学ぶこと、続ける事、取り込む事。

JUGEMテーマ:日記・一般

 京都に来ています。

全国のリフォーム事業者が集まって、最新の取り組みやノウハウ、情報を共有する勉強会であるJackという集まりの関西ブロックの会合です。
3ヶ月に一度のこの勉強会、これまでの2年間、私が関西の理事として会を取り仕切って来たのですが、それも先月で任期満了ということで、今回から一会員として参加となります。
気楽というか、楽チンというか、なんというか、、(笑)
楽しみつつ、しっかりと学びを得て帰りたいと思います。
この4年間程の間、私はこのような定期的な学ぶ機会を持つ事で、常に社内のシステムを見直すきっかけを得て、その度に顧客へのサービスの充実、品質の向上に努めて来ました。
経営者の仕事は会社の方向性を定める事、その為の実務として情報収集と内面の思考を磨く勉強を絶やさない事だと思っています。
ずっと事務所にいて、黙々と机に向かっていたところで新しいアイデアが次々に浮かぶはずも無く、外に出て刺激を受けて、また、自ら外に向けてアウトプットする事で、自分の行っている事業を整理する機会を頂けたりすることで、常に新しいこと、今より高くなる変革にチャレンジ出来ているのだと思います。
それにしても定期的に刻む学びの習慣も、ずいぶんたくさんになってしまいました。(笑)
3ヶ月に1度のJack、Jayマーケティング復習会、
2ヶ月に1度のNPO法人ひょうご新民家21、京阪神木造住宅協議会
毎月1度のシクミ研究会新築部会、理念と経営の経営者の会、TOTOリモデルクラブ活動、茶の湯のお稽古、
隔週の書道教室、(笑)
そして、今回新たに入会を決めた環境配慮型住宅の研究会であるNPO法人新住協、、
等々、その他不定期なものなどまだある訳ですが、それぞれ社内のシステムや理論構築、新築事業、リフォーム事業と専門の分野での研究を継続して進めています。
尊敬している近所のT社長に言わせると、
「勉強しすぎて、実践する暇がないやろ」
との事です。
確かに、、(苦笑)
上に挙げた会合が同じ月に重なる事も有る訳で、あまりにも会社に居らず、実務をする時間が無い、こともまま有る訳ですが、、
それでも継続して学び続ける事で確実に前に進み続け、クライアントにお渡しするバリューを高め続けてきたことが、全くのゼロからスタートした私たちすみれが厳しい建築業界の中で生き残って来れた原動力だと思っています。
私たちの事業の目的はあくまで理念の実現です。
その理念自体を何度も見つめ直し、本当に目的として目指す価値が有るのかをブラッシュアップすること、そして、それを実現する為の手段としての実務のスキルを磨く事を同時に行わなければ理念の実現なんて絵に描いた餅となってしまうということで、そういう意味ではバランスを取って学びの機会を持つようにしていると私の中では全く違和感は有りません。
そんなこんなで、今日もガッツリと学んで帰りたいと思います。
皆様よろしくお願いいたします。

私たちすみれ建築工房は

『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、

『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。

21日完工システムでこだわりの繁盛店を作る店舗デザイン施工。

を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。
最後までお読み頂き感謝します。リンクに飛んでしまうので、
もし、お時間があればで結構ですのでポチっと応援をお願い致します。

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徒然なるままに、は所詮、つれづれなるままに。

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今日の神戸は雨上がりの気持ちの良い朝でした。
いつもの河川敷に散歩に行くと草花の葉に乗った雨の名残がキラキラと光り、まばゆいばかり。
(愛犬)チャックもワンワンと喜んで葉っぱをなめまくっていました。(笑)
今日も朝から出ずっぱり。
着工中の現場を覗いてみたり、新しくお声がけを頂いた大型のビルの改修工事や新築をお考えのお客様のお宅、エクステリア工事の完工確認など、日が暮れるまで走り回りました。
それも全て、今までお付き合いを頂いた方の繰り返しのご依頼や、私たちを良く知っている方からのご紹介ばかりという事で、本当に嬉しい限りです。
ご縁に心から感謝いたします。
さて、お題目は本日訪問させて頂いたお客様宅で少し話題に上がったこと。
話の流れで、「家の作り様は夏を旨とすべし、と言ったのは吉田兼好の徒然草でしたっけ、」
と言っては見たものの、何となく自信が無くなってきて帰社してからググってみたら、、
徒然草で合ってました。(笑)
「家のつくりやうは夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は堪へがたきことなり。深き水は涼しげなし、淺くて流れたる、遙かに涼し。細かなるものを見るに、遣戸は蔀の間よりもあかし。天井の高きは、冬寒く、燈くらし。造作は用なき所をつくりたる、見るもおもしろく、万の用にも立ちてよしとぞ、人の定めあひ侍りし。」
確か学生の時にさわりだけを古文の授業で習った覚えがありますが、モチロン内容など殆ど覚えているはずも有りません。
ただ、私の中に残っている吉田兼好への印象は世捨て人とまでは行かないが、世間から離れ、斜に構えた感じで思いつくがままに書き連ねた人、と言ったところです。
なので、彼の書いている事をそのまま正面から受け止めるのではなく、度々はウラを返して解釈をしなければならないように思います。
建築の世界に生きるものとして、建物と日本の伝統や文化とは絶対に切り離せないものだと思っています、なので日本の家作りは古典に習え、というのを基本としていまして、個人的には和風のテイストが残る、渋めの住宅が好みです。
出来れば、囲炉裏が有るような古民家に住んでみたいくらいです。
しかし、日本人の暮らしは明治以降大きく変わり、すっかり欧米文化になじんで暮らしている以上、昔のままの家では現実的に何かと不具合も出てくる事も確かな事実です。
(伝統文化を守りながらも)時代に合わせた変化はやはり必要だと思うのです。
そこで、吉田兼好が言った、「家の作り様は夏を旨とすべし、」について考えてみると、、
先般、国土交通省が行った国民に対する調査結果では「2030年には脱原発」という意見が(官僚の予想を裏切り)大半を締めました。
それが実現出来るかどうかは怪しいものですが分かりませんが、一般的に人の手に負えない原発の恐ろしさが浸透して来たのだと思います。
ならば、私たち住宅の供給業者は、原発にサヨナラをいえるような意志を持った家作りをするべきで、それは即ち、出来るだけエネルギーの消費を抑えた家作りと言う事になるのだと思います。
では、これからの家の作り様は、夏を旨とすべきなのか、冬を旨とすべきなのか?
昨日の勉強会でも散々話題に上り、細かな議論とレクチャーを受けていた訳なのですが、その答えは意外に簡単です。
神戸市の夜の外気温をおおまかに夏は30度、冬は2度とします。
夏は冷房を使い、設定は28度でエアコンをかけます。
冬は暖房を使い、設定は22度になるようにします。
どんな器具を使うかでエネルギー効率は違いますが、30度の温度を28度にするのと、2度しかない気温を22度に上げるには圧倒的にエネルギーの消費量が違うのです。
エネルギーの消費の事を考えると、外気温が2度であろうと、室内は暖房を使わずとも初めから15度くらい有るようにしておくべきだという結論に結びつきます。
家の作り様は冬を旨とすべし、そして夏も風が通り過ごしやすくなるように留意すべし。
と言ったところでしょうか。(笑)
モチロン、吉田兼好は人間としての有り様を鋭く描写している訳で、全てを否定する訳では有りませんので、念のため。(笑)
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夢が無ければ旅をする意味が無い。

朝から雨が降ったりやんだりの鬱陶しい天気の神戸でした。

今日は一日中事務所に籠り、お勉強の一日でした。
午前中は顧問をお願いしている川西労務士に来て頂いて労務コンサル、もう少しで見直して来た新しい社内ルールが出来上がります。
 
昼からは大阪から同業者の気密、断熱化住宅のトップランナーであるS社長にお越し頂いて、木造住宅の設計、施工についてのレクチャーを受けました。
どうせ特化するなら少々では人がまね出来ないレベルまでやり切る、
と、いわれるS社長の緻密かつ理路整然とした住宅のスペックに対する考え方は大変共感出来るもので、これからの住宅に無くてはならない住宅性能の数値化と共に細かな納まりを突き詰める事で計算式通りの施工を実現できるという持論を熱く展開して頂きました。
S社長、長時間に渡るレクチャー、大変勉強になりました。
解っている様な、キッチリ理解をしていなかったような部分がクリアになり霧が晴れた様な気分になりました。
ちなみに、このS社長、工務店業界では珍しい40歳代の創業者社長で私と同じ様な経歴?(笑)をお持ちの同い年の経営者です。
少し話しただけではいい感じで力が抜けたような印象を受けるのですが、少し話し込んでみると熱い心に高いエネルギーをたぎらせている事が解ります。
やっぱりね。(笑)
そんなS社長が口にしたことばが今日のお題目です。
「夢が無ければ旅をする意味が無い」
とても印象的な一言でした。
S社長、夢の実現を目指して果てしない旅を続けて行きましょう!
新築部のスタッフにはこれから師匠と呼ぶように言っておきますので、これからも引き続き宜しくお願いいたします。(笑)

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意思の弱さを認める事がもたらすもの。

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世間様では3連休の最終日。
私にはあまり関係は有りませんでしたが、朝の散歩でいつもの神社にお参りにいったら日の丸が掲揚されているのを見て、ああ祝日なんだと再確認。
お嬢とすみれママは何でも映画を観に行くとかで、一応、カタチだけでもホリデーモードになっておりましたが、私はというと朝と夜の仕事の合間に滋賀県和邇まで月に一度の茶の湯のお稽古。
いつもの日常を過ごしました。
お稽古を終えて、大阪での打ち合わせに向かう道すがら、夕暮れの琵琶湖の上にかかる虹を見つけて、生で虹を見るなんて何年ぶりだろう、と嬉しい気持ちになりました。
単なる自然現象なのは分かっていてもきれいなものを見るのはいくつになっても嬉しいものです、そして、なにかいい事が有る様な予感がするから不思議です。(←子供のまま、笑)
ま、比良山の上には暗雲も立ちこめていたんですけどね、(嫌な事は気にしなーい、笑)
お題目は、このところよく考えを巡らす、『行動』についての考察です。
『全てのモノは二度作られる』
と言ったのは、心の師であるコヴィー博士ですが、仕事をする上において、設計図というか、ビジネスプランをしっかりと練り、戦略を建ててから実際の行動に移すべきだ、という意味で私は受け取っています。
素晴らしい理論構築をされたマーケティングの書籍を読んで、その理論に自社のモデルを当て嵌めて、入口から出口まで、机上で作り上げてから一つずつ行動に移して行く。
一度頭の中でイメージした事を実際の行動でなぞって行くとでも言うのでしょうか、ぶれずに確実に目標に向かって進んで行くには問題を見つける度に処置をする様な行き当たりバッタリ方式では難しいと思うのです。
そして、中長期の計画を実践するには、一度きりの行動では絶対に叶うはずも無く、持続継続して行動を積み重ねる事が、不可欠である、と。
これが『習慣化』であり、それをサポートするのが『見える化』なのだと思い、その習慣化と見える化を徹底して社内のシステムに落とし込む事が、マーケティング理論に沿ったヴィジョンを達成へと導いてくれる唯一の手法だと信じて5S活動に代表されるその手の取り組みにすみれでは全社を挙げて懸命に取り組んでいます。
ここで、一つの大きな問題に最近気付きました。
机上で考えた、これはイイ!と思った習慣化の取り組みも何でも実行出来るとは限らないということで、いくら見える化とセットにしてもハードルの高すぎるものはやはり習慣として定着しないのです。
その解決の方法が、お題目にある『自分(自分たち)の意思の弱さを思いっきり認める。』という事。
そう、私を含め、殆どの人はとても意思が弱く、ルールを決めたから(決められたから)と言って、直ぐにそれを守り、習慣として定着させてコツコツを目標に向かって実績を積み重ねる事など出来ないのです。
今日の茶の湯のお稽古で、相変わらず遅々として上達しない自分に若干の失望をしながらも、それでもゆっくりと前に進んでいる自分の姿を振り返り、そんな事を思いました。
もっと速い上達を目指すのであれば、お稽古の回数を増やすことはもとより、お稽古の前後の予習、復習、そして間の日にも自主トレをすればいいに決まっているのは、今更考えるまでもなく当たり前すぎる自明の理であるのです。
しかし、お稽古を始めた2年半目に張り切ってそれだけの習慣を自分に課していたとしたら、必ずといってもいい位、どこかでくじけて、習慣を崩し、やもすると心を折って茶の湯のお稽古自体も辞めているかも知れません。
そう、ひと月に一度のお稽古を(だらだらと)続けるくらいしか私の意思の力は無いのです。
自らの弱さを知り、その実力応相分の目標設定が持続継続していける習慣化への道なのだと言うことだと思います。
無理した習慣は無駄やムラを伴うということなのでしょう。
社内に山ほどあるルールとしての習慣ももう一度良く見直してみたいと思います。
(誰しもの)意志が弱い事を良く認識した上で、守るべき事、必要な事を抽出して、効率の良いアクションプランを再構築する、もしくはあまりにも弱すぎるモノについてはその基本的な部分を鍛え直す様な取り組みが必要だと改めて思いました。
自分のだらしなさを目の当たりにして、、(涙)
それでも、目指すところがある以上、前に進んで行かねば、ね。☆

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職人の夢。

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今朝の神戸は最高の秋空が広がりました。

 

先週に引き続き今日のランニングも国宝太山寺へのお参り付きの12kmコース。
今日は久しぶりに(相変わらず誰もいない)本堂に上がり込みしばしの座禅も組んでみたりして、有意義な朝を過ごしました。
昼からは工事を完了して少し経った介護リフォームをさせて頂いたお客様宅に訪問した後、以前から気になっていたけど、今まであまり関わりを持っていなかった職人の集まりに行って来ました。
職人ドリームプランプレゼンテーション大会です。
全国から様々な職人さん達が集まって、それぞれの夢を魂の叫びとして熱く語る大会です。
たくさんの夢を聞かせてもらいました。
(我々職人上がりの人間にとっては)ハンカチ無しでは見ていられない感動のプレゼンが次から次へと繰り広げられ、心地よい倦怠感に襲われながら会場を後にしました。
日が暮れて会社に帰ると作業場ではカトチンが日曜日の夜だというのに追加のオーダーで頂いた家具に吹き付け塗装をしておりました。
ホントによく働くもんです、、
頑張るねー、カトチン。

職人の夢。

一昔前までは、職人ってそんなに悪くない職業だった気がします。

20年以上前になりますが、私自身サラリーマンをしていて、会社の規則にはめられて、何処まで言っても上司の言うことに縛られる生活に嫌気がさして(そもそも向いていなかったか、)自由に働けるフィールドを探して、腕に職をつけようと思ったのがこの建築業界に飛び込んだきっかけです。

しかし、世の中ははすべからず表裏一体、自由に手放しの自由は無く、職人社会に有った自由は全て自己責任の上に立つ極めて不安定な自由でした。

それでも、当時は一人前になれば独立出来るという希望を持ち、とにかく早く仕事を覚えようと給料も労働時間も関係なくがむしゃらに働きました。

そうして親方や工務店のオヤジ、先輩の大工さん達に温かく育てて頂いてなんとか職人として一人で働けるようになったものの、、

そこで手に入れたものは、

雨が降り続けばその月は給料が無く、怪我をしたら無職も同然。

いつ仕事が途切れるのかも分からず、目の前の仕事を一生懸命にするのみ。

の暮らしでした。

神戸では震災後の復旧工事に思いの外早く目処が付き、震災の3年後にはすでに反動とも言える建築不況に見舞われていました。

一年先の自分の姿もイメージ出来ない、いつまで仕事が有るのかさえ分からない、

という恐怖に絶えず苛まされ、とにかく、仕事がある時に働いておこう、休みなんか仕事が暇になった時に何時でもいくらでも休んだらええんや。

と考えて、とにかく、若衆、そしてその妻や子供の生活を守らねばならないという強迫観念に追われて、仕事が入るとまず日曜日から埋めていきました。

今の内に稼いどかな、いつ暇になるか分からんからな、

若衆にもそう言ってトコトン休みも無く働かせました。

モチロン自分自身も一緒に現場に出て汗を流しました。

ある日、一番古くから私について来てくれていたスタッフから、辞めたい、という申し出が有り、

「お金じゃないんです、もうさすがに無理です。」

という言葉を聞かされました。

小さな子供を抱え、それを奥さんに任したまま年がら年中働く生活は、何の為に働いているかが分からなくなると言う事でした。

ハンマーで頭を殴られたような衝撃でした。

なんとか、職人達の生活を守ろうと必死になってやって来たことは、逆に彼らの家庭を壊してしまうことだったのです。

その時に私は誓いました。

目の前の生活をなんとかするという繰り返しでは、いつまでたっても本来の目的に辿り着くことは出来ない、何の為に、という初めの答えは、社員が人並みの生活を安心して出来るようになることであり、それは将来への不安がなく、心置きなく休日を取れて家庭と仕事の両方を充実したものに出来るようになること。

そんな職人会社を作らねば意味が無い。

そして、そんなビジネスモデルを世の中に広めることによって社会的弱者である職人の地位向上を果たす。と、

今のすみれでは、職人は正規雇用の社員と成り、社会保険や厚生年金などの社会的保証も付き、労働基準法どうりの労働条件で働いてもらっています。

職人が住宅ローンを使って新築の家を建てることも出来ます。

創業当時から比べるとその差はとても大きく、確実に目指したところに近づいてはおりますが、まだまだ完成にはほど遠く、これからも棘の道を進んで行かねばなりません。

私にとって職人の夢とは職人が人らしい暮らしを安心して出来る社会になること。

あまりにもちっぽけで、そしてあまりにも困難なその夢の実現に向かって走り続けたいと思います。

皆様の応援を頂きながら。。

職人ドリプラ、私の心の中の火をもう一度大

戦略は実施するまでの可能性にしか過ぎず、シクミは行動ではない。

今朝は晴天ながらも遠くに怪しげな雲も覗く東京にて始動。

 

午前中は関東のクライアントからの依頼で世田谷区にて新規店舗の物件調査、
地下のお店に入って少しするとザーーーとドライエリアから激しい雨の音が聞こえてきました。

1時間程の調査と打ち合わせを終えて外に出ると何事も無かったように太陽の陽が差しており、
ツイテル!と思いつつ、なんか狐につままれたような変な感じでした。
はじめ人間ギャートルズ(←古っ)に出てくる様な漫画みたいな通り雨が最近ホントに多くなりましたよね、(笑)
その後、久しぶりに会ったクライアントと小田急が肝いりで建設したという噂の新しいショッピングモールにてしばしのランチ。
高級建材である、ガラス製の波板をふんだんに使った明るい建物で東京都の余裕と言うか、豊かさを感じながら今後の店舗展開に対するビジョンやバックボーンなどを聞かせて頂きました。
新しい物件の良否だけではなく、ビジネスをトータルに見た最適な提案をさせて頂きたいと思います。
T様、引き続き宜しくお願いいたします。
それにしても、、
ガラス製波板は光に溢れる空間を演出してくれるのですが、、結構熱い。
建物内に日陰が欲しくなるってどうなんだろ、(笑)
打ち合わせを終えて、なんとか日の高いうちに神戸に帰り着き、その足で新神戸駅近くの物件の下見といつもお世話になっているO社長の事務所にて雑談打ち合わせ。
夕暮れと共に帰社してからミーティング2本となかなかハードな一日になりました。
お題目は、とあるセミナー会社から来ていたメールからの抜粋です。
ビジネス戦略というのは実際に実施されるまで可能性にしかすぎないということを覚えていてほしい。
(中略)
結果を得るためには行動しなければならない。
By ジェイ・エイブラハム
昨日も東京で勉強会の仲間であるコンサルタントさんが主宰するセミナーでスピーカーを仰せつかり、拙い話をさせて頂きました。
その内容というのは、事業の目的と戦略との整合性と、それを叶えるための実務として、マーケティングの書籍の目次を転記してそのコンテンツを実際の行動にどのように落とし込んでいるか、という事例のご紹介でした。
要するにどのように行動に移したか、ということなのですが、ここでご紹介したのは社内のシクミにどのように落とし込んだか、という内容でした。
私の様な駆け出しの経営者にしてみたら大先輩となるような方がたくさん来られている場で臆面も無くそんな話をさせて頂いたのですが、実はそこで話せていない少し前に気付いたことがありました。
それは、
「シクミはあくまで方法論であり、決して行動ではない」
と言う事です。
世界に名だたるマーケターが編み出した理論を自分の中に落とし込み、実際の事業に当て嵌めるという作業はなかなか勇気と根気がいる作業で、実際に社内のシステムとして起動するまでには結構な高いハードルを超えなければなりません。
しかし、そのシクミ作りをやり切ったところで現実は何も変わらず、その後実際に成果を上げるまで行動を見守り、励まし、時には叱りつけながら進捗を確かめることが実は一番大事なところだと言う事に最近になって漸く気付いたのです。
今更、という感も拭えませんが、そんなアタリマエのことを如何にコツコツと積み重ねていけるか、が、ジェイのいうところの「行動」ということだと思うのです。
行動は、実動部隊がするだけではなく、システムを組み立てたものがその行動を促すフォローが有って初めて機能するのです。
そんな訳で、今日もミーティングを2本。
顧客に最大のバリューを提供して、絶対の信頼を頂けるようにと考えた戦略が顧客接点を担うスタッフの血となり、肉となるまでこの先もずっと、事細かく携わっていこうと思っています。
(こうるさいと思うけど、)みんなよろしくね☆

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問題の方向性を理解する。

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昨日に続いて晴天の仙台駅を後にして東京に向かっています。
偶然に関東、東北方面の仕事が重なった(重ねた)ということでもう少し神戸から離れたままになりますが、スタッフの皆が頑張ってくれているということで、私も自分の仕事をしっかりと全うして帰りたいと思います。
昨日はシクミ研究会新築部会とうことでデザインに拘った建築で受注を伸ばされているスタップ社を訪問させて頂きました。
スタップ社では常にこだわりのオーダーメード家具と住宅をセットで提案されていると言う事で、まさに住まい方に焦点を合わせた形を持っているんだなー、と今時アタリマエになっているとはいえ、なかなかキッチリとやり切るのは難しいソリューション型のビジネスモデルを自然な流れで落とし込めるようにされていたのが印象的でした。
ショールームの展示の説明を頂いたり、
皆でディスカッションをしたり、
建築工事中の現場を案内して頂いたり、
完成現場の内覧をさせて頂いたり、
と、大変内容の濃い一日となりました。
大川社長、本当にお世話になりました、ありがとうございました。
さて、お題目はそんな研究会の中で感じた事です。
この全国から月に一度集まって新築住宅にまつわる様々な問題や情報の共有をする会では何かにつけて最先端の取り組みが成されます。
建築商材にしても世間ではまだ問題にもなっていない潜在的な問題に目を向けて、あらかじめ(問題になる前に)解決策を講じておけるというような凄い付加価値を持てる情報が毎回のように紹介されたりもします。
ジェイ・エイブラハム氏の言葉で、
「顧客は知らない事さえ、知らない」
というのがありましたが、一生に一度の買い物である住宅で大きな問題が顕在化する事自体、実は有ってはならない事なのです。
私たちは、問題なく、安心安全な住宅をアタリマエに提供するのが最低限の義務で、それが出来なければ建築業として生業を続ける事は出来ません。
そして、知らない事さえ知らない、というのは価値だけではなく、問題やリスクも同じだと思うのです。
そういう意味からいうと、同じ業界の同業者さん達と定期的に会う機会を持ち、問題や新しい情報を共有すると言う事はその潜在的なリスクを浮き彫りにして、問題が発生する前に叩き潰しておくことになると思っています。
また、事業規模も様々な各社のそれぞれのステージにおいて抱えている問題をたくさん聞くことで次第にこれからの工務店としての問題点の方向性を知る事が出来て来ます。
昨日の勉強会でも表面的に知ってる情報の深い意味を再確認したりも出来ました。
問題は目の前の有るものだけで無く、これから先にも山盛り待ち構えており、私たちが目指すのは出来るだけ前もってそれを知り、準備をしておく事だと思うのです。
永続する企業を目指しやる事はまだまだてんこ盛り、一歩ずつ歩みを重ねて行きたいと思います。

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おまけ、地雷也、最高でした。大川社長、ありがとうございました。

(やっぱり、)アウトプットこそ最大の学び。

今日はシクミ研究会新築部会ということで仙台でデザインに特化しつつ、性能でも付加価値をつけて受注を伸ばしておられるスタップ社を訪問です。
景気の低迷が長く叫ばれる中、どうしても高額になりがちなデザインと性能の両立を図って顧客からの支持を得ているモデルはニッチマーケットだとはいえ、クライアントの要望に真摯に取り組んだ、『あきらめない住宅』だと言えると思います。
私たちは住宅という箱を売るのではなく、より良い住環境を手に入れて、気持ちよく、楽しい生活をしたいというクライアントの希望を叶えるお手伝いをする事を目的にしておりますので、あきらめない、という姿勢を絶対に崩してはいけないと思うのです。
そんな意味で、今回の企業訪問は大きなヒントを得られる予感がいっぱいです。
大川社長、よろしくお願いいたします!(笑)
さて、お題目は昨日の昼から参加した京阪神木造住宅協議会での振り返りです。

 

研修会ということで、外部から講師を呼んでご講演をお願いするのと、協議会に参加している会社が工務店発表をする時間があり、各社の代表が順番に講師に成り、自社の取り組みを紹介することになっています。
外部講師は国交省とも強い繋がりを持ち、街の工務店ネットやびおハウスなどの地域工務店の活性化に長年尽力されてきた小池十三氏、これからの住宅業界のあるべき姿についての持論を熱く展開されており、なるほど、と勉強になるところが多々ありました。
特に『原発にさよなら言える家』というコンセプトは、先日政府が行った民間調査の結果が脱原発を求める声が70%もあった事を考えたら、確実に世の中のニーズになるだろう、と思った次第です。
とてもいいお話を聴いた後は、すみれも採用している軽量鋼製天井下地の紹介を、以前から別の勉強会でご一緒させて頂いているM社長達が行われ、自社製品の強みを熱心にアピールされていましたよ。
そして、最後の工務店発表の担当は私、慣れない上に拙いながらも1時間強のお時間を頂き、諸先輩を前にお話をさせて頂きました。
そのお題は、
「もし、工務店のオヤジがジェイ・エイブラハムのハイパワー・マーケティングを読んだら。」
という昨年社会現象とまで言われた『もしドラ』をもじった(若干)おちゃらけたタイトル。(笑)
しかし、内容は至って真面目に、マーケティング書を読んでそのスキームに当て嵌めて作って来た自社のサービス事例をご紹介させて頂きましたよ。
私が考えるマーケティングというのは事業の目的を叶える為の手段であり、その目的があやふやでは全く機能しないツールだと考えています。
そして、世の中の誰が見ても違和感の無い原理原則に基づいたアタリマエの事の積み重ねがそのスキームの土台を成すのだとも。
建築会社のサービスの1丁目一番地はしっかりとした施工です。
いくら契約金額が安くても出来上がりが悪ければそこにかけたコストはまさにどぶに捨てる様なものになるし、そしてそれは建物が出来上がるまで分かりません。
中小零細の工務店の経営の要は集客である。
と、コンサルタントをされている方の言葉で耳にしますが、それも間違いなく顧客との約束が守れる施工力があるという大前提に立たねばなりません。
その為に、自社で大工職人を正規雇用して、彼らが安心して働ける環境を整える事と、現場の細かなところまで会社として目が行き届くようにすることを土台に顧客サービスに取り組んでおります。と言った事を熱く語らせて頂きました。
それにしても、京阪神一円から集まった50社近くいた(と思われる)工務店さんで大工の正規雇用をしている会社はなんと3社のみ、一昔はそんな事は無かったはずですが、私が提唱するそのビジネスモデルの難しさを現実として垣間みた気がします。
大きくなったら、大工さんになりたい!
子供達がそんな風に言ってくれるようになるように、まだまだ私たちすみれの挑戦は続きます。
なかなか険しい道ですけどねー、(^^;

私たちすみれ建築工房は


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EM珪藻土山崎の無垢杉材を使った自然素材の新築住宅。
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を神戸の西の果てで誠心誠意の自社設計・施工で行っています。
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昔のお客様からもらう通信簿。

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今朝も涼しい朝でした。
朝のルーティンで身体を動かして、噴き出した汗が直ぐにひくのを見て、気温もですが、湿度も少し下がって来て秋らしくなって来たのかな、と、季節の変化を身体で体感する事が出来ました。
秋、なにかと大好きです。(笑)
午前中はバタバタと事務所で過ごしました。
事務所にいるだけでご縁を頂いた方から次々と仕事のご依頼や問い合わせを頂けるのを本当に幸せだと思いながら朝の掃除もそこそこに、次々かかってくるお客様から頂いたご連絡の対応に追われました。
昼は月に一度参加している、「神戸パワーランチ」という異業種交流会的なランチ会にクライアントさんを伴って参加させて頂きました。
今日も素敵なご縁を頂いて楽しい時間を過ごしましたよ。

 

それにしてもこのランチ会には(毎回ですが)凄くたくさんの人が集まります。
私などは、その人数にいつも圧倒されてしまうのですが、この人の量がこの会の一つの価値なのだと思います。
そして、思いがけない人との再会も有ったりして驚く事もしばしばです。
そんな今日のランチ会は本当に驚く出来事がありました。
会のコンテンツにある、ショートコーナーで枠をもらった方がそれぞれの会社のアピールをする時間があり、その名簿を見てみると、(たぶん)8年くらい前にリフォームをさせて頂いたクライアントの名前がありました。
あー、ご無沙汰してるし、後でご挨拶に行かないと、などと思ってたところにその方の出番が来て、マイクを持ってお話を始められました。
すると、ひとしきりご自分のお仕事の話をされた後、名簿で私の名前を見つけたと、名前を呼んで下さったのです。
「高橋さんいますかー」
と呼ばれて、私もおもわず、はいっと手を挙げました。(笑)
実はね、とマイクを通して話を続けられるM社長、
「ずっと前の事ですが、自宅の全面改装をそこに居られるすみれ建築工房の高橋さんにお願いしました、その工事は本当に良くして頂いて、築35年だった自宅はすっかり快適になっていまも気持ちよく住んでいます。」
「そして、何よりも従業員さんの事を信じて、お仕事をされている高橋さんは本当にいい社長さんだな~、と思ってすみれ建築さんに頼んで本当に良かったです。」
「とてもいいリフォームをされるので、皆さんも機会があれば是非お願いしてみてくださいね」
と言う様な、自分で聞いていても気恥ずかしくなるほど、大勢の前で昔の工事の事を褒めて下さったのです。
正直、ちょっとうるっと来るくらい感動してしまいました。
まさか60人を超すような大きな異業種交流会でずいぶん昔もお客様が名簿にある名前だけを見てこんなに褒めてくれるなんて、、
夢にも思わなかったというのが正直なところで、今までコツコツと地道にやって来た事の通信簿を花丸で頂いた様な気分を味あわせて頂きました。
その当時、設計の担当をしてくれていたゆうこりんと現場の担当をしてくれたQチャンに心から感謝したいと思います。
本当に幸せでしたし、こんなご褒美をもらえるので、建築屋はやめられません。(笑)
M社長、言葉では全くお伝え出来なかったと思いますので、改めて御礼を申し上げたいと思います。
本当にありがとうございました。
やっぱり、神戸で輝く女性経営者はちがうわ、と改めて思いました。
実は、このM社長、工事を終えた後にご自宅を訪問した際に、とある勉強会に私を誘って下さいました。
その勉強会は何回か参加しただけで私は退会したのですが、そこで知り合ったご縁で今も続けているコーチングを受ける事が出来たのです。
そして、すみれの会社の変化も、私自身の変化と成長も、そのコーチとの出会いにあると言っても過言ではないと今も思っています。
そう考えると今のすみれがあるのは、その時のM社長が、
「高橋さん、一生懸命社員さんの教育に取り組んでいるみたいだけど、外の勉強会にも出てみたらどう?」
と言って下さったのが原点かもしれません。
やっぱり、私もすみれもお客様に育てられ、生かされて来たのだということだと思います。
心の底から感謝申し上げます。
心謝。

私たちすみれ建築工房は


『建築業を通して地域社会に貢献する』
を理念にモノづくりの本質を守り、

『設計、施工の内製化、作り手の地位向上』
をミッションとして日々社業に励んでいます。
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世間知らずの若者をちょっと懲らしめてやろか、という厄介な正義。

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夕方はきれいな秋空、涼しい風が吹きそろそろ上着がいる季節になりつつある神戸でした。


少し前に関東のクライアントからリフォームのご依頼を頂きました。

「転勤に伴って引っ越すにあたり、賃貸マンションを引き上げたのですが、原状回復の工事をお願いしたいんです。」

とのこと。


おかしいな、と思い、現状回復工事って、家主さんがするんじゃないんですか?


ときいてみました。

「そうなんですけど、無茶な金額の見積もりを見せられて、納得行かないので、すみれさんでやってくれませんか?」

とのこと。

よくよく聞くと、半年程しか住んで居なかったので本来は現状回復工事など必要無いのだが、なんでも犬を飼っていたらしく、ワンコが引っ掻いた部分を修繕しなければならないとのことでした。

それはしょうがないとして納得しているが、その補修費用が50万円以上もかかると、酷い事を言われているんです。
と聞いて、今時そんなに悪い業者っておらんよなー、と思いつつ、丁度関東への出張が有った事もあり、現場に行って見ました。

管理会社からもらった見積もりは、完全に内装の全面改装、
実際に現場で犬がつけた傷はほぼ一部屋のみでした。

この見積もり明細はちょっとおかしくないですか?

と、いう事になり、私が工事項目を見直して見積もりをすると結局半分強の金額で納まりました。

それを管理会社の担当者さんに見せると、すぐに

「分かりました、あとの修繕はこちらの負担でしますから、それで結構です。」

とのこと。

でも、とその担当者さんは続けます。

退去してから、まだその現状回復工事が終わってない以上、鍵を返してもらったといっても、退去したとは見なせないので、遅延違約金を請求させてもらいます。

と強い調子で言われたのです。

私(とクライアント)にしてみたら、法外な見積もりを見せられて、どうしていいか分からず私のところに相談に来られたのも、私が神戸から関東の現場まで赴いて見積もりの内容を正したのも元はと言えば、管理会社に原因があるんじゃ無いか?と思うので、それで時間が掛かった事に対して遅延金を請求されるというのはどうもしっくり行かない話です。

しかし、空き部屋になったまま、次の入居者の募集も出来ない状態というのは確かに家主さんにとっては損害を被っていると思われるのも事実と言えば、事実。
契約書にも、(延滞の原因はともかく)そのように記述もされている訳です。
まあ、こんなやり取りをしていて思ったのは、家主さんがとても正義感が強い人だということ。
とても動物好きの家主さんで、入居者が部屋で犬を飼う事も快く了解してくれていた様です。
しかし、犬を飼うにはマナーがあり、そのマナーが守れない者にはすこし厳しい態度で懲らしめてやらねばならん。
という風に思われている様に感じました。
で、初めの法外な修繕費を請求となったのでは無いかと思うのです。
ご本人はきっと、正義を貫いていると思っているのだと思うのです。
人と人との諍いはいつも正義と正義のぶつかり合い。
自分のかざす正義は本当に正しいか、慎重に鑑みながら自分の意見を述べるようにしなければ、と、改めて感じた次第です。
円満解決になったらいいんですけどねー。

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