肝心なのは、続ける勇気である。@ ウエストン・チャーチル

平成30年5月7日 雨

現場からスタート。

ゴールデンウィーク明けの月曜日の神戸は雨。朝からしとしとと1日中恵みの雨が降り続きました。そんな雨の中、今日は三木市、宝塚市、神戸市内と朝から現場廻りに出かけて、ゴールデンウィーク中に工事を進めていた現場の工事完了や進捗の確認や、休み中にお問い合わせをいただいたお客様宅への訪問など、ガッツリと建築実務に勤しみました。現場では相変わらずチクチクと細かなことのダメ出しというか、改善点の指摘を伝えて、若衆に鬱陶しがられましたが、これも大事な仕事のうちです。(笑)

ひとり遊びは映画観賞。

現場や事務所がいつも通りに動いていることもあり、私もゴールデンウィーク中は別段これといってゆっくりした時間を持つ訳ではなく、いつも通りの平常営業といっても変わらない毎日でしたが、昨日の最終日、九州からの客人たちを新神戸駅と竹中大工道具館に送り届けた後は少しだけ1人きりの時間を持ち、久しぶりの映画鑑賞に行ってきました。

darkest hour

先月、ひょんなご縁があってシネリーブル神戸で「一陽来復」と言う映画の舞台挨拶をさせていただいた際、予告編を見て興味を持っていた、原題は「darkest hour」(最も暗い時)と名付けられたナチスドイツが台頭してヨーロッパ中を恐怖の縁に叩き込んでいた第二次世界大戦中のイギリスの首相であり、後にノーベル文学賞を受賞するウエストン・チャーチルを主人公にした物語です。

地味に過ぎる映画?!

映画の舞台は大まかイギリス議会と閣僚が集まっての閣議場、その他はウエストンチャーチルの自宅となっており、映像はずっとダークブラウンと戦争の描写の灰色と地味すぎるほど地味な作品でしたが、歴史の大きな転換点に差し掛かっていたときの、産業革命以来のヨーロッパの盟主であり、長い伝統と歴史を誇るイギリスのトップがナチスドイツとの徹底交戦歩判断を下すまでの悩みと葛藤がしつこい位に細やかに描写され、舞台が限られていた分却って緊張感と臨場感を醸し出しておりました。

守るべきは誇りと尊厳。

緒戦で連戦連勝を繰り返し、一気に勢力を拡大し西ヨーロッパの制空権を握ったナチスドイツの圧倒的な戦力に対して、領土を守り切れないと、条件付き降伏に近しいような和平交渉を望みイタリアのムソリーニを通して和平交渉を画策する弱腰の閣僚たちを尻目に、いかなる犠牲を払おうとも、イギリスの誇りをかけて最後の1人まで戦うと苦渋の決断の末、「言葉を武器に変えた」と言わしめる程の名演説を議会で披露し、拍手喝采を浴びてヒトラーとの交渉の草案を破棄してしまう姿には、暴力に屈せずに人としての誇りと尊厳を守る強い意志が歴史を動かしたのだと感じさせられました。

民の声に耳を傾ける。

特に印象に残っているのは、(ネタバレになりますが、)チャーチル首相がいよいよ徹底交戦か、和平交渉を始めるかの決断を下すのを迫られた時に、運転手付きの自動車から抜け出して、乗り付けないというか殆ど利用経験がない地下鉄に乗り込んで、そこに居合わせた市民たちにヒットラーに屈して和平条約を結ぶべきか、町中が戦場となるような大きな犠牲を払ってでも戦うべきかを問う場面です。市民たちがこぞって「ネバー!」と口を揃えて徹底交戦を訴える感動的なこのシーンに関しては多分フィクションだと思いますが、それでも国民の声を聞き、その総意に基づいて得た判断を議会で取り付けると言う手法は上杉鷹山公の「伝国の辞」にも通ずる国のトップリーダーが守るべき基本を忠実に守られているように感じました。

情報操作の功罪。

私も小さいながらも事業所の最高責任者としてかくありたいと思う訳ですが、ただ映画の中で感動的に描かれているイギリス国民が全員、ヒットラーには屈せずに戦い抜くと言う意思を示した背景には、ありのままの事実が全て公開されていなかった、イギリス政府による戦況についての情報操作が行われていた一面がある事は否めません。後から歴史を振り返ってみれば、チャーチル首相の決断はファシズムにヨーロッパ全土が席巻されることを阻止した英断であり、結果的に良かったと言えるかもですが、アメリカの参戦がもう少し遅れるなど1つ間違うとイギリス全土がヒトラーに殲滅されていたやもしれません。

情報公開と多様性を認める社会のリスク。

フラットな情報公開と様々な人からの多様な意見を重んじる風潮の現代においては民意を諮ったところで同じような結末を迎えるとは限らないどころか、どちらかと言うといたずらに混乱を深める可能性もあるのではないかと思った次第で、情報を歪曲することなく広く知らしめる事は重要だとは思いますが、何でもすぐに公開すれば良いというものでもない、分かり切っていることではありますが、世の中は竹を割ったように簡単に単純にはかれないものだとと改めて感じさせられる作品でした。

信念を貫き通したチャーチルの至言。

最後に、私がぐっときたウェスティンチャーチルの名言を備忘録としていくつか転載しておきたいと思います。出典;http://iyashitour.com/archives/27643/3

Never, never, never, never give up.

決して屈するな。決して、決して、決して!

Kites rise highest against the wind – not with it.

凧が一番高く上がるのは、風に向かっている時である。風に流されている時ではない。

The farther backward you can look, the farther forward you are likely to see.

過去をより遠くまで振り返ることができれば、未来もそれだけ遠くまで見渡せるだろう。

Success is the ability to go from failure to failure without losing your enthusiasm.

成功とは、失敗を重ねても、やる気を失わないでいられる才能である。

Success is not final, failure is not fatal: it is the courage to continue that counts.

成功があがりでもなければ、失敗が終わりでもない。肝心なのは、続ける勇気である。

byWinston Churchill (ウィンストン・チャーチル)

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