしくは諦めてしまいそうになりがちで、物事をひっくり返して考えると言うのはなかなか難しく、論理的な理解と言うよりは思考そのものにUX的マインドを浸透させる必要があるように感じました。その細部へのこだわりが粒度を上げる事に繋がるのではないかと個人的に感じた次第です。

 

 

繰り返し、大命題に向き合うこと。

多分そこを見越してのことだと思いますが、実際のワークに入る前に浅野先生から再度プロジェクトの目標について整理がありました。

プロジェクトの目標

「しまなみ海道」に来るお客様の新しい旅を実現、支援するための、これまでにないサービス(システム製品課金方法と)を提案する

これまでにないうれしい体験ができる

これまでにない効率の向上や満足を感じることができる

家族や仲間との関係をより深くより楽しくさせる

年間7億円以上の売り上げを確保するサービスが欲しい

ステークホルダー全員が幸せになるシステムになっているか?

この企業は本当に尊敬されるのか?

以上の目標や戦略を振り返ってみたとき、これまでのワークで私たちのチームを作ってきたサービスデザインがどうもしっくりこず、モヤモヤ感満載のまま今日の研修を終えることになりました。

何かが足らん、この違和感を解消することこそ、この研修に参加して得るべき学びの本質なんだと思いつつも、そんなに簡単に良いアイデアが生まれるわけもなく不完全燃焼のまま研修を終え懇親会、二次会に参加、そして帰途につきました。

 

 

今が10年後を作る。

しかし、せっかく1年もかけて研修に参加しているわけですから、なんとかこれまでの学びを元にリフレーミングをやり直し、実用性の高い、リアルに採用頂ける様なサービスデザインを作れるように気張ってみたいと思います。ま、
優秀なチームメンバーが揃っているので皆さんのアイディアを集めれば何とかなりそうな気もしておりますが。(笑)

10年後、建築業界におけるUXデザインの先駆者を目指してね。
Bチームの皆様、引き続き宜しくお願いします!

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心が変われば人生が、変わる。

11月10日 晴れ

今日は姫路へ。

第二期 職人起業塾【第13講】の講師役として朝から夕方まで喋りっぱなしの一日でした。
姫路で開講した第二期の講座も今回を入れて残すは3回のみとなり、これまで半年近く学んで来て頂いた事の復習、そして学んだマーケティング理論に沿ってそれぞれの塾生さんが策定し実践に取り組んでもらっているアクションプランの検証。そしてより成果に結びつく様に、もしくは無理し過ぎて途切れてしまわない様に軌道修正する時間をとりました。

 

 

塾生さんのスピーチに思わず涙、、

講座の冒頭はいつも前回の復習から入るのですが、今回は先月の小田全宏氏にお越し頂いてのアクティブ・ブレインセミナー・アドバンスコースの復習から。私も5年程前に同じセミナーを受講しており、最後のワークで行なった『人生を成功に導く20の法則』を長期記憶として脳ににインストールしておりますので、塾生の皆さんと同じ様にその20項目について語る事が出来ます。

ちなみに、20の法則とはこちら→人生を成功に導く20の法則。

①陽転思考で生きる
②マイナスの言葉を使わない
③自分の強運を信じる。
④高い倫理観を持つ。
⑤整理整頓清潔の習慣を持つ。
⑥学び続ける姿勢を持つ。
⑦人を喜ばせることに焦点を合わせる。
⑧過去ではなく今を生きる。
⑨笑顔を忘れない。
⑩人の話を真摯に聞く
⑪成功のイメージを強烈にかつ具体的に持つ。
⑫自分の望み、願いを言葉にして口にする。
⑬即行動。
⑭先人の成功に学ぶ。
⑮感謝の心を常に持つ。
⑯成功するまで継続する固い意志を持つ。
⑰他人のせいにしない
⑱素直な心を持ち続ける
⑲ご縁を大切にする。
⑳目標設定に期限を持つ。

全員で復習をした後、各班の代表者に自分の言葉でスピーチして頂きました。しかも、話す相手を想定して、社長や会長、父親や新入社員に学んで来た事を伝えるという体で、という注文付きで。
このところ、年齢を重ねて来たからなのか、ワタクシ、非常に涙もろくなっておりまして、その塾生さん達のスピーチを聴いていて、自分が会長や父親になった気分で感情移入してしまい、素晴らしいスピーチについ涙ぐんでしまいました。(苦笑)

 

 

 

言霊使い

という言い方をしますが、自分の口から発した言葉は一人歩きし、その言霊の力に引っ張られる様に自分の行動が言葉通りになるコト、それを出来る人を指します。
代表でスピーチしてもらった4人はモチロンの事、参加者全員に、誰でもいいからせっかく頭の中にインストールしたその20の法則を伝えてみて下さい。とお願いしました。

人に伝える事で口にした言葉は自分の考えとなり、そして行動になっていきます。出来る事なら、繰り返し色んな人に「人生を成功に導く法則を知っとんねんけど、教えたろか」という軽いノリで構わないので、出来るだけ多くの人に伝える機会を持って頂ければと思います。

必ず、言霊が作用し、自分の考え方、思考、判断が先人達が残した正しい姿勢、人生をより良くする在り方へ自然に導いてくれると思うのです。

 

 

いつの間にか身につけた?衝撃的な実力。

オブザーバーでご参加頂いていた上林社長も仰っておりましたが、「こんな素晴らしいスピーチが出来る社員さんがいる会社ってありえへん」と、私も思いますし、塾生の皆さんそれぞれ会社に戻られて、上司や同僚に伝える事が出来れば、前に出て話された方が言っていた様に、「口にした言葉をやろうと思うし、やれると思った」となり、実践する事が出来ればまさに会社の宝、いや、日本の宝になると思うのです。少しオーバーかも知れませんが、、それぐらい衝撃的な事が皆さん出来る様になった自覚を持って頂ければと思います。(笑)

 

 

マーケティング・マインドのインストール。

昼からは職人起業塾のマーケティング理論、9つのステップの復習。これも繰り返し反復する事でずいぶんと脳にインストールして頂けたと思っています。
マーケティングの基礎の基礎、そんなに複雑でもなければ特異でもない理論のひとつ一つを聞いてみると、たわいもない事ばかりです。しかし、この9つのステップの思考が脳に沁み込み、自分の血肉とする事が出来ればあらゆる場面でマーケティングマインドを持って正しい判断が出来る様になり、未来を構築出来る様になります。何故なら原理原則に沿ったアタリマエのコトばかりだから。

ちなみに、9つのステップとは、こちら→『職人起業塾』ってなんですのん?

①想いは叶うというコトを信じて行動を起こす。
②本当に重要な事に時間を割く習慣を持つ。
③目的を明確にして、方向性を定める。
④自分ならではの強みを明確にする。
⑤人とのご縁が未来を変える事を意識する。
⑥頂いたご縁を太い絆へと育てる行動をとる。
⑦自分の弱みを曝け出す勇気と誠実さを持つ。
⑧『三方よし』という日本的価値観で在り方を正す。
⑨それらをなんの為に行なうのか?と繰り返し考える慎重さを持つ。

 

 

心を変えると、

結局のところ、この研修事業で塾生さん達に習得して頂きたいのは、やり方ではなく、考え方であり、在り方です。やり方は外部環境が変わるとすぐに陳腐化し使えなくなりますし、今の超高速に全てが移り変る時代にそんなコトを覚えてもすぐに全く通用しなくなります。

そんな事よりも、在り方、考え方、言わばやり方を生み出す本体の実力、その状態を整える思考とチカラを培う事が出来れば、やり方なんかいくらでも生み出す事が出来るのです。いうなれば、金の卵がやり方ならば、その金の卵を生むガチョウが在り方。

第二期も残り少ない講座を残すのみとなりましたが、なんとか塾生の皆様には、マーケティング・マインドという在り方を身につけて卒業してもらいたいと心から願っていますし、私も精一杯の努力をしたいと思います。

マインドを変える=心が変わると、人生そのものが変わります。
せっかくの機会、是非モノにして下さい!

心が変われば、態度が変わる。

態度が変われば、行動が変わる。

行動が変われば、習慣が変わる。

習慣が変われば、人格が変わる。

人格が変われば、運命が変わる。

運命が変われば、人生が変わる

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最強のコミニケーションツール。@手紙のセミナー

11月9日 曇り時々雨


水曜日にてすみれ事務所は定休日。私は毎年恒例、第16回目となるTOTOリモデルクラブのゴルフコンペに参加、12月初旬並という天気予報の通りの寒さの中ではありましたが、気心の知れたメンバーと楽しくラウンドさせていただきました。

夕方からは書道のお稽古日で、相変わらずの欧陽詢、九成宮の臨書の予定でしたが、変更して大山先生にご指導いただきながら、お礼状を認めることにしました。

 

 

心を届ける手紙のセミナー。

ここ最近、書かねばならないお礼状が溜まっておりましたが、封書で手紙を出すのはなかなか思い切りがいるもので、時間もかかると言う事がありますが、落ち着いて机に座る時間と集中出来るタイミングがなければおいそれとは書けないものです。このところずっと、手紙を書かねば、出さねばと気を揉んでいましたが書道のお稽古の時間を当てることでやっとのことで書くことができました。

今日思い切って手紙を書く時間を取ったのには、実はきっかけがありました。それは昨日、TOTOリモデルクラブの研修会で開催した「手紙のセミナー」です。2年前に商工会議所で開催された「経営者のための手紙のセミナー」を受講して、その内容の素晴らしさに感動し、今回リモデル大学の研修会に講師の村山順子氏を招聘しました。

心を届ける手紙のセミナー
心を届ける手紙のセミナー

 

 

一通の手紙が人生を変える。

私は以前このセミナーを受講してから、できるだけ手紙を書こうと勤めては来ましたが、上述したように、なかなか時間を取れずに決して筆まめと言えるようにはなれていません。しかし、手紙を書くことの重要さをよく認識しており、目上の方に対するお礼状や娘の誕生日などにはできるだけ手紙を書くようにしています。

その手紙のセミナーを全国で行われて、手紙の持つ素晴らしさ、大切さを伝える活動しておられる村山順子氏は1通の手紙のおかげで、人生がガラッと変わり、自分らしい生き生きとした人生になったと語られます。

それは、まだ子供さんが学生だった頃、ご主人が出張先で突然亡くなられて失意のどん底に落ち、鬱状態で家に引き籠っていた際に、生前にご主人が残された1通の手紙を見てこのままじゃいけないと思い根本的に人生をやり直せた経験によるものとのことです。

 

ライフワーク。

通算500回を超える手紙のセミナーをライフワークとして取り組まれている村山氏の所には、手紙が起こした奇跡のような話がたくさん集まっております。どの話も聞くだけでまるで奇跡だと感心したり、手紙をきっかけに人の行動が変わることによってのこった環境や状況の変化は命が熱くなるような感動的な話がてんこ盛り。

そして、このセミナーの最後には、素直な心になって今1番伝えたいことがある人に手紙を書いて送るというワークがあります。前回私が参加した際もそれは同じで、妻に書いた手紙を皆さんの前で朗読しておっさんながら、恥ずかしながらも号泣した覚えあります。

昨日のセミナーも数名の方が自分の書いた手紙を読んで声を詰まらせ、涙を流しておられました。そして、セミナーと手紙を書くワークを終えた後、全員が体験するのは、心が軽くなり、清涼感と言えるほどの爽やかな感覚です。

村山順子氏によると、手紙は送る相手のへの心のプレゼントであると同時に、書くこと、伝えることによって自分の気持ちが軽くなったり明るくなったりする自分へのプレゼントでもあるとのことです。驚いた事に実際、科学的にもエビデンスが取れているとの事でした。

 

最強のコミュニケーションツール。

1通の手紙が、人の人生を大きく変えたり、人間関係を修復させたり、自分の夢を叶えてくれたりと無限の可能性があると村山順子氏は私たちにわかりやすく伝え、教えてくださいます。

確かに、対面以外のコミニケーションとして考えたとき、最も重要な場面で選択するのは手紙です。いわば最強のコミニケーションツールと言って過言ではないかもしれません。

職人起業塾でコミニケーションの講義をしていただいている横山先生は、コミニケーションの基本はストロークを増やすこと、相手の立場に立って考えること、相手の気持ちを汲み取って自分の気持ちを伝えること。と言われます。言った端から消えてなくなり何にも残らない言葉よりも、文字にして伝えたほうが手間はかかりますがその効果は絶大だと言うことだと思います。

 

 

筆まめは幸せへのアプローチ。

昨日のセミナーを受講いただいたTOTOリモデルクラブのメンバーさん、そしてその従業員さん達が筆まめになられ心のこもったコミニケーションのストロークを大量に出すようにできればもちろんそれぞれのお会社の業績にも大きく反映してくると思います。

それはビジネスだけのことではなく、プライベートでも十二分に言えること。アドラーが言ったように人間関係の問題が解消すれば人は幸せになれるとすると、手紙を書くことこそが幸せへの1番近いアプローチなるかもしれません。
昨日セミナーにご参加いただいた皆様、(私もがんばりますが、)皆さんも筆まめ目指して頑張ってください。そこにはきっと幸せが待っているんだと思います。

 

御礼。

そして、村山順子様、昨日はご講演を賜りまして本当にありがとうございました。全員が感動の余韻冷めやらぬと言う風情で帰っていかれるのを見てお越しいただいて本当によかったと思いました。

また違う場所で村山様の手紙のセミナーを開催したいと思っております、今後ともなにとぞよろしくお願いいたします。
本当に有り難うございました、心から御礼申し上げます。

心謝。

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どうやるか、では無く、どうあるかやろ。

11月8日 曇りのち晴れ

 

出来ない理由。

曇天の広島のホテルからスタート。
午前中は私の編集担当?の広島の出版会社メディアジョンの堀之内くんのアテンドでJBN広島の会長のところへ御挨拶に出向き、職人育成の礎となる職人起業塾の広島開催実現に向けて、ご理解と御協力のお願いにあがりました。

建築業界からすっかり心が離れてしまった若者の入職者を増やすには、他業種に比べて見劣りのしないレベルまで工務店が大工の正規雇用、社会保障整備に取り組まなければならないのは誰もが分かっている事。しかし、そんなに簡単に出来るものではないのが現状です。実際、労働基準法に適合した就業規則を準用して社員大工を雇用している工務店は非常に少なく、おいそれとはそこに踏み切れない理由は山の様に積み上がっています。

 

 

出来ない理由ではなく、出来る道を探す。

これまで、国交省が行なって来た大工育成のプロジェクトは大工の技術を継承させる事に特化、技術面を重視してきましたが、育てる事と企業が収益を上げる事が整合していない、また技術だけを覚えたしても外注の大工さんに比べて社員大工の方が収益を上げられるかというとそんな事もなく、はっきり言って職人の正規雇用に踏み切りそれを継続するのは企業側のメリットが少なく感じられています。

出来ない理由を並べ立ててもしょうがない、学生が大工として就職したいと思える企業にならなければこれから急激に加速する職人不足は絶対に解消されない事を考えると、単純に金額的なメリット、デメリットだけで諦める訳にはいきません。そのジレンマの解消にはこれまでの職人の働き方のままではなく、根本的な変革が必要だと思っています。

要するにどうやるか、という瑣末なことでは無く、どうあるか、という根本的かつ本質的なところにフォーカスするべきだと思うのです。

 

 

技術ではなくマインド。

その解は職人の育成の方向性にあると思っています。技術の習得はモチロン重要ですが、私自身の経験則から言うと、現場に出て作業を繰返していると(モチロン覚える気があってこそですが、)技術は自ずと身に付きます。

そんな事よりも職人は現場で働く事で収益を上げる事に意識を持ち、しかもそれはその場だけの事ではなく、未来の収益につながる思考を持って作業なり、顧客対応なりを出来る様になるべきだと思います。

稼げない職業は衰退し、そのうち市場に淘汰され無くなってしまいます。職人の社会的地位の向上は絶対に自らの自助努力をもって稼げる職人への変革=マーケティング理論の習得と実践が不可欠だと思っています。

 

 

完工無くして売上げ無しの大原則。

いくら集客が得意で、受注を重ねる事が出来たとしても工事が出来なければ一切の売上げは成り立ちません。職人を守り、育てる事が出来なければ5年後、10年後の建築業界は衰退の一途を辿ります。若者を稼げる職人にすべく教育することは間違いなくその解決策になると思ってます。その為に、職人を正規雇用していないとしても、先ずは現場監督や設計士等の実務者が現場基軸のマーケティング理論を習得し、現場重視の社風を作り上げなければならないと考えており、私たちは研修事業を通してその社内風土作りのお手伝いをしています。

そんな職人起業塾の取り組みですが、今回の広島セミナーでも多くの方に共感を持ったとの声を頂く事が出来ました。確実に、そして大きく建築業界は変わりつつあることを肌で感じる事が出来て、すみれが創業時から掲げる『職人の社会的地位の向上』への大きな一歩を進める事が出来た様に思います。

この度のセミナーにお運び頂いた方も、興味があるけど、と言われつつお越しいただけなかった方も ありがとうございました。

お声掛け頂けましたら私はいつでも個別のご説明をさせて頂きますのでどうぞお気軽にお声掛け下さい。