理念と経営。

4月24日 快晴

ゴールデンウィークを前にいい天気の日が続きます。

おかげさまで、大きな基礎、引き続き大量のケンチ石が出てくるという地中障害があった新築の工事現場でも撤去工事や残土処分が順調に進んでいるおかげで、工期に大きな遅れはなさそうです。

お天道様に助けられています。

地中障がい
地中障がい

 

 

今日は月に1度、大阪の阪急沿線庄内まで通う勉強会の日でした。

『理念と経営』を考える経営者の会。

雑誌『理念と経営』を読んであらかじめ配布される設問に対する答えを考え、メンバーさんと一緒に発表やディスカッションを繰り返すこの勉強会、通い始めてかれこれ6年くらいになるようです。

その当時通い詰めていた『ジェイ・エイブラハム』のマーケティング理論を学ぶ勉強会と重なるメンバーさんも多いことから、「卓越の戦略」に対する共通認識、もしくは共通言語が通じる場と言うこともあり非常にレベルの高い学びを毎回いただいております。

その雑誌の今月号の特集記事に、長崎の中村工務店の中村鉄男社長が取り上げられておられました。

株式会社中村工務店 中村社長
株式会社中村工務店 中村社長

最近、少しご無沙汰しておりますがJackと言うリフォーム経営者が集まる一般社団法人の理事を共にさせてていただいていた関係もあり、ずいぶん懇意にさせていただいています。

長崎訪問の際は是非とも行ってみたかった軍艦島にアテンドして頂いたりもしました。

中村さんその節はお世話になりました。(笑)

今回、メンバーさんから、

「友達なんやったら、お話を聴いてみたいので、是非勉強会にご招待してください。」

と頼まれていたのを、すっかり失念しておりました、、スミマセン、、

中村社長、タイミングよく大阪におられることがあれば、そのうち一度参加してみてくださいね。(笑)

 

そんなこんなで、旧知の方のご活躍をまぶしく見ながら今回も胸をえぐるような厳しく鋭い設問に対し自分の振り返りを行ってきました。

雑誌の題名『理念と経営』という言葉は人によっては反対の言葉のように捉えられます。

理想を念ずることと、利益を上げ会社を運営して行く事は相対するもの。

というパラダイム。

 

この勉強会の発足から1年と少し過ぎた頃、ある経営者が

「理念の事は散々学んだ、これからは経営のことについてもっと学びたい」

と言われてこの勉強会に来なくなりました。

その時は、若干の違和感を感じながらも私も「そうですか、」とうなずいた覚えがあります。確かに、この勉強会に参加する前は私もそのように漠然と考えていたのでした。

まずは経営をしっかりして、事業所の財務的な体力をつけてからでないと理念の実現なんかできないと。

それが、毎月いちど勉強会に参加して様々な企業の事例を読み、自分の事業を振り返り続けた結果、理念と経営の関係を全く違う観点で見れるようになりました。

いわゆるパラダイムシフトです。

理念とは、事業の目的であり、事業の運営そのもののことを経営といいます。

決して相反するものではなく、同じ方向性、根本的に同じモノだというのが現在の私のパラダイムです。

そのことに気付き、実際の事業の組み立てに取り組んで来たことで、今は全く違和感無く、理念と経営は同一だと思える様になりました。

 

そして、それはすみれのスタッフにも理解してもらえていると思っています。

たった、月に一度の勉強会。しかし、継続することで物事の見方、(パラダイム)が180度変ることがあるという事実。

多くの方にいいご縁を頂き、学ばして頂ける場があるお陰で今があり、未来が有るのだと今更ながら感謝することしきりです。

 

皆様に、心から感謝致します。

心謝。

「また、必ず会おうと」誰もが言った。

4月23日 快晴

昨日に引き続き初夏を思わせるような陽射しの気持の良い一日でした。

考えても見れば、二十四節気によると穀雨の次は立夏、夏ももうすぐそこですね。

朝の伊川
朝の伊川

今日も朝から現場へ、

残土処分を進めている新築現場で、なんと地中から昔の建物の残骸の大きな基礎が出て来るというハプニングが発生、予定より工期がかかってしまうことの対応や、その現場の近くで着工を控えた店舗のレイアウトの打ち合せ、ひょんなコトから工務部のイッペーくんに仕事のご依頼を頂いたインテリアショップさんの事務所へのご挨拶等々、一日中ドタバタと過ごしました。

今日は(あまり好きではない)車での移動でしたが、窓を開けて走るのが気持いいこの季節だけはあまり苦に思いません。終始上機嫌で神戸の街中を走り回りました。

 

帰りの道すがら、ふと見ると、川に多くたくさんの鯉のぼりが泳いでおりました。

石井橋の鯉のぼり
石井橋の鯉のぼり

端午の節句、というかGWがすぐそこまで来ていることを実感、理由も無くなんだか楽しい気分になるものです。(笑)

 

帰社してからはご近所のお会社からご依頼を頂いた改修工事の調査に伺って、滅多に見ることの無い自社ビルを上から眺めるという機会に恵まれました。

なんと!

ずいぶん前に私が持って上がった(であろう)脚立が屋根の上に忘れさられたまま放置してあるのを発見!

すみれ事務所鳥瞰
すみれ事務所鳥瞰

早急に回収したい、というか、台風で破損したまま放ったらかしになっている屋上看板の仕様とプランを再度考えたいと思います。。(苦笑)

 

さて、お題目。

またまた、このところすっかりハマっている『喜多川泰』さんの書籍のご紹介、第3弾です。(笑)

次々とAmazonから勝手に(ではないか、笑)書籍が送られて来るので、あまり溜まり過ぎない様にと思い手に取ってみるのですが、この喜多川泰さんの本は本当にすらすらと読めてしまいます。

『読みやすい』

という価値がこんなにも重要なんだなあ、と改めて感じると共に、単に読みやすい、という事だけではなく、読みやすい、取っ付きやすい優しい物語のなかに、人生を生きて行く上での真理といっても過言でないくらいの深い示唆を与えてくれる内容になっていることに驚いています。

「また、必ず会おうと」誰もが言った。
「また、必ず会おうと」誰もが言った。

どこにでもある日常の中で、つい見過ごしてしまいそうな『あたりまえだけど大事なこと』を主人公の少年がトラブルから余儀なく始めてしまった旅を通してあぶり出し、『生きる力』とはなにか、『自分の人生』の見つけ方とは、そして人生への向き合い方を教えてくれ、考えさせてくれます。

私の勝手な評価ですと、最近非常に話題となり、すみれ事務所では課題図書としてスタッフに回し読みしてもらった『アドラー』の『嫌われる勇気』に匹敵するくらいの良書でした。

全く知らななったのですが、この物語は翻訳されて海外(台湾!)でも人気となっていたり、映画化されていたりと、非常に大きな話題になっている作品のようです。モチロン、台湾の劇場でも上映されたようですよ。

「また、必ず会おうと」誰もが言った。
「また、必ず会おうと」誰もが言った。

ストーリーについてはネタバレになっちゃうのであまり書かない方がいいとは思いますが、映画の公式サイトに載っていた程度くらいは転載しておきます。

『クラスの「浮いたヤツ」にならないよう、
僕は今日も嘘をつく。
「死ね、死ね、死ね、」と心の中で叫びながら…』

「東京は臭い。」と同級生にウソをついたことがきっかけで、一人で東京に行くはめになった高校生の和也(佐野岳)。帰りの飛行機に乗り遅れて途方に暮れている所を、空港の売店員の昌美(杉田かおる)に声をかけられ、彼女の部屋に泊めてもらう。しかし「泊めてやってるのに気が利かない」と文句を言われ、部屋の片付けをさせられるなど散々な目に。終いには酔いつぶれた昌美を介抱するうち、静岡に住む別れた夫・秋山(塚本晋也)へのお使いを頼まれる。秋山を訪ねた和也は、そこで昌美と秋山の心の傷を知る。別れ際、秋山は和也に言うのだった。
「また、必ず会おう」
熊本へと帰る道中、和也はデコトラ運転手・柳下(イッセー尾形)に出会う。下手な嘘ばかりつく和也を柳下が一喝する。「お前のウソには迫力がねえ。ウソの中に生きる覚悟がねえんならウソなんかつくな」。時に説教臭い柳下に、和也は少しずつ自分の事を語り始める…。柳下のデコトラが闇夜に輝き、いつのまにか笑顔になっている和也。しかし、その柳下にも人には語らない一人旅の理由があった…。
自分を守るための些細なウソから始まった17歳の一人旅で、和也は自分と向き合い、成長を遂げていく。 #「また、必ず会おうと」誰もが言った。公式サイトより転載

日常に追われ、人生の目的を見失いがちな私たち大人もですが、是非ともこれからの日本を背負って立つ高校生、中学生の若者に読んでもらいたいと心から思います。

まず、娘にススメてみます。

 

読んでくれるかな。。(笑)

兎にも角にも、喜多川泰さん、超お奨めです!

紹介してくださった杉田さん、ご紹介下さったマリコウベさんにも心から感謝致します!

ありがとうございました。

心謝。

神戸ラーメン紀行Vol.125

4月22日 快晴

この4月は例年になくよく雨がふりましたが、漸く燦々とした陽射しが顔を覗かせてくれました。

今日は水曜日、すみれ事務所は定休日を頂いており、私はシーズンインということで、定期的に開催しているTOTOリモデルクラブのゴルフコンペに参加してきました。

第12回TOTOリモデルクラブ兵庫店会ゴルフコンペ。
第12回TOTOリモデルクラブ兵庫店会ゴルフコンペ。

最高の天気の中、(スコアは相変わらず土砂降りでしたが、、)気持よく、楽しくラウンドさせて頂きました。

最近、ネットへの発信が少なくなっている(笑)姫路のキヨちゃん様とも久しぶりに会えたし、良い時間を過ごすことが出来ました、ご一緒頂いた皆様、ありがとうございました。

 

さて、最近溜まりがちになっている例のシリーズ、少しマメに更新しないと、と反省しておりまして、、

少しペースをあげてアップしておきたいと思います。(笑)

 

まずは、一押し、我らが、(というかすみれの直営店ですが、、笑)にわ・とりのすけ伊川谷本店の新メニュー、満を持してラーメン始めました!とにかくコスパは最高です。是非ラーメンだけ食べに来てみてください!

鶏ガラスープの醤油ラーメン 380円

— 場所: にわ・とりのすけ伊川谷本店

高橋 剛志's photo.
ご注文の際は、麺固めで、とご指定頂くのがいいと思います。

 

 

続いては、最近三宮に新店を出されたようで、なんか違うなーって思ったので本店の確認に行ってみた一杯

あっさりラーメン 550円

— 場所: みなとや

高橋 剛志's photo.

とにかく、ライスとカレー無料ってやっぱ凄いです!(^_^;)満腹保証ですね。。

 

3杯目は元町の少し西の方の人気店。本格的な台湾の味でした。合格!

牛肉麺 1080円

 — 場所: 劉家荘花隈店
高橋 剛志's photo.
というか、ランチがめっちゃ安くて美味しそうでした。

 

 

お次は、神戸のラーメンの代表格、根強いファンも多い有名の総本店。

中華そば 780円

 — 場所: もっこす 総本店

高橋 剛志's photo.
若かりし頃はチャーシュー麺を食べてましたが、今はノーマルで十分です。^^;

 

 

5杯目は、滋賀発の有名チェーン店と同じ名前ですが、非常に味のある個人店、お釣り50万円返してくれるし、お勘定を終えて出ようとすると、「また明日〜」と元気な声を掛けてくれる大将がいい味だしてます。

カレーチャンポン 650円

 — 場所: 来来亭

高橋 剛志's photo.
オリジナルニンニク醤油のトッピング、とってもいい仕事してました。

 

 

最後は今日一押しの一杯!

神戸中央市場の近く、高松線沿いに出来てた新店です。

味噌ラーメン 500円

 — 場所: まいにちラーメン

高橋 剛志's photo.

知的障がい者、精神障がい者を雇用されており、就労自立支援を目的としたお店、価格は非常にリーズナブル、しかもスープはしっかりしておりますし、チャーシューをはじめ具材もたっぷり!

店名どおり、毎日行ってみたいお店です、おいおいですが、全メニュー制覇したいと思いますのでお楽しみに。(笑)

 

以上、今日はここまで。

ごちそうさまでした〜。(^ ^)

目的と手段についての考察vo.27  〜優柔不断のススメ〜

4月21日晴れのち曇り

朝、いつものように朝礼のラジオ体操しようとテラスに出ると何だか少し様子が変。。。

 

「何か静かやなぁ」

と思ってたら、アイドル間チャックがいなくなってて、どうやら1人でお散歩に行った様子でした。

「げっ!大変!」

と慌てふためいて探しに行こうかと用意をしていると、スタッフの「チャック~~」と呼ぶ声が聞こえたのか、近くの河川敷の木陰からひょっこりと顔をのぞかせ、みんなの顔を見るなり尻尾を振りまくりながら走って帰ってきました。

(親ばか丸出しで恥ずかしいですが、)ホント良い子です。(笑)

帰帰って来たアイドル犬チャック
帰って来たアイドル犬チャック

そんな些細なイレギュラーからスタートした今日は久しぶりに事務所に引きこもりの日。

新規事業のプラン作りと人事考課の準備など社内整備、内向きの仕事に時間を費やしました。

このところ、「やらないといけない、でもやれない。」と、ずっと気にかかっていた事です。

お題目は、そんなことをやりながら考えた『時間と本質との関係性』について。

 

【すべては限られた時間内での決断】

緊急性の低い重要な事は目の前の緊急性の高い事に押し流され勝ちです。

最近よく思うのは、無理してでも必ず時間を取る『習慣化』のマネジメントをするよりも、できない事は受け入れて、その上で頭の片隅に積み残したことをずっと残しておく事がひょっとしたら効果的ではないか?ということ。

特に、今日のようなスキーム作りとかプランを立てるなどという『考える時間を要する作業』は、意識と無意識の間位でぼんやりと考え続けていることで、いざ取り掛かった時にすんなりと短時間でサクサクまとまったりします。

『考える』という時間は即断即決とは逆のプロセスであり、ぼんやりとでも一定の時間をかけたほうがいいコトが多いような気がするのです。

あれこれと、思いを巡らしながら考えをまとめる様なことって、結局、いろんな立場からの検討であったり、自分のパラダイムが間違ってないかの確認の時間を持つという事でもあり、闇雲に集中すれば良いパフォーマンスが生まれるとは限らないのではないでしょうか。

 

【やりゃいいってもんじゃない。の本質】

私は建築屋であり、実務家です。

物を生み出す仕事に就いているということで、どうしても目の前の作業の精度という狭い範囲に目が向いてしまいがち。その精度を上げるとは、やはり一つのことに集中して打ち込むことだったりします。

しかし、一つ一つの工程が間違いなかったとしても本来目指すべき大きな方向を間違ってしまうとせっかく積み上げたものが一瞬にして無に帰してしまいます。

局所に集中するあまり、大局を見誤り、なんてコトは今まで何回も(というか数え切れない位、涙)ありました。

所謂、やりゃあええってもんじゃない。って結末です。。。

 

例をあげればきりがありませんが、例えば工期。

お客様との時間に対する約束を守るのは非常に重要であり、何を置いてでも守らねばならない最重要事項です。

そして、現場は多くの職方の作業の積み重ねであり、残念ながらそこはいつでもトラブルの宝庫です。

そんな中、工期を守ることだけに固執して職人に過度な負荷をかけたり、近隣に迷惑をかけたり、挙句、品質が落ちてしまうようなことも今まで何度となくありました。

本当に守るべきものは何か?

その答えは、顧客によって、現場によって、人によって多岐に渡りますし、それぞれの価値観によって変わるのかもしれませんが、全ての物事にあたる時、常に本質を問い続けることが必要なのだと思います。面倒ですが、そのプロセスを省略すると、『つい、やっちゃてしまう』リスクが高くなると。

そう考えると、『本質を考える』という緊急性の低い重要な事の代表選手と付き合うには、形に決まった習慣化や仕組み化と言う割り切った形のマネジメントではなくもっとwetにじわじわと考え続けるようなアプローチを身につける方が良いように思えます。

 

【目的と手段をはき違えない為の処方箋】

目的と手段を履き違えないためには、粘り強く、幅広く、集中しすぎない思考を持つことも重要なのかもしれません。

ま、この世の中はそんなに単純にできていなく、複雑怪奇なものと捉えると、そうそう割り切った判断が後々まで正しい判断として成り立たないような気もしますしね。。

即断、即決をしなくてもいい環境を作ること。普段からゆっくり、じっくり想いを巡らせながら様々なパラダイムを思いやり、選択を積み重ねる様に心がけることで、回避出来る間違いは多く有るのではないでしょうか。

結局は時間の使い方、タイムマネジメントの問題となってしまいますが、『時間』に対する向き合い方を見直し、正すことがその根本にアプローチ出来るのではないかと思います。

非常に分かりにくく、難しいことでは有りますが、『丁寧な時間の過ごし方』という東洋的な価値観を見直すことにそのヒントが有るような気がします。

『優柔不断』をポジティブに捉えるっていいますか、、

とにかく、人生は選択の連続です。少しでも正しい選択を重ねることが出来る様に、粘り強く前向きに取り組んで生きたいと思います。

 

 

おまけ、Salon de Fereel(サロン・ド・フェリール)さんからまたまたステキなカービングを施した贈り物を頂きました。

美しすぎて、正直食べれません。。(^^;

フルーツカービング メロン
フルーツカービング メロン

ニャロも甘い香りに酔ってました。(^ ^)

箱入りニャロ
箱入りニャロ

社名入りのリボンも頂いてすっかりご満悦。

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ありがとうございました。

『ひょうご木づかい王国ポイント事業』に思う工務店の役割。

4月20日 穀雨

このところ月曜日になると毎週雨が降っているような気がしますが、気のせいでしょうか。。。

今日は24節気の暦によると「穀雨」

春の暖かな雨が大地を潤し作物の成長を助ける大事な雨が降る日とのこと、まさしく天の恵みが暦通りに与えられた、となるんですが、建築屋には微妙な感じです。今日から足場を組んで外部の改修をする現場も有ったのに、、

ま、自分達だけがうまく行けばいい、と思っていてはお天道様からなんの恵みも頂けなくなるし、ここはさっぱりと気分を入れ替えて雨降りに出来る事に集中してもらいたいと思います。

 

穀雨の伊川
穀雨の伊川

昨日の日曜日は、予定していた現場がキャンセルとなり久しぶりに丸一日完全オフの日となりました。

朝方は雨が降っていたので、いつもの筋トレを済ました後、雨が止むまではゴルフの練習、天気になってからはすっかり毎週日曜日の習慣として定着した10キロ強のジョグ。

シャワーを浴びてさっぱりした後、昼からは茶の湯のお稽古に滋賀県和邇まで往復4時間、電車に揺られてのんびりと行ってきました。

仕事に穴が開いたおかげで、心身ともにリフレッシュできたとても充実した休日となりました。

感謝ですね。(笑)

穀雨に濡れる南京町
穀雨に濡れる南京町

 

【続々とリリースされるお得情報】

さて、お題目は新年度になって続々と発表されるお得情報の中から兵庫県だけに適用されるトピックスです。

兵庫県は南は瀬戸内海、北は日本海と両方が海に接している多様な自然に恵まれた非常に珍しい、そして豊かな資源に恵まれたとても素晴らしい立地に有ります。

そして、瀬戸内と日本海の中間には豊かな森林に恵まれておりまして、その森林資源の有効活用と保存を目的に兵庫県ではこれまでにも様々な政策が打ち出されてきました。

 

そんな中、すみれでお客様にお勧めして最もよく利用されているのが、「兵庫県産木材特別融資」

これは日本で最も金利の安い固定金利型の住宅ローンです。

なんと!今月から適用される現在の金利は(27年9月に改訂されます)0.8%で25年間固定金利、民間の金融機関ではあり得ないお得なローンです。

こちら、

兵庫県木材利用特別融資

世の中のあらゆるものの変化のスピードが早くなり、そして激しくなっている昨今、長い期間の安心を担保できる固定金利の住宅ローンは新築を考えられておられる方の資金計画には欠かせません。

絶対にお奨めの住宅ローン制度であり、こんな金利は民間の銀行等の住宅ローンではあり得ません。兵庫県で家を建てられる方は本当に恵まれているなと、常日頃感じているところです。

 

そして、前期の国の補正予算から緊急景気対策の一環として決定したのがこちら、

ひょうご木づかい王国ポイント事業

ひょうご木づかい王国ポイント
ひょうご木づかい王国ポイント

平成27年中の「新築・リフォーム」に兵庫県産木材を一定の条件で使用した場合に付与されるポイント。新築住宅の場合15万ポイント、リフォームは3万ポイントを進呈します。ポイントは1ポイント=1円相当の様々な兵庫県内農林水産品と交換できます。

平成27年中の「新築・リフォーム」に兵庫県産木材を一定の条件で使用した場合に付与されるポイント。新築住宅の場合15万ポイント、リフォームは3万ポイントを進呈します。ポイントは1ポイント=1円相当の様々な兵庫県内農林水産品と交換できます。

これもやはり、兵庫県で生産された木材を使ってもらうことが条件でありますが、景気浮揚の為の緊急対策という事でなんと国の助成事業とは関係がないため、『地域型グリーン化事業』とか、『ゼロエネルギー認定住宅』の助成事業と併用して使えるとのこと。

しかも、幅広く使ってもらえるようにと言うことで、リフォームでも気軽に使えるような用件も盛り込まれています。(要するにバラマキ。。)

すみれ事務所のスタッフによると、リフォームをお考えのお客様から、「早速使ってみようかしら」という声もあったとのことです。

ひょうご木づかい王国→http://kidukaioukoku.net/index.html

ちなみに、対象となる住宅の要件を抜粋してみると、

兵庫県内に居住するための住宅で、平成27年3月~12月末日までに新築・増改築・既存住宅の長寿命化・リフォームの工事の契約が締結されるもの。

建築基準法など関係法令に適合する住宅。

新築・増改築・既存住宅の長寿命化工事の場合は、おおむね兵庫県産木材を50%以上かつ5㎥以上使用するもの。

リフォームの場合は、内外装木質化面積が9㎡以上、または、兵庫県産木材を0.5㎥以上使用するもの。

兵庫県内に事業所を有する建築業者や工務店等による施工であること。
上記の要件をすべて満たしている住宅。

新築・増改築の場合建築費1500万円以上の工事であること。リフォームの場合300万円以上の工事であること。

#ひょうご木づかい王国HPより抜粋。

とのことです。

とにかく、兵庫県の木材を使うと、兵庫県名産の美味しいもの(交換商品のカタログがまだ出来てないみたいです、、)がもらえるという非常にいい事業ですので、新築やリフォームをお考えの方は是非一度、検討して頂けたらと思います。

 

 

【民間事業者の提案が消費者のメリットを支える】

先週、兵庫県の林務課と事務局である神戸新聞事業者が開催されていた『ひょうご木づかい王国ポイント事業』の説明会に行ってきました。

県民会館のまーまー大きい会場だったのですが、残念ながら席が埋まっていたのは半数にも満たないくらい、、

あまり、注目されていないのかしら、と感じていたのですが、実際、後日違う会合でお会いした同業の方に数人聞いてみると、知らない方が殆ど、(てか全員知らなかった、)でした。

 

国、地方自治体が打ち出す施策=助成金誘導は事業者へ情報が流されます。自治体の発行物やHPで一般の消費者に向けて告知をしたりもモチロンしてはおりますが、殆ど認知されていないのが現状です。結局、今回のような地産地消を促進させるステキなポイント制度も、建築業者が積極的に取り組まなければ、消費者は知ることもないまま埋もれて消えて行ってしまう、ということになります。

 

 

【好き嫌いは別として(顧客の為を思うなら)情報提供は建築業者の責任】

正直言って、私自身年末の補正予算で緊急経済対策案として積み上げられて地方に配られたバラマキ法案に対して、良い印象は持っていません、というか国の債務を増やし続け、マネタリーベースを増やすといってお金を刷りまくる、アベノミクスという大いなる社会実験には懐疑的です。

「またバラマキかよ、、」

と、心配しながらニュースを見ていることが多いので積極的に利用したい、と個人的には思いませんが、政策は政策、法律は法律、制度は制度、私たちがそれを無視して情報収集をするのを怠ってデメリットを被るのは一般の消費者に他なりません。

助成金に強いってことは、そのまま顧客に対して誠実に向き合っていることだと思うのです。

そんな訳で、、今年度も新築、リフォーム、非住宅(店舗、オフィス)共にお得な制度が目白押しですので、工事をお考えの方は細かな計画を立てる前にまず一度、私たちに相談頂ければと思います。

誠心誠意の対応を心がけておりますので。^^

 

主なものご紹介、、まだまだこれから続々と発表されていきますよ。。。

地域型ゼロエネ住宅に最大185万円補助も | 住宅ニュース:行政ニュース …

資料4 平成27年度の主な省エネルギー関連予算の概算 … – 経済産業省

(Adobe PDF) – htmlで見る

省エネ住宅ポイント-エコ住宅新築とエコリフォームの補助金 2015(H27年)

 

ものづくり人材育成訓練【拡充】

4月18日 晴れ

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今日も午前中は撤去工事を行なっている現場に立ち寄ってから大阪へ。

顧問社会労務士の川西先生の事務所にて、イロイロと打ち合せをした後、プランナージュンコさんと合流して堺までカフェバーの改装工事の打ち合せ。

帰りにもう一度現場を確認してから帰社するとあたりはもう真っ暗になっておりました。

 

撤去現場雨養生
撤去現場雨養生

【企業は人なり。しかし、、】

社労士事務所では今後の事業展開等、イロイロな打ち合せを行なったのですが、やはり中心は、スタッフの研修にまつわる助成金の活用です。

『企業は人なり』と良く言われる様に、顧客接点となるスタッフの実力がその会社の実力となってしまうことを考えれば、本来、企業にとって社員教育ほど重要なことは無いのかも知れません。実際、社員の成長こそが企業の成長に直結すると常日頃よく感じるところです。

しかし、私たちのような中小企業では社員の学びの場の提供やキャリアアップの機会となる研修制度を整備、継続するのは並大抵のことでは有りません。

すみれでは、社内勉強会や外部講師をお招きしての研修を毎年継続的に行なうにあたり、その費用の一部を助成金を活用して行なっており、常にその道のプロである社労士の先生との密な連携が不可欠です。そのお陰で、忙しくなるとすぐに後回しにしがちな社内の研修事業への取り組みを絶え間なく続けて来れている気がします。

そう考えると、優秀な社労士の顧問がいるのといないのとでは、年数を重ねると企業の実力に大きな開きが出て来ることになりますね。。。いいご縁を頂けたことに感謝します。(^^)

 

【建設業界の喫緊な問題への対策】

昨日、ひょうご安心リフォーム推進委員会の事業者認定研修会の講師を努めておりまして、私の担当は、『資金計画・助成金』でした。

あんしんリフォーム基準認定登録事業者研修会
あんしんリフォーム基準認定登録事業者研修会

資金計画のことはまたの機会にするとして、助成金の話の中で私が注目して頂きたい!と提示したのはこちら、

「新しい日本のための優先課題推進枠」要望事項
「新しい日本のための優先課題推進枠」要望事項

今年度の予算に対するシーリングの内訳で、年度の変わり目は助成事業の内容がハッキリしませんが、前年度との対比で大体の見当をつけることが出来るのと、毎年新たに加えられる国の施策の方向性が分かるので、見ておくことで全体の大まかな流れが見えてきます。と、ご紹介しておきました。

 

【大盤振る舞いの、ものづくり人材育成訓練】

その中に、喫緊な問題として最近とみに話題になっている建設業の人材不足を補う、業界就労者に対する人材育成が明確に盛り込まれておりました。冒頭の、『企業は人なり』と言う考え方に基づくと、私たちにとって風向きが良くなっている風潮がありありです。(笑)

そんなことを話していたら、今日の川西社労士との打ち合せで頂いたのは、『平成27年度キャリア形成促進助成金』の資料です。

*****厚生労働省のサイトから転載******

キャリア形成促進助成金
○「ものづくり人材育成訓練」を創設しました!
建設業・製造業の人材育成に取り組む事業主に対する支援として、キャリア形成促進助成金に「ものづくり人材育成訓練」を創設しました。
企業が単独で行う訓練「企業単独型訓練」だけではなく、出向元と出向先の企業が連携して行う訓練「企業連携型訓練」、事業主団体と参加の事業主が連携して行う訓練「事業主団体等連係型訓練」など、3類型での実施が可能となっています。
建設業・製造業における従業員のキャリア形成を図るために、ぜひ、ご活用ください。

*****転載ここまで*****

 

今回の予算ではかなりの【拡充】を行なっており、「スタッフに学ばす機会を与えたい、しかし、費用の負担を考えるとなかなか、、」と今まで社員のキャリアアップ研修の導入に二の足を踏んで来た中小企業にとっては大きなチャンスとなるかもしれません。

一度、学び続けるシクミが社内に定着すれば、助成金に頼らずとも社員の成長、ひいては企業の成長が継続的に出来る様になるかも知れず、このようなチャンスを活かしてチャレンジしてみるのは非常に敷居が下がってとっかかり易くなるのではないでしょうか。

遠方の方で職人起業塾の講座を受けてみたい、と言われる工務店さんも数社お問い合せを頂いておりますので、そのようなご要望への対応を含め、実際の活用の方法について、川西社労士とガッチリタッグを組んで調べておきたいと思います。ご興味のある方はお気軽にお声掛け下さいませ。

ロバ売りの親子に学ぶ、パラダイムとマーケティングの関係性。@職人起業塾

4月17日 曇りのち晴れ

明日の間は少し雲が残りましたが、昼前になると爽やかな青空が広がりました。

 

青空と新芽
青空と新芽

神戸の街中を歩くと、冬の間に無残?に剪定された街路樹にも新しい若葉が芽吹いており、本格的な春の訪れ、1年のうちで1番いい季節になりました。

若葉と言えば、隔月でお客様や取引先に向けて発行しているニューズレター「すみれ便り」の5月号に、この春入社してきて大工見習いとして工務部に配属されたの若者2人の自己紹介文を掲載しています。

季節柄ということでご紹介を、(^ ^)

*****ここから転載*****

【リカちゃん】
初めまして。坂本莉茄です。この春からすみれ建築工房でお世話になっています。
私は、宮大工だった祖父の影響で大工さんになりたいと思いました。
4月から大工さんとして現場に行かせて頂いています。今はまだ迷惑ばかりかけてしまいますが、周りの方々、環境に本当に恵まれているから今私は大工さんとして仕事をさせてもらえているので、感謝の気持ちを忘れず前向きにこれから頑張りたいとおもいます!
よろしくお願いします。

【レンくん】
始めまして齋藤廉です。
4月からすみれ建築工房で働くことになりました。
最初はわからないことがたくさんあると思いますが
先輩の言うことをしっかり聞いて仕事を早く覚えられる
ように頑張りたいと思います。
自分に限界を作らず一生懸命働きます。
これからよろしくお願いします。

*****転載ここまで*****

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この度、フレッシュな二人の仲間がすみれに増えたことは嬉しい限りです。
我々も立派な職人となってもらえる様に厳しくも温かな目で育てて行きたいと思っておりますので、宜しくお願い致します。

 

 

さて、昨日は先日建築業界紙大手の新建ハウジングに1面2面ぶち抜きで大きく取り上げて頂いた「職人起業塾」の20回目の開催をすみれ3階セミナールームにて開催しました。

メディアに取り上げられた効果があったかなかったか、おかげさまで今回も満員御礼の大盛況。

すっかり、会場のキャパシティを超えるようになってしまったので先月から社員と分けて月に2回の開催にすることになりました。人前で話すのがどうも苦手だ、という職人さんはそちらの少人数、身内開催への参加の案内もさせて頂いてます、社員ばかりなので、若干、手厳しいですが、、(笑)

 

【ロバ売りの親子の本当の問題】

昨日の勉強会のテーマは、『影響の仕組化』についてでした、その内容を復習を兼ねて簡単にまとめておきたいと思います。

安心して、気持よく働ける環境作り、やるべき事をキッチリとやれば勝手に売り上げが上がり続ける仕組みづくりを目的としているこの勉強会では、『売る力=セールス』については全くタッチせず、ひたすら『売る仕組み=マーケティング』について参加者に考えて頂いてます。

昨日は事前課題として、『どうしても人(顧客)に伝えたいことはなに?』という設問を皆さんに投げかけており、本題ではその『伝えたいこと』を顧客に伝える目的と手段をグループコーチング形式で模索しました。

前回、自分自身が持つパラダイムと『在り方』について考えて頂いた流れなのですが、この勉強会の基礎となる考え方は、原理原則に沿う思考です。

世の中の事象は捉え方によってどのようにでも見えます。イソップの寓話に『ロバを売りに行く親子』の物語が有りましたが、おなじ事が人によって全く違う評価となり、しかもそれをそれぞれの人が正しいと思っている。

ろばを飼っていた父親と息子が、そのろばを売りに行くため、市場へ出かけた。2人でろばを引いて歩いていると、それを見た人が言う、「せっかくろばを連れているのに、乗りもせずに歩いているなんてもったいないことだ」。なるほどと思い、父親は息子をろばに乗せる。

しばらく行くと別の人がこれを見て、「元気な若者が楽をして親を歩かせるなんて、ひどいじゃないか」と言うので、なるほどと、今度は父親がろばにまたがり、息子が引いて歩いた。また別の者が見て、「自分だけ楽をして子供を歩かせるとは、悪い親だ。いっしょにろばに乗ればいいだろう」と言った。それはそうだと、2人でろばに乗って行く。

するとまた、「2人も乗るなんて、重くてろばがかわいそうだ。もっと楽にしてやればどうか」と言う者がいる。それではと、父親と息子は、こうすれば楽になるだろうと、ちょうど狩りの獲物を運ぶように、1本の棒にろばの両足をくくりつけて吊り上げ、2人で担いで歩く。

しかし、不自然な姿勢を嫌がったろばが暴れだした。不運にもそこは橋の上であった。暴れたろばは川に落ちて流されてしまい、結局親子は、苦労しただけで一文の利益も得られなかった。 #wikipediaから引用

この寓話の教訓はそれぞれの人のパラダイムに合わせようとしても、決してうまく行くことが無い、という事なのだと思いますが、本当の問題はこの親子がどのようなパラダイムを持っていたか?ということ。人の言うことを何でも聞いてしまうのは、自己のパラダイムが確立していないからであり、この寓話はその重要性を示唆しています。

 

【正しいパラダイムとは?】

原理原則に基づいたマーケティング理論とは、誰でもが正しいと思える、まず、多くの人に共感されるパラダイムにシフトすることから始めるべきです。

正しいパラダイムとは、自然の摂理に基づいたものであり、例えば、

地球は回ってる。

種を撒かねば芽は出ない。

千里の道も一歩から。

過去は変えられない。

塵も積もれば山となる。

継続は力なり等々。。

そんな、多くの人に共感を得れるパラダイムを持つことを意識しながら、人としての『在り方』を考え、その中で仕事を通してやり遂げたいことを抽出することがマーケティング戦略の組み立ての基礎になると思っています。

 

【パラダイムとマーケティングの関係性】

在り方を考え、やり遂げたいことを抽出するとか、即ち「なんの為に働くのか?」という自分自身への大命題への答えであり、その答えは、多くの場合、世のため、人の為にもなる結果を生むと思っています。

そしてそれは、多くの人に伝えるべきコトでもあるはず。

売りたい、儲けたい、では無く、『やり遂げたい』こと。

それを深く自分自身の中に問い続け、丁寧に人に伝えて行くことが、影響の輪を広げ、持続、継続的にビジネスが廻り出す根源になるはずだと考えています。

 

【シクミに昇華させる5W1H】

昨夜の勉強会のメインでは、今までと違う見込み顧客に対するアプローチを深く考え抜いた『在り方』『パラダイム』『伝えたいこと』を元に考えて頂きました。

誰に、Who

何を、What

なぜ、Why

いつ、When

どこで、Where

どのようにして、How

伝えますか?

この設問への解答がスッキリと出来上がった時、マーケティングが機能して、信頼をベースにした集客が出来るシクミが動き出すと思います。

後は、行動!ですね。(笑)

塾生の皆さん、ハードな宿題となりましたが、新しいアクションを起こすせっかくの機会ですので、有効に活用して頂ければと思います。

気張っていきましょう!

第20回職人起業塾4.16
第20回職人起業塾4.16

クレムリン・メソッド 〜世界を動かす11の原理〜

4月16日 久しぶりの快晴!

伊川の菜の花
伊川の菜の花

このところ不安定な天候が続きましたが、漸くスッキリと青空が広がりました。

昨日の地鎮祭に続き、今日は新築現場の着工だったので、朝目を覚まして窓の外の光を見て一安心。どうもお天道様は私の味方のようです。(笑)

 

撤去工事着手
撤去工事着手

今日は朝から塀や石垣の撤去工事の着手と共に基礎工事の打ち合せも有ったりで、べったりと現場に張り付き、昼からは元町、三宮で店舗改装工事の物件調査を2件と、忙しく走り回りました。

ほんに、有り難いことです。。

 

撤去工事着工
撤去工事着工

さて、お題目は言霊マーケターであるクリエイター中野さんに強く勧められた書籍のご紹介。(fbで、笑)

数冊に1冊はつい読みたくなってしまう政治経済、世界情勢の本です。

以前このブログで紹介したこともある「プーチン最後の聖戦」の続編と言える本で、最近の世界情勢をロシアの動向を基軸に読み取っています。

ロシア情勢にに最も詳しい日本人として有名な著者の北野氏の著書は、新聞などのメディアの片隅に報じられている小さな記事をつなぎ合わせることでその背景に見え隠れする世界全体を俯瞰して見るというもので、憶測や仮説ではなく事実をありのまま直視することの必要性を淡々と訴えられています。

前作、「プーチン最後の聖戦」を読んでから、北野氏のネット上での情報発信を覗いたり、ワールドニュースも意識してチェックするようになっていたお陰で、今回の、「クレムリンメソッド」では目から鱗的な新しい情報、パラダイムシフトがあったわけではありませんが、項目を分けて整理することによって随分とすっきりと世界の流れが見えてきたような気がします。

「クレムリンメソッド」とは、この数年の世界の流れを分析し、世界を動かす11の原理としてまとめられておられます。

1世界の大局を知るには、「主役」「ライバル」「準主役」の動きを見よ

2世界の歴史は「覇権争奪」の繰り返しである

3国家にはライフサイクルがある

4国益とは「金儲け」と「安全の確保」である

5「エネルギー」は「平和」より重要である

6「基軸通貨」を握るものが世界を制す

7「国益」のために、国家はあらゆる「ウソ」をつく

8世界のすべての情報は「操作」されている

9世界の「出来事」は、国の戦略によって「仕組まれる」

10戦争とは、「情報戦」「経済線」「実戦」の三つである

11「イデオロギー」は、国家が大衆を支配する「道具」にすぎない

という11の原理を理解することによって、私たち『平和ボケ』と言われる日本人がどのような情報を得て、どのように行動すべきかを見いだせる様に示唆を与えてくださいます。

クレムリン・メソッド
クレムリン・メソッド

一つずつの原理は特別目新しい、変わったものではなく、いわば半分常識の範疇にはいりそうな事柄ばかりです。「そうちゃうかなー」って薄々は感じていること。

しかし、それは世界の動きに興味を持ってニュースを見たり、本を読んだりして情報収集をしていればこそ、なのかも知れません。

また、これらの原理が全て真実だという現実を直視すると、ずいぶんと危機感を覚えずにはいられません。

なのに、、日本国内のTVのニュースではどーでもいいようなことばかりが報じられていると、嘆きたくなってしまいますが、今はハイパーな情報化時代、自ら知ろうと意欲を燃やせばいくらでも情報は手に入ります。

日本が世界の中で取り残されて、茹でガエルの様になってしまわない為には私たち一般市民がもう少し世界で起こっていること、ひいてはその影響を日本がどのように受けるかを考えなければならないと思います。

そんな意味から考えると、大きな刺激を受けることが出来る示唆に富んだ一冊だと思います。

面白いか、面白くないかは別として、ご一読をおススメします。(^^)

今夜は、先日、新建ハウジングで大きく取り上げられた「職人起業塾」の開催日。

張り切ってやってみたいと思います。\(^o^)/

フェラーリに学ぶブランディング。

4月15日晴れ

昨日まで降り続いた恵みの雨のおかげでしょうか、伊川の河川敷ではたんぽぽの花が一斉に開いていました。

伊川のタンポポ
伊川のタンポポ

一昨日の天気予報では、今日は1日中『完全に雨』となっておりましたが、蓋を開けてみると朝のうちは少しだけ雨雲が残っておりましたが、すぐに久しぶりとなる気持ちの良い青空が顔を覗かせました。

 

天気が気になっていたのは、本日、建築の前の重要な神事、地鎮祭を執り行ったから。

地鎮祭 祝詞奏上
地鎮祭 祝詞奏上

私の場合、何かと行事の際に雨に降られることも多いですが、今日の予想を覆しての好天は、お施主様と設計事務所の先生の日ごろの行いと人徳があるからなのでしょう。(笑)

とにかく、青空の下、滞りなく地鎮祭が執り行われたことを嬉しく思います。

T様、本日はおめでとうございました。

地鎮祭祭壇
地鎮祭祭壇

 

さて、お題目は昨日の四辻コーチとのコーチングセッションで感じたことです。

【テーマは、ブランディング】

私たちのような地方の小さな工務店がブランドとして認知されるのは非常に難しい事です。

もちろん、同業他社に比べると強みを持っている点はいくつかあります。

例えば、

  • 大工職人を社員として内製化しているので、お客様が喜ばれる施工をする事がスピードよりも優先されるシクミになっています。(外注の請負大工に依頼するのとは逆の構図になっています。)
  • 設計は女性の建築士が細かな要望を丁寧にヒアリングしてお客様と一緒になってじっくりとプランを練り上げます。(売り上げの数字を持った営業マンではないので急いで契約する必要がありません。)
  • 資金計画については、ローンアドバイザーがお客様の立場に立った資金計画を行います。(利息で商いをする銀行や、とにかくスムーズに融資が決まることを目的とする不動産業者とは全く逆の立場からのご提案をしています。)
  • 工事後のアフターサービスは、無料巡回サービスで社員大工が毎年必ずお客様先を訪問して簡単な修理等は無料で行っています。(宣伝広告をせずに口コミ、リピート受注で売り上げを上げていく地域密着のモデルならではのサービスです。)

 

どれも、長い時間をかけて考え悩み、必死になって取り組んできたすみれ自慢のサービスです。

しかし、私たちが独自に行っていると思っているこのサービスを他社では絶対にできていないかと言うとそんな事は無いかもしれません。

まともに、真面目に顧客との信頼関係を構築しようと頑張っておられる工務店はいくらでもあります。と言う事は、結局、その違いは「程度の差」なのです。

それぞれのプロセスがしっかり丁寧に連携していなければ建築と言う事業は絶対にうまくいきません。しかし、少しずつそれぞれのプロセスでのレベルが高い程度では決してブランドとして認知される事はないと思います。

 

【では、ブランドとは何か?】

そんな問いを繰り返して考えてみると、最後に私たちが持っている「強い想い」に行き着きました。

それは、ものづくりの本質を守ること。良い作り手を育てることをしなければ、まともな建物を作り続けることができない。という信念でした。

その為に、と、私たちすみれが掲げるミッションは、「職人の社会的地位向上を図る」であり、一見、顧客目線と遠くかけ離れているように思われますが、実はまわり回って顧客に大きな満足をお渡しできるようになると考えています。

建物は、建てておしまいではなく、何十年もの長きにわたりメンテナンスを繰り返しながら住み続けます。そこにはやはり職人の手が必要であることを考えると、サスティナブルと言われる循環型のサイクルには私たちの職人を守り育てるという理念が不可欠なのだと思います。

その理論、その考え方を理解してくださる方が私たちのお客様になると言うことだと改めて気づきました。すべてのコストを顧客が負担するということと共に。

 

【世界一のブランド、フェラーリに学ぶ】

そんなコーチングセッションをしていると、四辻コーチが「フェラーリと同じですね」と言われました。

フェラーリと言えば、イギリスのブランド価値調査機関ブランド・ファイナンスがまとめた報告で、Googleコカ・コーラを抑えて2013年の「世界で最もパワーのあるブランド」に選ばれた、ブランド中のブランドです。

「は?なんでですか?」

と聞いてみると、

フェラーリ社は自動車レースの最高峰であるF1に出場する、そして勝利することにコミットをしており、そのためにスポーツカーの販売をしていると言い切っていたそうです。

Ferrari 458 Spider
Ferrari 458 Spider

フェラーリ設立

第二次世界大戦後の1947年に自社製レーシング・マシンを開発し、自動車製造会社としてのフェラーリを設立した。その後友人のルイジ・キネッティの勧めもあり、モータースポーツ参戦資金を稼ぐことを目的にレーシング・マシンをベースにした高級スポーツカーの販売も始めた。Wikipedia#エンツォ・フェラーリより引用

そして、自家用車を買うオーナーにはF1のための開発費や経費が車の価格にオンされている旨の説明をするとの事。

その価値観を共有される人だけがフェラーリオーナーになるのだそうです。自動車メーカーがF1に出場することは自家用車を買うオーナーには直接関係がありませんが、その想いを理解する人がフェラーリをブランドだと認識するということ。

やもすれば、自分勝手な自分都合の押し付けを顧客に対して行ってしまっているとも取れなくはありませんが、ブランドの構築とはそういうことなのかもしれません。てか、世界一のブランドはそのように作られたという事らしく、、

 

【まとめ】

そんなふうに考えると、確かに、私たちが職人を守り育てることをミッションに掲げていることと通じる部分があるのかも知れません。

とにかく、私たちが行うべきは今、目の前のお客様に対して全力で向き合うこと。

スタッフ全員が力を合わせ、同じ方向を向いて、毎日の建築の実務を誠実に進めて行くことを通じて、私たちの価値観を共有していただける方が1人でも増えるようにスタッフと共に精一杯の努力をしたいと思います。それがいつかきっと、ブランドとして認められて行くと信じて。

 

いやー、それにしてもコーチングってすばらしい。四辻コーチ、ありがとうございました。

『社員大工は最新トレンド』と、1〜2面ぶち抜きで取り上げて頂きました。@新建ハウジング

4月14日雨

今朝は朝から腹が立って、ムカムカしたまま出社しました。

出社前に、いつものように伊川の河川敷にアイドル犬チャックと散歩に行ってみると、日曜日にやっていたのでしょう、またもや河原にバーベキューをした後のゴミが散乱。

チャックがうれしそうに焼肉のタレが残った紙皿をなめてました。(怒)

桜がまだ少し残り、菜の花が川沿いにきれいに咲き誇っている河原にによくもまぁこんなにゴミを散乱させたまま帰れるもんやと、怒りとともに悲しくなってくるぐらい。。

そんな気分を引きづりながらの朝礼を終えて、掃除の時間になり、どうしてもムカムカした気持ちが収まらないので倉庫から一輪車を引っ張り出して雨が降る河原へ、どこの誰かわからない人が散らかしたゴミの片付けに向かいました。

伊川に放置されたゴミ
伊川に放置されたゴミ

考えてもみれば、一年に何回も人のバーベキューした後のゴミをを片付けてます。

ひょっとして、私のように片付ける人間がいるからいつまでもこんなことをする奴がいなくならないのかなーなんて思ったり。。

ゴミを片付けて、きれいな河川敷に戻ったのを見て少しは気も晴れましたが、これから5月に向けて外ご飯に最適な季節、当分の間、日曜日には河川敷のパトロールをやろうと心に決めました。(笑)

菜の花が咲き始めた伊川
菜の花が咲き始めた伊川

 

さて、お題目は昨日届いた業界紙大手の「新建ハウジング」の一面の見出しから。

新建ハウジング4月10日号
新建ハウジング4月10日号

 

【社員大工は最新トレンド】

実は、少し前に新建ハウジング紙のMさんがすみれに取材に来られてまして、

「職人社会を変えたいと言われる高橋社長の想いを聞かせてほしい」

ということで取材の申し込みをいただいておりました。

『最新トレンド』、と大きな見出しをつけて頂きましたが、ここで取り上げられた私たちの取り組みは実はそろそろ10年になります。『時代がオレたちに追いついて来た』というと、言い過ぎかもしれませんが、いつかこうなる、と言い続けて来ただけに、最先端と言って頂けることになんの抵抗もなく、却って有り難く感じました。

【USPを磨き続けた10年間】

10年近く前、今の本社ビルに移転した頃の事です。自社のマーケティングを構築をする取っ掛かりにと、スタッフ全員を集めて、「私たちすみれの強みとは一体何か?」と言う質問をしました。

あーでもない、こうでもないと長い議論を交わして、その時の結論は、「やっぱり大工が社員でいる事だろう、」という事になりました。全員がすこし自信なさげに、、

マーケティングにおける強みとはUSPと言われるもので、独自のユニークなウリとも訳されます。

しかし、ただ単に大工が社員としているだけでユニークな売りであるわけもなく、それから10年近く、どうしたら自社の職人が『強み』となるかということを考え、社をあげて取り組んできました。

 

そして、それは決して簡単なことではありませんでした。

私が考えたのは、主体性を持った職人になってもらうこと。職人が経営者意識を持ち、顧客の立場に立って現場作業以外の価値を作り出すということであり、現場で圧倒的な顧客満足を生み出すことでした。

それから、すみれの大工は、現場作業だけをコツコツ丁寧にやればいいっていうものではなくなりました。

社員大工を『強み』まで引っぱり上げる、という取り組みは、あれもこれもと増え続ける私からの難しくもややこしいオーダーとなり、

「勉強が嫌いやから職人になったんです」

「そんなことが出来る位ならはじめから職人なんかしてまへん」

という反発や諦めを招き、ついていけないと去っていった職人が多く出たのも事実です。

職人の地位向上を目指すと言う私たちのミッションとは裏腹に、長年ついてきてくれ、辛苦を共に乗り越えて来た職人達と袂を分かつことにもなってしまいました。

「これって、本末転倒じゃないのか?」と随分悩んだこともありましたが、スタッフに明るい未来を見せるためには自社の強みが絶対に必要だと心を鬼にして舵を切ってきたのでした。

 

【すべてのコストは顧客が負担をしている】

職人の社会的地位の向上とは、安心して働ける環境作りのことを指しています。

その環境とは、

  • 怪我や病気になってもすぐに収入が途絶えてしまうことがない。
  • 雨が降ったり仕事が暇だったりすることで収入が不安定になるのを改善したい。
  • 年齢を重ね体力的に衰えてきたとしても安心して働けるキャリアプランを作る
  • 自分で自分の家を建てられる。
  • 将来に希望持ち、やりがいを持って仕事に従事できる。

一般的に考えると、すべて当たり前のようなことではありますが、現場作業員として働く職人の世界ではどれ1つ当たり前には手に入りません。

それでも皆、結婚し、家庭を持ち、人の親になります。そんな中、常におぼろげな不安を抱えたまま未来に目を閉ざして働き続けているのが今の建築職人の現状です。

それをなんとかしたいと言うのが長年目指してきた私の事業の目的でもあるのですが、このギャップを埋めるには当然、コストがかかります。

そしてそのコストは全て顧客に負担していただかなくてはなりません。

そのコストの増加に見合う価値(value)を職人たちが生み出さなければ絶対に成り立たないのです。

そのために職人達には随分厳しいオーダーを与え続けてきて、(今もですが、笑)それが理解できる者だけが今のすみれに残ってくれている、もしくはグループ企業として卒業してからも現場の責任者として働いてくれているということになっています。

そして、そのお陰でこの3年間くらいはチラシや雑誌といったマスメディアでの宣伝広告に全く費用をかけずに、口コミ、リピーター様からの受注で一定の売上げをあげ続けることが出来る様になりました。宣伝広告に使っていた結構な金額が不要になったのは、経営者感覚を持った職人が生み出した間接的な価値に他なりません。

【業界の異端児からスタンダードへ】

顧客が幸せに暮らすための住まいは、幸せな職人が作るべき。もっと言うと、幸せな職人でなければ作れない。と私は考えています。

建築は工業化が進んだとは言え、まだまだ現場で組み立てる手仕事の部分が非常に大きい割合を占めます。作り手のコストを絞りに絞って安い価格で顧客に提供しても最終的にはろくなことにはなりません。

工事を終えて、建物に住みだしてからも顧客の満足を得続けるには、作り手を高い意識を持った職人に育てるしかないと考えて、就業規則を整えて職人の正規雇用に踏み切った時、同業者の経営者からは、「アホやろ」と言われました。

確かに、就業規則を適法にし、社会保険、厚生年金に加入するとそれらの費用負担だけで前年まであげていたささやかな利益は全て吹っ飛びました。

資金繰りに苦しんだ時、銀行に相談に行くと、担当者から、

「こんな人員の在庫になる様な雇用体制じゃダメでしょ。」

と、利益が上がる工務店は工事はすべて外注ですよ、常識でしょ、と言われました。

しかし、工務店とは、そもそも販売会社ではなくモノ作りの会社です。その本質をかなぐり捨てて利益を残したところで将来は無い、今にきっと私たちの時代が来るはずや、と自分で自分に言い聞かせたことを覚えています。

新建ハウジング_20150410号②
新建ハウジング_20150410号②

そんな、決して平坦ではなかった私たちの10年来の取り組みがこのような形で、全国に紹介された事は本当に喜ばしい限りです。

新聞が発行されて、昨日から今日にかけて遠くは東北の方からも職人にマーケティングを学ばす手伝いをしてもらいたいというオファーを数件いただきました。

東京オリンピックの影響で一気に顕在化した職人不足問題、特に若い次世代を担う若手職人の不足は待ったなしの大問題です。

私たちのような職人の内製化に取り組む企業が、しっかりと現場で価値を顧客にお渡しし、信頼関係を構築して宣伝費をかけずに安定した受注を重ねるビジネスモデルを構築することにより、徐々にそれが業界のスタンダードになっていけば、職人の働き方が変わり、工務店のあり方が変わり、そして業界が未来のある業界に変わっていくと真面目に思っています。

職人の社会的地位の向上は絶対に一般のユーザーに良い結果をもたらし、日本の基幹産業である建築業界の未来を作ると信じて、これからもスタッフと一緒に精一杯の努力を続けていきたいと思います。

新建ハウジングのMさん、このたびは立派な記事というか、私の想いをしっかりと汲み取って頂きまして本当にありがとうございました。

心から感謝します。

心謝!

 

【職人さん、工務店経営者の方に伝えたいことがあります。】

新建ハウジングの紙面にも取り上げられている『職人のためのマーケティング講座』『職人起業塾』はお申し込みをいただくと誰でも無料で受けていただきます。

ただ、開催は神戸の西の果ての片田舎、すみれ本社3階のセミナールームです。

今月の開催はこちら、https://www.facebook.com/events/633408923460432/

遠方の方に対しては出張での講座も行いますし、SNS上には、毎月開催される塾の内容が見れる情報共有の場もありますのでお気軽にお問い合わせください。

腰を据えて社内にマーケティングマインド根付かしてたいという方向けには助成金を利用しての研修も準備がありますので、ご興味がある方は是非お声掛けくださいね。

お問い合せはこちらから、http://sumireco.co.jp/craftsman-seminar.php

建築業界の未来を一緒に作っていきませんか?